TRPGリプレイ【置】CoC『俺の部屋のカーテン幅が足りないんだが』 佐倉&牧志 4(終)

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: netabare.png

こちらには『俺の部屋のカーテン幅が足りないんだが』
ネタバレがあります。

本編見る!
佐倉 光
エレベーターか。使うとバレそうで嫌なんだけどな。
そもそも隠されてそうな地階が怪しいか。

エレベーター内、気になるようなものや様子はないかな。
ボタンに血がついてるとか。
KP
エレベーターを開けると、中は蛍光灯に照らされた狭い箱だ。
奥に大きな鏡がある。
微かな駆動音が聞こえる。
扉の右手側に、4~Bまでのボタンがある。……あなたは以前の出来事を思い出すかもしれないが、エレベーター内に血はついていないようだ。
佐倉 光
あの血塗れの足跡はここにはないのか。
KP
ない。
佐倉 光
すると、徒歩では行けない所にあるなにかを探してるんだな、ここで。
佐倉 光
まずは地下階に移動する。
KP
あなた達は、エレベーターに乗り込む。

眩暈のような浮遊感に晒されながら、あなたは地下へ降りていく。
エレベーターの扉がぼんやりとあなた達の姿を映し、背後の大きな鏡と曖昧な合わせ鏡を形作っていた。
あなたと牧志の背中が、見える……。

〈聞き耳〉
佐倉 光
1d100 79〈聞き耳〉
Sasa BOT 1d100→25→成功
牧志 浩太
1d100 97〈聞き耳〉
1d100 97 Sasa BOT 1d100→97→致命的失敗ファンブル
佐倉 光
あー
KP
ガコン。
天井部から何か“意図的に”動かしたような物音を聞いた。
佐倉 光
上を見上げる。
KP
天井からした物音に、牧志は咄嗟に上を見上げてしまう。
あなたも、上を見上げるだろう。
佐倉 光
隙間からなんか覗いてそうー
KP
天井の脱出口に当たる部分の板が、ずれていた。
ズズ……、と音を立てながら、少しずつ、少しずつ暗闇が――
「隙間」が口を開ける。

灰白色に濁ったふたつの瞳と、目が合った。
充血してぎらつく目と、目が合った。

隙間から。
ふたつの瞳と、額にあるもうひとつの目が、あなた達を。

じっと、見ていた。

ああ。
筋肉の組織を剥き出しにした異様に長い指が、伸びてくる。
手首、腕と、音の主は徐々にその姿を露わにし、あなた達に近付いてくる。
あなた達は初めて目にするだろう、その、「影」の、姿を。
皮を剥がれた化け物を。

その視線に縫い留められるように、あなた達の身体は指一つ動かせなくなる。
傍らで牧志が、微かに声を洩らした。

二人とも、【POW】×5
佐倉 光
何だよ俺たちは関係ないだろお前がどういう扱いを受けたかは知らないが恨むならここのカルトの連中を恨んでくれよ大体何を探してんだよ皮か心臓か? 俺たちは自分のしか持ってねぇよ人の取ったって使えるわけないだろいい加減にしてくれ!
牧志 浩太
1d100 60 【POW】×5 Sasa BOT 1d100→63→失敗
佐倉 光
1d100 80 【POW】×5 Sasa BOT 1d100→96→致命的失敗ファンブル
佐倉 光
うぇ
KP
わお。
KP
あなたの内心など知らず、それは、降りてくる。

あなた達の全身を、強烈な痒みが襲う。
全身の、余すところなく、あらゆる皮膚の下に無数の蟲が這い回る。感覚は狂いそうなほど明瞭で異常で、叫びだしたいのにのたうち回りたいのに全身が削れてなくなるまで引っ掻きたいのに、指一本動かせない。
牧志 浩太
「あ、あ、ああ、あああ、あああああ、」
KP
牧志の意味をなさない叫び声があなたの耳を打つ。きっと、あなたも同じ声を上げているに違いない。

激しい掻痒感の中、皮膚が浮き上がるような感覚を覚える。ぶよぶよと全身の皮膚が血と体液で膨れ上がる。
衣服の下でゆっくりと肌が流れ落ちていく熱を持った痛みが今にも白濁しそうな意識を鷲掴みにし、気を失うことさえ許さない。

それは、降りてくる。この場へ、自分達の元へ、現れようとしている。

▼牧志 《SANチェック成功時減少 1d2+1失敗時減少 1d5》、HP-1d2
▼佐倉さん 《SANチェック成功時減少 1d3+1失敗時減少 1d5+1》、HP-1d3
牧志 浩太
1d100 67 《SANチェック》 Sasa BOT 1d100→39→成功
1d2 Sasa BOT 1d2→2
SAN 67 → 65
1d2 Sasa BOT 1d2→1
HP 11 → 10
佐倉 光
1d100 67 《SANチェック》 Sasa BOT 1d100→52→成功
1d3 Sasa BOT 1d3→2
SAN 67→64
1d3 Sasa BOT 1d3→1
HP10→9
今エレベーターは動いている? もうとまってドアがあいてる?
KP
エレベーターは動いている。
佐倉 光
声というよりは歪んだ音を漏らしながら、降りてくるそれを見つめている。
全身の酷い疼きが脈打つように波うち、肌を引き剥がして行くような感覚をなす術もなく感じながら。
腐る。落ちる。
戦うことも逃げることも、ましてや衝動に従うことも許されず、異様なそれが現れるのを見つめ続ける。
KP
――異様な状況にそぐわない軽快な音がエレベーターの停止を告げる。
気が付けば天井に醜悪な化け物の姿はなく、自動扉がゆっくりと左右に開いた。
牧志 浩太
「は……っ、あ、うぁ、」
牧志が身を折って、空気を求めるように大きく息をつくのが見える。
彼の頬や腕、足首に、いくつも膿んだ水膨れができていた。
まるで、内側から皮が剝がれようとしているかのように。

