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こちらには『アレキの心音』
のネタバレがあります。

本編見る!
KP
3T目! 電気銃効果の最終ターンです。
牧志 浩太
追いついた、と思えば手の中をすり抜けていく。
焦りを堪え、前を見据える。
焦っている暇なんてない。
牧志 浩太
噴霧器で1回目、前方を攻撃。
牧志 浩太
〈拳銃〉成功
牧志 浩太
2回目、後方を攻撃。
ん、と思ったけどこれ牧志は後方を攻撃しても意味がない?
牧志の攻撃で効果が発生するのは前方だけですよね、このルールだと。
KP
一回につき一体の攻撃判定減らしてもいいんじゃないかなとおもう。
牧志 浩太
お、ありがとうございます。では予定通り後方を攻撃。
牧志 浩太
〈拳銃〉失敗
牧志 浩太
今度は上体を上げないようにして、強く首に捕まったまま腕だけを背後に振る。
焦るな、欲張るな、着実に行け。
KP
前方のシャンタク鳥は降り注ぐ氷柱に、姿勢を立て直す間を与えられず目茶苦茶に羽ばたいている。
KP
後方への攻撃は混乱するシャンタク鳥たちの間をすり抜けていった。
KP
佐倉のターン! 滑空。
佐倉 光
〈滑空〉成功
鳥□牧心□□□□□□
KP
進行!
佐倉は飛ぶのに集中するため攻撃は行えません。
KP
後方の〈滑空〉判定!
KP
失敗
KP
ただでさえさっきの同士討ちでゴチャゴチャしているところに攻撃が飛んできたので、また仲間同士牽制しあって追いつくどころではない!
KP
前方のシャンタクの滑空!
KP
1d100 20 〈滑空〉!→決定的成功(クリティカル)!
鳥□牧□□心□□□□
KP
おいおい。
牧志 浩太
ええぇ
KP
ちょっとこれひどいぞ。
いろいろな意味で。
牧志 浩太
敵の出目がえぐいぞ!?
佐倉さんの出目もだけども。
KP
これ以上のスリルは要らないぞ!!
牧志 浩太
それな!!
KP
前方のシャンタク鳥が追い風を掴まえ舞い上がってゆく。

KP
怖くなってきた4T目!

牧志 浩太
電気銃で前方を攻撃!
牧志の攻撃。攻撃成功の上、妨害効果が長時間発動。
牧志 浩太
よし!!
KP
超えらい!!
牧志 浩太
風を巻き上げ、視界の中で心臓が遠ざかっていく。
湧き上がる焦りが脳から腕に降りる前に噛み潰した。
いまの俺は、これを撃つだけの腕だ。
KP
佐倉のターン!
佐倉は滑空に成功。
牧志 浩太
危ないけどナイス!!
鳥□□牧□心□□□□
KP
佐倉はひたすらに前を見ている!
KP
敵シャンタク鳥の行動ターン。
KP
決定的成功クリティカル)!
KP
おめーら
牧志 浩太
おいおいなんだこの出目だけど、前の方で連発されなくてよかった
□□鳥牧□心□□□□
KP
仲間同士喧嘩を始めた二羽の後ろから、新たな二羽が飛んできた。
一羽が正気に戻ったか追跡組に加わる。
※データ上は同じです。
KP
前方シャンタク!
失敗
牧志 浩太
よし!
KP
ありがとう牧志。

KP
5T目!
佐倉 光
「ぐるるる」
KP
あなたの手の下で蠢いていた佐倉の変異が弱まりつつあるような気がする。
KP
牧志のターン!
牧志 浩太
噴霧器モード。1回目、前方に攻撃。
前方・後方ともに成功。後方はクリティカル!
KP
おおお!
このターンの敵の移動、クリティカルしなければなしでいいか……
牧志 浩太
わーい、ありがとうございます
牧志 浩太
絶えず蠢いていた筋肉の動きが、安定しつつあるように思えた。
一瞬、また焦りが過った。
不安が過る。
名を呼べば、応えてくれるだろうか。

口が動く前に噛み潰す。
余計な事をしている暇はない。
まだ、この翼は俺に応えてくれる。
それなら、例えどうなろうが佐倉さんだ。
KP
佐倉のターン!
佐倉 光
〈滑空〉失敗
KP
おーまーえー
牧志 浩太
ええぇー
KP
もっと頑張れよ牧志は頑張ってるよ!?
正気を失ったら、牧志を振り落としたり食い殺す恐れがあるからなー
さすがに怖いのかも。
牧志 浩太
それはそう。実は牧志の命も佐倉さんの正気にかかっている。
□□鳥牧□心□□□□
KP
変異が進むのに一向に追いつかないためか。佐倉の焦りが伝わってくる。
牧志 浩太
「佐倉さん。大丈夫だ、落ち着いて」
太い首を撫で、静かに声をかける。
佐倉 光
「マぁキ……」
KP
辛うじて人の声と判別できる程度の声。
がちがちと歯が鳴り、そして体が大きくひねられる。
KP
佐倉の攻撃ターン!
佐倉 光
〈なぎ払い〉成功
KP
背に迫りつつあった一団に一撃加える。
□鳥□牧□心□□□□
KP
敵のターン!
後方シャンタクはクリティカル効果で、移動力が減衰しています。
KP
決定的成功クリティカル)!
牧志 浩太
ええぇー
KP
ほわっつ
クリティカル多いよ!?
牧志 浩太
なんだこの出目(再)
□□鳥牧□心□□□□
KP
シャンタク鳥たちは追いすがって噛み付いてくる! 
ただし攻撃成功効果により、1体分のダメージが消滅!
二回の攻撃が成功するが、どちらも牧志の補助つきで回避成功。
KP
あなたが体の一部になるほどに強固に寄り添っているためか。敵の攻撃の気配を的確に受けとった佐倉は噛み付きをすり抜ける。
KP
6T目 ★1→2
KP
佐倉の咆哮が響く。
それは自分はここだと示すような慟哭にも聞こえた。
KP
※処理はここからも同じですが、1Tごとに★が増えます。
夜だからね!
牧志 浩太
だよなータイムカウントもあるよなぁああ!! 怖ぇ!
KP
最初は1ターンで片付くかと思ったのに!?
牧志 浩太
のに! 敵の出目が!!
牧志 浩太
噴霧器モードで攻撃、1回目前方に攻撃!
牧志 浩太
〈拳銃〉成功
KP
えらい!! もう牧志君はずっとえらい!!!
牧志 浩太
2回目、後方に攻撃!
〈拳銃〉成功
KP
ザコの攻撃が減ります!
KP
氷柱が降り注ぐ。シャンタク鳥の行く手を阻むように。
佐倉はもう一声吼えて翼を広げる。
佐倉 光
成功
□□鳥□牧心□□□□
KP
再び前をゆくシャンタク鳥が目の前だ。
攻撃はなし。敵の移動。
KP
〈滑空〉成功
□□□鳥牧心□□□□
KP
攻撃が発生します。
〈回避〉補助判定!
牧志 浩太
〈心理学〉致命的失敗ファンブル
牧志 浩太
おおっと
KP
そのとき、あなたを乗せ、ただひたすらに進む巨大な生き物の気配が、人間の片鱗を急速に失ってゆくのを感じた。
これが『佐倉』と呼べるのは後どれくらいの間なのだろう?
SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1
牧志 浩太
1d100 54 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 15→成功
牧志 浩太
不意に、佐倉さんの気配が一瞬、そこから消えた気がした。
尾をくねらせて飛ぶ生き物の意図が、感情が、それが感情なるものを持っているのかさえ、何一つ読み取れなかった。

