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こちらには
『骨組みだけの宇宙』『夜は星を落とし易い』のネタバレがあります。

本編見る!
KP
〈目星〉で判定。
KP
〈生物学〉〈考古学〉〈医学〉/4のいずれかで判定。(〈目星〉とは別情報)
佐倉 光
1d100 98〈目星〉 Sasa 1d100→ 23→成功
1d100 5 医学 Sasa 1d100→ 93→失敗
牧志 浩太
1d100 98〈目星〉 Sasa 1d100→ 5→決定的成功クリティカル)!
1d100 14 〈医学〉 Sasa 1d100→ 12→成功
佐倉 光
「骨……か。なんの骨だ? 救い損ねた奴の骨……なのか?
それにしては小さいか……」
牧志 浩太
「鳥の骨じゃないかな。小鳥、インコとかそういうの。
この大きな板は鳥の胸の板だと思うし、この三角はたぶん、嘴が割れたやつだ」
佐倉 光
「へぇ……鳥」
KP
あなたは箱の底に絵が描かれていることに気づく。
綿の間から僅かに、翼の骨格らしき絵が覗いている。
絵の描かれている部分には、粘着性があることにも気づく。
海の底だというのに粘着性は失われておらず、絵に合わせて骨を貼り付けていけば、直せそうな雰囲気だ。
佐倉 光
なるほどー、そうすると全部解決する手段がありそうか~。
佐倉 光
「パズルか」
牧志 浩太
「ああ、確かに。パズルだな」
佐倉 光
箱を持ったまま周囲を見回す。
こういうの広げられそうな場所ないかな。岩とか、足がなくなったテーブルとか。
なければガラスの蓋の上で何とかしよう。
KP
がらくたの山をよく見れば、用途のよくわからない板が突き出ている。
少し割れているが、使えそうだ。
佐倉 光
では、箱をその横に置いて、板を整えたら綿と骨を丁寧に全部出す。
知識があって右手が使える牧志に箱への配置をしてもらい、こちらは骨のサイズや形の分類をしよう。
KP
あなたが骨を分類し、牧志が骨の形を見極めて箱に並べていく。
骨は小さなものだが、慎重に拾い上げれば壊してしまうことはないだろう。
佐倉 光
集中して慎重に骨を並べていると無心になってゆく。
ここが海底らしき場所であることも忘れてゆく。
ただ隣に牧志がいて、ふたりで協力してパズルを解いている……それだけだ。
佐倉 光
「片手縛りのパズルなんてやったことないな」
牧志 浩太
「確かに。案外面白い縛りかもな。
帰ったら、前にやったあれ、片手縛りでやってみる?」
ほろりと、そんな言葉が漏れ出た。
佐倉 光
「ああ」
反射的に答えてから、一呼吸置いた。
佐倉 光
「今度な」
ここは悔恨ばかりが満ちた深い海の底だ。
牧志 浩太
「ああ、今度」
あなた達の声が海の底に落ちてゆく。
KP
骨がひとつ、ひとつとまた組み上がる度に、あなたを引きずる痛みが、少しずつ薄れてゆく。
KP
小鳥の死骸がすっかり組み上がってしまえば、あなたの胸に穴を開ける喪失感が、少しだけ和らいでいるようにも思えた。
KP
〈生物学〉または〈考古学〉で判定。
佐倉 光
1d100 1〈生物学〉 初期値だ!  Sasa 1d100→ 20→失敗
牧志 浩太
1d100 1〈生物学〉 Sasa 1d100→ 56→失敗
KP
それがなんという鳥なのか、骨だけからでは分からなかった。
佐倉 光
名も知らぬ鳥を組み上げたとき、少し形容しがたい心のざわつきが収まった気がした。
佐倉 光
「これで、満足か?」
誰とも知らぬ……もしかしたら自分たちかも知れない誰かに囁いた。
佐倉 光
「牧志、これで確信できた。
今までの物全部、何とかしてこいってことだと思うんだ」
牧志 浩太
「そうか、救う、って、駄目になってるのを元に戻す、ってことだったのか。
こいつらの後悔なのかな、その時駄目だったっていう、それを」
佐倉 光
「ボトルメールには適当な文でも書いてやればいいかな。
本は……乾かせればいいのか? しかしここ海だしなぁ」
言いながら方位磁針を持って、無理矢理針を正しい向きに押さえてみる。
KP
無理に押さえても、針はやはり元の方向に戻ってしまう。
牧志 浩太
「直しても、起きてしまったことは覆らないと思うけどな。
でも、気持ちは分かる気がする」
ずっと悪夢を見続けていた誰かがいて、その夢を覆そうとした気がするのだ。
佐倉 光
「心の慰め、ってやつか」
牧志 浩太
「そういうことだな。
……手が届かなかったとしても、失ったとしても、時間は続いていくんだ。
こいつらが生きてるのか、死んじゃったのか分からないけどさ」
佐倉 光
誰かの悪夢を止めようとしたことあったなぁ……
KP
ありましたね、終わってしまったことの夢を止めようとしたこと……。
誰かの夢を止めようとした……『レミングス・ドリーム』でのこと。
KP
直し方を考えるのなら、
▽方位磁針に対して〈物理学〉または〈機械修理〉で判定。
▽本に対して〈図書館〉で判定。
▽ナイフに対して〈化学〉または【アイデア】/5で判定。
▽周囲の水の流れに対して〈水泳〉または〈操縦〉:船舶または〈聞き耳〉-20%で判定。
佐倉 光
方位磁針は牧志君にまず考えて欲しいから振らない。
1d100 85〈図書館〉本の修理法 Sasa 1d100→ 73→成功
ナイフは見たくないので後回し。
1d100 59〈聞き耳〉水の流れ Sasa 1d100→ 87→失敗
牧志 浩太
1d100 45〈機械修理〉 Sasa 1d100→ 7→成功
1d100 85 〈図書館〉 Sasa 1d100→ 67→成功
1d100 18 【アイデア】 Sasa 1d100→ 74→失敗
1d100 77〈聞き耳〉 Sasa 1d100→ 70→成功
佐倉 光
1d100 17〈【アイデア】〉砥石でも落ちてないかなーと思ったけど、化学なら違うのかな。 Sasa 1d100→ 33→失敗
方位磁針 牧志が成功
本 両者成功
ナイフ 双方失敗
周囲の水の流れ 牧志が成功
KP
あなたは本にまつわるちょっとした雑学を思い出す。

濡れた本は、冷凍庫など冷えた場所で冷凍してから重しを乗せて乾かせば、ある程度修復できるらしい。
冷凍することで、紙の繊維が縮むことを防ぎながら水分を除けるのだとか。
牧志 浩太
「直すか……。方位磁針って、磁石で擦って磁力をつけ直せば直せるよな。
この中にあるかな、磁石」
牧志はがらくたの山を見上げる。
牧志 浩太
「そういえばここ、この辺には流れがないけど、少し遠くには流れがあるみたいだ。魚が流れに乗って泳いでる」
佐倉 光
「濡れた本は凍らせろっていうけど、水中でそれやって意味あんのかな?」
牧志 浩太
「うーん、水中で乾かすも何もないよな。
でも、今気づいたんだけど、ずぶ濡れになってないんだよな、俺達」
佐倉 光
本は骨の隙間から外に出してみよう。
KP
発光している骨の熱で周囲は暖かいため、ここで外に出しても本が凍ったりはしないようだ。
佐倉 光
まあ水中で凍るもクソもないか。
佐倉 光
水中にいて水を呼吸しているように感じるけど、濡れている感はないということかな。
骨の中に空間がある、訳ではないな、手を離すと呼吸止まっちゃうし。
KP
その認識で合っています。>水中にいるように感じているけど、濡れている感じはしない
佐倉 光
ナイフ、ライムでゴシゴシしたら10円玉みたいに綺麗になる奴かなひょっとして。
KP
それを思い出すのなら、金属の錆は塩とライムを使って落とすことができることを思い出せてよい。>ライムでゴシゴシ
佐倉 光
まずは磁石探しかな?
KP
磁石を探すなら▽〈目星〉で判定。
佐倉 光
まずは磁石を探してみよう。
1d100 98〈目星〉 Sasa 1d100→ 68→成功
KP
うず高く積まれたがらくたの一角に、磁石があることに気づく。
がれきの山の一番上にあり、あなたが手を伸ばしても届きそうにない。
なんとかして回収する必要がありそうだ。
佐倉 光
そのへんに引っかけて落とせそうな棒とかないかな?
KP
がらくたの中には様々な物があり、棒もある。
引っ掛けて落とすなら、▽〈何らかの戦闘技能〉で判定。
また、この時、実行する人ではない方が〈目星〉-20%または〈ナビゲート〉で判定して成功すれば、判定値に+20%できる。
佐倉 光
〈目星〉はともかく〈戦闘技能〉か。
ちょっとは〈こぶし〉が高めの牧志につついてもらって、横から「右右ー」ってやろうかな。

