キャラクター名:加須 茜
職業:女子大生(芸術家)
年齢:20 / 性別:女
出身:日本
髪の色:黒(赤メッシュ) / 瞳の色:黒 / 肌の色:黄
身長:182cm
体重:64kg
■能力値■
STR CON POW DEX APP SIZ INT EDU HP MP
11 16 16 14 15 18 17 16 17 16
HP:17 MP:16 SAN:80/99
■技能■
●《回避》 80% ●《キック》 72% ●《マーシャルアーツ》72%
●《聞き耳》 80% ●《目星》 80% ●《言いくるめ》80%
●《芸術(銀細工)》 65% ●《心理学》80%
キャラクター名:烏座 美穂(からすざ みほ)
職業:大学生
年齢:20 / 性別:女
出身:大宮
髪の色:茶色 / 瞳の色:グレー / 肌の色:ふつう
身長:180
体重:62
■能力値■
STR CON POW DEX APP SIZ INT EDU HP MP
11 16 16 14 15 18 17 16 17 16
■技能■
●《キック》 80%
●《図書館》 70% ●《目星》 80% ●《製作(服飾)》60%
●《言いくるめ》70% ●《値切り》 60% ●《英語》40%
●《芸術(陶芸)》 45% ●《歴史》 70%
■所持品■
名称 単価 個数 価格 備考
スマホ 1 0 暇なときは大体見てる
ソーイングセット 1 0 ちょっとした直しに
サッカーボール 1 0 フットサルしてる
(相手PCとの思いでの何か) 1 0 ※あとで書く
それは……
秘匿会話 烏座
「幼馴染のことが実は嫌い」CoC【キルキルイキル】
ある朝目を覚ますと、そこは2人が共有で使用しているリビングダイニングであった。
食卓に腰掛け、そのまま机に突っ伏して眠っていたらしい。
どうしてこんなところで寝ているのか、まったく覚えていない。
あなた達が身を起こすと、卓上には見慣れぬ一枚の紙が置かれていた。
卓上のメモには、走り書きの文字でこう記されている。
「生き残りたければ、もう一人を殺せ」
マップ出します。
あなた達が最初に目を覚ます場所。
室内は明るく、まるで新築のようにピカピカだ。
掃除も隅々まで行き届いており、使用感もあまりない。
ワックスを引いたばかりのフローリングに、簡素なキッチンと椅子が2脚セットされた食卓、それぞれが好きなものを置くための飾り棚とテレビが置かれている。
また水場へ向かう扉、それぞれの部屋へ通じる扉、玄関へ向かう扉、計4枚の扉がある。
探索可能箇所はマップに書いてあるものですね。
ゆさゆさする
「あれ……」
寝ぼけた頭で周りを見回し
あくびをしながら挨拶
「なんだっけ?昨日飲んだんだっけ」
「なんか、よく覚えてない……。昨日、どうしたんだっけ……。単車だったから、外で呑むハズはないし……」
メモを受け取り目を通す。
「何これ。SAW?」
A4サイズの白い紙、クリップバインダーに挟まれている。
用紙下半分の位置に「生き残りたければ、もう一人を殺せ」という走り書きの文字が書かれている。
本編見る!
「いや、早くもジグソゥゲームにノリノリなわけ?」
1d100<=85 【アイデア】 (1D100<=85) > 63 > 成功
秘匿会話 加須
メモに残されている文字に見覚えがあることに気が付く。どこでみたものかは
覚えていない。
筆跡はそうですね、お互いのものではないです。
秘匿会話 烏座
メモの内容にも、文字にも全く身に覚えがない。
テーブル上のペン立てから適当に選んだボールペンで、同じ言葉を空いたスペースに書いてみる。
CCB<=90 【アイデア】 (1D100<=90) > 77 > 成功
カレンダーとかありますかね?
整理整頓が行き届いたキッチン。
こまめに掃除をしているようでコンロやシンクはピカピカだ。シンクの横には食器棚と冷蔵庫、コンロの上には蓋の閉まった少し大きめの寸胴鍋が置かれている。また、シンク下の戸棚には普段包丁をしまっているが、確認すると何故か無くなっている。
・冷蔵庫
二人分の食材が収められている。探索者が常備している食材(牛乳など)があればそれも入っているだろう。
受け取り、一口飲む
飲んでから
「……毒入ったりしてない?」
「……なワケないか」
シンクにコップを置いて食卓に戻る
言いながら、後から飲み終わってしまったので、コップ持ったままシンクへ行き、
二人分のグラスを適当に水で濯いで、乾燥棚にこれまた適当に置く
「さってと……。で、どうしようか」
共同で使用しているテレビ。
探索者によってはゲームのハードなども置いてあるだろう。テレビ台の脇にはリモコンが置かれている。
スイッチを入れると定番のニュース番組が流れている。
秘匿会話 烏座
こちらで<【アイデア】>どうぞ。
HAHAHA
っふwwwww
致命的やで
では目に突然お茶の水滴が飛び込んでみた!沁みる!HP-1しておいてください。
きっと勢い余ったやつ。
[ 烏座 美穂 ] HP : 13 → 12
「あれ」
「てかさ、今日何日だっけ?やば、バイト!講義!」
「美穂、どしたん、大丈夫?」
とりあえず、スマホ探したいっす
秘匿会話 加須
番組内容に見覚えはなく、今日初めてみたニュースだと感じる。
秘匿会話 烏座
テレビを見るどころじゃねぇ!!!
マップの中なら自由に移動できるぞ!
そこになければ、自室かな
それぞれ趣味のアイテムが飾られている棚。
探索者が事前に申請した趣味に応じたアイテム等が置いてあっても良いだろう。
そのほか、棚の上には写真立てと救急箱、見慣れない金庫が一つ置かれている。
「あいぽん~アタシのあいぽんや~い」
と言いながら飾棚を物色
探索者が10歳頃の写真。
夏に2人で遊びに行った時親に撮ってもらった写真だ。
遊びに行く前、家の前で親に撮ってもらったものである。何をして遊んだかについては探索者の性格にもよるが、必ず外で遊んだ日の写真であること。
虫捕り、夏祭り、海などが好ましいだろう。
その日は日が落ちるまで外で遊んでいたことを覚えているだろう。
秘匿会話 加須
あなたはこの日、遊びに出かけたその帰り、親から「危ないから近づいてはいけないよ」と言われていた、町の裏手にある山へこっそり二人で遊びに行ったこと思い出す。なぜだか今の今までそのことをすっかり忘れていた。
秘匿会話 烏座
「しっかし、アタシらも付き合い長いよねぇ」
なんとなく写真立てを手に取って。
リビングから声だけで。
声だけで応答
秘匿会話 烏座
この情報は共有された時点でもう一人の探索者も思い出すことができる。
6畳程度の部屋。
それぞれの部屋には鍵がかかっており、部屋の鍵はそれぞれの探索者が所持している。自分のポケットなどを探せば出てくるだろう。
基本的にあらかじめ設定されている家具以外の内装は自由であるため、探索者の性格や趣味次第で適宜変更してもらって構わない。
部屋の中には[PCとPCデスク、ベッド、衣類棚、本棚、ベランダへ続く窓、サッカーボール] がある。
救急箱を手に取り開ける
「美穂、目薬いる~?」
中を改めながら尋ねる
2人で共有している救急箱。
開けると中には一箇所、不自然に空いている空間がある。
丁度何かの薬箱が一つ収まる程度の空白だ。ここに何を入れていたのか思い出すことができない。
特に変わったところはない。
二度目
探索者からの設定が無い場合は簡素なデスクとノートパソコンが一台。探索者同士は同じ型のパソコンを使っている。卓上には充電器に繋がれたスマートフォンも置かれている。
秘匿会話 烏座
どれもこれも行方不明事件に関する記事を切り取ったもの。
記事自体は大層古く、もう何年も前のもののようだ。
「って私の部屋か」
秘匿会話 烏座
昨日未明、東京都に住む10歳の児童2名「烏座 美穂ちゃん、加須 茜ちゃん」が行方不明となった。彼らは2人で外出した後行方が分からなくなっている。
2人が訪れたとみられる山には、何者かの血液が残されており、警察では誘拐・殺人事件の両面で捜査を進めている。
問題なく電源は入るが電波は通じていないためSNSやインターネットは使用できない。中のデータは特に問題ないようだ。
日付を確認すると、探索者が最後に覚えている日から日付が経過していないことに気づく。
スマホとスクラップブックをもってリビングに戻る
明らかに見たことのない金庫を改める
どんな金庫ですかね?
