こちらには
『今昔 狼龍奇譚
のネタバレがあります。
また、凄まじく盛ってますので
回す際の参考にはしないでください。
また、『回答者Xの報酬
についての話も出ますが、こちらは畳んであります。
東浪見 海
こんばんは~!
KP
こんばんはー
東浪見 海
スタッフロール後! よろしくお願いします!

この話の過去編が終了してから走っていた置き卓が、この話の過去編の後日談・エピローグになったので、そちらの話題も頻出します。


本編見る!
KP
あれから数日。
警察は動き、今回の件で発覚した膿を出すために色々と動きがあったようだ。
龍族の魂を持つ者達は皆、怪我も殆どなく、直接乗り込んだあなた方には色々と事情聴取だのお説教だのあったりもしたが、やっと解放されたところだ。
龍族の魂を持つ者達も検査入院などを終え、日常に戻ってきていた。
KP
女子高生と子供連れて乗り込んだ女性にはきつーいお説教があったかも知れない……
東浪見 海
「動いてくれてよかったぁ。あのままなぁなぁにされたら、警察が信用できなくなっちゃう所だったよ」
うーん、と大きく伸びをし、傍らの美雪を振り返る。
年齢的に保護者扱いの自分にはそれはもうきつ~いお灸があったが、終われば温いものである。後悔はしてないし。
あの後、彼女がそれを許すなら、ちあきとも何だかんだで連絡は取っていることだろう。
勉強とか諸々忙しい年ごろだろうから、ほどほどに、だけど。
士幌 美雪
「一週間前に夢を観た時にね。本当にただの夢だと思ったの。
氷凪さんって私と全然違うし」
東浪見 海
「あたしもびっくりしたよ、まさか美雪が氷凪だなんて」
士幌 美雪
「氷凪さんか、っていうとびみょーだけどね」
たはは、と美雪は笑う。
「攫われたっていうことは、やっぱりそういうことなんだね」
東浪見 海
「ま、性格とか、好奇心いっぱいな所とか、今思えば頷ける所もあるけどね」
士幌 美雪
「そう? そう? 真面目な顔していればあんな風に見えるかな」
済ましてみせる。
東浪見 海
「ブッブー。走り回ってる時の方が似てる」
士幌 美雪
「えー、そう?」
笑いながらくるりと回って見せた。
東浪見 海
「そうそう。外の話を聞く時の眼の色がさ、よく似てる」
士幌 美雪
「うみちゃんは結構似てると思う!
真面目なとことか、勇ましいとことか!」
東浪見 海
「あたしかー、あそこまで生真面目じゃないけどね。でも、割とすんなり受け入れられるってことは、似てるんだろうな」
士幌 美雪
「それでもさ、違う人なんだよね。
あの人達はもう、死んじゃっているんだから」
少し目線を伏せた。
東浪見 海
「……そうだね。覚えてはいるけど、あたしはあたしで、美雪は美雪で、ちあきはちあきなんだ」
東浪見 海
「あーあ、結局あの後、都はどうなったんだろ。
なんにも分からないままなんだよね」
士幌 美雪
「そうだね、気になって調べてみたんだけど、わかんなかった。
そもそも、この地球にそんな都があったっていう記録もないみたいだし……
歴史に詳しい人、知り合いにいない?」
東浪見 海
なるほどナイス話題振り
東浪見 海
「お、調べたんだ。調べてみるって発想なかったなー、なるほど」
士幌 美雪
「中学と高校の教科書とかまで全部引っ張り出してみたんだけどねー」
東浪見 海
「お、あそこのカフェ入ろうよ。珍しいメニューある」
士幌 美雪
「わーい行く行くっ!」
東浪見 海
「ほらあれあれ、ピパーチとカラキのチャイラテだって。何言ってるかわかんないけど美味しそう」言いながらカフェにエントリー。
士幌 美雪
「わはは、日本語で書いてって感じ! ピパーチって何」
こちらもエントリー。
色とりどりの看板を見て、美味しそうな色だ! と確信した。
東浪見 海
問題のラテと、チーズスフレのセットを注文。せっかくだから窓辺の席を取る。
KP
ピロン、と音を立ててスマートフォンが震えた。
何かメッセージが届いたようだ。
東浪見 海
「で、歴史に詳しい人かぁ、うーん…… 境伊さんの人脈か、ちあきのとこの先生にでも聞いてみるか…… あ、ごめん」
席に落ち着いたらメッセージをチェックする。
ラテからはスパイスのいい香りがした。
KP
名前の所に『境伊 朋来』とある。
そういえば、あのストーカー事件の時に必要になって教えた気がする。
東浪見 海
「お、噂をすれば境伊さんだ。お世話になりました、っと」
内容を見てみる。

東浪見 海
どうしても「トモキさん」って呼びたくなりがち
境伊 朋来
カタカナで書かれると別の人思い出しちゃうんだよなぁ。
東浪見 海
それ。
KP
ちあきちゃんに記憶を取り戻す魔法を教えたのは、流れからいってトモキさんなのかなー。
あまり彼の方から巻き込むとも思えないし、ちあきちゃんが自力で調べたのかも知れないけど。
東浪見 海
どうなんでしょうねぇ。自力で発見したとすればちあきちゃん頑張った。

境伊 朋来
『その節はありがとうございました。
立場上、矢面に立ってくださったとのことで、随分とご迷惑をおかけしたのではないかと思います』
『急に巻き込んで申し訳ありませんでした。
幾島さんに助力くださったことを、心から感謝します』
士幌 美雪
「おっ、誰ー?」
何気なく問う。
東浪見 海
『いいえ、こちらこそ随分とお世話になりました。
あなたの調査と助力がなければ、私達は解決はおろか、美雪を取り戻すことさえできなかったでしょう。
今回の一件は、ただ全員が自分の持てる力を振り絞った結果だと思っています。

