TRPGリプレイ Zephyranthes 第二話 『別れ』1

今回予告
ミラーズ・シティに停車する大陸横断鉄道。
そこで会った二人の青年。
一人は友を止めるため、一人は死んだ愛する妹のために。
二人は道をたがえる。
次回、テラ・ザ・ガンスリンガー第二話『別れ』
※内容は予告なく変更される場合がありますので御了承ください。

アナウンス(DL)
次の停車駅はミラーズ・シティ、ミラーズ・シティ。
停車期間は三日を予定しております。
車内整備および積み下ろしのため、お客様には市内での御宿泊をお願いしております。
お乗り遅れのないようお気をつけください。
次の停車駅はミラーズ・シティ、ミラーズ・シティ……。
今回のDLはマグノリアのプレイヤーです。
まずはキャスト同士のコネを結びます。
前回参加していなかったヴィクトリカがコネを追加しています。
ヴィクトリカ
ダイヤ。
オレはクリフから欲望の眼差しで見られているな。
【情欲】【関心】【同情】【憎悪】クリフはオレを情欲の目で見ているんだ(笑)
クリフ
なんでだよ(笑)幼女に興味はない。
そのうえ機械にはもっとない。
ヴィクトリカ
そういう機能も持ってるかも知れんよ?
クリフ
嫌。
ヴィクトリカ選ぶくらいなら、面倒な恨みとかなさそうな商売女探す(笑)
ヴィクトリカ
[パワーチップ]使えばスートずらせるよ。
クリフ
【信用】にしとくか。
俺は前回の事件でヴィクトリカを信用するに至った。

ヨハン
クラブ。
ヴィクトリカ
【好意】【畏怖】【興味】【忠誠】
ヨハン
【忠誠】
ヴィクトリカ
オレがヨハンに忠誠してるのか。
それはやだな(笑)【好意】にしとくよ。

SCENE 1
登場キャスト ヨハン・ヴィクトリカ
DL
とりあえず君たち二人はですな、ミラーズ・シティの西地区の教会に到着しました。
この街には東西南北の四つ教会があるけど、西は一番小さいので最後に回しましたよ、って感じ。
ヨハン
ここの教会の主に挨拶しに行こう。
DL
扉を開けると、一人の……。
ヨハン
「私を拒む扉はありません」
ヴィクトリカ
「頼もう」
DL
一人の青年が立っています。神父だね。
神父(DL)
「おや、お客様ですか?」
ヴィクトリカ
「おう、神父、挨拶に来たぜ」
神父(DL)
「ど、どうも。
ここの神父をしております、ジャンセンと申します」
ヨハン
「私の下僕が失礼を。
ヨハンと申します」
ヴィクトリカ
(笑)ヨハンの脛を蹴る。
ヨハン
脛を押さえる。
ジャンセン神父(DL)
「これはこれはご丁寧に。
お荷物はそのテーブルにどうぞ」
クリフ
そーか、ヨハンたちはここにタダで泊まれるのか。
マグノリアは?
DL
貨物室かヨハンの部屋でぼーっとお留守番してる。
そうやってしばらく適当に話していると教会の扉が開いて、一人の男が入ってきます。
男(DL)
「お、おい、ジャンセン、アルフのヤツが! ヤツらの所に行っちまったぞ!」
ジャンセン神父(DL)
「(ヨハンに)すみません。
所用ができまして。
この教会の施設は好きに使っていただいてかまいませんので、失礼します」
ヨハン
「お気遣いなく」
DL
ジャンセンは荷物を持って教会から出て行きます。
ヨハンさんにカラミティー・ルージュ。
それから〈観察〉判定してください。
ヨハン
「どうやら彼の身にやんごとなき事が起こったようですね。
どうかあの神の下僕に愛の手を」
DL
すると気付きます。
あいつ、荷物を間違えて持っていきやがった。
ヴィクトリカ
間違えようがない(笑)200キロでしょヨハンの聖書。
ヨハン
彼も《超力》持ってるから(笑)
ヴィクトリカ
パラディンじゃねーか。
ヨハン
なんてこったい(笑)
「あの聖書を使われるわけには!」
ヴィクトリカ
うっかり使ったら指飛ばすからな。
DL
残っているカバンの中身は確認しておく?
ヨハン
見れるものは見とく。
DL
入っているのはネックレスがひとつと、鍵っぽい絵の背表紙の本が一つかな。
ヨハン
早速カバンを持って追いかけよう。
DL
君(ヴィクトリカ)も一つ気付いちゃった。
持っていかれたカバンには、彼から支給されるはずの今月のお小遣いが入っていた。
ヴィクトリカ
ヨハンは確認した時
「カバン間違えてるよ」って言うの?
ヨハン
言うよ。
ヴィクトリカ
じゃあそれ聞いた瞬間に外に出る。
DL
君たちにストーリーフェイト〈ジャンセンへの好意〉。
話してて、ああ、いい人だなと思った。
何か判定しとくかい?
ヴィクトリカ
んじゃマニューバ《怪力》《運動》発動。
ヨハンをわしっと掴んで、フェイト〈短気〉
「馬鹿野郎、何すっトロいことやってんだ、とっとと行くぞ!」