気のせいだ。
気のせいに違いない。

指先が震える。鱗の感触が途端に悍ましいものに思え、恐怖が、不安が這い上がってくる。
牧志 浩太
違う。
違う。まだだ。まだ、行ける。
そう繰り返し頭の中で呟く。
KP
あ。敵の命中判定が先でした。
〈噛み付き〉失敗
〈噛み付き〉成功
結果オーライ! 二回目に対する〈回避〉補助の失敗です。
〈回避〉成功
KP
赤い翼の怪物は背後からの攻撃を軽やかにかいくぐる。
KP
前のシャンタク鳥の移動!
KP
弱体化滑空→失敗
KP
7T目 ★2→3
□□□鳥牧心□□□□

前を飛ぶシャンタク鳥が姿勢を立て直した。麻痺が解けたようだ。

牧志のターン!
牧志 浩太
電気銃で前方の鳥を攻撃!
牧志の攻撃は命中。さらに麻痺が2T発生。
KP
もうずっと牧志君がえらすぎる。
牧志 浩太
牧志はほんとこういうとき出目に怒りと決意が出るなと思います。爆発力がつよい。
KP
あなたの攻撃はシャンタク鳥に休む間を与えない。
KP
佐倉のアクション。滑空!→成功
KP
戦闘終了。
KP
連続でイベントが起きるので、大きな行動は取れないと思って下さい。
牧志 浩太
はーい!

KP
あなたたちは前方を飛んでいたシャンタク鳥と研究員の男に追いつく。
月明かりだけが視界を照らす中、雲を切って目にも止まらないような速さで。
あなたの心臓は早鐘のように 鼓動を鳴らしている。

佐倉の黒く大きな歪みをもった手がシャンタク鳥の翼を勢いよく掴むと同時、彼はすりガラスをひっかくような声で吠えた。
つい先ほどまで人語を介していたというのに、最早今はその欠片もない。

だが佐倉はあなたをその背に乗せたままだ。 僅かであろうと猶予はある。
「なんてしつこい奴らだ!」
シャンタク鳥の上で白い箱を抱えた男が悪夢を目の当たりにしたと言わんばかりの顔で呻いた。
牧志 浩太
並んだ、その一瞬それだけを認識した。
男の眼が月明かりに一瞬光って見えた。
そのとき上げた声が人間のものだったかは分からない。

何もかもが止まって見えた。
胸を破らんばかりに打ち鳴らされる鼓動さえ止まって思えた。
男が抱えた白い箱を、視界の中心に捉えた。
KP
驚き目を見開く男が持つ箱にあなたは手を伸ばし──

подождитеパダジディーチェ

聞き覚えのない幼い少女の声が真横から聞こえた。
思わず横を見れば、そこには銀髪にルビーのような赤い瞳をたたえたアルビノの 少女。
彼女はひとりでに浮かび上がり、あなたの手に小さな白い手を添えていた。

あなたはその顔を知っている。
「ス、スヴェトラーナ様……!」
ひ、と男は引き攣った声を上げた後に怯えた表情で少女を見ながらそう零す。
牧志 浩太
被験体、と書かれたあの女の子だ。
研究員一覧に名を連ねられた、あの子だ。

なんと言ったのかは分からない。
敵か味方か、その時に考えられたのはその程度だ。
牧志 浩太
あらこんな所に。レビテーションの成功例かなぁ。
KP
スヴェトラーナと呼ばれた少女は再度口を開いてあなたに言った。
「待って下さい」
今度は流暢な日本語だった。

スヴェトラーナは無表情に男を見る。
途端、男の体は糸が切れたかのようにシャンタク鳥の背に倒れ込んだ。
男が手に持っていた白い箱は、いつの間にか少女の腕の中にある。

シャンタク鳥はまるで指示を待つかのように、じいと少女の方を見つめていた。
「……映月に言われて来たの」
言葉少なく少女はシャンタク鳥に向かってそう言うとあなたの方に向き直る。
佐倉 光
「ぎぃぃぃ」
KP
佐倉が威嚇するような声を上げた。
牧志 浩太
その意を問うように、視線を合わせる。
「それを返してくれるか。
大事な友達の心臓なんだ」
KP
「こんばんは。マキシさんにサクラさん。
わたし、あなたたちとおはなしがしたいの。
でも ここはいや。だから別のところに連れていく」

少女があなた方に小さな手を触れさせた瞬間、ぐるんと視界が一回転した。


……視界が明滅する。

KP
やがてそれが収まったかと思えば、先ほどまで夕闇の空にいたはずだというのに、今はどういう訳か白く清潔な広い空間にいた。

あなたは佐倉の背に乗ったままだ。あなた方の前に先ほどの少女が立っている。
牧志 浩太
一瞬明滅する視界。
闇と黒に慣れた視界に、突然入ってきた光の白に呻く。
KP
あなたの足の下で、佐倉が戸惑って周囲を見回し、あなたを守ろうとするように首を上げて目の前の少女を威嚇している。

