こちらには
『のうみそのきみ』
『ショットガン目星』
のネタバレがあります。

牧志 浩太

お人好しで温厚、だが意思は強い好青年だったが……。
とある事情で二年より前の記憶の大半を失い、代わりに悪魔使い波照間紅の記憶を持っている。
首から胸へと続く奇妙な【契約】の痣がある。たまに痛むという。
生贄体質らしく、事件に巻き込まれることが多い。
とある事件以降、胃袋が独立した生命体になってしまった。

佐倉とは友人。
現在、自分が佐倉を殺害してしまうのではないかという恐怖に囚われている。


サマナーで悪魔退治屋。ハッカーでもある。
基本、知性・理性・効率、そういったものを重視する冷静な青年。とある事件より、体中の痛みに悩まされている。
基本悪魔を召喚して戦うが、悪魔との契約のカードを使ってその力を一時的に借りることもできる。

巻き込まれ体質らしい。現在『休暇』により不在。

牧志とは友人。

とある事件以来、特殊な事情のため二人が面倒を見ることになった少年。
超美形で類い希な理解力と知性を有する。
年齢は7歳程度。生育環境が特殊だったため、一般的な教育を受けていないので、言語が年齢の割に幼い。


少し前に現れた6人の異星人。佐倉と契約して彼の仲魔として存在している。
その正体は、何にでも変身して喰らい殖える不定形生物だったが、『人間』としての意識を持ち、この星での人間との共存を試みている。




【CoCシナリオ】ショットガン〈目星〉

たん吉 様


KP
このタイミングで牧志がこのシナリオをやるのは気の毒としか言いようがない気がします。
牧志 浩太
わーいショットガンだぁ。よろしくお願いします。
KP
最も大事なことを申し上げておきますが、これは「ギャグシナリオ」です。
牧志 浩太
「ギャグシナリオ」なんですね。
ドタバタしよう。
KP
前回の事件の直後がいいと思う。
牧志 浩太
ほほう。佐倉さんいなくなってすぐの翌朝? 数日後あたり?
KP
翌朝かなぁ?
佐倉がいないという事実を噛みしめる間もなくふっとばそ☆
KP
開幕〈聞き耳〉をどうぞ。
牧志 浩太
1d100 97〈聞き耳〉 Sasa 1d100→ 35→成功
KP
ぼんやりとする意識の向こうで、「いってきまーす」という元気な声が聞こえた。
シローだ。先に出かけたらしい……何か予定があったのだろうか。
牧志 浩太
「ん……、」
シローの声だ。何だっけ。

佐倉さんがどこか連れて行ってくれたのかな、そう思った直後に佐倉さんはいないはずだと思い出す。

どうしていないんだっけ。

夢の中でじわりと滲んだ赤、いや違う、佐倉さんは休暇中のはず……。
KP
殺してない殺してない。
牧志 浩太
大丈夫殺してない殺してない。

牧志 浩太
のそのそと眠い目をこすって身を起こそうとする。
KP
ふ、と時計が目に入った。
今何時だろう? そう思い、眠い目のピントを合わせようとする。
そんな当たり前の行動が、やけにゆっくりと感じられた。
瞳の焦点が合い、あなたの視界に鮮明に文字盤がうつる。

〈目星〉
牧志 浩太
ああそうだ、いま何時だっけ……
1d100 98〈目星〉 Sasa 1d100→ 16→成功
KP
瞳が一瞬熱を持ち、午前七時、という表示が見えた。
牧志 浩太
午前七時、その文字が目にうつった。
KP
それを確認した瞬間、チュインッと光線が発射されるような音と共に、見つめたはずの時計が爆発した。
牧志 浩太
シローの予定を思い出そうとする脳を追いかけるように、瞳が熱をもって……
KP
▼4D6を振ること。
牧志 浩太
4d6 Sasa 4d6→2,2,2,6→合計12
KP
佐倉なら死んでたな。
牧志 浩太
佐倉さんがいなくてよかった。
KP
時計に12点のダメージ。時計は無惨にも粉々に砕け散った。
一体全体何が起こったのか訳が分からない出来事に
SANチェック成功時減少 1d3失敗時減少 1d6
牧志 浩太
1d100 42 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 95→失敗
1d6 Sasa 1d6→4
SAN 42 → 38
牧志 浩太
「はぇ」
一瞬後に時計が爆発していた。

KP
うーん、SAN値低い。
牧志 浩太
なんですよね。かなりダメージ食らったままだからなぁ。
KP
こうなるので真っ先にシローには避難して貰いました。
意味、分かりますよね……?
牧志 浩太
ですよね。シローに12ダメージ入ったらミンチになるわ。
KP
あとこれ〈目星〉ビームであってショットガンではなくね? って思いました。
牧志 浩太
それは思う。
ダメージ表示があるのが最高に笑える

牧志 浩太
「えっえっええっ」
混乱して思わず周囲を見回してしまう。
えっ何だ!? 時計が爆発した!? 爆弾が仕掛けられた!?
KP
見回しちゃったね。
1D10どうぞ
牧志 浩太
1d10 Sasa 1d10→6
KP
窓が見える。その向こうには晴れた青空が▼4D6をどうぞ。
牧志 浩太
4d6 Sasa 4d6→4,6,5,6→合計21
牧志 浩太
でけぇ
KP
ダイスがへたっても大体の物は粉々になりますね。
牧志 浩太
なりますね。

KP
チュンッとかすかな音がし、瞳が熱を持つとともに空気が焦げるようなにおいがした。
21のダメージを受け、窓は一面粉々に砕け散った!
晴れた青空の向こう、電線に止まっている烏が一瞬見えた。
それが驚いて飛んで行くのも。
その鳥の嘴にどうやらゴミ捨て場から引き出したらしい肉がくわえられていたのも、はっきりと見えた。
牧志 浩太
「うわぁっ!?」
咄嗟に布団で身体を庇って目を閉じる。
えっ窓に爆弾!?

背を丸めてからそろそろと身を起こし、呆然としたまま大破した窓の状態を見ようとする……。

KP
あ、窓に〈目星〉振るの忘れてていきなりダメージ出しちゃってる。
牧志 浩太
おっと。
まあまず外れることはないし……(牧志の〈目星〉98
KP
〈目星〉どうぞ。
牧志 浩太
1d100 98〈目星〉 Sasa 1d100→ 89→成功
KP
ダメージどうぞ。4D6
牧志 浩太
4d6 Sasa 4d6→3,4,3,2→合計12

KP
あなたはおそるおそる窓を見ようとする。
なんとなくぼけたような視界がクリアになってゆき、瞳が熱を持ち、
同時に何か強い衝撃を受けて砕け散った硝子窓が見えた。
窓に残っているガラスの枚数まではっきりと見え、そして、それは「パン!」と音を立て爆発した。
もう窓枠しか残っていない。
牧志 浩太
「はぇ」
窓枠に爆弾……、いやそんなはずがない。
呆然と思考速度を落とした頭が、ようやく追いついてくる。

これ、もしかして。
見たものが 爆発 する ?
KP
あなたのスマートフォンが鳴った。
※このリプレイには『のうみそのきみ』のネタバレもあります。
本編見る!
牧志 浩太
思わずいつもの習慣で、それに手を伸ばしてしまう。
取り上げてしまう。
KP
取っただけですね。見てはいない?
牧志 浩太
見る前に思い出して目をつぶることはできますか?
KP
そうだなぁ、目をつむるのは可能。
牧志くん、電話の呼び出し音は人によって変えてる派?
それともそんなことしないで、だれから来たかはディスプレイ見て調べる派?
牧志 浩太
佐倉さん&波照間先輩だけ変えてる派ですね。
他の人はいっしょ。
KP
そうすると、音は誰から来たか分からない電話を伝える。
出る? 無視する?
もしくは誰から来たのか確認する?
牧志 浩太
「うー」
目をつぶったまま、手探りで電話に出ようとする。
KP
習慣化された行動だ。あなたの指は受話する。ピッ、と音が鳴った。

電話に出ると、聞き覚えのないひょうひょうとした男性のような声が聞こえる。
「いや~~ごめんごめん、君さ、今目からビーム出ちゃったりしてない?」
牧志 浩太
「へっ? いや出てる。
出てますけどお前なに? 張本人?」
動転のあまり変な口調になる。
KP
「あ~、やっぱりね!
それね! こっちのミス~! ごめんね!
お詫びとして直すからさ、こっちまで来てくれない? 場所はね~地図アプリで送ったから」
牧志 浩太
「あ、待て待ていま俺目からビーム! 声で言え!」
慌てて補足する。
KP
えらい。
KP
「あーそっかそっか。口頭でも言うね。渋谷区の……」
住所は割と近くだった。徒歩でも行ける。なんなら前のモチモチ事件で行った住所に近い。
「じゃあ待ってるね!」

電話は切れた。
牧志 浩太
「……」
また近所に変なのいる。いやだ。
そんな思いを押しやって、何度かそらんじて記憶に叩き込む。
牧志 浩太
どうやらこのまま行かなきゃいけないらしい。
不意に心細く感じた。
佐倉さんがいれば、手を引いて貰えるのにな。
先輩に連絡できれば。
シローがいれば。

