佐倉 光

サマナーで悪魔退治屋。ハッカーでもある。
基本、知性・理性・効率、そういったものを重視する冷静な青年。とある事件より、体中の痛みに悩まされている。
基本悪魔を召喚して戦うが、悪魔との契約のカードを使ってその力を一時的に借りることもできる。

巻き込まれ体質らしい。

牧志とは友人。


牧志 浩太

お人好しで温厚、だが意思は強い好青年だったが……。
とある事情で二年より前の記憶の大半を失い、代わりに悪魔使い波照間紅の記憶を持っている。
首から胸へと続く奇妙な【契約】の痣がある。たまに痛むという。
生贄体質らしく、事件に巻き込まれることが多い。

佐倉とは友人。


とある事件以来、特殊な事情のため二人が面倒を見ることになった少年。
超美形で類い希な理解力と知性を有する。
年齢は7歳程度。生育環境が特殊だったため、一般的な教育を受けていないので、言語が年齢の割に幼い。最近になって急に一般的な生活を送り始めたので、外界への興味が強い。


少し前に現れた6人の異星人。佐倉と契約して彼の仲魔として存在している。
その正体は、何にでも変身して喰らい殖える不定形生物だったが、事故により『人間』としての意識を持ち、増殖を抑えてこの星での人間との共存を試みている。




── 一蓮托生の紐の先は、どこまでどこまで落ちてゆく。



今回は牧志くんの中の人のオリジナルシナリオです。
KP
牧志が延々とひどい目に遭って、佐倉さんが延々とつらい目に遭う話です。
佐倉 光
酷い目辛い目に遭うって宣言されてるのこわぁ!
よろしくお願いします!
KP
よろしくお願いします! いつごろから始めましょう?
佐倉 光
いつでもー。
こちらもログ貯まってるからなるべくそれ優先しつつやろうかなと思います!
KP
はーい!
ではゆっくりと。
ログチェックきたらこちらもそっちを優先します。
【PL情報】
・中盤に対抗手段を入手するまでは、事態を打開できません。
 もがくのは自由。
・描写を事前に用意していないため、レスポンスがやや遅めになります。

KP
視界の中で数度、ちかちかと白い光が瞬いた。
あなたはふと、目を覚ます。
見慣れない無機質な白い壁が目に入った。
首が重い。何かに束縛されているような、微かな息苦しさを覚える。
手足は自由だ。

いつものように仕事に出かけた所から、記憶が飛んでいる。
佐倉 光
それは嫌な思い出を想起させた。
白い部屋も息苦しさも、常に酷い記憶とともにある。
手足が自由だ。ラッキーだな。首の重さはよく分からないが……
KP
※せっかく前話の事件を必死で生き残ったのに、捕まりスタートでごめん佐倉さん
牧志 浩太
「佐倉さん」

どこからか牧志の声が聞こえた。
佐倉 光
「牧志?」
姿を探す。なにか起きているならまず合流しなければ。
起き上がろうとする。
KP
身を起こせば、肩からざらりと何かが流れ落ちた。
太い鎖だ。

自転車のロックのような、ビニールでコーティングされて中にワイヤーか何かを通された太い鎖が、あなたの首に繋がっている。
幸いといっていいか、見た目ほどの重さはない。

また、起き上がると足元に布があるのに気づく。
床に直接毛布が敷かれ、あなたはその上に寝かされていたようだ。
佐倉 光
「な? なんだこれ? 犬か何かみたいに……」
怒りよりまず困惑。そして馴染みのある声が確たる意思を持って話しかけてくることに安堵。
牧志 浩太
「よかった、目が覚めたんだな」
同じ白い部屋の中、少し離れた所に牧志の姿がある。
彼に鎖は繋がっておらず、向こうには白いベッドがひとつある。
佐倉 光
「牧志! 何が起きてるんだ?」
鎖を辿って外せる場所がないか探る。
KP
鎖は、あなたの首に嵌められた金属製の首輪に繋がっていた。
それこそ、まるで犬を繋ぐように。

首輪に継ぎ目は見当たらず、鎖の反対側は壁の一角にしっかり固定されている。
力を加えても動く気配がない。
鎖の長さは、部屋の中なら歩き回れそうな程度だ。

見れば見るほど、自身が小屋に繋がれた犬になったかのようである。
佐倉 光
自分の首に填まっている首輪の継ぎ目を探し指を滑らせ、苛々と歯がみする。
首輪にはいい想い出がないんだ。いい想い出があるヤツもレアだろうけどさ。
KP
そもそも自分の首にはまった首輪に思い出がある人がレアだよね……
佐倉 光
そういう趣味でもないとなかなか。
KP
……古島さん? いやいや。
佐倉 光
その鎖を引いてくれる人でもいるんですかw
KP
いないからセルフで首輪締めて息苦しさを味わうしかない。
さすがに人に要求はしなそうだし。
牧志 浩太
「分からない。
佐倉さん見送って大学に行こうと出かけたはずなのに、起きたらここにいたんだ。

そっちとは透明な壁で仕切られてるみたいで、叩いてみたけど割れそうにない。
扉らしいものはあるけどノブやレバーがなくて、押しても引いても揺すっても開かなかった」
KP
牧志が状況を伝えながらこちらに近寄ってきて、あなたに手を伸ばす。
その手は途中で、透明な壁に行き当たった。
よく見れば微かに光が反射していて、確かにあなたと彼の間には壁があるようだ。

彼のいる部屋の壁に、扉らしい継ぎ目がひとつ見える。
佐倉 光
「壁?」
透明な板に近寄って叩いてみる。破壊できそうに見えるだろうか?
声は伝わっているようだが、壁越しに聞こえる感じ? それともスピーカーか何かから?
KP
叩いた感触から、随分と厚みがあることが分かる。
これだけ厚みがあるのに、何もないかのように向こうがはっきり見える、不思議な素材だ。

声は壁越しに聞こえているように思われる。
佐倉 光
「そっちは動けるんだろ、ドアがあるのか?」
牧志 浩太
「ああ。ここがそうだと思う」
牧志は壁の一角を指す。そこに操作パネルなどはないが、確かに他の場所と色が違い、取っ手のような窪みと僅かな継ぎ目が見える。
KP
何もなく、布が敷かれているだけのあなたの部屋からすると、そこは随分と部屋らしく見えた。

首輪は首に吸いつくように嵌まっており、指を入れる隙間もない。
佐倉 光
「くそ。何なんだよ。ふざけんなよ……」
また上位存在の悪ふざけか、それとも悪意ある実験か何かか。
思わず監視カメラを探す。
佐倉 光
「その扉、開きそうか?」
牧志 浩太
「いや。押しても引いても揺すっても開かなかった」
牧志はそう言い、取っ手のように見える窪みに手をかけて揺すったり、体重をかけて押したりしてみせる。
果たして本当に扉なのか、動く様子は全くない。
佐倉 光
牧志が居るところって家具とかあるの?
KP
見当たるのは白いベッドがひとつだけだ。
ベッドと扉のような何か。窓や他の家具といったものはない。
佐倉 光
自分の格好はどうなっている?
持ち物はないだろうか。COMPは? スマートフォンは?
牧志の方の格好と持ち物についても確認する。
部屋を隅々まで見て、意味ありげな出っ張りだの文字だのないかチェックする。
KP
持ち物の中で、あるのはお守りとヒランヤだけだ。
同じく身につけている物だというのに、COMPはしっかりと奪われている。
着せられている服も、簡素な病衣のような白い服だ。
牧志 浩太
牧志も似たようなもので、持ち物は貝殻のブレスレットしかない。
服装もあなたと同じものだ。
KP
おっと、互いの部屋にもう一つずつあるものがある。
簡素なカーテンで隠されたトイレだ。これは重要だった。

