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こちらには
『嗚呼、素晴らしき偶像!』 のネタバレがあります。

本編見る!
佐倉 光
15時まで少し休憩室で休もう。さすがに気を張り続けて疲れた。
たまに神託の間に足を運んで状態を見つつ、椅子に身を預けてボンヤリしながら周囲の話を聞いていよう。
KP
時間が近づくに従って、教団内は落ち着きのない雰囲気に包まれだした。

神の噂をするもの、教祖の噂をするもの、いささか不安そうにするもの、勢い余ってトイレに忍ぼうとする教団員を追い払う声……。

KP
神託の間には薄暗い静寂が落ちていた。
昨日はいなかった見張りが一人いて侵入を警戒しているためか、橋立の言葉通り、並ぶ者の姿はないようだった。

KP
そうこうして15時になると、橋立が休憩室に戻ってきた。
KP
「上手くいった。あいつは直前に合流する」
橋立はローブの中からペンライトを2本取り出す。
佐倉 光
「ありがとう」
ペンライトを受け取る。コーヒー飲んでトイレに行って、必要な物を確認……あとは最推しに一番近い場所に行くべく、浮かれたファンを装って目立たぬように並ぶだけだ。
佐倉 光
「……何やってんだろう俺」
ぽつりと呟いた。
KP
橋立はあなたの呟きが聞こえなかったのか、聞こえないふりをしたのか、そのまま立ち去っていった……。
佐倉 光
熱心な連中の三人目が入ったあたりで滑り込む。
フードは深めに。自分のパーカーも内側に着ているのでちょっと暑いが仕方ない。
鳥形の鈍器はしっかり握る。

KP
17時55分。
あなたは聖堂に滑り込む。
首尾よく、祭壇のすぐ横を確保できた。

昨日とは違い、教団員たちは壁沿いに並んで座っていく。
広く開けられた中央部分、黒いローブを纏った牧志が静かに書物を読んでいた。

ページに落ちるその眼差しはどこか透明で、一斉に向けられている視線を静かに流していた。
佐倉 光
何やってんだよ。何やってんだよもう。
暢気に偶像アイドルやってる場合じゃねぇだろう。
このままじゃあの化け物に啄まれて死ぬか、飼育室にいた得体の知れない鳥になるか、どっちにしたって碌なもんじゃねぇんだよ。
ローブの下で無造作にぶら下げた自分の像にぎりぎりと爪を立てる。
KP
石膏か何かの感触がきりきりと音を立てた。

17時57分。教団員たちが口々に喋りながらも整列しだす。
17時58分。人垣の一角に橋立の姿が見えた。
17時59分。聖堂の扉が閉じられた。

18時。
牧志がすうっと立ち上がって、口を開いた。
牧志 浩太
「時間だ」
その瞬間にあらゆる声が聖堂内から消えた。
佐倉 光
牧志の動きに集中する。
俺は決して素早いわけでも力が強いわけでもない。
一瞬の隙を突いて確実にやらなければ。

しくじった場合は最悪ラミアを召喚するしかないが……後のことを考えると色々面倒そうだからそれはやりたくないな。

注意深く牧志の動きを注視する。偶像は、どこだ。
牧志 浩太
「ありがとう。今日はよく集まってくれた」

牧志の声が静まり返った空間に波を打つ。
牧志 浩太
「今日は素晴らしい日だ。
祈りの心を一つにし、全てを捧げよう。
きっと、神は来てくれる」

その声は、来ないはずがない、という確信に満ちていた。
優美な仕草で広げられる両腕が、教団員たちの視線を引きつける。
牧志 浩太
「さあ、始めよう」

牧志はローブの懐に手を入れると、取り出したものを祭壇の上に置いた。
黒い鳥を象った塊── あの像だ!
KP
「あれです、あれがある限り牧志さんは神の存在を見続ける!
ああっ、それはいいことなんですけど……」

あなたの横で誰かが混乱したように呟いた。
どう聞いても羽河辺の声だが、牧志を含め誰も気づく様子はない。

混乱している場合か、と突っ込んでいる場合でもない。
今だ!
佐倉 光
皆が祈りのためにそれぞれの像に目をやった、その刹那を狙い
自分の像を振りかぶり、フードをはねのけながら飛び出す。
祭壇にできる限りの速さで駆け寄りながら、できる限りの力でもって自分の像を牧志の像に叩きつけようと。
牧志 浩太
「!」

その瞬間、牧志が反応した。
激しい怒りがあなたに叩きつけられる。

彼は身体で像を守ろうとした。
しかし、あなたの方が速い!

彼の手はあと一歩の所で届かなかった。
あなたの像と彼の像が激しくぶつかり、彼の目前でふたつに割れ、祭壇から転がり落ちてゆく。

すうっと、あなたの背後から、何かに見られているような嫌な気配が抜け落ちてゆく。
牧志 浩太
「あ、ああ……、」

牧志は呆然と、割れた石の塊となったそれが転げ落ちてゆくのを見ていた。サングラスの奥の眼から、つうと一筋涙がこぼれた。
佐倉 光
「地獄に戻るのは早いんだよ!」
ライト片手に手を伸ばす。
佐倉 光
「迎えに来たぞ、牧志浩太ァ!」
掴めるようなら手を掴む。
牧志 浩太
「あ、ああ、あああ……、そんな、そんな……、嫌だ、まだ、」

あなたの手が彼に触れる。しかし、彼はあなたを見ていなかった。
大粒の涙を流しながら欠片にすがりつき、ぶつぶつと何かを唱えようとする。
KP
「ああ、彼は招来の呪文を唱えるつもりです……!」
KP
あなたの脳裏に橋立の言葉がひらめいた。
記憶だ。
神の像は壊した。今の彼は強いショックを受けている。
今なら、何かを鍵に強く訴えかけることで、彼の記憶を呼び戻せるかもしれない。

例えばそれは、あなたが残したペンの刻印でもいい。
例えばそれは、手を掴む力そのものでもいい。
それか、例えばそれは、何をやってるんだお前は!! という相棒からの力強いツッコミでもいい。

KP
牧志は3ラウンド目の終了時に、招来の呪文を成功させてしまう。
それより前に、彼を〈説得〉する必要がある。
KP
〈説得〉でのロールとなる。チャンスは3回。
が、RPの内容に応じてボーナスが入る。盛大に! いっぱい! いくらでも!

