TRPGリプレイ CoC『インモラル・イミテーション』佐倉(子)&牧志 3

こちらには
『インモラル・イミテーション
のネタバレがあります。
本編見る!
こんばんは
KP
こんばんはー!
佐倉 光
こんばんはー
KP
よろしくお願いします
佐倉 光
よろしくお願いします!
えーと、日本円が使えるらしい怪しげな町に連れてこられていて、
バイトで金を貯める事ができると。
で、裏通りとかお店とかあるんだったな。
佐倉 光
前回は服をゲットしたところだ。
牧志 浩太
そうそう。

KP
前回は屋台街の隅の事務所へ行ってお仕事する? って所からでしたね。

ここはちょっとした広場のようになっており、辺りに並ぶ屋台は屋台街へと続いている。
辺りを眺めれば賭場、雑貨店、などと書かれた看板が見え、薄暗い路地がところどころにある……、という所でした。
佐倉 光
「ここの雰囲気から言って、金は必要だろうし、行ってみよう」
牧志 浩太
「だな。いい加減何か食いたいし、話を聞くにも必要そうだ」
佐倉 光
金を稼げるような仕事があるかどうか訊きに行こう。
今ならなくすようなものもほとんどない。
KP
チラシに書かれた場所に行ってみれば、そこは雑然とした印象の小屋のような所だった。
室内に置かれた掲示板の前に、日に焼けた肩を露わにした男達や、みすぼらしい格好の女達が集まってわあわあと騒いでいる。

古ぼけたカウンターの前で、物理的な労働交渉を試みる男と用心棒がやりあっていたりもするが、それを気に留める者はいない。
その様子を見るに、どうやら実はここが地下や室内で、空の上に輝いている太陽がランプのたぐいであるだとか、そういうことはないらしい。

見た所、どうやらあの掲示板に貼られている紙が求人のたぐいで、それを見てカウンターの向こうの女に話をすればいいようだ。
佐倉 光
なるほど。騒ぎには寄らないように掲示板を見に行こう。
KP
掲示板を見ると、屋台のピンチヒッター、重たい物を運ぶ仕事、ボディガード、探し物の手伝い、本を代わりに読む仕事、見張り番など、いくつかの仕事が並んでいる。
時給は仕事によってさまざまだが、だいたい 1d10 百円といったところだ。
見た所、そんなに危なそうなお仕事や、暴力的なお仕事は掲示板の中にはない。
簡単な仕事についての情報。
牧志 浩太
「見張り番、屋台の手伝い、用心棒、ネコ探し、本を代わりに読む仕事? 何ていうか……、結構普通なんだな」
牧志 浩太
「……時給100円は時給っていうより、うーん」みなまで言わなかった。
佐倉 光
「最高で最低賃金以下だもんな」
牧志 浩太
「ここの物価によりけりではあるけど」
佐倉 光
「見張り番あたりはそんなに大変じゃなさそうに見えるけど。
牧志目が良いし向いてるんじゃないか?」
牧志 浩太
「誰かと一緒にやるような仕事があったら、その間に話を聞けるかな」
佐倉 光
「おっ、確かに。
屋台の手伝いなんかは人の話聞けそうだよな」
牧志 浩太
「確かに。屋台に来る人もいるだろうしな」
佐倉 光
「あまり別れて行動はしたくないな、二人で入れる仕事はないかな……」
屋台でバイトあるかな。
▽屋台の手伝い 以下の2つがある。一人ずつで入ることも、どちらかの仕事に二人で入ることも可能。
調理の仕事 【CON】×5
給仕の仕事 【APP】×5、または何らかの〈交渉技能〉
牧志 浩太
「屋台、これだな。……調理の方は本当に体力仕事だな。給仕なら、まだ何とかなりそうか?」
牧志 浩太
牧志は【CON】12+4=【CON】16になっているので、調理の方でも割となんとかなりそうかな?
生ゴミくさい腕で調理? ここにそんな衛生観念はない。
佐倉 光
給仕で〈言いくるめ〉かなぁ?  【APP】8しかないのよね。
〈言いくるめ〉なら48でまだちょっとはマシだ。
佐倉は成功したらラッキーって感じだなぁ。
牧志は【CON】16で調理か、〈説得〉77でお客様対応か
牧志 浩太
CON16だと80%だから、わずかに調理の方が目がある。佐倉さんが給仕に行くなら、調理に回った方が裏方の中で話が聞けるかも?
佐倉 光
なるほどお任せしようかな。

