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こちらには
『嗚呼、素晴らしき偶像!』 のネタバレがあります。

佐倉 光

サマナーで悪魔退治屋。ハッカーでもある。
基本、知性・理性・効率、そういったものを重視する冷静な青年。とある事件より、体中の痛みに悩まされている。
基本悪魔を召喚して戦うが、悪魔との契約のカードを使ってその力を一時的に借りることもできる。

巻き込まれ体質らしい。
最近牧志への奇妙な執着に囚われており、心音を聴かずにはおられない。

牧志とは友人。


牧志 浩太

お人好しで温厚、だが意思は強い好青年だったが……。
とある事情で二年より前の記憶の大半を失い、代わりに悪魔使い波照間紅の記憶を持っている。
首から胸へと続く奇妙な【契約】の痣がある。たまに痛むという。
生贄体質らしく、事件に巻き込まれることが多い。

最近自分の瞳に恐怖を抱いており、映るものを見たがらない。あまり見える状態が続くとそれへの破壊衝動が芽生える。

佐倉とは友人。


とある事件以来、特殊な事情のため二人が面倒を見ることになった少年。
超美形で類い希な理解力と知性を有する。
年齢は7歳程度。生育環境が特殊だったため、一般的な教育を受けていないので、言語が年齢の割に幼い。最近になって急に一般的な生活を送り始めたので、外界への興味が強い。


開始前
KP
「タイマンに近いがソロシナリオ」というのは、「KPCがシナリオに沿った行動を取る必要がある」という意味だそうです。

つまり、展開によっては牧志がたいへんなことになる。
佐倉 光
ぇぇ、大丈夫かな。
KP
「お前ぇー!!」ってなるかもはしれない。
佐倉 光
説教案件なのか発狂案件なのか怖いなぁ!
KP
ウフフ。

KP
そういえばこれ推奨技能が〈説得〉ですが、RPボーナス入れられるのでそこは大丈夫です。
佐倉 光
〈説得〉なんてないぞー!
おかしい割と色々〈説得〉してきた気がする。
KP
RPをいっぱい積めば積むほどボーナス入るので大丈夫。
割と色々〈説得〉してる気がする、佐倉さん。

KP
そういえば「嗚呼、素晴らしき偶像!」にて、ルート次第なんですが、ルートによっては「牧志が佐倉さんに知られたくない秘密」が出てくるんですよね。

……今すごく「なんだろう?」ってなってます。牧志が佐倉さんに対してオープン過ぎる。
何だと面白いと思います?(基本茶番シナリオ)
佐倉 光
難しい質問だなぁ……
え、隠して食べてるおやつ
とかもなさそうだしなぁ。
何か拾ってきました は絶対オープンするだろうし
KP
なんですよねぇ。なさそう。>隠して
何か拾ってきたは何かあったら困るからオープンしそうだし。
導入はアレンジしていいらしいので、どうしても浮かばなかったら他のものにしますが、あるとしたらなんだろうなーって思って。
佐倉 光
パズルの新作を一人でこっそり解いてた
やらなさそう。
KP
なさそう。
性癖。うーん。
佐倉 光
本格的にまずいものは共有するだろうから、ほんっとにしょーもないことで、佐倉が知っても「なんで隠してた??」レベルの奴かなぁ。
KP
ですねぇ。やっぱり性癖かな。
佐倉 光
唐揚げかぁ
KP
唐揚げかも。
別のルートの牧志がひょんなことで唐揚げに欲情していた。そればかりか自分が揚げられる様に興奮していた。
佐倉 光
それはどうなんだ、考え直すんだ!
KP
それは別な世界の牧志の影響だから考え直した方がいい。
明らかにいけない本隠すところから唐揚げレシピブック出てくるの??
佐倉 光
何かものすごく弱い笑いのツボがあって、佐倉に知られたらいじられまくるから教えたくない とか
KP
ああー、それありそう。
佐倉 光
それはそれでなぞ過ぎる。
KP
それはそれで何なのかは謎だけど、めっちゃ意外なところにあるのかも。何かは明示する必要ないので。
笑いのツボか唐揚げ(??)で悩んでおきます。出ないかもしれないし。
ありがとうございます。



『嗚呼、素晴らしき偶像!』
まつげ屋 / ほふ 様


佐倉 光
ギャグシと聞いてきた!
KP
です!
よろしくお願いします。
KP
色々あって、あなたは『自分の家』に帰った。

あなたは互いの生命を確かめるため、牧志の心音を聴かずにはいられなくなり。
牧志は自分の眼を見ることができなくなり。

互いに傷を負いながらも、負った傷を少しずつ癒しながら日常を過ごしていた。

しかし。

この一週間、あなたはすっかり駄目になっていた。
なぜ駄目になっていたのか。

いつものように出かけた牧志が、またいなくなってしまったからである。

あなたは一日連絡がなかった時点で探したかもしれない。
あらゆる手段を取っただろう。あらゆる伝手を取っただろう。
しかし、しかしながら、一週間探し続けても、彼は見つからなかったのである。

心音が聞こえない。聴けない。もうだめだ。
なんで見つからないんだ。
KP
この一週間、あなたはどんな手を取っただろうか。
また、一番最後に取った手は何だろうか。
佐倉 光
いないんだ。帰ってこないんだ。連絡が取れないんだ。
フツーに心配。
大体このパターンは牧志が色々大変なことになってる。

同時に、牧志の心臓の音が聞けないのが辛い。辛すぎる。
泣きたくなってくる。
こうなってみて初めて、俺は牧志の心臓の音に想像以上に執着を持っているのに気付いた。
俺は全く正気に戻ってなんかいなかった。
一応正気を装える状態だったってだけだ。
牧志が心配なのか、音が聞けないのが辛いだけなのか。
いや、音が聴きたいからって牧志が心配じゃないわけじゃない。両方だ。
問題ない。
それはさておき心音聴きたい。聴きたい。いますぐ。


今更記憶が戻って俺のことを忘れた?
それなら東浪見に連絡くらいするだろう?