今まで溜めてきた思いのたけを、ドン! とぶつけてやってほしい。

佐倉 光
「おい牧志、いい加減目を覚ませッ!」
腕を掴んで引っ張る。
佐倉 光
「寝ぼけてないで帰るんだよ! お前がいる場所はここじゃないって教えてやったろ!
部屋、見ただろうが!」
佐倉 光
「俺が分からないのか、相棒!」
牧志 浩太
「……?」
牧志は腕を引かれ、目に涙を溜めたままこちらを振り向いた。
サングラスが少しずれ、その向こうから彼の明るい色の眼が覗く。
佐倉 光
目を見るか、目を逸らすか、少し迷った。
しかし一刻も早く目覚めさせるには衝撃が必要かも知れない。
目をまっすぐにのぞき込む。
佐倉 光
「思い出せ、俺が佐倉だ!」
牧志 浩太
「さく……、ら」
びくり、と掴んだ腕が震えた。
覗き込んだ眼いっぱいに、あなたの黒い眼が映る。
彼はがくがくと肩を震わせて視界に映るものから逃れようとし、それでも逃してはならないと知っているかのように、あなたの眼を覗き込み続ける。
牧志 浩太
「あ、ああ、ああ、あ、」
牧志 浩太
「黒い……、黒い、黒い、真っ黒な、」

彼の記憶の中の何かがこじ開けられかけていた。
執着の背後にあった、何か真逆の感情が。
佐倉 光
〈精神分析〉したい。時間はないだろうし回復はなしでいいが落ち着かせたい。
KP
OK。回復無しでよければ+20%でロール。手番は消費しないものとする。
佐倉 光
1d100 63〈精神分析〉 Sasa 1d100→ 37→成功
佐倉 光
「大丈夫、心配するなっ。
味方は俺だけじゃない。
お前もこの場所も元に戻るんだ!」
牧志 浩太
牧志は目を見開いたまま涙を流しながら、あなたの白い手を掴もうとする。
佐倉 光
手を握り、『教祖』の場所から動かそうとする。
牧志 浩太
「いや、嫌だ、怖い、なんで……、もういないはずなのに、来てほしくて、連れ戻したくて、大事で、大事なのに怖い怖い怖い怖い怖いのに俺の相棒で、どうして」

彼は抵抗しなかった。
『その場所』から引きずられるままに動かされ、ぱらぱらと石膏のかけらが彼の黒いローブに降りかかる。
牧志 浩太
「連れ戻したかったんだ」

相反する何かにわめく彼の唇から、ほろりと言葉がこぼれた。
佐倉 光
「連れ戻す?」
佐倉 光
「もういない、って、誰のことを言っている?」
牧志 浩太
「連れ戻したかった……。
そうだ、分からなかったんだ。でも、すごく大事なものがあることは覚えてた。
真っ黒な何かしか見えなくて、すごく大事だった気がして、あっちに居る気がして、連れ戻したかったんだ。
呼べば連れ戻せる気がした」

彼はあなたの手を握り、ぽろぽろと涙をこぼす。
佐倉 光
「ったく、目茶苦茶心配したんだからな。
いきなりいなくなって、一週間もこんなとこで教祖やってるなんて」
佐倉 光
「帰ろうぜ、牧志」
牧志 浩太
「……、」
牧志はあなたの手を握ったまま、かたかたと指先を震わせる。
最後の一つ、その言葉を、どうしても呼べないようだった。
KP
〈説得〉+80%で判定。
KP
佐倉さんの〈説得〉技能値が17なので、ほぼ確定成功ですがファンブルファンブルですの意。>80%
佐倉 光
1d100 97 説得 Sasa 1d100→ 60→成功
牧志 浩太
「……『佐倉さん』」

がくがくと恐怖に肩を震わせながら、牧志はあなたの眼をじっと見つめ、最後の一言を吐き出した。
佐倉 光
「ああ、牧志!」
強く手を握って更に引く。
佐倉 光
「正気に戻ってくれて良かった」
牧志のサングラスを戻してやる。
佐倉 光
「さーて、ズラからないと」
周囲の様子をうかがいつつ、なるべく静かに祭壇を離れようとする。
ここは部外者がいていい場所ではない。
牧志 浩太
「あっ、そうだ謝らないと」
牧志は涙で顔をぐしゃぐしゃにしたまま、いまいち状況が掴みきれていないのか、まだそんなことを言い出す。

周囲の教団員たちは夢から覚めたかのように、不思議そうな顔で口々に戸惑った声を上げている。
KP
「ズラかれズラかれ。謝罪はいいよ、お互い様だ」
橋立が羽河辺の横で、あなた達に向かって親指を立ててみせた。
KP
「広間から出て下さい、開けておきました」
羽河辺がちょっと慌てて補足する。
佐倉 光
親指を立て、壁沿いにさっさと逃げ出す。
KP
あなたは二人に頭を下げる牧志を連れて、とっととその場を逃げ出した。
広間の扉を開けて飛び出せば、そこには不安定に揺らめく門がある。
門をくぐれば、そこはあの小さな空き地だった。
KP
そうしてあなた達は、大層色々あったが、ともかく自分達の家に戻ってきた。

佐倉 光
「はーーーーーーーーー」
家に帰り着いて、長く息をつく。
佐倉 光
「疲れた!」
牧志の肩に手を置いて、ぐっと腕に力を込め……
佐倉 光
その胸に耳を埋める。
KP
そこには少し速い、聞き慣れた牧志の心音があった。
牧志 浩太
「ごめん……、佐倉さん、本当にごめん。ありがとう。本っ当に、ごめん。助かった」
牧志があなたの肩に首を乗せ、繰り返し謝る。
佐倉 光
「生きてたからいいんだよ。
羽河辺と橋立のおかげだ。
あいつらが呼びに来て助けてくれなきゃ、
そのまま死んでたか化け物になってたみたいだし」
佐倉 光
「それにしても……」
牧志 浩太
「それにしても……?」
佐倉 光
「教祖はねーだろ教祖は。
どうしてそうなるんだよ」
佐倉 光
「つーか、なんで羽河辺が裏切り者なわけ。
俺、お前が神降ろしかなにかされて、支配されてると思ってたんだぞずーっと」
牧志 浩太
「…………ごめん。いや、本当にごめん。
本っ当に世話かけた。
あの二人にも酷いことしたのに、謝りそびれたな……」

牧志はすまなそうに、あの時の経緯を話し始めた。
牧志 浩太
「あの呪文を見つけて、教祖だ、って言えばその場を支配できるかな、とは考えてたんだ。

勿論本当に教祖になる気なんかなくて、呪文がうまく行けばよし、うまく行かなければハッタリかけてる間に逃げるつもりだった。自信はなかったけど」
牧志 浩太
「でも、あの像を見せられた瞬間に……、頭の中に真っ黒なものを押し込まれて、それしか見えなくなって、わけが分からなくなった」
牧志 浩太
「それでも呪文を使わなきゃいけないことだけは覚えてて、咄嗟に呪文を使ったんだ」

牧志は一度、息を吸う。
佐倉 光
「で、それが駄目なヤツだった、と……
まあ、そこはいいだろ。やらなきゃ生贄になってたわけだし」
佐倉 光
はー、牧志の音ォ……
牧志 浩太
「そうしたらその真っ黒なものが……、大事なものに見えたんだ。
なんでだろうな、直前まで忘れたいくらいに怖かったはずなのに、その瞬間に大事なもの、唯一覚えてた大事なものが、それだったように思えて」
牧志 浩太
「ごめん佐倉さん。たぶんあの時の俺、佐倉さんの記憶をそれと間違えてたな……。
忘れても大丈夫だなんて言っといて、こっちが忘れて間違えるだなんて、我ながら悔しい」
佐倉 光
「黒しか合ってねーじゃねーか。
俺のイメージそれしかないのかなぁ」
牧志 浩太
「そんなことはない。絶対にない、はず、なんだけど。ごめん……。そろそろ俺も腕に書いとくべきかもしれない」
佐倉 光
「……あ。そういえば。
忘れ物してないか? 教祖部屋にお前の荷物てきっっとーに纏めてたろ。
でもって俺が動かした後またなんか騒いでたろ」
牧志 浩太
「えっ?
ああ、そういえば、あれ置きっぱなしだ! 佐倉さんがくれたペンも、今度佐倉さんにあげようと思ってたやつもそのまま……、あああ」
KP
その時ぴんぽーん、とインターフォンが鳴った。
KP
牧志は何気に羽河辺からの情報(呪文の副作用)を共有されてないので、純粋に自分のやらかしだと思ってる。
佐倉 光
そういえばそうだった。
佐倉 光
「ん?」
顔を上げる。
インターフォンの向こうにいるのは誰だろう。
KP
「どーもー。お荷物でーす」
インターフォンの向こうにいるのは、顔見知りの配達員だ。
モニター越しに見せられた一抱えの荷物には、差出人の欄に『羽河辺』と書かれている。
KP
用品欄には『お忘れ物』とある。
佐倉 光
「お。どもー。そこ置いといてください」
KP
「はーい」
佐倉 光
「律儀なヤツ……」
呟いて間を置いてから荷物回収してこよう。
KP
荷物を回収すると、そこには牧志の荷物一式と、置いてきた物があればあなたの荷物も入っている。
一緒に黒い像が入っていたりはしない。
KP
「この度はご迷惑をおかけしました。
あの後橋立に怒られて、ちゃんと過激派の皆さんにはお仕置きしておきました。
お元気でお過ごし下さい。 羽河辺」

