TRPGリプレイ Zephyranthes 第八話 『SAMURAI SOUL』2

OPENING ~ SCENE 1
SCENE 2
SCENE 3
SCENE 4
SCENE 5
SCENE 6
SCENE 7
SCENE 8 ~ ENDING


SCENE 2

マグノリア
今回クリフは全くパワーチップを稼いでいない気がする。
クリフ
一番働いているのに。
ヨハン
フェイト使うって言ってくれればカラミティー・ノワールまわすよ。
クリフ
だって〈正義感〉じゃあ、ねえ。
マグノリア
友のなくした何かを守るために〈正義感〉にあふれちゃうんだ。
DL
君らがそうやって宿で話しているとだ。
クリフ
「俺は部外者なんだっつーの」
DL
まあ(笑)クリフも文句は言うし、ひどい目にあっているが、それでもやはり腹は減る。
そろそろ食事時という時分です。
クリフ
「おい、ねーちゃん、A定食」
宿の従業員(DL)
「ああ、すみません。
ここ、食堂は入っていないんです」
クリフ
「じゃあ、どっか飯食える所は?」
宿の従業員(DL)
「そうですねぇ、ここは人が多いですからね。
そしてこの賑わい。
だから、なかなか名店が多いんですよ」
マグノリア
「では、あなたのお勧めの店を教えてもらおうかしら」
ヨハン
「天羅料理が食える店はあるか?」
宿の従業員(DL)
「て、てんら、って何ですか?」
マグノリア
そんなもんだよ。
ヨハン
「東部の料理が食える店は?」
宿の従業員(DL)
「東部の料理ですか? うーん、そうですねぇ。

「Ma-Maison」
という店が」
クリフ
「食事代は必要経費だからな」
ヨハン
「食事代くらいは出すか」

しかし、我々は神の僕であるから、キリストの肉しか食えないけど。
DL
パンしか食えない。
……それで天羅料理?(笑)
クリフ
精進料理だよ(笑)
マグノリア
蕎麦とか食えるじゃん、天羅料理なら。
DL
パンしか食わないって言うから(笑)
マグノリア
俺、何も食べないからどうでもいいや(笑)
ヨハン
パン代だけ出す。

DL
全員《観察》
ヨハン
よっしゃあ、やっとダイヤが出せる。
マグノリア
13。
ヨハン
……〈危険を楽しむ〉なんて使えねーよ(笑)16。
クリフ
珍しく7以上のカードがきてるんだよなあ。
たまには失敗してもいいよね。
DL
じゃあマグノリアは気づく。

「あれ、ヨハンがいない」

で、ヨハンは気づく。

「あれ、二人がいない」
ヨハン
Ma-I-Goになった(笑)
マグノリア
「はぁッ! ……マスター、マスタァ、マスターはどこですかッ(涙目で)」

ヨハン
「こんな知らない街で刀もなくチェーンソーも動かずか」
マグノリア
ねえ君さぁ、刀より先にそこらへんに入ってチェーンソー修理したほうが良いんじゃないの?(笑)
ヨハン
そうだな(笑)
クリフ
いや、多分法王庁製の特注品(笑)
ヨハン
「こんな知らない街で八方塞とは。
そんな時こそ人間の真価はあらわれるものよ」
〈危険を楽しむ〉。

クリフ
私は二人がいなくなったのに気づかないですたすた歩いてる?
DL
歩いてる。
後ろのほうでマグノリアが取り乱している。
マグノリア
「マスタァー、マスタァァ~! マスターの愛が見えません。
マァスタァ~!」
(笑)
クリフ
マグノリアの様子に気づく?
DL
もちろんさすがに気づくよ(笑)後ろから情けない声が聞こえてくるから。
クリフ
「どうした、マグノリア」
マグノリア
とりあえず知り合いを見つけてほっとした顔で
「ああ、マスターが、マスターが」
って首絞めながら(笑)
(一同笑)
クリフ
「(苦しそうに)お、落ち着け落ち着けッ。
俺死ぬ。
また殺される」
(笑)
マグノリア
「(手を離して)マスターが見当たらないの。
どこに行ったか解るかしら」
クリフ
「(心底どうでもよさそうに)知らねぇよ」
マグノリア
「あなたって人は冷たい人ね。
ここまで苦楽をともにした人じゃないのぉッ!(またクリフの首を絞めながら)」
クリフ
「が、ガキじゃねぇんだから自分の行き先くらい自分で把握しろっ(咳き込みながら)」
マグノリア
「クリフ、とりあえずさっきの宿の人間が言っていた店に行きましょう。
マスターも馬鹿ではないわ。
多分そこにいるはずよ」
クリフ
「……お前、マスターがいないと酷い言い方するな。
まあいいや、とりあえず腹ごしらえが先だ」
マグノリア
「そうね。
迷惑をかけられた分くらい食べておきなさい」
クリフ
なんか最近マグノリアの態度がでかくなっているような気がする。
マグノリア
うん。
だんだんマスターがアホになっているから(笑)

マグノリア
どうすんの、君(ヨハン)。
八方塞だね。
武器はないし。
ヨハン
……それが今回のシナリオなんだろう。
クリフ
(笑)まあ、別に今この街で武器を振り回さなきゃいけないという予定はないワケだし。
今のところ。
マグノリア
そりゃそうだ。
毎回毎回振り回してられるかって話ですよね。
DL
ヨハンがそうやって歩いていると、目の前に提灯がぶら下がっている。
クリフ
提灯?(笑)
DL
赤提灯が。
いや、本当に。
ヨハン
導かれるようにふらふら~っと近寄る。
DL
「豆蔵」
って書いてある(笑)
ヨハン
「おお、これはまさに神のお導き」
(笑)
DL
上のところに横文字で
「Ma-Maison」
て書いてある(笑)
ヨハン
(笑):「ああ、そういうことか。
よくできているな、この街は」
DL
じゃあ、がらがらがらーって入っていく? 暖簾がかかっている。
ヨハン
「(暖簾を軽くあげて)やってるかい?」
女性(DL)
「いらっしゃーい」
ヨハン
「竹輪とがんもどきと大根を」
女性(DL)
「おでんね。
……はい、お待ち」
ヨハン
「おお、これは出汁が効いている」
DL
実際、これは懐かしい味だ。
ヨハン
懐かしい。
よし、ここに住もうかな。
クリフ
魂はもういいのか(笑)
マグノリア
その前に布教はいいのか?(笑)
ヨハン
じゃあ親父に訊く。

「珍しいな、こんな所で天羅の料理が食えるなんて」
DL
「親父じゃなくて悪かったわね」
二十くらいの女の子だ。
ヨハン
「ほう、これをあんたが?」
豆蔵の女将(DL)
「うん、そうだけど。
何か文句ある?」
ヨハン
その女の髪の色は?
DL
いや、別に黒髪。
ヨハン
「天羅を出て以来、天羅人と会ったことはないのだ。
あまりにも懐かしくて」
DL
いや、天羅の人じゃないよ。
黒髪というか、ブルネット。
ヨハン
「お前さんは天羅の人間ではないのにこの味が出せるのか」
豆蔵の女将(DL)
「うん? あれ、お客さん天羅のこと知ってるの?」
ヨハン
「知っているも何も、私は天羅から来た」
豆蔵の女将(DL)
「えぇっ、本当に? え、じゃあお客さんひょっとしてサムライなの?」
ヨハン
「ああ、そうだ、サムライだ(言ってから自分の腰を見て刀がないことを思い出す)」
DL
刀は置いてきてる?
ヨハン
持ってきてる。