ああ、でも体のサイズとかは関係ない?
KP
背丈の差と【STR】の差で相殺して、今回は関係ないとします。>【SIZ】
佐倉 光
はーい
佐倉 光
「あれ、これで引っかけられないかな」
棒を持ってぎりぎり触れるが引っ張り出せない。
佐倉 光
「だめだ、頼む」
牧志に棒を渡す。
こっち左手だしな。
牧志 浩太
「分かった、やってみる。
こっちは利き手が使えるしな」

棒を受け取り、がれきの山の頂上に棒を伸ばす。
届かないらしく、山を少し崩して磁石を落とそうと試みる。
KP
まず佐倉さん、▽〈目星〉-20%または〈ナビゲート〉で判定。
佐倉 光
1d100 79〈目星〉 Sasa 1d100→ 41→成功
佐倉 光
「もう少し、その奥10センチくらい。ちょい右……」
なるべく牧志の邪魔にならないように声をかけながら牧志の動きに合わせて手を伸ばす。
牧志 浩太
牧志はあなたと共に腕を伸ばし、それを取ろうと試みる。
彼の呼吸と心拍をすぐ傍に感じた。
1d100 86〈こぶし〉 Sasa 1d100→ 72→成功
KP
がれきの山が僅かに崩れ、磁石があなた達の上に落ちてきた。コツン、とあなたの頭に当たる。
佐倉 光
「って」
慌ててキャッチ。瓦礫に紛れたら面倒だ。
牧志 浩太
「よし、取れた! ありがとう、佐倉さん」
KP
それは小さな丸い磁石だ。
磁力が強いのか、小さな鉄片がくっついている。
佐倉 光
「磁石で磁石の修理か。そういえば小学生の時そんな話聞いたことがあるな」
牧志に磁石を渡す。
牧志 浩太
「ああ。より強い磁石を近づけたせいで変な向きに磁化されたってことだから、元の向きに磁化してやれば……」
言いながら、牧志は針の上へ磁石を滑らせる。

反対を向いていた針が、少し不安定に揺れてはいるが正しい向きを指し示した時、あなたの両脚を重く引いていた喪失感が少し和らいで感じられた。
牧志 浩太
「……あれ? ってことは、そもそもこいつのせいで狂ったんじゃないか?」
うーん、と手元の磁石を眺める。
佐倉 光
「歪めたものだけが直せる、か。皮肉だな。
とりあえず離れたところにでも置いておけばいいか」
佐倉 光
歪めたものだけが直せる……遠くにあれば解決するって訳でもなかった。
※それに歪めたのは牧志じゃなくてあくまで悪夢。
佐倉 光
ボトルメールは元通りに閉めよう。
そういえばこっちの紙は開けても濡れたりしないのか。
KP
紙に濡れた様子はない。
佐倉 光
「少し遠くには流れがある……この骨のどこかに流れに接してるところはないかな」
そういえば瀝青の海で海流を読んでもらったことがあったな……
牧志 浩太
「直接接してる所はなさそうだけど、近い所ならあるな。
投げればなんとか届くかも、ってくらいだ」
耳をそばだてるように流れを見る牧志の腕で、真珠色の鱗が光る。

水の彼方の深い深い暗闇の黒さは、あの瀝青の黒に少し似て見えた。
佐倉 光
「そのブレスレット、どうしたんだ?」
人のプライバシーを知りたいと思ってしまう自分を心底気持ち悪いなと思いつつ、揶揄するように問いかけた。
佐倉 光
「彼女でもできた?」
以下は『夜は星を落とし易い』のネタバレ。
佐倉の怒り
牧志 浩太
「ん? ああ、これか。そういうのじゃないよ」
牧志 浩太
「あの事件あったただろ、佐倉さんが魚になりかけたの。
あの時に代わりになりかけてた人が、お詫びだって置いていったんだ」

牧志は少し言いよどむようにして苦笑した。
その苦笑にはどこか、あなたの知ることのない傷のようなものが垣間見えた。
KP
※彼女が全ての張本人だったことだけは言ってないんですよね、佐倉さんに。
佐倉 光
なるほど、いわゆる想い出の品ってやつか。
いつもなら「あまり話したくなさそうだな」で放っておく奴なんだけど。
佐倉 光
「海に行ったっていう奴か。
そいつと何かあったのか」
訊かずにおられなかった。
牧志 浩太
「あ……、」
そのとき牧志は己の迂闊に気づいたらしい。
あなたがどんな状況にあるか、聞いていたというのに。
牧志 浩太
「そうだよ、何かあった。
あの時は話したくなかったんだ。佐倉さんが彼女に腹を立てると思ったから」

彼は少しずつ、少しずつ慎重に呟いた。
それはあなたに誤解を与えるまいとする慎重さだったが、あなたにはどう聞こえただろうか。
KP
佐倉さん煽ってごめん。牧志は故意ではない、PL(KP)は故意
佐倉 光
「俺が?」
牧志はなにかを隠そうとしている。
佐倉 光
「俺には話せないことでもあったってのかよ。
そいつ、あそこを泳いでいる奴の同類だったんだろう?」
知りたい。
そのいまだ塞がりきらない傷の中までも。
牧志 浩太
「……」
牧志は少し躊躇い、あなたと向き合う。あなたの黒い眼の中を覗き込んだ。
牧志 浩太
「そうだよ。あの一件の原因は……、彼女だった。彼女の親はあいつらの同類で、「神」とやらを崇める一族だった。

彼女は「神」に言われるままに、佐倉さんを海に送り込もうとした。自分自身の記憶ごと消して、佐倉さんと入れ替わったんだ」

少しずつ紡がれる言葉の中に、複雑な痛みと怒り、それから、それだけではないような感情が入り混じっていた。
佐倉 光
「入れ替わった……
俺の部屋に他人が入り込んで、俺のふりをしていたのか」
苛々と呟いた。
佐倉 光
「代わりに俺を変容させて、追い出そうとしていたのか」
領域を侵すもの
自己を脅かすもの
俺のものを奪おうとするもの
全てへの怒りが沸き上がる。
佐倉 光
「そんな奴から貰ったものをそんな大事そうに?
面白いな?
俺の代わりにそいつがいた方が良かったんじゃないのか?」
佐倉 光
『めんどくせぇ独占欲の強い彼女』が現実になっちゃったよ……
てか佐倉。牧志がそれつけてるの、お前を助けるために削った魂の代わりだからね!?
あ、ほどほどのところで正気に戻ります!
佐倉おかしくなるといつも『俺の』って言う。
KP
はーい、PLは大いに楽しんでます煽ってごめんな佐倉さん。
佐倉 光
SANが初期値割ってるからもう常におかしい。
KP
よりによって最大値が初期値を割っちゃったんだもんな佐倉さん。永遠に本来の正気には戻れない。
牧志 浩太
「違う!」
不意に、牧志があなたの腕を掴んだ。
痛みを覚える程の力で、手首を掴まれる。
牧志 浩太
「それだけは違う。
それなら、取り戻してなんかなかっただろ。
彼女は敵だったけど、思い出すまでは仲間だったんだ。少しだけだけど、一緒に歩いた。

