こちらには
『瓶の中の君』
ネタバレがあります。

本編見る!
KP
すぐに行ける全部屋を探索し終わった二人。
あとはあまり行きたくない大勢がいそうな大部屋と、調べ切れていない倉庫だけだ。
幸運な事に、見回っていたヘビ人間は外へ行ったらしい。
戻ってくるのは時間の問題だが、動ける今のうちだ。

二人は最後のチャンスに賭けるのであった。
牧志 浩太
よし、と心を決めて倉庫に戻り、段ボール箱を調べる。
ここで何か役に立つ物が見つかるかどうかで、割と命運が決まるのだ。
というわけで、倉庫の段ボールを調べます。
KP
倉庫は先ほどまでと様相を変えている。
扉は半開きになり、倒れた箱が挟まっている。
潰れた箱、ひっくりかえった箱で、通路らしき物もなく目茶苦茶だ。
牧志 浩太
「さっきのドタバタ、これか。こっちに隠れてなくてよかったな……」その様子を見て少し顔を青ざめさせる。
佐倉 光
「完全八つ当たりの跡って感じだ。
さっき見切れなかった箱が表面に出てるって可能性もある、ラッキーだと思おうぜ」
牧志 浩太
「だな。逆に探しやすくはなったかもしれない、開けて回る必要はないし」
佐倉 光
「床に置いてくれ、下から見てみる」
牧志 浩太
「ん、分かった」
KP
といったところで運命の〈目星〉どうぞ!
牧志 浩太
CCB<=75 〈目星〉 (1D100<=75) > 61 > 成功
佐倉 光
CCB<=85-10 〈目星〉 (1D100<=75) > 67 > 成功
KP
二人とも成功か。
貴方の目に、何か気になるカンのような物が見えた。
牧志 浩太
「ん? 何かある……」
KP
巨大な、ハンドルがついた缶だ。
素っ気ない説明が書いてある。
これは暴動鎮圧などにも使われる『催涙弾』だ。
当然、そのまま使用すれば使用者とてひとたまりもないだろう。
牧志 浩太
それを見て、えぇ……、という顔。
「……なんでこんなのが、こんな所にあるんだ……。メチャクチャだな」
佐倉 光
「拉致用じゃねぇのか?
『そういう』用途で人さらいもするだろうしさ」
牧志 浩太
「催涙弾でか? そりゃ無理じゃないだろうけどさ、随分荒っぽいな。
……何人も一気に攫うんなら、その方が早いのかもな……」
佐倉 光
「んで、ここにそれを防ぐ装備があるって事は」
牧志 浩太
「ああ。ってことは、あの連中にも効くってことだ。よな」
佐倉 光
「そういうことだろ。少なくとも、効いちまうヤツもいる。
なんで台所に突っ込んであるのかはよくわかんねぇけどな」
牧志 浩太
「それは分からないな。大事な物を台所に突っ込む癖でもあるのか? クッキーの缶じゃあるまいし。
でも、これで希望は出てきたな」
マスクとゴーグルを装着します。
佐倉 光
「気をつけろよ……」
もう、止める言葉など不要だ。
信じて任せる。それしかない。
そう、いつもやっている事じゃないか。
自分は脱出した時どんな状況でも対応できるように、周囲の異変を見逃さないようにするだけ。
牧志 浩太
「ああ、勿論。
やる前に、認識合わせとこう」
少し逸る声を意識して落ち着けているのが、分かるだろう。
「こいつは、あのホールの中の連中を無力化するか追っ払うために使う。外へ追っ払うか、中に閉じ込めて無力化するか、どっちが確実だと思う?」
佐倉 光
「そうだな……中で何をしているかって想像は大体つくだろ?
俺たちを生贄にするため連れてきたとして……いつまでも俺たちを探し続けて時間を無駄にするとも思えない」
牧志 浩太
「ああ。あいつらは中で親玉を呼び出そうとしてるんだろう。魔法陣があって、その辺で儀式なりをやってる。中の連中は儀式を進めるのを優先する、と思う」
佐倉 光
「とすると……できれば儀式をぶっ壊すってのもやっておきたいな……閉じ込めるだけじゃ完全じゃない。
魔方陣がそこにある可能性もある。
欲張りすぎてるかな」
牧志 浩太
「魔法陣は中にある、と、とりあえず仮定する。俺達が一番優先したいのは、まず佐倉さんを戻すこと。それに追加で、できれば儀式をぶっ壊す、でどうかな」
佐倉 光
「それでいい。あくまでついでだ」
牧志 浩太
「ああ。その上で、どっちの手をとるかだ。扉に重しでもして、こいつを放り込んで無力化されるまで待つか。それとも、こいつを放り込んで、あいつらが外へ飛び出すのに合わせて中に飛び込むか。どっちも不確定要素は、ある」
佐倉 光
「催涙弾ぶち込んで、中の様子が調べられそうなら良し。
無理そうなら騒ぎに紛れて逃げ出す、でどうだ」
牧志 浩太
「それは賛成。で、一番目は、中に効かない奴がいると破綻する。二番目は袋の鼠になる可能性がある」
佐倉 光
「確かに。他に使えそうな物は……」

