こちらには
『不完全なる図書館』
のネタバレがあります。
本編見る!
KP
少女は次の扉を開けた。

彼女は振り向いて
「この部屋から図書館の外へ出ることもできます」
そう言って部屋に入っていった。
牧志 浩太
四つだっていう言葉を真に受けるなら、ここが最後の仕掛けか……。
抜けたと思った所に落とし穴なんて普通にありそうだけど。
KP
そこはやはり立方体の部屋で、四方の壁に本棚が置かれている。
正面に先へ進む扉があるが、両開きのスイングドアで、鍵はついていないようだ。

部屋の中央にはつるりとした白い、人間が立って入れるサイズの
金属製と思われるカプセルのようなものがある。
顔のあたりに窓があり、中に入った人間が外を覗けるようになっていた。
牧志 浩太
カプセルに近寄る。
何か書かれていないか、可動部や開く所がないか見る。
外から窓を見て、中に何か見えないか確認する。
KP
今まで同様、背後で扉は閉じる。

カプセルには「脱出ポッド These→Us」と書かれたプレートがついている。
カプセルの中は簡素なもので、中に簡単な操作盤があった。

周囲には今まで同様、本がずらりと収められた書棚がある。
牧志 浩太
「ここでは、何を答えれば回答になるんだ」と少女に聞く。

少女から返答がないようなら、老紳士を呼び、ここで回答すべきことを聞く。
KP
「簡単ですよ。
ここから帰るか、更に進むか。そ・れ・だ・け、です」
少女は機嫌を直したのかにこりと笑った。
牧志 浩太
老紳士を呼び、ここで回答すべき内容について聞く。
KP
「はい、お呼びですかな」
老紳士はあなたの問いに、ポッドを見て答える。
「このポッドであなた様の世界へ戻ることもできます。
このまま更に進むこともできます。
どちらもあなた様の選択でございます。どちらが不正解ということはございません」
牧志 浩太
「……なるほど?

このポッドを使って戻ることと、このまま進むことには、どういう違いがあるんだ?

ポッドを使って戻ると何が起こって、このまま進むと何が起こる?
ポッドを使って戻ることで、俺は何かを失ったり手に入れたりするか?」

老紳士にそう問いながら、ここで戻ればあいつから紙を取り返すことはできないな、と思う。

このまま進んだ場合は……、それも微妙だな。
KP
「ここで戻れば何が起こるか、それをお答えすることはできかねます。
しかしここの書物には、ある程度ではありますが、それを知る知識がございます」
老紳士は壁の書物棚を示した。
牧志 浩太
「そうか。
ありがとう」

老紳士に礼を言い、書棚に向き合う。
KP
「私、嘘は言いませんよ」
少女はくすくす笑う。
牧志 浩太
「嘘は言わない、か。
古典的な悪魔だな」
KP
「悪魔とは失礼ですね。私は知識を得たいだけ、それだけだというのに」
少女は首を振った。
牧志 浩太
「知識が欲しいか。
これだけ本があるのに、自分で手に入れるってことはできないのか?
それとも、この図書館に収めることが目的か?」
KP
「ふふふ……」
少女はあなたをじろじろと見ている。
牧志 浩太
このカプセルの名前と見た目、または「脱出ポッドである」ことを手がかりに本を探す。
KP
では、〈図書館〉による判定をどうぞ。
牧志 浩太
1d100 85 〈図書館〉 Sasa 1d100→ 13→成功
KP
あなたは、「These→Us」と表紙に書かれた本を見つける。
とある寓話の本だ。
牧志 浩太
他にそれらしい本がないか、さらに探す。
KP
では再度判定。
牧志 浩太
1d100 85 〈図書館〉 Sasa 1d100→ 6→成功
KP
なんか奇跡的に綺麗に引くなぁ。
牧志 浩太
なんだろう。
KP
同じく、「These→Us」と表紙に書かれた本をもう一冊見つけることができた。
とある思考実験の本だ。
牧志 浩太
「聞いたことあるな。
ある物体を構成する要素か……、その中に記憶は入るのかな」
牧志 浩太
更に本を探す。
脱出するか進むか、といった選択に関わるものはないだろうか?
KP
では更に判定。
牧志 浩太
1d100 85 〈図書館〉 Sasa 1d100→ 95→失敗
KP
疲労が頭痛を引き起こした……
牧志 浩太
「痛……、いっそここで一日休んでやろうか」

頭にかかるストレスが、ずきりと頭を痛ませた。
分かってる。分からないことが多すぎて怖いんだ。
牧志 浩太
暫く休んでから、また本を探す。
KP
では再度判定
KP
少女は鼻歌を歌いながら、あなたを興味深そうに見ている。
牧志 浩太
1d100 85 〈図書館〉 Sasa 1d100→ 81→成功
KP
あなたはふたたび不思議な感覚に囚われる。
全ての本を見たわけではないのに、「ここにはもう助けになる書物はない」と分かってしまうのだ。
先ほどのように脳に干渉されているのだろうか。
それとももうあなたの脳はここの一部となっているのだろうか。
SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1d2
牧志 浩太
1d100 52 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 6→成功
牧志 浩太
「う……、」
奇妙な感覚に呻く。

悠長にしているうちに、俺自身がもうここに結びつけられてるって?