▼《SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1d2
佐倉 光
1d100 64 《SANチェック》 Sasa BOT 1d100→43→成功
牧志 浩太
1d100 65 《SANチェック》 Sasa BOT 1d100→60→成功
牧志 浩太
「さ……、くらさん、さっきの、」
牧志が唇を垂れる涎を拭きながら、あなたを案じるようにこちらを見た。
佐倉 光
「ああ、あいつだ……」
声が掠れている。袖で押さえつけるようにして軽く咳をした。
剥がされる。
訳の分からぬままに殺される。
体の震えと違和感が治まらない……
佐倉 光
「大丈夫。行こう」
奥歯を噛んでエレベーターを降りる。
牧志 浩太
「あ、ああ、行こう……」
牧志は数度、確かめるように皮膚の、まだ剥がれていない所を指先で辿った。

KP
……地下室には黴臭い臭いと共に腐敗した血の悪臭が籠っている。
中央には、二階にあった台形の祭壇と同じものが置かれていた。
血の跡は台の上から床に向かって大きく跡を引きながら流れ落ちており、また床のコンクリートも多量の血を吸っている。
牧志 浩太
「うっ、」
KP
黴臭さと混ざった悪臭に、牧志が鼻を覆う。
牧志 浩太
「ここで、やったのか……、あの、」
生贄の皮を生きたまま剥ぐ儀式を。
KP
牧志の拳が、怒りと、ある種の恐怖で震えていた。
佐倉 光
鼻と口を押さえ、何が残されてはいないかと探す。
ここで忌まわしい儀式が行われていて、警察もそれを知った。だからあんな形相で迫ってきたのか。
巻き添えでやられるなんて、冗談じゃない。
大体、呪われるべきやった奴らはどうなったんだ。
KP
床を見れば、ここにも歩き回った血の足跡がある。

〈追跡〉または〈目星〉で判定。
佐倉 光
1d100 85〈目星〉 Sasa BOT 1d100→97→致命的失敗ファンブル
佐倉 光
あれー
佐倉 光
酷い臭いが先程見た化け物を想起させた。
あれはここで剥がされたのだ。
悲鳴を上げたか。
苦しんだか。
やめるよう訴えたか。
無慈悲に剥がされる皮を目にしたのか。

考えるまいとした時にはもう遅かった。
KP
ああ、想像してしまった。
きっとそんな目に遭うとは、想像すらしていなかっただろう。
悲鳴を上げただろう。苦しんだだろう。
失われてはならないものが、己から失われていくのを目にしただろう。
全身の皮を剥がれ、僅かな外気に肉を嬲られて泣き喚いただろう。

心臓を抉り出されるその時まで。

あなたが想像したその犠牲者は、あなたの顔をしていた。

SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1》。
牧志 浩太
1d100 98 牧志の〈目星〉 Sasa BOT 1d100→29→成功
佐倉 光
1d100 64 《SANチェック》 Sasa BOT 1d100→72→失敗
SAN 64→63
佐倉 光
ぐえ、と喉の奥をならし、奥からこみ上げてくるものをおさえた。
KP
牧志の手が、あなたの背をさする。
あなたがどうにか落ち着くまで少しだけ待ち、牧志は口を開いた。
牧志 浩太
「この突き当りの壁、何かあるかもしれない」
佐倉 光
「壁に? 分かった、見てみる……」
COMPを立ち上げ《マッパー》を起動。
KP
《マッパー》《アナライズ》の起動時って、COMPは籠手になるんですかね? 腕輪のまま?
佐倉 光
《アナライズ》くらいは腕輪でも良くない? って思ってるけど、《マッパー》はさすがに展開するかな?
KP
水膨れのできた腕を覆うように、COMPが籠手の形へと展開する。水膨れが籠手の表面と擦れて、痛みが走った。

《マッパー》は、その向こうに通路の存在を検出する。向かって右手が行き止まり、左が通路になったような形状だ。通路の向こうがどうなっているのかは判然としない。
佐倉 光
空間があるのは間違いない。
ではこの壁を開く仕掛けなどはあるだろうか?
壁を細かく見てみる。
KP
壁は、飛び散った血液や血の手形で汚れている。
よく見ると、汚れの下に日本語で『■を■がれた我らの王』と刻まれているのが見える。一部は汚れが詰まっており、判別できない。
佐倉 光
「皮を剥がれた……か?
王が剥がれるってのもおかしな話か……?」
汚れを取り除くことはできなさそうかな。
牧志 浩太
「いや、あの本にあった……。神は自らの皮を剥ぐんだ。儀式で実際に剥がれるのは、自分のじゃなくて生贄の皮、だけど」
KP
牧志があなたの呟きを聞きつける。
汚れは完全に固まってしまっていて、すぐには取り除けそうにない。
佐倉 光
「そうか……」
今のところ、開く方法はなさそうかな。
なければ上の階にも行ってみよう。
牧志 浩太
「あ、待ってくれ、佐倉さん。
この祭壇……、見てみる。もしかしたら、仕掛けか、何か、あるかもしれないし」

そう言って、牧志は鼻と口を覆いながら、悪臭に呻きつつ、祭壇に近寄る。
佐倉 光
あ、祭壇って調べたことになってないのか。
KP
「何かないかと探す」だけだったので、室内をざっと見る扱いと認識してました。
佐倉 光
そうか。了解。
佐倉も祭壇に近づくよ。
KP
〈医学〉または【アイデア】
佐倉 光
1d100 85 Sasa BOT 1d100→96→致命的失敗ファンブル
牧志 浩太
1d100 90 【アイデア】 Sasa BOT 1d100→50→成功
佐倉 光
なんか今回酷くない?
作動したCOMPに水ぶくれ挟まれたかなぁ。
KP
それ頂きました。
KP
祭壇に近づこうとしたあなたの腕で、COMPが籠手の形から腕輪に戻っていく。

