TRPGリプレイ CoC『心臓がちょっとはやく動くだけ』 越生&夏木(終)


こちらには
心臓がちょっとはやく動くだけ
ネタバレがあります。
KP
《心臓がちょっとはやく動くだけ》
決まりきった日常。代わり映えしない毎日。
KP
いつもと同じように生きていく中で、けれどあなたは自分の人生におけるひとかけら、自分の隣に本来あるはずの何かがぽっかりと失われているような、漠然とした孤独を感じていた。
しかし、端から存在しないものが何であるかなど、考えても分かるはずもない。あなたはいつもの朝をいつも通り迎えることだろう。
あなたはいつものように、目覚まし時計の音で目を覚ます。
KP
あ、ここからRPお好きにどうぞ!
一日の描写を導入でしていただきたく。
越生 千夏
「……ん」
8畳ほどの一間の真ん中に敷かれた布団。
その盛り上がりの中から、にゅっと手が伸び、この和室には不釣り合いなぴぴぴ、という電子音でけたたましく囀る目覚まし時計を、ばん、と叩いた。
スヌーズボタンを何度か空振りをした後、
「ーーーーーーっあー~ー」
腕に続いて、それに繋がった肩、首、頭が這い出てくる。
長く遊ぶままに放ったらかしに寝ているにしては、随分と艶やかで整った黒髪。
しかし、その随所はぴんぴんと鳥の飾り羽根のように飛び出している。
モゾもと蠢くそれらは、ようやく目覚まし時計を畳から取り上げ、
寝起きの藪睨みでしばらくそれを見据えた後、ぽちっとボタンを押した。
8畳間に静寂が戻り、彼女はようやく身を起こした。
ピンクのパジャマから露わな腹部をぽりぽりと掻いて、あくびを一つ。
「……今日、何曜日だっけ……」
KP
今日は平日だ。
越生 千夏
学生でしたっけ?
KP
あ、こちら?
越生 千夏
いや、こちら
KP
あー、格闘技の師範ってかいてありますね。
越生 千夏
あ、そうか
社会人になるのか
KP
社会人ですね。
越生 千夏
NPCさんはどうでしたっけ
KP
こちらはね~、学生ですけどまだ知り合ってませんね。
越生 千夏
あ、これからなのね
KP
はい。
越生 千夏
大学に行く理由とか、作った方がいい?
KP
あ、その辺は作らなくて大丈夫!
越生 千夏
OK
越生 千夏
「……まぁ、いいか」
今日の道場は午後からだ。
とりあえず顔と歯を洗いに行こう。
布団から出て、縁側へと出ようと一歩踏み出した時、枕元に置いてあったスマホを蹴っ飛ばしてしまう。
「あいてて……」
寝てる間に充分に伸ばされた背筋が、かがむとみしみしと軋む。
「…よっと」
苦労してスマホを取り上げ、ようやく縁側に出た。
朝日の光に、顔を顰め縁側を洗面所へと、ふとふとと歩く。
「……あ、メガネ……まぁいいか」
思い出したことをすぐに忘れて、洗面所へ
KP
描写がすごい。
越生 千夏
あ、どこまでの時間描写すればいいかな?
長ければ端折るw
KP
あ~そうですね、再び寝るところまでやってほしいのでちょっと巻きで!
越生 千夏
ん?二度寝?
それとも夜?
KP
夜!
越生 千夏
おっとぉ
了解
KP
いや、ずっと見ていたいんですけどね!!!
越生 千夏
ありがとうw
KP
さすがに一日導入で終わりそうなんでね!!!
越生 千夏
顔を洗い、歯を磨き、一度部屋に戻って髪を整え、軽く化粧をする。
衣掛けで休ませていた着物を自ら纏う。
世の中の女性は、着付けもでいない、などとTVやネットなどで言われてはいるが、そんなに難しいものだろうか。
何より必要ないのならば、別に覚える必要もないだろう。
そんなことを思いながら、着替え、スマホを眺めながら朝食を取る。
いつもの朝のルーティーン。
そしてそこからも1日のルーティーン。
同情を掃除し、神棚の榊を変え、朝稽古。
昼食。
やってきた門下生の面倒を、時間ごとに見てやり、それらが終わって気づけばもう、空は茜色だ。
KP
和服は着るための勉強したけど難しいんだよな……。
同情(ツッコミ)
越生 千夏
だよなぁ
あ、ちなみに季節は?
KP
あ、今ぐらいかな。
越生 千夏
OK
KP
シナリオで明記されてないので。
名古屋帯はね、肩が死ぬ。
越生 千夏
名古屋帯なんてのがあるのか
KP
ありますよぉ。
越生 千夏
肩が死ぬってのは何なんだw
タスキ掛けでもしているのかw
KP
肩をね、めちゃくちゃ使うんで……。
似たようなものではある……。
越生 千夏
門下生を送り出し、父と夜稽古。
道場を掃除し、風呂で1日の汗を流す。
夕食。
居間で家族とTVを見て、気がつけば22時。
まだ起きている父と母におやすみなさい、と告げて自室に戻る。
布団に潜り込む。
布団の中で、しばらくスマホの画面を眺めていると、気がつけば意識を失い、自分の手からスマホが落ちている。
KP
眠りに入る直前、何かが聞こえた気がした。〈聞き耳〉お願いします。
越生 千夏
1d100<=36 〈聞き耳〉 (1D100<=36) > 21 > 成功
えらい
KP
えらい
轟々と炎の燃え盛る音が微かに聞こえた。
越生 千夏
「……?」
最初に思ったのは、風の音。
しかし、見れば障子に朱の色。
眠りに落ちかけていた意識が急速に覚醒すると、布団から身を起こした。
KP
(寝て♡)
越生 千夏
あれ?w
KP
(寝ていいのよ♡)
越生 千夏
本当に火事みたいな光が外に見えたりするわけではないの?
KP
そうですね。火事ではないです。
越生 千夏
では
ぱちぱちと何かが爆ぜるような音も聞こえ、訝ったが、軽く身を起こして周囲を見回してみても、静かなまま。
怪訝に思いながら、改めて布団に身を横たえれば
意識はたちまち眠りの泥の中に沈んでいった。

KP
次に目を覚ますと、見知らぬ場所に横たわっていた。そこは、一見すると薄暗い工場の一室のようだった。
越生 千夏
自分の格好や状態は?
KP
あ、服は変わりません。ただ持ち物は持ってないですね。
見たこともない巨大な機械が、左右にずらりと並んでいる。薄汚れた床には大量のガラクタが、そこかしこに山を作っている。
あなたはその部屋で、自身も打ち捨てられたひとつのガラクタのように横たわっていた。
SANチェック 0/1どうぞ。
成功で0、失敗で1の減少です。
越生 千夏
1d100<=90 SAN (1D100<=90) > 82 > 成功
KP
えらいねぇ。
越生 千夏
危ねぇ
KP
(このKPは成功するとえらいねぇって言う癖があります)
越生 千夏
BOT
KP
すみません、持ち物普段持ってるものがあれば持ち込み可ですって(ガバ)
越生 千夏
OKw
越生 千夏
「……え?」
「夢、だろうか」
足袋の足で、地を擦ってみる
KP
部屋の正面奥には、高い天井までの空間の大部分を埋め尽くすように大量のワイヤーやホースが垂れ幕のようにぶら下がっていた。管は複雑に絡まり合いながら雪崩れのように壁を作り、その奥の様子は見えない。
立ち上がると、体の上から何かが落ちる。ホチキスで止められた冊子だ。薄っぺらく、印刷等の雰囲気から家電の説明書のような印象を受ける。また、表紙には一枚付箋が貼ってある。
越生 千夏
「何だ、これ」
KP
待って小鹿野さん増えてる(今気づいた)
越生 千夏
小鹿野が増える、とはw
KP
弁護士の小鹿野さんがいる。
越生 千夏
そうなんだw
KP
にしかぜさんが作ったのでは!?
越生 千夏
CoCはまだ作れないw
そもそも私のシナリオなんて、プロットの塊しかなくて、PLの行動によってごろごろ変わるから、そもそも外へなんて出せないw
越生 千夏
手にとって、眺めてみる。
まずは付箋から。
KP
走り書きで「失敗作 夏木 鹿子」と書かれている。
越生 千夏
「失敗作……?」
眉を顰めたまま、表紙を捲る。
KP
表紙の題文字には、
「初心者かんたん! 失敗しない『◯』の作り方」
と書かれている。
越生 千夏
○、の部分は判別不能?
KP
そうですね。図形の〇と書かれているだけです。
その下に手書きで
「私達はここでひとりぼっち。ずっとずっとひとりぼっち。
だから、あなたと一緒に生きてみたかった。

私達は人間が憎くないといえば嘘になる。
私達は人間が怖くないといえば嘘になる。

私達の幸せは、あなたをここから決して逃がさないこと。
ずっとずっと守ってあげる。
ずっとずっと一緒にいよう。」
そう書いてあることがわかる。
〈アイデア〉どうぞ。
越生 千夏
1d100<=85 〈アイデア〉 (1D100<=85) > 85 > 成功
KP
えらい。
越生 千夏
さっきから際どいw
KP
この手書きの文章に対して、様々な人が書いた文字が混ざり合ったように歪だ。あなたは直感的にそう思う。
越生 千夏
「何とも……薄暗い趣の冊子だな」
周囲を見回し
「出さないって……ここから?」
KP
冊子は中身が読めそうだ。
越生 千夏
この夢が覚めてしまわない内に。
白い指でページを捲る。
心の内に、妙な好奇心が湧いてきた。
KP
1ページ目の内容には、「目次」というタイトル。
「1P…目次
 2P…『人』」
以降の行は空白だ。
越生 千夏
「未完なのか?」
さらにページを捲る。
KP
ペラリ、とページをめくると「初心者かんたん! 失敗しない『人』の作り方」というタイトル。
「名前はとても大切なもの。あなたの声で名前を呼んで「おはよう」をしてあげて。これでカタチは出来上がり。」
もう一度ページを捲ろうとしても、次のページは背表紙だった。
越生 千夏
「何だか、子供が作った冊子みたいだな」
自分も、子供の頃に『わたしが考えた必殺技』なんて作ったっけ。
背表紙まで改めて、冊子を閉じる。
小さく苦笑
KP
さて、周囲を見回すとパイプやワイヤーの壁や左右には工学機械、ガラクタの山、背後には扉がある。
また空間全体には〈目星〉が可能だ。
KP
(ココフォリアさんアップデートしよ)
越生 千夏
何があったんだw
KP
なんかね~/入れるとページのめくる音が入るとか聞いた気がする。
あ、SE導入しなきゃいけないのか。
越生 千夏
ほう
KP
https://seesaawiki.jp/ccfoliamemo/d/%A5%C1%A5%E3%A5%C3%A5%C8%B9%B9%BF%B7%B2%BB%A4%F2%CC%C4%A4%E9%A4%B9%CA%FD%CB%A1 これこれ
越生 千夏
「さて……しかし、これは何なのだ。明晰夢というやつか」
周囲を改めて見渡して、〈目星〉
1d100<=75 〈目星〉 (1D100<=75) > 76 > 失敗
さっきからなんなんだよw
KP
他のところ見終わったらもう一回調べていいよ……。
越生 千夏
はいw
「……特に異常もなし、か。とすると、ひとまずこの扉か?」
異常に溢れかえったこの場の現象を置いておいて、つぶやく。
KP
背後の扉を見ると、血のように赤いハート型の南京錠がかかっている。
〈目星〉ができます。
越生 千夏
1d100<=75 〈目星〉 (1D100<=75) > 5 > 成功
スペシャルでは
KP
クリティカルだ。
ちょっとクリファンメモ窓こさせるんでメモってもらって。
越生 千夏
ほい
KP
最後に成長チャレンジしましょう。
越生 千夏
OK
KP
真っ赤なハートの南京錠に、引っかき傷や何かを叩きつけたような凹みが見える。
越生 千夏
「何だ、この錠前は。心の鍵、とでもいうのか?」
ユングフロイトの世界だな、とこぼす
「この空間が、誰かの心、とか……?まさかね」
ちょっとくすりとした
KP
かわいい
越生 千夏
「まぁ、それはおいておいてだ」
「これでは、扉が開けられないな。どこかに鍵でも落ちているのか?」

背後を振り返り、ガラクタの山を見て うへぇ、と顔を歪ませる
KP
調べる場合、再度〈目星〉をどうぞ。
越生 千夏
1d100<=75 〈目星〉 (1D100<=75) > 12 > 成功
KP
えらい。
越生 千夏
よかった生きた
KP
まじまじと目を凝らすと、眼球らしきガラス玉や手の形をした金属の塊などが混ざっている。
〈アイデア〉どうぞ。
越生 千夏
1d100<=85 〈アイデア〉 (1D100<=85) > 30 > 成功
やったぜ
KP
それらをみたあなたは、それらのパーツが様々な時代に作られた人形の部品であることに気付く。アンティーク人形から機械人形まで、色々なパーツがある。
越生 千夏
「いよいよ夢らしくまとまりが無くなってきたな」
KP
ふふw
越生 千夏
「こういう閉じ込められるような夢の暗示は、どういうものなのだ?」
「不気味な夢、悪い夢は、良い兆しとも聞くが、さて」
「しかし、ガラクタばかりで、鍵らしきものは……」
いくつかのガラクタを手にとってみる。
KP
鍵らしきものはいくら探しても見当たらない。ひたすら人形のパーツばかりだ。
越生 千夏
「……ふむ」
顎に手を当てる。
この場に、これ以上調べられそうなものってありますか
KP
左右の機械と正面の壁かな。
越生 千夏
なるほど
「まずは一通り改めるか」
それはガラクタであったが、何となくそっと元の場所に戻して、機械へ向かう。
「しかし、何だってこんな夢を見るのか」
今日茶の間で見たTVは、こんな映画ではなかったよな、と漏らしつつ。
KP
左右の機械を見ると、見るからに埃をかぶっていることがわかる。図面がどの機械にも複数置かれているが、すべて壊れて動かない。
越生 千夏
図面を改めてみます。
KP
図面は、色々な時代の図面であるとわかる。様々な言語の書き込みがされている。
越生 千夏
何を作るものか、形などから想像はできそうですか?
KP
〈アイデア〉どうぞ。
越生 千夏
1d100<=85 〈アイデア〉 (1D100<=85) > 10 > 成功
KP
えらい
越生 千夏
よしよし
KP
図面から、からくり人形から次世代ロボットまで様々な時代の人形を作るための機械が並んでいるのではないか?と推察する。
〈機械修理〉もどうぞ。
越生 千夏
そんなものはないぞw
1d100<=20 〈機械修理〉 (1D100<=20) > 6 > 成功
KP
えら
越生 千夏
いけるんだなぁ。これが
スペシャルかな?
KP
初期値成功なんでこれもメモってください。
越生 千夏
OK!
KP
では、あなたは知識があったのだろう。部品が古すぎたり未来のものであったり。この場にあるものだけでは直せないとわかる。
KP
機械の情報はこのぐらいです。
越生 千夏
りょ!
越生 千夏
「キミたちも、同じか」
背後のガラクタ達と機械へ視線を流し。
「あとは……周囲の壁くらいか?隠し扉でも無ければ、もう頬っぺたをつねるくらいしかないぞ」
壁を改めます
KP
はぁい!
高い天井からぶら下がった大量のワイヤーやホースが、複雑に絡まり合って壁を作っている。
その中に、蜘蛛の巣に捕らわれた虫のように裸の人間が数十人、絡まり宙に浮いているのに気付く。四肢は妙な方向へと曲がり、誰も彼もが眠っているように目を閉じて、ピクリともしない。
越生 千夏
それは、間違いなく人ですか?
人形ではなく?
KP
もしかすると人間ではないのでは?と目を凝らすも、やはり人間にしか見えず不気味な光景だ。
SANチェック 0/1どうぞ。
越生 千夏
1d100<=90 SAN (1D100<=90) > 95 > 失敗
KP
どうでしょうねぇ?
越生 千夏
96からだっけ?
KP
ファンブルはそうですね。
越生 千夏
良かった
KP
ではちょっと怖かった。SAN値1の減少で。
system
[ 越生 千夏 ] > SAN : 90 → 89
越生 千夏
「……こりゃぁ、明日はきっと馬鹿ヅキだな」
少し頬を引き攣らせながら。
KP
〈目星〉どうぞ。
越生 千夏
「誰か、生きて……いやいや、起きているものはいないのか?」
1d100<=75 〈目星〉 (1D100<=75) > 49 > 成功
KP
人間は老若男女、国籍も様々である。怪我は見当たらず、ただ背中から管が出ているように見える。
また管は古く、登ったり揺らしたりすると危険に思える。
越生 千夏
「下手に触ったら、まとめて雪崩れてきそうだな」
その中に知った顔とかはないですよね?
KP
見知った顔は無い。だが、さっき見た失敗作という文字に引っかかるものがある。
越生 千夏
「……?」
名札でもついてた?
KP
ついてないよ!
越生 千夏
では引っかかるものとは?
KP
冊子の2ページ目を思い出す。名前を読んで、おはよう。だったか。
越生 千夏
え、そういうこと?w
KP
(ウィンク)
越生 千夏
えー、じゃぁ誰がいいかなぁ
かわいい子いないかな
老若男女、国籍も色々って
KP
ええ。
越生 千夏
黒人マッチョのおっさんに夏木鹿子はひどいのでは?w
KP
wwww
越生 千夏
「いや、まさかな……」
KP
そうだな!!!(回してもらった時同僚だったからその発想は無かった)
越生 千夏
呟き、思い出すのは、先刻の冊子だ。
「彼らが、すべて名入れ待ちの、とりあえずは完成品ということなのか?」
「……さっきの冊子には、確か……」
「夏木、鹿子……だったか」
夏木 鹿子にふさわしそうな人はいるかな?
KP
居るような、居ないような。
越生 千夏
「夏木鹿子クンは、いるかなー?」
何となく、気恥ずかしさもあって、妙な口調で人差し指を立てて、壁へと呼びかけてみる。
「いたら、手を挙げてー。はいっ」
そして片手を挙げてみる。
KP
かわいい。
KP
静寂にあなたの声が響く。
越生 千夏
「ま、まぁ、あの冊子の通りだというなら?まだ人として成立していないわけだし?返事のしようもないというのは、理解できるよ。うん」
何かに言い訳をしつつ。
「では、こちらで勝手に決めさせてもらうぞ?名前が気に入らんと言われても、私は知らないからな?」
とりあえず、人形達の中から、自分と同じくらいの年頃の女性を見繕ってみる。
KP
では、見繕うと同い年ぐらいの女性の姿があった。
越生 千夏
「ふむ……」
一つの人形が目に止まる。
「どうせなら、歳のころは同じくらいが良いからな。キミが本当に人になって、どこかで出会えることがあるなら、こんな経験談で盛り上がるのも面白そうだ」
彼女の顔を見ながら、何となくそんなことを思い、クスリと笑う
「さて、では……」
あ、人形ってどんな姿ですか?
髪型とか
あんまり関係ないかな?
KP
あ、ショートヘアーの女性ですね。
越生 千夏
ふむ
KP
あまり関係はないです。
越生 千夏
では
ショートヘアーが掛かる、その耳元に口を寄せ
「キミの名は、夏木 鹿子だ。……おはよう。今日が目覚めの日だ」
そう囁いた。
KP
その声に応えるように、管が動き始める。
ずるりずるりと絡まっていた無数の管がほどけるように伸びていき、囚われていた体のうちの一つがゆっくりと目の前に降下する。
見る間に床まで落ちると、その人物はぐったりとそこに横たわった。
本編見る!
KP
よーいしょ。
越生 千夏
おっ、ボーイッシュ
越生 千夏
「おっと……」
「これで……人になったのか?」