ありがとうございました。
こうして友と過ごせることを、喜ばしく思っています』

と、何度かうんうん言いつつ返答を送る。
「ああ、境伊さんから今回のお礼」メッセ―ジを見せる。
士幌 美雪
「境伊さん、鳳佳ちゃんかー。強かったなぁー。
捕まっている間にもね、境伊さんがみんなを励ましてくれてたんだよ。
絶対に助かるから、希望を捨てないでって」
東浪見 海
「そっか、そうだったんだ……。強い人だなぁ、境伊さん。
自分も捕まってるのに、そんなことそうそうできないよ」
士幌 美雪
「そうだねぇ。捕まる前から色々調べてたみたいだし。行動力なんかがすごく、鳳佳ちゃんだなって気がするんだ。
男の人なのにね」
東浪見 海
「ああ、確かに。怒ってたとはいえ、鳳佳もすごかったもんね。
……鳳佳とも、もっと別の会い方をできたらよかったな。
逢引きからかった時に、もっといっぱい話しておけばよかった」
士幌 美雪
「そこは私知らないんだけどねー」
随分前から頻繁に都に行ってたから、そういう事だったんだろうねー
東浪見 海
「……ちあきが慈空だってのが、一番ギャップすごいなぁ」
士幌 美雪
「そうそう、慈空さんのこととか私もよく知らないし、教えて欲しい!」
東浪見 海
「お、じゃあ話しちゃう」
士幌 美雪
「境伊さんに訊いても、あまり前世のことを知りすぎるのも良くないだろって教えてくれなかったんだ」
東浪見 海
「まあそれはそうだけどさー、昔の思い出みたいなもんだし。昔は昔、今は今だよ」
士幌 美雪
「だーよねー!」
笑ってラテを飲む。
「おいしいー!」
東浪見 海
「最後は敵になっちゃったから、そう思うと寂しいけどね」
こちらもスフレを一口。
「うん、美味しい」
ラテからは柔らかい胡椒のようなスパイシーな香りと、シナモンの甘い香りがした。

KP
ではそれから暫く、前世の物語に華を咲かせただろう。
東浪見 海
そうやって、忘れがたい記憶の話をともにできるのは楽しかった。
そうして話していると、中学や小学校の話のように、
思い出のひとつとして記憶の中に畳まれていくみたいだ。
KP
そうやって話していると、それはやはりあなた方の『経験』ではなく、遠い世界の誰かの昔話なのだった。
士幌 美雪
「なるほどねぇー。人に歴史ありですなぁー」
うんうん、と頷いてラテのお代わりを買いに行く。
東浪見 海
どこにあるのかも分からない、遠い遠いどこかの話。
絵本にでもしてみようかな、なんて思って、絵心の無さを思い出してそっとアイデアを頭にしまった。
そうする頃には、ラテもスフレもなくなっている。

東浪見 海
「あ、そういえばさ。歴史に詳しい人で思い出したんだけど」
士幌 美雪
「うん?」
東浪見 海
「先生とか教授とかじゃないけど、下の弟の友達だったかな、詳しい子がいる、って聞いた気がすんだよね。あいつも妙に顔が広くてさ。
名前だけ聞いてみようか?」
士幌 美雪
「お、ほんとー? やった! 訊いてみよ! 気になるもん」
東浪見 海
「分かった、じゃあ聞いてみる。あいつまた練習だろうし、メッセージ見るのは夜かなー」ぽちぽちとメッセージを送る。
『回答者Xの報酬』エピローグ見る!
士幌 美雪
「……そういえばさ、うみちゃん」
東浪見 海
「ん?」
士幌 美雪
「さっき、氷凪さんと早浪さんって、都で撃たれて死んだ、って話したよね」
東浪見 海
「うん。今思っても不覚だったなー、あれ」
士幌 美雪
「どうしてかな。そうじゃない死に方したな、って気もするの」
東浪見 海
「え? ……どういうこと?」
士幌 美雪
「氷凪さんが、早浪さんを食べちゃったり……
あとはね、えーと、トロッコ問題みたいなので負けて死んじゃったり?
神様に会う前に溶けちゃったり」
東浪見 海
「何それ……氷凪がそんなことするはずが、いや、待って」
東浪見 海
「……何か変だ。あたしも……、そうだ。氷凪と一緒に手を取って、これから生きよう、って、言った……。
それに、あたしのせいであたしが消えちゃって、世界が終わる時にそれを謝りに行って」
士幌 美雪
「おおー、なんか、ドラマチックだねぇ」
東浪見 海
「え、何これ……。違うよ、あたし達都で撃たれて死んだはずだ。
ドラマチックはいいんだけど、何これ? 夢?」
士幌 美雪
「うーん。あまりにもごちゃごちゃだし、うみちゃんの記憶とも違うなら、変な記憶と混ざっちゃったのかな?」
東浪見 海
「トロッコ問題の夢、あたしもなんだか覚えがある。氷凪を……、殺して……」
てい、と頬を叩く。
東浪見 海
「やだなー、変な記憶。実は早浪と氷凪が見た夢とか?」
士幌 美雪
「えーっ、でも……」
ううーん、と考え込む。
「あのとき私を……選んだのって、早浪さんじゃなかったと思うんだけど」
東浪見 海
「えっ、そうだっけ? って、夢だよ夢。夢だから一致しなくてもよくない?
……あー、あたしも思い出してきた」
士幌 美雪
「白い服の男の子? だったな」
東浪見 海
「そうそう、白い服の、氷凪みたいな白くて細くて黒い髪でツリ目の」
東浪見 海
※佐倉さんのことは知ってるけど、まだ朧気で繋がりきってない
士幌 美雪
「えーだってさ、一致したら前世の話かも知れないじゃん。
氷凪さんトロッコに轢かれたくらいじゃ死なないし」
東浪見 海
「確かに。心臓取り戻した後だと、もう龍になっちゃってるしな」
士幌 美雪
「……んー? でも、轢かれた記憶なんてなかったけど……あれ?」
東浪見 海
「?」
士幌 美雪
「わかんない……」
じゅるる、と残ったラテを吸い込む。
東浪見 海
「あたしもだ……。うーん、前世の話なのかな、これ……」
東浪見 海
いい感じに話がまとまったらカフェを出てばったり、かなと思っています。
士幌 美雪
はっきり思い出す前に遭遇した方が面白いかなと。
東浪見 海
ですね。
東浪見 海
「なんだか見覚えがある気もするんだけどな、あの一見無害そうで途中から有害になる目つき……」
士幌 美雪
「なぁに、それ……」
なぁにそれぇー
士幌 美雪
なぁにそれwww
佐倉連れてくるか……
東浪見 海
牧志のコマ作らないと
士幌 美雪
コピーができるように! なりましたよ!!
東浪見 海
そうコピーしてこようと思ったら「子供佐倉さんチームの牧志コマしかない」!!
さすがに面倒なので痣の違いは目をつぶってください。
士幌 美雪
ちょい古いけど、対のがあるが、それも古いかぁー
東浪見 海
そっちはたぶん痣がない。
結局古い部屋のキャラクターはコピー不可だったので、新しく作ったり、正確には違うキャラコマ使ったりしました。
東浪見 海
牧志はバージョンが多すぎて立ち絵をお世話になりまくり。