2人とも置いた覚えのない50cm四方程度の金庫。
鍵穴がついている。
非常に重たい。持ち上げるには【STR】23との対抗を行う。
RES(11-23)かな
RES(11-23) (1d100<=-10) > 自動失敗
・抵抗表ロールについて
RES(x-y) c=1、f=100
RESB(x-y) c=5、f=96
「……何してんの?」
重たい金庫に張り付いて、顔を真っ赤にしているところを目撃された
「こんな金庫、あったっけ? 美穂のへそくりとか?」
「どういうこと?実はここ、アタシら眠ってる間に連れてこられた、アタシらの家そっくりに拵えた実験施設とか?」
手元を覗き込む
秘匿会話 烏座
昨日未明、東京都に住む10歳の児童2名「烏座 美穂ちゃん、加須 茜ちゃん」が行方不明となった。彼らは2人で外出した後行方が分からなくなっている。
2人が訪れたとみられる山には、何者かの血液が残されており、警察では誘拐・殺人事件の両面で捜査を進めている。
いらないです!
珍妙な顔
これについて、覚えてます?
顎に手を当てて、考えるフリ
一応、自室行って確認します
「あれ、止まってる。圏外だし」
6畳程度の部屋。
それぞれの部屋には鍵がかかっており、部屋の鍵はそれぞれの探索者が所持している。自分のポケットなどを探せば出てくるだろう。
基本的にあらかじめ設定されている家具以外の内装は自由であるため、探索者の性格や趣味次第で適宜変更してもらって構わない。
部屋の中には[PCとPCデスク、ベッド、衣類棚、本棚、ベランダへ続く窓、レアなフルフェイスメット] がある。
特に変わったところはない。
木製の本棚。
大きさは探索者の読書量に応じるが、どちらの部屋も同じサイズの本棚が置かれている。本の種類も探索者次第だ。
が、共通点として幼い頃に撮影した写真のアルバムが何冊か入っている。
こちらも半分は空白であなたはそこに何の本が入っていたのか全く思い出すことができない。
「美穂~、アタシのバイク雑誌、持ってった?」
声。
10歳で記録が途切れている。
その写真たちについては、記憶あります?
しばらくペラペラめくってから、
「はっ。違う違う、そうでなくてスマホ!」
「電源……ってたら……PCか」
というわけで、PCデスク
探索者からの設定が無い場合は簡素なデスクとノートパソコンが一台。探索者同士は同じ型のパソコンを使っている。卓上には充電器に繋がれたスマートフォンも置かれている。
で、改めると、
美穂と同じ状態?>スマホ
問題なく電源は入るが電波は通じていないためSNSやインターネットは使用できない。中のデータは特に問題ないようだ。
日付を確認すると、探索者が最後に覚えている日から日付が経過していないことに気づく。
スマホをルームウェアのポケットにつっこんで
「顔洗お」洗面台にGo
スキンケア・ヘアケア・オーラルケアなどのアイテムが2人分転がっている。あなたたちは歯磨き粉や洗顔剤を共有していないため、割とごちゃごちゃとアイテムが多い。
鏡は磨き上げられ、ぴかぴかと輝いているだろう。
秘匿会話 烏座
なんでぇ!?
そういえば自分の歯磨き粉が減っていたなということを思い出すだろう。あとで買いに行かなければならないかもしれない。
秘匿会話 加須
君の歯磨き粉や洗顔料はさほど減っていないようだ。買いに行くのはまだまだ先でいいだろう。
秘匿会話 烏座
顔洗うってことは鏡見ますよね?
《目星》どうぞ。
ここで。
鏡に映った自分の顔、額と髪の生え際あたりに小さな見慣れぬ傷跡を発見する。傷跡はずいぶん昔のもののようで、今ではすっかり桃色の肉に覆われ少しだけ盛り上がっている。
少し考えてから、
衣装だなとベランダも当たります
扉は開かない。窓ガラスはどんなもので強打しても割れることはない。窓の外にはいつもそこから見える夜の景色が広がっている。
「おかしいおかしいおかしい」
頭を振り
慌ててリビングに戻る
「みぽりん、なんか変だ!」
ちょっと焦ったりすると飛び出す、あだ名で相方を呼びながらリビングへ戻ってくる
フルフェイスメット装備で。
のんびり洗顔してる相方に脱力
茜のフルフェイスも充分おかしい
「その恰好よりは変じゃないよ」
タオルで顔を拭いて、髪を下す
秘匿会話 加須
鏡を見ると、いつも通りの君の顔が写っている。ちょっと顔色が悪いかもしれない。
「だってさ、おかしいよここ!」
「窓とか、開かないし何やっても割れないんだぜ!?」
「アタシら、ここに監禁されてんだよ、きっと!」
「いやだって……開かないんだもん。窓」
「じゃあこっちも開かない?」
鍵はかかっていないはずだが、扉は開かない。
「……開かない」
しっかりシールドまで下げて防御しつつ
覗きこむと少し先に薄汚れた白い壁のようなものが見える。
本来探索者の部屋から外を見た場合は探索者が住む街の風景が見えるはずなのだが、謎の白い壁に覆われているようで何も見えない。
秘匿会話 烏座
最初にスコープを覗いた探索者は、不思議とその壁に見覚えがあると感じるだろう。
「何、なんか見えた?」
「壁……」少し考える
秘匿会話 烏座
思い出せませんね。
文字打ってると声に出るなぁ!!!?
恐る恐る自分も覗き込む
秘匿会話 加須
全く見覚えのない景色だ。だいたいそんなとこに壁なんかなかったはずである。
窓あくかなー
扉は開かない。窓ガラスはどんなもので強打しても割れることはない。窓の外にはいつもそこから見える夜の景色が広がっている。
「私の部屋も窓開かない、閉じ込められたね」
とりあえず冷蔵庫を漁る……
では食器棚を……
いつも通り2人分の食器が収められている。
数を確認するといつもカレーに使っている大きな皿が2枚と、いつも使っているガラスコップが2つ足りない。
ヒーフーミー、と数え
「……番町皿屋敷か」
一人でツッコミを入れる
「そうだ、トイレ!紙!無くなったら悲劇だ!」
トイレ見にゆこう
さしあたって変哲のないトイレ。
メットの上から汗を拭うような素振りをしつつ、戻ってくる
風呂場にいきます
昨晩張ったらしい薄緑色の湯がそのまま残っている。
洗い場には二人分の石鹸やシャンプー、その他普段風呂場
で使用する道具が置かれている。
それらが綺麗かどうかは探索者次第だが、風呂の中自体はやはり真新しい様子で、白いタイルが輝かしい。
秘匿会話 烏座
そういえば昨日新しい入浴剤を買って試したのだった。疲労や腰痛によく効くらしい。近所の薬屋で特売だったのだ。そこそこ効いたような気がしている。
秘匿会話 加須
昨日風呂に入った記憶がない。臭うわけじゃないし……まあ大丈夫だろう。
ついてって、美穂が調べている間手持ち無沙汰なので、洗濯機の中を覗き込もう
割と最新型のドラム型洗濯機。
付近を確認すると、いつも使っている脱いだ衣類を放り込んでおくための洗濯かごが見当たらないことに気がつく。
がっくりと膝をつく
は、っと顔をあげ
バタバタと慌てて自室へ走ってゆく
というわけで、衣類棚調べます!