それだけなんだよ」
佐倉 光
「痛ぇだろ、離せよ!」
振りほどこうとする。
佐倉 光
「なんなら今度こそ交換するつもりじゃないのか?
だからこんな所に俺を呼んだ!
俺はお前がいなくなったら死ぬんだぞ! 死ぬんだ! くそ!」
頭痛がしてきた。
牧志 浩太
牧志はあなたの腕を掴んだまま、強い視線であなたの眼を見据える。
それから、ふっと笑った。
牧志 浩太
「佐倉さんの代わりになる人がいるわけないだろ。
この鱗を持ってるのは彼女が惜しいからじゃなくて、これを持ってると何だか落ち着くような気がするからって、それだけだよ。
縋れるものには何にでも縋りたかったんだ。

それから、いま佐倉さんがいなくなったら死ぬのは、俺も一緒。だろ?」

佐倉 光
「……そんなの……」
佐倉 光
「……」
佐倉 光
「……俺、今……」
佐倉 光
「……ごめん」
頭の中に理屈も何もなくぐねぐねと伸びて渦巻いていたわけの分からないものが急速に引いてゆく。
残るのは『今自分が意味不明の理由で牧志を責めて恨んでいた』という事実だけだ。
その根源を探ろうとすると、見えるのはあまりにも身勝手な独占欲。
いや、それを独占欲というにはあまりに歪で醜悪で悍ましい。
佐倉 光
「そいつが何をしようとしたかと牧志は関係ない。
牧志が色々犠牲にして俺を助けてくれたことは覚えているのに。
ごめん、牧志」
牧志 浩太
込められていた力が腕から引く。
腕を握っていた手を、そっと離した。
牧志 浩太
「いや、大丈夫。
そういえば言わないままだったなって、今思ったよ。
話してしまうと、結構すっきりするな」
牧志 浩太
「佐倉さんが落ち着いたら、また詳しく話すよ。その時のこと」
佐倉 光
「ああ……」
恥ずかしいところを見せてしまった。
牧志が危険そうだから以前に、こんな状態見られたくなかったんだが!?
佐倉 光
「頭がすっきりしてきた。今のうちに色々済ませよう。
水の流れ、だったな。読めるか?」
佐倉 光
この狂気カロリーが高い。
KP
佐倉さんがいつにない状態になっている。
佐倉 光
重ければ相手を食うし軽くてもめんどくさい彼女になる。果てしなく鬱陶しいな。
更にそんな自分をはっきりと自覚可能だ。地獄か。
KP
それが異常だとはっきりと自覚出来てしまうのに、抑えきれなくなってしまうのがまた。
落ち着くまで離れているつもりだったのに、異変で容赦なく会わされてしまうし。
牧志 浩太
「ああ、魚のおかげで何となく分かる。
南の方から、北に向かって流れてるみたいだな。

ただ、やっぱり手が届く所は流れがないみたいだ。この瓶流すとしたら、投げるか何かしないと届かない」
牧志 浩太
「棒で押し出す…… のはちょっと無理だよなー」
牧志は瓶と棒を眺めながら言う。それをやるにはビリヤードの腕前が必要そうだ。
佐倉 光
「投げる、かー。自信ねぇなぁ……」
牧志 浩太
「俺も自信ないな。何とかして飛ばせないかな……」
佐倉 光
左手だからなー。牧志に任せるか?
KP
ここは基本「投げる」ですが、他の解決法を思いつくならそれでも構いません。
佐倉 光
布とか引っ掛かる棒とかないかな。ボーラみたいに補助具使えば飛距離が延びるからプラス補正もらえないかな。
KP
なるほど。
がらくたの山の中には色々なものが埋まっているので、補助具を作ることはできそうだ。

▽うまく作れるかどうかを【DEX】×5で判定し、成功すれば〈投擲〉に+20%。
この【DEX】×5はどちらかが成功すればよい。
佐倉 光
それじゃあさっきと同様補助判定側しよう。
多分作るのも右手が使える牧志の方がメインになるだろうけど、支える方の佐倉がちゃんとできたかということで。
KP
あ、失礼しました。【DEX】×5は二人とも判定できます。
協力して作って、作った補助具でどちらかが〈投擲〉する感じ。
佐倉 光
なるほどー。
1d100 45【DEX】 Sasa 1d100→ 40→成功
牧志 浩太
1d100 40【DEX】 Sasa 1d100→ 1→決定的成功クリティカル)!
佐倉 光
おおー!
KP
おお。とてもうまく補助具を作れた!
〈投擲〉に+20%のところ、+30%になります。

牧志 浩太
「おっ、なかなかうまく作れた気がする。
後はこれ使って飛ばすだけだな」
佐倉 光
たしか〈投擲〉は二人とも同値だったよなー。と思ったら佐倉33持ってるわ。こちらが投げるか。
牧志 浩太
牧志は思いっきり初期値ですね。

佐倉 光
補助具に瓶をセットしてゆっくりと、徐々にスピードあげて振り回す。
佐倉 光
「ここだ!」
手を放す!
佐倉 光
1d100 63〈投擲〉 Sasa 1d100→ 91→失敗
佐倉 光
うまく飛ばないで範囲内に落ちたか、それとも明後日の方へ飛んでいったか。
KP
補助具の出来栄えはよかったが、飛ばすところで骨に当ててしまった。
牧志 浩太
「あっ」
佐倉 光
「あー」
KP
瓶はうまく飛ばず、頼りなく水中を少し漂い、手の届かない所へぽつんと沈んでいった……。

微妙な位置に落ちてしまい、棒を使っても取り出すのは難しそうだ。
牧志 浩太
「絶対うまくいったと思ったのになー、悔しい」
佐倉 光
「元々マイナスなんだしな。
気にしないで次行こうか」
諦めるしかなさそうだ。
牧志 浩太
「ま、そうだな。次行こう次」
佐倉 光
あとは本とナイフか。
分かっている方から行こう。
佐倉 光
「ナイフはライムと塩で磨けば切れ味はともかく錆びは落ちると思う」
骨の隙間から手を伸ばしてライムを、骨の根本から塩を採取しよう。
KP
あなたは手を伸ばす。
たっぷりと果汁を湛えていそうな瑞々しい果実と、ひと握りの塩があなたの手の中に収まった。
佐倉 光
塩をふりかけ、ナイフを
佐倉 光
今のくだりでいい感じに忘れていたことを思い出してしまった。
佐倉 光
「悪いな、牧志。ナイフには触りたくないんだ。
柄を持って貰えないか」
牧志 浩太
彼は頷いて、片手でナイフの柄を持つ。
錆びついた刃があなたの前にさらされる。
佐倉 光
塩をたっぷりとナイフに振って、ライムを握りつぶし、塩をしっかりと湿らせる。
このまましばらく放置だ。
佐倉 光
「最初にやるべきだったな、これ。今までの時間で余裕で一時間以上稼げたじゃないか。
やっぱり頭回ってねぇなぁ」
佐倉 光
この間に本を冷凍する手段を考えよう。
佐倉 光
時間かかる奴ふたつを残しちゃったな。
本も凍らせるで数時間、重し載せて乾かすで数時間かかるし、ナイフも塩にライムつけたら数時間放置だ。
牧志 浩太
「いい匂いだな。爽やかだ……、って、あれ」
KP
ライムを潰すと、爽やかな香りが溢れ出た。
錆びたナイフに塩を振り、ライムを垂らしてこすると、刃を覆っていた錆が時間を早回すかのように、みるみるうちに落ちていく。

