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こちらには
『デート or デッド』のネタバレがあります。

佐倉 光

サマナーで悪魔退治屋。ハッカーでもある。
基本、知性・理性・効率、そういったものを重視する冷静な青年。
とある事件より、体中の痛みに悩まされているが、桜色の勾玉により少し改善した。
巻き込まれ体質らしい。

最近、遭遇した事件で恐ろしいものを目撃したことで、繰り返し再発する記憶障害にかかっている。

牧志とは友人。


牧志 浩太

お人好しで温厚、だが意思は強い好青年だったが……。
とある事情で二年より前の記憶の大半を失い、代わりに悪魔使い波照間紅の記憶を持っている。
首から胸へと続く奇妙な【契約】の痣がある。たまに痛むという。
生贄体質らしく、事件に巻き込まれることが多い。

佐倉とは友人。


とある事件以来、特殊な事情のため二人が面倒を見ることになった少年。
超美形で類い希な理解力と知性を有する。
年齢は7歳程度。生育環境が特殊だったため、一般的な教育を受けていないので、言語が年齢の割に幼い。最近になって急に一般的な生活を送り始めたので、外界への興味が強い。




タイマン限2 -クトゥルフ神話TRPG ふたりきり限定 シナリオ集 第二弾-
「デート or デッド」
唯 様

―今日の君と街を歩くのはとてもドキドキする。


佐倉 光
ドキドキの意味。

KP
あなたが忘れたと思ったら、あなたが忘れられかけていたあの事件から、暫くばかり時間が過ぎた。

当たり前のようにあなたが世界に存在する日々の中、あなたは時折牧志と海を泳ぐ夢を見たが、それは他愛ない余韻に過ぎなかったようだ。
そんな夢の頻度も次第に減り、あなたが見る夢はいつも通りのものになっていく。

あなたはまだ偶に、自分がどうしてここにいるのか分からなくなる。
朝起きて、知らない場所にいると感じることが、おはようと笑いかけてくる男が何者が分からないことが、まだ偶にある。

彼はあなたに誰何されるたび、悲しむどころか、ただ自分があなたの名を呼べることを喜ぶような調子で。
牧志 浩太
「おはよう、佐倉さん。驚いてるだろうけど、まずはポーチの中のメモを見て。
ここは俺達と佐倉さんの家。俺は……」
KP
と、言い始めるのだった。
佐倉 光
さすがにそんなことが何ヵ月も繰り返されていれば、自分に物忘れの異常があることくらい経験として積まれてくる。
自分について全てを忘れているときでもない限り、謎の男の話を聞いて『なるほど牧志はこいつだな』と把握し、
佐倉 光
「ああ、またか。ちょっと待ってくれ」
と呟いてメモを取り出す。
佐倉 光
忘れる頻度の高い事柄の統計を取り始める。
今日忘れているのはこの辺りだから変な言動し始めたら指摘してくれ、と周囲の人間に頼む。
メモがいつでも正しいとは限らないので、たまに牧志やシロー、波照間や東浪見と確認する。必要事項は書き足す。
そうやって記憶の異常も日常の一部に変えていった。
大きなトラブルになるのは、自分の事を大幅に忘れてしまう時くらいになったし、だとしてもあのクリオネが近くにありさえすれば牧志が命を救ってくれたこともある味方だということはすぐに思い出せた。

そんなわけで、記憶異常が大きなトラブルの引き金になることも最近はなくなっていた。
問題、といえば、万が一にもこの個人情報満載のメモを落とすわけには行かない、ということくらいだ。
佐倉 光
「okok、今回忘れていたのは牧志の顔だけだ。軽い軽い」
表にチェックを入れて、小さく息をつく。
牧志 浩太
「よかった」
あなたを安心させるような雰囲気から、いつもの表情に切り替わるのが、何となく分かる。
牧志 浩太
「慣れすぎてうっかり別の異常、見過ごさないようにしないとな。

分かってて何かできることがあるか、どうかは分からないけどさ」
牧志はそう付け足して苦笑する。
佐倉 光
「別の異常か、あの海の時みたいな。
自分の状態把握のために日記つけるのもいいと思うけど、そういうの持ち歩くのはやっぱ抵抗がなー」
牧志 浩太
「まあ、荷物になるもんな。
PC上に日記ってのもいいけど、佐倉さんに何かあるとあのPC、起動できないし。
家に日記帳を置いておくとか?」
佐倉 光
「やっぱり今回も牧志絡みか。
牧志と波照間さんを忘れることが明らかに多い。
普段親しいものから忘れるってのは面倒だ。
と考えれば、クリオネの有無が牧志の記憶に関するトリガーになってるってのはあながち間違いじゃないかも知れない……今日はクリオネがなかったし」
ぶつぶつ呟きながら仮説をPCにメモる。
牧志 浩太
「なるほど? それは考えたことがなかったけど、あるかもな。

