牧志 浩太
お人好しで温厚、だが意思は強い好青年だったが……。
とある事情で二年より前の記憶の大半を失い、代わりに悪魔使い波照間紅の記憶を持っている。
首から胸へと続く奇妙な【契約】の痣がある。たまに痛むという。
生贄体質らしく、事件に巻き込まれることが多い。
とある事件以降、胃袋が独立した生命体になってしまった。
佐倉とは友人。
現在、心因性視覚障害を抱えている。
佐倉 光
サマナーで悪魔退治屋。ハッカーでもある。
基本、知性・理性・効率、そういったものを重視する冷静な青年。とある事件より、体中の痛みに悩まされている。
基本悪魔を召喚して戦うが、悪魔との契約のカードを使ってその力を一時的に借りることもできる。
巻き込まれ体質らしい。現在『休暇』により不在。
牧志とは友人。
シロー
とある事件以来、特殊な事情のため二人が面倒を見ることになった少年。
超美形で類い希な理解力と知性を有する。
年齢は7歳程度。生育環境が特殊だったため、一般的な教育を受けていないので、言語が年齢の割に幼い。
牧志浩子と五人
少し前に現れた6人の異星人。佐倉と契約して彼の仲魔として存在している。
その正体は、何にでも変身して喰らい殖える不定形生物だったが、『人間』としての意識を持ち、この星での人間との共存を試みている。
楽しそうなシナリオ
読んでみようかな?
もし差し支えなければお願いしたいです。
その時はお言葉に甘えさせて頂きます……。
吽ノ間
小人白夜 様 作
シローのこと言われて悩んでるけどこれといった解決策もなく、異変もなく過ごしていたある日。
シナリオ外成長を一度。
不定後遺症のため、目に関する物以外で。
また、希望するなら正気度 治療を一度。
では、悩みつつも行方不明分を取り返すべく大学で頑張っているということで、シナリオ外成長は〈電気修理〉で。
1d100 44〈電気修理〉 Sasa 1d100→ 90→失敗
1d5 成長 Sasa 1d5→2
1d100 不定治療 Sasa 1d100→42
1d3 回復 Sasa 1d3→3
SAN 36 → 39、〈電気修理〉 44 → 46 ですね。
アナタが目覚めるとそこは薄暗い告解室。
肌の輪郭が分かる程度の薄暗さとアナタだけが居ると分かる狭い空間の中で、アナタは木製の椅子に腰掛けている。
ここは懺悔の間。告解室、神の見守る申告の間。
哀れな子羊の胸の内が疼くなら、その疼きをどうぞ見守る神の前にて告白なさい。
さあ、告白なさい。
胸の内が楽になるまで、
胸の内が空になる前に、
胸の内から■■がいずる前に。
シローのことについて、改めて真面目に考えた。
行政の資料や福祉の本をひっくり返し、取れる手段を調べ、これといった解決策がないことに唸っていた。
養護施設は手一杯だ。
六歳にもなった子供を引き取ってくれる家なんてそうないし、里親はいつも不足している。
それに、あの眼鏡で封じているとはいえ、シローの能力のことを考えると。
事情を知らない人の所へ預けて、うっかり眼鏡を外されたら、大惨事が起きる。
昼の間なら児童館とかに頼ることができても、夜はどうしようもない。
保育園も探したけど、空き待ちに長蛇の列ができている。
そもそも、学校はどうする。
それでも、連れ出さなければよかった、外なんて教えなければよかったとだけは、思いたくなかった。
シローが寂しくない道を探したかった。
佐倉がしていたようなことで自分ができることを積極的にするようになった。
そんな日々、佐倉の不在について最初は何かにつけて
「自分が殺したのではないか。
自分の代わりに佐倉が実験に囚われ、もう戻ってこないのではないか」
という不安がつきまとったが、何度かの素っ気ない内部の報告を見る度、
遠くでも、■だけになっていても、彼は変わらず元気にやっているのだと信じられるようになった。
日記帳に、佐倉さんが帰ったら言いたいこと、話したいこと、相談したいこと、やりたいことを書くようになった。
佐倉さんの無事を確認しようとしては、佐倉さんがいないことと、佐倉さんは守られているのだ、ということを思い出す。
目覚めた、ということは眠っていたということだ。
直前に暗い道を歩いていた記憶もなければ、何者かに顔に布を押しつけられた記憶もない。
夢、かもしれない。
木の匂いがした。
あなたがいるのは薄暗い木造の部屋。
ほんの1.5畳ほどの、トイレか何かのような広さだ。
あなたはその中央の椅子に座っている。
四方は壁で、目の前には細い格子のような物がある。
が、その向こうは暗闇だ。
本編見る!