探索者が普段着用する衣類が収まっている。しかし本来中に入っているはずの衣類が半分ほどなくなっていることに気がつくだろう。そこにどんな服が入っていたかは覚えていない。
誰もいない空間に平手でツッコミを入れる
「いや、全部持ってけとかそういうわけじゃないけど、何?なんなの!?良心!?いらんわ、そんなプライスレス!」
「しかも、見てよこれ、きっちり半分だよ。几帳面か!」
1d100<=80 《聞き耳》 (1D100<=80) > 37 > 成功
新築のようにまっさらだった室内は、一瞬で数年の時が経ってしまったかのように色あせ、至る所が劣化している。
「なんなんだよ……もう……」
「何か音した?どういう仕掛け?」
先ほどまで紙しかなかったその場所には2枚のカレー皿と水の入ったコップ、そしてばら撒かれた錠剤が増えている。
また、ただの紙切れであったはずの紙には何やら文字が増えていようだ。
何も書かれていなかったはずの場所に枠のようなものが出現している。近づいて確認すればそれは病院で用いられる「カルテ」のようだ。
先ほどのメモはその備考欄にあたる位置に書かれている。(以降紙改めカルテとして記載する)
カルテには「烏座 美穂」の名前と昨日の日付が記載されているのみで、他の項目には何も書かれていない。
美穂が通院してたこととか、知ってます?
カルテに病名などは?
卓上にばら撒かれた白い錠剤。
よく見れば椅子に錠剤の箱が落ちている。市販の頭痛薬のようだ。
秘匿会話 烏座
あなたはここ数日途方もない頭痛に悩まされていたことを思い出すだろう。そういえば昨晩も突然頭が痛くなり、頭痛薬を求めたのだった。
自分か美穂、どちらかが常飲してたとか、あります?
金庫を探す
近づいて見ると中から微かな音が聞こえることに気がつく。
時折ゴポゴポと、口から泡を吹くような、水が泡立つような音が混じっている。
ニキ次ダイスロールに+10の補正入れていいよ。
思わず金庫にくっつけていた顔を引き剥がす
「とことん悪趣味なやっちゃな」
「最近の10億円てウェッティで喋るのね」
引き攣った笑顔で精一杯のジョーク
金庫にはカギがかかってるんですよね?
さっき見たしね
中に収められていた写真がなぜかくしゃくしゃになっている。シワを伸ばして無理やり写真立てに収めたような具合だ。また、写真の端にはうっすら血液のようなものが滲んでいる。
慌てて写真立てから取り出して、血を拭おうとしている
用心用心
部屋の中は薄暗く、先ほどに比べて随分と狭くなったような印象を覚えるだろう。
部屋の間取りに違いはないが、烏座の部屋にあった家具や趣味のアイテムに加え、先ほどまで加須の部屋にあったはずのソファや本などが何故かこちらに移動している。そのため、室内がものであふれかえっているのだ。
加えて、先ほどは開いていたはずのベランダへ続く窓に備えられたカーテンが閉まりきっている。
メットを脱いで頭を掻く
先ほどすっぽり抜けていたはずの場所に、加須が所持している本が詰められている。
途中で二人の写真があるアルバムの更新が途絶えた後、烏座ひとりで写っている写真が何枚か貼られている。
そしてそこには母親の筆跡で「この子は、一体だれなの?」と書かれている。
秘匿会話 烏座
あなたは、この写真が更新されていない1年間の記憶が全くないことに気がつくだろう。
アルバムを二人で覗き込みながら、もう何度も繰り返した言葉を口にする。
半分抜けていたはずの場所に加須の衣類がぴったり収まっている。
卓上には先ほど片方の部屋に置かれていたスクラップそして烏座のスマホに加えて加須のスマホも充電器に繋がれた状態で置かれている。
またきれいな石の欠片、病院の診察券がそれぞれ増えている。
スマホは消えている?
スマホにも異常ある?
古い機種になってるとか
烏座、加須、2人分のスマートフォンが充電器に繋がれている。
どちらも指紋認証によるロックがかけられているが、双方ともどちらのスマホも自らの指で開錠することができる。
SNS などを確認すると同僚や友人から探索者へあてたメッセージが何件か増えており、どれもこれも探索者の体調を心配するような内容だ。
え、できちゃうのw
秘匿会話 烏座
ないですね。
「……どう?」
「熱に浮かされてる幻覚とかじゃないのかァァ……」
嘆息
充電器から取るときに
美穂のにうっかり触ったりしてなければ!(フラグ)
秘匿会話 加須
【加須へ向けたメッセージ】
「昨日急に休んだけどどうしたの?」
「休むときは連絡いれてよ!」
【烏座へ向けたメッセージ】
「昨日なんか頭痛いって言ってたけど大丈夫?」
「昨日は随分呆けていたけど大丈夫~?体調崩したんじゃない?」
慌てて目を画面から逸らして、美穂に渡す
秘匿会話 烏座
【烏座へ向けたメッセージ】
「昨日なんか頭痛いって言ってたけど大丈夫?」
「昨日は随分呆けていたけど大丈夫~?体調崩したんじゃない?」
少ししてから、慌てて頭を振る
「え?あれ?美穂、ロックかけてなかった?」
「なんで、開くの。アタシの指で」
開きますね。
自分のを美穂に渡す
慌てて設定開いて、登録してある指紋の持ち主の数を確認
美穂の手を取る
で、自分の指と指紋を見比べる
恐る恐る、本棚、衣類だなを見やり
「ひょっとしてなんだけど」
ジョークーーーのつもりで言ったけれど、どうにも不気味な信憑性に引き攣った笑みで。
ビシィ、とツッコミ。
ビシィ!ともう一つ
拾い上げてみます
近所にある総合病院の診察券。名前欄には烏座の名前が記載されている。
秘匿会話 烏座
これを見たあなたは、近頃ひどい頭痛が続いていたので昨日病院に行ったことを思い出すだろう。その日は内科で診察を受けたはずだが、なぜかその後別の科に診察を回された記憶がある。
そこであなたは気づくだろう。
この不可解な空間に始まったことでなく、あなたは近頃の生活において、度々記憶が飛んでしまうことがあった。
頭痛に合わせ、この症状についても病院で告げたのである。
別の科に回されたのは、どうもそのあとのことだったはずだが……。診察の結果がどうだったのかについて思い出すことはできない。あなたは再び軽い頭痛に苛まれる。
「人生の半分の付き合い同士なんだからさ」
薄緑色の鉱石。部分によっては透き通っていたり、鮮やかな紫のラインが入っている。
これを見つけた探索者は下記のようなことを思い出すだろう。
それはリビングにある写真を撮影したその日、山で見つけて持ち帰った石であった。
どうしてか今の今までそのことをすっかり忘れていたし、この石をどこに保存していたのか全く覚えていない。
「そんとき、見つけたんだよねぇ」
「好きな石なんだ。だから、ほら」
自分のペンダントヘッドを見せる
「自分でも作っちゃった」
へへへ、と笑う
どうなんですかね?思い出す?
ドヤァ
カーテンをシャッ!