誰にも連絡できない。いまの俺は一人だ。
牧志 浩太
……随分人に頼って生きてるな、俺は。
牧志 浩太
それに佐倉さんとシローはいなくてよかったんだ。
佐倉さんの顔にビームなんてぶち当てたくない。
KP
あなたの脳裏に、手を差し伸べて微笑んだ佐倉の頭があなたの視線ではじけ飛ぶ幻覚が浮かんだかも知れない。
いや、彼は今『休暇』中だ。見たくとも見えない。
牧志 浩太
嫌だ、そんなの嫌すぎる。
飛び散る血の色まで、ありありと浮かんだ幻覚を振り払う。

……ああ、俺がいま、ひとりでよかった。
KP
あなたはなるべく物を見ないように、手探りをしながら進むことになるだろう。

【幸運】
牧志 浩太
タオルか何かを引き寄せ、目に強く巻いて結ぶ。
その上で目をつぶり、出かける準備をする。
牧志 浩太
「いて」
何度か壁に頭をぶつけた。

牧志 浩太
1d100 60【幸運】 Sasa 1d100→ 72→失敗

牧志 浩太
あーらら。
牧志はそうしそうというだけなので、このタオルは容赦なく焼き切ってもよい。
KP
うん、大丈夫です。
【幸運】の行く先が変わるだけ。
KP
1 タオル
2 ハンガー
3 粉洗剤
4 柔軟剤(液体)
5 タオルが入っている棚
6 洗濯機

1D6どぞ。
牧志 浩太
1d6 Sasa 1d6→2

KP
目をふさごうとタオルを手に取ったときについ洗濯機の近くにかけてあったハンガーに視線をしっかり向けてしまった。
〈目星〉をどうぞ。

牧志 浩太
1d100 98〈目星〉 Sasa 1d100→ 70→成功
KP
4D6のダメージ。
牧志 浩太
4d6 Sasa 4d6→1,2,6,4→合計13
KP
目をふさがなければ、【幸運】失敗でまた玄関扉破壊でした。良かったね!
牧志 浩太
一番被害が少なかった!
危うくまた扉壊すところだった。

KP
チュイン。
瞳に熱が集中する。思った時にはもう遅かった。ハンガーが真っ二つになって折れてはじけ飛ぶ。
牧志 浩太
「あ……!」
思ったときにはもう遅かった。
普段視覚に頼って動いている人間がずっと目を閉じているなんて、なかなかの難事だった。

消し飛ばしたのがハンガーだけであったことに安堵しながら、強くタオルを巻く。
KP
あなたは被害を最小限に抑え、タオルを手に取り、顔に巻いた。
致命的な威力を持つ超兵器は封印された。
牧志 浩太
安堵の息が漏れた。
怖すぎるぞ、この状態。
KP
目をふさいだまま外に出る、というのもなかなかに大変なものだが、
昨日佐倉が出かける前にいつもより綺麗に片付けていった。
玄関までに体を何かに引っかけてしまうことはないだろう。

玄関でゆっくり靴を手探りし、外に出ることができる。

問題は、ここからだ。
あなたの前には暗黒の世界が広がっている。
手を引いてくれる人もない。
牧志 浩太
「……」
外に出ると、情報量のあまりの少なさに足が竦んだ。

いままでは知っている場所だったから、まだなんとなく物の配置が分かった。

何も、わからない。
進む方向を見失ったら、それでおしまいだ。

スマートフォンも使えない。
タクシーも呼べない。
うっかりすれば、車にひかれておしまいだ。
牧志 浩太
目が使えないって…… こんなに心細いんだな。

頭に地図を思い浮かべ、アパートの手すりを辿りながら、一歩踏み出す。
KP
自力でがんばって手探りで行く?
牧志 浩太
人の声がしないか耳をすまして、誰かいるようなら話しかけて力を借りようとする。
KP
「うわっと!? あ、こんちは。どうしたんです、目」
廊下に出たところで声をかけられた。
たまに廊下で出会うと声をかけてくる青年だ。
KP
人魚事件なんかの時に会ったひとです。
牧志 浩太
色々お世話になった青年だ。
牧志 浩太
「あ、その声……、」

聞き覚えのある声に、一気に世界が開けた気がした。
つい目元も緩んでしまいそうになって、必死に目をつぶる。
牧志 浩太
「こんにちは、実はちょっと目を怪我しちゃって、開けられないんです」
KP
「おっと、それは大変ですね。そんな状態で外に出るんですか?」
心配そうな声だ。
「病院行くんですか? 救急車呼んだ方がいいと思いますけど。呼びましょうか?」
牧志 浩太
「あ、いえ。この怪我で通ってる診療所があるんです。
今日処置して貰う予定だったんですけど、悪化して目が開けられなくなっちゃって……、すみません、案内をお願いしてもいいですか?」

心配そうな声に縋って頼む。
KP
なるほど。
では【幸運】でどうぞ。
牧志 浩太
1d100 60【幸運】 Sasa 1d100→ 27→成功
KP
「ああ、今ちょっと時間ありますし、いいですよ。住所分かります?」
どうやら地図アプリを立ち上げているらしき気配があった。
牧志 浩太
「よかった……、ありがとうございます、弱ってたんです。
住所は……」
先程覚えた住所を告げる。
KP
「ナビを開始します」と地図アプリが言った。
KP
「……よしっ。じゃ、手どうぞ」
あなたの手を取って青年は進む。
いつもあなたの手を取る青年より少し歩調がゆっくりで、背が低い。
牧志 浩太
ありがとうございます、ともう一度礼を言って、その手を取る。
暗黒の世界の中をゆっくりと進む。

ああ、人と繋がっている。
世界と繋がっている。
なんだか涙が出そうだ。
KP
では優しい彼の誘導に従って外に出る。
KP
近所の青年の運命やいかに!
牧志 浩太
巻き込まれてしまった近所の青年の運命やいかに!
近所に巻き込まれ体質&生贄体質コンビなんか越してくるから。

KP
「……お仕事、忙しかったんですか」
ぽつり、と訊かれた。
「いえ、事情を深く知りたいってワケじゃなくて、シローくんが」
KP
この四日? 行方不明になっていたんだよなと思った。
牧志 浩太
なんですよね。4日間行方不明。
KP
こんなギャグシに突っ込むのもちょっと申し訳ないイベントだけど、折角の機会だから言わせてもらうッ!
牧志 浩太
言っちゃって!
牧志 浩太
「ああ……、気にかけてくれて、ありがとうございます。
ちょっと、色々あって、戻れなくて」

声が陰る。
シローを連れ出したのは俺達だけど、いつも置いていってばかりだな、とあの泣き顔を見て思った。

全然、責任が取れてない。
東浪見がいいやつだから甘えてしまってるけど、そうじゃなかったら、シローは独りきりになる。

もし、俺達が戻ってこられなかったら、死んでしまったら……。
KP
「で、ですよね。いえ、ちょっと気になっただけなんで。
僕のとこで良ければ、お家の方の帰りが遅くなったときに来てもいいよって言ってるんで、帰宅されたときにもしいなかったら、まず○○○号室に来てみて下さい。
たまに、随分遅い時間に階段でションボリしているから、気になって。

あ、虐待とかじゃない、とは思いますけど」
牧志 浩太
「そう……、だったんですね。
ありがとうございます、すみません、お世話をおかけしてしまって。
助かります。本当に、助かります」
思わず、青年の手を握った。
牧志 浩太
「……、そう、思いますよね。
分かってるんです、ここの所本当に、家を空けすぎてるって。

俺達が望んで引き取ったのに、あの子を一人にしている。
そろそろ、行政とかに頼るべきなのかな……」
ぽつりと言葉が漏れた。
シローを一人にして、シローに留守を見てもらって、シローに手伝ってもらって。
きっとそうするべきじゃないのに、最近、そんなことが多すぎる。
おにいさん心配
牧志 浩太
佐倉さんまで一緒にいなくなると、牧志sに世話してもらうこともできないんだよなぁ。
KP
二人の実家が色々な意味で遠いから、そっちに頼ることもできないのがなー。
牧志 浩太
なんですよねぇ。
頼るものがない。>実家が遠い
KP
おにーさんもね、なんか二人が訳ありっぽいし、悪い人じゃなさそうだってのは分かっているんですよねー。
シローが可哀想だから何とかしてあげたい、助けてあげたい、と思っての直談判。
牧志 浩太
シローが留守居することが多すぎる&突然いなくなられることが多すぎるのは事実ですからね。
シローがちゃんと子供できない。
KP
さて今回でお兄さんが事情を知ることになるかどうか!?