あなたはあの紙に書かれた「象徴」という言葉を思い出す。
あなたが今していることは現実、事実のようでありながらやはりそうではなく、何かの見立てに過ぎないのかもしれない。
牧志の手の中にある刃は輝きを取り戻し、僅かに刃こぼれしているものの、刃物として十分使用できそうだ。

それと同時に、あなたの両腕を引きずっていた喪失感がまた少し、和らぐ。
佐倉 光
インスタント! これは助かる。
KP
です!
象徴にすぎないのです。
牧志とここで半日程ずっとお話している必要はなかった。
佐倉 光
「良かった、ここで何時間も潰す羽目になるかと思った。
そんなの正気でも割と辛い……」
ほっとすると同時、刃の輝きを見てとてつもなく不安になった。
佐倉 光
「悪いけどそれ、見えないところに置いといてくれるか」
言いながら視線を逸らす。
牧志 浩太
「分かった。鞘……、ないな。布でも巻き、にくいな。この山にでも入れておくよ」
牧志はぎらつく刃をがらくたの山にそっと差し込んだ。
佐倉 光
「サンキュ」
どこに隠したかも見ないようにしてかすれた声で礼を言う。
見えなくなれば少しは安心できた。

牧志 浩太
「後は、この本か」
牧志は濡れた本と白い扉を交互に見て、少し名残惜しそうな顔をした。
佐倉 光
「本は、冷凍か。こんな所に冷凍庫なんてないよな」
ぐるりと見回す。
佐倉 光
「凍るように冷たいと言っても、海中じゃあ凍らないだろうし……
象徴、象徴か。電源通ってなくても冷蔵庫やドライヤー見つければもしかして?」
そのへん探してみよう。
牧志の顔には気付かなかったことにする。
牧志 浩太
「……」
あなたが気づかないふりをした、ことに気づいたのだろう。
後からやってきた自覚に合わせて、牧志は軽く頬を叩いて表情を戻す。
牧志 浩太
「どうなんだろう。
さっきも海中なのにライムの匂いがしたし、服も濡れてないし、案外なんとかならないかな」
佐倉 光
本に重しになるような物を乗せてその辺探してみるけど、周囲のガラクタってどんなレベルなんだろう。
家具レベルの物、冷蔵庫ほか凍らせる道具などは落ちていそうな感じだろうか。

探しながら、暫く無言。
ややあって声を上げる。
佐倉 光
「前に言ったろ。あの夢以来俺の中にはお前に対する変な執着がある。
だから距離を置きたいって」
牧志 浩太
少し間があって、横で凍らせる道具を探していた牧志が小さく頷いた。
牧志 浩太
「……うん」
KP
冷蔵庫のような大きな物や、電化製品はない。
よくわからない像などはあるので、重しにはできる。
佐倉 光
では本には像でも乗せておこう。
そのまま凍らせる手段や乾かす手段を探しつつ。
佐倉 光
「心配してくれてるのは分かるよ。俺だって早く帰りたいんだ。
けど、まだ無理なんだよ」
佐倉 光
「ストーカーみたいな行動する自分が心底キモいからってのもあるんだけどさ……」
牧志 浩太
「ごめん。……ごめん。
分かってる。分かってるんだ。
そんなこと言うつもりはなかったんだ」
牧志 浩太
牧志は手元に視線を落とした。
自分の胸を糾弾するように一度、拳を握って強く押す。
一瞬息が詰まり、それで息の震えが止まったのがあなたには分かった。
KP
背後からひやりと冷気を感じた。
あなたたちが南側にいた時の、光っていないアーチから感じた冷気が強まっているようだ。
佐倉 光
南のアーチか。光っていないのがあったっけ。
本を持って行ってみよう。
KP
ひやり、と底冷えのするような冷気を感じた。
アーチは氷のような冷たさを放っている。
本を近づけると、ゆっくりと皺だらけになったページが凍っていく。
佐倉 光
「これを話すのは、お前を責めたいんじゃなくて納得して貰うためだよ。
ただの事実として聞いてくれ」
佐倉 光
「一番問題なのは『そういう時に俺が何をしたいのか分からない』ってとこだ」
牧志 浩太
「何をしたいか、分からない?」
牧志は小さく振り返り、あなたの横顔を見やる。
あなたの言葉を確かめるように繰り返す。
佐倉 光
「見たい、話したい、触れたい、知りたい、そういうのなら理解可能だ。
たったさっきクソみたいな嫉妬もしたな。監視カメラのハッキングも?
まあ、その時点でもうアウトだろう普通は」
佐倉 光
「それにおさまらない時があるんだ。
『欲望の核』が漠然としすぎていて分からない。
それでいて抗えない。自分が何をするか分からない。
これほど危険なことがあるか?」
佐倉 光
ぼやかした説明で分かって貰えないようなら心臓食いかけた話するからな!
「こういう状態だから、隣にいられないことを気に病む必要はない」 ってことが言いたいだけ。
KP
大丈夫なんとなく察しています。
牧志 浩太
牧志の唇が数度、揺らめいた。
何かを形にしかけて、言ってはならないと呑み込む。
牧志 浩太
「取り返しのつかないことをするかもしれない。
例えば俺が、寝てる間に。油断してる間に。

あの時だって必死に耐えててくれてたからよかっただけで、今だって耐えてくれてるだけで、

……佐倉さんはそれを望んでるわけじゃないし、俺だってそうじゃない。おかしいだけなんだ。前みたいに、疲れてる、だけ」

あの夢の中で何度も何度も考えを潰したように、牧志は唇を割って出そうになる何かを、喉まで上らないように気管の奥で噛み潰していた。
佐倉 光
「今のところに引っ越す前に言ったろ、独りになりたかったら異界にでも行くって。
今はそういう時期。それだけ。だから気にすんな」
佐倉 光
「けどな。久しぶりに楽しいよ」
佐倉 光
「今比較的すっきりしてるし、これ割と本心だと思うんだけど、
どうにも自分が信用できねぇんだ。
そのへんも整理ついたら帰るさ」
牧志 浩太
「……分かった。
ずっと気にしてたんだ、あの時話せなかったこと。
俺は大丈夫、ここにいる、分かってる、伝わってるって、言えなかったこと。

心配してたのもそうだけど、本当はそれを言いたかっただけなのかもしれない」
牧志 浩太
「変なタイミングで変な事に巻き込まれたけどさ、……話せて、よかった」
佐倉 光
「ああ」
牧志の目を見て頷いた。
牧志 浩太
牧志は顔を上げ、あなたの目を見返して、笑んだ。
佐倉 光
似たような内容は鬼面始まる前に言ったけど、もうちょっと落ち着いて自分の状態を分析した結果を伝えたかったんだ。
KP
牧志も牧志で、鬼面の時に話せなかったことをずっと気にしていた、罪の意識の本質はそこにあったのかもしれない、ってことを自覚しましたね。
KP
本のページは伸びきり、中身を読むことができるようになっていた。
それを視認すると共に、あなたの頭の奥で揺らめいていた喪失感が和らぐ。
佐倉 光
「……よし、できることはしたな」
佐倉 光
本を開いて読んでみる。何が書いてあるんだろう?
KP
それは大層雑多な本だった。中には目次などがなく、ページによって書体も異なる。

