こちらには
『インモラル・イミテーション
のネタバレがあります。
本編見る!
佐倉 光
いよいよ情報買おうかってとこだったね
KP
ですね
KP
さて、相談所に戻るまで幸い他のトラブルはない。
佐倉 光
トラブルのお陰で最悪の気分を少し追い払う事はできた。
KP
「オカエリー。オシゴト終わった?」
劉は金の気配を察してか、機嫌よくあなた達を出迎えてくれる。
佐倉 光
「おかげさまでね」
KP
「アララ、顔がアオーイ。ちゃんと終わったミタイネ」
佐倉 光
「あの肉、この町で普通に流通してるヤツじゃないだろうな?
いや、答えなくていいよ。聞きたくないし」
KP
「? 食べタイ? 雑貨屋で売ってるヨ?」
佐倉 光
「いらない……」
牧志 浩太
「答えなくていいって言ったのに言われた……。まあ、どこかで流通してなけりゃ、加工しないよな……」
KP
「ウフフ。屋台の肉は違うから安心シテネー。アレ高級ナンダヨー。
デモ、値段程の味じゃないカナー」
牧志 浩太
「食べた事あるって言ってるし」
佐倉 光
「屋台の肉はそれはそれで正体知りたくない気はするけどな」
絶対不衛生だ。
佐倉 光
「それより情報だよ。5万だったよな」
KP
「ウン。5マンエーン」
豚さん貯金箱ではなく、今度は直接手を差し出してくる。
佐倉 光
半額ずつだそうか。
牧志 浩太
ですな。半額ずつ出そう。
system
[ 佐倉 光 ] 円 : 30000 → 5000
[ 牧志 浩太 ] en : 30000 → 5000
KP
ンー、と劉は札をよく確認する。暫く確認し終わると、「マイドー」と言って札を引っ込めた。
「ハーイ、ソレジャなんでも聞いてネー。
花街の太夫のパンツの色だって知ってるヨー」
佐倉 光
「要らねーよ。
俺達の腕をこんな風にした奴らの情報と、外に帰るにはどうしたらいいかってことを知りたい」
腕をはだけてカウンターに出す。
佐倉 光
……届くかな?
KP
あなたが届きにくそうにしていると、はいコレ、と踏み台を出してくれる。
佐倉 光
「サンキュ」
牧志 浩太
「妙な所サービス行き届いてるな」佐倉さんを支えようとしたが、手を引っ込める。
佐倉 光
「起きたらこんな風になっていたんだ」
KP
「アー、これは金蜂会の連中のヤツだネ。金蜂会、知ってル?」
あなたの腕と胸を見比べて、劉は言う。
牧志 浩太
「金蜂会。そうだ、名前は聞いたんだけど詳しくは聞けてない」
佐倉 光
「ここで紹介された『手術』絡みか?」
KP
「ウウン。アレただの臓器ゲットなヤツ。これはもっと高度で、意味不明で、ヤバーイヤツだネ」
佐倉 光
「じゃあそいつらについて教えて」
KP
「ントネー。元々はココでお薬とか人間売ります買いますしてる連中だったノ。
それに、外でヤバーイコトやってた医者? とか、研究者? とかが、噂を聞きつけてやってきてネ。ここなら警察イナーイイナーイデショ?」
ネ? と劉は小首をかしげてみせる。
佐倉 光
「うん」
KP
「ソイツらは人間と研究拠点欲しい。警察メンドクサーイ。
金蜂会は人手と研究結果欲しい。ウィーンウィーン」自分の手と手で握手をするジェスチャー。
佐倉 光
「なるほど?」
KP
「デモ、金蜂会はやりすぎてネ。人間ゲットしすぎて自治会に文字通りハチの巣なりかけネ」
佐倉 光
それで外から……?
