死にたがり電車
のネタバレがあります。
十分ご注意ください。

本編見る!
KP
四号車の扉が開く。
床には数体の死体は転がっているが、三号車ほどの惨状ではない。
椅子に座った男は、手元を見つめたような姿勢でうつむいたまま動かずにいる。
さらに奥には扉がある。向こう側は乗務員室だろうか。
ここから先の車両はないようだ……
六甲 翠
「ここで最後みたいだ。誰かいるといいな」抱き上げたままの少女に安心させるように呼びかけて、車内に足を踏み入れます。
KP
のぞみは小さく頷いた。
喉を押さえつけるような血臭は薄れ、今までと比べれば随分と過ごしやすい。
歩けば足元は血でぬめってはいたが。
六甲 翠
転がった死体を見てみます。何か持っていたり、知った顔だったりしますか?
どんな死に方をしていますか?
KP
死体はとくに統一感などもなく見覚えもない。
よくよく見るならば、首に赤いアザがあったり、手首に切り傷があったりするものがあるのが分かるだろう。
持ち物、は特にないようだ。
死に方か……さきほどの首に切り傷があるものもいくつかはあるだろう。
六甲 翠
その切り傷や痣についてつとめて考えないようにして、椅子に座った男の手元と、生きているかどうかを確認する。
KP
椅子に座った男は、近づくと荒く息をついているのが分かる。
弱々しく、早く。
六甲 翠
思わず息を呑む。……生きている。
KP
手元には何もない。が、近くにナイフが放り出されているのが分かるだろう。
ナイフは大ぶりなもので、血がついている。
男はあなたが近づいても反応しない。
のぞみ
「だれか……いるの?」
KP
のぞみが不安そうに囁いた。
六甲 翠
「うん、誰かいるみたいだ。男の人」
のぞみを地面に降ろし、自分の後ろに下がらせて片手を繋いでから、男の様子を見ます。
KP
男の首元は血で汚れている。
のぞき込む?
六甲 翠
覗き込みます。
KP
では、前の車両で絶命していた乗客達同様、喉を綺麗に切られ、その傷口から下を引き出されていることが分かるだろう。
そしてその顔は苦悶に歪んでいるが、のぞき込むあなたに気付くと目を見開き、ぎょろぎょろさせた。
口元が微かに動いている。
KP
【アイデア】を。
六甲 翠
CCB<=55 【アイデア】 (1D100<=55) > 37 > 成功
KP
声はない。ただ震える息が漏れるのみ。
だがあなたには分かってしまった。
男はひたすらにあなたに訴えている。
『死にたい、死なせてくれ、殺してくれ』
あなたがそれを認識した、途端。
背後でガラスが割れた。
六甲 翠
「!」
咄嗟に振り返ってのぞみをこちらに引き寄せ、ナイフを手に取ることはできますか?
KP
ナイフを拾うことはできる。
のぞみが悲鳴を上げてへたり込む。
窓の外に何者かがいた。
それは見えた。
その方向から、白い棒状の物が飛び込んできて、男の頭をぐしゃりと砕いた。
六甲 翠
「──あ、」
喋らない方がいい、と言おうとしたのだ。苦しむだけだからと。殺してやる、ということについて、一瞬真剣に考えた。
──そんな間もなく、あっけなく潰されてしまった。
KP
頭を失った胴体はあっけなく席に横たわる。
窓の外の影は、あなたと少女の方に視線を向け……
そして姿を消した。
天井の方へ登っていったように見えた。
席にだらしなく半分ずり落ちた男の体から、どろどろと赤い物が広がっていた。
六甲 翠
少し逸れていたら自分やのぞみがそうなっていた、ということに少し後になってから気づいて、かたかたと脚が震えた。
死が、すぐ近くにある。二人を失ってから、ずっとぼんやりと考えていたものが。
「鋭利なナイフ」
〈ナイフ〉で判定を行う。
耐久値:9 ダメージ:1d4+db
六甲 翠
「あ、あ……、」声にならない声を上げるしかない。
念のため男の身体を確認してみますが、死んでいますか?
また、何か持ち物を持っていたりしますか?
KP
男は完全に絶命している。
彼の希望は叶えられたわけだ……
持ち物は特にないようだ。
のぞみ
「なに、何があったの、おねえちゃん?
怖いよ」
六甲 翠
「あ……、ああ。大丈夫、大丈夫だ、もういない」のぞみに話をすることも忘れて、そう繰り返すことしかできなかった。
KP
男の頭を砕いた槍は深々と座席に突き刺さっている。
六甲 翠
外から飛び込んできた白い棒状の物を確認してみます。それは何に見えますか?
KP
鋭利に尖っているが、白い骨のように見える。
六甲 翠
その鋭利な先端を見てぞくりとする。
KP
手を触れるなら、それは灰のように崩れ去る。
この車両に生者はもはやあなたたちだけだ。
六甲 翠
一つ確認。男の服から煙草の臭いはしましたか?
KP
いいえ、とくにしないです。
もちものにタバコはなかったし、愛煙家ではないようだ。
KP
あっ。さっきの衝撃映像の《SANチェック》忘れテーラ
六甲 翠
おおっと
KP
おかしな事になっちゃうから今回はいいや……