SCENE 2
登場キャスト クリフ
DL
あなたは街をぶらついてて、そろそろ酒とかが欲しくなり、サルーンに向かっているところだ。
近場にいい店がある。
クリフ
ふらぁっと入ろう。
DL
入ろうとすると、一人の男が店から追い出されるように飛び出てきます。
クリフ
「(男に)あんた、大丈夫かい?」
DL
店から、いかにもボクアウトローです、みたいな厳つい男たちが出てきた。
厳つい男(DL)
「おい、お前もヤツの仲間か」
クリフ
「いや、俺は単に通りすがっただけなんだが、なんかこいつ悪いことをしたのか?」
厳つい男(DL)
「コイツはなぁ、俺たちの命を狙おうとしてるんだよ」
クリフ
「こいつがァ? そうは見えないがな。
お前らの方がこいつをくびり殺しそうに見えるぜ」
ヴィクトリカ
ちなみに蹴り出された人はどんな人?
DL
ちょっとした優男って感じだね。
一応手には銃を持っているんだけど、見るからに素人だね。
クリフ
「こんなへなちょこに銃が撃てるわけないだろうが。
見逃してやれよ」
厳つい男(DL)
「俺たちハマンド一家は狙われたら狙い返す、それが掟なんだよ!」
ヴィクトリカ
〈西部の掟〉だ。
クリフ
なんかフェイト発動してる。
厳つい男(DL)
「なんだぁ? イチャモンつけやがって、仲間じゃねえってことは、俺たちと喧嘩してぇってことかァ?」
クリフ
「いや別に、そっちがやりたいってんなら止めないけど、俺はちょっと手加減できないぞ、こういう時には」
厳つい男(DL)
「お前も結構優男っぽいじゃねえかよ」
厳つい男B(ヴィクトリカ)
「そのほそっこい腕で銃なんか扱えるのかよ、ヘッヘッ」
クリフ
「言ったな(ニヤリと笑って)」
そいつのベルトに向かって一発。
パンツ一丁にしてやる……ってか挑発してどうする私(笑)
DL
難易度10ってとこで。
クリフ
15。
なけなしの〈正義感〉で。
DL
なけなしなのかよ(笑)
クリフ
「馬鹿は死ね」
ヴィクトリカ
酷ぇ(笑)
DL
正義の吐く台詞かそれが(笑)
クリフ
アルフが怪我でもしてるともうちょいやりやすいんだけど。
DL
酒場から蹴り出されてるんだぜ。
ぼろぼろに決まっているじゃないか。
クリフ
よし(笑)
「一人に向かってこんな大勢で、これ以上やる意味があんのかよ」
DL
ストーリーフェイト〈アルフを助ける〉を追加して。
クリフ
このシーンはパンツのどアップで終わるんだ(笑)