とりあえず、寝ている彼女に近づいて呼吸や脈など確かめる。
KP
裸で横たわるその人のうなじから尾てい骨にかけて一列に、肌に複数の管が突き刺さっている。接続部は明らかに人の皮膚に見えず、銀色の金属が隙間から見え隠れしている。
あなたがその人ならざる部分をジロジロと眺めていると、人形はパチリと目を覚ました。
越生 千夏
「まるで『マトリックス』だな」
「おっと。お目覚めかな?」
夏木 鹿子
「おはようございます」感情のない声だ。
KP
ガラス玉のような無機質な瞳を向け、上体を起こす。
越生 千夏
「ああ、おはよう。ご機嫌はいかがかな?」
夏木 鹿子
「システム起動。チェック、オールグリーン。――夏木 鹿子。当機体の名称と推測。記録完了」
「起動者の名前をインプットします。回答を要求」
越生 千夏
(何だ?この映画はSFものなのか?)
小さくつぶやいて
「ああ、私の名前は越生 千夏だ。私がキミに名付けたんだ」
夏木 鹿子
背中の管を指差しながら、「……接続の解除を要求。物理的解除が可能です」
越生 千夏
「ん、ああ、そうか」
背中側へと回り込み
「えーと。これは何だ、適当に引っ張ってしまって良いものなのか?」
彼女の肩越しに尋ねる。
夏木 鹿子
「ええ」
越生 千夏
「そうか、では」
まず一本に手を掛け、力を入れる。
KP
管を抜こうとすると、イヤホンジャックみたいにすぽんと音を立て、いともたやすく抜ける。
越生 千夏
「おお、なんだ。結構簡単だな」
では、次々と引き抜いてゆく。
KP
全部引き抜いた。
夏木 鹿子
「起動者に同行する許可を求めます」
越生 千夏
「何か、雛鳥の刷り込みめいてきたな……。ああ、別に構わないよ。と言っても、この場からはどこへも行けるものではないみたいだけれど」
夏木 鹿子
無表情のまま、同行しようとする。
越生 千夏
「キミ、何か私の知らない出口とか、こう、データとかにあったりしないのかい?」
夏木 鹿子
「現在地に出口の存在を確認してます」
越生 千夏
「現在地?この部屋のどこか、ということかな?」
夏木 鹿子
「ええ」
越生 千夏
「それは朗報だ!ぜひ教えてくれたまえよ」
夏木 鹿子
そして彼女はふらふらとどこかに向かったかと思うと、どこかからアタッシュケースを拾って帰ってくる。
越生 千夏

では、どこかへ行こうとするなら
「あ、待ちたまえ、鹿子クン」
呼び止め
夏木 鹿子

では呼びとめられる。
越生 千夏
「キミ、とりあえずこれだけでも羽織りたまえ。別に誰が見ているわけではないけれど、素っ裸でいられると、こちらが肌寒くなってくる」
越生 千夏
言い、肩に掛けていたカーディガンを渡す。
夏木 鹿子
「これは、なんでしょう?」
越生 千夏
「カーディガンだよ。……なんか、もうベッタベタなSF漫画展開だな……貸したまえ、私が着せてあげよう」
夏木 鹿子
「了解しました」着た。
越生 千夏
千夏、こんな喋り口調で大丈夫?w
夏木 鹿子
いいよぉ!!!
かわいい。
越生 千夏
もうちょっと女の子らしくした方がいい?w
ならOKw
夏木 鹿子
では、今度こそふらふらとどこかからアタッシュケースを拾ってくる。
越生 千夏
「色々転がっているな、この工場は」
KP
アタッシュケースを開けると、ご丁寧に白衣とシャツとズボンが折りたたまれている。
越生 千夏
「……あるんかーい」
夏木 鹿子
「……?」あるんだよなぁ。
越生 千夏
小さく、しかし叫ぶように囁いた
夏木 鹿子
「これは、先程下さったものと同じようなものでしょうか?」
「材質が似ているように思われますが」
越生 千夏
「そう、服だよ。……ていうか、知らないのに持ってきたのかね、キミは」
夏木 鹿子
「……?――服、了解。記憶完了しました」
「どのように使用するのでしょう?」
越生 千夏
「あ、やっぱりご存知ない?良いよ、私が手伝おう」
「ええと、下着からあるのかな……」
アタッシュケースを探る。
KP
下着からあるね。
越生 千夏
「昔の人形遊びの人形は、下着なんて無かったのになぁ」
などと言いつつ、下着を取り出して広げて
「はい、足を上げて」
と着付けを手伝う。
市販されてるようなもの?
KP
そうですね、市販されてるようなものです。
夏木 鹿子
「了解」足を上げる。
越生 千夏
では、その足に下着を潜らせつつ、そのタグを改める。
メーカーとかブランドとか、選択方法とかのアイコンはあるかな
KP
書いてありますね。
越生 千夏
「全く、よくできた夢だな……はい、次はもう片方、上げて」
夏木 鹿子
「了解」もう片方の足を上げる。
越生 千夏
また片足をくぐらせて
ちなみに、彼女の『そういう部分』もリアル造形ですか?
夏木 鹿子
はいw
たぶんそうでしょうね。
越生 千夏
では、下着を引き上げながら、その部分が目に入って、しっかりと履かせてやってから、
「キミとその名前が男性のものでなくて、良かったな……」
妙な安堵の息をつく。
夏木 鹿子
「……?」
越生 千夏
「何でもないよ。さ、続けてしまおう次は上だ」
言いながら、全部着せてしまおう。
夏木 鹿子
着替えた!
越生 千夏
「それで、出口はどこにあるのかな?」
KP
部屋を見回しますか?
越生 千夏
うん、言いながら見回す
KP
夏木が接続されていた管が天井から解け落ちたことで、ワイヤーの幕に人の通れる程度の隙間ができたことに気付く。
その先には壁が見える。壁にはアーチ型の、扉のない入り口が一つあるのが見える。
越生 千夏
「おや」
「何だ、こんなところにあったのか」
入り口の向こうを、まだアーチを潜らずに覗いてみる
KP
白い部屋、みたいなものが見える。
越生 千夏
明るい?
KP
明るいですね。
越生 千夏
「うーん、どうなのかな。鹿子クン、これが出口かい?」
アーチを指差しながら。
夏木 鹿子
「回答権限を与えられておりません」首を振る。
越生 千夏
「えぇ……?そういうのもあるのかね」
夏木 鹿子
「……?」そういうのもあります。
越生 千夏
「キミは先程、この部屋に出口がある、と言ったけれど」
「このアーチは違うと言う。ということは、この他に出口がある、ということなのだろうか」
夏木 鹿子
「回答権限がございません」ともう一度繰り返す。
夏木 鹿子
あ~~~すまねぇ千夏さん……。
越生 千夏
どうされた
夏木 鹿子
今はまだこんな回答しかできねぇ……。
越生 千夏
まぁ、そういうものだよねw
夏木 鹿子
ええ。
越生 千夏
むむむ、と唸って腕組みをしつつ
「そうだ、キミちょっと一緒に来てくれないか」
言い、先程の赤い錠前のついた扉を指す
夏木 鹿子
「……これは」
越生 千夏
「これ、何かわかるかい?」
夏木 鹿子
「この扉の鍵は、当機体の完成により入手可能と推測」
越生 千夏
「え、キミはまだ未完成なのか」
夏木 鹿子
「はい」
越生 千夏
「最終的にドリルとか粒子ビーム砲とかハイメガキャノンとか付いたりするのかい」
夏木 鹿子
「……?」
夏木 鹿子
笑った。
越生 千夏
千夏はガノタだった
越生 千夏
「……いや、何でもない」
何故か顔を赤くしながら、首を振る。
「そうか……では、向こうの方に、キミを完成させる何かがあるのかもしれないね」
夏木 鹿子
「ええ」まだ推定なので肯定する。
越生 千夏
「そこはわかるんだ……まぁ、アンドロイドってそういうものか」
「よし、それじゃ一つ行ってみようか。どうせ夢なら、私もとことん楽しませてもらうとしよう」
夏木 鹿子
「はい」一緒に同行するよ。

KP
アーチを抜けると、そこは白い部屋だった。前方の壁に扉が五つ並んでいるのが見える。
〈目星〉どうぞ。
越生 千夏
1d100<=75 〈目星〉 (1D100<=75) > 25 > 成功
さらり
KP
えらいねぇ!
部屋の中を見回してもそれ以上何も見つからないが、あなたは冊子が一瞬光ったことに気付く。
越生 千夏
「……ん?」
改めてみる。
KP
改めて冊子を見てみると、いつの間にかページ数が増えていることに気付く。
目次の内容を改めて確認すると、「3P…『心』」の行追加されている。
越生 千夏
「なるほど、進行状態に合わせて、ページが追加されていくというわけだ。どれどれ、心についてはどうすれば良いんだ?」
KP
「初心者かんたん! 失敗しない『心』の作り方」というタイトル。
「心はとても大切なもの。ニンゲンは見て聞いて共感して、感情を得る。全てを記録チップに集めれば、これでナカミの出来上がり。」
越生 千夏
「なるほどな。ということは、この扉の向こうでそれぞれの感情の体験ができるというわけだ」
「しかし……」
冊子を閉じて、表紙の付箋を確かめる。
「失敗作、ということは、この通りに作ったのでは失敗してしまうということじゃぁないのか、これは」
KP
さて、五つの扉は全て白い自動ドアだ。
近づいて見ると手の形をした凹凸が各扉に一つずつある。
越生 千夏
他に、それぞれの扉に特徴はありますか?
KP
特に無いですね。
越生 千夏
「では、選ぶ理由も無いな。左側から順番に行ってみようか」
KP
開こうとすると「解錠しますか?」と夏木が扉に手をかざそうとする。どうやら、彼女が開錠権限を持っているようだ。
越生 千夏
「ああ、頼むよ」
夏木 鹿子
「わかりました、では」
KP
夏木が扉を開け、二人で部屋に入ると、自動的に背後の扉がシュンと閉まる。
中は広さのある真っ白な空間。中央に看板が一つ立っている。
越生 千夏
「何だか、RPGめいてきたな。どれどれ?」
KP
看板には「私はあなたとそれでも一緒にいたい」と書かれている。
その文字を確認した瞬間、部屋の内装ががらりと変わる。
SANチェック 0/1どうぞ。
越生 千夏
1d100<=89 SAN (1D100<=89) > 50 > 成功
KP
では減少なしで。
越生 千夏
ふむ
どんな内装に?
KP
暖かな午後の日差しが差し込む一室。
窓の外には広大な緑が広がり、ニーニーと小さな声があちらこちらから上がっている。
行ったことは無くとも知識ぐらいはあるだろう。猫カフェだ。
ここでもう一度〈目星〉をどうぞ。
越生 千夏
1d100<=75 〈目星〉 (1D100<=75) > 52 > 成功
KP
えらいねぇ。
越生 千夏
ちょっとずつ数値が上がってきている……
KP
再び冊子が光り、ページ数が増えてることに気付く。
越生 千夏
「忙しいな。もう変化があったのか。どれどれ」
KP
「4P…『喜』」が追加されている。
「初心者かんたん! 失敗しない『喜』の作り方」というタイトル。
「記録チップを入れた状態で『幸せな時間』を教えてあげよう。これで喜は出来上がり。」
越生 千夏
「幸せな、と言われてもな……」
「鹿子クン、キミには記録チップとやらは、内蔵されているのかな?」
夏木 鹿子
「はい、内蔵されております」
KP
〈幸運〉どうぞ。
越生 千夏
1d100<=90 幸運 (1D100<=90) > 20 > 成功
KP
めっちゃ幸運やん千夏さん。
越生 千夏
そうなのよ
夏木 鹿子
SIZ9なのよ夏木さん。
越生 千夏
ちっさ
って千夏も10だったわ
KP
ページの隅を見ると、小さな字で「親しい人のために苦しむことにも、人は喜びを感じる。」と書かれている。
越生 千夏
「……確かに、そういうこともあるだろうな」
夏木 鹿子
冊子を見ているあなたの横で、気付けば夏木も一緒に覗き込んでいる。
越生 千夏
「ん。興味があるかい?」
夏木 鹿子
「ええ、喜び。当機体にインプットされてない感情の一つと推定」
「回答を求めます」じっと、やや低い視点からあなたに目線を合わせる。
越生 千夏
「そう言われてもな。こういうことは理屈ではないと思うのだけれど」
「とりあえず、せっかくのこうした場所だ。少し一休みして行こうか」
夏木に席を勧める。
夏木 鹿子
「はい」席に座る。
越生 千夏
「さて……」
周囲を見回し、例えばメニューであるとか、呼び鈴であるとかが無いか探す。
KP
猫はニーニーと声を上げながら、越生さんの足元にすり寄る。
メニューを見ると、珈琲、紅茶、緑茶、カルピス、オレンジジュースといったラインナップだ。
呼び鈴はファミレスなどにあるボタン式のものがある。
越生 千夏
「ふむ」
足元に擦り付いてくる猫を、抱き上げ、着席した膝の上に乗せる。
「ところで、キミは飲食はできるのかい」
夏木 鹿子
「……?飲食、どのような感情でしょう?」
夏木 鹿子
(難しいなこれ……)
越生 千夏
「感情ではなく、私のような人間と同じように、ものを経口摂取することだよ」
「まぁ、わからないのなら試してみるといい」
メニューを広げ
夏木 鹿子
「……?実演を求めます」
越生 千夏
「ああ」
呼び鈴を鳴らす。
KP
「はぁい!今向かいますねぇ!」どこかから若い女性が駆け寄り、注文を取りに向かう。
「ご注文はなんでしょうかぁ?」
越生 千夏
「登場人物が増えたぞ。なかなかに賑やかな夢だ」
「ああキミ、緑茶と……そうだな、小豆を使った菓子があれば、それを二つずつ」
人差し指と中指を立てて、ウェイトレスに伝える。
KP
「はぁい、緑茶と……ごまたまごが二つですねぇ」
「少々お待ちくださぁい」そう言って店員は奥に隠れてった。
KP
ごまたまご?私が食べたいものです。
越生 千夏
めっちゃ緑茶に合いそう
越生 千夏
「なかなか粋なものを揃えてるじゃないか。では、それで」
「それで、先程の幸せというものについてだが」
夏木 鹿子
「はい」
越生 千夏
「正直、どういうものか説明するというのは、難しすぎて、どうもな」
「基本原則としては、当人が望んでいることが叶えられた時に覚える感情、というのが最もシンプルだろう」
KP
猫は心地よさそうに、膝の上で眠り始めた……。
越生 千夏
「とはいえ、一方では穏やかな日々が、つつがなく過ぎる、ということに心の平穏を感じ、それを幸せだ、と感じることもある。……この猫のようにね」
夏木 鹿子
「……なるほど」
越生 千夏
「ちなみに、キミには成し遂げたいことであるとか、しなければならないこと、といったものはあるのかい」
夏木 鹿子
「……回答権限を与えられておりません」
越生 千夏
「何かはあるけれど、応えることはできない。そういうことか」
KP
その瞬間、店員が「お待たせしましたぁ」とごまたまご2つと、緑茶を差し出す。
越生 千夏
「ありがとう」
店員に目礼を返し
「さて、せっかく来たんだ。いただきながら話そうか」
「試しに、私の真似をしてみるといい」
夏木 鹿子
「……?はい」
越生 千夏
まず、緑茶で口の中を軽く潤し、フォークでごまたまごを一口程度のサイズに切り分ける。
やり方がよくわかるように、ゆっくりと。
それをフォークで突き刺し、口へと運ぶ。
それを同じようにゆっくりと咀嚼し、飲み下す。
夏木 鹿子
丸くてつるつるした物体を、恐る恐る見よう見まねでフォークで切り分ける。
フォークで切り分けたものを突き刺し、口に運び、咀嚼をする。
越生 千夏
「ほう、和菓子のようなものかと思ったら、これはどちらかというと洋菓子だな。胡麻の渋みと甘い焼き菓子とホワイトチョコレートがなかなか……」
目を細める。
夏木 鹿子
「……?この感情はなんでしょうか」
越生 千夏
「何か、感じたかい」
夏木 鹿子
「はい。けれど該当する言葉が当機体には搭載されていません」
越生 千夏
「拒絶するような、ネガティブなものかな?もっと食べたい、あるいは、もう食べたくない。どちらだろう」
夏木 鹿子
「もっと食べたい……?と言えば良いのでしょうか」
越生 千夏
「ふむ」
「それならば、美味しい、美味い、色々表す言葉はあるが、好きなものを選んで表現するといい。その食べ物を気に入った、という意味だよ」
「ああ他にも、チョーイケてる、マジヤベェといったやや曖昧な言い方や、最初の言葉を崩した、うめぇ、といった言葉もある。キミの直感でこれだというものを選んで言ってみたまえ」
夏木 鹿子
「気に入った……。美味しい。了解しました。記憶します」
「美味しいです」
越生 千夏
その言葉にうん、と頷き
「では、その甘みが口の中にある内に、緑茶も行ってみたまえ。菓子の甘さに、緑茶の渋さと爽やかさがよく合うぞ」
手で以て、夏木の前の茶碗を指す。
夏木 鹿子
「はい」緑茶に手をかけ、一口飲む。
「これも、美味しい」
「美味しいです」
越生 千夏
その言葉に満足そうに頷いてから、自分も茶を一口。
そして
「うん、美味い」

