TRPGリプレイ【置】CoC『Hazy Night』 佐倉&牧志(塔) 1

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こちらには
『Hazy Night』のネタバレがあります。

牧志 浩太(塔)

お人好しで温厚、だが意思は強い好青年だったが……。
数奇な運命に弄ばれた挙げ句、波照間とともに事件に遭遇、独りだけで帰還した。
以来本格的に魔術に手を染め、異なる時が流れる塔に自らをつなぎ止めて波照間の手がかりを探し続けている。
通称魔きし。



本編の二人がリアルタイム卓に行っている間の暇つぶし卓として、塔に閉じこもっている別世界の二人の第二弾を遊ぶことにしました。
かるーく呑んで語るだけのシナリオがいいんじゃないか、ということで、今回のシナリオとなったわけです。
この二人は、消えた友人たちを助けるため、人間としての日常から離れてどことも知れぬ塔に閉じこもっています。
開始前
KP
このシナリオ、『塔』の二人に合っていると思います。
一応判定あります。
牧志 浩太
お、じゃあ魔きしのデータちゃんと作ろう。

牧志 浩太
魔きしのデータ作りました。
基本は同じですが、
〈神話〉知識が60。
〈オカルト〉低い代わりに〈夢の知識〉があります。
・持ち物から家の鍵とエネルギーバー、懐中電灯がなくなっています。
・怪しげな持ち物が増えてます。
です。考えたけど、〈応急手当〉とか〈医学〉とか〈心理学〉とか〈聞き耳〉とか〈目星〉とか、牧志の辿った道だから捨てられないなって。
〈目星〉〈聞き耳〉異様に高いのは魔きしとしてもそれらしいところですし。
〈オカルト〉他細かいところの成長ポイント削って〈夢の知識〉に回してます。
通常成長できる技能ではないですが、魔きしは持ってそうということで。
差し支えあったら変更します。
KP
おっ。魔きしくん、スキルはあまり弄らずに盛った感じですね。
タイマンだしいいんじゃないかな!
牧志 浩太
ありがとうございます!
KP
ではー、ゆっくりちまちまと始めます~
牧志 浩太
はーい、よろしくお願いします



Hazy Night
ずんだこ 様 作


KP
あなたは『塔』にいる。
果てなき螺旋の底でひとりだ。
あなたの同居人が『ちょっと出てくる』と言って外出してから一体どれだけの時間が過ぎただろう?
簡易外出ではないので、こことの繋がりが完全に切れてしまっている今、彼が一体どこで何をしているのか、その生死すらもここで知ることはできない。

外の時間とここの時間は一定ではない。
彼の『ちょっと』がいつになるかは分からない。
もう戻ってこないことも当然あり得るのだ。
牧志 浩太
「……」
果てなき螺旋の底の空白には、ずっと沈黙ばかりが積もっている。
ふと部屋の扉に目をやって、そこに誰もいないことを思い出す。

本を捲る手がふと止まると、不安が上から降ってきそうになるのを自覚する。
佐倉さん、どうしてるかな。

俺を、ここを見限るんじゃないか、なんて思うことはもう、たまにしかない。
けど、いつ死んでも壊れても、おかしくないのだ、互いに。
牧志 浩太
「……」
それでもいいって思ってたんだ、独りになってもいいって。
最初から、そのつもりだった。

なのに、日常がそこにあると失うのが惜しくなるなんて、弱いなと苦笑する。
牧志 浩太
本を追うだけの集中力がないようだから、こんな時は、手記でも書こう。

とりとめのないことを話し相手がわりに吐き出すことは、何となく心を落ち着かせてくれる。
牧志 浩太
普段はないけど、発狂したり不安定になった時はちょくちょくあるようです。>見限るんじゃないか
KP
あなたが手記を書き始めてほどなく。
塔の結界に何かが触れた。
それはゆっくりと手慣れた動きでもって結界をまさぐり、入り口を探している。
ようやく戻ってきたらしい。
外の彼にとってそれがほんの数日のことだったのか、数ヶ月のことだったのか。
とにかく彼は無事に戻ってきた。

入り口を探り当てるとその前に漂い、開けてくれと意思表示をする。
『Alice』
ふざけているのか、そんな声が聞こえた気がした。
牧志 浩太
「お帰り。『Bob』佐倉さん」