水膨れをしたたかに挟まれた。痛い。大層痛い。HP-1。
牧志は《SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1D2》。
牧志 浩太
1d100 65 《SANチェック》 Sasa BOT 1d100→80→失敗
1d2 Sasa BOT 1d2→1
SAN 65 → 64
佐倉 光
「いぃってぇぇぇ!?」
あまりの痛さに涙が出た。
HP 9→8
牧志 浩太
「えっ、佐倉さん!?」
突然の声に牧志が振り向く。
佐倉 光
「いや、大したことじゃ、ないから……!
気に、すんな……」
悶絶しながらなんとか声を絞り出す。
牧志 浩太
「あ、ああ、めちゃくちゃ痛そうだけど……。
それで、きっとここで皮を……剥いで、広げたんだと思う。血の量がずっと多いし、血がうつ伏せたような人型に、広がってる」
KP
牧志の声は最後まで言い切れずに窄まった。
佐倉 光
「正気の沙汰じゃねぇな……」
牧志 浩太
「どんな気分でやったのか、想像もつかないな……」牧志が、ぽつりと呟いた。
KP
それから、祭壇をよく見ようとしたことで、二人とも気づくことがある。
階段部最下層に 9 字のアルファベットが刻まれている。
一字一字を自由に入れ替え並べ替えることがで
きるようだ。一部同じアルファベットが複数あることも分かる。

現在は、特に意味のない文字列になっているように見える。
佐倉 光
「なんだ、王の名前当てでもしろってのか……」
『Xipe Totec』だったな、確か。
KP
入れてみる?
佐倉 光
文字はありそう?
KP
ありそう。
佐倉 光
じゃあ入れてみよう。
KP
ズ……、ズズ、ズズズ……

石を引き摺るような重い音を立てながら、目の前の壁が奥へ向かって動き出す。廃ビルの地下のはずの場所に、まったく、どうしてこんな仕掛けを拵えたものだ。

それとも最初は、この向こうはビルの敷地ではなかったのだろうか。どちらにせよ、大掛かりなものだが。

……壁の向こうには、新たな空間が口を開けていた。
《マッパー》が示した通り、向かって右手は行き止まり、左は通路になっているようだ。
空間の向こうからは、強烈な腐敗臭が漂ってくる……。
佐倉 光
まず右側に何かあるかよく見る。
何が行われたかは分かってきたが、何をすべきかはまだ見えないな。
本当に洞川さんに頼るしかないかも知れない。
KP
通路は先ほどの地下室より更に暗く、一寸先の様子も分からない。
先ほど以上の血の臭いと、思わず嘔吐いてしまうほどの強烈な腐敗臭が籠っている。

▼二人とも《SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1
牧志 浩太
1d100 64 《SANチェック》 Sasa BOT 1d100→51→成功
佐倉 光
1d100 63 《SANチェック》 Sasa BOT 1d100→14→成功

牧志 浩太
「うっ……、」
牧志が呻き、鼻と口を手で覆う。
佐倉 光
ひっでぇ臭いだ。顔に手を当て進む。
KP
頭につけるタイプの懐中電灯、今もつけてるんでしたっけ?
佐倉 光
つけてますね。
ただ、通路に入るときは物音聞いて、音がするようなら消してからかな?
KP
なるほど。物音を聞くのなら、〈聞き耳〉で判定。
佐倉 光
1d100 79〈聞き耳〉 Sasa BOT 1d100→62→成功
KP
ぶんぶん、と蠅の飛ぶような無数の羽音がする。それ以外の物音は聞こえない……。
佐倉 光
虫わいてんな。
げっそりしながら電気つけて右壁調査かな。
KP
懐中電灯の白い明かりが、ぼんやりと行く先を照らす。
〈目星〉
佐倉 光
1d100 85〈目星〉 Sasa BOT 1d100→21→成功
KP
前方に向けられた懐中電灯の明かりが、僅かに床に影のコントラストを作っているのを、あなたの眼は発見する。

突き当りの床に四角く大きな穴が開いており、そこが腐臭の元になっているようだ。

……危ないところだった。明かりがなければ落ちていたかもしれない。
佐倉 光
あぶな!
佐倉 光
「! 足元!」
牧志 浩太
「!」
牧志はあなたの声に反応し、足を止める。
佐倉 光
「ごみ捨て場だな。
こんな扱いされちゃ、化けて出るのも無理もない」
照らしてみるか。正直見たいもんじゃないけど。
そこにあったのは怖気立つような忌まわしい光景だった。
佐倉 光
「人間の方がよほど悪魔だ」
喘いで視線をそらす。
ゆっくりと下がる。
これを警察は見たのか?
見てないだろうな。仕掛けで閉じられていたんだから。
KP
見ていないだろう。仕掛けは開かれていなかったのだから。
見ていたら、然るべき対処を取っているはずだ。
発見したのに仕掛けを閉じ、見なかったことにするなど、警察のすることではない。
佐倉 光
こんなに剥がす必要があるのかよ。
一人の願いに一枚、儀式一度に一枚?
俺にぶつかった奴はこんな状態だった?
あのときの奴らは全員こうだったのか?
混乱する。しかしいっそこれは分かりやすい。哀れな生け贄の残骸。

それに背を向けて左の通路へ。
KP
その前に〈目星〉
佐倉 光
1d100 85〈目星〉 Sasa BOT 1d100→36→成功
牧志 浩太
1d100 97〈目星〉 Sasa BOT 1d100→9→成功
KP
死体の周囲に半ば以上焼けて灰になった身分証などが散乱している。ここに遺棄されている犠牲者のものなのだろう。特に詳細が読み解けそうなものはない。

——そして、あなた達は仰向けに横たわる死体の全てが、両目が灰白色に濁っているにも関わらず自分達を “見ている” ことをはっきりと知覚する。

うち一体の死体が、糜爛してもはや骨の露出した腕をゆっくりと伸ばし—— しかし、届くことなく再び地に落とした。

▼二人とも、《SANチェック成功時減少 1失敗時減少 1D3
牧志 浩太
1d100 63 《SANチェック》 Sasa BOT 1d100→61→成功
SAN 63 → 62
佐倉 光
1d100 62 《SANチェック》 Sasa BOT 1d100→14→成功
SAN 62→61
KP
あなた達に集まっていた視線が霧散した。
“見られている”感覚、全身に走っていた虫唾が消え失せる。

当然だ。こんな状態で人が生きていられるはずがないのだから。
佐倉 光
「幻覚……?」
唾をのんで呟いた。
これは、この穴を覗いた時からの感覚が消えたのでしょうか、それともずっと感じていた視線が消えた?
KP
ずっと感じていた視線が、ふと消えた、と感じる。

