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こちらには『俺の部屋のカーテン幅が足りないんだが』
ネタバレがあります。

佐倉 光

サマナーで悪魔退治屋。ハッカーでもある。
基本、知性・理性・効率、そういったものを重視する冷静な青年。悪魔召喚師として、人と魔の境界を強く意識する。
体力にはとにかく自信がない。
巻き込まれ体質らしい。

牧志とは友人。


牧志 浩太

お人好しで温厚、だが意思は強い好青年。
とある事情で二年より前の記憶の大半を失い、代わりに悪魔使い波照間紅の記憶を持っている。波照間は魔と人の区別をあまりしない。
首から胸へと続く奇妙な【契約】の痣がある。たまに痛むという。
生贄体質らしい。

佐倉とは友人。




Call of Cthulhu 6th
「俺の部屋のカーテン幅が足りないんだが」

銀嶺書房/透 様


佐倉 光
カーテン幅足りないの困るな!
よろしくお願いします!
KP
よろしくお願いします!
KP
あの事件から少し。
あなた達は今日、このアパート『ずるむけ荘』3階302号室に転居してきた。

3階建て2LDK、風呂とトイレはセパレート。
築1年のまだ新しい物件である。

駅まで徒歩10分。大学からもBarからも遠くなく、併設の駐車場も空いている。神社も、小さいものだが近くにある。家賃も問題ない程度。

特筆すべきは、南側の部屋すべてに窓があることた。日中は電気をつけなくとも、室内が充分明るい。
リビングのベランダからは広大な街並みが見渡せた。

名前が少々すごいことなど、帳消しになるほどの好条件だ。
部屋に荷物を運び終えれば、時刻は既に夕方。ビルの窓ガラスが夕陽の橙を反射して、宝石のように輝いていた。
佐倉 光
ここについて、事故物件であるとか、なんか怪しい噂とか、住んでた人が次々変わるみたいな話や、不動産屋の不審な態度なんかはなかったかな。
KP
あなたは勿論、十分に時間をかけてそのような噂を調査しただろう。物件だけではなく、何かあった土地を転用していないか。人が居つかないといったことはないか。怪しげな住人がいないか。

内見の時や、契約を進める時には牧志も同席して、穏やかに笑いながら不動産屋の眼を見ていた。

その結果分かったのは、この一年でそのような出来事はなく、アパートが建つ土地にも後ろ暗い所はないが、やはり名前が名前なのでそもそも住人が集まりにくいこと。

「実はここだけの話なんだけどね。
大家さん、恰好悪い名前にすると怪しい連中が入居しづらいって話を聞いて、ちょっとやりすぎたみたいなんだよ……」

ファミリー向けの間取りなのにファミリーが引く。嗚呼。不動産屋の嘆きが天を仰いだ。
牧志 浩太
「あー……」
佐倉 光
名前が大問題。
確かに、住所特定はされやすそうだ。俺一人ならまず選ばない物件。
けど、二人住めてここまで条件がいい所は他になかった。
まあ、名前なんて大した問題じゃないだろう。
襲撃心配するような状況でもない。
それに、変な名前が魔除けになるとかいうじゃないか。人名だっけ? まあいい。

あまりの好条件に目が曇ったかもしれないが、本当に何度見ても名前以外は完璧だったのだ。
住人が少なければ急な仕事に出やすいのもいい。
むしろいいんじゃないか? 最悪の名前。
彼女は呼べないだろうけど、お互い幸か不幸かそんな心配ないしな、今のところ。

引っ越すにあたって書籍はかなり処分したので、荷物はかなり少ない。
しかしあちこちで買ったりもらったりして捨てづらくなっている物(牧志はそういうのは大事なものだろうって言ってた)いれる棚は確保した方が良さそうだ。明日にでも追加で買いに行こう。
佐倉 光
「おーい牧志、そっちどう、落ち着いた?
飯でも食おうぜー」
隣室に声をかける。
牧志 浩太
牧志の荷物は案外多かった。
本に小物、それから使用済みのノートなど、捨ててもいいんじゃないかと思うような物もある。

本の量はあなたよりも少ないが、「部屋にあった物から種類ごとに一通り抜粋したら、結構増えた」らしい。

捨てようかとも思ったんだけど、案外覚えのない物が色々出てきてさ、と牧志は苦笑した。
牧志 浩太
「ああ、こっちもなんとか。
いいな、駅前に色々あったみたいだし飯にしよう」
1d6 Sasa BOT 1d6→1
KP
駅前に雰囲気のよさそうな定食屋があったのを思い出す。
程良く腹が減っていることだし、開拓も兼ねてそこで飯にするのも悪くない。

さて、色々と巻き込まれ過ぎなあなた達であるが、あまりにあまりなアパートの名前に、良からぬ縁も引いてくれるのだろうか。

面白がられそうな気もする。
佐倉 光
牧志の首筋を見て、軽く首を振る。
もうそこは気にしようがしまいがなにも変わらない。
面白くない状況なら、強引に『面白く』させられてしまうのだから、あとは運だ。
生き残れている分運はいいのだと思うが、事件に遭遇しまくっているのは運がいいといえるのかどうか。