士幌 美雪
「300年も生きていると、記憶が混乱するのかなぁ」
東浪見 海
「あー、300年だもんね。そりゃ混乱もするよ。あれ? でもあたしも混乱してない?」
士幌 美雪
「うーん? そういえばそうだよね」
東浪見 海
「ま、いいか。また思い出したら詳しく」
士幌 美雪
「うーん。謎が増えちゃった。
夜に答え帰ってきたら教えてね」
東浪見 海
「うん、聞けたらまた教えるよ。
ラテなくなっちゃったし、混んできたから出よう」
KP
それじゃあ、とワリカンして外に出る。
今日は休日、まだまだ陽は高い。
東浪見 海
「お、いい天気」
プールには寒くなろうという時期、ようやくこの晴れ間が気持ちよく思えてきた。
士幌 美雪
「ふー、ちょっと飲み過ぎちゃった」
東浪見 海
「おかわりしてたもんね」
士幌 美雪
「ちょっとトール2個は多かったなー」
東浪見 海
「どうする? いい加減プールは無理だけど、せっかくだし歴史博物館でも行ってみる?」
士幌 美雪
「あ、いいねー、もしかしたら資料とかであの都の名前とか見つかるかも!」
東浪見 海
そう話しながら、信号が青になった交差点へ、何気なく一歩踏み出す。
KP
そうすると。
ほんの一瞬、周囲の風景が色を失った気がした。
いや、それはきっと気のせいだったのだ。
ただ、人混みの中に見えた誰かの姿が、意識に深く刺さった、というだけで。
東浪見 海
ふっと違和感を覚えて、辺りを見回した。
KP
それは黒髪で猫背の青年で、茶色の髪の青年と話しながら、向かいから近寄ってくる。
士幌 美雪
「……あっ。
牧志……さん」
東浪見 海
「え、どうかしたの?」美雪が声を上げたのにつられ、そちらをよく見る。
KP
二人の青年はこちらに気付いていないらしく、どんどん近づいてくる。
が、二人はあなた方の視線に気付いたか、訝しげな顔をした。

KP
牧志、佐倉。
あなた方はともに外出して、街を歩いていた。
とくに代わり映えのない一日が半日終わり、さて次の予定へと移動しつつあったところだ。
スクランブル交差点で、なにやら視線を感じる。
牧志 浩太
「変わり映えがないっていいよなー」
そうやって佐倉さんと話していると、不意に視線を感じた。
牧志 浩太
「……」不意にやってくる視線には、いつも警戒してしまう。
ゆっくりと速度を下げ、そちらを見遣り。
KP
見たことあるような女性が二人、あなた方に注目しているようだ。
佐倉 光
「誰だ? 知り合いか?」

東浪見 海
「……え」
猫背な方の顔に、覚えがあった。
あの一見無害そうで有害な目つき……、
そうだ。あのごちゃごちゃな記憶の中で、最後に。
佐倉 光
「……何か見たことはあるんだよなぁ」
士幌 美雪
「えっ、うそ。夢、じゃ、ないの?」
東浪見 海
「え、なんで本当にここにいて……、しかももう片方、弟の友達だし。確か……」
士幌 美雪
「牧志さんと……さくら……さん」
東浪見 海
「そう。タダノ、じゃない、サクラ、って」
佐倉 光
「……!」
さくら、という名前を聞いて少し緊張する。
ややこしい
士幌 美雪
あ、タダノだったかも
いや、さくらって名前出てたよなこっちだと。
東浪見 海
途中で佐倉さんが本名開示してますね、こちらは。
で、そっちは牧志が出しまくってる気がする。
士幌 美雪
ですよね

牧志 浩太
「……あれ。東浪見の姉さん?」
彼女達の様子に警戒していたが、その顔に気づいて目を瞬く。
佐倉 光
「ああ……東浪見の身内?」
それならまあ、名前を知っていても不思議はないのか。
牧志 浩太
「いや、でも佐倉さんの名前まで言ってない気がするけど……。俺も、写真見ただけだし」
士幌 美雪
「あのっ! 牧志さん、ですよね!」
駆け寄って話しかけていた。
「……あ、そういえば、ぶつかった、ひと?」
牧志 浩太
「へっ? あ、ああ、はい、牧志です。君は?」
知らない方に突然話しかけられてびっくり。
士幌 美雪
「わ、私、士幌っていいます。
あの、氷凪さん、早浪さんって人のこと、知ってたり、しませんかっ!」
牧志 浩太
「……えっ」
佐倉 光
「ハヤミ!?」
牧志 浩太
「氷凪さん!? えっ、なんでそのこと」
佐倉 光
「ハヤミにヒナギだって!? なんでその名前」
牧志 浩太
「だ、よな……。なんで、その名前を知ってるんだ。偶然の一致するような名前じゃないし」
士幌 美雪
「えっと、なんて説明したら、いいかな……
前世って、信じますか!?」
佐倉 光
「……月刊アヤカシ?」
牧志 浩太
「……前世友募集欄?」
士幌 美雪
「そ、そうだけどっ、ちがいます!! そうじゃなくて!」
東浪見 海
「美雪、さすがに混乱するよ。あたしも混乱してるけど。
あ、いつも弟がお世話になってます、長姉の海です」
とりあえず場を立て直す。
牧志 浩太
「あ、ああー……、東浪見の姉さん、はい、ええっと?」