六甲 翠
のぞみを再び抱き上げて、奥の乗務員室へ向かいます。
KP
乗務員室には暗幕がさがっている。
六甲 翠
扉をノックして呼びかけてみます。
「誰かいますか。乗り間違えたんです。どこかの駅で停めて降ろしてください……」
KP
扉の向こうから返事はない。
のぞみ
「だれもいないの?」
六甲 翠
この車両に非常通話ボタンはありますか?
KP
あります。
六甲 翠
ボタンを押して、通話が繋がったら先程と同じ内容で呼びかけてみます。
KP
プツ、と音がする。
そして、先ほどと同様、「どうかゆっくりと旅をお楽しみくださいませ……」という声が聞こえる……
〈聞き耳〉
六甲 翠
CCB<=25 〈聞き耳〉 (1D100<=25) > 42 > 失敗
KP
が、乗務員室からも同じ声が聞こえた気がした。
六甲 翠
乗務員室の扉を再度ノックして、扉を開けようとしてみます。
KP
扉に鍵はかかっていない。扉は簡単に開く。
六甲 翠
室内の様子を確認する。
KP
見たところ、そこは一般的な乗務員室と何ら変わるところはない。
ただ、少し薄暗いだろうか。
大きな窓の外は真の暗闇で何も見えない、ということ……そして
乗務員室には当然と言えば当然なのかも知れないが、車掌らしき『ひと』が立っていた。
彼は自分の職務をこなしている。
日々目にする乗務員と何ら変わらない。
ただ、肌の部分が真っ黒なもやで、外の暗闇以上に得体の知れぬ闇であることをのぞけば、の話だ。
あなた方の存在に、乗務員は気付いていないようだ。
その手がマイクのスイッチに触れる。
KP
「シシムラを通過いたしました」
KP
そう言ったときにだけ、闇に真っ赤な口が開くのが見えた。
六甲 翠
喉がからからに渇いていた。抱き上げた少女の身体のわずかな温もりを感じ、どうにか声を絞り出す。
「あの。電車を乗り間違えたんです。どこかの駅で停めて降ろしてください……」乗務員に呼びかける。
KP
乗務員は反応しない。窓の方を見つめたままだ。
【アイデア】
六甲 翠
CCB<=55 【アイデア】 (1D100<=55) > 75 > 失敗
KP
乗務員の顔は真っ黒の闇だ……
のぞみ
「じょうむいんさん、いるの?」
六甲 翠
「ああ、いたよ。でも、仕事を頑張ってるみたいだ。こっちに気づいてくれない」
真っ暗な闇にぞくりと怖気を感じながら、乗務員の肩に手をかけて揺り動かし、再度耳元で呼びかける。
KP
肩に手を触れる。
振り向いたその顔には何もなかった。
目も、鼻も、耳も。
ただ口だけが開く。
「どうかなされましたか、お客様」
その異様にあなたは……
KP
SANチェック成功時減少 1失敗時減少 1D4
六甲 翠
CCB<=23 【《SANチェック》 (1D100<=23) > 75 > 失敗
1d4 (1D4) > 1
[ 六甲 翠 ] SAN : 23 → 22
不定の狂気
六甲 翠
あ、不定だ。
KP
不定か。内容を決定しましょう。
六甲 翠
1d10 内容 (1D10) > 10
KP
最近見たヤツだ。
強迫観念だっけ。
六甲 翠
強迫観念ですね。
KP
期間をどうぞ。
六甲 翠
1d6 (1D6) > 1
1ヶ月。
KP
では、あなたは何らかの衝動に駆られるだろう……

六甲 翠
「あ、あ、ああ……、」何も……、ない。
思わず自分の目元に触れ、そこに目が、凹凸があることを確認してしまう。何度も何度も、癖のように触れるのをやめられない。
のぞみ
「おねえ、ちゃん?」
六甲 翠
「俺達……、乗り、間違えて。どこかの駅で、降ろして欲しいんです、」落ち着きなく目元に触れながら、どうにか声を絞り出す。
KP
乗務員は、やはりあなたの言葉にかぶるように喋り始める。
「申し訳ございませんが、わたくしは見ての通り《車内放送のためだけ》に乗車しております。
お手数ですがなにかご用事がございましたら、他の乗務員にお伝えくださいませ」
【アイデア】
六甲 翠
CCB<=55 【アイデア】 (1D100<=55) > 10 > スペシャル
「他の、乗務員は、どこに……、いますか」
KP
彼には口しかないのだ。
あなたはそう気付くだろう。
彼は言葉を【無視している】のではない。
【聞こえていないし、見えていない】のだ。
六甲 翠
言いながら、【聞こえないのだ】と、気づく。
KP
乗務員はあくまで丁寧に礼をし、また窓の外へと視線を向けた。
窓の外など、見えもしないだろうに。
六甲 翠
いちど振り返り、のぞみの様子を確認する。
のぞみ
のぞみは不安そうに佇んでいる。
失われた瞳から流れ出す血は涙のようだ。
六甲 翠
「のぞみ。聞こえてるんだよな? 俺の声」聞こえているに決まっている、だって先程まで話していた。それでも、確認してしまう。
のぞみ
「うん、聞こえるよ? おねえちゃん。
どうしたの、おろしてくれないの?
間違えたなら早く降りないと、どんどん遠くに行っちゃうよね……」
六甲 翠
「そうか、よかった……。この人は、車内放送をするのがお仕事らしいんだ。降ろすのは、お仕事じゃないんだってさ……」
のぞみ
「そうなんだ」
六甲 翠
乗務員室の中を見てみますが、非常停止レバーや非常ドアコックなどはありますか?
また、他の乗務員室に連絡をするための電話などはありますか?
KP
一応その辺の物は揃っているように見える。
六甲 翠
電話を操作して、他の乗務員室に連絡を取ろうとします。
KP
機器に近づこうとすると、その手が触れる前に乗務員が割り込む。
「お客様。計器類には御手をお触れにならぬようお願いいたします。
安全な運行のためです、ご理解ください」
それでも触れようとするならば、彼を押しのけるなどしなければならないだろう。
六甲 翠
「安全、どころじゃないな」のぞみがいるし、一旦引き下がります。
のぞみ
「怒られちゃったね」
六甲 翠
「そうだな」

