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こちらには
『七匹の仔山羊からの脱出』のネタバレがあります。

佐倉 光

サマナーで悪魔退治屋。ハッカーでもある。
基本、知性・理性・効率、そういったものを重視する冷静な青年。
とある事件より、体中の痛みに悩まされているが、桜色の勾玉により少し改善した。
巻き込まれ体質らしい。

最近、遭遇した事件で恐ろしいものを目撃したことで、繰り返し再発する記憶障害にかかっている。

牧志とは友人。


牧志 浩太

お人好しで温厚、だが意思は強い好青年だったが……。
とある事情で二年より前の記憶の大半を失い、代わりに悪魔使い波照間紅の記憶を持っている。
首から胸へと続く奇妙な【契約】の痣がある。たまに痛むという。
生贄体質らしく、事件に巻き込まれることが多い。

佐倉とは友人。


とある事件以来、特殊な事情のため二人が面倒を見ることになった少年。
超美形で類い希な理解力と知性を有する。
年齢は7歳程度。生育環境が特殊だったため、一般的な教育を受けていないので、言語が年齢の割に幼い。最近になって急に一般的な生活を送り始めたので、外界への興味が強い。


こんばんは
佐倉 光
準備ヨシっと。
KP
こんばんはー!
別世界は唐揚げですがこちらはちゃんと(?)探索です。
佐倉 光
こんばんはー!
久々の(?)リアル卓だ!
KP
イエース! 久しぶりのリアルタイム卓!
シーンとかBGMとか組んでいるとこれはこれで楽しい
佐倉 光
それぞれにそれぞれの良さがあるよね。
そしてこのログは後で表情つけたくなるに一票。
KP
そうそう。どちらも楽しい。いつもありがとうございます。
唯一にして最大の問題は表情!
佐倉 光
10種類ちょいだけでも表情ついてると臨場感が大分違うからなぁ。
KP
そうなんですよね。表情があるとほんとに臨場感が違う。
佐倉 光
昔のログ読んでると、「あれ、なんでこのシーン佐倉笑ってるんだろう?」って不思議になることがある。
KP
そうなんですよね。表情があるのに慣れきっちゃってるから表情ないログを読むと「あれ?」ってなる。
KP
もういっそ昔のログも表情つけようかな。
佐倉 光
がんばるなら付き合うけどw
結構果てしない作業になりますぞー。
KP
そうなんですよねお手数をおかけしてしまう。
ただ、対の棲みかとか一番キーになった所のログだけでも表情欲しい気持ちはありますね。
佐倉 光
やるならちゃんと仕組み作った方がいい。手でつけるとすっっごいじかんかかる。
KP
ですねぇ。
ただ、牧志は今回途中まで表情差分どころではないかも。
佐倉 光
かぶってるんですよねー
KP
おっと、お時間だ。
KP
本日はよろしくお願いします。
佐倉 光
宜しくお願いしまーす
対の棲みかは動画があるから再現できるな!(更なる地獄の予感)
KP
できますね!(動画確認しながら再現するの超大変そう)



Call of Cthulhu 6th
 『Escapeghost ~7匹の仔山羊からの脱出~』

みやく 様


KP
※開始前のご注意
山羊の仮面の画像はシナリオ素材なので、リプレイには使用しないでください。
佐倉 光
お、了解いたしました。
リプレイで使用している山羊頭は、イメージクリエイターに出力して貰った物です。

KP
あなたは、床の冷たい感触で目を覚ます。
昨日は自室に布団を敷いて寝たはずなのだが……
寝相が悪くて布団から出てしまった、とでもいうのだろうか?
佐倉 光
「んん……?」
ごろりと転がってうつ伏せになる。
KP
辺りは暗い。目を閉じているのだから、それは当然だ。
うつ伏せになると、ぎしりと床が軋む音がした。
ささくれた板張りの感触が頬に触れる。
佐倉 光
なんだ? 俺の部屋じゃない。
目を開く。周囲の状況は?
KP
目を開き辺りを見回しても、暗い。
真っ暗だ。明かりひとつない部屋だ。
妙に埃っぽく、あなたは思わず咳き込んでしまうかもしれない。
目が現状を認識してくると、隣に同じように転がっている人影があることに気づく。
佐倉 光
それは見覚えがある姿?
KP
あなたには分かるだろう。牧志の背格好によく似ている。
しかしながら頭だけが妙に大きく、ふさふさとした長い毛があり、大きな角がある。
佐倉 光
「……また獣?」
KP
寝ているのか気を失っているのか、ぴくりとも動かずに横たわっている。
佐倉 光
「おい、牧志?」
肩に触れて揺する。
牧志 浩太
「う、ううん……、佐倉さん?」
揺さぶられて目を覚まし、もぞもぞと身じろぎする。
その声もちゃんと牧志のそれだった。
佐倉 光
「また変なことに巻き込まれてるぞ、俺達」
牧志 浩太
牧志は手を伸ばし、数度、ぺた、ぺた、と床に触れる。
「……本当だ。どう見ても部屋じゃないな、これ」
牧志 浩太
「っていうか、何だか頭に圧迫感がある。何だこれ、何かかぶせられてる……?」
牧志はのそりと身を起こし、自分の顔に触れる。
佐倉 光
「お前大丈夫か?」
牧志 浩太
「大丈夫、のはず。俺は大丈夫。佐倉さんから見て、俺どうなってる? これ何だ?」
佐倉 光
「んー? んんん?
なんつーか。
ふっさふさしてる」
牧志 浩太
「ふさふさ? ……本当だ。何だこれ、獣の毛? 俺、またどうにかなってる?
今度はなってるっていうより、上からかぶせられてるって感じなんだけど……」
佐倉 光
全貌は見えるかな?
KP
あなたは、腰にポーチの重みを感じることに気づく。スマートフォンが入っていれば照らしてみることもできるだろう。
佐倉 光
なるほどそんなに暗いのか。
KP
大層暗い。
佐倉 光
首にお守りの類いは掛かってるかな。
KP
あなたの首には、お守りとヒランヤがきちんとかかっている。
KP
もうちょっとして探索が始まる所で【CON】ロールしてもらおうと思います。
佐倉 光
「アイテム付き……か。つーことは」
腰のポーチをゴソゴソと探る。
あった。珍しいな。
スマホを出してライトをつける。
KP
ライトで照らすと、大層違和感のある光景が目に入った。
いつもの服装の牧志の頭だけが、黒毛の山羊になっている。