ってことは、あれで俺の記憶を引き留めておける可能性がある……。
あ、東浪見が調子戻った祝いで飯でも食いに行こうって。行く?」
佐倉 光
「お、行く!
どこ行くとか決まってんのかな?」
PCなどを片付ける。
牧志 浩太
「決まってないって。佐倉さん何食べたいとかある?」
出かける準備を始め、パズルで遊んでいるシローにも声をかける。
佐倉 光
「たまには中華もいいかなー」
お出かけ前に胸元に、ヒランヤ・勾玉・クリオネの三種の神器がかかっているのを確認。服の中にそっと落とす。
いつからだろうか、円卓料理という物にも抵抗がなくなった。
牧志 浩太
「お、中華いいな。じゃあそれで」
東浪見に連絡を入れ始める。

東浪見 空
「や」
KP
東浪見が待っていたのは近所の大衆中華料理店だった。
彼はいつものように、あなた達に手を振る。
佐倉 光
「よう東浪見ー。サンキュ。
いやー、まいったよ。また風邪引いちゃってさー」
ここしばらくの体調不良について軽く説明。無論「どうして風邪引いたか」なんて話はしない。
東浪見 空
「あー、あるある。お疲れー、治ってよかったよかった」
牧志 浩太
「あるあるって東浪見、風邪引くのか?」
東浪見 空
「たまーに引く引く。
40度近く出るし咳止まんないし、大変だよなー。
練習出ようとしたら全力で止められたし」
牧志 浩太
「それは風邪じゃない。家出るな」
佐倉 光
「東浪見のそれガチで病院案件じゃん。
逆に言えばそういうのじゃないとかからないってことだな。羨ましい」
東浪見 空
「まあなー」
佐倉 光
「青椒肉絲がむしょーに食いたくてさー」
東浪見 空
「おー、いいな! 俺は酢豚にしよっと、牧志とシローは?」
牧志 浩太
「シロー、どうする?」
シロー
「すぶたー」
牧志 浩太
「じゃあ酢豚の大盛りで。シロー、わけっこしような」
シロー
「わけっこ!」
佐倉 光
「チャーハンも頼もうぜー。海老のヤツ」
牧志 浩太
「おっいいな。海老でかいのが好き」
KP
そうしてあなた達は楽しく食卓を囲む。
東浪見の頼んだ炒飯はタワーだった。
シローは牧志に酢豚を分けてもらい、嬉しそうに食べる。
食べながら、東浪見の炒飯タワーと自分の顔の大きさを比べたりしていた。
佐倉 光
「相変わらずよく食うなぁ」
毎度のことで慣れたと思ったが、やはり飯タワーはちょっと。
頼むヤツも頼むヤツだが、どうしてそんなのが置いてあるんだ。
羨ましいとか以前に、東浪見は別次元過ぎて妬む気にもならない。
佐倉 光
中華か。
そういえば遊園地行ったとき以来だな。
シローに会ったのはあの時だっけ。
佐倉 光
「この料理、美味いよな、牧志!」
牧志 浩太
「だな、美味い。あれもまあ、美味しくはあったけど」
突然のあなたの声に、彼はどうやらあなたと同じものを思い出したらしかった。
牧志 浩太
「こっちの方が、生きてる味だ」

KP
美味しい食事を楽しんで、それからあなた達は揃ってショッピングモールに遊びに行った。

牧志曰く、シローに行くって言ったのにすっぽかしちゃったことがあるから、その時の埋め合わせ、なんだそうだ。

以前ライブ会場になっていた中央広場ではヒーローショーがやっていて、シローが手に汗を握ってヒーローと悪役の攻防を見つめていた。
佐倉 光
すっぽかしましたね……
その時のことはたぶん彼女のことを佐倉だと記憶してるんだろうな。
KP
でしょうねぇ。牧志が何に必死だったのかわからないままになってる。
佐倉 光
なにげにヒーローショー見るの初めてなので、意外とそのチープさを楽しんでいる。
シローの目が見えるようになって、本当に良かった。

おっと、悪役が客席に乱入してきた! 大変だ!
悪役が近づいてくると一応アナライザーを立ち上げてしまうのはもうクセだ。
KP
「さくら! 来た!」
シローがびっくりしてあなたに飛びつく。
アナライザーはもちろん、【人間】を表示するばかりだ。
佐倉 光
何となく展開分かっていても、客席に来られると少し驚く。
佐倉 光
展開しなくても使えるとはいえ、アナライザーはやりすぎだったかもしれない。