事故や事件?
ニュースは毎日チェックしてる。

生贄にとられた?
考えたくもないことだが、牧志ならありうる話だ。
この場合はニュースにもなるまい。
波照間さんにも協力して貰って、裏の方の情報も漁った。

ついに意を決して浩司に連絡した。
久しぶりー、最近どう? みたいなさりげなーい感じで。
さりげなく振る舞えたかどうかは、分からない。
KP
東浪見に連絡すれば、東浪見も大学に来ていないらしい彼のことを心配していた。
彼らの友達や先輩にも連絡を取って探してくれているらしいが、ふっつりと姿を消してしまったきり見つからないという。
KP
事故や事件をチェックすれば、いつも通りあなた達の周囲は比較的平穏だ。
勿論人の多い渋谷・東京の中では今日も何か起きているのだが。
KP
波照間に協力してもらって裏の情報を漁ると、ようやく奇妙な宗教団体が最近活発に活動しはじめたらしい、という噂を掴むことができた。
しかし随分身を隠すのが上手いのだろう、その正体はまだ掴めておらず、波照間が必死になって探っている最中だ。

佐倉 光
一週間は長いもんなぁ、さすがに警察に届けてるかなぁ。
KP
長いですからね。さすがに届けてそう。
場所が離れてるからまだ連絡が行ってないけど、もうちょっとしたら親元にも話が行きそう。
ギャグシでも巻き込まれる佐倉さんにとってはギャグどころではないのであった(向こうから降ってくるイベントスタンバイしつつ)
佐倉 光
人が一週間消えるのは、日常的に異変に巻き込まれる人にとっても、いやむしろ尚更ギャグじゃないんだよ!!
「知らないところで死なれたら怖い」とか言ってたヤツがやらかしてんじゃねぇよ!!
KP
まったくだ!!
知らない所で死なれたら怖いって言った直後のこれである。
再会したら全力で言ってやってほしい。
佐倉 光
なんか牧志君長期行方不明多い。
KP
>長期
確かに。

KP
意を決して浩司に連絡すると、浩司はあなたが連絡して来るとは思わなかったのか、驚いた様子で電話に出た。
牧志 浩司
「えっ、最近……。俺は特に変わりないけど、佐倉さん、何かあったんだよな?」
KP
その口調は明らかにあなたの変調を察している。相変わらず察しがいい。
佐倉 光
「えっ、いやふつーですよ? だぜ? 俺はふつー。
いやちょっと、最近元気かなー、と思ってさー。ああ、久しぶりに写真見てたから。そう写真。
何か変わったこと起きてない?」
ちょっとは不自然だったかも知れないな? 動揺してるか俺。
牧志 浩司
「えっ? 変わったこと?
そうだ、この間、一週間とちょっと前くらいかな、兄貴が電話してきてさ。
母さんが顔見たがってたからカメラONにしたんだけど……、兄貴、珍しくサングラスしてたんだ。

それだけならいいんだけど、妙に目が泳いでたんだよ。俺の事まっすぐ見られない感じっていうか。
なあ、何かあったんだろ? ……あったんだよな?」
KP
浩司は明らかに戸惑った声で、心配そうに、逆にあなたに問いかける。
KP
牧志のサングラスについては心当たりがある。
自分の顔が何かに映っても眼に怯えないように、少し前からかけていたのだ。
佐倉 光
「あーーーー。うん。サングラスね。
ちょっといろいろあってねいろいろ。
大丈夫だよ。ちょっとした心境の変化ってやつだし、そのうち元通りになると思うから。
そうかー、ご家族に対してもそんな感じか。ありがとう」

このまま誤魔化して切るべきだろうか。

いや、ちょっとさすがに長すぎる。
そもそも牧志は無断でいなくなるヤツじゃないんだ、はっきり異常だ。
佐倉 光
「浩司くん。お兄さんを見かけたら教えて欲しい。
あいつ、前触れもなくいなくなったんだ。
色々調べてみたんだけど普通の事件や事故の可能性が低そうでね。
もしかしたら、前に協力して貰ったときみたいなことに巻き込まれているかも知れない。
俺もこっちの知り合いも全力で探しているけど、万一そっちに現れたら教えてくれ」
牧志 浩司
「……!」
KP
電話口の向こうで浩司の気配が凍った。
一瞬沈黙が落ちて、それから微かに唾を呑む音。
言葉が戻ったのは、更にもう少し後だった。
牧志 浩司
「……分かった。
教えてくれて、ありがと。
母さん達にはまだ言わない。でも気に掛けとく。

その時話してた内容なんだけど、母さんの誕生日が近いからとか、そんな内容で……、

そうだ。佐倉さんの誕生日に何か渡そうと思ってるとか、そんな話もした気がする」
KP
その言葉で、あなたはふと思い出す。
牧志が最後に目撃された場所を探した時、あなたが以前彼に渡したボールペンが落ちていたのだ。

その周辺を何度探しても、何の足取りも見つからなかったのだが……。
そのペンは今も、あなたの手元にある。
佐倉 光
「ありがとう。……誕生日か」
それが何か意味を持つのかどうかは分からないが。
ボールペンを見下ろしため息をついた。
浩司が最後の頼みの綱だったのだが……
佐倉 光
「見つかったらすぐに連絡する。そっちでも頼むよ」
ほか何も無ければ2、3会話して切ろう。
KP
心細そうな了承の声とともに、電話は切れた。
KP
……部屋の中に沈黙が落ちる。
シローが以前に牧志に買ってもらったおもちゃを握って、心配そうにあなたを見上げていた。
佐倉 光
「大丈夫、前にもこんな事があったし、その時も何とかなったんだ。
帰ってくるさ」
根拠のない励ましをする。
ときにこういったことは必要なんだ。俺自身のためにも。
佐倉 光
「ちょっと出てくる。何かあったら東浪見か東雲さんに連絡して」
シローに言い渡し、いつもの荷物にボールペンを加えて外に出よう。
佐倉 光
スマートフォンには、牧志にお願いして録音させて貰った心音を入れてある。
精神安定剤代わりに聴き続けている。
本物には全く及ばないが、ないよりはマシだ。
KP
外に出ようと扉に手をかけた、丁度その時。
家のインターフォンが鳴った。

モニターには……、怪しげな黒いローブを纏った、男のような体格の人間が映っている。
佐倉 光
なんなんだこのあからさまに怪しいヤツは。
佐倉 光
「はーい、ごめんなさい、今おかあさんが留守でぇ」
子供のフリしてインターホンに出る。
KP
モニターの向こうの相手は子供のふりにも怯むことなく、いや、ちょっと怯んだかもしれない。

声を低く潜めて、こう、告げた。
KP
羽河辺うかべといいます……。
……牧志さんについて、話をしに来たんです」
佐倉 光
「……分かりました。少々お待ちください」
モニターを切って、シローに声をかける。
佐倉 光
「俺の部屋にいて。出てくんなよ。
もし俺が出かけるかなんかでいなくなったら東浪見に助けて貰え」
KP
シローはあなたの緊張感を受け取り、心配そうに頷いて部屋の扉を閉じる。
手に持ったおもちゃを、ぎゅっと握りしめていた。
佐倉 光
装備をガチめにして玄関に出る。
催眠ドルミナー持ちの悪魔カードを持って、いつでも《カード・スキル》を発動できるようにしておく。
扉は開けるがチェーン越しに応対だ。
佐倉 光
「はい。僕が伺います」
KP
あなたは準備を整え、いつでも対応できるようにして扉を少し開く。

