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こちらには『晴れのちラプンツェル』
のネタバレがあります。

佐倉 光

サマナーで悪魔退治屋。ハッカーでもある。
基本、知性・理性・効率、そういったものを重視する冷静な青年。とある事件より、体中の痛みに悩まされている。
基本悪魔を召喚して戦うが、悪魔との契約のカードを使ってその力を一時的に借りることもできる。
最近、牧志そっくりの異星人……の記憶を保持する物体X六人との契約を行った。

巻き込まれ体質らしい。
最近いきなり起きる不随意運動に悩まされている。牧志の心音を聴くと精神が安定するためか治まる。

牧志とは友人。


牧志 浩太

お人好しで温厚、だが意思は強い好青年だったが……。
とある事情で二年より前の記憶の大半を失い、代わりに悪魔使い波照間紅の記憶を持っている。
首から胸へと続く奇妙な【契約】の痣がある。たまに痛むという。
生贄体質らしく、事件に巻き込まれることが多い。

少し前に狂気に冒され、自分が不定形の化け物であり、自分の心や意思も化け物の模倣ではないのかと恐れるようになった。

佐倉とは友人。


とある事件以来、特殊な事情のため二人が面倒を見ることになった少年。
超美形で類い希な理解力と知性を有する。
年齢は7歳程度。生育環境が特殊だったため、一般的な教育を受けていないので、言語が年齢の割に幼い。最近になって急に一般的な生活を送り始めたので、外界への興味が強い。


少し前に現れた6人の異星人。佐倉と契約して彼の仲魔として存在している。
その正体は、何にでも変身して喰らい殖える不定形生物だったが、事故により『人間』としての意識を持ち、増殖を抑えてこの星での人間との共存を試みている。


KP
あのよく分からない事件から、二週間程が過ぎた。
とにかくよく分からない事件だったが、よく分からないまま気分は楽になった。

ともかく、あなた達は昼下がりの街を歩いていた。

いつものように図書館へ遊びに行ったところ、近くのファミレスで大レタス特集なるニッチなイベントをやっており、好奇心は満たされたものの腹は葉っぱで一杯になった所である。

ミニレタス、サニーレタス、島チシャ菜、プリーツレタス、ロメインレタス、茎レタス……。
レタスにあんなに種類があったとは驚きである。

閑話休題。
佐倉 光
「美味かったけどそれはそれとして肉が食べたい」
佐倉 光
「色々あって面白かったけどなー。
苦味が強いやつとかひたすら甘いやつとか」
牧志 浩太
「そうそう、あんなに色々あるとは思わなかった。
サンチュってあんな生え方してるんだなー、とか。

ただ、やっぱり食べたいな、肉。
ソーセージ欲しい。ソーセージとかベーコンで煮たかった」
佐倉 光
「いいなー、フランクフルトでも買っていこうかな」
やはりバランスが大事なのだ。栄養的にも、食の楽しみ的にも。
子供向けのボードにどの野菜がどうはえているか、どう育てているかが特集されていたのはつい熟読するほど面白かった。
KP
野菜がどのように生えているか、都市で暮らしていると案外意識しないものだ。
芽キャベツの生え方は定期的にバズる。

牧志も興味深そうにボードを眺め、シローに話してやろうとメモを取っていた。
牧志 浩太
「賛成。
おっ、関西某駅キオスクとコラボした名物フランクフルトだって」

牧志がコンビニを見つけて横を向いた、その時。
KP
額にひやりと冷たいものを感じた。

ぽつ。
ぽつ、ぽつぽつ。

水滴だ。
雲一つない晴れた空から、水滴が落ちてくる。

おや? と思う間にも、雨脚が強くなり、バケツでもひっくり返したかのような大雨となる。
周囲の人々もわあわあ言いながらそこらの軒先に飛び込む。

まったくの晴天で油断していたため、傘はない。
あなた達もそうせねば濡れ鼠だろう。どうする?
佐倉 光
いっそちょうどいい。
佐倉 光
「フランクフルトでも食べながら雨宿りしようぜ」
佐倉 光
コンビニを指す。長引くようなら傘買っていってもいいしな。
牧志 浩太
「賛成!」
KP
コンビニへ駆け込み、服についた水滴を払っているところで……、降り出した時と同じように唐突に、雨が止んだ。
牧志 浩太
「あれ、もう止んだのか」
KP
随分と短い俄雨だった。
身体と道路を濡らした水滴が、それが現実だったことを語るが、空だけを見れば跡形もない。
相変わらず、空には雲一つなかった。
佐倉 光
「なんだ。狐でも通ったかな」
もののついでだ、飲み物でも買っていこうかとコンビニに入る。
牧志 浩太
「随分派手な狐だな」
KP
コンビニに入ると、いつも通りのラインナップがあなた達を出迎えた。
店内の人々は一様に服の水滴を払っており、同様に雨に降られて駆け込んできたらしい。
東浪見 空
「お。佐倉さん達も雨にやられたとこ?」
あ、東浪見だ。
佐倉 光
「よう、東浪見。
いやー、びっくりしたよなー。
雨なんて予報なかったし、雲も出てねーからさぁ」
フランクフルト買ってこ。シローのお土産に余分に1本買ってくかなー。
東浪見 空
「したした。
風のせいかな? って思ったけど風も吹いてなかったし」

東浪見の手には、フランクフルトがぎっしり詰まったパックがある。家に持って帰るのだろうか。
牧志 浩太
「それ土産?」
東浪見 空
「そうそう、いま兄貴が帰ってきてて。
二人ともこれから帰るん?」
佐倉 光
「ああ。
ちょうど帰ろうとしてたとこだったんだ」
東浪見の兄貴って会ったことないけど、やっぱり筋肉で語る感じなのかな、とお土産を見て思った。

そういや繭事件のときの俺、たまに家に物資を調達に戻るとき、波照間さんや東浪見の目を誤魔化すのにずいぶん苦労したな、ということをふと思い出した。
東浪見 空
「そかそか。もうちょっとタイミングズレてたら降られないで済んだのになー」
東浪見曰く、少食の兄貴とたくさん食べる兄貴がいるらしい。
但し、全て東浪見基準だ。
KP
拠点を転々としていた頃であれば、見咎める者などそう大していなかっただろう。

波照間も、今ほどあなたの日常を気にかけてはいなかった。それはまあ、最近のあなたと牧志が、大層色々と巻き込まれるからだが。
KP
あなたは前よりもずっと、この街に存在していた。
良くも悪くも、ずっと。
佐倉 光
行方不明が日常って嫌だな。
KP
行方不明が日常って嫌だけどまた行方不明になったしなぁ結局。たまに戻っていたらしい佐倉さんともかく牧志は。>繭事件
佐倉 光
良くも悪くも、守るものができてしまったということだ。
自分だけ守っていれば良かった時は楽だったが、今それに戻りたいかといえば、そうでもない。
人との繋がりを維持するってのも、時折疲れるが、悪くはないものだ。
決まった場所で顔見知りができるのも意外と悪くはない。