SCENE 3
登場キャスト 全員
ジャンセンを追っていたヨハンとヴィクトリカは、サルーンの前でモメているクリフ達を目撃した。
DL
君たちが見たのはちょうど、クリフが抜いて、相手が一人パンツ一丁になったところ。
クリフ
「悪いな、手が滑った(笑)」
ヨハン
「これは面妖な」
DL
人だかりをかき分けてジャンセンがサルーンの方へ歩いていくのが見える。
ヴィクトリカ
じゃあ人垣をかき分けてオレ達も行くよ。
ジャンセン神父(DL)
「やめるんだ、お前達! (倒れている男に向かって)アルフ、いい加減もうやめろ。
仇などとれないと解っているだろう!」
アルフ(DL)
「うるさいッ! 奴らが、奴らがコリンを殺したんだ!」
男達(DL)
「ヒッヒッヒッ何の話だかね」
(一人はズボンはきながら)
DL
クリフ、《観察》で難易度8。
成功したら、人垣の中に彼ら(ヨハンとヴィクトリカ)がいるのが見えた。
ヴィクトリカ
身長130㎝のフリフリドレスの女の子が、ヨハンの巨体を担いでる。
ヨハン
191㎝の77㎏。
クリフ
巻き込むチャーンス。
ヴィクトリカ
あら。クリフからカラミティー・ルージュの香り。
クリフ
「そこにいるのはヴィクトリカじゃないか。
何やってんだ?(わざとらしく)」
ヴィクトリカ
「何か楽しそうなことやってんじゃねえか」
〈好奇心〉でクリフに《話術》。
ヨハン
「ジャンセンさん、荷物間違えてましたよ」
交換してそのまま帰る。
DL
そういう事するなら[カラミティー・ルージュ]をあげる。
ヴィクトリカ
でも君そういう事しようとしても、まだオレの肩から降りられてないけどね。
男達(DL)
「優男がまた仲間を引き連れやがったぜ」
(まだズボンはこうとしている)
クリフ
「あんた今度は耳をふっ飛ばされたいようだな。
とっとといなくならないと、どんどん体の出っ張りがなくなるぞ」
男達(DL)
「ふん、マグレで当たったくらいで何言いやがる」
クリフ
他に何か落とせるところないかな。
ガンベルトとか、帽子とか。
ヴィクトリカ
こんどはパンツだ。
ルパン三世気味に。
ヨハン
パンツのヒモを(笑)
DL
できるよ。
この世界に基本的に不可能なことはあまりないね。
クリフ
男のヌードなんか見たくないんですけど(笑)
意味もなく《二丁拳銃》使って、その場にいる全員のテンガロンハット吹っ飛ばす。16。
にやりと笑って、
「ここでは銃の腕だけがモノを言う。
お前らのエモノはどんな声で鳴くのかな」
ジャンセン神父(DL)
「(ヨハンに)あなたも聖職者なら止めてください、この状況を」
ヨハン
「(ヴィクトリカの上から)おやめなさい、あなた達。
そんなに大勢でたった一人をいじめても何もなりませんよ。
それよりも神に祈りましょう」
クリフ
最後の一言要らない(笑)
ヨハン
隙あれば宣教するからね。
DL
そういうキャラだよね(笑)
男達(DL)
「おいおい、やるのかやらねぇのかはっきりしろよ」
ヴィクトリカ
じゃあオレは法王庁製のオートマータにも係わらず、《話術》でヨハン。
〈西の端を見る〉で「おいおい、そんなすットロいことやってんじゃねえよ。
そんなんじゃいつまでも西の端に着かねえぜ」
男達(DL)
「ごちゃごちゃうるせぇ奴らだ!」
(銃を抜く)
ヴィクトリカ
「ん、何だコラやんのか?」
と言ってヨハンを落とす。
クリフ
《紙一重》《二丁拳銃》で14。
DL
一人のコメカミを弾がかすめて、失禁しつつ座り込む。
クリフ
「女神さんはこっちに笑ってるぞ。
とっとと帰りな」
男達(DL)
「いいウデしてるじゃねえか。
やっぱりこうでねぇといけねえな、喧嘩は」
ヴィクトリカ
彼らなんか薬キメてる?(笑)
DL
ううん、ただこういうのが好きなだけ。
クリフ
そうか……遠慮せずに2、3本吹っ飛ばせば良かった。
ヨハン
「(立ち上がりながら)着いたばかりのこの町で、早々にこのような楽しい事が起こるとは、神も粋な事をなさる」
ヴィクトリカ
《スピードスター》《格闘》で攻撃。14。
DL
一人吹っ飛んだ。
ヴィクトリカ
「何だよ、全然歯ごたえねえじゃねえかよ」〈自信過剰〉

これで倒れた男は二人。
そこへシェリフが現れた。
シェリフ(DL)
「おい、お前達こんな所で何をしている!
(倒れている男達を見て)またお前達か。
(アルフに向かって)お前もいい加減気付け、こいつらに勝てないって事くらい。
さあ、散れ散れ」
ヴィクトリカ
「何だよ、もうおしまいかよ」
ヨハン
「(ジャンセンに)荷物間違えてましたよ」
(一同笑)
ジャンセン神父(DL)
「そ、そうでしたか。
道理で重いと思いました」
ヴィクトリカ
ずるずる引きずりながら言うんだな。
クリフ
気付けよ!
ジャンセン神父(DL)
「すみません、慌てていたもので」
ヴィクトリカ
より気付け。
ヨハン
火事場のくそ力出してる。
ヴィクトリカ
野次馬の皆さんはこの喧嘩を楽しんでいるようだった?
DL
またいつものかって感じだね。
「アルフもっとしっかりしろよー」
「やり返せやり返せ」
ヴィクトリカ
喧嘩をもり立てようとしている人達がいるなら、そいつらに混じってブーイングしてる(笑)
「官憲横暴!」
とかいって。
シェリフ(DL)
「今日は終わりだ。
また明日だまた明日!」
ヴィクトリカ
またやるのか(笑)

クリフ
倒れているアルフの怪我の様子を診る。
DL
打撲とかすり傷とか。
クリフ
間に合わせの応急手当でもしてやろう。
アルフ(DL)
「すみません、助けてもらった上に手当てまでしてもらって」
クリフ
「あんた、仇討ちって言ったな。
どういう意味だ?」〈仇討ち〉
アルフ(DL)
「聞いてくれますか」
ジャンセン神父(DL)
「では教会へ行きませんか。皆さんもどうぞ」
クリフ
ちなみに男には自分で歩いてもらいます。
DL
それぐらいは大丈夫(笑)

