こちらには
『今昔 狼龍奇譚
のネタバレがあります。
また、凄まじく盛ってますので
回す際の参考にはしないでください。
本編見る!

KP
そこかしこから熱波が立ち込めていた。
骸の焼けるにおいがしていた。
逃げる人々の悲鳴が満ちていた。
氷凪
「なんとむごい」
早浪
「……ああ」
角を握る手に、自然と力が籠もる。
早浪
あれから都がどれだけ荒れ果て、幾人が瘦せ衰えて死んだだろう。
幾人が賊にやられて、賊になりはて死んだだろう。
それでもこうは死ななかった。こうは焼けなかった。
いまにも飛び降りて逃げる人々を先導したい。
一人でも守りたい。
だが今すべきはそうではない。
KP
倒れ伏す人、人、人。
黒焦げの子供が半身を焼かれて泣き叫んでいた。
ぼろきれのように野菜売りの女が壁に引っかかっていた。
KP
正気度 判定成功時減少 1失敗時減少 1D6
早浪
CCB<=59 《SANチェック》 (1D100<=59) > 61 > 失敗
1d6 (1D6) > 4
[ 早浪 ] SAN : 59 → 55

KP
まさに地獄絵図と呼ぶに相応しい景色のなか、月明りに照らされた赤い双眸が上空からあなたたちを見据えた。
早浪
自然と力の入る歯の間から、息が漏れた。
あれはずっと前に、丸々とした芋を差し出してくれた手ではなかったか。
あれはずっと前、剣を習いたいと木刀を握った手ではなかったか。

強く顎を上げ、意識してその惨状から目を逸らす。
今見るべきはそうではない。
早浪
「……鳳佳」
KP
背後に足音があった。
「早浪、それに龍だと…? 何故ここに」
馴染みのある声だ。
早浪
はっと振り返る。
慈空
「久しいな」
早浪
「……慈空。
ああ、久しいな。再会を喜ぶ間のないのが惜しいよ」
早浪
お、龍が白と黒の二頭いるということは、もしかして背景画像の眼帯の狼って
慈空
「見ての通りだ。
この都にはもう秩序はない。
おまえが心臓を捧げるべき王も王妃もいない」
早浪
「あの女はどうなった」
慈空
「知りたいか。知ってどうする」
早浪
「逃してはならぬ。あの女を逃せば後の災いとなる」
慈空
「ああ、そうだ。だから今探している。
協力してくれないか、早浪」
KP
慈空は淡々と語る。周囲の地獄絵図など目に入らないかのように。
早浪
「すまない。協力したいのは山々だ。だが私は先に彼女を止めねばならない」
顔を上げ、視界の上の黒龍を見上げる。
慈空
「そうか……お前ならそういうのだろうと……
覚悟を、していた」
早浪
「覚悟、か」
早浪
「慈空、聞いても構わないか」
慈空
「何をだ」
早浪
「彼女からきみの血のにおいがした。君は彼女に手を貸し、彼女の願いを為そうとしているんだな」
聞いても構わぬか、と言ったくせに、断定の口調でそう言う。
慈空
「ああ……そうだ。目をやったよ」
その視線を上空で荒れ狂う黒龍に向ける。
早浪
「そうか。彼女が抱くは君のまなこか。それはさぞかし……、手ごわそうだ」
慈空
「早浪。お前がたってすぐだった。
俺は彼女と城で見てしまったんだ。人間が切り刻まれて、泣き叫んで、それでも再生し続ける様を。
女子供もお構いなしに物のように扱われていた。あの声はもうずっと耳の奥から消えない」
早浪
「ああ、聞いた。聞いたよ。彼女から聞いた。だが私は見ていない。そうか、君は……、目の前で見たか」
慈空
「その目の希望が消えぬ限り、龍族は消えることもないのだと、彼女は言っていたよ。
酷い話だろう?」
早浪
「ああ。酷い話だ。まったく、酷い話だ……。彼らはずっと、人にそうされてきたというじゃないか」
KP
静かに語る彼の頬から涙がこぼれ、その背後で焔が人を舐めていた。
慈空
「この国は腐りきってしまった。かつて俺が愛した国ではなくなった。
だから、彼女の想いを叶えることにしたんだ」
片手を失われた瞳に当てる。
「国を捨て、人を辞めてでも、守りたい矜持が俺にはできた」
早浪
「そうか。君は、そうするんだな」
早浪
「慈空。最後に、ひとつだけ。
私に龍の村のありかを教えてくれたのは、私の身を案じてくれたのか」
慈空
「俺には何も見えていなかった。
彼女の怒りも、龍族の真実も。
ただ、できるなら友の力になりたいと思った。それだけだった」
早浪
「そうか……、」
早浪
「ありがとう、慈空」
早浪
「私は何度も案じたんだ。きみが元のきみではもはや、ないのかもしれないかと。
君が意せぬことを、させられてはいないかと」
早浪
「でも、きみが前のままのきみで、本当に……、よかった」
早浪
「決別だ、友よ。今まで、ありがとう」
剣を掲げ、騎士の形で一度、礼をする。
慈空
「早浪」
慈空は一瞬顔を歪めた。
早浪
「どうした、慈空」
慈空
「お前は。変わらないな」
慈空は目を逸らした。
早浪
「そうか、私は変わらないか。随分、変わったように思ったんだがな」

KP
〈目星〉
早浪
CCB<=75〈目星〉 (1D100<=75) > 88 > 失敗
KP
彼がちらりと見やった方には黒焦げの死体が転がるばかりだった。
早浪
oh
ここぞというところで〈目星〉失敗するゥ