まあ、退屈はしない。

そう思ってしまう性分が巻き込まれ体質を作っている気もしつつ、上着引っ掻けて外に出よう。
KP
外に出がてらにキッチンを覗けば、広々とはいかないものの、あなたが住んでいた部屋よりもう少し煮炊きができそうな設備があった。

牧志が貼ったのか、冷蔵庫の扉にゴミの日カレンダーが貼ってあった。「名前を書いたプリンは勝手に食べないこと」と貼り紙があるのは、たぶん牧志の冗談だ。
佐倉 光
後でマッスルドリンコにさくらって書いとくか。
牧志 浩太
いつものジャケットを着て、牧志が部屋から出てくる。
外に出て部屋を施錠し、3階の廊下から街を見渡せば、夕陽が建物を橙色に染めていた。
牧志 浩太
「あ、そういえば合鍵作らないとな」
佐倉 光
「だな。
あと、電子錠でも追加するか。
名前以外は悪くないな、ここ」
今までに何度も引っ越しをしたが、今回は何かが起こりそうな予感でワクワクする。
人と一緒に暮らすという経験が少ないのがまあ気になるが、なんとかなるだろう、きっと。
牧志 浩太
「だな。必要な物は揃ってるし、でかいベランダあるのも悪くない」
KP
彼も頷く。知っている場所からそう遠くないはずなのに、アパートの廊下から見る街並みは全く知らない場所のようにも見えた。

駅へ向かう少し下り調子になっている通りを、あなた達は歩いてゆく。
佐倉 光
細かいものは明日以降空けるとして、今日はひとまず寝られる環境はできたし、ゆっくり休憩しよう。
周囲の環境を確かめつつ歩く。

よし、軽々しく異界が発生しそうな不安定な場所はない。我ながらいい場所を見つけた。
あとはいい弁当屋でもあれば言うことないな。

今日はあとはなにもしないで食べて寝られるように外食で済まそう。
佐倉 光
そういや部屋のカーテンってどうなってんだろ。
予め計って確保したかな?
KP
はて、そういえばカーテン、計ったっけ。なにかしら詰めた気はするが覚えていない。

KP
周囲には穏やかな住宅街が広がっている。誰かの生活の気配の向こうに、ぽつぽつと点在する店舗。

駅前に出るとチェーンの居酒屋やドラッグストアの合間に、割と古くからやっていそうな定食屋があった。
牧志 浩太
「お、ここだな、不動産屋の人から聞いた店」
KP
店内はそれなりに賑わっていた。
会社帰りの会社員、在宅勤務明けらしい疲れた顔のスウェット姿、あなた達のような学生らしいグループに家族連れ等々、顔ぶれは様々だ。
佐倉 光
疲れた体に水がしみる。適当な定食でも頼もう。唐揚げとか。

新しい住居に移ると何かかにか足りないものだ。
今週いっぱいは落ち着かないかもしれないな。
佐倉 光
「明日は仕事ないから、なんかあれば手伝えるぞ。
力仕事以外ならなー」
KP
疲れた身体に冷たい水がよく染みる。脂のいい香りが鼻をくすぐった。
その香りに誘われるように、牧志はカツ丼を頼む。
牧志 浩太
「ああ、じゃ佐倉さんの言ってた棚とか買いに行こう。
車でちょっと行った所に、ホームセンターがあるらしいんだ。場所もチェックしておきたいし」

甘みの強い卵とじのカツ丼をつつきながら、牧志が言う。
佐倉 光
「なるほど助かる。
消耗品は大方捨ててきたし丁度いい」
唐揚げを噛み締める。疲れた体には感動的な美味さだ。
佐倉 光
「引っ越しもなんか久しぶりだけど、今回はやけに疲れたなー。
今日は早く風呂でも入って寝たいよ。
パソコンの配線は明日やろ……」
言い終わらぬうちにあくびをした。
牧志 浩太
「まあ、荷物多かったしな……、ふぁ」
KP
あなたの欠伸につられるように、大きな欠伸が漏れる。
ふと窓から外を見れば、もうすっかり陽が落ちていた。
佐倉 光
よし、食事が終わったらさっさと帰って寝よう。
寝る!!(宣言)
KP
もう眠い。とにかく眠い。あなた達は食事を終えると、風呂に入って寝ようと決心して外へ出る。

外はすっかり暗くなっている。
駅前の明るさを離れると、住宅街へ向けて街灯が少しずつ減り、辺りは穏やかな暗さに包まれていく。

新たな自宅となった『ずるむけ荘』、その佇まいが見えてきた。
あなた達の思考は、すっかり暖かい湯と寝床のことに占められている。

その時ふと、あなた達の向かう先から、何人かの一団が走ってくるのが見えた。

【アイデア】〈聞き耳〉
別情報。
佐倉 光
1d100 85 【アイデア】 Sasa BOT 1d100→86→失敗
牧志 浩太
1d100 90 牧志の【アイデア】 Sasa BOT 1d100→91→失敗
1d100 97 牧志の〈聞き耳〉 Sasa BOT 1d100→83→成功
佐倉 光
1d100 79〈聞き耳〉 Sasa BOT 1d100→55→成功
FANBOX開設したで
佐倉 光
記憶してた〈聞き耳〉の数値が高すぎて不安になって確認しちゃった。
KP
二人揃って【アイデア】失敗は意外。
疲れてたんじゃないかな……
KP
彼らが近づいてきた時……、あなた達はふと、生臭いような異臭を嗅ぎ取った。

