こちらには
『100万回のハッピーバースデー』
『地獄はやさしい』
ネタバレがあります。

このリプレイには、本シナリオのほか、『地獄はやさしい』 『対の棲みか』のネタバレが含まれます。
本編見る!
牧志 浩太
例えば『佐倉さん』が 地獄がどーの とか言い出しても、「たまに言ってたな……」とだけ思ってスルーしちゃったりします。だからネタ全部拾ってないのは意図的!
KP
ですよね!
たまに拾ったり拾わなかったりしてる加減がいいかんじだと思ってます。
牧志 浩太
そういえば、佐倉ってここ数年まともに誕生日祝った事がないと思います。

子供の頃はともかく、病院ではそんな事あまりできないだろうし、実家との距離があるから、カードやプレゼントもそれほどありがたいものだと思わなかっただろうし。
家を離れてからは人に誕生日について話すような事も多分ない。(情報を漏らすのを嫌がるため)
自分自身の年齢や祝い事にはさほど興味がない。

牧志くんが誕生日を聞き出すのはそれなりの苦労したんじゃないだろうか。
あと、「俺の生年月日どうすんだよ、悪用すんなよ?」とか言われた多分w
KP
確かに。苦労しただろうなぁ。色々一幕がありそう。
もしかすると正確には聞き出さないまま、「じゃあ、この辺で」なんて、いつものように案外強引に祝うことにしたかもしれない。
牧志 浩太
それもまた味わい深い。
KP
味わい深い。牧志ならやりそうだなって。

牧志 浩太
じゃあ、雑談で出たように、情報漏洩はなかった方向で行きます?
その方が佐倉っぽいし牧志っぽい気がする。
KP
ですねー、それで行きましょう。朝の一幕で少し日常生活のシーンを盛ろうと思うので、そのへんで出そうかな。
牧志 浩太
大体秋あたり、だけ波照間さんの【知識】で察する事ができた感じで。
KP
ですね。

■第一回と第二回の間の出来事
どこか薄暗い所で、二人の人間がモニターの光に照らされながら作業をしていた。
モニターに繋がったコンピューターからは、高負荷を示す高いファン音が絶え間なく響いている。そのコンピューターには、不似合いな一本の筆が繋がっていた。
KP
鋭い眼をした黒い髪の青年が、筆を手に取る。片手でコンピューターのキーを打ちながら、もう片方の手で複雑な模様を空中に描いていく。
茶髪の青年
「行けそう?」
KP
コンピューターから伸びた無数のケーブルが、ぬらぬらとした悍ましい色合いで光る、用途不明の機械を捕らえていた。その機械の横にスマートフォンを立てかけ、茶色い髪の青年が少し緊迫した声で呼びかけた。
黒髪の青年
「行ける。そっちの偏屈野郎の相手は任せる……いつもよりはやりやすいさ、きっとな」
KP
じっとモニターに目を向けたまま、黒い髪の青年が僅かに頷く。茶色い髪の青年はいちど息を呑み、機械に触れさせたままのスマートフォンに手を伸ばした。
茶髪の青年
「どうか、応答してくれ…… 佐倉さん」
祈るような声が、その場に落ちた。

KP
牧志浩太。
あなたは、ふ、と目を覚ます。
あのよくわからない一夜を過ぎて、泥を落として自宅に帰って眠って、そういえば朝になっているのだ。
なんでもない朝だった。ぼんやりと、おぼろげな意識の中で、あなたは朝の光を浴びる。
少し寝心地が悪かったような気がした。気のせいだろうか。
牧志 浩太
なんだか、目を覚ました瞬間の違和感がひどい。
自分の居場所はここではない、という気分だ。
それはとても……覚えがあるような気はしたが。
寝心地。マットレスの堅さの好みとかかな。
KP
それはありそう。枕の高さとか。
牧志 浩太
「やっぱり調子が悪いな……」
KP
ベッドサイドのキートレーに、ずいぶん眠かったのかほとんど覚えていないが、家と自転車の鍵がちゃんと入っている。
牧志 浩太
部屋に置いてあるはずの栄養ドリンクを探した……ないな。
どうしてそんなものがあると思ったんだろう。
KP
探した手が麦茶のペットボトルに触れた。
牧志 浩太
景気づけって感じではないけど、水分は欲しいし。
飲もう。
KP
僅かな香りのある常温の水分は、あなたの喉を気持ちよく滑り落ちる。
牧志 浩太
「美味しい……」
なんだか新鮮な心地がした。
忘れる
牧志 浩太
佐倉の部屋には、栄養ドリンクだのカロリーメイト系だの、寝食忘れた時用の非常食が常備してあります。
KP
なるほど? 寝食忘れることが前提になってる。
牧志 浩太
よく忘れる。

牧志 浩太
服のまま寝たのかな。ちゃんと脱いだかな。
KP
限界だったのか、あなたは昨日着ていたシャツ一枚でベッドに滑り込んだようだ。
頭に手を当てれば熱はないようだ。身体も、まあ昨日の疲れは残っているが、問題のあるような怠さなどはない。……ここ数日の記憶がなんだか曖昧だ。
牧志 浩太
その辺に脱ぎ捨ててあっただろう服を洗濯籠に放り込んで、服を探す。
KP
まだ少し頭がぼんやりしているが、衣装ケースからは問題なく服を探せる。
牧志 浩太
服を着て、それが体にぴったり合う事に少しの安堵をおぼえ、これでいいのかという理由のない疑問が涌く。
KP
どうしてか居心地の悪いような、現状に疑問を覚えるような気持ちと、しっくりとくるような安堵が入り混じる。
二人の食事事情
牧志 浩太
牧志君って食事自分で作る人かなぁ。
KP
あー、どうだろう、波照間も牧志くんもわりと作りそうな気がします。料理が好きというほどではなくて、自分の事は自分で始末しそうという意味で。インスタントや出来合いと自炊が半々くらいの。
牧志 浩太
ふむふむ。
佐倉は自炊なんて時間がかかることしないよ。
インスタントばっかりだ。
インスタント、レトルト、冷凍食品、コンビニ弁当。
最近近所に美味しい弁当屋を見つけたのでそこで買う事が多いね。
(弁当屋に関してはリアルエピソードw)
KP
ああー、近所においしい弁当屋があるのいいですね。なんというか…… 案外ちゃんと食べてる。
波照間は別にそんなに沖縄めしばっかり食ってるわけではないんですが、「たまに食べたくなる」とか。
牧志 浩太
話題に出ているときはいつも沖縄系だから、どうしてもそればかり食べているイメージがw
KP
普段の食事はアブサン以外別に特段の話題に出ないから……w
牧志 浩太
佐倉はねー、食べ物雑にしすぎると思考力落ちるから、雑にしたいときはするししないときはそこそこのものは食べる。
事件に巻き込まれているとき以外は、最低限のものは食べてるよ。
KP
なるほどなぁ。食事に楽しみは見出さなくても、理性的にちゃんと考えて食べるべきものは食べるのが佐倉くんらしいな。

KP
昨日あれだけ体力を使ったせいか、水分が来て動き出した胃袋が空腹を訴えている。
牧志 浩太
「腹が減ったなぁ……」
簡単に食べられそうなレトルトなんかがあれば食べよう。
KP
ワンルームの小さなキッチンスペースを探すと、一人用の冷凍冷蔵庫に、肉と野菜。
シンク下のスペースにレトルトのカレーや中華丼と、ソーキ味のカップそばがあった。
牧志 浩太
食材が入っている冷蔵庫に少し怯む。
俺、こんなの買ったかな。
冷蔵庫はそっ閉じしてカップ蕎麦でも食べよう。
KP
そっとじした……w
KP
お湯を入れて待つと、鰹出汁のいい香りがする。そういえばシンク下のスペースには、厚めの鰹節も入っていた。お湯を注いで食べると美味しいんだったか。
牧志 浩太
今日の予定、何かあっただろうか。
ロック解除に何度か失敗しつつカレンダーアプリを探そう。
スマホもまるで別人のを使っているかのようにいちいちアプリがどこにあるのか分からない。
KP
あのモニターの引き取り日は今日だ。ショッピングモールまではここから電車で一時間くらい。
牧志 浩太
「ああ、そうか……」
この部屋、モニターを置けそうなスペース確保してあるのかな。
というかデスクトップPCあるのかな。
KP
見た感じないっぽい…… いや、タブレットPCがひとつ置いてある。部屋は散らかってはいないが、あのモニターを置くには少し狭いかもしれない。
牧志 浩太
部屋の環境が違いすぎる。
KP
それ。
牧志 浩太
「うーん。モニタの用途……
何だったんだろう?」
KP
やっぱりプレゼントだったのだろうか。でも当人に、うーん、よく分からない……。
おっと、五分経った。そばを食べよう。
牧志 浩太
食べよう。
……あまり食べ付けない味だな。
でもまあ美味い。
思いつきで買ったかな……
KP
カップラーメンより少し優しい味のそれは、するりと腹に落ちた。
牧志 浩太
よし、出かけるか。
KP
出かけようと支度をしていると、メッセージアプリからメッセージがひとつ届いた。
牧志 浩太
見てみる。
KP
相手の名前は表示されていない。
牧志 浩太
「ん?」
迷いなく削除、しようとして、思い直す。
■??視点
茶髪の青年
(佐倉さ……、うわ、違う。間違えた)
黒髪の青年
『大丈夫、いつもとは違う、誤魔化せる。落ち着いてやってくれ』
茶髪の青年
「ありがとう。そうだな、落ち着いて……、」
(直接教えてしまったら、事象が干渉して何が起きるか分からなくなる。破滅的な結果になるかもしれない。干渉を起こさせず、最低限のずれで、手掛かりだけを渡すんだ)
(佐倉さん達が、自分であの事態を防いでくれるように)
茶髪の青年
「……大丈夫だ。佐倉さんなら、やってくれる。
絶対に」
黒髪の青年はモニタから目線を外すこともなく、『大丈夫』と言いたげに微笑んでいた。

