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こちらには『blood red decadence』
ネタバレがあります。


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5日目 朝


KP
朝処理
牧志
 HPに1d4ダメージ
佐倉
 HPを1d2+1回復
牧志 浩太
1d4
1d4→1
HP 11 → 10
KP
おっナイス
牧志 浩太
おっナイス
ここで1出したのはとてもナイス
佐倉 光
1d2+1
Sasa BOT 1d2+1→1+1→合計2
HP 6→8
1d100 30 佐倉 忘れないうちに鉄剤【CON】 Sasa BOT 1d100→86→失敗
KP
ちぇ。
牧志 浩太
残念。
KP
鳥の声に誘われて、あなたは目覚めるだろう。
まだ部屋には昨日の香の香りがほんの僅かに残っている。
隣から安定した寝息が聞こえる。
少し血の気は失っているが、佐倉がよく眠っているのが見えた。
首にはあなたの牙の痕跡がぽつぽつと残っており、ひとつはまだ赤く、鮮やかな色の瘡蓋が少し飛び出ていた。

朝は相変わらずあなたの体に厳しく、部屋に差し込み床に踊る日光は鋭く熱い。
全身にのし掛かる気だるさと眠気は、この時間があなたが生きるべきときではないことを否応なく突きつけてくる。

佐倉が目を開き、何か不思議そうに、二、三度目を瞬くと、隣のあなたをみとめて「おはよう」と少し気だるそうに微笑んだ。

黒い瞳にあなたの姿がはっきりとうつっていた。
〈医学〉を振ると佐倉の状態が分かることにしよう。
牧志 浩太
重たい気だるさと眠気の中で、ぼんやりと目を開く。
ああ、朝か。この重さだけは毎回嫌になる。

嫌に? 助けられたこともあったような、あったっけ、そんなもの……。

佐倉さんが傍らにいることと、ちゃんと生きていることに安堵する。
大事な友達を失いたくない。
大事な獲物を失いたくない。

理性と感情がもう不可分に混ざり合って、記憶だけで辛うじて、それが別々のものだったことを覚えている。

「おはよう」
微笑み返す。少し気だるそうだ。
やはり回復が間に合っていない。

そういえば、この眼にだけは俺の姿が映る。

1d100 34〈医学〉 Sasa BOT 1d100→52→失敗
KP
佐倉の瞳に少し違和感を覚えた気がしたが、それが何なのかはよく分からなかった。
KP
※中の人向けに解説すると、少し黄疸がでてます。
ひどい貧血症状。
牧志 浩太
※あらまあ 「回復が間に合っていない」という解釈は間違ってなかった
KP
あとは呼吸が少し早いのに気付くかな。

佐倉は起き上がって少しの間、額に手を当て目を閉じて、呼吸を整えていた。
牧志 浩太
ふと心配になって、微かに焦りが過った。苦しそうだ。
呼吸が速い。回復が間に合っていない。このままでは、保たない。

やっぱり今日で、決着をつけなければ。
決着を、何の?
その時だけ微かに意識が分かれる。

同じように額に手を当てて、戸惑う自分の意識を否定する。

元に、戻るんだ。
それがもう何かも分からないけど、そうしないと。

そうしないと、佐倉さんを殺してしまう。
KP
佐倉はベッドに座って深呼吸を幾度か。それから体を伸ばして自らの頬を軽く叩く。
佐倉 光
「よし、朝飯食ってくる」
KP
※エンジンかけるのに時間かかってる。コーヒーもすぐ飲めないし。
牧志 浩太
「うん。俺はあの本を確認しておく。
半日で済みそうなら昼は休んでおくし、一日中かかりそうなら今日一日かけて読む」
佐倉 光
「頼む。俺は銀の杭を探す。倉庫か客間だと思うんだ。
倉庫は物が多いし、客間は正直ちゃんと見られていないと思う。
女物の服が多すぎて、こんなところには何もないだろうと諦めた所がある」
「倉庫に棒状の物とかなかったか?」
牧志 浩太
「……そうだな、頼む。いや、確か物置では、見なかったと思う」

嫌悪感で微かに声が震えていた。そんなもの、探しに行く必要はあるのか? なくてもいいだろ、そんなの……。

ぎゅっと目を閉じて、強制的に思考を止める。考えるな。止めてはいけない。
KP
牧志くんも貧血の佐倉と別の意味で危うくなってるなぁ。
牧志 浩太
どんどんあっち側に転んでいく的な要素を勝手に盛りました。
KP
いいとおもいます!
佐倉のときはあくまで自覚的に狂ってたし、襲うのは暴走していたからだからなぁ。
本人が書き変わっちゃうのは別の方向にホラーだ。そして牧志くんぽい。
KP
1d100 55〈心理学〉 Sasa BOT 1d100→23→成功
佐倉 光
ああ、あいつと牧志は同じものなんだな。

今までの違和感が一気に腑に落ちた。
牧志の姿や記憶を盗んだ訳じゃない。あれも牧志なんだ。

二つのものが争っている訳じゃない。牧志自身がゆっくりと書き変わってしまっている。
牧志そのものが完全に変質してしまう。
互いにもう猶予がない。
佐倉 光
「大丈夫、お前に突き立てたい訳じゃないよ。
このふざけた状況を何とかするためだ」
牧志 浩太
「ああ、分かってる、大丈夫。
この状況を何とかするためだ。
俺の中にいる何かに突き立てるためのものだ」

言い聞かせるように口にする。
KP
〈目星〉をどうぞ
牧志 浩太
1d100 89〈目星〉 Sasa BOT 1d100→100→致命的失敗ファンブル
牧志 浩太
!?
KP
まあたいした情報ではないよ。
牧志 浩太
気になるので終了後に知りたい
KP
裏描写ですぐ分かります。
KP
佐倉が部屋を出て行くとき、風圧のいたずらかカーテンが少し動いた。
ほんの一瞬、太陽の光が部屋に差し込む。
牧志 浩太
「!」
太陽の光が、真っ直ぐに眼の中に飛び込んだ。
悲鳴を上げ、目を塞ぐ。

辺りが薄暗いことを確認して、ゆっくりと目を開いて、ようやく落ち着いた。

佐倉 光
部屋を出る瞬間、《アナライズ》を発動、廊下で確認する。
KP
表記はエラーを頻発しながら、【人間】【屍鬼】【邪神】をひっきりなしに切り替わりながら表示していた。
佐倉 光
ひとまず【人間】が消えていないことに安心する。
もしこれが【人間】以外で安定する時が来たら……

一昨日の牧志が「飼ってやる」と言っていたことを思い出す。

いっそ契約してやるか。
俺さえ生き伸びていればいいんだろう?
輸血で何とかなるかも知れないしな。
契約できれば返還可能かもしれないし、そうしたらここから移動できる。

よし、第三プランはこれ。
佐倉 光
まずは第一プランの成功のために全力を尽くそう。
キッチンで食材と格闘する。
昨日の牧志の飯、美味かったよなぁ、などと考えながら。