書かれていることは、「火の起こし方」「身を守るための護身術」「物の隠し方」「忍び歩きの初歩」「シチューのレシピ」「探し物の見つけ方」「とある村での宗教儀式」など、とりとめもないものだ。
とにかく役に立ちそうなことをかき集めた本、とも言えるだろう。
佐倉 光
「これが理解できたら助けられた命がある、ってことなのか?
サバイバル技術か」
ぱらぱらとめくってみる。
牧志 浩太
「なのかな。あ、錆の落とし方ここに書いてある……。
じっくり読んだら面白そうだけど、大体ネットで足りるか」
横から本を覗き込む。
佐倉 光
「護身術はなかなか身につかねぇんだよな。地力が足りなくて」
牧志 浩太
「護身術か、ちょっと気になるな。
とはいえいまいち不器用なんだよな、俺」
佐倉 光
喪失感が薄くなっている今なら、まだ正気が保てそうな気がしている。
牧志の手の温度を素直に嬉しいと思える。
話せることを楽しいと思える。
この気持ちがねじ曲がらないうちに別れたいと思った。
佐倉 光
「ボランティア終わったし、そろそろ行こうか」
扉を指す。
牧志 浩太
「だな、行こう」
牧志はあなたの手を握り、前を向く。
そこには白い扉があった。

牧志は迷わず、扉を開く。
KP
扉が開かれる。その先は真っ白な空間になっていた。
中には何もない。
天井も壁も床も、境目が分からないほどに白く、真っ平らな空間が広がっている。
先へ進む?
佐倉 光
進む。

KP
あなたたちが足を踏み入れた途端、ふっと視界が暗転する。
体は宙に投げ出され、そのままどこかへと落下していくのが分かった。

離れそうになる手を、牧志がしっかりと掴む。
ひたすらに落ちていくあなたの頭に、声が響く。
それはもはやあなたの声でも牧志の声でもなく、誰でもあり誰でもない無数の声だった。

『俺に力があれば』
『俺に彼を守る力があれば』
『ともに生きる力があれば』
『彼を喪うことなど、無かったのに』

『私に俺に僕にあたしに力があれば彼を彼女をあいつをあの子を』

『お前も、なくせばいい』
『お前も、喪えばいい』

『『『『『うしなえばいいんだ』』』』』

無数の声が声が声があなたを彼を取り巻き濁流となって思考を埋め尽くしあなたを捕らえようとする。
激しい喪失感があなたの両腕を両脚を頭を胸を裂き、今すぐにでもそこに、あなたの手の先に繋がっているものを引き裂いて埋め込まなくてはならない衝動に駆られる。
KP
▽1D100でロール。
佐倉 光
1d100 Sasa 1d100→24
佐倉 光
「うるせぇぞこの有象無象が。
お前らの絶望に俺達を巻き込むんじゃねぇ!」
右手は離さない。今ならあの奇妙な衝動に耐えられる……根拠も何も無いが、そう信じようと思った。
佐倉 光
さてどうなるやら。
KP
濁流のように押し寄せる声に、思考が埋め尽くされそうになる。

激しい衝動があなたの胸から這い上がり、今すぐにでもこの手を離さなければ、この手を喰らって呑み込んでしまうのではないかという恐怖が襲う。
KP
それでもあなたは、手を離さなかった。
牧志 浩太
牧志は、あなたの手を離さなかった。
KP
喪失の夜を怖れることは、なかった。
KP
強い光が上の方から射した。
温かく、柔らかく、優しい光だった。

そのまま、あなたたちの意識は薄れていく。

KP
ふ、とあなたの意識が浮上する。

あなたの手の中に彼の体温はなく、狭く無機質な空間であなたは変わらず独りだった。
眠りのためだけにある空間は薄暗く、外からは微かに雨の音が聞こえる。

あれがただの夢だったのか、それともあそこに牧志がいたのかすら、あなたには分からなかった。
佐倉 光
簡素な寝台の上で体を起こした。
右手を見下ろす。
佐倉 光
微かに胸が締め付けられるような思いがした。
これは、喪失感か? 抉って詰め込みたくなるような執着が開けた穴か?
右手を握って、開く。
佐倉 光
違うな。俺はただ、寂しいと思っているんだ。
今はこの素直な寂しさを、嬉しいと思った。
KP
手を開くと、そこに何かがある。
あの海の底で見つけた、青い花だ。

“私を忘れないで”

その青を見ていると、緩やかにあの夢の中の出来事が思い出されてくる。

あなたは手を離さなかった。
彼は手を離さなかった。

あなたは、衝動に負けなかった。

喪失ばかりが降り積もったあの海の底で、あなたは、彼は互いを失うことなく、ここに戻ってきた。
柔らかな青が、それを思い出させてくれる気がした。
KP
誰かが微かな声で、あなたに感謝を告げていった気がした。
佐倉 光
夜明け前の暗がりのなか降りしきる雨音を聞きながら、ペットボトルを開けて水を飲む。
佐倉 光
青い花を手にしばし考えた。
あいつは起きているだろうか。これを写真にでも撮って送ろうか。
確かに一緒にいた、という証のために?
佐倉 光
長いこと考えてから、写真は撮らずに青い花をペットボトルにさす。
廊下に出て窓から外を眺めると、久しぶりの朝陽は目にいたくしみた。
KP
雨雲の合間、どこからか穏やかな陽が射しはじめていた。



「骨組みだけの宇宙」

END.1 両生還



KP
ありがとうございました!
成長と報酬
生還報酬
KP
この後に不穏なシナリオやったら佐倉さんめちゃくちゃかわいそうだな……
佐倉 光
不穏シナリオの前になんか挟みます?
不穏の内容による。
その不穏、狂気残ったままやりたいってことでしたっけ?
KP
食べちゃう方面の不穏なんですね
狂気を克服しそうなのにまたぶり返させられちゃう or せっかく狂気が抜けたのにまたぶり返させられちゃうことになります。
佐倉 光
ひどいwww
KP
シナリオさんからもうちょっと(狂気が)つづくんじゃされちゃう佐倉さんになってしまう。
佐倉 光
治りかけの佐倉がモフモフ連れてきて、そのあと治ったー! ってなってからそれやります?
KP
ああ~、そうしますか!
モフモフで癒やされて治ったと思って油断したら。

佐倉 光
しかしあのフロア一つで本当に終わるとは。
最初一個持って出たら次のフロアかと思ってた!
KP
なのです。今回は二人でじっくり会話したかったがメインなのもあって、比較的短め。
佐倉 光
やりたいことやれて満足ですが、治った感出すのが早すぎたようだな!!
KP
まあ治ったと思いきやシナリオさんから「まだもうちょっと」されるシナリオもスタンバイしてますし!!

背景と改変
KP
今回の拝啓。
佐倉 光
いかがお過ごしでしょうか。
KP
背景!
佐倉 光
はい。
KP
▽背景
舞台は、ドリームランドの深海である。
そこには、巨大化したブループ(「ラヴクラフトの幻夢境」p.124)の骨格が沈んでいた。(中略)
だが、その死骸には、多くの魂が集った。
それは、志半ばで死んだ探索者たちの魂だ。
相棒を守れず、力のなさを嘆いて死んだ「救われなかった魂」は、この神話生物の死骸に引き寄せられたのだ。(中略)
「救われなかった魂」を救い、最後まで手を繋いでこの空間から脱出することが、このシナリオの目的となる。(中略)

▽登場神話生物
登場する神話生物
・ブルーブの骨格→「ラヴクラフトの幻夢境」p.124参照
減少するSAN値:なし

・夜の群(夜なるもの)→「ラヴクラフトの幻夢境」p.147参照
減少するSAN値:1d6/1d20

※このシナリオは鯨骨物群集(げいこつせいぶつぐんしゅう)に着想を得て記述したものです。
……というものです。
佐倉 光
ドリームランドなの!?
KP
実はそうだったのです。狂気の発端もドリームランドだったのにまたドリームランドとは。
佐倉 光
壊した場所で癒やそうとしてた
壊した奴にしか直せない の伏線が!?
KP
なるほどそうかもしれない!
佐倉 光
離れたいのに手を離したら多分死ぬし、繋いでたら殺すかもしれんしで佐倉がぐちゃぐちゃになってて、私のシミュレートが遅めでした!
KP
そこで ▽今回の改変ポイント なのですが、
元々は「手を繋ぎながら、互いを信じて魂たちを救い、元の世界に戻る。
ずっと互いの手を離さないこと、それが二人で困難を切り開き未来を掴めるという証明」
という、もっと素直で穏やかなシナリオです。
ですがこんな状態の佐倉さんをお招きしたので、せっかくだから揺さぶり描写をいっぱい追加しました。佐倉さんごめんな。
佐倉 光
ありがとうございます!
これで手を離して死んだらマヌケだなと思いながらやってました。
KP
手を離してHP0でも、実は生還できます。
ですが、
《夜なるもの》(すべての人間の精神に潜む、夜への原初の恐怖が擬人化したもの)を目の当たりにしてしまい、1d6/1d20の《SANチェック》が飛んできます。
佐倉 光
更なる狂気が!
瓶投げ損なったの残念だったなぁ。
せっかくクリティカル出して貰ったのに。
今回の技能で〈投擲〉も迷った!
KP
なんですよねぇ。せっかくクリティカル出したのに!

