TRPGリプレイ CoC『インモラル・イミテーション』佐倉(子)&牧志 11

こちらには
『インモラル・イミテーション
のネタバレがあります。
本編見る!
こんばんは
佐倉 光
着席
KP
こんばんはー!
佐倉 光
こんばんはー
まだ本調子じゃないので、体力がまずそうなら申告しまーす
KP
その時はいつでもご申告ください 余裕なくなったら無申告で布団に落ちていただいても大丈夫でございます
佐倉 光
今日は座ってるからいきなり落ちはしないはず~
KP
はーい
ではでは、よろしくお願い致します
佐倉 光
よろしくお願いします!
謎の建物を探索中に、ナマモノの腕と心臓を見つけて、奥にいた謎生物を殴った上眠らせたとこでしたー
KP
よくわからない生物! を殴って眠らせて室内から逃げて謎のメモを見つけたところでしたね
佐倉 光
メモまだ見てなかったっけ。
あ、ミタミタ
謎の数字が書かれてたな。

KP
室内は薄暗い。診療所の受付らしい作りのカウンターや待合の椅子があるが、荒れ果てている。長らく使われていないのだろう。

受付に人の姿はなく、物音もしない。
カーテンがなくカーテンレールだけが残っている廊下には、診察室と思しき扉が二つある。
……その片方から光が漏れている。

また、廊下の奥にはもう一つ扉がある。
あとからつけられたもののようで、そこだけ不自然に新しい。
この光が漏れていない方(暗い方)の部屋から逃げてきたところだ。
また、メモを広げると、「3510144」とだけ書かれていた。
佐倉 光
あいつがいつ目覚めるか分からないのが怖いところだけど……
受付を見てみようか。
牧志 浩太
「随分ドタバタしたのに、光が漏れてる方から誰も来ないんだな。逆に不気味だ」
佐倉 光
「誰もいないといいんだけどな」
KP
受付のカウンターの裏を見ると、そこには何も残っていない。
ここは医院としては本当に使われていないのだ。
佐倉 光
「さっきの部屋なんて暗いのにあいつがいたんだし、あまり明かりはあてにならないかも」
牧志 浩太
「ああ……、確かに。暗くて音もしないようだったから油断してたら、寝てる奴がいたしな」
牧志 浩太
「あんな所休憩所にしないで欲しい」
佐倉 光
明るい部屋は〈聞き耳〉たてても音はしなかったんだよねー
佐倉 光
そーっと扉開けて、隙間から中を覗いてみたい。
牧志 浩太
牧志はあなたの後ろで身構える。
KP
中を覗いてみると……、
そこは研究室のような部屋だったが、大層散らかっていた。
佐倉 光
何かいるか? またアレみたいなのが寝ていたりしないか?
呼吸を殺して視線だけでできる限りの情報を探す。
KP
だらしないというのとは違い、中にいた人間が明かりも消さず、使っていた物も放り出して慌てて出ていったような、そんな様子に見える。
あなたは注意深く、先程のような奴がいないか室内を見渡す……。
……こちらは明るいので、様子が分かりやすい。
見る限りでは、人や生き物の姿は見当たらない。
佐倉 光
「大丈夫そうに見える……けど。
これが俺達にとっていいことなのかどうか」
扉を開ける。
KP
扉を開けると、部屋の中には様々な実験器具が放り出された机、参考資料と思しき本などが雑多に置かれた棚がある。
牧志 浩太
「……本当に誰もいない……、みたいだな」
牧志が抑えた声で囁く。
佐倉 光
「ここを破棄せざるを得ない理由があったのかな。
手分けして調べようぜ」
牧志 浩太
「ああ、そうしよう。破棄したとしたら、なんであいつはここにいたんだろうな」
牧志 浩太
「俺は棚を見てみる、ちょっと高さがあるから」
佐倉 光
「Ok頼む」
では机を担当します。
KP
机の上を見れば、そこにはビーカーや試験管立て、フラスコといった器具類が放り出されている。
何かが入ったシャーレまでそのままになっており、相当慌てて出ていったのだろう。
一方、棚には本やファイルが雑多に突っ込まれており、かなり雑然とした印象である。