KP
四号車にはいくつかの死体が転がっているが、先ほどと状況は変わっていない。
六甲 翠
「死に、寄ってくる、か……」ガラスの割れた所から外を見てみますが、変わらず真っ暗闇ですか?
KP
っと
「死に、寄ってくる、か……」と呟きましたね?
六甲 翠
呟きましたね。
シークレットダイス
KP
s1d100 (1D100) > 97
70以下だと何かが起きていました。

KP
窓の外に何か気配を感じた。
だが、それはこちらをじっと見ただけで戻っていったようだ。
のぞみ
「何かいた?」
六甲 翠
「ああ、何かいた。でも、いなくなったみたいだ……」
のぞみ
「ここ、怖いよ。早く降りよう……」
六甲 翠
「そうだな、早く降りよう……」
KP
窓の外はかわらず真っ暗闇だ、ほんの少しも見えない。
ただ、風だけが激しく吹き込んでくる。
六甲 翠
「なあ、のぞみ」三号車へ続く扉を開け、いつでも飛び込める状態にしておいてから、少女に呼びかける。窓の外の、天井の様子を窺う。
「生きたいかい」
のぞみ
「うん。
いきたいよ。
へんなおねえちゃん……」
六甲 翠
「そうか、そうだな。
生きる」と口に出した時、窓の外に変化はありましたか?
KP
とくにないようだ。
死者が無数に転がるこの空間で、『生きる』という言葉は、どこか異質につよく響いた。
PLとKPで相談だ!
しばらく六甲君の中の人推理と確認モード。
六甲 翠
キーワードは見えてきたけど具体的にそれでどうするのか見えてないので、ちょっと考え中。
KP
はーい
言わせていただくとヒントはほとんど出尽くしてますね。
ヒント後一個はあるけど、それは解決済みだと思われます。
困っているようなら相談に乗りますがっ
六甲 翠
ちょっと難しく考えすぎてる気がする 後一個のヒントって、〈歴史〉失敗した箇所ですか?
KP
いえ、それはちょっとした【知識】に過ぎず、知らなくても問題はありません。
見えていないヒントは、単純にまだ行っていない場所にあるからです。
六甲 翠
なるほど、ありがとうございます。
もし差し支えなければなんですが、「あることをする」について、「どこでするか」は関係ありますか?
KP
あります。
このシナリオにはタブーのワードがあることにはお気づきですか?
それが『しなければならないこと』の最大のヒントですが、これについては多分もうお気づきだと思うのですよね。
六甲 翠
そうそう、そこまでは気づいています。
それを使ってどうするか、がまだ見えていない。
KP
ふむふむ。多分、ものすごく普通のことですよ。
今まで何度もされていることです。
六甲 翠
シナリオ内でも既に実行していますか?
KP
してますが、条件が揃ってないですね。
六甲 翠
なるほど。もう一度ログを見返させてください。
KP
あー、正確に言うと、している、けど、「言葉と場所が足りていない」かな。
六甲 翠
うーーーん やってることって移動くらいしかないな……。
KP
ひとつKPから提示できるとしたら、「まだ入ってない場所ありますよ」くらいかな?

