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こちらには
『七匹の仔山羊からの脱出』のネタバレがあります。

本編見る!
KP
扉が軋んだような気がしたのは、きっと気のせいだったのだろう。
……ドン! と強いノックの音を最後に、声は聞こえなくなった。
佐倉 光
「今のうちに動くぞ。
あの扉がいつまで保つか分からないからな」
牧志 浩太
「だな……」
佐倉 光
では行きたくない子供部屋だ。
何が出るやら……。
牧志の手を引いて子供部屋の扉の前に行き、南京錠にさっき見つけた鍵をあてがってみる。
KP
扉にぶら下がったいくつもの南京錠は、全て同じ鍵のようだ。あなたが持つ鍵が、鍵穴に吸い込まれる。
佐倉 光
いくつもついてんの……
KP
全ての鍵を取り去ってしまうと、扉は抵抗なく開きそうだ。
佐倉 光
一呼吸。
今までの経験から、深呼吸ひとつしてから踏み込む。
KP
扉を開くと、汚らしいであるとか、悍ましいであるとかいったものとは、少し異なる異様さがあなたの視界に入った。
それが何かというと、管理室と同じ程度の面積をぎっちりと埋めるベッドだ。
三段ベッドが一つ、二段ベッドが二つ、どれもが子供用であろう大きさ。

それ以外には辛うじて箪笥が見えるが、おもちゃやゲームといった、子供向けの品物は見当たらない。
ただ、床や壁に書かれた掠れた落書きの幼さが、ここを子供部屋であると見せていた。
そうでなければ合宿所、いや収容所、いや、家畜を詰め込む小屋のような印象を受けていただろう。
佐倉 光
「鶏小屋みてぇ」
牧志 浩太
「詰め込んである、ってことか?」
佐倉 光
「飼ってた、ってことだろうな」
KP
部屋の壁に、板が打ちつけてある。
窓があったのはここなのだろうか。
佐倉 光
「ここだけ窓があったのか?
妙な構造だな……」
牧志 浩太
「山小屋みたいな造りなんだよな? それなら、他の場所の窓は後から埋めたってことでもないだろうしな。
せめて、居間のあたりにくらいは窓がありそうなものだけど」
佐倉 光
「増築されたのか……?」
ここで調べられるもの……ベッドぐらいだろうか。
窓はちょっと触れてもいいことはなさそうだ。
あとはタンスか。
一応窓際に行って観察してみようか。
KP
窓は幾重にも板で打ちつけられていて、ぱっと見た感じ外は見えそうにない。
ただ、板と板の間には隙間がないこともなく、そこから顔をつければ外くらい覗けそうだ。
ベッドや箪笥を確認することもできるだろう。
佐倉 光
おっと。
外覗けるか。ジャンプスケアありそうだが……
外の様子くらい確認するか。
佐倉 光
そっと近寄って、スキマから外を覗く。
KP
あなたは窓辺にそっと近寄り、板と板の間の僅かな隙間に眼をあてがい外を覗く。
覗いた先は真っ暗だ。隙間が小さくて外が見えないのだろうか。それとも、単純に明かりがないのだろうか。
KP
が。
KP
突如その空間に真っ黒な瞳孔が現われた。
佐倉 光
KP
それはぎょろり、と動いて── 
あなたを見た。
SANチェック成功時減少 1失敗時減少 1D3》。
佐倉 光
CCB<=72 《SANチェック》 (1D100<=72) > 22 > 成功
[ 佐倉 光 ]SAN 72 → 71
佐倉 光
反射的にさがる。
佐倉 光
「くそっ」
牧志 浩太
「佐倉さん、何かいたのか」
佐倉 光
「さっきから外で騒いでるやべーやつに見られたと思う。
人間かどうかは近すぎて分からなかった」
かな?
KP
分からなかった、で合っている。視界一杯に眼が広がった。
……外は不気味な沈黙を守るばかりだ。
佐倉 光
「……やべぇな。中に人間がいることはバレた」
はやいとこ調べよう。
牧志 浩太
「ああ……。急ごう」
チェックの重さ変遷
佐倉 光
ほーらーなー、驚き損だー!
KP
なのでした。
佐倉 光
しかしこのシナリオ、起こっていることのヤバさにくらべて《SANチェック》軽めだ。
佐倉 光
ポイントは多いから低めでくるときついかも知れないが……
KP
割と《SANチェック》レベル感も正統派なんですよね。大きな値を連発しない感じ。
佐倉 光
最近のシナリオ「その程度で1D3!?」って事も多いからね。
あの感覚に浸ってから初めてルールブック見て、「あっ、死体見てもその程度なんだ」ってびっくりしたおもひで。
KP
ですね。あんまりインフレするな、ってルールブックには実は書いてあるっていう。正統派だと基本そんなに回復しませんしね、正気度。
佐倉 光
ガンガン削ってガンガン治してって感じ。
それはそれで楽しいですけどね。
やっぱ《SANチェック》盛り上がるし。
KP
ルールブックのベースだと、「正気度たっかい探索者が来るとほんとに減らない」っていうのがあるし。
あんまり減らな過ぎるよりやっぱり1シナリオ中にそこそこ《SANチェック》してそこそこ発狂してな方が面白いわけで。
佐倉 光
成功しても1おいてけっての見ると、「えっ神話生物でも下手すりゃ0なのに!?」と思わなくもない。
遊び方の変遷ですねぇ。
KP
キャンペーンじゃなくて単発シナリオが多いのもあると思いますね。
1シナリオ中に《SANチェック》盛り上がろうとすると、それなりに大きめなのないと盛り上がらないし。
KP
ですねぇ。変遷。
遊び方が広がって、どっちも楽しい。
ほんとにCoCは遊び方の選択肢が広がって、色々やれて楽しいなと思います。

牧志 浩太
「子供部屋……ここ、箪笥とかありそうか? さっきの文章にあったよな。箪笥の中って」
佐倉 光
「ああ、箪笥あるよ」
調べてみよう。
KP
箪笥の中には、ノートや服などが雑多に詰まっている。
おもちゃの類はやはり無く、わずかな筆記用具がここに住んでいた子供達の、僅かな私物だったのだろうか。
佐倉 光
ノートか。何か記録していた子はいるだろうか。
そういえば箪笥って相変わらず大人は入れそうなサイズ?
KP
七人分の子供の私物を収めた箪笥は大きく、中身を出してしまえば大人でも入れないことはなさそうだ。窮屈だが。
佐倉 光
「中身出して入ったら、『ここにいますよ』って言っているような物だな」
牧志 浩太
「むしろ、中身を出しておけばカモフラージュになるか?」
佐倉 光
「なるほど。探しついでに適当に出しておこう」
KP
では、中身を出してなどしていると……
〈目星〉。牧志は1/2。
佐倉 光
CCB<=88〈目星〉1D100<=88) > 84 > 成功
牧志 浩太
CCB<=98/2〈目星〉1D100) > 47 > 成功
KP
あなたの視線と、手さぐりする牧志の手が同時に同じ場所で止まった。
箪笥の奥に、天板に隠すように貼り付けられた、ぼろぼろのノートが見つかる。
佐倉 光
「親に見られるとまずいノートか」
牧志 浩太
「ってことだよな、これ。明らかに隠してある」
佐倉 光
見てしまおう。
声は低めで読む。
佐倉 光
これで黒歴史の小説とかエロ妄想が書かれていたらそっ閉じするが、まあそれはないだろう。
ていうかむしろそのほうがいいくらいだ。
KP
それは、元々は勉強用のノートらしかった。
子供の字で、上下の隙間にも余すところなく文字が書き込まれている。
これを見ると、潤沢にノートを貰えた環境ではなかったのだろう。
そういった文字の間に小さな字で落書きや別の文字が書かれており、これは勉強用のノートを再利用した日記なのではないかとあたりがつく。
佐倉 光
ノートもくれなかったのか。そうだろうな。
所詮皮を育てるだけの家畜に知性も娯楽も必要なかっただろう。
正直、ツヤツヤした健康な肌を育てるに適した環境とは思えないがな。
効率
佐倉 光
パックだったらそれ自体はそんなに元気じゃなくても使えたのだろうか。
KP
かもしれない。
佐倉 光
こういう『家畜』を大事にしない『飼育施設』見ると、効率悪くないのかなぁ、なんて思ってしまう。
KP
孤児はいくらでもいる、って記述があるから、それこそ劣悪な環境で一人二人潰れてもまた入れればいいやって位だったのかもしれない。
佐倉 光
孤児が最初から状態いいとは思えないからなぁ。
「いくらでも」って戦争でもあったんだろうか。

KP
ぼろぼろになってはいるが、読むことはできそうだ。
それは、こんな内容だった。
▼隠された日記
お顔がいたい。はがされるのはもういやだ。お母さんはオオカミに取り憑かれているんだ。大きな時計の中ならきっと大丈夫。きっと見つからない。
時計の中は、昔、消えちゃった子がいるからダメって、お姉ちゃんが言ってたけれど、消えちゃったって、なんだろう。
こんなところにいるくらいなら、いっそ消えちゃいたいな。
佐倉 光
「消える……?」
牧志 浩太
「時計の中で、消える?」
佐倉 光
「かくれんぼ中行方不明になった、って、ここのことか」
牧志 浩太
「そういうことだよな。……時計の中に入ってて、いなくなったってことか? 家の中なのに?」
佐倉 光
「抜け穴でもあるのか?
それにしても、最初の行方不明者が戻ってこなかったってのが腑に落ちねぇけどな」
牧志 浩太
「可能性はあるかもしれない。おかしくなる前のはずだから、偶然出てそのまま迷子になったとかかもしれないけど」
佐倉 光
「迷子か。確かにな」
牧志 浩太
「そうなんだよな。抜け穴…… こっそり外に出られるようなトンネルがあったりするのか? ほら、昔の小説で、銀行に向かって掘るような、ああいうやつ」
牧志 浩太
「だとすれば、変な所に出てそのまま迷子になったってのも、あるかもしれない」
佐倉 光
「だとすると、ここから逃げるのに使えるかもな」
牧志 浩太
「かもしれない。後で探してみよう。まあ、なんで抜け穴なんかあるのか、ってのは分からないけどさ」
佐倉 光
「それも不思議だよな。窓がないのもそうだし。
……あの時計の後ろに窓があったりするのか?」
牧志 浩太
「ああ。何だったんだ? ここ。
『舞台装置』だから不自然なのかと思ってたけど、それにしても抜け穴? 普通の家じゃなかったとか?」
佐倉 光
「しかし、まずは……
お前の頭なんとかしないとかな?」
牧志 浩太
「とにかく、それは置いといて、まずはそこだな。相変わらず取れそうにない」
佐倉 光
まずは居間の時計調べてみよう。
KP
大きな時計は変わらず居間に鎮座している。
抜け穴が無いか探すのならば、〈目星〉。牧志は1/2。
佐倉 光
CCB<=88〈目星〉1D100<=88) > 26 > 成功
牧志 浩太
CCB<=98/2〈目星〉1D100<=49) > 69 > 失敗
佐倉 光
そういえばベッドって調べても何も無かったんだろうか。
なんなら後で戻ろう。
KP
ベッドはまだ調べてませんね。
佐倉 光
時計の周囲と中をよくよく調べてみる。
KP
あなたは時計の中、その後ろや側面に、不自然な板や押したり引いたりできそうな場所がないか探す。
牧志は指先の感覚をたよりに、時計の中板に触れる。
しかし、時計の中はただのがらんどうだった。
側面に何かありそうでもなく、不自然に浮いている板も、動かせそうな物もない。
あるのは動かなくなった時計の機構だけだ。
牧志 浩太
「何もないな……。そういうことじゃなかったのか?」
佐倉 光
時計は動きそう?
軽く引いたり押したりしてみる。
「俺の力で動かないんじゃ、子供にも動かすのは無理だよな……」
佐倉 光
何かパーツはめると動く系かしら。
KP
時計は壁に固定されているのか、動かない。
佐倉 光
「ちぇ、あてが外れたな。
やめやめ、こっちは後回しだ。
さっきの部屋のベッドも調べてみようぜ」
牧志 浩太
「だな」
佐倉 光
子供部屋に戻り、ベッドをよく見ることにする。
KP
子供部屋のベッドを調べようとしてまず気づくのは、どのベッドの枕にもタオルが巻かれていることだ。タオルには、黒い染みが点々とついている。