と書かれた紙が一枚入っている。
佐倉 光
「あそこに一番不要なのは神だと思うよ俺は……」
箱ごと牧志に渡す。
佐倉 光
「呪文が半端な欠陥品だったのはアレだけど、
ちゃんと解呪方法も教えてくれたしな。
過激派とやらをちゃんと抑えていてほしいものだけど」
ギャグシ??
佐倉 光
佐倉くたびれたからシロー呼ぶ前にもっかい胸に埋まっておこうと思ってる。
KP
色々と無理もない。お疲れ様、佐倉さん。
ギャグシのはずだったのに普通にシリアスになってしまった!
佐倉 光
この展開だと佐倉にとってはギャグシにはならないよ!
普通にホラー&サスペンスだった。
KP
本来はもっと全体的にドタバタの趣が強いんですけど、起きている出来事が普通にアレだったので&導入とラストシーンの流れはPCに合わせていじってもOK(作者様PrivatterのQ&Aより)とあったので自由行動にしてもらって合わせたところ、まったくギャグシになりませんでしたね……。すみません。
佐倉 光
いえいえー。これはこれで楽しかったし。
KP
楽しかったならよかった。KPもこれはこれで楽しかったです。
シナリオ想定だと、もうちょっとPCはKPCに呆れてる感じなんですよね。あーあー何やってんだアイツやらかしてんな……。みたいな。
でも佐倉さんと牧志だとそうはならないよなぁ。
佐倉 光
普通に深刻なんだものw
KP
それはそうなのよ。しょっぱな生贄にされかけてるし一週間帰ってこないしやばいもの呼ぼうとしてるし自分の事忘れてるし混乱して発狂してるし。
「知らない所で死なれたら怖い」って言った直後にこれだし。
佐倉 光
結局、さらわれたのも呪文が欠陥品だったのも牧志のせいじゃないし、欠陥品だろうと使わなきゃ死んでたかろくなこと起きてないのは確かだから、牧志を責める理由がないんだよ。
いくら自分のことであろうと、精神状態がまともではないときの行動は自分ではどうしようもないことなんか、佐倉はよく知っているしね。
そもそも牧志が弱ってたの知ってるし。
KP
使ってなければその場で生贄コースでしたしね。場所が異界で脱出もできなかったし。
佐倉さんもそれは味わったことがありますもんね。そういう所分かってるの強いな。

牧志 浩太
「欠陥品?」
荷物を取り出して確かめながら、その言葉に振り返る。
佐倉 光
「ああ。あれ訳してる途中だからまだミスがあって、使った本人にもかかるんだってさ。
だから神に魅了されちまって、周りの奴らはお前に魅了されてるし、それで自分を教祖だと思い込んだんだろ」
牧志 浩太
「……」
牧志 浩太
「あー……、それでだったのか、あれ……。
それであんなに急に……」
あ~……、と牧志は頭を抱えた。
牧志 浩太
「いや、本当に、面目ない……」
牧志 浩太
「……ありがとう」
佐倉 光
「ま、無事に終わってみりゃ、生け贄がいきなり教祖なんて面白すぎだよな」
牧志 浩太
「そう言われてみれば、割とぶっ飛んでるな」
あなたが混ぜ返してくれたのに乗って、牧志は顔を上げて弱々しく苦笑した。
佐倉 光
「思い出す分にはなかなか笑えるぜ?」
牧志 浩太
「帰ってこられてよかった。
教祖なんて柄じゃないし、あんなのの手を取りたいと思ったままなんて勘弁だ」
佐倉 光
「さてと、シローを安心させてやらないとな。
東浪見や波照間さんに東雲さん……浩司くんにも連絡しないと。
あと大学関係……」
牧志 浩太
「……そうだな。
俺が呑気なことしてる間に、随分探してくれたんだろ?
みんなに礼を言って、心配させたって謝らないと」
牧志 浩太
「って、浩司にまで聞いてくれたのか、もしかして」
佐倉 光
「捜索届まで出てんの。
前触れも連絡もなしで一週間いないってそりゃもう事件か事故なんだよ。
お前の場合特にさ。
記憶が急に戻るついでに今までのこと忘れてるって可能性もあるだろ?」
牧志 浩太
「……本当にな。そう考えると危なっかしいな、俺。
あの時の佐倉さんみたいに、腕に色々書いておこうかな」
佐倉 光
「結局本当に事件に巻き込まれていたわけだし、何か適当な言い訳考えねーとな。
それこそ記憶がすっ飛んで誰かに世話になってたとかでもいいかもな」
牧志 浩太
「そうするか。
浩司にも、みんなにも本当に心配かけちゃったな、今回。
もちろん、佐倉さんにも」
佐倉 光
「いいんだよ、無事で戻ってきたなら。みんなもきっとそうだろ」
さあ、シローを迎えに行こう、と伸びをする。
牧志 浩太
「ああ、行こう」
その傍らに、あなたと共に並ぶ。
佐倉 光
「そういえばお袋さんの誕生日、近いのか?
教祖の部屋でプレゼントっぽいやつ別の棚に入ってたの見たけど、
ちゃんとさっきの荷物に入ってた?」
牧志 浩太
「ん? ああ。そうそう。
母さんにもここ数年のことで随分心配かけたから、何か贈ろうって話してたんだ」
牧志 浩太
「大丈夫、ちゃんとある。
危うく神への捧げ物にしちゃう所だったよ」
佐倉 光
「そうか、良かった」
キャラ的に教祖かどうかはともかく、魔法と関係ないところでも好かれてた感はある。とはいえ
佐倉 光
「忙しすぎて、偶像なんて見てる余裕もなってる余裕もねーよな!」
牧志 浩太
「本当にな。
あの時はすっかり入り込んでたけど、今思うとちょっと……、困るようなこともあったし」
佐倉 光
終わってokです。
くれようとしている物、については荷物でぶった切られてスコッと頭から抜けた。
今何月なんだろう……
KP
展開次第では佐倉さんの誕生日プレゼントというのも考えてましたが、
 ・サザエさん時空でいま何月なのか不明
 ・誕生日そこまでメインにならなかった
 ・佐倉さんに何か贈るなら事前に聞きそう
 ・導入時の展開上の都合
で、こんなのになりました。
牧志 浩太
「で、誕生日のことなんだけどさ。
実はもう一つあって」
牧志は荷物の中から、小さな包みを取り出す。
牧志 浩太
「いつもありがとう、佐倉さん。
誕生日ってわけじゃないけどさ、浩司と話してたら、佐倉さんにも礼が言いたくなったんだ」
佐倉 光
「え!? むしろ最近……」
佐倉 光
「あー」
佐倉 光
「思い出してくれてサンキュ」
佐倉 光
「ああ、嬉しいよ。ありがとな!」
受け取って開けてみる。
KP
開けてみると、少し珍しいコーヒーのドリップバッグのセットと、耐水性の紙の手帳が一冊入っていた。
牧志 浩太
「佐倉さん、手帳に忘れちゃった時のためのこととか書いてるだろ。
役に立つかな、って思ったんだ」
牧志 浩太
「むしろ、俺の方が忘れちゃったけどさ、今回」
佐倉 光
「へー、明日の朝これにしよー!」
佐倉 光
「ちょうどいいサイズだ。ありがとう」
牧志の物ほど大きくも厚くもない、シンプルだが丈夫そうな手帳を嬉しそうにポケットに入れる。
後で早速今回のある意味面白い事件をメモしておこう……
牧志の心臓が動いていることの嬉しさも、
プレゼントそのものより、その心が嬉しかったことも。
牧志 浩太
「よかった。