この中から有用な物を探そうとするなら、牧志は〈図書館〉で判定。
牧志 浩太
CCB<=82〈図書館〉 (1D100<=82) > 28 > 成功
佐倉 光
ナイス
牧志 浩太
「……!」
棚を探していた牧志はしばらく本の間を探し回り、本を出しては戻していたが、何かを見つけたのだろう。背が僅かに強張った。
CCB<=46 《SANチェック》 (1D100<=46) > 2 > 決定的成功/スペシャル
牧志 浩太
「……」
佐倉 光
「どうかした?
何か見つけたのか?」
そちらに視線を向ける。
牧志 浩太
「俺達の現状のことと、歓迎できないこと、あともしかしたら役に立つかもしれないことが書いてあった。佐倉さん、そっちは?」
KP
あなたが見た机の上には何かと放り出されているが、気になる物といえば何かが入ったままのシャーレだろう。見てみる?
佐倉 光
見るよー
シャーレにはおそろしいものが入っていた。
牧志 浩太
「佐倉さん!?」
佐倉 光
「見……!」
佐倉 光
「見ちゃ駄目だっ!」
牧志 浩太
「何か、いたのか」
牧志はすんでの所で振り返ろうとした身体を抑え、あなたの様子を探る。
KP
隠れるならば、まずは机の下があるだろう。あるいは棚の陰だ。
佐倉 光
そのシャーレに何か被せる。何でもいい、書類でもなんでも。
ああ、隠れるか。そうだな。
棚の影に隠れる。
KP
辺りには書類もタッパーのような蓋もある。どれを被せてもシャーレを視界から遮ることができるだろう。
あなたは棚の陰に隠れ、牧志は身構えてじっと周囲の様子を窺う。
……何かがここに入ってくる様子はない。
シャーレの中の生き物は小さすぎ、シャーレから出る力すらないようで、あなたを嘲笑う声も少しして聞こえなくなった。
佐倉 光
暫く座り込んだまま動けなかった。
牧志 浩太
「何か……、いたな。はっきりとじゃないけど、声が聞こえた」
牧志が背を向けたまま言う。
牧志 浩太
「何か、まずいものがいたんだな?」
佐倉 光
「……ああ」
乾いてしまった喉を、何度もつばを飲んで何とか潤す。
佐倉 光
「机の上、やべーのがいる。
襲って来はしないけど、見るだけでまずい系だ」
何とか立ち上がって、さっきのシャーレがあったあたりに書類を被せる。
蓋があるようなら蓋をする。
佐倉 光
「……くそ、何なんだよもう……」
跳ね回る心臓を何とかかんとか落ち着ける。
KP
シャーレは小さいため、そこら辺の物で蓋ができる。
それを覆い隠してしまえば、そんなものがいたことなど匂わせもせず、風景は平穏を取り戻すだろう。
牧志 浩太
「分かった……、相当まずそうだな。
机の上は探さないようにする」
牧志は机の上から視線をそらし、そろりそろりとこちらを向く。
佐倉 光
「そっちのは? 聞かせてくれよ」
牧志 浩太
「ああ。まず、俺達が何をされたかってことと、このままだといつ、どうなるかってことが書いてあった」
佐倉 光
「うん」
牧志 浩太
「あと、どうやらここで、こいつらの意図しないことが起きたらしい」
佐倉 光
だろうな。
周囲の惨状を見渡す。
牧志 浩太
「こんなのが棚の間に押し込まれてた」
牧志が取り出したのは、くしゃくしゃになった紙に急いだ字で何かを書きつけたものだ。
牧志 浩太
「『彼が暴走した。不完全だった。鎮静化を。誰か頼 ここを退却す』……だって」
佐倉 光
「暴走?」
牧志 浩太
「ああ。その『暴走した』ってのがまだここをうろついているのかどうかが気になるな」
にげるより大事
佐倉 光
いつもそんなん書いてる間に逃げろよって思う系のヤツー
KP
それー
佐倉 光
誰か何とかしてーって内容ならメモに残す必要はないからなぁ。
KP
無断で逃げると上司に怒られるんですよきっと
佐倉 光
「指示残してきましたからー!」
って言い訳をするためだけに残される謎メモ!!
KP
YES!!
佐倉 光
ここ日本っぽくないのになんて日本臭い哀しい習性だ!
KP
きっと残したという申し訳が大事