※ステージ慣れしてないから少し警戒モードになってる
東浪見 空
幸い東浪見は丁度トイレに行っていたので、あなたが何かしているのを見咎めることはなかった。
佐倉 光
「おおー、やべぇみんなやられるかも!  どうしよう!」
軽く乗って場を盛り上げよう。半分本気で警戒はしてるけどさ。いつ何が起きるか分からないし。
佐倉 光
「呼ばないと。こんな時に頼りになるのはー、誰だっけ?」
佐倉 光
東浪見?  意外といけるかも。いやさすがに戦闘の技術はないか。
シロー
「ヒーロー!」
東浪見 空
「ひーろー!」
KP
戻ってきたシローと東浪見の声が重なる。
慣れた様子で声を出す東浪見の眼には優しさがあり、本当に子供慣れしているようだった。
牧志 浩太
「ひーろー」
あなたが乗っかったのを見て牧志も小さく呼ぶが、こういうのに乗るのには慣れていないようで、声が照れくさそうだった。
KP
客席のすぐ前で大迫力チープな戦いが繰り広げられる!
光量や粉は控えめの、観客の安全に配慮されたバトルだ。
佐倉 光
なるほどなー、巨大な敵なんかはあんな風に解決するんだ。
おお、武器がちゃんと光ってそれっぽい!
KP
戦いが終わり舞台袖へと去っていくヒーローが、声援ありがとう! と大きく腕を振った。
KP
シローはきらきらと目を輝かせ、その姿が消えるまでヒーローの背中を見送っていた。
佐倉 光
「思ってたより面白かった。
目の前での演技って迫力があるものなんだな」
牧志 浩太
「だな。こうやって目の前で見る機会って、そんなになかったかも」
佐倉 光
カレンダーやポスターやステッカーを買ったら握手させて貰えるらしい。
楽しそうだったし、カレンダーくらい買ってやるかぁ。
牧志 浩太
ポスターの横で握手する子供達をシローが羨ましそうに見ているのに気づき、牧志が要るか? と声をかける。

まだ遠慮がちにしているシローに、「じゃあ俺が買うから、握手していいよ」と背を押し、ポスターを一枚買っていた。
東浪見 空
「なんか馴染んだよなー」あなた達の様子を眺めながら、東浪見が言う。
佐倉 光
ポスターか。どこに貼ろうかな? などと考えていたら声をかけられた。
佐倉 光
「そうかな? 慣れてきた気はする。東浪見にはかなわないけどな。
お陰で助かってるよ。俺もなんだかんだ不定期に忙しくて、面倒見切れないことも多いからさ」
……仕事で忙しいだけじゃないんだけどさ。
東浪見 空
「おう、頼れ頼れ」
東浪見はからからと笑う。

KP
それからあなた達はショッピングモールをひと巡りした。

その夜、シローは貼られたポスターを見ながら、嬉しそうに何度も何度もヒーローショーの様子を話しただろう。

KP
翌朝。
あなたは大学へ行く牧志を見送り……。

一仕事して帰ってきた夜に、久し振りにぽんと記憶を飛ばしてしまった。
身体が疲れ果てていたのがよくなかったのだろう。
KP
はて、随分手こずらされた仕事の帰り、今の寝床らしい(らしい? 何だか記憶が曖昧だ) 部屋の扉を開けようとすると、中に人の気配がある。
KP
「開始時には記憶を持った状態で」って言っていましたが、ちょっといい導入を思いついたので、一旦飛ばしてもらおうと思います。

思い出すタイミングはこちらから指定します。
佐倉 光
どの程度忘れてるんだろう?
自分が誰か分かんない、か、ここがどこか分かんない程度かな? 
状況が分からんが、とりあえず情報はここが家だといってるし大丈夫だろう、みたいな感じかな。
KP
おっと、分かりづらくて失礼しました。

自分のこと・悪魔使いや波照間のこと・ここが住処であることは分かる、シローと牧志のことだけ思い出せない状態です。
佐倉 光
はーい
佐倉 光
「……」
家のなかに誰かいる。
とすると、これは一緒に住んでいるという誰かなんじゃないか。
佐倉 光
一応少し警戒しつつ開ける。
KP
少し警戒しつつ、あなたは扉を開ける。

リビングルームにいたのは、寂しそうに背中を丸めておもちゃで遊んでいる子供だった。
KP
「! さくら、おかえり!」
あなたの気配に気づき、子供が振り返ってぱっと表情を明るくした。
小さな足であなたに駆け寄ってくる。
佐倉 光
「あー、えーと、子供、か」
いたような気がするな、子供。
佐倉 光
「ちょっと待って、確認させて」
腕のメモを確認。
佐倉 光
「シロー、かな?  ただいま。
ごめん、またちょっと記憶があやふやで」
KP
「うん!
さくら、ごはんたべた?」
子供……シローは嬉しそうに笑い、あなたの食事の心配をする。