KP
「さ」打ち間違えたのかメッセージは1文字で始まった。
「牧志へ」そう続く。
牧志 浩太
「ん? 佐倉さんかな?」
そういえば、正式に連絡先を交換する前は、謎の手段で連絡していたような気がする。
名前がないのはそのせいだろうか。
でも……今更?
牧志 浩太
連絡をくれていた じゃないのがポイント。
KP
なるほど視点。
KP
「今たぶん、少し混乱してるんじゃないか。それとも、違和感なんて感じてないか?」
牧志 浩太
メッセージって事は、リアルタイムでやりとりしていい奴かな?
KP
いい奴です。返信を送ってみる?
牧志 浩太
『正直、まだ調子が悪いみたいで、自分が自分じゃないみたいだ』
KP
「ああ、分かる。君はいま、事件に巻き込まれているんだ。よくない状態になっている」
少しもたついた後、そう返信。
牧志 浩太
「佐倉さん?」
と呟く。
KP
あなたの呟きには誰の返事も返らない。
牧志 浩太
『何か知っている?』
とメッセージを送ってみる。
KP
「知ってはいる。でも言えない。
ごめん」
牧志 浩太
(事件か……あの蟲騒ぎ以降、最近はなかったんだけど)
『俺が何かしなくちゃいけない事はあるかな』
KP
「ありがとう。今日、ショッピングモールに行くよな?」
牧志 浩太
『その予定』
KP
「行ったら一度、どこかのタイミングで中央広場に行ってみてほしい。きっと、助けになる」
牧志 浩太
『中央広場?』
どこにあるかは知っていて良いかな。
KP
「うん。音楽イベントとかやってるやつ」知っていて構わない。
牧志 浩太
『良くわからないけど、分かったよ、ありがとう』
買い物に行く予定の話は昨日話して佐倉は知っていたし、このメッセージの相手は佐倉だろうと確信している。
KP
「うん。こっちこそ、ありがとう。s」相手からの最後のメッセージが慌てたように削除されて、──直後、一瞬スマートフォンの画面がフリーズした。
牧志 浩太
「……あれ」
『ごめん、メッセンジャーの調子が悪いみたいだ』
KP
画面が動き出すと、それらのメッセージは最初から存在などしなかったかのように、跡形もなく消えていた。あなたが最後に送ったメッセージも。
牧志 浩太
「やっぱり佐倉さんか……」
一応スマートフォンを再起動してみる。
メッセージが戻っていればいいけど。
KP
再起動してもメッセージは戻ってこない。
牧志 浩太
(俺だけじゃなくてスマートフォンも不調か)
まあいいや、身支度を調えて出かけよう。
KP
身支度を整えて出かけようとすると、ふと棚の上に置かれた、焦げて少し歪んだ工具箱が目に入った。
牧志 浩太
近づいて手に取ってみよう。
灰の中に残っていた、見つけたときは嬉しかった……あれ? そうだっただろうか?
この工具について詳しい事は聞いていたのだろうか。
KP
あれから少し経っていますしね。どこかで話したとは思います。
工具を手に取ると、硬い重みにどこか安心するような気持ちと、慣れないような気持ちが入り混じった。
開けてみる?
牧志 浩太
開ける
KP
工具箱を開けると、そこには古いがしっかりとした造りの工具が一揃い収まっていた。テープが握りに巻かれ、そこに「Kouichirou Makishi」と書かれている。
牧志 浩太
これは祖父から受け継いだ大事な物だ。
手に取ってみる。
KP
バランスの良い重さが、手に馴染んで感じた。
牧志 浩太
……たしかに、しっくりくる感じはあるが……
この程度だっただろうか?
とても大事な物であるはずなのだが……
KP
これは……、あなたにとってとても、大事な物であるはずだ。危険と分かっていて、灰になった施設に戻ってきて探しに来るほどに。
牧志 浩太
大事な物である事は分かる。
よく知っている。
亡くなった祖父の夢につながるものだ。
しかし、何故だろう。
我がこととしてはちょっと薄く感じる。遠く感じる。
KP
感情も意志も失ってなお、この名を書き留めようとしたほどに。あなたの…… 原点なのだ。そのはずなのに。
牧志 浩太
灰から掘りだしたとき「何だ、これ?」と思った気がする。
とても大事な物なのに。
違和感
牧志 浩太
そりゃ掘りだしたのは佐倉だからな。
KP
ですからね。
何かいいものかと思ったら工具でしたからね。
牧志 浩太
《宝探し》したのに古い工具だもんなー。
がっかりすらしたと思う。
それが明らかな違和感になっている。
牧志から後で話を聞いて、「牧志にとって大事な物なんだな」と理解したから、尊重しているんだけどね。
KP
そうそう。DROP: 金属製の箱 で開けたら工具でしたもんね。
その後、「牧志にとって」とても大事なものであることを知ったけども。
牧志 浩太
友人の大事な物は大事な物ではあるんだけど、あくまで人の物だからね。
KP
ですね。

牧志 浩太
そっと戻す。
大事な物である事には変わりない。
ただ少し……違和感があるだけで。
KP
箱はそこにあるのが当然というように、静かにその場に戻された。
牧志 浩太
また感情に影響が出る何かが起きているのだろうか。
この違和感はそのせいなのだろうか。
KP
しかし、あの時のように感情が薄れていくような、そんな感覚はない。いや、あの時だって自分ではあまり自覚がなかった。実は結構まずいのだろうか。
KP
「あまり自覚が無かった」のは佐倉くん。
牧志 浩太
たしかにー。
牧志 浩太
(佐倉さんに事情を訊きたいところだが……)
彼は「言えない」と言っていたな。
歯がゆいけれど、ひとまず彼が言ったようにしてみるか……
KP
言えない。
少しためらうように時間が空いた、そのメッセージは消えてしまっているが、あなたは確かにその文面を覚えている。
牧志 浩太
まずは普通に用事を済ませて、中央広場にも寄ってみよう。
しかしモニタか。どうして配達してもらわなかったんだろう?
意外とコンパクトなのかな?
KP
あ、それは理由が分かる。店舗引き取り限定特価らしい。
牧志 浩太
なるほどな。
車で行こうか、と思って、いや車運転できないし。と思い直す。
帰りは結構大変そうだな。
先に中央広場へ行くべきだろうか。
(こんな時悪魔の力を借りられたらな)
ふと思う。ラミアなら軽々と持てるのに。
KP
全くそうだ。ラミアでもオニでも、軽々と持ってくれるだろう。
エンジェルは、うーん、「愚かな欲を捨てるのです、使徒」とでも言って取りあってくれそうにない。ジャックフロストは持ったらモニターが壊れそうだ。
牧志 浩太
そんな愚にもつかない事を考えつつ、徒歩で店に向かおう。
背後霊
牧志 浩太
背後霊のオニさんがハラハラしながら見てるんだろうかw
CoCでは喚んでもらえないけど。
KP
なるほど背後霊のオニさん佐倉くんが牧志になっちゃったせいで見えないだけでずっとハラハラしながら見ている可能性。
牧志 浩太
基本佐倉にその気がないと出てこられないですからね。
佐倉についている【守護天使】。CoCではCOMP同様フレーバーとしてすら出番がほぼない。効果が強力すぎるのである。
(死を含む全状態異常の回復と体力及び気力の全回復)

KP
運転免許。あなたはそろそろ免許を取ろうと、教習所に通っているのだった。しかし夏休みの合宿に入りそびれ、授業の合間を縫って教習中。
牧志 浩太
成績良さそう。
KP
前回からの流れもあって、そういう日常話はしてそうだなって。>免許
牧志 浩太
結構私生活の話はしているでしょうね。
佐倉も興味を持つようになっただろうし。
KP
そうそう。私生活の話は多そう。佐倉くんのゴロゴロ生活の話も楽しそうに聞いてて。
牧志 浩太
「そういえば、次回いつだったかなぁ」
なんて予定を見つつ。
大学、なんて言葉も何だかしっくりこないな……
卒業したばかりじゃなかったっけ、学校。
KP
ちらりと見てみればそれなりの頻度で教習を入れている。成績もよいようで、補習は殆どない。
牧志 浩太
駅から電車に乗って目的地まで。
スマートフォンを見ているだけで結構暇つぶしになる。
何だか新鮮だ。
KP
郊外へ向かう電車は軽やかに道をゆく。
牧志 浩太
結構古い感じの車両だ。
KP
少し古い車両はちょくちょく揺れて、規則的な揺れは心地よくも感じた。幸い、体調は大丈夫そうだ。
牧志 浩太
メッセンジャーで来たメッセージについて考える。
『良くない状態にある』『事情は話せない』『中央広場に足を運べ』
最後、メッセージが消えたのは意図的だったのだろうか。
そうなんだろうな。
そうすると、佐倉さんは今頃、事件解決のために奔走中だったりするのだろうか。
青年
「お、牧志おそよー」

どこかの駅でスポーツバッグを背負った大学生くらいの青年が乗ってきて、あなたに声をかけた。

見覚えは…… ない気がする。


牧志 浩太
「あ……ええと。
こんにちは」
(誰だろう。知り合いだよな? 誰だっけ)
必死で記憶を探る。
青年
「え、また忘れちゃったのか?」青年は気安い様子で、冗談めかして言う。
KP
【アイデア】
牧志 浩太
ああー、彼がそうなんだ。
記憶をなくしても助けてくれたむっちゃいい奴。
KP
そうそう。いい奴。
牧志 浩太
CCB<=90 【アイデア】 (1D100<=90) > 5 > 決定的成功/スペシャル
KP
あなたは……ああ、思い出した。言ってたじゃないか。記憶をなくしても、家の鍵とスマホをまるまるなくしても助けてくれた、いい奴がいるって。
……言ってた?
牧志 浩太
言ってた。
名前は思い出せるなら呼ぼう。
「いやいや忘れてない忘れてない。ちょっと思い出せなかっただけ」
KP
あなたは名前まできちんと思い出すことができる。東浪見と書いてトラミと読む、なんだか珍しい苗字だった。
東浪見 空
「ああ、よかった。また忘れちゃったのかと思ってヒヤヒヤしたよ。ま、忘れちゃっても大丈夫だけどな」彼はニッと笑って、自分の胸を叩く。
牧志 浩太
「東浪見のこと忘れるわけがないじゃないか嫌だなあ……ごめん。
ちょっとまた調子が悪いみたいで、俺、変な事を言うかも知れない」
東浪見 空
「いいよ、色々あったんだろ。戻ってきてくれただけで万々歳だ。そうか……。なんか困ったら言えよ。
そういや、牧志はどこ行くの? 俺は今まで遠征だったんだけど」
牧志 浩太
「遠征?」
そこまでは知らないかな……
KP
スポーツバッグをかついでいる所からすると、サークル活動だろうか。
牧志 浩太
サークルかぁー
バス……うっ
KP
小さなサークルでのバス旅行……
牧志 浩太
スポーツ系だね。
「そうか、俺は今から買い物に行くんだ」
東浪見 空
「買い物かー、結構遠くね? 牧志んちこっちだっけ?」
牧志 浩太
「一時間くらいかな。店舗に直接引き取りに行くと安くなるんだ。
結構大きな買い物だからな」
話していると、旧来の親友だったような気もするし、知らない人のような気もする……
東浪見 空
「へー、いいじゃん。手伝おうか?」
牧志 浩太
「気持ちは嬉しいけど、東浪見帰ってきたばかりだろ。
モノがモニタだから、人手が欲しいのは確かだけどな」
牧志 浩太
これ助けを求めていいやつなのかな。
KP
連れていってもOKです。佐倉くんちょっと驚くかもしれないけど。
牧志 浩太
そうだな。面白いから来てもらおうかな。
牧志 浩太
「倒しちゃったらしたら泣けるからなぁ」
東浪見 空
「いいよいいよ。ショッピングモールだろ? 俺、飯まだだし、ついでにそっちで昼飯にしようかな」
牧志 浩太
「それじゃあ……」
でっかいバッグを見て。
「ロッカー代と飯代は報酬に奢る」
牧志 浩太
さっきから口調が佐倉になっている件について。
シークレットダイス
東浪見 空
シークレットダイス sCCB<=55 東浪見くんの【アイデア】 (1D100<=75) > 20 > 成功