KP
昼になる前に、書物の確認をして良いですよ。
覚える魔法と、覚えるのにかかる時間の決定を行います。
牧志 浩太
危なかった。あれだけ重いカーテンが動くとは。
ああ、朝なんて来なければいいのに。苛立ち紛れに本を開く。
軽く息を吸って落ち着ける。

《強制移動の呪文》の習得にかかる時間を確認します。
KP
ここはやはりダイスで決定しましょう。
まず1d2をどうぞ。
牧志 浩太
1d2 Sasa BOT 1d2→2
KP
では、【知識】の半分で判定。
もしくは〈クトゥルフ神話〉知識 でもよい。
牧志 浩太
1d100 37 【知識】の半分 Sasa BOT 1d100→51→失敗
FANBOX開設したで
KP
ざっと見たところ、あまりにも独特すぎて覚えるのにも発音する練習をするにもかなりの時間がかかりそうだ。
今日丸一日はかかると思った方がいいかもしれない。
牧志 浩太
本の内容を確認する。

まず読み解くのが大変そうで、覚えるのに時間が掛かりそうで、そこから、さらに正確な発音か……
夜までかかるな、これは。

身体が重くて怠くて、頭がうまく回らない。明日に…… いや、だめだ。

今日中に決着をつけないと、佐倉さんを殺してしまうかもしれない。
そうでなくても、佐倉さんはもっと弱っていく。不利になる。

休息を求める感情と思考を理性で押さえつける。理性というより、もう意地に近い気がした。

※昼・夕方を使って呪文を習得します。
KP
佐倉は昼は客間の捜索、夕方は外との連絡をとる方法を探しつつ屋敷全体の探索を行います。
どれも判定は発生しないので、RPのみとなります。



5日目 昼~夕方


KP
牧志 HPに1d3のダメージ
佐倉 処理なし
牧志 浩太
1d3 Sasa BOT 1d3→1
HP 10 → 9
KP
ナイスナイス
KP
佐倉は客間のドアを開放したまま、タンスの中のものを全て床に広げて捜しものを始めた。
あなたはどこで呪文の習得を行う?
牧志 浩太
寝室でそのままやろうとして、ふと気が変わった。
あの書斎、使わせてもらおう。

あんなしっかりした書斎、これから使う機会ないかもしれないしな。
それに、覚える姿勢になった方が覚えやすいような気もした。

ジャケットを脱いで寝室に置き、書斎に向かう。
紙の山に埋もれた静かな空間は、太陽の気配を追い出し、目の前の内容に集中させてくれる。

ストーブの匂いを嗅ぎながら、難しい本を読み解こうとした、あの日のことを思い出す。
波の音を聞きながら、部屋に閉じこもって受験勉強した、あの日のことを思い出す。

※書斎で行います。
KP
がっしりとした木の扉を閉めると、書斎は真っ暗になり、外の音はほとんど入ってこない。
壁のスイッチを入れると薄暗い明かりがつき、部屋全体をぼんやりと照らした。

書斎机には筆記用具と明かりが、その前には適度なクッションのある椅子が置いてある。
落ち着いて長時間読書をするには適した環境だった。

古い紙とインクの香りが部屋を包む。
壁に掛かっている時計の針の音だけがかすかに聞こえていた。
牧志 浩太
紙を横に置き、分からない所やメモを書き出しながら、何度も何度もその箇所を読み込み、解釈していく。

意味の分からないそれが、不思議と頭の中に染み込んでいく気がした。
俺はこれを扱える、という自信と実感のようなものが、ある。

佐倉 光
客間のクローゼットの物を全て床に広げてゆく。
服の装飾や裏側までよく調べながら。
KP
服を半分ほど出したところで、隅の方にアクセサリーボックスが置いてあるのに気付いた。
アクセサリーボックスなら外にも一つ置いてあったが、これは今は使われていない古い物なのだろうか。奥に押し込まれるようにあったので気付けなかったのだ。
開けてみると、中には古そうな指輪や首飾りのほか、比較的新しく見える十字架の首飾りがあった。
佐倉 光
ビンゴ。
やっぱりあのメモにあった物は『試せるもの』だったんだ。
それなら杭もきっとどこかにある。
佐倉 光
……銀の杭、って普通に売ってねぇよな。
特注品かな。
純銀? いやまさかなぁ。
トネリコかセイヨウサンザシにメッキしてある、あたりが無難なところかなぁ。
KP
銀の杭の重さを調べるために調べ物の迷宮に迷い込みつつあるw
全てが鉛でできた中空なしのバットは6Kg位だって事が分かったよ!
ナイフ扱いで使えるとすると、重量から考えてかなり小さいな、銀の杭。
牧志 浩太
なるほど。隠し持てるような大きさというのもなかなか熱い。

KP
書物に記された呪文の全てがあなたの脳に焼き付いたという確信が得られた頃、時計を見るともう夜の9時半だった。

強い集中のため忘れ去っていた食欲が吹き出してくる。
乾きが喉をひりつかせている。

鋭くなった嗅覚に、かすかに部屋の外のにおいが漂ってくるのがわかる。
肉を焼く香り、珈琲の香り。
佐倉が怪我でもしたのか、鮮烈に香ってくるこの上なく甘美な血の香り。

食事の時間だ。
牧志 浩太
ああ、食事の時間だ。
顔を上げる。
甘い血の香りが腹の奥を激しく疼かせる。渇きが喉をひりつかせている。血がさぞかし美味しいだろう。

当然のようにそう思いかけて、首を振る。
違う、もう鍵は全部揃ったはずだ。今日中に決着をつけて、そうすれば血を吸う必要もなくなるはずで、

何を?
何に決着をつけるんだっけ?

分からない。
力の漲った身体が、あの白い首筋の中に詰まったものを求めている。

分からない。
覚えていなければ、いけなかったもののはずなのに。

朝に話した記憶に縋る。
そうだ、佐倉さんならきっと、覚えているはずだ。

「佐倉、さん」
客間の扉の前に立つ。掠れた声で名を呼ぶ。
KP
客間の扉は開けっぱなしになっている。
ベッドの上に女物の服やドレスが積み上げられていた。
机の前に座っていた佐倉が気配に気付いたか振り向く。
佐倉 光
「お、どうだ、使えそうか?
見ろよ、やっぱりあったぞ、銀の杭だ!」
KP
佐倉は嬉しそうに棒状の物を掲げて見せる。
とてつもなく不吉な銀色に輝く短いナイフのようなものに、滑り止めのためか布を巻き付ける作業をしていたようだ。
それを持つ彼の手にも白いものが巻かれている。鮮烈な血の匂いはそこから漂っていた。
牧志 浩太
その不吉な銀色に思わず一歩退く。濃く甘い匂いに飢餓感が疼く。

相手が動くより速くあの手を取り押さえて、叩き落として、油断させて後ろから、無数のパターンが頭の中を一瞬で巡る。

「あ……、ああ。こっちは何とか使えそう。見つかったんだな、それ」
佐倉 光
「ああ、よし、行こうぜ」
KP
佐倉が立ち上がってあなたを招き、寝室に入っていった。
KP
※一個考えていることがあるから寝室に寄った。(牧志を惑わしたら面白いなぁって理由だけじゃないよ!)
牧志 浩太
「あ……、ああ、うん。なあ、佐倉さん」