KP
えらい。
東浪見 海
とりあえず現世の関係性を提示して「not不審!!」する東浪見
士幌 美雪
ちょっと一言では説明しきれない。

KP
信号が変わり、人の流れが途絶えた。
東浪見 海
「あっ、信号変わっちゃった。
ごめん、危ないから渡っちゃおう」
佐倉 光
「話聞かせてもらっていいですか」
歩道の方を指す。
東浪見 海
「だね。話そうよ」
士幌 美雪
「わぁぁぁ、本物だぁぁぁ」

東浪見 海
なんだか東浪見がすごく最年長っぽい!!
KP
実際最年長ですしね。
女二人がワンツーで男二人がちょっぴり下だ。
美雪さんが二人より年上に見えないのはバグですね。
東浪見 海
そうなんですよね。美雪さんおいくつでしたっけ。
士幌 美雪
かいさんのひとつふたつ下ってイメージでした。
東浪見 海
なるほど男二人より年上だ。確かに海とそんなに離れてるイメージないですもんね。同年代。

東浪見 海
そんなこんなでとりあえず歩道に寄り、全員分の飲み物購入。
「美雪は飲み過ぎたって言ってたっけ、まあ後で飲んでよ」
士幌 美雪
「うん……」
飲み物を持ったままで男二人をじぃっと見ている。
牧志 浩太
「あ、ああー。ありがとうございます。あ、俺コーヒー駄目なんでコーヒーは佐倉さんどうぞ」
東浪見 海
「ごめんごめん、何だかゴチャゴチャにしちゃってさ」
佐倉 光
「サンキュ。
で……悪いけど何も分からなかったので、もう一回説明お願いできます?」
士幌 美雪
「はいっ、氷凪ですっ!」
びしっと手を上げた。
「氷凪さんだけど氷凪さんじゃなくて、うーんでもやっぱり氷凪さんなのかな?」
東浪見 海
「だよね。まあ色々あってさ。
前世を信じるかどうかはさておいて、あたしは『早浪』の記憶を持ってるんだ。
美雪は『氷凪』だった」
東浪見 海
「って言って、信じる?」
佐倉 光
「ハヤミさん!?」
佐倉 光
「いや、その名前、知ってる……けど」
佐倉 光
「あんま良くない関わり方をしたけどさ」
牧志 浩太
「えっ……、早浪さんと氷凪さんって、実在したんだ。
佐倉さんの夢にも出てきてたから、もしかしてって話はしてたけど」
牧志 浩太
「実在、しかも記憶だけ?」
士幌 美雪
「うん。牧志さんと佐倉さん。夢に出てきたよ。
真っ暗な部屋にモニターだけあって……そうだな、思い出してきた」
東浪見 海
「ああ……、あたしも思い出してきたよ。真っ暗な部屋で、選ばされるんだ」
士幌 美雪
「大切な人か、隣の人か……って」
東浪見 海
「大事な人か、隣の他人かを」
牧志 浩太
「……えっと」
佐倉 光
「マジかよ……」
牧志 浩太
「佐倉さん、俺はびっくりしてます。いや、これ、本当にそうじゃないのか」
佐倉 光
「到底現実とは思えない」
牧志 浩太
「四人で同じ夢を見たとか?」
佐倉 光
「そういう事なんだろうとは思うけど」
牧志 浩太
「実は早浪さんたち魂が二つあるとか?」
東浪見 海
「うーん、どうなんだろう? あの時都で死んだはずの早浪が、どうして君達とあそこで会ったのかは、あたしもよく分かんないんだよね」
東浪見 海
「もしかしたら、ちょっとした未練だったのかもね」
士幌 美雪
「私は氷凪さんが死んだ後に、ほんとうに死んでしまう前にそんな夢を観たのかなって思っていたけど」
佐倉 光
「……あー……あの、早浪さんさ」
東浪見 海
「ん?」
佐倉 光
「海で俺が何をしたか、とか答えられますか」
東浪見 海
「ああ。嵐の海だよね? 真っ逆さまは結構キツかったな。あ、恨んでないよ」
佐倉 光
「あー、そうか」
佐倉 光
「早浪さんが最後に俺に何を言おうとしていたのか、なんて、知らないかな」
東浪見 海
「ごめん、そこまでは覚えてないな……。今ようやく思い出してきた所でさ」
佐倉 光
「そうか……」
牧志 浩太
「そう……、なのか。本当に。あの、氷凪さん」
士幌 美雪
「うん?」
牧志 浩太
「あの時は……、ごめん。謝って済む話じゃ、ないけど。
それから、……ありがとう」
士幌 美雪
「ううん? 氷凪さんは怒ったりしてないよ。
ただ、哀しいなって思っていただけ。
仲良くなれそうだったのにな、って。
氷凪さんって、お人好しだから」
苦笑する。
牧志 浩太
「お人好しだから、か。あなたは、別の人ではあるんだな」
士幌 美雪
「うん、氷凪さんの記憶はあるけどね」
牧志 浩太
「……俺も。あんな会い方してなかったら、もっとゆっくり話せただろうなって思ってる」
牧志 浩太
「そう、したかった」
士幌 美雪
「あーそうだ、佐倉さん、首絞めちゃってごめんね……って、たぶん氷凪さんならそう言う」
佐倉 光
「いいよそれは多分俺じゃないから。ただの悪夢だ」
東浪見 海
「佐倉、最後あたしの事止めてくれて、ありがとうね」
佐倉 光
「……ごめん。手加減なんか考えられなかった」
佐倉 光
「俺、弱いから」
東浪見 海
「いいよいいよ。普通に無理だろ、あれ。相手は騎士なんだし」
東浪見 海
「弟の友達絞め殺す夢なんか見たくなかったし、早浪もそんなことしたくなかった。助かったよ」
佐倉 光
「……ああ」
居心地悪そうに目を逸らす。
牧志 浩太
「ああ、そっか。佐倉さんとこだとそうなるんだな」何気なく、痣のついた首を撫でた。
佐倉 光
「俺、氷凪さんのことは知ってるけど、厳密には初対面ってことに、なるのか」
士幌 美雪
「そうなの?」
佐倉 光
「どうやら、あの部屋に最初からいた二人以外は幻だったみたいだから」
牧志 浩太
「ああ、そうなんだ。佐倉さんが見ていた氷凪さんと、俺と一緒に居た氷凪さんの見たものが合わなかったから」
佐倉 光
「ハヤミさんにやったあれこれは、まあ、半分現実みたいなものだったみたいだけどさ……」
牧志 浩太
「氷凪さんを殺したのは俺なのに、佐倉さんの話では逆だった」
士幌 美雪
「おおー、そうなんだぁ」
牧志 浩太
「だから、俺にとっても早浪さんは初対面、ってことになるな。
幻でいっぱい見たから、そう思えないけど」
東浪見 海
「で、あたしと牧志は顔だけ知ってた仲、と。不思議な縁だねぇ」
士幌 美雪
「ねぇねぇうみちゃん、牧志君に佐倉君、記憶持ちなだけの人でも良ければ今から話す?
時間があれば、だけど」
東浪見 海
「お、いいねいいね。二人とも時間ある?」
牧志 浩太
「え、あー。俺は特に予定なかったし、時間はあるけど。佐倉さんは?」
佐倉 光
「いや、まあ、ある……けど」
牧志 浩太
「……でも、いいんですか? その、いい記憶でも、ないし。俺達最後にあんなことしたし」
士幌 美雪
「そうだね、でもあれしかなかったでしょ?
お互い様、だしね」
牧志 浩太
「まあ……、うん。でも、途中の選択は、俺が怖がったりしたから」
士幌 美雪
「あのね、牧志くん。
氷凪さん、何も分からないまま死んじゃったの……って少し話したよね。
牧志くんと話して、嫌な夢だったけど早浪さんといっぱい会ったりして、そんで気付いたんだよ」
牧志 浩太
「……気づいた?」
士幌 美雪
「早浪さんのこと好きだったんだな、って。
世界にももっと出たかったし、色々見たかったんだなって。
だから怖かったとかそういうのより、会えて良かったなって思ってるの。
あ、これは私の想像だけど、きっとそうだよ」
牧志 浩太
「……、そっか」
牧志 浩太
「それなら……、よかった」
士幌 美雪
「ね、だから、うみちゃん。
私は氷凪さんじゃないけど、早浪さんの話、いっぱい聞きたいんだ。
その方がきっと嬉しいから」
東浪見 海
「だね。よし、それじゃ行こう!」
東浪見 海
「あ、二人ともハタチ越えてる? 酒呑める?」
佐倉 光
「あ、はい」
牧志 浩太
「ああ、俺も大丈夫です」
東浪見 海
「よーし、それじゃ出発!」
士幌 美雪
「しゅっぱーつ!」
東浪見 海
たまにちゃんと二人より年上に見える美雪さん。
佐倉 光
「……なんか変なことになったな」
牧志 浩太
「だな」
佐倉 光
「ま、でも面白そうだし」
牧志 浩太
「ああ。あの時聞けなかった話もできそうだ」
士幌 美雪
「牧志さんって普通の人じゃないよね? その辺も詳しく聞きたいなぁー」
牧志 浩太
「えっ? 普通の人ですけど」
佐倉 光
「普通だよな」
牧志 浩太
「うん」
佐倉 光
俺、ハヤミさんに悪魔召喚師だとかハッカーだとか色々喋っちまったような。
佐倉 光
「ハヤミ……東浪見さん」
東浪見 海
「大丈夫大丈夫、公にするなっていうんでしょ?」
佐倉 光
「お願いしますマジで」
東浪見 海
「安心してよ。人付き合い色々あるから、その辺は弁えてます」

