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こちらには『ヒナドリ ・ イングレイヴド 』
ネタバレがあります。

本編見る!
KP
意識が戻る。
戻る、ということは気絶していたということだ、とあなたは気付くだろう。
冷たい床に倒れているようだが、拘束はされていない。
周囲は真っ白な広い空間で、何もない。

だが少し離れたところに人の気配がある。

「やあ、おはよう。調子はどうかな?」
低い軋むような響きの混じった、聞いたことのない声が聞こえる。
牧志 浩太
咄嗟に身を起こす。その声の主を睨む。
同時に、持ち物を確認する。
KP
あなたのポーチはそのままあなたの体についていた。幸い内容物が壊れている様子もない。

4メートルほど離れた場所に二人の人物が立っている。
一人は佐倉。うつむいていて表情は分からない。全身脱力しているように立ち尽くしている。
もう一人は白衣を着た長身の男だ。

「やあ、初めまして。そしてさようなら」
男は嘲るようにあなたを見下ろしている。
「わけが分からないだろう?
ああ、気の毒だねぇ。
下等な人間風情が我々の邪魔をするのだから、こうなって当然なんだよ。
この可愛いモルモットを持ち去るなんて、面倒なことをしてくれたものだ。
それでもこれを無事に届けてくれて感謝しているよ?
これを手懐けるのはなかなか苦労したんだ」
男は佐倉の肩を撫でた。

「ああ、褒美に色々聞かせてあげてもいいよ。是非聞いていき給え。
研究は成功、人間への復讐が今始まるのだからね」
牧志 浩太
「知ってるよ……。
人間を手駒にして世界征服するんだろ。一人ずつなんて、気長だな」
怒りを、ぶつける気も起きなかった。
ぶつけても無駄だ、そう心が言っていた。
絶望に似た感覚が身体を支配していた。
牧志 浩太
「佐倉さん。なあ、聞こえるか。
俺だよ、牧志だ。
そいつは、佐倉さんの仲間じゃないよ」

代わりに、呼びかけた。
KP
「気長。そうだろうか?
このモルモットや君のように、戦闘に長けた個体を要所に送り込むことができるだけで、人間社会など崩壊するさ。
死を恐れぬ忠実な兵士、我らの可愛いヒナドリをねぇ。
実に痛快じゃないか。

我らはあの臆病者どもとは違う。
我らが祖国を滅ぼした醜く汚い人間ども自身の手で人間どもを混乱にたたき込んでやるのだ。
これ以上楽しい復讐があるだろうか?
そうしたらもう汚らわしい下等な人間どもの姿を借りる必要などない!
こそこそと影に隠れて生きてゆく必要はなくなるのだ!」
男は自分の言葉に陶酔していた。
佐倉 光
「……」
KP
佐倉はあなたの呼びかけには応えず、微動だにしない。

男は満足げに笑うと、あなたを嘲笑った。
「愚かだねぇ。
真の『親』が、この御堂が隣にいるというのに、
偽の『親』の言うことなど聞くはずがないだろう」
KP
古い話ですが、最初佐倉が裏切ったとき、一応「別のヤツからの命令があった」と牧志に伝えようとして、「マキシ、今」と声をかけようとしています。最後まで言えなかったけど。
牧志 浩太
牧志が最初に張った命令がめちゃくちゃその後の伏線になってる。
牧志 浩太
「佐倉さん……、なあ、佐倉さん。
応えてくれよ、頼む。

なあ……」

呼びかけながら、辺りの気配を探る。
他にいないか。隠れていないか。
いるのは、あいつだけか。

あいつの、不意を打てるか。
KP
「無駄だよ。私のヒナドリは私の声にしか応えない。
それでも私が不在の時に要らない命令をされても困るからね……
君も貴重な個体だが、『親』になってしまった以上、
このヒナドリ01を完全な物にするために殺すしかないね。
実に残念だ」
牧志 浩太
手の中に銃を呼ぼうとする。
陶酔している間に、一撃を加えようとする。

狙うのは、よく喋る御堂の喉。
KP
「おや……そんな物で私を殺せると?」
御堂はあなたの殺気に反応したか、自然な動きで佐倉を盾にするように一歩さがった。
佐倉 光
「……」
KP
佐倉は無言で左腕の腕輪に触れる。
腕輪から霧のようなものが漏れ出しつつあった。
佐倉の顔は相変わらず伏せられていて見えない。
佐倉視点(ネタバレ)
KP
牧志の気配に殺意が宿る。
佐倉 光
駄目だ、完全に死角から不意を打たないと。
このままでは牧志が殺されるかも知れない。
どうする……牧志と連携して攻撃してみるか?
KP
あなたは体のコントロールを取り戻しているという自覚はあるが、本当に思い通りに動けるという確証がない。
当然試すことなどできなかったのだから。

KP
銃を呼ぶ?
牧志 浩太
呼ぶ。
何かを呼ぼうとする佐倉さんの右手を撃つ。
佐倉視点(ネタバレ)
KP
なんとなく分かる。彼はあなたを狙っている。
佐倉 光
そう来るよな!? そうだよな!
くそくそ、それだけは駄目だ!
俺がおとなしくしていようと反撃しようと回避しようと、ヤツを攻撃するチャンスがなくなる!
なんとか気付いてもらわないと、御堂にバレずにあいつに伝える方法! 何かないか、何か!