開くと、
そこには目に大粒の涙を溜めた男がいた。

彼はそのまま扉に縋りつき、顔が溶けそうな程にだくだくと涙を流しながら、扉の隙間に白い指を挟み込み、
佐倉 光
「牧志をど……」
KP
「我々を牧志さんから救ってください!!!!」と叫んだ。

……? 逆では?
佐倉 光
「……」
佐倉 光
「……えーと」
佐倉 光
「詳しく!!」

あまりにも予想外の言葉に、色々吹っ飛んだ。
KP
「うぇえええ、聞いてくれてよかった、じ、じつは私の宗教団体、憩いの場アンタルクトス教団が、大変なことになっているのです」

気弱そうな雰囲気の男はローブの懐からティッシュを出して鼻水をすすると、裾で涙を拭いながら話しだした。
KP
「というのも、ですが、ある日教団の部下がですね、牧志さんを連れ去ってきて……」
佐倉 光
「あァ?」
声の高さが、子供っぽさ演出の1オクターブと不機嫌1オクターブで総合2オクターブ下がった。
またかよぶち殺すぞ。
KP
「あ、あ、すみません、すみません、怒らないでって無理ですよね、ですよね、あの乱暴はやめて下さい」
男は慌てて土下座しながら両腕を上げた。
謎のオブジェのような姿勢だ。
佐倉 光
片耳にイヤホンを突っ込む。そして牧志の心音を再生。
よーしよし、落ち着こう。殺すのは情報もらってからでいい。落ち着こう俺。
きっかり5回分聴いてから口を開く。
佐倉 光
「こっちは気にするな。続けて」
KP
「私はその、誘拐行為は咎めたのですよ、人様に迷惑をかけてまで信仰を貫くものではないと……。

しかし教団内のその……いわゆる過激派の方々がですね……、最高の贄を見つけた! 超頑張ってゲットした! とテンションアゲアゲのアゲになってしまい……。
私の話も全然聞き入れてくれなくて……」
KP
Q: なんであっさりゲットされちゃったの?
A: 過激派の皆さんが超頑張って包囲したり教団内のAFかき集めてPOW捻出したり異次元経由で逃げたり痕跡を消したりした

牧志「そろそろ1操作でメッセージが飛ばせるタイプの防犯GPSが必要かもしれない、それか佐倉さんに常時監視してもらうべきかもしれない」
佐倉 光
「あァァァ?」
いけない。威圧して相手を萎縮させても得られる情報が減るだけだ。
こいつの言葉通りならこいつはそこまでたちが悪くない部類、のように聞こえる。
信じられるかどうかなんて分かったもんじゃないけどな。
佐倉 光
「で?」
不機嫌に促す。
KP
「そ、それでですね……。問題は……。
贄として捧げられそうになった牧志さんが……、その、儀式の最中にですね、気が狂ってしまわれたのか、突然奇妙な歌を歌い始めて」
男は怖れるように目を伏せ、もそもそと続ける。
佐倉 光
「牧志が、生贄……?」
KP
「縛られたまま突然立ち上がって。
それで……、その……、あの」
佐倉 光
「もっとはっきり言えよ」
イライラをぶつける。
KP
「『神は俺を見た。俺が次の教祖だ』と、堂々とした声で周囲に宣言して……、
そのまま演説を始めたんです。周りの皆さんはどうしてか、皆うっとりとしてその声に聞き入り……!」
佐倉 光
「おいっ、牧志は無事なんだろうな!?」
佐倉 光
チェーンを外して相手に詰め寄る。
KP
あなたが詰め寄るのと同時に、男は真っ青な顔でがっしりとあなたの手を掴んだ。
KP
「あれよあれよという間に、私は教団を追われてしまったのですー!!」
佐倉 光
「……なんて? え??」
あいつが生贄なのはいつもの流れとして。
え? 教祖?? 前回の俺……とはちょっと違うよな。自分で宣言しちゃってるし?
何? 乗っ取り? 乗っ取られ? え???
佐倉 光
「なにそれ」
ある意味本当の大事件じゃないかそれは。
本編見る!
KP
「ていうか見つかったら贄にされちゃいます! 牧志さん、全部私の仕業だと思ってるのでー!!!」
あなたの疑問そっちのけで、男はあなたの手に縋ったまま両眼からぼとぼとと涙を流す。いいかげん枯れそうだ。
KP
「お願いです! 私を……いえ、教団を助けてください!!! なんでもしますから! 案内もしますから! 牧志さん連れ帰って下さったらそれでいいから! 罠だと思うんでしたら血の契約でもなんでもしますから!!!!!」
佐倉 光
「は? 牧志が贄にする? お前の仕業って何が? 血の契約って何??」
KP
なんだかよく分からないが、唯一の手掛かりを手に入れたようだ。
佐倉 光
「俺はとりあえず牧志を助けたいから詳しく」
いや自分で教祖になってる奴を助ける?

いやいや、自分の意志の訳ないだろう? きっと洗脳でもされたんだ。
よくわかんねーけど。
あ、一応この男に〈心理学〉を……
KP
お。ではクローズドでこちらが振ります。 Sasa
🎲 Secret Dice 🎲
KP
男は怯えている。恐怖している。命の危機に震えている。口から心臓でも出そうなありさまだ。
この男が恐怖に怯え、ようやく見つけた希望であるあなたに縋ろうとしているのは、少なくとも演技ではないと思えた。
佐倉 光
誕生日と教祖と歌に何の繋がりがw
KP
ちょっといろいろありまして。
KP
痛みチェックは何かしら行動を起こすあたりでやってもらおうかな。
佐倉 光
はーい
KP
発端で牧志がいなくなる話だと、牧志が〈応急手当〉できない!
佐倉 光
自分でも一応……できますし!
KP
ですね!
なんじゃこりゃって所から始まる話です。
佐倉 光
なにがあったんだよ牧志!!
KP
なにがあったんでしょうね。
佐倉 光
ひとまず行き先が分かって良かった? と思うべき?
ったく連絡くらいしろよ。無事なら。
してこないってことはやっぱり正気じゃないのか?
KP
すーはーすーはー、と男はローブの胸をつかんでどうにか息を整え、改めて話しだす。
纏めればこういうことらしい。
KP
男が率いる教団は、日々神の像に祈りを捧げ日々の安寧を得る、平和な憩いの場であった。
しかし最近「神に会いたい、会うためなら強硬手段も辞さない!」という強引な一派が増えてきて困っていた。

