DL
さっきの続きです。時計の鐘が鳴ると同時に、舞台の緞帳の上から、クルーガがライオンキングの格好して「うおーっ」ておりてくる。
(一同笑)
クリフ
「やっぱり法王庁の奴らは変態ばっかじゃねえかよ」
ヴィクトリカ
「うむ、実に法王庁らしいな」
DL
君らの周りにいる法王庁の人はおかしい人が多いんだろうね。
ヴィクトリカ
法王庁の秘密部に関わる連中はこういうのしかいない。表の奴らはみんな聖人君子みたいな奴ばかりなんだけど、裏の奴らはみんな一癖も二癖も。
DL
裏っていうわりには目立ってるよね、みんな。
ヨハン
「クルーガ神父、もう隠し事はやめてもらおうか。どうやったらあの緞帳に乗れるんだ」
(一同爆笑)
ヴィクトリカ
緞帳に乗ってるのかよ。
クルーガ(DL)
「何を言っているんですか。支配人に100$渡せば衣装と一緒に出られますよ」
ヨハン
「それかッ」
クリフ
「出る気じゃねーだろーな」
ヴィクトリカ
それかッ! って言って後ろにいるマグノリアに100$渡すんでしょ。
DL
するとマグノリアがすごい嬉しそうに走っていって、緞帳の上から出てくる。
(一同爆笑)
ヨハン
お前じゃねー(笑)
DL
やったー、マスターがお小遣いくれたーって嬉しそうな顔で。
ヨハン
じゃあ俺は満足そうな顔をしている。
ヴィクトリカ
満足というよりホロリとしている。今までそういえばお小遣いも満足にあげてこなかったなー、みたいな。
ヨハン
あいつのあんな笑った顔は初めて見たよ……(笑)
DL
お小遣いあげても自分のメンテでなくなちゃうもんね。
クリフ
「何を遊んでんだお前ら」
クルーガ(DL)
「おごりますので、まあ、ランチでも」舞台の下にある食事用のテーブルにみんなで座る。
クリフ
「おばちゃん、一番高いランチくれ」
ヴィクトリカ
「(メニュの端から端を指差して)ここから、ここまでだ」
ヨハン
「安心して食べるがいい。どうせ法王庁払いだ」
(一同笑)
DL
絶対これ経費じゃ落ちないと思う。
ヨハン
「話を聞くまで長い時間が経ってしまったが(笑)一体私に話とは何だ」
クルーガ(DL)
「その前にですね、こちらのお二人も協力していただけるんですか?」
クリフ
「話によるな」
クルーガ(DL)
「うーん、これは私の部の根幹に関わってしまうので……」
ヴィクトリカ
「私は今、解決せねばならない問題をひとつ抱えていてな。勿論、法王庁からの正式な任務ではないが」
クルーガ(DL)
「別にヴィクトリカさんは構わないのですが、こちらの方は法王庁付きではないので……」
クリフ
「ああ。ぜんッぜん関係ない」
クルーガ(DL)
「この話を聞いてしまうと、否応なしに協力してもらわなければならなくなるのですが」
クリフ
「うーん……そうだな。協力する代わりに、こっちの問題ひとつ解決するのを手伝ってもらうってのはアリかな」
クルーガ(DL)
「別に構いませんよ」
クリフ
「ひとり症状がおかしい病人がいる。法王庁で何かわかる人員がいたら回してもらえないかな」
クルーガ(DL)
「この仕事が終わり次第問い合わせてみましょう」
クリフ
「終わり次第か。まあ、しょうがない」
ヨハン
そこは《話術》で「終わり次第と言わずすぐにでも。迷える子羊を救うのに時間をかけるわけにはいかない」
クリフ
Good Job!
ヨハン
18。
クルーガ(DL)
「わかりました。では、連絡だけはとってみます。来てくれるかまでは保障できませんけど、いいですか? 危急ということも伝えておきますね。お任せください」
クリフ
「ま、そういうことなら、少しの間あんたらのコマになってやるよ。で、何だ?」
ヨハン
「これでまた神の下僕が増えたということか」
クルーガ(DL)
「それじゃあですね。わたしのいる探査科というのはロスト・テクノロジーの回収をしているんですが、今私が追っている物は「渇望の木」っていう物なんです。ちょっとこれ見て下さい」
DL
クルーガは何枚かの写真をテーブルに置きます。古い写真なんだけど、今回君たちが見たような死体と同じような死体の写真です。
ヴィクトリカ
これはッ……!
クリフ
グロ画像集めるのが趣味なのかッ……!
DL
違います(笑)
クルーガ(DL)
「この写真が撮られたのが十年前、ジュリエという町なんですけど……」
ヨハン
これは前回?