佐倉 光
東浪見とちょっとした世間話をしたら家に帰ろう。ソーセージが冷めるからな。
KP
「さくら、まきし、おかえり! それなに?」

ソーセージを持って帰ると、シローが満面の笑みであなた達を迎える。
美味しそうな匂いに興味を惹かれているのもそうだが、何より、あなた達がちゃんと帰ってきてくれたことが嬉しいらしい。
KP
そういえば、あなた達は外に洗濯物を干しているだろうか?
佐倉 光
予報なかったなら干しているだろうなぁ。
佐倉 光
ちょっと前に一ヶ月以上留守にしたのはさすがに酷すぎたからな。
シローの態度は嬉しくもあり不憫でもある。
本当にシローは俺達のところにいていいんだろうか。
牧志 浩太
「あ」
KP
あなたの物思いを、牧志の声が断ち切る。
そういえば、雨の予報もないので外に洗濯物を干したままだった。

今夜着るはずの寝間着や下着の運命は、と振り返れば……、
KP
※X牧志sのうち誰かを呼び出している場合、彼または彼女が洗濯物を取り込んでくれていますが、長髪化事件に巻き込まれます。

誰も呼び出していない場合、洗濯物がしっとりするだけで終わります。
佐倉 光
巻き込んだ方が楽しそうかな? 誰か喚んでおこう。
とするとお土産も二本だな。
1d6 Sasa
1d6→4
佐倉 光
ダイスが古島を喚べと言っている……
出番多いな古島。
KP
ここで丁度出てくるのが古島さんって見事な出目だ。
古島
「お帰りー」
振り返れば、SIZ6くらいになった古島が洗濯物を畳んでいた。
どうやら、取り込んで乾かしてくれていたらしい。
佐倉 光
「おおー、サンキュ~! 恩にきる!
身長足りないし、大変じゃなかったか?」
お土産買ってきたぞ、と袋を上げて見せる。
牧志 浩太
「ありがとう、助かった! 天気いいからって纏めて干しちゃってたもんな」
古島
「踏み台もあったし、大丈夫。
お土産! なになに?」
ててて、と古島が駆け寄ってくる。
佐倉 光
「どっかの名物フランクフルトだってさ。関西の駅だっけ。美味いよ」
袋から出して古島とシローに渡す。
古島
「やったー!」
KP
「めいぶつ! めいぶつなに?」
KP
嬉しそうにソーセージを口にする子供二人。
留守番している間に何となく仲良くなったらしく、美味しい! と笑いあう。
牧志 浩太
「お、好評。味濃いもんな、これ」
佐倉 光
「サラダ三昧の舌にはなかなかシゲキ的だったもんなぁ」
行ったときにまだフェアやってたらまた買ってこよう。

※自宅待機組は別の方法で昼食摂ってたんだな。
出前か何かかな。
東雲さんが何か持ってきてくれてたでもいいけど。
KP
出前かな? 連絡手段くらいは古島さんに渡してるでしょうし。
それか古島さんが昼食作ったかもしれない。
KP
そんな風にして、穏やかな日は暮れていく。
三人が四人になった家の中は、何となく賑やかだ。

結局その日、あの後雨が降ることはなかった。
佐倉 光
ボドゲでもやるかー。なにげに牧志レベルが一人増えるのはいいぞ。2対2で遊べる。
久しぶりにあの雪対人間のゲームでも出してこよう。
牧志 浩太
「お、いいな。そうか、チーム戦やれるんだ。
これができるなら、三人以上からのゲームもやれるな。今度買ってこようかな?」
古島
古島は嬉しそうにゲームに参加する。
KP
「ゆき!」
楽しそうなシローを加え、2対2になると、ゲームの戦術がだいぶ変わってくる。
古島
牧志同様、古島も頭がよく回った。
基本的な癖は牧志そっくりだが、好奇心が強いからか牧志よりも前のめりだ。
佐倉 光
牧志の頭脳に付け入るには性格悪めの戦術が必要だ。
佐倉 光
トラップ多めで撹乱してやる!

等とやりながら夜更けまで遊んだ。
牧志 浩太
チームを切り替えながら何度か遊ぶ。
あなたと古島の仲魔チーム、あなたと牧志のタッグ、あなたとシローvsダブル牧志コンビなどなど。
牧志 浩太
「えっ、ええ、そんなのありか!?」
牧志も古島も攪乱戦術には弱かった。
パズルではあれだけ頭が回るのに、対戦ゲーム、特に相手があなたとなると素直さが出てきてしまうらしい。
牧志 浩太
終わった後、牧志は悔しそうに何度もルールを読み込んでいた。
悔しそうでありつつも楽しそうだった。
牧志 浩太
「次は嵌まらないからな!」びしりと宣言する。
佐倉 光
「次も引っかかるさ。間違いないね」
ケラケラ笑いながらも次の戦術をひねり出そうと考え続ける。
余裕を見せることであいつの今の戦術が正しいと悟らせないようにするのだ。
佐倉 光
たぶん次はもうあの手は使えないな。絶対対処される。やり方がバレたらもう牧志は忘れたりしない。
人の良さが大胆さの足を引いているから、まだ俺にも付け入る隙はある。
佐倉 光
安里喚んでるときにでもまたやってみようか。
あいつは結構俺と思考が似ているから、面白い勝負ができるかも知れない。

いい勝負ができる相手と面つき合わせて遊べると楽しいってことを知ったのも、なかなか大きいな。
佐倉 光
壺川にはハンデつけて貰ってやっとってとこだ。
あれはもう格上すぎて話にならない。
牧志 浩太
「くそ、二度はないからな!
古島さん、作戦会議しよう作戦会議」
古島
「俺と? いいけど弱点一緒だよ俺」
牧志 浩太
「それはそれで、古島さんのプレイ見てたら俺の弱点分かりそうだし」
壺川
壺川も人の良さは変わらないはずなのだが、彼は自身の発想に依らずとも、あなたの挙動と盤面だけで裏どころか、上下左右背後まで読みきってしまうのだった。