東浪見 海
東浪見、人気俳優いるもんな知り合いに。
KP
そういえばそう。
あそこは年齢差あるし現世でくっつきはしなさそう。
東浪見 海
ですねぇ。年齢も立場も随分違うし。
KP
こんな明るく終わる想定じゃなかったから、マイナー系しかご用意がない!
東浪見 海
美雪さんが突き放していたのが良い方向に働きましたね。謝る相手じゃない。

『今昔 狼龍奇譚』エピローグ続き見る!
東浪見 海
「あ、店決めてない。何がいいかなー」
そんなことを言いながら、今日も人でごった返す街の中へ、一歩踏み出してゆく。
KP
過去の縁が連れてきたのは禍ばかりではなかった。
不思議な縁で結ばれた四人は、笑顔でこの20XX年の街に溶け込んでゆく。
東浪見 海
「え、佐倉くんも弟の友達なの? へし折られてない?」
佐倉 光
「あいつ凄い力ですよねー」
東浪見 海
台詞はちょこちょこ挟むけど、普通に終わる感じでお願いします。
終わってる間にパラパラ台詞が入るイメージ。
KP
狼と龍の影は遠く、しかしこの世界にはいまだ異形のものが潜んでいる。
時を超えた女の欲望は、また時空を越えて禍をもたらすだろうか。
士幌 美雪
「転生しちゃうって善し悪しだよねー。
いいことも悪いこともそのまんまだと、しんどいよね。
あのひとも、解放されるといいんだけど」
牧志 浩太
「うーん、確かに? そういう考えにもなるのか」
東浪見 海
美雪さん、この突き放した感じがいい味だなぁ
飛鳥&美代
「あ、かいさーん」
「かいさん……」
東浪見 海
「お、こんな所でどうしたの」
飛鳥&美代
「でーと? だぶるでーと??」
「お母さんの用事が終わるの待ってるの……」
東浪見 海
「そういうのじゃありませーん。弟の友達と飲み会です。
ああ、お疲れ様」
東浪見 海
なるほど女二人と男二人だそういえば。
東浪見は「色々複雑すぎて無理」って笑うだろうけど。>ダブルデート?
KP
これからここに新しく結ばれた縁が何を招くのか……
それを知るのは、赤い瞳だけなのかも知れない。