どん。
次の瞬間、あなたの身体に衝撃。
黒い服を着たその一団のひとりが、あなたに強かにぶつかったのだ。
本編見る!
牧志 浩太
「佐倉さん!!」
KP
牧志の叫び。
──ぬるりと嫌な感触を覚える。

黒ずくめの人物とぶつかった箇所が、一面に、生温かい液体で赤黒く汚れていた。
佐倉 光
「うわ!?」
汚い、怪我人か? 今の人間だったのか?
頭の中でぐるぐると思考が暴れる。
佐倉 光
「なんだこれ、血?」
顔をしかめてパーカーを脱ぐ。
べったりとついたそれは鉄臭いだろうか。
KP
べったりとあなたの服を汚しているのは、あなたが想像した通りのものだった。

──まだ温かい、新鮮な、血液。
二人とも《SANチェック成功時減少 1失敗時減少 1D3》。
牧志 浩太
1d100 75 《SANチェック》 Sasa BOT 1d100→92→失敗
1d3 Sasa BOT 1d3→1
SAN 75 → 74
佐倉 光
Sasa BOT 1d100→9→成功 SAN 83 → 82
「血だ……」
呟いて振り向く。あの集団はもういない?
KP
振り向けば、駅の方へ走り去っていく人影が目に入る。
牧志 浩太
「佐倉さん!」

牧志が追いかけるかどうか一瞬迷った。あなたの身体を染める血を見て足を止め、あなたに駆け寄る。
佐倉 光
「汚れただけだ、怪我はしてない」
声をかける。
走ってるって? どういうことだよ。
あからさまにただの怪我人じゃないじゃないか。
佐倉 光
「ぶつかられたら血がついたんだ。どう考えてもマトモじゃない。追うな」
うえぇ、と嫌な顔をしてパーカーの状態を確かめる。
牧志 浩太
「……、分かった。その血、佐倉さんのじゃないんだな」
傷の状態を確認しようと、あなたに伸ばしかけていた手を止める。
懐中電灯を取り出して、あなたが確認している辺りを照らした。
KP
あなたの黒いパーカーは、鉄臭く生温かい液体でべっとりと汚れていた。懐中電灯の光が、その色を透かして微かに赤い影を映す。

次第に外気に冷やされて、濡れている面が人のそれを思わせる熱を失ってゆく。
佐倉 光
「広範囲に怪我をしてないとこうはならないし、普通こんな血がつくような怪我してる奴は平気で外を出歩かないと思う」
血を内側に回してパーカーを丸める。
佐倉 光
「ましてや走るとか」
佐倉 光
「広範囲の怪我……」
牧志 浩太
「……」
牧志が懐中電灯で地面を照らすが、血痕といったものは見当たらない。

そのまま彼は視線を上に送る。駅へ向かう道に、もう先程の人影はなかった。
佐倉 光
「帰ろう」
ひどく嫌な予感はしつつも、もう終わりだということにしたかった。
あいつが大怪我してようと死にかけてようと人外だろうと関係ない。

怪異にぶつかられたな。
それがなんだ。
俺はもう帰って寝るんだよ。
KP
牧志はあなたと駅へ続く道を交互に見やり、一度瞳に迷いを浮かべた。
牧志 浩太
「……そうだな」

迷いを振り切るように、頷いて立ち上がる。一度、辺りを見回す。
佐倉 光
もしかしてと思ったら案の定のずるむけ方しとるぅ
KP
ウフフ

KP
懐中電灯で行く先を照らしながら、あなたと共にアパートへと歩きだした。
新たな自宅となったアパートの扉は、血が付いているとか恐ろしい物が置かれているとかいうこともなく、部屋を出たときと同じ平穏を湛えていた。

扉をくぐり室内に落ち着けば、一気にどっと疲労が押し寄せる。
佐倉 光
汚れた服の洗濯は明日だ。むしろもう捨ててもいいかな。
ごみ袋に服を突っ込んで風呂場へ。
こういうとき牧志に「先に使う」とか声をかけるべきだったのかと軽く反省。
まあ分かってくれるだろ。状況が状況だ。

※使えるなら使う。使えないならそのまま最低限歯を磨くなどして寝る。
KP
足を伸ばすとまではいかないが、浴槽は浸かれる程度の広さがある。
まだ使われたことがないのか、風呂場は綺麗なものだ。
どこか清々しい気分になるだろう。

昼に買ったシャンプーと石鹸が置いてある。シャワーの前に鏡がある。鏡には、疲れた様子のあなたの姿が映っていた。

※シャンプーなどは共用にしてもいいし、別個に買っていてもいい。
佐倉 光
拘りは別にないけど、別個の方が面倒がないかな。

神経質なくらいにぶつかられたところを洗ってから寝よう。
KP
あなたが風呂を出ると、入れ替わりに牧志が風呂に入る。風呂場から微かに、鼻歌が聞こえてきた。

同じ生活空間に人がいる、何となく慣れないような雰囲気。
嫌な出来事こそあったが、身体を洗ってしまえばその痕跡もなく、心地よい眠気があなたを包んでいく。

下ろしたばかりのシーツは、清潔ないい手触りがした。
そこで、あなたはふと違和感に気づく。
1d5+20 Sasa BOT 1d5+20→4+20→合計24
寝室から見える風景に、違和感がある。
あなたは、自身が犯した重大なミスに気が付いた。
なんと、あなたの部屋のカーテン幅が、窓に対してちょっと短いのである!