KP
〈目星〉どうぞ。
牧志 浩太
1d100 98 ☆ささぼっと☆ 1d100→87→成功
KP
あなたが狙った右手が、握って、開いた。一瞬間を置いて、もう一度。
それはまるで意味のない動きに見えた。
牧志 浩太
目を、見開いた。
一瞬、その動きに呆気に取られて、銃口がぶれる。

それは、俺の。

目から大粒の涙がこぼれた。
そんなもので視界を塞いでいる場合じゃないのに、殺しきれなくなったあらゆる感情が溢れ出すように、ぽっかりと目を見開いたまま、ぼろぼろと。

なあ、佐倉さん。
佐倉さん。

俺、賭けに負けちゃったんだよ。
俺のせいで、佐倉さんが。

でも、でもさ、まだ。
まだ、俺の声が聞こえてるのか?
何にも覚えてないのに、抗おうとしてくれるのか?

もしかしたらそれは、ただの見間違いかもしれなかった。
でも、もう賭けられるものは、それしかなかった。
そう信じるしかなかった。
牧志 浩太
PL「牧志さん自分のことは?? いいの??」ってなってる
実は地獄から戻ってきてからずっと覚悟を決めたままなんじゃ……
KP
牧志くん終始大ピンチなのにあんまり自分のこと言わないもんね……
ていうかなんなら敵になる人連れてたのに。
KP
御堂は佐倉の肩に後ろから手を置き、嫌らしい笑みでささやきかけた。
「さあ、私のヒナドリ01。
その男を殺しなさい。

……殺す前に一声かけてあげなさい。
可哀想に、泣いているからね。
餞別に優しい言葉でもかけてあげるといい。
ははは はは」
佐倉視点(ネタバレ)
KP
御堂はあなたの背後に回った。あなたを完全に支配できていると確信しているのだろう。これで表情を読まれる心配はない。
佐倉 光
バカで助かった……!

KP
佐倉は霧が漏れる左腕を前に出しかすれた声で喋った。
リテイク
KP
うーん、かける言葉ちょっと変える。
これだと意図がいまいち伝わらない。
最初は「地獄の底で会いましょう、アリス」だった。
牧志 浩太
お。
そしたら変更待ち。
KP
こうしよう。
※欠落んときにだまし討ちに使ったヤツ
牧志 浩太
確かに最初のは原点でめちゃくちゃかっこよかったけど、ちょっと一緒に死のうZE感ありましたもんね。
最高。ちょうどあのログ読んでました。
どっちも佐倉さんが拷問される話だなぁ
KP
拷問され率高いのどうして!?
牧志 浩太
次は牧志がひどいめにあえばいいんですね? って思ったけどちょうどそういう話だ、忌胎
表情差分、絵文字で入れられるようになってて、よかった!! 最高!!

佐倉 光
「どこまでも、一緒に行くしか……ないんですよ」
KP
佐倉は顔を上げた。左腕から霧が湧き上がる中、あなたと目が合う。
佐倉 光
「アリス」
牧志 浩太
その一言が、霧を裂くように耳に届いた。

関を越えてぐちゃぐちゃになった思考と感情が目の前の出来事を整理できなくて、喉が涙で埋まってうまく言葉を返せない。

顔を上げて、その目を見つめる。
牧志 浩太
泣きながら、いつものように笑ってみせて。
頷くだけで、精一杯だった。
KP
佐倉の体から放たれた霧はあなたの方を向いた手の先ではなく、佐倉の背後へと襲いかかろうとした。
佐倉視点(ネタバレ)
佐倉 光
御堂をぶっ殺す!
KP
あなたは攻撃する、という意志を込めた。
腕輪が反応してしもべを喚ぶ。
だがあなたが御堂への敵意を強く意識した瞬間、頭の芯が揺るいでぼやけた。

ヒナドリがヘビ人間を攻撃することは許されない。
佐倉 光
まだ俺を縛ってるのか!
では直接攻撃でなければ大丈夫だろうか。
KP
あくまであなたはヒナドリだ。今はその強制力が弱まっているに過ぎない。
あなたはその力が次第にあなたの意識を冒して広がりつつあるのに気付くだろう。
激しい頭痛がする。耐えがたい痛みが波のように訪れるたび、自分が失われて行くような気がする。