いや、それは仮面のようだった。牧志の首から上をとらえた仮面は、彼の頭をすっぽりと覆い、あなたの目に入るのは生気のない山羊の瞳だけだ。


佐倉 光
「…………わーぉ」
牧志 浩太
「佐倉さん?」
佐倉 光
「なかなか禍々しいぜ?」
牧志 浩太
「禍々しいって、何が? 俺どうなってるんだ?」
佐倉 光
「手紙食いそうなご面相になってる。
黒山羊だな」
マスクに触ってみる。触れられるかな。
KP
マスクに触れるとリアルな手触りが感じられる。ふさふさとした毛、髭、乾いた皮、そして大きな角。
しかし生きてはいないようで、そこから体温などは感じない。
牧志 浩太
「……黒山羊? あ、それで頭が重いのか……。角か何かついてるんだな」
牧志は自分の顔に触れ、その口元や髭の形を確認している。
佐倉 光
「良かったな、生きてるヤツには見えない。ただの仮面だ」
牧志 浩太
「ならよかった、よかったのか? 前みたいに俺がどうにかなってるわけじゃないってことだもんな」
マスク越しの声は少しくぐもって聞こえる。
佐倉 光
「確かにその角相当重そうだもんなぁ……」
牧志 浩太
「結構重い。首が凝りそうだ。
とにかく、脱げるかな、これ」
牧志はマスクに手をかけ、持ち上げようとする。
佐倉 光
こちらも角を持って引っ張る。
牧志 浩太
「痛っ……、いだだだっ」
しかし、すぐに痛みを訴え、あなたの手を止めようともがく。
佐倉 光
「おっと」
止める。
牧志 浩太
「佐倉さんストップ、顔が、顔が取れる」
佐倉 光
火の鳥太陽編かな??
佐倉 光
「そうか。うーん……首のところがきついのか?」
のぞき込んでみる。
KP
覗き込んでみると、ぴったりと首の皮膚に張りつき、全く隙間がないように見える。
佐倉 光
「力業駄目なヤツだ。
いわゆる呪いの品だな」
牧志 浩太
「同感。首っていうより、顔全体に張りついてるような感触だ。無茶すると顔ごと抜けそう。
はずすことができないってやつか……。困ったな」
山羊の目のところをつつき、困った声を洩らす。
目は硬質な素材のようで、カンカンと硬い音がする。
佐倉 光
「仕方ねぇな、しばらくそのまま我慢しててくれ。
前は見えないのか?」
顔の前で手を振る。
牧志 浩太
「そう、全然見えないんだ。穴が開いてないみたいだ、これ。鼻先に穴が開いてるみたいで、息は苦しくないんだけど」
顔の前で手を振っても、牧志には見えないようだ。
佐倉 光
「そうか。周り真っ暗で俺も何も見えない」
スマホで周囲を照らそうとする……
KP
ふと、あなたは気づく。
牧志のシャツの首元に何か、紙のようなものが挟まっている。
佐倉 光

引っこ抜いてみてみよう。
KP
スマホで照らしながら見ると、くしゃくしゃの紙にはこうあった。
「7匹目の子山羊を私の元に連れてきてください。
 そうすれば貴方は帰します。
 母より」
牧志 浩太
「紙か? それ」
KP
牧志やあなたの字ではない。見知らぬ字だ。
佐倉 光
「うーん……手紙だ」
牧志 浩太
「手紙?」
佐倉 光
「『7匹目の子山羊を私の元に連れてきてください。
 そうすれば貴方は帰します。
 母より』だと」
牧志 浩太
「…………」
佐倉 光
「ふざけてるな」
牧志 浩太
「明らかに張本人。そういうの困る……」
佐倉 光
「『貴方は帰す』ってのも嫌な感じだな」
牧志 浩太
「同感だ。『は』だろ?
 仔山羊は帰さないけど俺達は帰すってことなのか、どちらかしか帰さないってことなのか、どっちにしろ嫌な感じだ。
しかも、この仮面だしな」
牧志は自分の顔の仮面に触れる。
佐倉 光
「……とりあえず子山羊を探そうぜ。
きっとこれ悪趣味なゲームなんだろ?」
牧志 浩太
「賛成だ。悪趣味なゲームなら、また何かしら出口があるって思いたいな」
佐倉 光
もういい加減佐倉もゲームみたいな対応するようになってきた。
KP
もういい加減二人とも悪趣味なゲームに巻き込まれ過ぎて慣れてる。