カーテンを閉じるマグネットランナー同士が届かず、24cm ほどの隙間が開いているのだ!

昼間は外から差す光の方が強いため、窓ガラスが反射して屋内は見えにくい。
しかし夜になればそれと反対の作用が起こり、内側から外の景色が見にくくなり、外からは丸見えになる。

とはいえ、たった一晩、これから明かりを消して眠るだけだ。

引っ越し荷物をまとめていた段ボールもさっき縛って物置に入れてしまったし、わざわざ目張りをするのも面倒だ。
明日、近所のホームセンターに新しいものを買いに行けばいいだろう。
佐倉 光
使いまわしだし仕方ないな。
今日は電気消して寝るだけだし、気にすることもないだろう。あとは明日の俺が何とかしてくれるさ……
寝る。
24センチって結構な隙間だな。
佐倉 光
昔丈が足りないカーテンで暮らしてたことがあるけど、想像以上のストレスだった。
KP
※家と外を隔てられないのは大変そう。無防備になる所は閉じていたい!

KP
あなたは眠気に任せて目を閉じる……。

〈聞き耳〉
佐倉 光
1d100 79〈聞き耳〉 Sasa BOT 1d100→70→成功
KP
——バンッ!!
なにか柔いものを平面に叩きつけたような打音を聞いた。

その音に目を覚ますと、眠った時と変わらぬ寝床の上だった。
明かりの消えた寝室はまだ暗く、空気は冷えて澄んでいる。

朝陽が差し込む気配はない。どうやらまだ深夜らしい。
佐倉 光
寝ぼけ眼でそのまましばらくもう一度音が鳴るかどうか待ってみるか。
カーテンの隙間から外が見えるなら見るけど。
あ、音は隣の部屋じゃなくて外?
外であること前提のアクションしちゃった。
KP
音を聞いたような気がするだけだから、どこからした音かまでは分からない。
佐倉 光
ではまあ普通に考えて外だよな。一応外をチラッと見る。
KP
あなたは外を見ようとして、気づく。身体が動かない。指一本たりとてあなたの自由になることはなかった。

〈医学〉or【知識】/2
佐倉 光
なんだ、金縛りか?
疲れすぎてるせいかな。
1d100 95/2 【知識】 Sasa BOT
1d100→46→成功
KP
あなたは知っている。

金縛りとは、身体は眠っているのに意識は起きていることから起きるものだ。医学的には脳の誤作動であり睡眠麻痺と呼ばれる現象。

まあ、偶にそれ以外の原因ということもなくはないが。どちらにせよ、慌てるようなものじゃない。

あなたはカーテンの隙間に誘われるように、外へ視線をやる。
音がしたから確かめたくて。そう分かっているのに、頭の端でどこか恐れているような気がした。

隙間を。
──バン!
再び、あの音がした。

〈目星〉
佐倉 光
1d100 85〈目星〉 Sasa BOT
1d100→87→失敗
KP
“何か”がそこにいた。

あなたの居室にベランダはない。
にも関わらず、カーテンの開いた隙間から、確かに“何か”がこちらを見下ろしていた。

灰白色に濁った左右の目の他、爛々と輝く瞳を額に持った長身の黒い影。
じろじろと蠢く眼球の虹彩と、目が合った。

外は暗く、それ以上のことは分からない。
しかし、その呼気が冷えた窓ガラスを曇らせる。べちゃりと濡れた音を立て、指先が赤い痕を引いた。

幻覚ではないのだ。冷たい夜の闇の隙間に、醜怪な怪物は肉の身体を持って存在していると、あなたは理解してしまう。

SANチェック成功時減少 1D3失敗時減少 1D6

※一時的発狂した場合、発狂内容は固定。
佐倉 光
1d100 82 SAN Sasa BOT
1d100→96→致命的失敗ファンブル
佐倉 光
跳ね起きて武器を……
体が動かない!
KP
SANチェック》でのファンブルはハウスルールでSAN最大値(6)減少。
一時的発狂。【アイデア】ロールを。
跳ね起きてあなたは武器を手に取り、あるいはCOMPを発動しようとする。
しかし、意識だけが跳ね起きて、身体は眠ったまま、変わらず指一本すらも動いてはくれなかった。

バン!
音がする。
(目覚めたとき、あなたが聞いたあの音だ。)

それは隙間の怪異が窓を叩く音だ。
佐倉 光
SAN 82→76
不届きな侵入者と戦うことができない!
1d100 85 【アイデア】 Sasa BOT
1d100→33→成功
KP
発狂内容は「気絶」で固定。
バン!
バン!
バン!
バン!
バン!