佐倉 光
1d3 ☆ささぼっと☆ 1d3→1
MP 15→13
SAN 67→66
KP
あ、そうそう、MPは回復した上で2減らしておいてください。
牧志 浩太
※銃は持ったままでいいですか?
KP
okです。
牧志 浩太
MP 12 → 10

KP
だが、佐倉はその瞬間ぐら、とよろめいた。彼は舌打ちしてあなたの方へ走る。

その背後で黒い蛇の悪魔が、御堂の視界を塞ぐように出現していた。
だが敵対行動は行わない。
佐倉 光
「牧志!」
KP
佐倉は走りながらあなたに叫び、横を駆け抜けた。部屋の一角を目指しているようだ。
牧志 浩太
「ああ!」

喉に詰まった鼻水を吐き捨て、視界を乱暴に拭いながら、佐倉さんと同じ方向へ駆け出す。
涙を拭ったこと以上に、視界が晴れた気がした。
駆け巡る高揚が疲れを吹き飛ばす。
KP
佐倉は頭痛を抑えるように顔を歪めていた。
だが、壁のある一カ所に手を叩きつける。
小さな電子音がして、壁が開いた。
佐倉は二人が通り抜けると同時、腕輪をかざして叫ぶ。
佐倉 光
「ぶっ壊せっ!」
KP
黒い霧が腕輪から湧き出し、巨大な蛇となって通ってきた扉に激突、消滅すると同時に破壊する。
扉の向こうから怒りの声が聞こえた。

苦しげに息を乱しながら、佐倉は更に奥へとあなたを導く。
牧志 浩太
頷いてその後を追う。
信じないという選択はなかった。

これは、佐倉さんだ。
佐倉 光
1d3 ☆ささぼっと☆ 1d3→1
MP13→11
SAN 66→65

佐倉 光
HP 10→9
KP
いくつかの通路を曲がり、物置のような部屋に飛び込んで、ようやく佐倉は足を止めた。
冷や汗をかいて苦しそうではあるが、目に光が戻っている。
佐倉 光
「悪かったな、牧志、いろいろ……」
牧志 浩太
「佐倉……、さん」
立ち止まった瞬間、その目を見た瞬間、拭ったはずの涙がぶわりと出てきた。
あ、と思うけど、止められない。
牧志 浩太
「佐倉さぁぁあん」
もう止められなかった。佐倉さんの肩に縋って泣きじゃくる。

よかった、よかったよ、でもまだ振り切れてないんだよな? 早くなんとかしないと、そんな言葉が全部涙まみれになる。
今更佐倉さんも俺も実質死ぬかもしれなかったんだって恐怖まで蘇ってきて、余計に涙が出てくる。
牧志 浩太
一応恐怖、あった! でも優先順位!
KP
佐倉は少し困ったように何か言いかけたが、飲み込んであなたの背を軽く叩いてあなたが落ち着くのを待った。
牧志 浩太
どうにか涙を飲み込んで、ごしごしと袖で涙を拭う。
数度咳をして、目がすっかり腫れぼったくなっていたが、どうにか落ち着いた。
牧志 浩太
「思い出してくれてよかった、佐倉さん」
牧志 浩太
「でも、その様子だと、まだ振り切れたわけじゃないんだよな?」
涙がどうにか引っ込むと、腹の奥でまた怒りが渦巻いた。
ここまでして抗ってくれる佐倉さんにまだ影響を残してるなんて、あいつら一体何をやったんだ。

割と真面目に殴りたい。今はそれどころじゃないのは分かってる。
佐倉 光
「ああ、悪いな、まだ何も解決してねぇ。
再刷り込みだか受けたときに全部思い出したけど、
俺はまたいつ正気を失うか解らないし、こいつでずっと追跡されてる」
KP
佐倉は首の後ろに刻まれた刻印を指した。
牧志 浩太
「それであいつら、追ってきてたのか。
くそ、佐倉さんを何だと思ってるんだ。
何だとも思ってないんだよな。知ってる」
佐倉 光
「だからさ、力を貸して欲しいんだ。
奴らはきっと俺を追って来る。だから俺はできるだけ派手に暴れて囮になる。その間にこの研究所を探ってくれ。
こいつを何とかする方法や、脱出方法なんかを」
KP
ここで、一緒に行くか別行動するか選べます。
一緒に行くと若干難易度が上がります。(敵と遭遇するようになる)
とはいえどっちでも大丈夫な気はするかな?
別行動だと佐倉に少し負担がかかります。
牧志 浩太
囮になる。
その言葉を聞いて、反射的に首を振りそうになった。