それ以外には本当に何もない。
あなたのいる方の部屋には、出入り口すらないように見える。
KP
▽佐倉さんのみ、〈目星〉/4で判定。
佐倉 光
1d100 24 〈目星〉/4 Sasa 1d100→ 81→失敗
佐倉 光
「またかよ……」
大体こういう時ってなんかされてるんだよな。
思わず首筋を撫でる。
KP
首筋を撫でると、いつも通りの肌の感触が触れた。
何かの跡があったり、ということはないようである。
佐倉 光
「だめだ、こっちの部屋には何もない! トイレくらいしか……」
トイレ開けて見てみる。
佐倉 光
「飯と水くらいよこせってんだ……」
言って、ふと言葉を止める。
今の自分の状況で飯っていうと?
やめよう。考えても意味がない。
KP
独房を想起させる、タンクも蓋もない洋式便器がある。
幸い、臭いはない。
水は……便器の底に少し溜まっているが、飲用すべきではないだろう。
佐倉 光
「大体この部屋で鎖付きの首輪とか意味ねぇだろうが」
牧志 浩太
「本当にな……。
厳重なのか、単なる悪意なのかもよく分からないし。
せめて、何か意図の分かる物くらい置けよ」
佐倉 光
「つーかさー、何なんだよこの部屋の差は」
雑すぎる扱いに少し腹が立ってきた。
床に置かれた毛布を持ち上げバサバサと振る。何もなければ畳んでその上に座る。
KP
毛布を振ってもその中には何もない。
畳んで座ると床の冷たさが少し和らいだ。
佐倉 光
「あとは、互いに背中を見る、くらいか?」
牧志 浩太
「それくらいだな。佐倉さん、頼む」
牧志は透明な壁に近づき、あなたに背を向ける。
KP
▽佐倉さんのみ、〈目星〉で判定
佐倉 光
それじゃ服はだけてもらって。
1d100 98 Sasa 1d100→ 78→成功
牧志 浩太
牧志は病衣を脱ぎ、あなたに背を見せる。
KP
ふと、彼の後頭部に違和感を覚えた。
髪が一房切り取られ……その下に、傷のようなものがある?
佐倉 光
「……ん?
牧志、もっと寄って、後頭部、このへん、両手で髪を分けてこっちに向けてくれ」
牧志 浩太
「えっ、何かあるのか?」
牧志は言われた通りに髪を掻き分け、こちらに見せる。

そこに……小さな傷がある。
自然についたとは思えない、鋭いもので切り、縫い閉じた傷だ。
切られた皮膚の下が、何か固い物でも入っているかのように、微かに膨らんでいる。
佐倉 光
「頭に何か縫い込まれていると思う。
閉じた跡だけが見えるんだ。何かがはみ出しているって感じじゃない……」
透明な壁を怒りにまかせて叩く。
佐倉 光
「くそ」
触れれば何かができるというわけではないが、それでも壁で隔てられている事に焦燥を感じた。
自分の後頭部に手を触れてみる。同じような場所になにかあるだろうか?
牧志が落ち着いているようなら見て貰う。

KP
あなたが自身の後頭部を確認しようとした時だった。
KP
「おっと、あまり弄らない方がいい。
頭蓋骨のすぐ上までリードを入れているからね」

牧志のいる部屋の扉のような場所がスライドして開き、白衣を着た男が一人入ってくるのが見えた。
牧志 浩太
外の光を見た牧志が咄嗟に扉の間隙に飛びかかり、外へ身を躍らせようとする。
KP
その時だった。
あなたの首輪が、ピッと高い電子音をひとつ鳴らし、そして。
KP
不意にぎりぎりと音を立てて、あなたの首を強く締め上げ始めた。

首の骨が立てる嫌な音が、頭蓋へと這い上がる。
凶暴な収縮に気道が圧迫され、急激に呼吸が奪われる。

視界が苦痛に瞬く。
その時初めて、首輪の内側に小さな突起があり、効率的に気道を圧迫することに気づくだろう。

これは呼吸を奪うための道具だ。
KP
佐倉さんは、【CON】×5で判定。
佐倉 光
1d100 30【CON】 Sasa 1d100→ 66→失敗
佐倉 光
「がっ……」
首の異常から逃れようとするように両手で首輪を掴んでのたうち回る。
が、すぐに動けなくなりなすすべもなく床で身をそらす。
口の端から泡が漏れる。視界がちかちかと瞬く。
何も考えられず、喉の痛みとともに訪れる命の危機に戦慄する。
佐倉 光
血管締めるんじゃなくて気道圧迫するのか。めっちゃいてぇ。
KP
ダイレクト気道アタックです。いてぇ。
KP
本能がいくら身をもがかせようが、どれだけ揺すろうが、首を締め上げる首輪は少しも動かない。
喉を押さえ込まれる激痛と酸素の欠乏による危機感が、せき止められ膨れ上がっていく頭の中で激しく頭蓋を叩く。
牧志 浩太
「佐倉さん!」
KP
牧志が思わずあなたに駆け寄った時、ピッと再び音がして、首の圧迫が止んだ。
首輪が緩められ、肺へと空気が流れ込んでくる。
そうしている間に、あなた達を見下ろす男の背後の扉は、元のようにぴったりと閉じていた。
KP
この首輪はただの拘束具ではなかった。
その小さな拘束で、あなたの生命をも意のままにする道具なのだ。

そんなものをつけられていると分かった佐倉さんは《SANチェック成功時減少 1失敗時減少 1d4+1》。
それを目の当たりにした牧志は《SANチェック成功時減少 1失敗時減少 1D3》。
佐倉 光
1d100 61 Sasa 1d100→ 8→成功
SAN 61 → 60
牧志 浩太
1d100 56 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 84→失敗
1d3 Sasa 1d3→3
SAN 56 → 53
佐倉 光
空気……!
喘いで息を吸う。どうしようもないと分かっているのに首もとに手を当ててしまう。
咳き込んで、呻いて、そこでようやっと自分に何が起きたのかを悟る。
これは牧志への足枷だ。
佐倉 光
「……」
床に這いつくばったまま、男を観察することをなんとか思い付いた。
KP
咳き込めば、喉に残る痛みが身を苛んだ。

何かのコーティングでもされているのか、室内を照らす無機質な照明に男の眼鏡が光り、口元に浮かんだ薄い笑みを除いて表情が窺えない。
KP
「すまない、言うのが遅れたね」
痩せた体躯の男はどこか勿体ぶって、薄い唇を開く。
「その首輪は牧志くん、君が脱走を考えると締まるようになっている。
死ぬようにはなっていないが、彼を苦しめたくなければ、滅多なことは考えないことをすすめるよ」
牧志 浩太
「な……ん、だって。まさか、俺の考えを」
KP
「読ませてもらっているよ」
男は意味ありげに自らの後頭部を叩いた。
佐倉 光
なるほどー
諦めない性分の人に酷いことをするな。
KP
牧志が酷い目に遭って佐倉さんが辛い目(人質)に遭う話なのでした。
佐倉 光
「さっ……きの……」
声を絞りだし、男を睨み付ける。
佐倉 光
「何が、したい」
KP
「大したことではないよ」
牧志と男との間にさほどの距離はないというのに、男は余裕ありげな様子を崩さなかった。