Извинитеイズヴィニーチェ
目の前で怒り狂う化け物を恐れる様子もなく、少女はぺこりと一礼した。
「ごめんなさい。あなたたち、怒っているでしょう。
でもまずは話をきいてほしいの。
マキシさん、降りてきてくれる?」
牧志 浩太
一気に静かになった空間に、思考がすこし冷静になる。
翼もなくあんな所にいた時点で、もう普通じゃない。
掴みかかって奪い取る、なんてのは現実的じゃなさそうだ。
牧志 浩太
「……分かった。
時間がないんだ、手短に頼む」

佐倉さんの首に手をかけたまま、背の上から降りる。
鱗に覆われた肌から手を離すことはしなかった。
KP
「ありがとう」
スヴェトラーナはあなたに言い、佐倉を見上げた。
佐倉はあなたが降りた途端に落ち着かないように足の爪で床を掻いた。
そしてあなたの体に緩く巻き付くように尾を纏わせる。

「あの船は映月が良いと言っていない船。あとで映月があの人たちを怒る」
そしてスヴェータはあなたたちに向かって白い箱を掲げる。
佐倉がそれに反応するようにガチガチと歯を打ち鳴らして尾の範囲を狭めた。

「あなたたちには迷惑をかけた。だからこれは返したい」
牧志 浩太
「そうしてくれると助かる」
少女が持つ箱に向かって手を伸ばす。
牧志 浩太
「映月というのは、君の仲間なのか?」
KP
「この研究所、の、副所長。
いまは出かけてる。わたしが代わり」

あなたが手を伸ばすと、少女はあなたの目を見つめ、続ける。

「船のこと ……船に関係していること全部、 他の人に言わないでほしい 。
時間がないのは知ってる。お願いを聞いてくれるなら、わたしが耳のひとを連れてきて、ここのものを使って戻してもいい。
聞いてくれないなら、箱を返すだけにする」

あなたの耳元でインカムから黄玉の声がする。

『わたくしのことも気付いているのですか。取引をしようと仰っているようでございますね』
牧志 浩太
『取引……』
KP
『おそらく、ですが。そちらの方が設備があると仰りたいのでしょう。
そこはどこなのですか?』
牧志 浩太
「『ここ』はどこだ。『耳のひと』とは?
その方が俺達にとっていい、というのか?」
KP
「そう。ここはマホロバPSI研究所、本部。
サクラさんからこれを取った道具がここにもある。
耳の人は人間の臓器を外したり付けたりが得意。
サクラさんにこれを戻せる。
そのほうがあなたたちにもいいはず」
KP
『……なるほど。
確かにマホロバPSI 研究所本部でしたらわたくしのラボよりも設備は整っているでしょう。
わたくしがそちらで手腕を振るうのであれば失敗することは100%無いかと』
耳から聞こえる声は淡々としていた。
『どうしますか、マキシさん。
彼女の条件を呑んで設備をお借りしますか。
心臓だけを返してもらい、わたくしのラボで施術を行いますか』
牧志 浩太
『ラボでやったら、失敗する可能性もあるのか』
KP
『サクラさんは人の言葉を話せていますか』
牧志 浩太
「佐倉さん」
一度、佐倉さんの喉を撫でで呼びかける。
KP
その肌は結晶にも似た鱗に覆われている。
あなたの声に反応して瞳がこちらを見たが、漏れた声はガラスを引っ掻くような不快な音だった。
牧志 浩太
『いや……、もう無理みたいだ』
KP
『なるほど。そろそろ成功率は六分か五分かといったところでしょうか。
そもそもがわたくしのラボでは設備が不足しておりますから、確実とは申し上げられません』
牧志 浩太
「……」
一度、目を閉じる。鼓動する心臓に手を当てた。

言われていることは分かる。
佐倉さんを確実に元に戻すために、行いを見逃せというんだ。

それは。
今日のために、また窮地に陥るかもしれない明日を売るということだ。

それだけじゃない。
今後彼らの犠牲になる人達を、俺達のために売るということだ。
牧志 浩太
「分かった、……要求を呑む。あの船のことは全部黙っていよう。
佐倉さんを、元に戻してくれ」
牧志 浩太
「その代わりに、二つだけ聞きたい」
言葉を吐く。
吐いた息が、あの冷気よりも冷たい気がした。
牧志 浩太
「一つ。
黙っていてくれというのは、何のためだ。
君は何のために、そこにいるんだ」
牧志 浩太
「それから、もう一つ」
牧志 浩太
「ここで俺が口を噤んだら、また同じ事を繰り返すのか。
実験のために、超能力のために、生きたかったはずの誰かを攫って殺して、ぼろきれみたいに投げ捨てるのか」
確認
KP
※一応、関係ない人をさらったのは自分たちの指示ではない、とは彼女は言っているね。
牧志 浩太
なるほど。
ただ牧志としては「あの船と彼女達は別勢力だったとしても、彼女達が関係のない人を巻き込む気がないのかどうかは分からない」し、「庇うつもりなら根は同じではないか」と思っているから、台詞は上記のままで大丈夫です。
牧志 浩太
本筋には関係ない小ネタ。先に聞くのではなく結論を先にしたのは、「まわりくどい言い方して言語の壁で通じなかったら困る」と牧志がいらん気を回したせいです。
KP
用心深い!
牧志 浩太
言葉の壁で佐倉さん殺すわけにはいかない!
KP
言葉の壁にベチンして死ぬのはだいぶかなしい。
牧志 浩太
それはあんまりにもかなしい。
KPとPLでもたまに意思疎通ミスってる事あるから、確認は大事!

