こちらには
『インモラル・イミテーション
のネタバレがあります。
本編見る!
こんばんは
佐倉 光
いまーす
KP
こんばんはー!
佐倉 光
こんばんはー
KP
本日は突然ありがとうございます
佐倉 光
いえいえー、お招き有り難うございます!
KP
ではでは、始めさせてまいります
佐倉 光
はーい
酷いシーンで終わってたわ。

ここから先結構なグロシーン入るので、畳みます。
人間解体説明
KP
「じゃあ、いまからお手本見せるねー」
朗らかな声で男は言い……、手元の鋸を取り上げた。
佐倉 光
「……」
KP
「おっと、皮剥ぎから解説しなくちゃね」
おっとっと、と男は言うと鋸を置き、大きな鋏と湾曲した形のナイフを取り出す。
佐倉 光
宝探しでも、皮剥はしねーんだよ。
KP
吊り下げられた人間の、豊かな黒い髪に鋏が添わされ── ジャキリ。
まるで散髪でもするような仕草で毛が落ちる。

しかし、その後に来た出来事は、散髪ではありえない。
丸みを帯びた皮膚にナイフが添わされ── ずるり。
まるで手品でも見ているかのような手際で、皮が、剥がされてゆく。
人の肌であったものが、赤い筋肉の色を湛えたなまの肉へと変じさせられてゆく。
佐倉 光
薄目で見てる。
牧志 浩太
ぐ、と呻きながら、その様子をじっと見ている。
あれを、これから自分でやらなくてはならないのだ。
KP
「脂身を落とさないように薄く剥いでね。人間の皮、薄いから」
佐倉 光
「あーい」
棒読みだ。
佐倉 光
なんとなく《SANチェック》待ちしているw
KP
あ、《SANチェック》お手本が終わってからまとめて発生します。
KP
「あ、頭部は皮や毛がついたままのをお好みの方が多いから、このまま落としてね」
男が大きな鋸を取り出した。髪を切られた頭を片手で支えながら、どん、と一息に首を落とす。
落とされた首は銀色のトレイの上に乗せられ、目を閉じたままあなた達を恨めしそうに見ているように思えた。
佐倉 光
「あーい」
現実味がない。
仕事でもなかなかなかったなぁ、こんなことは。
KP
「後は爪先を落として、背骨を切って半分に分ける」
佐倉 光
「ははは……」
乾いた笑い。なんだか胸の奥が妙な具合にねじくれてきた。
ただのグロなら割と見慣れたつもりだが、こういうのは、ちょっと、違うな。
KP
「このナイフを骨に添わせて、こう、抉るように肉を外して……、あっ、腸と胃袋に中身が入ってることが多いから、破らないように気をつけてね。
破ったら台無し。
天然モノってねー、こういう所大変だよね。たまに弾が入ったままのとか、内臓破れて中がグチャグチャになってるまま来るのいるし」
佐倉 光
「おー」
そっかー、こういう所の人間だからなー。
牧志 浩太
「……」
佐倉 光
「つーか天然じゃねーやつってなんだよ」
牧志 浩太
「何なんだろうな……」
小さく呟いて、口を閉じる。
KP
「削ぐときはこのナイフを使って、骨に肉が残らないようにしてね。
もし残っちゃったら削ぎ直して、このくず肉入れに入れてね。捨てちゃだめだよ。
で、そこの子、この辺から君の仕事だからよく見ててねー」
佐倉 光
「はーい」
KP
「大きく太腿、臀部、ひらめ肉…… おっと、脹脛のことね、腹肉、あばら、各内臓と分けて、こう整形します。
他の部位についてる小さな肉は、ここにまとめてね」

佐倉 光
ここまでこなごなになるともう人間って気はしねーな。
肉だ。肉。
牧志 浩太
「何だか、肉になってきたな……」
目の前の解体された肉のようなものを解釈しあぐねて呻き、内臓のかたちに、やはりそれが人であることを分かってしまう。
佐倉 光
「医学生がやる解剖みたいな物だと思えば……」
佐倉 光
ある意味失礼な発言だ。
牧志 浩太
「あの、余計に解釈に困る」
KP
「で、重さを測って冷凍庫に入れてできあがり。
簡単、じゃないよねー。大丈夫、一緒にやるから。
あ、たまに解体するなら女がいいですぅーってバイトいるんだけど、君達リクエストある?」