牧志 浩太
「なあ……、佐倉さん」
牧志 浩太
「あの視線、この人達の、だったのかな……」
佐倉 光
「そうかもな……」
佐倉 光
「見つけて欲しかった、ってことか?」
牧志 浩太
「かも、しれない。見つけてほしかった……。いや、どうにかしてほしかった、のかもしれない。

ずっと、皮を剥がれたまま、こんな所に捨てられてて……、どうにか、してほしかった、のかも」
牧志 浩太
「想像、だけどさ……」
佐倉 光
「にしちゃあ、ちょっとやり方が乱暴すぎねぇか」
佐倉 光
「ったく……」
佐倉 光
左の通路見てからだけど、本当に洞川さん呼ぶかw
KP
左の通路は本当に行き止まり。ただ壁だけがある。
《マッパー》も行き止まりだと示しているから、間違いはないだろう。
佐倉 光
なるほど。今晩何事もなければ問題はないと判断して良さそうだが。
洞川さんに、素人にもできる供養の念仏を訊こうか。
さすがに呼ばれても困るだろうしさ。
KP
なるほど。(《SANチェック》しない程度に)状況は話す?
佐倉 光
一応話すね。ヤバみを伝えて真剣になっていただこう。
KP
では、いつになくちょっと真剣な声で、素人の手には余るのではないか、と返ってくる。

状況が余りにも余りだ。ひとりふたりで抱えきれる無念ではない。然るべき人達の手に託した方がいい。

いつもの口調ではあるが、その声は真剣だった。
佐倉 光
「そうか。
そもそも二人で何とかする気はなかったけど、半端に手を出すのも不味いってことですね。ありがとう」

こういう時の洞川さんは頼りになる。全力で信じていい。

ては、死体の山に手を合わせて、
「後でもっとしっかりした人が見つけてくれる筈だから、待ってなよ」
とだけ。
ビルを出たら、近くの公衆電話から「あの廃ビルの地下から異臭がする」
と、匿名で通報しよう。
KP
もともと警察がマークしていた場所であることもあり、警察は匿名の通報を真剣に受け止め、すぐに動く。
入れ替わるように、あなた達はビルの近辺を離れる。

外へ出ても、あの視線を感じることはなかった。

佐倉 光
夜道を帰宅する。
誰にも見られていない、というのは素晴らしい気分だ。
帰り際に、闇にぼんやりと見えるアパートの看板を見る。
佐倉 光
「こんな名前だから狙われた、なんてことはないだろうな」
牧志 浩太
「うーん、それは困るな」
KP
牧志もどこか伸び伸びと手足を伸ばして、あなたの横を歩く。
アパートの看板の向こうに、ぴったりとカーテンを閉じられた、あなた達の部屋が見えてきた。

さて、これで全て、終わったのだろうか。
佐倉 光
視線で受けた怪我はそのままかな。そのままなら帰って治療しよう。
KP
怪我はそのまま残っています。
佐倉 光
何を倒したわけでもなく、何を成したわけでもなく、すっきりしないのは確かだが、
終わったのだ、という気はしている。

名前は終わってるけど、それ以外は非の打ち所のない我が家に戻ろう。
窓を見上げる。
KP
窓には、手形を拭いた跡がぼんやりと残っていた。
KP
帰宅して寝ると〆に入ります。
治療などは振ってもいいし省略してもok。
佐倉 光
治療は省略でいいかな。
晩飯がてらちょっと共有スペースで話すか。
その前に

佐倉 光
家に戻るなり、ゴム手袋着けて風呂で汚れた服を下洗いしてから
強力なシミ抜きと消毒の薬液に突っ込む。
衣服は血で汚れることも多いので、割とこの辺は慣れているのだ。
大概の消耗品は捨ててきたはずなのに、洗剤やシミ抜きだけは、
見たこともないようなメーカーの使いさしが運び込まれていたことに気付くかも知れない。
牧志 浩太
「あー、ないな。俺も借りていい? それ」
薬液の入ったタブを指して言う。
KP
見たことのないようなメーカーだが、見覚えはある。上はシャツだから捨ててしまうことも(割と救えないことも)多かったが、スラックスが汚れたときに偶に使った。

使った覚えがどれくらいあるかというと、佐倉さんよりはきっと少なめだ。仕事の頻度的に。
佐倉 光
※怪我やなんかでシミが……みたいな悩み聞いて、血液染みが良く落ちる薬剤について前に教えたかも知れないね。
そんなわけで簡単な繕い物ならできたりもするのだ。実は。
あんまり酷いと捨てることも多いけどね。
KP
※かもしれない。それで服を捨てる頻度がだいぶ減って波照間が助かってる。
佐倉 光
「ああ……そうか。いいよ」
タイマーをかけ、場所を空ける。
牧志 浩太
「ありがとう、助かる。
……あの時のが無ければ、俺、今回は家で待っとくべきかな、とは思ってたんだ」

マスクとゴム手袋をつけ、同じように下洗いした服を突っ込む。服の入ったタブを見ながら、ぽつりと呟いた。
牧志 浩太
「最近、COMP取られたり、言うこと聞かなかったり、ってこと多かったけどさ。
そうじゃないから、今回は」

呟く声は少し寂しそうで、久し振りに無力感を宿して聞こえた。
佐倉 光
「……何言ってんだか」
小さく息をつく。
佐倉 光
「怪我の治療、謎文章の解読、俺がおかしくなったときの制止?
これで役立たずですって顔されたら、俺の立つ瀬がないわ。
大体COMPがあってもどうにもならなかったし」
佐倉 光
「あとは、ドン凹みしたヤツとピザ食ってくれたり、一緒に酷い目に遭ってくれたりもしたな。
そーゆーので随分助かるって……」
佐倉 光
言いかけて一瞬、息を呑んだ。一呼吸、言葉を止める。それから吹き出すように笑った。
佐倉 光
「助かるって、知ってんだろ、それくらい」
牧志 浩太
「はは……、そうだな。
結果論だけどさ、あの時もその時も、横にいてよかった」
牧志 浩太
「ありがと、佐倉さん」
顔を見合わせて。共に、笑う。

それから。
治療か。本格的に講習とか受けようかな、なんて、手袋をつけたままの手を見ながら言った。
佐倉 光
そういえば、最初は牧志を遠ざけたり、守ってやらないと、と思っていたんだな。
貸しがあるだのなんだの、烏滸がましいにも程がある。