KP
そうしてあなたたちはこれからも
その命ある限り、生き続けるのだろう。


「野ざらしを 心に風の しむ身かな」
 芭蕉 より
いずれどこかで骨になる
そんな旅路を歩み始めているのだろう

吹きすさぶ冷たい風は肌寒く
心にまで、もの悲しさを運んでくるようだ

しかし分かっていたとて
止まることは出来ない
わたしたちは、出立する他ないのだ

クトゥルフ神話TRPG
「今昔狼龍奇譚」

これにて、お終い。



KP
兼、
『回答者Xの報酬』エピローグも終幕!
東浪見 海
ありがとうございましたーーーーーーーーーー!!!!
KP
ありがとうございました!
まず忘れないように報酬!
東浪見 海
ですね! Xの方報酬成長まだだから後でやろう
東浪見 海
東浪見空は「探索者にはならない男」だけど、東浪見海は探索者だから、この後何かにまた巻き込まれてしまう可能性があるんだよなぁ。
KP
探索者になってしまったからなぁ。
生還報酬について
KP
狼の力の影響は少しずつ薄れて消えてしまうみたい。
東浪見 海
ふむふむ。それは現在のものではないですしね。
KP
みゆきさんは全くダイス振る必要がなかったから作ってなかったんだよね。
東浪見 海
ああー、なるほど。
KP
さいしょにさらわれて、最後にちょろっと出てくるだけだから。
東浪見 海
確かに。
この二人には平穏でいてほしい気もするけど、はてさて。
(そんなこと言いながら早浪&氷凪もしっかり巻き込まれて、メッチャ合ったしなあ)
KP
まあなにかあるようだったら作るね!! 前世の二人のためにも平穏でいて欲しいけど。
東浪見 海
そうそう。ここまでで十分大きな物語を背負ってしまったから、平穏でいてほしい。
KP
KPCの出番がなさすぎる&メインは過去編だったから牧志佐倉は避けたってのもあります。
東浪見 海
ですねぇ。これは牧志&佐倉さんより、前世PCをモチーフベースに新規で作る方が合ってると思います。
KP
ぴったりのチームになりましたね!
東浪見 海
ですね!
KP
ちょっと美雪さん面影なさ過ぎにしすぎた感はあるけども。
東浪見 海
美雪さんはあの突き放した所が良い味出してると思います。
過去は過去、今は今なのだということを、違う形で示す二人。
あと牧志でこれやっちゃうと記憶がゴッッッチャゴチャになるので、その意味でも新規の方がよかった。
KP
彼女にとって氷凪は「なんか面白い夢の登場人物」程度の認識なんだと思います。
現実にいたのは確かなんだけど、ちょっと遠い。
東浪見 海
なるほどなぁ。その突き放した所が、今回は牧志にとってもよく働きましたね。
東浪見にとってはもうちょっと近い(同一視)けど、それでも「過去の自分と今の自分は別」。はっきり分けてる。
KP
お陰で割とスカッとした話になったし、回答者絡みの話も明るく終われて良かった。
東浪見 海
ですねー。現世の二人が割と明るいのが良い味になったと思います。
「現世の二人の因縁を作るぞ!」って構えで来るときっとうまくいかない話なので、これくらいの爽やかさがよかったと思います。
前世のおはなしは終わった物語の趣が強い。

KP
回答者Xの話に流れたのでエンディングでちょっと触れるのみになっちゃったけど、ネイナに関しては何も解決していなかったりはするんですよね。
東浪見 海
なんですよねぇ。>ネイナについては
殺したら逃げるし殺さなくても絶対またなんかする。
KP
彼女は記憶を同一視していて、あの王妃ネイナそのものだからあんな感じなんですよね。
その割に口が悪すぎるけど……もともとあんなもんだっけ。
東浪見 海
ですよね。過去は過去、今は今としたPC達に対して、過去にそのまま呑まれてしまったのが彼女かぁ。
元々お口はよろしくなかったけど、さらにガラの悪い方向に進化した気がする。>ネイナ
KP
殺さずに今の世界の人間として生きさせて、改心させて、因果から外れることを期待するしか……
東浪見 海
うーん……
まあ、その時は「知り合いの悪魔召喚士に連絡を取る」という選択肢ができたし(?)
佐倉 光
「安くしときますねー」
東浪見 海
「借金で首が回らなくならない程度でよろしくー」
佐倉 光
「殺しちゃ駄目なのか。難しいな……」
東浪見 海
「厄介だよねぇ。どこかで諦めるか、今の楽しみに目覚めてくれたらいいんだけど」
KP
実際それについては、今回は乗り越えたってことでヨシとするしかないんですよね。
東浪見 海
ですね。たぶんそういうのを繰り返していくしかない。そういうところがCoCである。
KP
そのへんはシナリオにもフォローがないから、またいつか何かやらかすかも知れない。
士幌 美雪
「来世でもあの子たち巻き込めば助けてもらえるかも?」
東浪見 海
「なるほど、名案」
佐倉 光
「なんか寒気が」
牧志 浩太
「奇遇だな、俺も」
KP
とんでもない縁が結ばれてしまったかも知れない。
牧志 浩太
かもしれない。

KP
そうそう、成長ありましたっけ……
はやみさんだけか。
東浪見 海
東浪見は成長なしですね。
KP
ではー、背景情報なんかを。
もう流したっけ? まあいいか。
東浪見 海
おっぜひぜひ。背景の背景(イドラおまえおまえ)とかはまだですね。
背景情報について
KP
なんかロンワンさん解釈違いしていいひと? にしすぎた感。
あと女性にすべきだったね! 今更!!
東浪見 海
ああー。まあ、イドラはさまざまな化身を持っているようですし、男の化身だっているさ!!
>取り込める動物も人間もいなくなった頃には完全な龍の姿へと変わり、様々な思想すらその身に溜めた龍は「際限なく変容する人間の心を知りたい」と願った。

