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こちらには『青に染色』および
『俺の恋人が庭からボコボコ生えてくるんだが!?』のネタバレがあります。

本編見る!
牧志 浩太
追われているし佐倉さんはおかしいしピンチだ!!
KP
そこそこのボリュームがあるシナリオです。
牧志 浩太
ほうほう。
楽しみだけどこわいしこわいけど楽しみだな~。

牧志 浩太
「よかった、気がついたのか。佐倉さん」
確かめるように名を呼び、身を起こす。
その眼に、知った光が戻ったことに安堵した。
牧志 浩太
「覚えてる? 佐倉さん、突然俺の首を掴んで押し倒したんだ。
怖いくらいの無表情で、明らかに正気じゃなかった」
KP
佐倉は自分の手を見、あなたの胸のあたりを見、それから首のあたりと視線をさ迷わせた。
佐倉 光
「わからない」
佐倉 光
「さっき、指先が痺れたかと思ったら、急に」
KP
彼は先程自分に起きたことを、思い出し言語化しようとしている。だがそれは容易ではないらしかった。
KP
▼二人とも〈聞き耳〉で判定
牧志 浩太
1d100 97〈聞き耳〉 Sasa 1d100→ 60→成功
佐倉 光
1d100 79〈聞き耳〉 Sasa 1d100→ 94→失敗
牧志 浩太
「指先……、身体を操られてる、心や感情に異変が起きてる……、」
言語化の助けになるようにと、思い当たる可能性をつぶやく。
牧志 浩太
「佐倉さんが被った液体、何だったんだろう。
あれを受けた時に、何か気づくことはあった?」
佐倉 光
「心臓の音……違う、いつものじゃない、前に似たようなことが……」
KP
佐倉は自分の中へと潜ってゆくように、小さく呟く。
KP
あなたは外で多数の忍ばせた足音がしたのを、押し殺した敵意が揺らめいたのを感じた。
佐倉は思い出すのに必死なためか、それに気づいた様子がない。
牧志 浩太
「!」
張った糸に何かが触れたような感覚だった。
口の中に苦みを、身体に焦りと熱の反応を引き起こすような、押し殺した敵意。
牧志 浩太
「佐倉さん、外にいる。敵だ。多い」
足音の方向を探りながら、周囲に視線を走らせる。

足音には囲まれているだろうか?  
逃げられそうな方向や、隠れられそうな場所はあるだろうか?
KP
1d100 24 Sasa 1d100→ 93→失敗
KP解説(ネタバレ)
これは古島が佐倉が寄生されたことに気付いているかどうかの〈目星〉判定でした。

KP
あなたの手首で目玉が開いて、周囲を慌てたように見回す。
佐倉もあなたの声に反応して身構え、姿勢を低くしようとする……
その瞬間。

部屋の中にカツン、と小石がぶつかるような音がした。
そして視界が真っ白に染まってゆく。煙だ。

同時、今度は潜む気もない多人数の足音が聞こえた。
この建造物に踏み込んでくる。
▼全員〈聞き耳〉で判定。
牧志 浩太
1d100 97〈聞き耳〉 Sasa 1d100→ 53→成功
佐倉 光
1d100 79 佐倉〈聞き耳〉 Sasa 1d100→ 4→決定的成功クリティカル)!
牧志 浩太
白くなる視界に迂闊を悟った。しまった!
咄嗟に佐倉さんの腕を掴む。
KP
敵の数は三人。
佐倉はあなたに腕を掴まれた途端掴み返し、一定の方向へあなたを引っ張る。