SCENE 4
三人はアルフと共に教会へ帰ってきた。
本当にご迷惑をおかけしました、とジャンセンとアルフが謝る。
ヨハン
「どういう事かお話を聞かせていただけるかな」
クリフ
「で、コリンて誰だ?」
アルフ(DL)
「コリンは奴らに殺された、僕の恋人です。
つい一ヶ月ほど前なのですが、奴らはコリンを殺して土地の権利書を奪い、遺体までも持ち去ったのです」
クリフ
「何だよ、強盗じゃないか。
どうして裁かれてないんだ」
アルフ(DL)
「遺体を持って行かれてしまい、はっきりとした証拠がなくなってしまったんです」
クリフ
「じゃあ殺されたのも定かじゃないって事だろ?」
アルフ(DL)
「私がコリンの家に到着したときには彼女は息絶えていました。
仇を討とうとハマンド一家に挑んだのですが、力なく……目覚めたときには彼女の遺体はなくなっていました」
ヨハン
「悪名高い一家だな。
彼らも神が導かねばならない」《事情通》
DL
最近出てきた荒くれ者。
この周辺ではちょっと有名になってきているかな。
大将のハマンドは3000$の賞金首です。
クリフ
賞金首なら殺っちゃっても問題ないな。
ヨハン
「ヴィクトリア、列車の発車時間はいつだったかな」
ヴィクトリカ
ゴッて殴り倒す。
「オレはヴィクトリ【カ】だ」
(一同笑)
「ちなみに三日後だ馬鹿神父」〈短気〉《格闘》で12。
ヨハン
14で《回避》。
このパンチかわせるが、そうするとヴィクトリ【ア】の心を傷つけて……。
ヴィクトリカ
あ、ごめん今のでマニューバ発動。
「ヴィクトリ【カ】」
ヨハン
吐血して倒れた。
アルフ(DL)
「お願いです、力を貸してください。
あなた達の力を見込んで頼みます。
ハマンドの賞金はそのままあなた達に差し上げます」
ヴィクトリカ
何千ドルだっけ?
DL
三千。
ヴィクトリカ
「よし解った(即答)」
ヨハン
「ヴィクトリカ、三日あれば十分だな?」
ヴィクトリカ
「十分だ。ていうかとっととかかろうぜ」
アルフ(DL)
「(クリフに)お願いします」
クリフ
「ん? ……ああ」
どこからか出したカードをくるくる回しながら見てるよ。
「いいだろう。だがな、こんな事が繰り返される……」
いかん、もういないのか。
DL
ん? もういないって?
クリフ
お前が力を付けろと言う口実を探していたんだけど、口実(コリン)がもう居なかった(笑)
アルフ(DL)
「どうか僕に力を」
クリフ
「あんた、俺たちが奴らを殺したらその後どうするつもりだ」
アルフ(DL)
「ふ、普通に暮らします。とりあえず仇がとれればそれで……」
クリフ
こんな奴のために戦うの嫌なんですけど。
アルフ(DL)
「遺体を取り戻したら彼女の葬儀をして、僕は田舎に帰ろうと思っています」
クリフ
「まあ、あんたがその後どうしようが俺たちには関係のないことだが……」

DL
用意してなかったんでびっくりしたね。
クリフ
当然の質問なんだけどなー。
ヴィクトリカ
ここでDLから熱いセリフがあればこの場は盛り上がったのだよ。
クリフ
彼女に可愛い妹でも居て、その子の面倒を見るとかさ。
DL
うーん、じゃあ、
「彼女の土地を守り、牛たちを育てて暮らしていきます」
クリフ
微妙だけどいっか。
ヴィクトリカ
お許しが出ました(笑)
ヨハン
妹じゃなくて牛になった。
ヴィクトリカ
なんなんだ今の譲歩は(笑)
クリフ
別に妹じゃなくて弟でもいいし。
DL
おばあちゃんでもいいし。
クリフ
隠し子でもいいよ(笑)
ヴィクトリカ
ああ、もう既に子どもがいたというわけだな、恋人との間に。
ヨハン
違うかも知れんぞ。
(沈黙。の後一同笑)
クリフ
一気に昼ドラ風に!
DL
誰の子だー。
ヴィクトリカ
また違った事件がここで巻き起こりかかってるよ(笑)
ヨハン
三日じゃ解決しねーな。
とにかくチームを組むことにした三人。
ヨハンがリーダーとなった。
DL
全員のストーリーフェイトに〈死体を取り戻す〉。
ヴィクトリカ
チームフェイトは、〈ハマンド一家を倒す〉? 殺しちゃうかい?
クリフ
私は頭吹っ飛ばすのには何の異議もないよ。
ヴィクトリカ
君の中でクズ野郎決定したからね。
クリフ
うん。
(クリフには「クズは生きる価値なし。という信念がある)
ヴィクトリカ
オレら一応聖職者なんだけど。
ヨハン
いけませんよ。半殺しくらいにしておきなさい。
死んでも構わないけど。俺が手を下さなければ。
ヴィクトリカ
オレ、下さんよ。
ヨハン
俺たち二人は殺さないけど、誰かが殺しちゃったり、思わぬ事故で死んじゃったら仕方ないな。
クリフ
なんか凄いこと言ってるなこの聖職者(笑)そんなこと言ったら皆殺しにしちゃうぞ。
ヨハン
教会には知らなかったと言っておく。
ヴィクトリカ
止める暇もなかった。
「いやー、ガンスリンガーは早いですね」って。
DL
でもシェリフが言うんだろ。
「でもなんか殴られた跡があるんだけど。切り傷もあるんだけどなあ」(笑)