……ああ、よかった。
帰ってこられて、よかった」

牧志は胸に手を当てて、嬉しそうに笑った。


『嗚呼、素晴らしき偶像!』
おしまい。



KP
~その後~
牧志 浩太
「ところで佐倉さん、俺がどこにいても追跡できる魔法のGPSとか持ってない?

取られないように体に埋め込めると、よりいいんだけど」
佐倉 光
「……えっ?」
佐倉 光
「……」
佐倉 光
「いや気持ちは分からなくもないけど……それ最早呪いだよな?」
wizなら《探魂カンディ》があるけど、女神転生系にそういうのはなかったと思う……あとはCoCかなー。
探魂カンディ》……対象の生死と現在地を知ることができる。
Wizardryで主に合流や死体探査に使われたりする。
牧志 浩太
「今回、佐倉さんも先輩も追えなかったみたいだからさ。
異界越しでも追えるようなものがあったらいいかな、と思ったんだよな。
で、今回みたいに俺がおかしくなっても、生きてる限り追い続けられるような」
佐倉 光
「あまりいい想像はできないしお勧めはできないけど……
まあ……考えとくよ。
何かの役には立つかも、しれないしな……」
牧志 浩太
「ありがとう。そういうのの世話にならずに済めば、その方がいいんだけどな」

牧志は苦笑して、話を終えた。
KP
果たして彼らに、平穏はあるのだろうか。


『嗚呼、素晴らしき偶像!』
今度こそおしまい。



KP
ありがとうございました!
佐倉 光
ありがとうございました!
どこをどうしたらギャグシになるんだこれ??
と思いながら遊んでました! 有り難うございました!
KP
すみませんギャグシにならんかった!
佐倉 光
なに、CoCでそういう呪いに関するしなりおでもやればいいの?w
KP
なるほど? それは面白いかもしれない。
どこに逃げても生きてる限り追跡され続けるって分かりやすく面白いホラーですしね。
CoCには割とありそう、そういうの。
佐倉 光
ぱっと思いつくだけでも時を超えるとのべつまくなし追ってくるわんことかいますしねー。
KP
ですねぇ。>のべつまくなし
心臓に呪いを埋め込まれて、心臓が鼓動し続ける限り追われる……みたいなのも面白そうだし、片方を見捨てれば片方は助かるみたいなのも面白そう。
報酬
KP
まずは生還報酬。
佐倉 光
はーい!
KP
佐倉さん:SAN回復:+1d10 + 羽河辺からのお礼(後述)
牧志:《不完全な魅了の呪文》を持ち帰るか、または呪文取得時に発生したSAN-5を回復

※それ以外の牧志のSAN減少などは、今回ややこしいので処理なし
佐倉 光
1d10 Sasa 1d10→10
KP
おおー。
佐倉 光
SAN 30 → 40
めっちゃ安心した。
あとプレゼントが大変響いた。
KP
よかった。
〇牧志が持ち帰れるかもしれない呪文

《不完全なセイレーンの歌声》(基本 P.266 参考)
効果は完全なものと同じだが、コストが以下の通り。
・発動ラウンド…… 2ラウンド
・消費 MP…自分のMP最大値ー 1 の値(MP10 なら 9MP 必要)
・発動後確定で狂気に陥り、目の前のものに魅了される。他人から〈精神分析〉を受けない限り解除されない。
佐倉 光
セイレーンか……
随分と因果な。
KP
なのです。実に因果。
牧志がCoCの探索者となる最初の事件で、牧志を『間接的に殺した』呪文である。
佐倉 光
あとあの時〈精神分析〉成功してたな、なにげに。
それはもう+70いただけようというものだ。
KP
あそこ、間に〈精神分析〉挟んだせいでややこしくて失礼しました。
これどうしようかなぁ。持ち帰れば役に立つ機会はあるかもしれないけど、永続狂気が発生しちゃうんですよね。
佐倉 光
永続つくのかー
KP
〈精神分析〉成功すれば解除できるので、〈精神分析〉で粘りまくれば解除できる。
ただ時間で解除はないんですよね。魅了対象によっては大変なことになる。今回みたいに。
佐倉 光
うーん。目隠しをして使ったら目隠し外した途端に発動するのかな。
KP
その場合は目隠し外した途端に発動でしょうねぇ。
佐倉 光
そこに鏡を出してナルキッソスに
と思いきや鏡に魅了される。
KP
鏡を自分の求めるすべてだと信じちゃうのなかなか大変。
佐倉 光
大体魔法を使うならかけたい対象を視界に入れるだろうしなー
大変ややこしいことになりそう。
KP
セイレーンの歌声は<聞いた者>が対象なので、そこは結構セーフですね。
佐倉さんの胸に顔をうずめて他のものが目に入らないようにしながら歌うとかしないといけない。
あ、あと羽河辺からのお礼はこれです。
受け取ってもいいし受け取らなくてもいい。

《あの世からの漁夫の召喚、従属》※オリジナル呪文
コスト……自分の POW の半分の値の MP(10 なら 5)/SAN-5

あの世からの漁夫(マレモン P.17 参照)を一体召喚し操ることができる。
あの世からの漁夫を見た術者以外の人物には 《SANチェック(0/1D6)》が発生する。
あの世からの漁夫は 1 日以上その場にとどまることはなく、1 日が経過すると元の場所へと帰る。

姿を見るたびに 75%の確率で夢を見始める可能性がある。
呪文の使用後 1D100 で 75 以下の数字を出すと【後遺症:夢】を獲得する。

【後遺症:夢】
呪文を使用した際の後遺症である。
毎晩グロス=ゴールカに関する悪夢を見る。0/1 の 《SANチェック》 が毎晩発生する。

解消するには 5 日連続で〈精神分析〉成功する必要がある。(この処置は当人以外でも行える)
〈精神分析〉失敗すると 1D2 のSAN減少が発生し、また 1 から治療をし直さなければならない。
佐倉 光
いらないwww
いらないけどもらっとくね。研究対象にはなるだろう。
KP
あ、受け取る場合は〈神話〉知識+2%も一緒についてきます。
佐倉 光
あー、じゃあやめとくかw
知的好奇心の代償にはちょーっと重すぎる。
KP
結構なマイナー神性の呪文ですしね。しかも内容的に、これを研究するということは鳥の神への知見を深めてしまうだろうし。
牧志はもしかしたら何かに使える機会があるかもしれないし、呪文を持ち帰っておきます。
佐倉 光
危うい魔法だけど、使い方間違えなければ害は少なめだから……
佐倉 光
結局彼らは信じているものは危なっかしいけど平和にやってたんですね。
KP
なのです。