KP
死体はキラリと光る金属を身につけていた。
慈空
「さあ、そろそろ行ってくれ。あとはあの女だけなんだ」
早浪
「ああ、行くとしよう」
慈空
「きっとあの女はあぶり出されてくる。見逃すわけにはいかないからな」
KP
上空で龍が叫び、焔を吹き出す。

KP
そうだな、【アイデア】も振っていいですよ。
早浪
CCB<=55【アイデア】 (1D100<=55) > 44 > 成功
わーい

KP
慈空は「あとはあの女だけだ」と言っていた。
では、あの女以外のものはどうなったというのか?
早浪
例えば……、我らが王は?
早浪
そうか、私は最後まで王を守れなんだか。
炭の中に埋もれる金属の光を目にして、一瞬だけ目を伏せる。
慈空
「さあ、立ち去ってくれ。
君とその龍なら争いと関わりのない遠くへ行けるだろう」
早浪
「ああ。すまない、時を無駄にした。行くとしよう、氷凪」
早浪
「彼女のもとへ」
言うと同時、ひらりと氷凪の背に戻る。
KP
氷凪は頷くと、都に吹き下ろされた焔をその尾ではじき返す。
慈空
「残念だ」
KP
慈空が自らの手をかみ切る。
同時にその身が膨れ上がり、黄金の毛に覆われた。
その体は易々と煙を噴き上げる建物を蹴って飛び上がる。
手には鋭い爪、口元からは収まりきらない牙たちが剥きだしていく。
瞬く間に彼は瞋恚に呑まれた者の成れ果て―――人狼へと変貌をしていた。


早浪
龍も二頭、狼も二頭、互いに元は友同士、いい構図だなぁ
KP
上空から怒りが降りてくる。
燃えさかる目は都を灼く炎そのものだ。
鳳佳
「あなたたち、やっぱり邪魔するのね。
いいわ、相手してあげる。
どうせ夜明けにはいなくなるんだもの。
なら全部道連れにして、消し去ってやる!」
氷凪
「……手加減など、できない。彼らは強い。
いいんだな」
早浪
「構わない。別れなら告げた」
早浪
「互いに……、覚悟の上だ」
KP
瞋恚に呑まれた黒き龍と黄金の人狼は、あなた方に牙を剥く。
あなた方は彼らに立ち向かう。
いまだ命を残して苦しむ人々を、必死で救いを求める人々を護るために。
早浪
あるがままであるが悟りというのなら、悟りなどいらぬ。
あるがままであれぬ怒りが毒というのなら、望んで毒を選ぼう。
天ならぬ人の生を望むがために、このままならぬ生の地獄の底で。
早浪
私達は、吼えるのだ。
早浪
人狼に変化する!
KP
戦闘を開始します。
◆戦闘について
黒龍の鳳佳、そして人狼の慈空との戦闘となる。
戦闘ルールと質問
system
[ 早浪 ] 人狼ターン : 0 → 5
早浪
あ。
さっきの〈目星〉+補正入るから成功してた、まあ【アイデア】頂いたので大丈夫
KP
おっと私も忘れてた。
黒焦げの頭に引っかかった王冠見えてましたね。
早浪
戦闘どうなるかな~
KP
どの展開であっても続きます。

鳳佳
1d2 (1D2) > 1
🎲 Secret Dice 🎲 sCCB<=70 〈火炎〉 (1D100<=70) > 6 > スペシャル
KP
早く決着をつけようとしたのだろうか。黒龍は早浪に向け、火焔の息を吹きかける。
業火が押し寄せる。
早浪
「……!」
KP
まともに食らえば一瞬で消し炭になるだろう

KP
おっと。順番間違えたけど今回は逆で。
早浪
あ、質問。《完全回避》したターンに攻撃はできますか?
KP
ああ、可能です。
早浪
ありがとうございます。
では、《完全回避》
早浪
1d5 (1D5) > 4
[ 早浪 ] SAN : 55 → 51
鳳佳
4d6 (4D6) > 10[3,3,3,1] > 10
KP
一応振ってみたけど何だこのダメージ。

KP
あなたの心が軋む。
早浪
「……!」
漲る獣の熱に身を任せる。──跳ぶ!
KP
氷凪が背に乗ったあなたを庇おうと身をよじる。
その瞬間、あなたは自らの力で木や建物、龍の体を駆けた方が戦えると悟るだろう。
鳳佳
焔は殆どが既に焼けた大地に降り注ぐ。
早浪
大丈夫だ。そう伝えるように、ひとこと咆えて龍の身を駆ける。
KP
素早い人狼を、龍は追い切れない。
氷凪
身を盾にしようとするのをやめ、黒い龍に掴みかかる。
CCB<=80 〈火炎〉 (1D100<=80) > 26 > 成功
氷凪
火だったまあよし
鳳佳
🎲 Secret Dice 🎲 sCCB<=40〈回避〉 (1D100<=40) > 16 > 成功
KP
焔が空を裂いた。