ということなので、「人間が想像する神の幻想」をも取り込んだのがあのやさしい龍王だったのかもしれませんね。
KP
ナルホドじゃあそういう事でお願いします!
東浪見 海
あらゆる美しい幻を纏うこともできるみたいだし。
マレモンの行間には無数の夢があるのです!! きっと!!
KP
ちなみにあそこで人型になるのはノリです。シナリオでは変身しないよ。
東浪見 海
おお、あれも盛りだった。ありがとうございます。
KP
来客の脳に負荷をかけないために気を遣った、みたいな感じで。
東浪見 海
イドラの化身、わりと人型のいますしね。
ありがとう龍王さん。

NPCたちについて
東浪見 海
トモキさん探索者だ!!
そして生まれた時から記憶を持って生まれてしまったんだなぁ、ネイナ。
KP
次の生で思い出さなければあるいは。
東浪見 海
次の生で思い出さないことを願うほかない。
さりげなく名前の無い警官探索者いる。
KP
割と都一つ焼き払った記憶ってヘヴィだよね。
東浪見 海
ヘヴィですねぇ。
思い出した瞬間重かっただろうなぁ。
子供達も何気に思い出すのが早いし。
KP
この辺の探索者さん達はもしかして作者さんのPCだったりするのかな、とこういうシナリオ見る度思う。
東浪見 海
それはありそうな気がしますね。メインじゃないところに作者さんのPCがチラ出するシナリオ結構あるみたいだし。
KP
テストプレイでは実際にその人が出てきたのかな、とかね。
東浪見 海
ありそう。
KP
しかし、そうかぁ、子供達もネイナと言うなれば同じ立場か。
東浪見 海
なんですよね。物心つく頃ということはほぼ自我を喰われただろうなぁと。
KP
子供達が子供達のままなのは、過去の彼らが成長する前に人生終えてしまったのかなぁ、などと。
その分過去から引っ張ってくる縁が少なくて、ネイナほどやられてないのかな、などと。
東浪見 海
あとは過去ネイナの我が強すぎた説。
KP
兄妹のまま転生しちゃう仲良しさん。
姉弟かもしれんが。
東浪見 海
かわいい。
理解のある両親でよかった。

用語解説について
東浪見 海
便利!! >アジトのマスターキー
KP
一本敵勢力に取られたらこの有様だよ!
東浪見 海
ずぼらな鍵管理をするから。
まあ敵サイドも言う程人数いなかったのかなー、と見えますね。
下っ端はいても、中核は少人数だったのかもしれない。

KP
シナリオについてはこんなところかなぁ。
現代編は分岐ありません。
一応負けた場合も記載あるっちゃあるけど
限界を迎えたあなたの身体は床へ倒れ伏す。
命はここで終わる運命さだめだったのだ。
ただ、それだけだ。
KPC/PC 両者ロスト
KP
としか記載ないから。
割と「過去編が書きたかったんだな」という感じの文章量ですねー
東浪見 海
ですねー。お話としても、本当に過去編がメイン。
「現世の二人が持つ因縁」じゃなくて、「過去から繋がる因縁」の話。
KP
現世の二人はもともといるPCが想定されているせいもあるでしょうね。
東浪見 海
ですね。でも思い入れの強い継続PC持ってくるとそれはそれで齟齬がでちゃうので、今回は本当にこれで一番きれいな形になったなーと思います。
KP
KPC側出番ないし、これほぼソロシナリオだなぁ、と思ったりしたのであっちゃこっちゃ盛り倒しました。
東浪見 海
過去編を大盛りしてくださったおかげで、過去編の二人の感情と関係性がしっかり醸成される時間ができて、本当に美しい物語になった。素敵。
KP
今回なかなかいい新規四人で良かったと思う!
東浪見 海
そうそう、良かったと思う! ほんとこれでよかった!
Xの方もめちゃくちゃ合う後日談で最高でした。
KP
ですねー、こんな事になるなんて思ってなかった。
東浪見 海
新規にしつつ微妙に引っかけておいてよかった。
KP
ただただ二人が可哀想な目に遭うけど、自分の感情に気付く氷凪と、あの後の早浪の苦悩とか見られたら楽しそう、くらいしか考えてなかったもんなぁ。
東浪見 海
心を持つ時間はあったけど、心を自覚する時間がなかった氷凪さんの、本当にいい「そして、それから」になった。
早浪も、あそこで死んだ自分へのひとつの回顧、ひとつの決着みたいな形になりましたしね。
【改変について】
改変、というより、不足していると思われた伏線の大盛りを行いました。


主な追加
・現代編で美雪が前世について言及するシーン
・過去で、都に龍の角なるものを売るものがいるなどの不穏描写
・狼と化した早浪の初変身~旅
・龍の里での一日増量による会話シーンやくつろぎシーン
・なんかやたら俗っぽい氷凪