KP
「シローくん、とてもいい子ですから、えーと、何とかなるなら何とかしてあげて欲しいな、って、それだけ、なんです。
シローくん、おふたりのことは大好きみたいですから、尚更……

あ、段差ありますよ、そこ」
牧志 浩太
「わっ……、」
牧志 浩太
「……言ってくれて、ありがとうございます。
ずっと思ってはいたのに、あの子が笑ってくれるから、目をそらしていました。

佐倉さんが戻ってきたら、改めて相談してみます。
それまでも、どこかに預けられないか検討してみます」

シローのことは任せて、なんて言ったけど。
今だってこの状態だ。また、いつ何か起きるか分からない。
俺だけでシローを引き受けることなんて、最初からできなかった。

……それでも、連れ出すべきじゃなかったなんて、思いたくない。
シローにとって一番いい道を、探さないと。
KP
「うん、そうしてあげてください」
青年の声にほっとしたような響きが混じった。
KP
いつの間にか道路に出ていたようだ。
聞き覚えのあるメロディがきこえた。コンビニの前を曲がり、歩いているのだろう。

▼1D3
牧志 浩太
1d3 Sasa 1d3→2
KP
「良かった、ずっと気にィィィィ!?」
青年の声が急にひっくり返った。
「うわ、うわ、うわ!」
あなたの腕が急に後ろへ引かれる。
どさ、という音。どうやら青年が倒れるか座り込むかしたらしい。

同時。あなたの肌にぞっとするような気配がはしった。
なにかが、いる。

ずる、うじゅ、ぶくぶく。粘性のなにかが蠢く音がする。
「目が、目、め」
青年の引きつったような声が微かに聞こえた。
発狂
KP
最近家の周囲が物騒ですね。
牧志 浩太
あーあーあー。青年に《SANチェック》させちゃった。
しかし最近家の周囲に物騒が多い、これはまた引っ越しすべきでは。
KP
初回だから5点喰らって強制発狂判定かー
それで多分虚脱しちゃった。
牧志 浩太
強制発狂かー。あーあ。
初回で5点もらえるのは〈クトゥルフ神話〉知識でしたね。描写から言ってそれなりにダメージ大きそうなご面相してますし、普通に5点以上正気度削られて発狂したんでしょう。かわいそ。

牧志 浩太
その何かは自分の肌にくっついている? 目の前にいて気配が感じられる?
KP
目の前にいる。
牧志 浩太
「え、え、うわ……!?」
何か居る!? こんな時にか!?
KP
ずる……べたり。
あなたの目の前のなにものかは、少しずつ近づいてくる。
あなたの手を引いていた青年はこえをあげることもできずにその場にへたり込んでいるのだろうか、逃げ出す気配はない。ただ、体の震えが伝わってくる。

目の前にいるのは何なのだ。どうしたらいい。
牧志 浩太
目の前にいるのは……、何だ。有害なものか。無害なものか。
異様であることだけは分かる。何かあれば、彼が危ない。
牧志 浩太
害意がなかったらごめん!
牧志 浩太
目を開き、タオルをずらしてそれを見る!
KP
薄暗い側溝の中から、なにかが這い出そうとしていた。
それは今にも伸び上がってこちらに……

〈目星〉
側溝
牧志 浩太
また 側溝
KP
このへんそんなに薄暗い路地なんてないだろうなと思って。
牧志 浩太
なるほどそれで側溝アゲイン

牧志 浩太
1d100 98〈目星〉 Sasa 1d100→ 27→成功
KP
▼4D6でダメージどうぞ!
牧志 浩太
4d6 Sasa 4d6→6,1,5,2→合計14

KP
影の中に浮かび上がったのは、蠢く複数の目玉だった。
不定形のヘドロ様なそれは、うねうねと触手のようなものを伸ばしたかと思えば、パクリと大きな口を開け不揃いの歯を見せた。
SANチェック成功時減少 1失敗時減少 1D3
牧志 浩太
1d100 38 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 98→致命的失敗ファンブル
SAN 38 → 35
KP
オヤァ
牧志 浩太
オウフ
KP
基本ルールだと不定はもうくらってるから、新たな不定にはならない、と思うんだけどね。
不定大丈夫かな!
牧志 浩太
一応不定はギリまだですね。
KP
まだいけるな!
KP
そして、それを認識したと同時に、あなたの目がカッと光り、化け物はその場で爆発する。
化け物は消し炭になった。
黒い何かはタールか何かのように道路にへばりつき、それはもう動くことはなかった。
牧志 浩太
「ななななんでうちの近所にあんなのいるんだよ!?」
思わず叫んで……、はっとタオルを引き上げる。
KP
「……へ??」
背後で困惑したような声が上がった。

【幸運】ッ!
牧志 浩太
1d100 60【幸運】 Sasa 1d100→ 66→失敗
牧志 浩太
oh。
KP
「い、いま、なんかビーム? で、た?」
青年の声が震えている。
見てしまった、のだろうか?
牧志 浩太
「あ、あ、あー。
いえ、ないです、そんなことない」
思いっきり目撃された! 弁解の言葉が思いつかない!
KP
「……え? 今のまさか、あなた、が?」
牧志 浩太
「い、いえ、そんなことないです、突然爆発しただけで」
あっ、動転していたらまたタオルがずれそうだ、慌てて戻す。
KP
「目……見えてる……んですか?」
KP
【幸運】成功してたら「なんかいきなり化け物が爆発した」ってだけの認識になるとこだったんだけどなぁー。
少なくとも何かに攻撃されたことは分かっちゃった。
牧志 浩太
あーあ。
KP
牧志が攻撃したかどうかまでの確証は、なかったんだけどなぁー
牧志が墓穴を! 墓穴を掘っている!!
なにDXダブルクロスしてんの。
牧志 浩太
こういうときに牧志はさっと弁解できなさそうだし、せっかくギャグシなので大墓穴したら面白いなって。スマナイ。
助けた相手に「寄らないで化け物!」されるのがDXダブルクロスの美学らしいよ。
牧志 浩太
「い、いえ、音で分かっただけで、見えてないです」
だめだ墓穴だ! どうするどうなる助けて佐倉さん! いない!
KP
「と、とにかく……」
まだ混乱している!
「あなたが……それはつまり……助けられ、たって……ことに?」
牧志 浩太
「あ、いえ、俺はやってないので、助けてくれてありがとうございま、す?」
声が思いっきり上擦った。
KP
〈言いくるめ〉〈信用〉 〈説得〉いずれかで判定。
〈言いくるめ〉 誤魔化す
〈信用〉-10 悪人ではないことを信じて貰う・口止めをする
〈信用〉-20 〈説得〉-20 異変に関わっていないことを信じさせる
牧志 浩太
ここは〈説得〉で真摯に訴えるぜ!
1d100 61 〈せっとく〉 Sasa 1d100→ 18→成功
KP
あなたは説得力のある困惑をした!!
KP
なんとかなった!!
牧志 浩太
なった!
牧志 浩太
すーはーすーはー。
どうにか気を落ち着けながら真摯に訴える。
化け物が突然爆発しただけなんです信じてください!
KP
「で、ですよね! 化け物がいたことも信じられないのに……
見間違い、じゃなかったとは思うんですけど。
たまに、ありますし、ね、変なことも」
KP
「情けないなぁ、はは……あ、目的地もうすぐ、なんですけど、ちょっと回り道しますね」
牧志 浩太
「は、はい、たまにね、ありますしね」
KP
「あの側溝、へんな笑い声がきこえたこともあるし、心霊スポットなのかな」
牧志 浩太
あー。前のあれか……。
あの人がまた何かやったんじゃないだろうな、側溝。

KP
CoC+メガテン世界ならたまに変な出来事が起きることも、あるさ!!
牧志 浩太
あるさ!!
7匹のモチモチ神話 ネタバレ
KP
※雨の日にあのネタやろうとして、彼が前を通ったときに試したんだけど、側溝の中は覗いてもらえなかった。ションボリ。
牧志 浩太
※あーあ不発
牧志 浩太
あーあ巻き込まれた。
また側溝からショゴス? だし、牧志、疑いの目。>また逃がしたんじゃないだろうな
KP
今回はまたうっかりしたのかも知れない。
牧志 浩太
またうっかりしないでほしい。

KP
突然、上から悲鳴が聞こえた。
あなたの鋭敏な感覚は何か小さな物が落下してくる気配をとらえる!

見えない状態で回避は難しい。迷う猶予はない!
牧志 浩太
「!?」
何か落ちてきたのか!?
タオルをずらし、落ちてくるものを見る!
KP
〈目星〉!!
牧志 浩太
1d100 98 Sasa 1d100→ 55→成功

KP
それは植木鉢だ。中には土が入っている。何も植わっていない。
その土はカチカチで、随分長い間放置されていた物なのではないだろうか。
土を崩そうとしたのかほんの少し掘り返された跡がある!