KP
「だからハデなのはヤメたって聞いてるヨ。でもヤバーイヤバーイはやってるって噂ネ。むしろ数が減った分ヤバさはアップアップ。
最近、変な連中と組んだって噂もアルネ。で、もし代わりに外から人間攫ってきてるなら、出口をどっか押さえてるカモネー。
あ、そいつらの拠点の情報イル?」
佐倉 光
「ほしい!」
牧志 浩太
「要る!」
KP
「オッケー。浜口医院って病院が拠点らしいネ。ココ」さらさらと汚い地図を書いて渡してくれる。賭場の裏を少し行ったあたりだ。
佐倉 光
「どうして俺たちあんな所にいたんだろうな……
そいつらの実験材料にされたなら、その病院にいるのが普通じゃないかと思うんだけど」
牧志 浩太
「確かにな。何かトラブルが起きて移動した、とかか?」
佐倉 光
とりあえずラスダン? が分かったけどー
佐倉 光
「そうだ、こいつについて何か知ってる?」
自分の胸部の青い液体を指す。
KP
「ウウン。どう見てもヤバーイネーってことしか分かんないネー」
佐倉 光
「そうだな、あとは武器が手に入りそうな所。
投げたら爆発する魔法の石とか売ってるとこないかな」
佐倉 光
それ手榴弾の事かな??
KP
「アアー。何か欲しいならだいたい雑貨屋ネ。アイツが大体のモノ取り仕切ってるヨ。ンー、ピン引いたら爆発する魔法の石ならアルヨー」
KP
手榴弾だねって解釈された。
牧志 浩太
「それ魔法がなくても作れる方の石だな」
佐倉 光
「まあ……それでも役に立つしな」
佐倉 光
「あと訊いとく事はないかな……」
KP
「出口のことはイイノ?」
佐倉 光
「ああ、知ってるなら教えてくれよ」
KP
「出口ネー、いくつかあるヨ。デモ自治会の連中が昼も夜も張ってるから、許可証ナシでは簡単には出られないネー。
ここの情報が外に漏れたらヤバーイヤバーイだから、来る者は拒まず去る者は決して許さナーイ。
ちなみに塀をのぼるのはオススメシナーイシナーイ。トゲトゲデカーイタカーイ。
のぼってる間にハチの巣ネー」
佐倉 光
「死体のふりして出る、ってのも無理そうだよなぁ……」
さっきまでしていた作業を思い出す。
牧志 浩太
「あれを見ると、死体になったとして簡単に出してもらえるとは思えないな……」
KP
「あ、出口の場所はココとココネ」また汚い地図を描いて渡してくれる。
佐倉 光
「サンキュ。組織壊滅させて出るしかねーか」
現実的じゃないなぁ。
KP
「一応裏ルートもあるケド、別料金二十万エーンか、何かイイ戦利品と引き換えネ」
牧志 浩太
「戦利品?」
佐倉 光
「裏ルート?」
KP
「ウン。お外出る裏ルート。その義肢トカ関係のヤバーイ研究成果とか、何かイイモノと引き換えにサービスしちゃう」
佐倉 光
「なるほど?