佐倉 光
さて、まずは情報集め……っと。
改めてスマホで周囲を照らそうとする。
牧志 浩太
「……佐倉さん、ごめん。手を引いて。
本当に何も見えない、これ。頭が重くて、平衡感覚までおかしくなりそうだ」
牧志はふらつきながら立ち上がり、あなたの声のする方に手を伸ばす。
佐倉 光
「ああ」
手を繋ぐ。
牧志 浩太
牧志は力強くあなたの手を握る。置いていかれるまいとするように。
佐倉 光
最近割と手を繋ぐ事が多い。
KP
ですね。
KP
……明かりで照らせば、ようやくこの部屋の全貌が分かるだろう。
佐倉 光
「柱時計はねぇかな……」
KP
あなた達は板張りの床の上で目を覚ましたらしい。
壁も天井も丸太の形状の木製で、ログハウスか何かに見える。
佐倉 光
「ログハウスっぽいぜ。
木でできてるんだ、全部」
牧志 浩太
「木? 山小屋みたいな感じか?」
KP
明かりでぐるりと照らしてみれば、この部屋から繋がる扉がいくつか目に入る。
山小屋、というには結構大きいようだ。
佐倉 光
「そう。前に俺が……」
佐倉 光
「……いや、なんでもない。
けっこう広い家だ」
KP
玄関扉らしい大きな扉以外には、プレートで何の部屋か記されている。

この部屋は広々としており、部屋の中心には八脚の椅子が添えられた食卓らしき豪華なテーブルが鎮座している。
しかし、それに敷かれた白いテーブルクロスはもはや灰色のテーブルクロスだ。
部屋の隅には大きな古時計が置かれているが、文字盤に蜘蛛の巣が張られてしまっている様子からは年代を感じさせるだろう。
床には虫の死骸や埃、枯れ草などが室内とは思えない程あちらこちらに散らばっているだけではなく、所々抜け、基礎などが丸出しになっており、注意せねば足を取られかねない。
この部屋から繋がるいくつかの扉は、この部屋がおそらくこの家の中心部なのだろうと想像させる。
佐倉 光
「ここはダイニングルームってとこかな。でっかいテーブルにイスが八脚。
大分ボロ家だよ。足元気をつけないと踏み抜くな」
牧志 浩太
「それは結構大きいな。そんなにボロいのか? 手を引いてもらった方がよさそうだな、それ」
佐倉 光
「ああ、一人で動くなよ、危ねぇから。
基礎も出てるし、かなり放置されてる感じだ」
牧志 浩太
「ああ、そうする。……ボロ家に獣って、なんだか前の時を思い出すな。今度は、最初からボロ家みたいだけど」
KP
というわけで、マップが開示されます。上をご確認ください。
佐倉 光
はーい
佐倉 光
「椅子八脚に柱時計にヤギの母、か」
牧志 浩太
「……何だっけ、七匹の仔山羊って、そういう童話あったよな」
佐倉 光
「そうそれ。
兄弟全部食われて、一匹残された子山羊が時計に隠れる……
そんな話だったけど。
そんな雰囲気はあるな」
牧志 浩太
「あれ、隠れたあとどうなったんだっけ」
佐倉 光
「確かかーちゃんが探しに来たんだよな。
母親の代わりに子山羊を探せ、って話なら簡単でいいんだけどな……」
牧志 浩太
「とはいえ、貴方『は』だしな……」
佐倉 光
「気になるよな、そこ」
牧志 浩太
「ああ。嫌な感じだ。
『貴方達』じゃないのも」
佐倉 光
「ま、調べてみるよ。
ここでこうしてても何も始まらねーからな。
こんなボロ家で飢え死になんて御免だぜ」
牧志 浩太
「そうだな、頼む。俺もできる範囲で探ってみる」
KP
室内にあるもので目につくのは、大きなテーブルと椅子、それに大きな古い時計だ。
佐倉 光
「テーブルに椅子に時計がある……
まず気になるのは時計だな。多分何かはある」
KP
さて、牧志はこの通り、本当に何も見えない状態です。そのため、以下の適用となります。
・視覚が必須な情報に対する〈目星〉は、ロール不可。
・手探りで気づくことのできる情報に対する〈目星〉は、1/2で判定。
〈聞き耳〉は通常通り可能。
・その他、視覚を要する技能などには適宜マイナス補正またはロール不可。(KP判断)
佐倉 光
〈聞き耳〉行けるなら充分頼りになるよ。
KP
あなたは牧志と共に、いつものように情報を得て、活路を見出すべく動き出す。
……というところで、後遺症の【CON】ロール、どうぞ。
CONロール
佐倉 光
CCB<=(6×5) 【CON】 (1D100<=30) > 5 > 決定的成功/スペシャル
佐倉 光
イェー
KP
おおお!
佐倉 光
治せると分かった途端これだよ。
むしろ失敗しろよ。
KP
ま、まあ丁度牧志何も見えない状態で応急手当しづらいですし。成功してよかった。
佐倉 光
確かにね

KP
クリティカルしたので、いつもより痛みがだいぶ弱く済む。
佐倉 光
体に痛みが走る。
反射的に胸元にさがっている勾玉を握りしめた。
KP
勾玉から微かに温かい気配が流れ出し、痛みに強張る身体をゆっくりと温める。
少しだけあなたの身体に優しさをいきわたらせて、勾玉は沈黙した。
佐倉 光
意識的にゆっくりと呼吸をし、痛みを逃がす。
牧志 浩太
「佐倉さん? ……また、痛むのか?」
指先に走った僅かな震えを感じ取ったらしい。牧志が反対側の手をあなたの手に重ね、温めるように包み込む。
佐倉 光
「よし、行ける行ける……
大丈夫、今日はかなり調子がいいんだ。
痛みをほとんど感じない。ラッキーだな」
牧志 浩太
「そうか……、よかった」
心配するようにあなたの手の甲を少し撫で、牧志は片手を離す。
佐倉 光
よし、今のうちだ。調べるものを調べちまおう。
KP
近づいてみれば、古びた時計は随分と大きかった。
前に見たものよりも大きいのではないか。
仔山羊どころか、大人が二人はすっぽりと入れそうだ。