KP
ちなみにここで、武器がご希望だったら出す事も可能です。
火炎瓶とか出しましょうか。
牧志 浩太
ほう、と言いたい所ですが投擲が初期値なんですよね。

佐倉 光
「台所の油持ってって足元に撒いて逃げる! とかな」
牧志 浩太
「いいな、ライターあるし。それで行くか、足元に流すくらいならなんとかなりそうだし」

佐倉 光
足元に仕掛ける何かならスキルあんまり関係ないよね! と思った。
牧志 浩太
確かに!
佐倉 光
あと爆弾なら失敗しても範囲ダメージ出るのでワンチャン。

佐倉 光
「何を考えても牧志に任せきりになるからなぁ」
牧志 浩太
「俺がもうちょっと、腕っぷしが強ければよかったんだけどな。それは言っても仕方ない」
KP
鞄が戻ってきているので、すぐ使用しない道具類はそこに入れておく事ができます。
なんなら佐倉の瓶も鞄内に入れて両手空けたりできます。
牧志 浩太
お、では佐倉さんの瓶を鞄の中に入れておきます。鞄の口は開けておいて、何かあったらすぐ取り出せるようにする。
ここには瓶の蓋はなさそうですか?
KP
なさそうだ……
あっても呪文がないので使えないのだが。
佐倉 光
「いっそ中に入って、中の様子見る。危なそうなのがいたら油撒いて、場合によっては火をつけて逃げる……
自分の安全優先で行ってくれよ……
って、敵陣に突っ込む時点で安全優先もねぇけどな。
あと、台所の油じゃ火はつかないぜ。
なんかもっと揮発性の高いヤツじゃないと。
そういうの、ここにはないか?」
牧志 浩太
「灯油とかないかな。瓶あったし」灯油と布がないか探します。
KP
んじゃさっき二人で目星成功したので……
佐倉 光
「あの奥、灯油じゃねぇのか?」
KP
油置いてる部屋で暴れるとか怖すぎ
牧志 浩太
「え? うわ、本当だ。何かで火がついたらどうするつもりだったんだって思うけど、丁度いいな」
KP
あわせて貴方は、箱の縁に古いローブが引っかかっているのに気付くだろう。廃棄用だろうか。
牧志 浩太
「よし、決まりだ。こいつを投げ込んで、同時に中に飛び込む。魔法陣があれば佐倉さんを元に戻す。危ない奴がいれば、火をつけて逃げる」
佐倉 光
「手順の紙、俺の瓶の横に入れといてくれ。
読み上げる」
牧志 浩太
「ああ、頼む」佐倉さんの瓶の横に手順書を入れます。
ローブの布を裂いて、瓶と灯油で即席火炎瓶を拵えます。投擲低くても、狙わずに前に投げつけるだけならなんとかなるんじゃないかと思いますが、どうでしょう?
KP
前に投げるだけなら可能ですね。
その場合相手に与えるダメージは相当減りますし、そもそも踏み込んでくれないかも知れませんが、目くらましや心理障壁としては働くでしょう。
【知識】/2 で判定どうぞ
牧志 浩太
CCB<=(75/2) 【知識】 (1D100<=37) > 22 > 成功
お、成功
佐倉 光
CCB<=95/2 【知識】 (1D100<=47) > 91 > 失敗
KP
ではまともに使えそうなの一個できました。
これなら間違いなく炎上してくれる事でしょう。
あといくつか、油の瓶。
投げて足元に油を撒く事ができます。
KP
台所の例の瓶で火炎瓶作成とか考えちゃった。
牧志 浩太
「よし、外れないな。……これなら行けそうだ」
佐倉 光
「頼んだぜ」
牧志 浩太
「ああ」頷く。
「……よし、作戦開始だ」自分を鼓舞するためにか、意識的に落ちつけようとした声で、一言言った。
佐倉 光
「ああ、行こうぜ。
引き際、誤るなよ」
瓶の横に置いて貰った手順書と、解呪の魔法を何度も口に出して繰り返している。
牧志 浩太
「…………分かってるよ。共倒れになるくらいなら、逃げた方がいいもんな」
佐倉 光
「そうだ、より良いと思える方を選べ。
今の自分にできる事を考えて、できる限りいい物を取るんだ」
牧志 浩太
「ああ。その時の状況で、より良いと思える方を選ぶ。今の俺に出来ることを考える。例え全部が取れなくても、できる限り良い物を取る。
(そうだ、例え全部が取れなくても……、だ。欲張りすぎて、全部失っちゃいけない。俺は、俺でしかない。俺ができることを、やるんだ)」
自らに言い聞かせるように繰り返して、拳を握る。
佐倉 光
「でないと後で自分を許せなくなるからな。
その上で諦めるべき時は諦めろ。やりきった上なら仕方ねぇさ」
牧志 浩太
「後で自分を許せなくなる……、か。そうだな。本当に、そうだろうと思うよ」
ふっと、眼が複雑な色を湛えた。
「そうだったから、俺は……」
佐倉 光
「……牧志?」
『地獄はやさしい』ネタバレ
佐倉 光
だから最後に依代になった、のかな?
牧志 浩太
yes.最後に依代になったのもそうですし、最初に必死で動いたことも含め、割と地獄はやさしい本編中の全部含めてます。

佐倉 光
「どうした?」
牧志 浩太
「……ん、ああ? いや、大丈夫。ちょっと色々思い出してさ、それだけ」
佐倉 光
「おい牧志浩太、しっかりしろ。
俺を助けてくれるんだろ?」
牧志 浩太
「ああ。佐倉さんを助けて、儀式をぶっ潰す! ……よし、やるぞ! 頑張れ牧志浩太!」
マスクとゴーグルを装備した状態で廊下へ出て、ホールと玄関前の状況を確認します。