鋸を持ったままにこやかに振り返る男の姿と、
もはや人間かどうかすらも判じがたい、食われるための肉の細切れ。
佐倉 光
「何だっていいよ、早く終わらせたい」

KP
SANチェック成功時減少 1失敗時減少 1d4+1》。
佐倉 光
CCB<=69 《SANチェック》 (1D100<=69) > 41 > 成功
[ 佐倉 光 ]SAN: 69 → 68
牧志 浩太
CCB<=57 《SANチェック》 (1D100<=57) > 99 > 致命的失敗
[ 牧志 浩太 ]SAN: 57 → 52
狂気
佐倉 光
あーあ
牧志 浩太
oh
佐倉 光
大丈夫か牧志。
牧志 浩太
だいじょばない……。
佐倉 光
不定入りじゃん。
牧志 浩太
本当だ。まったくだいじょばない。
佐倉 光
こんなの見て引くだけで済んでる佐倉も大分おかしいから……
KP
では長期表で不定の内容をどうぞ。
牧志 浩太
1d10 (1D10) > 3
KP
あーららー。幻覚かぁ。
牧志 浩太
1d6 (1D6) > 2
KP
二ヶ月。
牧志 浩太
これは……、肉を食べる度にこの光景がちらつくだろうなぁ。
佐倉 光
気の毒すぎる。

牧志 浩太
「う、うう……、」
胃袋から酸っぱいものがこみ上げて、その蠕動する胃袋が、目の前に哀れに横たわっているものと同じなのだ、と認識した。
牧志 浩太
どうにか吐き気を堪えて飲み下す。口の中が苦い。
牧志 浩太
解体された肉の塊に、焼肉店の店頭に並ぶ肉塊を思い出した。
地面に豊かな黒い髪が落ちている。
自分がそこでそうやって解体されている姿を想像した。
佐倉 光
「大丈夫か?」
牧志 浩太
腹の中に肉の塊が詰まって暴れている。
肉の塊が詰まって蠢いている。
佐倉 光
「……大丈夫じゃなさそうだな……」
牧志 浩太
「ご……、めん、大丈夫、いや、大丈夫じゃない……」
精神分析
佐倉 光
今は〈精神分析〉している時間はなさそうなので、終了後にやるよ。
先振りしていいかな?
KP
どうぞ!
佐倉 光
CCB<=23〈精神分析〉1D100<=23) > 7 > 成功
後でそういうRP入れるね。
KP
はーい。
佐倉 光
回復値はそちらが振る?
KP
回復値は佐倉さんが振ってください。
佐倉 光
1d3 (1D3) > 1
system
[ 牧志 浩太 ]SAN: 52 → 53

佐倉 光
ok。早いところ始めよう。
KP
「大丈夫? 休憩いる?」
佐倉 光
休憩くれるなら少し休むか?
牧志 浩太
「いや……、大丈夫。早くやろう。下手に休んだら始められなくなる」
佐倉 光
「ああ、それもそうだな」
牧志 浩太
「早く……、やって、忘れたい」
佐倉 光
「そうだな」
牧志の状態を気にしながらも、作業を始める。
佐倉 光
これはただの肉。物なんだ。
必要な物を整理しているに過ぎない。
その前の状態や後の状態を考える必要はない。
KP
あなた達は、男と共に解体作業に参加させられる。
裸の人間のひんやりとした肌に触れて、男の指示するままに肌を剥いでゆく。