そんな……、そんな筈はない。
大丈夫だ。
大丈夫……。

拳を握る。
肩に力を込めて、ゆっくりと息を吐きながら全身の力を抜く。

どうしてか、そういう俺の姿が脳裏にちらついた。
そんな筈はない……。
牧志 浩太
室内から、スイングドアの向こうを見てみる。
その向こうにあるのは、図書館の風景だろうか?
KP
扉はいわゆる西部劇のスイングドアではなく、窓のない金属のものだ。
KP
「進みますか?」
少女が問いかけてくる。先を見るならばこの部屋は終わり、ということなのだろう。
牧志 浩太
考える。
この向こうが罠で、この向こうにもう出口はないんじゃないのか。

ここが唯一の出口なんじゃないのか。
牧志 浩太
二冊の本の内容を考える。

一冊目は、「選べ」っていうだけだ。もしかすると、このポッドが不確定な救助だ、ってことかもしれないけど、少し不自然だ。

二冊目は……。
テセウスの船。ポッドって、船みたいでもあるな。
テーゼだけ抜き出すよりも、自然でもある。
それから、ここの図書館はどうも思考実験が好きそうでもある。

もしかしたら、この船が「そう」なんじゃないのか。
戻れはしても、そのまま戻れないってことなんじゃないのか。
牧志 浩太
確実じゃないな。
だけど、確実なものが欲しければ、記憶を取られるしかないわけだ。
牧志 浩太
「このまま進む」
扉に掴まりながら、スイングドアの一歩先へ踏み出す。
牧志 浩太
こわいなーこわいなー(どきどき)

KP
スイングドアが、きぃ、と音を立てて開くと、あなたの視界が真っ白になった。
そこには何も無かった。
今まであった書物なども一切。
照明も何も無いのに壁も天井も発光している。
振り向いても今までいた部屋に続いているドアも見つからなかった。
KP
「ふふふ……強欲な人ですね。命よりも知識が惜しいのですか?」
あなたの背後から、悪意を隠すこともないぎらぎらと飢えた目をした少女が現れた。
少女は飢えた獣の目でうっとりとあなたの頭を見て舌なめずりをする。
KP
「美味しそう……」
KP
少女は手にした数枚の紙でぱたぱたと自らを扇ぎながら、部屋の奥まで悠々と歩いて行った。
そしてその壁に寄りかかり、艶然と笑いかける。
牧志 浩太
「な……、」
一歩、後ずさる。

しまった、間違えたのか。
俺は、賭けに負けたのか。
本当に、あれが、唯一の……、
牧志 浩太
「た、助けてくれ! 食われる!」
老紳士を呼ぶ!
KP
「そんなに怖がらなくてもいいのですよ……」
少女はぺろりと唇を舐めた。
その姿が幾重にもぶれたように、あなたには思えた。
人の姿を失い、あなたの智を啜ろうとしているのだと容易に想像がつく。
KP
「私はこれから、あなたに何をしようとしているでしょう?
正解したらあなたは無事に元の世界へ帰れます」
弄ぶような問いだった。
KP
どこからか老紳士の声が聞こえる。
「彼女は嘘は申しません。私が申し上げられるのはそれだけでございます」
KP
※ここであなたは〈心理学〉〈精神分析〉〈人類学〉【知識】のいずれかにより
正しい答えを確実に導き出すことができる。
判定せず答えるも……自由だ。
牧志 浩太
「く、そ……、」

すぐ近くに血濡れた牙がある。
圧倒的な高みからこちらを弄ぶ、巨大な獣の爪先が見える。
どう答える?
KP
で、これリアルアイデアせーよってはなしになっちゃうから、
考える方向によっては【アイデア】によるヒントを出します。
牧志 浩太
おお、ありがとうございます。
KP
まあ、【知識】を使うのが牧志君の賢さを発揮するってことだから、
あまり核心に近いことは言えないけどね。
牧志 浩太
それはそうですね。賢さを使わずに考えようとしているわけだから。
KP
そうなんだよなー、これリアルアイデアシナリオかなと思ったけど、
ちゃんとPCが知識判定すると正解出るんだから、リアルアイデアシナリオではないんだよな。
リアルアイデア使えた方が有利ではあるけど。
牧志 浩太
雰囲気見た感じ、基本はゲーム的なリアルアイデアシナリオなのかなーと思ったり。

リアルアイデアできなくても即ロスではなく、代わりに不利を被りつつPCの判定で切り抜けることもできるルートが用意されてるみたいな。
KP
その方が正しいかも知れないなぁ。
牧志 浩太
そんな気がします。
代償払いたくなければリアルアイデアしろっていう。
ルールの構成と、リアルアイデアシナリオであることに気づくまでも含めてのリアルアイデアシナリオって気がします。
KP
ああー、確かに。
最初はルール教えてくれないですからね。
私が割と途中でおじいちゃん使ってルール出したけど、
KPによってはそれもしないと思う。
牧志 浩太
そうそう。リアルアイデア強めのゲームシナリオな気がします。
ただ私はリアルアイデアシナリオであることに気づくまでの察しが大層悪いので、随所でルール出してくれたの助かりました。
わかんないとリアルアイデアを楽しむ所まで行けなくて勿体ないので。
これはシナリオが単純ダイスゲーム(それも面白いけど!)じゃなくて、多層構造であることに気づいた方が絶対たのしい。

牧志 浩太
たらりと、こめかみを汗が流れた。
いままでの彼女の言動を、走馬灯のように振り返る。

俺が不正解したら、つまらなそうにしていた。
正解してもつまらなそうにしていた。

俺を脅かして、俺に知識を思い出させて、その知識を手に入れようとしていた。
KP
少女はにこにこ笑いながら手にした白い紙をぱらぱらと弄んでいた。
牧志 浩太
〈心理学〉での判定が可能なのは一度だけだろうか?
それとも、失敗したら再度判定できる?
KP
できる。
【アイデア】で一度判定。
牧志 浩太
1d100 90【アイデア】 Sasa 1d100→ 100→致命的失敗ファンブル
KP
あなたは喪失と死への恐怖で頭がいっぱいになってしまった。
牧志 浩太
わーお
なんでこういうすごいところでファンブルをするのか
KP
う、うーん。
ヒントだそうとしたらダメージが発生しちゃった。
一度落ち着いてもろて。
KP
「さあ、答えをどうぞ……」
少女は肉食獣のようにしなやかな動きであなたに近づいてくる。
その目が獲物を仕留め、喰らう喜びに溢れていた。
KP
SANチェック成功時減少 1失敗時減少 1d2
牧志 浩太
1d100 52 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 64→失敗
1d2 Sasa 1d2→1
SAN 52 → 51

牧志 浩太
「あ、ああ、あああああ……!!」

ち、違う!
俺を殺して知識ごと頭から食べようとしてるなんて、そんな安直な答えのはずがない!