寝室。夜中近い時間。条件反射のように、食事の時間だと思ってしまう。

気がつくとその背中に手が伸びている。何か、何か他にすることがあったはずなのに、

思い出せない。

「これから、何を、するんだっけ……」

そうだ、思い出せないから聞こうとしていたんだ。
それだけを辛うじて、思い出す。
佐倉 光
「ん……ああ……」
KP
佐倉は足を止め、左腕の腕輪を撫でた。
それからあなたに真正面から向き合い、あなたの鳩尾あたりを指さす。
佐倉 光
「悪魔退治だよ、相棒。
お前の体に居座って、歪めて、いいように振る舞っている悪魔を追い出すんだ」
佐倉 光
「飯はその後までお預けだからな」
KP
言ってニヤリと笑って見せた。
牧志 浩太
相棒。
その呼び方が不意に、何かに刺さった。

そうだ。
そうだった、元に、元に戻るんだ。

「そうだった。そうだったな」

頷いて、顔を上げる。
黒い瞳に、光を宿した自分の眼が映っていた。
牧志 浩太
熱い!!
KP
佐倉は寝室から拘束具を持って出てきた。
佐倉 光
「万一悪魔化したら面倒だし、これで括っとけば少しはマシかと思ってさ。
二日目、これで止められたみたいだから」
牧志 浩太
「ああ、確かに。それはいいな。
本気出せば引きちぎれるけど、少なくとも時間は稼げる」
佐倉 光
「あ、ちぎれるの? そうか……」
あのとき本気で耐えてくれたんだな、と思う。
佐倉 光
だから翌日酷いことになった……わけだな。
KP
では、夜行動は地下に向かう でよろしいですね?
佐倉は呪文使用前に拘束具を死体に装着する予定です。
牧志 浩太
それで大丈夫です。


5日目 深夜


KP
飢えと渇きが腹を叩き、喉をこする時間。
あなたは獲物に食いつくことなく、並んで地下に立っている。
薄暗い地下室はしんしんと冷え、墓所のようにも思えた。

佐倉が進み出て冷蔵庫を開け、中の死体に手を合わせてから拘束具を付けてゆく。
佐倉 光
「悪いな、おっさん。協力してもらうよ……」
佐倉 光
「たまんねぇなこれ。腐り始めてる」
1d100 69 《SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1》 Sasa BOT 1d100→74→失敗
SAN 69→68
KP
牧志は作業に参加しないなら判定なしでいい。
牧志 浩太
「うっぷ、酷いな。本当にゾンビになりそうだ」

これ以上近づいたら、我を忘れて食いついてしまいそうだ。足を止め、呪文を何度も頭の中で諳んじる。

※作業には参加しません。
KP
陰鬱な作業を終わらせると、佐倉は自分のベルトから銃を取り出し、あなたに差し出した。
佐倉 光
「持っててくれ。俺はこれを使う」
KP
言いながら銀の杭を取り出した。
佐倉 光
「怖いのは弾丸で、銃じゃないんだろ?」
KP
※あくまで提案だから、別の案があればそっちで!
牧志 浩太
「……、分かった。うん、直接見なければ、まだ、少しは」

頷いて、銃を手に取る。
銃口から眼を逸らすように、死体の鳩尾に銃口を押しつける。
KP
佐倉も銀の杭を死体の鳩尾の上にかざす。
牧志 浩太
激しい迷いが腹の奥で渦巻いていた。

こんなこと、やめた方がいい。ひどく間違ったことをしているような恐怖が染み出してきて、頭の中に膨れ上がる。

目の前にあの白い首筋があるのに。こちらを向いていない、銃は手放した、今なら。
指先が震える。

唇を噛む。
腐ったような臭いの液体が、僅かな痛みと共に、つう、と流れた。

違う。

身体をがたがたと震わせる恐怖に耐えて、呪文を口にのぼらせた。
KP
呪文の響きは低く空気を震わせた。
途絶えることなく語りかけ、誘う。揺るがし動かす。
あなたの体の奥底にいるものに向けて。

肌にチリチリとした緊張が走り、吐き出した空気の一つ一つが力持ったものになったように対象へと降り積もる。
牧志 浩太
始まってしまえば、躊躇いは消えた。
いや、もはや止められない。止めてはいけないものだ。
KP
最後の音節を口にしたその時、異変は起こった。
ぞり、ずる、とあなたの体内で何かが剥がれ落ち、蠢く。
同時に訪れる強い異物感、嫌悪感、嘔吐感。
あなたの肉体は、体内に巣くっていた異物を、
絶対に相容れることのない異星の生物を感知した。

先ほどまで感じていた甘いにおいは瞬時に鉄のにおいになる。
世界への感覚が鈍る、鈍る。

体内で何かが動く。
血管の内壁に細かい爪を立てべったりとこびり付いていたものが、
ふたたびあなたの中を割り裂くように無理矢理通り抜け移動してゆく。

強い目眩と頭痛と吐き気、不快感、痛み、痛み、痛み!
あなたは、体内をくまなくやすりで削られているかのような錯覚をおぼえた。

MPを1d3、SAN値を1d3減少してください。
牧志 浩太
1d3 Sasa BOT 1d3→1
1d3 Sasa BOT 1d3→3
MP 12 → 11
SAN 68 → 67

「あ……、」

その瞬間、あらゆる感覚が入れ替わった。
腹の奥で渦巻いていたものが自分自身なんかじゃなかったことを、初めて知覚する。

夜の匂いが遠ざかる。
代わりに、肉体が忘れていたあらゆる感覚の波が一気に襲い来た。

「あ、う、ううっ……!」

身体が軋む。
体内を割り裂くようにそれが移動していく。

自分で自分が信じられなかった。
感情が理性が思考が急激に切り替わっていく
牧志 浩太
どうして、どうしてどうしてどうして、こんなものを、自分自身だと思っていた!

浮かぶのは、そんな思い違いをしていた自分自身と、何より“それ”への、激しい怒りだった。
俺に、佐倉さんに、あの人に、なんてことを!
KP
あなたの体からずるりと異物が抜け落ちた。
と同時、死体ががたがたと震えた。

血など枯れ果てた肉塊の中、ニーオス・コルガイは血を求めて這い回っているようだった。
頭が、指先が、足が、めちゃくちゃに跳ねて、拘束の鎖がちゃりちゃりと音を立てた。


腹がぼこりと腫れる。死体の背後から菌類の触手のような灰色のつるがあふれ出す。
死体は鎖によって自由を奪われており、びくびくと震えた。
1d100 50 拘束解除!!  Sasa BOT 1d100→99→致命的失敗ファンブル
KP
なにぃ!
牧志 浩太
怒りを込めて、死体の鳩尾に銃口を押しつけ、引き金を引く!
KP
ドン! という大音響が地下室に響き、耳をつんざいた。
音が正常に聞こえなくなり、耳鳴りがする。
何か、叫び声のような音が響いている。
肌に強い振動が伝わってくる。
だが幸か不幸か、一時的に機能を失ったあなた方の耳には、
それがどんな音として、耳に脳に届くのか、認識できないのだった。