男たちは特徴のないスーツ姿で、手に銃は持っていないように見えた。

【アイデア】+10
牧志 浩太
1d100 99 【アイデア】 Sasa 1d100→ 80→成功
佐倉 光
1d100 85 【アイデア】 Sasa 1d100→ 31→成功
KP
男達が佐倉を見て、手を伸ばしたり襲いかかろうと身構えるのに気付いた。
狙われているのは佐倉で、殺害しようとしているのではなく、捕えようとしている。
▼あなたは何らかの〈戦闘技能〉に+20して判定。
手元に銃はないが、判定可能である。
▼佐倉は+20で〈回避〉判定を行うこと。
牧志 浩太
戦闘技能は何でもOK?
KP
何でもokです。
牧志 浩太
1d100 90〈こぶし〉 Sasa 1d100→ 93→失敗
牧志 浩太
ぬおっ
佐倉 光
1d100 60 〈回避〉!!  Sasa 1d100→ 97→致命的失敗ファンブル
KP
ええー、マージでぇ?
牧志 浩太
えぇー!!
佐倉視点(ネタバレ)
KP
あなたの体に痛みが走る。あなたが死者であると声高に叫ぶような痛みだ。
あなたの体をちぎり取って、冥府の門へと奪い去ろうとする痛みだ。
不意を打たれたその瞬間、あなたは全身をこわばらせてしまう。

KP
あなたの手を引いていた佐倉が、突如つんのめった。
佐倉 光
1d100 30 Sasa 1d100→ 31→失敗
HP 10 → 9
KP
短い悲鳴とともに筋肉が震える。
牧志 浩太
異変に気づく。くそ、タイミングが悪すぎる!
佐倉さんの腕を掴んでその方向へ向かおうとする。
KP
その一瞬の隙に、あなたの腕が掴まれていた。
進路が塞がれる!
だが、その時異変が起きた。
あなたの腕の皮膚が、ずるりとむけた。
そんな感覚があった。
掴まれている部分が滑る。剥がれ落ちる。
? 0 → 1
あなたの腕を掴んでいた男が予期せぬ事態に悲鳴を上げた。

▼あなたは再度〈戦闘技能〉又は〈回避〉を+20で振ること。
牧志 浩太
1d100 90〈こぶし〉 Sasa 1d100→ 10→成功
KP
あなたが怯むことなく振った拳は自由になる。
調整
KP
このシナリオ結構ガチの戦闘技能を前提に作られているっぽいので、アレコレ調整とか改変とか加えます。
牧志 浩太
お手数をおかけします。戦闘技能もそうだけど回避もないもんなぁ。
KP
お察しかも知れませんが、大体の戦闘系判定値に+20は乗ると思ってください。
牧志 浩太
助かる。ありがとう。
? なんだろう、古島さん元に戻れないポイントかな……

牧志 浩太
「!」
古島さん!
感謝しながら、佐倉さんの腕を掴んでその方向へ引っ張っていく。
KP
怒号が背後に流れる。

「逃がすな」
「探せ!」
叫び声を背に、あなたは佐倉が向かおうとしていた方向へと走る。
佐倉は体が痛むのか押し殺したうめき声を上げながら、辛うじてあなたについて走り続けていた。

どうやらこの建物は包囲されていたようだが、この方向は見張りの間隙を突くことができたらしい。
あなたと佐倉は何とかその場から逃げ出すことができる。
牧志 浩太
だよな、と思う。よく逃げ出せた。
男たちは佐倉さんについて、逃がすな以外に何か言っていただろうか?
KP
とにかく佐倉を捕まえようとする悪意を感じた。

KP
息を整えるために立ち止まったのはゴミ捨て場だった。
牧志 浩太
切れる息を整えるために一瞬立ち止まった、ゴミ捨て場の様子が目に映る。
牧志 浩太
そういえば、あの時は佐倉さんから逃げてたっけ。
あの時のゴミ捨て場……牧志はゴミ捨て場で佐倉に襲われたことがある。
KP
佐倉はふらついていて少し休まないと移動できない、といった風だ。
息を乱し、まともに呼吸もできず、びくびくと体を震わせている。発作も起きているのかも知れない。
牧志 浩太
「佐倉さん……」
一刻も早く逃げてどこかに頼りたいが、この調子では動けそうにない。
牧志 浩太
旭橋がいてくれたら担いでいくこともできたかもしれないけど、マグネタイトは使い切ったばかりだ。
KP
あなたの腕では、さっき皮膚が裂けたように思えた部分でぬるぬるとした粘菌のようなものが頼りなくあなたの肌を探るように動いていた。
牧志 浩太
「ありがとう、ごめん」
ふと肌を探る感触に気がついて、腕を見下ろした。
KP
あなたの皮膚の上を彷徨っているものは、思うように動けていないようだ。
どうやらさっき掴まれた部分が剥げ落ち、そこだけが失われている。
引き剥がされたにしては境目が綺麗なので、おそらく意図的な脱落だったのだろう。
小さな目玉は境界を辿るように動き回っていたが、あなたの視線に気付いたか一度ぱちりとウインクをするようにして閉じた。
失われた部分は戻らないようだ。
※カウント『?』は古島のSIZが減少した量です。
SIZ減少量などにより、何かが起きる可能性があります。
牧志 浩太
▽辺りを確認する。駆け込めそうな交番はないだろうか。
または、身を隠せそうな場所はないだろうか。
KP
このあたりにそういったものは見えないが、知っている場所だ。
交番に駆け込むのは可能だろう。