KP
慈空のターン。
慈空
1d2 【攻撃対象】 (1D2) > 1
1d2 【攻撃方法】 (1D2) > 2
🎲 Secret Dice 🎲 sCCB<=35〈かぎ爪〉 (1D100<=35) > 33 > 成功
KP
黄金の人狼は爪を振りかざして飛びかかってくる。
対象は早浪さん。〈回避〉どうぞ
早浪
人狼か~ どうしようかな
KP
人狼の体格は自分とあまり変わらない。
ということは分かってもいい。
早浪
うーん、回避取ってない&最大値にされたらつらいんだよな
よし、データ開示も含めて一度通常通り受けよう。
回避
早浪
この「回避すると攻撃できない」ルール、あまりにもリアリティ優先過ぎて真面目に銃器以外で戦闘しようとすると足を引っ張るからか、7版ではなくなってるんですよね。
戦闘は7版で全面的に見直されて、もう少し戦闘ルールらしいルールになってる。
KP
1ターンが12秒しかないのにそんな反応できるか!! ってことですからね。
そやかて工藤……
早浪
CCB<=20〈回避〉 (1D100<=20) > 2 > 決定的成功/スペシャル
わお
KP
おっとクリティカル
反撃可とします。
クリティカルによる反撃への回避は1/2で行う。
完全回避は可能。
早浪
では、〈噛みつき〉で攻撃。必中化します。
必中攻撃、戦闘技能判定も省略できる認識であってますか? それとも技能判定は通常通り必要?
KP
必中にはファンブルなど在りません。
慈空
ではこちらも完全回避!(必中で使わなかった分こっちに回した)
KP
おっと一個ミスった。次回からだ。(本当は攻撃は全て必中化、回避は通常で行わなければならなかった)
早浪
1d5 (1D5) > 5
[ 早浪 ] SAN : 51 → 46
おっと、でかい。
CCB<=55【アイデア】 (1D100<=55) > 98 > 致命的失敗
これ不定の狂気は発生しますか?
KP
今回は失敗なので発生しません。
次回SANダメージが発生したら改めて判定します。
あ、不定ね。
早浪
そう不定
KP
不定はルールとしては記載がないのでなし。

早浪は回避にクリティカル。そのため反撃を行う。しかし慈空は《完全回避》を使用してこれを回避。
早浪
「来い、慈空!」獣のすがたで、人の声で叫ぶ。迎え撃つ。騎士、早浪の技で。
KP
慈空の目がギラリと光った。
血の臭いがあなたの心をせき立て戦いへと誘う。

KP
早浪さんのターン。
どうしよう
早浪
はーい。
先生質問、完全回避って1ターンに複数回できますか?
KP
できますyo
早浪
できるかー。そうなると本当に慈空のSAN減らすことしかできないな。
慈空のSAN減らすのが撃退に繋がるかどうかわかんないしな。
ちょっと考えてます。
早浪
うーん、〈跳躍〉〈ナビゲート〉も持ってないし、人狼相手だとSAN消費しあうだけだなこれ
KP
がんばれー!
早浪
慈空のSANを減らしてもなぁ。
KP
そうだなー、閉塞感凄そうだし、ステータス公開してもいいんだけど
どんな結果になっても進むからそれはそれでもいいかなと思ったりしているKP。
KP
しんどい! 公開して欲しい! ということなら公開しますが。
早浪
うーん、じゃあ公開はなくていいんですけど、「慈空って正気度 ある?」「慈空の正気度 が0になると何か起きる?」ってことだけは知りたいです。
早浪
慈空は無限回避枠で殴っても無意味だぜ! っていうことなら25%に賭けてぴょんぴょんするしかない。
KP
慈空にもSAN値があって、見えてはいないが減少しています。
慈空はHPSANが0になると戦闘不能になります。
ステータス伏せてると、「へらした」って事も分からなくなっちゃうのがたまに不便。
早浪
なるほど。ありがとうございます。
慈空のデータ存在ぐあいが分からなかったんですよね。0にしたからって何か…… あるの? っていう。
KP
SAN0になると心を失ってしまい、ただの狼になりますからね。
龍を護る理由なんかなくなりますね。
早浪
なるほどー。開示ありがとうございます。それはそれでつらいなー。
早浪
もう一つ質問、早浪自身の戦闘技能は使えますか? 具体的には日本刀や〈こぶし〉なんですが。
狼の技能、30%しかないからまず必中化前提になってくる。
KP
あー。
日本刀か。その辺探せば拾えるかな。
早浪
なにかと特殊なので質問多くてすみません。一通り分かったらサクサク進むはず。
KP
たぶんPCの技能使うことは想定されてないんだけど
そのへんの騎士の死体が持ってそうですし。
早浪
想定されてないなら、鉤爪ハンドじゃ使えないぜ! でも大丈夫ですぞ
KP
日本刀技能-10で。
早浪
拾う場合は1手番必要ですか?
KP
あとは、刀が見つかるかどうか〈目星〉で判定して、成功したら拾えたことにします。
見つける・拾うは1ターンで可能。
KP
ネタバレになるから「日本刀取ってもそれ使って戦うシーンないよ!」って言いづらかったのもありますし
あと〈跳躍〉あると便利」って言ってなかったしね……
早浪
日本刀、たぶん演出でしかないのは認識した上で取ったので、無理に使えなくても大丈夫ですぞ
ただ、データとして戦闘があるなら少しなりとも生きようと足掻いてみたいだけなので。
早浪
せっかくとった技能使えないじゃん! ってぷんぷんしたりしません
早浪
ありがとうございます。あ、拾った刀ってダメージどうなります? 通常の日本刀のダメージ?
KP
通常の日本刀いくつだっけな。
KP
1d10+dbか。
1d7+dbで。
そんなに切れ味良くない。
早浪
ありがとうございます。焼き戻ってそうですしね。

正直この戦闘はPLにとってそれほど楽しい戦闘にならなさそうだなと思ったのと、折角取った技能を使えた方が楽しいだろうという判断から、日本刀の使用を認めています。
おそらく心を削りながら獣に堕ちてゆく戦いだとは思ったのですが、敵の状態が一切見えないで自分の正気度をがんがん削って戦うのはなかなかにストレス高そうですからね! 一応完全回避でもコスト発生しますし、消費についてはそれで良いかなと思いました。
一応申し訳程度に、日本刀のダメージは人狼の爪を下回るように変更しました。
早浪
ながながと失礼しました では周囲に目を走らせて刀を拾う。
CCB<=75+30〈目星〉 (1D100<=105) > 8 > スペシャル
KP
国王の遺体の側に倒れていた死体が見慣れた刀を握っていた。
あなたの知己の者なのかもしれないが、焼け棒杭のようなそれは見分けがつかない。
ただ「使い慣れたものである」ことは確かだった。
早浪
不意に、視界が晴れた気がした。
視界を晴らすのは、月夜に冴え冴えと光る金属の輝きだ。