開けた草むらの上に、子供が二人座っている。二人は何か会話をしながら地面に穴を掘って、クッキーの缶を埋めようとしているようであった。
耳をすませても、ガラス向こうの音が聞こえる事はない。
あなたはこの二人に見覚えがあるだろう。それは10歳の頃のあなたたちだ。缶を埋める直前、幼い加須がポケットからなにやら小さな石を取り出して缶の中に入れる。そうして二人でそれを土の中へと埋めた。
程なく、二人の背後から一人の老紳士が歩み寄ってくる。
定年も過ぎた白髪交じりの男だ。
男はぎこちない歩みで幼い二人に声をかけ、ポケット一つの石を取り出す。二人は男と二言三言交わしたのち、男の後を追って山の中へと姿を消してしまった。
お二人とも《目星》どうぞ。
オカルト好きな探索者であれば、それがいわゆる「UFO」かもしれないと考えるだろう。
あなたは窓の外で繰り広げられた光景に見覚えがあることを思い出す。
どうしてか今の今まで忘れていたが、そういえば写真を撮ったあの日、2人で裏山にタイムカプセルを埋めにいったのだった。そのために山を登る途中で綺麗な石を拾った。
烏座はその石を持ち帰り、加須はその石をタイムカプセルに入れて、大人になってそれを掘り出した時揃いのアクセサリーを作ろう、なんて話をしていたはずだ。
その時、あの妙な老人に出会った。彼は、「そういう綺麗な石が向こうにたくさんあったよ、案内してあげよう」と言い、幼い自分たちは喜んで着いていってしまったのだ。
そのあと、何があったのか、どうやって家に帰ったのか全く思い出すことができない。考えれば考えるほどに、あなたは頭痛に苛まれるだろう。
[ 烏座 美穂 ] > SAN : 50 → 49
こめかみを抑える
「イヤだな……全然思い出せない」
「何なんだろ、この部屋……」
「アタシら、何をさせられてるんだろ」
「……何か、怖い。思い出したらいけないもの、なんじゃないのかな……」
もうちょっと待っててくださいorz
野郎ども!!!準備はいいか!!!
私は準備できましたの……あ、音声はもうちょっと待って
^^
♡
顔文字って打つとこうなる
そうね、お願いします!
「行って……みる……?」
「忘れたいような記憶だったら、また忘れればいいし」
強引な幼馴染に、少し苦笑して肩をすくめる
「わかったよ。行ってみよう」
というわけで、自室へ行きます
扉を開けるとそこは子供部屋になっていた。
加須が幼い頃使っていた子供部屋とまるきり同じ内装をしている。大きくとられた窓からは朝の柔らかい光が燦々と差し込み、とても心地のよい暖かさを感じるだろう。
部屋の真ん中には丸いラグが敷かれており、その上には子供時代の烏座と加須の姿があった。
彼らはラグの上に座ってなにやら雑談をしているようだ。近づいても探索者達に反応することはない。
それらに触れることもできない、どうやら彼等に探索者は見えていないらしい。
「何となく覚えてるかも」
どんな話してます?
加須「昨日の晩御飯、家族でレストランに行ったんだ!ハンバーグすごく美味しかった!」
烏座「うん」
加須「でね、この間テストで100点だったからデザートもつけてもらったんだ、いいだろ!」
烏座「うん」
加須「あ、そうだ、今度一緒に宿題しよ、算数でねわからないところがあって」
烏座「うん」
このような具合だ。会話を聞いていればすぐに、幼い烏座は相槌を打っているだけでほとんど喋っていないことに気がつくだろう。その会話に、得体の知れない違和感を感じる。
生き生きしてるこちらの方が真顔なのか
頭を掻く
何があるか把握したいYO!
「窓と、勉強机、茜ちゃんの部屋昔は綺麗だったね」
また、先ほど探索者が入ってきた扉の外から、テレビでニュースを読み上げる音が聞こえてくるだろう。
先週起きた行方不明事件。
児童1名の安全は確認されたものの、もう1人の行方は未だにわかっておりません。警察では引き続き目撃情報を募集しております。行方不明になった児童の「加須 茜」ちゃん10 歳。お心当たりのある方は警察までご連絡を…繰り返します。
それは、加須が行方不明になっていることを告げるニュースであった。
「……え、何?なんて?」
「イヤ、二人セットで、てのはなんかさっき見たけどさ」
壁はミシミシと軋みをあげ、天井からはパラパラと破片が床へ落ちてゆく。それはわずか数秒の揺れであった。
暖かい印象を受けた室内は今や薄暗く、大きく開かれていた窓にはダンボールとガムテープによって目張りがされている。床や家具などはまるで物取りでも入ったかのように荒れ、散らかり放題だ。
部屋自体は過去のまま?
彼女の頭には包帯がぐるぐると巻かれており、額部分はわずかに血が滲んでいるだろう。
彼女の目の前には無機質な金属の箱が一つ、ポツンと佇んでいた。
それは先ほどリビングダイニングで目撃したあの金庫によく似ているようだ。
彼女は、まるでうわごとのように何かを呟く。
胡乱な目をしたその子供は、幼い烏座であった。
痩せこけ、虚ろな表情をした幼い烏座の呟く言葉は、先ほどここで幼い2人が交わしていた会話と全く同じ内容だ。ただ、相槌を打つものはいない。
あなたが耳をすますと、時折、箱の中から何か呻き声のようなものが聞こえることに気がつくだろう。
さっき話してたのは、茜だよね?
ほい
秘匿会話 加須
箱の中から聞こえてくる声が「開けて」「苦しい」「助けて」「おうちにかえりたい」という、苦しげに助けを求める声だということに気がつく。
それは何か、質の悪いスピーカーを通したような幼い子供の声だ。時折ゴポゴポと、口から泡を吹くような、水が泡立つような音が混じっている。
こんな声が聞こえる。誰の声かは……判らないですね。
あなたはその光景に見覚えがある。この部屋で、あの会話をしたのは自分のはずだ。最初、この部屋で目撃した通り、あの会話をしたのは自分で、相槌を打っていたのが烏座のはずだ。
あなたは、床にへたりこむ幼い烏座に対して「これは自分なんじゃないだろうか」という疑念を抱くだろう。
秘匿会話 烏座
あなたはその光景に見覚えがない。加須の家で遊ぶことは多々あったはずだが、箱に向かって語りかけるようなことなど、ましてやあんな大怪我をしてまで加須の家に遊びに来た記憶など、ない。あそこに座っているのは、本当に自分だろうか?
という得体の知れない恐怖感を覚えるだろう。
「何……これ……知らない……」
青褪めた顔で、少女から、箱からよろめくように後ずさる
探索者が箱に近づくと、まるで弾かれるようにして金属製の蓋が勢いよく開くだろう。
中から一つの影が飛び出す。それは大きな虫のような何かであった。
甲殻で覆われた桃色の体から、関節肢をもつ幾つかの足が生えている。両腕と思わしき関節肢の先端には蟹のハサミによく似た形状の手が生え、生物であれば本来頭部があるべき場所は桃色の渦巻く触手で覆われていた。
その背に生えている虫の羽によく似た膜状の双翼を羽ばたかせ、その生き物はあなたに向かって飛びかかってくるだろう。
<SANチェック 0/1d6>
1d6 SAN 減少 (1D6) > 5
[ 烏座 美穂 ] > SAN : 49 → 44
CCB<=90 【アイデア】 (1D100<=90) > 78 > 成功
1d10 狂気表 (1D10) > 6
1d10 ラウンド (1D10) > 6
「美穂……?」
よろよろと部屋を出ていきます
慌てて追いかける
「私はいない……私はいない……」
壁にゴンゴンと頭を打ち付け始める
額の皮膚が破れて、血がにじむ
強引に振り向かせて、額をくっつけるほど近くで吼える
「ここはアタシとアンタの部屋!アタシが目の前にいるんなら、アンタは美穂だ!そうだろ!」
「あなた誰?」
「どうだ!目が覚めたか!?」
ふんっ、と鼻息と共に吐く
美穂の前髪が乱れて、その隙間からさっきの怪我とは別に古傷が覗く
「あ…かね…ちゃ…」
あ、さっきの包帯のやつか
救急箱ってまだありますかね?