振り子の入っている部分が扉になっており、開くようだ。
佐倉 光
まずは牧志の手を引いて柱時計の前へ。
「馬鹿でかい柱時計だ。大人が二人は入れるな。
何か入ってても不思議じゃない」
佐倉 光
何かにおうかな?
KP
特に匂いはしないようで、埃くさいだけだ。
佐倉 光
「扉開けてみる」
牧志 浩太
「二人? それ、随分でかいな。
扉って、振り子の所か? ああ、頼む」
佐倉 光
手をかけてぐっと引く。
KP
微かに軋んで扉が開いた。
中を見るならば、〈目星〉
牧志は1/2で判定。
佐倉 光
CCB<=88〈目星〉1D100<=88) > 78 > 成功
牧志 浩太
CCB<=98/2〈目星〉1D100<=49) > 87 > 失敗
佐倉 光
さすがの牧志も。
KP
牧志が何もない所を手探りしている間に、あなたはそれを見つけた。
隅に落ちているそれは、本か何かのページの切れ端に見える。
佐倉 光
「……柱時計の中に紙きれが入ってた。内容は……」
ライトで照らして表裏とみる。
KP
それは、童話の一部のようだった。
表と裏と合わせて、以下の内容が読み取れる。
▼童話の切れ端
あるところに、お母さんヤギと、七匹の子ヤギたちが住んでいました。

ある日、お母さんヤギが言いました。
「お母さんは今から出かけてくるけれど、いい子でお留守番をしていてね。最近は悪いオオカミが出るというから、用心するのよ。」

「お母さん、オオカミって……怖いの?」
「そうよ。何しろオオカミは、ヤギを食べてしまうのだから。」
佐倉 光
「まんま七匹の子山羊っぽいな……」
読み上げる。
「中に子山羊はいないぜ」
牧志 浩太
「仔山羊が隠れるには随分大きそうだけどな、これ」
佐倉 光
「そう簡単じゃないか。
じゃあ次、この部屋の他の家具調べてみよう」
牧志 浩太
「ああ」
佐倉 光
テーブルに何か乗ってるかな。牧志の手を引いて近づく。
KP
大きなテーブルには、8脚の椅子が並べられており、その内7脚が小さな椅子、1脚が大きな椅子だ。
7脚の小さな椅子の前には、スープの食器のようなものとカトラリーが7セット並べられているが、そのどれもがボロボロで所々欠けてしまっている。

対して、奥にある大きな椅子の前に並べられているのは、いくつかの使い道の違う綺麗な食器とカトラリーだ。

これらも全て埃は積もっており年代を感じさせるが、欠けなどは一つもない。
佐倉 光
「親の椅子に子供の椅子7つって感じに見える」
牧志 浩太
「お母さん山羊と仔山羊たちの椅子かな。さっきの童話に擬えてるのなら」
佐倉 光
「気になるのが、子供の方の食器は欠けてボロボロなのに、親の食器は欠けてないことかな……
単に金属のは子供には危ないから、木のを使っている子供のは先に欠ける……ってんなら一応筋は通るんだが」
牧志 浩太
「だよな。それなら一応筋は通るけど……」
佐倉 光
材質は同じに見える?
KP
欠けていない方は美しい金属製で、ボロボロになっている方は簡素な木製に見える。
佐倉 光
「正直、親だけがいい物使ってねぇかって見えるんだよな」
子供の皿も欠けてる?
KP
欠けてボロボロになっている。
佐倉 光
「いやこれ偶然とかじゃねぇな」
佐倉 光
「子供の方皿も欠けてんだよ。
全部欠けてるとかならともかく、親が無傷の皿使って、子供に欠けた皿使わせねぇだろ普通」
木製の食器が欠けている。
皿が欠けている。
どちらかだけなら偶然などもあるかもしれない。
しかし両方揃うとそれは意図的なものだろう。
牧志 浩太
牧志は慎重にテーブルの上を手探りして、皿の端に触れる。
「本当だ、随分痛んでるな……。スプーンはまだしも、子供にだけ欠けた皿を使わせるなんて、危ないよな」
牧志 浩太
「何だか、嫌な感じだ」
佐倉 光
「あ、気をつけろよ? ここ大分汚ないから、怪我すると面倒だぞ」
牧志 浩太
「おっと、そんなことで動けなくなりたくないな。分かった、気をつける」
佐倉 光
「このぶんだと椅子も……」
椅子をチェックします。
牧志 浩太
牧志の声は先程から真剣味を帯びたり微かな痛みを覗かせたり、いつも通りに表情豊かだ。
しかし、あなたの目に映るのは死んだような山羊の目ばかりだ。
みえない
KP
牧志の表情が見えないのってなかなか異様だな…… と画面を見てて思います。
佐倉 光
地図拡大してるとヤギが見えなくて、普通に見えちゃうから勿体ないな……と五分ほど前に思って、位置調整したところです。
牧志 浩太
おおっと。発言時に立ち絵を出さないでおこうかな。
佐倉 光
なるほどその手が
牧志 浩太
そうしておきます。

佐倉 光
「ここ本当にヤギがいたわけじゃないだろうな?」
牧志 浩太
「この椅子や机は人間用だろ? さすがに、ほんとに山羊ってわけじゃないと思うんだけど……」
佐倉 光
「……あれ」
牧志 浩太
「佐倉さん? 何かあったのか?」
佐倉 光
「ああ。あの童話のヤギは白かったよな……って。
今お前が被ってんの、黒ヤギだからさ」
牧志 浩太
「そうか、そういえば黒山羊って言ってたっけ、これ」
牧志 浩太
「白山羊と黒山羊っていうと何だっけ、読まずに食べる方?」
佐倉 光
「そうそう。どっちも食うんじゃなかったっけ?」
佐倉 光
「まあ……いいか」
牧志 浩太
「そうだっけ。読んじゃったしさすがに手紙は食べられないな」
KP
七脚の小さな椅子は少しがたつき、大きな椅子に比べて安定感がない。
その脚に、鎖がしっかりと巻きつけられているのに気づく。