そう思うのに、がちがちと歯の根が鳴り、目の前の少女の輝く眼で頭がいっぱいになっていく。
どうしよう
牧志 浩太
うーん、どうしようかなぁ。
PL的には挑戦してみたい所ではあるけど、さすがにここで不正解したくないなぁ。
うーん。
「怖い思いをさせようとしている」な気もするんだけど確証がないなぁ。
「知識が欲しいだけ」だから、「知識を取ろうとしている」とどっちなのか確証がない。うーん。
KP
ああー。やはりそのへん引っかかっておられる。>【アイデア】で出そうとしてた
それはもう【知識】判定のその先の話だろうなぁ。
牧志 浩太
四つ過ぎた「後に」出口があるわけだから、「出口に案内しようとしている」の可能性もある。
KP
ああ、それはもう「ひどいことしようとしてんな」って思ってもらっていいです。
牧志 浩太
なるほどなるほど。そこのひっかけはないと。
KP
というかそれも知識範囲だったかな。まあよし……

KP
鰐のように輝く金色の瞳を見ていると、彼女の言葉が頭の中で響いてゆく。
あなたに運命を問う言葉が……
牧志 浩太
うーん。判定するか。
〈心理学〉で正しい答えを導き出す!
KP
ok、判定どうぞ。
牧志 浩太
1d100 54〈心理学〉 Sasa 1d100→ 93→失敗
牧志 浩太
あらら。
KP
先ほどの恐怖がまた去っていない……あなたの考えは上手く纏まらず、
彼女の欲に満ちた目だけが見える。

ただ、分かったことがある。
彼女はあくまで答えを待つ気だ。
有無を言わせず飛びかかってくる気はなさそうだ。
案内人でしかない老紳士同様、
彼女もまた、法則に縛られた悪魔なのかも知れない。
牧志 浩太
古典的な悪魔……、そうか、古典的な悪魔なんだ。

法則と契約に縛られて、その中で俺を出し抜くしかない。
そうだな。遊んでるわけじゃないんだ。そうするしかないんだ。
KP
「さあ、答えを」
恐怖を煽るように、彼女はあなたの頭に手を伸ばした。
牧志 浩太
そう思うといくつか思い浮かぶものはあるように思うけど、確証がない。

手の内を見せるのは癪だけど、ちゃんと考えるしかなさそうだ。
これ以上の賭けはできない。

牧志 浩太
〈心理学〉で判定する。
KP
どうぞ。
牧志 浩太
1d100 54〈心理学〉 Sasa 1d100→ 72→失敗
KP
恐怖で足が震えた。
SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1
牧志 浩太
1d100 51 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 62→失敗
SAN 51 → 50

牧志 浩太
くそ、普通に考えがまとまらない。
こいつが縛られた悪魔なら、答えるまでは何もしてこないはずだと理性は思うのに、心が勝手に震えだす……。
牧志 浩太
少女の目をじっと見返し、その意図を、彼女自身が持っているはずの答えを深く探ろうとする。

牧志 浩太
再度〈心理学〉で判定する。
KP
どうぞっ
牧志 浩太
1d100 54〈心理学〉 Sasa 1d100→ 54→成功

KP
彼女の鰐のような瞳を見ているうち、ふと思い出した。
思い出したのはとあるパラドックスの話だ。
牧志の技能値にとある変化が起きる。
KP
ここから先、回答まで言うこともできるし、続きは牧志君に考えて貰うこともできます。
判定には成功しているので、間違いを「口にしてしまう」ことはありません。
核心はクリティカル情報だったから、これはうっかりサービスしすぎだったかも知れません。
牧志 浩太
そういえば……、あったな。
なるほど、正解でも不正解でも正解になってしまう答え。

法則に縛られた古典的な悪魔。
正解でも不正解でも正解になってしまう回答を返せば無事に済むってのは、ありそうだ。

だとすれば……、
彼女は俺を「殺しはしない」と言った。それは嘘じゃない。
「正解すれば『無事に』返す」とも。

さっきのパラドックスに従うなら、「無事に返さない」。

殺しはしないけど、無事にも返さない。
つまり……、
KP
あなたの頭から、弟とクイズ遊びをした記憶が、苦心しながらも悪魔と語らった記憶が、抜けていった。
牧志 浩太
ぱらぱらと記憶が過っては抜けていく感覚が、焦りを呼んだ。

……大丈夫。
はじめて悪魔と語らい、最後には歌いだしたあの思い出は、俺のじゃない。

浩司にうんざりされながらクイズ遊びを繰り返した思い出だって……、俺だけのじゃない。

どっちも、その記憶を持ってくれてる人が、いる。

だから、大丈夫だ。
KP
そうか、一人の記憶じゃない。なるほどな……
牧志 浩太
というところで回答出して頂けると綺麗かなと思います。
牧志は回答をひらめく。
KP
彼女はこのような言葉を言わせないために、恐怖であなたの口から意味のない命乞いを引きだそうとしているのだ。
KP
というか、
「○○○」→「いいえ○○○」だったらそれはそれで問題ないよねってなるな。
○○と違って「不正解だったらなんかする」とは言ってないんだから。
牧志 浩太
そういうことですな。
なるほどなー。古典的な謎掛けだったんだ。
KP
パラドックスと言うより論理クイズだな。
牧志 浩太
そういうことだな。
お前は超越者じゃない。ただの法則に縛られた悪魔なんだ。

怖がらせようとしている、のも間違ってなかった。
食べようとしている、のも間違ってなかった。
牧志 浩太
本当に古典的な悪魔だな。
最後まで謎掛けだったわけだ。
牧志 浩太
「……、」
ふっと彼女の目を見る。
そう思えば、ただの装置みたいなものだ。
牧志 浩太
佐倉さんなら得意だったろうな、こういうの。
TALK
牧志 浩太
ちょっと過ったけど、どっちにしても嘘になる自己言及のやつだとまでは思い浮かばなかったなー。
あと「何をしようとしているか」という肯定形で問われたから否定形の回答とは思わずつられちゃった。
なるほどなー、これは面白い。