牧志 浩太
牧志くん、東浪見くんのことなんて呼んでるんだろう。
KP
普通に「東浪見」じゃないかな。女子とかもうちょっと調子いい系の連中からは「ラミー」って呼ばれてるんだけど、牧志くんは普通に名字呼びっぽい。
牧志 浩太
呼び名での違和感はなかった!
佐倉がずっとさん付けだし、割と人に「さん」を付ける派かと思った……けど紅は紅だしね。
KP
そうなんですよ。佐倉くんのことは「慕っている」がベースにありましたからね。
最初、牧志くんがついていく関係性だったから。
東浪見 空
「おっ、やった。ゴチになりまーす」
牧志 浩太
「ありがとう。いい奴だなお前……」
東浪見 空
と言って、彼はふと、不思議そうにあなたを見た。
「……なんか牧志、雰囲気変わった?」
牧志 浩太
「……えっ?
そうなのか?」
(そうか、自覚できないだけで、何かが起きている可能性はあるんだ)
東浪見 空
「おう。あー、別に変ってわけじゃないし。大丈夫大丈夫。
なんてーか、ちょっとワイルドになった気がしてさ」
牧志 浩太
「修羅場潜ってるからかなー?」
冗談めかして笑う。
東浪見 空
「かもな!」
彼は誤魔化すように冗談めかして笑った。
牧志 浩太
ワイルドってキミの方がワイルドじゃん。
佐倉のは雑草系ワイルドか……
KP
東浪見くんはスポーツ系好青年方面のワイルドなので……
KP
それからまた少し電車に揺られ、目的の駅が近づいてくる。
東浪見 空
「腹減ったー、牧志なに食うの?」
牧志 浩太
「そうだな、適当にファストフードでいいけど。
駅にある奴最初に見えて混んでない店ならいいかなと思ってた」
東浪見 空
「意外ー。自炊派って聞いたし外でもこだわんのかと思ってた。あー、でもマック好きって言ってたもんな」
牧志 浩太
マックは、好き?
そうだった気もする。
「俺、自炊なんかしてたかな? まあいいか。マックで良ければ」
東浪見 空
「してたしてた。半々って言ってたけどさ、自炊するって時点ですげーなって思ったし」
牧志 浩太
「記憶が朧気だ……」
東浪見 空
「そうかー。ま、生きてんだしなんとかなるって」
牧志 浩太
本当に良い奴だなぁ、と思った。
こんな事思ったのは、久しぶりな気がする。
やっぱり傾向が似ているのかも知れない。誰と?
KP
……誰と?
東浪見 空
「あ、そんでマックだよな? 俺はオッケー。マックでもモスでもロッテリアでもウェンディーズでもファーストキッチンでもドムドムでもエンダーでもセコマでもウェルカム」 

……ファストフード好きなのかな? 積極的な意味で。そう思ったかもしれない。
牧志 浩太
「ああ、じゃあ駅にあればそうしよう……そんなにあるのかバーガー屋って」
東浪見 空
「あるある。地域限定も含めればすごいある。なんでかカレー始めた店もある」
バガキン推し
牧志 浩太
ちなみに中の人はバガキンのアボカド系が好き!!
KP
バガキン! 行ったことないけど見かけたことはある! アボカドとは美味しそう
牧志 浩太
チキンもエビもいいぞぉ。
KP
いいな~~~ 今度行こう

牧志 浩太
「バーガーとカレーって似ているようであまり接点がない気がする」
東浪見 空
「俺もほんとそう思う。バーガー食いたい時とカレー食いたい時ってあんま合わないよな」
牧志 浩太
人とこんな話をする、なんて機会はあまりない。
それでも最近……佐倉さん、だよな?
佐倉さんと話すようになって割と慣れた。
「ごめん、また記憶が変になってるから、きっと前に訊いたと思うんだけど。
何のスポーツやってるんだっけ?」
かくしかでいいよー
詳しく訊けば、目の前の好青年の事をちゃんと思い出すんじゃないかと思った。
東浪見 空
「俺? ラグビー」
牧志 浩太
めっちゃガタイが良かった。
そりゃ頼りになる助っ人だな。
KP
色んな所に力を貸すのに慣れてるんでしょうねぇ。気安く人に力を貸せるタイプ。
牧志 浩太
「ラグビーか、凄いな……」
あらためて相手の体を見て納得。
東浪見 空
「ま、体が資本だからな!」シャツを押し上げる筋肉は見るからに張っていて重く、力がありそうだ。
牧志 浩太
「羨ましいくらいだ、その筋肉」
少しだけ、その声には真剣な色が混ざっていたかも知れない。
東浪見 空
「言われる言われる。でも牧志は俺より頭いいし、適材適所だって」
牧志 浩太
「頼もしい味方を得たな」
東浪見 空
「だろ? 力なら任せなって」
シークレットダイス
東浪見 空
シークレットダイス sCCB<=55 東浪見くんの【アイデア】 (1D100<=55) > 51 > 成功

牧志 浩太
違和感ー
友情にひびを入れたらごめんよ牧志。
割とここの会話佐倉漏れてる感あるからなぁー
ふざけた事言い始めると佐倉出る。
東浪見 空
「お、着いた着いた」彼は一度不思議そうにあなたを見て……、背後の駅名標に気を取られ、スポーツバッグをかついであなたを先導する。
牧志 浩太
ではくっついていこう。
「ここ来た事あるのか?」とか言いながら。
郊外っぽいモールだぁ
東浪見 空
「あるある。デカいもん買う時は大体ここだし」
佐倉 光
電車を降りてしばらく歩き、モールに向かうと、そこには佐倉が待っていた。
牧志 浩太
「あっ、佐倉さん」
手を振って近づく。
■佐倉視点
佐倉 光
(東浪見?)
牧志の横に知った顔を見つけた気がした。ふっと名前が浮かぶ。
(なんでこんな所にいるんだ?)

佐倉 光
「よ、牧志…… ……東浪見?」あなたの前を歩く青年の姿を見て、彼はひらりと眼を瞬いた。
牧志 浩太
「あれ、知り合い?」
佐倉 光
「なんでこんな所に居るんだ……」
東浪見 空
「知り合い? いや俺知らんけど。この子、牧志の知り合い?」
■佐倉視点
佐倉 光
(知らない?
いや、そうか。俺が知ってるわけねーな。なんで、知ってるなんて思ったんだ)

牧志 浩太
「途中で会って、買い物手伝ってもらえるって言うからさ」
佐倉 光
「あ”?」
牧志 浩太
「ああ、俺の友達。話した事はなかったか……な……?
佐倉さん、どうした?」
佐倉 光
「悪い、牧志は悪くないな。そうか、牧志の友達か……
いや、なんか知ってる気がして。気のせい……、だよな」
牧志 浩太
「気がする、って思い切り名前呼んだぞ今。
話した事あったかな。あったんだろうな、知ってるなら」
東浪見 空
「俺は知らんなー。そっか、牧志の友達か。よろしくな」彼は気安げに手を振る。
佐倉 光
「あったんじゃないか。でなきゃ知ってるはずがないし。
ああ、まあ。よろしく」
■佐倉視点
佐倉 光
(牧志から聞いたのか。そうか……。そうだな)

牧志 浩太
何だか釈然としないがそういうことになった。
(ああ、佐倉さん基本人付き合いが苦手だったはずだし……そのせいかな)
「なんか……ごめん」
佐倉に小声で謝る。
佐倉 光
「いいよ、お前が人好きなのは知ってたし……
それに、重い物運ぶなら俺より頼りになりそうだ」
牧志 浩太
まあ、佐倉に手伝い頼んでおいてもっとガタイのいい援軍呼んだら気を悪くするよね。佐倉ならね。
KP
ならね。
牧志 浩太
「そういう積もりじゃなかったんだけど」
佐倉 光
「いいよ……。気にすんな」
東浪見 空
「佐倉さんだっけ? これから昼飯って話してたんだけど、何が好き?」
東浪見は気安く佐倉に話しかける。佐倉は数歩くらい退きつつ、様子を窺うように彼の顔を見ていた。
■佐倉視点
佐倉 光
(馴れ馴れしい奴だな)

牧志 浩太
やっぱり佐倉さんに悪い事をしたかも知れない、と思った。
佐倉 光
「ま、これなら俺は楽ができそうだし?」
東浪見 空
「おう、そこんとこは任せろ任せろ」
KP
そういえば……、あなたは思う。そういえば、佐倉と待ち合わせの時間を決めたりしていただろうか。
牧志 浩太
「あれ、時間連絡したかな?」
佐倉 光
「時間? 今くらいだったと思うけど、どこかで話したんじゃないか」
牧志 浩太
「そうか、ぼうっとしてるな……」
牧志 浩太
なんかこの背景で青年が話しててこのBGMだとペルソナ感がすっごい。
KP
それはちょっと思った>ペルソナ感
牧志 浩太
「と、とりあえず昼飯、いこうか」
東浪見 空
「んで何食う? マックでいい?」
佐倉 光
「距離近……。いーよ、それで」
牧志 浩太
「じゃあそこで。
佐倉さんにも奢るから」
佐倉 光
「今回の報酬か? じゃあ遠慮なく奢られるよ」
牧志 浩太
使われるのは牧志の財布だが?
佐倉 光
それはそう。
KP
さて、マックはフードコートの一角にある。他にもそば、うどん、カレー、サラダ専門店など色々あるようだ。
牧志 浩太
「フードコートか、好き勝手食べられていいな」
割とこういうショッピングモールに足を運ぶ機会はないから、新鮮だ。
佐倉 光
「そんなものか? 食うの好きだって言ってたもんな、牧志」
牧志 浩太
「食べるのが好き……」
そうだったかなぁ?
東浪見 空
「あー、わかるわかる。ガッツリ食いたい時とかもっとガッツリ食いたい時とか」
東浪見 空
だいたいガッツリ食いたい時らしい。
牧志 浩太
さすが体育会系。
牧志 浩太
「蕎麦とマックとお洒落なステーキが一つのテーブルにあるの、面白いなと思ってさ」
佐倉 光
「へー……。面白い発想。なんてか……、らしいな」
東浪見 空
「あー、分かる分かる。牧志の発想って面白いよな」
佐倉 光
「ちょ、距離近い」
■佐倉視点
佐倉 光
(初対面だろ、グイグイ近寄って来んな)