声に気がついて応えるまでに、殆ど時間はかからなかった。
手元のことに集中しているようでいて、結局はいつも心待ちにしている。

応える意思と名前を合わせて、『塔』の中に彼を再定義する。

声が聞こえてくるこの瞬間が、いつだってどうしようもなく嬉しい。
彼が実体化する前に、目元の涙をそっと拭った。
KP
アリスは家の中から出られなくなっちゃったね。
アリスとボブ……二人にとって大事な符号。アリスは牧志のことである。
KP
再構築が終わるまでに、随分と時間がかかった。
どうやら外から持ち込もうとしている物が随分と多いようだ。
完全に『戻ってくる』までに、あなたは手記を書き終わり、まだいくつかの用事を済ませるだけの時間はあった。
佐倉 光
「たっだいまー」
KP
『扉』を開けて入ってきた佐倉は、背に大きなリュックを背負い、さらに両手にいくつもの買い物を下げていた。
塔の中がにわかに賑やかになる。
牧志 浩太
今回は随分色々持ち込んだみたいだ。
戻ってくる、と分かっていれば、それを楽しみに待っているくらいの心の余裕があった。

何だろうな。俺が前に唐揚げなんて言ったから、食材でも持ち込んできてくれたんだろうか。
それか、収穫が多かったのかもしれない。
二人で本の山を延々とより分けるのは、うんざりしたけど楽しかったな。
佐倉 光
「よう、久しぶり。どうよ、調子は」
KP
言ってあなたの目を覗く。あなたが孤独に冒されて精神を損傷していないかのチェックだ。
牧志 浩太
「お帰り、佐倉さん」
沈黙だけが満ちていた場所に、俄かに音が満ちる。
KP
※外では一日だったとしても、中では数年の感覚のこともあるので、どんなに短い外出でも「久しぶり」と言うことにしているらしい。
牧志 浩太
「久しぶり。今回は大丈夫。
色々思い出すくらいの余裕はあったし、それほど長くもなかったと思う」

言って、手記の内容を見せる。
これもチェックの一環だ。
KP
こんな生活してたら、佐倉が外で記憶障害喰らって治るまで数ヶ月外でぼんやり入院していた、なんてことがあってもおかしくない。
牧志 浩太
あああー。ありそう。
思い出した時に愕然としそう。
牧志 浩太
大丈夫じゃない時もあったのだ。
彼がいない間にまずいものに手を出してしまった時もあるし、自覚なく壊れていた時もあった。
牧志 浩太
大丈夫だと笑いながら、『だめかと思った』時の記憶は、俺自身にはあまり残っていない。
佐倉さんが戻って、立ち直ってきたように見えた頃、俺は突然……。

あのとき佐倉さんは外で大変な目に遭って記憶障害を起こしてしまい、自分が誰かも思い出せないまま数ヶ月ぼんやり入院していた、らしい。
牧志 浩太
それから佐倉さんが戻る度にチェックしてもらうことにしたし、毎回手記を書くようにした。
牧志 浩太
せっかくなので表で拾いました。
佐倉 光
牧志の狂気に気付かないで日常に戻ろうとしたら、牧志が突然意味不明のこと言いながら寝込みを襲ってきて……あの時のことは思い出したくもない。
ここ逃げ場ないしCOMPもつけてなかったしで、マジで死ぬかと思った。
狂気
KP
多分死ぬ気で牧志を罠に引っかけたりしつつ、決死の〈精神分析〉したんだろうな。
牧志 浩太
だろうなぁ。本当に危ない所だったに違いない。
牧志が我に返ったらそこら中に張り巡らされた罠が半分以上ボロボロになっていて、目の前で「死ぬかと思った」になってる佐倉さんがいる。
KP
目茶苦茶になった部屋の中、流血しつつ引きつった笑みで手をヒラヒラさせて、「牧志さーん? おーい、俺そろそろ限界なんだけど、聞こえてるー?」ってやってるのが見える。
牧志 浩太
その光景見て愕然として、急いで応急手当と治癒の術を行使して、重たく痛みを帯びた声で一言謝ってそう。
「……ごめん……、だめだったんだな、俺」って。
魔きしの「鎖を握られると無意識に動きが止まる」って、もしかしてその時のことから生じたもの?
KP
多分そのとき持ってた魔反鏡とか宝玉とか悪魔カードのスキル駆使しまくってなんとか生き延びたんだな。
大惨事だけど描写はギャグ系のイメージ。
牧志 浩太
わかる。塔の中を縦横無尽に突っ走りながら襲ってくる牧志から逃げ延びろ!