「鹿子クン、これも一つの幸せだよ」
夏木 鹿子
「美味しいも、喜びですか?」
越生 千夏
「甘いものを食べると、脳の中の幸福中枢が刺激されて、やれ脳内物質がどうとやら、と小難しく言う輩もいるが、美味いものを食べれば心が跳ねる。もっと食べたいと思う。それが喜びだよ。そうしたシンプルなもの、と覚えておくと良い」
「ああ、だが食べたいからと云って、際限なしに食べるのはやめた方が良い。キミにそうした機能が備わっているのかは皆目わからないが、普通の人ならば、ややだらしのない体つきになってしまうからね」
KP
あなたはごまたまごの最後の一口を口に入れる。
ゆっくりと咀嚼をし、緑茶も飲みきったところで、
夏木の全身がふわふわと光り輝き、目の前の光景が、殺風景な白い部屋へと戻っていく。
光が収まると、夏木は自分の胸に手を当ててうっすらと微笑みながら呟く。
夏木 鹿子
「これが、喜び? ……美味しくて、ふわふわ。了解しました。記録します」
夏木 鹿子
ふわふわはねこちゃん!
越生 千夏
彼女に猫触らせるの忘れてた
夏木 鹿子
触ってないけどふわふわは見て伝わったとおもう!!!
越生 千夏
猫ちゃんの種類がスフィンクスじゃなくてよかった!
夏木 鹿子
メジャーな種類じゃないかな?スコとか。
越生 千夏
お耳が無い
越生 千夏
「うん、良い顔だね。幸せになると、そういう表情が自然に出る。それが幸せであり、喜びというものだよ」
そして、と自分の胸に手を当て
「人は、他人が幸せになると、釣られて自分も喜びを覚える。だから、私の表情もほら、この通りだ」
「これを共感という。小難しい理屈になるから、まぁ簡単に覚えておくと良いよ」
夏木 鹿子
「共感……了解しました。記憶します」
越生 千夏
うん、と頷き
「さて、消えてしまったな。代金も支払ってはいないが……まぁ夢の中ならば良いか」
「それでは、次へ行ってみようか?」
夏木 鹿子
微笑んでいる。
KP
あ、その前に〈アイデア〉どうぞ。
越生 千夏
1d100<=85 〈アイデア〉 (1D100<=85) > 60 > 成功
KP
あなたは看板の裏に大きな殴り書きの文字があることに気付く。
越生 千夏
何と書いてあります?
KP
『彼女はただ、あなたと一緒に生きたかった、それだけなのに!』

ただならぬ強い怨念のような想いを感じ取り、
SANチェック 1/1d2どうぞ。
越生 千夏
1d100<=89 SAN (1D100<=89) > 26 > 成功
KP
1の減少で。
system
[ 越生 千夏 ] > SAN : 89 → 88
越生 千夏
「そう責めるように書かれてもな。心当たりも無いのではな」
肩をすくめ、呟く。
夏木 鹿子
止めなければ、一緒に看板の裏を見ている。
越生 千夏
「何か、思い出すことでもあるかい?」
夏木 鹿子
「いえ」
越生 千夏
「そうか。せっかく幸せを味わった後で、興醒めだな。忘れて次へ行くとしよう」
夏木 鹿子
「はい」
越生 千夏
では部屋から出て、次の扉へ向かおうと思います

KP
はい。
二つ目の部屋に入ると、自動的に背後の扉がシュンと閉まる。
中はそれなりの広さのある真っ白な空間だった。中央にポツンと看板がある。
越生 千夏
「さて、今度は何かな?」
ページの増加に備えて冊子を開きつつ。
KP
看板には、「私はあなたを気にかけていたい」
と書かれている。
その文字を確認した瞬間、再び部屋の内装ががらりと変わる。
海外の精神病棟のように壁全面に真っ赤なクッションが貼られ、部屋の隅に小さなおもちゃ箱と冷蔵庫が現れる。
おもちゃ箱の中は、風船とピン、びっくり箱、ガムのパッチン、虫の模型などが入っている。どうやらいたずらの道具のようだ。
1d6 (1D6) > 3
冷蔵庫には紙皿に乗ったクリームてんこもりの巨大なパイが三つ。パイに関しては、顔に投げて遊ぶという古典的な知識があるだろう。
冊子を確認すると、「5P…『怒』」が追加されている。
越生 千夏
「何とも不健康なイメージだな。気にかけるというなら、こう極端なものでなくても良いだろうに」
KP
「初心者かんたん! 失敗しない『怒』の作り方」というタイトル。
「記録チップを入れた状態で『いたずら』をして怒らせよう。これで怒は出来上がり。」
KP
選曲悩むマンになってた。
越生 千夏
あるある
越生 千夏
「怒りか。やれやれ、ということはこれより後は全部、鬱々としたものになるのか?」
「悪戯をせよ、と言われてもな」
KP
〈幸運〉どうぞ。
越生 千夏
1d100<=90 〈幸運〉 (1D100<=90) > 98 > 失敗
きた!
KP
あ~~~。
ちょっと処理考えるんで待っててください。
越生 千夏
ほい
KP
立ちながら文字を読んでたら平衡感覚を失い、転げてしまう。
HP-1で。
system
[ 越生 千夏 ] HP : 13 → 12
越生 千夏
武道の師範なのに、バランス崩して転倒wwww
KP
たまにドジな子、可愛いですよね(笑顔)
ページの隅に「ケンカするほど仲が良い。相手を想うから怒るのです。」と書いてあるのは読み取れた。
越生 千夏
「色々とツッコミを入れたいところはあるが、まぁいいだろう、付き合おうか」
いたた、と起き上がりながら。
夏木 鹿子
隣で冊子を覗き込み、
「怒り、……なんでしょう? 興味があります。教えてくれますか?」と笑っていた。
夏木 鹿子
(ここで私はPCの同僚を殴りましたのプラカード)
越生 千夏
ピンでガツンといったのか
夏木 鹿子
いや、普通にダメージボーナスなしこぶし。
越生 千夏
あまり、喜んで教えるものでは無いのだけどな、と思いつつ、その無邪気な笑顔に少し、文字通りの悪戯心が湧いてきた。
「うむ、そうだな。では一つご教示しようか」
言い、少し意地悪く微笑む。
おもちゃ箱の中を覗き込み、悪戯ガムを取り出す。
「おお鹿子クン、良いものがあった。見たまえ」
それを手に持って差し出す。
夏木 鹿子
受け取ろうとする。
越生 千夏
それに興味深そうに手を伸ばす彼女に、
「これは、ガムというものだ。先程のものと趣向は異なるが、菓子の一つでね。美味いからやってみたまえ」
催促するように、こちらから彼女の手へと近づける。
夏木 鹿子
「はい」にこにことガムに向かい、手を差し伸べる。
ガムを受け取ろうとして……バチン、と音がして指が挟まった。
越生 千夏
痛そう?
夏木 鹿子
「……これは、どのような感情でしょう」眉をしかめている。痛そうだ。
越生 千夏
「ああ、すまない。痛かったかね」
顔を顰める彼女の手から、悪戯ガムを外してやる。
「先程と同じように尋ねよう」
夏木 鹿子
指の挟まった部分がやや赤くなっている。
「はい」
越生 千夏
その指先を両手で包み、軽くさすりながら
「今度のことは、どうだね?また同じようなことをしてほしいかい」
夏木 鹿子
「いえ」首を振る。
越生 千夏
「私は、菓子の美味さを知ったキミに、これも菓子である、そして美味いからと言って、これを差し出した」
手で持った悪戯ガムに視線をやり、
「しかしその実、これはくだらない、相手を驚かせたり、或いは痛みを与えるための玩具だった」
「先刻、喜びというものを教えた私に、キミは二重に騙されたことになる」
「特に意味も無くだ」
「その仕打ちを理不尽に思う、その感情が怒りというものだ」
「なぜこんなことをするのか、と私に対して一瞬でも思ったのなら、それこそが、その感情だ」
夏木 鹿子
「騙された、理不尽……これが、怒りですか?」
「確かに自分は疑問に思いました」
越生 千夏
頷き、
「嫌なことをされた。嫌な気持ちにされた。それに対する疑問、それが怒りの源だよ」
「とはいえ」
「キミにはつまらないことをした。指先は怪我をしてはいないかい。痛かったろう。同様に痛みを覚えたであろう、キミのその心にも謝罪する。申し訳なかった」
指先をそっと包んだまま、目を伏せて詫びる。
夏木 鹿子
「……いつかやり返せる機会があったら、覚えていてください」にっこりと笑みを浮かべる。
越生 千夏
その顔と反応に、思わず驚いてしまう。