佐倉 光
「さっきの化け物……ってことはないかな……」
牧志 浩太
「でもあいつ力一杯寝てたしな」
牧志 浩太
「とにかく、この感じだと、何かトラブルが起きたおかげで俺達が自由の身になった……、ってことかな」
佐倉 光
「うーん、そうか。
じゃあとりあえずそれは置いといて、続きを聞かせてくれよ」
牧志 浩太
「ああ。まず、俺達の胸の中に入ってるのは、原子力で動く人工心臓とやららしい。推測ではあるけど」
牧志は胸に手を当てる。服の襟元から、微かに青い光が覗いていた。
佐倉 光
「ワーォ。俺達アトムになっちゃった? ドラえもんでもいいけど」
牧志 浩太
「ドラえもんなら四次元ポケットつけといてほしかったな」
牧志 浩太
「どこでもドアも込みで」
佐倉 光
「だなー」
牧志 浩太
「で、続き。あのチェーンソーは人工心臓がないと動かないらしい。
人間の生体電気を腕としての駆動力に、人工心臓を戦闘用機構のエネルギー源にしてるってさ」
佐倉 光
「うん」
まあ普通に考えてそうだよな。
牧志 浩太
「チェーンソー一つのために人工心臓? って思ったけど、ここで悲しいことが判明。
ガトリングガンだの、振動ナイフだの、色々書いてあった。一番地味かつ意味不明なの引いたらしい」
佐倉 光
「えー……」
牧志 浩太
「ガトリングはちょっと無理がかかりすぎそうで怖いけど、正直そっちがよかった」
佐倉 光
「ガトリングガン撃ってみたかったなー」
牧志 浩太
「俺も。なんでチェーンソーなんだよ」
佐倉 光
よりによってこの戦闘力ないコンビでそれはないよなー。
なんというダイス運のなさ。
牧志 浩太
「で、この人工心臓なんだけど、いくつか嬉しくないことが書いてあって」
牧志 浩太
「一つは、この心臓は定期的なメンテナンスが要るってこと。次に、生身の身体に人工心臓だと……、俺達は短くて一ヶ月、長くても一年しか生きられない」
佐倉 光
「……ああ」
牧志 浩太
「人工心臓が供給するエネルギーが過剰すぎて、生身の肉体の限界を超える……、らしい。
あの青色、心臓の残りバッテリー量とかじゃなくて、そういう警告灯か何かなのかもな」
佐倉 光
「なるほど。むしろそれまでは大丈夫ってあたり逆にすげぇな」
牧志 浩太
「人体の適応力ってたまに凄いしな」
牧志 浩太
「で、長期間使う場合は首から下を全部機械化した方がいいけど、人工臓器はまだ開発中だってさ。
……見切り発車というか、単純に気にしてないんだろうな、俺達の寿命とか」
佐倉 光
全身ばらばらにされても適応しちゃうの牧志だけだと思うよ?
KP
しかも二回ばらばらにされてるっていう。
佐倉 光
「まあただの実験体だろうし」
牧志 浩太
「で、この心臓のつけ外しについても少し書いてあった。
専用の設備を整えた手術室が必要だから、コストがかかるってさ。