「残念ながら刀は今こんな事に……」
ってそれを見せる。
DL
それを受け取って抜く。
ヨハン
「お前さん、刀の扱いが妙に上手いな」
DL
うん、実際君の目から見てもかなり上手い。
豆蔵の女将(DL)
「ん? まあね。
なんていうのかな、家族柄?」
ヨハン
家族柄?
豆蔵の女将(DL)
「でもこれ、欠けちゃってるんだね」
ヨハン
欠けたというか、完全に折れてる。


「これを直してくれる人を探しているのだが、なかなかいなくてな」
豆蔵の女将(DL)
「ふーん……無駄だと思うけど、うちの爺ちゃんに頼んでみる?」
ヨハン
「もしかして、お前の爺ちゃんは……天羅の?」
豆蔵の女将(DL)
「いや、そういうわけじゃないけど」
ヨハン
がふっ。

「な、直せるのかーッ!」
って必死な形相で訊く(笑)

「頼む、その爺さんに会わせてくれ」
豆蔵の女将(DL)
「爺ちゃんはこの街一番の名工だからね。
しかも昔友達に天羅の人がいたらしいよ」
ヨハン
「おお、ついにこの街一番の名工が決まるときが来たのだ」
豆蔵の女将(DL)
「……何の話?」
ヨハン
「こちらの話だ。
この刀を直せる者がこの街一番の名工であろうということになってな」
豆蔵の女将(DL)
「よくわかんないけど、まあ、場所を教えてほしいなら教えてあげるよ」
ヨハン
「ああ、すまぬ。
教えてもらえるか」
DL
ここそこって教えられる。
ヨハン
代金分払って出る。
豆蔵の女将(DL)
「お客さん、まだ残ってるけど、いいの? これ」
ヨハン
引き返す(笑):「おっと、天羅の人間が食物を無駄にするわけにはいかんな。
DL
じゃあ、がらがらがらっと扉を開けて、君は店を飛び出していく。
その時ごつって何か当たったような気がするけど、君はそれに気づかない。
ヨハン
気づけないんだ。
DL
小さく
「あ痛っ」
て声が聞こえたけど、それにも気づかない。

君がいなくなると豆蔵に二人連れの客が入っていく。

SCENE 3

DL
はい、じゃあ次君らの番。
クリフ
「何だ、いまの客は」
DL
いや、ヨハンがぶつかったのは君らじゃないよ(笑)
マグノリア
泥棒二人。
DL
違うっちゅーの(笑)
マグノリア
じゃあ、その、Ma-Maisonを探しに。
DL
君らもまあ、ちょっと回り道をしたから遅れてくるような感じで。

目の前に赤提灯がかかっていて、そこに、文字なのか象形なのかわからないけど、なにか書いてある。
クリフ
「あのけったいな物体と、変な黒文字は……なんつったかなぁ、あいつがよく言ってるあれ関係じゃねえのか?」
マグノリア
「マスターの故郷といわれている、知らぬ土地ね。

でも私には読めないわ。
読めるのは多分、マスターのサインくらいだわ」
DL
まあ、上のほうにMa-Maisonて書いてあるから君らもわかるよ。
マグノリア
「まあ、間違いなくここでしょうね」
とりあえずドアの取っ手を探す。
DL
ない(笑)
豆蔵の入り口は引き戸なのだが、テラに引き戸はないため、マグノリアもクリフも開け方を知らないのだ。
マグノリア
「(クリフの方を見て)開けなさい」
クリフ
ノックしてみる。
DL
がしゃんがしゃん。

「はーい」
クリフ
「これ、どうやって開けるんだぁー?」
DL
がらがらがらって開く。

「何やってんの、あんたたち」
クリフ
「変なドアだな。
手品師の家か? ここは」
豆蔵の女将(DL)
「何わけのわからない事言ってるの? あんたたち、客?」
クリフ
「ああ、客だ。
後で一人来ると思うが……」
マグノリア
「(チャッキー人形のヨハンを見せて)このような人は来なかったかしら」
※チャッキー人形のヨハン……いつもマグノリアが抱いている、ヨハンをかたどった手作り人形。

変なところがリアルで怖い。

第六話
「Go, West!」
を参照。
豆蔵の女将(DL)
「……そんな不気味な人はいないと思うけど」
マグノリア
「あら、そう。
見かけたら私に教えて頂戴。
私の大事なご主人様なの」
豆蔵の女将(DL)
「とりあえず、入るの? 入らないの?」
クリフ
クリフはもう入って座ってるよ。
マグノリア
「仕方がないわね……付き合ってあげるわ」
クリフ
「適当に美味いモン出してくれよ」
DL
君らが席に着こうとすると、片方のテーブルのほうで、ものすごい山盛りになっているおでんをひたすらカッ食らっている二人がいる。
マグノリア
ちらっと見てみる。
DL
後姿でよく見えないな。
何だかすごくよく見たことがあるような気もするけど、気のせいかなっていう。
クリフ
「(隣のテーブル見て)あれ美味そうだな。
同じのくれよ」
豆蔵の女将(DL)
「いやあ、ごめんなさい、お客さん。
あの子達が全部食べちゃって、残ってないんです」
クリフ
(思い当たった)うっわー、あいつらかよ~っ!(笑)
マグノリア
……ここは見なかったことにしましょう。
クリフ
……そうだな。
マグノリア
……後姿しかわからないのですし。
気づかなかったことにしよう。

とりあえずその娘っこに、
「刀を直せ直さないと騒いでいた方はいらっしゃらなかったかしら」
豆蔵の女将(DL)
「その人ならさっき来たけど」
マグノリア
「どこへ行ったの?」
DL
場所を説明される。
マグノリア
じゃあ、ばーんと立って、
「この人でしょーッ!」
って人形を指差す(笑)
DL
じゃあその音に、向こうの二人組も振り向く。
クリフ
無言で天丼カッ食らってる(笑)
マグノリア
チャッキー人形を店の人に突きつける。
DL
向こうのテーブルから
「ぶばぁっ」
て音がした(笑)
マグノリア
「何かしら(振り向く)」
DL
見ると、この間君たちを痛めつけた、ちっちゃい方の奴がいる。
※ちっちゃい奴……第七話で出てきた
「聖人アリス」
の部下であるオートマータ。
女の子(DL)
「なんであんたらがここにいんの!?」
マグノリア
「あら。
電車に乗っていればこの駅に着くのは普通のことでしょ。
そんな知恵すら回らないなんて。
あなたのプログラムは耳カス以下ね」
クリフ
「あー、まあまあ、待て(二人の間に割り込む)ここは飯屋だ。
飯屋ですることは、食事なんだよ。
喧嘩じゃねぇ」
マグノリア
「あら。
私がいつ喧嘩をしようなんてしているの?」
クリフ
「お前はいちいち喧嘩腰なんだよ」
(笑)
マグノリア
「違うわよ。
私はいつでもこのとおり。
マスターに関係ないことなんかどうでもいいのよ」
クリフ
「つーか、俺のTen-Donがまだ半分残ってるから、終わるまでは静かにしてくれないかな」
SF(DL)
「その通り、ここは食事屋でございます。
お静かになさるのがよろしいかと」
後ろに立ってる。
マグノリア
「で、あなたたち、何しにこんなところにいるの。
さてはクビになったのかしら」
SF(DL)
「ご覧のとおり、私たちも食事に来た次第でございます」
二人の間を通って席に着き、食事を始める。
マグノリア
「私の大事なマスターを見なかったかしら」
SF(DL)
「さあ。
残念ながら存じ上げません」
マグノリア
「そう。
さ、そこの娘っこ。
私の愛しのマスターがどこへ行ったの。
さあ、今すぐ吐いちゃいなさい」
女の子(DL)
「知るわけないじゃん」
豆蔵の女将(DL)
「うちの爺ちゃんの所に行くって言ってたけど」
マグノリア
「その場所をしっかりくっきり明確に教えなさい」
DL
教えられた。
マグノリア
「(扉を開けて)クリフ、先に行くわ」
クリフ
もうこっちは食べ終わってるから、カウンターに代金置いて出ますよ(笑)
女の子(DL)
「こら、待ちなさいよ! 待てこら!」
マグノリア
「何かしら」
女の子(DL)
「えーと、ほら、あれだ……んー……めっ!」
って言ってシャドウボクシングしてる。
マグノリア
(笑)じゃあ、呆れたようなため息をついてから
「とうとう頭の機械にもウジが湧いたのかしら」
クリフ
最近ウジがわくのが流行なのかマグノリア(笑)
マグノリア
わかんない(笑)
DL
といったところでシーンが閉じます。
マグノリア
えー、ふたりじゃ勝てないよ。
どう考えたって(笑)
クリフ
えー、別に戦わなくたっていいじゃん。
戦う理由ないもん、まだ。
マグノリア
ヨハンと合流する頃には俺たち肉塊になってる。
DL
君らには理由なくても、向こうにはあるかもしれんからね。