彼らがある日、牧志を生贄として攫ってきた。
自分は彼らを諭し咎めたが聞き入れてもらえず、牧志は生贄に捧げられる所だった。

しかし生贄の儀式の最中に牧志が突然奇妙な歌を歌いだし、突如立ち上がると、『神は俺を見た。俺が次の教祖だ』と周囲に宣言して演説を始めた。

彼らはなぜか牧志の言葉に心酔してしまい、牧志を次の教祖として担ぎ上げ、自分は教団を追われてしまった。

もし牧志に見つかったらまずい。ピンチ。牧志の代わりに贄にされてしまう。助けて。私と私の唯一の癒しの場を救って。
KP
……落ち着いて話してもらっても、情報量がない!
佐倉 光
胡散臭い。
起きていることの何もかもが胡散臭い。
そしてわけがわからない。
佐倉 光
「話していても埒が明かない。
そこに連れていけ」
KP
「わ、わかりました、もちろん!」
佐倉 光
シローには少し出掛けると伝えよう。
シナリオ的に使えるかどうかはともかく、フル装備で行こう。
KP
シローは心配そうに、表情が歪むのをぎゅっとこらえてあなたを見送る。
KP
あなたは装備を整えて行くことができる。
COMPの調子も元気だ。

KP
男はあなたを、牧志がいなくなった場所にほど近い、小さな空き地に案内するだろう。

住宅街の合間に防火かなにかのために置かれている空き地という風合いで、とても教団などが入りそうには思えない。

周囲には人の行き来があるが、行くと気づくことがある。
タイミングを狙うと、ふっと人目が消える瞬間があるのだ。
佐倉 光
ここに何かがあるなんて気にしたこともなかったな。
悪魔がよく出る場所でもないし、おかしな事件が起きたりも……していなかった気がする?
祈りを捧げるだけだ、という羽河辺の話は本当なのだろうか?
KP
していなかった。
悪魔使いの間でもノーマークの場所、というより、「場所」としてさえ認識されていなかった。通り過ぎるばかりの背景だ。

おかしな事件もなく、監視カメラにも気になるものは映っていなかった。
いや、羽河辺の話が本当なら、牧志が連れ去られてしまったはずなのだが。
佐倉 光
「ここに入り口があるのか?」
男に問いかける。
KP
「はい」
男、改め羽河辺は頷く。

空き地の入り口(入るところではないが)に立っている木に手をつくと、握り込んだ小さな石のようなものを木肌に押しつけ、聞き取りがたい言葉で何かを呟く。
KP
「どうぞ」
一瞬、視界が歪む。
KP
次の瞬間、あなたは見知らぬ雑木林のような場所に立っていた。

目の前に、二階建てのように見える建物が一つある。
洋風で、それなりの人が生活できそうな大きさだ。
田舎町の教会のようで、景観だけ見れば穏やかなものだった。
佐倉 光
「異界……!」
たまに魔のものの力を借りて異界を使う人間は存在する。
そういった場所は、周囲に被害や影響がなければ探知しにくい。
佐倉 光
「でなければ転移か」
スマホだして一応現在地確認。
と言うか周囲の状況からガラッと変わってるのかな?
それともその建物しかない場所なんだろうか。
KP
スマートフォンは圏外状態になっている。

辺りを見回せば、異常に気づくだろう。
雑木林はどこまでも続いており、空の色は曖昧に温い。
この建物以外、無限に続く雑木林しか存在しない。
佐倉 光
「異界か。面倒だな……」
相手のフィールドだ。何が起きるかも分からない。
脱出するには大体特殊な条件が必要だ。往々にして術者の撃破、異界を発生させている場の破壊などが必要になる。
助けも呼べないし場合によっては悪魔も来られない。
しかし逆に好き勝手暴れやすいとも言える。

COMPの様子を見る。使えそう?

結果がどうでもまずは窓から覗こう。
一緒にいるなら羽河辺には気を許さないので視界に入れるようにしつつだけど。
KP
COMPは偶にアクセスエラーを吐くが、今の所動きそうだ。
KP
「この建物が私の……ああいえ、今は牧志さんの……教団です……」と、羽河辺は気落ちした様子で建物を指し示す。

窓から覗こうと近づくと、手作り感のある鳥のオブジェがあちらこちらに飾られていることに気づくだろう。
KP
〈目星〉で判定。
佐倉 光
1d100 98〈目星〉 Sasa
1d100→ 29→成功
KP
ふと違和感を覚えた。
素朴な見た目のオブジェはどれも、脚が一本しかない。
佐倉 光
神鳥といえば足が多いものが多い。少ないものといえば……妖怪にそんなのがいたかなくらいだ。
まあ……鳥って大体片足で立っているものだし、それを記号化したのかも知れないが。

ちらと気にしつつ。鳥が一体どんな種類に見えるかは分かるかな。
佐倉 光
※タクヒ とかね>足が一本
KP
赤いガラス玉が目玉代わりに額の中央にはまった、丸っこい造形のかわいい鳥さんだ。
嘴の間から小さな牙がはみでている。
造形が曖昧なせいで、どんな種類なのかはよくわからない。
KP
「気になられますか?」
鳥を見ているあなたに、羽河辺が聞いてくる。
佐倉 光
「これがあんたたちの神の姿か何かか?」
KP
「それは、我々と同じく神に仕えるものを表すものなのです」
KP
「まあ、それは私が見よう見まねで作ったもので……いわゆる失敗作です。
しかし神にかかわりのあるものをむやみに捨てるのもと思い、飾りにしてみました」
佐倉 光
「なるほど。鳥に歌か。
そういや牧志が歌ったとかいう歌はこの鳥や神に関係ある、あんたも知ってるものか?」
KP
「あの歌ですが、もしかしたら呪文かもしれません。
不思議な響きの歌だったので……。

どうして牧志さんがご存知だったのかは分からないんですが……。
資料室にはちゃんと鍵、かけてたはずですし……。

最近古い書物に凝ってまして、色々訳してみたりしていたんです。

ただ、その、色々やっていたので、全部は覚えていなくて……。
資料室には本があるはずなんですが……」
佐倉 光
生贄としてとらえた人間に本を読ませるとも思えないが……
佐倉 光
「牧志はどこにいるんだ? 決まった場所はあるのか?」
KP
「私……教祖の部屋か、聖堂か神託の間によくいる、と思います。