今は夜の九時。
あなたは仕事の帰りに夕食を済ませている。

シローは一人で食べたのか、冷凍食品のパックがくず籠に捨てられているのが見えた。

家の中を覗けば部屋が二つ見えるが、何となく周囲は寒々しい。
他に人がいそうには見えなかった。
佐倉 光
「ああ、俺は……
シローは自分で準備したのか。偉いなぁ。他に大人は」
メモによればこの家、もう一人いる筈なんだけど。
首をかしげてシローに問いかける。
佐倉 光
「あれ、牧志……はまだ帰ってない?」
KP
「まきし、かえってきてない」
シローはどことなく寂しそうな、彼を案じるような、しょんぼりとした様子で呟く。
KP
さて、そのもう一人は帰りが遅くなるたちなのだろうか。
悪魔退治屋兼ハッカーであるあなたの生活は不規則だが。

メモにそこまで書いているかどうか次第だが、さてどうだったのか、あなたにはよく思い出せない。
佐倉 光
シローの反応を見るに、遅いのは珍しいことなのかもしれない。
佐倉 光
「一応連絡取ってみるか……」
電話を見て、それらしき番号にかけてみる。
KP
数度コール音がして、留守番電話に切り替わった。
シローが眠たそうにしながら、心配そうにあなたの持つスマートフォンを見上げている。

メッセージ履歴を見ても、連絡などは来ていないようだ。
佐倉 光
まあ、遅くなることもあるだろう。大人だし。酒飲んでくるとか、友達と会ってるとか、そんなとこだろう。俺もそういうことあるし。
一応らしきメッセンジャーに連絡いれとこ。
佐倉 光
「記憶がいまいちはっきりしない状態になってる。
何かあったら連絡をくれ」

これでよし、と。
佐倉 光
「さて、先に寝ようか。
シローはこの部屋で寝るんだよな?  歯は磨いた?」
KP
「うん。みがいた」
あー、とシローはあなたに口の中を見せる。そこそこ磨き残しがある。
KP
「まきし、まだ?」
シローは眠たげに目をこすりながら、心配そうにしている……。

その眠そうな様子を見ていると、あなたも眠い。
そういえば、今回の仕事のせいで随分疲れていたのだ。
佐倉 光
「うん、今日は遅いみたいだ。
歯ブラシ持ってきな、磨いてやるから」
佐倉 光
言いながらあくびをする。
駄目だ、まともに考えられない。寝よう。
KP
「うん……」
シローが随分心配そうにしていた、その理由はあなたにはよく分からなかった。
KP
自分の部屋だという部屋の扉を開ければ、そこには確かに自分の部屋だと思える風景が広がっていた。

あなたはその部屋の中に身を横たえ、やがて訪れる眠りを歓迎するだろう。
佐倉 光
何かを忘れているような気がした。
何かをしなければならない気がした。
何かを……
考える余裕はなかった。

明日になったら帰ってくるだろう。
明日いなかったらもう一度連絡しよう……
KP
呑み込まれるようにあなたは眠りに落ちて……

KP
……目を覚ましても、「もう一人」は戻ってきていないようだった。

あなたにとっては何の違和感もない朝に、もう起きていたシローが玄関の扉を見て不安そうにしている。
佐倉 光
「おはよう、えーとシロー。
牧志の朝帰りってかなり珍しい?」
身支度を整えながらきいてみる。

スマートフォンに連絡は来ているだろうか?
KP
スマートフォンを見ても、何の連絡も来ていない。
KP
「まきし、かえってきてくれる。
おそくなるとき、ぜったいさくらにおしえてる。
さくらも、そう」

シローは心細そうにあなたを見上げる。
佐倉 光
「何かあった……のか?」
俺は、何かを決定的に間違えたのか?

電話をかける。
KP
数度のコール音。留守番電話に切り替わる。
佐倉 光
「……まずいことになってる、のか?」
自分のメモを取り出す。
牧志との共通の知り合いについては?
波照間さんや東浪見のことは思い出せる?
もしくは連絡しようと思い付けるかな。
KP
あなたが連絡を取ろうと考えたとき、

ピンポーン。
インターフォンの音が鳴った。

モニターには、見たことのある顔の宅配員が、何か大きな箱を抱えて映っている。
佐倉 光
「はーい」
まずはすぐに終わることが分かっている急な来客対応だ。
玄関に出て対応する。
佐倉 光
「あーはい、どこからです?」
ボールペン片手に宛先と発送元を確認。
KP
「どうもー。サインお願いしまーす」