牧志 浩太
距離を気にしまくっている佐倉さん……
牧志 浩太
「そうかな?」
わいわいしながらマックに並ぶか。
牧志 浩太
今の『佐倉』は演技なのかそうじゃないのかは気になる我。
端端に見える感じ演技っぽいけどね。
東浪見 空
「面白いって。なんての? 三手先まで考えが回る感じ?」
牧志 浩太
「将棋なんかは割と得意かもしれない。
けど、俺なんかまだまだだと思うけど」
最近、俺なんかまだまだだな、って感服した記憶がな。
誰に、だっけ。
東浪見 空
「謙虚だなー」
KP
あなた達はマックで並びながらそんな話をする。東浪見がビッグマック2つにナゲットLサイズとポテトLサイズのセットを頼むのを尻目に、佐倉は通常セットを頼む。
牧志 浩太
東浪見君が買う量に「おぉう」ってなるかもしれない。
佐倉 光
「いつ見ても量すご……」
牧志 浩太
セットって一人1セットなんじゃないのか?
「すごいなー」
東浪見 空
「え? 1セットにバーガー一個追加だけど? あ、片方ダブルチーズとダブルパティで」
KP
佐倉くんと牧志くんのご飯食べる量の差はどれくらいなんだろう。そんなに極端な差はなさそう?
牧志 浩太
佐倉は割と小食気味ではあるけど、極端ではないですね。
牧志 浩太
こちらは普通にMサイズセットを頼んで、ポテトはサイズダウン。
「体育会系って異次元だな」
佐倉 光
「本当にな、そんだけカロリー使ってるんだろうけど。? そんだけでいいのか?」
牧志 浩太
「え? いや、いつも通り」
佐倉 光
「いや、もうちょっと頼んでた気がして…… 気のせいか」
東浪見 空
「そうだっけ?」
牧志 浩太
「そうかな?」
首をひねる。
東浪見 空
東浪見は当人の食う量が多すぎて細かい差がわからない。
牧志 浩太
MもSも「Lより小さい」なんだなw
東浪見 空
YES。
牧志 浩太
支払額にちょっとびっくりする。
マックでこんなに使えるものなのか!?
席探して座ろう。
KP
それなりに混雑したフードコートであるが、幸い空きを見つけることができた。東浪見のガタイにフードコートの椅子がちょっと狭い。
牧志 浩太
「長椅子が開いていれば良かったな」
東浪見 空
「いいっていいって。俺が長椅子取っちゃうと横の人が座りにくいし」
牧志 浩太
自分を牧志と思い込んでいると割と普通に喋れるのだな。
KP
なるほどなー。
牧志 浩太
話術の上手い下手も気の持ちようで変わる、ということなのかもしれない。
KP
かもしれない。
佐倉くん交渉力そのものはありますしね。喋れないわけではない。
佐倉 光
佐倉はちょっと居心地悪そうに椅子に座り、バーガーを食べ始める。
「……美味い」
牧志 浩太
この状況、『佐倉』(牧志君)に自覚があるならちょっと気の毒なんだけど。
東浪見 空
「おっしゃ、いっただっきまーす」
牧志 浩太
バーガーを食べ始める。で、東浪見の口に消えてゆくバーガーセットにちょっと驚く。
いや、買ったんだから食べるよそりゃ。
そりゃそうだけど。
「食べないと強くなれないってことかなー」
東浪見 空
「んむ、どした? 俺の顔になんかついてる?」
佐倉 光
「お前の食い具合に呆れてるんだよ、東浪見……」
■佐倉視点
佐倉 光
(いつ見てもすげー量だな、牧志が呆れてんじゃねーか)

牧志 浩太
おや、と思った。
そういえば佐倉さんがいきなりこの態度で他人に接するのは珍しいな。
「呆れている、というか、驚いているだけだけど」
佐倉 光
「今更驚くもんでもないだろ」
東浪見 空
「いやー、練習の合間にちゃんと食い切ろうとしてたら早食いになっちまって」
KP
あなたの友達と聞いているとはいえ── いや、聞いているなら、余計に。見知らぬ人に向かって、彼は、佐倉はこんな接し方をしただろうか。
人見知り佐倉
牧志 浩太
しらん相手には『一人称僕』『ですます調』『わりと茶化した口調で距離を取る』って感じになりますからね。
KP
しかも名前呼ぶの二度目。
お、そういえば。AND/HANDの時に一度ありましたね。>しらん相手
牧志 浩太
あれです、ダブクロの阿修雷の「アルアル」と同じだ。
KP
ああー、なるほど。キャラを作ることで距離を取る。
牧志 浩太
正体を見せたくない、が先行しますのでね。
魔界に行ったらテンション上がって猫が禿げる。
で、バスターズ仲間は距離が近くなったので猫かぶる率下がった。
KP
なるほどなるほど。そうでしたね。情報ありがとうございます。

牧志 浩太
「佐倉さん、やっぱり東浪見の事知ってる?」
佐倉 光
「……え?」
牧志 浩太
初めて会ったとき、俺も一瞬そんな態度をされた、気がするし……
佐倉 光
はた、と彼は不思議そうに、東浪見とあなたの顔を交互に見て……、
数度、自分の手を見つめ、握って、開いた。
■佐倉視点
佐倉 光
(いや、初対面……だよな? 俺と牧志の友達が会ってるわけない)

牧志 浩太
また、あのアクションだ。
見慣れているのに、違和感が酷い。
佐倉 光
「いや、知らないはず、聞いてないよな……?」
東浪見 空
「おう、俺はしらん」
佐倉 光
「それは聞いた」
牧志 浩太
「それにしては……いつも会っているみたいな言い方だと思って。
佐倉さんも昨日違和感があるとか言っていたし、そのせいか?」
■佐倉視点
佐倉 光
(会ってるわけない……、のに、そうだ、牧志の言う通りだ。なんで、俺は。

あの時、こいつがいれば一人で全部済んだだろうななんて、思った)

佐倉 光
「そういえば……、そうだ。俺も……、ずっと違和感がある。その正体が、何かは分からないが。
目が覚めたとき、そこにいるのが不思議に思ったんだ……」
牧志 浩太
「あ、俺も。
ここは俺の場所じゃない、なんて思った」
佐倉 光
「ああ、そうだ。俺も。俺の部屋の筈なのに、変な気がした」
牧志 浩太
「何なんだろう?」
言いながら胸元に手を上げ、はたと気付いて降ろす。
KP
そこには、何もない。シャツの布の感触があるだけだ。
東浪見 空
「? どしたん、胸でも痛い?」
牧志 浩太
「いや……うーん?」
佐倉 光
「……」佐倉はじっと、自分の首から下がったヒランヤを見ていた。
牧志 浩太
空の手を見つめた。
俺は一体何に触れたいと思ったんだろう。
KP
「あなた」が不調になった時、「あなた」が思わず縋ってしまう時、「あなた」は……
さてここで〈聞き耳〉
牧志 浩太
CCB<=84 〈聞き耳〉 (1D100<=84) > 70 > 成功
〈聞き耳〉たっけぇ!
KP
その時、不意に、隣の席のカップルの会話が耳に入ってきた。
「あれ? リョウくんって炭酸苦手じゃなかったっけ?」
「……あれ、そうだったな。俺なんで飲んでんだろ」
「も~、忘れちゃったの?」
「そういうルミもエビ食ってるじゃん。嫌って言うから海鮮系の店とか避けてたのにさー」
「……ほんとだ。なんでだろ」
「まぁいいか。好きなものが増えるのっていいことだしな」
牧志 浩太
入れ替わり俺たちだけじゃないんかーい
KP
その会話を聞いていると……、⾔いようのない不安が襲ってくる。
何かを掛け違えているような、何かがずれているような、何かが決定的に、おかしな場所に存在しているような……。
牧志・佐倉とも《SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1
牧志 浩太
CCB<=63 《SANチェック》 (1D100<=63) > 45 > 成功
佐倉 光
CCB<=74 《SANチェック》 (1D100<=74) > 89 > 失敗
[ 佐倉 光 ] SAN : 74 → 73

佐倉 光
「……」佐倉の顔は少し青ざめていた。
牧志 浩太
「どうかしたのか、大丈夫?」
佐倉 光
「クソ。ああ、いや、大丈夫だ。何か、変な感じがしてな……」
牧志 浩太
「何だろうな、俺もだ……」
東浪見 空
「? 二人ともどしたん」
佐倉 光
「さっきから、決定的にずれていて、決定的に何かがおかしい場所にある気がする」
牧志 浩太
「良くわからないんだ。何かがずれているような」
佐倉 光
「同じか……」
牧志 浩太
「意味が分からないよな……俺にも分からない」
東浪見に戸惑いながら答える。
「ただ、絶対何かがおかしいって気はしている……」
東浪見 空
「また混乱してるんじゃないのか? 前みたいにさ」言って、彼は三度、あなたの顔を見る。
シークレットダイス
東浪見 空
シークレットダイス sCCB<=55 東浪見くんの【アイデア】 (1D100<=55) > 40 > 成功

東浪見 空
「……」ふと、彼も黙った。
牧志 浩太
実は割と大事件かこれ。
牧志 浩太
「どうしたんだ? 東浪見」
東浪見 空
「いやー、やっぱりお前混乱してるよ。大丈夫大丈夫。
んで、テレビ買うんだっけ?」
牧志 浩太
「混乱してたら大丈夫じゃない気がするけど。俺の混乱は日常か?
そう、テレビじゃなくてモニタ」