DL
前のほう。……ああそうか、このミーアシティは40年前もあるんだ(笑)
(一同笑)
DL
40年間大陸横断鉄道は走り続けてるってことになるね(笑)
ヴィクトリカ
そんなに経ってない(笑)
DL
嘘? 嘘なのあのロングラン40年は(笑)
クリフ
この町で40年じゃないんだよきっと。
ヴィクトリカ
東部のほうでやっていて、この街のもとになった大陸横断鉄道で演じながらやって来て、更にこの町でやってるの。
DL
あー。40年はさすが伊達じゃないね。
クリフ
その間に演目がどんどん変わって勘違いも増えて連獅子とか出てきちゃうわけだ。
DL
天羅生まれの人が演出家にちょっと入ってみたり。
ヴィクトリカ
40周年って言って、「マザータウンで40年?」って突込みを受けた支配人がしどろもどろにそんな説明をしている。
ヨハン
「10年前か。この町で起きている事件と同じだな」
クルーガ(DL)
「何故この写真を私が持っているかというと、10年前の事件も同様に渇望の木、ロステクがらみなのです。それで、私一人では心もとないので……(写真を指して)私もこんな風になりたくないですから」
ヴィクトリカ
「クルーガ神父。勿体つけないで教えていただきたい。その「渇望の木」とはどういう物なのだ」
クルーガ(DL)
「15年くらい前なんですが、我々法王庁の探索課が見つけ、発掘した物なんですが、人の願いというものを抽出して……」
DL
もう一枚写真を出す。それはヴィクトリカが見た結晶みたいなもの。
ヴィクトリカ
「こ……これはッ!」
クルーガ(DL)
「見たことありますか? これがですね、人の願いを結晶化したものなんです」
ヴィクトリカ
「つまり、その人間の生きる糧ともなりえる願いを結晶化して抽出するためのロステクなのか?」
クルーガ(DL)
「あ、いいえ。それがないとこの渇望の木というものが動かないんです。渇望の木はまず自分を使える主を選び、主の前に姿を現します。そして主の願いをかなえるために木を起動させるにはエネルギーが要るんですが、それが他人の願い、欲望といったものなんです」
ヴィクトリカ
「他人の願いの結晶を養分にするわけだな」
ヨハン
「結晶化する力は渇望の木から生まれるのかな」
クルーガ(DL)
「渇望の木には、渇望の木の主を守るための守護騎士が三体います。その守護騎士が種を集める役割もしています」
ヴィクトリカ
「渇望の木とはどういった見た目をしているんだ」
クルーガ(DL)
「10年前起動した時には巨大な大木になったと聞いています。最初は小枝のようなものかも知れませんが」
ヴィクトリカ
「その守護騎士というのは、ロステクがらみということはそれもまた人間ではないのだな」
クルーガ(DL)
「はい」
ヴィクトリカ
「その守護騎士に自我というものはあるのか?」
クルーガ(DL)
「ありますね。どこまで自我があるかははっきりとしていないのですが」
ヴィクトリカ
「人間と普通にコンタクトができるくらいにはあるのかな」
クルーガ(DL)
「はい。最優先で渇望の木のマスターの望みをかなえるためと、暇つぶしなどに会話をする必要があるのかもしれません」
ヨハン
「その三体の守護騎士の外見はわかるかな」
クルーガ(DL)
「すみません。そういったものは10年前の事件の際に消滅してしまったんです。その町自体と一緒に」
ヨハン
「町も消えたのか」
クルーガ(DL)
「はい。主の願いによっては、マザータウンを一撃で消滅させることも可能な力を持つといわれています」
クリフ
「……お前ら、ふーん、で流してるけど、けっこう凄いことだと思うんだがな」
ヴィクトリカ
「ダークを狩る聖堂騎士団としては聞きなれた話だ」
ヨハン
「我々にとっては日常茶飯事だ」
ヴィクトリカ
「とまでは言わないが、何件かは報告されていることだ」
クリフ
「(ため息混じりに)……やっぱり俺、こいつらにはついていけない」
(一同笑)
DL
一般人と法王庁の間に流れる大きな川を見ちゃったね。
ヴィクトリカ
どうした普通人ヤプー(笑)
クリフ
「俺、普通でいいよ。……とっとと片付けてとっとと帰りてぇ……」
クルーガ(DL)
「皆さんにお願いしたいのがですね。渇望の木を止めるためにはまず主を見つけなければならないんですよ」
ヴィクトリカ
「ちょっと待った。三対の守護騎士とは交戦したのか?」
クルーガ(DL)
「はい」
ヴィクトリカ
「その時現場に君もいたのかな」
クルーガ(DL)
「私ですか。私はまだ配属になっていなかったので……ああ、ちょっと待ってください」鞄を探って、一枚のぼろぼろの紙切れを出す。「10年前の報告によりますと、三対のうち一体だけの見た目は確認されています」
ヴィクトリカ
「それを見せたまえ」ってふんだくる。
DL
少年と、髪の長い女性っぽい人がひとり写っている。少年のほうは顔半分が見える。女の人は後姿でよくわからない。ちょうど振り向いた瞬間の写真。
クルーガ(DL)
「渇望の木発見には至っていないので町とともに消滅したのかは解っていないのですが、この町で起きている事件を考えると、新たな主を見つけてこの町にあるのでは、と。あるのでは、ではありませんね。あるのです」
ヨハン
「なるほど」
クリフ
「嫌な予感がするな」
クルーガ(DL)
「問題は、主がどのような願いを木に言ってしまったかということなのですが」
ヴィクトリカ
なんとなく解るな。
DL
わかる?