でも、信者の皆さんと話をしているかもしれませんし、神のことを語って回っているかもしれないので、決まってどこにいる、というのはないと思います」
KP
窓の向こうでは黒いローブの人間が何人か、楽しそうに笑いながら立ち話をしているのが見える。

窓にカーテンがかかっているので、見えるのはその隙間から覗ける狭い範囲だけだが、階段のある広間のようだ。
佐倉 光
潜入するならやはり一員の振りをするのが良いだろうな。
元教祖は色々知っていそうだ、とことん協力して貰おう。
佐倉 光
「予備のローブはないか?」
KP
「予備はここにはないんですけど、その……、これをどうぞ」

羽河辺は自分が着ていたローブを脱いであなたに渡す。
普通の服の上から羽織るタイプのフードつきローブのようだ。
KP
「最近何人か新人が入っているので、新人のふりをすればバレないと思います。

中に入ったら、食堂の……前から3番目の机の下をこっそり調べてみてください」
佐倉 光
ローブは借りてはおろう。
その辺のヤツと見た目違ったりはしないかな、ローブ。
KP
特に教祖だからといって見た目が違ったりはしないようで、ローブは黒いシンプルなものだ。
ふわふわとした手触りのよい生地で、触れていると羽毛のようで気持ちいい。
佐倉 光
「分かった。
……あんた教祖だったんだろ?
ここは神に祈って何を願ってたんだ?」
KP
「いえ、特にお願いとかはしてなくて……。お祈りをして神の夢を見ながら、日々を安らかに過ごしていました。
神にお会いできたらそれは嬉しいですが、人様に迷惑をかけてまで会いたいとは思わなかったのですが……」
羽河辺はしょんもりと肩を落とす。
佐倉 光
「仮にも教祖なのに信者に言うこと聞かせられないのかよ……」
大体こういうのって教祖がやべーやつなのに、ヤベー信者の暴走かぁ。
KP
「うう、すみません……」
佐倉 光
借りたローブを着用して顔を隠し、中に入ることにする。
神についてもっと詳しく知りたい気もするが、
とりあえず牧志に会って話すのが先だろう。
KP
「あ、そうだ、それとですね、『橋立(はしだて)』という男が教団にいるはずです、頼ってもいいかもしれません……」
KP
「うう、協力してくれるかはわかりませんが……」
羽河辺はあなたの視線を避けるように、しょもも……、と背を丸めた。
ローブを脱いだのもあり、そんな羽河辺はまったく「教祖」というようには見えない……。
KP
シナリオ中よりシナリオ後の方がギャグになりそうな気がする(佐倉さんの大説教タイム)
佐倉 光
「じゃあ、行って来るから。邪魔すんじゃねぇぞ」
波照間さんみたいに二体の悪魔を維持できる力があれば、ここに一体置いてくんだけどな……
佐倉 光
謎の教会にさりげない感じに踏み込む。
佐倉 光
やっと牧志に会えるかも。いや、会いたい。
佐倉 光
……なんでこんなドキドキしてんの俺。
まあ心配だったし。うん。
KP
踏み込めば、室内は穏やかな明かりに照らされていた。
黒いローブ姿の人間が数人、楽しそうに何かの噂話に花を咲かせている。

壁に飾られた造花がさりげない彩りと和みを添えていて、過ごしやすい空間だと感じさせた。
……ここが仮称敵地? でなければだが。

すぐ目につくのは、奥にあるホテルのエントランスホールのような大きな階段だ。
壁には木製の額に収められた絵画と、何かこまごまと貼られた掲示板がある。
佐倉 光
「?」
穏健派が追い出された、という印象だったのだが、そういうわけでもないのか?
いやそもそも牧志がトップだってのがおかしいが。
そもそもここの神は何なんだ?

絵を見上げる。
KP
あなたが絵を見上げようとすると、扉の向こうから歩いてきた教団員があなたに気づき、声をかけてきた。
KP
「あ、新人さん? はじめまして~」
佐倉 光
「あ、はじめまして」
ソッと頭を下げる。あまり強い印象を与えないようにしたい。
佐倉 光
「僕、ここ来るのほとんど初めてなんです」
教団員はどんな印象の人だろうか?
KP
「そっか、オレ橋立はしだて。よろしくね~」
彼は気安げに手を振る。

金色の髪が目を引くが浮かぶ笑顔は穏やかで、面倒見のよさそうな、取っつきのいい人物だ。
KP
「新人さんなら祈りの像とか、必要な物まだ持ってないよね?」
佐倉 光
「ああ、そうですね、祈りの像。
必要な物について、橋立さんに訊くようにと誰かに言われました。
色々教えていただけますか?
僕は……サクっていいます」
少し迷ったが本名バレバレ偽名を使うことにした。
KP
「そっかそっか。よろしくね、サク。
神託の間に大体用意してあるから、案内するよ。
そうだ、そこにここの見取り図があるから、覚えておくといいよ。

あと、外の林にはあんまり入らないようにね。ここの近くなら大丈夫だけど、離れると戻れなくなるから」

彼はそう言って、掲示板の傍らを指さす。
そこには室内の見取り図が貼られていた。
佐倉 光
「ありがとうございます」
牧志をさっさと見つけたいけど、まずは偵察だな。
佐倉 光
「教祖様が素晴らしいお方だと聞いてきたのですが、お会いすることはできるのでしょうか?」
KP
「ああ、それは……、」
彼が言いかけた、その時だった。
KP
「教祖様!」
「えっ、教祖様?」
「あっ、ほんとだ!」

喋っていた教団員たちが声を上げ、二階へ続く階段の方を振り返る。
佐倉 光
そちらを見る。
KP
そこには、牧志がいた。
黒いローブに身を包み、少し伏せた眼差しでこちらを見やっていた。
明るい色の眼を、濃い色のサングラスの奥に隠していた。
彼は緩やかに微笑むと、声を上げて手を振る教団員たちに手を振り返す。
間違いない、その髪の色も顔立ちも体格も、手の形も足音の響きさえ。
KP
彼は、牧志だ。
KP
……あなたと一瞬目が合っても、彼は慈しみを帯びた微笑みを崩さなかった。

いや。一体何をやっているのだ。
佐倉 光
「牧志」

悪い冗談だと思っていた。
佐倉 光
「牧志!?」
彼は正気を失っている可能性がある。目立つわけには行かない。何者かが裏で糸を引いているかもしれない。

彼の心臓は、動いているか?
佐倉 光
「何やってるんだよ、こんなところで!」
進み出て叫んだ。
KP
「ちょっと!」
あなたが叫ぼうとした瞬間、橋立があなたの襟を強く引いた。勢い首が締まり、あなたは声を出し損ねる。
KP
牧志は応えなかった。
あなたの姿を見たはずだ。
間違いなくその眼に、進み出たあなたが映ったはずだ。