KP
そこで〈目星〉
牧志 浩太
CCB<=84 〈目星〉 (1D100<=84) > 100 > 致命的失敗
あれれれれ?
KP
わお
牧志 浩太
三度目よ?
KP
やっぱり肉体に馴染んでなくない?
牧志 浩太
我が強い佐倉にこんな状況耐えられなかったか。
KP
佐倉くんが自分を見失ってしまうのはだいぶん大事件な気がしますしねぇ。
佐倉 光
CCB<=85 〈目星〉 (1D100<=85) > 79 > 成功

佐倉 光
「……? 何だあれ、イベントのチラシ……?」彼がふと、その違和感を探るように首をひねり、壁に何かを見つける。
牧志 浩太
居心地の悪さと違和感を払拭したくてその目線をたどる。
KP
そこには「バベッジ・ジャパン主催 バベッジインコーポレイティッド社記念公演」とある。ネットワークと電子機器に関する記念公演のようだ。
佐倉 光
「……あのチラシ、見た事がある……?」
牧志 浩太
「……!」
牧志 浩太
牧志は一時的に正気に戻ってヒント送ってきた感じかー。
牧志 浩太
それ講演場所って中央広場?
KP
いや、中央広場のそばのイベント施設だ。しかし、あなたはそのチラシに強い既視感を覚える。
あなたはそのチラシを見た事がある……、いや。あなたはその講演の主催者の顔を見た事がある。言葉を、聞いた事がある。
牧志 浩太
「あれ、見た事があるな。見たかった気がする……行った?」
KP
そうだ。あなたはその講演に興味を惹かれ、見に行った…… 行った?
おかしい。講演の日付は今日だ。複数回の講演ではない。
牧志 浩太
100万回ループしてんの??
冒頭の惨劇これか。
牧志 浩太
「あれ……デジャヴュ?
ネット配信か何かで見たのを勘違いしてるのか?」
佐倉 光
「牧志?」
牧志 浩太
「俺、この公演見に行った気がしてるんだ。
新規参入だから、面白い話が聞けるかも知れないと思って、思って……」
KP
内容はどうしてか……、思い出せない。ここ数日間のあなたの記憶は曖昧だ。
佐倉 光
「見に行った気がする? 日付、今日だろ?」
牧志 浩太
「そうだよな。勘違いかな。
いや、でも……」
行った時って一人で行ったのかなぁ。
KP
誰かと行った、ような気もする……。
佐倉 光
「……さっきから何かおかしい。見過ごさない方がよさそうだ」
牧志 浩太
「また記憶がおかしくなってる?」
かばん
KP
佐倉くん鞄とか持ってますっけ
牧志 浩太
いつもウエストポーチ程度なら持ってますよ。
ちっちゃいパソコンとかケーブル類が入ってる。
KP
なるほど。前に出てきたミニPCかな。
牧志 浩太
いつでもハッキング可能でございます。
さすがにCOMPは一般社会で出すと悪目立ちするしね。

佐倉 光
彼はポーチを探り、何かを取り出そうとして、「……?」と手を止める。
牧志 浩太
「ごめん東浪見、ちょっとこれ見に行って……どうした?」
佐倉 光
「いや……、気のせいだ。俺が紙に書くわけないよな」
牧志 浩太
「紙?」
佐倉 光
「いや、なんでもない……」
東浪見 空
「ん、どした? あのチラシ気になんのか?」彼はフットワーク軽く、そのへんに積まれていたパンフレットを持ってきた。
牧志 浩太
「気になる事は放置しない方が良い気がする」
言いながらパンフレットを受け取って「サンキュ」と応える。
「そういうの死亡フラグになるんだ」
かきもの
牧志 浩太
あなた前回の話でやたら長文の手紙書いてたじゃないですか。
※それしかなかった
KP
その時は他に手段がありませんでしたし……
何したかというと、小型の日記帳を取り出そうとしたんですね。
KP
そもそも牧志の持ち物欄にないな、今度入れとこう。
牧志 浩太
なるほど、私は持っていないだろうか。
KP
持ち物欄に入れ忘れてたけど、たぶん持ってます。
牧志 浩太
鞄持ったらその中に入ってた感じかな。
KP
ですね。

佐倉 光
「ああ、そうだな。俺はさっき、何か取り出して書きつけようとした。現状をメモしようとしてた。
俺がか?」
牧志 浩太
「佐倉さんが? 珍しいな」
佐倉 光
「そうだ。俺がわざわざ紙にメモするなんて、そんな非効率な事するはずがない」
牧志 浩太
「……まあ、紙の方が見やすい情報っていうのもあるし……」
佐倉 光
「それはあるけど、メモ帳持ち歩くなんて面倒だろ……。それに、後で散逸しがちだ」
牧志 浩太
紙なら持っていないかな。鞄の中を探してみる。
KP
小型の日記帳とボールペンが出てきた。
牧志 浩太
日記帳か。メモ欄みたいなのがあったら、一枚切って渡そうかな?
「良かったら使って」
佐倉 光
「……紙? そうか、牧志ちょっと前から持ってたもんな。悪い、借りる」
牧志 浩太
……そういえば、俺はこんなの持ち歩く習慣あったかなぁ?
佐倉 光
「……」ボールペンを手に、書きつけようとして、一瞬手を止める。
牧志 浩太
日記は見ない方がいいかなw
KP
ちょうど新しいやつの1ページ目らしく、過去の記載はない。持ち歩き用なのでかなり小型なんですね。
東浪見 空
東浪見は不思議そうにあなた達のやりとりを見ているが、口を挟むことはなかった。
牧志 浩太
ごめんな東浪見くん。
佐倉さんが紙とペン持ってるなんて珍しいなぁ、なんて思いつつ、何か必死で書き付けている姿を見たような気もしつつ。
■佐倉視点
佐倉 光
ふと、そのペンを持ったことがあるような気がした。使い方が分かる。

佐倉 光
「なんか思い出した」
牧志 浩太
「ん?」
佐倉 光
「いや……、俺、牧志にペン借りたことあったっけ」
牧志 浩太
「えーと、どうだろう……」
ある?
牧志 浩太
普段の生活だとまあなさそうだよね。
KP
ない。とりあえずあなたの記憶からは出てこない。
牧志 浩太
「ないような気はするな」
佐倉 光
彼は手帳用のボールペンのキャップを引き抜き、ペンの反対側につけ、カン、とテーブルで一度尻を叩いて固定する。そうすると書ける長さになるのだ。
牧志 浩太
何だか手慣れている、と思った。
佐倉 光
「使った事があるような気がするな。何でだ?」
牧志 浩太
「うーん……デジャヴュ?
東浪見は前に見た事があるとか、そういう変な感じはしないか?」
佐倉 光
「俺の記憶までおかしくなってんのか。何が起きてる……、」言われて、彼は少し考える。
東浪見の顔をじっと見る。
CCB<=85 【アイデア】 (1D100<=85) > 55 > 成功
「いや、分かんねーな……。俺が知ってるはずないしな」
■佐倉視点
佐倉 光
(いや、やっぱり知らねー顔だ……。大体、俺が知り合いになるタイプじゃない)

牧志 浩太
「そうか……」
奇妙な感じは拭えない。
KP
ずっと、降り積もっていく違和感があなた達の身体に纏わりついている。その違和感はいよいよ否定しがたくなり、頭の底に残ってやまない。
何が、おかしい?
牧志 浩太
おかしいのは確実。
しかしおかしいのは何だ。
記憶か? 違う気もする。
何がおかしいのか、よく考えてみる……
牧志 浩太
これ、ここで考えて意味あるかな?
なければ別の質問を投げたいと思ってます。
KP
あ、ちょっとお待ちください。決定的な所まではいきませんが、少し出します。
牧志 浩太
はーい
いまさらだけど、東浪見くんとの初遭遇時にですます調すりゃ良かったなw
KP
確かに、でも「牧志なら」こちらを知っていそうな相手には普通に接するかな、と思ったんじゃないでしょうか。
牧志 浩太
佐倉猫より牧志君カヴァーが強かった!
KP
記憶か? いや、違う気もする。デジャヴュにしてはおかしい齟齬は、何かもっと決定的なものが捻じれているような感覚を想起させる。
牧志 浩太
「気持ち悪いな……」
KP
講演に行った事があるような記憶は、ただの記憶のバグなのだろうか? いや、バグと片付けてはいけないような気がする……。
牧志 浩太
「俺は、行ったのか、ここに?
行って、何かが起きた?」
佐倉 光
「分かんねぇ。まさか時間が戻ったとでもいうのか?
時間が戻って、何かを繰り返してるのが、この違和感の正体? だから、俺は東浪見を知ってんのか?」
牧志 浩太
「そうかも……しれない」
佐倉 光
「だとすれば、ペンの使い方を知ってんのも、一度借りたことがあるから…… そうなのか?」
牧志 浩太
「荒唐無稽すぎるけど、確実に『知っている』と思えるんだ。
数回借りました、という感じのアクションに見えなかったのが気になるけど。
東浪見への態度も、数回会った相手への対応じゃないし」
佐倉 光
「俺もだ。俺も、そのチラシを『見た事がある』……、いや、『行った事がある』。そうだ、俺も一度行った。その講演に。
……そうか?」
牧志 浩太
「佐倉さん、初めての相手にそんな態度取らないだろう?」
佐倉 光
「もっと、何度も何度も繰り返してるってのか? それは、怖気が…… え?」はた、と彼はあなたを見る。
「……そうか……、そういや、そうか。
そうだ、そうしてたか……、そうだったな」
■佐倉視点
佐倉 光
(そうだ……、相手が東浪見だから、だけじゃない。猫を被ること自体忘れてたような感覚だ。クソ、何だこれは。俺が? 俺が曖昧になっている?)

牧志 浩太
自分の事だというのに、忘れてしまったというのか?
この考えは、正しいのか……?
チラシをじっと見つめる。
やりたいこと
KP
波照間も牧志くんも、佐倉くんの猫が剥げてからの方をよく見ているから、猫かぶってる時の印象が薄れ気味になっていたのかもしれませんね……。
交渉は洞川さんがメイン張ることが多かったですしね。
牧志 浩太
牧志君には本当に一瞬しか見せてないからなぁ、猫。
表示中に編集が入ると、最初から表示されるのか……なるほど。
KP
モニタ、でかいから持って帰ると持って帰るしかなくなりますしね。
あ、描写を忘れたけど東浪見のスポーツバッグはちゃんとロッカーに預けました。
牧志 浩太
はーい。
チラシの所に行く・中央広場について佐倉に訊く あたりが今やりたいことかな!
モニタはひとまず後回しにするよね……
KP
なるほど! どっちもできます。>広場について聞く・チラシの場所へ行く
牧志 浩太
行く前に訊くかな。
で、場合によっては広場に先に行くかも知れない。
大丈夫? 東浪見くん巻き込んじゃわない?