死体の腹にぼそりと穴が開く。
弾丸を撃ち込まれた部分から、色を失い、重さを失い、白い灰となって崩れてゆく。
牧志 浩太
銃を構えたまま、その灰のひとかけらが床に落ちるまで、その姿をじっと見つめている。
KP
ぼそ、ばさ、と音もなく灰と化した男が崩れる。
そこにはもう、人の形をした灰の山があるのみだった。
灰の山の中に、銀の弾丸と拘束具が埋まって光を放っていた。
KP
マジかよニーオスさんよ。
今回は拘束具回だったんだなぁ。
牧志 浩太
まさかのファンブルとは。びっくり。
そして反転した牧志が抱くのは「憎しみ」で、本来の牧志が抱くのは「怒り」ってあたり、やっぱり牧志の奥底には怒りがあるんだなあと思いました。
KP
対の棲みかやってた頃は、牧志君って怒ることあるのかな、なんて思っていたのになぁ。
牧志 浩太
ですねぇ。対の棲みかで本当に、PLにも見えていなかった色々なものが見えた。
KP
急に背を叩かれた。
音は良く聞こえないが、佐倉が満面の笑顔であなたに何か言っているようだった。
聴覚が少しずつ戻ってくる。
牧志 浩太
腹の奥に何かが渦巻いている感覚は、もうない。
振り返って黒い眼を見ても、もう食欲を覚えることはなかった。

薄暗い地下が、息が詰まって感じられた。
もう数日も陽の光を浴びていないことを、今更思い出す。
ああ、陽の光を浴びたい。手を伸ばして、全身に。

何も聞こえない中で、満面の笑顔に応えるように、にっと笑い返す。
KP
正常な感覚が訴えかけてくる。
あなたはお腹が空いている!
炭水化物、タンパク質、ビタミン、水分、とにかく何もかもが足りていない!
佐倉 光
「終わったな!」
ようやっとその声が耳に届いた。
牧志 浩太
「ああ、終わっ……」
言いかけたのを、派手な腹の音が遮った。
牧志 浩太
「……腹減った。喉渇いた」

その場にへたり込む。あれだけたらふく吸ったと思ったのに、どうやらそれは全部、あいつの栄養でしかなかったらしい。

食事の味が懐かしくてたまらない。とにかく何か食べたい。
あの時の俺は、よくあの味だけで満足できていたものだと思う。
佐倉 光
「俺も! あんまり食料残ってないけど、上行ってなんか食おうぜ!」
牧志 浩太
「ああ!」

KP
キッチンの冷蔵庫には、まだ少し食料品が残っていた。
佐倉 光
「料理作れるヤツってすげーよ」
KP
佐倉は、今日の食事を準備しているときに包丁で切ってしまった、と怪我した手をあなたに見せる。
今のあなたにはもう、鮮烈な血の香りなど感じられなかった。

食事をし、風呂に入って汚れを落とし、恐怖や苦痛や飢えを感じることもなく眠る。
そんな当たり前のことができたのは、いつぶりだろうか。
KP
生餌の体力や血液量って問題もあるけど、食料問題もあるよねー。
一週間たてば肉は腐るし野菜は萎れるし、外に買いに行かざるを得ない。
どうしたって五日くらいが限度だろうなぁ。
牧志 浩太
ですねぇ。どうしたってずっとここで暮らしているわけにはいかない。
Uber eats頼むしかない。
KP
ニーオスさんの死体動いたダメージとか目撃ダメージとかめっちゃ忘れてましたわ。
後で何とかしよっと。
拘束ファンブルが衝撃的すぎてwww
牧志 浩太
ファンブルの衝撃が色々吹っ飛ばしてる!
牧志 浩太
「ああ、それで切ったのか」

腹の中に形のあるものを詰め込む感覚が、涙が出るほど嬉しかった。
鼻から腹の奥までひとつになったように、肉や野菜の味を、香りを、歯に舌に触れる触感を思うさま感じた。

久しぶりにきちんと満たされていた。夜が来ることを恐れずに待ち望まずに、ただ朝が来ることを信じていられた。

何よりも、大事な友達と、ただ何気なく話して目を閉じられることが、泣きたくなるほど嬉しくて、本当に少し涙ぐんだ。
「……ありがとう。俺のこと、諦めないでいてくれて」
佐倉 光
「ほっといて帰ったら寝覚めが悪いだろ」
KP
何でもないことのように言う。
佐倉 光
「まあ……おかしくなってもお前はお前でいてくれたから、分の悪い賭けじゃなかったさ」
牧志 浩太
「……」
何でもないことのように言う姿に、言葉が詰まる。
何か言おうとして、何も出てこなくて、代わりにまた涙が出てきた。
牧志 浩太
「……っ、よかった……、こうしていられて、佐倉さんのこと殺してしまわなくて、死なずに済んで」

どちらか諦めなければいけないのかと、どちらもお終いなのかと、本当に、本当に思ったのに。
佐倉 光
佐倉は少し遠い目をした。
「うん、まあ、三日目鎖で繋がれたときは、一瞬見捨てて帰ろうかと思った。
昼もあんな感じだったら、さすがにきついからな。
凡ミスで吸い殺されるのも嫌だけど、家畜扱いはちょっとなー」
牧志 浩太
「ごめん……。自分でも、思い出してぞっとするよ。
佐倉さんだって分かってるのに、獲物としか思えなかったんだ」
佐倉 光
「後遺症とかなきゃいいんだが」
佐倉 光
「まあいいさ、全部終わったんだ。ラッキーなことに二人とも生きてる。
ただ飯食って帰ろうぜ」
佐倉 光
「終わり良ければすべて良し! ってね」
牧志 浩太
「そうだな。ここの布団使うのも最後だし、存分に楽しませてもらおう。
ゆっくり寝るどころじゃなかったからな、今まで」
佐倉 光
「よし、客間と寝室、誰がどっちで寝るか勝負だ! ジャーンケーン」
(寝室の方がベッドが広い)
牧志 浩太
「ああ! あ、でも客間って……、あ、そうか。もう入れるのか。っとと」
ちょっと出遅れつつ手を出す。
KP
折角だから寝室どうぞw
牧志 浩太
わーい
佐倉 光
「くっ……客室か~。
まあ中にトイレあって楽だしなー」

そう言いつつ、夜中遅くなるまで寝室で延々喋っていたんじゃないだろうか。
KP
夜は更ける。
何かに怯えることもなく、痛みに耐える必要もなく、友であるはずの人間の顔色をうかがう必要もない、平和でなんでもない夜。
全てが終わってしまえばそこは、広く豪華でちょっとした異世界感もあり、休日を過ごすには良い場所だった。
牧志 浩太
眠くなるまで寝室で喋って、大きく手足を伸ばしてふかふかの布団に沈む。