「牧志くんに、私達の実験に協力して欲しいだけさ。
私達は君の素質を買っていてね。

佐倉くん……、だったかな。
牧志くん、君がそうしてくれるなら、彼の命と食事は保証しよう。

何なら、住環境だって改善する用意はあるよ」
牧志 浩太
牧志が息を呑む。
「断るって言ったら、どうする」
KP
「その時は、佐倉くんが飢えや渇きに苦しむことになるね。呼吸も少しずつ奪っていく。

ああ、その首輪にはもう一つ仕掛けがあってね。
彼の命を奪うこともできるんだよ」
何気ないことのように、男はとんとんと指で首を叩く仕草をした。
佐倉 光
「……」
頭のなかに渦巻く悪態を漏らさず、ゆっくり立ち上がる。
これは役立たずより酷い。ただの足手まといだ。
飢えに乾きだ?  どれだけ付き合わせる気だ。俺が衰弱して死ぬまでか?
実験、とは何だ。わざわざ人質を取る必要がある?
牧志の特性。いわゆる生け贄体質、降霊に適正があることか?
佐倉 光
「どんな実験をする気だ」
KP
「興味があるのかい? いや、そうだね。先に教えておかないと協力もしづらいか」
男はうんうん、と頷く。

「まず考えているのはその痣の消去かな。皮膚を切り取ったり、レーザーで消そうと試みるとどうなるのか。

肉を採取して、採取した肉の魔術特性の観測と、儀式への使用。
体内にある臓器への直接魔術行使実験。
それから寄生種族の人工播種実験や、本来寄生しない種族の播種実験……

ああ、大丈夫。牧志くんが死んでしまったり、意思を失うようなことはしないからね。
君の思考と経験も随分興味深いものだから、そんなことをしては勿体ないからね」
KP
男は軽やかに歌うように、想像するだけでも怖気が走る内容を口にする。

二人とも、《SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1》。
牧志 浩太
1d100 53 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 47→成功
佐倉 光
1d100 60 Sasa 1d100→ 8→成功
牧志 浩太
「……っ、」
牧志はじっと唇を引き結び、その悍ましい内容を告げた男の顔と、あなたの首輪を交互に見遣った。
佐倉 光
肩を震わせ笑う。
そんな実験にどうして人質がいるんだ。
どれもこれも牧志の意思なんて関係ないじゃないか。
佐倉 光
アザの除去?
どうして真っ先にそんな内容が?
いや、アナライザーに反応するほどの強い残滓があるのだから、なにかがあると思うのは不思議ではないのか。
こいつらこのアザの意味を知っているのか?
物理的に契約の痣を消すなんてことができるのか?
そんなことをしたら、牧志に反動がくるんじゃないのか?
佐倉 光
「やめろ」
KP
「おや、何か心配しているのかい?
大丈夫、ちゃんと観測しながらやるからね。
牧志くんを死なせたりしないよ」
男はあなたを一瞥すると、再び牧志に視線を向ける。

「協力、してくれるよね?

大丈夫、他の人間は巻き込まない。
彼にも何もしない。
君が協力してくれるだけでいいんだよ」
男は口元だけで牧志に笑いかける。

「それじゃあ、準備をしてくるからね。
ああ、牧志くん、君が部屋から出ると佐倉くんが死ぬようになっているから、気をつけてね。
電極を壊したりしても同じだから」

男は一方的に言葉を投げると、扉を開けて去っていった。
牧志 浩太
牧志は拳を握ったまま、閉じられた扉の前から動けずにいた。
ひどいや
佐倉 光
ひっどい話だ。
KP
ごめんな佐倉さん&牧志。
あの話の後にこれってひどいなとは思いました。
佐倉 光
真っ先に痣の話出るの面白い。何がしたいのこの人。
KP
「佐倉さん」の名前も出てくるあたり、牧志をある程度知っててターゲットしているのは割と確実ではある。何がしたいんでしょうね。

佐倉 光
「殺す?
そんなことをする意味が分からない。
全てが無駄になるじゃないか……」
低い声で呟く。

殺せば、牧志につけられた枷が外れるということだ。
理屈で考えるなら、益がない。
牧志 浩太
「佐倉さん……。どう思う、あれ。
俺は正直、問答無用じゃないってのが逆に不気味」
牧志は大きな溜息をついて、その場に座り込んだ。
怖いのか、扉からは背を離している。
佐倉 光
「思考と経験がどうのと言っていたから、この状況での牧志の精神活動も研究対象だったりするのかもな。
生体マグネタイトは感情から生まれる。
召喚がどうのと言っていたから、精神的苦痛が影響をする可能性はある……」

だとしたら俺の生死さえあまり意味をなさないのかも知れない。
結果牧志の精神がどう動くかだけが大事で……

いや、決めつけるのは危険だ。
本物の馬鹿どもで、牧志が逃げて俺が死んだらそれまでで、牧志がそれで逃げやすくなる可能性もあるんだ。
佐倉 光
「あんな異常者の思考なんか読めねぇよ。悪魔みたいなものだ。
拉致の仕方から言って悪魔の可能性も結構ある」
牧志 浩太
「悪魔か。確かにそうかもな。
正直唐突過ぎて、異界経由で悪魔に攫われた、って方がまだ納得行く。

悪魔なら、あれこれ言ってたけど単に人間甚振ってマグネタイト吸いたいだけ……、だったりしてな。
された方としては迷惑過ぎる」
あなたの眼を見て、牧志は困ったように苦笑した。
牧志 浩太
「あー、これからどうしようとか考えられないって、正直やりづらいな……。
気を抜くと、思考がそっちへ行きそうになる」
佐倉 光
「俺は毛布かぶって黙ってた方がいいな」
その方が互いのためかも知れない。
姿が見えなければ、存在を無視する事もできるかも、しれない。
とりあえず牧志が部屋から出なければ、俺は死なない、らしい。
牧志 浩太
「それはそれで結構きついな。
ここ他に何もないし、参ってきそうだ。

でも……、そうだな。
何もされないに越したことはないし、耐えてれば何か、状況が変わるかもしれない。

そういうこと……、だよな?」
KP
牧志は『どういう時のために』何もされないに越したことはないのか、状況が『どう』変わるのか、そういったことを苦心して避けながら、あなたの意図を問うてくる。

あなたは牧志に『実験に協力してくれ』と頼むことができる。
『実験に協力するな』と頼むこともできる。
あるいはそのどちらも言わず、彼の判断に任せることもできる。どうする?
佐倉 光
「……」
現状、牧志に思考の自由が利かない以上。
俺が考えて、判断する必要がある。

牧志は少なくとも実験では死なない。
俺は牧志があいつらに協力する限りは死なない。

問題は、内容だ。
俺の方は気道を潰されるのは耐えられるものじゃない。
飢えに乾き。首締めよりは長時間稼げる。いつまでもってワケじゃない。

実験に協力しないことにして、始まるのは兵糧攻め、それだとたいして状況が変わる期待ができない。
部屋を出て逃げる、は?
論外。死なないにしてものたうち回る俺を放置して出て行けるようなヤツなら、そもそも俺は今ここに生きていない。

