TRPGリプレイ Zephyranthes 最終章 第一部 『破壊神 再び』2

SCENE 1 ~ SCENE 6
SCENE 6-2
SCENE 6-3
SCENE 7-1
SCENE 7-2
SCENE 8-1
SCENE 8-2
SCENE 9 ~ ENDING

SCENE 6-2

DL
ではデュエルいきます。みんな同じような相手です。壁の隙間からでっかいキューピーちゃん人形みたいな顔。
マグノリア
たらこキューピー希望。
DL
一列になって跳んでくるのが見える(笑)
「た~らこ~ た~らこ~ た~っぷ~り~ た~らこ~」
マグノリア
嫌あぁぁぁぁ! 可愛すぎて攻撃できないッ!(笑)
クリフ
どっちかってーとキモいな(笑)じゃあさっきわしわし入ってきた小さいのも全部たらこキューピー(笑)
DL
ああ、そうだね。たらこがはじけてる。ぐしゃー。
クリフ
怖いよぅ。テラの人だからそういう海のナマモノに免疫ないし。

マグノリア
エンジン起動させて、《マグニファイ》《ファイアーボール》を組み合わせて20で攻撃。
DL
命中しました。
マグノリア
差分値なしで11点。
DL
そいつは顔面に火球を受けて、外装の塩化ビニールがドロドロ溶けながら転倒する。転倒するっていうか、姿勢を崩して落ちてフェイドアウトする。何故なら列車は走っているから。
でも、次の車両との連結部に腕をかけて引きずられながらも食らいついてくる。
マグノリア
「随分と強情な方ね」
DL
にっこり笑ったまま半分焼け焦げたキューピーちゃんの顔が、そっちを見ている。
マグノリア
「あら、そんなファンシーな顔になってしまって」

クリフ
《イカサマ》《ガンスリング》《集弾》《ワン・オブ・サウザンド》《零距離射撃》《ガンフー》《ゲットレディ》……良かった、スペードだ。
《ゲットレディ》の使用可能スートがスペードしかないから、最初はスペード使わないと銃抜けないのさ(笑)
DL
ああ、そうか(笑)
「……抜けない? おかしい、俺は早撃ちの技を身につけたはずなのに……ッ!」
マグノリア
見下ろしたらホルスターにスペードのシールが貼ってある(笑)
クリフ
28で曲撃ちまがいのことをする。
DL
12で《回避》
クリフ
更に《ガンフー》でハンディキャップ。
DL
差分値25で命中。
クリフ
ダメージ41。
DL
……大丈夫、こいつらは固い。
君の目の前にパンチを繰り出そうとしてやってくるのを、君は余裕綽々で避けて撃った。すると相手の拳が爆散した。さらにその勢いで君からそれて、相手の腕が横の壁にぶち当たった。
クリフ
「(にやりと笑う)誇りのぶつけ合いは俺の勝ちだ」
DL
キューピーちゃん人形は、砕けた自分の拳をにこやかな顔のままで不思議そうに見つめて首をかしげている。
クリフ
そしてまたいつものカードになっていくクリフ君(笑)

ヨハン
マタイ四章四節と、ヨハネ十三章二十一節を組み合わせる。相手が《意志力》判定に失敗するとハンディキャップ。28。
DL
失敗。……いい感じに皆の戦力をそいでるな。
ヨハン
「迷える子羊よ、神の言葉を聞け!」
クリフ
神は動くなと言っている。

クリフ
……ダブルアクションで倒れている人を治療しても戦力にはならないよね?
DL
まあ、何となくわかるでしょ、そのへんは(笑)
クリフ
わかります、はい(笑)
DL
今俺が何を考えているかっていうと、マグノリアとブレンヒルドをどうしようかなって(笑)あいつは牽制の状態で残っているからね(笑)
マグノリア
俺が失敗したばっかりに(笑)
DL
戦力にするわけにはいかんからな(笑)
まずマグノリアのキューピーちゃんの行動。連結部につかまった手の手首を支点にして真横に回って倒れこんでくる。
クリフ
うわ、キモ。
マグノリア
くっそー、たらこキューピーめ(笑)
DL
さっきからずっとあのBGMが流れている(笑)
15で攻撃。
マグノリア
スートが合わないな。
クリフ
スート合わないって痛いよね……魔法使うのにチップ使うんじゃなかったっけ?
マグノリア
いや。マナが足りないときはパワーチップで補うことができるけど。
クリフ
ああ、そうか。マグノリアの場合足りないってことがないもんね。
マグノリア
もう8ですからね。2カットで16まで溜まる。16あればもう、ウッヘッヘッヘ(笑)
DL
でも維持費が1000$になったけどね。
マグノリア
……(沈んだ声で)はーい……。
DL
嘘嘘嘘嘘(笑)800$でいいよ。ただ、ヨハンのは少し上げようかな。今いくらだっけ、珠刀。
ヨハン
50$。
DL
やっすいな。許されないな。300$くらいにしよう。
ヨハン
高けぇぇぇ! ……返します。
(一同笑)
クリフ
私の銃だって、維持費10$が500$になったんだぞ(笑)
ヨハン
300$かー。
マグノリア
14で失敗。
DL
14点の物理ダメージ。
マグノリア
ダメージ0。かつーんって。
DL
じゃあ20点。
マグノリア
6。
DL
さっきと一緒なので一個自動的に上がります。7。ダメージなし。ラッキー。
横回転のキックが来たんだけど、丁度二本の足の間に入った。
マグノリア
「私に精神的な恐怖を与えようとしても無駄よ。私はそういう事は感じないから」
……〈鋼の心〉を初めてちゃんと使った気がする(笑)

DL
はい、次はヨハンの方。光の鎖に縛られながらも、奴はパンチを繰り出してきます。21で攻撃。
ヨハン
21だぁ? 失敗。
DL
完全失敗? 23点のダメージ。
ヨハン
13点。
DL
13点は[心停止]。仮死(笑)【希望】の判定に成功すれば重症。
ヨハン
チップ一枚で12にする。
DL
[腹部損傷]……また君腹か(笑)気絶。【希望】の判定に成功すれば無効にできる。
マグノリア
ヨハンは切腹が好きだねえ。
ヨハン
【希望】はハート……出せねぇ(笑)もう一枚積んで11にする。
DL
[急所直撃](笑)バックファイア。オカンが走る(笑)
マグノリア
「弦乃丞、お弁当忘れてるわよ。弦乃丞ー!」(笑)
オカンが走る……悪寒がはしる。つまりそういうこと。
ヨハン
これでスート変えて成功。
DL
君は拳をくらってゲロを吐いた。つぎのカット。
クリフ
あれ、私は攻撃されたっけ?
DL
ああ、してない。
マグノリア
そんな事言わなくてもいいじゃないか(笑)
クリフ
いやー、《インターセプト》で撃ち返せるしぃ?(笑)
マグノリア
おおっ、なんか珍しくクリフが戦闘で強気だぞ(笑)
DL
もうちょい強い奴にするか。
マグノリア
ヨハン、《心眼》《無拍子》は使わなかったの?
ヨハン
うん。
DL
21で攻撃。
クリフ
いやーあ、スペードで攻撃したいんだけど、スペードが一枚もないんだよね。
DL
駄目じゃんか(笑)それで君「《インターセプト》できるし」とか言ってんの?
クリフ
うん。まあ、ダイヤでも大丈夫だから。ただし、《インターセプト》だとスートの都合上《ガンフー》は乗らないからね。
マグノリア
《応援》しようか?
クリフ
そんな離れた車両から《応援》されるの?
DL
それが可能になるのがマニューバ。もちろんロールプレイでこじつけをして欲しいところですが。
クリフ
それはやっぱり脳裏に突然マグノリアの声が(笑)
DL
「がーんば」って(笑)
クリフ
いつもの無表情のまま(笑)
マグノリア
「がーんば」
クリフ
いや、いいよ。このとおり、一応あることはあるし。
マグノリア
大丈夫? じゃあ見捨てとくよ。
クリフ
次あたりやばくなってくるけどね。さっき《ワン・オブ・サウザンド》分を足し忘れてたんだよね……30。
DL
差分値9で反撃されました。
クリフ
9ってことは、25。(またダメージカードを忘れている)……さーあ、手札がどんどんいい感じになってきたぞー。6とか5とか来たぞー(笑)しかもスート合わないし。
DL
バックファイアだな……。向こうはこともあろうに頭突きをかましてしました。それに対して君が容赦なく撃ったら、仰け反った。
クリフ
ああー、始まる前に《心機一転》取っておこうと思っていたのに忘れてたなー。
DL
経験点払うなら今とってもいいよ。
クリフ
とりまーす。あまりにもカード運悪すぎるから。