六甲 翠
少女を抱き上げて、走って一号車へ向かってみます。ヒキガエルはまだいますか?
KP
ヒキガエルの姿はない。
六甲 翠
では一号車に入ります。
KP
今までと同じで視界は効く。
車内はやはり血塗られており、遺体が散乱している。
が、今までと違うのは、いずれも血がまだ乾いていない物ばかりだ、ということだ。
最初に目覚めた車両と同様、足の踏み場もないほどの死者の群れが折り重なる。
奥には乗務員室らしき扉が見える。
六甲 翠
先程のヒキガエルを思い出して怖気を覚える。
KP
ひとつの窓は窓枠が無惨にひしゃげており、その前には小さな腕が落ちている。
長さの割りに細く、血がこびりついた白い腕。
六甲 翠
思わずのぞみの顔を見てしまってから、二号車の血が引きずられた跡がどこに向かっているか確認します。
KP
それは、一号車の破壊された窓枠に続いていた。
それについて考えてみるなら【アイデア】
六甲 翠
CCB<=55 【アイデア】 (1D100<=55) > 62 > 失敗
KP
先ほどの悲鳴を思い出した……
六甲 翠
何が起きたのか想像してしまい……、首を振る。
KP
腕はぎゅっと握りしめられていた。
六甲 翠
握りしめられた指を開いてみる。何か持っていたりしますか?
KP
指の隙間から、紙きれがのぞいていた。
腕は冷たくなっていたが、まだ柔らかい。
六甲 翠
紙切れを見てみる。
KP
紙切れは握りつぶされてくしゃくしゃになっていたが、何とか読み取れる程度の血文字が書いてあった。
『いきて』
震える字が一体誰に向けての物だったか、もはや知る由もない。
六甲 翠
眼を、伏せる。
KP
「ムクロを通過いたしました」
KP
アナウンスが最後の駅の通過を告げる。
六甲 翠
奥の乗務員室に向かって、その扉を開く。
KP
乗務員室のドアには暗幕が下がっていた。
扉には、この空間には相応しくない、綺麗な白い紙に、事務的な文章が綴られている。
『申し訳ございませんが、運転中につきお話を伺うことはできかねます。
ただ、どうしてもというご用事の場合はその限りではございません』
扉の中から物音は聞こえない。
六甲 翠
扉を叩く。「乗り間違えたんだ、降ろして欲しい。俺達、
生きたいんだ」
自分で言って、本当にそうだっただろうか── と、少し、思う。
少し、思った。
本当に生きたかっただろうか。あれだけ死と喪失のことばかり考えながら。

でも今は。
とりあえず少女に生きてほしかった。
KP
『生きたい』
あなたがその言葉を口にしたとき、
急ブレーキの音とともに、あなた方の体は前へと放り出されそうになる。
のぞみ
「きゃあっ!」
KP
のぞみの体が前に吹っ飛ばされる。
六甲 翠
「のぞみ!」少女の身体を押さえる。
KP
急激にスピードを下げる車両。何か湿った物が転がり落ちる音。
のぞみはあなたの腕に支えられて震えていた。
あなた方の体は、慣性の法則に逆らい、踏みとどまり続ける。
六甲 翠
「くっ、う……!」少女の身体を離さないよう、必死に押さえ続ける。
KP
ギイイイィィィィィ! という耳障りなむせび泣きにも似た音が止み、体にかかるGがなくなると同時に、乗務員室のドアが開いた。
でてきた乗務員は、先ほどの乗務員同様、真っ黒なもやの塊だった。
だが今度は口がなく、耳だけが異様に浮き出していた。
乗務員が丁寧に頭を下げる。と、同時アナウンスが響いた。
どこか遠い、事務的な声で。
KP
「大変申し訳ありませんでした。
こちらの不手際により、本来ご乗車になられるはずのないお客様がいらっしゃったようです。
お客様の下車のため緊急停車させて頂きました。
乗務員の案内に従って頂きどうぞお降りください。
どうか、生きようとするお客様の前途に、幸あらんことを」
六甲 翠
「ああ……、ありがとう」
KP
扉が開く。
プシュッ、と音を立て開いた扉の向こうに見えるのは、暗闇。
六甲 翠
「止めてくれたみたいだ。……行こうか」
少女の手を取り、扉へと向かう。
KP
のぞみはあなたの手を強く握ってついてくる。
扉の向こうは、地面も何も見えない暗闇だ。
六甲 翠
目が眩むほどの暗闇に怖気を覚えたが、ここにいるよりはましな気がした。
電車の外へ一歩踏み出す間際、ふと背後を振り返った。
誰もいない電車の座席に、二人の友人がいないかと思って。
KP
あなたの友人達は、この電車にはいなかった。
いるはずも、なかった。
振り向いたあなたの視線は……
〈目星〉
六甲 翠
CCB<=75 〈目星〉 (1D100<=75) > 55 > 成功
KP
あ、でもまだ車外じゃないか。
車外に出て振り向くならこの〈目星〉の結果を反映させよう。
六甲 翠
あ、車外に出て振り向いたでOKです。
KP
天井の上に、いくつもの影が座り、その目がこちらを見ているのに気付いた。
その数はゆうに数十体を超える。
だが、電車はあなたがたが降りるとすぐに扉を閉め、走り去って行く。
上のものたちはあなた方に興味を失ったか、その目は闇へと流れ去って行く。
六甲 翠
二人の友人が走り去る電車の車内に見えなかったことに、少し、安堵した。
あんな所に、いてほしくはなかった。
KP
電車が去ると、そこは真の暗闇だった。
物音もなく、光もない。
六甲 翠
「聞こえてるか?」少女の手の温かさを感じながら、傍らの少女に呼びかける。
のぞみ
「うん、おねえちゃん。
電車、おりられたんだね。
……かえる……の?」
KP
のぞみは不安そうに言葉を震わせた。
六甲 翠
「よかった。ああ、帰ろう」少し、躊躇った。少女にきっと行く所はない。姉はもういない。
それでも。
「のぞみは……、どうするんだ?」
のぞみ
「おかあさんに、会いたいな」
六甲 翠
「知ってるか? どこにいるのか」
のぞみ
「ううん……おねえちゃんは知らないの?」
六甲 翠
「知らないんだ。だから……、探しに行こうか」
のぞみ
「うん、そうだね。
そうだよね、待ってたら駄目なんだ。さがしに行こう」
六甲 翠
自分がしていることが、どれだけ無責任か分かっていた。
それでも今ここで、この他に、少女に生きて欲しいと願うやり方を知らない。
KP
今までは見えなかったが、電車の光がなくなったからだろうか、果てなく遠くにかすかな光が見えた。
六甲 翠
「ああ、探しに行こう。あっちに光が見えるよ」微かな光に向けて、少女の手を取って歩き出す。
のぞみ
「うん……」
KP
踏み出す足の一歩一歩が生への道。
あなたは、力強く踏みしめて光へと向う。
それがはたして、ほんの一瞬だったのか、果てしなく遠かったのか……
六甲 翠
生きて欲しいと願うことが、どれだけ無責任か知っている。
それでも、生きて欲しいと願うことをやめられない。やめられなかった。
最後まで真っ直ぐに生きて、跡を残していった迅のことを、ふと思い出した。
俺はずっとそれを喪失の影だと思っていたけど、きっとそれは、世界が終わるまで生きた光だったんだ。
なぜか少し涙と一緒に鼻水が出てきて、袖で鼻をかんだ。
KP
冷たい風と、明るい光があなたがたを待ち受けていた。
光はやがて、あなたの視界を埋め尽くし、あなたは次第にはっきりと周囲を認識できなくなってゆくのを感じる。
それでもあなたの手には、あなたが救った少女の体温が確かに感じられていた。