他はリアル【アイデア】で思いつく・技能判定に成功する以外に「本」を読むことでも修復方法が分かり、修復できるんですが、
あそこだけは〈投擲〉指定なんです。
佐倉 光
本最後にしちゃったもんなー。
KP
あ、あそこで別の方法OKだったのは改変です。
このシナリオ「PLが方法を思いつけば技能判定成功しなくても修復出来ていいよ」って場所が多いので、あそこの〈投擲〉もリアル【アイデア】OKがいいよね~って盛りました。
佐倉 光
なるほろ
KP
でも「必ずしも成功はしない」というバランスは尊重したくて、結果の+30%。
佐倉 光
成功した場合の恩恵大きいですし、良かったと思いますよ。
90代出しちゃったらもうどうしようもない。
KP
シナリオに記載はないんですが、あそこだけ「海に流す」ということは結局独り言だから出目次第なのかな? とかってに解釈しています。

ダメージ調整について
KP
描写を佐倉さん&牧志の現状に合わせて方向性変更しているほか、
あとは、データ面を色々調整していまして。
佐倉 光
はい
KP
このシナリオ継続回数の少ない探索者想定なのか、
・目覚めたら海の底! 呼吸がおかしい! など、不思議な出来事に遭遇した時の《SANチェック》減少値が大きい(1D3~1D6クラス)
・生還でクトゥルフ神話技能が固定で+5%される

んですね。
ので、
 ・全体的に《SANチェック》減少値を少なめに調整
 ・〈クトゥルフ神話〉技能の+5%はオミット
しています。
佐倉 光
でかい!?
呼吸できないくらいで1d6はちょっとでっかいなぁ。
いや衝撃はでかいだろうけども。
神話技能もでっかいな!? そのへんに魔力打ち込む魔方陣でもあったかしら。
KP
あ、違う、呼吸できない・目の前のKPCが苦しんでいるなど不思議な出来事は大体1/1D3で、深きもの目撃など目撃系が1d6ですね。
佐倉 光
ああー、なるほど。
KP
たぶんこの+5%、「神話生物を初めて目撃した時の+5%」なんじゃないでしょうか、と解釈しています。
佐倉 光
っぽいですね。
KP
深きものは海の向こうを確認するとまず見ますからね。
ので、その解釈で今回はオミットしています。
佐倉 光
はーい
良かった牧志の精神は守られた。
KP
さすがにこの内容で40%→45%にはならんよなぁと。
佐倉 光
割と最近見たしなぁ深きもの
なんなら鱗つけてるしなぁ
KP
なんですよねぇ。
佐倉 光
※佐倉はほぼ見てない。
KP
一応、某シナリオの時の彼女も深きものでしたね。
佐倉 光
そういえばそうだった。っていうかかなりグロくなっちゃったの見てたわ。
KP
なんならもっとグロくしましたしね。
佐倉 光
それにほら、仲魔が「ジジィ」ことアズミさんでしたしね!
KP
深きものですね!
佐倉 光
その辺のダメージ、そろそろ軽減してもいい奴もいるなぁって迷うことが最近ちょくちょくあります。
KP
ですねぇ。割とよく見てるもんな。
佐倉 光
ちょっとなんか見ちゃったくらいでそんなにくらわないな……って
KP
今回は一応、その辺の要素除いて普通の探索者として処理しても、
 ・この+5%は「初めて神話生物見た」の+5%だよなーと解釈できた
 ・1D6は大きいよなぁ(参考までにデートorデッドでは1D4)
と思えたので軽減をかけています。
佐倉 光
結構ダメージ値は作者さんによって解釈違いますからね。
精神狂わせる異形を見ても0ダメージで済むこともあるのに、ちょっとびっくりしただけで1ダメージ確定とか……
KP
なんですよね。普段やってらっしゃる環境の平均【POW】にもよるし。
佐倉 光
逆に「そんなの見て減らない!?」ってこともあるし。
KP
ですねぇ。
今回で言うと、《夜なるもの》を見た時の1D6/1D20だけはそのまま行く予定でした。あれはキモなので。
佐倉 光
そこは別にいいんじゃないですかね。見たことないんだし。
KP
そうそう。
佐倉 光
神話生物くらいなら毎シナリオ出てきたらさすがに軽減もアリかなと思うけど、神格は毎回フルダメージでも別に変だとは思わないな。
KP
神格はいくら見てもそうそう慣れるものじゃないと思いますしね。
むしろ理解してしまってよけいにSAN減りそう。
佐倉 光
そうそう。
「こんなのに縁が深い!?」ってショックもありそう。
もう逃げられないって絶望に落ちそう。
KP
落ちそう。
佐倉 光
というわけで別に楽するために減らしてるわけじゃないから、調整入れるのは全然アリだと思います。
むしろチェックに関しては盛られてる方が多いだろうと思っている。
KP
ありがとうございます。ではそこはPCと雰囲気に合わせてちまちま調整していきます。
佐倉 光
実際私盛ってる方が多いし……
KP
牧志&佐倉さんはもともと《SANチェック》多いシナリオが結構多いので、実は盛るまでもなくチェックだらけだったりしますね……。
佐倉 光
判定忘れちゃうこともあるけど。
劇中に気付いたら追い判定入れるし。
穏やかなシナリオに連れていっても和まないじゃないかこいつら……
KP
ですね。牧志がニョグタ見た時の《SANチェック》忘れてた! 後でなんとかしよう! とかはその最たるもの。>追い判定
佐倉 光
吸血鬼の親玉拘束でぶっとんだ! 三ツ目出そう! とか。
KP
こ、今度はきっとモフモフだから 和…… む?
佐倉 光
なごむなごむ。
ちょっと佐倉が死ぬほど困ってるだけ。
KP
和もう和もう。佐倉さんは困ってるようだけどそれも楽しそう。