佐倉 光
「うん、大丈夫そうだ」
手帳もざっとチェック。『塔』じゃちょっと長かったみたいだけど、問題になるほどじゃない。
牧志 浩太
「……よかった」
大丈夫そうだ、という佐倉さんの笑顔でようやく安堵する。
佐倉さんとの間に張った薄い結界を解除して、それでようやくいつもの日常が戻ってきた。
佐倉 光
「ごめんな、暫く通信通じないとこにいてさ。
こっちじゃ3日ってとこ」
牧志 浩太
「いいよ、いつもありがとう。
その荷物は?」
言いながら、提げている物を何だろうと見る。
買い物、スーパーの袋とかだろうか。
佐倉 光
「ああー、色々。荷物整理するからちょっと待っててくれよ。
いやー、さすがに重かったな。入るまでラミアに手伝って貰ったんだけど、量が多くてさぁ~」
佐倉 光
買い物袋は部屋の隅に置いて、どさ、とリュックを戦利品箱の横に置いて中身を取り出す。
雑多な良く分からない呪具や書物にまじって、綺麗な黄金色の液体が入った瓶があった。
それを大事そうにテーブルの上に置く。
牧志 浩太
ふと、その美しい黄金色と、大事そうな佐倉さんの手つきに視線が吸い寄せられた。
あれが、今回の収穫だろうか。
牧志 浩太
「それは?」
佐倉 光
「ああ、これは戦利品じゃない……」
佐倉 光
「いや、ある意味戦利品か? 色々買ってきたから後で飲もうぜ」
佐倉 光
「とにかくちょっと風呂に入ってくるからさ、そっちのやつ見ててくれよ」
リュックから適当に出された一見がらくたを指して、佐倉はさっさと『風呂』へ行ってしまった。
佐倉がつけたらしいラジオが陽気な音楽を流している。
牧志 浩太
「?」
佐倉さんの姿が『風呂』へと消える。
後に雑多な品々の山と買い物袋、それから先程の瓶が残された。
牧志 浩太
後で飲もう、というと酒か何かだろうか。
うっかり妙な物に魅了されていないか気になって、雑多な品々を調べに入る前に、ちらりと少しだけその瓶を確認する。
KP
繊細な彫刻がされた美しい瓶だ。
強い魔力を感じる……。

〈夢の知識〉で判定。
牧志 浩太
1d100 35〈夢の知識〉 Sasa BOT 1d100→40→失敗
牧志 浩太
惜しい!
KP
あなたはそれを夢の世界の力を帯びた物であると感じる。
その力は理を曲げるほどのものであると感じるが、あなたの痣に響くような悪意は感じない。むしろ真逆の印象すら受ける。
KP
綺麗な蜂の巣が立体的に表現された芸術的とすら思える瓶で、随分と高そうだ。
ラベルは裏側にとってつけたように貼られており、普通に市販のものを思わせるような内容だ。
黄金の蜂蜜酒(リキュール)とある。
記載された材料は蜂蜜に蒸留酒、ハーブなど。
見たところ不審な物は入っていないし、奇妙な蠢く物が沈んでいたりもしない。
牧志 浩太
「……綺麗だ」
悪意や不審を感じないと分かると、その美しさと滲み出る力の強さに、溜息が漏れた。
随分と強い力を帯びているようだが、少なくとも、人を虜にするようなものではないらしい。

それなら、きっと後で話してくれるのだろう。
その瓶を視界に入る位置に置いたまま、リュックから出された品々に取りかかる。
KP
こちらの内容はさほど気になるようなものはなかった。
佐倉が丸投げしていったところを見ると、彼も気にすべき物はないと思っているのだろう。
恐らく今回も成果なしだ。
……それにしては随分明るく帰ってきたが。
大体半分くらい見終わったところで佐倉が頭を拭きながら戻ってきた。
牧志 浩太
「お帰り。こっちはあと半分くらいだけど、大した物はなさそうだ」

顔を上げ、きっと最初から予期しているのだろう言葉を返す。
腰を上げて、入れ替わりに『風呂』へ向かう。
佐倉 光
「分かった、終わった分片付けとく」
牧志 浩太
「ああ、頼む」
牧志 浩太
せっかくだから魔きしの入浴シーンも
KP
鎖付きでどうやって入浴を。

牧志 浩太
『風呂』には、大きな半球状の水鏡が置かれている。
その中心に置かれた石から温かい湯が湧き出し、辺りを湯気で心地よく曇らせていた。
牧志 浩太
「よし、大丈夫だな」
指先を湯に近づけて、温度を確認する。
こいつは気紛れで、たまに熱湯や氷水になってこちらを驚かせてくるから油断がならない。

それでも、俺が毎回湯を沸かしてた頃に比べたら、随分負担がなくなった。
牧志 浩太
ローブを前から開けて鎖の下から抜き、素肌に鎖だけの格好になる。
素肌に鎖が食い込んで痛いけど、服ごと入るとやっぱり濡れて気持ち悪いんだよな。

石鹸を手に取り泡立てて髪と身体を洗い、よく流す。
壁に埋め込んだ鏡でふと、自分の顔を覗き込んだ。
KP
鎖はいくら湯をかけても温まらないし、冷えもしない。ただそこに刻を止めているかのように在る。
KP
あなたの顔色は随分良くなっていた。
人間らしいことをしていると、生命が戻ってくるような心地がする。
この鎖を纏っていても、まだ人間である部分が確実にあるのだとしみじみ感じることができた。
牧志 浩太
身体を洗い終わって、湯に身体を浸す。
湯の温度が身体をじわりと温めて、気持ちいい。