・椅子
・壁
・足元
ふと声を出した。
薄暗くて小さな部屋に座っている。
目の前には細い格子。
面会室か何かみたいだ。
ひとまず自分の状態を確認しようと、足元に目を落とす。
しかし足を動かすと靴に何か当たって、ちん、と金属音がかすかに聞こえた。
どうやら足元は木の床。そこに何か金属のものがあるらしい。
手を伸ばし、その金属音の源を確かめる。
自分は自由に動くことができるだろうか?
屈んで、手を床に……
足が、動かない。
太ももが椅子に固定されているのだ。これは、ベルトだろうか?
それに気づいて思わず声を出す。
なんだこれ、ベルト?
がっちりと椅子に太腿を固定するベルトは、俺に目の前の格子と向き合うことを強制するかのようだった。
前方の格子の向こうからだ。
「ここは懺悔の間。告解室、神の見守る申告の間。
哀れな子羊よ。己の胸の内が疼くなら、
その疼きを吐き出し神の前にて告白なさい。
さあ、告白なさい。
胸の内が楽になるまで、
胸の内が空になる前に
胸の内から■■がいずる前に」
一部、声がひずんで聞こえなかった。
縛られている事実に気づいて背筋が冷えたとき、目の前から声が聞こえてきた。
一部歪んだ、不気味な声。
教会とかにあるっていう?
年老いているようにも、若者のようにも聞こえる。
向かいにはさっきまで人の気配はなかったはずだ。
だがいつの間に入ってきたのだろう、そこには今人がいる。
息づかいが聞こえる。
だが格子の向こうは相変わらず何も見えない。
自分の体でさえ輪郭しか見えないほど暗いのだ。
「ようこそ、牧志浩太君。よく来てくれました。アナタを待っていたのですよ」
名前を告げられ、警戒心が疼いた。
そう返しながら、太腿を縛るベルトを取ることができないか試みる。
目の前の声に声で返しながら、背を曲げて太腿のベルトを見て外そうとします。
アナタは神々に選ばれる総てを赦され、
人としての罪から解放されることを認められたのですよ。
心の内をさらけ出しなさい。
神は全てをお赦しになるでしょう」
ゆったりと語りかける声は耳に心地よいのに、どこか落ち着かないような気分にさせられた。
多少複雑だし、よく見えないので難しいが、
少なくとも人間の手で外せる普通の拘束に見える。
>次の行動から拘束を外すことを試みることができる。
しっかりと太腿を縛るそれを辿っていると、金具らしいものが目に入った。
外せそう、だって?