分からない事が多すぎる。
牧志に何がされるか、それに牧志が耐えられるか、がわからない。
それに実験が行われるなら、外へ通じるドアが開くチャンスも増えるだろう。
少なくとも今は、情報を得る事が優先だ。

何度も俺がのたうち回るようじゃあ、牧志は考える事ができなくなる。

耐えるためには理由が必要。
そちらへ思考を向けなくても済む、理由が。
佐倉 光
本当にこれが最善か? 俺は自分の身かわいさに、牧志を生贄にしようとしていないか?
佐倉 光
「牧志。俺は死にたくない。実験に協力してくれ」
佐倉 光
悩むの長すぎて別のスレッドに書いて消してを繰り返して、そこで完成させて投下したつもりになってた!
KP
あるある!
ここは悩みますよねぇ。
牧志 浩太
「……」
ふっ、と牧志の口元が和らいだ。
その一瞬安堵の息をついたような、一度でもあなたに問うたことに良心の呵責を覚えたような。
牧志 浩太
「勿論。
佐倉さん。ごめん、これからのこと、頼む」
佐倉 光
「任せろ」
KP
彼がそう言った直後、彼の背後の扉が開いた。
先程の白衣の男が、様々な機器を載せた銀色の大きなカートを押して室内に入ってくる。
佐倉 光
扉の向こうに何があるのか、開閉する時に何か起きていないか、できる限り観察する。
俺は人質。だからって何もできないわけじゃない。
俺がすべきことは、見て記憶する事だ。
KP
カートが邪魔でよく分からないが、扉の向こうには薄暗い廊下があるように見えた。
KP
▽佐倉さん、〈聞き耳〉で判定。
佐倉 光
1d100 98〈聞き耳〉 Sasa 1d100→ 97→致命的失敗ファンブル
佐倉 光
おぅ。
任せて貰えるように頑張れよお前。
KP
「どうかな、結論は出た?」
男の声が、少しばかり愉しげに聞こえるのは錯覚だろうか。
眼鏡を苦々しく睨み、牧志が口を開く。
牧志 浩太
「分かった……、実験に協力する。
だから、佐倉さんを殺すな。辛い目に遭わせないでくれ」
KP
「勿論だ、約束は違えないよ。
では、そこに寝て、服の上をはだけて。胸をこちらに向けてね」
牧志 浩太
「そこまでやらせるのか……」
KP
男はベッドの上に寝た牧志の胸を骨ばった手で撫で、痣の形をひとつひとつ確認していく。
嫌悪に耐えているのか、強く瞼を閉じた牧志の目元が、時折びくびくと動く。

白い照明に、ノズル状をした器具の先がぎらりと光る。
牧志 浩太
「っ……、!」
その先が牧志の肌に向けられると、見る間に何かの灼けるような音が立ち、痣の下で肌が微かに泡立つ。

あなたの耳は男の声の調子を、歯を食いしばった牧志の喉から漏れる微かな唸りを、肌の灼ける音を、そんなものばかりを明瞭に聞き取ってしまう。
KP
佐倉さん、《SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1》。
佐倉 光
「そんな物で消えるわけがないだろ!」
思わず叫んでいた。

無能か。無能だ。
そもそもが、悪魔の気配を纏わせた契約の証を物理で消そうとするのが間違っているだろうが!
少しでも、上手く行けば痣を消せるかもしれない、などと考えてしまった事に後悔した。
1d100 60 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 80→失敗
SAN 60 → 59
KP
肌に染みついた痣は、薄くなることすらなかった。
少しずつ音が大きくなり、牧志のこめかみから脂汗が流れても、あなたが叫んだ通り、なにひとつ変化がない。

「ああ、やっぱり随分深く染みついているんだね。
では、もう少し見てみようか。

麻酔はするから安心して。
はい、少し胸を張ってね」

男が長い針を備えた注射器と、大ぶりの薄い刃物を取り出す。
男が牧志の背後で身じろぐ。
彼が一瞬、目を見開いた。
牧志 浩太
時間が少し過ぎた。
再び、微かな呻き声。

男が刃物と器具を走らせる。
牧志の肌がその下の脂肪ごと紙でも剥がすように巻き上げられ、血が見る見るうちにその下を真っ赤に染めていく。
KP
滲み出た血が何かの装置に吸い込まれると、その下にあったのは、赤黒く蠢く筋肉に、白く露出したあばら骨に、あの痣がべったりと染みついている姿だった。

想像するならばその痣は、その下にあるものにも染みついているのだろう。
佐倉 光
なんとなく、想像はついていた。
それは肉体はおろか、魂にまで染みついた刻印だ。
あんな事をしても剥がせるような物ではない。
完全に食い込んでいるのだ。

彼が異形と化したとしても消えはしないのだ。
KP
牧志は《SANチェック成功時減少 1失敗時減少 1d2+1》。
佐倉さんは《SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1d2》。
佐倉 光
1d100 59 Sasa 1d100→ 42→成功
牧志 浩太
1d100 53 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 90→失敗
1d2+1 無理もない Sasa 1d2+1→ 2+1→合計3
SAN 53 → 50

佐倉 光
物理で剥がすとそんな感じになっちゃうのね……
KP
内臓にまで染み着いてたら異様だなって。
佐倉 光
良かった。ここで失敗したらその事実に興味を持ってしまう事にしようと思ってたw
KP
なるほど危ないところだった(?)

KP
「ああ成程、これは面白い。
ここまで染みついていては、中身を丸々すげ替えでもしなけりゃ取れないだろうね」
男が牧志の胸を覗き込み、興味深そうに囁いた。
佐倉 光
「もうやめろ、無駄だ」
うなり声を上げる。
KP
男はゆらりと頭を揺らして、あなたの方を向いた。

「これだけで? そんな勿体ない。
彼の興味深い所はこれだけじゃあないよ。
どちらかと言えば、これは原因ではなく結果であることだしね」

男は言うと、腕をだらりと垂らしたまま呻きを漏らす牧志の身に刃物を走らせた。
佐倉 光
こんな物を見せられて、毛布を被って黙っていろというのか?
KP
通常のものとは到底思えない切れ味で、開かれた皮膚がすっぱりと切り取られる。
男はそれを大事そうに傍らのトレイに乗せて閉じると、カートの中段から何かを取り出した。

それは人間の皮のように見えたが、絶えず泡立ち蠢いていることで、そうでないことを示していた。
佐倉 光
「何が目的だ。牧志の痣に何があるっていうんだ。
それは馬鹿な悪魔使いが悪魔に騙されて契約した証だ。牧志自身とは関係ない!」
KP
「彼は素晴らしい生贄で、器で、素材だ。
きっとそう作られたんだろうね。
私でなくとも誰もが欲しがるよ。

それだけじゃない。何度も耕され、育てられている。
佐倉くん、彼、何のための素材なのか知っているかい?」

男は蠢くものをひらりと持ち上げると、牧志の開かれた胸に容赦なく押しつけた。
牧志 浩太
「う……、ぁ、あぁ……、」
KP
軽やかにさえ見える手つきで、男は奪い取った皮膚の代わりに、『それ』を牧志の胸に沿わせていく。
佐倉 光
「牧志は生贄でも素材でもない!」
叫んで、ふと、そう思った事があるような気がした。