俺が助けることもあった。牧志に助けてもらうこともあった。
二人ともが酷い目に遭って死に物狂いで足掻いたこともあったな。
困っていたら助ける、力を貸せるなら貸す。そうしてともに進む。
これからそういうことはいくらでもありそうだ。

そんなことが無償に嬉しくてならないのだ。
佐倉 光
「お前はさ。自分で思ってるよりずっと強いよ。
頼りにしてるからな、相棒」
牧志 浩太
あなたの横顔を見て、なんとなく前のことを思い出しているのだろうな、と気づいたらしい。
牧志 浩太
「ああ、頼りにしてくれていい。
頼りにしてるよ、相棒」

頼りにしてくれていい。
その言葉からは、先程覗いていた無力感は消えていた。

きっとこれから、そういうことはいくらでもあるのだろう。巻き込まれ体質も相変わらずだということは、今回で立証されてしまったし。

そうでなくても、日常のちょっとしたことでも、きっと力を貸しあうことはあるだろう。何かでちょっと凹んだとか、財布忘れたとか、そんな。
佐倉 光
「もーちょっとマトモに安定した魔法が使えるように、ってどうしたらいいんだろうなぁ」
ぢっと手を見てため息をついた。
牧志 浩太
「うーん、《ディア》の安定性か……。あれ、どうなんだろうな。何が影響してるんだろう? 技術で何とかなるのか?」

自分で使ったことないから分かんないんだよな、なんて言う。
KP
あなた達はそれから、ようやく落ち着いて食事を取った。風呂で色々な汚れを洗い流すと、すっきりとした穏やかさと共に眠気がやってくる。
佐倉 光
風呂に入った後で怪我の治療をしてもらった。
気分的にも随分とすっきりした。

「じゃ、お休み」
声をかけて自室に入る。

もう引っ越し三日目だというのに段ボール箱が積み上がっているが……
とにかく今日こそちゃんと眠りたかった。

配線は明日でいいや、色々疲れたし。

新しい派手なカーテンがきちんと閉っているのを確認して電気を消し、ベッドに潜る。
KP
お休み、そう互いに声をかけあってベッドに潜る。
……すっかり疲れきったあなたが、真夜中に目を覚ますことは、今度こそなかった。

翌日、スマホを見れば、問題の出来事がニュースになっていた。
あなたが発見した死体の山は、駅の向こうで殺されたカルト宗教の一員と目された男たちの手による殺人儀式の犠牲者たちであったという。

風の噂によれば、犯人らの遺体は一様に、まるで衣服のように全身の皮膚が「脱げ落ちた」、この世のものとは思えない凄惨な有様だったそうだ。

あれから一度も、窓越しの来訪者はない。
身体中が引き裂かれそうなほどの異常な痒みに晒されることもなくなった。

復讐は果たされ、未練もまたあなたの一報によって遂げられたのだろう。
あの忌まわしい日々が、感覚が夢でなかったと証明するのは、あなた達の記憶だけだ。

それもやがて、新たな日常の記憶の底へと塗り込められ、あなた達の経験のひとつとなってゆく。


『俺の部屋のカーテン幅が足りないんだが』
 銀嶺書房/透 様

 END.


佐倉 光
ありがとうございましたー!
助けの求め方が!  乱暴!!
生還報酬・成長略
シナリオ背景について
色々あってカルトの一員と見なされて復讐されていたらしい。
KP
というわけで、実は「助けを求めている」のではなかったんですね。とばっちり。
佐倉 光
ひどーい。
初日に服捨てたじゃないかぁ!
KP
残念ながら服捨てた時点ではもう見ちゃってた。
佐倉 光
何故死体見たことで解除されたんでしょ。
KP
それに関しては言及がないんですよね。
ただ、実はあそこ、エンディング分岐があります。
佐倉 光
ほうほう
分岐について 略
佐倉 光
なるほどー。
素人にもできる供養はね、見ちゃったからには自分たちもやっとくべきかと思ったからで、供養したから通報しなくていいな! とは思ってませんでした。
KP
そうそう、あっ佐倉さん結構優しいな…… ありがとう…… と思ってました。
警察はあの無数の死体をできるだけ分析し、分かる範囲で誰だったのか突き止め、然るべき扱いをしてくれたと思います。
佐倉 光
「供養する」のも線引きの一種だからですね。
供養してやるから祟ってくれるな、という日本の呪術的なアレ。
まああとさすがに酷いなと思ったのもあるし。
KP
なるほど。「供養する」ことによってこちらとあちらの線を引いて、祟ってくれるな、戻ってきてくれるな、っていう。
それもまた「境界を引く」佐倉さんらしい行動でもあったんだなぁ。
佐倉 光
今回は怨念で祟られてるか助けを求められているか、どちらにせよ救いを与えるというアクションは必要だと思ったので、洞川さん案件だ! と思った。
途中の窓バンバンで幸運失敗してたら割られるんですか?
KP
幸運失敗するとビシリと亀裂が入って、《SANチェック》の値がちょっと増えます。
佐倉 光
こわい!!
KP
あとエンディング分岐なんですが、いくつかあります。今回は全部見た上で完全に解決するという、TRUE END。
TRUE ENDでもすっきりしないし、なんで狙われたのかよくわからんあたりは実にホラーですね。
佐倉 光
寝るところ必要って言われたから、最後に何かまだあるのかと割と怖かった。
KP
ふふふ あれは寝る描写まであるとその後のエンドシーンにつなげやすかったからですね。
分岐について 略
佐倉 光
裏でなんだかんだあって警察が頑張ってくれたのかな?
KP
だと思います。でも、彼らにとっては何が起きたかもわからないまま。
ので、「場合によってはあっさり終わる」って話なんですね。
佐倉 光
それはずっと怖いからまあ、今回のルートで良かった? かな?
しばらく悪夢見そうだけど。
KP
そうそう、佐倉さんと牧志にとっては、今回のルートでよかったと思います。綺麗だった。
で、死体とご一緒した場合、死体を足蹴にして上に出るか、通報して警察に助けてもらうか選べるのですが、足蹴にして出てから通報した場合、あのあと1週間ほどバンバンされ続け、1週間分の《SANチェック》が発生します。
佐倉 光
痛すぎるよ!
KP
あと1週間のあいだ身体を引っ掻きまくるので、場合によっては【CON】-1(永続)の後遺症が発生します。
佐倉 光
そりゃ普通足蹴にして出ようとするよぅ。
KP
結構罠の多いシナリオで回しててもこわいこわい。あと、〈目星〉【アイデア】が高い方が色々気づいてしまいやすいとか。
「嫌」を詰め込んだっていうだけあるゥ。
佐倉 光
【アイデア】失敗してくれなかったな!
SAN値〈目星〉ではファンブルしまくったくせに!!
KP
本当にね!
そういうところ「見ちゃいけないものを見てしまって余計災難に遭う二人」だなーと思います。なぜか〈目星〉はファンブったけど。
佐倉 光
死体ピットは、どうせある物は分かってるし、有益な情報も出そうにないから見たくないなぁ! って思いました。
左にまだ先があると思ってたから。