……くっつけて呪文唱えればOK、っていうのならよかったのにな」
佐倉 光
「……うーん」
KP
牧志は大きく溜息をつく。
……あなたはどうやら、あと一ヶ月の命なのだ。
専用の設備を整えた手術室と、はいそうですかと手術をしてくれる技師など、ここにあるのだろうか?
KP
SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1D2》。牧志は実施済みなので、佐倉さんのみ。
佐倉 光
CCB<=55 《SANチェック》 (1D100<=55) > 24 > 成功
佐倉 光
「まいったね」
牧志 浩太
「参ったな。ここであと一ヶ月楽しく暮らすしかないってか?」
佐倉 光
「そういうの嫌だなぁ。
奥の部屋も見てみようぜ」
牧志 浩太
「俺もだよ。
この資料を持って行けば出口を教えてもらえる可能性はあるけど、それでもあと一ヶ月の命だ。嫌過ぎる」
佐倉 光
資料は持っていこう。
牧志 浩太
「ああ、そうしよう。明らかに後付けだったしな、あの扉。もしかするとあれが手術室……、って可能性もある」
KP
奥の部屋へ向かう?
佐倉 光
行きます
佐倉 光
入ったら建物がなんだかんだで爆破されるので腕と心臓確保してなかったら終了とか、そういうのは勘弁っ!

KP
奥の部屋の扉は不自然に新しい。
近づいてみれば、数字入力式のロックが取りつけられている。
〈目星〉で判定。
佐倉 光
CCB<=88〈目星〉 (1D100<=88) > 81 > 成功
牧志 浩太
CCB<=98〈目星〉 (1D100<=98) > 54 > 成功
KP
ロックにはカードリーダーが取りつけられており、数字入力とカードキーの両方が使えるようになっているようだ。
この扉は見た目よりも分厚く、厳重である。
また、ロックの部分に、暴力に訴えて開けようとすると物理的に扉を開かなくする機構が仕込んである。
佐倉 光
パワー系探索者の強引突破を許さないトラップ付きだ……
KP
如何せん周囲の治安がおよろしくないので……
佐倉 光
カードキーか……
とりあえず「3510144」と入力してみるかな。
KP
数字を入力すると、あっさりと鍵が開いた。
人間が覚えられる数字の限界は七桁だというが、その七桁が覚えられなくて紙に残した者がいたらしい。
佐倉 光
「ハッキングって大体こういうとこから起きるんだよね」
牧志 浩太
「一番の脆弱性は人間、って数年以上前から言われてたな」
佐倉 光
そーっと扉を開ける。
KP
そっと扉を開けると、そこは廊下になっていて、奥にもう一つ扉が見える。
佐倉 光
廊下にカメラらしき物……気にしてもしょうがないか。
奥へ入り込んで扉に〈聞き耳〉を立てる。
牧志 浩太
では、特に止めなければ牧志も一緒に入る。
警戒度
佐倉 光
こういう所嫌だなぁー
どこまでガチで探索しなきゃいけないのか、雰囲気探索でいいのか分かんないのよね、大体。
KP
それはある。今回は割と雰囲気でOKな方です。
佐倉 光
同人シナリオでガチ探索必要なヤツってあまりないとは思うんだけどもー
こういうシナリオだと警戒してしまう。
KP
ある場合は事前に予告されているパターンが多いとは思いますね。
でも怖いので思いきり予防線張っちゃうし色々動いちゃう。だいたい意味はないけどそれはそれでたのしい。