DL
ブレンヒルドどうしようかな……じゃあもう一体出すか。
ブレンヒルド(DL)
「こっちは私が!」
クリフ
ああ、なるほど。ここで都合よく大陸横断鉄道が両断されて!
DL
じゃあ、後ろのほうに行ったクリフは置いていかれた。
クリフ
「ああ~!」(笑)
マグノリア
《ファイアーボール》。20。
ヨハン
ああ、忘れてた。俺の相手にはハンディキャップがつくんだ。
DL
あれ、ついてたでしょ。
ヨハン
バックファイア分は入ってたけど、ハンディキャップははいってなかった。
敵が攻撃するときだけ白い鎖ががしゃーんと外れて、一発殴ったらまたがしゃーんってはまった(笑)
(一同笑)
DL
「おのれ……この忌々しい戒めがッ!」(笑)あ、違う違う。感情込めずに言ってる。「わー、この忌々しい戒めがー」
ヨハン
ちくしょー。
マグノリア
マナ全部《ファイアーボール》につぎ込むから。1点につきダメージ5点足せるから……追加50か。69点の物理ダメージが入ります。
DL
キューピーちゃんの全身が炎に包まれます。塩化ビニールを燃やすと有毒のガスが。
マグノリア
「私があなたを天へ連れて行って差し上げます。あなたの罪を悔いなさい。そしてマスターのもとにくだりなさい!」
DL
(笑)はじめ列車にすがり付いていたんだけと、それが力を失って落ちる。次、クリフ。
クリフ
攻撃なんだけど……またこりゃ大変なカードになってきましたなあ……。
マグノリア
《応援》するかい?
クリフ
いや、いい。ありがとう。
マグノリア
いやー、常に男らしい戦いをするな(笑)
DL
一歩も退けないぜー。
クリフ
クズカードを処分したい。しかしこいつらを処分するにはスートが合わないから三枚もパワーチップを使わなきゃいけない(笑)
DL
さあ、どうする(笑)
クリフ
《心機一転》ってどこにあるのかな~(ルールブックをめくる)
DL
ああ、三点か。三点のパワーチップ、欲しい? 欲しいんであればあげることもできるが(カラミティー・ルージュをちらつかせる)
クリフ
いや、要らない(笑)
……あ、あった。《心機一転》とは……。
《心機一転》……手札をすべて破棄し、山札からカードを引きなおすことができるマニューバ。レベルが上がると引くことができるカードが増えるので、レベル1なら6枚、レベル2なら7枚のなかから5枚手札を選ぶことができる。
ただし、一日に一回しか使用できない。
クリフ
強いなこれ(笑)……でも今は《心機一転》を使うにはもったいないカードが一枚あるから、仕方ないなあ……。
マグノリア
それは有り難いね。
クリフ
有り難いっつーか、強いよなぁ。まあ、ただし一日一回だけどね。
マグノリア
そりゃあんた、《心機一転》を一日に何回も何回も使ってたら、「お前の心はどこにあるんだい?」
ヨハン
変わりすぎだー!(笑)
DL
いつだって前向き(笑)
マグノリア
いつでもハッピー(笑)
クリフ
《ガンスリング》《集弾》《ワン・オブ・サウザンド》《イカサマ》……31。
DL
差分値入るんだよね。だがどうしようもない。18。
クリフ
てことは、13で29。(やはりダメージカードを忘れている)
DL
まだがんばれる。
クリフ
私の攻撃には貫通力がないからなっと。
DL
君の弾に当たって少し仰け反ったけど、向こうはなんともないようだね。
クリフ
……(手札がどんどん悪くなってゆく)ほぉら、こんなふうになってきた♪
マグノリア
さーすが鬼引きー(笑)
クリフ
でも一枚だけエースがあるから捨てられなーい(笑)
そろそろリロードせにゃならんな。

DL
次ヨハン。
ヨハン
スペードがあれば。
マグノリア
ヨハンを《応援》する。ピキーン!
「はッ、マスターが私を呼んでいる。マスター、マスタァ」って電波飛ばす。
クリフ
あ、フェイト使えばよかった。
DL
後付でもいいよ。
クリフ
えーと……考えておくから進めて(笑)
(一同笑)
DL
えぇぇぇぇぇ? それで後からよこせっていうのかー?(笑)
クリフ
いや、いいや(笑)
ヨハン
《ソードマスター》《超力》《竜虎一天流》《アーマークラッシュ》《一の太刀》で。《一の太刀》、3シナリオ前くらいに取ったけど、今回初めて使うぞ。
DL
薩摩次元流。
ヨハン
それ二の太刀やんけ。えー、スート変えて37。
DL
19で命中。君らが考えているほどこいつらは強くない。
ヨハン
堅いだけ(笑)
クリフ
強くないのはわかるんだけど、貫通力がないんですってば。
DL
大きいの以外にも入ってきてるよ。
マグノリア
俺はそいつらの相手をしてるよ。
ヨハン
56てーん。
クリフ
凄。
DL
じゃあ、無限の住人みたいに、君が刀を納める後ろでバラバラバラバラ。
マグノリア
サイコロステーキに(笑)
DL
ドドドンって太鼓の音がした。
マグノリア
ああ、黒光りマッチョじゃなかったらカッコいいのに!(笑)
……何か言うんやろ。
ヨハン
……。
DL
フェイト何?
ヨハン
《白兵》だから〈武士の誇り〉なんだけど。
DL
いいじゃん。
クリフ
使えそうじゃん。
ヨハン
うーん……。
クリフ
ま、言わなきゃなんないってことじゃないよね。
DL
……と、先ほど言わなかったクリフさんが言ってます(笑)
マグノリア
パワーチップ1枚くらいだもんね。
クリフ
ねっ。枚数が大分心細いけどね。こんなカードのスート変えるのに使いたくないんだっつーのに。
マグノリア
もう失敗するしかないよね(笑)
ヨハン
「たとえ卑怯な不意打ちであろうとも、面妖な妖などにこの刀折らせるわけにはゆかぬ!」

DL
クリフ今回あまり稼げていないな。カラミティー・ルージュが飛んでいないからか。
マグノリア
クリフはフェイトを変えてから余計稼げなくなっている気がする。
DL
そうだね。〈遊び好き〉が変わったからか。
クリフ
とりあえず遊んどけって感じだったからね。〈西部の掟〉を使いやすいやつに変えようかな……。
マグノリア
〈西部の掟〉は使いやすいよ(笑)
DL
何にだって使えるからな。
マグノリア
台詞はいて「ええー?」って思った瞬間に、「それが〈西部の掟〉だッ!」「……あー、そうなんだ」(笑)
DL
全能力値〈西部の掟〉でいいよ(笑)
クリフ
〈歩く不幸(カラミティー)〉持ってたらかなり稼げそうなんだけどなー(笑)
マグノリア
確かに稼げそうだね(笑)
DL
巻き込まれ型だからな、常に。
〈歩く不幸(カラミティー)〉……そのキャラクターには何故か不運が舞い降りる。フェイトとして使う際は、不運に毒づきながらという形になるだろうか。まさにクリフに最適である。

ヨハン
戦闘が終わってからスペードが充実し始めた(笑)
DL
後残っているのはクリフの所だけです。19で攻撃。
クリフ
19?
DL
よしよし今日もいいぞ、俺の手札。
おかしいもん。攻撃するからカード出さなきゃいけないじゃん。やばいなーと思いながらさっきから10とか出しまくってるんだけど、同じのが返ってくる(笑)
マグノリア
羨ましい限りだな。
ヨハン
全然返ってこねぇ。
マグノリア
俺は返ってきてもスートが違う。これ全く使わないスートなんですけど……。
DL
おかしいんだってこのゲーム。絵札がこないと微妙にがっかりする俺がいるんだもん。
マグノリア
おかしいな、それは(笑)鬼引きだね、君は。
DL
本当にね。なんかおかしい。
クリフ
19ったっけ……21で《インターセプト》
つか、あれだなー。このゲームの場合、あまりチマチマ攻撃することに意味はないよね。溜めて攻撃したほうがいいんだよね、どっちかっつーとね。
DL
そうだね。HP制じゃないから。
マグノリア
バックファイアが入ってればありがたいかもしれない。
DL
クリフの攻撃でバックファイアが発生しないんだよ。
クリフ
とりあえず18点のダメージです。
DL
君の銃弾は足に命中しました。で、君の攻撃。
クリフ
えーっとなぁ……《心機一転》使うにはすっごい早い気がするなあ。
マグノリア
ここはもうちょっと粘ってみるの?(笑)徹甲弾とか持ってないの?
クリフ
(あっさり)ないよ。
マグノリア
PD減らす手段がない(笑)
DL
クリフ君はストイックな男だから。
クリフ
あ~、《挑発》使いたいのに1枚もハートがねーでやんの。……(エースを出して)20点で挑発ッ!(笑)
DL
うわ(笑)それは挑発されてしまうな。
マグノリア
そんなんで挑発したら、全員が「何してんだこの人」とか思うから(笑)
ヨハン
近年稀に見る罵詈雑言が聞ける。
(一同笑)
DL
しかも一言だけなんでしょ。
マグノリア
冷たい声で(笑)
クリフ
誰が聞いてもプッツーン! って。
DL
というより「そんな事言っちゃっていいの~ッ?」
ずっと頭気にしてる社長に向かって「おい、ハゲ」って言うような(笑)
マグノリア
言いながら社長のヅラをひっぱがす(笑)
クリフ
10で《挑発》してもしょうがないよなー……いいや、使っちゃえ。
……あ、さっきからダメージカード出すの忘れてる。
DL
またか君は(笑)
マグノリア
君はいつになったらそこが直るんだい(笑)
DL
君は全てのゲームにおいてそうだな(笑)
ちょっと低いなと思ってたんだよ。《インターセプト》がんがんくらってるのに。
マグノリア
21って低いよね。手加減してるってことだよ(笑)
ついでに言うと、《インターセプト》で失敗した相手に全てのダメージが入るのか、それとも差分値のみがダメージに追加されるのか、というのも未だ確定されていないふしがある。
クリフ
いいや、《挑発》しない。《イカサマ》《ガンスリング》《集弾》《ワン・オブ・サウザンド》《零距離射撃》《ガンフー》で40点。
DL
どうしようかなー。……いいや、くらいます。
クリフ
うん……「くらいます」って何。
DL
普通に受ける。カードを変えたくないってのもあるし。差分値41で命中。
クリフ
なんで増えてるの(笑)40だよ。
マグノリア
クリフは正直者だねぇ。
DL
俺がそういう事指摘したらヨハンなんか睨むんだもん。「何で言うんだよ」って。
ヨハン
(笑)
クリフ
ダメージ60。
DL
60!?
クリフ
更にハンディキャップが入るんだけど、今の場合は抵抗してないから関係ないんだ。
無抵抗の相手を撃つというのは、西部劇のヒーロー的に許されるんだろうか。と、素朴な疑問。
DL
君が銃を撃ちきって着地した背後で、バラバラバラバラ。
クリフ
ああ、継ぎ目に撃ったのかな。
DL
かもしれんな。
クリフ
「お前のような木偶に、俺の誇りは砕けないッ!」