など。
KP
なんでKPC2がそんなことしたかったの、って理由も特になかったので、
「存在意義を求めて(自覚あり)」「自由を求めて(自覚なし)」を盛りました。
東浪見 海
あの不穏描写も、旅も、会話も、本当によかった。
早浪が孤独をかかえて狼になるまでの時間がなければ、その後の二人の絆はなかったもの。
KP
龍の里はねー、一ヶ月ほど増量しようか迷ったところ。
東浪見 海
一ヶ月だともっといっぱい話したかった!!! という未練が薄れちゃうので、あれはちょうどいい塩梅だったと思います。
しっかり絆を作れて、なおかつ未練も残るくらい。
KP
お風呂シーンとか良かったですねぇ。
東浪見 海
人外×普通の生活描写、好き。
KP
こともあろうに人外の里で人としての幸せをゆったり味わっちゃう人狼早浪さん凄く良かった。
東浪見 海
そうそう。人里で人ならざることを実感し、人外の里ではじめて人に戻れる。
KP
あのあたりもいい感じに心の変遷積めて良かったなぁー。
東浪見 海
ですねぇ。あそこで変遷が積まれることがなければ、こんなに綺麗にまとまらなかったと思う。
KP
人外の里で暮らそうか、と心が傾いたところで、鳳佳が戻ってくることで、冷や水を浴びるように疎外感をおぼえるのもいい。
東浪見 海
あの辺りの変遷は本当に綺麗に動きましたね。楽しかった。
KP
とにかく早浪さんの心情描写が丁寧で良かったなぁー。
こんな感じのシーンがあればいい感じかな? って置いたところにきっちり想像以上にいいRP積んでくださるの嬉しい。
東浪見 海
わーいやったー。
ああいうところで心情積み積みするの楽しいです。
KP
ところで氷凪さんの性別、なんとなく決めずに描いたお陰で着物ががっつり女物なのですが。
中性的ってことで許して。
多分単に「こっちの方が似合う」と本人が思ったんだよ!
東浪見 海
「どっちか不明の中性的な謎めいた人」のはずだったのに、早浪との対話で完全に男のイメージになっていきましたしね。
実は昔失った妻の着物だったり…… する?(勝手にドラマをもる)
KP
妻いたの!?
東浪見 海
300年だし、その間に一度は妻がいたことがあって、でも先に消えちゃった、というケースももしかしたらあるかなって。
KP
話題に上がるごとに哀しい話を盛られまくるなこの人は……
東浪見 海
哀しい話が似合うので……。
東浪見 海
ちなみに、早浪の名前は京都・奈良よりも古い都があったという、浪速(なみはや/なにわ)から取りました。ふるいむかしのおはなし。
KP
なるほどー。
遠い未来のお話かも知れなくてよ。
東浪見 海
確かに。実は遠い未来のおはなしかもしれない。
あとはもちろん東浪見との雰囲気合わせもありますね。
が、白良浜とイメージかぶったのは偶然!!
KP
狼ですしねー
ある程度は、かぶる!
東浪見 海
始まってトモキさん出てきてから気づいて「あ」ってなった。
KP
あー。
東浪見 海
>名前イメージかぶり
KP
なるほどそうか。
白良浜とトモキ……BEAST BINDキャンペーン「月が見ている」のキャラクター。白良浜は東浪見PLのキャラクターで人狼要素がある魔物。トモキは今回のKPのキャラクターだった。
KP
メガテンの奴らがいる世界が現代になってしまったせいで、龍王の言葉は杞憂になってしまった。(舞台が過去だった場合)
今でもバリバリ怪奇も悪魔も異形もうろうろしてる!
東浪見 海
異形、いる! 怪奇、いる!
KP
まあ一回滅びた後で魔界とごっつんこしたのかもですしー
東浪見 海
まあ龍族が滅びたより魔界とごっつんこはもっとずっと後の話だったかもしれないし、未来かもしれないし。
KP
あの『優しい竜王』はあのあと龍族と共にひっそり滅びたのかなと思ってる。
東浪見 海
そんな気がしますね。現代に蠢くイドラの化身はもはや「あの龍王」ではなさそう。
KP
なさそう。
東浪見 海
あくまで人々の幻と、遺伝子情報のいたずらでできた一瞬の形みたいなものでしょうしね。
KP
ですね。同一存在だったとしても、もう同じ形はしていないのでしょう。

KP
ハッピーに終わったけど、「さよならごっこ」がメインテーマだった印象が強いなぁ。
東浪見 海
過去編にはむちゃくちゃ合うからいい気がする。>さよならごっこ
それに、「過去のさよならから現代でまた巡り合う」話でもありますしね。
あれだけ異変怪異ズブズブなのに「前世って信じますか」って言われて「アヤカシ? 前世友募集??」ってなっちゃう佐倉さん&牧志笑った。
KP
まず相手が同類に見えなかったからwww
東浪見 海
それはそう。同類に見えない人に突然「前世って信じますか!?」されたらアヤカシおたよりコーナー案件なのよ。
KP
そのへんきちんとまとめてくれたのはさすがだ東浪見さん。
東浪見 海
最年長が光るぜ!
ふわふわしてて好奇心が強く、ここぞという所での行動力がある美雪さんと、現実的でしっかりまとめる東浪見、ここもいいコンビなんですよね。
あそこで真っ先に話を切り出したのは美雪さんの行動力。
KP
普通「あっ夢で見た人だ」で、こっちには「私の前世が見ました」っていうカードしかないのにダイレクト突きつけはしないのよ美雪さん。
東浪見 海
東浪見一人だったらあそこであえて突っ込まず、こうはならなかっただろうから、そこは本当に美雪さんの行動力のたまもの。
KP
作ってないけどPOW高そうINT低そう。
東浪見 海
わかる。突撃型。
東浪見は現実的なぶん突撃力は足りませんしね。いいコンビ。
美雪さんのおかげで、東浪見も随分世界が広がっていると思います。

コメント By.KP
前世なんて、ちょっと変わった想い出みたいなもの。 縛られるものじゃなくて、ただの記憶。 月は陰ると共に力を失い、日常が戻ってきます。 並行して遊んでいた『回答者Xの報酬』がこの話の過去の二人のガチ続編でありエピローグとなったため、そちらのエンディングも混ざっております。 よって『回答者Xの報酬』のネタバレらしきものも一応ございます。 これにて三つの物語と二つの因果を結んだ物語、終幕とあいなります。

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何だかちょっと、死を受け入れるまでの古い儀式のようにも思えた。

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「佐倉さん……! 俺、ここだよ!」

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「随分、静かな夜ですね」

【クトゥルフ神話TRPG】
本作は、「 株式会社アークライト  」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
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PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION 「クトゥルフ神話TRPG」


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こんな時、ああ生きててよかったな、なんて思うのだ。

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