つまり俺達がこれについて調べて、現物添えて持ってきたりしたら」
KP
「イイネイイネ。モノによるケド、イイモノだったらオッケーしちゃう」
牧志 浩太
「一応壊滅しなくても、うまく泥棒ができれば何とかなる、ってわけか」
佐倉 光
「何かイイモノってなんだ……」
KP
「パワフルなモノトカー、そういうヤツ。
モチロン、コツコツ堅実に二十万円稼いでもイイヨ」
佐倉 光
「ここで20万はつれーなー」
KP
「ソウ? ディスカウントヨ?」
佐倉 光
「そうなんだろうけどね。
現実的に考えると俺達の命か精神かどっちか死にそうだなーって」
KP
「ダイジョブダイジョブ、短期的には命に危険ナイネー」
牧志 浩太
「短期的じゃ困るんだって」
佐倉 光
何日か解体してりゃ貯まると考えれば優しくはある。
KP
そうそう。ちょっと正気にダメージが及ぶだけ。
佐倉 光
多分何日もやってりゃ慣れるしね。
KP
ですねぇ。
佐倉 光
「どっちにしても俺達の腕については調べなきゃなんないし、そっちを優先するか……
どっちでも碌でもないと考えれば、ちょっと調べてみるしかねーかな。
この腕そのままで出るわけにもいかねーし」
牧志 浩太
「同感。腕はまだしも、この胸のやつなんか正体不明過ぎて嫌だしな」
佐倉 光
「学校で没収されるわ」
牧志 浩太
「こんなもの持ってきて没収です! ってその場で腕を外される? それはそれで結構来てるな」
牧志 浩太
「というか、そもそも今思い出したけど、俺のCOMP! あれ取り戻さないと悪魔使いやれない。
佐倉さんの時から思ってたんだけど、取られ過ぎだ、COMP」
佐倉 光
「そりゃそうだ」
佐倉 光
「なくしたり壊したりするとなーーーーこえーぞ」
牧志 浩太
「そ、そんなに怖い?」
佐倉 光
「それはもう……
恐ろしくて口にはできねぇな」
牧志 浩太
「ひえ、やっぱり取り戻さないと。
そもそも俺のCOMPよく分からない経緯でよく分からない手に入れ方したものだし、普通のCOMP? を代わりに貰ってどうにかなるか分からないしな」
佐倉 光
「そうだな。正味、アッタにもどうにもできない可能性はある。
何しろあれは……あれは……なんだっけな」
佐倉 光
「まあ、普通じゃないからな」
牧志 浩太
「あれは……?」
佐倉 光
「ん? 俺なんか言った?」
牧志 浩太
「何しろあれは……、って、何かを思い出そうとしてた」
佐倉 光
「そうか? まあ、最悪神父に泣きつくしかないと思うけどさ」
佐倉 光
神父なら何とかできるのかなぁー
KP
神父なら何とかできそうだけど本体の気分次第な気もする。
佐倉 光
ほか訊き損ねてる事はないかなぁ
KP
「また何か聞きたいコトできたら聞きに来てもイイヨー。アフター万全の劉相談所ネ」
佐倉 光
「ああ、サンキュ。
なんかあったらまた来るよ」
KP
「マイドー、またヨロシクネー」劉はにこやかに手を振ってあなた達を送り出してくれる。

KP
薄暗い路地から出てくると、相変わらず街は騒がしく、饐えた臭いと食べ物の匂いが混じって流れる。
この風景も、少しだけ見慣れてきたような気もする。
佐倉 光
「雑貨屋に行ってみようぜ。
大した金ねーけど、なんか役に立つ物買えるかも」
牧志 浩太
「だな」
佐倉 光
雑貨屋に行ってみます。

KP
雑貨屋の看板の傍らにある扉をくぐると、所狭しと棚や物が置かれた店内に出くわす。埃をかぶった品々が床や外まではみ出し、天井にもせり出しているさまは、下町の合間で個人がやっているリサイクルショップのそれにも少し似ている。
それらの品々をかき分けて店の奥へ向かうと、座布団の上に座るひとりの老女が顔を上げ、こちらを鋭い眼で見た。
佐倉 光
「ど……ども」
牧志 浩太
「あっと、お邪魔しています」
KP
「アア、よく来たね。何が欲しいんだい? 代表的なのはこんな所。他にも何でもあるよ」
老女ははっきりとした口調でそう言うと、傍らに置かれたバインダーを取り上げてあなたに見せる。
売り物のリストが提示される。
佐倉 光
謎の薬物……
拳銃欲しいなぁー。しかしお金がない。
そもそも見つかる前提で行くのが間違ってるんだろうけど、護身用の武器は欲しいんだよなー
防弾チョッキを買って、残額で賭博してみる、とかかなー。
佐倉 光
こんな装備貰えてる時点でバトルはあるんだろうなーって気がするし!