SCENE 6-3

DL
これで全員デカいやつは潰しました。でもまだまだ細かいやつがワンカワンカと入ってきます。
マグノリア
ねえ……クリフはいいけど、ヨハンはちっこいのを持って逃げられるのかい?
DL
《超力》あるから。問題はクリフの方でしょ。
クリフ
いやー、でもまあエイスは動けるから。
ヨハン
まあ、ヨハンに「撤退」という文字はないから。
マグノリア
(笑)
DL
不退転の決意だ。
クリフ
とりあえずデカブツ倒したところで私はリロードしとく。
DL
よく考えたら、クリフがリロードしながら「お前に俺の誇りは砕けねぇ!」って言った瞬間に、燃え盛るキューピーちゃんがバラバラになった奴にがっしゃーんってぶつかって飛んでいく(笑)
(一同笑)
クリフ
「うわぁっ!?」(笑)
DL
かっこいい台詞を言った後で「(目が点になって)何、今の」(笑)
ヨハン
ぶつかった衝撃で燃え盛る首が車内に。
クリフ
じゃあ蹴っ飛ばす。「みさきく~ん」
DL
みさきくんにドライブシュートうつな(笑)
(一同笑)
マグノリア
僕はクリフに徹甲弾を装備することを薦めるよ。
DL
今クリフに装備したら、俺はとっておきの徹甲弾あげちゃうよ。ドリルがついてるやつ。でも効果は同じ(笑)
クリフ
……要りません。
マグノリア
PDがマイナス8できるんだよ。
クリフはわりと拘っている。「あくまで人間のガンマンとして戦う」「卑怯な真似はしない」「不利になっても効果より演出」など。
どうやら徹甲弾は彼の美学に反するらしい。

DL
どう見てもジリ貧ですね。
クリフ
他の乗客はもうあまりいないんだよね?
DL
ほとんどいない。最低限の乗務員がいるだけ。
マグノリア
走っているスピードは落ちてないんだよね?
DL
うん。
マグノリア
落ちたら死ぬな。
クリフ
じゃあ、伝声管に向かって、「前の車両に集まったほうがいいんじゃねーかーッ?」て叫ぶ。
DL
っていうのが聞こえる。
クリフ
「(伝声管に)このまんまじゃキリがねぇよッ!」
マグノリア
「(ブレンヒルドに)どうする? あなた」
ブレンヒルド(DL)
「あなたの言う事に同意するのは腹立たしいけれど、どうやらそうするのが一番のようね」
マグノリア
「私もそう思っていたわ」
ヨハン
「(伝声管に)馬鹿者ッ、このようなダーク如きに背を向けるほど腐ってはおらぬわぁッ!」
……それから、(懐からカードを出すゼスチャーをしながら)伝声管から「遂にこれか? これか?」って小さい声が聞こえる(笑)
(一同笑)
DL
微妙に歯の根が合わない音が聞こえてくる(笑)
マグノリア
脂汗びっしりで(笑)
ヨハン
ハアハアいいながら(笑)
クリフ
「(伝声管に)おい、神父、こんな所でやられていたら、西部への布教はどうなるんだ! お前が生きていないと駄目なんだぞ!」(笑)
ヨハン
「西部への布教をするために、今ッ! これを!」
DL
……さっきので、クリフじゃなくてヨハンの車両が両断されて後方に残された。
だから「退くわけにいかーん!」って言ってるけど、心の中で「まあ、退こうにも退けないんだけどね」って言ってる(笑)
(一同笑)
クリフ
伝声管はどうやって通じてるの(笑)
DL
心の声(笑)
マグノリア
ヨハンの声だけが地声で聞こえてるんでしょ(笑)
(一同笑)
クリフ
でぇっかい声が(笑)
DL
もしくは電話機。車両間でものすごい勢いでコードが延びてる(笑)
ヨハン
切れるまで(笑)
DL
「でもぶっちゃけさぁ、逃げられないんだよね」って言おうとしてるのに、「でもぶっちゃけさぁ、逃げ」プツッ(笑)

マグノリア
一番先頭車両に近いのは?
DL
ヨハン、マグノリア、クリフの順。
ヨハン
いや、俺は一番最後でいいよ。
DL
なんで? その方がいい?
ヨハン
俺を退かせたかったら説得してみろッ。
(一同笑)
DL
ああ、じゃあ説得するわ。シナリオの都合上。
(一同爆笑)
ヨハン
あれっ?(笑)
DL
嘘嘘。いいよ(笑)
クリフ
じゃあ伝声管越しに説得しようか?(笑)
マグノリア
最前車両にいたら問答無用で掴んでいくんだけどな(笑)

クリフ
ええと、私は近くに生きている乗客がいないか確認しながら最前車両に行くよ。
マグノリア
説得諦めてるよ(笑)
クリフ
え? ぐずってるの?
(しばし沈黙)
マグノリア
ぐずってるよ(笑)
DL
ぐずってる(笑)
「やだいやだい! 残るんだーい!」(笑)
ヨハン
不退転の決意が「ぐずっている」と言われた(笑)
(一同笑)
DL
それに対して〈武士の誇り〉のフェイトで何か言うことはないのか君(笑)
マグノリア
伝声管から「え、お前ぐずってんの?」(笑)
クリフ
「ぐずってんの? かっこわりー」(笑)
ヨハン
艦長が決意を込めて「俺はこの船とともに沈む」と言ったのを、他のクルーが「あれ、まだ艦長ぐずってる」
(一同笑)
DL
「おい、誰か早く艦長説得しろよ。いつまでぐずってんだよ艦長」って声が伝声管から聞こえてしまった(笑)
クリフ
そうそう。だから、説得のために《話術》のマニューバ使ったはずが、間違って《挑発》を使ってしまった(笑)
DL
じゃあヨハン、次の判定にハンディキャップ(笑)
マグノリア
クリフ、ここで判定して。パワーチップもらっとこうよ。
DL
え、挑発するの?
クリフ
しないよ(笑)《話術》は……ハートかいっ。本当に《挑発》したろうかな。
……面白いから「ぐずってんの?」で《挑発》しよう(笑)
「まだぐだぐだ言ってやがるのかよ、このワガママ野郎め」
ヨハン
じゃあ5で抵抗失敗。「神よ、今敵が目の前におるというのに、この私の不退転の決意を侮辱する者がおります! 許しておくことはできません! この場は退くことをお許し下さーいッ!(モイラを掴んで引きずりながら前方車両へ走る)クリフ、待っていろッ!」
(一同爆笑)
マグノリア
ヨハンが走っていくと、前に俺がふわーんって走っている。「ん?」ついてっちゃうついてっちゃう。
「(ブレンヒルドに)さ、行くわよそこのグズな女」
ブレンヒルド(DL)
「口の利き方に気をつけなさい。あなたを後ろから撃ってあげてもいいのよ」
マグノリア
「あら、別に構わないのよ。あなたはそんな卑怯な手を使わなくては私に勝てないのね。ククク……」
ヨハン
じゃああの車両は切り離しだ。
(一同笑)
マグノリア
「あ~」(笑)
ブレンヒルド(DL)
「あ~」(笑)

SCENE 7-1

DL
じゃあヨハンが走ってゆくと、二等客車を抜けて一等客車へ繋がるその連結部に、上から何か巨大なものが降ってくる。
ヨハン
ん、何だろう。
その時点で背負っているモイラを落として身構える。
DL
降ってきたのはキューピーちゃんだ。
ヨハン
……(DLの方を見て)
「姑息な真似をーッ!」
(一同笑)
DL
それは何、キューピーちゃんに言ってるの? それとも俺に言ってるの?(笑)
ヨハン
いやいやもちろんキューピーちゃん(笑)
DL
うははは、そーかそーか。びっくりしちゃった。俺が言われたのかと思った(笑)
ヨハン
いやいや、ヨハンだもの。話の中だから(笑)
DL
だよねー(笑)
ヨハン
プレイヤーは外にいるから。
DL
で、ばーんと落ちてきた。
ヨハン
……(DLの方を見て)姑息な真似をー。
DL
(笑)あれ、おかしいな。ヨハン、何か嫌だったんだ。
ヨハン
ないよ。まったくないよ(笑)