KP
今回の真相……はほぼ劇中で出てきたとおりですが(ちなみに牧志が羽河辺から盗んだものはマスターキー)
佐倉 光
なるほど。途中で何か探してたのは?
紙きれ手放した後
KP
紙切れを手放した後は、あれはこっそり教団内を探索していました。
呪文を使えるとすれば一か所に全員が集まるタイミング=生贄にされる瞬間のみのため、それに賭けるよりも確実な方法がないかと探していたわけですね。
佐倉 光
なるほど、危険を少しでも減らすために足掻いてたんだ。
KP
その後おとなしく生贄になったのは無力化されたわけではなく、他に確実な方法が見つからなかったため、呪文を使える瞬間を狙って自ら捕まりました。
佐倉 光
つまりあれは半分は演技だったわけですかね。
わざと捕まったけど像で記憶を飛ばされちゃった?
KP
そう。わざと捕まったけど像を見せられた瞬間に発狂して記憶が飛び、かろうじて呪文を使ったものの、今度は呪文の負荷で偏執症の狂気を発症してしまい、さらに呪文の副作用で神に魅了されてしまいました。
佐倉 光
ぐっちゃぐちゃだ。
KP
出任せだったはずの「俺が教祖だ!」を魅了と発狂と教団員たちの「教祖様!」で自ら思い込んでしまった牧志は、偏執症のせいで不安と妄想にかられ、羽河辺を裏切り者だと思い込んでわけのわからない糾弾を始めるのですが、みんな魅了されてるせいで内容が意味不明でも信じ込んでしまった、と。
佐倉 光
羽河辺さんへの罵倒は完全に妄想だったのか。
まあ良かったけども。おかげで彼に地位が戻れば安心できる。
KP
です。正直内容は意味不明なので、呪文への【POW】抵抗に成功した橋立は「何言っとん」と思っていましたが多勢に無勢、羽河辺をどうにか逃がすことしかできませんでした。
佐倉 光
二人は単に抵抗成功したのか。
KP
です。あの二人は教団を設立した人物なので、それなりに【POW】があるのだと思います。
詳しくはNPC紹介で。

そして羽河辺は命からがら教団から逃げ出し、牧志が完全に正気を失う直前に吐き出した「佐倉さん」という言葉を手掛かりに家を特定して(羽河辺、超がんばった)家までやってきました。
さすがにそれだけで特定されたらSUPER怖いので、過激派の足取りを逆に辿ったなどもしたんだと思いますが、それなりに実力者です。実は。でも押しは弱い。
佐倉 光
特定に一週間かかったか。
KP
さすがに手掛かりが少ないですからね。
佐倉 光
どうして魅了の呪文なんて研究してたの……
KP
あれはシナリオ内では語られていないので、単純によりよい信仰生活を求めて色々研究していた本に一緒に載ってたんじゃないかなーと思います。
佐倉 光
最初は魅了だと思わなかったのかも知れないかー
過激派ちゃんとシメておとなしくさせといてよね……
KP
ほんとにね。
というわけでNPC紹介。
■羽河辺裕野(うかべゆうや)
佐倉 光
変に可愛い
気の弱そうな青年のイラストでした。
KP
40 歳(見た目は 20 歳前後) 男性

グロス=ゴールカ(マレモン P.170)を崇拝するアンタルクトス教団の教祖。
自ら信仰する神のために祈りを捧げる場を設け、敬虔に祈りを捧げている穏やか狂信者。

おどおどしており腰が低く、教祖らしくはないが信者を想う気持ちはまっすぐなもので良き教祖である(?)

他人に迷惑をかけてまで神を呼び出す必要性を感じていない(祈りを捧げ、精神を捧げることを目的としている)ため、「神に会いたい」といった考えの過激派とは上手くいっていない。
過激派の行動を止めきることもできずアワアワ……としていたところ牧志に教団を乗っ取られた。

事件が解決した後は過激派とは決着をつけ、穏やか信仰生活に戻るのかもしれない。
純粋なので神に傾倒したし佐倉さんが牧志を取り戻した瞬間には流されて感動して泣いていた。
牧志には終始怯えている。怖いよ。
KP
単純に「純粋だから神に傾倒しちゃった」ということらしいです。
佐倉 光
なるほどー。
弱いがいいひとではあるんだろうな。
害がないからいいんだけど、それだけに過激派が台頭したときが心配だね。
精神を捧げ続けることで変容するんだろうか?
KP
そこについてはあれ以上語られていないので、詳細不明です。あれ書いた人がそう思っているだけかもしれないし。
(「なる」というのはマレモンに記載がないので、シナリオオリジナルっぽいです)
佐倉 光
なるほどなるほど。知らない神格だから何が起こるのか中の人にも分からなくて怖いヤツ。
KP
私もこのシナリオで初めて見ました。あの像とか夢はマレモンにあるやつですね。
マレモン読んでると本当に知らない神性や種族が色々いてへええぇーってなる。
KP
■橋立朽槻(はしだてくちき)
40 歳(見た目は 20 代後半) 男性
アンタルクトス教団の古参。羽河辺と共に教団を設立した人物。
新人信者の面倒を見ることが多く、今回も佐倉に声をかけた。

羽河辺に全幅の信頼を寄せているので彼が教団を裏切ったなどとは考えていないが、同じくらい心配もしているので「でも乗っ取られたりはしそうだな…」と思っている。
【POW】 対抗に成功したためセイレーンの歌声の影響を受けることなく、牧志に疑いの目を向けていた。
佐倉に協力してくれるのは「教団の穏やかな生活のため」であり、そのためには牧志は不要、羽河辺は必要だと考えている。

本来は突っ込み気質なので佐倉と牧志が盛り上がってても「……」と思っているが空気を読まずつっこむと顰蹙を買いそうなので黙っている。
KP
▽「橋立が神を信じている理由」はシナリオでは語られていません。KPの解釈で埋めたものです。
佐倉 光
おかげでなんか辛い過去が生えた。らしい。
あまりにもまともすぎて黒幕じゃないのかと疑いの目をむけたりもしたな。
KP
生えた。規約では「NPCの性別・設定はシナリオギミックだから、性別・設定の大幅な改変はNG」なんですけど、今回はここちょっと語らせたからといってシナリオに差し支えるとは思わなかったのと、「描写を盛るのはOK」の範疇かな、と思って入れました。
そのせいで余計にシリアスになっちゃったけど……。
KP
橋立はまともなひとですからねぇ……。ツッコミ気質というだけある。
佐倉 光
協力して貰えなければ普通に牧志死んでたし、感謝してるよ。
あの割と追い詰められた状況でまともに話せる人と作戦会議ができたということで、随分と佐倉の精神の支えになったと思う。
KP
敵地で一人きり、牧志は自分のことを忘れている(牧志も敵)という状況でちゃんと話せる人と協力できたのは大きいよなぁ。
佐倉 光
牧志くんにさっさと話しに行って、正気に戻った牧志とガクブルしつつ脱出の機会を探すシナリオなのか、それとも儀式のクライマックスで「くらえ!」するシナリオなのか、夜中探索あたりまで迷ってました。
まあ、過激派の台頭で困ってたら助けに行ってやってもいいよ。ちょっとくらいなら。世話になったし。
あ、これ分岐ってあるんですか?
KP
分岐は基本、「導入の行動によってラストシーンの説得時の展開がちょっと変わる」というもので、エンドA~Cという名前はついていますが大きな差はありません。