しかしすぐに、
「……わかった。覚えておこう」
答えて微笑んだ。
KP
再び夏木の全身がふわふわと光り輝き、目の前の光景が、殺風景な白い部屋へと戻っていく。
光が収まると、夏木は自分の胸に手を当てて頬を膨らませる。
夏木 鹿子
「これが、怒り?……しっかり記録しました。やり返したくなるものですね」
越生 千夏
「ああ、そうだな。あまり心地の良いものでは無いだろう」
夏木 鹿子
「ええ」
「一つお願いがあるのですが」
越生 千夏
「何だろうか」
夏木 鹿子
「お互いのことを名前で呼び合うことで親しく感じられるかと……駄目、でしょうか?」
越生 千夏
「無論、良いとも。私だってそうしているじゃぁないか。遠慮せず千夏と呼んでくれたまえ」
夏木 鹿子
「千夏、千夏……」
「私は千夏と呼びますね」笑顔を浮かべる。
夏木 鹿子
このコンビすごく夏だなぁ。
越生 千夏
合体したら修造になるな
または西川
越生 千夏
「うん。そうしてくれ。私は知らぬ間にキミのメンター役を押し付けられてしまったが、これで私とキミはこの奇妙な道程を共に行く道連れにして、友人というわけだね」
同様に微笑み、片手を差し出した。
握手は知ってるかな
夏木 鹿子
握手は……そうですね。?って顔で見てる。
「これは?」
越生 千夏
「握手だよ。仲間や友である者同士が行う行為だ。キミが私を友と思ってくれるなら、この手を握り返してほしい」
夏木 鹿子
「握手……」手を握り返す。
越生 千夏
「うん。これで私とキミは友人だな」
夏木 鹿子
「友人……」
越生 千夏
「もし、今キミの心に『喜び』に似たものがあるのなら、間違いなく。そしてそうであるなら、私もまた喜ばしく思う」
夏木 鹿子
「心がふわふわしてます。……なので、これは喜び、かと」
KP
ここで〈アイデア〉振ってください。
越生 千夏
1d100<=85 〈アイデア〉 (1D100<=85) > 88 > 失敗
おっと
KP
おっと!
では何も思い浮かばなかった!
越生 千夏
クリティカルチケットとか、無いかなw
KP
当卓ではクリチケは採用してませんね……(処理が大変そうなため)
越生 千夏
では仕方ない
次へ行こうか
KP
はぁい!
越生 千夏
あ、そうだ
KP
越生 千夏
次の扉を開ける前に、夏木に。
「鹿子クン」
夏木 鹿子
「はい」
越生 千夏
「次の部屋へと行く前に、伝えておきたいことがある」
夏木 鹿子
「なんでしょう?」
越生 千夏
「恐らく、いや、間違いなく、私はこれから訪れるいずれかの部屋で、キミにこの度の部屋のように嫌な思いをさせることになるだろう」
「人の心のありようを学ぶというなら、避けられぬものであろうからね」
「だから、ここで先に詫びておく」
夏木 鹿子
「いえ、私は平気です。……でも、こういうときなんて言えばいいんですかね……」
越生 千夏
「構わないよ。思うように言ってくれたまえ」
夏木 鹿子
「……そのように言われて喜びの感情はあるのに、表わすものがないので」
「この感情は……なんて伝えればいいんでしょうか」
越生 千夏
「今の私の言葉に、『喜び』を覚えてくれたというのなら」
「……それはきっと、『嬉しい』というものだ、と思う」
夏木 鹿子
「嬉しい……」
越生 千夏
「キミが友人と思ってくれている私が、キミのことを気遣い、悩んでいる。その自分の身を案じてくれている、ということに、人は嬉しさを覚えるものだからね」
「……こうしたことを、その当人が説明するというのは……その、少し気恥ずかしいものだけれど」
気恥ずかしげに頬を掻く。
「もし、違っていたら、すまない」
夏木 鹿子
くすり、と笑い。
「いえ、これが……嬉しいという感情ですか。私も千夏のことを嬉しい気持ちにさせたい、そう思いました」
越生 千夏
「ありがとう」
微笑み、
「もし、この先の出来事を経て、人になれたとして。その時にそのことを嬉しく思ってくれたのなら、きっと私もまた、嬉しいと思うことだろうね」
夏木 鹿子
「……あり、がとう」
「それは、どのような意味の言葉ですか?」
越生 千夏
「感謝を伝える言葉だよ。他人に何かをしてもらった時に、その喜びを与えてくれた相手へ、私はあなたのしてくれたことのおかげで、『嬉しいです』ということをこの言葉で表すんだ」
「私は、キミが私を気遣ってくれたことに、『嬉しさ』を感じたんだ。だから、ありがとう。なのだよ」
夏木 鹿子
「……ありがとう、千夏。これで、合ってますか?」このありがとうは説明くれてありがとう!のありがとう。
夏木 鹿子
ありがとうがゲシュタルト崩壊しそう。
越生 千夏
「ああ、バッチリだ」
友である夏木へ、少し砕けた口調でそう頷いた。
「そして、鹿子クン。最後に一つだけ」
夏木 鹿子
「はい」
越生 千夏
「キミがこの部屋で得た怒りという感情も、そしてこの先に得るであろう不快な感情も、それは人が人としてあるためのものなんだ。それらは、自分の心が折れてしまいそうな時、負けないように踏みとどまるための大切な力になってくれる。それがあるから、人は膝を折ることなく立っていられる」
「そのことを、忘れずにいてほしい」
夏木 鹿子
「……人が、人としてあるための大切な……力」
越生 千夏
「私は数奇な縁で、キミを人にするということになった。そして、すでにいくつかの人であるためのことを教えた。だから、私は必ずやキミを人としてあることができるように、及ばずながら力を尽くそうと思う」
「だから、そのことを忘れずに、負けないで頑張ってほしい。勝手なことを言うようで申し訳ないのだけれどね」
夏木 鹿子
「ありがとう、千夏」
「その言葉に、嬉しさや喜びを私は強く感じています」
越生 千夏
その言葉にうん、と頷き
「こちらこそありがとう」
微笑んだ。
「さて、では目出度く二つ目の感情をものとし、新たな旅路へと立ち向かわんとする我々に、立て札氏はどのような言葉を送ってくれるのかな?」
言って、立て札の裏側を見てみよう
KP
看板の裏側には、大きな殴り書きの文字で『お前のせいだ!人間が憎くて仕方ない!』と書かれている。
夏木 鹿子
それを止めなければ、興味深そうに一緒に見ている。
越生 千夏
「それほどに憎いのならば、直接顔を見せて喚いてくれれば良いものを」
「どうにも非生産的で困るね。鹿子クンも、こうした行きどころも益体もない書き込みは、あまり見ない方が良い。心の健康によろしくないからね」
と言って、次の部屋を目指しましょうかな
夏木 鹿子
「?、はい」

KP
次の部屋――真ん中の扉に入ろうとすると、
夏木 鹿子
「私はこの中央の扉に対しては解錠権限を一度しか使用できません。許可を求めます」と確認をしてくる。
越生 千夏
その言葉にふむ、と鼻を鳴らし、腕組み。
「なるほど。ここがゴールというわけか」
「人の感情を教えよと言い、最初の部屋は喜び、次は怒り。すると部屋は1つ多いな、と考えてはいたが、つまりはそういうことか」
「構わないよ、鹿子クン。ならばその部屋は後回しにしよう」
「一つ飛ばして、次の部屋だ」
夏木 鹿子
「はい」

KP
三つ目の部屋に入ると、自動的に背後の扉がシュンと閉まる。
中はそれなりの広さのある真っ白な空間だった。中央にポツンと看板がある。
越生 千夏
「もはや定番といった有様だな。どれ、今回は……?」
KP
「私はあなたのためなら耐えられる」と書かれている。
その文字を確認した瞬間、再び部屋の内装ががらりと変わる。
周囲の様子が暗くなり、夜へと変わっていく。
越生 千夏
「耐えられる……か。その言葉とこのシチュエーション。該当する感情は……」
言いながら、手に持ったままの冊子に目をやる。
KP
足元から水が溢れ出し始める。しばらく待つと、ポツリポツリと光が灯る。ろうそくだ。
一つ、二つ、十、二十と増えていき、川の流れと共にゆらりゆらりとどこかへ流れていく。
KP
〈知識〉どうぞ。
越生 千夏
1d100<=75 〈知識〉 (1D100<=75) > 3 > 成功
SP
KP
クリティカルなのでメモっておいてください!
越生 千夏
OK
KP
死者を弔う光景(灯籠流し)であることがわかる。これ以上出せる情報が無いので次の判定で+10の補正つけてください。
越生 千夏
やったぜ
「灯籠流し……か」
KP
冊子を確認すると、「6P…『哀』」が追加されている。
「初心者かんたん! 失敗しない『哀』の作り方」というタイトル。
「記録チップを入れた状態で『別れ』について語ってあげよう。これで哀は出来上がり。」
越生 千夏
「哀か……だろうな。これが最後にならず、幸いだったと思うべきか」
KP
〈幸運〉どうぞ。
越生 千夏
+10したら、100になるw
夏木 鹿子
あいも変わらず隣で冊子を覗き込んでいる。
KP
なら自動成功でいいかな。
越生 千夏
では自動成功イェーイ
KP
ページの端に「哀しみには慣れがある。慣れないこともあるけれど」と書かれていた。
夏木 鹿子
「哀しみ……。あまりいいものではない、ですかね?でも知りたいです」
越生 千夏
「慣れか。忘れるのではなく、慣れるというなら、不憫だな」
「そうだな。しかし、先刻私が言ったことを覚えているかい?」
かおこっち
夏木 鹿子
「人が人としてあるための力、ですかね?」
越生 千夏
「そうさ」
「鹿子クン。キミは死という概念を知っているかね?」
夏木 鹿子
「死……」首を振る。
越生 千夏
「まぁ、そうか」
「キミもだいぶん人間らしくなってきた」
「喜びを知り、怒りも知った。私に仕返しするぞ、と戯けても見せた。そして、私とキミは友になったね」
夏木 鹿子
「ええ」首を縦に振り頷く。
越生 千夏
「ありがとう。私もキミという友ができて、嬉しい」
頷き
「では、今度は少しネガティブな話をしよう」
夏木 鹿子
「はい」
越生 千夏
「ある日、私という存在がこの世の全てから消えてしまったら、どう思うだろうか。どう考えるだろうか」
夏木 鹿子
「……とても、とても寂しい。そう私は思います……」
越生 千夏
「その、胸に空いた虚が、きっと哀しみという感情だ」
夏木 鹿子
「……寂しいと思うことが、哀しみなのですか?」
「これも、人が人であるために必要な力……なのですか?」
越生 千夏
「寂しい、というものより更に規模の大きなものかもしれない」
「親しくあった物、者の喪失。もう二度とそれに触れたり出会うことはできないという喪失感。それが哀しみ
「もう、二度と。会うことはできなくなるんだ」
夏木 鹿子
この問答……辛いな……。私はそう思いました。
夏木 鹿子
「……二度と、会えない……」
越生 千夏
「二度と。」
おっとと
夏木 鹿子
可愛いよ~~~!!!
越生 千夏
「二度と。」
「世界中のどこを探したって、絶対に」
夏木 鹿子
「それは……とても嫌です……」
越生 千夏
「そう。埋めることのできない喪失感。それが、哀しみだ」
「キミは、今こう思っているかもしれないね」
「何故そんな、いっそ活力さえも挫いてしまいそうな、そんな感情が、人間としての力となるのか、と」
夏木 鹿子
「ええ、思いました……」
越生 千夏
自分が当たり前のように感じて処理していただけの感情を分析するの、楽しいぞ~
夏木 鹿子
ニキこれ生き生きとしてるなぁ、ってKPは思ってにこにこしてます。
越生 千夏
イキガイイ
夏木 鹿子
生き生きとしてるぶんだけ哀しみの感情に対してね、重く感じるんだ……。
日本語が迷子。
越生 千夏
「……では、今度は周りを見てみるとしようか」
夏木 鹿子
周囲を見まわす。
越生 千夏
「これは、灯籠流し、と言われる祭事……まぁ、儀式のようなものだ。日本では広島などで行われるものだ」
越生 千夏
その一つを手に取る。
夏木 鹿子
「儀式、ですか」
夏木 鹿子
見たこともある。綺麗だったけど掃除大変ってイメージ。
越生 千夏
でも、ネガティブなものも決してそれだけではない。
PLも本気でそう思うよ
現実的ィ!
夏木 鹿子
地元の人間の大半「綺麗だけど掃除大変そうだな」って認識だと思いますよ!?
越生 千夏
青森のねぶたもそうだな
越生 千夏
最後は海に流すからね
夏木 鹿子
ですよね……。
青森行ったことないな。
越生 千夏
それはもったいない
ねぶたは一見の価値ありだよ。
コロナが明けたら行くといい
越生 千夏
それには、ある人への想いなどが書かれているだろう。
それを、夏木に見せる
夏木 鹿子
「……これは?」灯篭に書かれている文面を読もうと試みる。
越生 千夏
「これは、故人へと宛てた、いわば手紙のようなものだ」
「つまり、亡くなった人への言葉だね」
夏木 鹿子
「……?そのようなことに、なんの意味があるのでしょう?」純粋な目で聞く。
夏木 鹿子
煽りじゃないよ!>表
純粋にね、遠い。
函館からならアクセスしやすいのかな……うーん。
そういえば今日のシンカリオン清洲リュウジ出たらしいですね。
越生 千夏
そうなんだ
夏木 鹿子
らしいですよ。
越生 千夏
「そう。亡くなった人、つまりもうこの世のどこにも存在していない人への手紙だ。読む者もいないというのに、何故このようなことをするんだ。キミがそう考えるのも当然だ」
夏木 鹿子
「亡くなった人のために送る言葉……届かない言葉に、何の意味があるのでしょう?」
越生 千夏
「それでも、人はこうして故人への想いをしたためる」
「それはきっと、自分の記憶の中の故人を偲ぶ……つまり、思い出し、想いを馳せる。そのためなんだ。……もちろん、こうするすべての人がそうである、とは言わないがね」
「その人が笑い、泣き、同じ時間を共有した、その想い出を偲ぶ」
「きっとその中には、その人から得た多くのものがあるのだろう」
「それを今一度己の中で改める。そうすることで、人はその人の分まで強く、しなやかに生きる心の力を得ることができる。私は、そういうものなのだ、と考えている」
夏木 鹿子
「……亡くなった人から貰った感情を、整理する。という認識であってるでしょうか?」
越生 千夏
「そうだな。整理して、己の中で再認識する、と考えてもいい」
「人はそれを、『故人が自分の心の中で生きている』と呼んだりすることもある」
「本当に、過去の人は良い言葉を考えた物だと思うよ。キミが、こうしたことを頭で考えることなく、心の中でそれを感じることができたのなら、きっとキミはまた一歩人に近づいたことになるのだろう」
「だからね、鹿子クン」
「哀しみは、デッドエンド、行き止まりじゃぁない」
「その哀しみを乗り越え、己の胎の内に飲み込み収めることができたのなら、それはきっと強い力になる。だから、哀しみもまた人間にとって大切なものなんだ。何より、その哀しみを知る人は、同じ哀しみを持つ人の痛みを知ることもできる」
「そうして、その人と繋がることができたのなら、キミはきっとその人と共に更につよくなれる。だから、哀しみを覚えても、そこで終わらずにその先にある強さを忘れないでいてほしい」
夏木 鹿子
「……哀しみは、あまり嬉しくない感情です。けれど強い力になる。……ええ、覚えました。これが、哀しみ……」
ちょっと寂しげに微笑みを浮かべる。
夏木 鹿子
なるほどなぁ……>表
ニキは交渉とか説明が上手い わかる。
越生 千夏
ただの理屈バカだけどな!
越生 千夏
「いつか、私がキミより先に命を終えた時、私がキミの中で生き続け、キミの力となることができるのなら、きっと私は嬉しいと思うだろう」
「キミがそんな人になってくれることを願うよ」
夏木 鹿子
「……ええ、判りました」悲しげな表情は変わらないままだ。
越生 千夏
「でも今は、私もキミも生きている。だから今は二人共にあれて嬉しい。……ネガティブな話はこれでおしまいにして、笑ってくれたまえよ」
夏木 鹿子
「そうですか……これが、哀しみ……」にこりとちょっとぎこちない笑顔を浮かべる。
KP
再び夏木の全身がふわふわと光り輝き、目の前の光景が、殺風景な白い部屋へと戻っていく。
光が収まると、夏木は自分の胸に手を当てて悲しげな顔をしていた。
夏木 鹿子
「これが、哀しみなの? ……そっか」
越生 千夏
頷き、肩に手をやり、そっと引き寄せる。
その額に己の額を押し当て
「……少し辛かったな。でも、哀しみのその先を知ったキミは、また一つ人としての強さを手に入れた。今はそれを喜ぼう。……元気を出して」
囁く。
夏木 鹿子
「うん……。でも、やっぱり哀しいものは哀しい。私はそう思う」越生さんの額の熱を感じながら、声を震わせる。
越生 千夏
「そりゃそうさ」
「だから、この記述は誤りだ」
冊子を床に捨てる。
「慣れることなんて、できるもんか」
「哀しみに対してできることは、乗り越えて得た強さで、その哀しみを背負って生きること。それだけだ」
夏木 鹿子
「……うん、うん……」頷くことしかできねぇ……。
「私も、そう思う」
越生 千夏
その言葉に、ふと小さく笑い
肩に置いた手で以て夏木の頬を優しく摘む。
「ほら、だいぶ人間らしくなってきた」
言ってくすくすと笑った。
夏木 鹿子
「……!」頬をつままれてちょっと恥ずかしそうにしている。
「痛い!」くすりと笑いながら。
越生 千夏
そんな友の様子が、なんとも愛しく可愛くて、ははは、と笑う。
「さぁ、こんな辛気臭い部屋からさっさと出よう。次はきっと良いことが待っているぞ」
そして、夏木の肩を掴んで強引に出口の方を向かせ、押してゆく。
その際に、冊子を拾うついでに、看板の後ろを改める。
KP
看板の裏側には、大きな殴り書きの文字で『恐ろしい! 人間め、よくもこんな惨いことを!』と書かれている。
夏木 鹿子
止めなければ一緒に見ようとしている。
越生 千夏
彼女にこれ以上のネガティブは余計だ。
だから、強引に回れ右させた彼女の背を押して、部屋から出るよ
夏木 鹿子
優しい……。
越生 千夏
残るは一部屋?
中央のを除いて
KP
ですね。
越生 千夏
OK

KP
四つ目の部屋に入ると、自動的に背後の扉がシュンと閉まる。
中はそれなりの広さのある真っ白な空間だった。中央にポツンと看板がある。
KP
いつもの光景。
越生 千夏
「鹿子、リラックスしなよ。きっと今度はいいことだ」