ダメージ4D6どうぞ。
牧志 浩太
4d6 Sasa 4d6→2,6,2,5→合計15
KP
パァン!
頭上で植木鉢ははじけ飛んだ!
その破片があなた方の周囲に飛び散った。
KP
「わぁぁぁ! 大丈夫ですか!」
上からおばさんの悲鳴が聞こえる。

次の瞬間あなたは嫌な予感がしてしまう。
ふと声の方を見たら? そこに人がいたら?
牧志 浩太
「!」
上からした悲鳴にそちらを見そうになって、はっと下を向いて目をつぶる!
KP
「……あ、大丈夫ですー、逸れ? ましたから!
……逸れた、んだよな?」
青年が困惑したように呟いていた。
KP
咄嗟過ぎて流石に何が起きたか分かんない。
牧志 浩太
いやいや何も起きてませんよ逸れただけですよハハハ
牧志 浩太
「は、はい、びっくりした」
いそいそとずらしたタオルを元に戻しながら顔を上げる。
牧志 浩太
なんで今日に限って歩いてる途中で色々あるんだ!
KP
上から降りてきたおばさんに目茶苦茶謝られた。
当然植木鉢は粉々になって広範囲に飛び散っていたが、それがいつ飛び散ったのかは……あなたの他はたぶん誰も知らない。
KP
「いいですよ、当たらなかったんですから」
青年は笑って流した。
牧志 浩太
よ、よかった。
気づいてよかったしバレなくてよかった、いや、彼が見逃してくれてよかった。
まだ心臓が跳ねている。
一緒に胃袋も死の恐怖を感じて鳴いている。
静かにしろ。ぺち。
KP
「グゥ」
胃袋は不満そうに唸った。
KP
「大丈夫ですか? 当たってた?」
KP
「えっ、お怪我などされてませんか!?」
牧志 浩太
「あ、はい、大丈夫です、当たらなかったみたいで」
誤魔化しながら、青年が手を引いてくれるのに感謝して先へ進む!
KP
何とか誤魔化して先へ進むことになる。
目的地はもうすぐそこだ。

KP
青年は足を止めた。
車の音は遠く、住宅地の中のようだ。
KP
「ここみたいですね。看板は出ていないみたいですけど、本当にここで合ってますかね……
白くて、診療所っぽくは、見えますけど」
牧志 浩太
ほっ、と息を吐く。……着いたんだ。
ああ、よかった。彼の優しさが身にしみる。
あんなことがあったのに、逃げたりせずに連れてきてくれて、本当に助かった。
シローのことだってあんなに気にかけてくれて、いい人だ。
牧志 浩太
「ああ……、よかった。
ありがとうございます、本当に助かりました。
今度、またお礼をお持ちします。

ええ、小さな所だから表に看板出してないみたいで」
青年の手を両手で握り、頭を下げる。
KP
「通りかかって良かった」
青年は軽く手を握り返すと、手を振って立ち去っていった。

そして、静けさが訪れた。

牧志 浩太
さすがに看板はあるにしろ、実際小さな診療所とか歯医者ってほぼ民家みたいな面構えの所結構ある。

今は見えてないので、ここがどんな建物なのかは分からないわけですが。
実は光り輝くゴールデンキャッスルかもしれない。

牧志 浩太
再び訪れる孤独に怯みそうになりながら、目の前を手探りし、扉を探す。
KP
どうやらガラスの扉がある。
指を引っかけると横にずれて動いた。どうやら引き戸だったらしい。
中に人の気配はなく、薄暗い。
牧志 浩太
「すみません」
扉をノックし、中に声をかける。
応答がなければ、つま先で様子を探りながら中に入る。
KP
「あー! ごめんね! 今手が離せないからこっちに来て!」
奥から声がした。若い男の声に聞こえる。電話で聞いたのと同じ声のようだ。
床をつま先で叩くとコツコツと響いた。シンプルで広い場所であるらしい。
牧志 浩太
「分かりました」
ここで合っていたらしい。安堵の息を吐く。
前みたいなこともあるから油断はならないけど、とりあえず関係ない人を巻き込む可能性はなくなった。
牧志 浩太
手すりなどがあるようならそれを持ち、手をつける壁があるようなら壁に手をつき、どちらもなければ足の感覚を頼りに奥へ向かう。
KP
病院と考えればおそらく受付であろう広間の奥に廊下があり、声はそちらから聞こえてきたようだった。
音の響きや壁の手触りなどから、声がした方がその廊下の奥にある部屋であろうことが分かる。
扉に突き当たった。
「いらっしゃーい、どうぞー」
声は中から聞こえる。
牧志 浩太
「お邪魔します」
一方的な異変なのだが、病院ムードにつられてつい声をかけてしまう。
扉を開ける。
KP
扉を開けて中に入った、途端。顔にベチャ、という感覚があった。
何かねばつくものが顔に貼り付いて覆ってゆく。
あなたが巻いていたタオルの下にまで入り込んで、瞼をがっちりと固めてゆく不快な感覚。
それは生暖かく、怖気立つような感覚でうぞうぞと蠢いた。
牧志 浩太
「うぶっ!?」
牧志 浩太
「あ、あの、これが元に戻すやつなのか!?」
暗黒のあとにやってきた生暖かい怖気、その不快感のあまりに叫ぶ。
説明! 説明頼む! インフォームドコンセントプリーズ!
KP
「あはっ、あはははは、目をふさいできたんだね。それにしちゃあ早かったじゃない」
先ほど聞こえた声は笑う。
そしてあなたは気配を感じる、この部屋にはふたつの存在がいる。

声は軽い男の声だ。20代くらいだろうか?
KP
「いやはや、ほんっとぉーにすまないね、ちょっとした遊び心だったんだぁ」
謝っている?
言葉はそうだ。だが、言い方は到底そう思える雰囲気ではなかった。
牧志 浩太
「人間の善意に助けられてきたんです」
……その声で病院ムードが吹っ飛んだ。
だめだこれ、いつもの話が通じないやつだ。
牧志 浩太
前回の事件は随分幸運だったらしい、と思う。
いや捕まった時点で幸運じゃないけど、それは今更だ。

俺には最初から最後まで何も見えないままだったけど、ひとりぼっちで閉じ込められて夢を見せられている所から、佐倉さんが交渉して助けてくれたらしい。

そいつは佐倉さんが四ヶ月も話していたいと思う程度には、悪意がなくて、話が通じて、こちらのことを慮ってくれる相手らしかった。

ズレてはいたみたいだけど。
牧志 浩太
「そんな危なっかしい遊びしないでくださいよはいいとして、元に戻してくれたらいいです」
言葉の端につい怒りと呆れが滲んだ。
KP
「あはっ、あはははっ、元に戻せばいいんだ。
じゃあどうしてあいつの実験蹴ったのさー。
状況としちゃ悪くなかっただろうに。

あいつも変なヤツだよね、実験動物風情の言うこと聞いてやるなんて」

そいつははっきりとあなたを嗤った。
牧志 浩太
イラッ。
佐倉さんの現状と、「そいつ」の寛容を嗤われた気がして、怒りがこみ上げた。
牧志 浩太
「元に戻してくれたらいいです」
繰り返す。真面目に反論しても仕方ない。
最初から嘲笑する気で来てる奴に反論しても、また言い返されてこっちが消耗するだけだ。
KP
「ああー、もう一人に押しつけたかっただけ? それなら分かるよー?

あいつもさー、ケチなんだよね。
要らない体ならくれたっていいだろうに約束だからダメだとか言うんだ。
あいつの実験と僕の実験、何が違うってゆーのさ。

脳をいじったら目からビームとか出たりしないかな~って、そんだけだよ?
あいつなんか新しい玩具に夢中だったから、その間にやっちゃった。
いやまさか本当にできるとはね、ウケる~」
それはあまりにも人間的で幼稚な悪意に聞こえた。
だがその背景に、何かの羽音のようなものが聞こえる。

【アイデア】をどうぞ。
牧志 浩太
1d100 90【アイデア】 Sasa 1d100→ 11→成功
KP
あなたはこの羽音に聞き覚えがあると感じる。

ずっとずっと以前。そう、深山や緋寒とともに佐倉を救出に行った時。
得体のしれない生き物たちが発していた羽音だ。
あなたの目の前にいるのは、人間ではない。

SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1
牧志 浩太
1d100 35 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 53→失敗
SAN 35 → 34
KP
いやー、なんでこうシナジーばっちりの奴を引くのかね。
牧志 浩太
あらぁ~ 同族かあ そりゃ知ってますよね「あいつ」のこと
なるほどこれはシナジー

牧志 浩太
その音を聞いたとき、背筋にぞくりと震えが走った。
そうだ。
あの、知るべきではないと深山が言った、あの「素材」を持っていたという。

目で追うだけでも感覚がおかしくなりそうな、捻れの。あの。
牧志 浩太
「……」
拳を握る。怒りと怖気が混じって内側から頭蓋を叩いた。
KP
「アハハ、大丈夫、治してやるよぉ。痛くはしないようにするからさ。
代わりに鼻から出るようにしようか?
臍からってのはどうだい? その方が面白いだろ!?」
牧志 浩太
渦巻く思考の中にそいつの発言が割り込んで。
牧志 浩太
鼻は困るが、臍からならありかも。
普段は覆っておくか栓でもしておけば……
牧志 浩太
などと思ってしまった。
牧志 浩太
「いや違う。制御不能でのべつまくなく出るの困る。
三回回って魔法少女のポーズを決めたら出るとかにしてくれよ」
へんしん
牧志 浩太
Q: どうして魔法少女
A: いつぞやの一件から連想して咄嗟に出た
KP
事故を防ぐには悪い発想ではない。
牧志 浩太
いいかもしれない×こいつの幼稚さに合わせないと足元を掬われる×事故を防ぎたい=こんなん出ました
KP
たぶんこいつ希望通りの改造はしてくれない。
牧志 浩太
そんな気がする。明らかに悪意と嘲笑で来てますからね。
欲をかくと余計にひどいめにあわされるやつだし、素直に戻してくれそうな気もしない。
KP
災厄まき散らしちゃう迷惑な改造が面白いと思う、荒らしを嬉々としてやっちゃうたち悪いメンタルだから……
牧志 浩太
ですよね。こちらのことを何とも思っていないし。
これは話が通じない方。
それでもワンチャンないかなと一瞬思ってしまう程度に力がほしいも状態の牧志です。危なっかしい。
それはそれとして、このまま外に逃げても何も見えない状態のままだよねぇ。
KP
なんか得体の知れない物がベッタリしてるね。
牧志 浩太
ベッタリしてますねぇ。
しかもこれ取ることができたとしても目からビーム状態に戻っちゃう。