それなのに彼はそこにいるのが特定の誰かだとも気づかなかったような様子で、何人かの教団員を連れて二階へと上がっていく。

あなたの名をすら呼ばなかった。彼は。
一瞬の驚きすら映らなかった。彼の眼には。
KP
Sasa
🎲 Secret Dice 🎲
KP
あなたは彼の眼に、あなたの顔を見て驚くどころか、知っている対象を見つけて一瞬目を止める、眼球の僅かな動き、瞳孔の僅かな変化すらなかったことに気づく。

彼は気づいて、いないのだ。
そこに「あなた」がいると。
佐倉 光
「ぐえ」
引きずられながら、嫌な可能性を思い知ってしまった。
これは一筋縄では行かないヤツだ。牧志は忘れるか操られるかしている……
KP
「何してるんだ、早く行くよ~」
橋立が強引にあなたの襟を引き、引きずっていこうとする。
佐倉 光
「あっ、はいっ、すみませんっ」
ひとまず橋立の後を追おう。

KP
橋立は神託の間、とあった部屋にあなたを引きずり込む。
室内は薄暗いが、暖色の光によって柔らかく照らされていて、過ごしやすく感じさせる。

室内には机が一つあり、何かオブジェのようなものが置かれている。
KP
「初めてお会いして驚いたんだな? 分かるよ。
でも抜け駆けはまずいよ、みんな教祖様にメロメロだからさ」
橋立はあなたを宥めるように、ぽん、とあなたの肩に手を置く。

その一瞬、
KP
「訳ありだな?」

と、威圧するような少し低い声で囁いた。
佐倉 光
「ちぇ。今更『偶然知り合い見つけてびっくりした』って言ったって信じて貰えないですよね」
佐倉 光
「そうですよ。僕は行方不明の友人がここで教祖やってるって聞いて会いに来たんだ。
で、それが自分の意志によるものならよし、そうじゃなきゃ何かしらの手を打とうと思ってね。
ここの『元教祖』に頼まれた、ってのもあります」
思い切ってぶっちゃけてみることにした。
KP
「おっと」
あなたが言い終わった直後、広間にいた教団員達が口々に「教祖様すごかったね~」「すごかったよな、パワーを感じるっていうかさ」などと話しながら室内に入ってきた。

橋立は彼らをちらりと見て、口元に指を当てる仕草をする。
KP
「続きは後で」
佐倉 光
小さく頷く。
話をしてもらえそうだ。
KP
そうしていると、話していた教団員たちがあなたに気づく。
「あれ、新人さん?」
佐倉 光
「はい、はじめまして。
来たばかりで何もわからないんです。
色々教えてください」
KP
「はじめまして~。像はもう貰った?」
佐倉 光
「像は、いいえ」
橋立もそんなことを言っていたな。像が大事なのか。変わった宗教だな?
KP
「そっか~、よろしくね。あっ、あれじゃない? あなたの像」
ほらほら、と教団員は机を指さす。
KP
「そうそう。はいこれ」
橋立は机の上に置かれたものを取り、あなたの前に出した。

それは……、奇妙な鳥の像だ。
全身は滴るような黒に濡れ、羽は羽毛というよりも硬い鱗の質感で身を覆う。
鋭い嘴の奥には、ざらついた牙がびっしりと生えている。
KP
一つしかない眼球を視界に捉えたとき、頭に何かが流れ込んでくるような不快感と、自分が“何か”に見られているという、悍ましい確信を感じた。

SANチェック成功時減少 1D4失敗時減少 1D10》。
佐倉 光
1d100 40 Sasa 1d100→ 80→失敗
1d10

Sasa 1d10→8
いきなりの不定の狂気
SAN 40→32
1d10 Sasa 1d10→6
1d6 Sasa 1d6→5
佐倉 光
専用表なかった場合は、短期表の「殺人癖または自殺癖」長期表の「制御不能のチック、震え、会話や文章で人との交流ができなくなる」となります。
前までの狂気どうなるの問題もあるし、KPの回答待ちで描写は保留。
狂気の相談
KP
ちょっと相談。
ここでは直後に橋立が〈精神分析〉でフォローしてくれる(シナリオ中は症状が出ない)ので、これによって進行不能になることはないのです、が。

が、確かに不定の更新が速すぎてちょっと勿体ないので、アレンジして「制御不能のチックが出るが、牧志の心音を聴いていると軽減する」としようと思うのですが、どうでしょう?
佐倉 光
ヤバイひとになる……
元々か!
常時ではなくたまに出るけど、そうなったら心音聴いておさめるって感じてすかね。
中毒じゃん!!
KP
ですね。そんな感じがいいかも。
佐倉 光
チック症はそれをしたいという強い衝動が出て、やると収まるらしいんてすけど、心音聴いてれば即おさまるかんじでー
ピンチに声が出そうになったらまずいですしねぇ。
KP
そんな感じでOKです。
それくらいだといいあんばいになりそう。
衝動は残ってて辛いけど、心音聴いてれば抑え込める感じで。
佐倉 光
RPするにあたって調べてみたんですが、チックはかゆみみたいなもので、突然起きる上我慢するのは辛く、やるとおさまるものらしいです。辛いね……
「制御不能の」ってついてるから、我慢することもできないのかも。
我慢できないまたは相当強い意志力でないと押さえ込めない、みたいな感じだろうか。
KP
辛いなぁ……。
制御不能の、だし、それこそ衝動が強すぎて相当強い意志力がないと抑え込めないか、抑え込もうとする端から実行してしまっているのかもしれません。

KP
そうですね。
不定の更新が速すぎて少し勿体ないので、KP判断でアレンジして、以下の内容とします。

・制御不能のチック、震えが発生する。
(常時ではなく、突発的に発生する)
但し、牧志の心音を聴いていると軽減する。
KP
なお、チックの内容はお任せします。
佐倉 光
見られている。見られている。
俺がここにいてはならない存在だとバレている。
左腕の縫い目をこする。
隠さなくてはならない。
自分は死んでいることを隠さなくてはならない。
酷い頭痛がする。頭を砕かれた痕跡をさする。
とうに境界を越えているのにここに留まっている存在だということを、知られてはならない!
この身の中にある心臓の震えなど、ただの擬態であることを知られてはならない!
佐倉 光
いや、俺は何を考えている?
俺は生きている。
生きているのに!