DL
キューピーちゃんが連結部でもがいてるから、車両が切り離されそうになってる。
ヨハン
「ええい、貴様そこを動くな!」《一の太刀》
DL
じゃあ《一の太刀》で車両ごと切断した。前の車両が遠ざかってゆく(笑)
ヨハン
「……ふう、これで大丈夫だろう」
DL
現実逃避をするな(笑)はい、どうぞ。
ヨハン
え。どうするって、攻撃してもいいの?
DL
攻撃してもいいし。
ヨハン
無視はできそう?
DL
無視はできなさそうだね。抜けて通ることは無理。
更に君にとどめを刺そう。両脇からもでかいキューピーちゃんが現れる。
ヨハン
おー?
マグノリア
狙いは君か?
クリフ
カードか。
ヨハン
カードを使う時か?
マグノリア
おおお。
ヨハン
カードを使う。
DL
何て言う?
ヨハン
……来い、ガンッダームッ!
DL
(指を鳴らす)
しかし なにもおこらなかった。
DL
しーん。
マグノリア
「あ、あれ?」って言ってる(笑)
DL
なんてやってる間に車体はどんどん壊れていく(笑)
ヨハン
(笑)じゃあ慌ててしまって。
DL
「嘘嘘嘘嘘」って(笑)
クリフ
相手の狙いがカードなんじゃないかなーって思っただけで、カードの使い時だと思ったわけじゃないんだが(笑)

DL
クリフ、何かバイブレーターコールみたいな音がする。
クリフ
どっから?
DL
懐から。
クリフ
へ? 懐? 出してみる。
DL
君の仇のカードが震えている。
「……ていうか、これよく見たら仇のカードにしちゃあ随分新品だなあ」と思った。
クリフ
あれ?(笑)
DL
そしてヨハンも、カードを見て「あれ、こんなに古かったっけな」と思った。
君らはお互い知らないけど、デザインは全く同じ物。
クリフ
じゃあ「あれー?」と思ってひっくり返して上に向ける(笑)
DL
上に向けても何も起こらないよ。
伝声管からヨハンの悲鳴が。「違~う、これじゃな~い!」
ヨハン
「これじゃな~い! 何だこのボロいカード。まるでクリフが持っていたカードみたいだ。ええい、縁起が悪い。窓から捨てちまえ~」(笑)
(一同笑)
クリフ
「縁起が悪いとは何だ~!」(笑)
でも、カードのことは聞いてないんだよね、私は。
エイス(DL)
「む、ヨハン殿が持っていたカードに似ておりますな」
クリフ
「ヨハンのカード?」
DL
ヨハンのほうにもその声は聞こえる。
じゃあ、モイラもサービスで言う。
モイラ(DL)
「それ、クリフの兄ちゃんが持ってたカードに似てるね」
クリフ
何で知ってるんだッ! 事あるごとに見せびらかしてたのかな。
DL
多分モイラが事あるたびに奪い取ってた。「わ~い」って。クリフに構ってもらいたさに。

ヨハン
クリフは先頭車両だっけ。じゃあこいつを倒せばいいんだな。
DL
伝声管伝声管。
ヨハン
じゃあ伝声管にカードを入れる。
(一同笑)
マグノリア
クリフの方にはカードが管にぶつかる音が聞こえる(笑)
DL
三両目辺りのトイレの伝声管で外に出た。チャポン、ジャー(笑)
マグノリア
さようなら、クリフ。
クリフ
唯一の手がかりが。

ヨハン
「クリフ、お前がこっちに来い!」
クリフ
「こっちってどっちだッ! てーか、これはどういう事だッ! なんでお前が俺のカードを!」
ヨハン
「多分どこかで入れ替わったんだろう」
クリフ
「ってか、なんでお前が俺と同じのを持ってるんだ!」
ヨハン
「……もらったからッ」
クリフ
「誰にッ!」
DL
「拾ったからッ」子供が万引きした言い訳じゃないんだから(笑)
ヨハン
「これは師匠からいただいたカードだ」
DL
「大事なカードだ、返して貰おう」って言うんだ。で、クリフはクリフで同じことを言う。
クリフ
「それは俺の台詞だ馬鹿野郎」
ヨハン
「よぉぉし、お前が返せば俺も返そう。だが今俺はそっちに行けないッ!」(笑)
DL
「だからお前が来い」(笑)
クリフが「どういう事だ」ってそっちを見ると、キューピーちゃんのお尻が見える(笑)
クリフ
じゃあお尻に向かって一発。
DL
ビスッと当たった。そしたらキューピーちゃんが「(色っぽく)オウゥゥ……」(笑)
ヨハン
当たった弾丸が突き抜けて俺にかする(笑)
「今のはクリフの弾丸! おのれ~」(笑)
DL
見切ったのか今(笑)

クリフ
「今の状況を、このちっぽけなカードで何ができるっていうんだ!」
ヨハン
「(小声で)恐らく俺が大きくなるんじゃないかと……」
(一同爆笑)
DL
その台詞を聞いてモイラがぞくっとしてる。
そしてクリフの脳裏に、17m級の、ポーズ決めてる黒光りマッチョヨハンが浮かんだ(笑)クリフ:何事もなかったかのようにカードを懐に戻して、サンダラーを手にとって見つめながら「(先生に)俺もそっちへ行くかも知れない……」
(一同笑)
ヨハン
「どうしたクリフッ! こっちへ来るんだッ! もう間近だぞッ! 手を伸ばせば届く距離だ、クリフッ!」(笑)
クリフ
しょうがないなあ、助けに行くか。《運動》で……。
DL
クリフが使ってみるとか。
クリフ
え? それは可能なのかな? っと思った。
マグノリア
ただの機械だし、できそうじゃない?
ヨハン
とりあえずやってみないと。
クリフ
わかんないんだ。わかんないからさっき、ひっくり返してかざしてみたりしたんだけど、反応がなかった。
ヨハン
「そのカードに使い方が書いてあるからッ!」
DL
書いてないよ(笑)……いや、書いてあった。
マグノリア
字がルーペで見ないとわからないくらい小さいんでしょ。
クリフ
「この字は……天羅文字ッ!」
DL
違うから(笑)オウガが使うような字が書いてあった。
オウガ……「鬼」。角を持ち、精神で対話し、自然とともに生きる異種族。強靭な肉体と、不可思議な超能力を使う。
クリフ
読めないよ。じゃあ、近くにいるエイスに「これ読めるか?」って訊いてみる。
エイス(DL)
「では、拝借いたします……」
DL
すらすらと読み始める。
1.朝昼晩と拝みたおす。
マグノリア
もう駄目だ(笑)
エイス(DL)
「カード中央にある認証機構に指を当て、使用者登録を行ってください。と書いてありますね。何のことやら」
クリフ
うあー、すっごい嫌な予感。
DL
そうやって悩んでいると、後ろからメキメキッて列車が壊れる音と、ヨハンの悲鳴が(笑)
「あ~ッ! あ~ッ!」
(一同笑)
クリフ
じゃあ、カード中央に指を置いて、「使用者登録ってどうやりゃいいんだッ!?」
カード(DL)
「……声紋登録及び指紋登録が完了いたしました」
クリフ
あんな台詞で(笑)
カード(DL)
「ご命令をどうぞ」
クリフ
「ご命令ー? えーっと……とにかく今のこの状況を何とかしろッ!」
カード(DL)
「了承いたしました」
マグノリア
良かったね、融通の効く子で。
クリフ
「何とかしろ」って言ったら、自分がいる車両から後ろ全部切り離されたり(笑)
DL
クリフの命を守るために働いたから(笑)ヨハンの悲鳴が遠ざかる(笑)
クリフ
そうそう(笑)いや、そう来るかな? そうなったら困るから、とりあえずそうだな……「後ろにいるヨハンって奴を助けたいんだ!」
カード(DL)
「『ヨハン』という固体名は登録されておりません」
クリフ
「あーもう、融通の利かない奴だなッ! とにかく人間を守れっつってんだよ!」
カード(DL)
「了解いたしました」
マグノリア
俺は要らないんだー(笑)
DL
同じところにいるから(笑)
クリフ
別に敵を倒せとは言ってないからね。
マグノリア
届かない範囲でじーっと見てるから(笑)
「何マスター楽しそうなことをしているのかしら」
DL
この間と同じように、それぞれ自身の声で『金属は生命を持つ』と聞こえた。
その瞬間、キューピーちゃんがすぽーんと飛んでいく。何故飛んで行ったかというと、車体から白い力場みたいなものが発生して押し戻した感じ。
そして、その力場が千切れかけた車両をつないでいった。