感覚が、感情が、のしかかる恐怖によって、意識の底へ重く沈んでいく……。
佐倉 光
自分の領域を侵すものと戦うことも許されずに、ただ無力感を抱えて沈む。何かに呑まれてゆく……
KP
…………

…………

…………


【POW】×5
佐倉 光
1d100 80 【POW】×5 Sasa BOT
1d100→15→成功
KP
あなたはカーテンの隙間から差し込む白い朝陽によって、“再び”目を覚ます。

そこに昨晩見た異形の姿はなく、不快な打音も聞こえない。

夢であったと断定するには、ぶり返す戦慄はあまりに生々しく、網膜の裏にはっきりとあの邂逅がフラッシュバックする。
背筋にぬるつく感覚が滑り落ちた。寝床に接した背が、べったりと濡れている。
佐倉 光
酷い汗をかいている。
あまりにリアルな感覚が未だにまとわりつくような音、振動。そして……
何だったのだ、あれは。

窓ガラスに近づき、異変はないか見る。

背の感覚がおかしいようなら触れるが。
KP
背筋を流れ落ちるのは、幸いにして血ではなかった。酷い汗が、あなたの身体をびっしょりと濡らしていた。

外から射し込む穏やかな陽光。隙間から見える平穏な風景の中、あなたは窓ガラスに近づく。

そこには。

べったりと血糊の手形が、指で引いた赤い跡が残されていた。

それは、間違いなく外側からついていた。ここは 3 階で、寝室にはベランダもない。とても人間の悪戯とは思い難い。

▼《SANチェック成功時減少 1失敗時減少 1D3
佐倉 光
良かった、なにかに遭遇するごとに自分がずる剥けていくとかいう展開じゃなかった。
KP
ウフフ。
佐倉 光
1d100 76 Sasa BOT
1d100→83→失敗
1d3 Sasa BOT
1d3→2
SAN 76→74
ここが人間の来られる場所ではない、あれがユニークな泥棒ではないとすれば、悪魔だ。
おかしい。
そういうのはいないという前提で探したはずなんだぞ。
どれだけ強いんだ俺たちのナントカ属性。
何をしても無駄、という事実にぞっとした。
魔界の方がなんぼか平和じゃないだろうか。
KP
魔界に行ったとしても【邪神】さんたちちょっかいかけてきそう。
佐倉 光
お前らのテリトリー魔界じゃないだろ!!
そういやことあるごとに牧志をスキャンしたら【邪神】って出たりしますが、言うまでもなくあの痣の影響です。
KP
ああー成程、その時の怪異の影響だけじゃなく、そもそもそこに【いた】。
《アナライズ》に掛かるくらいには深く食い込んでいるんですねぇ。
佐倉 光
って言うか、体液つけて行くんじゃねぇ。
この窓ベランダねぇんだぞ。掃除が糞面倒だろうが。

絶望した。

それはそうと牧志の方は何もなかっただろうか。
部屋を出て水でも飲むか。喉がカラカラだ。
牧志 浩太
1d100 60 POW Sasa BOT
1d100→58→成功
1d100 97 Sasa BOT
1d100→65→成功
1d100 75 《SANチェック》 Sasa BOT
1d100→99→致命的失敗ファンブル
SAN 75 → 69
KP
部屋を出て水を飲もうと洗面所へ向かうと、洗面所で顔を洗っている牧志と会った。

何かを打ち消そうとするかのように、何度も顔に水を叩きつけていた。明るい茶色の髪から水が滴り、顔に張り付いて、弱ったような表情を実際以上に憔悴して見せていた。
佐倉 光
牧志もファンブルしてるwww
KP
まさかの《SANチェック》ダブルファンブル
佐倉 光
「おはよー。あのさー。窓に……窓に」
言いかけて牧志の様子を見、あー、と声を漏らす。
佐倉 光
「そっちもなんか出た?」
KP
声に気づいて牧志は水を止め、傍らのタオルを取って顔を拭く。
牧志 浩太
「ずっと、窓を叩く音が聞こえてたんだ。濡れたものを叩きつけるような、手のひらで窓を叩くような音。
外に何かいるような気配が、ずっと付きまとってて。
ずっと、嫌な予感がして……。

……佐倉さん所も、何か出たんだな。
酷い顔をしてる」
佐倉 光
げっそりした顔で頷く。
「あー。同じ奴っぽいな。
俺そいつ見ちゃってさー。
追い払おうにも体は動かねーし声も出ねーの。
あいつ窓汚していくしマジ最悪。
っかしーなー、そういうのないって聞いてたのに」
ぼやきながら歯ブラシを手にとってゴシゴシし始める。
こちらも昨日見た嫌なものを洗い流そうというように。
牧志 浩太
「見たのか……。俺は音を聞いただけだったんだ。
窓が汚れてた? ってことは、夢じゃなかったんだな……」
佐倉 光
「シャワー使ってから出掛けるよ。
汗酷くてさー」
ブツブツ言いながらコーヒーメーカーに水補充してスイッチ押しに行く。
牧志 浩太
「……ああ、コーヒーメーカー俺も使っていい? 湯沸かすのに使いたい」
KP
あなたが水を補充するのを見て、気分を変えるように牧志は少し、明るい声を作って言う。