そうだ、私はただの狼ではない。騎士、早浪である。
一足飛びにそれの元へ駆け寄り、鉤爪の手で、獣の筋肉で握る。
KP
無念そうにぽっかり空いた眼窩の中、溶け落ちた目があなたを見上げていた。
不意に、刀を握りしめていた指が開いたように思えた。
いや、狼の力にやすやすと奪い取られるほど焼け焦げていただけなのかも知れなかった。
早浪
友よ。どうか、安らかに。
早浪
知己の刀を握る。焼け焦げた柄の手触りは、自身に己たるを思い出させてくれた。
KP
『焼け焦げた刀』を入手します。
ターン終了。
終了処理を行います。
system
[ 早浪 ] 人狼ターン : 5 → 4
鳳佳
s1d5 【R終了時出血ダメージ】 (1D5) > 4
KP
よく見ると、黒い龍の体には幾本かの刀が突き刺さっていた。
この国の騎士は国に降りかかる禍を撃退せんとしたのだろう。
黒き龍の体からは血が滴っている。

KP
2R目
氷凪
龍に攻撃
CCB<=80〈火炎〉(1D100<=80) > 62 > 成功
鳳佳
🎲 Secret Dice 🎲 sCCB<=40〈回避〉 (1D100<=40) > 8 > スペシャル
氷凪のブレスは鳳佳に回避される。
鳳佳
攻撃。
1d2 【攻撃方法】 (1D2) > 1
1d2 【攻撃対象】 (1D2) > 1
🎲 Secret Dice 🎲 sCCB<=40〈握りつぶし〉(1D100<=40) > 31 > 成功
KP
龍の鉤爪があなたを襲う。
氷凪が叫んだ。
早浪
《完全回避》
1d5 (1D5) > 4
[ 早浪 ] SAN : 46 → 42
早浪は鳳佳の攻撃を《完全回避》

慈空
攻撃。
1d2 【攻撃方法】 (1D2) > 1
1d2 【攻撃対象】 (1D2) > 2
🎲 Secret Dice 🎲 sCCB<=60 龍への〈跳躍〉 (1D100<=60) > 16 > 成功
必中攻撃で氷凪を攻撃。
1d8+1d6 【嚙みつきダメージ】 (1D8+1D6) > 5[5]+3[3] > 8
system
[ 氷凪 ] HP : 100 → 92
慈空は跳躍に成功し、《必中攻撃》で氷凪を攻撃。
KP
金の狼は崩れかけた家の屋根を蹴って飛び上がる。
血がしぶいた。
早浪
案じはせぬ、彼は龍だ。慈空は、彼女は、彼を案じる隙など許してはくれない。

KP
あなたのターン。
早浪
慈空を〈日本刀〉で攻撃する。
CCB<=75-10〈日本刀(2010)〉(1D100<=65) > 19 > 成功
慈空
🎲 Secret Dice 🎲 sCCB<=40〈回避〉 (1D100<=40) > 14 > 成功
回避シークレットか。回避成功です。
シークレット外しておこう。
早浪
「ゆくぞ、慈空!」人間のこえで叫び、獣の脚で跳躍する。
KP
慈空はうなり声を上げ、飛びすさった。
早浪
「流石だ……、やるな」

KP
ラウンド終了。終了処理を行います。
system
[ 早浪 ] 人狼ターン : 4 → 3
鳳佳
s1d5 【R終了時出血ダメージ】 (1D5) > 3
KP
黒い龍が吼えた。

氷凪
黒龍を攻撃。
氷凪
CCB<=80〈火炎〉(1D100<=80) > 70 > 成功
鳳佳
CCB<=40〈回避〉(1D100<=40) > 71 > 失敗
氷凪
4d6 【火炎ダメージ】 (4D6) > 12[3,1,2,6] > 12
KP
とうとう白龍の焔が黒龍を捕らえる。
鱗が熱でめくれ上がる。

鳳佳
攻撃。
1d2 【攻撃方法】 (1D2) > 1
1d2 【攻撃対象】 (1D2) > 1
鳳佳
CCB<=40〈握りつぶし〉(1D100<=40) > 34 > 成功
早浪
《完全回避》
1d5 (1D5) > 1
[ 早浪 ] SAN : 42 → 41
早浪は鳳佳の攻撃を《完全回避》
鳳佳
龍の爪があなたに
迫る。
早浪
肉体が避け方を知っている。脈打つ血の流れに身を任せ、最低限の動きで身を屈め爪を避ける。頭の直ぐ上を爪が薙いだ。
鳳佳
爪は空を切った。

慈空の攻撃
慈空
1d2 【攻撃方法】 (1D2) > 1
1d2 【攻撃対象】 (1D2) > 1
慈空
早浪さんばっかりだなさっきから
早浪
めっちゃ注目されてる
慈空
CCB<=30〈噛みつき〉(1D100<=30) > 97 > 致命的失敗
慈空
あ。
早浪
ワオ
慈空
しまった常に《必中》使わないとだった。
振ってしまったものは仕方ない!
反撃してもよい!
早浪
〈日本刀〉で攻撃!
いや、やっぱり〈噛みつき〉で攻撃! 必中化します!
1d5 (1D5) > 2
system
[ 早浪 ] SAN : 41 → 39
慈空
CCB<=40/2〈回避〉 (1D100<=20) > 98 > 致命的失敗
ええええ
早浪
まさかのダブルファンブル
これはただのクリティカル攻撃の回避ではなく、《必中化》された攻撃だったので、実は回避コストが必要でした。