KP
あなたは廊下へと踏み出した。
廊下は相変わらず静まりかえっている。
外に出た者達はまだ戻ってきていないらしい。
ホールの扉に耳を寄せれば、相変わらず多数の人の気配。
そして先ほどよりもはっきりと、何かに呼びかけるような声。
〈聞き耳〉どうぞ
佐倉 光
CCB<=46-10 〈聞き耳〉 (1D100<=36) > 23 > 成功
牧志 浩太
CCB<=75 〈聞き耳〉 (1D100<=75) > 66 > 成功
KP
では、中から儀式の声とは別に、何者かが苛立ったように言い合っている声がする。
佐倉 光
「上手くいってねぇのか?」
牧志 浩太
何を言っているかは聞き取れますか?
KP
あなたが知っている言葉ではないようだ。
ただ、感情を読み取りたいなら〈心理学〉でなんとかなるだろうか?
牧志 浩太
お、ではせっかくだから。値は76です。
KP
〈心理学〉-20で判定となります。
ふたりとも聞こえたのでふたりとも判定可能。
シークレットダイス
KP
シークレットダイス sCCB<=75-20 (1D100<=55) > 98 > 致命的失敗
佐倉 光
シークレットダイス sCCB<=55-20 (1D100<=35) > 33 > 成功

KP
んー
牧志さん〈心理学〉成長に入れといて……
牧志 浩太
どっちをやらかしたんだ……
KP
あなたはその声に、怒りを感じた。
攻撃的な意志が貴方の決心を弱らせる。
SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1》の衝撃を受けた。
牧志 浩太
CCB<=48 《SANチェック》 (1D100<=48) > 34 > 成功
佐倉 光
「奴ら、何か苛立っているみたいだ。
必要な物でも足りないのか」
牧志 浩太
「佐倉さんかもな、足りないの。……やる事は一緒だ」
一瞬震えた自分の手をぴしゃりと叩く。
ホールの扉を開け放ち、催涙弾を投げ込みます。
KP
OKちょっと描写はいります。

扉を開けると、そこは広いホールだった。
大理石の床には大きな魔法陣が描かれ、その四隅には火の灯っていないろうそくが燭台に立てられている。
天井からは大きなシャンデリアが吊るされているが今は灯りを灯しておらず、部屋の中は全体的にとても暗い。
そしてその部屋には、十数匹のヘビ人間がうろついていた。
彼らは部屋の扉が開いたことに気づくと、一斉にこちらに顔を向ける。
黄色い蛇の瞳が数多に並ぶ様に、あなたは恐怖するだろう。
SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1D3
牧志 浩太
CCB<=48 《SANチェック》 (1D100<=48) > 55 > 失敗
1d3 (1D3) > 3
[ 牧志 浩太 ] SAN : 48 → 45
佐倉 光
CCB<=71 《SANチェック》 (1D100<=71) > 61 > 成功
牧志 浩太
人間が反射的に恐怖する毒蛇。その無数の蛇の瞳に、ぞくりと背筋が震える。
歯の根が鳴ったのを、奥歯を噛みしめて押し殺す。
KP
あなたが催涙弾を投げると、その着地点から途端に白い煙が上がる。
ヘビ人間たちは目を見開いて悲鳴を上げ始めたようだ。
その煙が行き渡ると、シューシューと苦しそうな声を上げながらヘビ人間達は次々と部屋から駆け出していった。
牧志 浩太
駆け出していくのに紛れて中へ飛び込む。
KP
幸い、貴方方が危惧したようなことはなく、部屋からは誰もいなくなった。
周囲は白い煙に覆われているが、一瞬の視界で大体の位置は掴めただろうか。
牧志 浩太
ホールの扉を閉め、四隅の蝋燭に火をつけて回ります。
KP
鞄の中から、佐倉が呪文を叫ぶ声が聞こえる。
佐倉 光
「くそ、やっぱり俺じゃ駄目だ、頼む!」
佐倉が再度大声で呪文を叫ぶ。
牧志 浩太
頷いて中央に立ち、四隅の蝋燭に火が灯っているのを確認して呪文を唱える。
KP
魔方陣が僅かな光を宿した。
佐倉 光
「魔方陣に向かって叩き割れ!
3、2、1!」
牧志 浩太
「0!」
KP
パリン、という小気味のいい音と共に、周囲が白い光に包まれた。
瓶が砕け散り、破片が蒸発するように空に溶けてゆく。
牧志 浩太
祈るように、その様子を見つめていた。
KP
その眩い光に思わず目を閉じる。光とともに、微かな風を感じた。
佐倉 光
「はー、窮屈だった」
KP
目の前でぼやきながら立ち上がるのは、元のサイズの佐倉だ。
牧志 浩太
「佐倉さん、これ!」急いで佐倉さんの分のマスクとゴーグルを渡します。
KP
佐倉は素早くマスクを受け取ると、装着する。
牧志 浩太
「……よかった。佐倉さん、こいつも」COMPを彼に渡します。
佐倉 光
「サンキュ、これさえありゃあ……
こっちのもんだぜ!」
牧志 浩太
「ああ!
はは、やっぱ佐倉さんにはそっちの方が似合う」