『とびきり良いマグネタイト、血液、精神力、最高の生け贄体質。 便利な……』

そんな馬鹿な。
そんな記憶はない。そんなことはなかった。
しかしあの男の言葉が腑に落ちてしまう。
KP
「おや、心当たりがあるのかな?
それなら是非聞かせてほしいね」

肌に沿わされた『それ』の表面に痣が浮き、牧志の肌と同化していく。
牧志の腕に針が刺され、流された血の代わりだろうか、赤黒いものが管を満たしているのが見えた。

一通りの止血と処置を終えると、男はカートに機材を片づけ始める。
佐倉 光
存在しない記憶から受けたショックを振り捨て、情報を得ようと叫ぶ。
佐倉 光
「何をつけやがった!」
KP
「これかい? 恵まれたるものの皮膚だよ。
彼の肉体がどこまで彼としての特性を保つのか、というのがテーマの一つでね」
佐倉 光
「おい! 大事な素材なんじゃなかったのかよ!
変質させる気か!?」
KP
「大丈夫、ちゃんと様子を見ながらやるからね。
完全に変質させはしないよ。

それに、彼の身体の一部はきちんとこちらで保管して使わせてもらうよ」
KP
牧志の下に敷いたシートを片づけ、彼の身体を拭くと、牧志をベッドに寝かせて男は外へ出ていこうとする。
佐倉 光
扉が開くなら、その時に男が何か操作したりしていないか観察!
KP
男はカートを引いて外へ出ていく。
〈聞き耳〉で判定!
佐倉 光
1d100 79〈聞き耳〉 Sasa 1d100→ 62→成功
KP
扉が開くとき、扉からピッ、と微かに電子音がしたのを、あなたは聞き取る。
電子制御なのだろうか。

しかし、男がカードキーや何かを持っていたようには見えず、何か操作していたようでもない。
遠隔制御か、非接触式の何かを鍵としているのだろうか?
佐倉 光
電子制御……非接触のIDか何かか?
しかし牧志がそれを奪おうとするとこちらに苦痛か死か、まあ何かあるんだ。
まずはあの「思考を読む」とか抜かす装置を何とかしないと……

そういえば俺の方はどうなんだ?
後頭部に触れる。
俺の思考は読まれていないなんて保証は、ない。
KP
あなたの後頭部には、触れて分かる限り傷も突起もなかった。
牧志 浩太
男の姿が消えてようやく牧志が口を開き、喘ぐように息を吐く。
まだ上体を起こせないらしく、横たわったまま、汗でびっしょりと濡れた髪を手で拭う。
牧志 浩太
「は、ぁ……、うう、くそ、何だあいつ、好き勝手に」
少しずつ動きが弱まってはいるものの、胸に張りついた皮膚はまだ小刻みに蠢いている。
佐倉 光
「大丈夫か、そこ。恵まれたるものとか言ってたな……」
牧志 浩太
「痛くはないけど、正直あんまり大丈夫じゃないな……。虫の群れに肋骨を撫でられてる気分だ。
このままだったら今日眠れるか微妙」
佐倉 光
聞いた事あるやつかなぁ。
KP
そうだなぁ。〈神話〉知識-10%で判定してみて、成功したら何かしら知っていてもよい。
KP
痛みチェック忘れてた。翌朝にやってもらおう。
佐倉 光
この惨状で痛みチェックかぁー
KP
痛みチェックですねぇー
佐倉 光
1d100 28 〈神話〉 Sasa 1d100→ 77→失敗
しらないなー
牧志 浩太
1d100 33 牧志も〈神話〉振ってみよう Sasa 1d100→ 5→決定的成功クリティカル)!
佐倉 光
あーあ
KP
oh。
佐倉 光
ちょっと牧志ー
KP
なんでまたこんなところでクリティカルしちゃうのか。

牧志 浩太
恵まれたるもの。
その言葉を聞いて、牧志は蠢く胸に手を当てた。
牧志 浩太
「聞いたことがないはずなんだけど、困ったことに分かる。

あいつの子供だ。
あいつ、いただろ。俺に痣つけた張本人。あいつの。
妙な確信がある」
佐倉 光
「あいつの……?」

あいつ。
分かっていたはずなのに、そこを見つめようとすると、考えようとすると、
よく知っている気がするのに脳からすり抜けてゆく。
牧志が何をされているのか分からない。
佐倉 光
「……」

同じ部屋にいれば何かができるわけでもない。
それでも壁がある事が歯がゆくて、壁に拳をぶつけた。
KP
透明な壁は揺るぐことも撓むこともなく、ただ拳に痛みを伝えてくるだけだった。
疲れていたのか、いつの間にか眠っていたらしい。

KP
▽ここでいつもの痛みチェックをどうぞ。
佐倉 光
1d100 30 【CON】 Sasa 1d100→ 49→失敗

HP 10 → 9
リセットしていいですかー
KP
お、そうだ。不定リセットをお願いします。
ひどいはなし
KP
割とこういう調子で進んでいく話です。
佐倉 光
なるほどねー。こちらはひたすら悪態ついて壁叩く感じかなー
牧志が〈神話〉巻き添えクリティカルするんだもんなぁ……
親和性ありすぎたか。
KP
親和性ありすぎたかも。「移植」されたやつと「適合」しちゃったかー。
佐倉 光
ちゃんと剥がして……もらうとしたらまた骨までだよ痛そうだな!
KP
でも本来なら一週間は痛むはずが痛みが残らないんですよね不気味。
佐倉 光
チョー不気味ー。うちの相棒虐めないで貰えます!?
KP
でも牧志が虐められた結果佐倉さんの手元に水と紙箱(食料です)があるという。いや謎の白衣男が全部悪いんですけど。
佐倉 光
もーなんなんだよあいつー。
意図が読めなくてやだわー。
KP
実験したいだけですYO?

KP
気がつくと毛布に包まっていた。

毛布越しに感じる床の硬さが、体の節々を痛ませる。
目の前にプラスチック製の水差しに入った水と、弁当箱くらいの大きさの紙製の箱が置いてある。

佐倉 光
ひどい痛みと寒気に襲われて目覚めた。
いつもの痛みだ、と思うが、お守りを握りしめても苦痛は去ってくれず、
頭から毛布を被って痛みに耐える。
よりによってこんな時に、こんな強烈な奴が来なくてもいいじゃないか……!