「アンタはアタシより顔がいいのが取り柄なんだから、無茶しないでよね、まったく……」
言いながら、手当します
わかるofわかる
「ねえ、あれ」視線が金庫に固定される
「昔の茜ちゃんが、昔の私に話してくれたみたいに」
包帯を切り、留めながら
「これをやらかしてるの連中が、何してんのか、何したいのかなんて、皆目見当もつかん!」
「でも、アタシは茜。アンタは美穂!アタシらは幼馴染で心の姉妹!」
「それだけは変わらないんだから、何も考えんな。二人でこっから出る、それだけ!」
言って、笑う
秘匿会話 烏座
草
まぁ太陽が明るいほど陰って濃くなりますし
それは、円筒状の金属物質であった。床に落ちた円筒体は、コロコロと転がってあなたの足元で止まるだろう。そこから、声が聞こえる。
それは幼い烏座の声だ。質の悪いスピーカーを通したような泡混じりの声が、円筒体から発せられている。
「苦しい」「出して」「助けて」「誰か」
探索者はそんな声を聞いているうちに、気を失ってしまう。次に目覚めるとそこは相変わらず子供部屋の中であった。
だが、そこには幼い烏座の姿も、金庫も、あの奇妙な円筒状の物体も存在しない。何もない廃墟のような伽藍堂な部屋があるだけとなっていた。
頭を振りながら、体を起こす
秘匿会話 烏座
見てみます?
壁……。部屋の壁ですかね?
この部屋には何も無いんですよね
では、勉強机があるとのことなので、そちらを見ます
卓上に夏休みの絵日記が広がっている。
最後に書かれているのは8/14の絵日記だ。
烏座と遊んだという内容が綴られており、「明日はお母さんたちに内緒で、2人で山へタイムカプセルを埋めに行きます」と締めくくられている。
「ほら、さっきーーーなんか色々ありすぎて、さっきって感じしないけど」
「探検に行った、って言ったじゃん?その時のやつ」
パラパラめくってみてから
続きありますか?
「書いてないや。サボっちゃったかな?覚えてないや」
頭を掻く
タイムカプセルのことは覚えてます?
「出られたら、掘りに行ってみようか」
「全然引かないから、空気抜いて入れるか、って言ったら、泣いて反対されてさぁ」
「ここからは、何か見えるのかな」
大きな窓。やはり開けることはできない。
窓の外では心地いい夏の日差しが燦々と輝いている。眼下に広がる町は探索者が幼い頃眺めた懐かしい街並みだ。
「ニッキ水とか、すももちゃんとか食べたよねぇ」
「あそこの婆ちゃん、仕込みが甘くてさぁ。当たりとかすーぐわかるようになってたから、十円玉で豪遊できたよね」
「そういえば住んでた団地からの景色に似てるな」
「まぁ、幻だし、そんな気にしなくてもいいんじゃない?」
少し無理矢理に力を抜いた風に言う
「美穂はさ」「アタシん家にもよく遊びに来てたし。それとなんか混じってんじゃない?」
「私が小学校卒業するくらいの写真があって」
「たぶん、お母さんが書いたんだと思うけど……」
「誘拐からかえって来た子って……」
美穂の方は見ずに、窓からの景色へと顔を向けたまま。
しばらくそうして、イヤな沈黙が流れてから
「よし、わかった!」
「みぽりんが悩んでるってことが、さ」
「言ってごらんよ。美穂がどういう風に考えてるのか。アタシが片っ端から論破してあげるわいな」
美穂へと向き直る
「一人で、喋ってた。まるで茜ちゃんみたいに」
「だったら、何?美穂は自分が幽霊かなんかだって言いたいわけ?」
「き…」声が震える
「昨日の晩御飯、家族でレストランに行ったんだ!ハンバーグすごく美味しかった!」
この行動に覚えがありますか!?
あやふやか
「それについてはね。アタシもよく覚えてない」
「そりゃそうでしょ、だって10年前の何気ない話だよ?」
窓から離れて、美穂の対面に座る。
ちょうど、幼い自分たちがそうしていたように
「そして、美穂が生きてきたことも」
「いつか、美穂がフットサル始めて少しした時、ハットトリック決めた!って言って、二人でお祝いに酒盛りしたこともあったよね」
「全部、覚えてるよ」
「今までも、ずっと一緒だった」
「ずっと……」
「変なもん見せられたからって、変なこと考えんのやめな?美穂はアタシとずっと一緒に暮らしてきた。それは絶対確実に間違いないことなんだから」
「気にすんなよ」
「アタシこそが生き証人」
言い、にかっと笑う
自分も途中のリビングまで戻ろう
探索者が水場に足を進めようとすると、突然ガシャーン!と何かが割れるような音がするだろう。中に入ってみれば、先ほどまでは綺麗だったはずの鏡が粉々に砕けている。
鏡が粉々に砕けている。覗き込めばかろうじて残った鏡面に自分の姿が映り込むが、ひどく歪んだ輪郭はあなたに得体の知れぬ恐怖感を与えるだろう。
秘匿会話 烏座
あなたは突然、額にぬるりとした生暖かい感触を覚えるだろう。鏡面に映る歪んだ
あなたの額からは真っ赤な血液が滴っているのがわかる。指先でそこを触ってみれば、身に覚えのない傷から血液が流れていることに気がつく。
<SANチェック 0/1>
秘匿会話 烏座
[ 烏座 美穂 ] > SAN : 44 → 43
では鏡に映った輪郭に対して
「この子、誰なの」とつぶやいておきます
ウワアアアアアアアアアアアアアア
おちゃおいしいね
「美穂?大丈夫!?」
と粉々になった鏡を指さします
秘匿会話 加須
鏡、見ます?
あなたが鏡に姿を写すと、一寸、自分の姿が烏座の姿になっている。それは瞬きの間に自分の姿へと戻っているだろう。あなたは酷い頭痛を覚える。
何度か瞬きをし、目を擦ってから
「……っつ」
こめかみを抑えて呻く
少し青褪めた顔で微笑んで見せる
「ったく、危ないなー」
リビングへ戻る
まぁ、人を選ぶゲームではあるかもだけど
そういえば、結局プレイ中に星野源を聞くことはできなかった
「しかも美穂を泣かせやがって……。ここ出たら覚えてろよ」
怒りの表情で親指の爪を噛む
薄汚れた緑色の湯が張られたままになっている。真新しかったタイルにはわずかにカビが生え、汚いと言うほどではないが、随分と使用感のある様子に変貌している。浴槽の湯はちょっぴりぬめぬめしているだろう。
しゅん
秘匿会話 烏座
たぶんそう
「痛…」傷口に水がしみる
「…」浴槽の栓を抜きます
テーブルのメモとか
内容増えてないかな
美穂が顔洗ってる間に探索ってできる?
内容は増えてないけどカレーの情報がまだ出てない筈。
メモは、まだある?
向かい合うようにして置かれた2枚のカレー皿。
うち一つはカレーを食べた痕跡が残されているのみで中身はカラだが、もう一方にはカレーが盛られたままになっている。
しかし卓上に並べられてから随分と経過しているようで、ルーや米の表面は乾き、やや異臭が漂っているだろう。
同様に、水の入ったコップもにも若干の差があり、カラのカレー皿側に置かれているコップは中の水が半分程度になっているが、カレーが入ったままの皿側に置かれているコップは水が波々と入っている。
このぐらい。
ゴミ箱とか、帰ってきてないかな
そのほか、テーブルの上のものとか変化あります?
錠剤とかそのまんま?