佐倉さんが戻ってくると、食事とか入浴とか、そういうことをしようかなって気分になる。
そういう気分に、ならせてくれる。

指先まで温めてくれる熱の心地よさに、鼻歌が漏れた。
KP
風呂から上がる頃には随分と気分が良くなっていた。
牧志 浩太
会話と、生活と人の気配。
そんなものが自分を繋ぎ止めてくれていることを、しみじみと感じた。
牧志 浩太
身体を拭き、髪から水気を切る。
鎖の下から、ローブを押し込んで身に纏う。
大きく息を吸って吐けば、自分の胸が鎖の下で空気を吸い込み膨らんで、そして凹むことを感じられた。

牧志 浩太
「ただいま」
風呂の扉を開けてソファに戻る頃には、ああ何か飲みたいな、なんて気分になっていた。
KP
さっきまでゴチャゴチャと『戦利品』が置かれていたテーブルの上は片付けられて綺麗になってた。
まだあなたが見ていなかった品物は部屋の隅に追いやられている。
かわりに食器が並べられ、買ってきたらしいちょっと豪華な食べ物が乗っている。
フライドチキンだのピザだの刺身だのステーキだの、統一感も何もない、ただ美味しそうなものを手当たり次第に買ってきました、というラインナップだ。
佐倉 光
「どーせ大したものはないし、先に食おうぜ!」
牧志 浩太
「あ……、」
テーブルの上に並べられた美味そうで脂っこそうな食べ物。匂い立つようなチーズの香り。
わくわくするようなその光景は、楽しそうな気分を掻き立てた。

自然と頬が緩む。
楽しそうな、日常の気分が、そこにあった。
牧志 浩太
「賛成!」
そんな光景を放って、『戦利品』などに向かえるはずがない。
いそいそとソファに座る。


脆く命を刈り取られ、儚く闇に攫われる。

無力でちっぽけな僕らに、明日があるかはわからない。
白痴の神の作った世界は、今が本当かもわからない。

それでも僕らは、
狂気を忘れる夜を、
夢を語り合う夜を、
抱きしめながら生きている。

今日も目の回るような星の底、グラスを合わせる音を落として。
遠い未来の夢を見よう。



KP
今回はいつもとはわけが違う。
きちんと佐倉が『外から持ち込んだ』ものだ。捻れても歪んでもいない、外からそのままきたものたち。
味も香りも段違いである。
佐倉 光
「ちょっと多めに買ってきたから暫く楽しめるぞ」
冷蔵庫を指して笑う。
牧志 浩太
「最高、冷蔵庫足しといてよかった」
牧志 浩太
目の前に広がる光景は目が回るほど喜ばしく、やさしい。
佐倉さんが『随分と苦労して』まで、外から『持ち込んで』くれたもの。

遠い過去の日常の香り。
この『塔』の外で、今も流れている時間の香り。
KP
かすかにラジオが聞こえる。
都内で多発している原因不明の昏睡についての続報……
これが『今』のニュースなのかはわからない。もう終わったことなのかも知れない。
KP
これ、佐倉が帰ってくる前に聴いて貰えば良かったな。
KP
ラジオからはゆったりとした音楽が流れ始めた。
牧志 浩太
ふと、ラジオから聞こえてくるニュースに耳を留めた。

ここで唯一の『外』の情報源であるネットやラジオは、時間がずれてしまうことも珍しくないけれど、それでも気にかかる内容は自然と耳や目に入った。
佐倉 光
「もー俺腹減って腹減って。いただきまーす!」
元気よく手を合わせる。
牧志 浩太
それについて考えようとした所で……、
佐倉さんの楽しそうな声が思考に割り込んだ。
牧志 浩太
タブレットを手に取り、それについて情報がないかちらりと確認だけしてから、目の前の素晴らしい光景に戻る。
牧志 浩太
「そういえば佐倉さん、さっき言ってたニュースのこと、『外』で聞いた?」
佐倉 光
「ああー、そんなことも言ってた気がする。
病気じゃないかって言われてるな」
牧志 浩太
「『原因不明の病気』ってのは、ちょっと気にかかるな。“こちらのもの” かもしれないし」
片手で熱々のピザを手に取り、いただきます、と感謝を込めて言ってから、一息にかぶりつく。