それは2リットルのペットボトルの箱くらいの大きさの箱だった。割れ物注意・上積み禁止のシールが貼られている。

宛先はあなた。
そして、送り主は…… 牧志浩太だった。
佐倉 光
「ん? なんだ? 外泊でもしてんのか?」
まあ……いいか。
内容物について何か書いてある?
KP
内容物は「果物」と書かれている。
受け取るならば、ずっしりと重い。
佐倉 光
スイカかなんかかな?
サインして受け取ろう。
居間に持ち込んで、開封しようか。
冷蔵品か何かだったら困るし。
KP
「なにそれ?」
シローが不思議そうに寄ってくる。
佐倉 光
「ああ、牧志が荷物送ってきたみたいで。
何か送ってくれるって言ってた?」
びーっとガムテープ剥がして……
オープン!
KP
「ううん、しらない」
シローは不思議そうに箱を見る。
KP
空ければ、発泡スチロールでできたマシュマロのような緩衝材がぎっちりと詰められている。
緩衝材を出すか、手を入れるかしなければ中身は分からなさそうだ。
佐倉 光
「ふーん?」
佐倉 光
「何だろう? 要冷蔵はついてないみたいだけど」
緩衝材をかき分ける。
KP
手を突っ込んで緩衝材をかき分ければ、細く少しごわごわとした、糸のような感触があなたの手に触れる。

その向こうに堅くて丸い手触りと、それから、何か……生暖かい温度。
果物とは思えなかった。果物というより、なまもの、生き物?
本編見る!
佐倉 光
「え、なんだこれ?」
慌てて緩衝材を箱から出す。
何だか馴染みのある感覚だ。
こう、イラッとした時とか。考えを整理したいときなんかに……
KP
真っ先に目に触れたのは赤茶色をした細い何かの群れだった。

その群れは丸い本体の上から下へ流れ落ちるようにくっついていて、それらの下にしっとりとした手触りの外皮があり、僅かな凹凸がそれに特徴を与えている。

触れるあなたの指の先に、堅い感触を隔ててまだ内側に残る熱を湛えていた。

丸い何か? 群れ?

いや、あなたはそれが何か知っている。
なぜならよく似たものが、あなたの首の上にくっついているからだ。
KP
あなたはそれを正面に向けるだろう。
耳についたままの金属の飾り、鼻先に散る雀斑、苦しげに閉じられた目元にひとつ、印を打つような黒子。


KP
あなたはその顔を見た瞬間、すべてを思い出した。
それが何で、誰で、あなたにとって何なのか。

 それは牧志浩太の、まだ温かい生首だった。

SANチェック成功時減少 1失敗時減少 1D3》。
佐倉 光
「…………」
それが暖かいことを確認。
佐倉 光
「…………は? え? なに?? ちょっ……」
がつんとやられた。
それが人の生首である、という事実の前に、男の名が浮かんだ。
佐倉 光
「牧志ーーーーー!?」
生首だ。作り物か、さもなくば死体だ。
しかし、しかし、どうしても確認が必要だと思ってしまった。
佐倉 光
「牧志、おい!」
叫んで首にかるく指を当てる。頸動脈に手応えはあるか?
KP
触れれば、とくりと熱を感じた。
幻だろうか、見間違いだろうか?
とうてい生きているとは思えないその首筋に、脈を触れたような気がした。

赤茶色の髪が微かに揺れた。
牧志 浩太
「……う……、」
呻く声。声? どこから?
肺などないはずの生首から、声が聞こえた気がした。
牧志 浩太
「……佐倉さん……?」
薄らとそれが、眼を開いた。
生きたみずみずしい眼球の色だった。
佐倉 光
「……」
佐倉 光
「見ないうちにコンパクトになっちゃって……」

安心したのと混乱したのと両方でわけのわからないことを口走った。
緩衝剤を丁寧にどける。首は何かに繋がっている?
KP
「まきし!」
シローが身を乗り出す。
シロー
「まきし、からだどこいったの?」
牧志 浩太
「う、ここどこだ……、シロー? え? 身体?」
KP
緩衝材を丁寧にどければ、首は段ボール箱の上に着地する。
種も仕掛けもない。首の下が何か別な場所に繋がっているということもない。
段ボール箱は先程あなたが持ち上げた通り、下に鏡が仕込まれているといったこともなく、普通の段ボール箱だ。

首の断面、見てみる?
佐倉 光
見るだろそりゃ。恐る恐るゆっくりと首を傾け、断面をこちらに向ける。
KP
それは正しく肉の断面だった。
なまの骨付き肉、というものを普段目にすることは案外ないが、そのような形容が近いのだろう。

鋭利な物ですっぱりと切られた断面に白い骨が覗き、その周囲に赤黒い肉と髄と黄色い脂肪が弾力のある皮に包まれて存在していた。

そこから赤黒い液体が漏れ出てくることこそなかったが、それは凄惨な行いを思わせる光景だった。
牧志 浩太
「え、え? 佐倉さん?
……もしかして俺、今どうにかなってる?」