あなたの手の中で、人間がなまの肉を剝き出しにしてゆく。
佐倉 光
吐き気を飲み下して、心を殺しながら作業を続ける。
牧志 浩太
いつも傷の手当てをする手で、肉を剥がし、骨を外していく。
誰かの絶叫が聞こえるような気がした。
佐倉さんの傷の断面を思い出した。
KP
男が人間の背骨を断ち割る。人間のかたちをしていたものが、肉に変化してゆく。
牧志 浩太
佐倉さんを解体しているような気がした。
それは間違いなく幻なのだ。でも。
佐倉 光
何も考えず無心で肉を骨から剥がしてゆく。
感覚はあっという間に麻痺してゆく。
牧志 浩太
医学書で見たかたちの内臓が手の中に、ある。
動いていないそれは生気がなく、案外、小さい。
KP
うまくやれたか、〈医学〉〈生物学〉または【DEX】×5で判定。
これは成功するまで振っていいが、
振るたびに人間を解体しているという事実に正気が削られていくため、
0/1d2 の 《SANチェック》発生する。
佐倉 光
CCB<=(12×5) 【DEX】 (1D100<=60) > 8 > スペシャル
CCB<=68 《SANチェック》 (1D100<=68) > 53 > 成功
牧志 浩太
〈医学〉でやっても【DEX】×5でやってもほぼ同じ値か。
じゃあせっかくだから〈医学〉でやるかな。
CCB<=39〈医学〉1D100<=39) > 2 > 決定的成功/スペシャル
牧志 浩太
CCB<=53 《SANチェック》 (1D100<=53) > 3 > 決定的成功/スペシャル
佐倉 光
ナイス、なのかな。
佐倉 光
淡々と作業を続ける。人間、割とすぐに慣れるものだ。
牧志 浩太
呻きを漏らしながら手を動かしていると、次第に頭の奥が痺れるように痛みを覚え、やがて何も言わなくなりだした。
KP
「おっ、二人とも筋いいねぇ!」
佐倉 光
「どーも」
面白くもなさそうな声で生返事する。
ぽいぽいと要らない骨を箱に放り込んで行く。
牧志 浩太
そうだ、これは扱ったことがある。
この骨の、腱の走り方を覚えている。
要領を掴んでくると、少し面白いとすら感じ始める。きっと心が逃避している。
焼肉店の店頭の大きな肉の塊を思い出す。
牧志 浩太
そうやって見ると、切り分けられた肉を食べたらどんな味がするのだろうと、そんな気がしてきた。
牧志 浩太
ああ、ここにはこう肉が詰まっていて、こう取り出せるのか。人間ひとりから取り出せる肉の量の少なさに少し落胆するような、面白みを覚えるような、そんな変な気分がする。
佐倉 光
解体は結構な肉体労働だ。背徳感や気持ち悪さは薄れ、綺麗に剥がせるかどうかだけを追求して行く。
牧志 浩太
肉体の疲労と手先の技の追求が、やがて目前のものにだけ視野を狭めていく。
KP
気がつけばあなた達の前に、きれいに解体された肉が並んでいた。
佐倉 光
達成感すら感じる。
牧志 浩太
「よし、うまくできたかな」
微かに唇に笑みを浮かべる。
佐倉 光
「あばらめんどくせぇ」
牧志 浩太
「分かる。とにかく細かすぎるし、刃先を入れにくい」
佐倉 光
「あと脂肪の房やべーな」
佐倉 光
昔手術風景の動画編集作業してて、黄色い房が腹に詰まっているのを見て恐れをなし、ダイエットしようと思った私です。
KP
アー……。(思わず腹を押さえるKP)
牧志 浩太
「腸のそばも緊張するな。少し穴が開いただけで全部アウトだろ?」
佐倉 光
「うーん。人間って脆い」
牧志 浩太
「脆いし薄いよな、こうやって見ると」
KP
「すごい、二人とも筋いいね~! まれに見る逸材だよ! よかったらここで働かない?」
男は解体の結果を見て、嬉しそうに手を叩く。
佐倉 光
「それはちょっと遠慮したい。
肉食えなくなりそーだもん」
KP
「そんなことないって。慣れる慣れる。二人とも楽しそうな顔してたじゃない」
佐倉 光
「慣れたくねー」
牧志 浩太
「いや、そんなことないですから。ない……、よな?」
牧志 浩太
少し面白く感じていたことを自覚する。くそ、否定、できない……。
牧志 浩太
今も、もう一度やってみたいと、どこかで思っているのだ。
佐倉 光
「牧志?」
牧志 浩太
「……佐倉さん?」
佐倉 光
「仕事終わったんだ、早く貰う物貰って帰ろうぜ」
牧志 浩太
「あ、ああ……、そうだな」
KP
「そっかぁー……。残念。これは今回のお給金です。
劉さんによろしくね。また仕事が欲しくなったらいつでも声をかけてね」