今日こそばらばらに千切れるのではないか。
そんな妄想じみたものを抱えて、声を出さないように息を詰める。
KP
身を引き裂かれる痛みが少しなりとも和らぐまで、あなたには耐えることしかできない。
首を戒める首輪の冷たさ、肩にかかる鎖の重みが、痛みに苦しめられる身体をより苛む。
牧志 浩太
「佐倉さん、おはよう。……痛むんだな」
気づくと牧志が心配そうにこちらを見ていた。
透明な壁に阻まれて、彼の手はあなたに届かない。
佐倉 光
「大丈夫……っ、いつもの、だから。じっとしてりゃ、治まる……」
譫言のように返事はしたが、聞こえたかどうか。

落ち着くまで耐えて、回復魔法を試みよう。
KP
《ディア》は通常通り試みてよい。
佐倉 光
では、横たわったままで《ディア》
1d100 53 《ディア》(〈応急手当〉) Sasa 1d100→ 44→成功
佐倉 光
「大丈夫……少し痛みがひいた」
佐倉 光
「おはよう、牧志……そっちは、昨日やられたとこ、大丈夫か」
牧志 浩太
「こっちは大丈夫。
胸の違和感も慣れられる位にはなったし、痛みも不気味なくらい残ってない」
牧志 浩太
「いや、あれだけやられて痛みが残ってないって、本当に不気味なんだけどさ……」
牧志は複雑そうに胸を撫でた。
そんな彼の背後にも、あなたの部屋にあるのと同じような紙製の箱と水差しがある。
佐倉 光
「痛みがないってのは不気味だな。骨まで抉ってたんだぞ……」

牧志が昨日「移植」されたところってまだ蠢いてるのかな。
牧志 浩太
「うぇ、骨って、そんなに深くやられてたのか……。
それで痛みも熱も残ってないって、気味が悪すぎる。
血も流れてたっていうか吸い取られてたのに、血が足りない感じもないしさ」

牧志の指の先で、痣のついた皮膚が微かに泡立ちながら蠢いている。その様子は、痣がうねうねと動いているようにも見えた。
昨日に比べてその動きは弱く、見間違いだと思いたければ思えるかもしれない程度になっている。
佐倉 光
「昨日輸血していたようには見えたな。
痛みも熱もないってことは、適合してるって事か、麻痺してるって事か」
佐倉 光
「前回の逆で、牧志が勝ってるのかもしれないし」
侵蝕されている、などということは言っても益がないと思ったのでやめた。
牧志 浩太
「麻痺してる……、させられてる可能性もあるわけか。
それも嫌だな。言ってもしょうがないけどさ」
病衣を着直す。
佐倉 光
水のにおいかいで少し舐めてみる。紙箱開けて中身をチェックする。
KP
水に気になる匂いはなく、舐めてもただの水だとしか感じない。
紙箱を開けると白いパンのような食べ物と錠剤、それから薬包紙に包まれた顆粒状の粉が入っていた。
箱の裏側に説明が書かれている。それらはビタミン剤と食物繊維だそうだ。
佐倉 光
「説明つきとは有り難いね。何が混ざってるのか、分かったもんじゃないけど」
牧志 浩太
あなたが箱を開けるのを見て、牧志も紙箱を開ける。
……牧志の方にはちょっとした野菜と肉の盛り合わせのような、何か色のある食べ物が見えた。
佐倉 光
「食い物の内容まで違うのか。徹底しているな。
それにしても逆じゃないのかって気もするけど。
研究対象の栄養をコントロールするためにこういうの使うのは分かるんだけどな」

さっさと錠剤と粒剤を口に流し込んで水で飲む。
どれかに毒が仕込まれている可能性など考えたところで意味がない。
パンなら安全、なんてこともありはしないのだから。
KP
錠剤にも粒剤にも、味も匂いもなかった。
佐倉 光
「牧志、こっち来て一緒に食べようぜ」
残ったパンを手に呼ぶ。
牧志 浩太
「ああ」
水差しと紙箱を手にすると、壁の傍らまで寄って座り込む。
佐倉 光
こちらも壁際に座る。
牧志の方の箱に色があるのを見て首を傾げる。
佐倉 光
「ここにわざわざ差つけてんのも意味があるんだろうな。
こっちがパン一個じゃなくて、栄養剤もついてたってことは、こっちを単純にコストカットしてるわけじゃないし」
佐倉 光
「寝床といい、わざわざ俺の扱いを雑にしている感はあるな。
雑にしている、というか、雑アピールしているというか……」
牧志 浩太
「そうなんだよな。
ちょっと思ったのがさ、昨日あいつ言ってただろ。住環境を改善する用意もあるって。

もしかしたら、まだ何か交換条件が飛んでくるのかもしれない」

牧志が持つ紙箱の中に詰まっているのは、手が込んだとまでは言えないが一揃いの料理と言えるもので、薄いスプーンもついているようだ。
佐倉 光
「ああ。言ってた。
こっちにベッド置いてやるから協力しろ?
そんな選択権与える意味もないのに?」
牧志 浩太
「もしかしたら、だけどな。
単に、従順にしてれば悪いようにはしないってアピールかもしれないし」
佐倉 光
「いちいち牧志の意志を介在させようとしているって事か?
俺を使って感情を乱そうとしているのはあるかも知れない」
牧志 浩太
「そうなんだよな。
いちいち俺の意思を介在させようとしてきてる。
俺の感情か、行動か、葛藤か、そういうのが目的なのか」
佐倉 光
それが狙いなら、基本こちらで決めるようにすればいい。
何があっても【決定した】事実をこちらに置いておけば、牧志は耐えやすくなる。
佐倉 光
問題は俺自身の公平性と自分の体に対する判断のバランス、だな。
あまり長引くと、保てなくなるかも知れない。
佐倉 光
「まあ、聞く必要はないからな。今の環境なら俺の方はまだ耐えられる」
食事はともかく、床に寝続けたら体調にはあまり自信はないが……あと数日なら何とか。
牧志 浩太
「分かった。
もし追加で持ちかけられたら、そっちは聞かないようにする」
佐倉 光
「できるだけ耐えてみる。
無理なら言うから、余計な事考えなくていいぜ」
佐倉 光
【CON】低いんだよなー。
KP
低いんですよねぇ。
牧志 浩太
「分かった、頼む。でも、佐倉さんも無理はしないで」
無理はしないで、の所を少し強調した。
牧志 浩太
ぽつぽつとスプーンを動かし、料理を口にする。
牧志 浩太
「すごく普通な味」
一口噛んで呟いた。
佐倉 光
「こっちのおかずは普通の錠剤だった。ありがちなフルーツ味でもつけとけってんだ」
佐倉 光
「そういやむしろ無味無臭の栄養剤って珍しいよな。これもわざわざ味気なくしてるのかな?」
水を飲み干す。
牧志 浩太
「だとすると、自作か? その錠剤。
手の込んだ趣味の悪さだな」
佐倉 光
「普通な味、っていえば、富士急行ったときに食った料理思い出すな。ああいうやつか?」
牧志 浩太
「ああー……、似てるな。そう、ああいう普通さ。普通だなって感想が真っ先に出てくる」
佐倉 光
「シローのヤツ、ちゃんと飯食ってるかな」
牧志 浩太
「そうなんだよな、何だか長丁場っぽいし。
先輩か東浪見が来てくれてるといいけど……、」
その時、あなたの首輪がピッ、と小さく音を立てた。
佐倉 光
音を聞き取って否応なしに体が緊張する。
牧志 浩太
「……!」
思考を打ち払おうと、牧志が頭を振る。
ぎしりと一度軋んだ首輪は幸い、食事中のあなたの首を絞めることはなかった。
牧志 浩太
「うう……、ごめん、一瞬考えそうになった。
くそ、やりづらい……」