そしてもう一つ、気づくことがある。
下段のベッドの上に、まるで誰かに宛てるかのように、ノートを破ったらしい紙がぽつんと置かれているのだ。
佐倉 光
「顔、剥がれてたんだもんな……」
牧志 浩太
「血か何か、ついてたのか」
佐倉 光
「そんなとこ」
牧志 浩太
「顔を、剥がれたまま……、ここで寝てたんだな。眠れなかっただろうな……」
佐倉 光
生きたまま顔の皮を剥がれる。
しかもやるのは素人で、『母親』だ。
間違ってもそんな立場になりたくないな。
逆らえば『流される』。
もしかしたらその方がマシだったのかも知れない。
佐倉 光
紙きれを拾う。
KP
その紙きれには、拙い字だが丁寧に文字が書かれていた。

 ここに来た人へ。

そんな一言で始まっていた。
佐倉 光
「!?」
今までの物と明らかに違う。
KP
『ここに来た人へ』?
それは、子供達同士のやりとりでは、明らかにないようだった。『日記』でさえない。
それは、『手紙』だ。
誰への?
あなた達への、とでもいうのだろうか。
佐倉 光
「俺達宛だ。
……たぶんな?」
牧志 浩太
「何だって、俺達宛?」
佐倉 光
「まあ、そう見えるってだけ、だけど」
牧志 浩太
「どうして、そんなものが」
佐倉 光
読み進める。
▼手紙
ここに来た人へ。

本物のお母さんは扉の外にはいません。扉の外にはオオカミがいます。本物のお母さんは、この家の上。
お母さんに取り憑いたオオカミにも気をつけて下さい。

お母さんはわたしを探しています。でもわたしはもう体がなくてお母さんには見つけてもらえません。
私の代わりにそのお面をお母さんにつけてあげてください。

ここには2度と来られないから、忘れ物はしないで。

もう1つだけお願い。
わたしたち7人の首輪を持って帰って。

まきこんでごめんなさい。
 どうかお願いします。
佐倉 光
「……俺達宛、で良さそうだ。
首輪……?」
KP
あなたが手紙を声に出して読み終わった、その時だった。
ごとん、と目の前から重い音がした。
牧志 浩太
「え……、」
KP
それは何かが落ちる音だった。
佐倉 光
見下ろす。
KP
そこには、牧志の頭についていたはずの山羊の仮面が、虚ろな眼球をこちらに向けながら転がっていた。
佐倉 光
「……は?」
牧志の顔を見る。
牧志 浩太
「佐倉……、さん?」
KP
あなたは視線を上げる。
見慣れたものと目が合った。
それは、
驚愕に目を円くした、あなた自身の顔だった。


佐倉 光
は????
佐倉 光
なんじゃこりゃ。
佐倉 光
「え? は? なにこれ?」
ペタペタ触る。
牧志 浩太
「佐倉……、さん? だよな、?」
あなたの顔が、あなたの唇がはくはくと動く。
そこから牧志の声が出る。
触れるとその顔には血が通っており、くすぐったそうに口元が歪む。
佐倉 光
「ちょっと待て。俺の想定二段ほど超えられてる。
俺の顔どうなってる?」
牧志 浩太
「えっと、その様子だと、俺の顔も変なんだな?
……佐倉さん、俺の顔になってる」
佐倉 光
「……
そっちは俺の顔になってる」
牧志 浩太
「俺達…… 入れ替わってるのか? 顔だけ?」
佐倉 光
「そういうことみたいだ。
何がどうなっているんだ?」
牧志 浩太
「何がどうなってるんだ、俺もわからない。
でも、首から下は佐倉さんの肌の色だ」
KP
よく見れば、山羊の仮面に覆われていなかった首から下は、見慣れた牧志の肌の色をしている。

顔だけが、入れ替わっているのだ。
佐倉はここで顔が入れ替わったと思い込んでいますが、実は最初からこの状態だったのです。
KP
SANチェック成功時減少 1失敗時減少 1D3》。
牧志 浩太
CCB<=59 《SANチェック》 (1D100<=59) > 80 > 失敗
1d3 (1D3) > 1
[ 牧志 浩太 ]SAN 59 → 58
佐倉 光
CCB<=71 《SANチェック》 (1D100<=71) > 41 > 成功
[ 佐倉 光 ]SAN 71 → 70
表現
それぞれの頭がそれぞれの顔の所に貼られました。
佐倉 光
ログの方が表情豊かになりそうな不思議な卓。
KP
表情差分入れようかと思ったけどコマがめちゃめちゃになるし大変なので、そこまではやらなかったんですよね。
佐倉 光
コマコピーして胴体から下だけ貼るという逆転の手段もあり
KP
ああー、確かにそれもありでしたね。

佐倉 光
「あーもー何がどうなってんだよ!」
牧志 浩太
「俺も分からない、何だこれ。
顔を入れ替えるって、あのミルクってやつか?
でも、なんで俺達に? 俺達顔なんか剥がされなかったよな? 剥がされたら痛みで気づくよな?」
牧志は混乱した様子で捲し立て、不思議そうに自身の顔に触れる。
佐倉 光
「剥がす・貼るって物理じゃねぇのかよ!?
くそ、ヤギ頭外せば解決だと思ったのに面倒なことに……」
牧志 浩太
「ああ……、そりゃ顔が入れ替わってても生存に影響はないけどさ、何があるか分からないし。
と、とにかくさっきの手紙の内容だ。あれ、俺達に向けた内容だったよな?」
佐倉 光
「そう、それだ」
KP
牧志がそう言って手紙の内容に言及しようとしたとき。
あの打ちつけられた板の向こう、窓の方から。
激しいノックの音が響いた。
佐倉 光
「うぉ近っ!?」
牧志 浩太
「くそ、今度は窓側……! さっきので見られたからか!」
KP
不自然なほどに優しく甘い声が、語りかけてくる。
KP
お母さん。探したのよ、開けて頂戴。探したのよ、開けて頂戴。探したの。開けて頂戴。お母さん。探し。開けて頂戴。
頂戴。開け。お母さん。探したのよ、開けて頂戴。探した、開けて頂戴。たの。探したの。開けて頂戴。お母さん、お母さん。探し。開けて頂戴。
佐倉 光
「うるせぇぞ黙れ狼」
KP
お母。さん。お母さん。探したのよ、開けて。探したのよ、開けて頂戴。したの。頂戴。お母さん。探し。開けて頂戴。
佐倉 光
「……うわこわ」
KP
開けて開けて頂戴お母さん探し探したのよ開けて頂戴頂戴開けてお母さん開けお母さん探し探したのよ開けて頂戴頂戴開けてお母さん開け
KP
ドン! ドンドン、ドン!
KP
開け開け開け開け開け開け開け開け開け開け
佐倉 光
ヤギ頭持って部屋を出て、
南京錠かけよう。
牧志 浩太
そろりそろりと、牧志はあなたと共に部屋を出る。
KP
激しいノックの音の中、南京錠がかちゃりと錠の嵌る音をさせた。
牧志 浩太
「……」
佐倉 光
いくつかあったヤツ全部かけとこう。で、一個だけ錠前持っていこうかな。
何かに使える可能性が一応あるし、南京錠の個数かけたところで強度は大差ないだろうしな。
KP
なるほど。あなたは南京錠を持って行くことができる。
佐倉 光
「屋根裏に行こう」
牧志 浩太
「ああ」頷いて、そろりそろりと子供部屋の方から後ずさるように離れる。
牧志 浩太
「今のうちだ」
KP
激しいノックの音が、子供部屋の中からひっきりなしに響いている。
佐倉 光
先ほど移動させた椅子に登って玄関の天井を探ってみる。
KP
火掻き棒で天井を探ると、天井にある扉を引っ張り出すことができそうだ。
佐倉 光
そういえばあのヤベー瓶用途あるのかなぁ……
用途が分からないのが虫の瓶とあの甘い香りの瓶だ。
ただのホラーアイテムかもしれんが……
顔の皮は敵の気をひけるかも知れないが、ちょっと触れたくはないな。
佐倉 光
扉を引っ張り出す。
牧志 浩太
牧志があなたの足下に屈みこみ、椅子を支える。
KP
ガチャン、と音を立てて階段が引き出されたとき、ノックの音は止まった。
広めの玄関スペースが埋まるほどの長い階段は、屋根裏に向かって伸びている。
佐倉 光
ミルクか……
あの白い小瓶持って行けるかな?
KP
あの空の瓶なら、持って行くことができる。
佐倉 光
ああ、中身は入っていないのか。
残り香にやられた、ということかな。
KP
ないですね。白いものがこびりついているだけ。
僅かに残った白いものの香りにやられたようです。
佐倉 光
あの部屋で首輪探すの忘れた。
箪笥の中にそれらしいものはあったかな。
KP
見た感じ、ベッドや箪笥にそれらしいものはなかったように思う。
佐倉 光
「牧志、今まで見た部屋に首輪と呼べるような物はあったかな……」
牧志は見てないか。
じゃあ思い出してみる。
KP
【アイデア】
佐倉 光
CCB<=85 【アイデア】 (1D100<=85) > 69 > 成功
鎖くらいしか……
KP
そういったものは見なかったように思う。
佐倉 光
「とすると、上か?」
牧志 浩太
「他に心当たりはないしな。あるとして、上じゃないかと思う。……『お母さん』のいる部屋か……」
佐倉 光
よし、じゃあ登ってみよう。
KP
ガチャ、ガチャ、と屋根裏への階段は微かな音を立て、あなた達二人の体重を支える。
幸い、階段に崩れたり折れたりしそうな感じはない。
いれかえ
佐倉 光
今二人は首だけすげ替えたみたいになってるのかな。
KP
首というか、顔ですね。自分の顔が牧志の頭に張りついてる。
佐倉 光
顔だけか。
髪の毛はそのままなのかな。
KP
です。顔だけ。
前髪だけ一部佐倉さんのになってたりするかも。
佐倉 光
それは再現大変そうだ。
KP
なんですよね。画像いじらないと無理そう。
でも「顔面の皮膚」ってところからすると首全体ではないよなーと。
佐倉 光
このシナリオからいっても顔の皮だけ入れ替わってそうですしね。異様。
変な顔出し看板みたいになってる。
KP
そう異様。