慈空(KP)は《必中攻撃》にするのを忘れて振ってしまい、しかもファンブル
それに対する早浪の反撃に対する〈回避〉でさらにファンブル
慈空
倍ダメどうぞ
早浪
最大化 しても いい ?
KP
イイヨ……
早浪
じゃあ1d8+1d6なので、8+6=14×2=28……。
[ 早浪 ] SAN : 39 → 36
早浪
行動、忖度させちゃったかしら……。気を使って下さったんならすみません
「無限回避かヨ! ナイワ!」って意図ではなかった
KP
いえー。ただの凡ミス。
後これじゃまだ死にませんよ!
早浪
そっかー! じゃあ改めてSANを削り合おうぜ!
HP29以上あるということは、元のCONが15以上あるのか。鍛えているな。さすが慈空。

早浪
さけぶ。大きく口を開く。開いた口で躍りかかる。
あのとき兎を狙ったように、真っ直ぐに。
友の喉笛めがけて。
KP
金の狼は避けようと身を低くし、大地を蹴った。
だが、その脚が何かに引っかかった。
それは焼け焦げた死体の頭からはずれた金の輪だった。
慈空
「グッ!?」
KP
それは狼の力であっさりと曲がって千切れ飛ぶ。
しかし必殺の一撃を躱す足を引くには充分だった。
早浪
大きく口を開き、閉じる。獣の躍動のままに。
KP
それは騎士の戦いではなく、より強い獣が獣を食い殺すかのようだった。
早浪
獣の血が獣の喉に流れ込み、あまりの熱に一度、視界が赤く染まる。
炎だ。炎が燃えている。この場には炎しかない。
KP
だが、金の狼は自ら身をよじって肉をちぎることであなたの強靱な顎から逃げおおせる。
金の狼の喉はばっくりと開き、呼吸には雑音が混じる。
その目には死が揺らめいていた。
早浪
喉の奥で唸る。獲物の血のにおいが辺りを染めている。
KP
ラウンド終了。

早浪
ちなみにショックロールという概念はあります? この戦闘
KP
ないです。
軟弱な人間と一緒にしないでくださいっ
早浪
OK。
早浪
よしショックロールの概念がないなら人狼の一撃で一発昏倒はせずに済む! ファンブルしなければ!
むしろ回避20%しかないから、SANがきつければ一度は回避振らずに受けるのもアリとメモ。

system
[ 早浪 ] 人狼ターン : 3 → 2
鳳佳
s1d5 【R終了時出血ダメージ】 (1D5) > 3
氷凪の攻撃
氷凪
CCB<=80 【火炎】 (1D100<=80) > 12 > スペシャル
鳳佳
🎲 Secret Dice 🎲 sCCB<=40〈回避〉 (1D100<=40) > 99 > 致命的失敗
鳳佳
あああ
早浪
(氷凪さん側にトリプルファンブルが出なくてよかったの顔)
氷凪
4d6×2 【火炎ダメージ】 (4D6×2) > 17[6,5,2,4]×2 > 34

鳳佳
1d2 【攻撃方法】 (1D2) > 1
1d2 【攻撃対象】 (1D2) > 2
🎲 Secret Dice 🎲 sCCB<=40 【握りつぶし】 (1D100<=40) > 66 > 失敗

慈空
1d2 【攻撃方法】 (1D2) > 1
1d2 【攻撃対象】 (1D2) > 2
CCB<=60 【龍への〈跳躍〉 (1D100<=60) > 19 > 成功
KP
《必中攻撃》
1d8+1d6 【嚙みつきダメージ】 (1D8+1D6) > 6[6]+6[6] > 12
早浪
素でほぼ最大を出すとは執念!
system
[ 氷凪 ] HP : 92 → 80

KP
白い龍の炎が黒い龍を包み込んだ。
黒い龍は悲鳴を上げる。
氷凪
「去れ! 二人とももう戦える体ではないはずだ!」
KP
その声への返答は鋭い爪だった。
しかし出血が酷いためだろうか、黒い龍の爪は届かない。
慈空
「鳳佳ァァァァ!」
狼は瞬時にあなたの目の前から姿を消した。
KP
狼は飛び上がって白い龍に噛み付く。だが哀しいかなその牙は龍の巨大な体を害するには足りない。
氷凪
「もう、やめろ。
まだ間に合うだろう。遠くへゆけば」
早浪
「……氷凪……」
鳳佳
「みんな、燃えてしまえぇぇぇぇ!」
KP
黒き龍が慟哭を上げた。
龍も狼も既に満身創痍だ。
気力だけで戦場にある状態だ。

KP
あなたのターン。
いいとこだし
早浪
〈日本刀〉で慈空を攻撃!
CCB<=75-10〈日本刀(2010)〉(1D100<=65) > 70 > 失敗
おおっと。
KP
必中してもいいんですヨ!
早浪
失敗してから必中しても…… イイノ!?
KP
【幸運】振ってみよう!
早浪
CCB<=75【幸運】 (1D100<=75) > 46 > 成功
KP
イイヨ!
早浪
ヤッター
では、《必中攻撃》
1d5 (1D5) > 3
[ 早浪 ] SAN : 36 → 33
KP
ダメージをどうぞ。
早浪
慈空の〈回避〉はなし?
KP
できるっちゃできるんだけど
できない!!
早浪
正気度 が崖っぷちか、慈空
KP
〈回避〉は発生しません。
早浪
では遠慮なくダメージ最大化を宣言ッッ!
[ 早浪 ] SAN : 33 → 30
1d7+1d6で13ダメージです。
KP
金の狼はまっぷたつになります。