ちなみに「佐倉さんなら得意だっただろう」は、悪魔の謎掛けのお約束だからですね。
KP
佐倉さんは謎かけ得意だけど、中の人はあんまり得意じゃないっ!
牧志 浩太
牧志は賢いけど中の人は察しがわるい!
ここは「悪魔使い」である佐倉さんと、「悪魔との交渉」をやらない波照間の差ですね。
悪魔交渉の「定石」の引き出しも、古典的な悪魔とのこういう交渉も、佐倉さんは豊富だろうと思っている。
波照間は普通の隣人の普通の言葉として受け取っちゃうから。

牧志 浩太
○○○○○○○○○
確信をもって、静かに宣言する。
KP
「……」
少女はぴたりと手を止めた。
そして、手をカタカタと震わせた。その肌がみるみる色を失ってゆく。

少女の身体がぐにゃりと歪み、膨張を始めた。
少女の身体はあなたの視界を覆い尽くさんばかりに膨れ上がったかと思うと、
渦を巻くようにねじれ、部屋の白と混ざり始める。

「あは、あははははははは!」

少女の声が谺した。
それはそれは嬉しそうな、望んだ物を手に入れたというような歓喜の声だった。
牧志 浩太
「なっ」
合っているはずだと確信したのに、思わず身構える。

嘘を言わないんなら、無事に帰すはずだ!
はずだけど、知識は無事のうちに入らないとかないよな!?
KP
やがてあなたは、自身の身体もぐにゃぐにゃと歪んでいることに気づく。
少女も、部屋も、自身もすべてが混ざり合い、絶望とも歓喜ともつかない感情が心を満たし、
やがてその視界は白く染まってゆく……。
牧志 浩太
白く染まる世界の中で、自分自身である本を必死に握りしめた。
牧志 浩太
これ「おじいちゃんに渡した技能は戻らない」=「少女に取られた技能は戻りうる」なんじゃないかと思ってるけどどうなるかなーかなー。

KP
「……あのぅ?」
誰かの声が聞こえてはっと気がつくと、そこはあなたが元いた図書館だった。
顔見知りの窓口の職員は、あなたがそこで硬直しているのを怪訝そうに見ている。
牧志 浩太
「ひゃぁあああ!?」
びっくりして変な言葉を発しながらもんどり打ってしまった。
牧志 浩太
「あ、あああ、すすすみません、閉館ですよね」
あわあわと身支度を整える。
KP
あなたの手にはあの革表紙の本ではなく、借りようとしていたありふれた本がある。
牧志 浩太
「すみません、お騒がせしました。借りていきます」
あわあわとその本を借りる手続きをする。
牧志 浩太
少女に取られたあの紙は……、どうなったのだろうか?
KP
時計を見ると19時55分だ。あなたが帰らなければと思った時間と同じだ。
時が過ぎていないのだろうか。
そして借りる手続きを行って荷物をまとめていたあなたは、
服のポケットに紙束が突っ込まれているのに気付いた。
牧志 浩太
「ん?」
紙束を取り出してみる。
KP
そこには、あなたが勉学に勤しむ姿、弟と遊ぶ様、
人の感情の流れとその影響が身体に現れる様子などが詳細に書かれていた。
これは、彼女に奪われたあなたの知識と記憶だ。
牧志 浩太
なるほど、律儀だ。
【無事に】帰してくれたってわけか。
技能回復のルール
契約
KP
ということで、このエンドでは返してもらえるのでした。
お察しの通りおじいちゃんに渡したものは正式な契約の元に渡すことになるので戻ってきません。
牧志 浩太
なるほどぉー。
脱出ポッドだったら取り返せずに生還だけしてENDかな。
KP
ついでにざっくり心やられたり他もちょっとゴニョニョ
牧志 浩太
なんだろゴニョニョ……
ボディが別物になっちゃうのかしら

牧志 浩太
……何か余計なものまで一緒に挟まってないか?
でも、俺の記憶だし。浩司とクイズ遊びした思い出なんて、本当に【忘れてた】記憶だし。
そりゃ、取り戻したいよな。うん。取り戻したい。

紙束から感じる嫌な予感のような気配を黙殺し、それを読む。

牧志は技能を回復させる。

KP
あなたが取り戻すという意思を持って文字を辿ると、それは直接脳に飛び込んで焼き付くように感じられた。
それとともに紙に書かれていた文字は蒸発してゆくように消え去り、残ったのは真っ白の紙だった。
……帰りの途につくあなたの手には借りた本がある。
何を借りたのだろう?
牧志 浩太
児童福祉に関する本……だったと思うけど、違ったっけ?
その本を見る。まさか、あの俺の本じゃないよな?

KP
では、運命のダイスロール!
〈図書館〉スペシャル【現在の技能値の1/5以下】が出れば何かが起こります!
牧志 浩太
1d100 17 なんだなんだ Sasa 1d100→ 20→失敗
牧志 浩太
惜しい!
KP
おしいっっ!

KP
その本は児童福祉の本で間違いないようだった。
返す期限は二週間後。
助けを求められそうな機関の紹介や連絡先が載っている。
役に立つかも知れない。
牧志 浩太
その本を見て、ふっと苦笑い。
……ひどい目に遭ったけど、帰ってこられてよかったな、本当に。

いま、俺がいなくなるわけにはいかないんだ。
シローを、置いていくわけにはいかない。

それに、置いていきたくない。
佐倉さんの帰りだって楽しみだ。
あんなところで本になんてなりたくない。食べられるのも嫌だ。
牧志 浩太
ああ……、帰ってこられて、よかった。
死ぬかと思った、割と。
論理クイズは楽しいけど、記憶を賭けたデスゲームするより、佐倉さんやシローと落ち着いて遊びたいよ。
KP
あなたは日常に戻ってゆく。
何故かふと、誰かの残念そうなため息を、聞いた気がした。
牧志 浩太
ふっと振り返っても、誰もいなかった。