だが、あなたは否応なく思い出す。
この場所で想起されるとある事件の時、時間が経過するほどに状況は悪化していった。
警察の保護を受けるためにはそれなりの説明が必要である。
ここで時間を使っても保護を受けるべきだろうか。
牧志 浩太
一瞬、殺人・暴行事件だ、交番に、というまっとうな考えがよぎった。

交番に行って説明して、警察に出てもらって、その間保護されながらじっとしている?

……無理だ。
現に、佐倉さんには異変が起きている。警察にどうにかしてもらえる話じゃない。
KP
【アイデア】で判定。
牧志 浩太
1d100 90 【アイデア】 Sasa 1d100→ 65→成功
佐倉 光
1d100 85 【アイデア】 Sasa 1d100→ 87→失敗
KP
あなたは、先ほど踏み込んできた男達の格好が、逃走していた眼鏡男を殺害した者たちと同じであることを思い出す。
彼らがあなたと佐倉を追っていることに間違いはないようだ。

襲撃場所では大分混乱があった。
あなたが持っていた荷物も今持っていないことからしてあの場所に落ちているのかも知れない。
何かあの場所に手がかりは残っていないだろうか?
牧志 浩太
そうだ、あの場所に何か残っていないか。
あいつらも当然俺達が戻ってくることは考えているだろうから、リスクは高い、けど。

このまま何も分からず逃げていても、いつか追い詰められる。
牧志 浩太
佐倉さんの様子を確認する。動けそうだろうか?
KP
佐倉は座り込んで指先を見つめていた。
佐倉 光
「だ、だいじょう、ぶ、歩け、る」
KP
震える声で言い立ち上がる。いつもと同じとは行かずとも、動くことはできそうだ。
牧志 浩太
「よかった、行こう」
捕まりそうになった時に引き止められるよう、何かあった時に取り押さえられるように、佐倉さんの腕を掴んでおく。

大丈夫じゃないのは十分な程に見て分かる。でも、休んでいられない。
本当ならもう少し休みたかったけど、そんな暇がない。
KP
随分と空が明るくなってきている。人通りも多くなり、この場所にもゴミ袋を抱えた住人が向かってきていた。
幸い、怪我は服で隠れる範囲だ。
人に紛れて移動することはできるかも知れない。
牧志 浩太
随分時間が経ってしまったことに焦りを覚えつつも、人に紛れられることは勝機と思えた。
牧志 浩太
傷を服で隠しつつ、佐倉さんの様子を自分の身体で隠しつつ、注意して襲撃場所に近づく。
牧志 浩太
あいつらは佐倉さんを狙っている。

俺も見られたから効果は薄いけど、佐倉さんのパーカーと自分のジャケットを取り替えておくことはできるだろうか?
KP
服を変えることはもちろん可能です。
牧志 浩太
「佐倉さん、あいつら佐倉さんの見た目を叫んでた。
佐倉さんを捕まえようと追ってるんだ」
パーカーを脱いでもらい、自分のジャケットと交換する。
佐倉 光
「それじゃあ、お前が……」
佐倉視点(ネタバレ)
佐倉 光
いや待て、少しでも格好を変えていれば相手を撹乱できる可能性がある。
そうすれば、一人がいきなり殺されたり捕まるという事態は避けられるかも知れない。