あとは3ラウンド以内に〈説得〉できないと、牧志がグロス=ゴールカの召喚に成功してしまい、あっさり喰われてロストします。つらい。

▽ここの「3ラウンド」は改変で、本来は2ラウンドです。
シナリオにも
「RP の内容に応じてどんどんプラス補正を入れてほしい。最大 1000 くらい」
「あまり踏まないでほしいがこうなっては仕方がない! 召喚だ!」とあるので、
ここは伸ばしてもいいだろう! と思い、ダブルファンブルしてロストエンドになるの怖かったので1ラウンド伸ばしました。
佐倉さん結構ダブルファンブルするんだもん。
佐倉 光
すまない。
いやほんとこういうとき平気でファンブル出るから怖い。
ただ出るだけじゃなくてダブルで出たりするのおかしいだろ!!!
KP
そうなんですよ。佐倉さん結構平気でダブルファンブルするから。
ここはダブルファンブルでロストエンドさせるのはシナリオ的にも本意じゃないだろ! と思って伸ばしちゃいました。
トリプルファンブルしたらしゃあないな、でも怖いな…… って割とずっと怖かった。
佐倉 光
『あまり踏まないでほしいが』ってなんだろう?
KP
あ、それは「あまりこのエンドには行かないで欲しいが、失敗しちゃったらしょうがない」という意だと思います。
(エンドを)踏まないでほしい じゃないかと。
佐倉 光
ああー。
なるほど理解。折角楽しくギャグシに来たのにロストは哀しいですよね。
ギャグじゃなかったけど(小声)
あまりにもシリアスになりすぎたので、最後ちょっと佐倉の様子をおかしくしてバランスを取ろうと試みました。
KP
お手数をおかけしました&ありがとうございました。
こちらも描写でたまにバランス取ろうとしてたけど無理だった。
KP
▽ルート分岐
導入の行動によって微妙に分岐します。

A 牧志の行方を調べる
B 警察に連絡する
C 牧志の部屋に侵入する

それによってラストシーンの行動が
A 「KPC が自分を好きだということを信じて説得(口説く)する!」
※喧嘩する、信頼に訴える等、PCに合わせて自由に改変可

B「知らん! 駄々っ子には暴力だ! 説得(物理)する!」
C「丁度よく弱みが見つかったのでこれで説得(脅迫)する!」

になります。
佐倉 光
ああー。
性癖暴露大会になるかも知れなかったんだ。
KP
なのです。手掛かりを求めて牧志の部屋に入っていたら、意外と過激な性癖本 or 唐揚げレシピ本がよからぬ場所から出てくる予定でした。
一週間も牧志行方不明になってたら佐倉さんはあらゆる行動をとるに違いないから、「最後に取った行動は?」と聞いて、それで分岐ということにしました。
基本的には〈説得〉ロールなのですが、ルートBの場合のみ物理でしばき倒すことになります。
佐倉 光
じゃあ性癖とかはソッと見なかったことにしたかも。
KP
したかも。ひっそり佐倉さんの心の中に牧志の性癖 or 唐揚げが仕舞われているかも。
ここは「KPCが正気に戻りそうなものがあれば存分に使ってOK、ルートはシナリオの選択肢として用意しているだけでこだわりはないです」という作者様Privatterでのコメントがあったので、もし導入がルートB的な行動でも、シナリオ中での流れが説得ならそれに合わせるつもりでした。
なかをとって、ひたすら唐揚げを食べる口を映した写真集とかがあるかもしれない。やばい。>牧志の性癖
佐倉 光
そもそもどうしてそんな写真集が存在するのか。
まあエロいような気がしなくも? ない気が? ……はて。
佐倉がBルートは無理ぃ
正面から喧嘩なんて無理だってもう対の時に思い知ってるから!
KP
食事をするという行為と肉には一定のエロさがあるので、需要はある……かも…… しれ ない ? >そんな写真集
世界のどこかに唐揚げにフェティッシュ発症した誰かがいたのかも。

ラミアねぇさんに《悪魔のキス》してもらうしかない。>Bルート
ラミアねぇさんに《悪魔のキス》……佐倉が召喚できる悪魔、ラミアの得意技。相手を麻痺させるのだが、恐ろしいことに人間の男には100%当たるのだ。
メガテン継続CoCではその便利さ故にそこそこ出番がある。
佐倉 光
ああ、今回腕輪COMPは持ってましたからね。
祭壇に悪魔連れて殴り込みとかヤバすぎでしょ!
一番大事な儀式のまっただ中に偶像で偶像ぶっ壊した挙げ句教祖攫うのもヤバいですけど。
KP
そうそう。今回はフル装備での突入ですから。
それでも教団全員+牧志と殴り合おうとしていたら危なかったでしょうけど。

そもそも生贄が教団乗っ取ってる時点で相当やばいのでしょうがない。
佐倉 光
わけがわからないよ! そりゃ羽河辺さん「あわあわあわ」ってなるよな。
KP
突然教団員が生贄連れてくるわ、教団員みんな元生贄を「教祖様」してるわ、突然わけわからんこと言われて裏切者扱いされるわ、全員それを信じちゃうわですからね。
佐倉 光
でも牧志が教祖だからそんなに教団内の雰囲気変わってないw
佐倉がこの立場になってたら「もっと真面目にやれや」って環境の改革に走っていたかも知れない。
KP
なるほど教祖になっちゃったのが牧志でよか…… った?
佐倉 光
そもそも自分が教祖であることを信じられるかどうかが疑問だけれど。
KP
佐倉さん我が強すぎて魅了されても「教祖」にはならなさそう。
牧志も我は相当強いけど、慕ってくれる教団員たちに優しさを発動しちゃったからなぁ。
佐倉 光
『外敵』からみんなを守ろうとしていましたからね
KP
そうそう。みんなの居場所を守りたい、ってなってた上に、佐倉さんへの感情を魅了で神に上書きされてしまって、「こっちに連れ戻したい」「あっちに行きたい」ってなってた。
佐倉 光
難儀だなー
信徒たちが多かれ少なかれここの環境を必要としているのは牧志だったら分かっただろうしね、より強く守ろうとしてしまったんだなぁ。
KP
教団員たち、悪気は何らないのに「教祖様!」って呼び続けることで牧志の狂気を強めてしまうし。
佐倉 光
そういえば佐倉が上でメタルギアしてるときに、夜中に会いに行ったら、やっぱり不審人物または狂気的ファンとして追い出されてたのかな。
KP
あ、実は全員眠っている間なら教祖の部屋に侵入できます。なぜなら見張りも神の夢を見てうんうん言ってるし、狂気的ファンも神の夢を見てうんうん言ってるからですね。
佐倉 光
あー
夜中は悪夢のお時間だった。
KP
そう。夜中は例外なく全員悪夢のお時間。
侵入するとベッドで魘されている牧志を見ることができました。
佐倉 光
起こせるのかなそれ。
KP
一応起こすことはできます。寝ぼけてよくわからない返事する。でも半分悪夢の中なので、佐倉さん見て苦しそうに笑って「神様」「絶対連れ戻すから」って言ってまた眠る。
佐倉 光
なるほどー。つらい。
あ、外に何か徘徊してるかもって話何だったんでしょう?
単にここから出ないでねって事だとは思いますが。
KP
あ、あれはただのフレーバーですね。徘徊しているわけではなく、外は異界で不明確な場所ですよ、ということの示唆です。>偶に物なくなる、出ちゃいけない
佐倉 光
ああー。
一応不審すぎる動きすると外に追い出されちゃうこともあるかなと思って慎重にやってましたね。
KP
あまり派手な行為をしたり、牧志の警戒を煽るようなことをしていたら羽河辺のように追い出されていたでしょうね。
その場合、橋立と協力関係になっていれば彼が再侵入の手引きをしてくれたと思います。大っぴらには動けなくなったでしょうが。
佐倉 光
ふむふむー。
牧志君にもカラスっぽいと思われているのか佐倉……
KP
そこは真っ黒な恐怖を頭の中にねじ込まれてわけわかんなくなっちゃったせいなので……。でもカラスっぽいと思ってるとは思う。
ハロウィンの時とか、佐倉さん自称も割とそういう方向だし。
佐倉 光
そういえばそうだった。
KP
あ、一応橋立の協力を得るには条件がありまして、「自分が羽河辺の協力者であること」「牧志を連れ帰りたいこと」の開示が必要です。