KP
「PSIはひとを幸せにするためつくられている。
でも研究では、人が知るべきではないものをつかう。
人がそれを知れば研究はできなくなるし、よくないことがおこる。
研究所のひとでも、サクラさんにしたみたいに勝手なことをすることがある。
それを止めるのがわたし」
少女はあなたに白い箱を手渡す。
牧志 浩太
「そうか」
牧志 浩太
「それなら、君のことを信じたい。
どうか、そうしていてほしい」
白い箱を落とさぬように両手で受け取り、佐倉さんの鱗に背をあずける。
牧志 浩太
到底信じられる言葉ではなかったけれど、信じたい、と願望を口にした。
そうであったらいいと思うのは、単に俺の弱さかもしれなかった。
KP
スヴェータは「よかった」と表情を変えないまま言う。
あなたの手にある箱の蓋には小さな鍵穴があった。
牧志 浩太
ポケットを探って鍵を探し、鍵穴に合わせてみる。
KP
鍵はかちりと音を立て、スムーズに回った。
箱の蓋が開き、中には円筒状の入れ物が入っていた。

そこでふと顔を上げれば、スヴェータの隣に黄玉の姿がいつの間にか現れている。

「必要なものは全部あると思う。言って」
「然様でございますか。では……」

黄玉は次々に単語を並べ立て、スヴェータはそれを聞きながらポケットから取り出した電子機器に入力していく。
少しして研究員たちが入室し、必要なものを全てこの部屋の中に並べていくだろう。
KP
佐倉はといえば、入ってくる人間の挙動を、黒から深く輝く青緑色へと変わりつつある瞳で監視しているようだった。ぎょろぎょろと絶えず動くそれは、人間からは程遠い。

思考や外見が人間から遠ざかっていく中、けれどあなたのことを彼が忘れるようなことはなかった。
巨大な尾はいつまでもあなたを守るように、しかし全く痛めつけるような素振りは見せず、あなたの体の周りに渦巻いていたのだから。
牧志 浩太
「佐倉さん、よかったな。ようやく元に戻れるってさ」
両腕で入れ物を抱いたまま、背後の化け物に呼びかけた。
恐怖はなかった。
言葉がなくても、心がなくても、そこにいるのは佐倉さんだった。
KP
化物はあなたを見つめて小首をかしげ、少しくぐもったような声を上げた。
牧志 浩太
やっぱり牧志にとっての「佐倉さん」の範囲は、「牧志が彼を佐倉さんだと認識するなら」なんだなぁっていう。>言葉がなくても人間の心がなくても
KP
「サクラさん、準備ができましたので、処置台に乗っていただけますか?」
黄玉が声をかけながらあなた方に近寄ると、化物は首の鱗を立てキシキシというような音を上げた。
KP
「もう通じていないようですね。
わたくしのことも覚えていらっしゃらない。
牧志さんが誘導して貰えますか。
ここで眠らせると余計な時間がかかってしまいますから」
牧志 浩太
「佐倉さん、こっちだって」
佐倉さんに呼びかけながら首に手を添えて軽く力をかけ、尾を僅かに引いて方向を示しながら、共に処置台の上へと上がる。
KP
化け物はあなたが動くと後を追う。
まるであなたから目を離してはいけないと思っているかのようだ。
処置台の真ん中に着いたところで、声をかけられる。
「マキシさん、離れて下さい」
牧志 浩太
「大丈夫だよ、佐倉さん」
とん、とん、と数度、鱗に覆われた太い首を宥めるように叩く。
牧志 浩太
「大丈夫。俺はちゃんとここにいる」
巻きついた尾をゆっくりと解き、処置台の外へと下がる。
その青緑色に煌めく眼から、目を離さないまま。
まきし
KP
さくら(まきし すき
それいがい きらい)
牧志 浩太
わんこだ。(そういえば黒いわんこのお世話も難なくこなしてましたね、牧志)
KP
実際わんこ以下の理解力になってるけど、牧志の事だけ覚えてるし認識してる。
牧志 浩太
牧志が飼い主状態になってる。
KP
飼い主であるとどうじに庇護対象!
牧志 浩太
佐倉さんが記憶を失った時に牧志が躍起になって戻させようとしなかった理由、自分も記憶を失った気持ちが分かるからだけじゃなく、「佐倉さん」の範囲が広すぎるせいもある気がした。
KP
佐倉と名乗る佐倉が一杯来たら……全員受け入れちゃう前例がもうあるのでした、恐ろしいことに。
牧志 浩太
受け入れちゃう前例があったのでした、なんと。
しかも牧志のほうだけじゃなく、佐倉さんのほうにも。
KP
一応佐倉はなんでも「牧志だ」とおもってたわけじゃないけどな!! 否定はしないだけで!
牧志 浩太
牧志sは牧志ではなかったですしね。佐倉さんはちゃんと「別物」と認識しつつ情との間で葛藤していたし。
最終的に別物として受け入れたし。

KP
あなたを追おうとしたのか、わずかに身じろぎをした直後、化け物は悲鳴を上げた。
さきほどあなたが撃っていたのと同様の衝撃が彼を襲ったらしかった。
KP
「安全な処置のためです、問題ありません。離れて」
言いながら黄玉が踏み込んで謎の装置を当てる。すると化け物は声も上げずに首を垂れた。
KP
「さて。開胸に入ります。
ご覧になるのはお勧めしませんね」
黄玉はてきぱきと作業を始めた。

スヴェトラーナは部屋の隅に置かれた椅子やテーブルの方を指し、言った。
「この部屋にあるものは自由につかって。
必要なものがあったらおしえて」
KP
ちなみに見てたらシナリオにはないどぎつめの《SANチェック》でした。
牧志 浩太
デスヨネ。>《SANチェック
そんなとこで発狂したら手術の邪魔すぎる。