KP
佐倉は言いかけて少し考え、交換に応じた。

KP
撃ち合いがあった現場には人だかりができていた。
人々は口々にここで起きた騒ぎについて噂している。
また現場には警官の姿があった。
牧志 浩太
警察に……伝えるべきだろうか? けど、出て行けば目立つし、事情聴取で時間を取られてしまう。

持ち物や痕跡を回収されてしまいそうなら、出ていくのも一つの手段かもしれないが……。
KP
▼全員〈聞き耳〉で判定。
牧志 浩太
1d100 97〈聞き耳〉 Sasa 1d100→ 9→成功
佐倉 光
1d100 79〈聞き耳〉 Sasa 1d100→ 66→成功
KP
ある程度まとまった噂話が聞こえてくる。

「血だまりがあったんだってよ」
「あ、それで警察来てんの?」
「そー。でも確実に死んでそうな血の量なのに死体がなかったっポイ?」
「なにそれ、それなのに警察来てんの?」
「しらね。傷害とかそういうのじゃね? 警察がこのあたりで目撃者がいないか探してんだって」
「へー?」
牧志 浩太
周囲の人に紛れつつ、警官の姿があるうちに、現場に何か残っていないか確認する。
KP
現場にはなにも残っていないように見えるが……

▼二人とも〈聞き耳〉〈目星〉を行うこと
牧志 浩太
1d100 97〈聞き耳〉 Sasa 1d100→ 31→成功
1d100 98〈目星〉 Sasa 1d100→ 48→成功
佐倉 光
1d100 79〈聞き耳〉 Sasa 1d100→ 2→決定的成功クリティカル)!
1d100 98〈目星〉 Sasa 1d100→ 1→決定的成功クリティカル)!
KP
あら。
牧志 浩太
佐倉さんの出目が今日も極端ッッ!
KP
あなたは声を聞く。
「あの二人、そうじゃない?」
「違くないか?  だって格好が」
「間違いないって、怪我してんだよ」
「マジかよ本当に見つかるなんて」

こそこそと話し合う声が聞こえる。
さらにそちらを相手に悟られないように確認できる。
若い男が二人、スマートフォンを見ながらあなた方をちらちらと見ているのだ。
佐倉 光
「嫌な感じが、する……
捕まえる、と、聞こえた」
牧志 浩太
「……まずいな、相手に人数がいるだけある。
ネットか何かで情報が回ってるんだ」
何を流布されてるのか分からないけど、普通の人も敵に回るってことだ。
牧志 浩太
彼らがスマートフォンを見ている間に、物陰に隠れてこっそり距離をとる。
牧志 浩太
現場にはそれ以上、何も残っていないようだっただろうか?
警官に、何かを回収している様子はあっただろうか?
KP
あらかた捜査は終わったあとなのか、そこになにかがあるようには見えない。
身を隠して立ち去ろうとするなら、
〈隠す〉〈隠れる〉〈忍び歩き〉 ほか使えそうな技能で判定。
牧志 浩太
〈心理学〉で彼らの挙動を読み、隙を狙って立ち去ることはできるだろうか?
KP
okふってみましょう。
牧志 浩太
クローズド? オープン?  技能値は77です。
KP
オープンで!
牧志 浩太
1d100 77〈心理学〉 Sasa 1d100→ 16→成功
佐倉 光
1d100 79〈忍び歩き〉 Sasa 1d100→ 70→成功
KP
あなたの合図にしたがい、佐倉はするりと物陰を辿る。
背後から
「見失った!」
「おいバカ、探せ!」
という慌てた声が聞こえた。
その二人が注目を集めたため、あなた方に気づくものは誰もいなかった……おそらくは。
アイテム
KP
ところでアイテム詳細確認はまだしてないよ!
というお知らせ。
牧志 浩太
持ち物あるのか認識違い!
「荷物持ってない」って描写があったから何もないのかと ありがとうございます
KP
鞄的なのは落としちゃいましたね。
正直このシナリオ、アイテムについてはフワッとしてるんですよね。
牧志 浩太
ふわっとしてるのかー。
KP
スマホと財布くらいは持っていてもいいのかなとは思うので、『身に付けているもの』があれば持ってます。
例えば佐倉の腕輪とお守りなんかはある。
牧志 浩太
なるほど。スマホがあるなら情報収集したり助けを求めたりできそうだ。