KP
……階段を登ると、すぐに異様なものが目に入った。
用途を想像したくもない、禍々しい器具や刃物の群れ。
それが立てかけられた壁は、一面の鏡張り。

それと共に、いっそ怖気がするほどに煌びやかな装飾で飾られた、成人女性サイズの服がいくつも、いくつも吊るされていた。
佐倉 光
「うわ……」
KP
不自然に固定された何脚もの小さな椅子の足元には鎖が取りつけられ、辺りの床は一面、赤黒く染まっていた。
牧志 浩太
「くそ……」
佐倉 光
下は鏡が外されていたが……
KP
一面の鏡が、顔の入れ替わったあなた達の姿を映し出す。
佐倉 光
「……うわ、本当に牧志の顔だ。
違和感なさ過ぎてこわい」
牧志 浩太
「俺も、佐倉さんの顔になってるな……。その割に、髪は途中から俺の髪。
本当に、『顔だけ』入れ替わってるんだな」
佐倉 光
「魔術的なもんか……」
佐倉 光
「ここに母親がいるんだったな。
ヤギを被せろって、どういうことだ?」
ぐるりと見渡す。
首輪に、ミルクに、母親の体か……
佐倉 光
ミルクってまさか
まさかねぇ?
KP
悍ましく血生臭い室内には、一面に噎せ返るような悪臭が漂っていた。

部屋の奥に目を向ける。
ちょうど部屋の中心に、それはあった。いや、いた。

それは、大きなロッキングチェアであり、その上に背をもたれて座っているひとりの女性だった。
煌びやかな服を着た彼女は、どうやら老婆と見えた。

いや。老婆のように萎びた彼女は、首をもたげたままそこでミイラとなってこと切れているのだ。
眼球があった場所で、何かが蠢いた。
落ち窪んだその奥から…… 小蠅がぶうんと羽音を立てて出てきた。

その奥を覗けば、無数に蠢く白い蛆虫の巣となっているのだ。
佐倉 光
普通に死体か。
佐倉 光
「……美しくありたい、か。
女ってそんなもんなのかな」
牧志 浩太
「分からないけどさ……。こんなのじゃないだろ。美しくありたいって、こんなのじゃないだろ」
牧志 浩太
「こんなもの、のはずないだろ」
KP
彼女の膝には、犬につけるような首輪が七つ。
それから、大切そうにその腕に抱かれた、乳白色の液体が半分程入った瓶。
そこから、この場に不似合いな甘い香りが漏れ出ていた。
KP
SANチェック成功時減少 1失敗時減少 1D3》。
佐倉 光
「これ、さっきの……」
CCB<=70 《SANチェック》 (1D100<=70) > 19 > 成功
[ 佐倉 光 ]SAN 70 → 69
牧志 浩太
CCB<=58 《SANチェック》 (1D100<=58) > 73 > 失敗
1d3 (1D3) > 2
[ 牧志 浩太 ]SAN 58 → 56
佐倉 光
よかったそこまであたおかじゃなかった。
クロヤギの頭被せたら乳が出るのかと思ったわ。
KP
それはなかなかにやべぇ。
KP
あなたには分かる。それは、先程あなたが嗅いだ空の瓶から漂う香りと、同じ香りだ。
佐倉 光
まず七つの首輪を回収して手首に通す。
KP
その首輪は、子供達の首についていたものだとすれば、寂しくなるほど小さく見えた。
佐倉 光
「形見、か。
この女、どうしてここで死んだんだ。
普通に老衰か?」
牧志 浩太
「どうなんだろうな。殺された、って感じにも見えないけど」
佐倉 光
とりあえず山羊の頭被せるか。
邪魔だし。
牧志 浩太
「……俺達を見てるのかな、あの子。少なくとも、俺達がここに来た事は分かったんだよな」
佐倉 光
「体がない、って幽霊の頼み事って事かよ」
牧志 浩太
「そうなるな。……この首輪、仲間達を一緒に連れ出して欲しいって、そういうことなのかな。
こんな所になんて、いたくないだろうから」
佐倉 光
「そうかもな」
しっかし、問題だらけだ。
狼問題はこれで片付くとは思えないし、俺達の顔はそのままだし、あの時計から消える方法は分からないし……
KP
あなたは山羊の仮面を干乾びた女性の頭にかぶせようと、手を伸ばす。
その瞬間、女性の膝にあった瓶がひとりでに割れ、中の液体があなたと牧志の顔に飛び散る。
佐倉 光
瓶を先に調べるべきだったのか?
牧志 浩太
「うわっ」
佐倉 光
「うぉ!?」
KP
目の前で、あなたの顔が、べろりと剥がれた。
まるでゴムマスクか何かのように。
佐倉 光
「うわぁ!?」
慌ててその皮を受け止めようとする。
自分の顔からも剥がれてる!?
KP
その下は赤黒い筋肉だった。ひくひくと蠢く筋肉、脂肪、そして血液の気配。
あなたの顔がひりひりと痛む。顔全体が。まるで顔を剥がれたように。

顔を失った牧志が慌てて手を差し出す、その手の中にあなたについていた顔だったのだろう、薄い皮膚が落ちる。
佐倉 光
普通に痛いのかよ!
牧志 浩太
その蠢くむきだしの人体の中で、眼球だけが牧志の眼の色をしていた。
佐倉 光
じゃあ牧志が取った皮を広げて牧志の顔に貼り付ける。
自分で貼るとズレそうだ。
「痛い痛い痛い痛い痛い痛い」
KP
薄い皮を広げて顔に押しつけると、異様なことにまるで自ら位置を探すかのように、じわじわと顔の上で広がっていく。
牧志 浩太
「う、うう、ううう、」
くしゃくしゃと蠢く皮膚を顔の上に張りつけながら、牧志が同じようにあなたの顔に薄い皮を押しつける。
佐倉 光
「なんでさっきは瞬時だったのに今回は普通に痛いんだよ反則だろこんなの!? 牧志頼むシワにならないように」
佐倉 光
牧志の指が顔に触れたら喋るのやめて目を閉じる。
KP
あなたの顔の上で皮膚が広がっていく。
顔の上で自ら蠢くそれがぴんと張り、絶えず痛みを訴えるむき出しの筋肉を覆っていく。
佐倉 光
「うぇぇぇぇ気持ち悪」
KP
痛みが皮膚の内側に押し込められ、外気と遮断されていく。
牧志 浩太
牧志の顔の上で縮れた皮が少しずつ、牧志の肌の色に戻っていくのが見える。
佐倉 光
「やべぇだろマジで一瞬でも出たのやべぇだろ。
もっと魔術的なアレでなんとかしろよ」
佐倉 光
「ざけんなもうマジで」
KP
皮膚はゆっくりとあなたの顔を覆い、しなやかな伸縮性を取り戻す。
暫くすると、まるで何事もなかったかのように、あなたの顔は、正しく一体の「顔」に戻っていた。
牧志 浩太
「うう、痛、気持ち悪……」
呻く牧志の顔は、見慣れている「牧志の顔」に、今度こそ戻っていた。
佐倉 光
「うう、細菌入ってそうですっげぇ嫌だぁ」
牧志 浩太
「後で化膿したらどうしようこれ。嫌過ぎる。
そこは外気とかミルクとか入る場所じゃない」
佐倉 光
発声練習でもするかのように顔を大きく動かす。アエイウエオアオってあれだ。
KP
あなたの皮膚は剥がれたりせず、あなたの意図に添ってなめらかに動く。
顔全体から甘い匂いがしている気がした。
佐倉 光
「半端に物理なのひでぇ」
牧志 浩太
「本当にな、なんで半端に物理なんだよ」
佐倉 光
顔剥がすのってこのミルクでやってたわけじゃないのか?
さっきの器具はその前に使ってたってわけか。
KP
SANチェック成功時減少 1失敗時減少 1D3》。
佐倉 光
CCB<=69 《SANチェック》 (1D100<=69) > 2 > 決定的成功/スペシャル
[ 佐倉 光 ]SAN 69 → 68
牧志 浩太
CCB<=56 《SANチェック》 (1D100<=56) > 17 > 成功
佐倉 光
また無駄クリだよ。
KP
佐倉さん、《SANチェック》クリファンしがち。
佐倉 光
なんか多いんだよなぁ……
牧志 浩太
「うう、何だか顔から甘い匂いがする」
佐倉 光
「よし、問題が片付いた。
あとは脱出するだけだな!」
牧志 浩太
「だな、何だか分からないけど、あとは出るだけだ。
それで、あの山羊の仮面か?」
佐倉 光
改めてヤギ頭の両角を掴み、白いミルクが滴っているようなら中に広げて
ミイラの頭に被せる。
KP
あなたは女性の頭に山羊の仮面をかぶせる。
女性の指がびくりと跳ねた。
がくがくと痙攣しながらずるり、ずるり、と、身体が椅子からずり落ちていく。
佐倉 光
「……なにっ!?」
離れて身構える。
牧志 浩太
牧志がほぼ同時に、咄嗟に身構える。
KP
ほぼ仰向けの状態で倒れているそれは、突如背筋を逆に曲げ、ブリッジの様な四つん這いの状態で起き上がり、

ぐるんとこちらを向いた。
KP
「私の可愛いお顔。ちょうだい、ちょうだい」
佐倉 光
こっわ。なにこれこっわ。
牧志 浩太
「うわ、くそ……!」
佐倉 光
「自分の代わりに見つけて貰えってことかぁ!?」
KP
獣の様に山羊の頭の女は吠えた。
ガサガサと音を立てて、あなた達へと飛び掛かろうとする。