〈目星〉。牧志はロール不可。
佐倉 光
CCB<=88〈目星〉1D100<=88) > 86 > 成功
なんか細かいやつとか色とかか
KP
椅子の近くの床に、ふと違和感を覚えた。
虫の死骸や枯れ草に紛れて分かりにくかったが、引きずったような黒い汚れが幾重にも床板に付着している。
佐倉 光
「うぇ……
やっぱマトモじゃねぇぞ。
『子供の椅子』に鎖が巻きついてるんだ。
あと、床に何かを引きずった跡……」
佐倉 光
これは血かな?
KP
古い汚れなのでさすがに判別しがたい。
佐倉 光
なるほど。
鎖ってどんな感じの用途だったように見えるかな。
KP
現状、椅子の脚にしっかりと巻きつけてある。
佐倉 光
「鎖で椅子に固定していたのか?
よく分からないけど。
嫌な感じはするな……」
牧志 浩太
「…………無理矢理引きずってきて、縛って、って?」がりがり。
「酷い想像しか浮かばないな……」がりがり。
牧志 浩太
がりがりがり。
佐倉 光
「?
どうした?」
牧志 浩太
「ああ、いや、何だか痒くて」
佐倉 光
「どこが?」
牧志 浩太
牧志の方を向くなら、仮面と顔の境目を片手でひっきりなしに引っ掻いているのが目に入る。
彼の爪が何だか赤い。
牧志 浩太
「こんなの被らされてるから、蒸れてるのかな。境目が痒くて痒くて」
佐倉 光
「おいおい……ちょっと見せて。
密着してるからそりゃ痒いだろうけど、引っ掻くとまずいぞ」
佐倉 光
またぁ~
がりがりふたたびだぁ~
KP
いえ~す
佐倉 光
彼が引っ掻いている所と、手を確認する。
牧志 浩太
仮面と首の境目を見ようとすると、そこからじわりと血が滲んできた。
赤い蚯蚓腫れがいくつも刻まれ、余程の力で何度も掻いたのか、皮膚が痛ましくめくれ上がっている。
爪の間に皮膚のかけらと血が詰まって、彼の爪は赤く染まっていた。
佐倉 光
「うわ。やりすぎだって」
牧志 浩太
「え?」
佐倉 光
「血が出てる。引っ越した時のアレみたいになってる」
牧志 浩太
「えっ……、っ、痛。そんなに力入れたつもりなかったんだけどな……」あなたに言われて痛みを自覚したらしく、引っ掻いた所に手をやる。
佐倉 光
「あーもーしょーがねぇなぁ……」
自分のパーカーを脱いで牧志の首にマフラー状に巻く。
佐倉 光
「どーしてもってんなら布越しにこするだけにしとけ」
牧志 浩太
「あ……、ごめん、ありがとう。無意識にやってたみたいだから、助かる」
彼はぽふ、ぽふ、と片手で布の感触を確かめる。
牧志 浩太
「そのうちまた前みたいになる……、のか。くそ」
佐倉 光
「まずいな……急がないと」
牧志 浩太
「ああ、急ごう」
佐倉 光
手は必ず繋いで、もう片方の手にも注意を配らないとな……
佐倉 光
「この部屋にはあと他の部屋へ行く扉があるんだ」
牧志 浩太
「扉? 何か違いはある?」
佐倉 光
「その扉がどこへ繋がってるのか分かるようになってるみたいだ。えーと……
風呂にトイレに、子供部屋、キッチンに……」
佐倉 光
「…………」
牧志 浩太
「佐倉さん?」
佐倉 光
「管理室」
牧志 浩太
「……管理室? 寝室とか、親の部屋とかじゃないのか?」
牧志 浩太
「……前みたいに、実験材料にしてた、とかじゃないよな……?」
佐倉 光
「管理室、だ。
それもさっきのと合わせて考えると気になることがあって」
牧志 浩太
「ああ」
佐倉 光
「子供部屋の扉の真横に管理室の扉がある。
部屋の出入りをしようとすると管理室で分かるようになっているんじゃねぇのかな……」
牧志 浩太
「……監視してる、ってことだよな。
いや、子供が七人もいるんじゃ、普通でも目が届くようにはするだろうけどさ」
佐倉 光
「子供、なのかな……
むしろそうじゃないといいと思えてきたぜ」
牧志 浩太
「俺もだよ……。子供とは関係ない何か、だといいなって思えてきた。
俺達みたいに連れてこられた誰か、だとそれはそれで困るけどさ」
佐倉 光
さっきの引きずった跡ってどっちに続いてるのかな?
KP
玄関か管理室の方向に向かって引きずられているように見える。
佐倉 光
「さっきの椅子から引きずったような跡は、玄関か管理室か……そっちの方向に伸びてる」
KP
あなたが玄関の方、と口に出したそのとき。
KP
ドン、ドンドン!
KP
玄関の方からノックの音が響く。
佐倉 光
二人分ってやっぱりそういうことー!?
KP
そして、扉の向こうから、やさしく甘い声が聞こえてきた。
佐倉 光
動かずに耳をそばだてる。
佐倉 光
牧志大丈夫かこれ。
KP
「ここにいたのね。探したのよ。開けて頂戴。
お母さんよ」
KP
やさしく、甘い、穏やかな声。
牧志 浩太
「……」牧志があなたの手を少し強く握り、息を詰める。
佐倉 光
母親だ、子山羊を連れてこい、か……
ちら、と牧志を見る。
牧志 浩太
牧志はあなたの横で、音のする方に顔を向けてじっと息を詰め、様子をうかがっている。
佐倉 光
返答する必要はないな。無視だ無視。
KP
「開けて頂戴。お母さんよ」
ドン、ドンドン! ノックの音が強くなる。
佐倉 光
扉の方、来訪者は見える?
具体的には、足や手が見えるような隙間などは。
KP
扉に隙間のたぐいはなく、玄関の扉を開けない限りは来訪者の姿は見えないだろう。
KP
ドン、ドンドン!
「お母さんよ」
ノックの音は急き立てるように強くなる。
ドン、ドンドンドン!
佐倉 光
柱時計に隠れておくか……
牧志の手を引いて時計の方にそっと移動。
牧志 浩太
牧志は小さく頷いて、足音を潜め、あなたと共に時計の方へ動く。
佐倉 光
牧志を先に中に入れて、自分も入って扉を閉める。
KP
「お母さんよ、お母さんよ、お母さんよ。開けて、開けて頂戴」
声は次第に上擦ってゆく。激しいノックの音が扉を揺らす。
佐倉 光
来訪者が去るまでここにいよう。
KP
……しばらく時計の中で息を潜めていると、不意にノックの音は止んだ。
佐倉 光
外の気配はないかな。
KP
外の気配は伺い知れないが、ひとまず声や音はしなくなったようだ。
佐倉 光
まあ扉壊されたならそういう音がするだろうし、床が鳴るだろうから。
隙間から外をうかがって、動きがなければ出よう。
KP
隙間から外を窺えば、そこには廃墟の静寂だけがあった。
牧志 浩太
「……いなくなった、のか……?」
牧志が小声で言う。
佐倉 光
「いなくなったみたいだな」
外に出て牧志に手を貸す。
牧志 浩太
手に縋るようにして、牧志はあなたの後から外に這い出る。
佐倉 光
「帰りたければ生贄を寄越せって? ハ!」
牧志 浩太
「嫌過ぎる。勝手に山羊にするなよ」
佐倉 光
まず玄関調べに行こう。
扉の強度はどうかな。錠などは。
佐倉 光
「戸締まりちゃんとできてるか見てこよう。
『母』が本物か見分けがつく要素がないうえ、この部屋の様子を見る限り『母』ってのもロクなもんじゃない」
牧志 浩太
「だよな。そういえばチョークを呑んで狼がどうとかって、あれは別の話だっけ?」
佐倉 光
「いや……たぶん七匹のヤツで良かった気がする」
牧志 浩太
「ってことは、開けたら狼がいてガブリってことか?」
佐倉 光
「ゾッとしねぇな。
半田さんに助けに来て欲しい」
牧志 浩太
「本物のお母さんも狼も碌なものじゃないんじゃ、どうにもならないじゃないか。
それこそ半田さんに来てもらって、腹に石詰めてほしいな。
……半田さん、どうしてるんだろうな。あれの処分方法を探すって言ってたけど」
佐倉 光
「元気にしてっかな」
牧志 浩太
「元気にしてくれてるといいな。処分方法も見つかって、今度こそゆっくり過ごしててほしい」
佐倉 光
「だな……」
佐倉 光
「さ、あいつが戻ってこないうちにさっさと打開策探そう」
牧志 浩太
「だな」
佐倉 光
玄関をチェックする!
KP
玄関には靴箱が置いてあり、割と広めの印象を受ける。相変わらず薄暗く埃っぽい。
扉は大きな丸太木材でできていて、板を横に引き抜くタイプの閂錠がかかっている。