SCENE 4

DL
ヨハンが教えられたとおりに歩いていくと、いつしか街を出ます。
ヨハン
街から出る? 聞いた道とはあってる?
DL
もちろんあってるよ。
別に君が間違えたわけではなさそうだ。
ヨハン
では何も心配することはない。
走ってゆく。
DL
(BGMをワイルドアームズの
「荒野の果てへ」
にする)
マグノリア
君は袴のすそを上げて荒野を走るわけでしょ(笑)
DL
走ってるの?(笑)
クリフ
まさに
「荒野の果てへ」
だな(笑)
DL
君は、本当にこの道であっているのかなと思いつつ進んでいくわけだ。

もう街もはるか後方に見えるようなところ。
君の目の前にはエアーズ・ロックのような岩山が。
道案内の通りだとするならば、これもよじ登らなけばいけないらしい。
よく見ると鎖とか垂れ下がっていて、登れるようにはなっているが。
ヨハン
《サバイバル》かな。
DL
《運動》《サバイバル》かな。
クリフ
本当にクリフハンガーが来たよ(笑)
マグノリア
でも落ちるのは本人だよ(笑)あれは落ちた人に向かって叫ぶんだよ(笑)
ヨハン
「武士の魂を直すためなら、このような障害などッ!」
17。
DL
あっさり登りきる。
そこも越え……
(一同笑)
マグノリア
いいねぇ。
いいね、この地味なイベント(笑)
DL
数々の障害を越え歩いていくと、山の中に、近くに小川が流れている庵が。
庵というより、やっぱ小屋だな。
ヨハン
「(ノック)夜分遅く失礼いたす」
マグノリア
夜遅いの?
DL
夜じゃない。
もう、夜が明けている……。
マグノリア
えっ、そんな遠いの!?(笑)朝もはよからご苦労さんって感じだねえ。
ヨハン
まあ、話のとおりなら相手は爺ちゃんだ。
向こうも朝は早いだろう。
マグノリア
お爺ちゃんは朝一回トイレに行くもんね。
DL
中から槌音が聞こえてくるんだけど、返事はない。
ヨハン
じゃあガラガラって開けて
「御免!」
DL
「御免!」
って頭を下げた瞬間に、さっきまで君の頭があった空間を何かが飛びぬけていった。
ヨハン
中には?
DL
いかにも今何かを投げましたって男がいる。
背が低い、筋骨隆々のじいちゃんだ。
ヨハン
「危ないではないか!」
老人(DL)
「ちッ、外したか」
マグノリア
殺る気満々だ(笑)
老人(DL)
「とっとと拾ってこい」
ヨハン
(笑):「いやいや、そんな事より、実はこれを直していただきたい」
老人(DL)
「……聞こえなかったのか? 拾ってこい」
ヨハン
(笑)ならば仕方が……おっと、そうだ。
年寄は大切にしなければ。
(一同笑)
DL
思い直して(笑)
ヨハン
「そうであった。
武士たるもの、つい……(拾ってくる)これは失礼した、ご老人」
DL
と、手を出した瞬間殴られる。
改めて。
ヨハン
じゃあ避ける。
DL
じゃあ殴られて……
(一同笑)
マグノリア
殴られとけって(笑)
DL
君が受け止めるならそれでもいい。
ヨハン
じゃあ殴られるけれども受け止める。
老人(DL)
「ちッ」
ヨハン
「ご老人、一体これはどういうことですか」
老人(DL)
「ノックもしねぇで中に入ってくるんじゃねえッてんだよ」
ヨハン
「ノックなら散々した」
(笑)
老人(DL)
「なにィ? ンなもん聞こえちゃいねえよ」
ヨハン
「……それはそれ、これはこれ。
この刀を直していただきたい」
老人(DL)
「断る」
ヨハン
「何故!」
クリフ
煎餅バリバリ食いながら(笑)(DLが煎餅を食べながらやっていた)
DL
横にあるクラッカーをバリバリ食ってる。
クリフ
天羅人じゃないんだ?
DL
うん、全然違うよ。
ヨハン
「……やはり貴方でもこの刀は直せないか」
老人(DL)
「直さねぇッてんだよ。
なんで俺がそんな事をしなきゃならねえんだ」
ヨハン
「それは貴方が刀鍛冶だから」
DL
違うよ。
工房の中を見ると普通にガンスミスだよ。
鍋とかも転がってるけど。
マグノリア
何でも作る人なんだね。
DL
その鍋の底をカンカンやりながら君の話を聞いている感じ。
老人(DL)
「大体俺はサムライってやつが大ッ嫌いなんだよ」
ヨハン
「あなたはサムライに会ったことがあるのか?」
老人(DL)
「……ちッ。
いいからとっとと帰ェンな」
ヨハン
「ひとつ訊きたい事がある。
これは直せるのか、直せないのか」
老人(DL)
「(ハンマーでヨハンを殴る)てめえの目にはそれが死んだように見えるのか?」
ヨハン
「……いや、私の刀はまだ生きている。
ただ、この折れた刃をつなげて欲しいのだ」
老人(DL)
「……ふン、まあ、とっとと帰るんだな。
俺はそんな事をいちいち引き受けてはいられねえんだ。
いまもこの鍋を直すのが忙しくてな」
クリフ
鍋直してるのに槌音か(笑)
DL
そう。
(小刻みに)カンカンカンカンカンって。
クリフ
地味だねぇ(笑)
マグノリア
そういう地道な作業が大切なんだよ。
クリフ
ご近所との付き合いがね。
マグノリア
マザータウンから丸一日歩かされるのにご近所(笑)
ヨハン
「私はこれを絶対に直さなければならないのだ」
老人(DL)
「……はぁー、やれやれ。
ここンところ面倒臭ぇ客が多いな。
俺は別に刀鍛冶じゃねえんだよ。
ンなこといちいちやってられるわけねえだろ、二本も三本もよぅ」
ヨハン
「二本も三本も? ではこれ以外に刀があるというのか?」
DL
って言ってると、裏のほうから声がする。
女の声(DL)
「ご主人、風呂の支度が終わりました」
老人(DL)
「ほれ、その二本目三本目だよ」
DL
小屋の裏から外を回って表のほうへ歩いてくる足音がする。
女の声(DL)
「(扉を開けて)おや、ご主人、お客人ですか?」
ヨハン
もちろん知らないよね?
DL
うん。
知らないけど、戸口をくぐるように入ってくるその頭は赤毛。
ヨハン
じゃあそこで、ふっと。
DL
じゃあそこで(HG風に)フー! って言ってる(笑)
ヨハン
言わねーよ(笑)そこで思わず身構える。
DL
赤毛の……メイドさんが入ってくる。
ヨハン
メイドさん?(笑)
クリフ
またメイドさんか(笑)
ヨハン
じゃあちょっと度肝を抜かれる。