全てが終わってしまえば、また邪魔された旅行をやり直しているような気分でもあった。

佐倉さんの首筋についた傷が目に入るときだけは、やっぱり悪かったなという気持ちにはなったけど。

……本当に、佐倉さんが諦めないでいてくれて、よかった。



6日目 朝


KP
朝が訪れる。
牧志 浩太
うーん、とベッドの中で大きく伸びをする。
カーテンを開けようとして、少しだけ手が躊躇った。

カーテンの前に立つ。
よし、と一つ気合いを入れて、一気にカーテンを開く。
KP
明るい太陽の光があなたの目に突き刺さった。
視界は白い輝きに満たされ、そして鮮やかな緑と深い青の空が浮かび上がってくる。
賑やかに啼きかわす鳥の声が聞こえていた。
牧志 浩太
「うっ」
長く見ていなかった明るい光が目に突き刺さる。思わず目を押さえて、慣れるのを待って目を開く。

それだけだった。
牧志 浩太
爽やかな朝の風景は、今にもそちらへ飛び出したくさせる。
元の服に着替えて、白いシャツをその場に置く。
いつものジャケットを羽織り、まとめた荷物を持つ。とはいえ、そんなに量はない。

ポケットに入れた日記帳は雨で酷い目に遭っていた。今度買い直そう。

一通り確かめ終わると、佐倉さんと合流しようと、寝室の扉を開けた。
佐倉 光
「あ、おはよう」
KP
ちょうどノックしようと拳を振りかざしていた佐倉がいた。
佐倉も自分の服に着替え、荷物をまとめて持っていたようだ。顔色も少し良くなっている。
牧志 浩太
「おはよう。こっちも準備出来てる」
顔色が少し良くなっていて安心する。とはいえ、暫くはゆっくり休んだ方がいいだろうけど。
佐倉 光
「ああ、帰ろうぜ」
佐倉は心底嬉しそうににこりと笑った。
牧志 浩太
「ああ!」
そうして、一歩踏み出す。
あの数日を過ごした、屋敷の外へ。
KP
明るい光が全身を包む。
身を焼かれることもなく、怯えることもない、朝の世界……

ふと、背後に気配を感じた。
牧志 浩太
咄嗟に振り返る。


そこにいたのは、
真っ赤な瞳をし、
鋭い骨のような犬歯をはやした
蒼白の『佐倉』だった。


KP
あなたの隣で佐倉が息をのむ。

『佐倉』は言う。
佐倉(?)
「どこへ行く? お前は、俺のだ……」
「俺の、餌だ」
牧志 浩太
「……え、」
一瞬、何を見ているのか、分からなかった。

どうして。
そこにいたのは、俺のはずじゃなかったか。
牙を掛けたのは俺で、全部決着をつけて、俺達は、
KP
あなたは思い出すだろう。
真夜中、佐倉を探しに庭に出た時、突然腕をつかんであなたの自由を奪った佐倉が、あなたの耳元で囁いたのだ。

『お前は、俺のだ』

突如吹き出物から膿が吹き出すように、あなたは思い出す。
ここで何があったか。
あなたが何をされたか。
牧志 浩太
不意に、堰を切るように記憶が溢れ出る。
赤く輝く眼に射竦められて、振り返ったまま動けなくなる。

そこにいたのは、俺じゃなかった。
どうして。俺は今まで、何を。

隣にいたはずの人を、振り返る。
KP
佐倉はあなたの隣で呆然と自分自身を見つめていた。
彼にもあなたと全く同じ現象が起きているのだろう。
もう一つの記憶。

佐倉が吸血鬼となって、あなたの血を貪った記憶。

そちらが『現実』だったのだと、あなたは思い出す。
牧志 浩太
傍らの人と、目の前の吸血鬼を交互に見る。
そうだ。俺はずっと、夢を、夢を見て。

それならどうして、あいつは倒したはずだ、銀の銃弾を撃ち込んで。
俺はまだ夢を見てるのか、佐倉さんを置いていってしまったのか?
佐倉 光
「お前は誰だ」
佐倉が腕輪に指を滑らせ吸血鬼に問いかける。
佐倉(?)
「クリアおめでとう。良かったな、二人とも生きて出られて」
突然『佐倉』は顔を歪め笑う。
牧志 浩太
「っ、」
身構える。
「二人とも」、確かにそう言った。

それなら、あれは、『何』だ?
佐倉(?)
「いやぁ、前回はこっちが逃げちゃったし、
前々回はお前がハッスルして殺しちゃったし、
随分失敗したんだよな。
リセマラも結構大変でさ」
佐倉 光
「くそ、COMPが反応しねぇ……」
牧志 浩太
「何を……、言ってる?」

目の前のそれは『何』なんだ。
こいつは『何を』言ってるんだ。

理解できない。佐倉さんが逃げた?
俺が佐倉さんを殺した?

自然と、足が一歩退る。
こいつは佐倉さんの声で、姿で、何を言っているんだ?
佐倉(?)
「よそからぶっこ抜いて持って来てるからかな、けっこう反応に差があって面白いんだ。
仲よさそうに見えて醜い喧嘩するとかたまにあるし。

けどお前ら奇跡的に噛み合ってんな。相変わらず面白いよ」
その吸血鬼は佐倉の顔で手を叩いた。
牧志 浩太
「何だ……、お前は、何だ。何の話をしてる」

何を言っているのか全く分からない。
自然と、未知への恐怖でぞくりと寒気が走った。
佐倉(?)
「いや、だって知りたかったろ?
逆の立場だったらどうだったか、ってさぁ。
俺の血の味、どうだった?」
吸血鬼はくすくすと笑った。
牧志 浩太
「っ、」
思わず、口元に手を伸ばした。

じわりと舌先に記憶が蘇る。感情も理性も吹き飛ばすような甘い甘い血の味。尖った牙の感触。首筋に食い込む牙が皮膚を破る瞬間。思わず身構える身体に牙が食い込む瞬間。叫び出したくなるほどの苦痛。命が、自身が、奪われていく感覚。命を、脈動を、体内に注ぎ込む歓喜。

「っ、あ……、」
混乱する。頭の中で記憶が瞬く。両方の記憶が紛れもない現実としてそこに存在している。
佐倉 光
「お前……あいつか?
覚えがあるぞ、この感じ」
牧志 浩太
「覚、え……?」
酷い違和感に嘔気を覚える。視界が滲む。
「それ」の赤く輝く瞳を、ぼやけそうになる視界の中で懸命に睨む。
佐倉(?)
「まあ、夢っつっても死んだらやっぱ死ぬしさ、良かったな。
もう帰っていいよ」
KP
吸血鬼の真っ赤な瞳が不意に、三つに分かれた気がした。

怖気が走る。

目の前の存在はただの吸血鬼でも、もちろん佐倉などでもない……
あなたはこの存在を知っている。

SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1d3
佐倉 光
1d100 68 《SANチェック》 Sasa BOT 1d100→25→成功
牧志 浩太
1d100 67 《SANチェック》 Sasa BOT 1d100→1→決定的成功クリティカル)!