嫌な予感と重苦しい余韻を引きながら、ここに越して二日目の朝が始まろうとしていた。
佐倉 光
「いいよ」
コーヒーメーカーをちらと見やって返事。

何かあったときに即人に共有できるのは意外と悪くないな、などと思う。
牧志 浩太
「ありがとう」
あなたが朝のコーヒーを淹れた後、牧志はコーヒーメーカーを使って湯を沸かす。
手元で封を切ったティーバッグは、ハーブティーのものだった。
佐倉 光
「今日忘れないようにカーテン買いに行く。あと外に出なくても窓磨けるやつ」
佐倉 光
「耳栓……うーん。
音だけなら無視していればいいけど、実際窓を割られたときなんかに気づけなくても嫌だなー」
牧志 浩太
「それも困るな。いきなりこんな目に遭ったけど、普通なら人間の泥棒の方があり得るわけだし」

そう言って、うーん、普通。
と、牧志は少し考え込んだ。
牧志 浩太
「それに、今度こそそいつが窓を割ってくるかもしれないのか……」
佐倉 光
「俺泥棒にも遭ったことないのに。
引っ越し早々窓割られてたまるかよ……防犯シートでも貼るか。めんどくせぇけど」
牧志 浩太
「そうするか。諸々一緒に買おう」
佐倉 光
朝御飯牧志くんは何派だろう。
佐倉はパン派ですね、その方が楽だから。
牧志 浩太
牧志はその時によりけりですね。しばらくパンだとご飯にしたくなるし、逆もまた然りという感じ。直前にご飯残ってたらそのままご飯にするとか。

今回は炊飯器のセッティングとか終わりきってなさそうだし、パンにするんじゃないでしょうか。
佐倉 光
近所のコンビニかパン屋かで適当なもの買ってきて食事とろう。

本当は少し整理とかしてからと思っていたけど、真剣な目で
佐倉 光
「まず買い物! カーテンと防犯シート買う」
佐倉 光
「そういやお前、カーテンのサイズ大丈夫だったか?」
佐倉 光
「俺のとこでっかい隙間空いててさー」
KP
近所には一つパン屋がある。家族でやっているらしい小規模な店だが、パンは焼きたてのいい香りがして美味しい。
牧志 浩太
「俺の所は大丈夫だった。隙間? それで見えたんだな。

賛成、あと窓洗うやつも買おう」
KP
あなたの真剣な目に応えるように、牧志の眼も、すっと真剣な色を帯びる。
KP
《PL 情報》以降、PC は一日を「朝」「昼」「夜」の 3 ターンに分けて行動を行うことができる。

基本的には「外出先への到着→その場での行動終了」までを 1 ターンとし、自宅内で行う食事や入浴等に関してはターンを消費しない。
佐倉 光
では
朝 パン買ってきて食べる
昼 カーテン始め雑貨を買いにホムセンへ
夜 それを設置するなど

って感じの予定でしょうか。
昼に多めにご飯買って、夜からは何か家で食べられるようにしとけばいいかな?
KP
あ、自宅内の行動はターン消費いらないので、設置はターン消費なしで大丈夫です。
パン買ってきて食べるのも、小さな行動なので消費なしでok。
佐倉 光
そうすると朝には買い物と設置が終わる。
ではあとは何が起きるかによるかなー
朝イチ、二人で買い物に出ます。
KP
memo: お酒の絡みがあるので、佐倉さんの年齢をどこかで20才に上げたい(そうなると牧志21才?)
佐倉 光
誕生日秋なんですよね。
大体今が年越し近辺だから、結構先なんだよな!

しばらく平和な期間作って時間飛ばしますか。
KP
ですな。その間に牧志の誕生日(4月)を祝ったりしたかも。


【朝】

KP
あなた達は着替えを済ませ、買い物に出ようと外に出る。

穏やかな朝の光に照らされている街並みは、変わらず見慣れないものでこそあったが、少しだけ馴染みを覚えるような気がした。

〈目星〉または【アイデア】
佐倉 光
1d100 85 【アイデア】 Sasa BOT 1d100→81→成功
KP
玄関のドアポストに DM が投函されている。ホームセンターのセール広告だ。なるほど、タイミング的にはちょうどいい。
KP
あ、そうだ。
引っ越し蕎麦などの探索以外・自宅周辺でやる行動についてはターン消費不要です。自由に引っ越しRPしていってください。
牧志 浩太
突然妙なことがあったからそこまで思考が回ってないけど、落ち着いてきたら挨拶とか思いつくかも。
佐倉 光
広告をポストから抜いてポケットに突っ込み、外から部屋の窓を見る。
周辺の窓にも手形ついてたりするのか?