腕と顔に残る蚯蚓腫れをこすり、引っ掻き、震える声を漏らす。
辛うじて像を投げ捨てることはなかった。
※いろいろ複合しすぎて訳わかんなくなった。
KP
「うんうん、最初は怖いよな。大丈夫だって。
何か落ち着く物はないか? 縫いぐるみあるけど抱くか?」

橋立があなたの震える背をさすり、棚から大きなウミウシの縫いぐるみを取ってあなたに抱かせようとする。
KP
「うんうん、大丈夫。私だって最初びっくりしたけど、怖くないよ」
「俺も俺も」
周囲の仲間達も、あなたに穏やかな声をかけてくれる。
みな慣れた様子で、珍しいことではないようだ。
KP
橋立が〈精神分析〉をあなたに使用する。
あなたはシナリオ中、不定の狂気の症状を抑えることができる。
佐倉 光
ゆっくりと人の声が聞こえるようになる。意味がしみ込む。
ウミウシをぎゅっと抱きしめて無意識にそれに耳を埋めようとする。
音は……聞こえない。

辛うじて戻ってきた思考でまず、この『鳥』は危険だと断じる。

これが信仰の対象? まずいだろうこれは。
これは人の心を蝕む物だ。
こんな物を見て心に平穏を得るって……どうなっているんだ!?
佐倉 光
「す、すみません、突然のことで、びっくり、してしまって」
ウミウシの中から呻くように呟いた。
KP
「うんうん、分かるよ。神の視線って刺激強いもんな。
大丈夫。これから毎晩夢でお会いするんだから、慣れる慣れる」
橋立は像を机に置き直す。
佐倉 光
夢に出る!? 本格的に侵食してくるってのかよ!?
あまりのことに頭をかきむしる。
何やってんだ? 本当に何やってんだ牧志!
佐倉 光
「この神様は、何という名前なんですか……?」
震える声で問いかける。
KP
「えっ、お名前?」
「教祖様ならご存知なんじゃないか?」
「教祖様だもんねー」
教団員達はわいわいと言い合う。
ペンライトでも出てきそうな雰囲気だ。
KP
「教祖、あー……。いや。神の名をみだりに口にするものじゃないな。
自分で調べてみれば、神への理解も深まるんじゃないか? 書斎に本があるから」
橋立だけが、教祖に言及する時、何か考え込んでいるような様子だった。
佐倉 光
「そうですね、僕も自分で教えに触れてみようと思います」
佐倉 光
こいつは教祖に何か思うところあるのか。
他の奴らと反応が違うな。
佐倉 光
「皆さんはどうしてここに?
何を願ってるんです?」
KP
「私? ちょっと家出しちゃって」
「俺も俺も。色々あってもう死ぬしかないって迷ってたら、前教祖様が誘ってくれたんだよな」
「前教祖様、とってもお優しい方だったよなぁ」
「私はあの人、嫌いじゃなかったな~」
「ちょっと抜けてるところはあったけどな!
でも、まさか裏切り者だったなんてなぁ」
「そうは見えないよね。何やったんだろ?」
「教祖様がそう言うんだし、裏で色々やってたんじゃないか? 橋立には悪いけどさ……」
KP
わいわいと話しだす彼らを、橋立は考え込むように眺めている。
佐倉 光
「う、裏切り者?」
穏やかじゃないな。
佐倉 光
「今の教祖様って、そんなにすごい方なんですか?」
KP
「すごいよー! 何というか、すっごいパワーのある方でね!
お姿を見ただけで痺れちゃうような、後ろから光が射してるような……、
それなのに、すごく優しい目で私達のことを見て下さるの。
新教祖様も心優しい方なんだわ」
「分かる分かる! 前教祖様の下でお祈りして過ごすのも楽しかったけど、やっぱりこれだけお祈りしてるんだから、何ていうの、手応え? 結果? が欲しいよなー」
「新教祖様、絶対に神をお呼びする! って強く誓って下さって、私達は絶対に報われるって言って下さったんだよね。惚れ惚れしちゃったなぁ」

彼らの眼には、強い陶酔が浮かんでいる。そろそろ団扇が出てきそうだ。
佐倉 光
優しい。そうだな。
パワーある。確かに。
いやでも、人の上に立ったり神を喚んだりは違うだろ。
てか俺に気づかなかったし。

あいつは本当に牧志か?
佐倉 光
「前の教祖様になにか悪いところがあったわけではなく、今の教祖様の魅力に負けたってこと?」
それでいいのか宗教団体。
KP
「ううん、新教祖様が前の教祖様を告発したんだよね」
「だっけ?」
「実は理由よく知らなくてさ、でも教祖様が言うんだから間違いないって」
佐倉 光
「ちなみに神の夢ってどんな夢ですか?」
KP
「神の夢? そうだねー、人によって違うと思うんだけど。
私の場合は神様の鱗を間近に見られて、燃え盛る炎の眼が私を見て下さって、ああ、従わなきゃ、って思うような、そんな夢なの」
佐倉 光
「その夢って最初から見るものなんですか?
正直怖いなぁ」
KP
「見るよー。分かる分かる、最初は怖いかもね」
「えっ俺最初の頃はなんにも見なかったよ」
「それはあんたが鈍いだけじゃない」
佐倉 光
「へぇー、今の教祖様になってから、なんてことあります?」
KP
「ううん、ないよー」
「夢の内容は一緒だよな」
「でもちょっと近づいてきてくれてるような気もするのよね、神がいらっしゃるのが楽しみだからかな? あぁ、早く拝見してみたいなぁ、神のお姿」
佐倉 光
神まともに見たら精神焼き切れると思うぜ……
夢の時点で相当まずい感じじゃないか……
佐倉 光
ゆるーい信仰してた教祖に業を煮やした神が牧志乗っ取って『まともな』教団にしようとしてる?
KP
何やら色々あったようです。
KP
「さてと、オレはそろそろ茶でも飲んでくるよ」
そんな会話をよそに、橋立が扉に手をかける。
KP
「毎日18時に聖堂で礼拝をするんだ。参加は自由だから、見学にでも行ってみるといいんじゃないかな。
あ、聖堂に入る時は像を忘れないでね。それ以外の時は、ここの机に置いておいていいから」
KP
「オレはその時まで休憩室で茶飲んでるから、何か用事があれば声をかけてくれてもいいよ」
橋立はそう言い残し、止めなければその場を去る。
佐倉 光
「像、忘れちゃったらどうなるんですか?」
橋立の背に訊いてみよう。
KP
橋立はあなたに呼び止められて、一度振り返る。
KP
「忘れたら? それは困るけど……。
礼拝では、それぞれの像に祈りを捧げるしね」
橋立は不思議そうに答えた。
佐倉 光
「……え。あ、あ、はい、そうですよね」
随分変わった宗教だな。
こういう場所にはもっと大きくて立派な偶像があるものじゃないのか?
橋立には詳しく話が聞きたいな……後ででも。
KP
ぱたん、と扉の閉じる軽い音がした。
ふと、その扉の上にある時計が目に入る。
現在時刻は14時。
1部屋の探索に1時間かかる。
探索以外の移動時間は考慮しなくてよい。
KP
現在地は〈神託の間〉だ。
この部屋を引き続き探索する場合、時間は経過しない。
橋立以外の信者達は変わらず、新教祖や他の信者の噂話をしている。
佐倉 光
ということは、四時間の余裕があるってことだな。
折角だからここを調べよう。
噂話に何か気になることはあるだろうか。
〈目星〉で何か見つかるだろうか?
KP
噂話は他愛のない内容に移り変わっていき、特に気になる……、ようには現状思えない。
ここには机と、縫いぐるみが置いてあった棚(他にもいくつか縫いぐるみが置いてある)がある。どの辺りを見てみる?
佐倉 光
まずは鉄板の机を。
KP
机の上にはいくつも、あなたが先程見たのと同じ像が置かれている。ここが保管場所のようだ。