「!」
背筋に怖気が走る。それは魂の底からの警告だった。
理解できないはずだ。それは、理解してはならないものだ。

俺はそれを、

知っている。
牧志 浩太
顔を上げる。激しい違和感と不快感の中で、それの赫い瞳を強く睨み返した。
牧志 浩太
あらあら~~~不用意にその領域のものを扱ったから干渉されちゃったかぁ
KP
最初からこんな感じのイベントは想定してたけど、ニーオス分のダメージを発生させるためにがっつり対面する方向になりました。
やったね!
牧志 浩太
なるほど! やったね!
KP
三つの赤い瞳はいつでもあなたを見つめていた。

それはあなたを死からすくい上げ、
もうひとりのあなたの手助けをし、
あなたをノーデンスの領域に放り込んだ。
それだけではない。
あらゆる場所で、あらゆる時に、あなたを見つめていた。
あるときは興味深げに
あるときは優しく
あるときは悪意を持って。
その目が、急速にぼやける。
広がり、あなたを包むほどの大きさとなり、
あなたは赤い光の中に落ちてゆく。
牧志 浩太
泣き叫びたくなるほどの恐怖と、
笑いだしたくなるほどの恐慌と、
全てを投げ出したくなるほどの虚無と、
決して理解し得ない不条理の中に、

落ちてゆく。
助けを求めて手を伸ばした。
名を呼んだ、きっと声にならなかった。
首筋の痣から真っ赤な血が噴き出していた。

KP
あなたは、目覚めた。

あなたの家の居間で、ようやく長い悪夢から目覚めた。
牧志 浩太
「あ、あ、ああああああ!!」
自分の悲鳴で目が覚めた。

一瞬何が起きたか分からなくて、記憶が激しく混乱していて、今は朝? 夜? 窓ガラスを覗き込む、俺の姿は映っているか?

佐倉さんは?
傍らにいるはずの人の姿を探す。
佐倉 光
「うわぁぁぁあああ!」
KP
 あなたの隣で真っ青になった佐倉が飛び起きていた。
その目があなた同様にあなたを探して彷徨ったのが見えた。

時間は夜。窓硝子にあなたの姿が映っている。
時間は18時だ……
牧志 浩太
「よ、よかった、いた……。 佐倉さん、だよな?」
その姿を見つけ、確認するように問いかける。
佐倉 光
「牧志! ああ、くそ、何だったんだよ!
俺達、夢を見ていたのか?」
牧志 浩太
「あ、ああ、そうみたいだ、きっとそうだと思う、だよな?
俺達、あの薬で夢を見ていたんだ。くそ、なんて鮮明な夢だ。俺が吸血鬼になって、佐倉さんを……」
牧志 浩太
「あの時の夢と同じだ、いや、違う。もっと鮮明だ。
まるで、本当にあったことみたいだ。
現実の記憶と、その記憶が同時にある……。

なあ、佐倉さん。最後に何か出てきたの、覚えてる?」

「俺でも、佐倉さんでもない、何か」
佐倉 光
「あいつだろ。あいつ。なんだかんだ絡んでくる、お前に痣をつけた」
KP
そこまで言って、佐倉は黙り込んだ。
佐倉 光
「……ごめんな、変なことに巻き込んで。
この薬の実験はもうやめとくよ」
牧志 浩太
「ああ……。覚えてるんだな。
いや、いいよ。俺も一緒にやろうって言ったし。

でも、そうだな。手を出さない方が、いいのかもしれない。何となくだけど、近づいちゃいけないような気がするんだ。

……放っといてくれるかどうか、分からないけどな」
首筋の痣が存在を主張するように痛んだ気がして、そこを撫でた。
佐倉 光
「ま……まあ、なんか上手くいったみたいだし、折角だから飯食いに行こうぜ」
KP
あなたのスマートフォンに通知が入る。
牧志 浩太
「お、そうだな…… あれ?」
何気なく、その通知を見る。
KP
あなたのスマートフォンに通知が溜まりまくっている。
それは波照間からだったり、東浪見だったり。
あなたの安否を心配する内容だった。
牧志 浩太
「うわ、え、四時間だけだよな、寝てたの?」
慌てて今の日付を確認する。もしかして、薬が効きすぎて丸一日寝てたとか?
KP
丸一日どころではない。
ここで寝始めたのは連休初日。
それなのに今日は連休最終日である。
〈目星〉どうぞ。
牧志 浩太
「えええええ!?」
改めて悲鳴に近い叫びをあげた。
俺達、何日寝てたんだ!?
1d100 89〈目星〉 Sasa BOT 1d100→50→成功
KP
あなたの悲鳴を聞いて近づいてきた佐倉の首元に、ぽつぽつと傷がついているのが見えた。
何かが、噛み付いた跡のような……
牧志 浩太
「……え、」
その跡は、あの夢の中で見たものに似ているだろうか。
少し瘡蓋になった、牙の跡……。
KP
『良かったな、二人とも生きて出られて』
佐倉の声で笑ったあの存在の目が、まだ見つめている気がした……


CoC 「Blood red decacence」
DOG HOUSE / 大和 様

Side : Bloody Nightmare

END B




「生還おめでとう、ふたりとも」
KP
おしまい!!
牧志 浩太
お疲れ様でしたー!
はああ~~~これはすごい 夢だったことにするのみならず、ものすごく味わい深い追加要素つけてくれてありがとうございます

向こうの領域のものに軽々しく手を出したばかりにこんなことに。夢、というかドリームランド、あの人の領域ですしね。
KP
夢だからなかったことにしよう、じゃあまりにもつまんないなと思ったからー
こうしとけば色々持って帰れるじゃない?
使用期限切れの薬使ったからひっどい悪夢見ちゃったね!
牧志 浩太
これなら《SANチェック》や成長がそのまま適用されることにも納得がいきますし、二度分の悪夢も記憶も思いも、全部持って帰れますもんね。