幸い扉に隙間やがたつきなどは見られず、木材も丈夫そうだ。
天井からは埃が散ってくる。
佐倉 光
「ちゃんとした閂がかかってる。
内側から開けなければひとまず大丈夫そうだな」
牧志 浩太
「よかった、ちょっと安心できる要素だな」
佐倉 光
「じゃあまずは……
ここがどういう所なのか知るためにも、管理室に行ってみるか」
KP
そこで、【アイデア】
佐倉 光
CCB<=85 【アイデア】 (1D100<=85) > 19 > 成功
牧志 浩太
CCB<=90 【アイデア】 (1D100<=90) > 81 > 成功
KP
あ、でもこれ牧志は気づきにくいかもしれないな。佐倉さんだけ成功扱いで。
佐倉 光
はーい
KP
天井の一角から、妙によく埃が降ってくる。
※牧志は仮面が邪魔で埃が顔に触れないので、気づきにくい。
佐倉 光
「ん?
天井、やたら埃が落ちてくるところがある。
穴でも開いてんのか?」
上を照らしてみる。
KP
照らしてみれば、木材に四角い切れ目が見える。その隙間から埃が降ってきているようで、切れ目の近くに何か金具が見える。
屋根裏部屋か、天井収納か何かあるのだろうか。

ここからでは、暗くてよく見えない。何かに登るなりすればもう少しよく見えるだろうか。
佐倉 光
「上に開くところがありそうなんだ。
何か台になる物を持ってくる。ここでちょっとだけ待っててくれ」
牧志 浩太
「分かった」
牧志は壁に身をあずけ、片手を靴箱にかけて現在地を確認しながらあなたの戻りを待つ。
佐倉 光
食卓の大人の椅子を持ってくる。
それで届きそうだろうか。
少なくとも近くで見ることでそれが何か分かりそうだろうか。
KP
なるほど。椅子に登ればよく見ることができるだろう。
天井の扉に小さな穴が開いており、細長い棒のようなもので引っかけて引っ張れば、階段を引き出すことができそうだ。