まともに外せる拘束とは思っていなかったから、少し拍子抜けする。
ここで神に罪を告白しなさい」
心の内をさらけ出せと導く声が。
他者を犠牲にしたことがありますか」
声がしみ込んでくる。アナタはそれに答えなければならない。
有無を言わせぬ力が声とともに染み込んできて、無理やり前を向かせた。
脳味噌を掴み上げられ、頭の中から口を強制的に開かされるようだった。
舌を引っ張り出されて、語れと強いられる。
強制力にがたがたと全身が震えた。
ここ告解室ですからね。
俺がもう狙われないために。
そいつに同じ苦しみを味わわせたくなかったから。
俺の考えで、そいつを、殺した」
理由はいくらでもあった。後悔はしていない。
でも、あれから事毎に、相手を殺すという選択がちらつくんだ。
「神はアナタを赦しましょう。そのために、アナタへ罪の赦しを授けるとしましょう」
その声にかすかに嘲笑うような響きがあった、というのは気のせいだろうか。
すると心の中に溜まった澱が剥がれ落ちたかのように心が軽くなった。
アナタの罪は神に赦されたのだ。
そしてアナタは強い吐き気のようなものをおぼえる。
腹の奥に、胸の奥に、なにか異物がある。違和感がある。
だがアナタはそれを吐き出してはいけない、と本能的に思う。
ひとつ分かるのは、アナタの胃袋がおとなしくしている、ということだ。
アナタの胃袋は何も感じてはいない。
無理やりに吐き出させられた罪は、ふっと心が軽くなったような感覚を持ってきた。
しかしその軽さは、すぐに強い異物感と吐き気に取って代わる。
気持ちが悪い。腹の奥に何かがわだかまっている。
吐き出したい。吐き出したらきっと、すっきりする……。
喉をそらし、ごぼ、ごぼ、と喉を鳴らして、それを呑み込む。
気持ちが悪い。
吐き出したい。
吐き出してはいけない。
それは強い危機感だった。
これは、吐き出してはいけない。
ベルトの金具を外そうとする。
椅子から立ち上がることができるようになる。
告解室の向こうの気配は動かない。
黙ってこちらを見ているようだ。
足元の金属を拾う。
拾えるものとは限らないな。
問題なく拾い上げることができる。
《鍵》を調査対象として得ます。
闇に慣れてきた眼が、薄暗い僅かな濃淡の中に違和感を見つけた。
拾い上げる。
……鍵だ。
ベルトは外せたから、拘束の鍵じゃない。
そうなると……、ここの鍵か?
時間制限ありつつ目的の物を見つけるみたいな話かな。
【POW】が0になるなり何かのフラグを満たしてしまうなりする前に脱出しないといけないやつか??
周囲と壁が別枠かー、悩むな。
鍵を使うものがありそうというと壁だけど、ここであえて周囲、意外なものが出たりしそう。明かりとか。
壁調査でよろしいですか?
アラベスク文様に覆われている。持ち手にあたる部分にタグの様なものがついている。
タグには『Curiosity killed the cat』と記されている。
牧志君知識高いし分かるだろう。意味は『捨て駒キャット』もとい『好奇心は猫を殺す』である。
誰の言葉だったかな。
一瞬サメが見えた気がした。気のせいだ。
好奇心は猫を殺すかぁー。その行動は無駄ターンだよってこと??