とはいえ佐倉さんのぶっちゃけが相当早かったために、ここはスムーズに進みました。
佐倉 光
なるほど。
相手の狙いは分からなくてもオープンにして不利になるような情報ではないと判断しましたね! 
例えば橋立が牧志を排除して教団の乗っ取りをしたいと思っていたとしたって、牧志が排除される=状況が動くきっかけを作れるわけですから。
KP
確かに、それでも状況が動くきっかけにはなるんだ。あそこはナイスプレーでした。
あ、そうだ、ナイスプレーといえばもう一か所あって。
佐倉 光
なんだろ
KP
牧志の像はラストシーンで壊されますが、佐倉さんの像については壊さないまま終わった場合、像を壊すか5日連続で〈精神分析〉成功するまで悪夢を見続けます。
佐倉 光
あー。
KP
が、「佐倉さんの像で牧志の像を壊す」というナイスプレーがあったために、ここは一気に解決しました。かっこいい。
佐倉 光
佐倉の像も壊すつもりではいたけど、「破壊するなら武器も欲しいな、調理器具でも借りるか?」→「いや丁度いいのあるじゃん」ってすぐ固まりました。
一応教団員として動かなければならない以上ぎりぎりになるまで像は壊せないなと思っていたから。

そうなると夜間の探索あたりで、寝るときに自分の像を遠ざけるために『資料室』か『書斎』にシレッと『置き忘れて』こようかなと随分迷ったんですよね。
やってたら『資料室』から自分の像回収できなくて破壊できなくて困ったかも知れない。
KP
やってたら終わった翌日に悪夢見て「アッ像」って気づいてたかもしれない。
一応、羽河辺に連絡を取ればちゃんと見つけて壊してくれますし(ただし後始末でドタバタしてるので一週間かかる)、精神科にかかればプロが〈精神分析〉してくれたと思います。
佐倉 光
なるほどなるほどー!
羽河辺に連絡……とるのが大変そう? いや結構オープンなのかなあそこ。
KP
律儀に忘れ物届けてくれたくらいだし、「連絡を取りたい」と望んでそうするなら羽河辺がキャッチしてくれるんじゃないかなと思います。
佐倉 光
牧志にはただでさえ精神ぐちゃぐちゃにされているのに、部屋に何者かが入り込んだ上物動かしてメッセージ残していくなんていう恐怖体験させてスマンカッタ。
ちょっとずつ揺さぶっていった方がいいかなと思ったんだよー!
KP
そのおかげで記憶が戻る糸口になったからいいんですよ。ありがとう佐倉さん。
あれと佐倉さんのアクションのおかげで、少しずつ記憶が揺さぶられて、ラストシーンにつながったと解釈しています。

途中の「子供なんていたっけ?」あたり、まさにそうですね。
佐倉 光
色々気を遣って発言していますね。
今を否定せず、同時に本来自分がいるべき場所について発言してる。
「お前がいるべき場所はここではない・お前は教祖ではない」という発言はあんまりしていないと思う。
うーん、多分。少なくとも中の人はそのつもりだった。
KP
そうそう。佐倉さんすごく注意してくれていたと思います。少なくとも「教祖ではない」という発言を残したのはノートの上だけだった。
牧志を下手に混乱させると牧志の立場が危ない、っていうのに気づいて少しずつ揺さぶりをかけているあたり、佐倉さん相当頑張っていたし怖かったよなぁ。
佐倉 光
牧志が我に返った時の行動によっては生贄に逆戻りだと思ってたからなぁー。
ちなみにノートはちょっぴり悪乗りしてた。ごめん。
アレでも大分表記丸くしたんだ。
KP
あれはめちゃくちゃ熱かったけど、偏執症発症してる状態で部屋に侵入されたから牧志が発狂しましたね。>ノート
佐倉 光
あとそういえば椅子とすり替わる信者についてツッコミ入れる余裕がなかったなw
KP
牧志が聖堂に行って教祖の椅子に座ったら、なんだか生暖かくて尻の下からフスーフスーって息が……>教祖の椅子とすり替わるの禁止事件
佐倉 光
うんまあ……嗤えない。(牧志の胸に埋まりつつ)
色々と災難だったな牧志。美術館でも行くか?
KP
一体何が起きちゃうんです? 行こう。
あ、そして今回の改変ポイント。シナリオの中核は変えていませんが、いろいろあります。
KP
▽改変ポイント
以下のようなものが主体です。
 ・導入/ラストシーンのルートをPCに合わせて改変
 ・〈説得〉技能が必要な個所の〈言いくるめ〉での代替、または判定のスキップ 
 ・スムーズに捕まってもらう&導入で一週間行方不明になってもらうための舞台改変
 ・シナリオで語られていないバックグラウンド/描写の盛り倒し
 ・牧志の発狂描写の盛り倒し
 ・流れを自然にするために呪文の効果を小改変
 ・流れを自然にするためのイベント順序などの変更
佐倉 光
色々調整入ってる!
なかなか攫われるだのなんだの難しいんですよね。
KP
大きい所、「教団があるのが異界である」「牧志が封印巻きにされてる」は改変です。
元々は普通に町外れにあるんですが、それだと佐倉さん一週間待たずに辿っちゃうから。