ヴィクトリカ
砂塵の中、タンブルウィードがコロコロ転がっていくところを、オレら三人が横一列に並んで、ハマンド一家のアジトに向かう。
「死して屍 拾う者なし」

SCENE 5
DL
アジトです。
ヴィクトリカ
アジトはどんな所ですか。
DL
ミラーズ・シティからちょっとだけ離れたところ。
夕方に出発したから、着く頃には夜だね。
で、普通の家。
誰かから奪ったような普通の農家だ。
ヴィクトリカ
コリンさんちじゃないの?
DL
近くにあるけど違う家だね。
クリフ
見張りは?
DL
見たところ居ません。
このへんで一家に喧嘩を売るのはアルフくらいしか居ないから。
クリフ
あっ。
アルフに見張りたててくんの忘れた。
DL
アルフはくっついてきてるよ。
ヴィクトリカ
来てるの?
クリフ
「来なくていいよ!」
アルフ(DL)
「もちろん僕も行きます!」
クリフ
「帰れ!」
アルフ(DL)
「いいえ、頼んだ手前、僕も行かないと!」
クリフ
「あんたは俺たちを信じていないのか」
アルフ(DL)
「信じていますが、あなた達だけを危険にさらすわけには!」
クリフ
「それが邪魔だっつってんだよ(ゲシゲシとアルフを蹴る)」
ヴィクトリカ
「今日のクリフは荒れてるな」
ヨハン
「ああ、腹でも減ってるんじゃないか?(笑)」
アルフ(DL)
「お願いです、どうか連れて行ってください! 奴の最後を一目見たいんです!」
クリフ
「解ったよ……じゃあ、口にチャックしてずっと後ろに立ってろ」
アルフ(DL)
「はいッ!」
ヴィクトリカ
はいって言った瞬間、バキーって殴られるんやろ。
「口にチャックって言ったろうがー!」
クリフ
はいって言われた瞬間に、
「ダ・マ・レ」
って殴る。
アルフ(DL)
「いてててて……」
ヴィクトリカ
……ならず者だなぁ……。
クリフ
ほんとにね(笑)

DL
家には明かりがついてて、中でどんちゃんどんちゃんやってるね。
ちらちらと、
「また今日奴が来てよォ」
みたいな話も聞こえるね。
クリフ
さーて、一匹ずつ燻り出せれば簡単なんだけどな。
ヴィクトリカ
どういうスタイルで行く? 必殺仕事人? 三匹が斬る?
ヨハン
……特攻野郎Aチームで行くぞ。
(一同爆笑)
結局、一家が寝静まるのを待って闇討ちという案に落ち着いた。
クリフ
まあ、それだと無用な殺しをしなくて済むかも知れん。
DL
とりあえず、〈忍耐力〉は持ってる?
ヴィクトリカ
え、オレ能力値【冷静】が2の上に〈短気〉も持ってるよ。
DL
あー、多分我慢できなくなるね。
クリフ
発案者がキレるんだ(笑)
ヴィクトリカ
そうしようかーってみんなで待ってるんだけど、しばらくするとイライラし始めて、(腕組みして指で肘を叩く仕草)ずっとパイプをぼんぼこ吹かしてる。
かなり貧乏揺すりが酷い。
クリフ
「ヴィクトリカ、五月蠅いぞ」
DL
だんだん、あれ、地震か? みたいになってるよ。
クリフ
そしたらヴィクトリカの額に怒りマークが付いてる。
ヴィクトリカ
ピコッピコッピコッて増えてる。
クリフ
さりげなく離れていくから(笑)
アルフ(DL)
「あ、あの、僕が中見てきましょうか」
ヴィクトリカ
それ聞いた瞬間に、すっくと立ち上がり、
「よっしゃ待ってました!」って走り出す。
DL
それ聞いてアルフが、「うわ、三十分しか経ってない」(笑)
ヨハン
刀抜いてチェーンソー用意します。
ヴィクトリカ
オレもハードガントレットを装備する。
クリフ
「昼の様子からするとあんまり遊べそうにないな」
シリンダーを回す。
ヨハン
「俺が裏口から回る」
クリフ
「(アルフに)絶対そこ動くんじゃねーぞ!」
アルフ(DL)
「は、はい! ……多分!」