KP
カウンターの向こうで女は甘い匂いの何かを吹かしていたが、声をかけるならこちらを向く。
佐倉 光
「お姉さん、仕事をしたいんだ」
言って、カウンターから掲示板を……
そもそもカウンターに背が届かねぇ。
牧志 浩太
「すみません、仕事をしたいんです」女に声をかける。
KP
「ヤイ、なんだあんたら、見ない顔だね」
女は何かを口から離し、近くに置かれた灰皿の上に置くと、口を開く。
佐倉 光
「ここではそういう詮索はナシじゃないの?」
当てずっぽうで言う。
KP
「いいや、別に? 詮索しようがしまいが、この中の話だもの。
で、仕事はああ、屋台の? そっちの子供も働くのかい?」
佐倉 光
「うん。お父さんを助けるんだ」
KP
「そうかいそうかい。頑張りな。あんたは給仕だね。父さんの方は?」
牧志 浩太
「俺は調理をやろうと思います」
KP
「アイアイ。じゃあ、こいつをこの地図ん所に持っていきな」
女はあなた達に一枚の紙を渡す。どうやら紹介状の類だ。
彼女は面倒くさそうに、手元の帳面に-2と書き入れた。

雑な地図は屋台の一つを指している。ピンチヒッターを募集するだけあり、比較的大きめだ。
佐倉 光
「思ったよりあっさり仕事貰えたな」
牧志 浩太
「だな。この様子だし、仕事の数も結構多いのかもしれない」
佐倉 光
「働く気があれば誰でもokか。そんなに労働の手が足りてねぇのかな」
KP
「こっちの仕事あんまり人気ないんだよ。シケてるもの」
女があなたの言葉を聞きつけて言い添えた。
佐倉 光
「なるほどねー。ありがとう、お姉さん」
KP
「アイ」女はひとこと返事をすると、また甘い匂いの何かを吹かしはじめた。
佐倉 光
「とりあえず現地に行ってみようよ、父さん!」
牧志 浩太
「ああ、行ってみよう。……こっちのじゃない仕事もあるってことだよな」
KP
屋台街へ向かうと、店先に食べ物を並べただけの屋台から、ちょっとしたカウンターを備えた店など、さまざまな店がある。
大きな鍋の中でぐつぐつと何かが煮えていて、香辛料のいい匂いが漂ってくる。
佐倉 光
「腹減ったなぁ」
牧志 浩太
「この匂い、正直腹にくるな。賄い貰えないかな」
KP
地図の場所には大きく軒を張り出した食事処があり、男たちががつがつと食事を摂っている間を、給仕が忙しなく駆け回っていた。
佐倉 光
「飲食は大変だって噂だけは聞いているけど。
バイトはした事がないな……」
牧志 浩太
「店にもよるけど、基本立ち仕事だし重いものも多いからな。その割に頭を使うし」
牧志 浩太
「あと、店の値段帯と立地と内容にもよるけど、めんどくさい客多い。俺はやってないけど、平日昼のピンチヒッターなんかはみんな殺気立ってるっていうな。
あと駅前は急いでる客多すぎなんだとか。その分、働く方も最適化されてるけど」
佐倉 光
「俺やっていけるかなー」
牧志 浩太
「まあ、情報収集ついでだしさ。情報が得られればOKってことで」
佐倉 光
「ま、やるだけやってみるよ」
牧志 浩太
「ああ」

佐倉 光
さて、店の人に声をかけよう。
佐倉 光
「あのー。
バイトしに来ましたー」
KP
「あー、あんたらが手伝いね? じゃあ早速よろしく。
あんたは後ろ入ってボスに話聞いて。あんたはあっちで料理受け取って行き先聞いて」
忙しなく走り回っていた給仕の一人がやってきて、あなた達の手元の紙を見るなり言う。見るからに子供であるあなたの姿を見てもお構いなしだ。
牧志 浩太
「超高速。未経験で一時間からできるんだから、そんなものなのか?」
佐倉 光
「話が早くて助かる。じゃあ後でな!」
牧志 浩太
「とにかく、それじゃ行ってきます。佐倉さん、気をつけて」
牧志 浩太
なお「佐倉さん」はNGだと話したことをすっかり忘れている。
佐倉 光
まあいっか、と思っている。
ここでそんなの多分気にされないだろう。