牧志 浩太
「拳銃なんてものも普通にあるのか……、まあ、こんな所だし無理もないか。
うーん……。もし見つかった時を思うと、何か持っておきたくはあるよな」
佐倉 光
「このウデ頼りになりそうにないし」
牧志 浩太
「そうなんだよな。それに、相手はそういう連中だろ? 普通に銃とか持ってそうだ。チェーンソーじゃリーチが違い過ぎる」
佐倉 光
「また稼ぐのもいいんだけど……
とりあえず防弾チョッキだけでも確保しとこうぜ。
金はまた盗まれる可能性があるし、現物に変えた方が安全だと思う」
牧志 浩太
「そうだな、それは賛成。またスられても困る」
佐倉 光
各3000円払おう。安いな防弾チョッキ。
KP
防弾チョッキを頼むと、老女はこれまたかくしゃくとした様子で奥へ向かい、踏み台を器用に扱って天井近くの箱を取る。
佐倉 光
インモラルな奴らだったらここでおばーちゃんシメてどうこうしようとしたら、実はおばーちゃんがクソ強ぇとかいうイベントに発展しそうである。
KP
「大体のものをここで扱っている」ですからね。こんな所の流通を一手にって、そりゃもう。
PC達以外にもそういうこと考える連中多そうだし。
KP
中からは薄汚れた、汗臭さを煮詰めたような臭いの染みついた、傷だらけの防弾チョッキが出てきた。
老女はあなたを一瞥すると、そのうち小さいもののサイズを手早く調整してくれる。
防弾チョッキとして十全な効果を発揮するかどうかはともかく、ないよりましな程度には役立ちそうである。
牧志 浩太
「っぐ、すごい臭い」
佐倉 光
「サンキュ」
安いしそれなりに強度はありそうだから文句は言わない。
牧志 浩太
「ごめん、ありがとうございます」
佐倉 光
「小便臭ぇけど」
牧志 浩太
「……」
KP
老女はそれの着方も教えてくれるし、古着を合わせて買うならばコートの下に隠すこともできるだろう。
古着を買わないならば、今の服の上に剝き出しで着ることになり、少々いかつい。
KP
防弾チョッキ、素肌の上だとさすがに肌が出ている部分に擦れそうですからね。
佐倉 光
たしかにー
佐倉 光
なるほど。盗んだ服も隠せるしその方がいいな。
佐倉 光
「そこのコートもくれよ」
KP
「こいつだね」老女は頷いて、コートを外して一緒に渡してくれるだろう。
佐倉 光
じゃあチョッキとコートで3500円。
[ 佐倉 光 ] 円 : 5000 → 1500
佐倉 光
「牧志はどうする?
コート着ると少しは臭わなくなるぜ。
コートはコートで埃臭ぇけど」
牧志 浩太
「俺も、防弾チョッキと一緒にコート買っとくかな。匂いもそうだし、剥き出しで歩くと絡まれたりしそうだ」
[ 牧志 浩太 ] en : 5000 → 1500
佐倉 光
残額3000かー。賭け事するにはちょいと心許ない金額だがー
KP
防弾チョッキをコートで隠すと、ぼろの服一丁よりは少し、守られているような感覚にはなった。
子供用の大きさの防弾チョッキが普通にある、というのも、色々考える所ではあるが。
佐倉 光
「治安悪すぎなんだよ……
裏だってなかなかここまでカオスじゃねぇぞ」
牧志 浩太
「何なんだろうなここ。実は異界の中、って言われた方がまだ納得できるよ」
佐倉 光
賭博場に行ってみるかなぁ?
KP
賭場に行く?
佐倉 光
いってみるー
駄目だったらまた何とか稼ぐか

KP
賭場は広場から離れ、複雑な通路を進んだ先にある。
そこには看板も何もないが、扉の奥からは多くの人の気配が感じられるだろう。

扉を開けて中に入ると、むっとした人の熱気が押し寄せる。
室内は煌びやかな明かりと軽やかな音楽に満たされており、人の興奮を誘うようになっている。
そこにはカジノのようなスロットマシーンからテーブルでのカードゲーム、賭け麻雀の卓などが所狭しと並べられており、喜びや楽しみ、怒り、驚きなど、さまざまな感情で人々が叫びを上げていた。
佐倉 光
「不思議と少し楽しそうに見える」
牧志 浩太
「確かにな。内情はともかく、少なくとも楽しそうな雰囲気ではあるし」
佐倉 光
賭け麻雀は技術的に絶対無理だろ?