気にかかる内容も放ってはおけないが、熱々のピザも放ってはおけない。何だか幸せな忙しさだ。
佐倉 光
「件数はそんなに多くない。片手で足りる程度かな。
正直あまり最近ニュース見てなかったんだ。探索に手一杯でさ。後で調べておこう」
言いながら肉を次々と口に放り込む。
佐倉 光
「で、今回の収穫についてだ」
ちら、と部屋のすみに積み上がっているがらくたを見る。
語られたのは、人の噂話に語られていた不気味な洋館についてだった。
だが佐倉の語り口はそれほど熱くない。たいした内容ではなかったようだ。
牧志 浩太
「そうか。だな、後で確認し……」
牧志 浩太
「うわぁ……」
牧志 浩太
「美味しい」
話しながらピザにかぶりついた途端、顔が緩んでしまった。

熱々でふかふかのピザの上に乗ったシャキシャキの野菜、舌の上を脂と乳の旨味でやさしく満たしてくれる喜び、歯応えのある肉を噛み破る感覚に満たされて、途中で口調が緩んでしまう。
牧志 浩太
それは生きているということの喜びだった。
佐倉 光
「……という感じで……」
ざっと概要を話し終わった佐倉は、あなたの様子を見て吹き出す。
佐倉 光
「聞いてなかったな? 別にいいけど」
こちらは刺身をつまみ始める。
牧志 浩太
「あー、ごめん、聞いてなかった。ピザが美味しすぎて」
あまり反省のない顔で笑う。
佐倉 光
「でな? 終わった後に周期待ちでゲーセンに行ってたら……」
いつか深山と遊んだオンラインパズルゲームの新作が出ていたらしく、そこで遊んだのだという話をし始めた。
語り口に熱が入り始める。どうやら本編はここからだ。
牧志 浩太
「えっ、あれ新作出たのか」
思わず身を乗り出す。
どうやら本編はここからだ、というのがどちらからともなく分かっていた。
本編見る!
佐倉 光
「暫く遊んでたら、後ろで見てたヤツが台の隣に来て、対戦することになったんだ。
そいつが結構手強くて面白かったんだ」
楽しそうに熱戦の詳細を身振り手振り交えて話す。
佐倉 光
「で、面白いからもう一回戦、今度は本気で賭けてやろうとか言われて、乗ったんだ。
俺が勝ったらとっておきの勝利の美酒、相手が勝ったら俺の夢を貰うってさ」
佐倉 光
「あのボトル見たろ? 面白そうなにおいがしたんだ。やるしかねぇなって思ってさ」
牧志 浩太
「おいおい。
取られてたらどうするんだ、危なっかしいな」

あの瓶から感じた強い力と、夢の世界の気配を思い出す。
きっと文字通りの意味だったのだろう、それは。
佐倉 光
「あいつ最初は手加減してたらしくて、二回目は随分しぶとかったな。
なんとか引っかけて、あとはボッコボコにして勝ってやった。
あの美形ぐうの音も出ないって顔して真顔になってんの。ギリシャ彫刻かなんかみてーだったな。
またやろうって約束はしたけど、そーいや名前も知らねーや」
牧志 浩太
「それで、その戦利品があの瓶?」
置かれた瓶に目を向ける。
佐倉 光
牧志の質問に目を輝かせて頷く。
佐倉 光
「そういうこと。
あからさまに怪しいだろ? どう見えた?」
牧志 浩太
「あからさまに怪しいな。
その瓶も、そいつも。
見るからに強い力を秘めてるし、しかも、夢の世界に絡むものだ。

そいつ、『負けたら夢を貰う』って言ったんだろ?」
牧志 浩太
「ただ、悪意は感じないかな。
悪意じゃないからって、安心できないのが痛い所だけどさ」
牧志 浩太
「そうだ」
ふと、何か心当たりを探すように、少し上の方を見上げた。
そこには、見慣れた螺旋階段しかない。
牧志 浩太
「そいつ、俺のこと何か言ってた?」
佐倉 光
「……いや? 別にそういうことはなかったな。
その時は俺も『面白そうだ』って思っただけだったし。
酒を見て『こいつはキてる』と思ったから乗っただけだったし……
そいつに別に悪意はなさそうだったからな。

まあー、悪魔の類いなら悪意なくやってくるけどさ」
牧志 浩太
「そうか、ならいい。
実際、面白そうなのは間違いないしな」
爪の先で、かんかんと瓶を叩く。
牧志 浩太
「いいなあ、俺も加わりたかった、その対戦。
どこかの筐体乗っ取ってプレイしようかな」
冗談めかして笑う。
酔える
KP
シナリオ的にはここは「素面で話せる時間」なんだそうです。
といっても牧志はあまり関係ないかな。
牧志 浩太
なるほど。
つまり、これから牧志もなぜか酔っ払っていくわけですね?
KP
何故か気持ち良く酔っちゃいますね。
ぶっちゃけると、このお酒にはかなり強い『祝福』がかかっています。安心して酔っ払ってね。
牧志 浩太
わぁい酔っぱらえる。
そういえばワンナイトショットの時も本格的に酔ってはいなかったし、牧志が酔うほど飲むことは劇中以外でもそうそうなさそうだから、気持ちよく酔うのは大層久しぶりなのでは。
ほぼ波照間の記憶ぶり。