クルーガ(DL)
「というわけで、木の主探し、もしくは守護騎士の捕獲をお願いしたいんです」
ヴィクトリカ
じゃあマグノリアの裾をぎゅっと掴む。
マグノリア(DL)
「はい?」
ヴィクトリカ
捕獲した(笑)とは言わねーけど。
クルーガ(DL)
「あのですね、マグノリアさんをちょっとお借りしたいんですけど」
ヨハン
「いいよ」
(一同笑)
クルーガ(DL)
「そうですか」
ヴィクトリカ
おい、ちょっと待てっつーの(笑)
クリフ
今の話聞いてさらっと渡すのか(笑)
ヴィクトリカ
「それは何故だね」
クルーガ(DL)
「あー、はい。これも言い忘れていましたが、まず15年前に渇望の木が発掘されたときに、一緒に守護騎士の一体が発掘されたんですよ。それがマグノリアさんなんです」
ヨハン
マグノリア決定なの? 似てるじゃなくて?
クルーガ(DL)
「それはもう、こちらで調べがついています」
ヴィクトリカ
三体いるのに、その時は一体しか見つからなかったの?
DL
そう。
クルーガ(DL)
「何故三体いるうちのマグノリアさんしか見つからなかったのかまでは解りませんが」
ヴィクトリカ
「15年前、10年前、そして今の渇望の木は全て同じものなのか」
クルーガ(DL)
「15年前に渇望の木を発掘し、ジュリエという町で渇望の木がどういったものなのかを研究しているときに、たまたま主の資格を持つ者がその場にいてしまった、それが10年前のことです」
ヨハン
「どうやら、彼らが言っていたマグノリアと私たちのマグノリアは同一人物のようだ」
ヴィクトリカ
「うむ……」
クルーガ(DL)
「で、お借りして行ってよろしいですか?」
ヨハン
「よかろう」
クルーガ(DL)
「ありがとうございます」
クリフ
「一応知り合いなんで、危害とか加えないでやってくれるか」
クルーガ(DL)
「はい、それはお任せください。ま、メンテナンスみたいなものですから。私がする事って」
クリフ
「自爆装置とかつけんなよ」
クルーガ(DL)
「そんなまさか。こんな貴重なロステクの塊を自爆するなんてことはしませんよー」
クリフ
何しろもう法王庁ときくと、不信感がまず。
DL
失礼だなあ。まったく不信感なくやっているじゃないか。
ヴィクトリカ
本当に貸しちゃっていいのかい。疑う理由もないんだけどさ。
クルーガ(DL)
「失礼しまーす。あ、守護騎士は夜にしか行動しないと思いますよ。目立ちますから」
ヨハン
「マグノリアをどこへ連れて行くのか、場所だけ教えてもらえるかな」
クルーガ(DL)
「私の部屋です」大丈夫、ライオンキングにいるから。「ではまた夜にここに集合して皆さんで探しますか。それじゃ、失礼しまーす」
ヴィクトリカ
チームやりまーす。チームフェイトは[渇望の木を破壊する]
ヴィクトリカ
夜になった?
DL
ああ、ちょっとマスターシーン。クルーガーさんの部屋ね。
マグノリアは丸椅子に座った状態で待機している。クルーガは彼女に、メンテナンスのため機能の一時停止を依頼する。彼女は従い、完全にシステムダウンした。
クルーガはマグノリアの内部からいくつか部品をはずし、自分のアタッシュケースから出した物と取り替え始める。
クルーガはマグノリアの内部からいくつか部品をはずし、自分のアタッシュケースから出した物と取り替え始める。
ヴィクトリカ
わかりやすいメンテだな。
クリフ
メンテっていうか、力いっぱい改造してんじゃん(笑)
クルーガ(DL)
「起動してください」
マグノリア(DL)
「……マスターの登録をします。お名前をどうぞ」
クルーガ(DL)
「クルーガ」
マグノリア(DL)
「……登録を終了し、起動します……(蒸気を噴き出して)……マスター、ご命令を」
ヴィクトリカ
ヨハン、初期化されちゃったよ。
クルーガ(DL)
「機能のほうはどうだ」
マグノリア(DL)
「70%ほどの稼働率です」
クルーガ(DL)
「それだけあれば解るか?」
マグノリア(DL)
「Yes, Master.」
クルーガ(DL)
「よしよし、それならいいぞ(ほくそ笑む)」
クリフ
変なマネすんなって言ったのにー。うそつきぃー。
ヨハン
大丈夫、背中のボタンを押せば初期化される(笑)
クリフ
「じばく」って書いてるよ、きっと。
ヨハン
自爆と初期化のボタンが並んでる。
クリフ
しかもどっちがどっちかは書いてないんだな(笑)
ヴィクトリカ
ほくろがついてて、それが実はほくろじゃなくて、針金とかで押し込むタイプのスイッチ。中のほうにスイッチが二つある(笑)
DL
ねえねえ、どうしてそんなドラえもんのしっぽみたいなの(笑)
DL
夜になる前にしたいことがある人。
クリフ
そのへんをふらふらして今までの害者の身元なんかを訊いて回ってみるよ。……何もしないのもなんだし。
ヴィクトリカ
じゃあリグリットさんち行こうかな。オレは大江戸捕り物帳のように深夜の町を、風が吹きすさぶ中、ザッ……ザッ……て歩いてく。
DL
ひとりだけ深夜になってる(笑)
ヨハン
俺はリグリットの家の前を見張っている。
ヴィクトリカ
じゃあヨハンかっこいいこと言ってくれよ。オレがこう歩いてると、横の路地からすっと出てきて「……俺も行くぜ」
(一同笑)
DL
なんだろう。西部劇なのに時代劇になってる。
ヨハン
俺は時代劇だよ。
DL
タンブルウィードは転がったりしないの?