SCENE 7-2

カード(DL)
「完了いたしました。次のご命令をどうぞ」
クリフ
「(伝声管に)お~い、ヨハン、助かったかー? 生きてるかー?」
マグノリア
「(伝声管に)マスターのお力で全てがうまく進んでおります(パタン)」
クリフ
閉じられちゃったよ(笑)
ヨハン
「よっしゃよっしゃ」
クリフ
大丈夫なんだな。
マグノリア
「さ、マスター。さ、マスター。行きましょう」
ヨハン
「うむ。ううむ……」
DL
カードの表面には黒いパネルが貼り付けてあったんだけど、そこに”EMERGENCY”って文字が出ている。
更に空中にスクリーンが出て、この大陸横断鉄道の前景が出て、その各所に赤い点が無数についているのが見える。中にはでかい点もある。
カード(DL)
「現在当機構に敵害分子が侵入しております。排除されることをお勧めします」
クリフ
「じゃあ、排除しろ」
カード(DL)
「かしこまりました」
DL
その瞬間に、傷ついていた壁面がめきめきと音を立てて傷をふさいでゆく。それから君らからは見えないけど外のほうから何か大規模に機械が動く音がする。
マグノリア
「閉じ込められていると余計に怖い状況だわ」
クリフ
「……この大陸横断鉄道って、ただの乗り物、だよなぁ……?」
大陸横断鉄道はその姿を大きく変えつつあった。より壁は厚みを増し、壁からはさまざまな武装がせり出す。
ヨハン
「神の奇跡だ!」
DL
君がそう叫んだ瞬間に、画面の赤い点が次々と消えてゆく。
最後の一点が消えると、”COMPLETED”と表示される。
クリフ
「……とんでもねぇモンに乗っちまったなあ。こんな物はとっととヨハンに返すに限る」

ヨハンはマグノリアとともに先頭車両へ着いた。
ヨハン
「クリフ、お前のカードだ(返却)」
クリフ
「なんでこんな古いのと新しいのを見間違えちまったのかなあ」
マグノリア
「それはね。あなたが心のそこでは新しいものを求めていたからよ」
クリフ
「……はっ。昔を捨てようと」
マグノリア
「いえ、ただ単に綺麗なものの方がいいかなって思っただけなんじゃないかしら。人間は新しくて若い方がいいというでしょう」
クリフ
そういうモンですか?
ヨハン
「天羅の言葉では、畳と女房は新しいほうがいい、ということわざが」
(一同笑)
クリフ
「なんかコイツに助けられたっぽいぞ(ヨハンにカードをパス)」
ヨハン
ああ、もうこれ使っちゃってますね~。使用料金がかかりますよ。
(一同笑)
DL
と、眼鏡をくいくいやりながら七三分けのヨハンが言ってる。
クリフ
ヨハンはまた変身能力を手に入れたのか。
DL
カードをヨハンに渡すなら、その瞬間にモニターが閉じて鍵がかかるエフェクトと一緒に”SECURITY”というメッセージが表示される。
マグノリア
登録って何人でもできるのかね。
ヨハン
できないんじゃない?
「これは一体どういうことだろう、マグノリア」
マグノリア
「さあ、私にはそのような物が解るような機能がついておりません」
クリフ
「お前変な所触ったんじゃねーのか?(カードをヨハンから受け取る)」
DL
するとまたモニターに情報が表示されてグリーンのランプがつく。
クリフ
「……あれ」
ヨハン
「どういう事かな、エイス」
(一同笑)
エイス(DL)
「はあっ。某にそのようなことを訊かれましても……」
マグノリア
「マスター、推測ならできます」
ヨハン
「よし、聞こう」
マグノリア
「マスターは見捨てられたのです、そのカードにッ!」
(一同笑)
ヨハン
「馬鹿を言うな。(ガツーン)」(笑)
マグノリア
「マスター、マスター、これは真実だと思われますッ。お信じください!」
ヨハン
「カードが見限ったのではない。カードが私はもう大丈夫だと判断したのだッ! だからこそ力のないクリフに」
クリフ
「力がなくて悪かったなー!」
マグノリア
「そうだったのですね、マスター! よかったわね、クリフ」
クリフ
嬉しくないッ!(笑)
マグノリア
「マスターのご温情に感謝なさい」

クリフ
電車走ってるんだよね。
DL
走ってるよ。若干速度も上がっている気がする。
クリフ
暴走中!
マグノリア
なんですと~。
クリフ
じゃあ、機関室に行こうかな、とりあえず。
DL
機関室に着いたよ。
ヨハン
じゃあ車掌に……
DL
車掌も誰もいないけどな。
クリフ
誰もいない?
マグノリア
ぼ、暴走列車だ!
ヨハン
……じゃあちょっとあったかいスープを飲んで。
DL
(笑)イメージ的には999の機関室のような。全周モニターがいっぱいついてる。
マグノリア
「前に一度ここに入ったことがあるけれど、こんな所だったかしら、クリフ?」
ヨハン
「きっとこのカードの力だろう」
クリフ
「残っていた車掌とかはどこいったんだ?」
マグノリア
「外に出されたのでは?」
ヨハン
「クリフ、私達はこれから機械の体を手に入れる。(マグノリアを見て)はっ、こいつはもう機械の体を手に入れている!」
(一同笑)
クリフ
俺らじゃせいぜいネジだよ(笑)
マグノリア
「マスター、私には機械の体は必要ないかと」
DL
SFも同意してる。
ヨハン
「とりあえず当面の危機も去ったし、疲れたから私は休むとしよう」
マグノリア
「わかりました、マスター。ではお部屋をご用意させていただきます」

DL
どうする? SFとかモイラは死にかけてますが。
クリフ
うん。とりあえず治療する。死にかけている奴を並べて片っ端から。
マグノリア
こいつらロボットでしょ。
クリフ
《医術》にロボットは駄目とか書いてないから大丈夫だよ。イベントで治療していい?
DL
カードを処分したいなら、目標値なしで判定に成功したら治ったことにしていいよ。
クリフ
……3と5使ったら違うスートで同じ数字が返ってきた。
(一同笑)
DL
もう君は逃れられない宿命なんだよそれは(笑)
マグノリア
さ、クリフ。何か台詞を吐いてパワーチップを稼いでしまいなさい。
DL
そうだね。せめてパワーチップを持っておゆき(笑)
マグノリア
それなら一枚有ると無いでは大きく違うよ。多分。
クリフ
〈正義感〉か……。
マグノリア
敵になるかもしれない連中を治すんだぞ。ぴったりじゃないか。ちゃんと〈正義感〉してるよクリフ。
クリフ
……おかしいな。
マグノリア
ちゃんと主人公やってくれる人間がいるからギャグの脇役二人が頑張れるわけだよ。
クリフ
ギャグなの?
マグノリア
ギャグでしょ。どう見たって。そのカードで巨大化するとか言ったんだよ(笑)
クリフ
「(心マッサージの真似をしつつ)死ぬな、死ぬな、死ぬなッ!」(笑)
DL
「チャージ完了! 近づいてッ!」(笑)

DL
アリス組の連中は起き上がりました。状況を見てみんな唖然としているけど。
クリフ
えぇっと。列車内の生命反応を調べて欲しいなっ。
DL
カードに命令すると、クリフとヨハン二体分出た。
クリフ
……何いぃぃぃぃ!?
マグノリア
カードに訊けばいいんだよ。「他の乗客はどうした」って。
カード(DL)
「当システム発動以前のデータは登録されておりません」
マグノリア
動き出したときにはもういなかったということ?
クリフ
そういうことになるねえ。全滅したか、それとも外に放り出されたか。
マグノリア
先頭車両に向かっている間、死体とかは見ていないんでしょ。
DL
いくつかは転がっていたかも知れないけどな。
マグノリア
協力を要請してきた車掌とかも見てないわけでしょ。
DL
見てないね。それはいなかったと思っていいよ。
クリフ
泥棒も見てないね。
DL
そうだな。じゃあ生命反応もう二つ(笑)
マグノリア
しぶといな(笑)
「あと訊くことは一つね。この列車がどこへ向かっているか、よ。まあ、ウエストエンドって答えられそうだけどね」
クリフ
「そうだな……しかしこいつは列車だと考えていいのかな。本当に線路の上走ってんのかな、今」
DL
外部は見えるよ、今。床までモニタ。
ヨハン
レールの上は走ってる?
DL
そうだね。
マグノリア
良かった。「向こうにレールっぽいものが見えるけどどんどん離れていく」「あれー?」(笑)

クリフ
「お前は何者だ。どこへ向かっている」
カード(DL)
「私に与えられた固有名はED-J-Z・通称ゼフィランサス、最終到達目標は『バベル』と登録されております」
クリフ
「バベル……?」
マグノリア
「どこでしょう」
クリフ
「知るかッ」
ヨハン
「バベルとはどこだ。地図を出してみろ」
DL
ウエストエンドから少し離れた所に光点がつく。モニタにはバベルの概観写真も表示される。ピサの斜塔みたいに傾いたでっかい塔だ。
マグノリア
「(アリス組)この場所に見覚えはあって?」
モイラ(DL)
「見覚えも何も、僕らここから来たんだよ」
マグノリア
「あなたたち随分遠くから来ていたのね」
クリフ
やっぱりねぇ。……どうやって来たんだろう。
マグノリア
……走って?
モイラ(DL)
「それは、なんていうの、ロステクとか、いろいろあるじゃん」
マグノリア
どこでもドアがあるんだろう、きっと。
ヨハン
じゃあ俺は人間大砲を思い浮かべる(笑)
DL
モイラが凄い楽しそうに飛んでいる絵が思い浮かんだ(笑)
でもヨハンは絵心がないから、すごいラクガキみたいな絵で。
クリフ
頭に「も」って書かれた棒人間が飛んでいく(笑)
マグノリア
でも大砲だけリアルなんでしょ。見たことあるから(笑)
クリフ
モイラは見たことないんか(笑)
マグノリア
モイラを映像化するのは無理だけど(笑)
ヨハン
まるでクレヨンで描いたような図が。