それは、自身の発想になくとも、あらゆる悪意を「分かってしまう」ということでもあった。
佐倉 光
またかわいそう要素が追加されてる……
KP
牧志は人の良さ要因で攪乱戦術に弱い(発想がない)のに、壺川は完全に格上になれるってそういうことかなと……
佐倉 光
壺川の悪意への敏感さは、結構ホワイトハッカー向きなんじゃないかな。
ちょっと今度話を持ちかけてみるか。
佐倉 光
「シロー、とっておきの戦術教えてやるよ~」
こっちはこっちでシローに悪知恵を仕込む。
生き残る力って奴だ。
KP
「おそわるー!」
シローはあなたが教える戦術をぐんぐん吸収していく。
KP
そうして夢中になって遊んで、頭の疲れを覚えてふと手を止めると、もう夜更けだった。

気持ちよく疲れた頭が、疲れを眠気に変換する。
あなたは古島を喚んだ状態のまま、すかっと綺麗に眠りに落ちてしまった……。
佐倉 光
すかー。
KP
ふと、瞼を開いた。

あなたは自室の布団の中にいた。
どうやら夢は見ていないか覚えていないか、疲れの一つも残っていない爽やかな目覚め。

どうやら、昨日思いっきり寝落ちてしまったようだ。
布団に戻る理性があったらしいのが幸いである。
佐倉 光
モソモソと起き上がろうとする。
KP
なんだか頭が重い。ずっしりと重い。
頭痛、ではない。気分は爽やかなのに頭だけが妙に重く、何か重いものを繋がれているかのようだ。
本編見る!
佐倉 光
なんだ?
ごろりと転がって起き上がりつつ、頭にのしかかる何かの正体を確かめようと手をやる。
KP
頭に手をやっても異常な感触はない。
起き上がろうとするとさらさらと音がして、シーツに何かが広がった。
シーツの海に波打つ、細く長いつややかな黒い糸。
佐倉 光
「うわ!? なんだこれ!?」
まるっきりホラーな状況に慌てて身を起こそうとする。
佐倉 光
さらり、と顔にかかってくる黒い糸をかきわけ、おしのけ、その出所を探る。
KP
カーテンから射し込む朝の光を受けて、シーツの上を埋め尽くす黒い糸は生糸のように輝いた。

それは……、あなたの頭に繋がっていた。
あなたの、長く長く伸びた、つややかな髪の毛だった。

何だこれ。

SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1》。
佐倉 光
1d100 62 Sasa 1d100→ 12→成功


佐倉 光
「……は????」
頭をまさぐって、自分の頭からその黒いつややかな滝に繋がっていることを確認する。
佐倉 光
「……なにこれ???」
重い。
一体何が起きているんだ。夢か?

とりあえず髪の毛を手で手繰ってどれくらい伸びているのかを探る。
KP
手で手繰っても手繰っても黒い糸は続く。
優に、あなたの背丈ほどはあるだろうか。
立ち上がれば踵近くまで来るだろう長さだ。
佐倉 光
「おおー。邪魔くせぇ」
手でねじってまとめ、手に巻き付け肩に乗せて、リビングへと出る。
そういや部屋でシローは寝ている?
KP
身を起こせば、傍らでシローがすやすやと寝ていた。
……シローの髪も長い。ふわふわとした柔らかく細い髪が小さな身体を包み込み、何か可愛らしい動物のようだ。
KP
ちょうど真5やっていたので、「ナホビノかな?」って思ってしまった>超長髪佐倉さん
佐倉 光
ナホビノくんかっこかわいいよなぁ~
でもこれ前髪も伸びてるのかな。
KP
前髪まで同じ長さだとラプンツェルっていうよりクリーチャーになってしまう。
佐倉 光
前髪も伸びてると「うしおととら」だなーと思ってました。
KP
ああー、確かに。黒髪だしうしおととらだ。
佐倉 光
そういえばラプンツェルは前髪は切っても良かったんだなー
KP
梯子に使うだけですしね、髪。>前髪切ってもOK

KP
リビングに出ると、


牧志 浩太
同時に顔を出した牧志と目が合った。

……牧志の赤茶色の髪も、地面につきそうな程に長く伸びていた。
古島
「おはよう! あれ、佐倉さんもだ」
その横から古島が顔を出す。

彼女の髪も長く伸び、自身の腕に巻きつけられていた。
佐倉 光
「おはよう。みんな伸びてんのか。シローもだ」
佐倉 光
呆れたように身の毛を掴んで軽く引っ張る。
とりあえずCOMPでチェックしてみよう。髪に変な反応は出るか?
あとは体調不良になったりしているだろうか?
KP
引っ張ると微かな痛みがある。
指に触れるのは慣れた髪の毛の感触、いや少し滑らかだ。
伸びた部分の髪は艶やかで美しい。
KP
体調に異変は感じない。
問題は髪の塊を乗せた肩が重たいことくらいだろうか。物理的に。
牧志 浩太
「すごいな……。これ、身長に比例してるのか?
佐倉さんの背丈だとすごい長さだ。ホラーみたいになってる」
牧志は唖然として自分の髪に手を突っ込み、頭を掻く。
古島
「ここまで伸びると印象変わるなー。俺だけじゃなくて安心した」
KP
あなたは髪を掻き分け、COMPの画面を確認する。

幸い前髪は顔を隠してしまう程度までしか伸びていないため、何かで留めるなり固めるなりすれば、問題なく動けるだろう。
KP
COMPを長い髪に向けると、微かに何かの反応が出た。
反応が微弱すぎて判別できないらしく、詳しく見ようとすると[ERROR]と表示される。

……自分の頭に繋がっているものから反応が出る、ということに、あなたは微かな怖気を覚えるかもしれない。
佐倉 光
「当たり前だけど悪魔だか怪異だか、そういう類いのだな」
分かりきったことを口にする。
佐倉 光
「まいったな、動きづらくてかなわん」
台所から輪ゴムを持ってきて、髪を纏めてくくろうとする。
佐倉 光
よーしお約束の三つ編みするかー!
こっちみんなメーカー(佐倉のメーカー)、短髪しか作れないんだよなー
KP
おおー! しようしよう!
胴体みたいに後ろから描き足すとか? >みつあみ
佐倉 光
ビジュアルにするならそんな感じですねー。
余裕があったら描こう。
輪ゴムで髪の毛くくろうとして痛い思いをし、髪ゴムの偉大さを知るのは女子あるあるだと思うの。
KP
非常にわかりますの。髪ゴムは偉大。
牧志 浩太
「まあそうだよな。
反応が出るってことは、これ本当は髪の毛じゃないってことか?