不完全なる図書館

《エンドA》にて完


牧志 浩太
ありがとうございましたーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!
楽しかった!!!!!!!!!!
KP
ありがとうございましたーーーーー!
思ったほど全然ダメージ発生しなかったな。
牧志 浩太
ですねー、これはこのまま本編で行ったほうがらしいかも?
牧志 浩太
めっっっちゃ怖楽しかった! すごいシナリオ! 
察しの悪いPLのためにちょうどいいあんばいにして下さったのも助かりました。
KP
最後の判定失敗したのはちょっと惜しかったけど。
牧志 浩太
最後の判定、成功すると何があったんです?
KP
ランダムで一つだけ魔法がもらえます。やったね!
牧志 浩太
なるほど!!
そうなってたら塔フラグでしたねぇ。
KP
で、どうしてそんなことになるのかっていう理由は以下。
《シナリオの真相》
牧志 浩太
エイボン!! なるほどー!
そして知識の怪物だったんですねぇ、少女。

魔きしが滅びると知識がこの図書館にマージされるんです?
KP
そうなんでしょうねきっと。
で、登場人物!
《老紳士―哲学的ゾンビ―》
牧志 浩太
哲学的ゾンビだ!
KP
かなり協力的に書いたし、まあ普通にいいヒトでしたね。
「彼女は嘘をつかない」なども追加ヒントだったりします。
嘘をつかない証明がないと成り立たないなって思ったから。
牧志 浩太
ですねー。
【協力的な存在】がいるというのはよかった。
そして情報を並べてから考えるために、老紳士に遠慮なく聞きまくる牧志……。

追加ヒント&補完ありがとうございます。
謎解き得意なPLではないけどこういうシナリオ好きで楽しみたいからヒントの追加はありがたいし、自由回答タイプの謎解きで意図せぬ穴にはまって不正解はくやしいですしね。
KP
おじいちゃん呼ばれまくってたなぁ。
「一緒に来て」ってお願いしたらついてきてくれるので、いっそのこと同行しても良かったかも知れないですね。
牧志 浩太
確かに。
でもベルを鳴らしたら来るようなイメージでこれはこれで浪漫。
KP
んでオンナノコ!
《少女―知識の怪物―》
牧志 浩太
なるほど~~~。
そうそう、「成功すると奪われる」のも最初分からないのもいいあんばいだなって。
ダイスゲームシナリオじゃなくて、PLの既存知識や推量を活用できるシナリオで、技能値奪われなくても推量すれば分かる、本は常に二冊、っていうルールが段々分かってきて「あ~、そういう」ってなってくる達成感と手応えと何も分からん! どうすれば正解扱いなの!? っていう恐怖のバランスがめちゃくちゃ楽しかった。
KP
彼女、シナリオからは大分好き勝手なこと言っています。
本当はもっと意味深発言しかしない感じだし、最後は別に怖がらせようとしてこない。
牧志 浩太
なるほどー。
その結果牧志のめんたるがジェットコースターしたし、新しいシナリオは生まれそうだし楽しかったですね。
KP
ヒント色々追加追加するためでもあるけど、
・牧志君の知識欲しい狡猾さとか悪魔的な感じ出したい
・牧志くんが知識判定しないからつまんないと思っている
・ラストは「お前俺を酷い目に遭わせようとしてるだろ!」と言われると負けなので、それ以外のこと言わせようとするんじゃないかな
と思って盛った。
牧志 浩太
「古典的な悪魔」らしい感じで楽しかったです。
あの態度好き。
KP
更に彼女には秘密があります! なんと彼女、顔が四つもある!
牧志 浩太
そんないっぱいあるの!?
KP
よりどりみどりです。(NPCの顔グラが4種あってどれ使ってもいい)
牧志 浩太
いろいろある!
PCに合わせて変わるんです?
個人的には今回の少女が一番悪魔的かつ図書館っぽさがあってすきですね。
KP
今回は二番目のブルーのショートヘアにさせていただきましたね。
意味深な表情がいいなぁと思って。
牧志 浩太
そうそう。意味深な表情がいい。好き。
あと、このヘアスタイル「作業をする人らしい短さ」が図書館っぽさ強い
KP
ナルホドそれは良かった!
報酬と成長
KP
おっとそうだ、忘れそうだから先にやろう。
《クリア報酬》
牧志 浩太
2d6 かいふくー Sasa 2d6→5,5→合計10
SAN 48 → 53
最大値(53!)まで回復しました。
なんつー最大値だ。
KP
低いなぁー
あと成長が一件かな。
牧志 浩太
なんですよ。低ーい。
成長は【アイデア】ファンブルだけですね。
KP
【アイデア】ロールは興味ポイントを振っている好きな技能となりますぅ
牧志 浩太
興味技能ということで、〈電気修理〉の知識を不完全な図書館から一緒に分捕ってきても(成長しても)構いませんか?
KP
色々検索している内に読んだかな? ok
牧志 浩太
1d100 46 成長 Sasa 1d100→ 21→成功
牧志 浩太
おっと成長せず。それどころではなかった!
KP
大変だったからなぁ。

基本ギミックについて
KP
では仕掛けについて。
〈図書館〉ロールまわり
KP
で、ここは改変なのですが、
全て情報が出た後の〈図書館〉はペナなし。次の〈図書館〉は「もうここに情報はない」と示すと同時に《SANチェック》というのを追加しています。
今回牧志君は一度目と二度目で綺麗に両方の情報出してたんですよね。
牧志 浩太
ああー。そういう仕掛けだったんだ、なるほど。必ず二度目で出るわけじゃないんですね。
KP
あと失敗したら疲れたりダメージ出たりするのもまあ雰囲気での追加ですね。
ぶっちゃけ「出るまで振ります」ができちゃうんだけど、それだと風情がないから。
牧志 浩太
そう、これは実在する(PL知ってる)方が本物で、反対側は偽物だな? っていうのが途中からじわじわ分かるのがいいあんばい。
一番目が一番わかりづらい(〈心理学〉成功しないと本物のメモが出てこないように見える)のもいいとこだなと思ったら、偶然だったとは。

>改変
ここ明確にしてくれてありがとうございました。
三番目なんて、「この量の本から探すの無理では? 即〈心理学〉? でもシナリオ的に無限に情報は出ないよなぁ」って迷っちゃいましたしね。