第一段階に比べていくらか汚れの目立つキッチン。
ダイニングに入った瞬間感じた異臭の元はどうやらキッチンのようだ。
探索者はここにゴミ箱が戻っていることに気づく。
先ほどまでは何故か見当たらなかった普段から使用しているゴミ箱。異臭はここから漂っているようで、生ゴミが腐ったような匂いがする。
蓋を開けると、中には調理済みの食材がそのまま捨てられていた。オムライスやハンバーグ、スパゲッティなど、そのほとんどが腐り始めているため原型は崩れてしまっているが、それらはここ数日あなた達が食べていた献立である。
全て丁度一人分の料理が皿をそのままひっくり返したかのような形で捨てられている。異臭の元はそれらの料理であった。
秘匿会話 加須
あなたはそれらの料理に見覚えがあるはずだが、幾つかの料理は食べた記憶がないことを思い出すだろう。だが確かに、ここ数日の献立はそこに捨てられているもので間違いはない。
「うっ、ひどい臭い」
「あ、ごめんごめん」
久しぶりのツッコミ
「気が利かない奴だよ」
何故か液晶画面が割られており電源を入れても見るに耐えぬ乱れた映像が映るばかりだ。ザザっ、ザザーっというノイズの隙間から、かろうじてニュースの音声が聞こえている。
それが行方不明事件のニュースであることがわかるだろう。読み上げられている名前や、事件の詳細についてはノイズが邪魔でうまく聞き取れない。
秘匿会話 烏座
あなたは突然指先に痛みを感じるだろう。 手を確認してみると、指の背や手の甲にいくつもの裂傷が入っており、傷口からポタポタと鮮血が垂れている。
テレビに血がついてることを確認できますか?
テレビには血がついてないですね。
テレビ見てたら突然だから、テレビにはつかないと思うんですよね。
怪我してるのって右手?左手?
メタ的に言うとお好きなほうで良いですよ!
「てか、それでどうしろってのかな」
さっきの窓からの光景を思い出して、ドアスコープ見にゆきます
相変わらず扉は開かない。
扉の端々にはわずかに赤錆のようなものが付着しており、先ほどに比べると少し古ぼけた印象を覚えるだろう。
スコープの向こうには白い壁のようなものが見える。その視界がわずかにぼやけ、不鮮明であることに気がつくだろう。曇ったガラスを覗いているようだ。
お二人とも《聞き耳》どうぞ。
薄汚れている程度の印象であった室内は、今や廃屋のように至る所が劣化し、壁や天井には薄いヒビが走っている。
探索者が床を踏むたび、乾いたフローリングはギチギチとたわみ、ともすれば崩壊してしまいそうな印象を受けるだろう。
卓上には先ほど同様カルテが一枚と、それに添えられるようにして万能包丁が一本置かれている。
鼻をつまみながら
「蓋開けちゃったからかな」
「名前とかつけ始めるのやめてね」
カルテの内容とかに変化ありますか?
先ほどよりさらに記載が増えている。
「担当医:能生 泰成(のうき やすなり)」
「症状:頭痛・記憶の混濁/解離性同一性障害(多重人格障害)の疑いあり」
「脳に甚大な損傷の疑いあり・後日精密検査を行う」
カルテを取り上げて、適当にぐしゃっと丸めると、ゴミ箱へポイ
「さ、次のステージは何?どっから当たる?」
リビングを見回しますが、他に見た目で変化のあるところありますか
あと見た目ではないのですがキッチンの方から酷い異臭がしてくるぐらいですね。パッと判りそうなのは。
美穂が口にしたのを聞き終わるより早く、それを取り上げて
キッチン下の収納にしまってしまう
玄関
相変わらず扉は開かない。
端々に付着した赤錆が扉全体に広がっている。
探索者が見る間にもその赤錆は扉の正面を覆いつくそうと侵食を広げてゆくだろう。
スコープを覗く
覗き込むと、そこには見慣れぬ白衣の男がいる。
男はスコープからこちら側を覗き込んでいるように見えるだろう。それは対面で覗き込まれるような体勢ではなく、まるで仰向けに寝転がったあなたの顔を、男が上から覗き込むような体勢だ。
男は何かをつぶやいたのち、慌ただしく何処かへ走っていく。スコープから見える視界の端々では、ナース服を着た女性がバタバタと動き回っているようだ。
そこまで観察していると、途端スコープは真冬の窓ガラスのように曇り、外の景色は見えなくなってしまう。
もう音は聞こえない。持ち上げて傾けると、金属質の何かが転がるような音と、ちゃぽんちゃぽんという水音だけが聞こえる。相変わらず鍵は開いていない。
毒づきながら、ドアから戻ってくる
「何しろってのよ、もう!」
イラついたようにリビングを大股で横切り、自室のドアに取りつく
秘匿会話 加須
あなたが自室の扉を開けると、中は見覚えのない無機質な部屋になっていた。
どうでしょうね?
足元に敷き詰められた緑色のタイル以外は、部屋に立ち込める異様な闇のせいで入り口から室内すべてを視認することができない。
ドアを開けたところで、固まる
「風呂場?」
秘匿会話 加須
風呂場ちょっとじわる
異臭のするごみ箱漁ってます
ひどい悪臭が立ち込めている。
コンロの上に置かれていたカレー鍋は中身が腐りきってしまっているだろう。蛇口をひねると赤錆混じりの水が少し出た後、水は出なくなってしまう。
同様に、コンロも火がつかなくなっている。
中にはカレーが皿ごと捨てられている。その他捨てられた様々な料理もすっかり腐りきってしまい、ひどい悪臭を放っているだろう。
秘匿会話 烏座
なんでしたっけ(とりあたま)
食器棚をあけて、あらためて包丁を取り出す
秘匿会話 烏座
!?
秘匿会話 烏座
物騒なんだよなぁ。
秘匿会話 烏座
扉を開けると、そこはいつか君が訪れた総合病院の診察室になっていた。
!?
ごめんね!!!
明日は部屋から!