いま手を離したら、今度こそ戻ってこないんじゃないかっていう恐怖、不安が寂しさと混じり合って背筋を上ってくる。

違う。
ぐっと奥歯を噛む。
拳を白くなるまで握って、開く。

最善を。
佐倉さんの呪縛を解いて、あいつらに馬鹿なことやったって思い知らせて、二人揃ってここを出るために。

最善を、取るんだ。
佐倉さんは、俺は。

雛鳥なんかじゃない。
牧志 浩太
「分かった」
頷く。
牧志 浩太
「そっちは任せた、佐倉さん。こっちは俺に任せて」

※別行動します。
KP
佐倉は迷いなく頷いた。
佐倉 光
「なにか分かったらここに何かメモでも残しといてくれ。

鳥籠のボブは名乗らず鳴かない。お前もそうしてくれ」
佐倉 光
「頼んだぜ、相棒!」
牧志 浩太
「ああ、分かった。
……頼んだ、相棒」
今度こそ迷いを振り切る。
俺達はこの賭けに、勝つんだ。

絶対に。
牧志 浩太
「俺のほうが雛鳥みたいだ」って言うシーンがあったので、それとの対比で最善のためにあえて一人で行動するのを描きたかった。
佐倉さん負担かけてごめんな!!
(ここまでされてここまで怒っても復讐する気ないんだな、牧志!? というのをついでに発見)
KP
かっこいいぞ!
佐倉は〈忍び歩き〉使えるし、逃げるのは得意だから何とかなるなる!
牧志 浩太
頑張れ佐倉さん! 牧志も頑張る!

KP
佐倉は廊下に飛び出していった。
牧志 浩太
その姿を見送り、室内を見回す。
物置のような部屋だったはずだ、確か。

室内に何かないか。佐倉さんが飛び出していった方以外に出口はないか。

息を吸って、吐く。
感情を落ち着ける。
KP
室内を探索することは可能。
〈目星〉をどうぞ。
牧志 浩太
1d100 98 ☆ささぼっと☆ 1d100→76→成功
KP
部屋の隅のガラクタ、異臭を放つぼろ布などの上に佐倉のポーチが落ちている。
中身は乱暴に扱われたためか壊れている物もあるが、中にラミアのカードが入っていた。
牧志 浩太
見慣れた絵柄が目に入った。
急いでポーチを拾い上げ、カードの無事を確認して息をつく。

佐倉さんの相棒。
やっぱり、佐倉さんの側にはあの蛇より、彼女がいる方が似合う。

ポーチを自分の腰にくくりつけ、他に何かないか見回す。
他に何もなければ、外の様子を確認する。
KP
すぐ外に敵の気配はない。遠くで騒ぎが聞こえる。
牧志 浩太
そっと外へ出て周囲の様子を確認。
入れそうな場所は、重要そうな場所はあるだろうか。
KP
壁に簡単な地図がある。実験室等もあるにはあるが、簡略化してお伝えすると、調べる物がありそうな部屋は三つ。
研究室、資料室、所長室だ。
牧志 浩太
騒ぎの方向を確認して、資料室から遠ければ資料室へ向かいます。
資料室が騒ぎに近いようなら研究室へ。
KP
資料室近辺には人気がない。今なら入り込むことができそうだ。

牧志 浩太
資料室へ入り、室内を確認する。
見られそうな資料があれば漁る。
KP
中には数多くの資料が収められている。
この中で重要そうな物を見つけ出すことはできるだろうか。

〈目星〉又は〈図書館〉
牧志 浩太
1d100 98〈目星〉 ☆ささぼっと☆ 1d100→46→成功
牧志 浩太
無数の資料に目を走らせ、その中から重要そうなものを探していく。
こういうのにも何だか慣れてしまった。
KP
『我らが帝国史』という分厚くすり切れた本があった。
中でも特に読み込まれているのか、開き癖のついたページがある。
牧志 浩太
「あいつ、復讐がどうとか言ってたな」
理解してやる気はないが、情報は大事だ。
そのページを確認する。
ヘビ人間の人間への憎しみの理由が書かれている。内容は割愛するが、人間に憎しみを持つヘビ人間が、人間の姿をして人間社会に隠れ住んでいることが分かる内容だった。
牧志 浩太
「……他にもいるのか……」

それは、ぞっとするような想像だった。
人間の幻を被って、人間の振りをして、こいつらみたいなことをやろうとしている連中が、他にもいる。

ふと、腰にくくりつけたポーチの重みを意識した。その中にあるカードの存在を。
牧志 浩太
「まあ、敵同士ってことだな」

あえて雑に結論づけて、続きを読む。
人間にも色々いるしな、似たようなものか。そう思うと少し気が楽になった。

佐倉さんが前に言ってくれたように、複数の視点があるっていうのは、こういうとき案外便利なのかもしれない。
KP
ここで有益そうな情報はこんなものだ。
そろそろ別の部屋を見る頃合いかも知れない。
佐倉 光
1d100 75 【幸運】 ☆ささぼっと☆ 1d100→12→成功
牧志 浩太
もう少し役に立つ情報が欲しい。