KP
そのチラシは強烈な既視感をあなたに呼び起こした。行ったことがある、それはもはやゆるぎない事実に思えた。
牧志 浩太
「東浪見、さっきも言ったけど、ちょっとここに行ってみたいんだ」
チラシを指す。
東浪見 空
「お? いいけど。牧志こういうの好きだっけ?」
牧志 浩太
「気になるよ? 普通に」
驚いたように答える。
東浪見 空
「そうだっけか? あー、そういや電子か機械か天文か迷ってるって言ってたもんな。なんで突然天文? って思ったけど」
牧志 浩太
「ああ、ちょっとな」
天文、についてはちゃんとした説明ができる自信がない。
東浪見 空
「そかそか。俺はいいよー、電気屋結構遅くまで開いてたと思うし」
牧志 浩太
「悪い。
そういえば……」
とフロアマップやイベント情報があれば見る。
中央広場で何か催し物はやっているだろうか。
KP
チラシを確認するなら、講演まではまだ時間があると分かる。今は昼過ぎで、講演は15時くらいから。
フロアマップを見るなら、ショッピングモールの建物が中央広場をぐるりと囲んでいることが分かる。中央広場の歌声はモール全体に響くのだろう。
その中央広場の傍に会議室としても使えるコミュニティスペースがあり、講演はそこで行われるという。
中央広場では野外ライブがあるらしい。昼の部と夜の部に分かれている。
牧志 浩太
歌声ー。
KP
歌声~。
牧志 浩太
野外ライブか。
佐倉さんに訊いてみよう。
「佐倉さん、ここでのライブに興味があるのか?」
佐倉 光
「え、ライブ?」
牧志 浩太
「ああ、ここ行けって言ってきたろ、朝に」
佐倉 光
「え? ……俺が?
いや、言ってないぞ」
牧志 浩太
(なんとなく覚えがある状況)
「そうか、ならいいんだけど」
(それなら追求すべきではないかも知れない……)
ちなみにライブって何時からかな。
KP
多数のコンピュータを使った3Dエフェクトを活用したバーチャル×リアルライブだそうなので、もしかしたら……、と思ったかもしれないが。彼は覚えがない、と言う。
昼の部はもう始まっているようで、バンドの歌声が聞こえてくる。夜の部は19時から。
牧志 浩太
「佐倉さん、東浪見、悪いけどちょっと寄ってみたいところがあるんだ」
佐倉 光
「寄ってみたい所? さっきのチラシか?」
牧志 浩太
「それも気になるけど、まだ時間早いだろう?」
東浪見 空
「おう、いいけど。どこ?」
牧志 浩太
「ちょっと歌でも聴きにいこうかと思って」
東浪見 空
「お、これ?」彼はイベント情報を見て、ああー、納得、とでも言いたげに頷いた。ライブの何がそんなに納得なのだろう?
牧志 浩太
地図を示す。
「中央広場でやってるから。
ああ、買い物があれば無理に付き合わなくてもいいよ。後で合流しよう」
東浪見 空
「いや、俺はなんも。そうかー、見に行くかー」うんうん、と頷いている。
■佐倉視点
佐倉 光
(何だよその妙に意味深なの)

佐倉 光
「……?」
牧志 浩太
「有名なとこ?」
東浪見 空
「あれ、そういう事じゃないん?」
牧志 浩太
「いや、ちょっと気になったってだけなんだけど」
東浪見 空
「そうか、ちゃんと思い出したわけじゃないのか……
妙なこと言ったなー、忘れて。んじゃ行くか」
牧志 浩太
あー、そういう。
そして「昔好きだった」ってことを言わないあたりほんといい奴……
いや、推測合ってるかどうか分かんないけど。
牧志 浩太
「? ああ」
佐倉 光
「……?」
牧志 浩太
ゴミ片付けて会場に行こう。

KP
会場に向かうと、木造のステージに音楽機器やプロジェクターが置かれ、何台ものコンピュータと繋がっているのが見えた。
バーチャル×リアルライブは主に夜の部らしく、昼の部は解放的な青空をバックにバンドが歌っているのが見える。
……ステージの傍らにいた、マスクをつけた女性が振り向く。真っ直ぐあなたの方へ向かってくる。
彼女はあなたの前に来ると、マスクを外した。


牧志 浩太
「……えっ?」
きょろきょろと周囲を見回す。
俺ですか? 俺に用なんですか?
KP
その顔を見て気づく。
新進気鋭のアイドル歌手、暁月ミントだ。
リアル活動を始める前からネットで活動していて、リアルの世界に躍り出た彼女はポップな外見と甘い歌声で、着実に人気を集めつつある。
暁月 ミント
「こんにちは、牧志くん。──来てくれたんだね。もしかして、覚えててくれた?」
牧志 浩太
「ああー……あの」
なんとなく思い出したけど、自分の前に来る理由にはならない。
KP
【アイデア】
牧志 浩太
「……えっ?」
CCB<=90 【アイデア】 (1D100<=90) > 96 > 致命的失敗
www
KP
んんんwwww
牧志 浩太
お前さぁぁぁぁ
KP
ファンブル おお ない???

KP
えっ? 全く覚えがない……。もしかして、自分は忘れてしまったというのだろうか。彼女のことを。
牧志 浩太
「……えー……っと」
ここで覚えてる覚えてるー、なんて言ったら後でまずい事になりそうな気がした。
暁月 ミント
彼女はふっ、と視線を落とす。少し寂しそうな目で顔を上げた。
「なんてね、冗談だよ。ちょっとからかっただけ。意味深だったでしょ?」
牧志 浩太
「ごめん、最近ちょっと記憶が曖昧になりがちで……」
東浪見 空
「よ、アミ」
暁月 ミント
「ちょっと東浪見、本名はナシって言ったじゃん。聞かれたら大変だよ」
東浪見 空
「おお、悪ぃ悪ぃ。チョコちゃんだっけ?」
牧志 浩太
リアル知り合いだったか……
記憶を失う前の牧志が好きだったバンドなのかなと思った。>さっき
KP
東浪見に聞くと情報が出てくるかもしれません。なんだか訳知り顔をしていたので。
牧志 浩太
たしかに
牧志 浩太
アミ、というのが彼女の名前か。
それなりに親しかったような反応なのに、全く覚えていない……
暁月 ミント
「ミント。暁月ミントだよ。誰がチョコミントか」
牧志 浩太
中の人は佐倉さんの反応が気になるw
暁月 ミント
「……いいよ、気にしなくていい。大した知り合いじゃなかったからさ。こうやって言うのも二度目だね」
佐倉 光
「……?」彼は彼女の顔を、何かを探ろうとするように、いや、思い出そうとするようにだろうか、少し離れて見ている。
■佐倉視点
佐倉 光
(こっちは本当に知らねーな。牧志の知り合いらしいが。どっかで見たような気もするが、ネット配信かなんかかな)

牧志 浩太
「そうか、ごめん。
歌が聴きたくて」
暁月 ミント
「そっか、嬉しいな。東浪見は置いといて、その人は友達?」佐倉に笑いかける。
牧志 浩太
「ああ、俺の友人で……」
佐倉 光
「まぁ、ええ……、友達です」
牧志 浩太
名前、言っても良かったかな。とふと考えた。
■佐倉視点
佐倉 光
(困ってんな。少しくらい、いいか……)

佐倉 光
「佐倉です」あなたが躊躇っているのを見て、言葉少なく口に出した。
なまえ
KP
なんだか困ってそう>>自分の個人情報
佐倉さんのだけどな個人情報。
牧志 浩太
まあな!
「さく」でもいいんだぞ佐倉!
佐倉 光
<なんだかコピーが出てきそうだ!
牧志 浩太
なんか俺が佐倉さんの名前を人に教えると、碌でもない事が起こるジンクスが。
KP
確かに。大体うっかり教えてしまって何か起きてる。
牧志 浩太
今回の牧志、中の人が佐倉だからノーカン!!
KP
ノーカン!!

暁月 ミント
「佐倉くん、初めまして。夜の部でライブやるから、よかったら是非来てくださいね」
牧志 浩太
そうやって話している横で、東浪見に助けを求めよう。
小声で
東浪見 空
「おうどした?」
牧志 浩太
「ごめん、どういう知り合い?」
東浪見 空
「んー…… 向こうで言うよ」
暁月 ミント
「ちょっと東浪見! 牧志くんに気を遣わせないでよ」
牧志 浩太
慌てて離れる。
暁月 ミント
「言ったら後でし ……あー、ごめんなさーい、なんでもありません!」うっかり乱暴な発言をしそうになったのか、慌てて周囲に誤魔化している間に、あなた達は彼女のそばを離れる。
牧志 浩太
「夜の部か、引取ってからになるけど、観に来ようか」
『知り合い』には会えたけど、朝の佐倉さんが見て欲しかったものって、何だったんだろうな……
東浪見 空
「そうしろそうしろ、彼女も喜ぶと思うし」
牧志 浩太
「意味深だな」
佐倉 光
「さっきから何なんだよ……」
東浪見 空
「で、彼女がどういう知り合いだったか、だよな」
牧志 浩太
「ああ、覚えていないというのもなんだか失礼だし。
話を聞けば思い出せるかも知れない」
東浪見 空
「……そうだな」彼は少しだけ躊躇った。
牧志 浩太
「何か問題があるのか?」
東浪見 空
「まず前置き。俺が話したってことは内緒にしてほしい。バレバレだけど一応内緒ってことで頼む」
牧志 浩太
「ああ、うん……」
東浪見 空
「次に、俺が知ってんのは、お前とあいつから聞いた話なんだ。直接見たわけじゃない。
最後に、元恋人だったとかじゃないから安心しろ」
牧志 浩太
「あ、そう……」
そうなんじゃないかと少し思ってた。良かった。
東浪見 空
「……あー」彼はいちど頭を掻いた。
牧志 浩太
元恋人、などではないならこの歯切れの悪さは何なんだろう?
東浪見 空
「高校の時知り合いだった、らしいんだよ。知り合いって言っても、三年の時にちょっとだけ、ってあいつ言ってたけどさ」
牧志 浩太
「高校か……」
ほとんど覚えていない……あれ? 最近までいた気もするんだけど……
東浪見 空
「あ、俺は大学からの知り合い。あいつは大学行ってないけど、色々あって知り合ってさ、なにかと愚痴聞いてたわけ。
最初は東浪見くんなんて呼んでくれてたのに、今じゃあれだもんなぁ」
話がそれた。
牧志 浩太
記憶をたぐりながら聞いている。
記憶の網に引っかかるものはないだろうか……。
佐倉 光
「話それてる」
牧志 浩太
「それてるな」
牧志 浩太
この話、超大盛りになっている予感。
KP
ばれた。
牧志 浩太
たのしい。
東浪見 空
「悪い悪い。三年の時にあいつが牧志のいる学校に引っ越してきてさ。
あいつは高校の頃から、東京で歌手やるって、ずっと準備してたらしいんだ。ネットで活動してさ、実績つけて」
牧志 浩太
歌は、聞いた事があると思う。きっとネットで……。
その頃の記憶だろうか。
東浪見 空
「でも、それが…… 親戚に色々あって、台無しになりかけたらしいんだ。引っ越しも、その関係。
んでさ、派手に凹んで拗ねてた所を、お前が元気づけてくれた」
牧志 浩太
「……なるほど……?」
あったかなそんなこと?
そもそも俺が女の子と絡む事なんてあったかな?
いや記憶がないんだし、あったのかもな?
返事もなんとなく歯切れが悪い。
東浪見 空
「俺が知ってるのはそんだけです。でも本当に元恋人とかじゃなかったよ。あいつはスキャンダル作ってる場合じゃなかったし、お前だって、そこで手を出すタイプじゃなかった。そこは断言する」
牧志 浩太
「そうか……うん……」
すっきりはしなかったが、いきさつは、分かった。
東浪見 空
「大学からは、そう話してもなかったと思う。お前とあいつが話してるとこ、見た事ないしさ」
佐倉 光
「…………歯切れ悪すぎ…………」
■佐倉視点
佐倉 光
(微妙に察した……。居心地悪。謝りたい気分。いや、なんで俺が謝るんだ?)