カードも手品の経験ないしな。
KP
さて、ここでは金稼ぎをすることが出来る。遊べるシステムは以下の通り。
カジノのルールが提示される。
佐倉 光
スロットマシーンは確率的には微増の可能性あり……あんまり効率は良くはないが。
ハイアンドローはなんとも言えないな、〈心理学〉〈精神分析〉次第だ。
牧志の〈心理学〉で何とかできるなら、ハイアンドローの方が少し分がいいかもしれない。
牧志 浩太
ですねぇ。ヒントが答えそのままなのかにもよるけど。
佐倉 光
万単位稼ぐのは難しそうだなーこれなー
ハイアンドローで大きめに賭けて稼ぐぐらいかなー
KP
あなた達が「うーん」という顔をしていると、ディーラーが声をかけてくる。
「よっ、シケた顔してるね。物賭けてってもいいよ? 例えば、その腕とかさ」
ディーラーから「その義肢を賭けるなら、その義肢を 100000 円として賭けに参加してもいい」という提案が飛んできた。
佐倉 光
「わぁすげぇ」
牧志 浩太
「エグい提案来た」
佐倉 光
「そんなことするくらいなら普通に売るけど」
KP
「つれないなぁ。堅実派?」
佐倉 光
「俺基本賭け事キライなんだ」
KP
「へぇ。賭け事が嫌いなのにここに来るとは、ワケアリだね? どしたの、彼女でも取られた?」
佐倉 光
「腕とられちゃってさー、取り戻したいんだよね。
もう誰かの体にくっついてるか、ステーキになっちゃってるかも知んないけどさ」
KP
「おやおや。腕を取られて代わりに義肢とは数奇だねー。ま、提案の一つとして考えといてよ」
佐倉 光
「ああ、覚えとくよ。
でさ、牧志。正味なところな?」
牧志 浩太
「うん?」
佐倉 光
「ここで勝っても小銭にしかなんないし、それならバイトでもしてた方がマシな気がすんのよ。
さっき言ってたみたいに腕でもかけて勝負する、で勝つならともかくね」
牧志 浩太
「それは確かにな、こういうの最初に持ち出せる金がないと大きくならないやつだ」
佐倉 光
「こっからどうするか、ちょっと出て考えるか……」
牧志 浩太
「もう一度くらいなら耐えられる……、か……?」一度金属の拳を握り、開いて、掌をじっと見つめた。
佐倉 光
「んー……まーな……正直一番楽で安全なのはあの仕事だとは思うよ?」
牧志 浩太
「……そうなんだよな。一度やるのも二度やるのももう同じ、とも言える」
牧志 浩太
「他のに比べたら、生きてる人にどうこうしない分、ましでもある」
牧志 浩太
「……きっと」
佐倉 光
「これ以上金がいくら必要か、真面目に考えてみようぜ……」
牧志 浩太
「そうだな……」
牧志 浩太
「大丈夫。俺達が生き残るためだ。俺は大丈夫だよ」
牧志 浩太
佐倉さんの眼をじっと見て、頷く。
佐倉 光
「……ああ。
生き残らないとな」
牧志 浩太
「そうだ。生き残らないと」
佐倉 光
「飯食っとくか」
牧志 浩太
「そうだな、何か食べよう。幸い、何か食べるお金はあるしな」
佐倉 光
さっきの店でカップ麺売ってたからそのへんなら肉連想しなくて済むだろうし
んで力つけて頭働くようにして、それから考え直そう。
雑貨屋に食料買いに行く。

KP
雑貨屋に行けば、埃のかぶったカップ麺を売ってくれるだろう。
割り箸もついてきて、薬缶で沸かされているお湯を注いでくれる。
賞味期限? 見ない方が賢明である。
佐倉 光
さっき半分ずつ食べてるし、これで少しは腹も落ち着くだろう。
KP