格子の向こうの部屋の男が口を開いた。
「己の強欲のために、周囲のものの運命を無責任にねじ曲げたことがありますか」
自然とそう思って辺りを探ろうとした手に、声が絡みついた。
優しい声が喉を掴み、口を掴んで開かせる。
その優しい声は否も応も言わせない。
いい子だよ。素直で、頑張り屋だ。
妙な奴の実験室で、ひとりっきりで暮らしてたんだ。
外のことも知らなくて、見たこともなかった。
放っておいたら、ずっとそこでひとりで暮らしてた。
俺達はその子を連れ出したんだ。
いつまで抱えておけるのかなんて、正直考えてなかった。
でも、あの子があれからもずっと、ずっとひとりであそこで暮らしていくと思うと、耐えられなかった。
俺達は、俺達のエゴでその子に外を教えたんだ」
息を吸う。
絞められるような苦痛が喉の所まで来ていた。
うまく息を吸えない。
楽しそうにしてくれる。
好きだって言ってくれる。
当然だよな、俺達の所しか生きていける場所がないんだから。
でも、俺達じゃあの子を抱えきれなかったんだ。
俺達はしょっちゅういなくなる。こういう目に遭う。
いつ何時行方知れずになって、それっきり死ぬかも分からない。
その度にあの子をひとりで留守番させてる。
不安定な俺達の助けをさせてる。
子供なのに、家の中で何か役割を果たさなきゃいけない、俺達の手伝いをしなくちゃいけないって、そう思わせてる」
喘ぐように息をする。
でも、抱え切れもしないのに、俺達は、騙すみたいにして、あの子を」
自然と、ぽろ、ぽろ、と涙が落ちてきた。
連れ出したことが間違いだったなんて、思いたくないのに、なのに。
声が詰まって出てこなくて、その場で涙をすすった。
このよく分からない状況も、語りかけてくるそれの気味悪さも忘れて、自分の罪に夢中になっていた。
「神はアナタを赦しましょう。そのために、アナタへ罪の赦しを授けるとしましょう」
その声は穏やかに言う。
アナタの胸から首筋につたう刻印に軽い痛みがはしった。
それはとても甘美で快感だった。
何も解決してなんかいないのに、ぶちまけたおかげかふっと心が軽くなった。
誰にも謝れないことだ。謝って許してなんかもらえないようなことだ。
どうしてか目の前の男が許してくれた気がしてしまった。
そんなはずはないのに。
首筋の痣がじくりと甘く痛んだ。
胸の奥の違和感がとうとう耐えきれなくなった。
喉を割り、それは口から噴き出す。
不意に、心臓が大きく脈打った。
一気に血を吸い込み、吐き出し、胸の中で形を変え暴れだす。
激しい鼓動が胸を突き破る。異形の心臓が胸を突き上げる。
ごぼごぼと喉の奥で音がする。腹の底が沸き立つ。
喉を割り、異物感が流れ出る。
アナタは同時に清々しい感覚と心が満たされる感覚に包まれた。
ふと眼の縁に滲む涙の理由が分からなくなった。
何を、こんなに泣いていたんだっけ?
何を背負って、苦しいと喘いでいたんだっけ?
俺達に背負うものなんてあったっけ?
清々しく心が晴れている。
胸の中で無数の触手をもった異形の心臓が強く脈打って、首筋の痣へ熱を送っていた。
大変なことに
誰かさんになっちゃうの??
そしてまさかの記憶欠損。牧志の記憶がー!
よりによって、佐倉さんいない状態でシローの記憶を欠損しちゃった
心が軽くなって行く。
そうだそうだ、これが使える扉がないか探そうとしていたんだ。
壁を見ながら手探りし、扉や電灯のスイッチがないか探す。
はっきり意識して扉を探すのであれば、アナタの左手側に扉があるのが分かる。
ただそれは施錠されている。
語りたい罪
牧志君わりと罪の範囲が広くない。基本「傲慢」なんだよな。
かぶるとこちらの描写もかぶり気味になっちゃうのでワンパターンになりがち。
「――――――」
あたりでいいかしら。
そして向こうの男がなんかペースアップしてきたぞ
向かいの男は口を開いた。
その声ははっきりと嗤っていた。
牧志は佐倉の血を欲する体にされ、欲と歓喜と執着と、ほか様々なものに衝き動かされて佐倉の血を啜った。
この事件を引き起こしたのは、まさに……
その出来事が何故起きたか、回避手段があったか、そんなことはどうでもいい。