牧志 浩太
「分かった。……佐倉さんを、頼む」
見ていようかと思ったが、邪魔になるのは避けたい。
部屋の隅に置かれた椅子に腰掛ける。

辺りを見回して、本のたぐいがあればそれを読み、なければスヴェトラーナが応じるなら彼女と話でもしている。

普段どう暮らしているのかとか、PSIはどう人を幸せにするのかとか、何が好きとか、そんな大したことのない話だ。
KP
手術が終わるくらいの時間までなら彼女はそこにいて、当たり障りのない話であれば応じてくれる。
本も驚くほど普通の雑誌なんかが置いてある。
小さな冷蔵庫があって、飲み物も軽食もあるし、なんなら少しギシギシ軋むが仮寝台も置いてある。
牧志 浩太
では、飲み物と軽食をとりながら、それこそ何でもない話をしている。
好きな料理の話や勉強の話。日々のちょっとした楽しみの話。
自分達という個人がそこにいることを印象づけるように。
KP
スヴェトラーナは時折話しづらそうにはするものの、あなたの話を聞いていた。
自分の話や周囲の事については口が重いが、映月というここの所長に対しては強い信頼をしているのであろうと見て取れた。
「わたしは映月がいるからここにいる」
KP
ほんの小一時間ほど。
あなたの所に黄玉がやってきた。
その様子は先ほどと全く変わらず、大仕事をしていたとは思えないほどだった。
KP
黄玉「移植は慣れてるんだけど、シャンタク鳥の外殻固くて時間かかっちゃった」
牧志 浩太
物理的要因!
KP
「処置が終わりました。
意識はありますが、まだ話せるまでには時間がかかるでしょう。
長くとも夜明けには人間の姿に戻ると予想できます」
牧志 浩太
「そうか……、よかった」
無意識に、いや意識下でかもしれない、ずっと息を詰めて気を張っていた。
終わった、と聞いてはじめて息を吐く。
KP
「それでは」
黄玉は用は終わったとばかりに立ち去ろうとする。
牧志 浩太
「ありがとうございました」
立ち去る背に深く、頭を下げる。
彼がいてくれなかったら、俺は何もできなかった。
牧志 浩太
そういえば、取り出した鳥の心臓はどうなるのだろう?
そんなことがふと気になったが、それよりも佐倉さんのことが気にかかった。
牧志 浩太
佐倉さんの所へ行けるなら向かう。
KP
あとは朝になったら終わりなんですが、それまでどう過ごすかな。
シナリオだと疲れて寝て起きたら朝になってるんですが。
牧志 浩太
なるほど。
寝はせずに、少しずつ話しかけながら過ごしているかな。
KP
そんな気はしました。夜明かししようか。
牧志 浩太
そうしましょう。

KP
台の上にうずくまって、佐倉は目を閉じていた。
だがあなたの足音に気付いて目を開ける。
見た目は先ほどまでと変わっていないが、胸まわりの鱗が剥がされて黒いでこぼこした皮膚が露出している。
KP
周囲の器材はどんどん片付けられてゆく。
牧志 浩太
「……」
牧志 浩太
「……」
牧志 浩太
「……佐倉さん?」
一歩一歩近づいて、恐る恐る、呼びかける。
KP
「……」
シャンタク鳥はあなたを見て口を開け、きぃ、と小さな声を上げた。
牧志 浩太
「佐倉さん、お疲れ様」
手を伸ばし、その太い首を撫でる。
牧志 浩太
別れる前と比べて何かが変わったようには見えず、うまくいったという実感は何一つなかった。
それでももう他にできることがないというのなら、ここで朝を待つほかないんだろう。
KP
鱗に覆われた太い首に触れると、飛んでいた時より少し刺々しさがなくなっているような気がした。
KP
気がつけば、白くだだっ広い部屋にはあなたとその化物だけになっていた。
おそらくあなた方が休息を取れるように、明かりはわずかに暗くなっている。
牧志 浩太
「ああ、そうか。もう随分遅い時間なんだな」
休息に配慮されているのに気づき、ありがとうございます、と誰もいない空間に一声かける。
牧志 浩太
「佐倉さんも疲れたよな。寝る?」
鱗を剥がされた胸に、そっと手を当てる。
佐倉さんが痛がるようなら手を離すが、痛みがないようなら、そこから心臓の鼓動を感じ取ろうとする。
KP
あなたが手を当てても、巨大な生き物は動かず、あなたが触れる胸をじっと見下ろしていた。
KP
〈聞き耳〉
牧志 浩太
1d100 97〈聞き耳〉
む、Sasaさん落ちてる。
牧志 浩太 - 今日 22:04
CCB<=97〈聞き耳〉1D100<=97) > 34 > 成功
KP
あなたの指先にほんのわずか、分厚い皮膚の向こうから定期的な震えを感じる。

ここには人間の鼓動がある。
牧志 浩太
ああ、……鼓動がある。
人間の、聞き慣れた鼓動だ。

ここには、佐倉さんの心臓が、ちゃんと生きているんだ。
牧志 浩太
しばらく声を発さず、その鼓動をただただ、味わっている。
KP
指先に、鼓動の他に伝わってくるものがある。
皮が軋み、縮むような音。結晶がひび割れる音。骨が歪む音。
気がつけばあなたの背後を包むように回された佐倉の前足がぎちぎちと音を立てている。
牧志 浩太
「佐倉さん?」
はっ、とその音に耳を澄ませる。音を立てている所を見る。
佐倉さんの身体は、どうなろうとしている?
KP
少しずつサイズが縮んできている気がする。
顕著なのは翼だ。翼膜が縮み、全体を覆う鱗がひび割れて砕け、ぼろぼろと崩れ始めている。
牧志 浩太
もしかして……、戻りかけているのか。
人に。佐倉さんに。
そうなのか。気のせいじゃなくて、本当に、そうなのか?
牧志 浩太
「佐倉さん?」
確かめるようにもう一度、呼びかける。
KP
「ァアイィ」
それは意味のない鳴き声なのか声なのか。唸りのなかに聞いた気がした。
ぼきり、と翼が半ばから折れて台の下に落ち、粉々に砕けた。
あまりにも脆く、呆気なく。
牧志 浩太
思わず折れる翼を受けようと手を伸ばして、間に合わず砕けるのを目の前で見た。
名を呼ぶ声を聞いた気がした。気のせいかもしれない。
少しずつ少しずつ、夜が明けていく気がした。
KP
バランスを崩してついた手の先の爪が、これも雲母のようにはがれてめくれ上がっていた。
急激な変異はしばらくするとやみ、そこにはあちこちの鱗がひび割れて白っぽくなった、片翼のよくわからないものがいた。
はがれかけの爪や鱗が気持ち悪いのか、自らの腕を掻いている。
牧志 浩太
「ああ……、」
脱皮に似た変異は、あの時を逆回しにするようだった。
身体を覆っていった異形が、剥がれ始めている。
その時になってようやく、戻りかけているのだ、と実感でき始めた。
KP
「ァア……アイギギ」
痛む、と言うわけではなさそうだが、何やら歯がゆそうにしきりに声を上げていた。

数時間が過ぎて三度目の変異が起き、翼が跡形もなくなった頃。
黒い瞳があなたを見つめ、
佐倉 光
「マァきシ」
引きつったような笑顔を形作ってみせた。
牧志 浩太
「ああ……、」
感嘆の息が漏れた。
ああ、ようやく、ようやく、実感できた。
終わったんだ。助かったんだ。俺達は、やったんだ。
牧志 浩太
「ああ……、佐倉さん、お帰り」
牧志 浩太
「お帰り……、佐倉さん」
明けていく夜の中、まだ前足の形をした手に、手を重ねた。