KP
あとは逃走です。
特に希望なければサクッと脱出します。
牧志 浩太
特に希望はありません。やっちゃってくださいイエーイ。

佐倉 光
「おし、さっさとケツまくるぞ」
KP
言いながら素早くCOMPを展開してラミアを召喚。
ラミア……上半身が女性で下半身がヘビという見た目の悪魔。佐倉の相棒使い魔。
牧志 浩太
思えば、牧志浩太が彼女の姿を見るのは初めてなのだ。それでも記憶が、その様子に安堵を覚えさせる。
──やっぱり彼の横には、彼女の姿があるのが似合う。
KP
「あら、新顔ねぇ?」
見慣れた初対面のヘビ女は、流し目で貴方を見た。
牧志 浩太
「初めまして、ラミア。俺はまぁ、色んな経緯でここにいます」
突然出現した彼女に驚く様子も見せず、初対面の青年はそう言う。
KP
「ふぅん? 珍しいじゃない、あたしを見て驚かないなんて」
佐倉 光
「んなことしてる場合じゃねぇんだよ。さっさと逃げるぞ」
牧志 浩太
「あ、すまない。久しぶりに会ったものだから、つい」
慌てて逃げる態勢を整える。
KP
「あたしは知らないけどぉ?
面白そうな話が聞けそうじゃなーい?」
佐倉 光
「ラミア、ヘビ野郎が来たら問答無用でぶちのめせ」
KP
佐倉は先に立って駆け出す。
あなたに遅れるな、と一声かけて。
牧志 浩太
その後ろについて駆け出す。
KP
何度か、ヘビ男に遭遇するも、やり過ごしたり、ラミアの尾で叩きのめすなどで、あなた方はなんとか森を抜け出した。
人里近くなって逃げ切れたと確信を得られると、佐倉は不服そうなラミアを『戻す』。

佐倉 光
「そういや……儀式ぶっ壊すんだから、火でも放ってきても良かったかもな」
ぼそ、と呟いた。
牧志 浩太
「あー、それもそうだな。せっかく作ったのに忘れてた。
今から戻る気は起きないし、佐倉さんも俺も助かったんだから、とりあえずいいってことにしとこう……
……死ぬかと思った……」緊張が切れて、その場にへたり込む。
佐倉 光
「お前さぁ……
思ってたより、向いてるのかもな、こういうの」
牧志 浩太
「向いてる?」
佐倉 光
「くそ度胸とか、諦めの悪さとか、注意力とか。
正直、舐めてたわ」
牧志 浩太
「あー。諦め悪い、ってのは合ってるかもしれないな。聞き分けは悪かったと思うよ。……諦めがよかったら、ここまで食い下がってないかなあ、って自覚はちょっとあるし」
佐倉 光
「……まあ、なんつーか。
今回、お前がいなかったら確実に俺は生贄で終了だったし。
一生瓶の中で妖精やる羽目になったかも知れない。
正直、五体満足で外にいるのが信じられねぇ。
……だからな、つまり」
牧志 浩太
「うん」
佐倉 光
「ありがとう」
佐倉 光
「……
黙んなよ」
牧志 浩太
「どういたしまして。いや、少しくすぐったくてさ。
……丁度俺がここにいてさ、佐倉さんのこと助けられて。今更だけど、本当によかった」
佐倉 光
「……苦手だ、こういうの。
さっさと借りは返させてもら……
あ? 前回貸した借りの分か? これ。
まあ、いいか、どっちでも……めんどくせぇ」
牧志 浩太
「これでチャラってのも、少し寂しいからさ。両方が両方に貸しと借りがあるってことで、それがいいかな」
佐倉 光
「いつまでも終わんねぇよそれじゃ」
牧志 浩太
「俺はその方がいいな」
そうやって話している姿は、疲れ果てていつつも、どこか楽しそうだった。
佐倉 光
「お前……トラブル大好きな変態か?
こっちじゃこんなの日常茶飯事だって『知って』んだろ?」
牧志 浩太
「知ってる。俺に力がないことも、今回ようやくちゃんと自覚した。でも、それと、これっきりにするのは寂しいってのは別の話」
佐倉 光
次の話冒頭、約束してどっかで会うってのがシナリオの始まりなんですよね!
佐倉 光
「……まあ、こういう、トラブル以外でなら……な」
KP
どっこい君たちが出逢うのはトラブルの時が基本だ。
いや日常で会っててもいいけど。
牧志 浩太
なんですよねぇ。トラブルのつもりはなかったのに起きちゃうトラブルも味わい深いのでいいんじゃないでしょうか。
牧志 浩太
「それじゃさ、一度トラブル以外で遊びに行かないか?」
ふと、思いついたように言う。
佐倉 光
「遊びに?」
牧志 浩太
「佐倉さんにも普段の日常はあるんだし。何も起きなければ、俺達でも、案外普通に友達になれるってこと……、に、ならないかな?」
佐倉 光
「……あー、まあ……
呼び出しがなきゃ基本、家でゴロゴロしてるだけだけど。
遊びに、か……
どこいきゃ良いんだ、遊ぶ、って……」
佐倉 光
普段ネットワークにちょっかい出して遊んでるから、アウトドア遊びは全然わからん。
公園や遊園地にでも行くのか? って思ってる。
牧志 浩太
「うん。えーっとそうだな、UFO、じゃなくて……カラオケとかスポーツとか、それこそ、漫喫でゴロゴロでもいいし」
佐倉 光
「波照間さん出てんぞ。
そういうのでいいのか?」
牧志 浩太
「いいよ。一緒に遊べたらなんでもいい」
佐倉 光
「そうか……」
しばらく考える。
二人とも初心者
牧志 浩太
85%の記憶の持ち主も修行とか鍛錬とか集会とかUFOばっかりで、大きくなってから友達と遊んだ記憶はあんまり……。>表
佐倉 光
おっ、お互いに遊び初心者。
こちらは言わずもがな遊びに行く機会も相手もいない。
たまに波照間さんとぶらつくのが強いて言えばそれか。
牧志 浩太
割と。15%の方は結構友達と遊びに行ってそうなんですが、記憶が断片化してしまっていてよくわからなくなっていそうで。
佐倉 光
あの謎解きってまだ解いてないんでしたっけ。
牧志 浩太
今回の開始時点ではまだのはずですね。