「ぽわん」
DL
(笑)背中には珠刀を背負っているね。
ヨハン
「おお、その刀は。
あまりその刀に似つかわしくないご令嬢が入ってきたようだが……彼女は?」
老人(DL)
「刀ァ打ってほしいんだと。
ったく、どっから聞きつけてきたか知らねぇが、迷惑な話だ」
ヨハン
「豆蔵の女主人から聞いた」
老人(DL)
「ちッ、あの馬鹿孫娘が」
ヨハン
「私はこの刀に西へ行くことを誓ったのだ。
だから是非とも……この刀でなければ駄目なのだ」

メイド(DL)
「申し遅れました、それがし、エイス(8th)と申します」
ヨハン
「私はヨハン=ミウラ。
神父だ」
エイス(DL)
「失礼ながら、お侍様でいらっしゃいますか」
ヨハン
「サムライはもう捨てた。
神父だ」
エイス(DL)
「(少し寂しそうな顔をして)左様でございますか」
ヨハン
「しかし君は良い物を持っているな。
それは一体どこで?」
エイス(DL)
「まあ、大したものではございません。
とても業物とは呼べないものでして(ヨハンに刀を渡す)」
ヨハン
少し抜いて見てみる。
DL
天羅だったら普通に量産されて流通しているような普通の珠刀。
ヨハン
じゃあちょっとぶんぶん振り回してみる。
DL
じゃあ爺さんの首が飛ぶ(笑)
ヨハン
じゃあ別の刀鍛冶を探しに。
DL
(笑)振ってみると解るけど、しっかり手入れはされている。
柄の握り具合もいいし、また、丁子がしっかり留めてないってのもいいね。
……がっちり留めすぎているとしなやかさがなくなるものなんだけど、ほんの少し遊びを持たせることで、ちょうどいい感じの弾性を持っている。
ヨハン
「なるほど、確かに物自体は良くないだろうが、手入れはよくされている」
エイス(DL)
「いや、お恥ずかしい。
これは某自ら手入れをしております」
ヨハン
「ほう、自分で。
なるほど。
この刀は大事なものなのだな(納刀して返す)」
エイス(DL)
「そうなりますか」
※ここでDLが離席。
ヨハン
どうしよっかねぇ。
マグノリア
何を迷っていらっしゃるの。
ヨハン
この時点で戦闘しちゃえばいいんだよ。
クリフ
爺ちゃんを?(笑)一応直してくれるんでしょ?
ヨハン
直さないって言ってるよ。
マグノリア
住み込めばと思ったけど、気が変わるまで何日かかるかわからないね。
クリフ
その頃には私ら肉塊になっちゃうから。
ヨハン
肉塊っていうか列車が行っちゃう。
マグノリア
まだシャドーボクシングの子とやってないでしょ。
クリフ
この時点でもう夜越えて朝になってるよ。
マグノリア
こっちが肉塊になったってしょうがないじゃん。
こことヨハンの時間は大きなずれがあるわけで(笑)
クリフ
もう肉塊になってるかもしんないね(笑)
ヨハン
まあ、チップ1枚ぽんと置けば登場できるしね。
マグノリア
つまりその前シーンで生きているってことが確定できるわけだ(笑)
クリフ
時を越えて乱入。
ヨハン
時を越えることに関してはもう経験者だから(笑)
マグノリア
どんな経験者やねん(笑)
クリフ
今回は助けに来てくれる女の子はいないぞ、きっと。
※時を越える経験者……外伝
「招かれざるもの」
で二百年後に行ってきたこと。

ヨハン自身は覚えていない。
世界が滅ぶ時に、貴族の少女ライラによって未来へ誘われ、結果的に助けられている。

老人(DL)
「いいだろう。
だが条件がある。
手前の刀を直そうってんだ、材料を取ってくるってくらいの覚悟はあるんだろうな」
ヨハン
「勿論だ」
エイス(DL)
「それは勿論でございますが、しかしご老体、この街にはオリハルコン鉱山などないはず。
一体どこからオリハルコンを……」
ヨハン
「オリハルコン鉱山を探せばいいんだな」
(一同笑)
老人(DL)
「はッはッ。
そうだな、それができるなら是非ともお願いしてぇな」
ヨハン
「刀を直すためなら私は何でもするぞ」
老人(DL)
「面白ぇ、その覚悟、見せてもらおうじゃねぇか。
いいか、山頂にその材料がある」
ヨハン
「オリハルコンが?」
(笑)
老人(DL)
「つべこべ抜かすんじゃねぇ。
行きゃ解るってンだよ」
ヨハン
「あるというのならば、行こう」
老人(DL)
「ただし。
明日の日の出までに戻ってこなきゃ作ってやらねえ」
ヨハン
「よかろう」
DL
今大体深夜十一時。
ヨハン
じゃあ五時間くらいしか(笑)
DL
五時間もないかな。
四時間半くらい。
※とっくに夜は明けていたにも関わらず、気がつくと深夜十一時になっています。

時間がふっ飛んでいるように見えますが、実はその間ヨハンはずっと鍛冶屋を口説いていたのです。

……とDLは思い込むことにしました!ので、あまり深くツッコんだりはしないでください。

By. ディーラー・ヴィクトリカ

ヨハン
じゃあとりあえずこの聖書を動かせるように。
(一同笑)
クリフ
一分6mとしてだな。
四時間で進める距離は……(笑)
DL
じゃあ聖書置いてく?(笑)
ヨハン
じゃあ、一本棒か何か借りる。
DL
棒借りたよ(笑)
マグノリア
1フィート棒借りちゃう?(笑)
ヨハン
武器として白兵戦で使える棒を借りていく。
DL
じゃあ君が振り回していると、その振り回す威力に負けてボキッと折れる(笑)
ヨハン
「これじゃ駄目だ!」
(一同笑)
マグノリア
えー、達人って獲物を選ばないものなんだよね(笑)
DL
あまりにも剣速が速すぎて、慣性に負けて折れる。
マグノリア
それくらい考えて力加減しようよ(笑)
DL
まあ、ハンディキャップ1枚か2枚ついていいんだったらそれで。
ヨハン
1枚か2枚って、それは気楽に言えるものじゃない(笑)
マグノリア
ハンディキャップにエースなんて引いた日にゃ鼻血が出るもんな(笑)

「ああ、これはもう爪楊枝だ」
ヨハン
白兵武器で使える物はないのかな。
DL
鎚なんかはあるけど、そんなもん
「借してくれ」
なんて言った日にゃ、本当に脳漿飛び散らかすことになりそうだ(笑)
ヨハン
うーん。
マグノリア
《格闘》で殴れば?
DL
《格闘》で使えるマニューバほとんどないんでしょ。
マグノリア
まあ、そこはそこだ。
ヨハン
じゃ、行くか。
徒手空拳。
DL
ちなみにエイスの体にも珠(オウジュ)が埋まってるね。
※珠(オウジュ)が埋まっている……
「サムライ」
が肉体を強化させるために体内に打ち込まれている「式」。
「式」は暴走すると自壊して宿主である人間を死に至らしめてしまいます。

そうならぬよう制御するのを助けるのが「珠(オウジュ)」です。

つまり、これが体に埋まっているエイスは「サムライ」である、というわけです。
ヨハン
「む、お前はサムライなのか」
エイス(DL)
「その通り、それがしはサムライでございます」
ヨハン
「こんな所でサムライに会えるとは。
天羅から?」
エイス(DL)
「いえ、そういうわけではございません」
ヨハン
「サムライを埋められる人間がこの地に?」
エイス(DL)
「まあ、そのようなもので」
ヨハン
「なるほど。
私が帰ってきてからその人間について詳しく聞きたいものだ」
エイス(DL)
「そうそう人様にお話しするようなことではございませんが……
それよりヨハン殿、そろそろ出発しなければ」
ヨハン
「そうだ、こんな所で話している暇などない。
では早速行ってくる(去る)」
DL
去ってゆく背を見送り、老人は
「けッ」
と言って作業場に戻る。