もう一度資料室を見回し、他に何か有益なものがなさそうなら、再度騒ぎの方向を確認する。

人気がないかどうかを確認してから、人気がなければ研究室へ。
KP
廊下の向こうを人影が通り過ぎた。通路の向こうで怒号が聞こえる。今は隠れた佐倉を探し回っているようだ。
研究室は逆側。今ならば入り込むことができそうだ。
牧志 浩太
「(よし……!)」
内部の様子をさっと確認して入り込む。

KP
白く広い部屋だ。しかし部屋を覆い尽くす机の多さが広さをあまり感じさせない。
壁には冷蔵庫の他、棚があり、ビーカーや計測器、フラスコにシャーレ、無数の瓶、その他諸々様々な実験器具が収められている。
最奥には硝子の壁で仕切られた大きな空間があるようだ。
ここは調べ甲斐がありそうだ……
牧志 浩太
「(よし、何かありそうだ……!)」

解毒剤みたいなのがあれば一番いい。それか、暗示を解く呪文とか。
でも、あの皺だらけになった服とやつれた姿を思うと、そんなに簡単に済むかどうかは分からなかった。

それでもいい、何か、糸口を。

奥の空間から先に、気になる場所に目星をつけて調べていく。
KP
奥からですね。
牧志 浩太
です。何かあった時に入り口近くの方がギリギリまで調べやすいので。

KP
近づけば分かる。
ここは犠牲者に処置を行う実験室だ。

いくつか並んだ椅子は丈夫にできており胴体、手、足、首を拘束する機能を備えている。
そばには金属の可動台に、注射器やアンプル、ガーゼ、その他何に使用したのか想像もできないような忌まわしい器材がある。

詳しく見るなら〈目星〉
牧志 浩太
1d100 98 ☆ささぼっと☆ 1d100→69→成功
佐倉 光
1d100 75 【幸運】 ☆ささぼっと☆ 1d100→41→成功
KP
ほとんど拭き取られているものの、拘束具のふちや椅子の肘掛けの部分に血痕が残っている……。
人道に反する実験が行われていたのは想像に難くない。
SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1
牧志 浩太
1d100 72 《SANチェック》 ☆ささぼっと☆ 1d100→96→致命的失敗ファンブル
SAN 72 → 71
KP
今回良くも悪くも出目が暴れるな。
牧志 浩太
大事なところでファンブルはしないでほしい。
牧志 浩太
「……!」
一瞬、視界が真っ赤に染まった気がした。

思わず目頭を押さえる。閉じた目の向こうで視界が赤く明滅している。
我を忘れそうなほどの怒りが吹き上がる。

くそ。
くそ。
佐倉さんの身体がここに捕らえられて、その腕に針が吸い込まれていく所を想像した。
暴れる身体の抵抗が、少しずつ弱くなっていく所を想像した。
目が少しずつ光を失っていくところを、想像した。

機材の使い方なんて、想像もしたくない。
あれだけ自分を大事にしている佐倉さんが、己を失わされるまで。
ふざけた命令を、自分の中に沈めてしまうまで。
何もかも忘れさせられてしまうまで。忘れるしかなくなるまで。

あいつらは。
牧志 浩太
「フーッ……、」
背を丸め、歯を噛み締め、息を吸う。吐く。
我を忘れている場合じゃ、ない。

実験室の中を見回す。
残ったアンプルなどに気になるものはないか。資料などは置かれていないか。
機材の中に役に立ちそうな物はないか。
KP
この空間には何もないようだ。綺麗に片付けられている。
恐らく、次の犠牲者をいつでも迎え入れられるように。
牧志 浩太
室内を一瞥して、実験室の外へ出て棚を探る。
KP
棚には、研究資料らしきファイルや、フラスコなど実験器具が収められている。

〈目星〉〈図書館〉で判定。
牧志 浩太
1d100 98〈目星〉 ☆ささぼっと☆ 1d100→88→成功
佐倉 光
1d100 75 【幸運】 ☆ささぼっと☆ 1d100→14→成功
あぶない
KP
佐倉頑張ってるな。
牧志 浩太
危ない危ない
88出して危ない危ないで済む牧志、割と調査に適任ではある。
KP
割と!?
牧志 浩太
〈忍び歩き〉とか調査箇所まで侵入するスキルはないから!

KP
あなたの目に、よく使われているらしいファイルが飛び込んでくる。
『ヒナドリ計画』と書かれたファイルと、『支配血清投与記録』と書かれたファイルだ。
どちらから読もう。
牧志 浩太
「……」
血清。そういえば言ってたな、血清がどうとかって。

まずは全貌を抑えるべく、『ヒナドリ計画』のファイルを読む。
ヒナドリ計画・支配血清
 人間を「ヒナドリ」と呼称する存在に作り替え、それらを使って人間社会を崩壊させ支配する計画について、佐倉が洗脳を受けるに至った経緯などが書かれている。
 支配血清はラズベリーに似た味がするそうだ。
牧志 浩太
その文章を読んで、ふっと思い出した。
あの時の佐倉さんが、唯一興味を示したもの。
ジューススタンド。
牧志 浩太
ああ、なんだ。
あれは希望じゃなかったんだな。
佐倉さんは、これを覚えてただけだったんだ。
牧志 浩太
ちょっと馬鹿みたいだったな、俺。
何もない眼の中に、希望を見ようとしてただけだったんだ。