しかし、同じに見えるにもかかわらず、あなたは「自分の」像が分かる。
その像を見たときだけ、何かが自分を見ているような感覚に陥るのだ。

それ以外には特に何もない。
佐倉 光
これが「自分の」である意味はあるのか。
そもそも俺はここの信者ではないのに、どうして『俺の』像があるんだ……?

どこか不気味なものを感じつつ、縫いぐるみの棚に目をやる。
KP
そこにはウミウシの縫いぐるみ、イルカの縫いぐるみ、羊の縫いぐるみが並べられている。
なるほど共通点は割と抱きやすい形だ。

他には何もない。
佐倉 光
信者たちに何か変化や共通点はあるだろうか。
〈目星〉〈心理学〉の範囲で
KP
なるほど。では、〈目星〉で判定。
また、〈心理学〉で判定するなら、こちらでクローズドで振ります。
佐倉 光
1d100 98〈目星〉 Sasa 1d100→ 82→成功
佐倉 光
〈心理学〉は57ですね
KP
Sasa 🎲 Secret Dice 🎲
KP
信者達の様子を見るなら、特に共通点はないように思う。
まとまりがない、てんでばらばら…… という印象だ。

共通点があるとすれば、どこか行き所のないような、地に足のつかない印象だろうか。
訳のありそうな感じ、とも言える。
教団に来る前から、何かしら訳のあった人々なのかもしれない。

それにしても、揃って浮かべる陶酔はなんだかちょっと異様なような気もする。
牧志って、そんなにカリスマに溢れた人物だっけ?
佐倉 光
どう考えてもおかしいな。
問いかけてみよう。
佐倉 光
「あの、この像ってどうやって『自分の』ができるんでしょう?」
KP
「あー、新人さんだもんね、知らないかぁ……」
像について聞かれると、ちょっと言いにくそうに渋る。

聞き出すなら、〈説得〉または〈言いくるめ〉で判定。
佐倉 光
〈言いくるめ〉よう。
1d100 52〈言いくるめ〉 Sasa 1d100→ 84→失敗
佐倉 光
駄目かー
KP
「まっ、もうちょっと慣れたらね」
教団員は勿体ぶって言葉を濁してしまう。
佐倉 光
外にあったのは失敗作だと言っていたな。
神とやらを幻視できないから失敗なのか。
ずいぶんと可愛らしかったものな、あれは。
あれには足りていない、なにか特別なことが必要なのか。
しかし、どうして俺の像があるんだ?
佐倉 光
棚について訊いてみよう。
佐倉 光
「このぬいぐるみは何のためにあるんですか?
誰が集めたんです?」
KP
聞かれて教団員は少し考える。
「うーん……、いつからあるのかよく知らないのよね。
あなたみたいに、怖がっちゃった新人さんのためのものなんだけど」
佐倉 光
「そうなんだ、お恥ずかしいところをお見せするのが僕だけじゃなくて、安心しました」
佐倉 光
この手の施設にしては珍しい気もする……
佐倉 光
「そういえば『飼育室』って何を飼育しているんですか?」
KP
うんうん、と教団員は柔らかな笑みを浮かべる。
が、飼育室について聞くと、途端に頭の上に疑問符が出た。
「飼育室? なんだっけ?」
「えっ知らん」
「普段入らないもんね」
佐倉 光
「へぇー、なんだろ」
こちらも首を傾げた。後で調べてみるか……

そろそろ別の部屋に行こうかな。
そういえばさっき見損ねた広間の絵でも見よう。

先輩方に礼を言って、広間に移動する。
像はひとまず置いていくかな。
後で通るときに回収できるだろうし。
KP
「またね~」
「またなー」
教団員達は手を振ってあなたを見送る。

コメント By.佐倉 光
またも行方不明の牧志。募る不安と禁断症状。それが最高潮になった時彼は現れた。
説明を聞いても何が何だかさっぱり分からない!

生贄体質の牧志、前々からシャーマン適性高い高いと言われ続けた牧志、ついに教祖様に!
えっなんで?

茶番シナリオらしいのでコミカルな反応はしがちであるものの、全く茶番にならなかった一本です。

TRPGリプレイ【置】CoC『ヒナドリ ・ イングレイヴド 』 牧志&佐倉 5

「……確証がない、危険、か。俺、何度そう考えてるんだろうな」

TRPGリプレイ CoC『インモラル・イミテーション』佐倉(子)&牧志 11

「むしろそれまでは大丈夫ってあたり逆にすげぇな」
「人体の適応力ってたまに凄いしな」

TRPGリプレイ【置】CoC『青に染色』 牧志&佐倉 6(終)

欲しいのは、青じゃない。

【クトゥルフ神話TRPG】
本作は、「 株式会社アークライト  」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc.
PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION 「クトゥルフ神話TRPG」


TRPGリプレイ ゆうやけこやけ 第二話『ともだち』の一

みたな!

TRPGリプレイ ゆうやけこやけ 第五話『たそがれのまど』の一

たすけて

TRPGリプレイ【置】CoC『えっ? 手のひらから唐揚げ出せるんですか?』 佐倉&牧志(塔) 1

「クイ……テー……カラ……アゲ……
喰いてぇ……唐揚げェっ! 
ニクやマガツヒと違って唐揚げは来ねぇんだよ……どうして唐揚げは来ないッ!」