早浪
剣を振り下ろさんとして、一瞬視界が真っ赤にぶれた。
その手に持つものの使い方を、一度獣は忘れかける。
その忘我を吼え、無理矢理に身体の軌道ごと引きずり戻す。
狼の膂力で、人の技で。

最後に友へと送るのは狼の爪ではなく、「早浪」の剣だった。

ずっと、共に磨いてきた剣だ。
一息に、その太い首へと。
KP
そのときふと、「すまない」という声が聞こえた気がした。
早浪
「構わない」微かに口を動かして、出せたのは声だったか、獣の息だったか。

「構わないんだ、慈空。ともに生きただけだ」
KP
金の狼の首が飛ぶ。
慈空
CCB<=60 【龍への〈跳躍〉 (1D100<=60) > 30 > 成功
1d8+1d6 【嚙みつきダメージ】 (1D8+1D6) > 7[7]+2[2] > 9
system
[ 氷凪 ] HP : 80 → 71
KP
竜の首に、金の狼の首は食らいつき、そして落ちた。
もうぴくりとも動かない。
早浪
慈空、ぎりぎりの所でかつての彼のまま逝ったんだなぁ。
鳳佳
「慈空ゥゥゥ。
ユルサ……ナイ」
KP
龍の怒りが大気を打った。
鳳佳
s1d5 【R終了時出血ダメージ】 (1D5) > 4
KP
ああ……
system
[ 鳳佳 ] HP : 4 → 0
KP
黒い龍は怒りの声を上げ、炎を噴こうとした。
天に真っ赤な華が咲く。
噴いたのは傷だらけの鱗の隙間から噴き出す血だった。
黒い龍はゆらりとバランスを崩し、かつての城跡へと墜落した。
戦闘終了。
早浪
「……」
すぐに前へ視線を移す。あの女を探さねばならない。慈空の遺志を継がねば。
KP
血を流し、地面に倒れ伏す2つの異形の存在。
巨大なものは少女の姿となり、
狼の首は青年のものとなり。
KP
〈聞き耳〉
早浪
CCB<=75+30〈聞き耳〉 (1D100<=105) > 93 > 成功
早浪
ふぅ補正を忘れてなくてよかったぜ
KP
ふたりは言葉を交しているようだった。
慈空
「ごめ……ん……」
鳳佳
「どうなっても……来世で……て……いったのは。
あなた……でしょ……」
慈空
「…………」
鳳佳
「…………」
KP
鳳佳は慈空の首を抱いて動かなくなった。
早浪
互いに誓いあい逝く姿を、獣の眼と耳がとらえた。
ああ、かつての彼だ。私達は……、ただ、望みをたがえただけなのだ。
氷凪
「鳳佳……死んだのか」
KP
いつの間にか人に戻った氷凪が胸に手を当て、呟いていた。
氷凪
「本当に死ぬのだな……龍は」
早浪
「ああ……、そうだな。消えるのではなく、死んだ。
ともに、生きて、死んだんだ……」
氷凪
「これでよかったと、思わなければいけないな。
……だが、このあたりが痛む」
胸に手を当て握り詰めた。
早浪
「いや、悲しいよ。悲しいに決まっている。
また再びきみと話すようにしたいと言った。とうとう叶わなかった。この手で命を奪った。
よかった訳がない。悲しいに、決まっている」
氷凪
「……そうか。哀しい、な。
消えてなくなる者を何度も見送ってきたというのに」
早浪
「何度見送ったとて、全員別の人間だよ」
KP
氷凪はかすかに頷いた。
KP
あ、狼変身どうします?
早浪
戦闘が終わったし、ターン経過で不完全状態に戻るかな?
戻っておきます。
KP
炎がぱちぱちとはぜる音のなか、すっかり静まりかえった空はゆっくりと朝へ向かい白み始めていた。
氷凪
「ああ……もう、時間か」
早浪
「そうか……、もう、そんな時間なのか。
名残惜しいな……」
氷凪
「命あるものにとって、時が経つのは早いな」
早浪
「ああ。それ故に人は不死を求むのだろう。この日がもっと続けばと、望んでしまうんだ」
氷凪
「……夜がもう少し長ければ。
もっと、きみと空を飛んで。
そうだな、囲炉裏の側で語り合って」
早浪
「ああ……、もっと、思い出話をしたかった。
きみの話だってもっと聞きたかった。温かい身で、温かい料理の味を、ともに味わいたかった。
短い生でも、私の話だって、もっとしたかったんだ。
痛みの話だけではなく、楽しかったころの話も。王への大恩も。きみにどんなに救われたかも」
氷凪
「……いまのこの気持ちの正体が分からずにいるよ。
せめて知るだけの時間が欲しかった」
早浪
「分け合うだけの、時間が欲しかった」
つう、と、ずっと零したことのなかった涙が、頬を伝った。
KP
言いながら、氷凪は両手を広げあなたに近寄る。
早浪
両手を広げて、迎える。
氷凪
「きみに私の命をやる。
私の分まで、生きてくれ」
早浪
「ああ……、ああ、すまない。ありがとう、氷凪」
氷凪
「なに、今度は消えるのではない。来世で待つこともできるだろう」
早浪
「だがその前に一度、きみの命を感じさせてくれ」
静かに腕で彼の身体を包み込み、強く抱擁する。
「ここにきみがあったと、覚えておきたいんだ」
KP
氷凪のうでがあなたを強く抱き返した。
氷凪
「さようなら……早浪。ありがとう」
早浪
「ありがとう、氷凪。いずれ輪廻の果てで、また会おう」
KP
別れの言葉を交した、そのとき。
乾いた音が鳴り響いた。
強い衝撃があなたの体を突き倒す。熱が全身に突き刺さる。
早浪
まあ出るよne
早浪
「……!
ぐ……っ……!」
氷凪
「っ……ぁ」
早浪
何だ。何が起きた。全身全霊で氷凪の身を守ろうとしながら、衝撃の源を探そうと、した。
KP
あなたの身体が鉛玉に打ち抜かれ、辺りに血をまき散らした。
瞬間、あたりは人々の歓声に包まれる。
KP
「皆! やったぞ! 恐ろしい化け物たちを退治した!」
KP
「我々人間は異形の存在になど屈しなかった!」
KP
あなたの胸と氷凪の胸から、真っ赤な血が止めどなく噴き出す。
命の拍動にあわせ、流れだしてゆく。
早浪
痛みよりも先に、急速にすうっと熱が抜けてゆくのを感じた。
ああ、そうか。最後に……、しくじってしまったのだ。
気を抜くべきではなかった。そんな悔恨が、ぐるぐると回る。
そんな悔恨すらも速度を落としてゆく。
氷凪
「あ……ああ……血が……しん……ぞう……」
KP
手を鉤爪に変じ、氷凪は自らの胸を抉ろうとした。
だが、それを掴み出す事もできず、小さな吐息のような音を漏らした。
早浪
氷凪、いい、手遅れだ……。
言葉が声になったかどうかはわからない。
友のかすかな吐息ばかりが耳をくすぐり、懸命に拍動する心臓の音が、急速に弱まっていく。
KP
あなた方の周囲に、生き残った人々の歓喜の声が満ちた。
異形は滅び、人の世が来る。
そのことを喜ぶ、人間達の勝利の快哉が。
早浪
何重にも自分達を取り巻く快哉の声が曖昧になり、耳元で鳴る潮の音に聞こえた。