改変について続き
KP
進行についてはこのシナリオ、
 ・細かい進行は結構任意だったり、PCに自由に行動させて宣言を待つけど最終的には流れが分かるようになっている(木箱を見ると「直す」と分かるとか、「本」を修復すると直し方が分かるとか)面白い構成なので、割とシナリオの範疇です。
判定を流れに合わせてちょこちょこ変更してるくらいかな。
佐倉 光
箱は力からは遠かったから後回しにしちゃったなぁ。
あともっとでっかいと思ってた。
KP
「木箱」って言ったらでかいのイメージするよなぁ、とはあの時思いました。
佐倉 光
でもそのぶん迷ってウロウロする時間に牧志と話せて良かったと思いますよ。
KP
そうそう。あれ箱を先に見ると「直す」ことがすぐ分かるので、そのぶん丁度いい尺になったかなーと思ってます。
佐倉 光
ゼルダに出てくる箱くらいのを想像してた(座ったら足が地面につかないレベル)
KP
めちゃくちゃ分かりますね
こちらも「木箱」っていうと船に積まれたりするでかいの想像する
佐倉 光
難破船が巨大生物に食われた跡なのかなと想像していたせいもありますね。
KP
なるほど確かに。
今回出てきた諸々はあくまで「象徴」で夢の中みたいなものだったのもあり、割と現実味はないので、そのへんでちょっとイメージ混乱させちゃったところはありますね。
佐倉 光
真相聞くまで本当にどこかの海底の異空間か何かと思っとりました。
KP
実は夢だった。
佐倉 光
ゆめかー
寝たところで始まってますしね。
KP
でも牧志はちゃんといました。佐倉さんだけの夢ではない。
今回、最初はシナリオの穏やかさと佐倉さんの状況が合わなかったかな、魂救ってる場合じゃないよな……。と気をもんでいました(それですぐ出てしまうなら、それはそれとも思っていました)が、中盤~終盤にかけてどんどん二人が会話できるようになっていって楽しかったです。
佐倉 光
一応後で会話する気ではいましたよー。
だから序盤は喋らなかった。
佐倉はさっさと出たかったみたいですけどね。
KP
いい感じにありがとうございます。
最初互いにぎくしゃくしていて、途中から少しずつ話せるようになっていく雰囲気がよかった。
佐倉 光
だから数時間かかるなーって時に、「そうかじゃあここでお話しするか!」と思った。
KP
でもインスタントだった!
佐倉 光
思ったよりサクッと終わった!
まあでもいい具合にパズルが空気暖めてくれましたからね。
アレ本当に助かった。でなければもっと切羽詰まった感じの話になってたかも知れないし、あんなに爽やかに別れられなかった。
KP
ですね。あそこで「二人でパズル」は、ああ確かにってなった。
あ、そういえばあそこで〈医学〉/5をOKにしたのも調整ですね。人間の骨見慣れてればこれは鳥では? くらいは推察できる可能性あるかなって。
佐倉 光
頭砕けてたかなあの骨格。
KP
まるっと頭+嘴あったらいくらなんでも鳥だねってなりそうだったので、「嘴は割れている」描写は足しましたね。
佐倉 光
頭あったらさすがに一発で分かるなぁ。
あのトリなんだったんですか?
KP
あれはカナリアです。知覚の象徴。
〈生物学〉成功していたらカナリアと分かった。
佐倉 光
それはさすがに素人には分からない&本当に小さい!
KP
そう! 二人とも組み上げ中は相当無心になってただろうと思いますね。
佐倉 光
だから無意識に普通に返事しちゃった!
KP
あの無意識に普通に返事しちゃってからの「今度な」の流れはよかったですね。
佐倉 光
正気としても狂気としても帰りたいもん。
KP
佐倉さんが「帰りたいんだ」というのを言葉で聞けたのはよかったなぁ。
あ、ちなみにあの瓶、手紙の続きを書くこともできました。佐倉さんが書いてたら内容に狂気が出ちゃったかもしれないけど。
佐倉 光
さすがに人の手紙に勝手に追加して流すのは違うかなと思った!
KP
人の手紙ですしね。佐倉さん&牧志っぽくない書き方だったし。

狂気じみてる
佐倉 光
あと佐倉は今の狂気文章化するの嫌がります。
KP
作中でもありましたが、文章化して見ると固定化されちゃいそうだもんなぁ。
佐倉 光
逆手にとって「一緒にいたいだけ」と書いてしまうのも手か? と今思った。
KP
なるほど、逆に文章化して自分に言い聞かせる。もともと「何がしたいのか分からない」狂気ですしね。
佐倉 光
ホンモノのストーカーにはなるが牧志を殺す危険はなくなるかも知れない!
KP
本物のストーカーになっても動じないしな、牧志!
佐倉 光
逆に正気に戻った佐倉に「それはない」と言われるレベルだ!
KP
ブルセパ&レドセパとの差を見てると、牧志は本当に相手からの行為というより、自分から抱く感情次第なんだなと思いますね。
自分から一緒にいたいと思っているから、ストーカーされても動じない。
佐倉 光
二人とも自分の感情が大事なんだな。
KP
そう。ある意味牧志も強引で自分勝手。
佐倉 光
今回結局明言はしなかった気がしますが、
「牧志が気持ち悪がっているかどうか」はあまり関係なくて「ただただ自分が気持ち悪いから」佐倉距離置いてるんですよね。
勿論牧志に万一のことがないようにという理由の方が大きいんだけど。
KP
「自分でキモすぎる」って言ってましたもんね。牧志も結局は「佐倉さんの痛みを自分が見ていられないから」だし、実はどちらも自分の感情が大事。
佐倉 光
それぐらいが多分丁度いい距離感なんだと思います~
二人が自分のバランス感覚を保てる限りは。
KP
だが狂気
佐倉 光
狂気はなぁ。
KP
あ、そういえば今回、最後の判定(直したものの数×20%で判定)に失敗したり、HP0になったりして《夜なるもの》目撃エンドに行くと、実はフェティッシュが増えます。
佐倉 光
なんと。
KP
>【後遺症】
フェティッシュ:KPCに対する異常なまでの執着
1d6セッションの間、KPCと手を繋いでいない場合1/1d5の《SANチェック》が発生する。
(※どのくらいの頻度で発生するかは、KPの裁量で決めてよい)
佐倉 光
www
あっぶねぇ、期間追加されるところだった!
KP
こうなっちゃったら佐倉さんがほんとに狂気に落ちていくな~と思ってました。
佐倉 光
下手したら半年帰宅できなくなる!
KP
でも帰宅できないともっとSANが減る。
佐倉 光
あ、でもこの執着手を繋いでいればいいのか。平和だ。
手錠でも買ってくるか。
KP
手を繋いでいればOKなので平和(?)ではあります。不定の方が治ったら。
半年間ずっと手錠で手を繋いでる二人にな……る?
佐倉 光
トイレ行くのが不便すぎますぅ
あと仕事できなくなっちゃう。
KP
なっちゃう。あとそれで牧志が平然としてるのはあんまりにもはた目から見てアカン。
佐倉 光
アカンな。
大学で流れる噂がとんでもないことになってしまう。
束縛のきつい彼女かと思ったら彼氏だった上に束縛が物理ってヤバいよね。
KP
ヤバすぎますね。それで平然としてるのもうヒソヒソが止まらないし目はそらされるし、牧志おまえ戻ってこい!! って友達に全力で説得されますね。
佐倉 光
しかも子供もいるんだよ?
あれ、先日女の子と一緒にいたような。
あらぬ噂が立ちまくるわそんなん。
KP
見た周囲が噂せずにはいられない。
佐倉 光
狂気度が落ちて手を繋ぐだけで良くなったら、わりと平穏な筈なんだけどなぁ。
KP
筈なんですけどねぇ。おかしいなあ。
ハッキングで監視されてて安心しているあたりで相当異様だしなぁ。
佐倉 光
それはやってる本人が引いてる行為なんだよ!?
KP
さすがの東浪見もうっかり聞いたら「お、おう」ってなるやつ
佐倉 光
牧志を騙すなら佐倉を乗っ取ればいいんだな。
KP
そういうことですねぇ。佐倉さん乗っ取られて見抜けなかったら実はかなり危うい。
但し見抜いたらめちゃくちゃ怒るけど。
佐倉 光
今まで出てきた佐倉もどき、全部悪意ないヤツもしくは本人でしたからね。
KP
唯一違ったのは介入者騒ぎの時くらいでしたけど、あの時は●●●●●くらいでしたからね。
佐倉 光
そういえば牧志側もそうだったかな。
ああー。介入者いたな。
まるっと乗っ取ってガチで騙しに来るタイプあいつくらいですねそういえば。
ネタバレ情報 介入者
『合縁奇縁コミュニケイト』
悪意を持って佐倉を偽ってくるヤツが出てきた。
二人が互いを確認する際に使っている『アリス・ボブ』の初出。