ヨハン
「バベルへ何をしに行く?」
ゼフィランサス(DL)
「兵員及び兵器の輸送と登録されております」
ヨハン
「兵器の受取人の名前は?」
ゼフィランサス(DL)
「『ジョージ・ブッシュ』です」
ヨハン
「ではこの列車は師匠の持ち物か」
(一同笑)
マグノリア
もう何を言っても信じちゃうじゃないか(笑)カラスが白だと言っても信じるよ(笑)
ゼフィランサス(DL)
「現登録者は『クリフ』様です」
クリフ
「……はい?」
マグノリア
「どんな兵器かはわかるのかしら?」
DL
無数のリストが出てくる。何ミリ口径のリニアレールガン2門が何個、とか。また概観が表示されて、ハリネズミみたいに武器が表示されていく。
クリフ
「(カードを取り落としかけて)おぉっと」
マグノリア
「あなた、戦争でも起こすの?」
クリフ
「そんなのは、こいつ(ヨハン)の師匠に訊けよ!」
ヨハン
「……うん、よし、そうしよう」
(一同笑)
クリフ
降りちゃった降りちゃった。もういない。
ヨハン
「……とりあえず、バベルに着けば全てがわかるだろう」
マグノリア
「さすがマスター」
ゼフィランサス(DL)
「あと二十四時間でウエストエンド居留地に駐停いたします」
クリフ
「しかし、乗せられるままってのは今までも同じだが、何かとても嫌な感じだな」
DL
地図が出て、バベルと現在地との間くらいにピッと光点が出る。おそらくそこだろう。
マグノリア
「どのくらい停車するのかしら」
ゼフィランサス(DL)
「タイムスケジュールでは一週間となっております」
マグノリア
「ありがとう」
ゼフィランサス(DL)
「物資の補給及び兵員の補充どをおこなったのち、バベルへ進攻いたします」
ヨハン
「よし、兵員のチェックは私がやろう」
DL
びーってエラーが出る。
(一同笑)
ヨハン
「何を、この私では力不足だとでもいうのかッ」
マグノリア
「いいえ、マスターはそのような雑用ごときをするような人間ではないと判断されたのですよ」
ヨハン
「そうか。しかし私が戦力にならぬと判断した人間を入れるわけには……」
クリフ
「ゼフィランサス、治療施設はないか?」
ゼフィランサス(DL)
「ここより三両後方の車両内に治療室がございます」
クリフ
歩ける奴はそっちに連れて行って、ついでにそこで自分も寝る。
ヨハン
そこで驚愕の事実に気付く。
DL
何?
ヨハン
「ビュッフェは……料理人はいるのかッ!?」
(一同笑)
ゼフィランサス(DL)
「これより八両後方に食堂車両がございます」
ヨハン
おそるおそる行ってみる。
DL
オートメーション化されて、包丁を二丁すり合わせるおばちゃんがいる。首がぎゅんぎゅん回ってる(笑)
クリフ
おばちゃん(笑)
マグノリア
襲ってきそうだ(笑)
ヨハン
「か……かきあげ丼」
DL
丼って言い切る前に出てくる。
ヨハン
「素晴らしい。もうこれで何の心配も無い。次の居留地まで待つだけだ」(笑)

SCENE 8-1

治療施設へ向かうクリフの手の中で、再びカードが震えだした。
クリフ
「何なんだコイツはさっきから五月蝿いな」
ゼフィランサス(DL)
「”WORNING”」
クリフ
わーにん? 伝声管ってまだあるの?
DL
伝声管の在った場所には……ああいったものが(室内の電話機を指す)
クリフ
「これ、電話機に似てるな」と思いながら受話器とって、「なんか警告出てるぞ!」って叫んで置く(笑)
DL
誰に?(笑)
クリフ
元伝声管なんだったら、全館放送とか。
DL
なるほど。じゃあ全館放送で聞こえた。
ヨハン
「(二杯目の鰻に手を伸ばした瞬間)何ッ?」(笑)
マグノリア
「(その手からお重を取って綺麗にタッパーに詰める)」(笑)
ヨハン
「さすがだ、マグノリア」(笑)

ゼフィランサス(DL)
「進路上に障害物を発見いたしました。敵性因子の可能性があります」
クリフ
排除しろ……
マグノリア
何か確かめた方がいいんじゃないかい?
クリフ
んー、敵性因子って言ってるからいいかなーと思って(笑)
……でもさあ、クリフの概念に「モニターに出してくれ」とか、そういうのあるのか?
DL
ああ、なるほどね。
いや、だから「敵性因子って一体何があるんだよッ!」って言えば……(笑)
クリフ
「何があるんだッ!」(笑)
DL
モニターに前方の様子が表示されて、線路上が拡大される。女の子がひとり立っている。見覚えはある。
クリフ
うーん。……どっちかなあ。
マグノリア
テリーマンをやる気だ!(笑)
DL
いやいやいやいや(笑)
アリスがいる。
ヨハン
思念体か。本体はゴツいくせにッ。
マグノリア
このままほうっておけば轢き殺してくれるよ。
クリフ
そうだねえ。そうなんだけどぉー、とりあえず「止めろ」って言う。
ゼフィランサス(DL)
「了解いたしました」
DL
列車はブレーキをかけて、Gがかかる。そしてマグノリアのタッパーが飛んでいく。ばらばらばら(笑)
ヨハン
「何をやっている、マグノリア!」(笑)
DL
と言いながら君も吹っ飛ぶ(笑)
マグノリア
それを聞いて、鰻だけ掴んでる(笑)そして、マスターの口めがけて突っ込む。
(一同笑)
クリフ
良かったね、二杯目も食べられたよ(笑)
DL
「一部慣性制御システムが不調のようです」って声が聞こえた。クリフは何ともなかった(笑)
マグノリア
壁にぶつかったヨハンにさらにドーンってぶつかる(笑)
ヨハン
一番重要なところの慣性制御が故障している(笑)
クリフ
そうだよね、食堂でいちいち慣性働いてたら最悪だよね(笑)
DL
大丈夫、それは機械のオバちゃんがたくさんアーム出してちゃんと持ってるから(笑)

DL
止まったよ。
ヨハン
クリフの所に行って「何があったッ!」
クリフ
「……線路の上に見たような女の子がいるんだけど、どうしよう」(笑)
マグノリア
「降りられるのかしら」
クリフ
「(うろたえ気味に)……お、降りられるのかな」
ヨハン
「そうか。奴らが何を考えているのかわからんが、話だけでも聞いてみよう」
マグノリア
そうしよう。
クリフ
「迂闊に降りるのもどうかと思うが」
ゼフィランサス(DL)
「降車されますか」
ヨハン
俺はそういうやりとりを聞きながら、窓からぽーんと飛び降りる。
DL
窓なんかないし(笑)
マグノリア
「三人降車するわ」
DL
って君らが言ってもエラーが出る(笑)
クリフ
……わかったよ。「三人降車する」
ゼフィランサス(DL)
「了解いたしました」
DL
壁の一部が開いて、タラップが降りる。
マグノリア
るんるん気分で降りる。
ヨハン
「聖人アリスがこんな所で何をしている」
アリス(DL)
「(酷薄な笑みを浮かべて)このような物々しい列車で何しにゆくつもりなのかしら」
マグノリア
「これといった敵意はないのだけれど……(クリフを指差して)彼がやったの」(笑)
(一同笑)
クリフ
「人のせいにするなッ!」(笑)
アリスはくすくすと笑っている。
アリス(DL)
「このようなもので私を殺しに来るだなんて……身の程知らずもいいところね」
マグノリア
「随分、前会った時とは雰囲気が変わっていると思いませんか、マスター」
ヨハン
「この列車が何をするかなど、私には解らぬッ!」
DL
それ、本音だな(笑)
ヨハン
と、男らしく。
クリフ
「大体俺らはコイツに乗ってきただけだ!」
アリス(DL)
「私に話が何も伝わっていないと思っているのかしら?」
クリフ
うん……でも乗ってきただけだし……。
DL
まあそうだけどね(笑)でも君ら最終目標はアリスを倒すことやろ。
(しばし間)
ヨハン
まあ、この列車がウエストエンドにつけばすべてが解ることだ。
クリフ
いや……行く必要ないんじゃない? 一応目的はアリスなんだから、目的は今目の前にいるんだよ。
ヨハン
いや、こいつは思念体だからこいつを倒しても。
マグノリア
思念体だったらいいんじゃないの? 倒せば精神的にダメージ出せるわけでしょ。
(ぼそっと)……植物人間にしてやってもいい。