気がつけばクン付けは消えていた
夏木 鹿子
「……うん!」
KP
看板には、「私はあなたの笑顔が見たい」
と書かれている。
その文字を確認した瞬間、再び部屋の内装ががらりと変わる。
子ども向けの遊園地。
白いわたあめのような雲の浮かんだ、晴空が広がる。きゃっきゃという楽しげな騒ぎ声があちらこちらから聞こえてくる。
越生 千夏
「なるほど、これはわかりやすい」
「どれ、一応最後まで付き合ってやるか」
拾ってきた冊子を広げる。
KP
冊子を確認すると、「7P…『楽』」が追加されている。
「初心者かんたん! 失敗しない『楽』の作り方」というタイトル。
「記録チップを入れた状態で『仲良く遊ぼう』。これで楽は出来上がり。」
KP
〈幸運〉どうぞ。
越生 千夏
1d100<=90 〈幸運〉 (1D100<=90) > 36 > 成功
KP
BGM楽しげなやつにしとこ。
越生 千夏
でもちょっとノスタルジック
だがそれがいい
KP
ページの隅に「楽しい思い出は一生のもの。それを抱えてなら、大丈夫」と書かれていた。
夏木 鹿子
冊子を一緒に見て、
「今度は『楽しみ』なの?どんな感情なんだろう……?」
越生 千夏
「これはもう、アレだな。倣うより慣れろというやつだ」
遊園地の規模はそれなりですか?
KP
そうですね。シナリオに明記は無いんですけどたぶんそれなりにはあると思います。
KP
としまえんぐらいかなとは思うけど、としまえんにそもそも行ったことが無かった。
越生 千夏
アトラクションは、一通りあるくらい、と
KP
ええ。
ディズニークラスではない、地方都市の遊園地って感じの規模かと。
越生 千夏
OK
「よーし」
腕組み。
わかりやすい
「鹿子。構わんから、どれでも好みのものを選ぶといい。片っ端から文字通り『楽』しませてもらおう」
夏木 鹿子
「千夏のおすすめは?」
夏木 鹿子
私はジェットコースターとコーヒーカップ乗りました。参考までに……。
越生 千夏
「そうだな、回転木馬とか、コーヒーカップ、射的なんかどうだ?」
と言った後で
「……あそこと」
天高くレールが駆け巡る乗り物。
「……あそこ」
いかにもおどろおどろしいデザインの屋敷。
夏木 鹿子
「千夏のおすすめなら間違いないと思うから……行ってみる?」
越生 千夏
「あそこだけは、絶対!ダメだからな!」
これまでのクールな様子から一転して、慌てて冷や汗を浮かべた必死の形相で伝える。
夏木 鹿子
「……駄目なの?なんで?」
「楽しそうだからちょっと行ってみたいなぁ」小首を傾げて、ダメ?と可愛らしく聞く。
越生 千夏
「……鹿子がどーしても、と言うなら、構わんが。……いいか?どーしても、だったら、だぞ!」
必死な顔で。
その様子を面白く思い、また怒の部屋での仕返しをする、という意味で選んでもいい
夏木 鹿子
じゃあジェットコースター乗ります。
「行こ、千夏!」手を取って天高くそびえる乗り物に向かう。
越生 千夏
「どうしてだよぉぉぉお!?」
藤原竜也めいた叫びと共に、鹿子に引きずられてゆく。
夏木 鹿子

でもまぁKPもジェットコースターとお化け屋敷嫌いだから気持ちはわかるよ千夏ちゃん……。
越生 千夏
ちなみに中の人はどっちも大好物
夏木 鹿子
苦手なもの、あるよね……わかる……。
夏木 鹿子
ずーるずーると引きずって、乗り込む。
越生 千夏
「あああああ、なんでこんなことに……」
とりあえずメガネを襟元に入れ、顔面蒼白で固定バーにしがみついている。
夏木 鹿子
楽しそうなんで恐怖に耐えれるか<POW*3>してみましょうか!
越生 千夏
顔こっちか
もう等倍でいいよw
夏木 鹿子
www
そんなドMなwww
越生 千夏
1d100<=18 ジェットコースター (1D100<=18) > 97 > 失敗
夏木 鹿子
二人ともPOWカンストなんだな……。
越生 千夏
致命的に効いたw
夏木 鹿子
CCB<=18 POW (1D100<=18) > 28 > 失敗
越生 千夏
鹿子は3倍でいいんじゃない?w
鹿子には楽しんで欲しいぞ、俺w
夏木 鹿子
振りなおします(真顔)
CCB<=(18*3) POW (1D100<=54) > 47 > 成功
「わー!!!」楽しい!!!
「すごい、すごいね!千夏!」
越生 千夏
「んんんィぃぃぃぃぃ……」
食いしばった歯の間から、珍妙な唸りが漏れる。
その表情は、奇しくも強ばった笑みの形
それを鹿子は、千夏も楽しんでいる、と捉えてもよい
夏木 鹿子
「千夏も嬉しい?よかった!」
越生 千夏
裸眼のボヤけた視界の中で、予測もつかず左右に乱暴に振り回されるのは、相当応えるに違いない
その彼女に、鹿子が楽しいなら良かった、と思える一欠片の余裕が残されていたかどうか。
夏木 鹿子
何も知らずにきゃっきゃと無邪気に笑う。
「きゃーーー!」けらけらと笑う。
越生 千夏
もう楽しさマスターしてるw
夏木 鹿子
マスターしてたなぁ。
越生 千夏
そして、次はあっち!とホラーハウスに連れて行かれるんだ、きっとそうだ
夏木 鹿子
(おもいっきり楽しいって言っちゃったなぁフェイス)
一部変えてもいいですか?
越生 千夏
感情とは自然に心の内から湧き出でるもの
だから問題ない
はいw
夏木 鹿子
変えた!!!
夏木 鹿子
「次はあっちに行こう!」ずるずるとホラーハウスのほうへと引っ張る。
越生 千夏
「な、なぁ鹿子……」
夏木 鹿子
「?」
越生 千夏
「お願いがあるんだが……」
夏木 鹿子
「なに?」にこにこと笑みを浮かべる。
越生 千夏
「私と、その……手を繋いでて」
「でないと」
「たぶんだけど、私、おしっこ漏らす」
夏木 鹿子
「あー……。それはちょっと、うん」
越生 千夏
鹿子の楽しさのために、ホラーハウスに同行することは、許容しよう。
しかしこれだけは譲れない。
夏木 鹿子
複雑そうな顔を浮かべ、「うん、いいよ」と手を繋ぐ。
越生 千夏
「うん……頼む」
夏木 鹿子
ずるずると引きずられ、ホラーハウスへ。
KP
またPOW判定しましょう。面白いので。
越生 千夏
1d100<=18 おしっこがまん (1D100<=18) > 38 > 失敗
KP
あ、いうの忘れてた!さっきのファンブルメモっておいてください。一応。
夏木 鹿子
CCB<=(18*3) POW (1D100<=54) > 29 > 成功
よしよし。
越生 千夏
音がする度、何かが暗がりから現れる度、猿叫の如き奇声を発する千夏の横で、鹿子は楽しめただろうか。
しかしそうした心配をする余裕が彼女にあったかは不明だ
夏木 鹿子
楽しそうに先へ先へと進む。良くできた人形や空間だとでも思ってるのかもしれない。
「すごい!」
越生 千夏
「キィぃぇぇェェエ!」
夏木 鹿子
「千夏?どうかしたの?」手を握って楽しそうにずんずん進む。
越生 千夏
「待って、待って鹿子……腰、腰が……うぇぇん」
鼻水と涙を垂らしながら、しかしやはりその表情は笑みの形に強ばっている。
必死に鹿子の手、というよりもはや腕にコアラめいてしがみつきながら進む
夏木 鹿子
千夏ちゃんの気持ちのほうがわかるよKP……。
越生 千夏
俺だったら意地悪して置いてってしまうなw
夏木 鹿子
「……?どうしてそんな面白いことに……?」しがみつかれて困惑している。
越生 千夏
「おばけこわいの……」
夏木 鹿子
何言っても煽ってるようにしか見えないこの女。
夏木 鹿子
「怖いの……?」
「よくできててすごくない?私、感動するな」
越生 千夏
暗闇で必死にこくこくと頷くが、オーバフローした恐怖に「ふへへ」と聞こえる笑い声に、千夏も楽しんでいる、と錯覚してもよい
夏木 鹿子
「良くできてるよね、さっ。もうすぐ出口だから進もう?」再度手を取って進む。
越生 千夏
「もう、どうにでもして……」
夏木 鹿子
置いてかないよ~~~!
ずるずると半分引っ張る形で手を繋いで進む。
越生 千夏
そして、ホラーハウスのお約束、出口間近で安心したところを襲う1番最後の〆のドッキリで、本日最大の絶叫が聞こえたことだろう。
夏木 鹿子
「!?」さすがに吃驚する。
「千夏!?」
越生 千夏
「だいじょうぶ……いや、ある意味だいじょばないけど、もう、過ぎたことだから……」
よろよろと出口から歩み出て、ベンチの背もたれに手をつき、はーはーと荒い息をつく。
夏木 鹿子
「……千夏の珍しい顔が見れた……。ううん、これは楽しいってこと……なのかなぁ?」
越生 千夏
「キミがそう思ってくれるなら、きっと、そうだよ……たぶん」
「実は」
夏木 鹿子
「うん、なあに?」
越生 千夏
「私も、その……少しだけ楽しかった」
夏木 鹿子
「本当?」
越生 千夏
「鹿子と一緒じゃなかったら、きっと私はこの先ずっとジェットコースターもホラーハウスも入ることはなかっただろう」
「そんな初めての経験が、鹿子と一緒にできたことは……うん。すごく楽しかったな」
夏木 鹿子
「私も、千夏に楽しいを教えて貰えて嬉しい!すごく!」
KP
その瞬間、夏木の全身がふわふわと光り輝き、目の前の光景が殺風景な白い部屋へと戻っていく。
光が収まると、夏木は自分の胸に手を当てて幸せそうに笑う。
夏木 鹿子
「千夏と居るのは楽しいよ、とても!」幸せそうだけれど、どこか影のある笑みを浮かべる。
越生 千夏
「それは良かった。……うん?どうした?」
KP
〈心理学〉します?する場合はこちらで振ります。
越生 千夏
お願いします
判定値は70です
KP
sCCB<=70 〈心理学〉 (1D100<=70) > 18 > 成功
KP
見えてない?大丈夫?
越生 千夏
だいじょうぶだよ
KP
では、彼女が何か葛藤しているように見える。
越生 千夏
「……鹿子。どうした?何か思うところがあるなら、聞かせてくれないか」
夏木 鹿子
「……ううん、なんでもないよ。ただ、楽しいなって」
「そう思っただけだから、大丈夫だよ」
越生 千夏
「そう、か」
夏木 鹿子
この人の情緒春日より三上寄りだな。私はそう思いました。
越生 千夏
ほう
越生 千夏
「鹿子。私はもう、紛れもなくキミを友人だと思ってる」
夏木 鹿子
「……うん、嬉しい」
越生 千夏
「話せないこと、話したくないことならそれでも構わないが、もし辛いことがあるなら、何でも話してくれよ?」
夏木 鹿子
「うん……。うん、わかったよ。千夏」
越生 千夏
「ああ。遠慮なんて不要だからな」
言いながら、立て札の後ろを改めよう。
KP
看板の裏側には、大きな殴り書きの文字で『お前のせいだ!自分が良ければそれで良いとでも?人間はいつも身勝手!』と書かれている。
夏木 鹿子
それを止めなければ、一緒に看板の後ろを見ようとする。
越生 千夏
それを止めようとはしない。
「人間は身勝手、か……」
夏木 鹿子
看板の裏側の文字を見て眉をひそめて、ふるふると首を横に振る。
「私は、千夏が身勝手だとは思わないよ?」
越生 千夏
「そうかい?」
夏木 鹿子
「うん。本当に身勝手な人はこんなに様々なものを教えてくれないと思う」
越生 千夏
「だが、そうすると同時に、私は鹿子に『人間としての苦しみ』も教えることになってしまったのではないか」
「なんとなく、これを見て、そんな風に思ってしまった」
夏木 鹿子
「だから……これも嬉しいって喜びなのかな。一緒に居れて楽しいよ。千夏!」
越生 千夏
「ありがとう、鹿子」
夏木 鹿子
「ううん、それも人間としての大切な力だって教えてくれたから。私は大丈夫」
越生 千夏
その言葉が素直に嬉しくて、思わず目を細めた。
「私も、鹿子と出会えて、本当に嬉しい」
「今、この言葉を見て、少し考えてしまったんだ」
「もしかしたら過去に同じようにこの空間で心を与えられた、キミのような存在がいて」
「しかし、その彼、あるいは彼女は、同時に人間としての苦しみに、その身を焼かれてしまったのではないか、と」
夏木 鹿子
「……そうなの?……そっか」
「残りは真ん中の部屋だけだよ。行こう?」
越生 千夏
「うん……」
「鹿子」
夏木 鹿子
「うん?」
越生 千夏
「私は、本当にキミという友人に出会えたことが、大して長くも生きてはいない人生だが、その中でとびきりの幸せだと思ってる」
「キミは、紛れもなく私の友……親友だ」
夏木 鹿子
ふっと柔らかく微笑み、
「ありがとう、千夏」と口に出して言う。
越生 千夏
「だから、キミが悩んだり苦しい時は、きっと私がキミの心を支える力になる。だから、一人で苦しむようなことだけは、しないでくれ」
なんとなく、目と鼻の奥がじわりと熱くなるような感覚を覚えつつ、本心を告げた。
夏木 鹿子
「……うん、ありがとう。でも私、大丈夫だから。ね?」
越生 千夏
「……うん」
夏木 鹿子
「行こうか、次の部屋」
越生 千夏
「うん。でも、その前に」
「……鹿子、キミの下着の予備があったら、分けてくれないか?」
夏木 鹿子
「……あ」
〈幸運〉どうぞ。
越生 千夏
1d100<=90 〈幸運〉 (1D100<=90) > 52 > 成功
夏木 鹿子
「うん、いいよ。使って?」
下着をそっと出しだす。
越生 千夏
「ちちち違うからな!?ちょっとだけだからな!?だからパンツだけで大丈夫なんだからな!?」
夏木 鹿子
ここの幸運は予備の下着があるか否かの幸運でした。
越生 千夏
危なかった
夏木 鹿子
(シナリオに関係ないのでゲロる)
夏木 鹿子
「大丈夫だよ。見ないから」視線を逸らす。
「むしろ目を覆うから」両手で目を覆う。
「安心して、ね?」
越生 千夏
「……こんな友ですまん」
目隠しの向こうで、かすかな衣擦れの音をさせてから、鹿子に見えないところにぺしょ、と何かを投げ捨てて
「よし、いいぞ。行こう」
夏木 鹿子
「うん!」
越生 千夏
良いシーンなのにどーでもいいイベント入れてしまった
KP
www流石にその発想は無かったんで!
面白いですね!
越生 千夏
おしっこがまんミスったんで……
KP
おう……。
KP
元の部屋に戻ったあなたは、部屋の様子が違っていることに気付く。
越生 千夏
おや
どんな具合に?
KP
五つの扉がある白い部屋だったそこは、真ん中の一つの扉とアーチ型の入り口を残し、残りは壁一面に本が埋めこまれている部屋へと変わっていた。
再度、冊子が光る。
越生 千夏
「ここでも追加されるのか」
どれどれ、と冊子を開く
KP
「4P…『愛』」が追加されている。
「初心者かんたん! 失敗しない『愛』の作り方」というタイトル。
「もうナカミは出来上がっているよ! それでも加えたいのなら、記録チップを入れた状態で『愛を伝えて』。これで愛は出来上がり。でも、どんな上手な蛇の絵を描いても、足を生やしては台無し。」
越生 千夏
「今度は『愛』と来たか……いよいよ難しいな」
夏木 鹿子
「……愛って、蛇足なの?」
一緒に覗き込んで、不安そうに尋ねる。
越生 千夏
「難しい言葉を知っているね」
蛇足、という概念はおそらく人ならではのものだろう、と考えていたので、その言葉が鹿子からサラリと出てきたことに少し驚いた。
「いや……」
そうか、キミはもうすっかり人だものな。
ならば、このことについても、知っておかなくては。
夏木 鹿子
えも
越生 千夏
へへへ
越生 千夏
「蛇足……なんかではないと思うよ。しかし、愛、愛か……」
少し難しげな表情で、考える。
夏木 鹿子
「……愛について、私は気になるよ?とても」
越生 千夏
「うん、そうだな……」
「少し、私の話をしてもいいかな?」
夏木 鹿子
「うん、いいよ」
越生 千夏
「その……実のところ、私は『愛』というものを、明確に覚えたことがないんだ」
夏木 鹿子
蛇足ではない、の一言を聞くと夏木は微笑みを浮かべる。
越生 千夏
「両親は、まぁ二人とも健在ではあるのだが……。どちらも道場や流派の維持に努めていてね」
夏木 鹿子
聞きの姿勢よ。
越生 千夏
「いわゆる、一般的な家庭であるような、やれどこそこの遊園地に連れて行ってもらった、であるとか、そういったことは……記憶の中ではほとんど無い」
「母はいつも父と共にいて、ほとんど話すことは無いし、父と私とのコミュニケーションは、ほぼ武道によるものばかりだ」
「それでも、ここまで育ててはくれているのだから、それに愛を感じないのは、私がまだ若いせいなのかもしれない」
「親子の情、愛、という点については、こんなところで……。あとは、そう、恋愛という点についても……」
夏木 鹿子
「ついても?」
越生 千夏
「……うん、きっかけというのが無くてね。そういうのも、抱いたことがない……ように思う」
ちょっともじもじとしながら、つぶやく。
夏木 鹿子
「ふふ、千夏はかわいいから大丈夫。すぐにいい人が見つかるよ」抱きしめる。
越生 千夏
思わぬ行動に、うわ、と慌てた声をあげる。
夏木 鹿子
「?」
越生 千夏
「いや、す、すまない」
夏木 鹿子
「……嫌だった?ごめんね?」
越生 千夏
「違う違う、そうじゃない!」
慌てて否定
「その、笑わないで聞いてほしいんだが」
夏木 鹿子
「うん、聞くよ?」
越生 千夏
「私が、これまでにそうした経験が無かった、と話したのはその通りなのだが」
「その、なんというか……」
「ここまで、鹿子といろいろなところを渡り歩いてきて」
夏木 鹿子
「うん」
越生 千夏
「すごく、楽しかったんだ」
「思えば、こうして無邪気に色々と楽しむのは、初めてで」
「そうした中で、鹿子がだんだんと人らしく成長してゆくのを見ていて……」
「何だろう、鹿子のことがすごく気になるようになってしまった」
「鹿子が私に悪戯されて困ったり、遊園地で鹿子が楽しそうにしているのを見ていると、私も嬉しいんだ」
夏木 鹿子
「……?」きょとん、という顔をしている。
越生 千夏
「それが、愛おしいという気持ちなのか、どうなのか……」
「いや、変な意味ではないよ?私も鹿子も女性だし、そういうのとは違うんじゃないかとは、その……思うのだけど」
「でも、今私は鹿子のためになら、何でも頑張ってしてあげたいと思っている」
夏木 鹿子
「……なるほど?」
越生 千夏
「もしこれが、これもまた一つの愛なのだ、と言えるのならば、きっと、そういうことなのではないかと思う」
「そして、これはきっと……いや、決して蛇足なものなどではない、と思う。思いたいと思う……」
夏木 鹿子
「……安心した、愛って蛇足じゃないんだね」背中に回した腕を離す。
越生 千夏
「だから、ええと……」
段々と支離滅裂になってくる自分の言葉に、それを無理矢理にまとめようと試みても、やはりうまくまとまらなくて、言葉が詰まる。
「うん……多分」
夏木 鹿子
「ゆっくりでいいよ?千夏の言葉で聞きたいから」
越生 千夏
その言葉に、虚を突かれたように、今度は自分がきょとん、としてから
「うん」
と一つ頷き
「大好きだよ、鹿子。私はキミを大切に思っている」
「これが、愛である、と鹿子に教えてあげられるのなら、良いのだけれど」
夏木 鹿子
「……ありがとう、千夏」
「私も、千夏のことを大切に思ってるよ」
KP
あ、一区切りついたら〈図書館〉おねがいします。
表の雰囲気壊したくないので雑談で!
越生 千夏
その言葉に、一瞬固まってから
「ウヒィぃぃぃぃ」
夏木 鹿子
「千夏……?」
越生 千夏
真っ赤になって髪をぐしゃぐしゃとかき混ぜながら俯いて、顔を覆う。
「……嬉しいけど、すっごく恥ずかしい」
夏木 鹿子
「ふふ、それは私もだよ」くすくすと笑う。
越生 千夏
「うう……私がこんなんなってるのは、ここだけの秘密にしといてくれな……?」
真っ赤な顔を必死に隠しながら、指の間からのぞかせた潤んだ瞳で懇願する。
夏木 鹿子
「えー……どうしよっかなぁ~?」
「ふふ」
夏木 鹿子
www
やったぁ
越生 千夏
「頼むよぅ、鹿子~」