佐倉 光
では、料理を受け取るカウンターへ行こう。
KP
カウンターへ向かうと、湯気を立てる料理をどさどさと渡され、ついでに空の伝票とペンを渡される。結構重い!
「3番って書いてる所に持ってって。ついでにそこら辺で注文聞いてきて」
佐倉 光
「はーい」
佐倉 光
おっ。これはなかなかバランス感覚が必要だぞ。
ペンとメモを口にくわえて料理を運ぶ。
KP
目の前に見える料理が否応なしにあなたの鼻をくすぐる。おなかすいた。
佐倉 光
おっ。そうかいつもの佐倉ならともかくこの佐倉はそういうのに弱いのだ!
CCB<=(6×5) 【CON】 (1D100<=30) > 34 > 失敗
佐倉 光
「……腹減ったよぉ……」
腹がぎゅうぎゅうと音を立てる。
最初からこんなんじゃ先が思いやられるな!
KP
あと牧志はとつぜんですが【APP】×5で判定。
牧志 浩太
CCB<=(11×5) 【APP】 (1D100<=55) > 90 > 失敗
佐倉 光
おっ?
KP
なるほど。特に何も起きない。
佐倉 光
なんだったんだ! 迫られるのか!?
KP
成功すると両手が塞がっている状態で言い寄られる所でした。
佐倉 光
そんなので仕事を邪魔されちゃかなわんなー>言い寄られる

佐倉 光
「はい、お待たせしましたー」
やっと皿をテーブルに置いて、
佐倉 光
名残惜しそうにテーブルを去りつつ、店の人を探しているっぽい人を探す。
KP
腹減ったなぁ、と思いながら料理を届ければ、男たちがげらげらと笑いながら話をしている。
「おう、ようやく来たか。おっせぇーよ」そんなことを言いながら料理を受け取る男達を尻目に周囲を見回せば、テーブルを叩いてこちらを呼ぶ一団がいる。
佐倉 光
「はーい、ご注文ですねー」
佐倉 光
そういえば俺、ここでどんな料理が提供されているかも知らねぇぞ。
大問題じゃねぇかそれは。
KP
彼らは聞き慣れない料理の名を矢継ぎ早に告げる。とにかく書き留めていくしかない!
佐倉 光
はいはいと返事をしつつ、聞こえた言葉をそのまま書き写す。
幸い耳は悪くない!
KP
カウンターの向こうで牧志がでっかい鍋を混ぜているのが見えた。いかにも大変そうだ。
佐倉 光
えーとジンジャーキャンセルでワイン追加、ビールを二つ……じゃなくて三つ、じゃなくて全部キャンセルして酒に変更……
佐倉 光
(注文決めてから呼べよクソが……っ!)
KP
彼らの言葉は日本語だが、結構訛っているのもいて聞き取るのが大変だ。
しかもなんだか酔っている。
佐倉 光
〈聞き耳〉〈日本語〉も高いからな、その辺は割と得意だ!
佐倉 光
しかし、注文受けるついでに話が盗み聞きできるかと思ったが、注文聴き取るので精一杯だ。
KP
注文を終えると、彼らは聞き慣れない言葉で互いに話しだした。注文する時だけ日本語らしい。
佐倉 光
「ご注文復唱しますねー。○○と、○○と……」(聞けよ。確認しろよ)
KP
聞いちゃいねえ。
なんならこちらを向いてすらいない。
佐倉 光
「間違いないですね!!! 有り難うございます!」
佐倉 光
「くそ、思ってたより大変だな」
メモを持ってカウンターに戻って叩きつけ、出来上がっている料理を運ぶ。
KP
なんと今度は大きな汁物だ。さすがに他には渡されなかったが、重いッッ!!
佐倉 光
「うっ」
なんだよこっちも体力勝負じゃねぇか!
佐倉 光
俺以外に運べる奴いないのかよ! 店内をちらと見渡す。
さすがにこれは子供の体じゃきつい!
KP
香辛料がどっさり入った真っ赤な汁物は、否応なしにあなたの鼻をムズムズさせる。
見回すと、完全に仕事をサボって客と喋りちらかしている若者がいる。
佐倉 光
「おねがいしまーす!」
ダメ元で叫んでみた。
KP
明らかに聞こえたにもかかわらず、無視を決め込んだ!
佐倉 光
「ぶっ殺」
呟いて汁物に挑む。
KP
汁物はでかいし、重い。
見かねた客がこちらに来て汁椀をとりあげてくれた。
「お疲れさん。頑張るね」
佐倉 光
「ありがとうございます!」
あなたが神か。
佐倉 光
そろそろ振るか。
KP
ですね、何らかの交渉技能または【APP】×8でロールをどうぞ。
牧志は【CON】×5
牧志 浩太
CCB<=(12×5) 【CON】 (1D100<=60) > 46 > 成功
あ、しまった12で振っちゃった。でも成功ですね。
佐倉 光
お、×8なのか!
なら【APP】で健気な子供の姿を見せてやる!
CCB<=(8×8) 【APP】 (1D100<=64) > 28 > 成功
KP
あっ間違えた! でも言っちゃったから×8で大丈夫です。撤回しない!
佐倉 光
どっちにしても成功です!
さすがだ俺。