前回は、KPのお願いに折れた美穂が自室へ向かうところ?w
あ、そうか
第一印象が風呂だったw
私が遅れたんですよ
すみませんでした
秘匿会話 加須
えらいねぇ
[ 加須 茜 ] > SAN : 80 → 79
えらいえらい
程なく、手術室の奥から幾つかの足音と、虫が羽ばたく羽の音が聞こえてくるだろう。男のしゃがれた、ひどく不明瞭な声が聞こえる。
「ああ、片方は死んでしまった。矢張り体が幼すぎたか?」
「一人生き残ってる。それで充分だろう」
「いや、それより、現れたのは脳の人格なんだろう?実験はそれで充分じゃないのか」
「今はそうだが、成長によって変化が起こるかもしれない、まだまだ観察せねばならないのだよ。成体では意味がないだろう」
男は誰かと会話をしながら、あなたの方へと歩み寄る。
そこに現れたのは、白衣をまとい、不愉快な笑みを浮かべた一人の老紳士であった。彼はあなたが起き上がっていることを確認すると、愉悦の笑みを浮かべながらあなたに語りかけるだろう。
「やあ、おはよう加須。君が無事でなによりだ」
「安心しなさい、君はちゃんとおうちに返してあげるからね」
「ああ、そうだ、友人も返してあげようね」
「入れる予定だった体が死んでしまったから、代わりの入れ物にいれておいてあげたよ。会話ぐらいは出来るだろう。」
そういって男はあなたに向かって金属製の大きな円筒を差し出した。円筒状の物体からは、ごぽごぽと泡立つような水の音に合わせて人のうめき声のようなものが聞こえる。
それは、「苦しい」「助けて」「出して」と哀願する、幼い烏座の声であった。
ぼんやりと、手の中の筒に呼ばる
秘匿会話 烏座
扉を開けると、そこはいつか君が訪れた総合病院の診察室になっていた。
あなたの部屋の扉は丁度、病院の待合室から診察室へと入室するための扉に置き換わっているようだ。
こじんまりとした診察室の中にはあなたが座るべき丸椅子と、そして医者が座る椅子が向かい合わせに置かれている。
周囲の器具や壁に触れることができず、まるで幽霊のように通り抜けてしまうだろう。
探索者が丸椅子に座ると、程なく同じ扉から白衣を着た医者らしき男が現れるだろう。
それは間違いなくあなたが以前診察を受けた医者なのだが、その顔にはなにかモヤのようなものがかかり、しっかり見ることができない。写真の顔を思い出せなかったのと同じように、あなたの記憶から抜け落ちてしまったようだ。
医者は入室すると探索者の向かい側に腰掛け、探索者に向かって話し始める。
「烏座さん、診察の結果が出ました。驚かずに聞いてくださいね。あなたには、解離性同一性障害、いわゆる多重人格症の疑いがあります。」
あなたはその一言で、それが先日訪れた診察室での追体験であることに気がつくだろう。目前の医者は変わらず淡々とあなたに向かって話しを続ける。
だが、一つの脳に二人の精神が在る事にはもはや限界が来ている。
烏座が生き残るには、加須を殺すしかないのだ。
秘匿会話 加須
だがそのうち自分の中に「烏座」の人格が生まれ、それを本物の友人だと錯覚した加須は、脳が入った円筒を金庫にしまってしまったのだった。
そして、彼女は診察室にいた。白衣を纏った老紳士が話しかけてくる。
人の心はどこに宿るのか、という彼の実験のため、二人は脳を入れ替えられてしまったのだ。
呻くように呟き、立ち上がる
「これで次の実験に進むことができる。いや、君には感謝しているよ加須。ああ、いや烏座なのかな?最近はもう、烏座としての人格が強くなっているようだね」
「長く持った方だったが、もうその脳も限界のようだ」
「人間の矮小な脳では、二人分の人生を処理しきれなかったようだね。損傷が激しい。程なく君たちの人格は二つとも、消えてしまうだろう」
「回避するには、どちらかの人格を殺してしまう他はないだろうね……勿体無い話だけれど。そのまま二人分の人格をその入れ物に入れておくことはできない」
「ちかく、君たちの脳が崩壊する直前に、その潜在意識の中でと会うことができるかもしれない。そこで話し合うといい、君と、烏座、どちらが残るのか」
「全てが崩壊する前に、烏座を殺してしまうといいだろうね。それはもともと君の脳なんだから。君が生き残るべきだと私は思うよ」
「烏座を殺したいのならば、刃はいらない。ただ現実をつきつけてやればいい」
そう言って男は、おもむろに一本の鍵を取り出して探索者に差し出した。
「君の封じられた記憶を取り戻す鍵だ。あの金庫をあけ、その中にある本物の烏座を見せてあげればいいのだよ。そうすれば、君の中にある烏座の人格も、すべて思い出すことが出来るだろう。自分が偽物だと知れば彼女の人格は、君が手を下すまでもなく消滅させることができる」
「ああ、それでも、二人で生きていたいのであれば、よく話し合うことだ。そのままの生活を続ければ、間違いなく君たちは二人とも消えてしまうけれど、それでも互いがそれに同意するのであれば、僅かながら崩壊の速度は抑えられるだろう。でも、そうするのなら決して今日思い出したことを彼女に言ってはいけないよ。知れば烏座は消えてしまうからね」
間違いです♡
(前の陣が男性だったので)
秘匿会話 烏座
あなたはこの時、医者に向かってなんといったのか、思い出すことはできない。
怒ったのか、泣いたのか、叫んだのか、その記憶は定かでないが、今あなたが感じている感情と、おおよそ同じようなことを考えていたにちがいない。
「あなたが……あなたがそれでも、あなたと加須さんがどちらも消えてしまうことがわかっていても、それでも2人で生きたいというのであれば……すべての事実を伝え、双方が納得することが大切です。相互に理解をすることで、脳への負担はわずかですが軽減されるでしょう。」
「ですが忘れないでください。二人で生きつづければ、あなたたちは間違いなく、遠からず、二人とも、消えてしまいます。これは、決して避けられない事実です」
秘匿会話 加須
男に掴みかかる
「さあ、好きな未来を選ぶといい。安心しなさい。今後、君がどうなろうと私はもう関与しない。存分に残りの人生を謳歌するといいだろう」
そう言って男は盛大に笑い声をあげると椅子から立ち上がり、背後にあった扉へと向かう。この時、あなたが男の体を止めようと手を伸ばしても、その手は男の体をすり抜けつかむことはできない。
手がすり抜けた勢いで、床に倒れ込む
男はそのままするりと扉の向こうに消えてゆくだろう。
そこには、あなただけがポツリと取り残されてしまった。
全ての真実を思い出してしまったあなたは、
<SANチェック 1d3/1d6>
1d3 (1D3) > 2
[ 加須 茜 ] > SAN : 79 → 77
身を起こし、吼える
「アタシは……アタシらは、アタシらだ!そんなワケ……そんなワケ、あるかぁ!」
しかし、完全に取り戻された記憶は、明かなものとして脳裏を埋め尽くす
「――――――」
呻きながら、頭を、額を掻きむしる。
美穂の額にあった傷跡と同じあたりを、よく手入れされた爪が掻き壊すほどに
秘匿会話 烏座
「なんですか?」
「それ、は」私からは言えませんね、と医者は言った。
「私からお伝えできることは以上です。もう少し早く、訪れてくださっていれば、処置のしようもあったのですが…………誠に、申し訳ございません」
医者はそう言って深く頭をさげると、椅子から立ち上がり扉の外へと消えていった。
呼び止めようとしてもあなたの手は医者の体をすり抜けてしまい、つかめる事はない。
自分たちの境遇について、真実を知ってしまったあなたは、
<SANチェック 1d3/1d6>
いーい出目♡
でもMAX♡
system[ 烏座 美穂 ] > SAN : 43 → 40
続けて【アイデア】1/2どうぞ。
……思い出せなかった。
「茜ちゃん」
憔悴した表情で、掻き壊された鉢周りから血を滲ませて
「美穂……」
頭を振りながら、テーブルへと近づき、椅子に脱力して腰を下ろす
「救急箱……」はボロボロですかね
言って、ハンカチを取ろうとポケットに手を差し込んでから、しかし顔を歪ませてそれを諦めた
手の甲で適当に血を拭う
「……包丁……」
いつの間にかテーブルの上に戻ってきていたそれに、小さく呟く
力の抜けた顔で苦笑する
言い、なんとなく視線を美穂の自室のドアへと向ける
「聞きたい?」
その表情に、膝の上で拳を握りしめる
先刻の自室でのハンバーグ~の下りを思い出す
聞きたくない
秘匿会話 烏座
ねぇ怖いんだけど。
お、そうだな