女は醜悪な呻き声を上げながら、あなた達の顔に手を伸ばした。
佐倉 光
「俺男だよ!?」
しかもAPP8だよ!?
KP
その時。
その瞬間、あなたの腕に通されていた首輪が、微かに鈴の音を立てた。
白い光がその場を包む。
白くぼんやりとした足のない7人の子供が、獣の様に吠える女性の前に躍り出た。
佐倉 光
足のないって「幽霊」って意味だよね??
それ以上の意味はないよな!?
KP
「あとはよろしくね」
一番小さな子供が振り返って、あなた達に微笑む。
その子は目の前の女性を押さえ、腹を割き、石を詰め始める。地獄よりも酷く醜い悲鳴が轟いた。
佐倉 光
「うっわ……」
牧志 浩太
「あれは、子供達か?」
佐倉 光
「復讐……」
KP
女は石を詰められながら、最後の力でもがいた。
喉まで石でいっぱいになった口を開き、

叫ぶ。
屋根へと向かって。
KP
「入っておいで!!
手に入らないなら、いっそ、こいつらを食べておやり!!」

女は自らの口を引き裂きながら、絶叫する。
佐倉 光
うわ
KP
屋根がメキメキと音を立て、光が差し込む。
その隙間からうぞうぞと潜り込んでくるのは、黒く悍ましい大量の触手であった。

SANチェック成功時減少 1失敗時減少 1D3》。
佐倉 光
CCB<=68 《SANチェック》 (1D100<=68) > 58 > 成功
[ 佐倉 光 ]SAN 68 → 67
牧志 浩太
CCB<=56 《SANチェック》 (1D100<=56) > 11 > スペシャル
[ 牧志 浩太 ]SAN 56 → 55
佐倉 光
「牧志、下に降りよう!」
牧志 浩太
「あ、ああ!」
KP
「お外のオオカミが来るよ! 早く隠れて!」
子供達の声があなた達の後ろに響く。
佐倉 光
階段を駆け下りる。
KP
階段を下りれば、玄関からドン! ドン! と恐ろしいノックの音が鳴り響いており、玄関の隙間からも黒い触手がじわじわと入り込んできているのに気が付くだろう。

もう時間がない!
佐倉 光
「くそ、くそくそ、もうあそこに賭けるしかねぇじゃねぇか!」
牧志 浩太
「くそ、玄関からも来た……!」
佐倉 光
時計を指す!
「ベッドに隠れろ!」
牧志 浩太
「ああ!」
牧志は一瞬、頷きを返した。
時計の中へと飛び込む!
佐倉 光
意味があるかは分からないが、叫んで牧志と一緒に時計に飛び込む。
KP
時計の外からずるり、ずるりと何かがのたくっている様な音が聞こえて来る。
それは、少しずつこちらに近づいてきているようだ。

「お母さんよ、お母さんよ、お母さんよ……」
ずるり、ずるりとのたくる音に紛れて聞こえるのは、あの甘く優しい声だった。
佐倉 光
口を押さえ、呼吸を殺す。
「ここでは人が消えている」。
ならばきっとここには「なにかがある」。
KP
時計の中の狭い空間で牧志とともに息を殺す。
押さえた口の中に甘い匂いが溢れた。
口の中に、鼻の中に、あの甘い匂いをいっぱいに感じる。
佐倉 光
そうきたかぁ。逃げ場がないw
KP
不意にあなたは押さえた口の中から、そわそわとした意味の分からない高揚感が満ちてくるのを感じる。

あなたの横で牧志が身じろぎをしたのを感じた。
息を殺していなければならないのに、そわそわと勝手に身体が動き出す。

じわりと口角が上がる。笑っている場合ではないというのに。
佐倉 光
唇を噛んで耐えようとする。
KP
甘い匂いが口の中に鼻の中に顔の皮膚全体に満ちて心を揺さぶる。
そんな場合ではないのに、外では重たげに触手が這いずりあなた達を探しているのに。
なぜだかどうしようもなく楽しくなってくる。
腹の奥から笑いがこみあげてくる。
佐倉 光
牧志の手を探して、掴む。
鼻をつまみ息を止めて、少しでも長く抵抗する。
牧志 浩太
牧志は満面の笑みを浮かべていた。ひくひくと口の端を震わせ、笑いだしたくなるのを必死に堪えながら、あなたの手にしがみつく。
KP
二人とも、【POW】×3で判定!
佐倉 光
CCB<=(15×3) 【POW】 (1D100<=45) > 69 > 失敗
牧志 浩太
CCB<=(12×3) 【POW】 (1D100<=36) > 35 > 成功
佐倉 光
スーン
KP
腹の奥から笑い声が溢れ出てくる。楽しい。心地よい。落ち着いていられない。牧志がはち切れそうな笑みを浮かべてひく、ひく、と喉を震わせている。

笑いだしたくてたまらない。
笑うわけにはいかない。
笑い声など上げてしまえば、一瞬で気づかれるだろう。

あなたは耐えねばならない。
腹の奥から溢れ出てくる快楽に。
佐倉 光
喉をひくつかせ、自分の足に爪を立てる。
痛い。痛い。楽しくない。
隠れろ。死ぬ。嬉しいのは錯覚。
牧志 浩太
牧志が眼球を上擦らせびくびくと傍らで震える。満面の笑みを浮かべたまま、あなたの手を痛いほどの力で握りしめる。
KP
二人とも、笑い声に耐えるための判定を行う。
成功値は内緒。1d100でロールだ!

POW判定に失敗した佐倉さんは2回(2ラウンド)、牧志は1回(1ラウンド)。
佐倉 光
1d100 (1D100) > 45
1d100 (1D100) > 52
牧志 浩太
1d100 (1D100) > 4
佐倉 光
すげぇ
KP
お、牧志はクリティカルだ。なんだか分からないが成長チェック。
佐倉 光
精神修行みたい
KP
あなた達は腹の底から湧き上がってくる快楽に、口の中を鼻の中を一杯に埋める甘い香りに、必死に抗う。
痛みを苦痛を総動員して、耐える。耐える。
顔中に張りついた甘いミルクの香りが口を鼻を眼を筋肉を侵す。
牧志 浩太
「っぐ……!」
牧志が笑う口に自らの拳を突っ込んだ。苦しげにえずきながら拳を噛みしめる。微かに血の匂い。
佐倉 光
くそ、くそくそくそ、ふざけるな!
怒りを沸き立たせようとひたすらここで起きた非道な行いを思い出そうとする。
自分たちを襲う不条理を。
かつて子供達を襲った苦痛と恐怖を。
KP
甘い匂いが口と鼻から気道を侵して肺に満ち溢れ血液を巡って脳を浸す。僅かな呼吸が甘い匂いに満たされる。
それは狂気だった。
外から差し込まれる脈絡のない感情。唐突で不条理な狂気
牧志 浩太
牧志が口を笑みの形に歪めたまま、眼の端から涙を流して肩を震わせる。
佐倉 光
気付いたなら、〈精神分析〉で抵抗できるかなぁ。
KP
〈精神分析〉する余裕はないかな。
佐倉 光
そっかー。
KP
あなた達は耐える。耐える。耐え続ける。
無限の時間のようにすら思えた。
佐倉 光
いつまでこうしてりゃいいんだよ。
狼はいつになったら諦めるんだよ……!
KP
浮き上がる心を必死に苦痛と怒りで縛りつけ、耐える。
KP
「お母さんよお母さんよお母さんよ……」
甘く優しい声が静かな部屋に響く。その合間に、ずるりずるりとのたくる音。
KP
……無限の時間にも思えた祈りの果てに。
次第に、音が遠ざかってゆく。
佐倉 光
肌をかきむしる指先には血がついていただろう。
KP
……そして、

KP
そして、静寂が訪れた。
いつしか強く瞑っていた眼を開けば……、
世界がまるで、夢が覚める時のように揺らめいていた。
KP
あなた達がいる場所は、時計の中ではなかった。
どことも知れない空間の中、遠くに陽炎のように揺らめく、あの小屋が見えた。
それは次第に、溶けるように消えてゆく。
佐倉 光
「終わった……?
ターミナルか何かだったのか?」
KP
あなたの言葉は声にならなかった。意識が、夢のように溶けてゆく。
溶けて。溶けて……
もう、甘い匂いはしなかった。

KP
あなたは、ふと目を覚ますだろう。
そこは雑草が生い茂った、どこかの空き地だった。
一軒家が立っていたのだろう広さのその空き地は長らく放置されているようで、立てられた不動産屋の看板の文字は擦れが酷く、傾いている。
佐倉 光
「喉と腹筋痛ぇ……」
牧志 浩太
「うう……、」傍らで牧志が呻きながら、身を起こす。
「俺も。ついでに手も痛い」
歯を立てたらしい牧志の手の甲からは、少し血が流れている。
KP
あなたの身体は先程意識を失った時のままだ。
顔の皮膚はきちんと顔に張りついて一体となっていて、剥がれたりする様子はない。
佐倉 光
「何だったんだよ、くそ」
腕に首輪はついてる?
KP
ふと、あなたはその手に小さな首輪が通ったままなのに気づく。
気づいた瞬間、それはボロボロと崩れて塵になり、風に乗って辺りへ散らばっていく。

欠片はキラキラと煌めきながら、風に吹かれて見えなくなっていった。
KP
「あそこから出してくれてありがとう」
幼い穏やかな声が、耳元で囁いたような気がした。
牧志 浩太
「何だったんだか……。結局、訳わからなかったな」
佐倉 光
「とりあえず片付いたか……」
牧志 浩太
「はぁ……。疲れた。
ああ、とりあえず片付いたみたいだな」
佐倉 光
「クソみてぇな悪意に巻き込まれたってことしか分からなかったな。
『笑ってはいけない』はもう終わってんだよクソが」
牧志 浩太
「全くだ。でも、子供達の望みは叶えられたのかな」
佐倉 光
「ああ、それは、たぶん」
腕を差し出すと、最後の破片が風に乗って飛んで行くだろう。
KP
ひらりと破片が飛んでいった先に、見慣れたビルが見えた。
牧志 浩太
「なら……、よかった。
いや、俺達巻き込んだのはよくないけど。
結局何だったんだ、ほんと」
佐倉 光
「ま……終わり良ければ全て良し」
牧志 浩太
「……そうだな。
疲れたし、帰ろう。佐倉さん」
牧志は草を払い、立ち上がる。
佐倉 光
「そうだな、帰ろうぜ」
牧志 浩太
「ああ」
佐倉 光
立ち上がる。
KP
あなた達の背後を、穏やかな風が見送った。


「Escapeghost-7匹の仔山羊からの脱出-」
END A-1: Escape ghost

END.