各部屋のギミック
KP
でもって各部屋。失敗した場合に起きることなど。
Room of foreign language
《異界の言語の部屋》
牧志 浩太
あらあら。ぬるぬる牧志になっちゃう。
Room of brain plush
《脳ぐるみの部屋》
KP
牧志くんここ失敗してたけどさらっと回避してんですよ。
牧志 浩太
ああー、見ると正気度 喪失だったんだ。
KP
「パネルに触ったぞ」と堂々と描写したけどスルーされた。
わざとじゃなくて描写順間違えちゃっただけなんだけど。
牧志 浩太
不正解だけど何もないな?? これ不正解が正解ルート(?)なのか? って思ってたら、回避してたとは。
それでつまんなそうな顔してたんですね。
KP
そうなんです。まああと「知識判定」しなかったから。
牧志 浩太
ですねぇ。
成功したら取られるなってPL含め気づいたから、知識を差し出しませんでしたからね。
KP
そういや少女がのーみそコネコネしてるのもKPの悪乗りです。
爪立てるかもコワーイ も盛りです。
シナリオの少女もっとドライ。

牧志君賢いんだからそれぐらい気付くよな! というわけで【アイデア】
どこまでをヒントとし、どこまでを【知識】として扱うかの塩梅がちょっと難しかったです。
牧志 浩太
ですねぇ。難易度調整の範疇かも。
あそこは最高でした。ありがとうございます。>のーみそこねこね
KP
楽しかった。
牧志 浩太
首筋を針の先で辿られるようなぞわぞわ感が好きです。
Room of Raven-box
《カラス柄の箱の部屋》
KP
ここ「不正解」だった場合は何も無いんですよね。
分からなくてそのまま進んでしまうと技能値全て吹っ飛ぶという激重ペナルティがあるためかと思いますが。
牧志 浩太
なるほどぉー。
そのまま進んじゃうと記憶全ロストですもんね。
結局正解して開けなきゃいけないわけで。
KP
そうなるよってKPは警告してあげていいよ、と書いてるくらい。
牧志 浩太
なるほど。
ここは「実際に証明しろとは言ってない」をヒントで出していただけて助かりました。
Escape pod “These-Us”
《脱出ポッドThese→Us》
牧志 浩太
やっぱり2000年代自作PCユーザーみんな大好きテセウスの船? >脱出ポッド
KP
ですねー。TRPGゲーマーのたしなみでもある。
牧志 浩太
そうそう。
ノーリスクで出られるけど、知識は戻ってこないエンドだったんですね。
あそこは「途中退場が唯一の生還エンド」はシナリオ構成的にまあないよなというドメタだったんですけど、ひやひやした。
KP
あそこちょっと怖いですよね。先へ進むドアなんか意味深だし。
牧志 浩太
そうそう。その怖さも楽しい。
KP
脱出ポッド、なんとなく縦長カプセルをイメージしてて、「棺桶を思わせる」って描写入れようか悩んで、
誘導になりすぎるかも知れないと思ってやめました。
牧志 浩太
分からなくて怖いがいい塩梅のシナリオなので、いやーメタ的にないよなー? でも怖いなー、って楽しかった。
ああー。それはなくてよかったかもですね。明確な誘導はない方が楽しそう。あの時点で大体「実在する知識の方が本物だな」って推定ができつつあったので、テセウスの船なんだなって推定はついてましたし。
確証無くて怖かったけど。楽しかった。
KP
実は「スイングドアの向こう確認できない」とは書いてないんですけど、
確認したら真っ白けだったら怖すぎるなと思って、一度開けたら進んでしまうことにしました。
牧志 浩太
なるほどなるほど。
KP
あからさまにトラップに見えるし!
牧志 浩太
それはそれで「でもメタ的にはーーーッ! それにこの船確実にテセウスだしーーーー! 怖いーーーーッ!」って言いながら進んでたかも。
KP
あと脱出ポッドって私のイメージ的には、
大きいヤツで、何人か入って椅子に座るタイプ
小さいヤツで、ドラゴンボールのサイヤ人が乗ってる奴(縮こまってはいる)
だったんですけど、

なんかテセウスだし分解されるっぽいので、ワープ系かなと思ったんで
「筒状で外が確認できる……棺桶っぽいな??」と思っただけで、恣意的な誘導のつもりはなかったですけどね。
牧志 浩太
なるほどー。
KP
「火の鳥」で使われてるよーなやつかな。でもあれもワープじゃないしな。
Knowledge monster’s dilemma
《知識の怪物のジレンマ》
KP
というわけで実は自主以外のロストはないのでした。
牧志 浩太
ああー。
不正解になってもロストとか全部食われるわけじゃないんですね。
このシナリオも、めちゃくちゃ怖がらせてロストするかも!!!??? 怖い!!!! ってうまく怖がらせてくれるけど、本当にロストはない、っていうすごくいい塩梅のシナリオだなぁ。好き。
KP
少女あんまりお腹いっぱいになれるお話じゃない。
牧志 浩太
まあちょっとずつ食べてもろて。
牧志 浩太
本当にシナリオ半ばでロストして中断されちゃうわけじゃなく、でもロストするかも、こわい、こわい、たのしい、っていう恐怖をずっと楽しんでいられるシナリオ、好き。
KP
わかる。
牧志 浩太
生きて怖がりたい。

本を読む
KP
で、もし最後にスペシャルを出していたら!!
もし本を読めていたら……
KP
とはいえもらえる魔法たいしたのないんですけどね。
牧志 浩太
ああーーーー。
《トートの詠唱》だと因果でしたね。
KP
とはいえそれが必要になる局面も、牧志君の知識だとないでしょうしねぇ。
牧志 浩太
ですねぇ。

改変などなど
KP
あとは、おじいちゃんも少女も感情的になってたしよく喋る改変したなぁ。
割とあちこちにそれぞれの謎かけのヒント入れてみたりしたかな。
牧志 浩太
よく喋ってくれた分、謎解きだけじゃなくてRPもいっぱい楽しめて楽しかったですね。牧志の記憶に対する独特のスタンスが見えたりとか。
KP
とはいえ多分「知っているもの」のヒントなんて聞かなくても分かるし、
「知らないもの」のヒントは見ても分かんないから、お遊びでしたけどね。
あとそうだ、無数にある本の中からヒント本探す時、「もうヒントないな」ってなんでわかるんだと思ったので、
「なんだか分かんないけど分かっちゃうこわい!!」という描写と《SANチェック》追加しました。