……あなたが椅子の上で背を伸ばしている、そのとき。
KP
ドン、ドンドン!
佐倉 光
またかよ……!
KP
「お母さんよ。開けて頂戴。探したのよ、ここにいたのね」
すぐ前の玄関扉の向こうから、激しいノックの音。
優しく甘い、甘い声が玄関の外から語りかけてくる。
佐倉 光
そっと台から降りて、牧志の側に行く。
KP
佐倉さん、【幸運】で判定!
佐倉 光
CCB<=75 【幸運】 (1D100<=75) > 75 > 成功
佐倉 光
あっぶね!
KP
あなたは一瞬よろけかけるものの、どうにか椅子から落ちないですんだ。
佐倉 光
牧志の手を握って自分はここにいると知らせる。
牧志 浩太
牧志はあなたの手を強く握る。
「また来たな……、さっきからずっと外にいるのか、もしかして」小声で囁く。
佐倉 光
「かもな……」
扉と閂が保ってくれればいいんだが。
息を潜めて諦めてくれるのを待つ。
KP
ドン、ドンドン!
「お母さんよ、お母さんよ、お母さんよ!」
上擦った声が扉の向こうから繰り返し、繰り返し聞こえてくる。
牧志 浩太
牧志はあなたと共に、じっと息を潜める。
佐倉 光
嫌すぎる。リアルで体験したくないヤツだ。
KP
……しばらく息を潜めていると、ノックの音は聞こえなくなった。
まだ、閂は保ってくれているようだ。
佐倉 光
詰めていた息を吐く。
牧志 浩太
「……いなくなった……、みたいだな」
佐倉 光
「管理室に行こう」
牧志 浩太
「ああ」
佐倉 光
牧志の手を引いて管理室に行く。
PL向け情報
KP
ちなみにPL向け情報。このお話、全ての部屋を探索しなくても話は進みます。
もちろん、探索するといろいろ背景情報などあります。
佐倉 光
そうなのか。
じゃあ「あやしいところ」を調べると速攻終わっちゃう可能性もあるのかな。
KP
割とそうなのです。最短ルートで行くと割合速攻終わってしまう。
言うかどうか少し迷ったけど、せっかくなので色々楽しんでほしいから開示します。
もちろん「いや最短で行くよ」でもOKです。
背景情報もあるけど《SANチェック》もあるし。
佐倉 光
この部屋正解っぽいもんなー

KP
管理室、と銘打たれた部屋。
室内は相変わらず薄暗く、埃っぽいが、他の部屋に比べて少し清潔な印象を受ける。

家具の配置などもゆったりとしていて、調度品も居間のものより高級そうだ。
扉から見た正面には大きめのベッドが1つあり、柔らかそうな羽毛布団に埃が積もっている。
白い灰が残った暖炉の上には趣味の物なのだろう、小さな抽象画が飾られている。
ひざ掛けがかかった木製のロッキングチェアは暖炉の方を向いて静かに佇んでいた。

扉がある壁際に本棚があり、その隣に鎮座する背の低い机の上は少し散らかった印象を受けるだろう。
牧志 浩太
「ここは……ちょっと広いのか? 中、どうなってる?」
佐倉 光
「ロッキングチェアつきの暖炉があって……抽象画が飾ってある。
あとは本棚と机だ。
くつろぎの空間って感じに見えるな。立派なベッドもある。
管理室っていうからカメラでも仕掛けてあるかと思ったけど、
モニタルームっぽくはないな」
牧志 浩太
「結構優雅に暮らしてた、って感じなのかな。『母親』の部屋か……?」
佐倉 光
「部屋の割り当てから言って母親の部屋だろうな」
この部屋窓ってあるかな。
KP
窓はない。窓がないために、少し窮屈な印象を受けるだろう。
佐倉 光
やっぱりそうか。
佐倉 光
「この部屋には窓がないな。
あっても良さそうな所なんだけど」
牧志 浩太
「ないのか。割と異様だな、窓がないの」
KP
おっと。すみません、管理室に入る前に一つ抜けていました。
〈聞き耳〉で判定をお願いします。
佐倉 光
CCB<=79〈聞き耳〉1D100<=79) > 7 > スペシャル
牧志 浩太
CCB<=97〈聞き耳〉1D100<=97) > 57 > 成功
KP
キッチンの方から何だか酸っぱいような匂いがするのに気づく。
佐倉 光
開けたくないな。
KP
それに混じって、微かに甘い匂い。
佐倉 光
開けたくないな!!
佐倉 光
じゃあ、扉を開けてちょっと中を覗いたところでにおいに気付くか。
牧志 浩太
牧志も同時に気づいたらしく、落ち着きなく辺りを見回す。
佐倉 光
「多分キッチンから、なんか臭う」
牧志 浩太
「だよな……。何か酸っぱい臭いと、甘い匂い?」
佐倉 光
「すっっっげー嫌な予感がするから正直開けたくない」
言いながらキッチンの扉の前へ。
牧志 浩太
「こんな廃墟のキッチンから臭い……」
佐倉 光
「しかも酸っぱい、ってさ……」
KP
扉の向こうから微かに、饐えたような酸っぱい臭いがする。
佐倉 光
扉に手をかける。
「開ける」
牧志に一言声をかけ、できるだけ外のマシな空気を肺に詰め込んで、扉を開ける。
佐倉 光
SANチェック》ポイントくっせぇ
KP
……扉を開くと、一気に饐えた臭いが襲いかかってくる。
べたつく嫌な空気が手足に絡みつく。思わず顔を顰めてしまうかもしれない。
佐倉 光
「うえ……」
牧志 浩太
「っぶ、」
佐倉 光
鼻をつまんで見回す。
説明はしたいが、ここで空気を吸いたくない。
KP
面にはコンロ台があり、蓋の空いた寸胴鍋が放置されていた。
コンロ台やシンクは黒くベタベタとしたもので汚れており、お世辞にも清潔感のあるキッチンとは言えない。
シンクを見上げた辺りには調味料らしき瓶がずらりと並んだ棚がある。
入口から見て左側の壁際には大きな棚や食器棚が置いてあり、仕舞われている食器類の数から大人数が住んでいた事が伺えるだろう。