佐倉 光
「……飯でも食いに行くか。
腹減ってさ。
纏まるものも纏まらねぇ」
牧志 浩太
「……あ、いいな。何にする?」
佐倉 光
「別に何でも……」
視界にある飯屋の看板を探す。
佐倉 光
何かご希望在ればそれで。なければうどんとかラーメンとかそういうのでも。
牧志 浩太
紅とは今でも偶に、一緒にそばを食べに行く。でも、佐倉さんとは、それとは別の記憶を作りたかった。周囲を見回す。
選ぶ理由
佐倉 光
ファミレスとかの方がのんびり食べられるかもね。
牧志 浩太
そうですねぇ。麺類以外希望。
(表で出た理由により)
KP
ジャンクなヤツでもいいのか
牧志 浩太
OKです。マクドでもいい。

KP
では、あちこちでよく見る赤と黄色の鮮やかなバーガー屋の看板。
佐倉 光
「あれでもいいか?」
牧志 浩太
「お、ちょうどおまけキャンペーン中だって」
佐倉 光
「よく考えりゃ朝昼飯抜きだよ」
KP
ぐうきゅるるるる、悪魔の声のような音が響く。
牧志 浩太
「そういえばそうだ。なんだか俺達、飯抜きに縁があるな」
佐倉 光
「そういや前回も食えなかったっけな」
KP
言いながら歩き出す。
牧志 浩太
その隣を歩く。
着たままだった白いローブのポケットで、入れっぱなしだった工具がカチャリと鳴った。
KP
そうか、ローブだった。
牧志 浩太
脱ぐのをすっかり忘れてる。
佐倉 光
「その服、どっかで捨ててこう」
牧志 浩太
「あ、忘れてた」脱ぎ脱ぎ。
佐倉 光
「あと、飯食ったらあいつらについて報告しとくから」
危険な悪魔がうろついてる、ということで後日調査の上殲滅になるでしょうか。
佐倉 光
「……見つかって良かったな」
牧志 浩太
「……うん」ふ、と微笑む。
「失くし物ってさ。
忘れた頃に見つかって、一つ見つかったら次々と見つかるようなことって、結構あるよな」
佐倉 光
「そうだな」
牧志 浩太
「だから、きっと……、大丈夫。そう思ってる」
佐倉 光
「……
困った事があれば、今度は」
佐倉 光
「……何でもない。
あの謎解き解けたのかよ」
牧志 浩太
「あともうちょっと。もうちょっとなんだ」
佐倉 光
「最後なー、あそこはこう、少し角度を変えて
……やめた。自力で解け」
牧志 浩太
その言葉に、たっぷり驚いた顔をして。
「……うん!」
心の底から、嬉しそうに笑った。
KP
ふたりの姿は、並んでバーガー屋へと消えていった。