そんなこんなしつつ、落ち着いたところで〈図書館〉した、って感じでいいですか?
夏木 鹿子
はーい!
越生 千夏
1d100<=75 〈図書館〉 (1D100<=75) > 76 > 失敗
惜しい
夏木 鹿子
おしい!!!
1d2 (1D2) > 1
越生 千夏
これ致命的なやつじゃないだろうな……
ロボット
KP
ロボットの本と、心の本の2つの本を見つけますね。
貼っていきますね。
越生 千夏
お願いします
アイザックアシモフとか?
KP
●ロボットの本
『ロボット工学三原則とは、SF作家アイザック・アシモフのSF小説において、ロボットが従うべきとして示された原則である。「人間への安全性、命令への服従、自己防衛」を目的とする3つの原則から成る。
 第一条 ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
 第二条 ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。
 第三条 ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。
  __2058年の「ロボット工学ハンドブック」、『われはロボット』より。』
するどいなぁ、アシモフですね。
越生 千夏
ロボットといえば、ね
KP
ロボットの本の表紙裏に書き込まれた文字
『ロボットにとっての幸せとはなんだろう。人のように人と共に生きることだろうか? それとも、自身が作られた理由である目的を正しく果たすことだろうか? こんなことを考えても、ロボットに心などないのだから、無意味かもしれないが』
越生 千夏
「懐かしいな。小さい頃に読んだっけ」
手に取り、パラパラとめくる。
KP
〈目星〉どうぞ。
越生 千夏
1d100<=75 〈目星〉 (1D100<=75) > 49 > 成功
よし
KP
えらえら!
別の本の広告が挟まっているのに目をとめた。
マルティン・ハイデッガー「存在と時間」
「ドイツの哲学者マルティン・ハイデッガーの主著「存在と時間」を徹底解説! 20世紀最高の哲学書をあなたの手元に。
 ”__人間は自らの死を自覚することで人間になる。”」
越生 千夏
「―――なるほど。われはロボット、の間にこの広告とは、皮肉が聞いている」
「しかしそれなら、第3条で自己保存をプログラムされたロボットもまた、人間であると言えるような気もするな」
「第一条、第二条だって、人の社会もそうは変わるものではないし、もしかしたらロボットと人間の違いなんて、些細なものなのかもしれないな」
KP
ロボット三原則、一条と二条覚えてるのに三条忘れちゃう。
越生 千夏
わかる
夏木 鹿子
「そういうもの、なんだね……」勉強になるなぁ。
越生 千夏
素直に聞いている鹿子に、小さく笑い
「それも、私個人の意見でしかないよ。鹿子も自分だったらどう考えるか、考えてみると、もっと色々な見方ができてきっと面白いよ」
心の本はどんな内容?
KP
●心の本
『喜怒哀楽とは
 喜び、怒り、悲しみ、楽しみといった人間感情のこと。
 五情では「喜 (よろこび)、怒 (いかり)、哀 (かなしみ)、楽 (たのしみ)、怨(うらみ)」の五つ、七情では「喜、怒、哀、楽、愛、悪、欲」の七つとされる。 』
このような内容ですね。
夏木 鹿子
「感情って、色々あるんだね……」
越生 千夏
「なるほど、五情と七情か」
「私としては、七情の方がより人間らしい気がするな」
夏木 鹿子
五情は知ってたけど七情は知らなかった。
越生 千夏
仏教と礼記だね
夏木 鹿子
礼記は今日初めて知った。
やっぱり仏教のほうが馴染みあるのかな……。
越生 千夏
仏教って、文字化されてることは大抵シンプルなんだよね
夏木 鹿子
通ってた学校の校訓が報恩感謝だったんですけど、あれも仏教だったんだな、と。
越生 千夏
なるほど
日蓮正宗かな
夏木 鹿子
たぶんそう?
あとあれなんすよ、幼稚園も仏教系だったし。
越生 千夏
ほほう
俺宗教系の学校は通ったことないから、面白いな
KP
いや、別に学校は宗教!って感じではなかったです。
幼稚園は思いっきり数珠とか渡されたので明確に仏教系。
越生 千夏
「怨みは、一つの感情として単純に分類できるようなものじゃないものな」
夏木 鹿子
「複雑な感情……ってこと?」
越生 千夏
深めに頷く
「怨みというのは、他の様ざまな感情があってこそ生まれるものなんじゃないか、って私は思うな」
「他のプラスの感情が、たとえば裏切られたりであるとか」
「理不尽な怒りをぶつけられるであるとか」
「そうしたことで生まれるものであって、つまりはその裏には、プラスの感情の裏側や、哀や怒があって、怨みといったことが形成されるんじゃないか、とね」
夏木 鹿子
「なるほど……」
越生 千夏
「これも、私個人の意見だよ。ここから出られて、今度落ち着いたら、鹿子の見解も聞いてみたいな」
夏木 鹿子
「うん……それまでに色々勉強しておくね」
淡い笑顔を浮かべる。
越生 千夏
「ああ、楽しみにしてる」
「さて……ここには他にもいろいろな蔵書がありそうだが、それは後に楽しむとしようか」
図書館失敗したからね!
夏木 鹿子
ですね!
越生 千夏
「残すは一つの扉だが……」
そちらへと目をやる。
「やはり、最後に残るべくして残ったもの、ということなのだろうな」
もともと喜怒哀楽の扉があったあたりをぐるりと見渡して。
夏木 鹿子
「最後の扉、開錠する?」
越生 千夏
「そうだな、できるかい?」
夏木 鹿子
ちょっとためらったように、
「私、この扉は一度しか開けられないんだけど……。それでもいい?」と尋ねる。
越生 千夏
「ふむ」
「潜った後、扉が消えて戻って来られなくなるとか、そういった可能性もあるということかい」
夏木 鹿子
「……うん、まぁ」
越生 千夏
鹿子に〈心理学〉できないかなw
夏木 鹿子
できるよ!
越生 千夏
解錠するのを、嫌がってるとか
よし
1d100<=70 〈心理学〉 (1D100<=70) > 43 > 成功
どないや
夏木 鹿子
あ、こっちが振る!
越生 千夏
あ、そうか
お願い
夏木 鹿子
〈心理学〉〈ナビゲーター〉はKPが振る技能なんだ……済まない。
sCCB<=70 〈心理学〉 (1D100<=70) > 49 > 成功
では、先に進もうとする決意が強いと感じるだろう。
越生 千夏
決意か
夏木 鹿子
決意。
越生 千夏
それは、悲壮感あったりとかしますかね
夏木 鹿子
そこまでは読み取れないかな。
クリティカルだったら読み取れてたかも。
越生 千夏
ふーむ
では
夏木 鹿子
はい。
越生 千夏
「鹿子」
夏木 鹿子
「……なぁに?」
越生 千夏
「ひよっとして、キミは、この扉を開けたくないんじゃぁないのか?」
ズバリ聞いてしまおう
「もし嫌なら、そう言ってくれ」
「理由は……キミの生まれを思えば、口にすることは難しいのかも知れないね」
「だから、私は大切な存在であるキミにこう言うよ」
「キミがこの先に進むのがイヤだと言うなら、無理をしなくていい。他の道を当たろう」
夏木 鹿子
「ううん、大丈夫だよ。この道しかないから先に進もう?」
越生 千夏
「……」
「そうか」
夏木 鹿子
「……うん、これが私の幸せだから」
越生 千夏
その言葉に少し眉を顰めるけど
KP
少し躊躇うように、扉に手をかざす。
越生 千夏
鹿子は開けちゃうかな?
KP
扉が開くと、あなたの手を取って夏木は扉をくぐる。
越生 千夏
その行動に、あ、と小さく漏らすけれど、扉を潜ってしまうな
KP
扉が開くと、その先は暗く長い不気味な通路だった。足元すら見えない闇だ。
だが、夏木の目には何も変わりなく見えているようで、ずんずんと進んでいってしまう。
越生 千夏
それはついて行ける?
あ、手を引いてもらってるのか
KP
DEX*5にそうだな、手をつないでるからはぐれないか+10でどうぞ。
13*5+10って感じで。
越生 千夏
ほい
1d100<=75 (1D100<=75) > 85 > 失敗
うーんw
KP
では一瞬手が離れた。
越生 千夏
「っ」
KP
しかし、夏木が即座に振り返り、
夏木 鹿子
「人間には見えないの?……じゃあ、また手を繋ごう」と手を再び握る。
その手からは、まるで人間のような暖かさと安心感を覚える。
越生 千夏
「……頼むよぅ……私が暗いのが苦手なの、知ってるだろ?」
慌ててその手に縋り付いて、その暖かさに安心して強く握る。
闇の中に不気味な声が聞こえる。
KP
ノイズや雑音混じりだが、全て夏木の声ではないか?と気づく。
越生 千夏
「……鹿子?」
不安げに繋いだ手の先に声をかける
夏木 鹿子
「……なんでもないよ」
越生 千夏
「なんでもない、って……」
KP
〈心理学〉あるいは〈目星〉-20ができますね。
越生 千夏
それは〈心理学〉でお願いします
KP
sCCB<=70 〈心理学〉 (1D100<=70) > 76 > 失敗
どうして……。
越生 千夏
なんだろう
KP
よく判らなかった!
越生 千夏
おのれw
KP
〈目星〉、どうぞ……。ごめんね……。
越生 千夏
1d100<=55 〈目星〉 (1D100<=55) > 5 > 成功
スペシャルでは
KP
お、クリティカルだ。
成長できますね。
本当は夏木にもこの声が聞こえていて、けれど無視をしているようだ、何かを堪えているようだと感じる。
越生 千夏
「鹿子……」
呼びかけるけれど、そのまま手を引かれて歩く
KP
通路を進むと、怨嗟の声が遠のいていく。ふと、夏木が足を止めると同時に、あなたの視界が白く染まった。
しばらく瞬きをすれば突然、頭上から強い光が差し込んだせいで視界が染まっていたのだと分かるだろう。
越生 千夏
「う」
眩む目に顔を顰め、やがて恐る恐ると目を開く。
KP
そこは四方をレンガの塀に囲まれた空間だった。20m以上はあるであろう高い塀のさらに上、頭上には真っ青な空が広がっている。
地面は湿った土で出来ており、雑草や見知らぬ花がところどころに咲いている。美しく、素朴な草原だ。振り返っても出入り口は見当たらない。
〈目星〉どうぞ。
越生 千夏
やっぱり閉じ込められたw
1d100<=75 〈目星〉 (1D100<=75) > 74 > 成功
あぶね
KP
一箇所、あなたは塀の下の方がキラリと反射したことに気付く。
越生 千夏
すぐ近く?
KP
そうですね、すぐ近くです。
越生 千夏
では、そちらに目をこらす
KP
それは両開きのガラス扉だった。
力を込めれば開くことができるだろう。開くと、人が立ったまま入ることのできる大きさのウロになっている。
内部はコンクリートで出来ており、煤がついているのが分かるだろう。下にはレールが付いているが、それに引っ掛ける何かはない。
〈知識〉どうぞ。
越生 千夏
1d100<=75 〈知識〉 (1D100<=75) > 82 > 失敗
ぬぬぬ
KP
うーん……。
ではあなたの知識に引っかからなかったのだろう、なにもわからなかった。
越生 千夏
「これは……何だ?エレベーターか何かか」
KP
ちなみにニキはなんだと思ってます?これ。
(ただ聞きたいだけ)
越生 千夏
うーん
焼却炉?
でも煙突とかはないのか
KP
お、じゃあ空とかにも〈目星〉してみます?
越生 千夏
そもそもガラス張りってことはないか>焼却炉
しますします
KP
表でどうぞ~。
越生 千夏
1d100<=75 〈目星〉 (1D100<=75) > 13 > 成功
KP
ふと空を見上げると、煙突のようなものがあることに気づく。
越生 千夏
煙突あるのか~
「いや……焼却炉か?」
煙突を見上げて言う。
本燃やすのか
KP
あなたはふと冊子のページが増えたような気がして、冊子に目を落とす。
越生 千夏
思った先の本に、目を落とす。
KP
見ると、表紙の文字が変わっていることに気づく。
表紙「初心者かんたん! 失敗しない『鍵』の作り方」
冊子を確認すると、「9P…『鍵』」が追加されている。
越生 千夏
鍵か
KP
「ここまで上手に作れていれば、もう完成。
名前はとても大切なもの。あなたの声で名前を呼んで、「おやすみ」をしてあげて。これで鍵は出来上がり。」
越生 千夏
んん?
他に手順とかは書いてない?
KP
ないですね。
あなたが戸惑っていると、夏木はジッと火葬炉を見ながら、
越生 千夏
待て、火葬なの?
KP
^^
越生 千夏
うううううん
KP
(私は泣きながら同僚のそっくりさんの焼却RTAをしましたのプラカード)
越生 千夏
ああ、本当にそう言うことなのか
夏木 鹿子
「……ねぇ、これも教えてくれる?」と微笑みを浮かべた。
越生 千夏
「……鹿子」
夏木 鹿子
「なに?」
越生 千夏
「キミは、知っている……いや」
少しだけ、怒った様に
「知っていたんだな。これが、ここにあることを。そして、たった今加筆された、この手順も!」
夏木 鹿子
「……」にこにこと笑って、何も言わない。
越生 千夏
「何故、言ってくれなかった……いや、それが出来なかったんだね」
手をとる
「……戻ろう。こんな悪ふざけに、付き合ってやる必要なんてない!胸が悪くなる。なんて悪趣味なんだ」
歯を剥き出すようにして、吠える。
夏木 鹿子
「……ありがとう、千夏。私は千夏に作ってもらえたから、きっと、上手に眠れるよ」
夏木 鹿子
ここで悪趣味とかいう単語が出るの、KPはすごく好き。
私はここはもう罪悪感でいっぱいだった。
越生 千夏
悪趣味すぎる
誰だここ作ったやつ
夏木 鹿子
ほんとにな。
どうせ殺すことから逃げられないのだったらもう一思いに、って気持ち。
KPさんには焼却RTAって言われた。
越生 千夏
「莫迦なことを言うなよ、鹿子!それは、キミが死んでしまうということなんだぞ!生まれが機械だろうが何だろうが、関係ない!そんなものに付き合う必要なんて無い!」
鹿子の両肩を掴んで吠える
夏木 鹿子
「人間は、生まれることに理由も目的もないかもしれないけど、私達にはそれがある。私の生まれた理由は、初めからここで死ぬことだった。私の生きる目的は、初めからここで死ぬことだった。それだけのことだよ」
越生 千夏
「それは……それは、かつてのキミだろう!」
「キミは、人の持つ心の力の全てを知った。もう人間だ!さっきの通路で聞こえた声、あれはキミの声なんだろう!?怖い、恐ろしいと感じている……。それなのに付き従う必要なんてない!」
自分は、ここまで感情的なことを口にする人間だっただろうか。
彼女を人とするために、その感情、心を伝える。
その中で、感情や心を獲得してきたのは、むしろ自分の方だったのではないか。
無味乾燥な繰り返しの日常の中で、気付けば頑なになり、いつしか自分の中から抜け落ちていったいくつもの心。
夏木 鹿子
その言葉を聞いて、あなたの手を取り、手を胸に押し当てる。
越生 千夏
彼女との触れあいの中で、彼女を通じて人としての心の在り方を、改めて知った。
「鹿子……」
夏木 鹿子
「大丈夫だよ。怖くなんかない。心臓がちょっとはやく動くだけだよ」
越生 千夏
「鹿子……それが、怖いってことだよ……」
「もういい、やめよう。戻って他の方法を探そう」
夏木 鹿子
胸からは、鼓動が伝わらない。
越生 千夏
その事実に、彼女の生まれを思い、なぜか悔しさが心の内から溢れ出してきて、視界が少し滲んで見えた。
夏木 鹿子
「これが私の幸せなの。だから、お願い。千夏」笑いながら、懇願するように。
越生 千夏
共に成長し、まるで己の分身のように傍にあった彼女のことを、ほんのわずかな時、一日にも満たないであろう時間の中でここまで大きな存在として認識していたことに、また驚く。
「どうせ、戻ったって色褪せた代わり映えのない日常だ。ここで鹿子と過ごすのもいいさ……」
「だから、鹿子……」
そんなこと、言わないでくれ、と思っても。
「一緒に、いようよ……いてよ……鹿子……」
夏木 鹿子
困ったように、悲しそうな笑顔を浮かべる。
越生 千夏
「私は、ずっと、ここでも……また、一緒に、どこかの部屋の遊園地で……カフェで、さ……」