その凄惨な断面の上から牧志の声が降ってきた。
佐倉 光
「えー……」
佐倉 光
「お前異界でたまに見るやつになってるー」
乾いた笑いが漏れた。
佐倉 光
「シローは見ちゃ駄目!」
佐倉 光
なんだ。なんだこの状況。
心臓は動いてるらしい。呼吸もしている。意識はある。
つまり俺が内臓盗られたときと同じだ。どっかで生きてる。繋がってる。
けど本人は状況を把握してない。
落ち着こう。まず落ち着こう俺。
佐倉 光
スゥーーーーーーハァーーーーーー
佐倉 光
「牧志。端的に言えばお前、今俺に宅配されてきたんだ。
首だけ」
牧志 浩太
「は?」
牧志は思わず目を瞬いて、それから周囲を見回した。
わずかに頭を上げてあなたを見上げ……
牧志 浩太
「え、」
自分の身体が動かないことと、視界の異常さに気づいたようだった。
牧志 浩太
「えぇえええええ!?」
1d100 64 《SANチェック》 Sasa BOT 1d100→64→成功
SAN 64 → 63
牧志 浩太
牧志の叫び声がリビングルームに響いた。
佐倉 光
「生きてて良かったけど……」
タオル一枚持って来て上にガーゼを敷き、牧志の首をそっと設置する。
見た目が大分やべぇなこれ。
佐倉 光
「どういう状況。昨日から帰ってこなかったし、連絡もしねーし、一体何があったんだよ。
胴体どこに落としてきた。
詳しく」
牧志 浩太
「あ、ああ。……少し待って、思い出す」
牧志は数度息を吸って吐き、どうにか心臓の拍動を落ち着けようとしているようだった。
心臓、見当たらないが。
牧志 浩太
「昨日の夜、シローに夕食を買って帰ろうとした時だったんだ。
帰り道を歩いてたら、後ろから車が走ってきて…… 

咄嗟に避けようとしたけど、間に合わなかった。
耳元で何か囁かれて、そうしたら動けなくなって、そのまま車に連れ込まれた。そこまでは覚えてる」
牧志 浩太
「そうだ。囁かれた瞬間に、甘い香水の匂いがしたんだ」
佐倉 光
「香水? 車?」
何も分からないな、それは。

荷物の筆跡は間違いなく牧志の?
発送元の住所、電話番号など書かれている?
また、送られた経由地などは荷物番号などで調べることはできそうかな。
KP
そのつもりで調べてみれば、荷札は几帳面な程に丁寧な筆跡だ。
あなたが見慣れた牧志の筆跡とは、全く異なる。
牧志 浩太
「これ……、俺のじゃないな。
そもそも、ここに荷物なんて送った覚えはない」
KP
住所や電話番号は記載されていない。
経由地を調べると、新宿駅近くのコンビニから発送されていると分かる。

そうやって調べていると、あなたは牧志の髪に何か引っかかっているのに気づく。
佐倉 光
「これにも気付かなかったとか……ボケすぎだろ俺」
ため息をつく。
しかし正常だったら警戒して受け取らなかったかも知れず、そうなったら……あまり考えたくないな。
佐倉 光
「ん?」
佐倉 光
「ちょっと触るぞ」
声をかけて髪の毛に触れてかき分けてみる。
KP
髪を束ねたゴムに、何か挟まれている。
それは数字のタグがついた鍵と、何かくしゃくしゃになった紙だ。
鍵はコインロッカーのものか何かのように見える。
佐倉 光
一応牧志に見せてみよう。
「これ、お前についてたんだけど見覚えあるか?」

箱の中を丁寧に探って、他に何か入っていないか調べよう。
牧志 浩太
「いや、見覚えはないな。その紙は?」
KP
段ボール箱の蓋の内側には、不気味な印が赤黒い液体で書かれていた。蓋を開けたことで真ん中で割れてしまっている。
他に何か入っているものはないようだ。
佐倉 光
印を写真に撮り、紙を広げてみる。
KP
それは新宿駅のコインロッカーマップだった。
そのうちの一つに、丸がつけられている。
佐倉 光
「ここへ行ってみろ、ということか」
牧志にもそのメモを見せて、あとほかに牧志の頭に変な因果描かれたりしていないか調べよう。
牧志 浩太
「……それが俺の頭についてたとか、誘い込まれてる感じしかしないな。