向こうの領域のものに軽々しく手を出してしまったことの怖さを知ることにもなったわけですし。ありがとうございます。すごい。
KP
死んだら、ロストまでは行かなくても手ひどいダメージ受ける予定でした。
さずかに「ifでやろうか」「夢を見よう」って話してたのに、死んだらはいロストってのはあまりにも不意打ち過ぎて酷いなと思ったので、ロストまでは考えてなかったです。
ifだからちょっといつもはとらない行動しようって考える場合もあるでしょうしね!
KP
生還報酬
生還
1d10
ニーオス・コルガイを倒した
1d6
牧志 浩太
1d10+1d6 Sasa BOT 1d10+1d6→4+1→合計5
SAN 67 → 72
KP
すっくな!
牧志 浩太
だ、大丈夫大丈夫微赤字で済んでますから!
二度分の記憶を抱えることになった上、自分が佐倉さんを害してしまったショック、赫い三つ眼をまともに見たショックが大きかったんだろうなぁ。
あと「反転」の記憶も残っているわけで。
佐倉 光
1d10+1d6 Sasa BOT 1d10+1d6→9+1→合計10
SAN 68→78
KP
では忘れないうちに成長いっときましょう。
牧志 浩太
お、ですね。成長!
【CON】ロールと《SANチェック》の分はどうしましょう? >成長
KP
SANチェック》は成長なし。【CON】は取得済みのスキルでイメージの合う物とします。
お香でクリティカルかー。あんまり美味しくないけど〈聞き耳〉かなぁ。
1d100 69 お香クリティカル Sasa BOT 1d100→34→成功
はい、成長なし。
牧志君の【CON】ファンブルもお香だったかな。
牧志 浩太
【CON】かぁ、こっちもお香の時ですね。
佐倉さんを害してしまった時のショックが抑えきれなくて出たファンブルということで、〈応急手当〉はどうでしょう?
だめなら素直に〈聞き耳〉で。
KP
どちらでも可です。
牧志 浩太
おお、ありがとうございます。では、〈応急手当〉で。
1d100 56
Sasa BOT 1d100→15→成功
成長せず。
1d100 89〈目星〉成長 Sasa BOT 1d100→96→致命的失敗ファンブル
!?
KP
おお
牧志 浩太
1d10 まさかの〈目星〉成長 Sasa BOT 1d10→9
KP
いいタイミングのファンブルだ。
しかも高い。
うーん。最後の見ちゃったのが効いたかしら。
牧志 浩太
〈目星〉が98になった……。
KP
SAN値回復!?
牧志 浩太
見ちゃったのが効いたのでは。そう。SAN+2d6。
2d6 Sasa BOT 2d6→4,2→合計6
KP
もったいねぇぇぇ!
今結構高めなのに!
牧志 浩太
いや、72だったから、6のうち5は活きました!
SAN 72 → 77!
KP
お、なら良かった!
牧志 浩太
いやでも〈目星〉98って
KP
もう見えない物は何もないな。
牧志 浩太
本格的に見てはいけないもの見てしまうのでは
KP
今回また神話知識上がったしなぁ。
探偵やったらもの凄く有能になりそう。
探偵とか刑事とか。
牧志 浩太
あ、そうかその分入れてない。
SAN 72 → 76 ですね。
有能そう。〈説得〉もあるし、何気に〈応急手当〉も結構ありますしね。
それにしても神話知識23%〈目星〉98%って、もう日々を過ごしながらにして半分見てはいけない領域を見てしまいそう。
KP
波照間さんと同じように突然空中に話しかけ始めるルートかぁ!
牧志 浩太
かもしれない。波照間とは別の方向に境界の向こうが見えちゃう。
しかも波照間よりもっと見てはいけない方の境界の向こうを。
KP
今回の解説ー。
本編についてはもうやったからいいとして。
変更したポイントは後で纏めて書きますね。
牧志 浩太
はーい、楽しみにしています!
KP
主に夢とラストのヤツについて。
いつものやつが、前回の事件の時に「おっこいつら面白いことやってんな」って目を付けました。
で、逆の立場の舞台の次元に、別世界の二人を次々と放り込んで観察してました。
クリアしたヤツが出たらこのゲーム終わろう、ということでリセマラしてました。
二人は夢を見ているつもりでしたが、紛れもなく現実だったわけですねー
いつものやつがやったのは邪魔な記憶消したことくらいかな。
というわけでこの事件の影で別次元の牧志と佐倉が、少し酷いことになって死んだかも知れません。
今回の二人はクリアしたので元の世界に戻して貰えました。良かったね!
……という感じです。
牧志 浩太
なんてこった。遊ばれてるぅ!
夢を見ているつもりが現実だったとは。それでしっかり時間経過してたんですね。実は薬、あんまり関係なかった。

別次元の二人は歩いてきた道もきっと少し違っていて、それで運命が分かれたりしたのかなぁ。
KP
元々の感情の強さや経験の違いもさることながら、どうしても信じ切れなかったり、タイミングが悪くて行き違ったり、想いの強さが悪い方向に行ったり、ちょっと見落としたり、色々あったんでしょうね。
今回の二人がクリアしたことで、別次元の牧志たちが救われた(これ以上被害者が出ない)よ、やったね!
牧志 浩太
あったんでしょうねぇ。牧志の強さや佐倉さんの理性が悪い方向に転んでしまったり、今回のようなケースでタイミングがもっと悪かったり。

牧志がもっと早く反転してしまって、佐倉さんを飼い続けたりしたケースや、勢い余って吸い殺した、佐倉さんが逃げてしまった、あるいは銀の銃弾や杭で牧志を殺したケースもあったんでしょうね。
ちゃんと戻ってくるつもりだったのに、道に迷って戻ってこられなくなったとか、戻ってきた時にはもう牧志が戻れなくなっていた、なんてのもありそう。

やったね!
KP
ありそう。
『街』とか『428』みたいなバッドエンドを神回避してクリアしたと思っていただければ。
牧志 浩太
いやぁ、クリアできてよかった。
KP
変更点
・恋愛・エロス系の選択は今回も不採用
  さすがにそれは。
・舞台の変更
  現実と地続きの方が焦燥感が増しそうだと思ったから
  前回のシチュエーションと似せたかったから
・魔法の効果の変更 霧から雨に
  前回のシチュエーションと似せたかったから
  着替えさせたかったから
※着替えさせることで逃げにくくするのと、白いシャツに血を垂らしたかったからです。
・一部アイテムの場所変更
  真相が分かるアイテムを簡単に手に入らない場所に移動させました。
・一部アイテムの破壊
  焦燥感を煽るためにヒント減らしました。
・外の探索場所追加
  アイテムの場所変更ほか、キャラクターが探索したがったからです。
  あとは、探索ポイントを増やすことで必要な時間経過を増やす目的も。
他に何かあったかな……
まあ『夢』だし、現実とは違いますよ!
ああ、そうそう。
ニーオス・コルガイ目撃ダメージ入れるの忘れてたので、ラストのあいつ見たダメージで同値入れてます。
牧志 浩太
そう、すごくテクニカルかついい感じの調整で、本当にありがとうございました 楽しかった
鍵が車庫に落ちていた理由もすごく納得のいくものでしたし。
KP
二周目だし、先のこと相談しつつひっどい流れ組み立ててくの楽しかったです。
牧志 浩太
そうそう、シナリオにない演出要素を入れてさらに楽しんだり、すごく楽しかった。
KP
一応出しとくか程度だった拘束具大活躍で面白かった。
まさか二日目で耐えるとは!! 
そのお陰で佐倉は首輪されるしニーオスは戦えずに死ぬし……
牧志 浩太
そうそれ。今回は拘束具大活躍回。
あそこで耐えたおかげで拘束具が大活躍した。
KP
つまり吸血鬼退治には拘束具を持っていけば安心と!
結局一回も壊されてないんだもの。
牧志 浩太
ですねぇ。ラストもまさかのファンブルだったし。
KP
あれただの失敗だったら「このターン攻撃なし」程度の予定だったのに……
牧志 浩太
まさかのファンブルでラストバトルが吹き飛んだ。
KP
拘束具センパイ……
いや、良かったと思いますよ。凄く面白かった。
そろそろ二時!
牧志 浩太
ですね! ありがとうございました! 面白かったー!!
KP
ありがとうございましたー!