でも佐倉は見るよね……先入観で情報落としたがらないもんね……ってシクシク泣きながら見たら《SANチェック》ウェーブ喰らって「ほらなーーーーー!?」って思ってたらシナリオが終わって「あれっ???」となった中のヒトです。
KP
そうなんですよね、明確な解決がないまま! 終わる!
佐倉 光
よく一番良い感じのルートで適度に酷い目に遭って終わったね……
KP
殴るものも敵もいないまま、よくわからんけど終わる、そんなホラーでした。
あ、途中の痒み描写(家などを出た時の)はメチャクチャ盛ってます。
「痒くてHPが減りました」を延々と繰り返してもマンネリだからですね。あと楽しかったから。
あとHP1D2減るってそれなりにメチャクチャ掻いてるな? と思ったのもあって。
佐倉 光
楽しかったです! ひどい!!
KP
やった!! 掻いちゃいけないって分かってるのにどうしようもない衝動で呻く佐倉さん、見てて楽しかった。

相棒として
KP
掻き傷と膿傷だけでHP半分くらいになってるんですよ佐倉さん
佐倉 光
ほんとひどい。
神経に影響でなきゃいいねってレベルだ。
そこはディアで何とかなったと思おう。
KP
思おう。あのあたりで、HP処理的には〈応急手当〉相当でも、魔法って強いなって思いましたね。牧志の〈応急手当〉だと傷そのものは残るし、絶対跡が残りますから。
佐倉 光
今回の話で、ディアは〈応急手当〉じゃなくて〈医学〉にすべきだったなって思いました。
発動条件が厳しくなっちゃうけど。
KP
確かに。とはいえ、〈応急手当〉だったからこそ牧志の〈医学〉が輝くわけで、それはそれで。
佐倉 光
その場では牧志に〈応急手当〉てして貰えて、後で魔法できっちり完治できるのつよい
KP
クリティカルじゃないので成長はしませんが、あそこで〈医学〉成功したのすごいのよ、牧志。
佐倉 光
すごいよ!
KP
あれはびっくりした。
佐倉 光
ていうか〈医学〉が育っちゃうほどのピンチに陥りまくってるという事実。
KP
それ。
そろそろ持ち物にファーストエイドキットを書きます。
佐倉 光
いやーほんと序盤の佐倉いいとこなさすぎてどうしようかと思った。
おかげで久しぶりに卑屈になっちゃった。
KP
あそこからピザに至る流れが本当にいいシーンを見られた。
佐倉 光
慰めるんじゃなくて寄り添って一緒に飯! って流れが最高ですね。
KP
そうそう。ちょっと迷ったけど、そこで慰めの言葉を言わないのが「相棒」らしいかなって。
KP
あのピザのシーンがとても印象的で、いい話できたなと思うとともに、中の人がピザを食べたくなりますね
佐倉 光
出前取らなきゃってときにピザリアルで注文しちゃったのはあのシーンのせいかもしれません……
KP
あっ、既にピザ食べていらっしゃる!
こちらも夕食ピザにしようかなぁあああ
佐倉 光
内容はもうちょっと健康的な感じのあっさりしたやつでしたが!
ピザに健康的とかあるの???
KP
さすがに佐倉さん&牧志が景気づけに食べたやつは胃袋が胃もたれ大爆発しちゃう
佐倉 光
実際あのシーンの後からダイス目が復活しましたし、それも含めいいシーンだ!
えっ、ビル内での連続ファンブル? しらないしらない
KP
そうそう、あのへんから《ディア》の出目が復活してきましたよね。連続ファンブル? しらないしらない。牧志もファンブってたし。
佐倉 光
もう佐倉は牧志を殊更に庇おうとしてないし、危険な場所に着いてくるのを止めもしない。
普通に助けて貰える相手だと思ってるからね!
だからこそ共同生活しようって気にもなったわけで。
KP
ですね!
同じ空間で互いに助けて助けられて、弱音を吐いて吐かれてできる相手になったんだなぁ。

あ、その絡みで改変ポイントがいくつかあります。
佐倉 光
お。聞きたい。

改変ポイント
KP
今回、罠要素をしっかり組んで下さってるシナリオなので、普段のような流れの改変・判定の変更はほぼありません。
が、進行の関係でいくつか変えています。

まず大きめの改変ポイント!
>タイマン、または 2PL に改変する場合、PC 同士は同居し同じ部屋で眠っていることが前提となる。KPC も PC 同様に事件による被害を被る。

ここ(同じ部屋で眠っている)を盛大に見逃していたため、「牧志は姿を見ていないが、巻き込まれて同じように狙われている」扱いとしました。
その関係で、最初に化け物が来た時の《SANチェック》が発生していません。
佐倉 光
なるほど。
KP
流石に男二人ルームシェアで同じ寝室にはしなさそうで。
佐倉 光
それはさすがに嫌がると思うw
KP
あとは、2日目にホームセンターから外に出る時ではなく、ホームセンターの中で痒み判定が発生しているのが改変ポイントです。
佐倉 光
ふむふむ?
視線イベントは基本外で起こる?
KP
です。どこかから外に出た時に発生します。
というのが、今回戦闘がないと分かっていたため、佐倉さんにCOMPの使用と召喚を許しました。