東浪見 空
「でも、ちょくちょく映像とか見てはいた。だから、見に行くって聞いて、思い出したのかなと思ったんだ……」
牧志 浩太
なんもわからん って困ったように笑う顔に書いてある。
牧志 浩太
東浪見くんには記憶喪失の事は話してるんだっけ?
事件の事はともかく……
KP
話してますね。現在の友人には誤魔化しがきかなかったので。
実家はある程度距離が遠いからなんとかなる、と牧志くん思ってる(無理)っていうやつです。
関係の遠い友人には話していないでしょうけど、東浪見くんには話してます。
牧志 浩太
じゃあ、「記憶がない」で分かってもらえるんだな
KP
YES。
東浪見 空
そのタイミングで彼のスマホにメッセージが来る。
一瞬見えた内容は簡潔だ「とらみしめる」
東浪見 空
「おう、怖」
牧志 浩太
「仲がいいんだな」
東浪見 空
「まあな。愚痴聞き役よ」彼はどん、と自分の厚い胸を叩いた。
「ま、そういうことだから気にすんなって」
牧志 浩太
「そうか、ありがとう。
後で俺も謝る」
東浪見 空
「やめろ。余計抉るわ」
牧志 浩太
「そういうものか、難しいな……」

KP
東浪見くんからはこれ以上出てこないので、PL向けに開示しますと、「高校三年の時の知り合い。その時の出来事から牧志くんのことが好きだったけど、ずっと心に秘めていた」ですね。
そして東浪見くんに盛大に愚痴り倒していた。
牧志 浩太
微笑ましい。
でも相手には忘れられちゃったの切ない。
ああー、東浪見くんは好きだった事は知っているんだな。
KP
そうなんですよ。
牧志 浩太
そりゃ歯切れも悪くなるわ。
謝ったら気まずくなるわw
KP
東浪見くんはそういう関係性にならないいいやつなのを知っているから、洗いざらいぶちまけられちゃうんですね。
牧志 浩太
東浪見くんに幸あれ。
KP
記憶を失う以前の牧志くんはそのことに気づかなかったのか、というと、薄々気づいていたかもしれません……。でも、「互いにそれを望まない」だったんだと思います。
牧志 浩太
なるほどなー。
中の人はもしかしてそんな感じかなぁとは思ったけど、まあ佐倉は気付かんね。
KP
そして「佐倉くん」(牧志)も、もはやそのことを覚えていない……。
牧志 浩太
せつねぇ。
新たな関係性築こう……
そういうの普通に忘れちゃうのもままある事だしさ!
KP
でも暁月さんは前にも一度こうやって笑いかけたきり、牧志くんには話しかけていませんでした。会ったらしんどいじゃない。
だから今度も同じようにしようとするんじゃないかな。東浪見が高校時代のこと話しちゃったから何か変わるかもしれないけど。

牧志 浩太
話が途切れたときに、周囲を見回して、気になるものなどはないか探してみるけど。
KP
なるほど。そうですね……〈目星〉で判定。
牧志 浩太
CCB<=84 〈目星〉 (1D100<=84) > 23 > 成功
ここに来い、と言われた意図は分からないからね。
KP
夜の部の準備のためにずらりと並べられたコンピュータが、一つのネットワークで繋がっていることが分かる。
<ハッキング>したら楽しいことができそうだ……。
牧志 浩太
おっ、やはりそんな感じ!
「……」
佐倉 光
「……牧志?」
牧志 浩太
「ハッキングしたら楽しそうだな……」
佐倉 光
「へ? ああ、そうだな」
東浪見 空
「なんか言った?」
牧志 浩太
頭の中で、あの器材の会社はこれだから、使われているチップはこれで、それならウォールはこう破って……などと組み立て始めて……
どうしてこんな事を考えているんだろう、なんて思った。
佐倉 光
「牧志。考えが口に出てる」
牧志 浩太
「えっ?
俺何か言ってた?」
佐倉 光
「思いっきり出てた。あの会社チップ替えたのか?」
牧志 浩太
「あー、そうそう、8ヶ月前に提携先変わってて、以降の製品は全部」
東浪見 空
「おお、何言ってるかわからん」
佐倉 光
「そうか。……? 8ヶ月前? そんなに古い情報、俺が見てなかったってのか……?
やっぱり何かおかしいな……」
牧志 浩太
「そうか、珍しいな?」
佐倉 光
「ああ、珍しい。そういう重要なのは、一通りチェックしてるはずだ……」
牧志 浩太
「そうだよな、そういうの詳しいよな……」

牧志 浩太
考えが漏れるクセが出た事になったw
ありがとうございます。
KP
勝手に頂いてしまいました。
牧志 浩太
ヒランヤもらった後はほぼ消えちゃったクセなんですけど、何故か最近再発しているw
KP
CoC的に色々ありすぎたのでは??
牧志 浩太
精神ダメージで発狂状態にあるのだろうかw
KP
SANに繰り返しダメージを受けてるということは、発狂が残ってなくても何かしら揺さぶられた状態ではあるわけですし……。
牧志 浩太
そもそもが初期SAN値より正気度が低い状態って、常に不安定であるようですしね(最近ルルブ読んで初めて知った)
KP
あ、そうなんですね。絶対値が高ければ平気なわけでもないんだ。あくまで初期値がベースかぁ。
ルルブ、細かい記載が多いから読むと案外知らない発見ありますね。
牧志 浩太
正気度がSAN値なんて通称になっちゃったお陰で色々とややこしい。
KP
ですねぇ。それとこれとは別だったはずなのに一緒くたに!

佐倉 光
「ああ、それに情報が古いのは命取りだ。8ヶ月前なんて、昔と言ってもいい」
牧志 浩太
「確かに、電子機器の情報なんて新鮮さが命だよな?」
佐倉 光
「ああ。一週間で全部ひっくり返る世界だ。
どうなってんだ……?」
牧志 浩太
「やっぱり引っかかるな……
大体、どうしていきなりハッキングしてみたいだなんて……」
佐倉 光
「波照間さんの記憶か? いや、でも、牧志はそういうタイプじゃないだろ……」
牧志 浩太
牧志浩太が、そんなことを考えるだろうか。
コンピューターを操り、人の物に手を出して、迷惑をかけるような事をよしとするだろうか。
「俺は……?」
KP
波照間紅も、必要があれば何でもやったが、必要のない時にそんなことをするタイプではなかったはずだ。
彼が酔うとハッキングの腕がよくなるのは、理性の中に存在する躊躇いを酔いが吹き飛ばすからだ。
牧志 浩太
しかし、「やってみたい」と思ったのは事実。
コンピューターを支配下において、世界を意のままに操る楽しみを、俺は知っている。
それは、理性のあるなしに関係ない。
純粋な欲だ。
KP
例えどこに閉ざされていても、その手の中から無限の世界を操れるのだ。
牧志 浩太
「俺は、誰なんだ?」
ぽつりと呟いた。
佐倉 光
「お前は……、牧志だろ。牧志、浩太……」彼のその声にもどこか、力がなかった。
牧志 浩太
「今はもう、それも信じられなくなってきた。
こんな人間だったか? 俺は……」
シークレットダイス
東浪見 空
シークレットダイス sCCB<=55 東浪見くんの【アイデア】 (1D100<=55) > 86 > 失敗

東浪見 空
「……? お前はお前だろ? 記憶がどうなっても、さ」
牧志 浩太
「ああ……」
言葉を探した。
「ありがとう……」
彼の心に報いるためだけに、そう答えた。
KP
ぽん、とあなたのスマートフォンが通知音を鳴らした。メッセージが届いたようだ……。

KP
というところで、本日は以上!
牧志 浩太
はーーーい
ありがとうございました!
思いがけず牧志の過去を覗いてしまった。
KP
ありがとうございました! 思いがけず牧志くんの過去が見えちゃった。佐倉くんに。
(当人も横にいたけど)
牧志 浩太
いたねぇー
KP
でも覚えてないんだよなぁ。一度顔を見たきりの記憶しか、ない!
シナリオにいないNPC(東浪見くん)を盛ったらほとんどそれで1話が潰れてしまいました。一応この辺で中盤過ぎくらいまでは来ています。
牧志 浩太
楽しいのでヨシ!!
KP
ありがとうございます!!
NPC
牧志 浩太
ミントさんとかいるんだろうか……
KP
中身佐倉くんな牧志が本格的に佐倉くんになってきてて楽しい。