いい加減腫れぼったい眼から、また、つうっと涙が一筋落ちた。
KP
あれこそが『ヒナドリ』としての興味だったのだ。
KP
今回は牧志君をひたすら精神的にボコボコ殴る回だった……
牧志 浩太
微笑ましいあれが希望じゃなかったのは本当にいい殴りポイント。
牧志を殴りまくった結果新発見がいっぱいあって面白い

KP
あとは棚にあるのは陰鬱な実験の記録などのようだ。
処置の解除法なども見当たらず、
あまり有益そうではない。

あと見られそうな物は散らかった机だろうか。
牧志 浩太
散らかった机を探る。
KP
〈目星〉をどうぞ。
牧志 浩太
1d100 98 〈目星〉 ☆ささぼっと☆ 1d100→82→成功
佐倉 光
1d100 75 【幸運】☆ささぼっと☆ 1d100→30→成功
ライトスタッフ
牧志 浩太
佐倉さんが頑張ってくれてる
【幸運】【POW】)の高い佐倉さんと〈目星〉〈聞き耳〉の高い牧志、何気にいい分担。
KP
佐倉は実は【幸運】失敗すると〈忍び歩き〉でワンモアできます。
牧志 浩太
だいぶんいい分担だった。

KP
散乱する書類の中から研究日誌を発見した。
牧志 浩太
「!」
研究日誌。細かい内容、例えば弱点とか何かあった時の対処法が書いてあるんじゃないか。
それを拾い上げて確認する。
KP
研究日誌は3ヶ月ほど前から今日の分まで几帳面に記されている……。
どうやら実験はいなくなっても騒ぎにならない人間を拉致して行っていたらしい事、その全てで脳の損傷がみとめられたことが記されている。
実はヒナドリとして選ばれたのは牧志であり、佐倉はその前段階の実験台だった事が明らかとなる。
また、本来の親になる筈の者ではない牧志が『親』になってしまった事で不都合が生じている事、その解決方法なども。
牧志 浩太
これが、今日か……。それで、佐倉さんに俺を殺させようとしてたんだな。

刻印を起点とした、だって?
それなら、あの刻印がある限り、佐倉さんは魔術を流し込まれてるってことか?

首から不気味な何かが、脳に根を張っていくような姿を思い浮かべてしまう。
戦ってくれている今も、それが佐倉さんを冒そうとしている。

時間って、どれくらいかかるんだ。それまでに、あの刻印を消す方法を見つけないと。
無自覚な力
牧志 浩太
牧志に全体的に自分の能力とか生贄体質の特異性とかについての自覚が薄いのは、デビルバスターの佐倉さん&波照間(と、人外の紅さん)と対比しちゃってるからだと思います。
KP
大体牧志が悪魔を部分的に降ろして戦えるのも、生贄体質というかシャーマン適性が高いからだからね!
アレ佐倉にも波照間にも無理だからね!
牧志 浩太
牧志は、そのことに、気づいてない!
デビルシフターの適性なんだよなぁ、それ。
KP
佐倉もそう言ってた筈なんだけどね!?
牧志 浩太
言ってくれてたんですけどねぇ。「一般人の中でのちょっとした傾向」くらいにしか牧志が思ってない!

紅さんから牧志になりかけの牧志に、初期のあれこれで「自分には力はない」っていうのが刷り込まれちゃったんじゃ……。
KP
異変に遭遇する度に磨かれてしまった力だからしょーがない。
牧志 浩太
それはそう。

KP
この部屋にあるものはこれくらいのもののようだ……
魔術関係のものは見当たらない。
牧志 浩太
刻印が起点だって分かったのはいいけど、せめて所要時間くらいは書いておいてほしかったな。

解く必要も最初からない、もしかしたら弱点も意外と融通効かない以外はない、ってことかもしれないな。くそ。

後は……。所長室か。

牧志 浩太
外の様子を確認し、所長室の方の様子を窺う。
KP
今はあなたがさっき探っていた資料室あたりで騒ぎが起きている。
銃撃音や破壊音は聞こえないため、まだ佐倉は逃げおおせているらしい。

所長室は、佐倉を探した者たちが開けたのか、半開きになっている。
今なら入れそうだ。
牧志 浩太
内部の様子を確認し、さっと室内に入る。
KP
室内には高級そうな家具と調度品が置かれている。
この施設の中では異質な部屋だ。