男はあなた達に、それぞれ二万円の入った封筒を渡してくれる。
佐倉 光
「どーもー」
system
[ 佐倉 光 ] 円 : 10000 → 30000
[ 牧志 浩太 ] en : 10000 → 30000
KP
あなた達は手を洗い、また身体を消毒し、外へ出ることになるだろう。
佐倉 光
どっか落ち着ける場所で〈精神分析〉しようね。

KP
外へ出ると、どっと猥雑な空気と人のざわめきが押し寄せる。
佐倉 光
なんならさっきの所に休憩所があるならそこ借りてさ。
KP
休憩を取るならば、工場を出た所の小さな広場がよいだろう。
少しなまぐさいが、傾いてゆく陽の光がさして、落ち着いた雰囲気だ。
佐倉 光
じゃあそこに二人で座って、少し話そう。
佐倉 光
「しんどくないか?」
牧志 浩太
座り込むと、とん、と糸が切れたように腰が抜けた。
牧志 浩太
「あれ……、ごめん、結構疲れてたみたいだ」
佐倉 光
「そりゃそうだよ。俺だって疲れた」
牧志 浩太
「お疲れ様、結構肉体労働だったもんな。まだちょっと手が震えてるよ」
佐倉 光
「ああ、肉体的にもきつかったな」
牧志 浩太
「やってみると結構面白かったけどな」
佐倉 光
「……そうか」
それは必要な事だったんだろうな。
佐倉 光
これ幻覚を解くための治療なんだけど、本人面白かったって言ってるしなー
牧志 浩太
あなたはどこかで、察するだろう。
そうやって笑う牧志の眼の中には、封じられたままの痛みが沈んでいる。
牧志は無意識に、自覚を封じている。
佐倉 光
「それはずっと覚えとく必要はないんだぜ。
今、俺達がこの世界から出て行くために必要だっただけなんだ」
牧志 浩太
「?」
佐倉 光
「もう、普通に辛かったって思っていいし、嫌だって感じていいんだぜ。
その上でさ、忘れておいていいんだ。
俺達が生きるために」
佐倉 光
まあ、楽しい、って感じちゃったんなら、それを否定する気はないけどね……
牧志 浩太
「辛かった……? いや、やってみたら、言うほど辛くはなかったような……」
自分の手に視線を落とし、数度、瞬く。
牧志 浩太
「あ……、れ」
牧志 浩太
「手が震えてる、止まらない……」
牧志 浩太
「解体場の風景が見える……。あれ、もう出たよな?」
佐倉 光
「出たよ。ここはもう外だ。終わってるんだよ。
もうやらなくていいんだ」
静かな声で語りかける。
牧志 浩太
「やら、なくていい? もういいのか?
あれ、俺、何言って」
ぽた、ぽた、と涙が掌に落ちる。
佐倉 光
「やらなくていい。泣いていい。
実際、辛かったよ。やりたくなかったよな。疲れたよ。少し休もうぜ」
牧志 浩太
「……、」ぐわりと、凪いでいた表情が歪む。
小さな肩に縋りつく。
佐倉 光
短い腕で何とか牧志の背に手を回し、背を撫でる。
牧志 浩太
「つら、かった……。手の中で、人間が肉になっていくんだ、でも、人の顔がこっち見てるんだ……」
牧志 浩太
「佐倉さん、見て……、どうばらしたらいいか、思い浮かぶんだ、そんなこと、考えたくないのに」
佐倉 光
「大丈夫、もう終わった、終わったんだ。
考えなくていいんだ、そんなことは」
牧志 浩太
ぐずぐずとしゃくりあげながら、どうにか封じていた感情を言語に変えようとする。
佐倉 光
そうやって一時間くらい話聞こうか。
その幻覚が一時的にでも去ってくれるまで。
牧志 浩太
「わすれ、られない、まだ見える」
牧志 浩太
「どうやってひねればいいか、分かる」
佐倉 光
「そうだな、人間って脆いからさ。
でもそれは普段は忘れてていい事だよ」
牧志 浩太
確かめるように、佐倉さんの肩に、腹に触れる。
その下にある骨の感触をたどり、それが生きている肉であることを、解体の前の手つきで何度も何度も確認する。
佐倉 光
じゃあ頭を自分の胸に引寄せようか。
で、強制的に心音聴かせる。
佐倉 光
……例のアタッチメント当たっちゃうかな?
牧志 浩太
骨の向こうから聞こえてくる音に耳を添わせようとすると、あの青い光を漏らす機械が小さく当たってこつんと音を立てた。
佐倉 光
「俺肉じゃねーから。まだ生きてるから。
お前も生きてるからさ」
牧志 浩太
「そうだな……、生きてる。生きてる『佐倉さん』で、生きてる『俺』だ……」
牧志 浩太
「ごめん、ありがとう、……つらかったの、思い出させてくれて……」
牧志 浩太
これ肉を食べるとというより、流れ的に人を見ると解体場の風景が見えそう。
佐倉 光
「ああ、そんなの当たり前だって」
佐倉 光
今回は〈精神分析〉成功しているから、幻覚暫くは抑えられると思う。
KP
ですね。シナリオ終了までは発現しないで済みます。
終了後が…… たいへんだ!
佐倉 光
外に出てもフラッシュバックするのしんどいな……
牧志 浩太
「当たり前……?」
佐倉 光
「割とそういうの見慣れてた俺が吐きそうになってたからさ。
あれは異常。染まりすぎるこたねーよ」
牧志 浩太
「そっか……。そうだな、佐倉さんも随分つらそうだったもんな。ごめん、ありがとう、佐倉さんもつらかったのに」
牧志 浩太
服の裾で涙を拭って、うー、と鼻水をかむ。
佐倉 光
「とりあえず……金は手に入った。
二人合わせて6万だ。情報が買えるな」
牧志 浩太
「そうだな……、戻ろう。
それで、ここを出て、これをどうにかするための情報を買うんだ」
佐倉 光
「ああ」
牧志 浩太
「それで、帰るんだ……」
佐倉 光
「そうだよ、帰ろう」
牧志 浩太
「そうだな、帰ろう」
肩から手を下ろし、佐倉さんの手を強く握る。
牧志 浩太
「行こう。大丈夫、大丈夫じゃないけど、とりあえず今は大丈夫」
佐倉 光
「そうだな、早くここから離れよう」
劉んとこ帰ろう。