ほんの一瞬、視線だけでテーブルの上の包丁を見やってから
「……聞かせて」
その笑顔を前に、唇がきゅ、と引き絞られ、震える
「……えっと……?」
「私たち、二重人格のそれぞれなんだって」
「よくわかんないけど、ここは深層意識?らしいよ」
「本物は10年前から行方不明、死んじゃったかも、だって」
その言葉の真意を掴みきれず、疑問の表情が浮かぶ
奇妙な空気
少し、何か考えを巡らせるように目を左右に泳がせてから
「それ、誰から聞いたの?」
秘匿会話 烏座
KPね、さっきからこわいこわいとしか言ってない。
「えっと、それで、他には……?」
復唱する
泳ぐ視線の先に、崩壊しかかっている部屋の有り様が映る
「それで……?」
「2人のままだと、そのうち死んじゃうかも?」
乾き切り唾も飲み込むことができない喉が引き攣り、軽くえづく
「美穂は」
どうしたいの、という言葉が出てこない
幾度も口を開いては、閉じ、また開く
今までの明るすぎる声のトーンが、普段の落ち着いたものになる
「茜ちゃんはさ」
真っすぐその目を捉えている
「好き?」
「あ……」
「当たり前じゃんか」
「アタシら、ずっと一緒だった」
「心の姉妹、そうだろ?好きだって嫌いだって、全部知ってる」
時間が止まったかのように、微動だにしない
「そっか、よかったぁぁ!」
しかし、今の有様と、この幼馴染の笑みの前に
ただただ、嫌な、何か背筋の真ん中を冷たく埋め尽くすような気配に、腹の下がふわふわとおぼつかない
包丁のこと普通はファミリーって呼ばない。
もう一度、幼馴染の名を呼んだ
ふー、と鼻から息を吐き出した
気がつけば、肩から力は抜け
表情からも緊張が抜けていた
「小さい時さ」
指折り数え
「本当、優しいママだった」
そっと、ポケットの上からその中身をなぞり
「美穂の部屋にあった、アルバム」
「今ならわかるよね。美穂のママ、きっとずっと不安だった」
写真と並び書き添えられた走り書きを思い出す
「LIMEとかも、わりと最低限って感じだったし」
「アタシさ」
「ジジイから話聞いたあと、少し考えて」
「あとどれだけなのか、はわかんないけど。美穂となら、一緒に生きて行くのでも、良いかな、って思ってたんだ」
「さっき、言ったよね」
「好き嫌いも、全部知ってるって」
「とんだ思い違いよ」
「自分の好きなもの追いかけだしたら、他のことは放り投げて」
「面倒なことは、それとなくこっちに押し付けたりさ」
「私ね」
「あなたのこと、嫌いだった」
また、視線を泳がせて
「中学校も一緒」
「高校も一緒」
「大学も一緒」
それから少し笑って
「そりゃ、そうだよね」
「同じ人なんだもん」
「だったら!そういえばいいじゃん!」
テーブルを叩いて、勢いよく立ち上がる
「なんだよ!こんなことになってから、今更、そんなこと言い出してさ!」
「大体、アンタだって、いっつもアタシの後ろちょこちょこついて来て回ってさ!」
「こっちだって、引っ込み思案なアンタのこと、仕方ないから面倒見てやるかー、って思うじゃん!?」
「いっつも、うだうだ考え込んでばっかりでさ!」
「結局、アタシがいなきゃ、何も自分で一歩踏み出せないんだから!」
「本当は、あの日」
「タイムカプセルが、私たちの最後の思い出に、なるはずだった」
「でもね、茜ちゃんは………」
「私だって、茜ちゃんの言う通り」
「結局、お別れを言えなかった」
「アタシも、言えなかった」
「で、そうなわけね」
「謝んなよ」
「いいよ」
「それより、何より」
「今まで不安で悲しんだ、美穂のママを安心させたげないとね」
「絶対に、アンタのためなんかじゃないから!」
「うん、わかってる」
言いながら、デニムのジャケットを脱ぐ
脱いだジャケットを椅子の背もたれに掛け
ーーーようとして、床に落としてしまう
「ありゃ」
それをかがみ込んで、拾おうとして、
一瞬びくりと動きを止めた、が
「うっさいな。脱いだもんちゃんとしとけ、っていっつも言ってたのは、アンタでしょうが」
その声は震えていた
大きく震える指先で、しかし決してジャケットのポケットに収めたものがこぼれ落ちたりしないように、その上からしっかりとデニムを掴み上げて
「さて、と」
黒のTシャツ姿で、腰に手を当て
「最初に後ろにのっけてもらったとき」
「覚えてる?どっかの山で」
「茜ちゃんは坂道をひたすら登っています」
大人しく、目を閉じる
「最後に聞くのが、美穂の口バイクか……」
言いながらも、その時の光景が、思い浮かぶ
いくつものワインディングを軽快に抜ける、その有様を
秘匿会話 烏座
あ、はい。
どうして
知ってたけど
「空が…青い…」
次に加須が目を覚ますと、そこはベッドの上だ。
どこかの病院らしい。
傍に立っていた見慣れぬ若い医者が、目を覚ましたあなたを見てひどく安堵した表情を浮かべるだろう。
「ご無事で何よりです」
目覚めた探索者が、死んでしまった探索者のことについて尋ねれば医者は黙って首を横に振るだろう。
「あなたがこうして目覚められたということは、もう一人の人格は、完全に消えてしまったと考えられます」
医者はそう告げると頭を下げ、探索者の今後の治療について簡単な説明を始めるだろう。しばらくの間はカウンセリングとして通院してもらうことになるが、今日はこのまま退院しても良いということだ。
すげー
これ、「次に」のシーンで見てる方もどきりとするやつ
立ち絵 立ち絵わお
ああ~~~~~美穂ちゃん~~~~~~~
起きた時、鏡とかサイドテーブルにないですかね
じゃぁ、夜だったことにして
起き上がり、しばし呆然としてから
「……ここは……美穂は?」
医師に尋ねる
その顔を、軽く撫でてから
「……っかやろぉぉぉお……」
呻き、歯軋り。
歪んだ目から、熱いものが溢れ出す
「……なんで……なんでだよぉ……」
そうして、ベッドの上で嗚咽を漏らしていた
医者が部屋を去った後、ふと気がつけばあなたの手には一つの小さな鉱石が握られていた。
それはあの日あの山で見つけた、あの石だ。
ずっとあなたのそばに居たはずの友人は、もう存在しない。
語りかけても、もう答えてくれることはない。
それでもあなたは、友人と過ごしたかけがえない日々を忘れることはないだろう。
この先もずっと。あなたの記憶の中で、その友人は生き続けている。
ビーナスラインのワインディングを軽やかに抜けるそれは、やがて終点である美ヶ原高原の道の駅へと辿り着く
駐車場へと単車を留め、スタンドを下ろしたそのバイクの上で、ライダーはヘルメットを脱ぎ去った
赤毛がこぼれ落ちる
「なんだよ、前来た時よりもうすでにあっちーじゃん」
愚痴りながら、ジャケットのジッパーを胸元まで下ろし、外気を取り込むようにパタパタと仰ぐ
その胸元からなんとなく取り出すのは、二つのペンダント
一つは、ずっと馴染みのものだったもの
そしてもう一つ
ヘッドで鈍く輝く石を取り囲む銀のフレームには、文字が彫ってある
“M.Karasuza”
「……約束だったからな。アタシと揃いだ。鬱陶しいとか押し付けがましいとか言うなよ?」
「さて、と」
「もっかい、ここからだ」
「体はアンタで、心はアタシ。結局、ずっと一緒。いいじゃん。腐れ縁でも」
言って、ライダーは胸いっぱいに初夏の高原の空気を吸い込んだ
CoC【キルキルイキル】 END1-イキキル
探索者1名生還、1名永久ロスト
うわあ
ふたつ
あそこで折れなかった茜ちゃんのPOW16は伊達じゃない感、わかる
あとほんと最後まで予測がつかなくて息を呑む最高のお二人でした ありがとうございます
秘匿まだみてないからあれなんですけど、関係がこじれてしまっても縁を断ちきれなかった、キライになれなかった二人なのかなって、そういう美しさがね、ある
くわしく
私は20年も茜のことで苦しんだんですよ
次の20年は私のことで茜が苦しんでほしいんですよ
実は、ED以後は茜は完全に美穂として生きています
美穂のフリで
でも、好きなんで!
そう、最後どちらが残るか、ほんとに予測がつかなかった
めちゃくちゃ意外感があって息を呑む展開だった
本作は、「 株式会社アークライト 」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。
Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
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