ずっと前。おさない頃、あの都に来るずっと前、覚えていないころ。
わたしは海の傍らで生まれたのだと、誰かの語るやさしい声を。

ふと、思い出した。
早浪
「……」
KP
そして全ては、失われた。


第3章「夢幻泡影」
END 1-C にて終幕



KP
次回から現代編になります!
早浪
久しぶりの現代!
ありがとうございました!
過去編が濃密すぎて忘れてるから、海の口調を読み返しておかないと
ラストバトルについて
KP
ぶっちゃけ鳳佳はともかく慈空はまだ粘れたけど
不毛だなと思ったしー
タイミング的に丁度いいから沈んで貰った!!
かわりに最後っ屁ダメージいただきました。
早浪
そのままの彼として、鳳佳と共に手を取り合って逝くのが見られたのは美しかった。最後の言葉も聞けましたしね。
〈日本刀〉技能を持ち出してお騒がせしてしまったけど、最後に人間として彼を送れて、彼も人間として逝けたのは綺麗だったなと思います。
KP
ガチでやると彼のSAN50削れるまで10回分《必中》出せちゃうからー
正確にはもう少し少ないけど。
早浪
結構SANあるぅ!
延々と1d5しあうだけになっちゃいますしね。
KP
5固定なんですよ実は。
早浪
なんと、固定なんだ。
KP
そして鳳華は怪我をしているので初期60しかHPなかった上にスリップダメージ受けてた。
だからPCが負ける確率はちょい低め。
だけど馬鹿正直にやったら冗長ですからね!
早浪
なるほど。
負けても勝ってもたぶん美しいけど、長期戦になると冗長になっちゃいますからね。
KP
そういう意味では〈日本刀〉は演出的にも展開的にもテンポ的にもいいアイデアだなと思ったのです!
ナイスクリティカル
早浪
ありがとうございます!
クリティカルで大ダメージ出したの久しぶりだぁ。
KP
最大値の倍はさすがにでっかかったなぁー
折角だから二人のデータも公開しておこう。
戦闘周りのデータ公開。実はPL側有利にできていました。
KP
ぜーんぶシークレットになっているから、わりと勝てる戦いだっていうのは分からないんですよね。
割と閉塞感あって嫌なバトルだろうから、無闇と長引かせるの嫌だったってのもあります。
早浪
「勝っても負けても話が続く」と先に宣言はあるわけですし、それ自体はいい塩梅だと思います。実際はPCが負けにくいバランスでも、それが見えないことでハラハラできるので。

ただ、「あれ、これ〈跳躍〉〈ナビゲート〉もないとPCは動かないで〈回避〉専念してるのが最善じゃない?」ってなっちゃうのが難点だった。
KP
慈空が先に落ちてあとは氷凪だのみになったら、協力攻撃して貰おうと思ってました。
早浪
その点でいうと「慈空のSAN減らすことにも意味はある」ことを描写でほのっと匂わせるのがいいのかもしれない。
SAN0になったとしても動けなくなるわけじゃないから普通に殴ってくるよなー、と思ってしまったので。〈回避〉はできなくなるけど。
KP
彼のSAN削られたらどうなるとか削ったら勝利って記載ないんですよね。
早浪
ないのかー。
KP
減ったら正気が失われてゆくRPはしようと思ってたけど、《必中》出し忘れ二回もかましたし……ごめん慈空。
普通に考えればただの化け物になるので、勝ち目のない戦いはほっぽって逃げるんじゃないかしら。
目の前にでっけぇ龍が二体もいるし。
早浪
確かに。そりゃ逃げる。
KP
そんなオチにならなくて良かったです。
早浪
ということは、シナリオの範囲では鳳佳殴るか、慈空のSAN削り切って回避不可にして沈めるか、なんとなく殴ってる雰囲気になりつつ氷凪の盾になってスリップダメージで鳳佳が落ちるのを待つのが役割なのかなぁ、〈跳躍〉〈ナビゲート〉ないPC。
KP
空中戦だけになっちゃうときついですからね。