KP
「いいねぇ、いいよ、いいセンスだ。面白いじゃないか。
でもそれじゃあスリルがないだろう?」
KP
ぶぅん、という低い羽音が別の気配の方から聞こえた。
KP
「あまり面白くない」
こちらも若い男の声に聞こえるが、別の声だ。
KP
「……はァ?」
KP
「いや、訂正しようか、ユース。
僕にとってはこれはつまらない、趣味が悪い、何一つ笑えない。
あいつの研究を嗤って邪魔して、そのうえで行ったのがこんな、実験とも言えないような幼稚な悪ふざけかい?
失望したよ、僕は」
KP
「アアッ!? ナニイッテンダテメー!!」
KP
怒号が響いた。
二人の注意があなたから逸れた。逃げるならいまだ!
牧志 浩太
あ、なんてことだ喧嘩しはじめた!?

いや、あの言い方、何か利得を引き出せそうには思えない。
いらないスリルを添加されそうだ!
悪魔相手にいらない欲をかいた俺が間違いでした!

というか治してくれるのか、あれ!?
余計酷いことにされるだろ!?
牧志 浩太
喧嘩に巻き込まれるわけにもいかない、とりあえず逃げよう!
せめてもう片方に俺を元に戻す意思があることを願いつつ、室内から飛び出す!
KP
あなたは咄嗟に廊下へ出ることができる。
顔についたべたべたは取れず、方向も良く分からない。
とりあえず背後の争う声は遠くなった。
探った手がドアノブに触れた。
牧志 浩太
このまま外へ逃げるわけにはいかない。
元に戻らなきゃいけないんだ。
ドアの外に耳をすませ、外への扉かどうか確認する。
外への扉でなければ開ける。

KP
あなたは何処とも知れぬ部屋に入り込んだ。
手を揺らすと、机やガラス戸の棚ようなもの、よく分からない機械が置かれているのがかろうじて分かる。
外からは扉が開閉する音が聞こえる。見つかるのは時間の問題だろう。

〈聞き耳〉
牧志 浩太
1d100 97〈聞き耳〉 Sasa 1d100→ 14→成功
KP
部屋からは様々な薬品の臭いがする。
この部屋は実験室か何かなのだろうか。

手探りで分かるのは、机と棚と何だか分からない機械があるな、程度のものだ。
牧志 浩太
くそ、何も見えない。
酷い状態にされてのこのこ誘い出されて、見つかったら余計に酷い状態にされるのは確実で、久しぶりに詰んでるな。
牧志 浩太
というわけで牧志もたまに佐倉さんの口癖がうつっています。
KP
「詰んでる」とか悪態はたまにうつってますね。
牧志 浩太
机のかげに隠れ、机に何かないか手探りする。

くそ、本とかじゃ読めないし、薬品か何かあったとしても何か分からない。
情報量が少なすぎる!
KP
机の上を探ると、水道の蛇口と、シンクのようなものがあると分かる。
蛇口をひねれば水を出すことができるのではないだろうか?
牧志 浩太
水が出るようなら、水をかけながら擦って顔のものが取れないか試す。
KP
水を出して顔を洗おうとすると、粘性のそれは剥がれる様子はない。
視界は相変わらず真っ暗なままだ。
剥がせる方法はあるのだろうか……
牧志 浩太
そんな気はした。落胆してる暇はない。
タオルで水を拭い、棚に向かう。

棚のガラス戸を開けて顔を近づけ、顔にへばりついたこいつが嫌がるなり何なり、何か反応しないか確認する。
KP
ぶにゅ、と顔についた物が弾力をもってはりついた。
しかしガラスの方について行くこともなかった。
牧志 浩太
何も反応しないようなら、すぐに機械へ向かう。
KP
手探りで機械のようなものを触ってみると、カチリ、と何かのスイッチを押してしまう。
ヴーーーン……と静かに起動音のような音が聞こえたかと思えば、触れている部分が突然熱くなり始める。

〈機械修理〉
牧志 浩太
うわっ、あ!?
爆発する!?
まずい、なんとかしないと! 咄嗟に機械へ手を伸ばす。
1d100 59〈機械修理〉 Sasa 1d100→ 27→成功
牧志 浩太
わーい〈機械修理〉だー
KP
この機械に触れ続けていては危険だと気付くことができる。
しかし、どう対応すればいいのかは全く分からない。せめて目が見えれば何とかできるかも知れないのに!
その時、背後に何者かの気配があらわれた。
牧志 浩太
まずい、見つかった!
何もできないというのに、咄嗟に振り返ってしまう。
KP
「あぶないあぶない。ちょっと君動かないで」
声が聞こえる。後で声を上げた方の声だ。
牧志 浩太
これは、良識は期待できないけど、まだ趣味は悪くなさそうな方か?

身構えて状況を窺う。気配を探ろうとする。それしかできない。
背筋をつうと汗が落ちるのばかりをはっきりと感じた。
KP
機械を操作する音が聞こえる。
どうやらあなたの背中側から手を伸ばして機械を止めているようだ。
「まあ、落ち着いてくれ。僕は別に君に危害を加えようってわけじゃないんだ」
牧志 浩太
「なら……、いいですけど。さっきの人よりは、話、通じるようですし」
信じられたものじゃないけど、他に何ができるわけじゃない。
凍った声で返しながら、状況を窺い続けるしかない。
KP
機械の唸りが止まった。
「……これでよし」

「君、災難だったね~。まあ、僕たちは自分の研究のこととなると結構夢中になっちゃっうからね。
目のソレを落としたいなら、これを使いなよ。
ちょっと刺激があるかもしれないけど、すぐ水で流せば大丈夫だからね」
そいつは棚から出してきたらしい瓶を渡してきた。
牧志 浩太
「ありがとうございます」
その瓶を開封して、試しに少しそれに塗りつける。
大きな害がなさそうなら、目をつぶってそれを落とし、水で洗い流す。
KP
洗い流し始めたあなたに、声はたたみかけてくる。
「おっと、あー、君さ、その目って治したかったりする?
治したいって事なら、僕が協力してあげてもいいよ。
タダでってわけにはいかないけど。
あっ、剥がれたときこっちを見ないようにね」
KP
このシナリオのミ=ゴさんやたら人間的なんだよな。
牧志 浩太
人間的な感情に対する理解の深すぎるミ=ゴさんたちだった。
主犯の方はギャグ時空でニャルラトテップ信仰を深めて愉快犯を理解してしまったミ=ゴさんかもしれない。
牧志 浩太
「いいんですか? 
代償次第では、ぜひお願いしたいですが、代償は何ですか?」
牧志 浩太
利害関係だか仲が悪いんだかはともかく、代償を要求してくるならまだ信用がおける。

ここで酷いものを要求して遊ぼう、って程度にもう一段趣味が悪いんじゃなければ……、いや、趣味が悪いんじゃないことを祈るしかない。
KP
瓶の液体からはツンと鼻を突くような臭いがした。
工事現場などでかぐ機会があるだろう。これはシンナーだ。

顔のどろどろしたものに塗りつけるなら、もごりと黒い粘性の物が動いてうねうねと逃げるように顔から剥がれ、ぼとりと床に落ち、
ついでにタオルも剥がれ落ちた。
牧志 浩太
なるほど溶剤。意外と普通だ。
落ちたら目をつぶったままシンナーを水で洗い落とす。

シンナーがまだ残っているなら、一応もらっておく。
牧志 浩太
「ようやくすっとした……、ありがとうございます」
目をつぶったまま、取ってもらえたことに礼を言う。
自分で目を封じているのと、無理矢理塞がれてるのとでは気分がだいぶ違う。
KP
「僕、ユースのやってる研究は気に食わないけど、データは気になるんだ!
だからさ、君がユースの研究データを手に入れて、僕にくれたら、その目を僕が治してあげてもいいよ」
牧志 浩太
なるほど、純粋な利害関係だ。
俺に何かしようって気持ちより、仲悪い方が優先らしい。今の所。
牧志 浩太
あいつの懐に潜り込んで何か取ってこいってのは十分危ないけど、他に元に戻れる方法ないしな。