佐倉 光
「と、いうことで!」
KP
佐倉は瓶を手に取ると、あなたに突きつけた。
佐倉 光
「飲んでみようぜ!」
牧志 浩太
「勿論」
金で縁取られたグラスをふたつ取り出し、テーブルに並べる。

以前見つけた『大したことのない戦利品』の一つだが、取っておいてよかった。似合う。
KP
佐倉は瓶の蓋を開ける。
瓶から感じる不思議な気配からはほど遠く、封印がされているようなこともなかった。
ふわりと甘く、やわらかな匂いが鼻先をくすぐった。
もし、あなたが甘い酒を嗜まないタイプであったとしても無意識に喉が鳴るような、芳醇な蜂蜜の香りだった。
佐倉 光
「牛乳やアイスティーで割るのがお勧め、だってさ。カクテルも作れるらしい」
KP
【知識】で判定。
牧志 浩太
「へぇ……、いい香りだ」
耳を澄ませるようにして、この空間に立ち上っていく芳醇な香りを嗅ぐ。
1d100 75【知識】 Sasa BOT 1d100→96→致命的失敗ファンブル
牧志 浩太
ワーオ
KP
良く分からないがとても美味しそうだ!
美味しそう! なのだが……

あなたはつい、いつか夢の世界で佐倉が奇妙な材料を集めて酒を造っていたのを思い出してしまった。
更に、奇妙な酒場で一口飲んだ途端に宇宙が見えてしまったことなども……

大丈夫かこのお酒。
牧志 浩太
香りは素晴らしい。素晴らしい、んだが……

ふとラベルが目に入り、何だか複雑な気持ちになってしまった。

自分たちのような人間にとって、
黄金の蜂蜜酒と聞いて真っ先に思い出すのは『あれ』なのだ。
牧志 浩太
「いやいや、偶然の一致、偶然の一致……」

あれは勿論、「呑む」という文脈でも書物や口伝に現れる。
けど、そういえば味への言及は目にしたことがないな、なんて思ってしまった……。
KP
佐倉はあなたの表情を見て、あなたが思い至ってしまったことに気付いたらしい。
しかし事もなげに笑う。
佐倉 光
「それはそれで面白いじゃん」
牧志 浩太
「本当にあれだったら、俺が味に言及した書物を書こう」
佐倉 光
「にしても、いくら何でも甘すぎる感じの匂いだ。やっぱ割った方が良さそうだな」
KP
佐倉は冷蔵庫からいくつも瓶だの紙パックだの持って来た。
そのとき、部屋の隅にある月のオブジェクトが蒼く光った。

▶ まずはかるーく飲みましょう
*飲み方を選ぼう*
・ストレート
・ロック
・割り材を使う

*割り材を選ぼう* ※上で割り材を選択した場合
・水(美味しい天然水を買ってきている)
・炭酸(ウィ○キンソン)
・紅茶(ペットボトルのアイスティ)
・ジンジャーエール(カナ○ドライ)
・牛乳(おいしい牛乳)
牧志 浩太
「だな。……あ、ロックいいな。きっと似合うし、味も楽しめそうだ」

テーブルの傍らで光った月を視界に入れて、冷蔵庫から丸い氷を取り出す。
少し水多めのロックに仕立てる。
KP
佐倉はほんの僅かコップに入れてまず舐めてみることにしたらしい。

アイスペールからグラスに2、3個氷を放り込んで、冷えたグラスの中に蜂蜜酒を注いでいけば、透き通った氷が薄く黄金色の光を纏って、キラキラと光をこぼす。
一層香る柔らかな匂いが、優しく部屋を包んでいった。
牧志 浩太
その煌めきと柔らかな香りを、少し氷が溶けてくるまでじっくりと味わう。

氷の表面が滑らかになってきたあたりでグラスを傾け、口の中にひと雫、冷たい水と混じった黄金色の液体を注ぐ。
KP
口に含めば、冷たさを感じる間も無く歯の浮くような強烈な甘さを感じる。
濃密な蜂蜜の香りが鼻を突き抜け、飲み込めば強いアルコールに喉の焼けるような感覚がした。
思わず咳き込んでしまいそうなほどに味が濃い。
蜂蜜を原液で飲むよりも甘いのではないかと思うほどだ。
佐倉 光
「けほっけほっ……クソ甘!」
牧志 浩太
「うわっ……甘! 蜂蜜酒ってこんなに甘かったっけ!?」
口の中を砂糖漬けにするような強烈な甘さに、思わず咳き込みながら笑う。