〈目星〉
牧志 浩太
ドラマで見る社長室とか、そんな感じの雰囲気だな。
引き出しつきの机とか、棚とかないだろうか。
佐倉 光
1d100 75 【幸運】 ☆ささぼっと☆ 1d100→51→成功
牧志 浩太
1d100 98 ☆ささぼっと☆ 1d100→7→成功
KP
うーん、二人ともパーフェクト。
KP
机に手記が置いてある。
何者かの、怒りに満ちて書き殴られたような字が大半だ……。
牧志 浩太
即座にそれを拾い上げ、読む。書き殴られたような字の中から情報を拾おうとする。
人間への憎しみと蔑みが綴られている。
また、ヒナドリがやっと完成した事の喜びなども。
牧志 浩太
「……お前達の恨み、分かってやるつもりはないけどさ」

呟いて、手記を一度見返す。
他に何か、書かれていないだろうか。
KP
書いてあるのはこれくらいだ……
KP
※お知らせ。必要な情報は回収してるから大丈夫ですよ!
牧志 浩太
お知らせありがとうございます!
牧志 浩太
今回の牧志は全体的に徒労や裏目が多くて、めちゃくちゃ疲弊してそう。
四日間探しても何もできなかった(そのおかげで佐倉さん見つけたけど)し、希望だと思ったものはそうじゃなかった(連れ回した結果朽名の協力を得られたけど)し、佐倉さんをみすみす敵の所に連れて行ってしまったし、佐倉さんに託されたのに決定打は見つからないし。
それでも諦められないし。

牧志 浩太
……分かったのは、刻印が起点ってことくらいか……。
削ってみて何とかなるものか?
いや、魔術なるものが、それくらいで対処できるのか?
牧志 浩太
くそ、……くそ。
希望が、見つからない。
こいつら、隙がない。

せっかく、一時とはいえ、佐倉さんが思い出してくれたのに。

どうする。
どうすればいい。
このまま冒されるのを見ているしかないのか、そんな絶望に似た感覚が忍び寄る。

諦められるわけがない。
諦めたくない。

もう一度回ってみよう。最初から、もう一度……。
KP
再度最初から部屋を見直すことを決意し、部屋の外に誰もいないことを確認した上であなたは廊下に出た。

最初に佐倉と逃げ込んだ倉庫近辺に足を忍ばせて向かうと、廊下の先から聞き覚えのある苦しげな声が聞こえた。
牧志 浩太
「!」
佐倉さん?

どこかに身を隠せそうなら、咄嗟に身を隠して様子を窺う。
KP
廊下の先、がらんとした広い部屋のすみに、青白い顔の佐倉がうずくまっていた。
あなたに気付く様子はなく、床を見つめて呻き続けている。
牧志 浩太
「佐倉さん」
少し距離を取ったまま、声をかける。
佐倉 光
「あ……アァアア……まき……シ……」
KP
佐倉が絞り出すような声を上げる。
唇、手、足がガタガタと震え、全身から汗をかいている。
その首に刻まれた刻印は悍ましい光を放ち、刻まれた者を支配下に置こうとしていた。
佐倉 光
「にげ……」
牧志 浩太
「佐倉、さ──、」

呼びかけようとした。
たまらず手を伸ばそうとした。
手を伸ばしても、何もできないと分かっていながら。
KP
そこへ唐突に、あなたの荷物からザッ……というような雑音が聞こえる。
誰かが呼びかけている。
牧志 浩太
その時耳に飛び込んだ雑音で、我に返った。
牧志 浩太
「朽名さん!」
無線機を手に取る。
この場で唯一の希望!
KP
「聞こえる!? よかったやっと繋がったわ!
奴らの本拠地にいるんでしょ?」
朽名はマシンガンのように喋る。

「ヒナドリちゃんは支配血清と呪文を使われていると思うの。
血清は渡した中和剤で何とかできるけど、呪文は複数でしょうし解析しないと難しいわ! そちらで何か分かったことはない!?」
牧志 浩太
「使われた呪文は支配と、精神的従属と魅惑! 
今は『再刷り込み』ってのをされて、首の刻印を起点にした魔術に切り替えられてる! 
まだ抵抗してくれてるけど、支配されそうになってる!」

その速度に合わせて素早く叫ぶ。
『そういうもの』を見たことがあるおかげで、魔術なるものの存在にも、名前にも抵抗がないのが幸いした。
KP
「オッケー。キミ最高ね。
なるほど、それならいい方法がある。ちょっと強引だけどね。
時間がないから今から言う言葉を一回で覚えて頂戴」

朽名は奇妙な響きの言語を口にした。
●呪文〈声に魔力を付与する(不完全)〉

精神力を限界まで注ぎ込むことで、短時間だが他者の精神に干渉する力を自らの声に付与する。
※PL向け情報
MPを1点だけ残して消費、かつSAN値1d5点を支払うことで、1d3+3ラウンド間、他者の精神に声で干渉する力を得る。
なお不完全なので習得は不可。
君の名は
牧志 浩太
朽名さん、くちなわかぁ。
KP
所長の陶酔タイムに朽名さんについての話出なかったからねー。
一応彼ちらっと言ってはいたけど。
牧志 浩太
さすがに聞く余裕はなかったしなぁ。