すると、「COMPが使え、悪魔が呼べ、戦える」佐倉さんが「明らかに何か居そうな所」に向かう場合、劇中で言及している通り、戦力にならない牧志は家で待つ、という判断になりかねなかったからなんですね。

佐倉さん一人で探索でも普通に回る話なので迷ったけど、やっぱり二人で探索したかった。
ので、牧志がついていく理由作りのために、どちらかが【POW】判定失敗しないかな~~と思ってあそこでイベント起こしました。

もうひとり
佐倉 光
佐倉はもう牧志が来るって言うなら止めないけど、牧志自身が足手まといを嫌がって行かない可能性はあるもんなぁ。
KP
そうなんですよ。あの流れだと、牧志が「戦えない自分は足手纏いになる」と判断して行かない流れになりそうだった。
今の牧志は自分に力が無い事も分かってるから。
佐倉 光
最初佐倉だけが被害を受けたことで、佐倉は牧志の助けを受けなきゃいけないだろうと思ってたけどね。
探索で必要なのは戦う力だけじゃないし、普通に人数足りないから。
KP
なるほどなるほど。確かに。
人数も、手数も、なんなら手分けして探索する目も必要ですしね。

もしかしたらあれがなくても一緒に行く流れにはなってたかもしれないけど、いい感じに煽れたので楽しかった。
佐倉 光
悪魔を喚べばまあ戦えるんだけど、警察や一般人相手に悪魔出せないし、意外にCOMP使えるからって強くはないんだよな!
ボコれる相手しか出てこないメガテンでは強いんだけどな!
日常の狭間だと弱い。
KP
確かに!!
それこそ、自分が何かしている間に見張っておいてもらうとか(ハッピーバースデーでありましたね)ももう一人いないとできないし、「一人」ってことは、自分がそれこそ我を失ったらおしまいですしね。
そこで引き止めてくれたりする「もう一人」の存在は牧志が思った以上に強いのかもしれない。
佐倉 光
そうなんですよ!
人間のパートナーは大事なのだ。
KP
あといま気づいたんですが、実は最重要情報である「溝出」の情報が〈歴史〉ないと成功率が知識/2になっちゃうので牧志の存在、重要だったな!?
佐倉 光
そうなんですよ!?
【知識】半分だと50%きっちゃうもの。
KP
あれはそれこそ、そこにいたのが「牧志」だったから得られた情報だったんだ。
佐倉 光
だから「何言ってんだか」って言ったんですよ。
KP
牧志(とKP)が思ってた以上に重要だったじゃないか、牧志。二人いるっていうことは知識も知見も二人分になるんだ。
佐倉 光
判定回数が倍になるだけで探索の成功率が倍になるんですよ!(雑計算)
KP
確かに!!
あと治療判定も2回行える。つよい。
互いに「足手纏いかもしれない、とか腑抜けたこと考えてる場合じゃない」だったんだな……。
佐倉 光
牧志が無力だなぁって顔してるの見て佐倉は「は???」って思ってましたよ。無自覚に優秀なのも困りものだな!
あと、ラストで「隣にいるだけで助かるって知ってるだろ(意訳)」のとこで、牧志がそうだ、というのと同時に、「自分もきっとそうなんだ」ってことに思い至ったんで佐倉笑ってます。
KP
ああ、そういう!
あそこで一瞬言葉を切って笑ったのはそういうことだったんだ。
そうなんですよね、牧志にとっての佐倉さんもそう。隣にいるだけで何度でも助かってる。
佐倉 光
そんな佐倉が突然雛鳥みたいに!
KP
大変だ!!
佐倉 光
がんばってね。
KP
頑張る。戦闘他もろもろ怖いけど楽しみィ。
み~~~っしり描写したいですねぇ。
今回も置き卓のおかげで色んなシーンとか痒み描写とか負傷描写とかめちゃくちゃみっしりできて楽しかった。
佐倉 光
がっつり痛い痒いってできたのは置き卓ならではでしたね。
今回の佐倉焦る顔しまくってたなー。これもまた珍しい。
KP
佐倉さんがめちゃくちゃ焦ったり弱ったり振り回されてましたね。佐倉さんの方がPOW高いのにPOWロール失敗しまくるの意外だった。
佐倉 光
苦手なタイプの相手だから女神が空気読んでたな……
KP
「せっかくのルームシェアの流れだから、引っ越してきた瞬間がやれるカーテンやりたいね!」だけで回して、意図せず佐倉さんの一番苦手なタイプぶつけてしまったの楽しかった。
佐倉 光
途中まで自分だけがやられててある意味安心してたのに牧志もやられてる! ってのが顕著になるあたりとか、いいタイミングだったよ……
KP
本当に今回ダイスがいい流れを作ってくれた。「牧志は無事だとどこかで思っていた」あたりとか。
確かに、「どちらかが巻き込まれる」ことが多かったもんな~っていう。
佐倉 光
いつもイイ仕事を有り難う女神。
そうなんですよ。
牧志が無事なら安心できたのに!
KP
いつも本当にドラマをありがとうございます女神。何も分からないまま狂わされる、外から傷つけられていないのに自分で自分を破壊されていく、っていうのは佐倉さん本当に苦手なタイプだよなぁ。