罪は罪だ。罪は告白しなければならない。
鍵を手に取ろうとしたその時だった。
吐き出す快感を知ってしまった身体が、心が逆らえない。
向こうにあるのが嘲笑う声だと分かるのに、気持ちがよくなりたくて口を開く。
胸の中でぐぶぐぶと異形の心臓が脈打っている。
あのときの記憶を血流が脳味噌の中からほじくり出す。
手足が全身が冷たくなって、一瞬後にあのときの熱でかっと熱くなった。
あのときの俺は佐倉さんが何か分かってなかった。
大事な大事な唯一の餌だった。
最高だった。最高だったよ。
何でもできる気分だった。
ひとつ息をするごとに夜の世界を吸い込めた。
俺が夜で、夜は俺のものだった。
その癖、佐倉さんの痛みも苦しみも辛さも悔しさも、何もかも忘れてたんだ。
佐倉さんが俺の大事な友達だってことも。
美味しいものは食べたらなくなるんだっていう、なくなったらどうなるのかっていう、そんな単純なことさえも。
……最高だったよ……、本当に、美味しかったんだ」
全身を巡るよろこびを感じながら、背中を丸めて泣いていた。
舌先に蘇る味そのものが罪の味だった。
この値を見た瞬間に「アッ誰かさん」って思ってしまう『PYX』KP
思考が今までになく高速でまわる。
アナタは這い寄るものだ
アナタはすべてであってなにものでもない
アナタは
神経細胞が高速で組み替えられてゆく。
あらゆる記憶が知識が整然と整列し目の前に並べられる。
歴史の始まりと終わりを同時に見通すことができる。
世界がまわる。思考がまわる。過去と未来と現在が踊る。
時間に流れなどない。
あらゆる出来事に意味などない。
すべてを見通したならば、何もかもは世界の淵の細波に過ぎない。
僅かな変動に意味と罪を見いだしてもがく生き物の愚かしさ!
アナタは望まれている。
なぜならアナタはそのために生まれたのだ。
そのために地獄の底からも蘇ったのだ。
俺は望まれている。
ずっとずっと前から。
そのために俺は生まれた。
そのために俺は還された。
人間の願いのために還った?
そんなわけがない。
俺は俺の手で、いまここで役割を果たすために返されたのに過ぎない。
何を苦しんでいたんだっけ? 何を大事に思っていたんだっけ? 何を捨てたくなかったんだっけ?
なんでもいいや。
運命
あれは願いに応えたのでもなんでもなく、誰かさんが自分のために自分の依代を返させただけなのかもしれない。
可能性にすぎないんですけどね。
結局ニャルが運命の糸を引いているのかもしれない。
だが、その神はロア、ニャルラトホテプの化身である。
牧志が佐倉さんを日常に繋ぐと同時に、佐倉さんが牧志を人間に繋いでいる。
牧志は単独だと結構さらっと人間を見失ってしまうところがあるから。
牧志に境界を引けるのはやっぱり佐倉さんだと思います。
先ほどまで白く輝いていた鍵は僅かに鈍ったような銀の輝きを放っている。
アナタはこれで何をしようとしていたのだろう?
最高に爽やかな気分だが、さて、これで何をしようとしていたんだっけ?
それは勿論、扉を開けるんだろう。
この場所は俺には狭い。くだらない俺しかそこにはいない。
扉が開くなら開いて、外に出よう。
その扉を開けるのは、開けようと望むのは誰だろうか。
アナタが全てを嘲笑い全てとなり得るものであれば、どこにいようと問題はないのだ。
ではそこを出ようと望むのは……?
よろこびのままに扉を開けようとして、ふと違和感を覚えた。
外? 中?
そんなもの何だっていいはずだ。
これは俺だし、あれは俺だ。
扉を開ける必要などなく、こんな形など呑み込んでしまえばいい。
赤い痣に覆われた腕が、かたかたと震えていた。
唯一痣のない指先が、放すまいとしっかりと鍵を握っていた。
鱗のブレスレットがその腕で光っていた。
ブレスレット
ブレスレットに救われた!!
友を救うために差し出した魂の欠けを埋めるものである。
意識が白い光に塗りつぶされ、全てが吹き散らされるようにして消滅して行く。
体には、あなたの生命を図る機械が繋がれている。
何だか凄い夢を見た気がして飛び起きた。
まだ頭の中が混乱している。俺が俺で? 俺が世界で? 世界が俺で?