越生 千夏
困った顔で微笑んでる……>立ち絵
夏木 鹿子
明日には実装します。
夏木 鹿子
「……でも、千夏には寿命があるんでしょ?私より先にいなくなってしまうのは……ちょっと寂しいな」
越生 千夏
その言葉に、己が先刻口にした言葉を思い出す。
『人間とロボットの差なんて、些細なものなのかもしれないなーーー』
そんなことは無かった。
実のところ、そこにはどの谷よりも深い隔たりがあってーーー
その事実が、心底悔しくて、それが流れる雫となって両目から溢れた。
「ちくしょう……」
鹿子の両肩に縋りついたまま、項垂れて歯噛みする。
でもこれ、千夏からは手を離せねえよ……
夏木 鹿子
せやな……。
「大丈夫だよ、手を離して?」とまるで母親のように声をかける。
越生 千夏
ふるふる、と項垂れたまま首を振る。
夏木 鹿子
「ふふ、困ったなぁ」
越生 千夏
いつか、しゃくりあげるような呻きと、震えを堪えながら。
強引に振り解いてくれても……いいんですよ
夏木 鹿子
「ごめんね、千夏」手を振りほどき、炉へと向かう。
越生 千夏
「あっ……」
慌てて後を追うけれど。
越生 千夏
足をもつれさせて転んでしまおうか
夏木 鹿子
炉へと歩みを止めず、自ら炉へと入る。
越生 千夏
鹿子が入ると扉閉まる?
夏木 鹿子
閉まる。
越生 千夏
「鹿子!」
ガラスに張り付いて、名を呼ぶ。
夏木 鹿子
ガラス越しに微笑みを浮かべている。
越生 千夏
「なんで……」
夏木 鹿子
みんな焼却RTAしてない……心が強い……。
越生 千夏
速攻火をつけたの?w
夏木 鹿子
速攻名前を呼んでおやすみって言った
越生 千夏
ひどいw
夏木 鹿子
悲しすぎて……。
どうせ結末は一緒なんでしょ!?もう一思いにやったほうが(PLは)楽だよ!!!みたいな気持ち。
越生 千夏
それは、ある意味すごい覚悟だ
夏木 鹿子
わりと素直にこういう気持ちでRTAしました。後日ネタにされました。
越生 千夏
「なんで、そんな……笑って……」
「怖いんでしょ?そんな、無理に笑って、なんで……」
夏木 鹿子
『これが私の幸せなの。だから、お願い。千夏』という言葉があなたの脳裏に過る。
越生 千夏
わかるのだ。
わかっているのだ。
自分が、鹿子と逆であったならば、どうしたか。
きっと、同じことを。
でも、果たしてそれで平然としていられただろうか。
「そんなわけ、無い……」
怖くないわけがない。
恐ろしく無いわけがない。
それでも。
それでも、鹿子は。
自分が教えてしまった心がために、内側から蝕もうとする恐怖。
それを無理やりに抑え込んで。
笑って。
自分のために。
「ちくしょう……」
ガラスに手を当てたまま、膝からは力が抜け落ち、崩れ落ちる。
その事実が、とてつもなく悔しくて、言葉が漏れた。
「ちくしょう……」
顔を上げる。
彼女は、まだ微笑んでいるだろうか。
微笑んでいられているだろうか。
夏木 鹿子
相変わらず顔を見ると微笑んだままだ。
越生 千夏
ならば、自分がすべきことは一つだ。
彼女の壮絶な覚悟を、受け止める。
彼女がそうしているように、無理やりに己の感情を抑え込んで。
夏木 鹿子
あの、くーなさんに言ったら絶対に怒られると思いつつもふと思ったことがあるんですが。
越生 千夏
なんだい
夏木 鹿子
これKPCロストPCでもできるらしいので、出所後の徳間さんに回したらどうなるんだろーって思いました。
越生 千夏
ん?本来は既存キャラがロボットとして出てくるの?
KP
ううん、新規のことが多いみたい。
継続はたぶんマゾとかよっぽど思い入れのあるうちよそがいる人向け。
越生 千夏
なるほどな
※なんだ、燃やして欲しいのか三宮?
越生 千夏
震える唇を、歪もうとする目を力で押さえ込み。
「うん……わかったよ」
「おやすみ……鹿子。……大好きだよ」
多くの涙に濡れた顔で、鼻水だけ、雑に拭って、無理やりに作った笑顔で、そう告げた。
夏木 鹿子
「……最後に一つだけお願い。千夏の生きてる世界が見てみたいの。私の心だけでも、外まで連れてって、ね?」
KP
笑顔を浮かべたまま、夏木は炉の中央に立つ。
越生 千夏
その言葉に、また唇が歪む。
KP
ガラス越しの夏木に向けて「鹿子、おやすみ。」あなたがそう言うと、ゴウンと大きな機械音が鳴り響く。透明な分厚いガラスの扉。メラメラと下から立ち始める炎。彼女はロボットだ。心臓もないただのロボットだ。
そう知っているはずなのに、火葬炉の彼女の姿に、あなたの心には不安が押し寄せる。
越生 千夏
「うん……うん……」
ただただ頷いた。
夏木が燃えてゆく。越生はガラス扉を叩き、何度も名を呼ぶ。
夏木 鹿子
「助けて、痛い、あついよ、あついよ、あつい、たすけて、あつい、しにたく、ないよう、……」
越生 千夏
その声に目を、耳を塞ぎたくなり、身を縮め―――ようとして
しかし、やめた。
彼女の全てを見届けるのだ。
それが自分の覚悟だ。
KP
夏木はとうとう、助けを求めるようにあなたに手を伸ばす。だが、その手はガラスに阻まれ触れられない。手のひらが骨組みへと変わっていく。傷一つなかった頬が溶け、金属色の涙を流しているように見えた。
越生 千夏
歯が砕けんばかりに歯を食いしばり、溶け崩れる彼女の姿を見据え
差し出された手に、ガラス越しに己の手を重ねる。
KP
ガラス越しにあなたの顔を見ると、ぎゅっと何かを耐えるように手を握りしめる。そして夏木 鹿子と名付けられた人形は、まるで人間のように「えへへ」とでも声が聞こえそうにはにかんで、最後に口を動かした。
越生 千夏
痛かろう、熱かろう、怖かろう。
その笑顔に。
夏木 鹿子
「大好きだよ。千夏」
越生 千夏
心あるからこそ、全てに耐えて微笑む彼女の顔に、
KP
それを最後に、炎はガラスの一面を覆い尽くし、見えなくなった。
越生 千夏
そしてその最後の言葉に。
KP
あなたが彼女を目覚めさせた。あなたが彼女に名を授け、あなたが何も知らない彼女に喜びも怒りも悲しみも楽しみも――愛さえも、教えた。
越生 千夏
ただ、一度振りかぶった頭で持って額をガラスに打ち付け。
少しでも彼女の痛みが自分に移ればと、益体もないことを考えて。
KP
そして今、あなたは自らの手で、その感情を知ってしまった哀れな機械を、心を持ってしまった哀れな機械を、生きたまま焼き殺したのだ。現実に帰りたいという、己の欲望のためだけに。
越生 千夏
ぐう、という唸りと呻きが、喉の奥から漏れた。
そうだ。
そんなこと、わかっている。
そうだ。
KP
SANチェック 1d2+1/1d6+1
越生 千夏
わかっている。
それでも、私と鹿子は、それを受け入れたのだ。
そう、己を打ち据えずにはいられなかった。
1d100<=88 SAN (1D100<=88) > 44 > 成功
歯を食いしばって耐えた。
1d2+1 (1D2+1) > 2[2]+1 > 3
[ 越生 千夏 ] > SAN : 88 → 85
KP
轟々と炎の燃え盛る音が途切れると、自動的にガラス戸は開くだろう。
眼球のような模様をしたガラス玉が一つ、コロリと落ちてあなたをみる。後に残ったものは、焦げた一つのロボットの残骸だった。
ロボットの頭部は大部分が焼け残り、苦悶の表情を浮かべたまま、炭と変わりない無残な姿で打ち捨てられている。その中に、キラリと光る何かを見つけるだろう。
越生 千夏
呆とした顔で、しばらく眼球を見つめていた。
自分を見て、いつしか笑いや拗ねたような怒りの表情に姿を変えた、その鳶色の目を。
しかし、やがてきらりと光る何かをそれらの中に認め
よろり、と立ち上がると、未だ熱が残るであろう炉に踏み込み、それを拾い上げる。
KP
それは、小さな鍵だ。なんの変哲も無い、あまりに安っぽい作りの鍵だ。
しかし、あなたはその鍵の小さな輝きに気付くことができた。それはまるで、機械の体には宿るはずの無い、いのちの輝きのようだった。
越生 千夏
「……かぎ」
いや
「鹿子……これが、鹿子の心、なんだね」
KP
うっわえも……。
越生 千夏
俺今すごい涙目
KP
わかる。私はぼろぼろ泣いてた。
KP
あなたが鍵を見つけたのち、冊子が一瞬輝いたように感じる。
越生 千夏
ぼんやりと、懐に収めた冊子を取り出し、目を落とす。
KP
確認すると、ページ数が増えていることに気付く。
「10P…『千夏へ』」が追加されている。
越生 千夏
ゆるゆるとページを捲る。
KP
「失敗作の私を大切にしてくれてありがとう。
ここから出るなら私の心があった場所から、後ろを振り返って、私達が初めて会った部屋に着くまでまっすぐ走り続けて。
何があっても千夏は私が守るから。……私のこと、信じてくれますか?
夏木 鹿子」
あなたが振り返ると、そこには草原と、あなたを閉じ込めるようにレンガの塀がそびえ立っている。出入り口は見当たらない。
越生 千夏
「……失敗作なもんか……」
鹿子の心を決して失くさぬよう、帯に大切に差し込んで。
そのまま、呆とした心のまま、
そちらへと駆け出した。
疑うなど、微塵もない。
何かを振り切るように、速度を上げて彼女が伝えてくれた方へと、迫る。
KP
ここで〆ましょね……。
ええ、ここでシナリオも次のページに進むになってるんで(メタ)
越生 千夏
そうなのかw
あれ?
そうか、これはむさんのオリジナルではないのか
KP
ん?
ああ、既存シナリオですね。
越生 千夏
ほうほう
CoCでこんな感動作れるのか、すごいな
KP
私が泣いたから回したかっただけです!!!
同じ苦しみ、味わってほしいよねって気持ち。
越生 千夏
苦しくて悲しいが、これは良いもの
KP
ええ。わかります。
越生 千夏
最後、報われるのだろうか
KP
ふふ、どうでしょうねぇ?
KP
指示通りに走り続けると、レンガの壁までたどり着く。このままだとぶつかってしまうだろう。
越生 千夏
鹿子が信じろと言った。
だから、足を緩めることなく突き進む。
今はただ、それだけを思い走る
KP
あなたの体はするりとレンガを通過した。
そこは通路だった。あなたが草原にたどり着く前、通った通路と同じだ。
そこは真っ暗だったが、あなたが入った次の瞬間、あなたの持った鍵が光を帯びる。そこから広がるようにして、廊下の中は明るく照らされた。
越生 千夏
広がる視界に、一度足を止める
周囲を見渡す
KP
左右を見ると、最初の部屋と似たような工場で、機械人形が延々と製造されているのが分かる。
そしてそれが全て、夏木と見た目の全く同じ人形であることにも気付くだろう。それと同時に、後ろからはガラガラと物音が迫る。
越生 千夏
振り返る
夏木 鹿子
「知らなきゃよかった。知らなきゃよかった。こんなに苦しむなら、心なんて知らなきゃよかったんだ!」
KP
そんな人形の、夏木と同じ声の叫びが聞こえるだろう。
越生 千夏
「鹿子……」
KP
夏木が、いや、夏木と同じ姿をした機械人形たちが這いつくばりながら無数にあなたに迫ってくる。手を伸ばし、唸り声をあげている。
SANチェック 0/1
越生 千夏
1d100<=85 SAN (1D100<=85) > 61 > 成功
KP
s1d6 (1D6) > 5
RESB(13-13)で判定を5回お願いします。
コピペで行ける筈。
越生 千夏
それは、どういった判定?
KP
まだ内緒!
越生 千夏
ふむ
KP
速度判定ですね。
越生 千夏
RESB(13-13) (1d100<=50) > 96 > 致命的失敗
よしもらった
KP
あともう4回どうぞ!
越生 千夏
RESB(13-13) (1d100<=50) > 31 > 成功
RESB(13-13) (1d100<=50) > 15 > 成功
RESB(13-13) (1d100<=50) > 77 > 失敗
RESB(13-13) (1d100<=50) > 81 > 失敗
3回失敗かな
KP
脚がふらついてこけそうになる。こんなところでこけるわけにはいかないが、肝は冷えた。ファンブル処理としてのSAN-1どうぞ。
system
[ 越生 千夏 ] > SAN : 85 → 84
KP
逃げ遅れたあなたは無数の手に掴まれる。その手はギリギリとあなたの腕を強く掴み、くすくすと奇妙な笑い声も聞こえるだろう。
「人間だ。人間だ。私たちにひどいことをする人間、閉じ込めて大切に大切に仕返ししなきゃ」
越生 千夏
「鹿子……そうか」
KP
その瞬間、突然あなたの帯に仕舞っておいた鍵が強く光輝く。
越生 千夏
つかんでくる鹿子たちの姿に、わずかに冷静さを取り戻す。
KP
ひるんだように機械たちの手はあなたの腕から退いた。自由になったあなたは、再び力強く足を進めることができるだろう。
越生 千夏
「これは、キミの、怒りや恨み、なんだな……」
KP
あなたは伸びてくる手をくぐり抜け、光に導かれて走り続ける。固く閉じた鈍色の扉は、開き方など分からない。しかしあなたが近づくと、自動的に扉は開かれた。
越生 千夏
それを受け止めて、喧嘩をしたい、と思いもしたが
彼女の心が自分が進むことを望んでいる。
赦してくれる。
「ごめんな、鹿子。……ごめん」
彼女の心に澱として残ったそれらの激情の体現者たちに、ただ侘びの言葉を残して走った。
大切に思う者への言葉として。
書棚の部屋へ戻って来て、そこで追跡は止まりますか?
KP
お、描写進めます。
越生 千夏
お願いします
KP
そこは壁が本で埋め尽くされた部屋だった。
そこには無かったはずの4つの看板が立っている。扉はあなたが通り抜けても閉まらず、足音が未だ迫っている。
〈目星〉を振らなくても、視界に入るだろう。その4つの看板はこちらに背を向け、書きなぐったような大きな文字があなたに訴えかけるように並んでいる。
「お前のせいだ!自分が良ければそれで良いとでも?人間はいつも身勝手!」
「恐ろしい! 人間め、よくもこんな惨いことを!」
「お前のせいだ!人間が憎くて仕方ない!」
「彼女はただ、あなたと一緒に生きたかった、それだけなのに!」
越生 千夏
彼?
KP
原文だったら彼だったの忘れてた私はーーー
越生 千夏
ああw
びっくりした、ここへきて黒幕かとw
越生 千夏
「……っ」
「鹿子……」
帯から小さく輝く鍵を取り出し、見つめる。
「私は、私は、キミにひどいことをしてしまったのか?」
「私がしたことが、心を与えたことが」
「……全ては、実のところ知らずにあった孤独を埋めるために、私が自分のためにしたことだったのか」
重い悩みが足にまとわりつき、止まりそうになる
しかし、その最中で思い出すのは、彼女の最後のはにかむような微笑みと、その言葉だ
「……いや、いや」
「そうだな、鹿子」
「私はキミを信じているとも……!」
上がる息に焼き付く肺に喝を入れ、再び走り出し、4本の立て札の間を、ただ前を見て駆け抜けた
KP
そのままアーチを抜け、最初の部屋に飛び込むと、背後でぐしゃりと音がする。
越生 千夏
背後を振り返る。
KP
見れば間一髪、大量のパイプやワイヤーや管がぐしゃりと全て天井から落ちて、山のように入り口を塞いでいた。
ここまでを走り抜けたあなたの心臓が、うるさく鼓動を刻んでいる。
越生 千夏
「……!……!」
ひりつく気管に喘ぐ
KP
二人のはじまりの場所に戻ってきた。そこは、はじめに訪れた時と何も変わらない。
一見すると薄暗い工場の一室のようだ。
越生 千夏
もう、随分と前のことのような気がする
KP
あたりには巨大な工学機械がずらりと並び、薄汚れた床には、何かの部品のようなガラクタが山を作っている。
そしてあなたの前には、一つの扉がある。
扉に向かって一人進んでいくと、あなたの持つ冊子が一瞬輝いたのに気付くだろう。
越生 千夏
荒い息が整うのも待たずに、扉へと向かっていた己の胸元の冊子を、これまで導かれて来たその冊子を、再び手に取り改める
KP
冊子に目を落とすとページ数は増えてはいないが、表紙の文字の一部がぐちゃぐちゃと書き消され、内容が変わっていることに気付く。
「私達はここでひとりぼっち。ずっとずっとひとりぼっち。
 だから、あなたと一緒に生きてみたかった。