ヴィクトリカ
ドアの前に立って、ハードガントレットの指でノック。
ならず者(DL)
「んー、何だァ?」
ヴィクトリカ
扉が開いた瞬間にパンチたたき込む。
DL
ギャァー! って声と共に何人かが倒れた。
ならず者(DL)
「なんだお前ら!」
クリフ
「(ヴィクトリカの横から顔を出して)おっと、あんたらあまり無駄な抵抗はしない方がいいぜ。
俺でもコイツを止められるか解らんからな」
ヴィクトリカ
「よい子はもうおネンネする時間だぜ」
パンツ男(DL)
「昼間の奴らじゃねえか! ここがハマンド一家のアジトだって解って来て……」
ヴィクトリカ
「る」
クリフ
「当然じゃねえか。アホかお前」
パンツ男(DL)
「いい根性じゃねえか。
今日はちょうど親分が居るからな」
ヴィクトリカ
ハマンドがいる?
DL
いる。
見るからにボクガンスリンガーです、みたいなのが酒飲んでる。
ハマンド(DL)
「何だ、ずいぶんと賑やかな客が来たじゃねえか」
クリフ
「とりあえず訊いておくが、コリンて女を殺したのは誰だ」
ハマンド(DL)
「コリン? 誰だそいつ。
おい、誰か知ってる奴はいるか」
ならず者(DL)
「さあ、誰ですかねぇ」
ならず者(ヴィクトリカ)
「俺ァ今週二人殺してるからわかんねぇや」
「俺は三人だぜ、ヒャハハッ」
「覚えちゃいませんや旦那」
ハマンド(DL)
「だそうだ、坊主」
クリフ
「そうか……なら、クズに情けは無用だな」

ハマンド達の後ろに人の気配が現れる。
ふり向くならず者達。
陰より現れたのは、刀と聖書を手にした神父だった。
ヨハン
「罪深き者たちよ、祈りの時間だ。
忘れたのなら私が代わりに祈ってやるぞ」
ヴィクトリカ
「(ハードガントレットをわきわきしながら)小便は済ませたか? 神様へお祈りは? 部屋の隅で縮こまって命乞いをする準備はOK?」
ハマンド(DL)
「おい、聞いたか野郎ども。
俺たちハマンド一家のポリシーを言ってやれ!」
ならず者(DL&ヴィクトリカ)
「Enjoy&Exciting!」

敵はハマンドと、ならず者数十人。
DL
ハマンドさんからクリフに攻撃
「お前、ちょっとは出来そうな顔をしているな。
だが、俺より早く抜けるかな?」
ヴィクトリカ
「子分どもから話は聞いてるぜ。
どんだけ早いか見せてみな」
ハマンド(DL)
「お前の腕を見せてもらおうか」
ヴィクトリカ
「お前がその薄汚ねぇ口を開けている間に、オレなら五発はぶち込んでるぜ」
クリフ
むこうにガンマンがいますが(笑)
DL
ヴィクトリカが喋ったことがそのままクリフの言葉になってるから(笑)
クリフ
わーい、楽でいいな(笑)
ハマンド(DL)
「もう言葉は要らねえな。
コイツで話をつけようや」
クリフ
「先に抜かせてやるよ……」
ハマンド(DL)
「後悔するなよ」
《ガンスリング》《タンブルショット》で19。
クリフ
素じゃスート変えても足りんなー。
仕方ない、素直に受けといてクズカードを捨てよう。
DL
じゃあダメージは18。
PD引いて10だから、[気絶]だね。
ヴィクトリカ
【魂】の判定に成功すれば[気絶]無効だから、スペードさえ出せればOK。
君は相手の銃弾で脳を揺さぶられて、ちょっとくらっときたけど踏みとどまった。
ハマンド(DL):「どうだ、今のは外してやったんだ」
クリフ
「ふん、面白い。
今度はこっちの番だな! 《集弾》《ガンスリング》で16」
ハマンド(DL)
18かな。
「どうやら一発目じゃ勝負は付かなかったようだな。
俺に二発目を撃たせる奴は久しぶりだぜ」
ヴィクトリカ
一発目はわざと外したんちゃうんかい(笑)
DL
何言ってるんだよ、コイツのアタマでそんなこと覚えてられないよ。
本当は俺が忘れてたんだよごめんよー。
クリフ
「抜いたからには生き残るのはどっちか一人だ。
女神に愛されるのはどっちかな。
女神は面食いだっていうけどな(笑)」
DL
ああ、じゃあハマンドは駄目だ(笑)
ヨハン
「お前ら雑魚では物足りないが、一対一の戦いに手を出すわけにはいかんな」14~。
DL
八人吹っ飛んだ。
「こいつら強ぇじゃねえかー」
「今日の祭りは楽しいねー」
ヴィクトリカ
ハマンドに手を出すわけにはいかないかー。
殴ってもいい?
クリフ
やりたかったらどうぞ。
後で何か言うかもしれんけどねー。
ヴィクトリカ
仕方ない。
雑魚どもに「おら、西の果てまで吹っ飛んでいけ!」
DL
窓ガラス割って飛んでいった。
クリフ
向こうからアルフのうひゃあって悲鳴が聞こえる。
ヴィクトリカ
うひゃあって言ってから、倒れた奴に、こいつめ、こいつめって蹴りを入れる(笑)
DL
ハマンドの攻撃。
ヨハン
「これで安心していられますな」
ヴィクトリカ
「おい、クリフ、3000$フイにするなよ(テーブルの上で酒を飲んでいる)」
DL
《ガンスリング》《タンブルショット》《集弾》で15。
クリフ
《タンブルショット》って?
DL
曲撃ち。横に転がりながら撃ったり。
ヴィクトリカ
変な角度から飛んでくるから避けづらいってわけだ。
クリフ
へー。でも撃ち返すッ! チームチップ使わせてもらうね。
26で反撃成功の27点ダメージ。
あまり動かないでかわしてから撃ち返して、
「丸見えなんだよ」
DL
[声が出なくなる]か。
どうだい、チームチップ使ってダメージ1点上昇させてみないかい。
クリフ
んじゃやる。
DL
いぇーい、気絶した。
残った男達は「ハマンドさんが負けるなんて!」と言って逃げ出します。