SCENE 5

DL
はい、君たち(クリフとマグノリア)。
君たちの目の前にはSFとモイラ(女の子)がいる。
マグノリア
そしてひとりはやる気満々と。


「悪いけど、あなたたちと対立する必要性を今は感じないから、ここは失礼させてもらうわ」
クリフ
「お前らとやり合うと面倒なことになるから戦いたくねーんだよ(気だるそうに)」
モイラ(DL)
「別に今日は、ボクらもご飯食べに来ただけだしぃ~」
マグノリア
シャドーボクシングやってたくせに何を言うんだ(笑)
クリフ
「じゃあ、別にオトモダチってワケじゃねぇんだから話しかけんなよ」
モイラ(DL)
「何だよぅ、そっちから話しかけてきたんじゃないか!」
クリフ
「え、話しかけてなんかいないぞ、俺」
(笑)
マグノリア
「……じゃ、そういうことで」
(一同笑)
マグノリア
そのまま二人をすーっと無視していく。
SF(DL)
「モイラ、彼らは我々に話しかけてきたとは判断できかねますが」
マグノリア
「あなたもとうとう味方にまで見放されたのね。
哀れだわ」
クリフ
「それが挑発だってんだよ馬鹿」
DL
ムキーってやってるのを後にして君らは出て行くわけだ。
マグノリア
「さ、早くマスターをお探ししないと」
クリフ
「行く場所は解ってんだろ?」
マグノリア
「ついてらっしゃい。
飲まず食わず行くわよ」

DL
A門とB門という出口があって、そこから向かうことになりそうだ。
どっちから行く?
マグノリア
直線距離はどっちも変わらないの?
DL
そうだね。
クリフ
じゃあここはコインで。
DL
どちらの門から出ても一本に合流するみたいだね。
マグノリア
クリフ決めていいよ。
クリフ
同じならコイン投げるまでもないか?
DL
まあ、どっちも大して変わらないよ。
マグノリア
じゃあBで。
(笑)ごめんね、選択肢渡しといて決めちゃって。
クリフ
いいよ。
そんな事でいちいちコイン弾きたくないもん。
DL
じゃあ君たちはB門を出て歩き始めました。
もう深夜3時くらいかな。
しばらく歩いていくと、向こうのほうから誰かが来る。
向こうのほうから、というか、交差した道の向こうから。
マグノリア
要は、通らなかったAルートの方からか。
DL
そうそう。
クリフ
見た感じヨハンっぽい? もちろんヨハンではないだろうけど。
DL
ヨハンではないな。
マグノリア
足音は一人だけ?
DL
まあ、影があるから……しばらく待ってれば姿は見えそうだね。
君らが持っているカンテラの明かりで。
マグノリア
(クリフに)確認する?
クリフ
ちょうどいいから、ヨハンの姿を見たかどうかくらい訊いてみたらどうかな。
マグノリア
だって、同じ方から来てるから……無駄だと思うけど、確認してみる?
クリフ
ま、物盗りだったら面倒だから先に行かせよう。
マグノリア
じゃあちょっと脇にずれてぼーっと立ってる。
……隠れる?
クリフ
隠れる必要はないだろ。
立ち話でもしてるふりをすりゃいいんだよ。
……ていうかこれがもう既に立ち話だよ(笑)
マグノリア
じゃあ、そのままで。

声(DL)
「すいませーん、火を貸してください」
マグノリア
「あら、お困りのようね」
声(DL)
「すみません、カンテラの火が消えちゃって」
って振り向くと、モイラとSFがいる。
マグノリア
「……あなたたち、私たちのストーカーなのかしら。
こんなところまで追ってくるなんて」
モイラ(DL)
「それはこっちのセリフだ!」
マグノリア
「あら、どう見ても私たちのほうが先に進んでいたわよ」
モイラ(DL)
「一緒の方に来るんじゃないよ」
マグノリア
「来たのはあなたたちでしょ。
私たちのほうが……」
モイラ(DL)
「いいから火、貸せよ」
マグノリア
「あら、それが人にものを頼む態度かしら(見下ろす)」
モイラ(DL)
「(ぴょんぴょんジャンプしている)」
マグノリア
「それに、今火打石を持っているのはこっちよ(クリフを指す)」
DL
(笑)
ヨハン
オートマータだから(笑)
クリフ
「しっかたねーなぁ、もう。
こんなくだんねーことで撃ち合いとかしたくねーんだよ。
ほらほら、点けてやるから(相手のカンテラに火を入れる)
つーかお前ら、ヴィクトリカの知り合いだったら、目から怪光線くらい出せよ」
モイラ(DL)
「大姉ちゃんいつの間にそんなすごい技を!?」
(笑)
クリフ
「それだけじゃないぞ。
巨大化して火も吹くんだ」
(笑)
(一同笑)
DL
モイラはそれを聞いて大興奮してる。
いつか自分もそうなりたいって言ってる。
クリフ
ここぞとばかりに色々吹き込んでる(笑)
SF(DL)
「火をありがとうございます、マグノリア様」
マグノリア
「まあいいわ。
困っているときはお互い様よ。
それに、あんな相棒ではあなたも疲れそうだしね」
SF(DL)
「まったくでございます。

ところで皆様はこれからどちらへ向かわれるのですか?」
マグノリア
「(道の先を指して)この先にある家よ」
SF(DL)
「それはもしや、名工と呼ばれる老人のお宅ではないでしょうか
マグノリア
そこまでは聞いてるの? 俺たち。
クリフ
聞いてんじゃない?
マグノリア
「ええ、そうよ。
そこに私のマスターが待っているわ」
SF(DL)
「左様ですか。
では私の連れもそちらへ行っているはずなので、道中ご一緒いたしませんか」
(しばし間)
クリフ
「ま、とりあえず着くまでは、物騒なモン抜くのはお互いナシってことにしようや」
SF(DL)
「無論でございます。
此度のSFの任務にはそういった条目はございませんので」
マグノリア
「じゃ、いいわ。
行きましょ」
DL
君らは同行することになった。
道中モイラがひたすら
「一本で~もニンジンッ♪」
って叫んで歌ってるけど。
マグノリア
SFにものすごく同情した視線を送る。
ああ、辛そうって(笑)
SF(DL)
「SFに同情は不要でございます。
何故ならば感情を持たぬ機械であるが故に」
クリフ
クリフが十分おきくらいにモイラに付き合って歌ってる(笑)
ヨハン
じゃあSFから君(マグノリア)に同情のまなざしが十分おきに(笑)
(一同笑)
マグノリア
じゃあ十分おきに同じ事を言いながら、
「彼もちょっとおかしい人なの」
(笑)
クリフ
違うよ、単に子供好きなんだよ(笑)
SF(DL)
「……お互いの境遇に同情できる余地があるものと判断いたします」
マグノリア
「そうね。
ここは両方とも目を瞑って先へ進みましょう」

……凄いじゃんクリフ。
女の子ばっかり三人だよ。
クリフ
うわーぁ。
嬉しくねぇ。
マグノリア
大中小と(笑)
クリフ
全員メカなんだもん。
嬉しくも何ともないわ。
ヨハン
これはまたナントカ学園。
(一同笑)
DL
テラガン学園。
本人にはメカ娘萌え属性はないのに、不思議とオートマータに好かれるクリフ。

登場するオートマータたちは皆人化しているため、一見すると女の子に囲まれた羨ましい奴。
だがクリフ自身は嬉しくないどころか、ほぼ確実にトラブルに巻き込まれるのを嫌がっている。

そんな彼を主人公に、テラガン学園で繰り広げられる愛と感動のストーリー。

学園内に人間の女はクリスタル女史とイザベラさん、暴走族のイリアさんくらいしかいない。

寄ってくるのはメカ娘ばかり、望まずとも立ちまくるメカ娘とのフラグの嵐。

それを回避しても、これまたやたらとフラグが立ちやすいヨハン神父(なぜか好感度があがるイベントが最多)が待っているという、ある筋の人にはたまらないギャルゲー、ときめきテラガン学園、近日発売!