※ターン消費について了解です。
佐倉は基本、引っ越しのあいさつ回りなどはする気がありません。牧志がしたいなら別に止めない。
KP
周辺の窓に手形などはなく、手形が残されているのはあの窓だけらしい。朝の風景の中、べったりと残った手形はいよいよ異様に見えた。

あなた達は買い物に向かおうと、アパートの廊下を降りるだろう。

そのとき、【アイデア】
牧志 浩太
佐倉さんが正体や住居を露わにするのを嫌っているのは知っているから、牧志は行くとして一人で行くかな。
1d100 90 牧志の【アイデア】
Sasa BOT 1d100→44→成功
佐倉 光
1d100 85 【アイデア】 Sasa BOT 1d100→65→成功
KP
あなたは気づく。同時に牧志が振り返り、ちらちらと辺りを見回した。
──どこからか視線を感じる。

二人とも【POW】×5
佐倉 光
1d100 80 【POW】×5 Sasa BOT 1d100→23→成功
牧志 浩太
1d100 60 POW Sasa BOT 1d100→33→成功
KP
ひどく気味の悪いものを感じるが、視線がどこから来ているのかは分からない。
見回しても、こちらを見ているような人はおらず、先日の黒い影もいない。
牧志 浩太
「……見てたよな。誰か、何かかもしれないけど」
牧志が小声であなたに囁く。
佐倉 光
「いたな。
手形もあそこだけだし、狙い撃ちにされてんのかな……」
左腕のCOMPに触れ、《アナライズ》を試みる。
さっきの視線だけでなく、部屋の方にも。
とはいえ、場所が分からないのではあまりあてにならないが……
KP
《アナライズ》に反応する範囲には何の反応もなかった。《アナライズ》は、対象にCOMPを向けないと反応してくれないのだ。
佐倉 光
「くそ、やっぱダメか」
期待はしていなかったので驚きもしない。
KP
アパートの駐車場に出ると、あなた達は街の様子にふと違和感を覚える。

【アイデア】
牧志 浩太
1d100 90 【アイデア】 Sasa BOT 1d100→32→成功
佐倉 光
1d100 85 【アイデア】 Sasa BOT 1d100→48→成功
KP
あなた達は気づく。
穏やかな街の雰囲気が、一変していた。

道にはパトカーが停まっている。
制服姿の警官の姿がそこここに見られ、付近の住民らしい人々が、その様子を見て不安げに噂しあう。

街はどことなく、物々しい雰囲気に包まれていた。
牧志 浩太
「……何か、あったのかな。昨日の奴…… じゃ、ないよな。流石に」
佐倉 光
「何かあったんだろうな。
昨日の奴が逮捕されてりゃいいんだけど」
半ば本気で言って警察官に、無理なら近所の人に事情を聞いてみる。
KP
警察官と近所の人、どちらにも話を聞くことができます。
話を聞くなら【朝】のターン消費となります。
佐倉 光
それじゃまず警察の人に。
佐倉 光
「何か事件でもあったんですか?
僕達近所に住んでるので気になって」
KP
二人組の警察官は、あなたの言葉に頷く。
「はい。昨晩、付近で殺人事件がありました。現場は駅向こうの住宅で、被害者は男性。

総力を挙げて捜査に当たっておりますが、犯人は依然逃走中と目されております。
どうか、戸締りにはくれぐれもお気をつけ下さい」
佐倉 光
「そうなんですね、怖いな。
ありがとうございます」

駅向こうって、最初にぶつかっていった謎の奴が向かった方向かな?
昨日のことを伝えるべきだろうか?

迷いつつ周囲の人に同じように訊こう。
ここで何かあったんですか、何か見ましたか、って。
KP
ひそひそと噂しあう人々の中から、あなたは如何にも話好きそうで、話をしてくれそうな人を見つける。

「あら、おはよう! ええっと、どちら様だったかしら?」
佐倉 光
「おはようございますー!

僕、昨日この近くに引っ越してきたんです。
それで、早速こんな物々しい感じになってるから、怖いなーって。
何かご存知ですか?」
KP
「あら、そうなの! 宜しくね。

でもそれは災難だったわねえ。殺人事件ですって、殺人事件。
駅向こうで夜中に人が殺されたんですって、男の人。
犯人もまだ捕まってないらしいの、それに……」

そこまで話しかけて、あらいけない、とでもいった風に口を閉じる。

「戸締まり、気をつけなきゃねえ」
【アイデア】または〈心理学〉で判定。
佐倉 光
1d100 85 【アイデア】
1d100 85
KP
むむむ
佐倉 光
Sasaさん、あけましておめでとうございます。
ダイスお願いしたいな……
1d100 85 【アイデア】
KP
年末年始休みかしら……
サポートサーバの餌やり部屋を見た感じ、今朝くらいから落ちてるのかな?
……というわけで、Sasaの反応がないときはKKFOLIAを使用しています。
佐倉 光
1d100 85 佐倉の【アイデア】 (1D100) > 71
KP
何かを言いかけたことは間違いなかった。
駅向こうの方向にちらりと視線を走らせたことからして、被害者について、何か知っていることがあるのではないだろうか。話しづらいようなことで。
佐倉 光
「えぇー、何かあったんですか?
何? 何かあったんですよね?
分からないの余計恐いし教えてくださいよー!」
声を潜めつつ押す。
KP
おっ。相手のムードに合わせてきたので、何らかの交渉技能+10%でどうぞ。
佐倉 光
1d100 58〈言いくるめ〉+10 (1D100) > 89 失敗
佐倉 光
ずるむけてたんじゃないの~?
KP
「それがね……」
ちらちらと数度、辺りを見回す。