KP
あなた達は広場を後にして、事務所へ戻ろうと歩き出す。
その途中、屋台街の近くを歩いている時だった。
KP
1d2 (1D2) > 1
KP
佐倉さん。あなたはどん、と後ろから誰かにぶつかられる。
佐倉 光
スリかよ
KP
それはあなたより年上の少年だ。
「うわっ、ごめんなさい! よそ見してた!」
佐倉 光
「おわ!?」
牧志 浩太
「うわっ!?」
KP
二人とも、【アイデア】で判定!
佐倉 光
CCB<=85 【アイデア】 (1D100<=85) > 2 > 決定的成功/スペシャル
牧志 浩太
CCB<=90 【アイデア】 (1D100<=90) > 58 > 成功
KP
では、あなたは即座に気づいた。なんなら想定すらしていた。
牧志も一瞬だけ遅れて気づく。
スリだ!
先程手に入れたばかりの三万円が、ない!
佐倉 光
「この野郎、待て!」
くそ、金を靴に入れようと思っていたのに、なんだかんだで忘れてた!
牧志 浩太
「くそ!」牧志も同時に駆け出す。
KP
少年を捕まえようとするなら、DEX×5で判定だ!
どちらか一人が成功すれば、少年を捕まえることができる。
佐倉 光
CCB<=(12×5) 【DEX】 (1D100<=60) > 89 > 失敗
牧志 浩太
CCB<=(8×5) 【DEX】 (1D100<=40) > 4 > 決定的成功/スペシャル
佐倉 光
えらーーーい!
牧志 浩太
「待て!!」
少年に駆け寄り、背後から捕まえる!
KP
「ギャーーー人攫い!」少年はじたばたと暴れる。
佐倉 光
ワンテンポ遅れて追いつき威圧する。
「黙れよ泥棒」
牧志 浩太
「何が人攫いだ! 盗った金を返せ!」
KP
「離せ変態オヤジーーー!」
佐倉 光
この程度で助けが来ない事くらい知ってるぞ。
少年が持っている金を取り戻そうとする。
KP
そう、知っている通り、飛んでくる大人や警察はここにいない。
がくりと少年は肩を落とし、抜き取った金をあなたに返す。
「ごめんなさい、なんでもするから許して」
牧志 浩太
「別に、何でもしろとは言わないけどさ……」
佐倉 光
「何でもするって言った?
じゃあ、してもらおっかなー」
KP
「あ、ああ、うん。ヒッもしかして人間解体業者!? そ、それだけは勘弁を! 生きててやれることなら何でもするから!」
佐倉 光
「大したことじゃねぇよ。
この町で、こういう機械の腕とか取り扱ってるヤツの心当たりとかあったら教えてくれ」
言いながら自分の腕を見せる。
KP
「へっ、それでいいの? 金蜂会の連中じゃないかな……。科学者崩れが多いみたいだから、あそこ」
佐倉 光
「金蜂会? どんな奴ら?」
KP
「よく知らない、裏でヤバいことやってるって。人間をいじったり改造したり、そんな噂。情報屋の劉なら詳しく知ってるかも、高いけど」
佐倉 光
「なるほど。サンキュ」
牧志 浩太
「結局そこに戻ってくるんだな。でも、少し確実にはなった」
佐倉 光
「何のためにこんな事やってんだろうな? わざわざ人を外から連れてくるなんてさ」
牧志 浩太
「なんだよな。ただ人間でいいなら、解体でも人間ゲット仮称でも、いくらでもやりようはあるはずだ」
牧志 浩太
「ここの人間じゃいけないようなことがあるのか?」
佐倉 光
「うーん」
KP
「ごめん、腹減って困ってたんだ。スリとか泥棒とかなんでもやるよ。鍵とかも開けられるし仕事があったら言って、だいたい広場のあたりにいるから」
少年はあなた達が話している間に口早くそう言うと、隙を見て牧志の手の中から抜け出してしまった。
佐倉 光
「あ、人間解体は金にはなるけどオススメはしないぜ?」と少年に。
KP
何を誤解したのか、ひぇ、と少年は声を上げて逃げ出してしまった。
……どうやら、劉の情報がやはり鍵らしい。
佐倉 光
「一応協力者になってくれるかもって事で覚えとこうか……」
牧志 浩太
「だな。鍵開け、とかはもしかしたら役に立つかもしれないし」