氷凪
心臓……やれなかったな。
早浪
心臓…… もらえなかったね。
KP
貰えるルートもあるんだよ……
別にそれで得したり損したりはしないです。
早浪
現代編の展開に差し支えたら全部終わった時で構わないのですが、どんなエンド分岐あったんだろう。
KP
現代編に影響はないので言ってしまおうか。
早浪
お、では聞いてしまおう。
過去編エンド分岐
KP
鳳佳たちに協力して王都を滅ぼすとAエンド。
妃と王をその手にかけることになります。
早浪
そうかぁ、協力してればあの女ゲットできたのかぁ。
王都を焼くエンドでは、王や王妃と対峙したり殺害したりします。
早浪
ああー、銀はそのエンディングの伏線だったのかぁ。
KP
ちょっとKP調子に乗ってやり過ぎて、このルートへの道を閉ざしてしまった気がします。申し訳ない。
町を焼くついでに王も焼いちゃったからなぁ。
早浪
いえいえ、早浪は「あの女にくい」よりも「王都を守りたい」が一番根っこにあったので、こうなっていたと思います。
一番氷凪とゆっくり別れの言葉を交わせるルートだったから、その意味でも美しかったし。
KP
って王妃は殺せんわこれ
殺したら因果は途切れていたかもしれん。
早浪
あ、でもBエンドでも氷凪があの女殺してくれるっぽいですね。

早浪
Cエンドの場合、あの女逃げちゃったんですか?
KP
逃げちゃったんでしょうね、出てこないし。
出せば良かったと思った。
早浪
とはいえ酷い出方(あの瞬間に銀で背後からズブリとか)してこない限りCエンドであの女は蛇足かと。
KP
人知れず焼け死んでいたかも知れないけど。
死亡エンド。心臓は渡せず終わる。
KP
で、あとは都に行かないエンドがあります。
早浪
おおー、自由度へのフォローが細かい。都に行かないとどうなっちゃうんです?
遠くへいった二人。過去KPCは自らの心臓を過去PCに与えて死んで溶ける。
PCはその龍のことを忘れず生きてゆくのだった。
KP
一番平穏? なエンド。
早浪
ふたりきりの逃避行という感じで、これはこれでせつないなぁ。
これだと早浪はちゃんと生を閉じるまで生きられるんですね。
KP
そうなりますね。
しかし早浪は呪いを受けようと追放されようと誇り高い騎士だった。
早浪
誇り高いのもあるけど、死の覚悟が決まりすぎていたからなぁ、早浪。

KP
ちょろっと人間脅かして、遠くで朝を待てば平穏に生きられたものを。
早浪
戦災孤児という出自をずっと根っこに持ってて、「死んだはずの命だ」っていうのが開始時点からあるんですよね。
KP
王都を焼き払われた人間は今まで以上に死に物狂いで龍を探して滅ぼそうとするんでしょうね。
覚悟決まりすぎてる二人だった。
早浪
決まりすぎてた。ある意味前世の因縁になる以前から、出自という因縁をずっと引きずってる早浪。
死んだはずの命が王のおかげで永らえたのだから、王都を守るために差し出しても惜しくない。友のために差し出しても惜しくない。
生きたいと願う所まで辿り着いていなかったのかもしれない。
KP
そんな二人が永らえたいなと思ったのは死ぬ少し前だったのですね。
早浪
だったのですね。早浪もあの時にはじめて、もう少しこの時間が続けばと願ってしまったのかもしれない。
KP
こんな強烈な記憶いきなり叩きつけられても、夢だとしか思えなさそう。
早浪
最初めちゃくちゃ混乱すること間違いなしですね。死の重さ命の重さという価値観も全然違うし、そもそも性格が近いようで違うし。
因縁なんてスルーしちゃえって言ってた海が、因縁を引きずり続けていた早浪の記憶を継いじゃうのかー。
KP
300年の記憶と強烈な生と死をいきなりドカンと叩きつけられる美雪ちゃんも割と気の毒。
早浪
記憶の量が物理的に多すぎる。
過去編の二人の今後
ふたりともロストしてしまったわけですが、実はこの後にも二人には予定がありまして……
KP
というわけで、過去編終わったんですが……
展開的に予定していたシナリオに合うといえば合うんだけど……どうしようかなぁ、というところ。
このまま一度途切れてしまった方が美しいのは確かではある。
早浪
うーん。この二人はここで死ぬ方が美しいような気がする。
KP
あ、参加するならロスト状態での参加にはなるんですけどね。
そうだよなー。
別の人員考えますか。
早浪
ですね。
この二人には続きがない方が美しいと思うんだ。
あと早浪のメンタリティが世界観と強烈に結びつきすぎてて、持ち出せる気がしない。
KP
よし。じゃあ例のシナリオ終わった後で、ここの二人だとどういいとおもったか語るだけにしとこう。
早浪
ですね、それはぜひ聞きたい。
死の覚悟を決め過ぎた二人vs決して諦めない二人は気になったけど、それでもこの二人はこの終わりのままの方が美しいよなぁあああーって。
KP
そう、対比が面白いってのもありましてねー。
んで、もう一組ひねり出さねばならないのですが、ひとまずこの部屋は閉じますね。
早浪
はーい、ありがとうございました!
KP
ありがとうございました!
とはいったもののやっぱり気になるよね! ということで、過去編二人はこのまますぐ別のシナリオに拉致られるのでした。

コメント By.KP
過去編、これにて終幕。
これから現代編に戻って話はまだ続きますが、何故か過去編の二人にはすぐに全然別のシナリオで出番が来るのでした。かわいそう。

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