KP
扉に〈聞き耳〉を立てようと奥へ入る。
牧志が扉から手を離した途端、扉は自重で勢いよく閉まった。
牧志 浩太
「うわっ」
佐倉 光
「牧志!?」
KP
扉が閉じた途端、がちりと鍵の閉じる音がした。
こちら側には数字入力パッドはなく、カードキー式の鍵があるだけだ。
佐倉 光
「おっ。やらかしたか」
KP
……一度入れたら、出さないというのか? 何のために?
あるいは、中から何かが出ていくことを怖れているようでもある……。
佐倉 光
「すげー嫌な予感が、するな?」
牧志 浩太
「くそ……、閉じ込められた? やられたな」
佐倉 光
「かといってここで干からびるのもごめんだし」
牧志 浩太
「中に鍵が落ちてる可能性に賭けていこう」
佐倉 光
扉に寄って行って〈聞き耳〉だ!
KP
扉に寄って耳を澄ますのなら、〈聞き耳〉で判定。
佐倉 光
CCB<=79〈聞き耳〉 (1D100<=79) > 49 > 成功
牧志 浩太
先程のことがあるので、牧志は一応後ろで身構えておく。
KP
物音はしないが……、あなたは微かに悪臭を嗅ぎ取った。
何かが焦げたような臭い。汚物のような鼻を刺す悪臭……。
それは生物、想像するに人間か、それに近しいものの存在を思わせる有機的な悪臭だった。
佐倉 光
「クセェな……」
牧志 浩太
「臭い?」
佐倉 光
「風呂に入らないでどんだけ長くいるんだって感じの?」
牧志 浩太
「……誰か住んでるってことか? この中に。それか……、飼われてる」
佐倉 光
「あとなんか焦げたみたいな臭い。
『暴走した』やつが閉じ込められてるのかもね」
牧志 浩太
「ああ、あるかもな」
腕の付け根、スイッチのある所に指先を置いて身構える。
佐倉 光
では、牧志に頷いて見せてから扉を開けます。
KP
扉を開けると、悪臭が中から溢れ出した。
牧志 浩太
「っぷ……、」
佐倉 光
「ぐぇ」
KP
足元に「金蜂会」と書かれたプレートが落ちている。室内は明かりが落ちており薄暗かった。
しかし室内は一見して徹底的に荒らされていた。

そして、悪臭の源は明確である。

床に身を投げだして、ソファの上に凭れ掛かり、机の上に覆いかぶさって。
奥にある一枚の扉に背を向けて。
もはや動くことのない人間の体が、室内に溢れていた。
佐倉 光
腐敗臭、だった?
それともそうではない?
KP
倒れている身体をよく見てみれば、詳しい事が分かるだろう。
佐倉 光
なるほど。
しゃがんで観察してみるか。
牧志 浩太
「何だこれ、『暴走』の結果か……?」
佐倉 光
「そうかも。奥から逃げだそうとしたように見えるな」
牧志 浩太
「ああ」
佐倉 光
暴走したの俺らじゃないだろうね?
KP
倒れている人々をよく見てみれば、一見して命はないと分かってしまうだろう。
ここには人間が何人もいたのに、ひとつとして生気はない。
佐倉 光
死因は特定できそうかな……
KP
白衣を着て名札をつけた研究員らしいものが半々、あなた達の古びた服とは違って一見して綺麗なスーツを着たものが半々。
きっと「金蜂会」とやらの構成員だったのだろう。
しかしそのどちらも、したたかに焼け焦げている。
先程から漂う悪臭は、恐怖のあまりにか死亡時にか、彼らが残した失禁の跡らしい。
佐倉 光
奥の扉から逃げようとしつつ、焦げて死んでいるのか。
謎だな。
KP
死因を特定するならば〈医学〉で判定。
佐倉 光
「この死体、そんな古くねぇのかな……」
佐倉 光
CCB<=29〈医学〉 (1D100<=29) > 2 > 決定的成功/スペシャル
佐倉 光
おっ
牧志 浩太
CCB<=39〈医学〉 (1D100<=39) > 9 > 成功
KP
わお。
佐倉 光
死体の様子をよくよく見てみる。少ない知識を総動員して……
知識に思い当たるものはないか?
KP
では、あなたは確信する。また、牧志も気づくだろう。
彼らの死因は焼けたことそのものではなく、感電死だ。
焼け焦げた屍の肌には、人体を強い電流が流れた時特有の瘢痕が残されていた。
しかし奇妙なのは、事務所のように見えるこの室内に、そのような電流を発するものは見当たらないことだ。
佐倉 光
「感電死……?」
牧志 浩太
「ああ……、感電死だ。
まさか漏電? って思ったけど、それだけじゃこんな跡、つかないよな」
佐倉 光
暴走で電気漏れ? なんだそりゃ。
佐倉 光
「うーん。なんか強烈な電気を出す奴がいたのかな」
ハルカ
よんだ?
KP
電気使える方のハルカくんの出番は明日ァー
ハルカは翌日プレイ予定のDX 3rdのキャラクター。
KP
また、クリティカルしたので佐倉さんに追加情報。