ヴィクトリカ
するよ(笑)
DL
長屋みたいなところのイメージになってる(笑)もう西部じゃない(笑)
ヴィクトリカ
いやいや、あの大通りだよ大通り。
クリフ
路地裏で猫の目がきらーんって光ったりするんだ。
DL
襖の後ろからずばっとか首を掴んでゴキッとかやりそうなんだもん。
ヴィクトリカ
そんな感じの二人が夜の道を行く。
DL
夜にしちゃっていいの?
ヴィクトリカ
夕方、陽が落ちるくらい。
ヴィクトリカはエッセルの家の扉をノックする。
エッセル(DL)
「はい」
ヴィクトリカ
「リグリットとブランくんは?」
エッセル(DL)
「中にいますけど……えーと……ヴィクトリカさん? いらっしゃい、どうしました?」
ヴィクトリカ
「ヴィクトリカが来たと伝えてもらえないか?」
エッセル(DL)
「あ、はい。中へどうぞ。二人とも、お客さんが来たよー」
リビングには二人が座っていた。ブランはヴィクトリカに気づくと顔を険しくする。
リグリット(DL)
「あら、どうしました?(立ち上がる)」
ヴィクトリカ
「エッセルさん、済まないが彼らと話がある」
エッセル(DL)
「部屋で待ってるから(去る)」
DL
そこでパン食ってる人。いいのかい、一人入っちゃったぞ。
ヨハン
(プレイヤーがパンを食べながら)俺は物陰に隠れて見てる。
クリフ
俺は近所で聞き込みだ。
ヴィクトリカ
電信柱の影でちらちら見ながら食ってんでしょ(笑)
クリフ
そこ通りすがった俺が牛乳なんかを渡す。
ヴィクトリカ
「どースかヨハンさん」
DL
ビン牛乳なんか渡されている(笑)
ヴィクトリカ
いや、ラムネでしょラムネ(笑)「ああ、助かる」って受け取って、ポンッ! ってでかい音をさせて、中から「何だ今のは。銃声かー!?」ってみんな出てくる(笑)
クリフ
近所でこの家族について聞き込みしてるから。
DL
じゃあクリフのほうから処理しよう。
クリフ
「いつから住んでるのかな」
おばちゃん(DL)
「半年前くらいからブランとリグリットがやって来たの」
クリフ
「その前はエッセル一人で?」
おばちゃん(DL)
「うん。ご両親が亡くなってから一人暮らしだったのよ。かわいそうよね」
クリフ
「そうか……(エッセルの家族の写真のことを思い出している)」
DL
ブランやリグリットと写っている写真はあったけど、エッセルが両親と写っている写真はなかった。
クリフ
「エッセルはいつからここに?」
おばちゃん(DL)
「この町ができた時に移住してきたそうよ」
クリフ
「つまり、それから両親が亡くなり一人になったエッセルのところに、半年ほど前から二人が現れた」
おばちゃん(DL)
「親戚らしいわよ」
DL
もうちょっと違うこと訊かない?
クリフ
「最近ブラン君が夜遊び激しいとか、そういうことはないかな」
おばちゃん(DL)
「どうだろねえ。あの家は、エッセルちゃん病気じゃない? だから夜でも昼でも何かあったりするわよね」
クリフ
「そうだよな、大変だよな」
おばちゃん(DL)
「ちょうど三ヶ月くらい前からよね。かわいそうだよ、変な病気にかかっちゃって。あの子は近所の人の融資で生きているって話よ」
クリフ
「誰かって、どこの足長おじさんだよそりゃ」
DL
さすがにそんなのは近所のおじちゃんおばちゃんは知らないよ。
クリフ
そうだよねえ。ふー。
DL
知ってたらその人は身長2mの子どもだよ。
(一同爆笑)
身長2mの子ども……ジエイク・コネル合衆国秘密捜査官。前回のシナリオで老婆に変装し、キャストに協力してくれた。変装が得意だが、その身長ゆえの違和感は犯罪レベルである。詳しくは第四話『泣き笑い聖母像』を参照。
クリフ
だめだよあの人忙しいから。……夜遊びで何か聞けるかと思ったんだけどなー。まあいいや、次いっちゃっていいよ。
ヴィクトリカ
クルーガに訊きたかったんだけど、渇望の木を使用することで副作用ってある?