KP
あなたの意識は、不意に現実へと戻った。
あなたの目の前には電車の車両。あなたは線路にへたりこんでいた。
どうやら、ホームと電車の間に落ちていてる。
六甲 翠
「うわっ……、!」激しく打つ心臓を感じる。ああ、……生きている。
KP
そう気付いたとき、声をかけられるだろう。
「大丈夫ですか、お怪我はありませんか?
そのまま、こちら側へ移動してください」
ホームの下、車両の脇を通り、上がってくるようにと誘導される。
「動けますか?」
六甲 翠
「はい、すみません」少し呆然としたまま、車両の脇を通って上がろうとして……
「そうだ、のぞみ、大丈夫か? どこか打ってないか?」傍らの少女に呼びかけようとする。
KP
のぞみは、いない。
六甲 翠
「のぞみ?」少女の姿を探す。
KP
線路にあの少女の姿はない。
ホームの上でちょっとした騒ぎが起きている、というのは分かるだろう。
六甲 翠
ホームの上に上がる。
KP
あなたがよじ登るとき、誰かが担架に乗せられて運ばれて行くのを見た。
駅の利用客たちがあなたを、興味に満ちた視線でジロジロと見つめていた。
六甲 翠
運ばれていく人の顔を見る。のぞみじゃないかと思って。
KP
運ばれていったのは、
のぞみ
あの少女だった。
KP
目から血は流れておらず、服にも血などはついていない。
あなたもケガはないかと何度も確認されるが、駅員の歯切れが悪いことに気付くかも知れない。
あなたは、自発的に落ちたのだ。彼にとっては。
六甲 翠
その姿を見た途端、駅員への謝罪もそこそこに少女が運ばれていく方に駆けだす。
「すみません、その子の知り合いなんです」
六甲 翠
もしかして:不審
KP
超不審。というのも……
少女がいなくなった状況に原因がある……
KP
あなたにまともに取り合うこともなく、少女は運ばれて行く。
あなたは、駅で駅員や警察から事情を訊かれることになるだろう。
とくに、『あなたと一緒に倒れていた少女のことについて』と。
六甲 翠
これは…… 不審ッッッ!!
KP
彼女は、何日か前に彼女の姉とともに、ここから数駅前の駅で、忽然と姿を消していた。
それが突然現れたのだ。あなたとともに。
KP
どう見ても人さらいです。
六甲 翠
どう見てもOUT。
しかも少女とどこで知り合ったのかも話せない。とてもOUT。
KP
大塚友美、大塚望。二人は行方不明だった。姉の方はいまだ行方が分かっていない。
六甲 翠
あんな話、できたものではない。線路で気を失っていて、危うい所を少女が助けてくれたのだ、とでも言うしかないだろう。
KP
最初、あなたによる誘拐を疑われていたのだろうが、
駅に設置されている監視カメラによって、あなたの無実は証明されるだろう。
同時に、あなたが不可解な『飛び込み方』をしたことも分かるわけだが。
あなたの背後には、誰もいなかったのだ。
六甲 翠
あの時はほとんど気にも留めていなかったが、そういえば、背後で誰かの声がしたのだった。
KP
あの声が誰のものだったのか。
もはや知る由もない……
少女は『精神的なショックで』視覚を失っている、とのことだ。
彼女は混乱しており、大人達は事情を訊くのに苦労しているらしい、ということが、あなたへの聞き込みなどからうかがい知れるだろう。
あなたは警察の事情聴取や検査入院等で慌ただしく過ごしたのち、事故としてそう経たず解放されるだろう。
六甲 翠
少女がどこへ行くのかが気になった。彼女に会いに行くことはできるだろうか。
KP
彼女は病院にいる。
入院している間に出逢うこともあるだろう。
では少し時間を戻そうか……