これはシナリオ途中で「そうだ脱出しよう」って逸れてしまうこともなくなるし、牧志が途中で脱出を敢行しなかった理由にもなるし、割と効果的に働きました。
二人とも警戒心強いし、攫われることはできても一週間ぼーっと「いないなー」ってやらないですからね。
佐倉 光
なるほどねー。現実にあったら、牧志絶対夜中脱出できたときに何としてでも帰るしね。
佐倉も迂闊に派手な動きができないし助けを呼べないし、そんな異様なのに中身は仲良しサークルじみてるのが面白かったです。
KP
そうそう。教団が暢気なのと教団員達も暢気なの、教団内が過ごしやすい雰囲気なの(羽河辺が頑張った)はシナリオ通りなんですが、教団内の描写や、教団のバックグラウンドは盛り倒しました。
佐倉 光
今までで1日2日で既に命の危機がざらだったのに一週間放置はない!
異世界だからこそ安らげる人たちがいたのかな、って思いましたねー。隠れ家だったのかなと。
KP
そう、ない! ので敵が一枚上手になってしまいました。もともと「穏やかな生活」のために逃げ隠れしている人達なので逃げ隠れがうまい。あとテンションアゲアゲなって超がんばった。

そうそう、教団のバックグラウンドについてはシナリオで語られていないんですが、この卓ではそういう解釈です。
何かしら外で生きていけない人達が羽河辺に手を取ってもらって、教団員となってあそこで穏やかに暮らしている、っていう。
だから熱狂しすぎてストーカー化する信者がいたり、ちょっと不安定な所があるんですね。
特に益もなく指針もくれない神様を信じてずっと精神を捧げている理由って、「発狂して魅入られてしまっている」「あそこでしか暮らせない理由がある」「何か信じるものが必要」なんじゃないかという解釈。
佐倉 光
神が何もしてくれなくても教祖は面倒見てくれそうだし。
KP
羽河辺はまた穏やかに彼らの面倒を見て生きていくでしょうしね。ただ、橋立に怒られて、今度はのべつまくなく手を伸ばすのはやめ、手の届く範囲の人数だけでやっていくと思います。
羽河辺が手を差し伸べすぎて教団の人数が増え、コントロールできる範囲を超えてしまったのが今回の発端なんじゃないか、という感じ。
佐倉 光
ああー。過激派なんて教祖の考えに全然合ってないうえ彼の意向を無視しているわけですもんね。
完全に反乱だもの。
KP
そうそう。外から生贄をさらってくるなんて、隠れ家にとっては危険な行為でもありますしね。あぶない。
それに羽河辺は他人に迷惑をかけたくなかったわけだし。
佐倉 光
牧志がどうこうする以前にガチ反乱起きてる。
KP
でも当人達は「神様に会いたーい」「会いたーい!」「結果がほしーい!」だけっていう。
そう。牧志がどうこうする以前にもう反乱起きてた。
コントロール不能になってるのに「話せばわかる」してる羽河辺見て、たぶん留守か何かから戻ってきた橋立が「んにょわ」ってなって事態の収拾に動くも時すでに遅かった。
佐倉 光
大変だったな橋立も。
KP
橋立にとっても協力者が得られてよかったでしょうね。橋立は羽河辺の関係者として牧志にマークされてたので。
KP
あ、あと改変で呪文の効果を少しいじってます。本来は「発狂して自分を教祖と思い込む」だったんですけど、発狂だけで牧志のキャラが色々変わりすぎなので、「魅了が跳ね返って神に魅了された」ということにしました。
佐倉 光
神を愛してしまったのなら仕方ないのです。
KP
ちなみに聖堂に鍵がかかっている理由や、教祖の部屋に見張りがいる理由について、場所を異界にしたせいで「?」になってしまったので、熱狂的過ぎるファンのせいということにしました。

教祖の部屋の棚のメッセージカードをよく見ていた場合、やばい感じのカードを発見できました。黒々とした文字でいっぱいのカードとか、赤黒い色で染まった牧志の似顔絵とか、「教祖様の椅子にしてください!」ってカードとか。
佐倉 光
椅子。
KP
そう椅子。教祖の椅子とすり替わる行為は禁止事件の犯人。
佐倉 光
ああ、外敵用の警戒だったんですねあれ。
KP
部屋の見張りや聖堂の鍵は熱狂的過ぎるファン用の警戒ですね。
監視カメラは万が一外敵が侵入したとき用。
KP
シナリオでは語られていないんですが、もともとは両方とも外敵用の警戒だったんだろうなー、と思います。普通に町外れにあるんなら確かに必要だろうし。
のわりに管理室は入室自由だけど。
佐倉 光
まあその手前の部屋施錠されてますし。
予備鍵が雑に隠されてるけど。
KP
施錠されてて見張りのいる教祖の部屋からしか入れないから安全! と思いきや鍵が雑だった。
なんでだよ、ってなっちゃうところ「羽河辺ならやりそう」で納得できてしまう羽河辺のキャラ性である。
佐倉 光
余程奇跡的に優秀で奇跡的に抜けてるんだろうなぁ。
KP
ですねぇ。
なにげに二人とも寿命伸ばしてるっぽいし。
佐倉 光
えっそうなの?
あー本当だ
KP
■羽河辺裕野(うかべゆうや)
40 歳(見た目は 20 歳前後) 男性

■橋立朽槻(はしだてくちき)
40 歳(見た目は 20 代後半) 男性

ってそういうことかなって。
佐倉 光
実年齢と食い違っているのか。
KP
そうそう。
佐倉 光
なるほど頼りになったはずだ。
羽河辺は……わかんない。
KP
羽河辺は……癒しスペースを作るのには超がんばった。なお食堂のメニューも羽河辺発案だそうです。そのせいで教祖が牧志になってからメニューが変わってる。
佐倉 光
なるほどなるほど。裏切り者の仕事が消されてた。
KP
あと単純に牧志が作り慣れないメニューだったかもしれない。
佐倉 光
ああー。その日当番だったとか言ってたっけ。
全員分作ったのか!
あの日の朝ご飯は食べ慣れた味だったんだなぁ。
そこちょろっと描写足そうかな。
KP
だったんです。食べ慣れた味。
おっ、やったー。>描写
細かい描写は盛りまくってますし、流れが自然になるように小改変はしまくってるんですが(イベントの発生時刻をいじったりなど)、大きな改変ポイントはこの辺かな。
佐倉 光
ありがとうございました、楽しかった!
KP
こちらも楽しかった! ありがとうございました!
牧志は今回はデータ処理していないので、成長は佐倉さんのクリファンだけかな。全部〈目星〉だ。
佐倉 光
1d100 98〈目星〉 Sasa 1d100→ 5→決定的成功クリティカル)!
1d100 98〈目星〉 Sasa 1d100→ 89→成功
1d100 98〈目星〉 Sasa 1d100→ 67→成功
佐倉 光
はい。
よくみえるね!
KP
みえますね!

ひとこと
佐倉 光
こうなったらもう実力行使だ。
ぶん殴って声を届かせる!


【置】CoC『blood red decadence』Side:B 牧志&佐倉 3

「そりゃ誰だって死にたくないよ。俺だってそうだ」

CoC『Switch』子供佐倉&牧志 1

またかよ。またかよ。準備してもこうなるのかよ。
意味ねーじゃん!?

CoC『静寂舞手』佐倉&牧志 10

「次の出し物は何だよ。何か見せてくれるんだろ?」

【クトゥルフ神話TRPG】
本作は、「 株式会社アークライト  」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc.
PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION 「クトゥルフ神話TRPG」


CoC『VOID』継続『探索者格付けチェック お正月スペシャル改』 1

「年の瀬になんてものを……」

CoC『ペルソナ 勝利の塔』2-01

「単位はまぁ……登頂すればなんとかなるんじゃないか?」

【置】CoC『俺の部屋のカーテン幅が足りないんだが』 佐倉&牧志 1

「ちょっとやりすぎたみたいなんだよ……」