危険を避けて、このまま一生目が見えずに生きていく?
いや…… いくらこのメチャクチャな武器があったって、それで今後なんとかなる気がしない。
牧志 浩太
「分かりました、とはいえ今の俺、見ると爆破状態なんですけど……。
それがどこにあって、どういう物かとか、分かりますか?」
KP
「最初に君が来た研究所に行って、ユースを見るといいよ。
多分逃げだそうとするし、その時に持って逃げようとするやつが資料だから。
君はあいつをやっつけてくれるだけでもいいよ。あとは僕が何とかするし」
レンと名乗ったそいつは爽やかに笑った。
牧志 浩太
「さっきの粘り気のあるやつで、目を塞がれそうになった時は?」
KP
「あれはもうないから大丈夫ー。
あいつもまさか目が戻っているとは思わないだろうし、最初は不意を撃てるはずだから、やれるって」
牧志 浩太
「分かりました。
よし、やってきます」

今の所希望が持てそうだ。頷く。
それにしても、喰らったら自分も痛いような武器を持たせて呼びつけるなんて、あいつ……、

いや、あれで制圧できるし、俺には来る以外に選択肢がないし、その時俺には何もできない……、あいつを信じて来るしかないと分かって、笑ってたんだろうな。
仲の悪い同族がいてくれなければ、実際俺にはどうにもできなかった。

もうちょっと警戒してれば、あれは避けられたか?
いや無理だろ。見えなかったし。
KP
「それじゃあ任せたよ~。うまくやってね」
あなたの背後からの声は出口の方向を示す。
牧志 浩太
「はい……、そうだ。
さっきの部屋はここから見て、どっちの方向にありますか?
さっきは無我夢中で逃げてきたせいで、方向が分からなくて」
KP
「右手の壁に伝っていくといい。すぐの所に扉があるはずだからね」
牧志 浩太
「分かりました」
出口の前で外の気配を窺う。
何もいないようなら、外に出て右手の壁伝いに扉を探す。
KP
あ、HPに1のダメージだ。少し肌がヒリヒリする。
牧志 浩太
おっと。HP 11 → 10

KP
扉はすぐ分かった。中から聞き覚えのある声が聞こえたからだ。
「クッソー! レンのヤツ、俺を馬鹿にしやがって!
次こそは、あの野郎をアッと言わせてやる!
ここはもうやめだ!」
ごそごそと物音が聞こえている。
牧志 浩太
なるほど分かりやすい。
その発言に感想は抱かないようにする。侮らないぞ!
勢いよく扉を開けると同時に、目を開き、声の源を見る!
KP
大きな影が、部屋の窓から逃げようとしているのが見えた。
アレを逃がせば、もう追う手段はなく、あなたの目を治す機会は失われてしまうだろう!
KP
■戦闘ラウンドに入る。
3R以内にユースを止めろ!
牧志は常にその瞳に銃火器を構えた状態のため、一番最初に行動が可能だ! ヒュ~~! 〈目星〉で焼却だぁ~!
ちなみに相手はブブブって羽音がして、身体は結構大きめ。
ぼんやりピンク色だったりするけど一体どんな姿なのかはよく見てみないと分からない。
KP
では、銃もとい視線を向けるあなたからだ!
〈目星〉 を振れ!
牧志 浩太
「待て!」

視界が──ある。
脳に入る情報量が一気に増大する。
少し、爽快感があった。
久し振りに暗黒と孤独から解き放たれたような気がした。

その爽快感が目の前の相手への怒りと、謎の全能感に流入する。
つまり──ちょっと楽しい!

謎の勢いで視線を(照準を)合わせる! 
1d100 98 Sasa 1d100→ 11→成功
KP
ダメージを、どうぞッ!
牧志 浩太
4d6
Sasa 4d6→6,3,1,3→合計13
KP
あなたが逃げようとするユースをよく見て見ると、それは背丈が1.5mはあるピンクがかった生き物だった。
見覚えはある。以前これが何体も機械から出てくるのを見た。
甲殻類のような胴体から数組の腕が伸びており、その先には大きな鋏を携えている。
頭部からは短い触手に覆われた楕円体の器官が見え隠れしている。
ああ、なんと悍ましいものか。
これは、話でしか知らないとはいえ、あなたの脳を幼稚な悪ふざけで好き勝手弄った生き物なのだ!
SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1d4
牧志 浩太
1d100 34 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 77→失敗
1d4 Sasa 1d4→3
SAN 34 → 31
KP
そして、次の瞬間、チュインッ! という音を立てて、光線が放たれたかと思うと、その生物を中心に爆発が起きた。
「ぎゃああああ!!!!」
その生き物は叫び声を上げて爆発四散した。

KP
ふ・て・い
折角だから振っとこうか。
牧志 浩太
そう不定期間中にさらに不定でございます。
1d10 種別ゥ Sasa 1d10→7
1d6 期間 Sasa 1d6→6
牧志 浩太
なげぇ
KP
佐倉が帰ってきたらまたフテイしてる……
幻覚あるいは妄想・心因性の視覚・難聴・その他四肢の機能障害か。
目関係がいいかもねん。
牧志 浩太
長期表だと視覚障害、聴覚障害または四肢の機能障害かー。
視覚障害だとよく見えなくなって〈目星〉にマイナスが入るとかになりますかね?
KP
そうですねー
とはいえ常にじゃないので、発狂時に発症したら、とかになるかな。
ファンブってその後〈精神分析〉受けられなかったらしばらく低下、とかになるかしら。
牧志 浩太
なるほど。では心因性視覚障害にしましょうか。
目にしたものの衝撃のあまりに視界が曇ってしまう。
KP
そのあたりがいいかもしれませんね。
衝撃で佐倉殺すかも幻想はぶっとんでて構いません。
狂気って奥深い
牧志 浩太
発狂時などに発症だと、普段のフレーバーにはしにくいけど、その分普段から発症しているにはハードな内容にもできていいですね。
最近取り回しの関係で幻覚・妄想になることが多かったから。
処理忘れそうで気をつけないと。
KP
もともと不定ってその場でドカーンするものじゃなくて、心をじわじわと蝕んで行くイメージみたいですからね。
終了後に決めても良いくらいの物らしい。
牧志 浩太
なるほどなーってなりますね。シナリオ中ずっと発狂状態じゃ普通にやりづらいもんなぁ。
KP
その場でドカーンも欲しければドカーンもしていいよくらいのものかな。
牧志 浩太
で、普段は普通に振舞えていても再度衝撃があると再発しちゃうと。
KP
そんなイメージみたいですねー
牧志 浩太
なるほどー。発見あるものですね。
意外と、分かっているつもりで実はルールブック通りにやっていない事って結構ある!

牧志 浩太
「ひぁっ」
いつも以上に明瞭な視界で、それを思いきり視界の中心に捉えた。
勿論だ。そうしようとしていたのだ。
人間じみた形状の甲殻生物の、蠢く触手の群れに一瞬の時間の中でゆっくりとピントが合い、そして……

その奥に見える無限に渦巻く楕円体を、はっきりと自らの脳に投射してしまった。
それが砕け散り、そのありえざる構造を宿した内部をあらわにするのを。
KP
あなたは、悍ましい生き物がはっきりくっきりと見え、そして次の瞬間肉片と化したのを詳細までありありと目撃してしまった。
その衝撃にあなたの精神と脳は耐えられなかった。
見てはいけない。これ以上見てはいけない……
あなたの視界は急速にぼやけた。
牧志 浩太
呆然とする意識の中、視界が急速にぼやけていく。
辺りがぼんやりと曖昧になっていく……。
少ししてから、ようやく目を閉じることを思い出した。
牧志 浩太
「えっと……、あう……」
手探りで研究データなるものを探す。
さっき一瞬感じた全能感は吹っ飛び、しかして恐怖なのかというとそうでもなく、ただギャップが凄すぎて脳が理解を拒んでいた。
牧志 浩太
なんだこれ。
KP
背後からレンの声が聞こえた。
「いや~お疲れ様。お見事。ひどいね、木っ端微塵だ。こんな危険物気軽に搭載するなよな。あいつ馬鹿じゃないの?
……さて。
ユースのことはどうにかしてくれたみたいだし、ちゃんと約束は守ってあげるからさ。
資料はこっちで何とかするし、そのままこちらを見ずに、目を閉じたままで僕に身を任せてくれよ」
あなたは振り向く? ……〈目星〉、する?
牧志 浩太
「おねがいします……」
今の所、彼? は利害の一致で自分を助けてくれたのだ。
で、ここで信用してもっと酷い事される可能性はあるが、
ここで爆破してしまうと、確実に自分は元に戻れないのだ。
ついでに言うなら、馬鹿じゃないのについても意見は一緒だ……。

目を閉じたまま身を任せる。
〈目星〉、しない!
KP
レンと名乗ったそいつは、あなたの腕を掴んだ。
堅い棒か蟹の鋏か何かのような手触りだったが、強引さはなかった。
「じゃあ、こっちへ来て。」

手を引かれ、建物内の一室へ入った。
どこかひんやりとした空気を感じ、消毒液のような薬品の匂いが漂っている。
「じゃあここに寝て。起きる頃には終わっているから」
あなたは台のようなものの前に導かれた。
牧志 浩太
ちょっとこわい。
「余計なスリルはなしでお願いします」
つい口に出た。
KP
「馬鹿ユースの前にも実験されてたんだったね。
僕そんな悪趣味じゃないから安心しなよ」
牧志 浩太
台には素直に寝転ぶ。
KP
目は開けない?
牧志 浩太
開けない。
KP
ちくり、と腕に針が刺さる感覚があり、あなたはゆっくりと意識を失っていった。
KP
※シナリオにここで料理番組のBGMを流しても良いって書かれてるんだけど……なに。
牧志 浩太
どこからともなく料理番組のBGMが聞こえた気がして、「こねこね嫌……」と言い残して意識を失った。
牧志 浩太
※料理番組のBGMといえばモチモチの時のあれだよね
KP
のーみそコネコネ
牧志 浩太
のーみそコネコネコ●パイルされちゃう!
のーみそコネコネといえばコンパイル。コンパイルといえばぷよぷよですよね!