KP
彼女はあのことがあってから、いまだ検査入院をしている、とのことだ。
あなたがそろそろ退院、といった頃、病院のロビーで彼女を見かけた。
売店へ向かうようだ。
六甲 翠
のぞみ、瘦せ細った腕や打撲の跡は相変わらずですか?
KP
そうですね。
目の傷はなくなっていますが、体のケガの跡は残っています。
ただ、それらはきちんと治療されているし、(イラストではそのままですが)きちんと洗濯された綺麗な服を着ていますね。
六甲 翠
「のぞみ」驚かせないように、彼女に声をかける。
のぞみ
「わっ!
あ、えっと……
おねえちゃんじゃない、おにいちゃん? だ」
六甲 翠
「あー……、分かったんだな。俺のこと」
のぞみ
「うん、なんでかな、おねえちゃんだと思ってたの。
ヘンだよね、ずっと大きな男の人なのにね?」
六甲 翠
「ごめんな、あの時言わなくて。きっと、寂しかったんだよ」
のぞみ
「真っ暗な電車の中でね、ずっとずっと怖くて。
おねえちゃんがいなくなっちゃって、寂しくて、でも真っ暗だから動けなくて。
怖くてたまらなかったときに、おにいちゃんが助けてくれたから。
よかったなって、思うんだ」
六甲 翠
「俺も、のぞみに助けてもらったよ。のぞみがいなかったら、……思い出せなかったかもしれない。俺がまだ、生きたかったんだってこと」
のぞみ
「そうなの? おにいちゃんもわすれてたの?」
六甲 翠
「俺な、友達をなくしたんだ。それがショックで、そのことばっかり考えてた。
でも、のぞみのおかげで思い出したよ。あいつらにも生きて欲しかったし、あいつらは生きたし、俺も生きたかったんだってこと」
KP
モニタの向こうでニヤリと笑う青年の姿を、あなたは思い出したかも知れない。
六甲 翠
帰ったらあの動画を最初から見よう、そう思った。あいつの顔を……、また見たかった。
「ありがとう」
KP
「おにいちゃん、ありがとう。
お母さんに会えたの。きっとお兄ちゃんのおかげだから、いっぱいありがとう」
六甲 翠
「会えたのか? それは……、よかった!
どんな人だった? 優しくしてくれたか?」
のぞみ
「うん、とってもとっても!
ずっと泣いてたけど、とっても優しいの。
おねえちゃんも早く見つかるといいな……」
六甲 翠
「そうか……、ああ、よかった。本当によかった」思わず、少女を抱きしめる。
のぞみ
「わわっ!」
KP
少女はびっくりして、それからあなたの背をぽんぽんと軽く叩いた。
大丈夫だよ、とでもいうように。
六甲 翠
「そうだな……」その言葉にだけ、姉がどうなったかを最後まで言い出せず。ただ少女のやさしい手に身をあずけた。
生きて欲しいと願うことが、どれだけ無責任か知っている。
それでも、そうして生きた先に、こうやって偶に道が繋がることもあるらしい。
……とりあえず、丁度いい禁煙になったし煙草の本数を減らしてみようか、などと思った。
KP
売店の方から女性の呼ぶ声がする。
「のぞみー? おいで」
のぞみ
「はーい!」
六甲 翠
ちょっと慌てて少女から身を離す。
「元気でな!」
彼女に幸あれと願って、手を振った。
KP
のぞみはにこりと笑って、あなたに手を振ると、売店の方へと駆けていった。
六甲 翠
人が一人死ぬことで、どこかで何人の人を救えても。
それでも目の前にいる一人に、俺はやっぱり生きて欲しいと願うのだ。
爽やかに晴れた青い空を見上げながら、明日のことを考えた。


死にたがり電車

トゥルーエンド



KP
お疲れ様でした!
六甲 翠
お疲れ様でした!
途中ちょっとややこしく考えすぎてしまって、お手数をおかけしました
KP
いえいえー、無事終わって良かったって言うか全然ダメージくらっていない!
六甲 翠
そう、この《SANチェック》で1D8=1とか1D4=1とか連発なに!? って思いました
KP
少女は別居していた母親に引き取られ、母親も夫との離婚や裁判などについて相談を行っているとのことだった。