一斉に蛇になったりしたら嫌だな……」
牧志が不気味なことを口にした。
佐倉 光
「メデュウサか。
こんな長いのが勝手に動き出したら収拾がつかねぇぞ。
てか何だよその発想。ユニークが過ぎるだろ」
古島
「面白いけど、面白がってるわけにもいかないな。
括ろうか? それ」
古島がてくてくと近寄ってくる。
佐倉 光
「……ああ、頼む。
くそ、髪の毛って滑るし扱いづらいな……ゴム通らねぇし」
ポニテにしようとしたら輪ゴムに絡みまくって大変なことになった。
牧志 浩太
「ごめん、髪の毛じゃないんじゃないかと思ったらつい。
ない……、よな?」
佐倉 光
「あってたまるか。
まともな髪の毛じゃないのは確かだけどな」
古島
「髪型何がいい? 動画頼みだけど」

牧志のタブレットを引き寄せながらあなたの髪を手に取り、古島は無責任なことを宣った。
佐倉 光
「ええー、髪型って言われてもな。
やりやすそうで纏まるなら何でもいいよ」
佐倉 光
はっ。そうかこの家髪ゴムあるんだ! 牧志がくくってますもんね。
KP
はっ、そういえば! 牧志は髪くくってる!
佐倉さんのうっかりを古島&牧志がフォローする形にしよう。>髪ゴム
危ない危ないありがとうございます。牧志が輪ゴムで髪くくる人になっちゃうところでした。
古島
「どうしようかな。
こんなに長いとくくっても大変だよな?
三つ編みのやり方、やり方……。

あれ、輪ゴムだ。
牧志、ゴム予備ある?」
牧志 浩太
「あ、そうだな。あるよ」
牧志が自室から髪をくくるゴムを持ってくる。
古島
「よし。じゃあ三つ編みに挑戦!」
古島があなたを椅子に座らせ、動画を見ながら三つ編みを始める。
1d100 40【DEX】 Sasa 1d100→ 46→失敗
古島
「これだけあると纏まらないな、えっ意外と難しい、ああ、逃げるなー!」
KP
あなたの髪が引っ張られる。いたい!
不格好な三つ編みのような形にはなったものの、髪が飛び出しているし、ボコボコしていてあなたが動くと右へ左へ尻尾が揺れる。
佐倉 光
「いててててて」
頭をぐいんぐいん引っ張られて変な方向に首を曲げながら悲鳴を上げる。
佐倉 光
「うーん。重い。やたら重い」
何となく引きつって痛い頭皮を揉みつつ、つくって貰った三つ編みを少し緩めて調節する。
しっくりこないが自分じゃできないのでどうにもならない。
佐倉 光
「まあ、何とか落ち着いたな……サンキュ」
編んでしまえばまあまあ扱いやすいようになる。
あちこち飛び出た髪の毛を落ち着かせながら息をついた。
佐倉 光
三つ編みされているのを髪の端の方で見ていると意外に簡単そうだ。
決まったアクションを繰り返すだけだもんな。俺もやってみるか。
佐倉 光
「牧志。実験台になる気ある?」
手をわきわきしながら訊く。
佐倉 光
「髪くくるのって輪ゴムじゃ痛いんだな、知らなかった」
牧志 浩太
「うーん、痛そう。
でも正直、この長さ編んだらどうなるのか気になる。頼む」
牧志は 重々しく頷いて、あなたに背を向けた。
赤茶色の長い髪が、いつも見える首筋の痣を完全に覆い隠している。
牧志 浩太
「ああ、確かに髪括ることがないと知らないよな。
……俺もきっと、どこかでやったんだろうな、そういうこと」
牧志は長い髪に手をやり、どこか懐かしそうに言いながら後ろへ流した。
佐倉 光
1d100 45 編むぞ Sasa 1d100→ 3→決定的成功クリティカル)!
KP
おおおー
佐倉 光
程よく引いて、一束ずつきちんとねじりつつ、そう簡単には緩まないように編むことに成功した。
佐倉 光
「牧志の髪こんなに滑りよかったっけ」
佐倉 光
「んん? 俺そんなに牧志の髪に触ったことないと思うんだけどな。まあいいか……」
牧志 浩太
「えっ、すごい、全然痛くない」
牧志は驚いて太い三つ編みを引き寄せ、何度か撫でる。
牧志 浩太
「すごいなこれ。自分の髪なのにロープみたいだ」

牧志は堅く編まれた髪を撫でたり振ったりして感触を味わっていたが、あなたの呟きを聞いて手を止めた。


『禁獄ノ糸』ネタバレ
佐倉 光
※繭事件の時指で髪すきながら頭撫でてた
牧志 浩太
「あー……、この前の時じゃないかな」
古島
「この前?」
牧志 浩太
「薬にやられて、俺を守ろうとしてた時。頭撫でてくれてた。
そっか、覚えてるんだ」

軽く苦笑しようとした口の端が、微かに震えた。
佐倉 光
「あたま……いや……」
眉根を寄せて首を傾げる。

佐倉 光
「思い出せないな。感覚だけ覚えてるってことか」
牧志の反応を見て、あまり楽しい話題ではないのだと悟る。
早めに話を切り上げようと、立ち上がってコーヒーのスイッチを入れた。
牧志 浩太
「そうか、……ならよかった」
牧志はそう言って、微かに微笑む。
麦茶のポットを冷蔵庫から取り出す。
佐倉 光
「古島のもやる? 上手くできる保証はないけど」
古島
「やってー! 俺かわいいのやってみたい!」
古島が雰囲気を破るように、大きな声であなたの手元に飛び込んでくる。

KP
古島さんがかわいいに興味を持っているのは、女の子っぽいというよりも好奇心がつよいだけです。
今しかないこのSIZとこの髪の長さ…… 新しい境地が見えるのでは!? ってなってる。
佐倉 光
なるほど
佐倉 光
シロー君の髪の毛って何色だったかなぁ。
KP
たしか白か銀色のはず。
佐倉 光
美少年が輝かんばかりの銀髪に包まれて出てくるのかー。
KP
そういうわけですね。輝いてる!

佐倉 光
コツをつかんだってことで少し補正つきませんか!
KP
なるほど、さっきは見事なクリティカルでしたし、いいでしょう!
+10%をどうぞ。
佐倉 光
1d100 55 編むぞ!!  Sasa 1d100→ 57→失敗
おしい

佐倉 光
……おや。さっきのように上手く行かないぞ。
ちょっときつく締めすぎただろうか。
佐倉 光
「痛くない?」
ちょっと不安になって古島に訊いてみた。
古島
「ちょっと圧迫感あるなー。
これくらいなら頭痛にはならないから大丈夫」
なんだか圧迫されることに慣れているような物言いだ。
KP
「んー……。おはようー」
そうやって騒いでいると、シローが眠そうな目を擦りながら起きてきた。
佐倉 光
「あ、おはようシロー。
ブラシ借りろよ」
テーブルの上に置いてある新しいブラシを指しつつ髪の毛と格闘する。
KP
「さくら、しっぽついた? まきしも」
シローは眠そうな目を不思議そうに瞬きながら、ブラシを手に取った。
佐倉 光
「本当に何だろうなこれ」
自分ののびた髪の毛の先をハサミで切り取ってみる。
KP
髪の先を鋏で切ると、切れた髪の毛がはらりと落ちた。