ヴィクトリカ
じゃあオレは酒飲んでます。
クリフ
「何やってんだそこ!」
ヨハン
「この白磁の皿いいな」
クリフ
「ふん縛るの手伝え!」
ヴィクトリカ
「(ヨハンに)ああ、高く売れるんじゃねえか?」
クリフ
撃鉄を起こす(笑)
ヴィクトリカ
慌てて戻ってくる(笑)
ヨハン
「これも神の恩寵かなと」言い訳をしながら。
クリフ
「お前らここに何しにきたか覚えてんのかっ!」
アルフ(DL)
「あのう、すみません、終わりましたか?」
クリフ
アルフに八ツ当たる。
アルフ(DL)
「な、なんですか。静かになったから来てみたんですけど、まずかったんですかー!」
クリフ
「……終わったぞ」
アルフ(DL)
「じゃあシェリフを呼んできてもいいですか?」
クリフ
「そのへんは任せる」
ヨハン
「その前に、コリンの遺体は探さなくていいのか?」
クリフ
「忘れてて白磁の皿とか言ってたのはどの口だ!」
ヴィクトリカ
「訊こうにも、脳がやられてるな」
DL
治療すれば治るから大丈夫。
クリフ
「治療ー? 俺は嫌だ。
あ、ほら、医療器具ないと俺は役に立たないから。残念だなぁー」
ヴィクトリカ
目をきらきらさせてテーブルに置いてあるステーキ用のナイフを渡す。
ヨハン
祈りたくねーなあ、金かかるしなあ。
DL
あー、プレイヤー発言きいちまったよ今。
ヴィクトリカ
いや、いいんじゃない? 神父だし、悪党に金はかけたくない。
神の愛を説く神父だろ?
DL
神の愛は無限なんじゃないのか?
ヴィクトリカ
金の切れ目が愛の切れ目。
ヨハン
「天にましますわれらの父よ、御名の尊まれんことを、御国の来たらんことを、御旨の天に行わるる如く地にも行われんことを。
本日のわれらの糧を、本日のわれらに与え給え。
われらが人に赦す如く、われらの罪を赦し給え。
われらを試みに引き給わざれ、われらを悪より救い給え。
人がせっかく聖書を唱えてるんだからちゃんと聞いていたまえ」
19点まで傷が治った。
ヴィクトリカ
19以下の傷が治るんでしょ? 治ってないじゃん。
ヨハン
「このまま放っておいてもいいんだが、そんなことをしたらシャンセンに軽蔑されるからな」
ヴィクトリカ
……ジャンセン?
クリフ
人の名前覚えろよ。
ヨハン
天羅から来たから。
ヴィクトリカ
発音が違うから覚えられない。