なんだこれ、甘い! 強いし甘い!
ひとしきり語彙を失いつつその味のインパクトに笑ってから、なるほどこれは割って飲むやつだ、と納得した。
佐倉 光
「俺炭酸にしよ」
さっさとグラスに氷を放り込んで炭酸水のボトルを開ける。
牧志 浩太
「俺も」
先程のロックのグラスに炭酸水を追加。
KP
氷で冷やしたでグラスに、蜂蜜酒を注いでいく。
深い黄金色にシュワシュワと弾ける炭酸を注ぎ入れれば、途端に金色は透明度を増して、カランと氷の割れる音がした。甘い蜂蜜の香りが爽やかに漂ってくる。
佐倉がグラスを上げた。
牧志 浩太
甘い香りと清涼感を漂わせるグラスを、同じく手に取る。
佐倉 光
「一緒に酒が飲めることに乾杯!」
KP
佐倉はそう言うとグラスをあなたのグラスに軽くぶつけた。
りん、と澄んだ音が鳴り、黄金色の泡が弾ける。
牧志 浩太
「そうだな……、
一緒に酒が飲めることに、乾杯。
生きて、笑ってここにいることに、乾杯」

穏やかに告げて、グラスを合わせる。

一瞬一瞬が危うい橋の上にいる。
俺はいつ狂気に呑まれてもおかしくないし、佐倉さんはいつ命を落としてもおかしくない。

こうやって互いに言葉を交わせることだって奇跡だ。

グラスの立てる澄んだ音が、痣の食い込んだ胸の奥に染みていくようだった。
乾杯
KP
「二人とも生きていることに乾杯」だってこと汲んでくれてありがとう牧志。
牧志 浩太
それはもちろん。本編の二人以上にいつどうなるか分からないんですよね、この二人。
KP
この話、ちょっとした希望と奇跡の話です。ある意味本編の二人より彼らに必要な話なのではないかと。
牧志 浩太
ほうほう。それは楽しみ。
KP
佐倉はアルコールに弱く、牧志はウワバミ、とくに今は酔える状態ではないですが、何故か今日の酒は二人に大体同等の酔いを齎します。
牧志 浩太
やったぜ

KP
グラスを傾けると、炭酸の弾けるような刺激の奥から蜂蜜の甘さが口の中いっぱいに満ちていった。
濃厚な香りを感じながら飲みくだせば、一足遅れてアルコールの風味が鼻を抜ける。
蜂蜜をそのまま飲んでいるのかと錯覚しそうな味わいだが、飲みやすく爽やかな後味だ。
佐倉 光
「蜂蜜感すげー。甘ー。けど意外と美味しい」
牧志 浩太
口の中いっぱいに広がる濃厚な甘さは、しかし今度は心地よく脳を満たしてゆく。
アルコールの風味がそこに絡まり合う。
牧志 浩太
「美味しい。
だな。甘いのにべたつかなくて、さらっと過ぎていく感じだ」
佐倉 光
「甘いけど結構効くなー。
これ、牛乳と混ぜたら完全ジュースになりそうだ」
KP
紙パックを開ける。
牧志 浩太
「完全に甘い物だな、それ。……あ、そうだ。
もしかしなくても、紅茶に牛乳入れてこれ注いだら美味いんじゃないか」
言うなり試してみる。こういうものは即実行だ。
佐倉 光
「お、それいいな。紅茶いれるか」
KP
佐倉は真新しい紅茶缶を惜しげもなく開けてティーポットに入れる。
紅茶の香りが漂って蜂蜜の甘い香りと混ざっていった。

紅茶の湯が沸くのを待つ間、佐倉は牛乳を注いだグラスに蜂蜜酒を注ぐ。
味見がしたいだけなのか、量はかなり控えめだ。
黄金色は白の中に混ざってとけていった。
佐倉 光
「甘い。デザートみたいだ。それこそ珈琲か紅茶が欲しくなるな」
佐倉 光
「なんか、久しぶりだよな、こういうの」
牧志 浩太
「……確かにな。そういえば、久しぶりだ。
向き合って酒飲んで色々遊んでさ、美味い物食べて」

ほう、とついた柔らかい溜息から、蜂蜜の香りがする。
ふと、テーブルの上の写真立てに目が行った。
佐倉 光
「東浪見んとこの子供が、今度高校生だって」
牧志 浩太
「そうか……。もう、そんなになるのか」