佐倉 光
「ァりガと……」

佐倉 光
「痛ミはない……んダ。違和カン……だケ」
牧志 浩太
「そうか、よかった」

佐倉 光
「船でお前を拾っテ、飛ンでる途中……かラ、記憶がなくテ」
牧志 浩太
「あの時はありがとう。
佐倉さんが来てくれなかったら、今頃俺、死んでたよ」

牧志 浩太
「人間に使えなければ人間を改造すればいいって、ぶっ飛んだ発想だよな。
全部乗っ取られちゃうんじゃ、意味ないだろうにさ」
佐倉 光
「全部じゃなくて一部で止める実験をするために、俺の心臓を調べようとしていたのかも知れないな。
俺以外にも犠牲者いたわけだろ? 目の時みたいに何か条件があるかも知れない」
KP
あなたが話しかけ、佐倉が答える。
そんな事をしている内に、佐倉の体は縮み、鱗や羽根は結晶と化して脆くも崩れ去り、肌は柔らかくなり、
あなたのスマートフォンが早朝を知らせる頃には、処置台の横に引っかかっていた術衣を肩からかぶったいつも通りの佐倉がそこにいた。
牧志 浩太
話し、応えるうちに、こちらの口数も少しずつ多くなっていく。
そうして佐倉さんがすっかり元に戻る頃には、いつもの会話になっていた。

KP
いつの間にか、テーブルの上に紙袋が置いてあった。
牧志 浩太
「あれ? 何だろう、これ」
紙袋に気づいて拾い上げる。
KP
中には佐倉の服やお守り、COMPなどが丁寧に詰められていた。
服からは高級そうな柔軟剤の香りがする。
牧志 浩太
「あっ、そうか、COMPとお守り!」
色々ありすぎてすっかり忘れていた!
牧志 浩太
「そうか、返してくれたんだな。
佐倉さん、実はさ……」
かくかくしかじか、と、佐倉さんを元に戻して貰えた経緯を話す。
牧志 浩太
空中に浮かんでいた少女のこと。
『他の人に船の事を話さない』という交換条件が提示されたこと。
こういう事を止めるのだ、と彼女が言っていたこと。
牧志 浩太
「俺は最後まで信じられなかったけど、本当にそうなのかもしれないな」
KP
あなたが話し終えてふっと顔を上げると、二人とも駐車場に立っていた。
あなたが乗ってきた車がそこにあり、黄玉のバンはなくなっていた。
佐倉 光
「取引成立、か。勝手なもんだな……」
KP
佐倉が呆れたように呟いた。
佐倉 光
「ま、真意はどうあれ、牧志は無事だし、俺も戻れたわけだし、ヨシとしよう」
佐倉 光
「さてと。クッッソ眠いけど、まずはシローに報告して、波照間さん助けに行かないと」
牧志 浩太
「そうだな。……そうしよう」
頷いて、佐倉さんに肩を貸す。
KP
自分たちはいつか別れるだろう。
この鼓動が止まる時はいつの日か、また必ず訪れる。
何故なら自分たちは人間で、永遠を持っていない生き物だからだ。

けれどそれは 、 今日じゃない。

あなたたちが肩を並べて歩いていくのなら、もっとずっと、先の話だ。


アレキの心音
END-A 『2人分の鼓動』


KP
神話技能付きでしたわねこの話……
牧志 浩太
あらあらまた増えちゃった。
ともあれ、ありがとうございましたーーーー!

死ぬかと思った!!!!!!!!
めちゃくちゃ面白かった!!!!

舞台設定も面白ければ発想も面白くて意外で、その理由がまた意外で、相手の思惑がなかなか見えないのでドキドキして、手詰まりになった所で助けが来るタイミングもよくて、流れも綺麗で、

めちゃくちゃ面白かった!!!!
あとあれ波照間でやってもラストシーンはかっこよかっただろうけど、やっぱりこの二人に似合う話だと思いました。

空を飛ぶ相棒とか、牧志の過去の経験と発想が思いっきり足を引っ張る所とか、名を呼べればいい所とか、心臓とか、シナジーつよい。

でも死ぬかと思いました怖かった。
KP
いやー、楽しかったな。
戦闘怖かったけど!
牧志 浩太
そう死ぬかと思った怖かったなにあの出目。
KP
ガシガシ盛りまくって余程でなければ大丈夫な数値にしたのにファンブルクリティカルはどーしよーもねーんだよぉぉ!
牧志 浩太
なんと、盛りまくって下さってましたかありがとうございます!! 危ねぇ!!
男の【DEX】下げたりとか本当に色々ありがとうございます。(シナリオ見てる)
KP
買ってる!!
今回数値はだいぶんいじりましたね。
牧志 浩太
拳銃の補正とか、本当に色々ありがとうございます。
でもクリファン多すぎてなにあれ。
KP
そもそもがバトル系いける人たち用のシナリオだし、マイナス補正もそういうのをバディで遊べるようにしたんだろうと思ったからゴリゴリに盛りましたね!
牧志 浩太
PCに合わせた調整ありがとうございます。
数値はPCに合わせつつ、骨子はそのまま生かして下さったので、すごくドキドキハラハラ楽しめました。ちょっと出目がハラハラしすぎたけどぉ!
KP
宝石店が胡散臭くなったのは佐倉の仕事のせいです。
牧志 浩太
ですよね。あの宝石店の雰囲気ああいうのすごく好きィ。
KP
楽しかったなー。
思い付きで『宝石生産機』とか好き勝手言ってたから、それがミスリードになりすぎたらどうしようとか思いながらやってました!
惑わせてごめんな牧志!
牧志 浩太
いえいえ!
中盤になるまで全然分からないのが、さっと全部一つに繋がっていく展開は美しかったです。
KP
まあでも変身シナリオだってことは分かってるしいけるいける。
牧志 浩太
そうそう、見えてる情報とのバランスがよかったですし。いけるいける。
最後のハイライトがどんなものかは明らかになってましたしね。
でもそこまでの道筋がなかなか見えない所といい、本当にバランスがいい。
KP
怪しい協力者が本当に目茶苦茶頼りになるの面白い
牧志 浩太
そうそれ。
途中、ミ=ゴってことは最悪佐倉さん脳缶ENDがあるのかぁ!? と思ってたらそれは無かった。
牧志 浩太
まあミ=ゴの思惑や立ち位置なんてそうそう人間に知れたものではないでしょうし。
KP
今回持ち去った石何につかうのか分かったもんじゃないですしね。
牧志 浩太
分かったもんじゃないですしね。
KP
彼女がどういう立ち位置なのかは正直分からないのでぼかしましたけど。