 私達は人間が憎くないといえば嘘になる。
 私達は人間が怖くないといえば嘘になる。

 それでも私にとっての幸せは、千夏が幸せでいられること。
 失敗作だって大丈夫だよ。
 千夏にあえて、本当に、本当に嬉しいよ!」
越生 千夏
文面は、それでおしまい?
KP
うん。
越生 千夏
最初よりずいぶんと厚みを増した、その手書きの冊子を、胸に掻き抱く。
くしゃり、とそれがシワになることも気にせず。
「鹿子……かのこぉ……」
肩と声が震える。
鼻と目の奥がじんと熱くなり、耐える様に閉じた瞼から、たちまちに涙が溢れ出す。
顎にしわがより、強ばり歪む唇を、しかし無理やりにこじ開け、口の端から涎がこぼれても、言葉を紡いだ。
大切な人からの最後の声に、応えるために。
「失敗なもんか……キミは……キミは、たしかに人間だった!……私なんかのために……笑って……」
彼女の、最期の時が瞼の裏に映る。
息を吸いたがるひきつる喉に遮られながら、それでも続ける。
「あんなに怖がってたのに……痛がってた、のに……っ」
「私なんかより……っ、澄ました顔で……そのくせいつも、どこか、欠けていた……私なんかより……よっぽど……っ!」
「鹿子……私も……わたしも、嬉しかった……楽しかった……」
KP
個人的にこのシナリオのイメソン、SSSS.グリッドマンのEDもそれっぽいなーって思ってます。
越生 千夏
それはないのかw
KP
買ってないなぁw
越生 千夏
あー、この曲か
越生 千夏
「ずっと……だいすきだよ……っ」
そのまましばし、嗚咽を堪え、しかしやがてそれも限界を迎えて、いつしか声を上げて泣いていた。
誰もいない、打ち捨てられた無機質な工場の内で。
KP
あなたが泣きじゃくってると、扉に目が行く。なんの変哲もない扉だ。血のように赤いハート型の錠前がかかっている。向こうから音はしない。鍵穴と鍵は同じ大きさだと分かる。
越生 千夏
滲む視界に、錠前が目にゆく。
いつしか掌が赤くなるほど握りしめていた、小さな鍵を見つめ、ややあってそれを鍵穴へと差し込んだ。
回す。
KP
差し込んで回すと扉が開く。扉の向こう側は何も見えない真っ白な空間だ。
越生 千夏
その空間をしばし見やってから、
鍵穴から鍵を抜き取る
「鹿子……一緒に、行こう。私と、一緒に……」
「キミの心と、せめて、一緒に……」
それを握りしめて、その白い空間へと足を踏み出す。
KP
白い空間に包まれると、聞き覚えのない、キシキシと軋んだ金属的な声がする。
「ふむ、なるほど? 心を持つとこうなるのか。これはやめたほうがよさそうだ。いやはや貴重なデータが取れたな、興味深い。……うん? ああ、その鍵はもういらない。ただのゴミだよ。君が必要だと言うなら拾っていっても構わないが?」
越生 千夏
その声に、数瞬ぽかんとしてから
不意に身体がぶるりと震えた。
湧き上がる感情に、身体が反応した
機械のように冷静な声に、脳髄がかっと熱を持つのを感じる。
「ふっ、ふざけんなよ……」
「おま……お前っ……」
溢れ出す激情に、言葉を生み出す機能が麻痺をする
いつものようにさらさらと言葉を紡ごうとして、しかしそれは叶わず、そして最早それをかなぐり捨てた
「何様のつもりだ!ああ、お前に心が無いというのが、よくわかったよ!納得だ!」
「持ってけ、だって?当たり前だ!鹿子の心の一欠片だって、お前なんかのところに置いてやるもんか!」
その声の主から守り遠ざけるように、鍵を胸に掻き抱いて吠えた
KP
何を言っても届かないように、あなたの声は虚空へと吸い込まれる。
そして、――あなたの意識は暗転する。

KP
あなたは誰かの声で目を覚ます。
夏木 鹿子
「起きて、千夏。起きて」
越生 千夏
寝ていて、起こされた?
KP
目を覚ますとそこは、あなたのいつもいる道場だった。あなたはいつもの服装で、いつも通りにそこにいる。
あなたの視界に、にゅっと顔が入り込んできた。それは見覚えのある顔だ。夏木 鹿子、その人であると分かる。
越生 千夏
「……はっ?」
がば、と身を起こす。
周囲を見渡す
KP
彼女の顔を見て、しばしあなたは呆然とするだろう。あなたの頭の中で、記憶が混ざり合っていく。
夏木という人間が存在すらしなかった、孤独な毎日の記憶。それとは逆に、最初から自分のそばに夏木という人間の存在した、なんの変哲も無い毎日の記憶。そして先ほどまで見ていた、奇妙な夢の記憶。
燃え盛る炎の中、脳裏に焼き付いた苦痛の声と、金属の涙を流しながらあなたを見て微笑む顔――。
越生 千夏
これは、現実ですか?
KP
周囲を見ると、いつもの光景だ。
越生 千夏
というか、現実という認識はある?
KP
現実だよ!!!
現実だとちゃんと認識もできる。
越生 千夏
残っている記憶は、夢の記憶とこれまでの記憶の二つ?
KP
ですね!
いや、どうだろう。夏木がいる世界、いない世界、あと夢の記憶の3つだと思う。
越生 千夏
ああ~~
なるほど、現実改変か
KP
そうそう。
越生 千夏
頭の中が混乱する。
夏木 鹿子
「……ちょっと?本当に大丈夫?どうしたの? 幽霊でも見たような顔して」
越生 千夏
「あれ、えと……鹿子?」
夏木 鹿子
「千夏、幽霊苦手でしょ?」
夏木 鹿子
このお互いのフランクな喋り方好き。
越生 千夏
その言葉に、ふにゃ、と顔が歪む。
「うん、嫌い……」
KP
夏木はあなたの手を取ると、己の心臓に押し当てる。とくり。とくり。そこには命の音がした。
越生 千夏
「あれ、でも、鹿子……あれ?あれ?」
夏木 鹿子
「ほら、私はちゃんと生きてるよ。幽霊なんかじゃないよ」
越生 千夏
手のひらに伝わる、暖かな命のおと。
言い終わらない内に、鹿子の首ったまに抱き付く。
何故だろう。
唐突に涙と嗚咽が漏れて来た。
夏木 鹿子
「ふふ、どうしたの?甘えん坊さんだなぁ」困ったようにくすくすと笑う。
夏木 鹿子
段々と百合、ありだなって思えてきました
越生 千夏
いいよね
百合というか、親友以上恋人一歩手前くらいなんじゃないかな、って思うこの二人
きっとこの先、鹿子に本当にいい人ができて結婚することになっても、それでマイナスに思うことはなくて
披露宴で友人代表で祝辞する時に
「本当に、本当におめでとう、鹿子ぉ~幸せになってねぇぇぇぇ」
ってべしょべしょに泣きながら、それを何より嬉しく思って、ちゃんとお祝いできるくらいな。
KP
かわいい
見たい
越生 千夏
その優しい『いつもの』声に、鼻をすすりながら、涙にくぐもった声で、呟く。
「甘えん坊でいいもん。ずっとこうしてるから」
「鹿子と、ずっとこうして生きてくもん」
夏木 鹿子
「はいはい……うん、私も千夏と一緒に生きていくよ」
越生 千夏
その言葉に、胸の内に暖かな奔流が湧き上がり
やがてそれは確かな鳴き声として漏れ出た
「鹿子……かのこ」
夏木 鹿子
「ん?なに?」千夏ちゃんの背中をぽんぽんと叩く。
越生 千夏
「絶対に一人にしないでね……。どんなことがあっても。それが、私にとって、1番の幸せなんだから」
夏木 鹿子
その言葉を聞くと、一瞬あっけにとられたような顔をして、
そして、くすりと笑う。
「はいはい……。うん、私にとってもそれが一番の幸せだよ。千夏」
越生 千夏
「うん……うん……」
泣きじゃくり、鹿子の首に縋り付いて泣きながら、ただただ頷いていた
KP
あなたはこれからも、夏木のそばで生きていくだろう。
常人にはありえない三つの記憶を抱えながら。
けれども、あなたの感じていたひとかけらの孤独は彼女の存在でピッタリと埋まって、日々は穏やかに回っていく。
《心臓がちょっとはやく動くだけ》-END
というわけでこれでおしまいです!お疲れ様でした!いやぁ、良かった……。

越生 千夏
お疲れ様でしたぁ!
ちょうよかった……
KP
いや、こちらが何も言わなくとも鍵持って帰るのさすがです
越生 千夏
よかった、ハッピーになれて本当によかった……
いや、それは流石に忘れていかんよw
KP
あれが分岐だったからさっすが~~~!!!ってなってた。
越生 千夏
そうだったのか!
KP
そだよ!
越生 千夏
最後の最後でそんな罠があったのか……
KP
うん。
KP
鍵置いて帰るとKPCがいない日々が続く。
越生 千夏
悲しすぎる
KP
やっぱりこのシナリオやった後に始発とカフカ聞くと泣いちゃうな……。
越生 千夏
俺は鹿子がいないエンドが確定なのかと思って
それ用の文言を書き溜めていたりした
KP
あぁ^~~~
あとあの焼却炉の場所で人形と一緒に留まるのを選択してたら、PCもロストしてた。
と、報酬出しますね。
KP
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=9923582
こちらシナリオ!
越生 千夏
ありがとう、見てみる!
KP
千夏はたぶん貰った言葉では嬉しいとかそういう言葉がね、好きだったんだろうな……って思って最後のあの手紙です。
越生 千夏
鹿子消えるエンドの場合のEDように書いていたやつ↓
キミと出会ってから、毎日本当に色々なことが起こるよ。
今までの私の人生の中では、決して起きなかったようなことも。
世界の全てが色づいて見える。

鹿子。
キミに逢いたいよ。
キミに、キミとの出会いが与えてくれたこと、全部を話して聞かせたい。
そうしたらきっと、キミは一つ一つのことに色々な表情を見せてくれるんだろうな。

だからね、鹿子。
今年は私も手紙を書くよ。
どこか遠く、川の流れのその向こう。
きっとキミに届くことを祈って。

今はただ、キミに。
本当にありがとう。

キミの、生涯の親友
越生 千夏
越生 千夏
なるほど!!!
すげぇ、ナイスなアドリブです!
KP
手紙のテンプレはあるけど、たぶん大好きより嬉しいだよなって思いました。
越生 千夏
嬉しい、って
人の中で1番優しい感情だと思って
その辺りは確かに鹿子に教える中で考えていたなぁ
KP
あー、よかった!解釈の一致!
リザルト

使用されたグラフィックについて

越生 千夏

夏木 鹿子




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