写真の中の東浪見は、俺達に混じって笑っている。
でも、少し前に送ってもらった写真の中の東浪見は、随分と年上になって……、親のようにさえ見えたんだ、偶に。
佐倉 光
「どうりでアミさんの歌、最近激しめなのが多いわけだ」
牧志 浩太
「何だか作風変わったと思ったら、道理で。
高校生か……。最初に会った時の佐倉さんと、同じ位だな」
佐倉 光
「そうだな、牧志と会ったのが3年の時だったか。
波照間さんのも計算に入れれば2年だ」
佐倉 光
「色々ありすぎて、もうほとんど覚えてねぇや」
KP
ただでさえ17~18年前だとだいぶ記憶が朧になっていそうなのに、生活が変わりすぎて過去のことは忘れてしまいそうで。
牧志 浩太
普通に暮らしててもそれだけ前のことなんて曖昧になるし、それだけ前の友人の声なんて記憶から抜けてしまうのに、その上生活もあり方もがらりと変わってしまってるんだもんなぁ。
佐倉 光
波照間さんの声も、思い出せなくなりかけている……
自分たちの目的を忘れないように、たまにあの頃の動画を観ている。
牧志 浩太
その時は、牧志も必ず横で並んで見ている。
人の精神には重すぎるものを脳の中に詰め込みすぎて、動画を通して聴く声しか、もう思い出せないのだ。
かつての自分自身あいぼうの記憶にすら、もう声がない。
牧志 浩太
「そう。俺も先輩も、佐倉さんと初めて会った時、大学一年だった。ちょっと面白い偶然の一致だよな。

……高校生、か。浩司もアイも、どうしてるんだろうな」
ずっと口にしなかった名が、ふと唇を割った。
佐倉 光
「俺から見える範囲では、浩司は元気にしてるよ……アイさんも。
さすがに会いに行ったりはしてないけどさ」
彼らのネットワーク上での活動を見れば、大体のことは分かる。
ネットワーク外のことは……分からないが。
牧志 浩太
「そうか……。よかった。
元気だって分かるだけで、何となく嬉しいな」

二人については、それ以上のことを知る気はなかった。
顔写真や現状、それ以上のことも、きっと佐倉さんなら手に入れられるだろう。

けれどあまりに誰もかれもが俺達を置いていくのを感じてしまうと、駄目になる気がした。
佐倉 光
「おっと」
声をあげて席を立つ。湯を沸かしすぎてしまった。
KP
ティーポットに湯を注いで茶を作る。湯気が上がると同時、たちまち紅茶の香りが強く立った。
蒸らしながら佐倉は、軽くため息をついて苦笑した。
佐倉 光
「住む世界が違うんだと思って離れたのに、
実際に住む世界が違っちゃうってのも、きついよな」
牧志 浩太
「文字通りになっちゃったか」
柔らかい苦笑が紅茶の香りに重なった。
KP
佐倉は、ティーカップに茶を少し注いで、ポットをあなたに押しやった。
少し飲むことにしたらしい。
KP
深い黄金色に紅茶を足すと、金と茶色の境界線がグラスの内側で踊るのが見えた。
マドラーでくるくるとかき混れば、溶け合って一つになった透けるような橙色の中で、カランと氷の割れる音がする。
牧志 浩太
「何だか湿っぽくなったな、ごめん。

そういえば、佐倉さんが出てる間に面白い漫画見つけてさ。
タブレットに入ってるけど、後で読む?」

倣うように手を伸ばして、ティーカップに牛乳を注ぐ。
白く滑らかな液体の表面が、白磁の色合いと一体化して、ランプの光を映す。
そこに紅茶を注ぎ入れて、金色の液体を垂らした。
佐倉 光
「いいね。どんなの?」
KP
佐倉も積極的に話を変えることにしたらしい。
牧志 浩太
「滅んだ世界で、シェルターから出てきた五人が旅をするやつ。
世界は相当シリアスなのに、大体ノリでなんとかするんだ。

どうしてそれでなんとかなるんだよとか、バカだなぁとか笑ってると、よく分からないけど元気になれる」
佐倉 光
「何だろうな、親近感ある。
読んでみたいから後で教えてくれ」
牧志 浩太
「だろ。
あ、履歴の一番最初にあるよ」

コメント By.KP
本編がリアルタイム卓で進行していたため生えたサブ卓。
塔に住んでいる牧志と佐倉チームの第二弾。

呑んで酔っ払うだけのシナリオですが、『それだけのこと』がこの二人にとっては結構大きな事件だったりするのでした。

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「牧志。この一件、『貸し』な」

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「いるのか? 牧志」「佐倉さん……、俺、いるよ。ここにいる」

TRPGリプレイ CoC『鱗の眼』牧志 浩太

その食べ物は、すっかり俺の好物になってしまった。──その一杯には、相棒と駆け抜けた夜の思い出まで一緒についてくるから。

【クトゥルフ神話TRPG】
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「楽器って何かしら籠もりやすいからな。こういう空洞のあるやつは特に」
「物理的空洞に溜まるもんなのか、念は」