KP
今回ラストの、『いつか終わりはくる』を改変しようかどうしようかものすごく迷った。
終わりを認める気なさすぎなんだもの。
一応ね、定命のものだから…ということで使わせていただいた。けども。
牧志 浩太
それはある。でも牧志は『諦めることができなかった自身の末路』を見ているので、これはこれで嵌ると思います。
KP
なるほど。
塔の牧志も諦められなかったがゆえのルートっぽいしなー
牧志 浩太
それはそれで諦める気が全然ないからこそ、未来に塔牧志が見えるわけですけども。
今回神話知識また増えちゃったし……。
KP
今回の人たち新顔だらけだったのでキャンセルは利かないなー。
牧志 浩太
なんですよね。行われたことの発想も新しいし出てきたのも新顔だから、まぁ増えてもおかしくないなっていう。
KP
まーた佐倉変異してるし。
そろそろからだが壊れますよ。
牧志 浩太
そうなんですよまた佐倉さん変異してるし。
しかもシャンタク鳥になって飛ぶなんてまた稀有な経験を。
KP
壊れすぎて逆に痛みなくなったかな、塔佐倉。
牧志 浩太
ああー……。なるほど?
塔佐倉さんの肉体、もう取り返しがつかないほど壊れちゃってるんじゃないか。ありそう。
大丈夫? 痛覚ちゃんとある?
KP
今回の痛み判定は、さんざん変異で痛み食らってるし、処理上めんどいから省略してるけどダメージ受けまくってるだろうしいっかー、でスルーされました。
牧志 浩太
肉体が派手に変異してますしね。痛みどころじゃなさそう。
KP
ちなみに今回変異に痛みがなかったのは、シナリオにそんなのなかったのはもちろんですが、
劇中の理由 黄玉さんがなんとかした
リアルの理由 変異に伴う痛みについては不定形とか魚の時にやったから今回はいいかなと思った
牧志 浩太
確かに。今回はむしろ痛みがない方が異様でしたし、痛みが出ちゃうとラストシーンそれどころじゃなくなっちゃいますしね。
描写が被らないという意味でも今回の方がよかった。
KP
ダイス目もそうだけど、本当に今回の牧志くん頑張ってくれて、ほんと、助けて貰えなかったら死んでたわ。
とにかく今回のNPCどいつもこいつも自分の利のために動いていて、それ故に頼りになって信じられるのすき。
牧志 浩太
分かる。シナリオ読んだけど(マホロバ本家劇中でそんなことしてたのね)、本当にみんながみんな自分の利のために動いていて、それだけにちゃんと頼りになって信じられるっていう。すき。
KP
佐倉撃ちおとされなくてよかった
牧志 浩太
それよ。佐倉さん撃ち落されなくてよかったのよ。
それで牧志だけ生き残ったらつらすぎるのよ。
KP
いつもいつもダイス目が悪いわルール見落とすわで申し訳ありません。麻痺と攻撃の二重修正は完全に見落としてた。
そんな下らんことで佐倉殺したら牧志くんに恨まれそう。
牧志 浩太
いえいえ。ダイス目はしょうがないし、ルールは気づいてよかった。
あれがなかったら危なかった。
KP
いつもいつも訂正ありがとうございます!
牧志 浩太
いえいえ!
見逃しやすいのも置き卓だけど、落ち着いて読み返せるのも置き卓のいいところ
あ。途中の「誰かの心臓を」「誰かの肉体を」って言ってる所、明言してないけど完全に牧志は「自分の」を差し出すつもりで言ってましたね。
KP
あー
そういうのダメだっていってるでしょ!!
と、以前自分の心臓を差し出した身では言いづらいな!?
牧志 浩太
ですね!?
あと今回のせいでもう牧志は本格的に安心出来なくなっちゃったと思います。
一日で死にかけてるんだもの佐倉さん。
もし平日で、学校終わってから探しに行こうとかしてたら間に合わなかったもの。
毎回探すし半日毎にメッセージ積む。
KP
下がった正気度がそんな症状に
牧志 浩太
下がった最大正気度はまさにそういうところかもしれない。
KP
また長い時間かけて「運が悪かっただけだから、大丈夫だから!」って言い聞かせなくてはならなくなる。
あーあと今回のシナリオ体験の割に意外と正気度減らなくて、残しておいた不定意味なかったですね。
牧志 浩太
確かに。
まあこの状態の佐倉さんが発狂すると大変だし。
発狂して短期6引くシャンタク鳥、普通に死ぬ。
KP
しぬ!!
まあ背中にいれば大丈夫では!?
牧志 浩太
うっかり「金切り声の発作」とかで振り落とされたりしません!?
KP
前のヤツに攻撃始めて心臓を海に落とすかもしれないけど。
牧志 浩太
困る。それはとても困る。
KP
混迷とか引いたら詰みます寝!
でもたぶんシャンタクが《SANチェック》する場面はなかったように思います。
牧志 浩太
牧志も船内探索で発狂したりしたら大変ですし。
一番大きいのがシャンタク鳥目撃の《SANチェック》かな? 今回の《SANチェック》。
KP
かな? 
まあ困ったらロシアの女の子に救助してもらう手もありますし。
牧志 浩太
確かに。いやでもほんとに撃ち落されなくてよかった。そしてこれでどちらの佐倉さん&牧志もマホロバとの因縁ができちゃった。
そういえば、佐倉さんが定期的に死にかけ呼吸になっていたの、心臓にイタズラ(出血させたり拘束したり血液採取したり)されてるんじゃないかと考えてましたが、別にそういうわけじゃなかった。
KP
あー、なるほどそういうのも面白い。
結局血がどうして流れてるのかよく分かんないしー
牧志 浩太
そうそう。遠隔で心臓になにかされてたのかもしれない。
KP
あまり無茶されると戻されるとき困りますしー
牧志 浩太
それはそうー
KP
最近の牧志くんは行動がスピーディだし考えるのも早いので、置きの文どこできるべきかなやむ。
牧志 浩太
今回あまりにも面白くて面白くて、PLも割と速めのレスポンスになってましたしね。
KP
楽しかったなー
牧志 浩太
すごく楽しかったしずっとハラハラしてた。本当に楽しかった! ありがとうございました
ちなみに牧志が考えてたこと一覧
 ・牧志の心臓を佐倉さんに移植する
 ・牧志の身体に佐倉さんの脳を移植する
 ・佐倉さんの頭部を牧志の身体に移植して心臓共有結合状態にする
あの一瞬で無茶を考えすぎなのよ。
KP
ミゴ出てきたからってこっちも某シナリオ状態にする気かぁぁ!
牧志 浩太
ちゃ、ちゃんと脳は二つあるから大丈夫な! はず! 心臓に負荷がかかりすぎて大変そうです。
KP
某歪んだゲームの主人公みたいになっちゃう
そして黄玉さん、「それで生きてるって思うんならいーんじゃない?」
って普通にやってくれそう。
牧志 浩太
やってくれそう。血流不足でCON3くらいになりそう。>頭ふたつ心臓ひとつ
KP
DEXがた落ちしそー
そして二時だわ。改変まわり一応あとで一覧出すけど、本日はここまで!
遅くまでありがとうございました!
牧志 浩太
ありがとうございました!
楽しすぎて感想が喉まで詰まってたので出せてすっきりしました 遅くまでこちらこそありがとうございます
あっ、忘れちゃうので成長と報酬だけ振っておきます!
KP
ですね!
牧志 浩太
1d10+5SANSasa 1d10+5→ 9+5→合計14
KP
そういえば佐倉は記録してなかったな。
飛んでるときの滑空しっぱいくらいだったかな。
牧志 浩太
滑空ファンブルくらいかな?
1d100 31 拳銃成長 Sasa 1d100→ 37→失敗
KP
牧志 浩太
1d10 拳銃成長 Sasa 1d10→9
牧志 浩太
お。
KP
おお
牧志 浩太
1d100 77〈心理学〉成長 Sasa 1d100→ 34→成功
牧志 浩太
SAN 56、拳銃31→40ですね。子供佐倉さんちーむ牧志の値に追いついたなぁ。
KP
護身用くらいならってかんじになってきたなぁ。
牧志 浩太
至近距離(0距離射撃)で撃てばそれなりに撃てますからね。
「使ったことがある」って言えるくらいにはなってきた。