KP
というところで、本日は以上!
ありがとうございました!
佐倉 光
はーい。
ほぼ人間解体で終わったw
佐倉のダイス頑張ってたなぁ。
牧志のダイスは逆方向に頑張ってたなぁ。
KP
ですねぇ。人間解体を詳しく描写したせいで牧志がえらいことに!
佐倉さんのダイスは頑張ってた。
牧志はあそこで医学と《SANチェック》両方クリティカルしたせいで大変なことになりかけちゃった。
佐倉さんの〈精神分析〉成功してなければ、やばいことになっていたかもしれない。
佐倉 光
さすがにゾンビやら悪魔の被害者やら見まくった人の嫌なアドバンテージが。
牧志くんの心が歪んでしまうところだった。
KP
自己防衛のための思い込みが固定されちゃうところだった。
たまに案外攻撃的な一面出ますしね、牧志ね。
佐倉 光
結構危うい。
KP
実は結構危うい。
佐倉 光
しかしさすが嫌な作業、リターンがでっかい。
盗まれなくて良かった。
KP
へたな犯罪行為よりリターンでかいですからね。ちなみにこのお肉、雑貨店で買えますがかなりの値段がします。
佐倉 光
ほー
加工にこれだけコストかけてるもんなぁ
KP
なんと五万円する。
佐倉 光
そんなに高いの……
高級品だった
KP
実はかなりの高級肉なのです。ヒューマンであるのないの含めそれなりのヒトが買うんでしょうねぇ。
佐倉 光
そうなんだなー
未加工品ならその辺歩いてるけど、わざわざ買って食べるんだなぁ。
よくわからん町だ。
正体が分からない謎肉扱いかもしんないかー
KP
いっぱい食べたいヒトとか(あんまり目立つことすると自治会に目をつけられるらしいので)、品質が保証されたお肉を食べたいヒト、加工を含めた一連の流れの趣味の悪さ自体に快感を覚えるヒトとかいるんでしょうねぇ。
佐倉 光
品質って何の品質だ……
若い方がいいとか女の方がいいとかそういう
KP
汚い餌を食べていないとかそういう。
佐倉 光
あー。
KP
または内臓が健康とか。
佐倉 光
なんか天然じゃないやつもあるらしいしなぁ。
KP
よし、それではログを取ります!
佐倉 光
はーい、ありがとうございました!
KP
ありがとうございました!