切り落とされるやいなや、残った髪の断面がもぞもぞと蠢き……、うねり、蛇が鎌首をもたげるように、一瞬後には元の長さまで戻っていた。

その異常を目にしてしまったあなたは、その異常が自らの頭に繋がっているという事実に怖気を覚えるだろう。
KP
佐倉さんのみ、《SANチェック成功時減少 1失敗時減少 1D2》。
おっと、そういえば牧志の起床《SANチェック》忘れてる。
佐倉 光
モーニング《SANチェック》!
1d100 62 SAN Sasa 1d100→ 2→決定的成功クリティカル)!
SAN 62 → 61
牧志 浩太
1d100 57 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 24→成功
牧志のは起床時の0/1のほう。

佐倉 光
なるほどなるほど、と頷きながら洗面所に行って、編まれた髪のいつもの長さに近いところにハサミをいれてみる。
つまりもっと大胆にやってみる。
KP
長い黒髪が、はらりと落ちる。
断面がまるで生きているかのように蠢きながら、元の長さの美しい長髪へと戻っていく。

切り離された髪は消滅することなく、ホラー映画のようにシンクを真っ黒に染めていた。
佐倉 光
なんだか知らねぇが、この長さを保とうとされてる。
切られた髪を集めてみんなのところへ戻った。
佐倉 光
「切っても同じ長さまで戻るな。
やだなー。未来の髪の量前借りしてねぇだろうなこれ」
シローの髪がまだまとまってないようならやる。
牧志 浩太
戻ると、牧志がシローの髪を梳いて束ねてやっている所だった。
KP
シローは牧志に髪を束ねてもらって嬉しそうにしている。
牧志 浩太
「うーん……、今更だけど明らかに異様だな、それ。
前借りか……、なくはなさそうで怖い。
それか、俺達の生命力みたいなものを吸って伸びてるとか……。

とにかく何が起きてるのか調べ…… いや、どうやって?」
佐倉 光
「髪を伸ばすエネルギーがどこから出てるのかってのも謎なんだよな。
俺は別に体調悪くないし、今切ったときもどうってことなかった」
切った髪の毛をよく見てみるけど、普通の髪の毛っぽいかな?
牧志 浩太
「佐倉さん、こういうことする悪魔に心当たりある?」
佐倉 光
「いやー、悪魔にはちょっと心当たりねぇなぁ。
髪が伸びるって言うと、呪われた人形、なんてのはよくあるけどさ」
牧志 浩太
「確かに、髪が伸びる人形ってのは聞いた事あるけど、髪を伸ばす人形ってのは聞いたことがないな」
KP
切った髪は普通の髪のように見える。
蠢いたり巻きついたりすることもない。
牧志 浩太
「古島さん、Mag減ってそう?」
古島
「いや、普通に呼ばれてる時と同じ感じかな」
古島はタブレットで髪型や服のページを見ていたらしい。可愛らしい衣装に身を包んだ少女や、長い髪を誇らしげに見せる少年の姿が並んでいる。
KP
と、古島が持つタブレットの上部に、ピコンと何かのニュース通知が表示された。
佐倉 光
なんだろう? ふと見ている。
KP
「本日未明より「髪が突然伸……」
通知にはそんな内容がちらりと見えた。
佐倉 光
「え、おい、それ見せて」
声をかける。
古島
「佐倉さんこういうの好き?」
大きなツインテールを垂らして衣装のフリルを玉座に似た椅子の上に流し、白いリボンで脚を束縛するシューズの爪先をこちらに向けて挑発的な表情で笑う少女の画像の上に、先程の通知が残っている。
KP
※佐倉さんごめん
佐倉 光
「そういうのはいいから!」
佐倉 光
子供っぽいのは趣味じゃないんでパス。

佐倉 光
年下は趣味ではないッ!
KP
古島さんが少女の画像を見てたのは当人の現在【SIZ】の関係。
佐倉 光
ヒントを探してたかな?
KP
かわいい格好のヒントを探していたようです。

佐倉 光
「こっちだよこっち」
言って通知の方を指す。
佐倉 光
で、それからそういえば縛られていたような、と気付いて
『そういうこと』だったのか? とワンテンポ遅れて思う。
で、シローが覗こうとするならちょっと迷って止めるかな!
KP
「すき?」シローは不思議そうに覗き込もうとするが、あなたに止められて素直に下がる。
古島が通知をタップすると、このような内容のニュースが表示される。
▽ニュース
「ラプンツェル症候群」

本日未明より「髪が突然伸びた」という症状を訴える人が多発しています。
SNSでは「ラプンツェル症候群」と呼ばれて一部騒然としています。
この症状は一部地域を中心に発生していると思われ……
KP
そのニュースの下に、このような表示がある。
渋谷区の「美作総合クリニック」にて、ラプンツェル症候群の処置を行っております。
突然髪が伸びたという方は、美作総合クリニックへの来院をお願いいたします。
牧志 浩太
「こんなのにすぐ対応できるって、どう考えても怪しいな。しかも場所が割と近所っぽいし」
古島
「思ったより規模でっかい異変? これ」
古島は編まれた髪とニュースの表示を交互に見る。
佐倉 光
「ここが元凶ばら撒いてるってパターンじゃねぇのか……
前にもそういう事あったし」
佐倉 光
「実験してるヤツか、なんかうっかりばら撒いて回収したいヤツか、髪が伸びるのを目印に適合者集めるパターンか……」
牧志 浩太
「いい加減色々想像できてしまうのが嫌だな。どれもありそうだ」
佐倉 光
美作総合クリニックを検索してみる。
KP
検索結果の一番上は公式サイトだ。
清潔そうな院内の画像があなたを出迎える。