というか《SANチェック》追加しまくったから生還報酬水増ししても良かったな。
……限界になっちゃったので不要みたいですけど。
牧志 浩太
そうそう、あれ味わい深くてよかった。
……限界になっちゃったのでノープロブレムです。
KP
とくに「全ての本がある」ところで「ヒントもうないわ」とPCが納得する理由がそれくらいしかなかった。
牧志 浩太
なんですよね。あれ無限に本あるのに2つしか見つからないっていう。
リアルアイデア寄り謎解きシナリオであることが分かってきたあたりだから、PL的には「ああ、そーゆーシステムなのか、最大2つしかないのね」って納得がいくけど、PCに落とし込めるものはないですもんね。
KP
全ての本があるなら「不完全な図書館」ではないはずなので、クイズ用の概念的なものでしょうね。
牧志 浩太
ですね。>概念的 「そーゆーシステム」の「仕掛け」なんでしょうね。
KP
彼女が各部屋デザインしているはずだし。
牧志 浩太
しかし知識(と記憶)が取り戻せないのは困るけど、牧志はボディが自分の物ではなくなるのにはもう慣れてそうな気がしなくもない。
KP
うーん、まあ確かに。
牧志 浩太
まあ微妙にぐあいのわるい違和感がついてくるのかな、とは思いますが。>テセウス再構築ボディ
KP
砂詰まってるみたいな感覚だそうですしね。
牧志 浩太
紅・牧志浩太・ぬるぬる・異形……>自分の物でないボディ経験
KP
あ、あと最後に彼女が嬉しそうに笑うのも追加です。
牧志 浩太
あ、あれ追加なんだ。>嬉しそうに
KP
彼女の目的は
・訪れた人から知識を奪うこと
なんですけど、Aエンドで本を読めたときに「読める人間を試していた」と探索者が悟るので、
読める人間が読んでくれるならそれはそれですっごく嬉しいんじゃないかなと思ったので。
牧志 浩太
ああー、なるほどぉ。
KP
だから最後に「なーんだ、ハズレかぁ」ってため息ついてる。
牧志 浩太
そうそう、「彼女のお眼鏡に適った」のかなと思った。
ちぇー読んでくれなかった、ってなっちゃった。
KP
やっぱり知識を溜め込んでいる本だから読んで欲しいんじゃないかなーって。
大体こんなところかなぁ?
牧志 浩太
かな? あ、そうだ。
最初に本返却しちゃったらまっしろエンドですか?
KP
いえ、おじいちゃんは本を見て「これうちのじゃないな」って気付くと思うので、
「あなた様、これは……」って声かけてくれると思います。
牧志 浩太
なるほど。哲学的ゾンビだけど観測上やさしい。
自分の本を読むと何があったんでしょう?
KP
お客さんには優しい。
ああー、それ。
本の中身を見た場合
KP
というダメージポイントでした。
牧志くんはまともに読んだわけじゃないので正気度判定軽くなった。
牧志 浩太
なるほど!
牧志の本は間に違う本のページがかがり合わされているんだろうなぁ。
KP
で、牧志の場合は前半、真っ白なページが続いたり、上から書き加えられまくったり、ページ貼られまくったりしている歪な状態でした。
牧志 浩太
ですよね。牧志はほぼ確信していたので確認しなかったけど、それはそれで面白かった。
KP
もしかしたら見ることで今は覚えていない記憶なんかも見られたかも知れない。
牧志 浩太
見られたかもしれない。

うれしくやしい
KP
ずーーーーーっと前に「本に偽書が混ざってたら面白いのに」って話したことあるんですが、
まさにこれだなぁと思って面白かったです。
〈図書館〉で見つかるのは「今使えそうな知識に見えるもの」であり、
それが真実かどうかを判断するのは知識である、と言うギミックが面白かった。
牧志 浩太
そうそうそうそう
まさにそれだなーーー! ってなって、すごく面白かった。
本に本当の事が必ず書いてあるわけじゃない。
KP
まあ性質上知識振りづらいんですけどね。
牧志 浩太
とられちゃいますからね。
でもそれが真実かどうかを判断するのは(PLの)知識でもあるし。
KP
だから、面白いと同時に「さきにやられちゃった悔しいなー!」ってのもありつつ。
牧志 浩太
ですねー、まさにこれだもんな。

感想
牧志 浩太
では途中にやべーこわいたのしい面白い!!!!!!!
ってなって興奮のあまり書いた感想を。内容ほぼかぶりますが。
KP
お。
牧志 浩太
恐怖と行動の自由度のバランスがよくて面白いシナリオだなぁ、好き!!

行動権はこちらにあるのに、どうやっても塩梅よく未知な結果が待っていてそれがイイ恐怖に繋がるのと、少しずつ仕掛けが分かっていく感覚もあるのでプレイストレスにならない。
PLが仕掛けを考える余地もあるのに、PLのリアルINTに頼りすぎていない。

色々できるのに、考えても考えても何かしらダメージ、何かしら恐怖、自分で決断してダメージありそうな所へ踏み込まないといけない怖さ。
強制感がないのに大層怖い。
ルールが分かってくるまでに時間が掛かるけど、ルールが分かってくれば達成感があるのもいい。こわい! なんもわからん! から、思いきって行動していくことでちょっとずつ闇が晴れる感じ。
比較的素直に抜けられると分かるまでが手探りで、それが恐怖と達成感をバランスしているのがとてもいい。

即ロストでシナリオ半ばで終了ではない・リアルINTでうまく抜ければ出目ゲームしなくてすむけど、代償を払って抜けることもできるというバランスなのもいい。
実はロストない・そこまで代償重くない(神話知識はともかく)のに、随所での脅かしがとにかく上手くて、怖い! 死ぬかも! 怖い! 楽しい!! って存分に恐怖を楽しめる。