佐倉 光
ありがとうございます!
グロ注意だなこのログはw
KP
ああー、ですね。
なおシナリオではここまで描写は盛られていません、うっかり資料引いて描写盛ってしまったKPのせいです……。
佐倉 光
盛ったんかいッッ!
KP
盛りましたッッ!!
佐倉 光
まったくもうw 牧志君がカワイソウでしょうがッ
まあそんな気はしてましたッッ
KP
で、でも、《SANチェック》ちゃんとありますし途中の描写が少ないだけでやってることはちゃんと同じですからッッ
佐倉 光
えぐい。実入りが良すぎて安全でいい仕事なのも合わせてエグい。
KP
安全だし清潔だしやろうと思えば継続的にできてしまういい仕事っていうのがまた。
佐倉 光
実際慣れちゃえばこの町における随分いい仕事の部類に入るでしょうね。
KP
でしょうね。犯罪組織の下っ端やら風俗やらやるよりずっと安全だし。
もしかしたら言うほど高頻度である仕事ではないかもしれないけど、一度やれば暫く食べていけるしなー。
なのに人が足りないのって、やっぱりこの街の人間でもそうそうSAN消費せずにやれないんでしょうねぇ。
佐倉 光
なんだかんだ重労働だし、泥棒とかした方が楽だって思う人が多いのかも。
動物解体、ただでさえめちゃくちゃ臭いし疲れるし。
KP
それはありそう。>そもそも泥棒とかした方が楽
佐倉さんは牧志とコンビだから雇ってもらえたけど、スリの少年とかは一人だと雇ってもらえないでしょうしね。
佐倉 光
あー、そうですね。大人がいないと無理そう。
KP
やっぱり今の佐倉さんは「大人と組んでいるからできる」ことが結構多いんだなぁ。
佐倉 光
牧志と佐倉はある意味まっとうにやろうとしているから苦労しているのかも知れない。
KP
さらっと犯罪行為とかスリとか、そうでなくても500円を元手に賭場で一発逆転ッ! とかいう方向に走りませんでしたしね。
ある意味とてもまっとうにやろうとしている。
佐倉 光
リスク高いんだもん。
KP
それな。
やってることは二人ともすごく堅実なんですよね。その結果ひどいことになってしまったけど。
佐倉 光
ハッキングでなんかやれればもう少し何とかなったかもなんだけど、ざんねんながらそういう仕事はなかったね!
KP
犯罪組織のお仕事にはハッキングシーンもありました。ただ、まぁ、それだけではすまないねっていう。
佐倉さんの特技:ハッキングの申告で増えたのが犯罪組織のお仕事、牧志の特技:医学で増えたのが同意のない手術のお仕事だったんですね。
ハッキングののち実働みたいなお仕事でした。

コメント By.佐倉 光
とっても稼げて安全な仕事をしに来た二人。
楽な仕事なんてありはしないのだ。

TRPGリプレイ CoC『インモラル・イミテーション』佐倉(子)&牧志 8

「ねーねー、ハッキングの仕事ないかなー」

TRPGリプレイ CoC『インモラル・イミテーション』佐倉(子)&牧志 2

「パパは何も知らない。ok?」
「okかどうかはその時による」

TRPGリプレイ CoC『風のさびしく、呼ぶ声』佐倉&牧志 5(終)

お前ら割と似てるよ。

【クトゥルフ神話TRPG】
本作は、「 株式会社アークライト  」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc.
PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION 「クトゥルフ神話TRPG」


TRPGリプレイ マモノスクランブル『ミス・ミスフォーチュン』 1

「でもこの呪い痛くないやつだよ。よかったね~」
「じわじわ死ぬけどな」
「死にたくない。普通に」

TRPGリプレイ CoC『風のさびしく、呼ぶ声』佐倉&牧志 1

「奇跡の果てにいるのが、伸びた雪女か。いいな、買っていこうかな」