KP
では、けなげに動くあなたの姿を見つけた客たちが、あなたを手伝ってくれた。その後は比較的スムーズに仕事が進む。
佐倉 光
今度からお店では店員にもっと優しくしよう。
そんなことを思った。
「普通の」客が神に見える。
佐倉 光
「ありがとう、おにいさん!!」
もうこれはフリじゃなくて本心だ。
KP
「いいよいいよ。俺達ここで暇してるだけだからな」
「そうそう」
KP
「んでさぁ~足下をガキがウロチョロしてたから蹴ってやったのよ」
「ギャハハ、ひっでぇー」
あの若者は相変わらずサボっていたが。
KP
そんなこんなで、あなたと牧志はへとへとに疲れながらも、無事に仕事を終えることができた。
佐倉 光
出際にそいつの足元蹴って出……ない。
いらんいざこざを呼んでもいい事はないのだ。
心の中で存分に呪っておこう。

佐倉 光
「ふー、話聞くどころじゃなかったな」
佐倉 光
「そっちはどう」
牧志 浩太
「だな。こっちもずっと鍋掻き混ぜててそれどころじゃなかった」
牧志 浩太
「でも、お疲れ様」
KP
というわけで、運命の1d10ロールをどうぞ!
また、それぞれ【幸運】成功すると賄いがもらえる。
佐倉 光
1d10 (1D10) > 5
CCB<=75 【幸運】 (1D100<=75) > 80 > 失敗
牧志 浩太
1d10 (1D10) > 3
CCB<=60 【幸運】 (1D100<=60) > 65 > 失敗
佐倉 光
ふたりして……
KP
残念、忙しい時間で料理はすぐに消えていくので、賄いをもらうことはできなかった。
牧志が300円、佐倉さんが500円のおだ…… 給金をもらえる。
佐倉 光
ここはエトリアだったのか>en
牧志 浩太
世界樹のやつが上がってたからつい
system
[ 佐倉 光 ] 円 : 0 → 500
[ 牧志 浩太 ] en : 0 → 300
佐倉 光
「子供の小遣いだな」
KP
なお悲報。ここの食事は一食500円だ。飲み物はノンアルコールが150円、お酒が300円。
佐倉 光
たけぇ!
牧志 浩太
「一食分にもならない」
佐倉 光
くそ。
一食分買って一杯のかけそばするか。
食べるとシステム的に何かあるのかな?
KP
他の店で食べることもできるが、値段には大差がないようだ。
ここで食べていくこともできる。