佐倉 光
ありがとうございましたー!
KP
ありがとうございました! 二人とも生還です。
生還報酬は正気度回復。1d10+1d3です。
佐倉 光
1d10+1d3 (1D10+1D3) > 1[1]+3[3] > 4
[ 佐倉 光 ]SAN 67 → 71
佐倉 光
ひっく!
KP
低っ!
牧志 浩太
1d10+1d3 (1D10+1D3) > 9[9]+1[1] > 10
[ 牧志 浩太 ]SAN 55 → 65
KP
▼END A-1: Escape ghost
7人の幼い幽霊たちは、あなた達のおかげで、忌まわしい記憶によって囚われていたあの家から逃げる事ができる。

“Escape ghost”素直なタイトル回収エンドである。
佐倉 光
GoatじゃなくてGhostだった。
KP
ScapegoatなENDもあります。
佐倉 光
ほうほう。
KP
まず成長! 【CON】ロールはシナリオ中で使用した・または関係のある技能の成長ロールとします。
笑い声に耐えるロールはPOWロール扱いです。こちらもシナリオ中で使用した・または関係のある技能の成長ロール。
佐倉 光
後遺症ロールかぁー
痛みを逃す判定だったから普通に《ディア(応急手当)》かなー
CCB<=49〈応急手当〉1D100<=49) > 29 > 成功
佐倉 光
こういう時だけ成功するんだもんなー
KP
あるある
牧志 浩太
関係のある技能何だろうな~
使った技能は割と〈目星〉ばっかりだから、ここは関係のある技能で考えたいな。
時計の中に隠れてる所だったし、〈隠れる〉かな。
CCB<=10〈隠れる〉成長ロール (1D100<=10) > 11 > 失敗
1d10 (1D10) > 4
隠れる10→14。
CCB<=98〈目星〉成長ロール (1D100<=98) > 56 > 成功
こちらは以上。
KP
さて、お時間ありましたら背景情報とエンディング分岐の話と思いますが、いかがでしょうか?
お時間なければDiscordでやります。
佐倉 光
ききたい!
KP
ではまず背景情報!
巻き込まれた探索者視点では女性が狂った理由くらいしかわからん話ですが、実は色々あります。あの時計なにとか。
KP
まず、あなた達が巻き込まれた理由。
佐倉 光
長くいるとワープしちゃうか時間が飛ぶしかわかんなかった。
理由あったのか!
KP
あなた達をこの家に呼んだのは、この家に染み付いている施設の管理人、通称『お母さん』の怨念である。あなた達の顔の皮を剥ぎ、死後未だ自身の美容のために使おうと企てている。

さらに、自身の施設にいた末っ子と呼ばれる子供を探しており、その子供を手中に収めるまでは満足できない怨霊だ。

……案外女の子でなくてもいいらしい。
佐倉 光
APP8の男でもいいのかよ!
KP
いいらしいのか、狂い過ぎててもはや判断能力がどこかいってたのかは謎。
KP
そして、あなた達の顔が入れ替わっていた理由は別にある。
それとは別に、あなたと牧志の顔を入れ替えたのは、この家に以前住んでいた7人の子供達の霊である。
子供達はあなた達を狙う『母親』の目からあなた達を逸らすために、この家にいる間の応急処置として、あなた達の顔の皮を入れ替えた。

7人の子供達は自分たちの魂が宿った首輪をこの家から外に持ち出して欲しいので、あなた達にこの家を探索させたい。
その為、あなた達に一部強引な手を含めて協力してくれた。
佐倉 光
顔入れ替えると大丈夫になるの?
で、顔が戻ったからママァンが目覚めて襲ってきた?
KP
らしい。
佐倉 光
ヤギ頭何だったんだろ。
KP
この家については更にまだ色々ありまして。
まず、劇中で出てきたもの。
▼お母さん
お母さんと呼ばれる彼女はこの家で昔小さな孤児院を開いており、その最中、悪意に塗れた魔術書の写しを手にしてしまった。
その内容とは、自身を美しくするために人間の皮膚を使う忌まわしい内容で、彼女はすっかりその呪われた文章の虜になってしまったのである。

猟奇的記載に取り憑かれた彼女はどんどん正気度を失い、知能までも奪われていく。
自分の知らないうちに呪文を行使し、子供たちを犠牲にして美しくなろうともがき、苦しむ。
最後に残った7人のうち6人を犠牲にしたところで末っ子に討ち取られ、屋根裏部屋で干乾びるまで拘束され続けた。

彼女の怨念は今も末っ子を探している。末っ子を捕まえるか、美の頂点に立つまで満足はしないだろう。
佐倉 光
討ち取ったのか
KP
「拘束」と言えるものは明確に描写されていなかったので、物理的な拘束ではなかったのかな、とも思いますね。
そう、討ち取られたらしい。
▼黒い仔山羊
そんな中、この家の周囲の森に黒い仔山羊(6版基本ルールブック177P)が現れる。
彼らはシュブ=ニグラスの代理人として供物としてこの家にいる人間を狙ってきた。
しかし、元来土地にある力とこの家で行われてきた呪文の力で、招かれないものである彼らはこの家には入れない。
ただし、この呪文は不完全なものであるため、「どうぞお入りください」と一言言ってしまえば中に入ってきてしまう。

女性は黒い仔山羊に自分の子供達を奪われ、美容の機会を失う事を恐れて、家の窓に板を張り、子供達を監禁していた。
末っ子は、女性を討ち取った後、それを知らずに外に出て、黒い仔山羊に殺されてしまっている。

贄として殺された末っ子も、酷い死に方をした姉妹も魂だけになってもこの場から離れる事ができず、ここから逃げる機会をずっと待っている。
佐倉 光
ああー。そういうことなんだ。
他の子供達は顔剥がされるだけじゃなくて、結局全員流されたり何だりで死んだんだ。
KP
そう。全員死んでる。
佐倉 光
で、一人残った子だけが撃退したけど狼の犠牲に。
救いがないなー。
KP
そして母親も討ち取られ、末っ子も殺され、彼らは魂さえもここに囚われていた。
外に居たあれは『母親』の声を意味もなく繰り返すだけの、チョークを呑んだ狼ならぬ山羊だったのです。
KP
で、じゃあどうして黒い仔山羊が贄を回収しに来たり、『母親』があなた達をここに呼んだりできたのか、というと。
▼家
そもそもこの家は忌まわしい成り立ちでここに建っていた。
女性が開いていた孤児院は、彼女の親族が亡くなった後、親族が使っていた物件を居抜きで手に入れたものだ。

彼女は知らなかったが、その親族はシュブ=ニグラスを信奉する、とあるカルト教団の教祖だった。この物件はその本部であり、室内には家具や忌まわしいアーティファクトが残されたままになっていた。

その1つが時の時計。(キーパーコンパニオン58P)
驚くべき事に、教祖は時の時計をPOWが果てるまで何度も使い、自身の物にする事に成功していた。
その血を引く女性は、没後、時の時計の力でこの家に人間を引き寄せていたのだ。
佐倉 光
あの家使った時点で積んでる~!
▼その後
時代は進み、森は切り開かれて孤児院は取り壊されたが、時の時計の力で夢と現実の間にこの場所は今も残されてしまっていた。

顔の入れ替わりは身体部分の転移(6版基本ルールブック264P)逆転移(6版基本ルールブック255P)を参照としているが、そもそもこの場は夢と現実の間にある為、剥がれた顔が簡単に元に戻る様な事がいとも容易く起きてしまう。

時の時計は本来POW20との抵抗表に打ち勝たなければならないが、子供達の魂が籠った7つの首輪を持って行く事で通行分のPOWを肩代わりしてもらえている。
▼子供たち(末っ子)
完全な善という訳ではなく、目的の為なら人を巻き込む純粋な非道さも持ち合わせている。
佐倉 光
まあ、人の善意に触れずに酷い環境で生きていたなら強かになってもしゃーなし。
KP
彼らなりに生きようと、足掻こうとしたのですしね。
佐倉 光
一応攫ったのは母親で、脱出に手を貸してくれたのは確かだから、まあ子供達は恨む相手じゃないな。
牧志 浩太
子供達がいなければ【POW】も貸してもらえなかったわけですしね。
KP
しかしこんな爽やかなエンディングの後に牧志と佐倉さんがたいへんなことになっちゃうんだなぁ……
佐倉 光
なっちゃうんだ。
KP
なっちゃうんですねぇ。
次のシナリオはもう決まっていました。
KP
そういえばたいへんなことになっちゃう直前の喧嘩も『時計』が発端みたいですね。
佐倉 光
ああー? そういえば。
KP
変な縁。
佐倉 光
時計、嫌な思い出の方が強くなっちゃったか……
KP
かもしれない……。
エンディング分岐
KP
それはさておきエンディング分岐関連。
佐倉 光
おっ。
KP
まず、途中のこれどうなってたの? から。
まず、PL情報出しちゃったのでちょっと脅かしが弱くなっちゃいましたが、玄関のノック。
あれは時間制限チックですが、とあることをするまで時間制限は発生しません。
佐倉 光
ふむふむ
KP
とあること、というのは「玄関を開ける」です。
玄関を開けていたら、黒い仔山羊を「招いた」ことになり、侵入を許してしまうのです。
佐倉 光
叩かれている時じゃなくても開けたらまずかったのかな。
KP
明記はされていないけど、叩かれてなくても開けたらまずいでしょうね。
なぜなら、開けるとこのようなものが見えるので。
玄関を開けた先には、先端が蹄の真っ黒な触手を揺らめかせた全長6m にも至る異形の化け物がそこに立っていた。
触手には無数の口が付いており、そこから甘く優しい声で「開けてちょうだい」「お母さんよ」と語りかけてくる。

のたうつ巨大な塊、ゼリー状の木の怪物『黒い仔山羊』を目撃してしまう。
KP
SANチェック》1d3/1d10が降ってきます。
佐倉 光
あー
むしろそれで時間制限で済むの
KP
で、ここで「うわっ!」となって直ぐに扉を閉めると、黒い仔山羊は家の隙間という隙間から家の中に入ろうとしてきます。

扉を閉めた直後から玄関がガタガタと揺れ、その予感を感じさせます。
10分程経過すると、家全体が揺れてきます。
佐倉 光
結構短い!
KP
テキセなのでここは1部屋探索したら、とかにしたかな。
KP
20分程経過すると、床の基礎がはみ出ている場所や、丸太の隙間など至る所から触手が入り込んできます。
この先一度技能ロールをする度に、〈回避〉もしくは【幸運】成功しないと足を取られてしまい、1d2のHPダメージを受けます。
すぐに扉を閉めないと、突如大量の口が付いた真っ黒な触手が蠢き、叩きつけられます。避ける事も出来ず、ダメージ1d6。