改変周り

【いつもの】
都合で《SANチェック》重さやそもそもあるかどうかが調整されていたりします。
適当に判定や描写が生えたり消えたりしてます。
戦闘周り調整のため、麻酔銃に命中補助装置をつけました。
戦闘周り調整のため、佐倉の変異時の能力をアップしました。

【PC背景周り】
舞台が渋谷だったので、事件多発地帯が港区、港が東京湾になってます。
宝石店が、上品な一般店から、佐倉の商売絡みのうっさんくさい店に変更されています。その方が詳しい話を聞いたりタダで鑑定して貰ったりしやすいため。

【その他】
佐倉の変異イベントを一つ盛ってます。体が大幅な変化をする予兆を見せるため。
男が持つ白い箱におなまえ書きました。見ただけじゃ誰の心臓か分からないため。劇中の都合としては、ある程度特別な被験者のだしラベリングはするでしょう。
チェイス中の牧志の銃について。後方に攻撃した場合にも少しは効果あって欲しいよねと思いましたが、3匹いるので進行速度ではなく攻撃回数に影響する事にしました。
スヴェトラーナが都合により少しだけ口数多くなったりしている。
手術前に誘導イベントを追加。佐倉がもう牧志しか認識していない事を描写するため。
白い部屋に色々生やして、朝まで過ごすときに割と自由に色々できるようにした。酷い事したんだし、それくらいの詫びの姿勢は見せるでしょう、きっと。
手術後は寝て起きたら終了だが、折角なので徹夜した。
荷物返すイベントを追加。なくなると困る物だらけなので。
牧志 浩太
調整変更ありがとうございます!
そう、心臓だけじゃ区別が、つかない! 所とか、せっかく二回攻撃なんだし、 とか、フォローありがとうございます。
後方に振り向いて撃つのはかっこいいし、やれて楽しかった。

宝石店本当にいい感じにうさんくさくて好きです。

>誘導イベント
あれ最高によかったです。ありがとうございます。せつなくてやさしいワンシーンにできてよかった。

白い部屋への諸々追加&荷物返却、詫びの姿勢が感じられたことで最後の方が少し和やかになったので、その意味でもよかったですね。

コメント By.KP
変異してしまい言葉も失ってゆく佐倉。
牧志は間に合うのだろうか。

最初にも書いた気がしますが、このシナリオ、起きる事がはっきりしているのに途中の展開が読みづらく、かつ話が割合分かりやすくヒロイック。
とても楽しい構成だと思います。

TRPGリプレイ CoC『100万回目のハッピーバースデー』佐倉&牧志 1

俺は、牧志? 紅? 波照間さん……?

TRPGリプレイ CoC『欠落コディペンデント』牧志&佐倉 8(終)

「行こうぜ、相棒」
「ああ。行こうか、……相棒」

TRPGリプレイ【置】CoC『blood red decadence』Side:B 牧志&佐倉 3

「そりゃ誰だって死にたくないよ。俺だってそうだ」

【クトゥルフ神話TRPG】
本作は、「 株式会社アークライト  」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc.
PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION 「クトゥルフ神話TRPG」


TRPGリプレイ CoC『瓶の中の君』牧志&佐倉 1

「……そのうち見つかる、か。そうだな、そうかもしれない。なくして忘れても、それはそれで何とかなることもあるしな」

TRPGリプレイ【置】CoC『俺の部屋のカーテン幅が足りないんだが』 佐倉&牧志 1

「ちょっとやりすぎたみたいなんだよ……」

TRPGリプレイ インセイン『赤い糸』鳩山&白浜 1

「……甘えん坊になっちゃって、まったく」