牧志 浩太
十分に距離を取ってから口を開く。

「まずいな。人にも紛れられないし、場合によっては普通の人も警察も敵だ」
牧志 浩太
現場に鞄は落ちていなかった、警察は回収していなかっただろうか?
牧志 浩太
なかったようなら、物陰に身を隠しつつ、服のポケットや佐倉さんのパーカー、二人のベルトポーチに何か入っていないか確認する。

また、今は使う余裕がないにしろ、佐倉さんはCOMPを持っているだろうか?
KP
鞄は銃撃戦のどさくさで落ちてしまったのだろうか、見当たらない。
あなたが着ている佐倉のパーカーのポケットに、500円玉と小銭が少し、あとはサブ用のスマートフォンが入っている。
また、佐倉のCOMPは問題なく装着されている。

あなたの上着やズボンのポケットにはなにか入っているだろうか?
あなたのベルトポーチはどさくさでも落ちないかな。いつもの道具は入っている。
佐倉のは紛失している。男にのし掛かられたときにはずれたのだろうか。
KP
警察が回収しているかどうか、は訊けば分かるかもしれない。
ついでに事情も訊かれそうだが。
牧志 浩太
ポケットにはスマートフォンと財布と家の鍵、それから日記帳とペン。
ベルトポーチにはファーストエイドキットと懐中電灯とあの工具、それから十徳ナイフの小さなのが一つ入っている。
牧志 浩太
スマホの電波が通じていれば、
 ・波照間に手短にメッセージを送り、現状を訴え、調査を頼む。
 ・先程の出来事について、時間のかからない範囲でネットを確認する。
KP
波照間からは返事がない……
佐倉 光
「長引いてる、って言ってたな、そういえば。
見れば来てくれるだろうが……」
牧志 浩太
佐倉さんのサブスマホは佐倉さんに返しておき、自分のスマホを返してもらう。
KP
▼では調査。〈図書館〉または〈コンピューター〉、それに類する技能。
牧志 浩太
1d100 85 〈図書館〉 Sasa 1d100→ 82→成功
佐倉 光
1d100 85 〈コンピューター〉 Sasa 1d100→ 27→成功
KP
では、あなたと佐倉はそれぞれ別のところであなた方に懸賞金がかけられていることを知る。
大本はいわゆる裏インターネットダークウェブで、あなた方二人の写真がアップされている。
牧志 浩太
「そんなことだと思った。
最悪だけど、指名手配よりはマシだな。警察の中に金に目が眩む奴いなきゃだけどさ」
佐倉 光
「ふっざけんなクソ」
1d100 85 〈ハッキング〉 Sasa 1d100→ 82→成功
KP
佐倉は悪意たっぷりのハッキングを仕掛けて、見つけた記事に屑データを混ぜてガセのように装う。
佐倉 光
「ほんの気休めだけどな。
一度広がった情報は止められない」
牧志 浩太
「いや、気休めでもないよりましだ。
……そうまでして俺達を付け狙うって、何なんだあれ。
佐倉さん、発信元追えないか?」
佐倉 光
「駄目だな。発信元洗っても情報は簡単に出ねぇやつだ」
KP
あなた方二人の特徴をのべた上で、佐倉は優先で生け捕り、あなたは死体でも可とある。
人を物のように扱う内容だ。
SAN値チェック
牧志 浩太
1d100 59 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 66→失敗
SAN値 59 → 58
佐倉 光
1d100 54 Sasa 1d100→ 37→成功
牧志 浩太
「くそ、乗る方も乗る方だ、こんなの」
KP
捕まえた場合の連絡先が記されている。
文字の羅列のようなメールアドレスでそこに連絡すると本格的な内容について連絡が来るらしい。
佐倉 光
「牧志の死体?  どうする気だ、それを。
単に死を確認したいだけか……?」
牧志 浩太
「佐倉さんが狙われるのは分かるけど、俺も確保したいってのは分からないな。