KP
そうそう。本格的に悪意のある偽者が乗っ取ってくるケース意外とないですね、どちらも。
佐倉 光
勝てそうだとなったら尻尾出したし。
あれ最後まで丁寧に化けていれば食えたのに。
KP
某シナリオの時の●●●牧志も一瞬でしたしね。
ネタバレ情報 ●●●牧志
『1100』
悪意を持って牧志を偽ってくるヤツが出てきた。

佐倉 光
ああー、いた!!
そうだわあいつ騙し&乗っ取りに来たな。
ただまあ、互いを信じられないようになってしまうと困るので、このくらいが丁度いいのかなとは思いますけども。
KP
なんですよね。あんまりそういうのが多いと互いを信じられなくなっちゃうしな。
たまにあるのはスパイスですけども。
牧志は信じられなくなる前に無茶な手段で本物の佐倉さんに楔を打とうとしそうだな……(無茶いけない)
佐倉 光
「アリス・ボブ」とか「僕・すまない」で突破できる程度であって欲しい。
アリスボブはともかく、波照間さんは難易度高すぎだから!
KP
あれはいい感じに決まって楽しかった! >波照間
佐倉 光
佐倉側なら「俺の中にいるもうひとりの名前を言ってみろ」とかかな。
KP
ああー、ですね。それも難易度高いんだわ。
佐倉 光
それで自分の名前言わなきゃならないの普通分からん。
KP
あれは知ってる人がほとんどいないんですもの。
僕・すまない……牧志は波照間の記憶を持っている。まだ自己が揺るぎがちだった頃に、『波照間』として喋ってしまうことがあった。その場合そのようなしゃべり方になる。
俺の中にいるもうひとり……佐倉の中には、異なる世界線から連れ出してきた隻眼の牧志の精神が存在している。その存在を知っているのは佐倉自身の他、牧志、波照間、二人の仲魔たち、アッタしかいない。
佐倉 光
ぐちゃぐちゃになるから話題に出してませんでしたが、ある意味牧志の全部は既に持っている佐倉。
この世界の じゃないから駄目ですけど。
KP
そうなんですよね。この牧志じゃないけど実は牧志持ってるよなって。
あと佐倉さんからは持ってはいるけど見えないし。
執着の狂気に落ちてぐちゃぐちゃになってハッキング監視してる佐倉さん見て隻眼牧志がちょっと引いてる可能性はある。
今の牧志ほど帰宅時に攫われまくり経験がないので。
佐倉 光
人知れず中から引かれてた!?
KP
牧志は帰宅途中に攫われ過ぎて、対佐倉さんだと安心>>>プライバシーになっちゃってるのもありますからね。
佐倉 光
ていうかアレですよ。あの夢魔騒動の時どうなってたんですか隻眼君。
KP
夢魔騒動!!
それはもう佐倉さんと一緒に大変な目に遭ってたかと。
佐倉 光
いやー。新たな扉を開いちゃった奴が密やかにもう一人いたとは。
お気の毒に。
KP
実はいたんですねぇ。新たな扉を開いちゃった人がもう一人。
しかも少し前まで永遠の静寂の中にいたわけで、突然そんな刺激的過ぎる体験はハードですよ。
佐倉 光
隻眼牧志くんは同居前分岐かも知れないしなぁ。
KP
隻眼牧志、あの時点で「結構今の牧志に近い」って描写してましたしね。同居前か、してても一年経過前の可能性はある。
佐倉 光
刺激が急に強すぎるんだよ。
最近の奇妙な事件頻度真面目に考えるとヤバいし。
もうサザエさん時空でいいやって放棄してるけど。
KP
同じく。真面目に考えると日常生活してる暇がないし季節が!!
佐倉 光
もう土日になる度に変な事件起きるレベルだからシローくんが全然遊びに連れて行って貰えなくなってしまいます。
あと二人の休日がなくなります。
KP
夢のやつでまた一週間入院してたし。大学ダブってしまう。
佐倉 光
佐倉全然まともに仕事できないwww
KP
佐倉さんは仕事できないし牧志は出席がまずいし卒論できないし。
佐倉 光
人生ぐちゃぐちゃだよ助けて神様。
KP
助けて皇津様!! あっでも二人三脚させてましたね。
佐倉 光
碌な奴がいねぇ!!!!
いやちょっと待って欲しい。あれはあくまで提供だっただけで企画は違う人なんじゃないかな!
KP
なるほど誰だ企画!!
佐倉 光
不穏な式突っ込まれるし《SANチェック》もんの謎パン使うし。
KP
とはいえさすがに某イルカの企画にノーデンス様がプレゼンツしなさそう(バックで乱闘が発生しそう)なので、不穏な式は「えぇ~面白そうなことやってるぅ~」ってイルカがちょっかい出しに来たかな。
佐倉 光
でしょうね。あんな名状しがたき競技だらけなんだし紛れ込むのも簡単だっただろうな。
KP
でしょうねぇ。

まきしとさくら
KP
そういえば、けものシッターの方の導入の話で気づいたこと。

「スペクト・ラム」の時も佐倉さんの気配があったから待っていられたし、牧志は当人と会えなくても佐倉さんの気配が生活に欲しいんですね。
それでハッキング監視で安心してたのか。
元々人が好きで孤独が苦手な性格なのも影響してそうです。
佐倉 光
なるほどー。
佐倉的には「一切遮断して触れるチャンスをなくす」のが一番誘惑への抵抗には効果的なので触れないことにしたんですよね。
今日「理性」に関する実験の動画見てて、佐倉がカオス属性なのも理性的だからなんだなーと納得しました。
そして佐倉は牧志と暮らすようになって確実に生きやすくなっただろうなと。
KP
ハッキング監視で安心してた理由、そこかーってなりましたね。「しんでなんかないよ」の時も、死体ではあってもそこに「いた」から。

>佐倉さん
ですよね。見たり連絡を取ったり気配を感じてしまうと戻りたくなってしまうから。完全に絶ってしまわないと。
ほうほう? >カオス属性なのも理性的だから
佐倉 光
観たのはこの動画ですねー
YouTube
デルタのゆっくり科学
なぜ私達は目の前の欲求に負けてしまうのか?【ゆっくり解説】

理性はイコール善ではなく、自分に都合のいい言い訳を用意できて、悪を働けるようになってしまう力でもあるから、とか。
で、人への感謝が自制心と忍耐を働かせる、とかで。
キャラクター造形がなんとなく理にかなってたみたいでちょっと嬉しかった今日。
KP
ああーーーー。
理性的であるということは、欲求を理性で正当化することもできてしまう、と。
佐倉さんは牧志と暮らすようになって、世の中との接し方が随分変わっている気がしますね。接点が増えているというか、これまでになかった接し方、喜び方を知った気がする。
佐倉 光
別人になってますよほんと。
喋る感情の土台が丸ごと変わってますからねー。

前にデビルバスターになって人生楽しんでるって言いましたが、「人間らしさ」を楽しんでいるのは今だなと思います。
KP
デビルバスターになって人生を楽しめるようになって、それを起点に、牧志と知り合って人間らしさを楽しめるようになったんだなぁ。

コメント By.佐倉 光
失われたものを、深い傷を癒やしながら深海を歩く二人。
穏やかな海で、独りにならないようにかたく手を繋いで。

TRPGリプレイ【置】CoC『刻の牢獄』波照間 4

「私の事を覚えている? 波照間さん」

TRPGリプレイ【置】CoC『ヒナドリ ・ イングレイヴド 』 牧志&佐倉 1

こんな時、ああ生きててよかったな、なんて思うのだ。

TRPGリプレイ【置】CoC『眼窩に祝福』 佐倉&牧志 1

「いつ!? 何があったんだよ!?」
「あー……、そうなるよな。また何かに巻き込まれたみたいなんだ、俺達」

【クトゥルフ神話TRPG】
本作は、「 株式会社アークライト  」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

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