クリフ
目が覚めたならハマンドの襟首ねじり上げて、
「おい、今度は真面目に答えろ」
ハマンド(DL)
「何だ。
助けてもらった手前、邪険にはできんな」
クリフ
あの……もっかい頭ぶつけて気絶させていいですか? ムカつくんですけど。
DL
俺はかまわないよ(笑)
クリフ
気絶させたら水ぶっかけて起こして、また気絶させて。
DL
それ、三回やったら死ぬ(笑)
クリフ
残念。
DL
残念じゃない(笑)本当にアウトローだな。
ヴィクトリカ
今全然関係ないこと考えてたんだけど、ドクでギャンブラーって怖いよな。
「これ動脈かなぁ……静脈かな。
コイントスで決めよう。
サクッ」
DL
あー、殺っちゃった。
ヨハン
表が出ていれば助かったのに。
ヴィクトリカ
「運がねえなあ、こいつ」(笑)

ヨハン
「お前も一家の主だというならここは潔く」
ハマンド(DL)
「何だ。訊きたい事ははっきり言ってみな」
ヨハン
「コリンの死体はどこだ」
ハマンド(DL)
「コリンって誰だ」
クリフ
知らないだろうから、このへんでアルフさんに説明をお願いしたい。
アルフ(DL)
「一ヶ月前にお前らが襲った娘がいるだろう!」
ハマンド(DL)
「あの娘か。そいつがどうした。殺したのは確かに俺だが」
クリフ
「死体はどこだ」
ハマンド(DL)
「死体? そんなものどうにかして俺たちに得でもあるのか?」
ヴィクトリカ
殺したのは俺だが、の所でそいつの頭に超巨大武器のハードガントレットを落とす。
DL
ゴキュ! ってやばそうな音がした。
「何しやがる」
ヴィクトリカ
「あ、悪い、手が滑った」
クリフ
いくら俺でもそこまではしないなあ。
ハマンド(DL)
「何しやがる。
欲しいものは己で手に入れる、それがこの西部の掟じゃねえか!」
ヴィクトリカ
「あ、ごめん、手が滑った(右手のも落とす)」
ハマンド(DL)
「ギャア!」
ヨハン
「ではおぬしは死体がどうなったかは知らぬのだな」
ハマンド(DL)
「死体なんか面白くもないし特にもなりゃしねえじゃねえか。
俺たちは奇人じゃねえ!」
ヴィクトリカ
「なるほど、ネクロフィリアではないというのだな」
ヨハン
「では死体はどこに……」
ハマンド(DL)
「俺たちは権利書が欲しかっただけだ。
遊ぶ金も欲しかったしな」
クリフ
「そろそろ撃ち抜いていいか?」
ヨハン
「お前らのほかに誰か見なかったか?」
ハマンド(DL)
「さあなァ……ああ、こいつ(アルフ)は見たぜ。
まあ、軽くノしてやったがな。ヘッヘッヘッ」
ヨハン
「わかった。
お前はもう何も知らないようだな。
ここにはもう得るものはないようだ」
ヴィクトリカ
「とりあえずとっとと3000$いただこうぜ、ヨハン」
DL
シェリフのところに連れて行く?
クリフ
おかしな真似したらぶっ放すぞ、と背中にゴリっと。
ヴィクトリカ
とりあえずハードガントレットで持っていく。
クリフ
便利な人だ。

シェリフのところについた三人。
早速ハマンドをシェリフに突き出す。
ヴィクトリカ
「3000$くれ」
シェリフ(DL)
「ああ、でも手続きに一日かかるぞ。
明後日にでもまた来てくれ」
ヴィクトリカ
逃げないように牢までついていく。
オレの中の触覚が危険を告げている。
クリフ
問題のコリンの家には今誰も住んでないわけ?
DL
うん、今のところ誰も住んでいない。
ヴィクトリカ
土地の権利書せっかく手に入れたのに放置してるの?
DL
売り払ったりはまだしてなかったみたいだ。
クリフ
じゃあ権利書は取り返せたって事でいいのか。
じゃあ一応殺人現場見ておくかな。
ヴィクトリカ
「おいおい、それはシェリフの仕事だぜ」
クリフ
「それもそうか」
ヴィクトリカ
「(シェリフに)どうしてコリンさんの土地が狙われたんだ?」
DL
もしかしたらオリハルコンがどっかから出るかも、っていう土地だった。
どうしてまだ売りに出されていなかったかというと、そういった採掘業者との値段交渉中だったんだね。
ヴィクトリカ
コリンが死んだとき、アルフはそこから離れた?
DL
いや同じところ。アルフはそのまま気絶させられて。
クリフ
女の死体だけが消えた、と。
DL
大量の血を残してね。
クリフ
そこまではハマンドの口から裏は取れたか。
DL
気絶しているアルフを見つけたのが、ジャンセン神父。
ヨハン
教会に戻ろう。
ヴィクトリカ
オレも戻るよ。
クリフ
酒でも飲みに行く。