KP
あなたはモチモチしたいきものがくっついては七色の粒になって弾ける謎の夢から目覚めた。

〈目星〉。ただしさっきの衝撃か視界がぼやけているので-20。
牧志 浩太
1d100 77〈目星〉 Sasa 1d100→ 79→失敗
牧志 浩太
「ああああ佐倉さんが四つ揃って消えちゃう」
変な寝言と共に目覚めた。
KP
知らない天井……というかよく見えない。ぼんやりしているというか、注意力が働かないと言うか……。
あなたは白い清潔なシーツが敷かれたベッドに寝ていたようだ。
「なんだい、それ」
横からおかしそうな声が聞こえる。聞き覚えのある……レンと名乗ったあの生き物の声だ。
牧志 浩太
「うう、料理番組のBGMが聞こえた気がして、変な夢を見てしまって。
俺、治ったんでしょうか」
知らない天井を見上げながら言う。
いまいち視界がぼんやりして、確信がない。
KP
「料理番組? お腹すいてるの?
天井が爆発していないからね、まあこれでどうにかなってると思うよ」
そう声を掛けてきたのは、白衣を着て長い金髪を雑に後ろでまとめた男だった。
その研究者のような風貌に見覚えはないが、声はあのレンの声をしていた。
KP
「それじゃあ僕はユースの研究データも貰えたことだし、帰るとするよ」
牧志 浩太
「あれっ、人間……、じゃないか。
ああ、ちょっと待って、よく見てみます……」
霞む視界の中、近くの壁を注視してみる。
KP
では〈目星〉をどうぞ。
牧志 浩太
1d100 77〈目星〉 Sasa 1d100→ 88→失敗
KP
www
牧志 浩太
だめだ視界がぼんやりする……。
KP
目がかすむ。
まるで目が見ることを拒んでいるようだ。
とはいえ全く見えないわけではないし、疲れ目程度の見え方だ、
普通に歩く分には不自由しないだろう。
KP
「ああ、ユースのことは別に気にしなくていいからね。何とかなるし」
白衣の後ろ姿が手を振って部屋を出て行く。
……〈目星〉したければしてもよいししなくてもよい。
牧志 浩太
「ああ、待ってぇ」
思わず去っていく後姿に視線を合わせてしまう。
〈目星〉するぜ!
1d100 77〈目星〉 Sasa 1d100→ 20→成功
KP
一瞬、その姿が(中略)
目に熱が集中する……
……目がすっごく疲れた。痛い。
牧志 浩太
「あ……、」(中略)
けど、それよりも大事なのは、その背中が爆発しなかったということだ。
KP
「まったく、よりによってこんな『目力』のヤツに仕込むとか、後のこと考えてなかったのかな」
レンはぼやくように呟いて部屋を出て行った。
牧志 浩太
「ありがとうございました……」
ベッドの上に座り込み、呆然と呟く。
ああ、何だか見づらいけど視界がある、世界がちゃんと見える……。

嬉しくてはらはらと涙が出た。
KP
白衣の背中が扉の外に出ていった。爆発しない。
扉がカタンと閉じた。爆発しない。
窓の外に昼の眩しい青空が見えた。爆発しない。
視界がとても平和だ。もう誰も傷つけることもない。

日常とは、普通とは、なんて素晴らしいのだろう……
牧志 浩太
ああ、なんて素晴らしいんだろう……。
暫くそこで日常の美しさを噛みしめ、染みるような青空を眺めてぼろぼろと泣いた。
牧志 浩太
「あ、家の窓!」
そして、慌てて家に帰ったのだった。
牧志 浩太
終了後、優しいお兄さんには礼の菓子折りを持っていったでしょうし、シローのことについて検討を始めたことでしょう。
KP
優しいお兄さんには奇妙な事件のことは伝わらなかった!
牧志 浩太
伝えませんよ!