シローのことが鍵になってしまったのだろう。
一瞬なりとも考えてしまったのだ。早く出ないと、と。
佐倉 光
「ごめん」
迂闊な事言えないな。
佐倉 光
「こんな状況だからいつも以上に話したいと思っただけなんだ。退屈だろ? スマホもPCもねーしさ」
こういう状況では、人と話して自己を保つ、互いの意思疎通を確認するのは大事だ。
こっちで話題を慎重に選ばないと……。
牧志 浩太
「ごめん、難しいな。
でも俺も同じだよ、話したい。
こんな状況、黙ってたら黙ってたで、正直辛い。
それに思考が暇になると、また何か考えそうになる」
牧志 浩太
「恐怖でも詰め込んでれば考えないで済むけど、それも辛くてさ……」
佐倉 光
過去のコンテンツで、完結済みのヤツで、外に意識が向かない……
かといって俺だけが知ってるやつだと駄目。外から情報を得たいと思うような事だと意識が脱出に向く可能性がある。
佐倉 光
「むっずかし。
あーでもさ、ある程度首輪反応させてもトリガーが知れるから問題ないぜ。
今みたいに即キャンセルして貰えれば」
とはいったものの、相手は思考だ。「考えないようにする」のも難しい。
佐倉 光
「座禅でも組む?」
牧志 浩太
「座禅? なるほど、瞑想か。
面白いかもしれないな。思考制御できるようになれば、それこそキャンセルもしやすいし」
牧志 浩太
「それなら、少し考えちゃってもキャンセルできるようになるから、話もしやすくなるかもしれない」
そんな希望を口にする牧志の声は少し明るかった。
あなたと話したい、ということが先に来るようだった。
佐倉 光
「それじゃ、これから30分瞑想ね」
言って足組んで、いわゆる座禅の姿勢を取る。
牧志 浩太
「……」
牧志は同じように足を組み、静かに目を閉じる。
牧志 浩太
「……」
最初は居心地悪そうにもぞもぞと手足を動かしていたものの、やがて表情が消えていく。
佐倉 光
……で、10分くらいやって飽きたら、壁にそーっと近寄って顔くっつけて変顔しよ。
いつ気付くかなー。あいつ気配読めるしすぐバレるかなー
いや本当に気付かなかったらそれはそれで外の情報を遮断できてるって事で。
牧志 浩太
あなたが壁に顔をくっつけて渾身の変顔をしても、笑い出す様子も身じろぎする様子もない。
佐倉 光
俺、PCでもあれば集中できるんだけど、心を無にってのは苦手なんだよなぁ。
KP
それから10分ほど後だっただろうか。
牧志の部屋の扉がかたりと動いた。
牧志 浩太
即座に牧志が目を開き、あなたより速いくらいのタイミングで反応する。
KP
「おや。邪魔をしたかな」
扉が開き、昨日と同じように銀色のカートを押して、男がひょこりと顔を出した。
KP
成る程、牧志が気づかなかったのは、敵ではない、という前提があったからだろうか。
佐倉 光
なるほどなー。これは使える。
牧志は俺にいくら何でも無警戒すぎる気がするけど。
佐倉 光
何事もなかったかのように表情を消して、畳んだ毛布の上に座る。
切除した肉で召喚がどうとか言ってやがったな。
ヤツが持ってきた物を観察する。
とにかく観察だ。大体こういう時はちょっとした隙が脱出口になる。
まともに考える事を許されない牧志の代わりに、俺が見て考える。
牧志にされている事も、全部。
牧志 浩太
「何をしようっていうんだ、今日は」
組んでいた脚を崩し、牧志が唸る。
KP
「昨日の皮膚は悪くない反応を返したから、今度は臓器を借りようと思ってね。
ああ、脳や心臓は借りないから安心してよ。体との繋がりも切らない。
繋がったままちょっと外へ出すだけだから、君に影響はないよ」
牧志 浩太
「ちょっと、で言うことじゃないだろ……。俺の皮に何したんだ」
KP
男は牧志の様子に構わず、カートから細々としたものを取り出していく。
昨日のそれに似た切除や輸血、麻酔のためのものらしい装置。
それから、びっしりと謎めいた模様の刻まれた透明な箱。
そして、片手で抱えられる程度の、これまた透明な楕円の球体が乗ったトレイ。
KP
観察するなら、〈医学〉または【知識】-20%で判定。
佐倉 光
臓器への直接の魔術実験、そんな事も言っていた。
生きたまま外へ出す。
今までに何度かあった事だ。
がん、という音がして驚く。
無意識のうちにまた壁を叩いていた。
叩き続けていれば、割れるのか? いや、割れる割れないは関係ない。
1d100 75 【知識】 Sasa 1d100→ 63→成功
KP
止血器具の近くに置かれたチューブのついたタンクは、昨日の牧志の様子と発言からして、輸血に使う血液が入っているのだろう。

しかし、パックの中の血液というものは、こんなに鮮やかな赤色をしていただろうか?
まるでたった今人を殺して絞り出したかのような、いや、それよりもなお明るい、玩具のようなわざとらしい赤を?
佐倉 光
「おい、その赤いの、何だよ。人の体玩具にしてんじゃねぇぞ」
冷静に。冷静に。これはあくまで情報収集だ。頭痛は無視しろ。
KP
「これかい? 血液だよ。ないと困るだろう」
壁を叩く音にも、男が怯んだ様子はない。
牧志 浩太
「どう見ても人間の血、って色じゃないだろ」
KP
「ああ、人間の血ではないね。
大丈夫、そう遠いものではないし、人間の血よりもずっと性能はよいからね。
実際、痛んだり熱を出したりしていないだろう?」
牧志 浩太
牧志が息を呑み、昨日針が刺さっていた腕を辿る。
そこに何かの変調の気配は見当たらない。
佐倉 光
「やめろよ」
思わず呟いていた。
KP
「やめるかい? 
惜しいし勿体ないが、君が佐倉くんの死を選ぶ、というのもまた興味深い結果だ。
いや、一度しか観測できないものである以上、その結果の方が興味深いかもしれないな。

私は、それでも一向に構わないよ」

男はあなたの言葉をそのまま流すように牧志の眼を見る。自身の首筋を軽く叩いて口角を上げた。
牧志 浩太
Sasa 🎲 Secret Dice 🎲
牧志 浩太
「くそ……、くそ、こいつ、本気だ。
本気で、それでもいいと思ってる」
ぎり、と歯の擦り合わせられる音が聞こえた。牧志の拳が強く握り締めすぎて白い。
牧志 浩太
「そんなこと、できるわけないだろ……!」
KP
ここのシークレットは単純に牧志の〈心理学〉
佐倉 光
でしょうね!
しかしここで止めたところで、「じゃあ君がうんと言うまで保留するね」ってなるだけだろうしねー
保留中に何か見つかればいいけど、そうなる可能性は低いだろうな、と佐倉も思ったから牧志に実験に協力しろって言ったんだよねー
KP
しかも保留中、牧志は脱走のことを考えられないし、佐倉さんは脱水と酸素不足で弱っていくからどちらも探索がしづらいっていう。ひどいはなしだ。

佐倉 光
「……くそ。続けろ。実験を続けろよ、畜生」
佐倉 光
「俺は、死にたくないんだ」
両手を壁についたまま頭を垂れ、呻いた。
牧志 浩太
「そうだよ、俺だって佐倉さんを殺したくない。
……続けろよ」
佐倉 光
(俺が死ねば『実験』は終わるのか?)
その質問を唇に昇らせることはできなかった。
昇らせるわけには、いかなかった。
KP
「では、そこに寝てくれるかな。
この台を体の下に挟んで少し上体を上げて、これで肌の上から目標の場所、この辺りに丸をつけてね。
それが終わったら、これでよく拭いて消毒して、こちらに肌を差し出して」
牧志 浩太
「俺がするのか」
KP
「そうだよ。協力するんだろう」
牧志 浩太
「……くそ」