DL
ない。「使用することによっての副作用」でしょ? ないよ。
シーンは再びエッセルの家に戻る。
リグリット(DL)
「何の御用ですか?」
ヴィクトリカ
「単刀直入に言おう。今すぐに活動をやめたまえ」
リグリット(DL)
「何のお話で?」
ヴィクトリカ
「渇望の木の話をしている。つまり、君たちが守るべき対象の話をしている」
DL
そう言うと二人の顔つきが変わった。
ブラン(DL)
「渇望の木を知っているのか」
ヴィクトリカ
「残念ながら私はそういった仕事をしているものでね」
ブラン(DL)
「ひとつ勘違いをしているな。我々は渇望の木を守るのではない。渇望の木の主を守るのだ」
ヴィクトリカ
ああ、ごめんごめん。「ごめんごめん間違えた」って言う。
DL
そう言うとブランが「このーっ♪」ってヴィクトリカの額をつつく。
ヴィクトリカ
「やめろよ~♪」
DL
それから元の位置に戻ってシリアスな顔してる(笑)
ヴィクトリカ
「単刀直入に言おう」ってまた最初から言う(笑)
ブラン(DL)
「それは無理なことだな。我々の存在理由自体がなくなってしまう」
ヴィクトリカ
「彼女の望んだ願いとは一体何なのだ」
ブラン(DL)
「彼女の望み? それを訊いてどうする」
ヴィクトリカ
いや、なんなのかなーって。
DL
なんでいきなり戻っちゃうの(笑)今までのヴィクトリカはどこ行ったの(笑)
ヴィクトリカ
いや、エッセルの病気がどう絡んでくるのかいまいちよくわかっていなくて。
ブラン(DL)
「この事件に彼女は無関係だ。彼女は我々に何も望みはしなかった。解ったのならお帰り願おう」
ヴィクトリカ
「では何故お前たちは活動している。お前たちは主の願いがあってこそ活動できるのだろう」
ブラン(DL)
「それを訊かれると少々困るのだが……」
ヨハン
「動きがないな。突入するか」
クリフ
ヤマさん、ラムネです(笑)
DL
ポンッ!
ヴィクトリカ
今日はやたら外からポンポン聞こえるな。祭りでもあるのか?(笑)
ブラン(DL)
「我々の活動する理由はただひとつ。主を守るためだ。それ以外の理由など存在しない」
ヴィクトリカ
「とすると、主が病で苦しんでいるからそれを助けようとして君たちは活動しているのか」
ブラン(DL)
「(うなずく)」
ヴィクトリカ
「彼女は君たちの正体を知っているのか」
ブラン(DL)
「……我々がここに存在する、それ自体が答えだ」ああ、これじゃ解りづらいか。
ヴィクトリカ
知った上でここに留め置いてるって判断していいのかな。
DL
うん。補足すると、主が渇望の木と契約を交わさないと守護騎士は起動しない。
ヴィクトリカ
動いてるって事は、知った上で契約したってことか。で、そのときに願いを言わなかったと。あなたたちはあなたたちであれ、と言われたわけだな。「ミス・エッセルは君たちがこのようなことをしているのは知っているのか?」
ブラン(DL)
「いや……」
ヴィクトリカ
「だろうな」
ブラン(DL)
「あんたは俺たちが壊れたと思うかもしれないが、主のために、そして我々の願いのためにこうしている。わかったらこの場から消えてくれ」
ヴィクトリカ
「なるほど……だが残念ながら、多数の人の命を奪い続けて活動していく君たちの事を、見過ごすわけには行かない」
ブラン(DL)
「もうすぐだ……もうすぐそれも終わる」
ヴィクトリカ
「というと?」
ブラン(DL)
「それぐらいは自分で考えることだな。もういいだろう、帰ってもらおうか」
ヴィクトリカ
……え? すみません、わかりません。
クリフ
主が死亡しちゃうから! とかじゃないよね?
ヴィクトリカ
そうなの? すみません、プレイヤーがわかりません。
DL
わかりやすく言うと、渇望の木が動くだけのエネルギーがもうすぐ溜まるって事。
ヴィクトリカ
でも、渇望の木が活動したら町が吹っ飛ぶんでしょ?