エンディング『おそらきれい』


クリア報酬
KP
限界突破したな。
牧志 浩太
もののみごとに〈目星〉99ですねぇ。
KP
おめでとうございます。プライベートアイになれるな。
牧志 浩太
どうしてこんな目力のやつにビームを…… とそりゃ『レン』氏も言いたくなる。
KP
ちょっと物を見たらビームが出ちゃうレベルのヤツにこんな能力付けるなー!
牧志 浩太
ほぼ確実にビームが出ますからね。一度もファンブルしなかったし。
KP
ファンブルすると、暴発して「目がー! 目がぁぁー!」ってなります。
どうやら(中略)をそのまま目(正確には脳)に突っ込んだらしく。
牧志 浩太
なるほど???
また脳をいじられてるぅ。
KP
前回の事件でまるだしになっていた牧志さん。
それを、ちょっかいかけに行っていたユースがみつけてどさくさで細工しました。
牧志 浩太
無防備な所をキャッチされてる!
KP
前回のミゴサンに「触るなよ! これ被験者との約束で治して返すことになってるんだから!」って言われたのに、
「実験体に義理とかバカジャネーノ?」ってシレッと改造したユース。
たぶん牧志のびっくりした顔と、あいつの動揺が楽しみだったんじゃないかな。
牧志 浩太
なるほどな!
前回の事件のことを嘲笑われる一幕は悪意(妙に人間的な)たっぷりで最高でした。
KP
佐倉とやりとりしている隙とかにやられた。
牧志 浩太
あーあー。
前回ミ=ゴさん涙目になってそうである。
KP
結果的に前回の奴の株が上がる不思議な一幕になっちゃった。
牧志 浩太
ああ本来圧倒的上位生物の悪意ってこういうもの……いやこいつちょっとバカだぞ? だったり、前回のミ=ゴさんの変わり者っぷりが際立ったり、リンクさせて下さったおかげで面白い一幕になって楽しかった。ありがとうございます。
KP
レンくんを前回のヒトと同一人物にしようかちょっと迷ったんですけど、だいぶノリが変わっちゃうし、遊びには付き合わなさそうかなと思ってやめました。
牧志 浩太
前回のミ=ゴさんはここまでイキイキとしてなさそうですしね。
それにレンさんは「利害の一致」「義理」「美学」とかで動いていて、実験体への容赦自体はない方が個人的にイメージに合います。
今回は「ユースと仲が悪い」>>「実験体逃がす逃がさない」だった感じ。
ナニイッテンダテメーがシナリオにある台詞だったの笑っちゃった。
KP
たいへん ガラが わるい。
牧志 浩太
わるい。
バカでは? と思ったが侮るわけにはいかないと思った牧志、レンさんが言ってくれたおかげでそうだそうだと思えてちょっとスッとしたのだった。
KP
シナリオのレンさんあそこまで罵倒しないんだけど、ユースがヒト(前回の奴)の研究所に侵入してちょっかいかけた挙げ句やった『実験』が下らなさすぎたので心底呆れていた、という盛りの結果あんな感じになりました。
牧志 浩太
メッチャ仲が悪いんだな、なるほど利害の一致というのは逆に信用できそうだ、という流れがスムーズになってよかったですね。>心底呆れていた
KP
「殺してもいい?」「いいよ!」って即答される程度には。
前回の奴、こいつらの話を聞いたら結構人間のこと分かりそうじゃない!?
牧志 浩太
そんな気がしますね!
人間の感情とか機微とかメチャクチャ理解してそう。
KP
割と今回のミ=ゴたちが人間じみているので、そこはちょっと迷ったんですよね。
合うような合わないような。
まあきっと人間から直接データを得ないと気が済まないタイプだったんでしょう、前回の奴は。
牧志 浩太
実験体に対する扱いの主義が異なる&ユース氏が実験体にちょっかいかけようとしてくるので「イラッ☆」となって話を聞く所じゃなかったのでは。
KP
ユースは完全に意図的に煽って馬鹿にして楽しんでいますからねぇ。嫌な方向に理解度が高い。
それもありそう。
実験体に対する姿勢が真逆ですからね。
牧志 浩太
前回ミ=ゴさんが「人道的な扱い」なんて言い出したのも、そこの主義の違いを強調しているのでは。
KP
日頃ユースに弄られて腹に据えかねてたのかもなぁー
牧志 浩太
ありそう。今回の件でしばらくマジおこしてるかも。
KP
ミ「私の不注意で前被験者の目がショットガンになった。大変遺憾だ。解決済みなので心配無用だ」
さ「……なにそれ???」
牧志 浩太
そりゃ佐倉さんも「なにそれ?」ってなる。感情をよく分かっていなかったはずのミ=ゴさんはマジおこしているし。
KP
いやいやしかしシナリオ読んだならご存知でしょうが、〈ショットガン目星〉テイクアウトにならなくて良かったですね。
牧志 浩太
いや本当にそれで。うっかり欲を出している場合じゃないよ牧志。
KP
うっかりこんなの持ち出したら、全てのシナリオを〈目星〉で解決するギャグ時空でしか生きて行けなくなるところだった。
牧志 浩太
まったくだ。牧志がギャグ時空の住人になってしまう。
(中略)すると、〈目星〉にダメージがついたままになります。
普通に考えるなら目が使えなくなっちゃいますが、ノーコストの超攻撃力を手ぶらで持ち込めるので大体のシナリオを文字通りブレイクできますね。
KP
今回入れ損ねたイベント!
普通の視界では見えない幽霊を爆殺する牧志。
牧志 浩太
なるほど!
それも面白かった。
KP
早々におにいさん出てきた上【幸運】にも同行してくれるなんてことになりましたからね。
ネコチァンは側溝のモンスターと被るなと思ったのでナシになりました。
牧志 浩太
その結果重大なイベントが発生したり、牧志が人のやさしさを噛みしめたり、お兄さんが哀れにも化け物見ちゃったり、色々ありましたね。
シローくん
KP
結構深刻な問題だよなぁ、シローくん。
12歳くらいになったら自由になれるんだけど、このサザエさん時空にいる限り延々と年をとれない少年。
牧志 浩太
ですよねぇ。
望んで連れ出したシローではあるけど、二人ともここまでの頻度で巻き込まれだすと、
 ・確かにシローが置いていかれることが多すぎるし
 ・不安定になる二人を見せられすぎているし
 ・留守居をさせられることも多いし
シローがちゃんと子供していられなくなっているんですよね、実際。
環境が不安定過ぎてシローに悪すぎる。
KP
まあー、今まで通りカタい事言わずになんとなく誤魔化す感じでもいいかな、と思うんですけどね。
近所のお兄さんはそういうシーンもしょっちゅう目撃しちゃってるかな、と思ったので突っ込ませていただきました。
牧志 浩太
ですねぇ。あのイベントはそりゃあそうだな、と思えるシーンでよかったです。
ただ問題はじゃあどうするか、なんですが。
KP
なんかの機会で親戚やお父さんが見つかって、シローはたまに遊びに来るようになる、ができると平和なんだけどな。
牧志 浩太
それができると平和ですね。これだけいなくなる二人が抱えているのにはシローひとりの存在は重かった。
でも「連れ出さなければよかった」とは思いたくないわけですが。
KP
ちょっと最近やるシナリオ、行方不明期間長いのが多いんですよね。
牧志 浩太
なんですよね。一週間だの4日間だの。
KP
大学大丈夫!?
牧志 浩太
一蓮托生はミ=ゴさんが誤魔化してくれたから大丈夫! シローはまったく大丈夫ではない。繭のときは完全アウトですねぇ……。
KP
前回も四日くらいいなかったからなぁー。
今回はシローくん何かがあったことすら知らずに終わった! 良かった!
牧志 浩太
よかった!
KP
佐倉が実家を説得する?
牧志 浩太
しかしシローをどうするか。
養護施設といってもそうそう入れないでしょうし、封印があるとはいえ能力が残っているシローにとってはリスクもある。
佐倉さんが戻ってきてから、本格的にシローの父親を探しに行く旅に出るしかない? パンの子関係のシナリオってぱっと浮かばないので、オリジナルシナリオするしかなくなっちゃいますが。
KP
あぁっ、なんか面倒な話ふっちゃって申し訳ない!
牧志 浩太
いえいえ、シナリオフックだな!!!! と思いました
真面目なCoCホラーになりそうでえっ? 難しいな?? ってなりましたが、シナリオフックとしては熱いなと
KP
都合良く、悪魔の被害を受けた子供たちの保護施設みたいなの生やす、なんて安直な手段もありますけどね。
そこでシロー主役にしたシナリオが1本できそうではある。
牧志 浩太
それも面白い。
シローの境遇について一度二人が顔突き合わせて真面目に話す、というの、こちらは面白いなと思っています。

都合がよすぎるので中をとって、佐倉さんが何らかの代償と引き換えにその施設に一時的にシローを預かってもらい、でもいずれは父親をちゃんと探しにいかないと、という話を二人でして、最終的にシローの父親探しに行くシナリオに繋がるとかだとアツいかな? と思いました。
KP
代償、なんだろなー。
牧志 浩太
何もなしだとシローを軽く手放せすぎてしまうので、何か欲しいんですよね。なんだろな。
シローの境遇を話題にするなら、一度二人で背負うと決めたことの重みが欲しいなって。
もちろん牧志が一緒に背負える内容なら背負わせても良。
KP
預かってもらう、のではなく、何らかのトラブルでシローがある場所から出られなくなってしまい、やむなく離れる、(絵、像、本など)

早く解除の方法見つけないと美術品として売られちゃうぞ!  とか?
シロー君かわいそうすぎか。
牧志 浩太
シローがまた孤独になってしまう!
KP
代償って意外と難しいな。
牧志 浩太
なんですよね。継続できなくなるような代償にはできないし。
かといって都合のいい施設にさらっと預けて身軽になる、のはなんか違う気がするんですよね。
具体的な代償にならなくても、何かしらの重みがあればいいなーと思うんですが、難しい!
KP
かといって目の力をどうこうっていうのは、折角力を分けてくれたナシュトくんの思いを踏みにじるようだしなー。
※預かってもらう代わりに力が佐倉の目から漏れるんで、それを阻止するために〈目星〉の威力が落ちるなど。
牧志 浩太
なるほどー。技能の一部が落ちるみたいなのはこちらも考えました。
精神の一部を分けなきゃいけないとか、肉体の一部を分けなきゃいけないとか。

それか、施設に重めの養育費を送り続ける、みたいな実質フレーバーだけど当人達にとっては重たいやつとか。
佐倉さんが更にピーピーになる。
KP
ちょっとサプリ読んで面白いネタないか考えますー。
牧志 浩太
おおーありがとうございます。
そこ拘って継続に困る&困らせてしまうのが目的ではないので、困るようなら預かってもらうーだけでも大丈夫ですので。
KP
ひとまず大金払って預かってもらって、でもこのままじゃ破産しちゃうからなんか考えよう!!  あたりから始めましょうかねー
牧志 浩太
ですね!!
ややこしいこと言いだしてすみません
KP
いえいえ、そもそも話ふったのこっち!!
牧志 浩太
いえいえ!
一番なんか面白い展開が見られるところにもっていきたい。
KP
けっこうシロー君も強いので、意外にそうやって大人がヤキモキして、シローのためにシローのためにって頑張ったのに、シロー自身そこまで気にしてなかった落ち!  なんてのもアリではありますしー
牧志 浩太
それもアリですね!
シロー君もともと孤独に強いですし。
KP
まきしとさくらはいなくなるもの。
牧志 浩太
いい加減いなくなり慣れしているシロー。それもまた楽しい。
ほへっ? てなる二人が見える。
KP
そもそも割りとひとりぼっちで生きてきた少年だものなぁ。
目の前のヒトがいなくなるのもけっこう慣れっこだった。
牧志 浩太
そういえば目の前のヒト、ずっといるのがむしろ珍しかったですしね。
KP
そんなシナリオ、やります?  牧志くん。
牧志 浩太
やるぅ。
KP
やろかー。
やるなら佐倉が帰ってきてからだな。
牧志 浩太
やりましょうかー。わーい。



コメント By.KP
シナリオで目星ばっかり活躍するって?
目星が活躍するっていうのはこういうのをいうんだぜ!!

視線に4D6の攻撃力が宿るというはちゃめちゃなシナリオです。
諸事情により、前回遊んだ『のうみそのきみ』の完全続編になってしまいました。
そのため『のうみそのきみ』のネタバレががっつり入っています。

TRPGリプレイ【置】CoC『夜は星を落とし易い』 牧志&佐倉 3

「……無理強いはやめてほしいな、そういうの」

TRPGリプレイ CoC継続限収録シナリオ『探索者対抗!!二人三脚障害物レース』 牧志&佐倉(終)

「こいつらが何なのかは全然分からないんだけどさ。何をさせたいのかだけは、分かる気がするんだ……」
「やだ。分かりたくない」

TRPGリプレイ【置】CoC【タイマン限2】収録シナリオ『Look,LOOK Everyone!』 佐倉&牧志 2

「さーて、実験……じゃなかった、食事を始めよう」
「い、いただきます。佐倉さん、こぼさないように頼む」

【クトゥルフ神話TRPG】
本作は、「 株式会社アークライト  」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

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