それでも玄関の扉を閉めないと、黒い仔山羊との戦闘になります。ここでHP0になると死にエンドです。
佐倉 光
結構扉開けちゃうともうどうしようもないな。
KP
とはいえ【幸運】成功すれば探索していられるので、【幸運】高めの探索者とか、例えば今回なら佐倉さんだけが探索するようにしていれば、そこそこ粘れたかなとは思います。
佐倉 光
大体こういう時のファンブルには定評があるよ!
KP
万が一戦闘技能ぶっぱなして勝つと外に出られますが、ここは閉ざされた空間なので、いくらか歩くとまた家の前に戻ってきてしまいます。諦めて探索を再開しよう。
佐倉 光
シューーーン
その場合は屋根裏行ってヤギ頭すえたら何が起こるんだろ。
KP
明記されていませんが、仔山羊がもう一匹出てくるか復活してくるんじゃないでしょうか。一匹だけとは書いてないし。
もしかしたら七匹まで出てくるかも。
佐倉 光
こっわ
七匹の子山羊からの脱出 だもんなー
KP
牧志が途中で仮面を引っ掻いたり涎を垂らしていたのは、黒山羊のミルクの力で仮面をくっつけられていたからで、じわじわ狂気に冒されていました。つまり涎を垂らしていたのは牧志です。
佐倉 光
食欲とは関係なかったのかな。
まあ皮食うために煮てたわけじゃなさそうだし。
KP
関係はなかったみたいですね。
佐倉 光
タイミング良く緩んじゃっただけか。
KP
このシナリオ割とギミック・脅かし優先のイベント配置(その理由が明確でないものも多い)なので、あそこで仮面が落ちた理由は明確には書かれていないのですが、子供達があの手紙を読んでもらえたことで手を貸せたのかな? と思っています。
佐倉 光
あの仮面つけたのは母?
ああ、そのへんもわかんないのかな。
KP
仮面にどういう背景があったものなのかは、よくわからないんですよね。
佐倉 光
どうして母に被せたかったのか……
情け、って訳じゃなさそうなんだよな。
KP
解釈足そうかとも思ったけど、やっぱりよくわからないなと。
佐倉 光
まあ……PLにとってはオバケ屋敷、PCにとってはよくわからん悪意だったんだ。
佐倉 光
なんとなくうまく行ったような気がする……
だけど精神的ショックがきてまた記憶がすっ飛んだな。
KP
ああー。それで最後回復少なかったのか。
それで記憶が飛んじゃって次につながるわけですね。
佐倉 光
最後に笑わないために酷いもの思い出して自分の中に構築しちゃったからぁー
KP
あーあ。そのおかげで生き残れたけども。
佐倉 光
ひどいはなしだ。
KP
ひどいはなしである。

KP
そしてエンディング分岐。
佐倉 光
はーい
最後笑っちゃってたら何が起きたんでしょう。
KP
途中で殺される以外は、エンディング分岐はだいたいラストです。
まず、時計以外に隠れた場合、確定で化け物に見つかります。
佐倉 光
素直に時計が正解だったのびっくりしたな。
KP
そう、割とそこは素直なんですよね。
ギミックの流れ、理由と進行についてはとても素直なシナリオです。
KP
触手を【DEX】×5または〈回避〉で避けられなければ遠慮なくダメージ1d6。
ここであなたと牧志のどちらかが動ける状態なら、もう一度他の場所に隠れられる。
ここで時計以外の場所にこだわって殴られ続けてHP0になると死にエンド。

で、時計の中で笑っちゃった場合。
声を洩らしてしまったその一瞬の隙を、化け物に気付かれていないかどうか、運命の【幸運】ロール。
成功した場合このままやり過ごす事が出来る。
失敗した場合、ギイと扉が開き、その化け物の全容が明らかになる。

……なのですが、ここではまだチャンスがあります。

ここの《SANチェック》で発狂しなければ、周囲が暗いために化け物に見つからずにやりすごすことができます。
佐倉 光
発狂しても硬直とかなら何とかなるか……
KP
ここで発狂してしまうと、強制的に『感情の噴出(大笑い)』を発症し、再度1d100で堪える判定。

……この堪える判定にも失敗してしまうと、化け物に叩きつけられて一瞬で死んでしまいます。
佐倉 光
ああ、そうかー。
KP
で、この堪えるダイスなんですが、成功値は以下の通りです。
KP
【POW】×5
・首輪を持って帰った +20
・この家の中で発狂した -10
(ミルクでの発狂は入らない。
不定、一時的発狂問わず一度分を算出。)
・ノックされた玄関を一度でも開けた -10
・その他化け物を足止めするための提案があった場合 +10

ということで、首輪を持って帰っているとそれなりにプラスは入りますが、全体的に【POW】依存なんですね。
佐倉 光
こわー
一人が笑っちゃうともう一人もベチィされるのかな。
KP
なのです。見つかっちゃう。
ロストまでにはダイスロールチャンスを相当多めに設けてくれているので、実際のロスト率は低い設計になっていますが、どちらかのPOWが低いと結構しんどいと思います。全部POW依存なので。
佐倉 光
ほぉー。
というかもうダイス目が死んだら死ぬ。
よく生き残ったな……
さすがに玄関開けるはないなと思ったけど。
KP
さすがにあれだけ全部ダイス目が死ぬことはそうそうないだろう、と思ってたのもありますが、ちょっと怖かった。生きててよかった。
佐倉 光
声を出して「中に人間がいる」とバレると強硬手段に切り替わるかなと思った。
KP
相手は仔山羊なのであんまりむつかしいことは考えていませんでしたね。
佐倉 光
だから子供部屋で目があった時はちゃんと戸締まりしないとそこから侵入してくるかなと思ってた。
KP
魔術的存在かつ、以前にこの家で行われた冒涜的儀式の内容に従っている(仮面はこの関係かな?)ので、「招かれたかどうか」に依存しているようです。>仔山羊
玄関を開ける、おいでくださいと叫ぶなどして「招いた」と明示しないと戸締りしてなくても見えてても入って来られない。
佐倉 光
最初に行方不明になっちゃった子は時計からワープしちゃったのかな。
KP
かなーと思います。時計経由でどっかいっちゃった。当時は教祖のPOWなりが残ってたんでしょうね。
佐倉 光
あと窓は儀式の関係でなかったのかな。
KP
たぶんそうだと思われます。でかいホール(祭壇の前とかにしか窓がなかった)だったとこに後から壁をつけて家にしたとかかも。
ちなみに今回、堪えるロールはPOW基準のロールなので、「牧志はいつぞやのPOW系自動成功の薬でしのぐ」っていうのもちょっと考えてました。
使わずに済んだけど。
佐倉 光
ああー、そういえばそんなのもあった!
KP
そうそう。実はあれ1本持ってるんですね。
佐倉 光
アイテムが残っていたのはそのためかっ
KP
アイテムが残っていたのは室内を照らして探索してもらうため(元々シナリオ上そう)で別にそのためじゃない!
佐倉 光
ちがった!
KP
でも丁度よかった!

エンディング
KP
エンディングリスト。実は3つあります。

◆ENDA-1:Escape ghost 首輪を持って帰った。時計の中に隠れ、化け物をやり過ごした。
◆ENDA-2:Escape house 首輪を置いて帰った。時計の中に隠れ、化け物をやり過ごした。
◆ENDB:Scapegoat HPが0になった。or 黒山羊の仔に殺された。
◆ENDC:Scapegoat 顔を交換しないで時計の中に隠れ、探索を放棄して長時間やり過ごした。
佐倉 光
首輪置いてった場合は帰れるのかな?
KP
A-2でも帰ることができます。
首輪を持っていかないので、子供達はあの家に囚われたままです。
「また身代わりになってくれる?」と最後に囁かれつつ、日常には戻れます。
なんだかんだで持っていかなくても時計を使う【POW】は貸してくれるんでしょうね。
佐倉 光
Cはどうなるんだろ
KP
ENDBは死にエンドで、こんな一幕が最期に入ります。
「あーあ。死んじゃった。今度こそ連れて帰ってもらえると思ったのにな。」
静かな家の中、幼い穏やかな声が響き渡る。
「次の身代わりを探さなくちゃね。生贄をあげたから、当分は静かかな。」

深い深い森の中、その家は何もなかったように佇んでいる。
次に身代わりにされるのは、一体誰なのだろうか。
しかし、探索者にはもう、それを知るすべもない。
佐倉 光
あれ、二人を捕まえたの結局子供なのかな?
KP
二人を捕まえたのは母親ですが、それはそれとして子供達を解放できないと「まあ丁度居るし」的なノリで生贄にされちゃうということですね。
佐倉 光
生贄上げないと子供達が食われるんだろうか。
KP
明言はされてないんですよね。子供達がどうなるのか。
佐倉 光
「身代わり」なんだから、なんか良からぬ事は起こりそうだね。
KP
で、ENDC。これは顔を元に戻したり仮面をかぶせたりしないまま、「時計の中にいれば消えられる(戻れる)」んじゃないか、という結論に至って時計に籠城した場合ですね。
佐倉 光
題名的に不合格っぽいね
KP
佐倉さんたちは探索慣れしてるけど、一般人ムーブの強い探索者だった場合や派手に不定の狂気っちゃった場合など、探索をブン投げてしまった場合に行くルートですね。

探索中に推理が進み、時計の中に入った場合、数分程度では帰る事が出来ない為、KPは「何も起きない」事を伝える。
それでもなお、完全に探索を放棄し、時計の中に留まる事を選択した探索者のみ行くエンドである…… とのことです。
佐倉 光
まあ……なくはないな。
KP
この場合、探索者は時の時計(キパコン58P)を作動するために<それぞれ>【POW】20との抵抗表に打ち勝たなければならない。

このダイスに成功した場合1d6正気度ポイントと8MPを消費し、行きたかった場所と時間を指定する事で好きな場所に移動できるだろう。

抵抗表に失敗した場合、ランダムな時間、または場所に飛ばされる。それは怪物の腹の中かもしれないし、深い海の底かもしれない。
KP
しかし、どちらにせよ、探索者とKPCの顔は入れ替わったままだ。
KPCは山羊の仮面が外れていない場合もあるだろう。