……佐倉さんの様子がおかしかったことと、関係があるのかもしれないな」
佐倉 光
「俺は、あの時……」
佐倉 光
「牧志を襲った、理由があるのか?  牧志である必要が?」
牧志 浩太
「ちょうど横にいた俺がターゲットになった、とかかもしれない。
でも少なくとも今は、俺でなきゃいけないんだろうな」
KP
〈目星〉をどうぞ。
牧志 浩太
1d100 98〈目星〉 Sasa 1d100→ 77→成功
KP
あなたは、あなた方を求める書き込みに、見覚えのあるマークがかかれていることに気づいた。
必死で応戦していた中、佐倉がケースをかざした光景が目に浮かぶ。
ケースが破壊される一瞬前に、光を反射したエンブレム。
あのケースにも同じマークが描かれていたのだ。
仲間割れだったのだろうか。
牧志 浩太
くそ。どんどん敵が増えて追い詰められていくのに、何も手掛かりがない。

襲撃された所にも何も残っていなかった。
今更になって、じわりと焦りと恐怖が湧いてくる。
せめてその書き込みの中に何か、何か手掛かりがないかと画面を睨んで、マークに見覚えがあることに気づいた。
牧志 浩太
「佐倉さん、これ。あのケースにも同じマークが書かれていた。
仲間割れか、持ち出したのかもしれない」
佐倉視点(ネタバレ)
KP
あなたは指先に電流が走るような衝撃を感じた。その瞬間衝動があなたを襲う。

それは人間としてのあなたには理解できない感覚だ。
とにかく確実なのは、目の前の人間は自分のものであるべきだということだ。

KP
〈回避〉を振ってください。
牧志 浩太
+20%ではなく通常〈回避〉
KP
あ、そうか。20加算で。
牧志 浩太
1d100 36〈回避〉 Sasa 1d100→ 86→失敗
KP
あなたが佐倉に呼び掛けた瞬間、彼はあなたを見ていた。
佐倉 光
からっぽの瞳で。

認識すると同時、あなたは押さえつけられていた。
牧志 浩太
「佐倉……、さん」
くそ、またか……!
押し返そうとしながら、じっとその眼を見つめ返す。
佐倉 光
1d100 75 Sasa 1d100→ 75→成功
KP解説(ネタバレ)
KP
これは【POW】×5 判定です。

佐倉 光
今回は一呼吸して瞬きをすると、佐倉の目に光が戻っていた。
佐倉 光
「牧志、俺は……」
KP
佐倉は顔をしかめて手を離す。
牧志 浩太
「参ったな、結構頻度が高い。
逃げてる時にこうなったら、不味いな……」
KP
あなたの上にのし掛かった体勢のまま、佐倉は呟いた。
佐倉 光
「俺は、お前を自分の物にしたい……
少し、違うか、取り込んで、呑み込んで……」
言いながらゆっくりと体をどかす。
佐倉 光
「あのときと似ている。
吸血鬼騒動の時みたいな」
佐倉 光
「あのケースに入っていた液体を浴びたときのこと、思い出した。
あれは、俺の傷口から侵入してきたんだ」
1d100 54 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 47→成功
牧志 浩太
「傷口から? ……単純に乾いたんじゃないってことか。