ミントさんは、改変推奨だったのでそこは改変していますが(牧志くんの過去に絡めるつもりだったので、デフォルトネームのままじゃなくて個別キャラにしたかった)実はシナリオにいます。
牧志 浩太
なるほど。
名無しキャラに名前つけて作った感じかなと思った。
KP
歌手で高校時代の友人、ってところまではシナリオにあって、そこから盛り倒しています。
牧志 浩太
だったら今後も遠慮なく話に出せるな。
KP
そこは問題ないかなーと思っています。立ち絵も個別ですしね。(「遊び屋さんちゃん」様で作成)
牧志 浩太
ああー、なんか見覚えのある感じだと思ったらアレか!
割とその辺気になるから、盛って改変してくれて助かる。
VOIDの青木さんとか、話題に出したいけど本人出しづらいから避けがちになっちゃってね。
KP
そうなんですよね、公式NPCは話題に出したいのに出せない、ある……!
牧志 浩太
NPC持ち帰り禁止はよくあるし、まあ理由も分かるからね……
でも人生に関わった人の話は、したい!
KP
わかる!! 話題に出したいし登場させたいのにできない!!
牧志 浩太
神話生物や神の方が気軽に話題に出せちゃうという謎の現象。
そんなノーデンス様無双。
KP
わかる。

内心を知りたい
牧志 浩太
今回の話、終わったら『佐倉』側の裏話が聞きたい!
KP
ああー! 確かに! 前みたいに「佐倉さん」側の視点を入れようかな。
シナリオに案外明言が無い所があるので、そういう所は…… もる!
牧志 浩太
是非ともお願いしたい!!
KP
その時の状態KPが忘れてたら後追いで補完します!
牧志 浩太
そうしてください! (蠢く泥は完全に後盛りだった)
KP
後盛りだったんですねあれ!? しかし今回偶然にも遺棄遺棄タイムが発生したおかげで生かされた。
牧志 浩太
まさかあんな悪乗り盛り付けが役に立つとはw

あのイベントは一体……
牧志 浩太
しっかし、何だったんだろう遺棄遺棄タイム……
今回の話立場逆だったら相当わけ分からん事になりますね。
怪物やっつけてその死体処理に困って佐倉呼ぶ牧志ってツッコミどころしかない。
あと佐倉の高校の友人っていうのも。
KP
実はあれ案外明言が薄くて、たぶんこれかな? くらいの示唆しかないんですよね……>遺棄遺棄タイム
卓中に盛れるか後盛りになるかわかりませんが、補完しようと思います。
牧志 浩太
はーい、それも楽しみ。
不運な犠牲者かなていどに思っている……
牧志君そんな事になったからっていきなり友人に頼らずにまず通報するよね……
KP
確かに。>逆だったら相当わけわからん
ですねぇ。もしかしたら、明らかに表舞台に出したらまずいものだ! と思ったら佐倉さんに助けを求めるかもしれないけど。
牧志 浩太
経験が物を言う!
KP
佐倉くん以上に、「表舞台じゃない方」で頼れる相手は佐倉くんしかいませんしね。
牧志 浩太
は、波照間さん……
何故かいつもとばっちりで忙しくなっちゃっている波照間さん……
KP
そう、大体シナリオ都合で連絡がつかなくなっちゃう波照間……
牧志 浩太
気がつくと人外と飯食ってる波照間さん……
KP
確かに、そういう時に先に波照間に頼る可能性はありますね。だがシナリオ都合……。
牧志 浩太
あ、でも死体処理に波照間さんより佐倉に声をかけそう感はなんとなくあります。
あまり波照間さんが異界に行っていると波照間さんの正気度がヒーホーしてしまう……
KP
あっすみません切り替えタイミング誤った
牧志 浩太
いえいえー
KP
なるほど確かに???
あとあれ、ちょっと薄暗いことというか、共犯者っぽいことするのには佐倉くんの方が合う。
牧志 浩太
そうそう。
ちょっと秘密にしなきゃいけない系は得意なイメージだから。
KP
そうそう。そういう所は佐倉くんの方が得意そう。
牧志 浩太
多分佐倉が死体処理しなきゃいけなくなったら、近くの異界探して中にポイで済ませる。その方が証拠がなくなるから。
無理そうなら悪魔の魔法で焼くかなんかするかな。
KP
ですねぇ。今回の「佐倉くん」も最初そうしようとしたらCOMP動かないしBARに連絡つかないしなんだこれっていう。
牧志 浩太
それで男二人で山に遺棄遺棄タイムか……
KP
しかもクソ重くて(当人基準)家の前から動かせない。
牧志 浩太
【STR】6じゃなー。

力とサイズ(『地獄はやさしい』ネタバレ)
牧志 浩太
あ、非力で思い出した。
KP
おっ?
牧志 浩太
前回の話ラストで、宇宙に放り出されたときに、佐倉腕一本でよく牧志支えられたね? って
読み直していて盛大にツッコミ入れちゃった。
シナリオには「KPCがPC抱いてる」って書いてあって。
それはちょっとなぁと思ったので手を繋ぐ事にさせていただいたんだけど……
KP
牧志は【STR】11/【SIZ】10、なるほどな?
靴の浮力や魔力や夢の力、あるいは理想の自分パワーの残滓が残っていたのかも。
牧志 浩太
そういうことにしよう!!
まあ抱くにしたって無理なんだよこの【SIZ】【STR】
KP
佐倉くん【SIZ】はいくつでしたっけ。
牧志 浩太
14ですねー
あれ、佐倉の方がでかいのか?
KP
ってことになりますね?
そう、牧志は背が高そうな印象だけど【SIZ】そんなにない。
牧志 浩太
体格は良くはないから、ヒョロッと高めなのかな、佐倉。
KP
それはありそう。枝寄り。
その上猫背で背丈がわかりにくいとか?
牧志 浩太
立ち絵が猫背なせいか、背が低いイメージがあるなぁ。
KP
なんですよね。こちらも小さそうなイメージがありました。
やっぱり猫背補正でだいぶん小さく見えるやつでは。
牧志 浩太
腰にわるぅい。
そうかもしれませんねー
あとやっぱりあのメンバーで若い方ってイメージが強いから、小さいイメージが強め。
KP
そうそう、それは思います。少年のイメージが強い。初期組では一番若いですしね。
牧志 浩太
高校生なんだからけっしてそんな事はないと思うんですけどね。
KP
なんですけどね。イメージがどうしても。
牧志 浩太
牧志君は、紅さんのせいか、ガタイが良くてでかいイメージがついてる……
そうでもないって知っているのになぁ。
KP
穏やかだから背が高そうなイメージになるのもあるんですよね。
牧志 浩太
それは わかる
KP
あと物理的に佐倉くんよりちょっと立ち絵が長い。
牧志 浩太
それはまあ、波照間さんに合わせた紅さんから派生したからどうしてもね
KP
それはそう。
牧志 浩太
そして猫背としてそれに合わせた佐倉。
配置からいって同じくらいかなってイメージっぽいです、私自身。
【SIZ】見ると結構差があるなぁー
もうひとつ、もうひとりの牧志が途中で火傷をしているのに、牧志に痛みがリンクされていないというミスもあったりします。
ノリでイベントをぶっ込むからだ。

地獄はやさしいネタバレ
KP
ですねー
紅さん、波照間と同じ姿のはずなんだけど、立ち絵がかっこいい上に、フィジカルがすごくて頼れる兄だからガタイが良くてでかそうな印象になる。
牧志 浩太
前のバージョンの波照間さんの立ち絵が結構がっしり系だったら、そっちに合わせたらああなっちゃったんですよね。
あとフィジカルは異常。
牧志 浩太
波照間さんってサイズいくつだっけな……
KP
11ですね。>【SIZ】
牧志 浩太
おっ。
そういえば波照間さんより佐倉の方がでかいの解釈違いだなぁとか思った覚えがある。
KP
そういえばそんな記憶がかすかに。
牧志 浩太
波照間さん自身もそこまで大きくないという事は、紅さんもそこまで大きくはない筈なんだけど、20越え【STR】のイメージはでかい……
KP
盛大に水槽と家を破壊して出てきたあのイメージがでかい。
牧志 浩太
誰かのプレイでゴリラ呼ばわりされてたなぁ……
KP
ましたねぇ。
牧志 浩太
家壊すのがお約束になったの、完全に私のせいだけどな!!
KP
いいと思うんですよフィジカルも示せるし進行にもいいし納得もいくし!
回す時に何かと参考にさせていただいています。
牧志 浩太
良かった良かった、破壊活動は許された。
KP
そもそもあの大きさ(ということは厚みもそれなり)の水槽を破壊して出てきているのですし。しかも内側、水中からの破壊ですよ????
牧志 浩太
柳田理科雄がツッコミを入れるレベルですよ。
どんなチカラしてたらそんな事できるの? まあ一般人の4~5倍程度の力があればいけるのかな!!
いけるのかなぁ。
あ、一応火事場の馬鹿力補正を3倍かけよう。
KP
35に3かけたら…… 行けそう
イケメン創世神話では彼の【SIZ】が17だったせいで「その背丈が入る水槽、でかない???」ってなりましたね>水槽
牧志 浩太
でかいwww
そりゃあ水圧もえらい事に。
KP
それを個人宅に設置。そもそも設計にムリがあったから破壊できた説
牧志 浩太
なるほどなー





【置】CoC『青白い馬』 波照間&東雲 2

「あなたはその時まで一緒にいてくれる?」
「もし、一緒にいられるのなら」

【置】CoC『夢の果てならきみが正しい』 佐倉&牧志 5

彼を抱え込むようにして、その実すがっていた。
離したら、自分がばらばらに砕けそうな気がしていた。
「いかないでくれよ……」

【置】CoC『嗚呼、素晴らしき偶像!』 佐倉&牧志 2

「こんちはぁー。教祖様いいよねー。先輩方教祖様のどんなとこが好きー?」
「カリスマとパワーがあるとこ~」
「ちょっと強引なとこ~」
「守ってくれそうなとこ~」

【クトゥルフ神話TRPG】
本作は、「 株式会社アークライト  」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc.
PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION 「クトゥルフ神話TRPG」


CoC『Switch』子供佐倉&牧志 1

またかよ。またかよ。準備してもこうなるのかよ。
意味ねーじゃん!?

ゆうやけこやけ 『まいご』

こどももTRPG まいご

CoC『VOID』継続『阿煮町』本田&結城&ヴィキ&海虹 1

「いやぁお金ほとんど持たされてなくて……」