嫌だけど、それと俺が連れ去られた場所と、そのどっちかくらいか、手掛かり。
後は、発送元のコンビニ?」
KP
牧志の頭を調べても、他には印があったり、何か結ばれていたりといったことはないようだ。
佐倉 光
「このままってわけにはいかねぇし、行くしかないな」
佐倉 光
「いかにも『来い』って感じで気に入らねぇけどな」
牧志の首をじっと見つめる。
佐倉 光
「どうしたもんかな……一緒に行った方がいいのか……丁度いいサイズの入れ物あったかな」
牧志 浩太
「こんな状態だけど、何か見て分かる物もあるかもしれないし、俺もついていきたいな。
佐倉さんには、世話かけるけど」
牧志は首だけの状態で、タオルの上であなたを見上げる。
佐倉 光
「分かった。覚悟しろ」
KP
入れ物は何がしか用意できてよい。
佐倉 光
「シロー、ちょっと出かけてくる。留守番頼む」
言いながら自分の部屋で鞄を探す。
KP
「うん、いってらっしゃい、さくら、まきし。
まきしのからだ、さがしにいくんだよね?」
シローは留守番は任せてとでも言うように、リビングのソファに陣取って頷いた。
佐倉 光
いつもはショットガンや装備を入れてる仕事用の鞄……これなら、外からそう簡単に中の物がバレないように形が外に出ないように堅い外殻が入っているから、簡単に潰れたりしない。これなら牧志の頭を入れても大丈夫だろう。
……ちょっと臭うかも知れないけどな。

鞄にタオルを敷き詰めて、耳に突っ込むタイプのヘッドセットを持っていこう。
音量調整して牧志の耳に突っ込んで、鞄の中にセット。
……ちょっと狭いかなーこれ。まあゴロゴロ転がったりタオルに埋まったりするよりはいいんじゃないかな。
KP
あなたは牧志の頭を抱え、タオルを敷いた鞄に収める。
先ほど受け取ったばかりだというのに、牧志の頭を荷造りするような感覚を覚えた。
牧志 浩太
牧志は少し緊張した様子で、鞄の中に収められていく。
不透明で堅い鞄に彼を収めてしまえば、中に彼がいるとは見えなくなった。
佐倉 光
牧志と音声チャットを繋ぐ。会話するのにいちいち出していたら大事件だ。
佐倉 光
「テステス。聞こえる?」
牧志 浩太
「あー、あー、聞こえる? 大丈夫、佐倉さんの声は聞こえる」
外に聞こえないようにか、牧志が囁くような小声で返すのが聞こえる。
佐倉 光
「万一開けるなんて事になったら、マネキンの振りでもしててくれ。
大分苦しいけどやらないよりゃマシだろ」
牧志 浩太
「分かった。なんだか服の時に似てるな」
そういえば、そんなことが一度あった。
佐倉 光
よし……出掛けよう。
この鞄、いつもは雑に肩に担いでしまうが、今日はそういうわけには行かないな。
佐倉 光
車で出ても問題ない?
別の手段の方がよい?
KP
現地まで車で行くのはOKです。

佐倉 光
車に乗り、助手席の足元に鞄おいて鞄を開けておく。
渋谷から新宿なんて明らかに電車の方が早いんだが、駅を鞄持って歩きたくない!
牧志の体に異常があって、なんとか奪い返せても動けなかったら困るし。
佐倉 光
「混んでるよなー。道路。
絶対混んでるよなー」
牧志 浩太
牧志は助手席の足元に置かれ、少し落ち着かない様子で低い位置からあなたを見上げる。
牧志 浩太
「絶対混んでるな。渋滞情報…… スマホ操作できないし」
佐倉 光
出発前に近くの自販機で飲み物買っとこう。

飲めるのか?  あの状態で。
佐倉 光
「牧志、茶、いる?」
買ってきたいつもの麦茶を見せた。
牧志 浩太
「あ、いる。
こんなのだけど、喉は渇いてるみたいなんだ。少し腹も減ってる」
麦茶のペットボトルを見て、小さく頭を上下させて頷く。
牧志 浩太
「あの服の時と似てるな。
見られたときの事件性はあの時の比じゃないけど」
鞄の中から顔を覗かせながら、あの時のように牧志が苦笑する。

その様子だけ見ればあなたが牧志を殺して捨てにでも行っているようで、生首が喋っている様子は悪魔か何かそのものだった。
佐倉 光
鞄の中からバスタオルごと出して首を持ち上げ、授乳でもするみたいにこう抱えて、お茶を口に運んでみる。
飲ませるの自体は服の時よりは立体感があるからまだマシ……かな?
今回は外で誤魔化しながら食事なんてどう考えても無理だけど。
牧志 浩太
持ち上げられた首が口でペットボトルの飲み口を追うようにして、喉を鳴らして麦茶を飲む。