クリフ
「お前はあのアリスとは違うのか?」
アリス(DL)
「(鼻で笑う)何を言っているのかしら。愚昧な人間の考えることはよく解らないわね」
クリフ
「(仇のカードを出して突きつける)こいつに見覚えは?」
……そろそろ確証が欲しいよ、私は(笑)
アリス(DL)
「随分懐かしいものを持っているのね……私の部下に与えていた物だけど」
クリフ
うーん、それを聞いたら、イベントでも何でもいいから一発撃つよ。
マグノリア
熱血キャラが戻って来て良かった。
クリフ
はい?
マグノリア
今までちょっとクールっぽかったから(笑)
クリフ
いや、確証がないと動けないんだってばさ。
マグノリア
復讐者がそんな事気にするなよ。
クリフ
どーせ失敗だからカード出しちゃおうかな(笑)
《小火器》だけ使って一枚出して、〔目的・敵討ち〕で
「この時を待っていたッ!」
銃弾はアリスをすり抜けて飛んでいった。
アリス(DL)
「まったく、愚鈍な人間ね。実体があるわけないじゃない」
ヨハン
「実体はマッチョな黒人だッ!」
(一同笑)
アリス(DL)
「失礼な男ね」
アリスが指を鳴らした瞬間、その場の全員に自身の声が聞こえる。『世界は南を下とする』と。
同時にヨハンの体は『南へ落下』し、列車の壁面に叩きつけられた。
ヨハン
「死に体のくせに、卑怯なッ!」(笑)
マグノリア
「あなた、マスターに何てことをするの」
ヨハン
「この面妖な能力は全て貴様の力か」
アリス(DL)
「そう、この世界は全て私の自由にできる」
ヨハン
「この神の作りたもうた世界に余計な手を加えるとは、許せん!」

クリフ
それはそうと、列車に乗ったほうが良くないかなー、なんて思うわけですが。
マグノリア
うーん、この状態だと止められるんじゃねーかな。
クリフ
もしくは、機械の娘っこたちを連れてくるとかね。
マグノリア
うーん、そうだね。それが一番いいかもしれないね。
クリフ
まあ、最悪敵にまわるけどね。
マグノリア
そうなったら蹴り落として、列車に「行けーッ!」(笑)
クリフ
そうだね(笑)
DL
じゃあ、出てきた。まだちょっと傷だらけではあるけれども、みんな出てきた。
クリフ
「あいつがアリスか?」
モイラ(DL)
「ア、アリス様、どうしてこんな所に?」
マグノリア
「(吹っ飛んだヨハンを指して)あんな事をするのよ。随分あなたたちが言っていたのと人が違っているわ」
モイラ(DL)
「そんな……姉ちゃん、なんでそんな嘘をつくんだ」
マグノリア
「私やクリフに、こんなことができるかしら」
アリス(DL)
「ほぉう……木偶どもが、まだ生き長らえていたか(笑う)」
思わぬ主の言葉にショックを受ける四人。
ヨハン
俺はのしのしとアリスに近づいて行って、
「貴様の目的は何だ! このようなあやかしの力を使う外道がッ!」
アリス(DL)
「目的? 私にはこのとおり、もう既に十分な力が備わっているの。私がやりたいことは、あなたたちのような不穏因子を消すこと」
マグノリア
「その後はどうなるの?」
DL
好き勝手に生きて、この世界を支配してやろうという話になる。
ヨハン
「それは、ダークの考え方だ」
アリス(DL)
「知ったことではないわ」
DL
ある程度君が近づくのであれば、「物は下へ向かって落ちる」という声が聞こえる。すると君はすぽーんって空へ飛んでいく。
ヨハン
(笑)
クリフ
うわぁ、宇宙に落ちていった(笑)
マグノリア
「マスタァー……どこへ? 私を置いてどこへ~?」(笑)
はるか上空へ飛び上がったヨハンの体は、ある地点まで達すると、こんどは地上へ向かって再び落下した。
DL
地面にヨハンの形した穴が(笑)
マグノリア
「マスター、今度はどこへおいでに? マァスタァァ~」(笑)
ヨハン
じゃあ、その穴のふちに手をかけて這い出す(笑)
マグノリア
「はぁっ、今ここに奇跡が!」(笑)
モイラたちもまたアリスの攻撃に巻き込まれ、地面に叩きつけられていた。
モイラ(DL)
「や、やめて、アリス様……!」
ヨハン
「貴様はこいつらを人間大砲で飛ばし、それでもまだ飽き足らず……ッ!」(笑)
DL
全員の頭の上に、水曜どうでしょうちっくに同時にポンって「?」が出る(笑)
(一同笑)
ヨハン
俺一人でかっかと怒りの炎を燃やしてる(笑)
「貴様に人間大砲で飛ばされる者の気持ちが解るのかッ!」
DL
そしたらまた飛ばされた(笑)ヨハンは「ほらみろ~!」とか言いながら飛ばされていった(笑)

マグノリア
「(クリフに)さっきのあなたの意見に同意するわ。ここは列車に乗って逃げたほうがいいかも知れないわね」
クリフ
「逃げられるんならな(苦笑)……とにかくこいつは現状で勝てる相手じゃなさそうだぞ」
マグノリア
霊体なんだよね。精霊みたいなもんなのかな。
DL
んー、かもしれんな。
クリフ
さっき撃った弾丸はすり抜けたんだよね。
DL
ああ、いや、どうしようかな。実体あっていいや。
さっきの弾丸は、アリスの目の前で不自然にカーブして避けて、アリスの背後でちゃんともとの弾道に戻って飛び去った。
(一同笑)
クリフ
律儀だなあ(笑)
マグノリア
面白機能をつけてるね(笑)
ヨハン
じゃあ俺は「職人の技だな」と感心している(笑)
クリフ
感心してる暇あったら乗ろうよ(笑)
アリス(DL)
「あら、もう帰っちゃうの?」
ヨハン
「この決着はバベルでつけてくれるわッ!」
クリフ
帰るんじゃなくて、進むんだ?(笑)
マグノリア
だって、帰る手段がないわけでしょ(笑)
クリフ
まあね(笑)
ヨハン
この列車を百八十度回さない限り(笑)この先のレールをくいっと曲げて。
クリフ
大西部にそんな設備はないと思うな。

マグノリア
「あなたはもしかしてここで私達を排除しようとしているのかしら?」
アリス(DL)
「当たり前じゃない。面倒臭い事は嫌いなの。こんな木偶どもに任せたのが間違いだったわね」
クリフ
とりあえず列車に乗ってからカードに「敵性因子を排除しろ!」
ゼフィランサス(DL)
「了解いたしました。最大戦力を投入してよろしいでしょうか」
クリフ
「ああ何でもいい、とにかく全部やっちまえ!」(笑)
DL
それは列車の外からやったってことでいい?
クリフ
外?
DL
君らは列車の外に出て初めて気付いたんだけど、この列車には全身ハリネズミのようにいろんな武器が搭載されているわけです。
それがいっせいにアリスの方を向く。
クリフ
「あ、えーと、ヨハーン、ヨハ~ン。さがれ。死ぬぞ」(笑)
マグノリア
ヨハンはまだ上に飛んでる(笑)
ゼフィランサスの武装が火を吹こうとしたその時、「世界は沈黙する」という声が全員の脳裏に響いた。
無数の武器はひとつとして作動することなく動きを止めた。
クリフのカードが震えてエラーコードを表示し、そしてエマージェンシーコールが鳴り響く。
ゼフィランサス(DL)
「『概念攻撃』を受けています」
クリフ
「がいねん……攻撃……?」
マグノリア
世界の真理と戦っている感じだよ。
ヨハン
よし、ICBM発射だ(笑)
DL
びーってエラーが出る(笑)
とりあえず、いくつかの兵装リストが出る。中には『対概念攻撃用人型決戦兵器』とか書かれている。
クリフ
(笑)じゃあその『対概念人型なんちゃら』を(笑)
DL
よーしよしよしよし、来い来い来い来い(笑)
ヨハン
もうこれにクリフが乗るしかっ!
マグノリア
早くお行きッ!(笑)
クリフ
(カードをかざして)来い、人型兵器ッ!(笑)

SCENE 8-2

DL
人型兵器といっても、別に巨大ロボットが飛んでくるわけじゃない。
クリフ
うん。
DL
最後尾の車両にヴェルヌみたいな巨大な砲台がついてるんだけど、それからズドンと弾頭が撃ち出される。
マグノリア
「来たわ。私達の最大の剣が」(笑)
DL
何かが轟音とともに飛んできて、アリスとヨハンらの間に着弾した。
クリフ
あー、あの時はこれ使ってたのかな(笑)
あの時……第七話「crossroads」で、『彼女』がクリフを助太刀に現れたときのこと。
マグノリア
えらい近場から飛んできた気がするよ(笑)
DL
すごい最大仰角で撃ったんだ(笑)
ヨハン
じゃあヨハンと交差する(笑)
DL
ヨハンは吹っ飛んでる最中「そろそろ地面だなー」と思ってたら弾頭と衝突した(笑)
マグノリア
そのまま大砲にはまり込んだ(笑)
DL
そしてまた人間大砲でど~ん(笑)
「先にバベルで待っているぞォッ!」(笑)
(一同笑)
マグノリア
そしてちょっと先のほうで墜落してる(笑)
クリフ
100mくらいしかいってないよ(笑)
ヨハン
血を流しながら「バベルに行って来た」(笑)
DL
「バベルってすごいんだよ~。お花畑がさ~」って言いながら、着物はだけてよろよろしながら帰ってくる(笑)