なおシステム的には何もない。食べないとおなかがすくし、屋台の匂いで大層つらいきもちになるが、特に《SANチェック》発生したり【CON】ロールが発生したりはしない。
佐倉 光
ないならロールプレイ的に分け合って食べてもいいかなとは思う。
食べないと働く気力も出ないしさ。
佐倉 光
そう考えるとまかない貰えなかったのは痛いな。
KP
それもあり。焼き鳥や胡麻団子などのフィンガーフードから、東南アジア風の料理など、アジアンな物なら大体ある。和風のおソバもある。
なおゴーヤーチャンプルーもあるぞ。
佐倉 光
胡麻団子腹に溜まりそうでいいな。
それこそおむすびのセットでもあれば分けやすくて助かる。
KP
辣油と葱の匂いがする具の入ったお握りもある。セットではないが、これとこれで一人分にしてくれと言えば融通は利く。
佐倉 光
じゃあそれにしよう。
KP
では500円だ。どちらがどう払ってもよい。ちょっと匂うお水は無料でいただける。
佐倉 光
じゃあこっちから出しとこう。丁度あるし。
[ 佐倉 光 ] 円 : 500 → 0

KP
先程まではあなたがその場にいた給仕(あの若者ではなく、あなたの次に入った別の給仕だ)が、ほかほかと湯気を立てる胡麻団子と、おむすびのセットを運んできてくれる。
胡麻団子はつやつやとした金色の胡麻に覆われ、いかにも食べ応えがありそうだ。
おむすびから香る辣油と葱のいい匂いが、食欲を大いに刺激する!
なお、給仕はあなたよりちょっと年上の、浅黒い肌の少年だった。
牧志 浩太
牧志はありがとう、と彼に礼を言う。
佐倉 光
「ありがとう!」
さっきの事を思い出して礼を言う。
KP
少年は礼を言われて少し戸惑ったような顔をして、それから嬉しそうに笑顔を返した。
佐倉 光
じゃ、おにぎりと団子それぞれ半分にしてシェアしよ。
牧志 浩太
「ありがとう佐倉さん、……ご飯だー」少年を見送ると、ようやく目の前に現れた食べていいご飯に表情を緩ませる。
佐倉 光
食べよう! おにぎりに手を伸ばして食べる。
KP
口をつけると少しボソボソとしているが、圧倒的な香りと刺激的な味覚がそれを十分に補ってくれる。おいしい!
ようやく物が入ってきたことを胃袋が歓喜する。
牧志 浩太
「……おいしい」金属の右腕でおにぎりを口にして、噛みしめるように呟く。
佐倉 光
「美味いなー!」
牧志 浩太
「おいしい。お握りって、米ってこんなにおいしいんだな。これからご飯を大事に食べようって気になった。
あとこのレシピ帰ったら絶対やる」
佐倉 光
そういえばこの町に、俺達みたいな体の一部が金属になっている人はいないかな。
KP
見回せば片腕がなかったり、包帯をぐるぐる巻きにしていたり、木の粗雑な義手や義足(ほぼ、ただの棒だ)をつけていたりする人間はいるが、あなた達のように金属の身体を持つ者はいない。
佐倉 光
結構体の一部を失っている人間はいるのかな。
KP
それなりにいる。
佐倉 光
胡麻団子に手を伸ばしつつ
佐倉 光
「牧志、この町って結構体を欠損してる人がいるんだな。
そんなに危険な仕事でもあるのかな」
牧志 浩太
「確かに、そうだな。さっき『こっちは』って言ってたし、そうじゃないのもあるのかもしれない」
KP
あなたが危険に言及した、その時だった。
あなた達の席の近くで、男たちが言い争いを始めた。
言い争いはすぐにヒートアップしはじめ、しまいには大男が相手の胸倉を掴み、殴る蹴るを始めた。
殴られているのは弱々しそうな眼鏡の男で、辛うじてやり返そうとしているものの、明らかに不利だ。
佐倉 光
なんだ?
耳をそばだてる。
KP
周りの人間はなんだなんだと集まるが、野次を飛ばすだけで止めに入ることはない。しまいに面白がって賭けを始める者まで現れる始末だ。
内容を聞いていれば、大男が一方的な言いがかりをつけて眼鏡の男を殴り始めたようだ。
牧志 浩太
「お、おい……!」
牧志は思わず立ち上がろうとする。
佐倉 光
「牧志」
声をかけようとしたら牧志も動いていた。
佐倉 光
「俺ああいうの嫌いなんだ」
牧志 浩太
「あ、ああ、なに佐倉さん? あれ不味い、とにかく止めないと」
佐倉 光
「オッケー」
介入を止められるかと思った。
牧志 浩太
「同感」
牧志も、止められるのかと思ったらしい。にやりと笑んで頷く。
佐倉 光
「うわっ、おっとっと」