『瓶の中の君』
【END1】


KP
両生還で終了です。お疲れ様でした!
牧志 浩太
やったぜ! お疲れさまでした!
ありがとうございます。牧志にも変化がありましたし、佐倉さんからの見方にも変化があって楽しかった。
佐倉 光
佐倉めんどくさいよ佐倉!
牧志 浩太
でもそのめんどくさいところが面白い!
佐倉 光
ありがとうございました!
いやぁ良かった。
牧志 浩太
生還してほんとによかったし、面白い方向に転がったのもよかった
KP
割とピンチになると死ねるから(特に佐倉)ドキドキしながらやってました。
牧志君と中の人を信じてたよ!
牧志 浩太
戦闘で牧志が気絶すると佐倉くんの瓶が割れる可能性がある、の所を読んで「アブネー!!」って思いましたね ほんとによかった
ちなみに、佐倉さん瓶入りのまま逃げてたら、一生瓶入りだったんですか?
KP
じゃあ、その辺語りますので、まずは報酬!
生還報酬
KP
では別パターンのエンディングについて。
(略)
牧志 浩太
アブネー!! 戦闘で気絶していたら佐倉さんを殺してしまうところだった
KP
そうなったら困るので、割れそうなアクションしたときにちょっと強めに警告入れさせていただきましたね。
相手の攻撃30%とはいえ、当たらないとは限らないし、ダメージによっては気絶しちゃいますからね。
その場合当然牧志君も危ないですし。
牧志 浩太
ほんとに。危なかった。
KP
あ、そうそうどうして牧志君だけ瓶詰めになっていなかったのかと言えば
瓶がどこにあるか分かんなかったからです!
なので途中台所で瓶隠したのはGJでした。
牧志 浩太
なるほど! >瓶
何かあったら使えるかと思って隠しましたが、思わぬいい方向に転がったわけですな
KP
場合によってはアレを持ったヘビと対決するなんてことになりかね
KP
それからEND2。
(略)
牧志 浩太
なんと! 本当に妖精さんになっちゃう!
ある意味面白いけど、そうなってたら色んな意味で関係性がえらいことになってましたね……。
KP
面白くはあるけどねw
佐倉がどんどん不貞腐れて暴言吐くようになりそう。
牧志 浩太
END2でどんどん不貞腐れる佐倉くん、ちょっとかわいい(?)
佐倉くんは病みそうですが。
KP
間違いなく病みますね。
自分で逃げろって言ったから牧志を責める事はできない。
しかしなにより愛する自由はない。
そのうち瓶割れよボットになるんじゃないかな。
牧志 浩太
瓶割れよbotになる佐倉くんを抱えているの、辛いだろうな。
彼を瓶から解放する手段を求めて〈クトゥルフ神話〉知識を増やしていく探索者になりそうです。
牧志くんの手元にも後悔だけが残る。彼はなるべく佐倉くんの手足になろうとするだろうけど、佐倉くんの手で自ら何かをすることはもうできないわけで。
KP
【END3】は(略)
牧志 浩太
瓶を壊してしまって一人で脱出していたら、重たすぎることになっていましたね……。意味を失った謎解きの紙と後悔の記憶だけが、彼の手元に残ることになる。
KP
謎解きの紙だけが残るの重いわ……
KP
それから、【END4】
(略)。おしまい。
牧志 浩太
ああー、そういうENDもあったんですね。フレーバーだと思っていた。
KP
一応喚ぶ呪文提示されるから、可能なんですよね。
牧志 浩太
なるほどなぁ。
KP
とはいえKPCから警告できるし、意図的でもなければ、なかなかそんなことにもならないと思うけど……
ヘビ男って頭悪い
KP
とりあえずヘビが馬鹿すぎて助かったシナリオ……でした。
牧志 浩太
ヘビが頭良かったら随所でTHE ENDだった
KP
最初のところで鍵開けっぱなしで捜しに行っちゃったのが最大のポカ。
物陰とか探さないし、道具は適当に置き忘れるし。
明らかに仲間にヘビ人間しかいないのに、途中白ローブ着てると誤魔化せますからね!
ってかヘビちゃん、ガスマスク使える……の?
牧志 浩太
それは思った
KP
これがあれば催涙弾使える!
って思って買ったけど使えなくて、てきとーにしまわれてたんじゃ……
牧志 浩太
可能性はある……
ガスマスクといい人語で残されたメモといい、ヘビ以外の存在がいたのでは? と思ってはいたんですよね
いまいち頭のよくないヘビちゃんたちを統括していたような狂信者が。
KP
そう、私もそう思ってたけど、いないんだよな人間……
留守だったのかも。
この家自体はその狂信者ので、不在中に起きた事件だったのかもね……
牧志 浩太
留守だったのか、なんらかのCoC的な理由で消えてしまったのか 後者だとほどよくホラー
KP
ああー、それもよし
瓶詰めになってたりして。
牧志 浩太
可能性はある
KP
解除方法、ヘビには理解できなくてパリンされちゃってたりして。
実は台所の瓶に入ってたりして……
牧志 浩太
それだと程よく怖気がしていいですね 瓶の破片がどこかでキラキラと光っているかもしれない
残されたいまいち頭のよくないヘビちゃんたちは、イグへの信仰心と狂信者の指示だけを元に動き続ける……
KP
んで指示通り生贄捕まえてきたのに、瓶が足りなくて……
牧志 浩太
そして逃げられてイライラして今に至る
KP
後で悪魔召喚師に駆逐されちゃえー
牧志 浩太
Q.パリンされたとすると狂信者の死体は? A.ヘビちゃんが食べちゃった可能性
KP
あるある……
牧志 浩太
どう見ても人肉な肉を食べてましたしねヘビちゃん 理解がいまいちで死体になったとたん食べられてしまったとなると、怖気が強くていい
KP
狂信者の運命か……確かにありうるなぁー
佐倉 光
「ほらみろ、使い切れない悪魔なんかと関わるからだ」
KP
ちなみにあそこ〈医学〉成功すると「あーこれ人肉っすね」って判定できます。
牧志 浩太
〈医学〉はないんですよね。初期値で振ってみても面白かったかもしれませんが。
KP
瓶の中からじゃ初期値だとマイナスになっちゃう。

痛恨の失敗
KP
ホールに突っ込む理由、そういえばそれほどないな!
と思ったので、色々武器出したり理由こじつけたりしました!
調べてないから調べるよ 程度の理由しかなかったな!
そういう意味では牧志君に本当に無理して貰っちゃったな。
牧志 浩太
ありがとうございます! PL的にはこりゃホールだな、とはなってましたが、PC的な理由がつけやすくなって助かりました。
途中で段ボールの探索をすべって最後まで後回しになってたのも痛かったですね……。
KP
よりによってあそこでダブルで失敗するとは。
牧志 浩太
なんですよね。キーアイテムが入ってる所で滑る!
KP
あの「おぉっと!」は本当に本心から出ました。
牧志 浩太
〈目星〉高くても失敗する時はするを地でいってしまいましたね

牧志 浩太
あと牧志くんは投げ忘れた火炎瓶が鞄に入ったままなので、職質を受ける前にちゃんと処分した方がいい。
KP
そういえばそうだw
そういうのは佐倉が引取って人知れず異界にぶん投げるなりなんなりするので……
牧志 浩太
後で鞄から出てきて「あ」ってなるやつですね。引き取ってあげてください……。
KP
ラスト、煙浴びてないのが三匹いるから遭遇させるのも手かと思ったけど……
まあCOMPあるしな! で片付けちゃった。
牧志 浩太
もうラストですしね せっかくCOMPを取り戻した佐倉くんがいるし、派手に決めちゃって! の方がテンポもよかったと思います。