……というネタがプレイヤー間で盛り上がったことがあるのです。
マグノリア
今すぐ誰かを連れて伝説の木の下へ走っちゃいな。
クリフ
この中に一人でも頬をポッと赤らめる機能がある奴がいるのかッ!
DL
モイラ。
マグノリア
一本でもにんじんくらいだろ(笑)
クリフ
なんでこう人間くさいのがガキばっかしなんでしょう。
DL
さあ(笑)
ヨハン
早く決めないとヨハン神父が伝説の木の下に待っていることになるぞ。

「……来いッ!」
(一同笑)
DL
木の下で待ち構えてるんだ(笑)
クリフ
いやむしろ伝説の木のきぐるみ着て立ってるんでしょ(笑)
マグノリア
卒業式の机の中に、果たし状みたいなのが入ってる(笑)
DL
手紙は蛇腹に折りたたんだ奴で、表に筆で殴り描くように
「恋文」
って書いてある(笑)
マグノリア
ほら、そういうフラグが立っちゃうよ。
クリフ
嫌じゃ。
ヨハンと同じ夜中に出発したはずのクリフとマグノリアが、この時点でまだ老人宅に到着していないのもおかしいです。

……が、きっとモイラが先導していたので寄り道が多かったのです。

……だからツッコまないで、って言ってるのに。

By. ディーラー=ヴィクトリカ

SCENE 6

DL
はい、というわけで(ヨハンを指して)君ら。
ヨハン
俺以外に誰がいるんだ。
DL
エイスもいるよ。
マグノリア
エイスって女? ……あ、そうか、メイドさんっていってたな。
DL
来るときと同じように天然の障害があちこちにありますので、《運動》もしくは《サバイバル》で判定してください。
合計四回判定します。
一応エイスも判定するので、二人そろって失敗した場合は到着時間が遅れます。
マグノリア
ふーん。
どっちかが成功していれば大丈夫なんだ。
ヨハン
じゃ、お先にどうぞ。
DL
じゃあ失敗(笑)
(一同笑)

クリフ
こっちの二人は和やかムードで進んでる。
マグノリア
ひとりは十分おきに歌うたってるしね。
DL
そうだね。

「一本でーもにんじん♪」
て。
お前他にレパートリーないのか。
マグノリア
ないんじゃない。
ずーっとそれが百くらいまで続いてるんだ(笑)よく続くなこの人。
(一同笑)
DL
「一億とんで一~」
とかいってる(笑)

ヨハン
(裏返して隔離していたエースを出す)
マグノリア
ヨハン、虎の子はおかしくねえか?(笑)
ヨハン
えー? これしか出せねえんだもん。
DL
パワーチップは?
マグノリア
チームチップにつぎ込むためだけに置いてるんじゃないの?(笑)
ヨハン
……ああ、〈武士の誇り〉じゃ何もできない。
17で成功。
マグノリア
いやいや。
クリフ
誇りを取り戻すための今でしょ。
マグノリア
この山さえ登れば海が見える、みたいな感じだよ。
ヨハン
ああ、そうか。

「この山を乗り越えて、私は武士の魂を取り戻してみせる!」
エイス(DL)
「ところで、ヨハン様は何故テラの地に?」
ヨハン
「まあ、神宮家といってもお前にはわからないだろうが、友を助けるために時の権力者に刃向かったのさ」
DL
といったところで二度目の判定です。
ヨハン
おらー……〈西部への布教〉か。
俺は自分の刀を取り戻す、みたいなフェイトはもらえないの?
DL
あっ、ごめんストーリーフェイト。
〈自らの刀を復活させる〉
ヨハン
(ストーリーフェイトのスート決定でエースを引いた)おるぁ~!
マグノリア
無駄カード引きやがったー(笑)
クリフ
奮発してるなぁ……てかそれ私にくれよ。
マグノリア
俺も欲しい。
ヨハン
俺だって欲しいよ。
(一同笑)
DL
俺も欲しいよ。
(BGMを再び
「荒野の果てへ」
にする)
マグノリア
みんなが喉から手が出るほど欲しいものをどうして今引くんだ(笑)
ヨハン
「この山を越えて私は必ず刀を取り戻してみせるッ!」
DL
君らはもう絶壁をクリフハンガー状態で登りながら会話してるわけだ。
クリフ
まさに(今BGMになっている)ワイルドアームズのオープニング状態だね。
DL
そう(笑)
※プレイステーション版ワイルドアームズのオープニングアニメーションに、主人公ロディが絶壁を登ってゆくと、仲間であるザックとセシリアが微笑んで待っているというシーンがあります。
その時流れているのが今BGMになっている
「荒野の果てへ」
なのです。


ちなみに、このリプレイでやたら
「ッ!」
が多用されているのは、当然ワイルドアームズを意識しているからなのだッ! ……今更ですが。
マグノリア
じゃあ上で二人が待っているわけだ。
DL
で、ロディを蹴り落とす(笑)
マグノリア
ロディはロディで、
「え、なんで俺だけ登ってるの? なんでお前ら先に来て普通に立ってるの?」
って(笑)
(一同笑)
エイス(DL)
「そして、どうなったのですか?」
ヨハン
「そして、負けた。
その時私は全てを失ったのだ」
エイス(DL)
「失ってしまったのですか?」
ヨハン
「全てを失ってしまったからこそ、私は神の愛に目覚めたのだ」
エイス(DL)
「…………」
DL
次の判定。
ヨハン
エイスは?
DL
失敗してる。
ヨハン
おいぃぃぃ!
クリフ
ヨハン神父が、足を踏み外したエイスを一生懸命引き上げてる。
エイス(DL)
「では、そのご友人との誓いも、武士の誇りも失ってしまったのですか?」
ヨハン
「いや、それはまだ残っている、私の心の中に。
失ってしまったのはただ目に見えるものだけだ」
ヨハン
たどり着いた。
牧場のどこかでオリハルコンを探そう。
クリフ
上にセシリア(マグノリア)とザック(クリフ)がいてもいいよ(笑)
DL
にこやかに笑ってロディ(ヨハン)を蹴り落とす(笑)
ヨハン
あぁ~。
マグノリア
はい、もう一回(笑)
ヨハン
疾風拳だー。
DL
疾風拳は落下のダメージを和らげるだけだから。
マグノリア
空気投げだな。

DL
たどり着いた。
すごい見晴らしのいい頂上です。
ヨハン
「やっとここまで……いや、違うな。
まだこれからだ」
エイス(DL)
「素晴らしい場所ですね。
しかし、このような所に一体何が?」
ヨハン
「ここに材料があるはず。
しかし……見当たらぬな」
DL
《観察》
ヨハン
「どこだ。
刀の材料はどこだッ!」
15。
DL
遠くの地面で何かがきらりと光ったような気がしなくもない。
ヨハン
「あそこかッ!(走る)」
DL
《運動》でチェックして。
クリフ
実は早い者勝ちだったり。
DL
そうね。
そうしようか。
クリフ
えぇっ、違うの?(笑)
DL
エイスもものすごい勢いで走っていく。
マグノリア
しかもすごい形相でしょ(笑)
DL
「どけー!」
って言いながら(笑)
追い抜かれてからヨハンは気づくね。