よろけた振りをして乱入し、男たちとメガネの間に割ってはいる。
牧志 浩太
「おっと。大丈夫か」
あなたを助けるふりをして、牧志も間に割り込む。
佐倉 光
転んだふりしてメガネ男の横に転がりつつ、隙を作るから逃げろと囁く。
KP
「! あ、ああ、助けていただいてありがとうござました! それでは失礼します!」
男は口をもつれさせながら、足早に逃げ出していく。
KP
「アァ!? なんだテメェ、邪魔だ!」
激昂する大男は目の前に割り込んできたあなた達に、勢いのままに殴りかかってくる。
佐倉 光
「ちぇ、頭の悪い奴らだ」
牧志 浩太
「よければ白昼堂々殴り合いしないだろ、こんな所で。相変わらず、子供でも気にしてこないんだな」
佐倉 光
「少しはバフになるかと思ったけどそう甘くないな」
牧志 浩太
「いきなり蹴ってくる奴がいるくらいだしな」
佐倉は逃亡する事にする。
KP
あなたは自らの背丈とテーブルの間の狭い空間を利用して、華麗に大男を翻弄する!
大男はテーブルにしたたかに脛をぶつけ、悶絶している!
その間にいくらでも逃げおおせることができる。
佐倉 光
テーブルの下から飛び出して走る。
そのまま扉の方へ。
牧志には声をかけたりしないが、牧志ならきっと分かってくれる。
牧志 浩太
一瞬だけ視線をそちらへ走らせる。
頷くようなタイムロスはせず、側面から出口へ向かって走る。
佐倉 光
そのまま外へ逃げる。
KP
他に追ってくる者はいない。
男の怨嗟の唸り声を尻目に、あなた達は安全な場所まで逃げ出した。
KP
さて、ここで〈目星〉で判定。
佐倉 光
CCB<=88〈目星〉1D100<=88) > 46 > 成功
牧志 浩太
CCB<=98〈目星〉1D100<=98) > 91 > 成功
KP
何やら名刺サイズの紙が地面に落ちている。
先程はなかったように思うが、あの眼鏡の男が落としたのだろうか。
佐倉 光
拾って逃げよう。
こっちの方が背が低いし、拾いやすいだろう。
KP
問題なく拾って逃げることができる。
佐倉 光
そのまま路地裏にでも入ってやり過ごそう。
KP
饐えた臭いのする路地裏に入る。
先程の男はしばらく周囲をうろうろしていたが、ケッと唾を吐いてどこかへ行ってしまった。

牧志 浩太
「よかった、行ったみたいだな」
佐倉 光
「ああいうバカってどこにでもいるな」
牧志 浩太
「だな。うまく助けられてよかった」
牧志 浩太
「食べ終わった後でよかったな。食べ損ねたら悲しい所だった」
佐倉 光
「それは本当にもっともだな。
けっこー美味かった」
牧志 浩太
「あれ美味しかったよな。高いのが難点だけど。
資金面がどうにかなったら腹いっぱい食べたいな」
KP
辺りを見回せば、雑貨屋の看板が見えた。雑貨屋の前あたりまで来たらしい。
佐倉 光
「だなー」
言いながら拾った紙切れに目を落とす。

KP
というあたりで、派手に伸びてしまったので紙切れの内容は次回に!
ありがとうございました!
佐倉 光
ありがとうございました!

コメント By.佐倉 光
とにもかくにもお金を稼がないとお話にならない!
どうやって稼ごうか?

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クライマックスの発狂がまさかこんなことになるとは。

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「さーて、実験……じゃなかった、食事を始めよう」
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もう、認めるべきではないだろうか?
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Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
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PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION 「クトゥルフ神話TRPG」


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