横でモニターを見ていた白衣の女性が寄ってきて、あなたに質問をする。
終了!
無駄行動はそれこそタグくらいだし、タグはお察しの通り、「無駄行動は命取りだよ」というヒントでしたからね。
やりたいことはやれた感あるし。
ああー。それで合ってたんですね。>無駄行動
一気にペースアップしてきてひぇってなった。
最初に足元を見たのが勝因かな。
二度目以降のターンが1行動しか赦さない感じになってたから。
でも結果的にいい感じのスリルある数値になって良かったなぁ。
でも結果的に焦りにもつながったしやりたいことできたし、スリルある感じにもなってよかったなぁ。
周囲は何かありそうで迷うけど時間制限っぽいから、まず見えてる所は確保しとこうってなったんですよね。
ただよく寝てた人になっちゃう。
というわけでちょっと延長した!
それはそれで誰にも知られずしれっと窮地だけど。
慌てて周囲を見回す。そうだ、シローの所に帰らないと!
また四日経ってたりしないよな!?
今まであなたはいかなる刺激にも反応しない植物状態であったとのことだ。
今は目覚めなかった日の夕方頃である。
慌てて自分のスマートフォンを探す。
連絡を取りたいと言えば、病院の人が知らせてくれるだろう。
あの中で俺は、許されるとか許されないとかで済むものじゃないのに、シローのことを誰かに話してすっきりして、それで済ませようとしていた。
それで、何か……、途方もないものになろうとしていた。
今は分かる。
俺は危なかった。
危うく呑み込まれるところだった。
危うく、許されてすっきりしたまま、シローを置いていくところだったんだ。
シローのことは任せろなんて言ったのに、格好がつかない。
戻ってきて俺がいないんじゃ、佐倉さんもがっかりするかもしれないしな。
検査の結果は問題なし。健康体そのもの。病院での宿泊はせず、そのまま帰ることになった。
シローが嬉しそうに駆け寄ってきた。
シロー、ありがとう。おかげで助かったよ」
シローを抱き留め、ぎゅっと背を抱く。
シローはあなたの胸に顔を埋めて嬉しそうに笑った。
……ありがとう。シロー、東浪見」
んで、何だって? 過労?」
俺は今まで、大変なことを色々やってきたけど。
それは、罪かもしれなかったけど。
それでも、後悔はしてないな、と思った。
過労
でも牧志の場合おかしくないんだよな。
実際家人が減って疲れているでしょうしね。
書類取り寄せたり窓口行ったりも多いでしょうし。
んで大学もあるし。
東浪見の「過労?」は大学で見る牧志が明らかに疲れた感じなのもあったと思われます。
だがそれは立ち去ったわけではなく、いまもあなたをじっと見ている。
あなたの胸に刻まれた契約の痣は、あかあかとその時を待っているのだから。
生還報酬など
ありがとうございましたー!!
いやー、良かった良かった。
生還オメデトウ!!
やりたいことやれたし生還できたし、一番いいかんじになった気がしています。
【INT】来たから、牧志ニャル様化ロールもできましたしね!
【CON】(心臓)と【INT】(脳)という一番いいところ来た。
いまシナリオ読んでるんですが、天井いじってると1d6/1d20だったんですね!?
ほんとに今回いらんところ弄らずに出たんだなぁ。
牧志にやって貰いたいシナリオだった!!!
もし万一扉を開けられなかったとしても、それはそれで見たいルートだった!
「好奇心を捨てられるか?」は中の人的にはちょっと難しいぞ……と思いながら見てました。
システマチックな話とかのヒントありがとうございます。
そうこれめちゃめちゃ牧志に合う話ですね!!