牧志 浩太
「……」
精神をぎりぎりまで集中する。口にされる言葉を頭の中に受け入れ、そのまま流し込むように、記憶に巻き取っていく。
KP
「オーケー?
刻印はチラ見しただけだけど、たぶん魔術的なやつね。
けどそこに集約されているなら好都合よ。
残念ながらキミには刻印は消せないけれど、本人が打ち破ることはできるわ。
だからその呪文でヒナドリちゃん……佐倉くんだっけ? 本来の精神を呼び起こ……」
朽名の声は不意に途切れた。
「そこまでにしておけ」
あなたの背後から10人を越える蛇人間たちが現われていた。
その中には御堂の姿もある。

あなたは怪物にすっかり囲まれているのだ!
SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1d6
牧志 浩太
目を開いたとき、背後に気配を感じた。
1d100 71 《SANチェック》 ☆ささぼっと☆ 1d100→54→成功
牧志 浩太
「……」
振り返る。あまりの数に冷や汗が落ちた。
あの時の土人形とは、比べ物にならない。

これが、絶体絶命。
オトナのつごう
KP
呪文の消費MPに変更入ります……9点で!
牧志 浩太
はーい!
結果的に一緒かな? >9点(今のMPが10だから)
KP
そういうことですね。
要はここから銃を撃つなってことですよ!

牧志 浩太
くそ、もう少しなのに。
ずっとずっと探して手に入ることのなかった希望が、今度こそこの頭の中にあるのに。
牧志 浩太
佐倉さんの様子を見ながら、呪文を使う隙がないか窺う。
KP
「やはり同胞だからと野放しにするべきではなかったか。
だが私の方が一手早い」
御堂は嗤う。不気味なほどに優しい笑みで。
「さあおいで、わたしの『ヒナドリ』」
佐倉はふらりと立ち上がって御堂の元へ操り人形のような動きで歩いた。
御堂は佐倉の肩を掴むとあなたの方を振り向かせて囁いた。
「さあ、今度こそその人間を殺すんだ、君自身の手で」


少し屈むようにして囁かれた声に、佐倉の肩が震えた。
その顔は白く、目の焦点は合っていない。
佐倉 光
「ふ……ざけ……」
震える声が途切れ、ふつりと意思の光が消えた。
佐倉 光
「はい……御堂様」

ぽっかりと開いた二つの空洞のような瞳があなたをとらえている。
もうそこに佐倉はいなかった。
奇跡は二度起きたりしない。
『ヒナドリ01』の左腕に黒い霧が湧き上がっている。

佐倉自身にはどうにもできない。
あなたが働きかけるしかないのだ。
牧志 浩太
ああ。
佐倉さんは、もうそこにいない。
俺についてきたあの雛鳥も、もうそこにはいない。

でも。
ずっとずっと伸ばそうとして届かなかった手が、今度こそ伸ばせるかもしれないのなら。

怯んでる暇なんて、ない。
牧志 浩太
《声に魔力を付与する》の呪文を唱えます。

〈クトゥルフ神話〉成功したら何か強化できたりしませんか?
(せっかくだから程度の話なので、NGなら無しでOKです)
KP
なるほど、どうぞ。
牧志 浩太
1d100 23 ☆ささぼっと☆ 1d100→77→失敗
牧志 浩太
さすがに無理だった。案外振っても成功しない。
もし〈神話〉知識に成功していたら、呪文の判定値に+修正つけようかな、と思ってました。
KP
あなたが呪文を口に上らせようとすると、蛇男たちが距離を詰める。
このままでは、佐倉の『悪魔』に撃たれるか、蛇男たちに押しつぶされるか。いずれにせよ愉快なことにはなりそうにない。

だがその時、朽名の無線機が「ブツ」というような雑音を立てた。

〈聞き耳〉
牧志 浩太
1d100 97 ☆ささぼっと☆ 1d100→87→成功
KP
微かな音が聞こえる。
その音が流れ出すと同時、周囲の蛇男たちが苦しみ始めた。
原理は不明だが、おそらく朽名の援護だろう。

『ヒナドリ01』の敵意は止まらない。
彼はあなたを殺すべく何者かの召喚を行おうとしている。

だが好機だ。今あなたを邪魔する者はない。
牧志 浩太
「ありがとう!」
聞こえるかどうか分からないけど、短い言葉で感謝を叫んで。

今度こそ、呪文を口に上らせる。
最後の希望を。

コメント By.KP
ようやく見えた希望を求め、牧志は走り出す。
ヒナドリは『親』に追従するか。

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激しく浅い呼吸をし、喉を掻きむしる。
どんなに暴れようとも逃げ出せない。

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【クトゥルフ神話TRPG】
本作は、「 株式会社アークライト  」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

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