「これは早い者勝ちだったのか!」
クリフ
光ってる地面に足どんって置いて、
「で、いくら出す?」
って(笑)
マグノリア
でも、大丈夫でしょ。
殴り合いになったら確実に君負けるだろうし。
ヨハン
「これは武士の誇りを取り戻すための戦い。
決して負けるわけにはいかんッ!」
DL
いやいや、早い者勝ちじゃないから(笑)でも《運動》はして。
ヨハン
13。
DL
君は暗闇の中で何かに躓いて転んだ。
ヨハン
じゃあ、ズダーン、ごろごろごろ。
DL
じゃあ崖から
「あぁ~(落ちる)」
ヨハン
「あぁ~(落ちる)」
DL
そしたらエイスが発見した。
山頂の真ん中のところに剣が突き刺さっている。
ヨハン
「おお、これを抜いた者は王になるという」
エイス(DL)
「ヨハン様、何を錯乱していらっしゃるのですか」
(笑)
ヨハン
そう言いながらすっと抜く。
DL
抜けない。
ヨハン
「……おや」
モヤットってしてる。
(一同笑)
ヨハン
刀を抜こうと躍起になる。
DL
じゃあ、柄の部分がスポッと抜けて、君は後頭部を打ちつけた。
ヨハン
じゃあ、記憶をなくした。
それで本当に全てをなくした。
(一同笑)
エイス(DL)
「ヨハン様、大丈夫ですか!」
(笑)
ヨハン
「おのれー、あんな刀ごときに!」
DL
今ので柄が全部抜けて、うちっぱなしの刀身だけが刺さっている。
サビサビのオリハルコン刀です。
ヨハン
そういえばさっき地面が光っていたような。
DL
まあ、これの一部が反射したのかな。
ヨハン
「これがもしかして材料なのか」
エイス(DL)
「おそらくそういう事でしょう」
ヨハン
「そうだな、他に何も見あたらないしな。
ではこれを持って行かなければ」
エイス(DL)
「では、某がやってみましょう」
……えい。
無理。
って言われる(笑)
(一同笑)
マグノリア
うわ、諦め早っ(笑)
エイス(DL)
「駄目です、ヨハン様。
これは一体……」
ヨハン
刀の周りの地面を掘り起こす。
DL
硬い岩盤です。
岩にさくっと刺さっている感じ。
ヨハン
じゃあ、その割れ目に油を流し込んで……
DL
いやいや、割れ目じゃなくて。
バターに熱したナイフ突き立てたみたいにきれいに刺さっている。
クリフ
岩盤ごと持ってけ(笑)
ヨハン
引いてみる。
DL
抜けないよ。
ヨハン
前後に揺れない?
DL
揺れない。
とりあえず君が思うのは、こんな刺し方をするのは相当の手錬だろうなということかな。
ヨハン
じゃあ、
「おのれ、相当の手錬めー!」
って言いながら。
(一同笑)
ヨハン
力任せにひっこ抜こうとしてる。

SCENE 7

マグノリア
今回、新しく《蒸気魔術》《シールド》を覚えたんだけど、使えなかった。
クリフ
なんで?
マグノリア
スートがあってなかった。
僕は経験点を7点無駄遣いしたよ。
クリフ
……1レベル上げて対応スートを増やそう。
マグノリア
そんな無駄遣いはしたくない。
よくよく考えたら防御リアクション上げたってしょうがねーし。
クリフ
無駄ってことはないけど……ね。
もう1レベル上げてまで使うかっていうと、そうでもない。
マグノリア
ねえ、私ら二人にはストーリーフェイトなくていいの?
DL
うん、なしっ。
最終的にないかもしれんからね。
クリフ
目的もなく、
「一本でもにんじん♪」
ってやってるんだ。
マグノリア
チーム作って、チームフェイトのみしかないんですか。
DL
そうかもしれんね。
たかが1点気にすんなっ。
行くぞ。
マグノリア
このゲームでたかが1点は結構でかいよ。
クリフ
1点あればフェイトを書き換えられるんだぞぅ。
DL
それが重要なのか(笑)
クリフ
重要じゃないか。
マグノリア
重要だぞ、1点。
俺はもうここで7点無駄遣いしてるんだ。
クリフ
マニューバ取る時に確認しろよぅ。
マグノリア
忘れてたんだよ。
しかもレベル上げても無駄なんだよ。
禁止スートに引っかかってるからな。
クリフ
駄目じゃん(笑)

クリフ
「おーい、まだ歌うのかよ~」
いい加減くったびれてる。
DL
向こうのほうに明かりのついた小屋が見えてきた。
マグノリア
「あら、あそこかしら。
さあ、行くわよ」
クリフ
喋る気力もありません。
マグノリア
「何をそんなにぐだぐだしているの」
DL
声が嗄れているクリフ。
クリフ
げっほげほ。
DL
まだまだ張りのある声のモイラ。
マグノリア
「早くなさい」
クリフ
「(やっぱりこいつら化け物……っつーか俺が普通なんだよ! こいつらが化け物すぎるんだよ!)」
マグノリア
「(クリフの方を振り向いて)なにやってるの、遅れているわよ。
きりきり歩きなさい」
SF(DL)
「クリフ様、お早く」
クリフ
足をずーるずーる引きずりながら。
DL
小屋のほうへ行くと、小屋の周りに人だかりがある。
クリフ
ほへ?
マグノリア

「だかり」
? 人がいっぱいいるって事?
DL
いる。
クリフ
「(かすれた声で)何があったんだー」
DL
って行く? そしたら柄の悪い連中が……
男(DL)
「ンだァ、おめーら」
クリフ
「あー、面倒なことになりそうだなぁ」
マグノリア
ものすごく普通に無視して扉をがらがらって開ける。

「ごめんください」
DL
開ける?(笑)

「お、おう、てめえら、何だオイ」
マグノリア
「あら、風の音かしら」
老人(DL)
「なんじゃ、今日は客の多い日だな」
DL
ぼろくそにされた老人がいる。
マグノリア
「あら、大丈夫ですか? ちょうどいい医者がいます、紹介しますわ。
Cliff, Cliff!」
ちょっとアメリカンチックに(笑)
クリフ
「都合のいい時だけドクター扱いすんじゃねーよ」
男(DL)
「おう、おめーら、俺たちをシカトすんじゃねえや」
クリフ
頑シカトして中へ入る(笑)
まあ、この三人がいれば大丈夫だろう。
手強そうなのがいるかだけ《観察》しとくか。
DL
雑魚です。
クリフ
(笑)
マグノリア
判定するまでもなく言われてしまう、この悲しさ。
クリフ
じゃ、治療しとくから。
モイラ(DL)
「どうするの? こいつらみんなやる気みたいだけど」
クリフ
「好きにしたら? 俺には関係ないよ」
マグノリア
老人に向かって人形を出して、
「このような方を見なかったかしら」
老人(DL)
「そんな不気味なツラの人間などおらん。
知るか」
マグノリア
「ここに来たはずなのですけれど。
刀を直せと」
DL
そしたら、モイラたちも、
「お爺ちゃんお爺ちゃん、こんな子来なかった?」
ってボディランゲージで話してる。