渋谷駅の近くにあるビルに入居しているクリニックで、外科・整形外科・皮膚科・美容外科を標榜する診療機関のようだ。
院長は美作晴美とある。

口コミは美容外科としては珍しい☆5で、有名雑誌のレビュー記事が検索結果に並んでいる。
よほど評判がいいのか、広告料があるのかのどちらからしい。
佐倉 光
どうして評判がいいのか、みたいなのは評価読んで分かるかな?
KP
難しい施術も正確で治りがいい、らしい。
施術後、驚くべき速さで日常生活に戻れるのだとか。
佐倉 光
「朝飯食ったら行ってみるよ」
自分のスマートフォンでも調べつつ身支度を調える。
佐倉 光
佐倉はひとりで様子を見る気ではいますが、ついてくるという人がいるならノーとは言わない。
本当は子供と『子供』は置いていきたいけど、探索者が解決すると同時に施設が消えちゃうパターンだと困るしねー
KP
牧志は普通についていくつもりでいますね。
古島さんはついてくー! って言うけど、制止されたらお留守番する。
シローはいつものようにお留守番するつもり。
KP
『呪い』つきの自分がついていったら危ないし足手まといになるのも自覚はしている。でも気になるなーの気持ちが先に立っている状態。>古島さん
あ、と思ったけどサマナーいれば大丈夫か。
牧志 浩太
「だな、行ってみよう」
牧志が頷いて、身支度を整える。
古島
「何着ていこうかなー」
古島はしれっとついていこうとしている。
KP
「いってらっしゃーい」
シローはお留守番の構えである。
佐倉 光
みんなも来るのか……まあそれならそれで、荒事があったりしても安心かな。
本当にただ治療して貰えるなら一気に片がつくし。
佐倉 光
「髪の毛って結構重いもんなんだな」
牧志 浩太
「ロングヘアって大変なんだな、って思った。
こんな重いのずっと頭から下げて歩いてるんだな、みんな」
髪の毛が重い、というあなたの言葉に牧志が頷く。
佐倉 光
「なかなか身長の長さ引きずってる奴もいないけどな。
纏めると随分気が楽だ……」
佐倉 光
「この状態で戦闘はあまり考えたくないけど」
髪の毛を腕に巻き付けて好き勝手ぶらんぶらんしないようにしつつ。
髪の毛を引っ張られるのはなかなかヘヴィだ。
戦闘中掴まれたら命に関わるな。
牧志 浩太
「この状態で殴り合いって考えたくないな。引っ張られたらおしまいだ」
古島
「三つ編み振り回して戦えたら面白いのになー」
佐倉 光
なるほどこれで叩いたら痛そうだ。
KP
朝食を食べて現地へ向かう?
佐倉 光
向かいます。
佐倉 光
「じゃ、ちょっと行ってくるからな、シロー。
髪の毛挟んだりしないように気をつけろよ」
KP
「うん、いってらっしゃい」
シローはあなた達に手を振ると、誰もいなくなった部屋にちょこんと座り込み、絵本を読み始めた。

KP
問題のクリニックは、渋谷駅からほど近いビルの中にある。
今日も人でごった返すスクランブルを抜け、現地への道を三人で歩いていると、狭い路地の方から何やら声が聞こえた。

どうやら、何も乗っていない台車をよそに、一組の男女が言い争いをしているようだ。
KP
「はあぁ!? 薬が盗まれたぁ!?」
KP
「そ、そうなんです~! あれがないとラプンツェル症候群、治せませんよねぇ?
どうしましょう、先輩~~~」
とんでもない会話が聞こえる。 ラプンツェル症候群の罹患者は、明日には副作用でハゲてしまうというのだ!
佐倉 光
「……聞いた?」
ぎぎぎぃ、と首を回して牧志を見る。
牧志 浩太
「き、聞いた……。つ、つるっぱげ。明日にはこの髪が……。なくなる」
牧志は青い顔をして、思わず自分の頭を押さえる。
KP
「急いで犯人探すぞ! どんな奴だった?」
KP
「すみませんすみません! えっと、短髪の男の人で、青いシャツにジーンズで、目の下にホクロが二つあって、先輩より背が高くってぇ」
KP
「アァ!? てめぇ俺の身長ディスってんのか!?」
KP
「ひぇぇん!! そんなことないですぅ!!!」
KP
ご丁寧に犯人の特徴を説明した矢先に、あなた達の視線に一人の人物が映り込んだ。
短髪の男性で、青いシャツにジーンズで、目の下にホクロが二つあって、先輩とやらよりも背が高くて。

彼は大きな鞄を肩から提げ、どこかへと走り出そうとしているようだった。
KP
二人はまだ言い争っており、今にも逃げ去ろうとしている男には全く気づいていない。んもう!
二人からの距離を考えても、こちらで追いかけた方が速そうだ!
佐倉 光
「クソがぁ!」
冗談じゃねぇぞ遺伝的には禿げねーから安心してたのにこんな馬鹿げた事件でこんな若いときからスキンヘッドになんかなりたくねぇんだよ!
佐倉 光
「あいつだ!」
逃げ去る男を指して追う。
佐倉 光
よーし捕獲すっぞー
KP
するぞー!
古島さん基本の【DEX】は牧志と同じだろうけど、子供佐倉さんの処理を考えると小さくなった分【DEX】+1くらいされてそう。
牧志 浩太
牧志が一瞬頷き、鬼気迫る表情で走り出す!
古島
その横を古島が呑気な顔で軽やかに走り出す。
二人は必死で犯人を追う。
KP
あなた達は息を切らせて走るも、今日も人でごった返す渋谷の街はとにかく走りづらい!

追いかけるあなた達の姿に辺りは騒がしくなるも、気にも留めずに談笑している一団が、通路の真ん中でスマホ見ている人があなたの足を阻む。
古島
「あっちだ! 待てー!」
あなたの足元から古島が飛び出して、人混みの間に消えようとする背中に追いすがる!
KP
伸ばされた指先の向こうで、男が路地裏に入るのが見えた。
あなた達は男の足取りを辿らねばならない。
佐倉は監視カメラをハッキングして足取りを追う。
佐倉 光
「東側、こっちなら向かうとしたらあそこしかない」
Luupで電動キックボード借りて追跡しよう。
KP
渋谷の街はあなたの庭、張り巡らされるカメラはあなたの眼。
単身走る男が逃れられようはずがない。

電動キックボードに乗るあなた達は、見る見るうちに男との距離を詰めてゆく。
KP
〈目星〉で判定!
佐倉 光
1d100 98〈目星〉 Sasa
1d100→ 61→成功
佐倉 光
「この野郎まてぇぇぇ!」
腕に巻き付けていても長い三つ編みがばたばたと暴れて背に当たる。
前髪が風に暴れてなびき、邪魔くさい。
この代償が明日からのハゲ頭だと!? ぶち殺すぞ。
つーか泥棒出なくたって、処置が薬だってんならそれを知らなかった連中はハゲるんじゃねぇか。
相当ヤバいだろこの状況!
KP
男の鞄からひらりと何かが落ちたのを目視した、その直後。

男が後ろ手に何かを投げた!
KP
全員、〈回避〉または【DEX】×5で判定!
佐倉 光
1d100 45【DEX】 Sasa
1d100→ 63→失敗
牧志 浩太
1d100 40 【DEX】牧志 Sasa
1d100→ 90→失敗
古島
1d100 50 【DEX】古島 Sasa
1d100→ 23→成功
佐倉 光
古島さん頼みじゃないか今回!
いいぞ古島お前がナンバーワンだ。
KP
男が投げたのは何かのスプレー缶だった。
あなたが操るキックボードの真下めがけて投げ込まれたそれを車輪が踏みつけ、激しく空転する!