牧志 浩太
6あたり読み直していて思ったんですが、佐倉さん飼い続けようとして、弱っている佐倉さんが食べられる食事が作れなかったり、病気になったのを看病できなくて殺してしまった牧志もいそう……>生理現象忘れかけてる
KP
いそう。
佐倉は佐倉で、助けを求めに行こうと判断して、牧志にも待ってて貰えるよう約束して、帰ってみたらホラー展開とか、
車庫でファンブルして鍵拾えなかったとか……
牧志 浩太
車庫でファンブルして鍵拾えなかったもありそうだなぁ。最初書斎の扉を破ろうとしてできなくて、その内段々諦めが忍び寄って、絶望の中で。

実は佐倉さんを殺してしまっても、牧志はSANが削れきるまでは生きてはいられるんですよね。
飢えを解消する手段を求めて人を喰らい続けて、それでも満たされない飢えと喪失感に狂って最後に灰になる……。
KP
今回の牧志も一人にしたらあっという間に悪魔化しちゃいそう。
牧志 浩太
独りにしたらあっという間に戻れなくなってそうですね、今回の牧志。佐倉さんが諦めないでいてくれていることで踏ん張っているので。
KP
もしかしたら三ツ目がクリアと見なさなかっただけで、旅行者引寄せて犠牲にした二人もいたかも知れない。
牧志 浩太
いたかもしれない。死体に移すことを思いつかなかったら、二人で生き延びるために、やりそうだな、と思います。その後には深い深い傷が残ってしまうだろうけど、それでも。
KP
今回の、「乗っ取られている」というより完全に「自覚なく変質している」牧志が味わい深くて良い……
そうなってるのに食事頑張って作ってくれようとしているの最高に良い……でも先にトイレ行きたかった。
牧志 浩太
トイレ…… 必要なのは思い出したのに切迫具合まで思い出せなかった…… 飢えはあるけどトイレないから食事の方を大事に思ってしまったのかもしれない。
わあい。自覚のない変質はロマン。
KP
たぶんそうなんだろうなぁ、とPLは微笑ましく見ていました。>食事優先
牧志 浩太
牧志が悪戦苦闘している間に佐倉さんは尊厳をかけて戦う羽目になってた。
KP
多分「鎖このままでいい」って言ったのめちゃくちゃ後悔して、叫び出すまで凄まじい葛藤があったと思います。
まあそんな大騒ぎしたから変に冷静になってその後の流れに繋がったので無駄ではない……
牧志 浩太
その大騒ぎで牧志もなんとなく力が抜けてしまって、拒絶やら遠慮やら吹き飛んで距離感を戻していけましたしね。大きなきっかけ。
その後の誤解といい、あの流れ好きです。
KP
そうつまり牧志が正しい判断をしてしまったが故にあそこでの大騒ぎがなくなり、こじれっぱなしになって失敗したパターンも! あるかもしれない。
牧志 浩太
なるほど! 確かにそれはありそう。
牧志が首輪の鍵を佐倉さんの横に置いていったとか。
KP
「またいつ豹変するか分からない」という疑念を拭いきれず、またそうなった牧志に付き合っていく覚悟ができず、そのままそっと屋敷出ちゃったかも知れない。
牧志 浩太
かもしれない。置いていかれた牧志はひっそりと屋敷で狂って灰になったかもしれないし、夜を伝いに佐倉さんを追いかけたかもしれない。
三ツ目
「情報共有って大事だよねー。次次」
牧志 浩太
情報共有は大事だった。
それでいうと佐倉さんが牧志と契約しようとしたルートもあったのかなぁ。
KP
あったんだろうなぁ。
書き換えられきった「飼ってやる」牧志vs相手を完全な悪魔と見なす覚悟をした「俺と契約しろ」佐倉
ファイッ!
三ツ目
「これはこれで面白いからキープしとこ」
牧志 浩太
キープされた!
そうなったら牧志の側にもう葛藤はないから、純然たる交渉バトルになる。
佐倉 光
「馬鹿野郎そんなのマグネタイトで何とかしろ!」
牧志 浩太
「無理。他人の血が混じっただけでも暫く吸えなくなるらしいんだ、俺」
佐倉 光
「このペースで吸われたら死ぬんだよ人間は! 一ヶ月くらい我慢しろバカ!」
……交渉?
牧志 浩太
「知ってるけど、そんなに我慢したら俺が灰になっちゃうしな。
朝の来ない異界とかないのか? それか、この呪いだけでもなんとかならないかな」

交渉。
KP
人里に降りられるならそれこそ生餌移しつつですね。
牧志 浩太
ですね。返還して朝を避けて生餌を移して。
KP
そのルートなら東浪見や波照間さんを全力で巻き込もうとするかも知れない。
街で人間拉致って何日か行動不能にして吸っては解放ってルートもなくはないけど、あっという間にデビルバスターされちゃいそうだし。
牧志 浩太
複数人を牙にかけだしたら、次第に性格も変わっていきそうだなぁ。力と欲と絶望感に溺れて、開き直りっ気が強くなっていきそう。
KP
佐倉もダークサマナー化待ったなしだ。
そういえば今回のエンディング、完全にラストはあいつ出すの決めてましたが、最終日に突然波照間やら東浪見やら東雲さんが現われてわやくちゃになるシーン入れようかちょっぴり迷いました。
不気味さ重視で今回はナシとしましたが。
牧志 浩太
わやくちゃ!
それも面白かったけど、今回は余韻がいい感じに不気味であれでよかったと思います。
KP
わやくちゃになって、「ああこれ夢だった」って気付いたらあいつが出てくる、というのも考えてはいたのですね~
牧志 浩太
なるほど~
KP
ただそのルートだと「夢」になっちゃうから。
現実か夢か分からんようにはしときたかったので
牧志 浩太
ですね。
夢だと思ったら実は現実かもしれなかった、いいと思います。
ラストで佐倉さんの首筋に傷を見つけるあたり、すごくいい。
KP
変な薬使ったとはいえ、部屋でくつろいでても変な事件に巻き込まれるの、もう注意のしようがないよ……
牧志 浩太
実は夢の薬あんまり関係ないあたり、もう注意のしようがない。


ひとこと
佐倉 光
夜は明け、夢は覚める。
それが本当に夢ならば。

吸血鬼も生餌も楽しい!
二周目の利点を活かして焦燥を煽りぎりぎりまでPCたちを追い込みまくったら、一周目以上に楽し酷いことになりましたね!
二周目ということで色々盛らせていただきました。

まさかの拘束具大活躍が面白すぎました……。


CoC『AND/HAND』佐倉&牧志 2

仲良しデートの邪魔するのはどこのどいつだ。

【置】CoC『眼窩に祝福』 佐倉&牧志 1

「いつ!? 何があったんだよ!?」
「あー……、そうなるよな。また何かに巻き込まれたみたいなんだ、俺達」

【クトゥルフ神話TRPG】
本作は、「 株式会社アークライト  」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc.
PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION 「クトゥルフ神話TRPG」


CoC『100万回目のハッピーバースデー』佐倉&牧志 1

俺は、牧志? 紅? 波照間さん……?

真・女神転生 TRPG 魔都東京20XX 第二部『東京侵食』第一話 1

山伏Youtuber

【置】CoC『ワンナイトショット』牧志&波照間&佐倉 1

もしかして:戻ったときにえらいことになる>服装