DL
弾頭はその場で開きます。
マグノリア
紅白の小林幸子みたいに何か出てくるんだ。どこにいるのかしら、小林幸子さん、みたいな(笑)
DL
で、中から出てくるのは普通より一周りか二周り大きな棺桶。
クリフ
「兵器が……棺桶?」
DL
見覚えはあるだろうな、その棺桶に。
クリフ
ああ、さすがにそれを見たら解るか。
マグノリア
普通にさっさと出てくりゃいいのにと思って見てるわ(笑)
(一同笑)
もちろん、プレイヤーは全員とうに兵器とやらの正体には感づいている。……わからいでか。
DL
馬鹿野郎、キャラクターはまだ気付いてねーんだよ(笑)
マグノリア
いやいやいや、コフィン見たらさすがに気付くって。運んだんだから(笑)
(一同笑)
マグノリアは第八話「SAMURAI SOUL」の冒頭で、ヴィクトリカ宛に届いた大荷物を運搬しているのだ。
クリフ
そうだよね、運んだ当人だよね(笑)
マグノリア
出てくりゃいいのに(笑)
ヨハン
コフィンの大きさは20mくらい?
(一同笑)
マグノリア
いつの間にそんな巨大化してるの(笑)
クリフ
いやいや、中に緩衝材がたくさん入ってるの(笑)

DL
コフィンが観音開きに開いてゆく。
クリフ
……観音開きって……変なコフィン。
マグノリア
そうだね(笑)
DL
で、それがぎーっと開いていくと、中には年の頃18くらいの女の人が入っているね。
ヨハン
「ヴィクトリカじゃない」
マグノリア
でかくなったんだよ。
DL
君たちの目の前で女の人は目を閉じたまま起き上がる。ゆっくりと体を起こして一歩踏み出しました。
クリフ
アリスはそれを見ても反応なし?
DL
それを見てくすくす笑っている。
ヨハン
「ええい、残っていた兵器がこれでは笑われても仕方がないわッ!」
DL
(笑)ちなみにその女の人はゴスロリちっくな格好に身を包んでいますよ。棺桶の中には緩衝材の代わりに薔薇を敷き詰めている。
(一同笑)
マグノリア
棺桶が開いた瞬間に全部バラバラバラー(笑)で、薔薇の道が作られるんでしょ(笑)
DL
あー、そうそうそうそう(笑)薔薇を踏みながら出てくる。
クリフ
「ああ……教会ってこんなんばっかりか……」
マグノリア
「今回はやけに派手ね」(笑)
DL
女の人はうっすらと目を開く。
(しばし沈黙)
女の人(DL)
「久し振りだな、みんな……」
マグノリア
「いや、会ったことはないわ」(笑)
ヨハン
「友達のように言いやがって」(笑)
クリフ
「誰だお前ッ」(笑)
DL
そこに、二つの物体が風を切って飛んできてズドンズドンと落ちる。
ヨハン
「はッ、こ、これはッ……ヴィクトリカの遺品ッ!」
(一同笑)
マグノリア
うわああ、死んでるー(笑)
DL
じゃあ、「ごひゃくはちじゅうー!」って殴った(笑)
クリフ
10倍になってるよ(笑)
ヨハン
じゃあそれに吹っ飛ばされながら、「はっ、このパンチはヴィクトリカッ!」(笑)
DL
「この痛みはッ!」(笑)
マグノリア
「ちょっと前より痛くなってるけどッ!」(笑)
クリフ
ちょっとか?(笑)

ヴィクトリカ(DL)
「久しぶりだな、みんな。息災そうじゃないか」
ヨハン
「ああ、俺は今息災じゃないけどな」
(一同笑)
DL
殴られてないからね(笑)
マグノリア
「あら、あなたボディーを変えたのかしら? 随分と育ってしまって」
ヨハン
「外見は少し変わったが、まあ、お前が来てくれれば心強い。……あまり役に立ちそうにないがッ」(笑)
DL
1118って殴る(笑)
ヨハン
「……強くなったな」(笑)
クリフ
ファイナルファンタジーか(笑)
マグノリア
「あなたが来たからといって、この状況は好転するのかしら。そこのところを率直に聞きたいわ……ヴィクトリカ」
ヴィクトリカ(DL)
「(笑いながら)俺ならば可能だろうな」
ヨハン
「では、わかった。この俺を飛ばさせるなッ!」
DL
じゃあ1118で飛ばされた(笑)
ヨハン
「飛ばさせるなと言っただろーがぁッ!」(笑)
DL
いいのかヨハンさっきからそんなんで(笑)
マグノリア
自分の人間大砲に悦に入ってる気がする(笑)
ヨハン
じゃあ、飛ばされた先がアリスの足下。ずしゃ~。
「ふふん、ここまで近づけたぞ」
(一同笑)
アリス(DL)
「ふぅん?」
ヨハン
「ここまで来れば最早貴様など! 全ての因縁はここで終わるッ!」
ヨハンがアリスに挑もうとしたその時、アリスは手に持っていたビー玉を軽く投げ上げた。と、同時にまたあの声が聞こえる。
『攻撃力は最大となる』
ビー玉はヨハンの刀にぶつかった。と、その途端、ヨハンの刀は信じられない力で弾かれた。
DL
君もその勢いに釣られて吹っ飛ばされる。
ヨハン
「何だってーッ!?」(笑)
DL
ずしゃ~。また戻ってきたよ(笑)
何の変哲もない小さなガラス玉は、そのまま地に落ちて軽い音を立て転がった。
マグノリア
「(ヨハンに)本日はよく飛ばれますね」(笑)
ヨハン
「ええい、くそ、今日は厄日だ!」
DL
どうする。このままギャグで生きるのか?(笑)
ヨハン
俺はまだやることを決めてないから。
DL
連れねぇー(笑)
まあ、とにかくそういう現象が起きた。

マグノリア
「(ヴィクトリカに)あれにも対処できるのね、あなたは。どうするのかしら。ここで全て終わらせるのかしら」
ヨハン
「今戦えるのはヴィクトリカしかいない。彼女に全てを任せよう」
対抗手段の分からぬ敵を目の前にして、頼みの綱であるヴィクトリカに語りかけるヨハンら。だが、ヴィクトリカは黙っていた。
アリスは余裕たっぷりに笑いながら彼女に問いかける。
アリス(DL)
「……というふうにお仲間は言っているけど……どうするの、ヴィクトリカ?」
ヴィクトリカはアリスとヨハンらの間まで歩を進めると、アリスに背を向けた。
ヴィクトリカ(DL)
「済まないな、みんな。そういえば、前にもこういった事があったな」
クリフ
ああ……そう来るか。本当にこれで何もやることが無くなったな。
DL
何をしようとした?
クリフ
相手に攻撃は通らないし、逃げるも進むも出来ないし、戦っても意味がないし……どうしようかなと思っていたところだよ。
アリス(DL)
「じゃ、ここはヴィクトリカに任せるわね」
モイラたちはアリスに駆け寄ろうとしたが、ヴィクトリカの近くに寄った瞬間、ヴィクトリカは両手を打ち合わせた。衝撃波が四人をまとめて吹き飛ばす。
四人の方をふり向くこともせず、アリスは姿を消した。
クリフ
「(ヴィクトリカに)どういう事だッ!」
ヴィクトリカ(DL)
「この戦いはフェアじゃない」
クリフ
……どっちにとってフェアじゃないんだ(笑)
DL
(笑)
ヴィクトリカ(DL)
「知らなければならない者が知らなければならない事を知らずにいるということが、あまりにも多すぎる」
マグノリア
「それは誰のことなのかしら」
クリフ
本当にわからんね(笑)
マグノリア
みんな知らないもんねぇ。
クリフ
うん。
ヴィクトリカ(DL)
「済まないが、ここはオレのエゴでお前達と戦わせてもらう(辛そうな顔をする)」
クリフ
「よく解らないな」
マグノリア
「なら、知らなければならない者にあなたが事実を教えてあげればいいでしょう?」
ヴィクトリカ(DL)
「残念だが、それはできない」
ヨハン
「貴様を倒して、それで全てが解るというのなら、私は容赦しないぞ!」
ヴィクトリカ(DL)
「そう言ってくれると思っていたよ、ヨハン」
マグノリア
……ヨハンが引き受けてくれるってことじゃないの?
(一同笑)
ヨハン
何てことを(笑)懐に手を入れる。「カ、カード……」
DL
じゃあそこでクリフは気付く。「あれ、俺のカードだな」(笑)
クリフ
先生のカードが。……違うな。先生を殺した奴の手がかりが! ……まあ、もういいや。解ったから(笑)
マグノリア
捨てられた(笑)
クリフ
別に先生のモンじゃないってのも解ったし。
DL
そうだね(笑)

ヨハン
サムライ・トランスフォーム。
マグノリア
仕方ない、ディファレンスエンジンを起動させるよ。
「どうしても退く気はないのね。そして、私たちを見逃す気もないのね。なら、これ以上何を言っても無駄なのかも知れないわ。あなたはあなたのすることをなさい……って、勝手に話を進めているけど、それでいいかしら、そこの沈黙を守っているお二人さん?」
ヨハン
「最早賽は投げられた。言葉は無用。拳だけがただ真実への道となるッ」
DL
じゃあ、始めちゃっていいかな。
クリフ
私は抜いてから喋ろうと思っているからいいよ。

DL
ちなみにこの戦闘はHP制とします。
マグノリア
HP制は向こうだけだよね。
DL
勿論そうだよ(笑)
ヨハン
俺のHPはいくつだろう(笑)
DL
40くらいかな(笑)
クリフ
一撃で全員飛び散るね。
マグノリア
そうだね~(笑)まあ、どうあがいても飛び散るものは飛び散るよ。