直後、缶から黒い煙が吹き出した!
牧志 浩太
「わぁっ!?」
煙に気を取られた牧志が後ろからあなたに衝突する。
KP
「きゃあっ!? 鷲頭さん!?」
見知らぬ女性の声! どうやらうっかり通行人を巻き込んだ!
古島
「えっ」
辛うじて諸々を避けた古島だったが、女性の声に気を取られた一瞬に、男は煙に紛れて姿を消していた。
KP
あなた達は男を見失ってしまったのだ……。
KP
衝突した佐倉さんと牧志はHPに1ダメージ。
また、佐倉さんはここで間の悪い痛み判定をどうぞ。
牧志 浩太
HP 11 → 10
佐倉 光
1d100 30【CON】 Sasa
1d100→ 83→失敗
佐倉 光
「わっ!? わわわわ」
バランスを崩してそのまま人を引っかけて壁にぶつかってそのまますっ転ぶ。
振り回された自分の髪の毛がおもいきり顔にぶつかった。
そこを起点に体が粉々になりそうな痛みが襲う。
牧志 浩太
「あっ、うわ、くそ……!」
牧志が慌ててあなたの背中から顔を上げ辺りを見回すが、男の姿はもうない。

あなたはうずくまっているし、巻き込んでしまった女性は尻餅をついている。惨事だ。
佐倉 光
「……」
痛みのあまり喋れなくなり、しばらく蹲ってしまう。
が、その瞬間明日の風景が脳裏に浮かんだ。

つるりとした牧志と古島とシローがお早うと言い、自分の頭を撫でると髪が……
佐倉 光
「こ、これぐらい、で……」
ついでに発作で震え始めた指を押しつけるようにお守りを握る。

〈応急手当〉ッ!
1d100 53 駄目なら駄目でいいけど先にふっとく《ディア》 Sasa
1d100→ 67→失敗
佐倉 光
呼吸が乱れてしまい、症状は酷くなるばかりだ。
HP 10 → 8
KP
《ディア》、OKです。痛いね……。
牧志 浩太
「あ、ああっ、すみません……!
古島さん、佐倉さん……いや、その人を!」
古島
「わ、分かった!」
KP
牧志が慌ててあなたに駆け寄り、古島が女性に駆け寄る。
牧志 浩太
牧志があなたを抱え起こして背をさすり、打った所を処置する。
あなたに〈応急手当〉を行う。
古島
その間に、古島が女性の様子を確認する。
佐倉 光
「おれは、いい、あい、つは」
いや、牧志は追えるなら追っていただろう。
古島だってそのまま追う判断をしていないのだ、見失ったのだろう。
佐倉 光
「くそっ」
ぱらりと黒くつやめく髪が落ちてきて視界を隠す。
その美しさが今は腹立たしい。
牧志 浩太
1d100 59 〈応急手当〉 Sasa
1d100→ 25→成功
1d3 Sasa
1d3→3
牧志 浩太
牧志の〈応急手当〉により、あなたはHPを回復してよい。
佐倉 光
どっちかの分1点かな?
KP
あ、ですね。どっちか1点。
KP
最初は「佐倉さんは《ディア》が使えるし、女性は頭を打ったりしたかもしれないから」女性の様子を自分が見ようとしたけど、「古島さんが女性だから」思い直して古島さんに指示した、と一瞬の内にワチャワチャしている牧志です。
佐倉 光
なるほどなるほど高速回転。
KP
今回、古島さんも判定しているのでKPC二人状態になっていますが、X牧志sがフルで判定する(動ける)かどうかはシナリオの都合によりけりです。
今回は元々複数人可のシナリオなのと、何かとちょうどよかったので普通に動けることにしました。
佐倉 光
なるほどー。了解です! 賑やかで楽しい。
KP
わーい。
佐倉 光
HP 8 → 9
佐倉 光
「サンキュ……少し楽に、なった。お前も、打った、だろ」
言外に大丈夫かと尋ねる。
顔を上げるときらきらと牧志の肩からこぼれ落ちる黄櫨染がまぶしい。
思わずため息をついて
佐倉 光
「悪夢だ」
と呟いた。
牧志 浩太
「ああ、俺も結構打った。
でもそれより……、ごめん。見失った」
牧志は重々しく呟く。

朝の陽光を受け、その肩から流れ落ちる、眩しい光。
あなたの足元にたゆたう艶めかしいほどの黒も、明日には落ちてなくなってしまうというのだろうか……。

なんという悪夢だろう。
しかし、痛みがあなたの目を覚ましてくれることはなかった。
佐倉 光
「ああ、くそ、どうしてこんな事に」
牧志 浩太
「まさか、こんな意味での危機に陥るとは思わなかった」
佐倉 光
「あいつ、何か落としていたな……」
意識的にゆっくりと呼吸しながら道を見渡す。

また、女性の方に怪我はなさそうだろうか。
KP
道を見渡せば、先程の黒い何かで濡れた紙切れが落ちている。
佐倉 光
とりあえず踏まれたりしないうちにその紙きれを回収。
古島
「大丈夫、怪我はなさそうだ。
すみません、巻き込んじゃって」
彼女の様子を見ていた古島が振り返る。
KP
「びっくりした……、そんなに急いで、一体どうしたんですか?」
女性の髪は滑らかなセミロングだ。
ラプンツェル症候群にはなっていないらしい。
また、幸いあなた達に腹を立てている様子はない。
佐倉 光
「泥棒を追っていたので、ごめんなさい。怪我はありませんか。
この異常に伸びた髪をなんとかする薬を盗まれたみたいで。早く治さないと髪の毛がなくなってしまうらしいんだ」
あくまで不自然なほどの伝聞だけど、手早く伝える。
KP
「えっ、泥棒?」
それを聞くと、彼女は目を見開いた。
KP
「まさか、鷲頭さんが……!?
そんな、ほ、ほんとうですか……!?」
そういえば、先程も彼女はその名を口にしていた。
顔見知りなのだろうか? 何か知っているかもしれない。
佐倉 光
「知り合い!?」
思わず勢いよく詰め寄ってしまい、また前髪がふぁさ、と落ちた。
KP
「は、はい。
あの人とは仕事仲間なんです。
でも、そんなまさか……。お金に困っている話なんて聞いたことがないですし、彼はとても優しい人で、仕事も真面目でひたむきで、まさか、そんなことをするような人じゃ……」