DL
それは願いによる。
ヴィクトリカ
え? じゃあ、願いがない状態で渇望の木が動くだけのエネルギーが溜まったらどうなるの? ……って訊きたいんだけど。
ブラン(DL)
「我々は主を助けるために渇望の木を動かす。その後の状態など知ったことではない」
ヴィクトリカ
それはつまり、エッセルさんの病が治るからオッケーって話? ふーん。
ヨハン
十年前の事故は、その時の主の願いだったのか。
ヴィクトリカ
そうだね。「こんな町なんかなくなっちゃえばいいんだ」どーーーん。
ヨハン
ギャルのパンティおくれー。
DL
ってやった瞬間ギャルのパンティーがふわーっと落ちてくる(笑)
クリフ
焼け野原に(笑)
DL
望みがそれなら町自体が壊れたりしないよ(笑)
ヴィクトリカ
焼け野原にパンティーが一枚だけ舞っている(笑)
DL
誰もいない。
ヴィクトリカ
受け取るべき人間もいない。
ヨハン
……これが人間の醜い争いの跡だ。
(一同笑)
ヴィクトリカ
欲望の傷跡だね(笑)
DL
その町は一瞬にして消滅した……真新しいパンティーを残して。
ヴィクトリカ
ぼろぼろの町に真新しいパンティーが一枚落ちてるのを撮ったら、味のある作品になると思うよ(笑)
ヴィクトリカ
「だがしかし君たちはそのためにまだ人間を殺すのだろう」
ブラン(DL)
「それもやむをえない」
ヴィクトリカ
「ならば私はそれを見過ごすことはできない」
ブラン(DL)
「ではどうする。力ずくで止めるか」
ヴィクトリカ
「そうだな……(殺気を放つ)」
ブラン(DL)
「悪いがここでやる気はない。我らの主に危害が及ぶからな。我々の行動は主に知られたくない」
クリフ
あー、何か言いたい。でも外でラムネ渡してるからな。
DL
いや、バキャーンて入ってきていいんだよ。
クリフ
今の話はきかせてもらったーッ!
DL
それでもいいよ。もしくはエッセルの病状を見るためにたまたまやって来てたまたま聞いちゃったとか。いくらでも言い訳はできるよ。
ヨハン
「ヴィクトリカだけでは不安だ、お前も行ってこい」
クリフ
いぇっさ!
ヨハン
ブラインド曲げて見送る。
DL
裕次郎的だ(笑)
ヨハン
裕次郎セットを使って。
ヴィクトリカ
夕日用ライトもつけて。ちゃーらっちゃー(太陽にほえろのメインテーマを口ずさんでいる)
DL
人事課に怒られちゃうよ。何故そんなに殉職者出すんですって。
クリフ
何、俺殉職決定なの?
(一同笑)
DL
わからないよ。それは君の腕の見せ所だよ。
ヴィクトリカ
ヨハンが行ってくれって言った後裕次郎セット出してるの見たクリフが「え、俺死亡決定?」って言う(笑)
クリフ
最後に「馬鹿なッ!」とか「なんじゃこりゃー!」って言うのね。
ヴィクトリカ
クリフにあだ名あげて(笑)
ヨハン
じゃあ「ラムネ」
(一同爆笑)
ヴィクトリカ
おい、ラムネ。
クリフ
やめてくれ~(笑)
クリフ
外で扉に手をかけた状態でそういう不穏な話を聞いちゃうわけですね。「そんな事をしてあの子が喜ぶと思っているのかーッ!」ばーん。
ヴィクトリカ
かちゃって閉める(笑)
ヨハン
扉挟んで言い合う(笑)「おい、俺だよ、入れろって!」
(一同爆笑)
ヴィクトリカ
「死んでるのはお前たちのほうだーッ!」って言う。
DL
ひとり刑事物、ひとりホラーだ(笑)そしてひとりお笑いみたいな。
ヴィクトリカ
「クリフ、貴様いたのか」
クリフ
「いたよ!(半分素で)」
ヴィクトリカ
怒られた(笑)
クリフ
「いちゃ悪いのかよ」(笑)
ブラン(DL)
「主の喜ぶ喜ばないの問題ではない、これには主の命がかかっている」
クリフ
「こんな方法しかないのかよ」
ヴィクトリカ
「だからなー、君がヤブじゃなくてあの子の病気を治せればそれでいいんだよ!」
DL
何だこの突然の逆ギレっぷり(笑)
クリフ
「そもそもあの子が何の病気にかかってるのかわかんねーのが問題なんだよ!」(笑)
ヴィクトリカ
「いや解れよ、このヤブ医者! 今自分でヤブ宣言しやがったなお前!」(笑)
DL
どう、ヨハンさん。この部屋の中で逆ギレしあってる二人(笑)
ヨハン
「あの二人が入ってから動きがないようだな」
DL
互いに胸倉掴んで脛蹴りあってる(笑)
クリフ
「病気ってのはなァ、外傷とか細菌とか、とにかく物理的原因があって起こるもんなんだよ! あの子には何もねえんだよ!」
ヴィクトリカ
あの病気は別に超常的なものじゃないんでしょー?