実は追加されてた所
KP
あとなんか説明してないとこあったかなぁ……
実は難易度そんなに下げてないむしろ問答無用遭遇とかあってちょっぴり上がってる とか?
牧志 浩太
あ、そうなんですか?
KP
一応、戦闘力がない場合は手心加えていい事になってるんで、「瓶を見て攻撃をためらった」くらいかなぁ。手心。
あと隠れるについては、隠れるポイントをちゃんと指定してくれるなら無条件成功でいいって書かれてるから。
毎回「ここに隠れる」とちゃんと言ってくれたんでそこは全く問題なかった。
あー、遭遇するヘビの【DEX】は一番弱いヤツにしましたけどね。
牧志 浩太
【DEX】低いですからね牧志くん……。助かりました。
KP
8だからなぁ。
ローブ手に入れたところでヘビと遭遇したのは完全に追加イベントでした。ごめんね二人とも。
牧志 浩太
シナリオ見ているんですが、問答無用遭遇は追加要素だったんですね。あれがあったことで起伏と緊迫感が出てめちゃくちゃよかったと思います。
KP
そうそう。
割と遭遇については好き勝手盛ってますね。
一回くらい……遭遇しようぜ?
って思っちゃってつい。
牧志 浩太
順番に探索していくだけだったところに、あれがあったおかげでスピード感と緊迫感、起伏が出て、あの一瞬どの部屋に飛び込む!? なんて判断も出てきて楽しかったです。
あのイベントから大きく事態が動く演出があったので、ほんとにお話に大きな起伏がついていて、まさか追加要素だとは。
KP
ヤマは必要なんです!
ちなみに倉庫指定されたら、【幸運】によっては部屋にヘビが乗り込んでくる展開になってました。
そうなってたら割と大変な事になってたな!!
ローブもあるしなんとかなるじゃろって思ったらあのチグハグイベントだから!
面白かったけど怖かったなー
牧志 浩太
なってましたね!! 牧志がヒヤッとしたと言ってましたが、PLも「アブネー!!」って思いました
KP
楽しんでもらえたなら生やして良かった!
場合によっては牧志君が「もぉマヂ無理探索中断しょ」とか言うことになってた可能性もあるし、怖かったなー!
牧志 浩太
生やしてもらってよかった! 緊迫感が楽しかったし、あれがあったおかげで生還の嬉しさも上がった! 
あとRP的にも、あの展開があったからこそ、牧志が死の恐怖と自分の無力を自覚する展開にもつながりましたしね。

内心
KP
内心読めたのが今回楽しかったなぁー
牧志 浩太
そうそう、あれいいですね 互いの内心が読めたのとても楽しかった!
KP
いつもはその場でト書きとかにしちゃうんだけど、今回は分かんない方が楽しいだろうと思って伏せさせていただいて。
でもやっぱり吐きたいので吐かせていただいた!
牧志 浩太
その時見えなかったからこその楽しさと、後で読める楽しさ!
あれは楽しかった
KP
次の話もそれやったら楽しそうなんですよね。
牧志 浩太
お、では次回もぜひぜひ
>それやったら楽しそう
KP
シークレットダイスに書くかなんかで。
牧志 浩太
あとは、システム的に見られなくはできませんが、秘匿扱いにする(=進行中は見ない! と決める)と決めた窓を一つ作ってその窓で発言する、のも一つですね。見ようと思えば見られちゃう代わりに運用は楽。
KP
ああ、確かに。
それでもいいか!
牧志 浩太
MIRROR-MIRROR(一部秘匿がある)をタイマン改変で回した時はその運用でやりました。善意任せではあるけど、我々の間でやるなら問題ないかなーと。
KP
ですねぇー
牧志 浩太
何度も秘匿が入るならこれが一番楽なように思います。
KP
お、次回そうしよ。
私多分次回ものすごく秘匿増えるので。
牧志 浩太
なんと楽しみ ではそれで。