随所で牧志の痣に絡めた演出ありがとうございます楽しい&乗っかるのも超楽しい。
もし開けられなかったらこのままPYXルートか?? と思ってました。
いやー欲をかかなくてよかった。
途中で「シナリオ概要に邪神化って……、アッこの数値と状況は誰かさん」って思えてよかった。
ノリノリで盛り倒しました。
ニャル様化にも一瞬で反転して「成って」しまう牧志ったらほんとに危なっかしいなぁ。
なるほどちょうど牧志弱ってるところで目が離れた、試しに回収してみるかーされちゃったんだなって。
2回ほど変質喰らったら「ここにいたらまずい」と分かりそうな気はするけど。
そういう意味では初回が対抗しやすい傲慢で、しかも対抗に成功したのは良かったですね。
あと【POW】が二回目以降そんなに減らなかったの。
初回の【POW】減少の時点で「あっこれ長居してたっぷり回復&告白演出しようとしたらまずいことになるやつや」と分かって、二回目の対抗失敗で何が起きるのか薄々分かるといういい流れ。
色々なシナリオを書いているらしい方で、結構方法論なんか見てると相性良さそうだなと思ったので遊んでみたかったんだ。
実際面白いなーと思いますこのシナリオ。
正気度 も回復するしスリリングな探索も味わえるしちゃんと気持ち悪い。
気持ち悪いSAN回復だけじゃなくて作りも面白い。ヒヤヒヤした。
そう、ちゃんとスリリングだし回復理由も面白いしなにより牧志にぴったりで楽しかったなぁ!
そしてあんまりにも牧志にぴったりすぎて楽しかった。
ちょうど吐きたい罪もあるタイミングでしたしね。
ラストの判定、再度やれるとはいえどんどん成功しにくくなっていきますしね。(そこも面白いところ)そんな減らなくてよかった!
とりあえずシローのことつつけて良かった良かった。
もう1回あったら自己犠牲の罪あたりを出してたかな。
そうゲームとしてほんとに作りが面白いし演出にも綺麗につながっていて、かつコンパクトなんだ。
探索者に語ってもらえるシナリオとしての面白さもありかつゲームとしてスリリング面白い。
語ってもらえるシナリオとゲームとしての面白さを両立するシナリオってなかなかないからこれは面白い。
ぱっと見複雑そうでびっくりしちゃうから、一度プレイヤーとして遊んでからの方がとっつきやすいかなとは思う。
一度遊ぶと「ああそういうー!」って分かって回せるシナリオですね。
今回はKPありがとうございました楽しい。
途中一カ所、床の鍵を拾うところ、「探索者の目が冴えていれば」っていうのが、普通に〈目星〉振らせていいのか、何か能力上昇があるのか分からなくてシナリオ再確認二周ほどしたけど、迷ったのはそこくらいかな。
足に当たって気付くなら、その辺手探りで手に入るだろうし、〈目星〉も必要か迷ったんですけどね。
逆にいうと、なんでも〈目星〉じゃなくてPCにあわせた技能・PL提案に合わせた技能で振らせていいよっていう。
そして一時過ぎてる!
ショットガン全文完成したしー、そっち先に仕上げてこっちのログ纏めやろう。
PLの体調不良経験ってなにかと卓に生きますね。
天井を見上げた場合の塔、魔きしくんへ繋がる可能性もあるよな、なんて思いました。
そんな余裕はなかったけどちょっと見てみたかった。
牧志は突如自分がどことも知れぬ告解室にいる事に気付く。
罪を告白すると神の赦しを得られるのだという。
言葉を紡げば心は軽くなって行く……。
どことなく不気味な回復シナリオです。
牧志にぴったりで、ゲームとしても楽しい、良い回復でした……
【クトゥルフ神話TRPG】
本作は、「 株式会社アークライト 」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。
Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc.
PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION 「クトゥルフ神話TRPG」
FF XIV『クリスタル奪還』モーラ&ランドレン 1
「す、すみません、大丈夫です」
「ですが! 一応!!起動方法を確認していただいてもよろしくてよ!?」
「うるせー! わからねーならわからねー、って言いやがれ!」