顔が入れ替わっている事実に気が付いていない場合は、鏡や水面などを見て気が付く事になる。家から黒山羊のミルクを持ってきていなければ元に戻す方法も存在せず、お互い顔が入れ替わったまま今後の生活を送る事になる。
佐倉 光
20はなかなか。
佐倉でも25%だ。
生還したとしても割と絶望的だね。
KP
入れ替わってるの顔だけだから、そこそこ異様な風体になりますしね。
佐倉 光
首が入れ替わってるとかならまだワンチャンだったのに。
KP
顔なんですよねぇ。
【POW】対抗に失敗して海の底や宇宙の果てにぶっとんじゃうかもしれないし、まあ「探索者」ならこういうことはせんだろう、みたいなルートですね。
佐倉 光
発狂も扉開けない限りはなかなか起きなさそうだしね。
一個一個のダメージは小さいから。
KP
そうそう。
あー、【POW】が7とかだと不定に入るかも。
佐倉 光
【POW】で来いってなかったっけこのシナリオ。
……なかった。
KP
実は推奨技能〈目星〉って記載だけ。
佐倉 光
ロスト率も低いになってるな。
まあ、扉開けなければ……
KP
【POW】7で来ようとしたらけっっっこうラストのロールがしんどくなるので、KPはロスト率が上がる事を言った方がいいかな、とは思いますね……。
佐倉 光
ですねー
まあ、場合によっては調整するって手もあるしな。
KP
ですね。>調整
黒山羊に戦闘をふっかけにいく探索者対策も書かれているし、探索放棄しちゃう探索者対策もあるし、正統派に作りの丁寧なシナリオだと思います。
佐倉 光
殴り殺すが前提にあるのいいね。
KP
そうそう。戦闘技能でなんとかしようとするPCをちゃんと痛い目に合わせようとしている。
かつ、戦闘技能でなんとかしようとしたら痛い目に遭うよってことをちゃんと明示している。
あとギミックの意図と脅かしの流れがきれい。
佐倉 光
「お化け屋敷だなぁこれ」って思いながらやってた。
KP
そうそう。まさにお化け屋敷。
佐倉 光
佐倉はそれどころじゃなかったけどね!
窓とか確実に脅かしスポットで何も出ないなと思ったけど
お化け屋敷だというならのぞかざるを得ない!!
KP
割と脅かしスポットがお約束を踏んでるぶんPLに透けやすいので、それでもしっかり踏んでくれてありがとうございますイエーイ。
そういうとこ遠慮なく踏みに行ける意味でも、そこそこPOWはあった方が楽しいですね。
佐倉 光
まあ佐倉なら普通に情報欲しくて覗くなと思ったから。
KP
ですね。
佐倉 光
鍋なんかも絶対情報出ねぇと思ったけど! 思ったけど!
KP
でも見てちゃんといやなきもちになってくれてありがとうございます。
KP
あ、途中まで鏡がないのも仮面で何も見えないのももちろん、顔が入れ替わってるのに気づかないというギミックのためですね。
佐倉 光
ああー。
実は最初から入れ替わってたんだ。
そういうことかー!
KP
入れ替わってるのは「顔だけ」だから、佐倉さんは自分で自分の顔を見ることができなくて気づかない、牧志は何も見えなくて気づかない、牧志の顔は仮面で見えなくて気づかない。
実は最初からずっと顔は入れ替わったままでした。佐倉さん牧志の顔で探索してたんだ。
佐倉 光
やっと腑に落ちた。
なるほどなーーーー
リプレイどうしたらいいんだw
KP
そう、リプレイどうしようとは思ったw
この「実は最初から入れ替わったままでした」めっちゃ面白いなと思います。
佐倉 光
顔そのままだと異様さ伝わらないですしねー。
せめて気付いてからは顔アイコンの入れ替えだけするか……
KP
なんですよねー。最初から入れ替えちゃうと「実は最初から」「えぇー!」感が薄れるし。
佐倉 光
一枚絵で差替えられた絵貼り込んで。
KP
いいですね一枚絵で出てくるの。
佐倉 光
雑コラになっちゃうけどw
KP
卓中の顔かぶせはもっと雑だったし。
あとさらっと流れますが、地味に相棒の顔が剥げちゃった姿を目にするの衝撃的だよなと思います。
佐倉 光
おもいます。
でも「皮膚禿げてる! ほっとくとやべぇだろ!?」に意識がいっちゃって
KP
筋肉がむき出しになった人体の顔で眼球だけが見慣れた相棒の眼の色をしてるんだ。
佐倉 光
後で悪夢に出そう。そりゃ不定ぶり返して記憶もぶっとぶってもんだ。
KP
出そう。首から下も頭も見慣れた牧志なのに、顔だけがそんな顔で牧志の声で痛そうに呻くの割と悪夢なんですよ。
佐倉 光
でも表皮だけなんだよなぁ、入れ替わってるの。顔の形は自分だよなぁ。
KP
ですねぇ。
下が即脂肪と筋肉だから真皮くらいまでは入れ替わってそう。
なんなら皮下組織もちょっとついてそう。
佐倉 光
サクッと顔切り落として入れ替えてるわけじゃないし、肌の色が変わるくらいなのでは……(台無し)
KP
台無しだ。そうなんですよね目つきとか眼の色とか。まあそこは都合のいい魔術で。
佐倉 光
魔術だからねそうだね
KP
あれ? 眼の色どっち? 眼の色だけそのままだったら大層異様ですね入れ替わった姿。
佐倉 光
一枚絵つくるのがめんどくなるw
KP
おっと一枚絵の作成を面倒にさせてしまったw
そもそも都合のいい魔術だしそこはご都合のいい方で大丈夫です。
佐倉 光
佐倉フェイスに黄色の目玉があればなんとか。
KP
ま、まあそこは「顔という概念」を剥がすのかもしれないし。
ということは子供達、顔という概念をとられたまま暮らしてたの? 大変だ。
佐倉 光
その方がそれっぽい気もいたします……
KP
その方がそれっぽい気もしますね。さっきの台無し問題もクリアできるし。
佐倉 光
一見して「俺の顔だー!?」ってなれるし。
KP
ですね! 見慣れた自分の顔が他人の顔に張りついている、って書いてあるし、きっとそういうこと。
佐倉 光
あ、ほら髪の毛も途中で変わるらしいから。
KP
きっとそういうこと。
佐倉 光
よし。(された身にとってはよくない)
KP
よしよし。
子供達は顔という概念を皮膚ごと剥がされたまま、顔のない子供達として痛みに呻きながらベッドに突っ伏していたのだ。大変だ。
佐倉 光
概念が復活する度に削られるのそりゃ悪霊化するわ。
仲間の不始末処理もさせられるしさ。
KP
そりゃあ悪霊になって家に縛られもするわけですよ……。
佐倉 光
飼い方も大事そうじゃないから。
むしろ帰るのに力を貸してくれただけ大したもんだとも言える。
まあ、自分たちが脱出するついでだっただろうけどさ。
KP
そんな境遇から『母親』を討ち取ったし、悪霊化していたとはいえ理性を残したまま存在していたわけだし、強いよ子供達。
佐倉 光
つよい。
COMPでサーチしたらただのゴーストじゃなくて「レギオン」とか出てきそう。
KP
レギオンでしょうねぇ……。七人とは限らない無数の「顔のない子供達」の集合霊になってそう。
佐倉 光
こわいわー