これはいいソロシナリオだなぁ。

これはソロだからこそ、相談したり頼ったりする相手が横にいないからこそ楽しい。
このタイミングでやれてよかった。
奪われるもの(積み重ね)の実感が大きい方が怖いし楽しいから、牧志でやってよかった。
ありがとうございます。
KP
おおっ。楽しんでいただけて良かった!
絶対楽しそうだなって思ったんですよ。雰囲気もいいし。
牧志 浩太
めっっっちゃくちゃ楽しかったです 楽しい まさに「恐怖を楽しめる」シナリオだった
ありがとうございます 雰囲気も好き好き
これは面白い
「数値としての知識をとられる」だけじゃなくて、「大事な記憶をとられてしまう」の重さがあったからこそ余計にこわたのしかったので、牧志でやってよかった。
KP
ごめん知識だけじゃなくて記憶も取られるは盛りでした(小声)
牧志 浩太
お、ナイス盛りです ありがとうございます
KP
だってさー、その知識を得たときの経験や気づきも消えるんじゃないかな、
知識を失うってそういう事じゃないかな、と思ったからー!
牧志 浩太
だと思いますよー! >失うって
記憶と知識は一体だもの。
KP
〈機械修理〉差し出していたら、おじいちゃんの記憶がごっそり……
まああと、記憶もなくなるよ、の方が怖いしね、という思惑もありましたね。
牧志 浩太
あげませんよ〈機械修理〉は!
そうそう。牧志は知識だけだと案外躊躇わない可能性があるので(特に再成長するなら)記憶もなくなる方が怖くて面白かったです。
KP
その発展系で、「〈クトゥルフ神話〉知識」を差し出すなら、シナリオの記憶も消し飛ぶという解釈になりました。
牧志 浩太
あれはよい迷いポイントになって楽しかったです。>〈神話〉知識差し出すなら
KP
ですよねー。技能は再成長させられるもんな。
佐倉は覚えてるのに牧志は忘れちゃう。
牧志 浩太
そうそう。佐倉さんの記憶はなくしたくないですからね。
KP
そして今後二度と思い出すことはない。
牧志君はやらないだろうなーとは思ったけど、「〈神話〉知識」代償にできるか聞かれた時にちょっぴりドキドキした。
牧志 浩太
牧志はやらないだろうけど(『対の棲みか』の記憶が消し飛ぶのはほぼ確実だし)でもちょっとPL考えてしまうこの最大正気度 なのでした。
KP
酷いことになってるし。今回また増えたし。
かといってご都合で減らしたくはないしなぁ。
牧志 浩太
どうしようもなくなったら、あの「〈神話〉知識減らせるかもしれないドリームランドシナリオ」を見てみたくはありますね。
KP
たまにありますからねー〈神話〉技能減少シナリオ。
牧志 浩太
減らせるかどうかは分からないシナリオではあるけど、雰囲気が楽しそうで。
KP
もうそんじょそこらの狂信者より詳しい……
牧志 浩太
46%って、そんじょそこらの狂信者よりずっと詳しい。
KP
たとえ話に神話生物がぽろっと出てくるレベル?
牧志 浩太
ショゴス見て「懐かしい」なんて言っちゃうレベルかも。
KP
なーんだいつもの牧志だぁ。
牧志 浩太
いつもの牧志ですね。
「もぞもぞいう」のリーダーちゃん(生き残りちゃん)だったらトラウマの記憶を差し出していったかもしれないなとちょっと思いました。>神話知識
上がってしまった神話知識って、純粋なトラウマであることも多いので。
KP
そうですねぇ。
覚えておきたくない、忘れたい、と思うのも当たり前だと思います。
佐倉なんかはヒナドリの拷問の記憶とか消し飛ばしたい。
牧志 浩太
ああー。あれはthe忘れたい記憶だよなぁ。
KP
ただそれ消し飛ばしちゃうと、そのとき自分のために戦ってくれた牧志のことも忘れちゃう。
片目牧志やガーディアンさんが守ってくれたことなんかも。
牧志 浩太
忘れちゃう。
牧志はその記憶一緒に忘れられても、拷問の記憶を忘れられたならよかったと言うだろうけど。
牧志と佐倉さんの記憶は高度に絡み合っていて、「純粋な忘れたい記憶」のそばにも忘れたくない、忘れるべきではない記憶がいるんですよね。
人間多かれ少なかれそういうものだろうけど、佐倉さんと牧志はそれがつよい気がする。
KP
そうなんですよね。だからせんたくの時もあまり積極的に洗ってない。
牧志 浩太
ですね。
何度なくしたって自分だけど、それでもやっぱりなくしたくない。
KP
その強欲は身を滅ぼすかも知れないけど。
牧志 浩太
ないけど。今回なんて危なかったですしね。
KP
少女、強欲な人好き。
牧志 浩太
好きなんだ。
KP
やっぱり彼女も強欲だから、似た属性の人好きかなって。
知識に強欲な人の脳は多分美味しい。
牧志 浩太
ああー。いいですねぇ。
KP
だから佐倉が行ったら脳味噌ペロペロされたかもしれない。
牧志 浩太
あーあのうみそぺろぺろされちゃう。
KP
今いないんだよなー。いたら「牧志が借りた本か」って手に取って図書館にウェルカムされていたかもしれないのに。
牧志 浩太
いないんですよねー。
KP
そんなわけで、最後まで来てくれた牧志のことが嬉しくて少女はニッコニコしてます。
牧志 浩太
最後まで来てくれるし強欲だし。なるほどー。
でも本は読みそびれ。
KP
しょんぼり。
牧志 浩太
もうちょっとで読めたんですけどね。
シローのことに気を取られていたかもしれない。
KP
魚寄せの魔法あげるのに。
牧志 浩太
シローと釣りに行くくらいにしか。
無人島クローズドサバイバルする羽目になった時は役に立つ……?


コメント By.佐倉 光
謎解きシナリオなので伏せ情報がかなり多くて読みづらいですが、ご勘弁を。
折角ですから、シナリオを遊んでみて欲しいと思います!

KPの悪乗りで、だいぶんシナリオよりもカジュアルな雰囲気になっちゃってると思います。

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【クトゥルフ神話TRPG】
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