クリフ
ええー、超常的なものじゃないのー?
ヴィクトリカ
あー……《観察》クリティカルしたら見える?
「はッ、これは未知の細菌だ!」
「はッ、これは未知の細菌だ!」
ヨハン
肉眼で?
ヴィクトリカ
肉眼で(笑)
DL
なんだろ。ここで朗々と語りだしてもいいんだけど。
クリフ
ちなみに冒頭の《観察》で達成値22出してんだよ、私(笑)
ヴィクトリカ
すげえ、細菌が見える(笑)
DL
その時には原因まではわからなかった。何かが原因で締め付けが起こっているんだろうなってのは解るんだけど……
ヴィクトリカ
すっげえ個人的な設定なんだけど、この大陸横断鉄道にヴェルヌつけといていいですか。鎧を打ち出す大砲。
DL
ああー。
ヴィクトリカ
俺用に使いたいだけ(笑)
DL
君がそれに入って飛んでくってこと?
ヴィクトリカ
いや、あのハードガントレット撃ち出してもらおうかなと思って(笑)
DL
それはかまわないよ。でも対ダーク用なんでしょ。
ヴィクトリカ
そうだよ。だから普段は持ってない。
DL
腰につけてるのはやめちゃったの?
ヴィクトリカ
やめた。
クリフ
「事件を解決したら法王庁の偉いさんが医者を派遣してくれるらしいから、それまでお前ら動かないでくれないか」
ヴィクトリカ
そうなんだよねー。ボクもそれが言いたかった。
(一同笑)
ヴィクトリカ
いやいやほんとに。医者に見せればいいじゃんって思ったんだけど、こいつら機械だから説得されないだろうなと思った。それとも今ので説得されちゃった?
ブラン(DL)
「根本的な問題がお前たちは間違っているようだ。我が主の病は原因が不明なわけではない。渇望の木を使わないでいることによる歪みがあのような状態を引き起こしているのだ」
ヴィクトリカ
「渇望の木を使うのをやめればいいのではないか」
ブラン(DL)
「一度交わされた契約は無効にはならない」
ヴィクトリカ
えー。
クリフ
なんでそんな難儀なもん動かしたんだよー!
どうやらエッセルは、渇望の木を得て起動させたにもかかわらず願いを言わずにいるため、あの病のような症状を引き起こしているようだ。
リグリットとブランは、そんな主の身を守るために、ひとまず渇望の木を発動させることでその状態を脱しようとしている、だから人々から願いを集めているのだ。
だが、渇望の木が願いのない状態で発動した前例がない。何が起こるか解らないのだ。
リグリットとブランは、そんな主の身を守るために、ひとまず渇望の木を発動させることでその状態を脱しようとしている、だから人々から願いを集めているのだ。
だが、渇望の木が願いのない状態で発動した前例がない。何が起こるか解らないのだ。
ヴィクトリカ
ええー、そんな危険な。
ブラン(DL)
「危険でも、我々に残された手段はそれしかない」
ヴィクトリカ
うあー、えー、とりあえず何でもいいからつまんない願いでも叶えさせろよ。今のエネルギーで足りるような奴。それこそギャルのパンティでもいいから(笑)
(一同笑)
ブラン(DL)
「悪いが、完全な状態でなければ渇望の木の起動はありえない」
クリフ
もし、渇望の木を止めたら、もちろん守護騎士は止まるだろうけど、主はどうなるわけ?
ヴィクトリカ
主も解放されるのか? とりあえず今の症状は何とかなる。
クリフ
それを望むかどうかだけど。
ヴィクトリカ
望むも何も、発動したら自動的に契約解除でしょ。だから無意味でもいいからとにかく動かしちまえってのが彼らの考えなわけでしょ。
クリフ
うんうん。だからね、動く前にぶっ壊したらどうなるのかな。
ヴィクトリカ
ぶっ壊すって、そもそも渇望の木ってどういう物なんだ?
DL
出だしは小さな種みたいなもの。
ヨハン
これは俺は聞いてていいんだろうか。
DL
軽く一人のNPCの存在忘れて話しだしちゃってるな。まあいいか(笑)
主の前に現れた種は、契約するかを主に問いかけ、契約が成されると主の体内へ入ってしまうのだという。
ヴィクトリカ
なんで契約するなんて言ったんだあの馬鹿娘はー!