AIすごいね!
KP
ちなみに今流しているBGM「The Tale of the Seven Goats」、SunoAIさんに作ってもらったものです。
佐倉 光
おー
ほえー
KP
SunoAIさんのボーカル曲のクオリティがすごくて(これはインストですが)、これは卓中の挿入歌に使えるんじゃないか? と思って色々試しております。
佐倉 光
すごいなAI。
ボーカル曲作れるのでかい。
KP
こんな曲もある。
佐倉 光
え、普通に格好いいな。
AIが作る曲随分進化したんだなー!
ちゃんと曲になってる!
KP
なんですよ! これは噂を聞いて試したらすごいなって。
佐倉 光
AI曲って適当に音ならしてるな程度の認識だったのに。
KP
歌詞も指定できるんですが、たぶんちゃんと歌として綺麗に流れる歌詞でないとうまく生成できないから、今の所歌詞も生成してもらったもので試していますね。
佐倉 光
技術の進歩って すげーーーー!
KP
これとかすごい。
佐倉 光
音がちょっとシャリシャリしてるけど、ちゃんと曲になってるーーー!
テーマソング作って貰えるの面白いなぁ。
KP
そうそう、中期くらいのボカロ曲かな? くらいにはちゃんと聞けるし曲も本当にちゃんと曲になってて、これはすごい。
歌詞指定もどこかで試してみたいところ。
佐倉 光
うーん。その辺の素人が作るよりちゃんとしてるのやばいな……
でも絵よりはちゃんと「型」があるぶん進歩早いんだろうなぁ。
KP
だろうなーと思います。特にBGM素材なんて割と定型を踏みますしね。
コード進行というものもあるし。
佐倉 光
そうそう。大体決まってるし。
KP
絵は2次元、3Dモデルは3次元ですけど、いわば1次元情報ですしね。
佐倉 光
音質上がったらちょっとしたBGMこれでいいやってなりそう……。
KP
もうちょっと音質が上がればそうなりそうな気はしますね……。
佐倉 光
いやー、これは驚いたな……
絵の時より割とショックでかい。
KP
今回使ったBGMでAI生成曲はこの1曲だけですが、そうでない曲と混ぜて使っても違和感ないし。
ほんと色んな意味ですごいとこに来たなと思いますね……。
佐倉 光
うーむ。
本当にAI使っていかないと乗り遅れるし、クリエイターはますます大変になるなぁ。
KP
ですねぇ……。
メインでババーン! じゃない所というか、BGM素材とか背景とか、「ちょっとした需要」が割とAIで満たされてしまう。
佐倉 光
結局人間が作った物の蓄積の切り貼りでしかないので、縮小再生産にしかならないんだけれども……
それで作る人が減ったらそれこそ衰退まっしぐらになりそうだから、クリエイターの皆さん頑張って欲しい。
KP
AIばっかりになると新しい絵柄が産まれなくて画面がつまんない、っていうのは画像生成の方で割と見えてますしね。
佐倉 光
なんですよね。
KP
AIはすごいところに来てるし色んな絵が描けるけど、それでもやっぱりどこか絵柄が一番データセット多い所に寄ってくる。
佐倉 光
何度も何度もお願いしていると、なんとなく「こういう顔が出る」ってパターン分かりますしね。
KP
なんですよね。一番需要とデータセットが多い、「定型的なもの」はすごくスパッと上手いけど、そこから外れるものは人間側が頑張らなきゃいけない。
佐倉 光
AI上手く使えるクリエイターさんがどんどん効率上げてくんでしょうね。
割とそれは最初から変わらないな。
KP
ですね。定型化の上手い所をAIにさせてデータセットの少ない領域を人間が埋めるみたいな。
佐倉 光
ゲームのNPCの会話をAIにやらせるなんてのもあったしなぁー
KP
そうそう、AIがNPCの会話をしゃべるようになったら面白そうだなぁーと思います。
佐倉 光
UBIかどっかがやってましたね。まだテスト段階かな?
KP
あー、それでいうと今試みてることがあって。
クライマックスでやりたいこととテーマだけ決まってるシナリオの探索シーンをAIに埋めてもらえないかな、と思って最近試してます。
佐倉 光
ああー。
無料のChatGPTさんはあまり頼りにならなかったな。
KP
ちがうちがうそうじゃない~♪って方向に行っちゃったり、何度か生成させても同じものばかり出してきたり、なかなか難しいんですけど、Copilotさん(GPT-4が使える)でやったらいくつか行けそうな案が出てきました。
佐倉 光
絵の生成も結構役立ってるし、ChatGPT4使える環境にしようかなぁ……エクセル手伝って貰えるし。
KP
ギャグシナリオ書かせようとすると毎回カフェものにしてくるのはなぜなのか謎です。
佐倉 光
何故だw
KP
謎。あとルートビアに纏わるシナリオ書いてもらおうとしたら、「お店の秘蔵のルートビアのレシピが……」って話になったのは「ああーアメリカのサービス故、ルートビアはお店で作るもの」ってなって面白かった。
佐倉 光
データベースによるもんなぁ~
KP
Microsoft Copilotさんはプロンプトブロックがきつめではありますが、無料枠でもGPT-4が使えるので試してみると面白いですね。
佐倉 光
へぇー。今度試してみよう。
KP
画像生成も対話の中でできるので、一度作ってもらった画像を会話で修正してもらったりもできます。思うようにはあんまりならない。
佐倉 光
修正して貰えるのはでっかいなぁー
KP
そうそう。ChatGPT4さんで一番やりたかったことなので、あれを無料で試せるのはでっかい。
佐倉 光
よくイメージクリエイターで「そうこれ! ここだけ違うの! ここだけ直して欲しい!!」ってことよくある。
KP
そうそう、「もうちょっと薄暗くして!」とか言える。
佐倉 光
今は頑張って自分で加工したり合成したり、フォトショップさんに埋めて貰ったり……
フォトショップさんが頼りになればいいのになぁ。(割と使い物にならない)
KP
Midnight poolのときの水槽の画像は、「水槽をばらばらに配置して」って何度言っても聞いてもらえなかったものです。
佐倉 光
割とワード無視しますよね。
だからAI絵についてのコメントのネタが毎度毎度尽きない。
KP
わかんないワードはさらっとスルーしてきますね。
佐倉 光
わかっててもワード増やすとスルーするし!!
「手を抜いてんじゃねぇ~!」って毎回叫んでます。
KP
あとやっぱり予測ベースだから「よくある方」にどんどん寄せようとしてくるので「いやそうじゃないんだ」ってなりがちなのと、とにかく密度を上げようとしてくるので「もうちょっと間引いて」って連発しがち。
佐倉 光
あるあるw
これから書くところだったんですが、「しんでなんかないよ」の背景めちゃくちゃ苦労したんだ……
でもこんなのは素敵に描いてくれるぞAI!(Hazy Nightの背景)
KP
綺麗!!
あっ背景苦労話ぜひ聞きたい!! それは楽しみ。
佐倉 光
私も語りたいので、シナリオ紹介に捻じ込んでます!
KP
最近AI背景でイメージをぱっとお出しできるの面白いなってなりだして、ちがう、そうじゃない!! に阻まれまくっています。
いま判明している一番大きなのは、ガラスペンをどうしても出してくれない。あの手この手で出させようとしても必ず万年筆になる。
佐倉 光
あーーー
そういうのあるな。
唐揚げもそうだった……
KP
「ガラスのペン先のペン」とか「glass dip pen」とか指定してもかなら~~ず万年筆になる。
佐倉 光
AIさんにガラスペンという概念がないのか……
それとも何か特定のワードが必要なのか……
KP
なんでやイタリア原産だしアメリカでも結構流行ってるはずじゃん…… って粘ってもデータセットと需要の差なのか毎回負ける……。
白猫絶対モフでぶ猫になる現象もありましたね。
猫の種類指定は試してなかったなぁ。
佐倉 光
そう、種類指定したらなんとかなったかもってあの記事書きながら思いつきました。
溶け蜘蛛作った時に、背景を赤くすると何故か手が同化し始めたり背景に人が生えたり、全然関係ないワードによって邪魔されることもよくあるんですよねー
KP
なんですよね、予測しだすせいか意図せぬものを生やしてしまうの結構あるある。
佐倉 光
背景ピンクにしたら問答無用で女性にするのやめてくれる?? 男性の手って書いたじゃん。
KP
これがAIのデータセットバイアス問題ね。
佐倉 光
男の乳首も浮いちゃうわけですよ……
KP
それでいうと一度イメージクリエイターで暇な時に色々試したことがありまして。
「(国名)のカフェでくつろいでいる青年」を描かせると、データセットがあるっぽいところではそれっぽい顔立ちの青年と背景を出してくれるんですが、なさそうな所では同じおっちゃんにそれっぽい背景だけ出してくるという。
佐倉 光
青年は35歳までだから……
同じおっちゃんなんだ…
KP
南極とか火星とかマイナーな国とか指定するとほぼ同じ前景に背景だけ違うのが出てきましたね。
佐倉 光
へー。なんだろうAIのお気に入りなのかな。
KP
なんかAIのお気に入りっぽい何かってありますね。
佐倉 光
背景描く時お遊びで牧志っぽい人と佐倉っぽい人描かせようとすることがある。牧志は結構ばらけるんだけど佐倉は大体安定して似た感じのが出ます。
KP
それは面白い。佐倉さんの方が割とデータセットの多い所にいるのかな。
佐倉 光
大して詳しい単語で指定しなくても似た感じの顔が一杯。
こういうの好きな人多いんだろうなと思う……
KP
それでいうと別の卓で、「モノクルに銀髪の青年紳士」を描かせた時は相当需要が多いのか一発でめちゃくちゃバチッと決まって。
そうそう分かる分かる我も好き~~~~ってなりましたね。アニメ絵は乙女ゲーにいそうな青年やギャルゲーに居そうな美女だとバチッと決まる。
佐倉 光
そうそう、よくいる感じの美青年はいくらでもいいのかいてくれますね。
佐倉 光
牧志はいつも「首の所で髪をくくった」の難易度が高すぎて、牧志っぽい人作るのがもの凄く大変。たまに女性になるし。
KP
牧志はなー、男っぽさと穏やかさと中性的な所のバランスが非常にいい所にいるので、AIさんに作らせるとどれかに傾いちゃうんでしょうね。
佐倉 光
というか「首の所でくくる」が7割ほどリボンになっちゃう。しょっちゅう体の表裏が入れ替わる、たまにはちまきに化ける。
KP
表裏が入れ替わるっていうとなんだかCoC。
佐倉 光
後頭部こっち向いてるのに首から下がこっち向いてることが割と良くある。何故だ。
KP
何故だ。CoCか。
佐倉 光
髪いじろうとするとなりますね。
KP
よくあるポーズみたいなのがあるんでしょうね。
佐倉 光
それで月に一回くらい、使やしないのに、二人っぽい人100枚とか作って全ボツしたりしてます。
もうこれ自分で描いた方がいいよね!? って思う。
KP
いちからキャラを作ってもらうのはいい感じでも、既存のキャラ描いてもらうのは大変だなーと思います。
どちらかというとキャライメージ出しとかネタ出しとか、最初から作る部分で手を借りた方が楽だったりする。
佐倉 光
キャライメージ全然ない時にキャラ作るのにいいよなぁAI。
今回はボツになっちゃったけど、雪山の教授AIに描いてもらいましたもん。
KP
ちなみにアルベールくんは顔のイメージ出しをAIさんに手伝ってもらい、そこから自力で描きました。
佐倉 光
ああー、そうなんだ。
それくらいが丁度いい気がしますねー。
KP
普段よく描く顔とはちょっと外した褐色青年にしようと思って、普段描かないタイプを出すのにAIさんの力を借りました。
自分のレパートリーに少ないもの引っ張ってきてもらうのに大層いい。
佐倉 光
たしかにー
KP
顔がぜんぜんうかばん!!!!!!!! っていう時に案を出してもらうのにもとてもいい。
佐倉 光
私毎度だからこれから活用しよ。
KP
そこからいくつか脳内合成して描いたりもしますね。
佐倉 光
なんと3時でございます!
KP
ほんとだ! AIあれこれが楽しくてつい!
ありがとうございました! 今回で無事終わった!
佐倉 光
楽しいですよねーAIあれこれ。語りたくなっちゃう。
KP
そうそう楽しい。ぜひ語らせてください。
佐倉 光
「KPにお願いしました」の時にかいてくれてもいいんですよっ!
AI絵紹介記事。
KP
あのへん色々試したはずなのに結構前で覚えてないッッ!
佐倉 光
無念ッッ
KP
また今後何か出したらその時は覚えてるうちに書こうッ

佐倉 光
あ、そうそう。今回のこの卓が終わって、置きも途切れてますので
本編はこのまま置きでケンカして貰ってー
KP
ですね! ちょうどいいところで無事に終わった。
本編が置きで、その裏でリアルタイムでブルセパします?
佐倉 光
リアルタイムで牧志とーちゃんにどたばたしていただきましょうか!
KP
ですね!
わーいどちらも楽しいやったー。
佐倉 光
たぶんブルーもレッドもリアルタイムの方がいい。
KP
ほうほう。
佐倉 光
勢いでやっちゃった方が絶対楽しい。
KP
本編もなかなか牧志がつらいことになりそうで怖いけど楽しみ。
佐倉 光
んー。
大丈夫だよ!
KP
ホントニィ?
佐倉 光
大丈夫大丈夫
ちょっと情緒が乱れるくらいだから。
いつものこといつものこと。
KP
ここ最近牧志の情緒がえらいことになりっぱなしでしたからね。
佐倉 光
終わったらなんか箸休めさせてあげたいですね。
最近の事件割りと深刻度高いのばかりだ。
KP
ですねー。今回は割と素直な探索だったけど背景事情がひどかったし。
最近の事件牧志の情緒が叩きのめされまくりだったから、緩急つける意味でもなにかしら軽いのでも。
佐倉 光
最近軽いのやったよねって思ったらどっちも塔だったよ……
KP
どっちも本編じゃなかったんですよ。
あと話は軽かったけど夢のシーンでPLは泣いてた。
って、延々と延びちゃう楽しいけどえらい時間になる。ログ取ります!
ありがとうございました!
佐倉 光
ありがとうございましたー!

ひとこと
佐倉 光
まさかこんな事になっていたとは。

今回終了後のトークが長かったので、ログの半分は雑談です!


CoC『100万回目のハッピーバースデー』佐倉&牧志 1

俺は、牧志? 紅? 波照間さん……?

CoC『静寂舞手』佐倉&牧志 8

「その場その場でベストを尽くせ、ってのはいつだって変わらないさ」

【置】CoC『夢の果てならきみが正しい』 佐倉&牧志 3

それらはあなた達にとって大いに見覚えがあった。
何ならあなたはそれらを男が半狂乱で取り出している映像を見た。
牧志はその握り拳大の塊を自分の手で抉り出した。

【クトゥルフ神話TRPG】
本作は、「 株式会社アークライト  」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc.
PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION 「クトゥルフ神話TRPG」


Zephyranthes 第一話 『罪と罰』1

『罪と罰』1

CoC『風のさびしく、呼ぶ声』佐倉&牧志 1

「奇跡の果てにいるのが、伸びた雪女か。いいな、買っていこうかな」

CoC『HAL』牧志 浩太

「勿論だよ」
「一度目も、二度目もね」