瘢痕はみな背中方向から走っており、何かに触れて感電したというよりは……、そう。《ジオンガ》だ。ジオンガを喰らった時のように、強烈な電流を背後から喰らったように見える。
《ジオンガ》……真・女神転生の電撃魔法。後述のジオダインも同様。
佐倉 光
「そんなデンキナマズみたいなヤツがいるわけ……」
佐倉 光
「ないとも言い切れねぇかぁー。
例えば《ジオンガ》使う悪魔でもいましたってんなら、納得がいくんだけど」
牧志 浩太
「ここに来て悪魔の仕業か? こいつらが悪魔を飼おうとしてて、暴走した……?
そういえば、俺のCOMP、まだ見つかってないな」
牧志 浩太
「まさか、『そういう』業界の連中なのか?」
佐倉 光
「悪魔相手はちょっとなー。普通の武器だけで戦うのは嫌だな。
それこそこの部屋にねーかな、COMP」
牧志 浩太
「俺も。チェーンソーでだけで悪魔と戦うのはな……。探してみるか」
佐倉 光
こんな範囲に《ジオンガ》相当って、下手したら《ジオダイン》だぞ。
上級悪魔じゃねぇか。絶対遭いたくねぇー
佐倉 光
この部屋って何のための部屋に見える?
KP
室内は「事務所、オフィス」という形容が似合うような様子だ。
ガラス扉が割れて開いたままになっている本棚や、ソファ。
パソコンが置かれた机。倒れた観葉植物。
しかし奥にある扉はどこか無機質で、事務所然とした室内からそこだけ浮いている。
佐倉 光
「なんか不気味」
本棚、ソファ、机、植物など、ざっと見てみる。
カード探さないとだし。
なければ死体漁りかなー。

KP
では、次回は室内の探索からということで、本日は以上。
佐倉 光
はーい! ありがとうございました!
KP
ありがとうございました!
佐倉 光
多分ここにカードはないっ! というメタ読み。
牧志 浩太
こんな所で《ジオダイン》 喰らいたくねぇ~~
佐倉 光
絶対死ぬ。
逃げようとして一発、倒れて一発で人間は普通に死ねますわ。
しかし金蜂の皆さんいつの間にか壊滅してるのかなぁ。一部がやられただけなのかな。
KP
一部なのか全体なのかは分からないけど、事務所内にはそれなりの人数が倒れていますね。くさい。
佐倉 光
勢力図が書き換わるところにうまーく入り込んで……なんてムーブができれば楽しそう。
牧志 浩太
ああー、それは楽しそう。>勢力図が書き換わる所
佐倉 光
そんなに一気に葬った危険なヤツどこにいるんだろうなぁ。怖いわー。
KP
コワイネー。
佐倉 光
では離脱いたしますー
ありがとうございました!
KP
はーい、ありがとうございました!

コメント By.佐倉 光
求めているものは見つかるか? 二人は闇の中へ手を伸ばす。

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