コンロ台の方から鼻をつく異臭がする。
調味料棚の中の瓶にはまだ中身があるようだ。
棚は随分と大きく、大人が二人は入れそうな大きさに見える。
佐倉 光
うわー。また大人二人分だ……
一度部屋の扉を閉める。
KP
扉を閉めると室内に饐えた臭いが充満し、より臭い。
佐倉 光
あ、外で閉めますw
KP
あ、失礼w
佐倉 光
まず説明してから入り直す。
「異臭の原因はやっぱキッチン。コンロの鍋が多分モトだ。
あと、クソでかい棚がひとつ。調味料棚になんか残ってるかも」
KP
扉を閉めると漂う饐えた臭いは大分ましになる。息をしても臭いが一緒に入ってくることはなさそうだ。
牧志 浩太
「うわ、明らかにまずいものが入ってそうだな……。普通に何か腐ってるだけならまあよくないけどさ」
佐倉 光
「棚系見たいな。あいつが入ってきた時に隠れられるかも」
牧志 浩太
「そんなに大きいのか? 棚」
佐倉 光
「大人ふたりは入れそうだ。中身に寄るけどな」
佐倉 光
「ということで覚悟を決めて突撃する」
牧志 浩太
「そうしよう。正直入りたくないけど」
佐倉 光
「外で待ってて貰おうかとも思ったんだけど、万一あいつが入ってきたら、お前一人じゃ逃げられないからな」
牧志 浩太
「そうだな、それに今は正直離れたくない。手を離されたら暗闇に浮かんでるような気がして、不安になるんだ。
これだけ何も見えないと、どこを向いてるのかも分からなくなる」
KP
覚悟を決め、あなた達は室内に突撃……する!
という所で、本日は以上です。

佐倉 光
はーい、ありがとうございました!
佐倉 光
最初にさっさと柱時計に相棒閉じ込めて探索し始める人とかいるのだろうか。
まあその方が安全だろうし身軽だという考え方も正しいと思うんだけど。
KP
もしかしたらあるかもしれない。
不安になって出てきちゃうかもしれない。
佐倉 光
あと、首かきむしるだろうな。
佐倉 光
いやー
怖いね。
声も手も分からない母親なんて反則なんだよ。
まあこの家見るに母親でもまずいわけで結局開けたらダメなんだ。
KP
そうなんですよねぇ。扉に、隙間が、あいてない!
急がなきゃ! って状況だし、PL向け情報の開示は迷ったけど、やっぱり楽しんで頂きたくて。あとKPも楽しみたくて。
明らかにまずい臭いのする所に突撃する羽目になって佐倉さんごめん。
佐倉 光
やっぱあそこ調べると真相が出ちゃう感じか。
KP
すぐ真相! 完了! 脱出! ってわけではないですが、正解ルートの1つ目ではあります。>管理室
佐倉 光
母親ってものが苦手だから、近寄りたくないっていうのに……
KP
あっ。意図せず佐倉さんの弱点を突いちゃった。
佐倉 光
まあ、ここまでヤバいのだと重ならないから平気だけどな。
べつにうち虐待とかされてたわけじゃないし。
KP
ですねぇ。まっすぐ憎めないのが余計にしんどい方の苦手だもんな。
佐倉 光
でも声がする玄関の方、あまり行きたくならないから、遠い方から調べたいかもねー
ってことにしようそうしよう。
KP
なるほど。
佐倉 光
やっぱりリアルタイムだと会話のテンポが良くなるから、話す感じもちょっと違う。
あとママァン襲来も多分リアルタイムの方が怖い。
KP
そうそう。置き卓でも十分テンポよく話してると思ってたけど、やっぱりリアルタイムやると雰囲気違いますね。

今回は素直な探索というのがあるし、ママァン襲来もあるしでリアルタイム向きだと思ったんですよね。
でもその分やっぱり行動会話ごとの描写は薄くなるので、前提描写が楽しい(魔きしチームとか)ものや、細かい心情描写・雰囲気描写が面白いものは置きだとすごくみっちりやれて楽しい。どっちも楽しい。
佐倉 光
勢いで話すと佐倉の口調が荒くなりがちだなということが分かりました。
KP
ああー。置きだとゆっくり書く分口調も落ち着く……?
口調についても、置きだとゆっくり見直したり統一取ったりしながら書くからちょっと変わるの、ありますね。

ひとこと
佐倉 光
異常な空間で目覚める二人。連想されるのは七匹の子山羊。
しかしここは本当にそんな枠に収まるのだろうか。なんだか奇妙だ……

久しぶりのリアルタイムによる牧志&佐倉。
やっぱり会話のテンポも口調も変わってくる気がします。


【置】CoC『忌胎』 佐倉&牧志 4

「どうして、こんな夢ばかり見るんだろうな……」

CoC『鬼の駅にて』佐倉&波照間 1

「もー、これだから酔っ払いは」

【置】CoC『俺の部屋のカーテン幅が足りないんだが』 佐倉&牧志 4

戦うことも逃げることも、ましてや衝動に従うことも許されず……

【クトゥルフ神話TRPG】
本作は、「 株式会社アークライト  」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc.
PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION 「クトゥルフ神話TRPG」


インセイン『赤い糸』山崎&歳田 1

「……どしたん、急に黙っちゃって。悩み事なら聞くぜ?」
「……アホか。目の前に悩み事がおってからに」

【置】CoC『しんでなんかないよ』 牧志&佐倉 1

何だかちょっと、死を受け入れるまでの古い儀式のようにも思えた。

【置】CoC『眼窩に祝福』 佐倉&牧志 1

「いつ!? 何があったんだよ!?」
「あー……、そうなるよな。また何かに巻き込まれたみたいなんだ、俺達」