周囲を見回る警察官たちの目をはばかりながら、躊躇いつつも話したい気持ちを抑えきれなかったのか、彼女はあなたに近づいてきて耳打ちする。

「殺された人ね、怪しいことしてたんじゃないかって噂になってたのよ。
黒い服着て誰もいないビルに集まって、何だか怪しいって……」

そういえばあなたの黒いパーカー、ちょうど捨ててしまって着ていないのだった。
佐倉 光
「怪しい?
うわー、嫌だなぁ、怖い人たちかな、危ない新興宗教とかかな。
そのビルってどの辺ですか? 近づかないようにしないと」
黒い服着てるくらいで疑われちゃたまらないけど、ちょうど新しい服が必要だし、違う色にするかな……
佐倉 光
俺の悪魔使いになって以来のアイデンティティがこんなことで初変更!?
KP
まさかの初変更!?
KP
「確か、この先のビルよ。あそこ廃ビルなんだったんじゃないかしら、怖いわよねぇ。あなたも気をつけてね」

そう言って、あなた達の住む『ずるむけ荘』の方角を指差しつつ、場所を教えてくれた。

問題の廃ビルは、あなた達の住むアパートのある住宅街から、更に道を行った辺りらしい。
佐倉 光
警察に不審なやつにぶつかられた情報、伝えるべきかなー。
いや、必要そうなら後で思い出したことにして言えばいいか。

とにかく今は買い物だな。
買い物しながらでも牧志に情報共有しよう。
佐倉 光
「やだなー、怖いですね、ありがとうございます!」
言っておばちゃんと別れよう。
KP
おばちゃんはにこやかにあなたに手を振る。
別れたところを見計らって、辺りの道や昨日ぶつかった所などを確認していた牧志が戻ってきた。
牧志 浩太
「何か分かった?」
牧志 浩太
「そいつらかな、昨日の……、そいつらに巻き込まれた、んだろうな。多分。
でも、そいつらが犯人ってわけじゃなくて、被害者の方なのか」
KP
ホームセンターへ向かうで構いませんか?
佐倉 光
あー、先に様子見に行くか~?
警察が入ったら見られなくなるかもしれないしな。
佐倉 光
「牧志、俺ちょっと野次馬してきたいんだけど。
なんか面白……じゃない、変なことに巻き込まれ過ぎてるし、うちの窓叩いてたやつ関係あるかもしれないし、かるーく調べてこようかと」

言いながら指すのはずるむけ荘の向こう側にあるというビルだ。
牧志 浩太
「……」
KP
牧志はあなたの言葉を聞いて少し考える。危ないんじゃないのか、そう言いかけた。
辺りを僅かに見回し、視線、そう呟く。
牧志 浩太
「COMP、動きそう?」
代わりにそれだけ口にした。
佐倉 光
COMPを操作してみる。
ここは異界でも奇妙な世界でもないのだから、動かない理由がない……
KP
COMPは何の異常もなく、あなたの命令に応える。変形のプロセスにも異常はない。
ここで喚ぶわけにはいかないが、ラミアを喚ぶこともできそうだ。
佐倉 光
「大丈夫、いざってときは援軍も呼べる。
なんだったら先に買い物に行っていてくれよ」
佐倉 光
「本当にちょっと確認しに行くだけだからさ」
言って腕輪をりんと弾く。
とはいえ、窓の状態を見るにあからさまに牧志も当事者なんだよな……
牧志 浩太
「……分かった。何かあったらメッセージか電話して」
KP
牧志はあなたと別れ、ホームセンターへ向かう。心配そうに何度か振り返った。


ひとこと
佐倉 光
奇妙な事件に巻き込まれすぎの牧志と佐倉は、何かあったときにすぐ気づけるように、助けあえるように、ルームシェアをすることを決意する。

そんな二人の共同生活が平穏無事に始まるはずもなく……
名前以外は最強の物件を見つけてしまうのだった!
やったぜラッキー!

暢気に喜ぶ佐倉。彼はまだ、一番自分が苦手な部類の事件に遭遇してしまうことを知らない。


【置】CoC『えっ? 手のひらから唐揚げ出せるんですか?』 佐倉&牧志(塔) 1

「クイ……テー……カラ……アゲ……
喰いてぇ……唐揚げェっ! 
ニクやマガツヒと違って唐揚げは来ねぇんだよ……どうして唐揚げは来ないッ!」

【置】CoC『夢の果てならきみが正しい』 佐倉&牧志 4

人間の子供に対してはアリなんだけど、こういう存在に対してはナシの提案を考えついてしまった。

【置】CoC『夢の果てならきみが正しい』 佐倉&牧志 2

夢魔スライム緊縛臓物BL(?)って盛りすぎでもはやグロ一歩手前だよ。(手前で済む?)

【クトゥルフ神話TRPG】
本作は、「 株式会社アークライト  」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc.
PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION 「クトゥルフ神話TRPG」


CoC『AND/HAND』佐倉&牧志 1

「死んだ隙に、か? 大胆過ぎる手口だな」
「死んだとかさらっと言うじゃん」

【置】CoC『スペクト・ラム』 佐倉&牧志 1

「こんな人も回復させて貰えるって本当ですか?」
「本当ですよぉ ウフフ」

【置】CoC『スプーキィ・ポルカ』牧志&佐倉 1

「佐倉さん……! 俺、ここだよ!」