牧志の手がペンを持ち、自らの肌に赤い印をつけていく。
そうしている間に男は準備を済ませ、牧志の背に手早く『麻酔』を打ち込んだ。
KP
「この箱を持っていて。
ここに君の臓器を入れるからね」
男は牧志の手に、先程の模様の描かれた箱を持たせる。
牧志 浩太
「くそっ……、」
KP
処置については魔術的冒涜的な手技しかない(特に麻酔周り)ので、実際の麻酔よりもかなり高性能かつ都合のよいことになっております。
「麻酔」って言ってるけど半分以上構成要素は魔術と神話的テクノロジーっていう。
KP
あなたは気づくだろう。
作業の上でさほどの意味があるとも思えないのに、
昨日よりも明らかに、牧志に何かをさせる頻度が増えている。
佐倉 光
これ自体が、牧志を生贄とする手順なのではないのか。
呪術には当人の同意を必要とするものがあったように思う。
牧志が同意をする、自らの意思で行動する事で、条件を満たしてしまうのではないのか。

そういった呪術について〈オカルト〉や〈神話〉知識で思い当たる事はできるだろうか?
KP
なるほど、〈オカルト〉〈神話〉知識でそれぞれ判定。別情報。
佐倉 光
1d100 75 〈オカルト〉 Sasa 1d100→ 75→成功
1d100 38 〈神話〉 Sasa 1d100→ 87→失敗
KP
人に契約や同意を持ちかけてくるのは悪魔の常套手段だ。
ある種の悍ましき盟約もそうであるという。
その内容がどんなものであったかまでは、あなたの知る所ではなかった。
牧志 浩太
「う、うう、うう……、」
牧志の身体が切り開かれる。
男の手が、彼の身体の中へ沈んでゆく。

体内を弄り回される不快感に呻く牧志の中から、ぬちゃり、と粘ついた音を立てて、体液にまみれた臓物が取り出されてゆく。

生きたままの色をしたそれは、生きたまま血の一滴も流さず、牧志が持つ透明な箱に収められた。
収められてなお、それは自身が体外に追いやられたことに気づいていないようだった。
KP
その臓器が何か知りたければ、〈医学〉で判定してもよい。
佐倉 光
1d100 24 〈医学〉 Sasa 1d100→ 45→失敗
牧志 浩太
1d100 61 〈医学〉 Sasa 1d100→ 86→失敗
佐倉 光
それが何かなんてどうでも良かった。牧志の一部が奪われた。その事実だけで十分だった。
気がついたら声を限りに叫んでいた。
それを戻せ。戻せ戻せ戻せ。ふざけるな、殺してやる。

切り去られたのは肉だけではなく、魂も薄く薄く気付かぬうちに削って持ち去られ、
その空隙に忌まわしい何かを詰め込まれているような気がした。
KP
「よし。それじゃ、仕上げといこうか。
空いた穴にこれを入れてね。

ああ、興味があるようだし、話しておこうか。
その中には光を嫌うある生き物を詰めてある。
偶に影から出てきて生き物の血を啜るだけの、大したことはないものだよ。

本来人に寄生するような生き物ではないのだけれど、そいつが外に出たがらないような環境を用意してやれば、寄生……いや、上手くいけば、共生が観測できるかもしれない。面白いだろう?」
佐倉 光
面白くねぇよ……!
元々そんな習性がない生き物が入り込んだら何が起きるか分からない。食い破る?  押し退ける?  想像したくもない。
佐倉 光
「死なない……確信はあるのか。
実験結果が予測と一致するか分からないのに?
それならなんのための実験だ!」
KP
「ああ、悪い悪い。言葉が足りなかったか。
ある程度の予測はついているんだ。

君なら最悪でも痛いか、内臓を少し食われるくらいだよ。
そうなったらどうするかも決まってるから安心してよ」
牧志 浩太
「……何も安心できない」
KP
男は傍らに置かれたトレイから先ほどの球体を取ると、それを切り開かれた牧志の身体の上に重ね、
軽く押し込む。

傷をこじ開けられ、牧志が背を反らせて言葉にならない叫びを上げる。
KP
「そのまま押せば入るからね、ほら」
男は牧志の手を取って手袋を被せると、半端に傷へと押し込まれた球体の上に、牧志の手を重ねる。
牧志 浩太
「な……、自分で入れろ、って、いうのか」
佐倉 光
「牧志。俺のために、俺の代わりに入れてくれ」
牧志 浩太
「……ああ、……分かってる。
大丈夫。大丈夫だよ、佐倉さん」

牧志は心を決め、それの上に重ねられた両手に力を込める。
牧志 浩太
「う、うう……っ……、ああぁ……、」

襲い来る拒絶感に悶え苦しみながら、必死に腹を押さえる。
意外に抵抗なく、するりとそれは牧志の体内に消える。
すかさず男が傷を縫い閉じ、それを外から見えなくしてしまった。

傷の周囲がぷくりと膨らんでいるのが、そこに本来あるべきものの代わりに与えられた、意図せぬものの存在を示していた。
KP
男は暫くその様子を見守ると、うん、と満足そうに頷き、箱と機材を片付けて部屋を出ていった。
牧志の一部だったものが、牧志の身体から引き離されていく。
拷問的実験
佐倉 光
全身麻酔じゃないのもわざわざなんだろうなぁこれ。
KP
わざわざですねぇ。
タイミングよく忌まわしいなにかを詰めてしまった。
佐倉 光
物理じゃん!
KP
物理ばっかりでごめんな牧志。
佐倉 光
とりあえず精神的負担を少しでも軽くする努力しかでき~ぬ
これが牧志のためになっているかはわっかんね。
KP
ごめんな。

コメント By.佐倉 光
思考の自由を奪われ体を剥ぎ取られてゆく牧志、命を盾にその足枷とされる佐倉。

これはただのエゴか?
それとも二人で生き残るための布石か?

牧志君の中の人によるオリジナルシナリオ。

TRPGリプレイ CoC『地獄はやさしい』 波照間 3(終)

「頼りになるよ、君は。……なんだか、兄ができたような気分だ」

TRPGリプレイ【置】CoC『青白い馬』 波照間&東雲 2

「あなたはその時まで一緒にいてくれる?」
「もし、一緒にいられるのなら」

TRPGリプレイ CoC『静寂舞手』佐倉&牧志 3

もしかしなくても、牧志が覚えている範囲ではファーストキス……。

【クトゥルフ神話TRPG】
本作は、「 株式会社アークライト  」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc.
PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION 「クトゥルフ神話TRPG」


TRPGリプレイ【置】 CoC『レプリカの心相』佐倉(子)&牧志 1

「俺は狂ってなんかいない。悪魔はいるし魔法もある。一刻も早く生き返らせないと、間に合わない……」

TRPGリプレイ CoC『ペルソナ 勝利の塔』1-1

「……治安悪いな、このガッコ」

TRPGリプレイ CoC『VOID』継続『空白の航海』ヴィキ 1(未完)

「必ず、幸せになれるだなんて、そんなこと言い切れないよね」