DL
さあ。
クリフ
友達が欲しかったんだよ寂しくてー! ……多分。要するに、木を破壊することはできませんよってことだね。
DL
破壊するならひとりの命がさようならだね。
クリフ
それじゃあ本末転倒だね。
ヨハン
俺も登場するか。
DL
おお、満を持して神父登場(笑)
ヴィクトリカ
ラムネをごくごく飲みながら。
DL
違うでしょ。飲んだラムネのビンを一杯抱えてビンやらビー玉やらじゃらじゃらいわせながら(笑)
クリフ
ラムネ代払ってくれ神父(笑)
ヨハン
ラムネ代は、このビンを交換してもらってきてくれ。
(一同笑)
ヴィクトリカ
十円返ってくるんだよね。
ヨハン
「(全員に向かって)話は聞かせてもらった。
だが事はそんな簡単なことではない。法王庁は今渇望の木を取り戻そうとして行動している。遅かれ早かれあの娘のことも気づかれるやも知れん……そこでだ。もはやこのまま放置していても、我々にとってもあの子にとっても望む結果は得られないだろう。ここは勇気を出してあの子に何が望みなのか、何をすべきなのかを訊いてみるべきだ」
だが事はそんな簡単なことではない。法王庁は今渇望の木を取り戻そうとして行動している。遅かれ早かれあの娘のことも気づかれるやも知れん……そこでだ。もはやこのまま放置していても、我々にとってもあの子にとっても望む結果は得られないだろう。ここは勇気を出してあの子に何が望みなのか、何をすべきなのかを訊いてみるべきだ」
ヴィクトリカ
あっ、ドラゴンボール的展開にすればいいんだ!
DL
……は?
ヨハン
死んだみんなを生き返らせてって。
ヴィクトリカ
この願いを叶えるために散った人たちを生き返らせてくれ。
クリフ
はた迷惑な(笑)
ヨハン
この守護騎士に殺された人たちを生き返らせてくれ。
ヴィクトリカ
ただし悪人は除く(笑)
DL
どうやって起動させるの?
ヴィクトリカ
だから、願いが溜まるまでの殺人は黙認する(笑)
(一同爆笑)
DL
そんな結果でいいんだ(笑)
ヴィクトリカ
そうすればトントンでしょ?
ヨハン
それが叶えられるかどうかは解らんが(笑)
クリフ
ひっでえ(笑)あ、俺とりあえず逃げとくから(笑)
ヴィクトリカ
オレの中でかなりの妙案のような気がするんだけどこれは。
ヨハン
それでちゃんと生き返らせてくれるかどうかわからんから。
ヴィクトリカ
できないの? どうなのそのへんは。
DL
人を生き返らせるのはムリだろうな。
ヴィクトリカ
「……ちッ」使えねーなって顔をする(笑)
DL
全員はムリだろうね。一人二人ならいけるかも。
ヴィクトリカ
今まで何人殺してるの?
クリフ
笑顔で訊くようなことか(笑)
ヴィクトリカ
笑顔では訊いてない(笑)
DL
どうだろう。二、三十人はいってるかな。
ヴィクトリカ
貴様はどれだけの人間を殺したか覚えているのかって訊いたら、多分、貴様は今までに食ったパンの枚数を覚えているのかって返されるね(笑)
ヨハン
「法王庁の力で無理やりあの子の持っている渇望の木を奪われるような目にあえば、恐らく彼女も生きてはいまい」
ブラン(DL)
「黙認してくれるのなら、それはそれでかまわない」
ヨハン
「黙認はしない」
ブラン(DL)
「平行線だな。もうしばらくすれば全てが集まる」
ヨハン
「そのために罪のない人を殺させるわけにはいかんのだ」
クリフ
止めたとしたら結局エッセルは死んじゃうんだよね。
ヴィクトリカ
オレの決断としては、大と小どっちをとるかっていったら、大って言う。
クリフ
そういうことなら私は抵抗するかなー。
ヨハン
「犠牲はこれ以上出したくない」
ヴィクトリカ
「だがヨハン考えろ。我々には解決する手段がもうないのだ。どちらかを選ぶしかない」
DL
それは普通に口に出して言っちゃってるんだね。それならこっちも行動を起こすぜ。
ブラン(DL)
「あまりこの場で騒ぎを起こしたないのだが、我らの主の命がかかっているのなら、悪いがお前たちの種をもらうとしよう。他人の犠牲が嫌ならばまずお前たちが犠牲になればいい」
ヨハン
「それではお前たちのやっていたことがあの子に知られてしまうことになるぞ。それでもいいのか」
ヴィクトリカ
脅迫をし始める神父。それよりオレがまずひとり人間じゃないし。
DL
無視(笑)
ヨハン
「もしあの子が、お前たちが自分のためにやっている事を知ってしまったら」
ブラン(DL)
「お叱りはいかようにも受けよう。我らの主の命が大事なのだ」
ヨハン
「お叱りではないッ! そんな生易しいものではない。あの子がどれだけ悲しむかと言っているのだ!」
ヴィクトリカ
「なるほど、所詮は機械ということか」あ、オレもか。
(一同爆笑)
ヴィクトリカ
「貴様は心の底から機械なのだな。貴様たちが主を思う気持ちに心うたれたと思ったのだが、どうやらそれは錯覚だったようだ。その心の所作すらも機械の作動でしかなかったのだな」
ブラン(DL)
「どう思われようとかまわない。我らが第一に考えるべきは主の命、主の安全である。これ以上の問答は無用だ」
ヴィクトリカ
「よかろう。シュバリエ・ヴィクトリカ、その挑戦を受けよう」