「そんなもん知るか」
クリフ
じゃあ、そこの三人を全員外に押し出して
「怪我人喋らせンじゃねえ、馬鹿野郎!」
扉ばしーんって閉める(笑)
モイラ(DL)
「んー、どうしようか」
DL
といったところで、男たちが全員銃を抜く。
マグノリア
じゃあ、初めて気づいたような感じで
「あら、こんなところに人がいたのね」
男(DL)
「おめぇら、何ナメた口きいてやがんだ……おめぇら何モンだぁッ!」
マグノリア
他の二人を見て
「……メイド……?」
って言う(笑)
(一同笑)
クリフ
メイド三人だね(笑)
マグノリア
「それがわからないなんて、貴方は少し頭がおかしいのではなくて?」
SF(DL)
「否。
マグノリア様、SFは
「優秀なメイド」
でございます」
マグノリア
「……だ、そうよ」
男(DL)
「で、そのメイドの姉ちゃん方がこんな所に何の用だい」
マグノリア
「あら。
メイドが主人を連れずに歩いているのよ。
主人を探す以外に何があるの? 
やはりオツムが弱いのかしら。
やーね、これだから人間て頭に虫が湧きやすいのね」
男(DL)
「こんな夜中に女の子だけで歩いてると危ないよ~(下品に笑う)」
クリフ
うわー、危ないのはお前らだよ~(笑)
マグノリア
「(ため息)豚が人間の言葉を喋るようになるんじゃ、この世も終わりね」
男(DL)
「てめえ、さっきから聞いてりゃ随分好き放題言ってくれるじゃねえか」
DL
相手は13人くらい。
クリフ
「(三人に)とりあえず、殺すんじゃねーぞ!」
男(DL)
「殺すかどうかは俺らが決めるー!」
クリフ
……家んなかで十字きっとく(笑)
マグノリア
「(モイラに)好きにしていいわよ。
こんな汚らわしい人間、私は触るのも嫌だわ」
モイラ(DL)
「ボクもやだ」
マグノリア
「あなたがやらないで誰がやるの」
(笑)
男(DL)
「おい、おめーら、殺すんじゃねえぞ。
とりあえず手足ぶち抜いとけ(マグノリアを撃つ)」
クリフ
PDだけで弾き返されるんじゃないの?
マグノリア
カンっ。
男(DL)
「……あれ……?」
マグノリア
「あら、なんておイタをする子なのかしら」
どんどん人間で言ったら冷たい目になっていく。

「やはりここは神の教えが必要なようね」
男(DL)
「何だこいつら、バケモノか!」
マグノリア
「あら、レディーに向かって化け物だなんて、失礼ね」
DL
がんがん撃ってるけど、三人でカンカン弾き返してる。
マグノリア
「この服も結構高いのよ」
クリフ
「真面目に戦え! 流れ弾飛んでくんじゃねーか馬鹿野郎!」
(笑)
マグノリア
「……まったく、殺すなだのちゃんと戦えだの、注文の多い人ね」
DL
どうする? やっちゃう?
マグノリア
うーん、一応《話術》で判定しとくよ。
13。

「どうかしら、あなたたちの銃では私には傷ひとつ付かないわ。
まあ、服に穴を開けるくらいかしら。
どう見たってあなたたちが不利よ。
そんな状況下で私に殴りかかっても、あなたたちにメリットはないと思うわ」
DL
13か。
じゃあこれで判定して……5人帰った。

「ば、化け物だ!」

「おう、おめーら待ちやがれ! なんで逃げんだよ!」
マグノリア
「それに、あなたたちが興奮している理由も私にはよくわからない」
男(クリフ)
「親分、あいつら化け物ですぜー!」(笑)
男(DL)
「馬鹿野郎、逃げるんじゃねぇ!」
(笑)
男(クリフ)
「早く逃げたほうがいいですよ、親分!」
男(DL)
「てめェ、後ろから俺が撃つ!」
バーンバーン。
クリフ
あ、死んだ(笑)
マグノリア
「さあ、私をあまり困らせないで。
私もオーバーヒートはしたくないわ」
クリフ
マスターと離れてだんだん不安定になってゆくマグノリア(笑)
マグノリア
失礼な(笑)
DL
どうしようかな。
戦うにも逃げるにも針が振れにくいな。
マグノリア
逃げられないなら仕方がない。
……格闘できる数値が極端に低いのが俺の弱点だな。
ぶん殴るよ。
クリフ
別に、一人ずつ普通に近づいていって銃取り上げるだけでも随分なもんだと思うが。
マグノリア
いや、普通にぶん殴るよ。
まったく、余計な手間をかけさせる奴らだ。

ひとりにツカツカと近づいて
「まったく、人間ってこれだから困ったものだわ。
何か理由がないと行動ができないんですから」
って言って、14ってぶん殴る。
DL
更に2、3人吹っ飛んだ。
マグノリア
「さ、これで逃げる理由ができたでしょ。
早くお帰りなさい。
これ以上ここにいても、あなたたち怪我するだけよ」
男(DL)
「ち、ちくしょう、こんな山の中でこんな化け物に出くわすなんて……てめぇら覚えてケツかれ!(逃げていく)」
マグノリア
「まったく……」
DL
何か微妙に変だな(笑)
マグノリア
なに。
何か俺が間違えちゃってる?
DL
いや、そういうわけじゃないんだけど。
クリフ
コミカルになってるね(笑)
DL
いやまあ、コミカルでいいんだけど。

クリフ
じゃあ、治療する。
〈正義感〉で
「ったく、多人数でよってたかって、こんなジジイ一人をいたぶるとは」
ぶつぶつ。
老人(DL)
「余計なことを。
わし一人でもどうにかなったものを」
クリフ
「そんな風には見えないがな。
年寄りの冷や水って言葉、知ってっか? 爺さん」
老人(DL)
「若造が。
知った風な口きくんじゃねえ」
クリフ
「ま、とりあえず喋らないでくれ」
ぎゅっと傷口を縛る。


「お、外は終わったようだな」

マグノリア
「お邪魔します(扉を開ける)……さて、ご老人。
あなたにもう一度訊きたいことがあるの」
老人(DL)
「ふん、何だ」
マグノリア
「刀を打ち直す、打ち直さないという方が来なかったかしら」
老人(DL)
「それなら二人来たがな」
マグノリア
「男の方がいらっしゃらなかったかしら」
老人(DL)
「ああ、来たぞ。
男が一人、女が一人だ」
マグノリア
「で、そのお方はどこに?」
老人(DL)
「なに、ちょっと野暮用でな。
出かけてる」
マグノリア
「帰ってくるのかしら」
老人(DL)
「さあなァ。
サムライってのはどこぞで勝手に犬死にするのが好きな連中なんだろ? もうそこらへんで死んでんじゃねえのか?」
マグノリア
「……はっ。
ならば探しに行かないといけないわ。
どこに行ったのか教えてくださるかしら」
老人(DL)
「山頂だ」
マグノリア
「そう。
ありがとう。
このお礼はいつか精神的にするわ。
さあ、私の愛しのマシュターを追いかけるのよ」
DL
マシュター(笑)
クリフ
とうとう言語機能にまで障害が(笑)
マグノリア
「行くわよ、クリフ」
クリフ
「(崖の方を見て)……俺、ここで茶でも飲んでるよ」
マグノリア
「そうね、どう見ても貴方は疲労が蓄積されていてただの足手まといにしかならないわね」
クリフ
行ってこい、一人で(笑)
マグノリア
「この老人を頼んだわ。
なぜならマスターの刀を直してくれそうな人ですから」
クリフ
「そうだなー、さっきみたいな面倒なのが来たら、まあ、何とかしてやってもいいぞ」
ヨハン
SFとモイラは何してるの?
DL
「エイスがいるなら大丈夫だよ」
って話をして、こっちも待つ構えだね。
クリフ
行ってらっしゃ~い。
……はっ。
私一人でこの二人と置いてかれる(笑)それはちょっとイヤ。
DL
そうだね。
じゃあ蜂の巣にされた(笑)
マグノリア
駆け出す。