今回二人揃って同時に【POW】ロール失敗するシーンはありませんでしたが、二人とも失敗してたらより絶望感が増してたでしょうね。
佐倉 光
なかったっけ? 1回かあったような。
KP
おっとっと、1回ありましたっけ。うっかり。
佐倉 光
顔かきむしって目玉傷つけるようなことがなくて良かった良かった。
KP
顔を掻き毟って眼を傷つけそうになるシーンとか、顔に巨大な水膨れができてぞっとする所とかあるかなーと思ってたんですが、出ませんでしたね、シークレットダイスで1。
佐倉 光
やっぱりあるんだ。
KP
シークレットダイスが部位決めチャートで、中略ですね。
佐倉 光
なるほどぉ
腕に集中してたなぁ。
牧志が腿やられたのは偶然だったんですね。
KP
なのです、1d4で佐倉さんが4、牧志が2だった。その後で水膨れがある部位と同じ部位になったのも偶然。
佐倉 光
しばらく二人で平和なずるむけ荘住まいが続くのですね。(年数進行する関係で)
KP
ですね。つまり次回シナリオ開始時にはすっかり共同生活に馴染んだ日常シーンが入ると。
佐倉 光
次回OP長めだからちょうどいいかも。
KP
お、それは楽しみ。その辺で
 ・佐倉さんが20才になってること
 ・牧志が21才になったこと
 ・すっかり共同生活に馴染んだ二人
あたりの話ができたら楽しいな。
(牧志21才ってことは波照間22才、波照間と東雲さんもそれなりに長い付き合いになってるんですねぇ)
佐倉 光
そうなる!
季節の関係でほぼ一年吹っ飛びますからねー
去年の異変ラッシュは何だったのかという平穏っぷりに。
KP
珍しい平穏!
そんな時だってあるさ。
波照間と東雲さん、もう付き合って一年かぁ。
佐倉 光
一個くらい波乱が欲しいですね!
波乱(異変)
KP
欲しいですね!
下手すると牧志も波照間も就活の時期になっちゃいそう(波照間はデビルバスター専業するかな?)だけど、
 ・就活の合間に異変は目を覆う事態になりそうだし
 ・計算してたらよくわからなくなってきたので
二人とも院進するんだろう、ってことで計算投げときます。二人とも、割としそうなタイプではありますしね。
佐倉 光
リアルに考えると大変!

もうペルソナ事件過ぎちゃったし。
KP
そうなんですよ、大学生PCの年数経過、これが、ある……!
佐倉 光
そろそろサザエさんでもよくない? って思って計算投げてる。
※でも経過によるあれこれもおいしいんだよなぁ。
次回いきなり人と暮らすことに慣れちゃった佐倉ってのもかなり大きい変化だ。

子供佐倉と父牧志
KP
佐倉さんが子供のままだったら年数経過しても面白いなとか思ってました。
佐倉 光
ちょっと迷ったんだよなぁ、真面目に。
KP
牧志の名義使ってプログラマーやりつつ暮らしてる子供佐倉さんと、そんな子供佐倉さんと一緒に暮らしてる牧志っていうのもなんだか面白くはあったんですよね。
どこかにはそんな世界線があるのかもしれない。
佐倉 光
そう。それはそれで面白そうで。
悪魔使いは廃業かな。
KP
COMPがまた反応してくれる歳になるまで、悪魔召喚できませんしね。
佐倉 光
そう、COMPに認識してもらえないと無理!

今Netflixで見られる悪魔くん(白い髪の)が、昔の佐倉っぽくてちょっと楽しいです。
KP
そう無理! ラミア姉さんにとっては、佐倉さんの13年なんて一瞬のことかもしれないけど。
そうなったら、戸籍も裏からなんとかして別人として暮らすのかなぁ、佐倉さん。


おっ?
佐倉 光
ラミアさんは待っててくれるかなぁ。
彼女子供に興味なさそうだしなー。
契約切られなきゃいいけど。

戸籍はいじるでしょうね。
そして嬉々として学校に通う。すぐ飽きるかもしれないけど。

白髪悪魔くん、賢いんだけど、知識欲が暴走して必要ない悪魔呼び出して心臓取る契約させられたり、情に薄くて相棒を困らせたり、いろいろ。ニコニコしてしまう。
KP
うーん、確かに。待っててくれなさそう。
13年後にフリーならあるいは。

現在の技能値の佐倉さんと小学校、明らかに色々合わなさそう。飽きた後ストレス溜めそう。牧志はそんな佐倉さんの話聞くの上手そう。

ああー。知識欲が暴走していらん悪魔呼んじゃっていらんことになっちゃうあたりとか、相棒を困らせちゃうあたり、それはめちゃくちゃぽい。
佐倉 光
得た13年の余裕でレベル稼げそうだから、クトゥルフ悪魔をねじ伏せることができるようになるかも! しれない。
しかし現状探索者経験しか積めないから悪魔召喚士レベルは上がらない!!
KP
悲しい! むしろ悪魔使いとしてはブランクができる!
探索者経験は積めて探索者的技能値は上がる。実際、このINT/EDU/技能値の6歳ってえらいことですしね。

あと牧志はなかなか立場に呑み込まれやすいので、お父さんムードが上がると思います。
佐倉 光
環境によって集中力判定とか体力判定とか入りそう。
あと静かにしていなければならない場面でどうしても騒ぎたくなる衝動判定が……!

意外と楽しいかもしれぬ。

別次元の二人が垣間見えるようなシナリオで会えたら楽しそうだな。
KP
なかなか面白いのでは??

確かに。またそういうシナリオもしあったら検討しようかな。
必要に応じて佐倉さんを「光」って呼ぶのに慣れた牧志と、案外子供ムーブが板についちゃってそうな佐倉さん。


コメント By.佐倉 光
色々嫌すぎるので

カーテンはちゃんと測って買おう。

TRPGリプレイ CoC『風のさびしく、呼ぶ声』佐倉&牧志 4

「隠したいと思う理由って大体碌でもないでしょ?
で、今回の事件に関係があるとしたら。だいぶキナ臭い」

TRPGリプレイ【置】CoC『眼窩に祝福』 佐倉&牧志 3

「不定に陥ったら、しばらくプレイから外れることになるだろう、みたいな記載もある。」
「おかしいな? 不定に陥っているのに容赦なく巻き込まれてるんだけど。」

TRPGリプレイ CoC『静寂舞手』佐倉&牧志 2

「鏡よ鏡。世界で一番イケてる悪魔使いは誰。なんつってな」

【クトゥルフ神話TRPG】
本作は、「 株式会社アークライト  」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc.
PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION 「クトゥルフ神話TRPG」


TRPGリプレイ CoC『死にたがり電車』六甲 1

「電車を……、乗り間違えたんだ」

TRPGリプレイ ダブルクロス3rd 第四話 FH編 前日譚

この小さな日常を守りたい。それすらも、”欲望”。

TRPGリプレイ CoC『キルキルイキル』加須&烏座(終)

「たのむでファミリー」
「包丁のこと普通はファミリーって呼ばない」