劇中で情報は出ませんでしたが、のぞみちゃんのその後についてはこうなっています。
六甲 翠
よかった。
お姉ちゃんのことについてはね 最後まで言えませんでしたけどね……。
KP
そのお姉ちゃんについてなのですが……
死体は上がっておりません。
そして、あの時の〈聞き耳〉成功していないので、彼女の言葉を聞いておりません。
六甲 翠
ないんですよねぇ〈聞き耳〉! なんて言ってたんだろう
KP
シナリオではね、
「嫌だ、死にたくない」と叫んでいるのが聞こえてしまいます。
『死』というキーワードにより、彼女の死が確定してしまうのです。
この電車内で『死』というキーワードを口にすると、あの化け物(ムーンビースト)に殺されてしまいます。
六甲 翠
死者たちが「死にたくない」と残し続けているのも、それだったんですね。
KP
ただですねー、トゥルーの場合は姉の遺体出ないですし……
言葉も聞いていないんじゃ、彼女が死んだかどうかなんて、わかんないですよね?
六甲 翠
わかんないですねえ。それらしい腕しか見ていない。
KP
そして肉体の欠損はリアルに戻るとなかったことになります。
六甲 翠
もしかしたら何処かで生きているのかも…… しれない?
KP
もしかしたら、彼女の姉は闇の中で道を失っているだけ、なのかもしれませんね?
六甲 翠
もしかしたら、どこかでのぞみちゃんが姉を探しに行くのかもしれないし、帰ってくるのかもしれない。
KP
ちなみに羽生ちゃんは彼女(羽生のシナリオでは彼)を助けに行く続編に行くことが決まってたりします。
六甲 翠
なんと! それは熱いなぁ。
KP
まだシナリオができてないんだけど……
六甲 翠
もし差支えがなければ、そちらの終了後、こちらでもやってみたいです。自分を生に引き戻してくれた恩人の姉だし。
KP
いつになるかわかんないけどね!!
六甲 翠
できた時でいいので!!
報酬と成長
KP
忘れちゃいそうなので提示!!
○報酬
「生還」1d8
「少女と共に生還」1d4
六甲 翠
1d8+1d4 (1D8+1D4) > 6[6]+3[3] > 9
六甲くんすごく生きる気でいますね???
[ 六甲 翠 ] SAN : 22 → 31
KP
がんばれ……!
六甲 翠
まさか黒字で終わらせてくるとは
KP
凄い根性だ。
下手するとSAN0だってあり得るのに。
六甲 翠
そう、このSANだし0もありえたんですよね。少なくとも赤字で終わると思ってた。
KP
ビーストを1ですませたの凄いなって思いました。
六甲 翠
そうそれ。凄かった。根性あるんじゃないか。

六甲 翠
CCB<=25 〈聞き耳〉 成長ロール (1D100<=25) > 36 > 失敗
1d10 (1D10) > 6
CCB<=25 〈聞き耳〉 成長ロール (1D100<=31) > 77 > 失敗
1d10 (1D10) > 9
c(9+6+25) c(9+6+25) > 40
KP
おお、上がったなぁ
六甲 翠
ですねー、40ならワンチャンある!
六甲くんの〈聞き耳〉が25から40までアップ!