『地獄はやさしい』ネタバレあり
牧志 浩太
メガテンのログ読んでて気づいたんですが、牧志は「何度も死んで生き返った」だけじゃなく、一度は「殺人の決意を固めて、実行した」青年の記憶を継いでるんだよな…… と思ってしまいました
KP
普通の青年が背負うには重すぎる記憶……
牧志 浩太
普通の大学生が背負うには本当に、あまりにも重すぎる
深く考えずに戦闘に突入したんじゃなく、相手が「人」と知った上で決意を固め、自覚して、実行したことの重さを、そこに至るまでの転機をそのまま背負ってしまった
KP
上書きする側の記憶がちょっと重すぎる……
それ全部受け入れるなり封印するなりして生きていかなきゃ行けないんだもんなぁ。
牧志君自身も『紅』のときに博士にとどめを刺したりはしてるけど……
牧志 浩太
博士はほとんど結晶になっていましたし、一夜のことでしたし、行為に対する決意の重さはやっぱり違うだろうな、というのがあるんですよね……。
KP
人じゃなくても悪魔にはけっこう手を下してるし、割とSANチェックモンの記憶継いでるなぁ。
悪魔は真の意味では死なない、とはいえ。
牧志 浩太
とはいえ、人と悪魔に境界を引かない彼が悪魔に手を下し、悪魔を敵と認識し、そして人間を敵とするまでの流れを継いでしまっているんですよね。記憶が割と血みどろ。
KP
かわいそうじゃん牧志。
牧志 浩太
まだ佐倉くんみたいに境界を引いている方が重くなかったのかもしれない。
KP
そのへん分かってあげられたらいいんだけど、佐倉は割と倫理死んでるからなぁ。
線引きを教えればいいならいくらでも教えるけど。
牧志 浩太
重さを減らすために線を引くことはしない気がします。自ら線を自覚することがなければ。
KP
話し相手くらいにはなるよ……
牧志 浩太
やったぜ……
牧志くん、85%の記憶が重くて鮮やかすぎて、よく牧志くんとしてのアイデンティティを保てているな? と思いますねこれ 15%の記憶は思い出としての記憶というより、彼の性格や自我の部分に強く残っているのかもしれません。
KP
新しく作った部屋の脳天気な音楽聴きながらこんな会話してると脳がバグるな。
そうですねー。その15%が余程強固じゃないと、別人として生きていくのは難しそう。
あと85%の記憶、濃すぎ。
牧志 浩太
85%の記憶があまりにも濃すぎる。それこそ90%超えてたら自分を自分だと分からなくなってしまっていた可能性すらありそう。
前回~今回の小ネタとして、「すまない」って言う時は割と記憶に呑まれています。牧志くんの口調だと「ごめん」、「悪い」なので。
KP
なるほどーーーー
そう言うときは口調や横顔が波照間さんなんだな。
牧志 浩太
そうそう。で、佐倉さんが「牧志?」って呼びかけてくれた時に、反応が一拍遅れる。
KP
最後の会話で「波照間さん漏れてる」って突っ込んだけど、
それもまた牧志の一部なら「漏れてる」ってのも違うのかなぁ、と言ってから思った。
牧志 浩太
確かに。混ざったままの記憶でこれからを探すなら、それもまた彼の一部なのかもしれない。

KP
いつも佐倉って逃げる事考えてるから、牧志の度胸には一目置いてるよ!
最初蛮勇かな? って思ってたから呆れてんだけど。
二つの事件で「そこまで馬鹿じゃないな」ってのは分かったし。
牧志 浩太
あー、なるほど、「一般人にしては」だけじゃなく、「佐倉くんにとっても」一目置いてるんだ 重い
記憶に呑まれて恐怖を忘れてしまっている所も最初はあっただろうけど、ちゃんと恐怖を思い出してもなおある諦めの悪さは牧志くん自身の性格なんですよね。
KP
逃げる事をマイナスに考えてるわけじゃないんだけど、自分と違う選択肢をとれることは素直に尊敬している。
逃げる事は諦める事・捨てる事に近いから、そうしないで得られる事が多いのも知ってるから。
(ちゃんとした引き際が見つけられるなら)お前向いてるよ
だったんですよね。
牧志 浩太
だからこそ出てきた、「でないと後で自分を許せなくなるからな」の言葉だったのかな。
KP
そう、ぎりぎりまで踏ん張った上で逃げないと、最終的に自分が敵になる。
かといって逃げるのが遅いと死ぬ。
そんな実感のこもった言葉だったと思っていただければっ。
自分だけを信じるカオス属性であるって事は、自分が敵になるとどうしようもなくなってしまうので……
牧志 浩太
自分以外のものに左右されないということは、自分自身が最大の敵になってしまう。
KP
まあ佐倉言うほどカオスじゃないけどね……
牧志 浩太
牧志くんはともすれば自分の死への恐怖を持たない紅の記憶に流されてしまうから、「引き際が見つけられるなら」は重いんですよね。諦め悪くあるまま、恐怖と無力を見失わないように掴んでいようとしている。
KP
思ったよりいいコンビなのかこの二人……
牧志 浩太
牧志くんが見失いがちな「恐怖」と「引き際」を伝える佐倉くん、佐倉くんに「諦めの悪さ」を見せる牧志くん、結構いいコンビなのでは? って気がしてます
ネタ会話に秘匿ひとつ追加しました。
KP
互いに影響在りそうで今後も面白そうだなぁ、この二人。
牧志 浩太
うんうん。これは面白い流れでありがとうございます。
牧志くんにだけじゃなくて、佐倉さんにも何かしらの影響がありそうなのは本当にそうなんですよね。
毎回何かしらの転機があって面白い。
同じ台詞でも互いに力点が違う所とか……。

サマナーとして
KP
※ラミア召喚時、冗長になると思ったので省略された台詞です。
佐倉 光
「COMPがあって良かったぜ。儀式だの生贄だの、緊急時にそんなまだるっこしいのやってられるか」
KP
この世界でのCOMPって良く考えなくてもチート過ぎる!
いや、喚べるのはあくまで一部だから、本物に比べれば弱いんだけど。
牧志 浩太
確かに!
システム化されている分、異界の知識に必要以上に踏み込まずに喚べる……と考えるとさらにチートかもしれない
KP
そうなんですよ。やっぱりCOMPは壊されなくてはならない……
牧志 浩太
ならない。
それは本質を理解せずに喚べてしまうということかもしれないけど。
KP
つまり、「よく分からない悪魔と契約するな」とドヤ顔で言ってる佐倉こそ理解できてないということに。
これ佐倉のサマナーへの道でもあるのか。
牧志 浩太
なるほど……>佐倉さんのサマナーへの道 こんな所にも転機が
横で牧志くんは少しずつ異界の知識に踏み込んでいっていますしね。(6%)
KP
もう6%もあるのか
牧志 浩太
さりげなく6%です。今回で5%超えた。


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