そう言いかけて、彼女は何か考え込むそぶりを見せた。心当たりがあるのか、でも、そんなまさか……、と呟く。
KP
聞き出したければ、何らかの交渉技能で判定するか、話を上手いこと持っていく必要があるだろう。
佐倉 光
「僕たちの髪の毛、明日にはなくなってしまうらしいんです。
ただそれは小耳に挟んだだけですし、知らずに持っていったかも……
何か事情があるかも知れない。
でも、返してもらえないと僕たちだけじゃない、大勢の人たちが泣くことになります。
こんな小さな子供も」
言って古島を指す。
佐倉 光
「お願いです、あの人について心当たりが、
何か少しでも情報があるなら教えていただけませんか!」
必要なら〈言いくるめ〉振る。
KP
「そんな……」
彼女はあなたの、豊かになりすぎた黒髪を眺める。
古島
「お願いします、おしえてください」
古島が彼女の前に屈み込み、彼女の眼を覗き込む。
KP
あなたの真剣さと古島の泣き落としパワーで、〈何らかの交渉技能〉+40%で判定をどうぞ!
KP
ほぼOKだけどファンブったら面白いの意。>+40%
佐倉 光
1d100 92〈言いくるめ〉!  Sasa
1d100→ 38→成功

佐倉 光
万が一にも坊主にはなりたくない佐倉。
KP
佐倉さんの意地だ。
なお牧志も坊主にはなりたくない模様。古島さんはスキンヘッドになったらなったで新境地を探す模様。
KP
古島さんは牧志(浩子さん)の好奇心がつよい一面が強く出ているのかもなー、と今回の話で思いました。
名前がついたことで、その「個性」がより強くなってこんなことになった。
佐倉 光
>古島さん
好奇心が強くなると体を痛めつけちゃうの……
KP
>古島さん
コピー時のバグで生えた素質をうっかり新境地探求して発掘&固定化させちゃったのかもしれない。
自分のボディに対してもうっかり探求しそう。

KP
あなたは強く訴えかける。彼女の唇が微かに震えた。
KP
「その……、関係があるかどうかは、分からないんですが」
彼女は躊躇いがちにスマホのフォトアプリを開き、一枚の写真を見せる。

そこに写っているのは、先程の男だ。その頭頂部はあなた達が先程見かけたものと違い、年の割に非常に薄く、たよりない。
KP
「鷲頭さん、自分の髪にコンプレックスを持っていたみたいで……。
もしかすると、特効薬を摂取することを拒んでいるのかもしれません。
クリニックの広告で、全員治します! って言ってたから……。

そんな、彼がそんな、他の人を巻き込む程に悩んでいたなんて……」
KP
「鷲頭さんはあのままで十分素敵なのに……」
彼女はどこか熱っぽい視線を画面に向け、ぽつりと切なげに呟いた。
牧志 浩太
「それ自分だけ行かなきゃよかったんじゃないか? なんで盗んだんだよ……」
古島
「衝動的犯行?」
佐倉 光
「ってことは、髪の毛が欲しかったってワケだ。
そのひとも明日スキンヘッドって事知らないんだろ!? 治さないとまずいって伝えればいいんだ!
そのひとの連絡先、分かります!?」
KP
「はいっ、連絡してみます!」
彼女はそう言ってスマホを手に取り、数度コールする。
しかし、気づいていないのか電源を切っているのか、応答がない。
「そんな、鷲頭さん……」
佐倉 光
「じゃあ……行きそうな場所とか!」
言いながらサブスマホを出す。
KP
「心当たり……ですか。
彼が行きそうな場所っていうと、いくつかありますが……」
彼女は少し首を捻り、考えて場所を挙げる。
KP
「仕事先のテレビ局か、彼の家か、それか、いつも行っている電波塔か……」
佐倉 光
「できれば、でいいんですけど、連絡先を教えていただけませんか?
僕、只野っていいます。
あとお名前を教えていただけると!」
なるべく真剣な顔で!
KP
「はい、私、真智っていいます」
KP
名前を聞いた時に【知識】で判定。
佐倉は彼女が何者か知っていた。
KP
サブスマホを取り出そうとすると、先程拾った紙切れがあなたの手の中でくしゃりと音を立てた。
佐倉 光
紙きれか。忘れていた。広げて見る。
KP
▽男が落とした紙
《特効薬の使い方について》

効果を確実なものにするために皮下接種が望ましい。
提携病院に協力要請済み。
副作用を鑑みて、出来るだけ早めの接種を行うこと。
26時間以上経過すると副作用が現れ始める。
特効薬に副作用はない。完璧。

「空輸中に爆発四散するなんて本当にありえない」
「この任務は何に変えても最重要とする」
「14時までに必ず!!!」←赤丸がつけられている
KP
ん?
サブスマホの画面には10:05と表示されている。

これは、もしかして。
思ったよりも 時間が ないのでは?

佐倉さんは《SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1》。
佐倉 光
1d100 61 《SANチェック》 Sasa
1d100→ 81→失敗
SAN 61 → 60
佐倉 光
やっぱあの雨かー
KP
あの雨ですね。
佐倉 光
「やべぇ……」
思わず呟いてしまった。
牧志 浩太
「やべぇ?」
牧志があなたの持つ紙切れを覗き込み…… 絶句した。
牧志 浩太
「やばい」
牧志 浩太
1d100 56 《SANチェック》 Sasa
1d100→ 34→成功
佐倉 光
「14時過ぎたら髪が死ぬかもしれん」
牧志 浩太
「や、やばい。やばすぎる。場所は三カ所っぽいんだよな、急がないと」
牧志がギギギと音のしそうな、ぎこちない様子でこちらを振り向いた。
佐倉 光
「真智さんっ! 鷲頭ってひとに連絡を取り続けて! そんで連絡取れたらすぐに教えてくださいっ!
持ってる薬14時までに摂取しないと、全員禿げるって!」
KP
「え、えええっ!? 分かりました! 鷲頭さん、早く出て……!」
彼女はスマホを握りしめ、電話をかけ始める。

コメント By.佐倉 光
ある日いきなり美しい髪が伸びた。
慌てるPCと髪の毛で遊ぶ気満々のPLのギャップが酷い。

TRPGリプレイ【置】CoC『ファミチキください』 牧志&波照間&佐倉(終)

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TRPGリプレイ CoC『ブルー・スターズ・セパレート』牧志&子供佐倉 2

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【クトゥルフ神話TRPG】
本作は、「 株式会社アークライト  」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc.
PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION 「クトゥルフ神話TRPG」


TRPGリプレイ CoC『CoC6:都市伝説課 おまけシナリオ よ⇔×そ! 迷▼≠役∀都市▱説課へ!』柘榴&枇榔 1

「いってらっしゃい、職員さん」
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TRPGリプレイ【置】CoC『惑いの欠片』 佐倉&牧志 1

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TRPGリプレイ CoC『蒼天のシラユリ』草加&八重山 1

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