最初少しこぼしたが、問題なく飲むことができた。
飲んだ量は結構多かった。昨夜からいま目を覚ますまで、何も飲んでいなかったのだろうか。
牧志 浩太
「ありがとう、さっぱりした。結構喉渇いてたみたいだ」
牧志はそう笑って、それから少し考える。
牧志 浩太
「飲んだはずなのに、体の感覚がないな。
飲めたってことは、動いてはいるんだろうけど。
あの時とは違うみたいだ」
佐倉 光
「そうか。俺が内臓盗られたときも、腹に落ちる感覚はあったんだよなぁ。
もしかして何も食ってなかったりする?
途中で何か買うか」
しまった、出る前に済ませておくんだったな、と思ったが、今は急ぎたい。
佐倉 光
「食事はトイレで、ってことになるかなーこれ」
牧志 浩太
「いや、夕食は食べたんだ。
朝食べてないから腹は減ってるけど、まだ我慢はできる」
KP
そういえばあなたは朝食を摂っただろうか。
摂っていなければ、あなたも腹が減っているかもしれない。
牧志 浩太
「ああー、そうなるな」
佐倉 光
そういえば起きてすぐ出た。食料調達は必要だな……
少し我慢して、どこかでお握りでも買おう。
どうせ駅には行かなきゃならないんだからな、コンビニに寄ることはできるだろう。

ひとまず水分補給が終わったら、牧志を元通り鞄に収めて助手席の足元に設置。
鞄は開けたままにして移動しよう。
KP
あなたはいつものように車を発進させる。
牧志は横にいないのに、なんとなく気配だけがある。
牧志 浩太
「わっ」
発進した瞬間に伝わった振動に、牧志が小さく声を上げた。
佐倉 光
首だけだと振動も大きく伝わりそうだな。
いつも以上に安全運転で行こう。
佐倉 光
……まあ、スピード出したくたって出ねぇけどな。
どーせ道路はコミコミだ。
佐倉 光
「万一誰かに見られたら、むしろ喋れば恐怖系のトーキングトイってことになんねーかな」
牧志 浩太
「うーん。
断面見られたらアウトだけど、首だけならなんとか? 無理か?」
KP
そんなことを言いあいながら、あなたはまぁ進まない道路をのそのそと行く。
電車に比べれば大いに時間がかかったが、まあ元が短距離だ。なんとか到着できた。
駐車場の空きを探すのにまたひと難儀あったが。

KP
新宿駅。
デパートや商業施設と一体となった、巨大な駅である。

東の新宿西の梅田と評されるその規模と接続のややこしさ、偶に分かりにくい出口の名前は時折悲劇を産むが、来る度に構造が変わったりはしないので、慣れていればどうということはない。

だが人は多い。

急ぎ足に歩く人が多く、ぶつかられないよう注意が必要だろう。
佐倉 光
なんとかかんとか新宿駅西口の地下駐車場に車を止める。
行かなければならないコインロッカーまで鞄の蓋を閉じて持って行く。
ロッカーの周囲になにか不審な人間や者は見当たるだろうか。
なければ周囲を警戒しながら開けに行く。

俺は誘い出されている気がするが、牧志の胴体が人質じゃ乗らざるを得ないのが辛いところだな。
KP
鞄の蓋を閉じてしまえば、あなたの仕事鞄はきっちりと中身を隠してくれる。
牧志 浩太
「……」
少し速い息があなたの耳に届いた。息苦しいのだろうか?
佐倉 光
たまには鞄開けてやらないと。
……トイレ限定になっちまうけどな。
KP
駅構内の一角。階段下のデッドスペースにあるコインロッカーは、穴場なのか少しだけ静かだった。
辺りには荷物を出し入れする旅行者らしい姿があるが、不審といえる物や人は見当たらない。

目的の場所は一番奥、下から2段目。荷物の出し入れ時に、しゃがんだ自身の体が壁になるような位置だ。
手持ちの鍵を使えば、開けることができる。

開けると、中には見慣れない黒いリュックがひとつ入っていた。
佐倉 光
「リュックだ……」
意図的に呟いてリュックに外から触れて何が入っていそうかあたりをつけてからゆっくり開けてみる。
KP
持ってみると、それは少し重かった。
中身は紙と細長い何かのようで、500ミリリットルのペットボトル程度の長さだ。
牧志 浩太
牧志が息を詰め、鞄の中から、あなたの立てる物音に耳を澄ませる。
KP
リュックを開けると、ショッピングモールのパンフレットと、タオルに包まれた細長い何かが入っている。

……タオルには、あの段ボール箱と同じ、不気味な赤黒い印が描かれていた。
佐倉 光
こればらばら事件ではw
KP
なんと2連続ばらばら事件なんですよ(気づいていなかったKP)
佐倉 光
ミート君じゃないんだぞ牧志は!
大丈夫? ばらばらグセつかない?
KP
佐倉さんがばらばらになって牧志がばらばらになってまた牧志がばらばらになる。うーん。
分解癖ついたら大変。
本来1回も離れないはずの人体が離れすぎなんですよ(佐倉さんは手首もやられているし)
佐倉 光
というか佐倉にこの調子で人一人分運べと!?
台車がいるな。
KP
ウフフ。

コメント By.佐倉 光
今回はドッキドキのデートです!
いや俺そんな趣味ないし。
……こんな趣味もなかったし!?

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「お友達☆」
お友達にもいろいろあるなぁ