真相
KP
では、真相とか色々……
自殺者を運ぶ電車内にて。
もともとは死後の世界との境界にある都市伝説的な精神世界、といった感じの場所だったのだが、ニャルラトホテプが「自殺」という愚かな行為を行う人間をおかしく思い、そんなに軽い命なら、せっかくだし楽しく有効活用しよう、とムーンビーストを放った。
探索者は、ニャルラトホテプのきまぐれで自殺者と間違われ、この電車へと乗ってしまう。
探索者達は、「死にたがり」と間違われこの電車に乗せられてしまう。
自分は「生きていたい」人間であり、乗り間違えであることを乗務員に伝えることがシナリオの目的である。
六甲 翠
ニャル様 お前~~~~~~
KP
まあ……なんだ。
提示しておいてなんだけど、ここはSCP的に謎のままで良かった気も……するな!?
六甲 翠
死者たちは死にたがりだったのにムンビにひどい目されて「死にたくない」と思ってしまったのかぁ
KP
「死にたい」だけでなく「死にたくない」だの「わぁ死体だ」みたいなマイナス方向じゃない『死』までタゲって来るのが始末悪い。
六甲 翠
本当に。「死にたくない」までタゲられてしまうのがたち悪い。
「生きたい」と宣言する必要があったんですね。
あれヒキガエルを「死」のワードで引き寄せて1号車を探索可能にする必要があるのかな? とか色々考えすぎていたので 危ない危ない。
KP
割と危ういなぁと思いました。
一回シークレットダイス振ったの、70%の確率でのぞみちゃんが死んでましたから……
バトル系探索者じゃないので1回目の『死』はさぁびす。二回目からは判定有りでした。
一度目は「……死ぬとか簡単に言っちゃダメ、か」と口に出してしまった時でした。
六甲 翠
なるほどなー!
危ないな!? 生きててよかった>のぞみちゃんが
KP
ほんと、良かった……
シナリオにはっきり「探索者の盾として活用して」とか書かれちゃっている可哀想な子だから、生きて帰ってくれて良かった。
六甲 翠
悲しい!
本当に あれで最期が探索者の盾は悲しいもんなぁ
KP
彼女はひきずられただけですからね。
実は六甲君の読みは一個外れてて……おねえちゃんは死を選んでいまして、だからあの電車に乗ってた。
六甲 翠
PLは「もしかしたら妹と心中しようとしたのでは?」とは思ってましたね>お姉ちゃん
KP
幸い聞こえなくてなかったことになったとは言え、最後に「死にたくない」と叫んでいたわけで……
六甲 翠
死を選んだのに最後に「死にたくない」と叫んで…… 姉が死を選んだことと、最後の言葉に気づいていたらつらさUPでしたね。
六甲くんが発狂や不定で出したものによっては、普通にまずいことになってた(自殺癖とか出してたらRPによってはOUT)ですし、シークレットダイスの件もそうだし、ほんとにダイスにも恵まれたなぁ
KP
ほんとにそう。
かなり危ういなぁと思いながら見てました。
お姉ちゃんを助けに行くシナリオ、ニキの方だとBBTでやることになっているんですよね。
六甲君が行くならCoCかな。
六甲 翠
なんとBBT。六甲くんが行くならCoCでしょうね、戦闘能力ないし。
ややこしいならインセインとかでもOKです。
KP
インセインはそれこそGMやったことがないのだなぁ。
ニキがルルブ持ってたと思うけど。
六甲 翠
調査フェーズ→情報オープン→クライマックスみたいな進み方するので、BBTからだとインセインの方が転用しやすいかな? と。とはいえ、羽生さんとことはかなりシナリオの毛色が変わりそうですが。
KP
ですねー。全然違うシナリオになりそう。
ソロBBTなんてやったことないしね……!
羽生ちゃん、ヒーローに変身するダメ人間って言うキャラにしたいんだそうです。
六甲 翠
ああー、なんと。羽生さんのかっこよさが上がる。
KP
展開に寄っちゃ、こちらと二人でパーティ組んで行ってもらうとか考えたりもしたんですけど、毛色が全然違うから。
性別も違う別人になっちゃったしなっ
六甲 翠
「お姉ちゃん」の性別って固定されてないんですね?
KP
元々友哉君っていう10歳の男の子なんですけど
狂気によって信じているという異様さを見せるために探索者とは逆の性別にしていますね。
これはシナリオにも「やったらいーんじゃない」ってかいてある
六甲 翠
なるほど!! そう、あそこ異様でとてもよかったです。
KP
割とシナリオの方であれこれ変えて良いよって明言してくれてるんですよね。
兄妹入れ替えて、友哉くん五歳を車内で発見する流れも考えたんですが、イラストがないから諦めました。
六甲 翠
ですねー、いま元シナリオ見てるんですが、いろいろ改変していいよ! なのはいいなー。
KP
そう、お話は陰鬱でとても人を選ぶ感じだけど、シナリオの書き方はもの凄く勉強になる。
「これはヒントだよ」とかkp向けに明言してくれるのめっちゃ助かる。
六甲 翠
ですねー、伝えておくべき内容とかこうしたらスムーズだよとか改変していいよとか、これは戦闘で突破させるべきじゃないとか、すごく色々書いて下さってる。
これはとても参考になる。
六甲 翠
のぞみちゃんはそのままの方が、悲劇性と異様さが際立って個人的には好きです今回。
逃避行する姉妹、という存在から感じられる無力さもそうですし、小さな少女が21才の青年に向かって「おねえちゃん」って言ってついてくる図がとても異様でよかった。
KP
それなら良かった!
六甲 翠
あと、無力で儚くて小さな少女がきっかけで前を向く、という流れにできたのも。
KP
そして売店前で発生する事案!
六甲 翠
そう事案!
KP
娘にあんな事があったのにママン目を離しすぎじゃない!?
まあいいシーンのためだから!
六甲 翠
シーンのためだから!
KP
六甲君が少し前を向けたなら、それは本当に良かった。
六甲 翠
鮮烈な死の形を目の当たりにしたことと、何よりのぞみちゃんを守って進んだこと、それから彼女がこんな状況でも「生きたい」と言ったことで、存外生きたかったこと、友人にも生きていてほしいと願ったことを思い出したんですよね。
KP
途中のsanチェックの結果が、彼の意思を示してましたね。
六甲 翠
生きたかったんだなぁ、というダイス目でした。
生きたかったし、生きて欲しいと願い続けていた。
迅さんが最後まで鮮やかに生きて跡を残したことも、ちゃんと思い出した。
KP
彼らが残したものはちゃんと役に立ったんだなぁ。
六甲 翠
あのあと迅さんたちの動画を最初から最後まで観て、それから部屋に大量に買ってあった煙草を1箱残して捨てると思います。
友人二人を失ってから、思考を麻痺させるために煙草を吸い続けていました。結構なチェーンスモーカーだった。
KP
そう書いてましたねぇ
ただ好きで吸っていたわけじゃない煙草を捨てる、か。
転換期になるかも知れませんね。
六甲 翠
なると思います。すぐに力強くは歩き出せないと思うけど、ここからきっと前を向ける。
本当にありがとうございました。のぞみちゃんにも、何かしら希望のある未来があってよかった。
KP
はーい、ありがとうございました!



ひとこと
KP
だいぶ死に引きずられる感じのPCさんでした。この設定でこのシナリオは辛いぞ!
しかしかなり強い意思を感じるダイス目で乗り切りました。すごい気迫だ……!

使用した音声について

「VOICEVOX」の青山さんに最低限のイントネーションだけ直した台詞を、抑揚弱め、速度遅めで喋って貰います。

でもってそれにAudacityで「リバーブ」と「ピッチ下げ」をテキトーに入れてからノーマライズします。完成!! めっちゃ簡単。


【置】CoC『満を持して今日も俺は眠れない』 佐倉&牧志 8

「じゃあな……おやすみ」
「じゃあな、おやすみ」

CoC『VOID』31

CoC
VOID 23日目 close
あなた達は選択を迫られていた。選ぶのはあなた達自身だ。

CoC『対の棲みか』『第一話 霧謬の見』牧志&佐倉 2

「佐倉さん? 俺、何かやっちゃったのか?」



本作は、「 株式会社アークライト  」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

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