カップ麺はトムヤムヌードル、フォー、中国風の麺、と思えばお約束のカップヌードルなど、色々種類があり好きな物を選べる。
佐倉 光
フォーにしよ。
[ 佐倉 光 ] 円 : 1500 → 1300
牧志 浩太
「じゃあ俺、このカップ刀削麺」
[ 牧志 浩太 ] en : 1500 → 1300
KP
あなた達は雑貨屋の店先で、あつあつのカップ麺を啜ることになるだろう……。
牧志 浩太
「何だか変な感じだ。こうやってカップ麺なんか食べてると変に日常が戻った気がしてさ。本当は全然そんなことはないのに」
佐倉 光
「うめぇな」
牧志 浩太
「うん……、美味しい」
佐倉 光
味がどうかは良く分からないが、空きっ腹にしみる。
牧志 浩太
「温かいし、腹に溜まる」
佐倉 光
「あのバイトで4万だとして……拳銃が買えるか」
牧志 浩太
「……ごめん、佐倉さん。こんな状況で、人がどうとか気にしてる場合じゃないのにな」
牧志 浩太
「俺がこうだから、心配かけてるよな」
佐倉 光
「別に? 俺だって嫌だもん、人解体なんて」
佐倉 光
「しなくていいんなら嫌いな賭け事でもと思ったけど、やっぱそう上手くはいかねぇよな」
牧志 浩太
「ありがとう。……そうだな。それか、俺ひとりでやって、後は賭け事でどうにかする、ってのも考えたんだけど」
牧志 浩太
「ごめん。やっぱり佐倉さんに一緒にいてほしいや」
佐倉 光
「俺だってこんな町で独りでいたくないし」
佐倉 光
「捕まって部品扱いなんてごめんだよ」
へたすりゃ、バイト中の牧志の所に俺が運ばれてくる、なんてことにもなりかねないし、ってジョークはブラックすぎて口に出せなかった。
牧志 浩太
「それもそうか、さっきから冷静になれてないな、俺……」カップ麺をもう一口すする。鮮烈な辛さと旨味が舌を刺した。
牧志 浩太
「よし。生き残るためだ。俺達が生き残るため」ぐっ、と強く拳を握る。
佐倉 光
「やるかぁ……」
牧志 浩太
「当面、必要なのは拳銃。外から手榴弾投げ込むってのも考えたけど、手掛かりまで一緒に燃えたりしたら困る」
佐倉 光
「ああ、そいじゃお互い……」
佐倉 光
「この飯が消化されるまでちょっと休もうぜ。
吐いたら勿体ねーから」
牧志 浩太
「だな。ちゃんと味わって消化して、それから行こう」
KP
そう呟くあなた達を、夜なお明かりの灯る街並みが見ていた。

佐倉 光
また闇バイトが決定したー
KP
さすがに2つ闇バイト(しかも二つ目は結構な時間がかかりそうなもの)をしたらイイ時間になっているだろうし、バイト2回目は翌日かな。
佐倉 光
ですねー。どこで寝りゃいいんだ。
交代で寝るしかないだろうけど。
KP
この街はそこら中に廃屋や空き家がある、眠る場所には困らないだろう……。
佐倉 光
ではそこで交代で寝て体力を温存しよう。
KP
住宅がちゃんと管理されていたりはしないので、適当に棲みつける場所はそこら辺にあります。
佐倉 光
なるほどねー
KP
では、せっかくだから寝るシーンもちょっと見たいし、寝るシーンから次回かな。
佐倉 光
はーい
KP
今回は以上。ありがとうございました!
佐倉 光
ありがとうございました!

コメント By.佐倉 光
必要な情報は得た。だがまだ力が必要だ。
色々と考え、やはりあれが一番だと決意を固めてしまう二人。
嫌だね、本当に。

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