あの時みたいに、何かにとりつかれてるのか。あのケースに入ってたやつに。
奴らは、きっとそれを佐倉さんごと回収したいんだ。

傷口から入ってきて……その後、どうなった?」
牧志 浩太
「取り込んで、呑み込んで、か。あいつらみたいだな」
たった数時間前が懐かしくなって、小さく苦笑した。
佐倉 光
「分からない。
ただそれからだな、たまに」
KP
佐倉は言いづらそうに口ごもった。
佐倉 光
「突然お前を欲しいと、思う。
さっきのもおそらくそうだったんだ」
佐倉 光
「押さえつけて、引き裂いて、取り込みたい、喰らいたい。
吸血鬼化していたときと似ている、けど、もっとぼんやりしていて訳が分からないんだ。
何を望んでいるのかも漠然としていて、ただ牧志を求めていることだけははっきりしている」
佐倉 光
「ただこれは、従ってはいけないものだということだけは分かるんだ」
佐倉 光
「こうしている間にも、妙な感じがする。
少しずつそれが大きくなってきていると思う」
牧志 浩太
「そうか……」
状況は最悪だ。あの時と違って、ゆっくり状況に対処してる暇がない。
喰われたらどうなるのかも想像がつかない。
牧志 浩太
「喰われたらどうなるのか、分かったものじゃないな。
やっぱり、悠長にどこかに隠れてる暇はない、ってことか」

ふと、ヒナドリ事件のことを思い出した。
腕のCOMPに目が行く。

あの時も佐倉さんは敵に回って、俺はどうしようもなく追われていた。
牧志 浩太
そう思うと、あの時よりはましなことに一つ気がついた。
佐倉さんが、ちゃんと佐倉さんだってことだ。
牧志 浩太
「あのマークが気になる。ケースにも同じマークがあった。調べられないかな」

言いながら周囲に視線を走らせる。追っ手や、こちらを気にしている人間の姿はないか?
KP
幸い、周囲に今あなた方を気にしている人物はいないようだ。
だが人目の多い場所へ行けば、懸賞金について知っている者の目にふれるかもしれない。
KP
佐倉はマークについて調べ始め、監視カメラの映像を指す。
佐倉 光
「このマーク、ちょい前……2ヶ月くらい前かな、このエンブレムがついたケースをのせた車がこのあたり走ってる。
それ以上のことは分からないな」
KP解説(ネタバレ)
KP
これは物体Xの死体回収時のことです。

佐倉 光
「手がかりはこのアドレスだけか。
引っ掻けてみるか?
ここにエサはあるんだし」
KP
こういう、リスク高すぎる行動しかルートがないときちと困る。
牧志 浩太
分かる。特にオープンフィールドだとそれはいくらなんでもって他の行動探してしまいがち。誘導ありがとうございます。
牧志 浩太
「正直リスクが高すぎるけど……、ここで黙ってても捕まるか、状況が悪くなるだけだ。
現状、他に当たれるものがない」
少しだけ躊躇い、口にする。
牧志 浩太
「やってみよう」
佐倉 光
「今の状態でいつまで耐えられるか分からない。
同じことかもしれないな。
それなら少しでも情報が得られる方へ行くしかないか」
牧志 浩太
「正直気は進まないけどな。どうせ捕まるなら一緒ってことだ」
KP
佐倉はあなたを一瞬気遣うように見た。
佐倉は生け捕りが求められているが、あなたは死体でもよいとされているのだ。
牧志 浩太
こちらを一瞬気遣うような視線に、笑って返す。
「佐倉さんだって、捕まったらどうなるか分からない。そこも一緒だよ」
佐倉 光
「今俺がどういう状態か写真寄越せって」
KP
佐倉はくすりと笑って地面に転がった。
佐倉 光
「せいぜいよく見えるように撮ってくれよ」
牧志 浩太
佐倉さんにパーカーを返し、元のように着てもらって写真を撮る。
表情が映らないように、撮り方に悪意を感じられるように。
佐倉 光
「いいね、すげえかわいそうだ、俺」
KP
あなたが撮った写真を見て、佐倉はくつくつと笑った。

KP
廃墟で夜明け前って言っちゃったけど、それなりに時間過ぎてたらしく。
ミスったなと思うKP。
牧志 浩太
あるある。
KP
今の格好は牧志が黒パーカーかな?
牧志 浩太
そのつもり。佐倉さんに自分のジャケットを着てもらっておく。
KP
ok。
佐倉 光
「……来た。19時に七番倉庫。
ご丁寧に地図まで。
人が交換対象とは思えない腹が立つほどのあっさり加減だ。
俺の体のことがなければ通報してやるんだけどな……」
KP
まだ数時間の猶予がある。
今の時刻は15時。現地には電車や車で一時間半といったところだ

まだ波照間からの返事は来ない。
牧志 浩太
「よし。それまでにどうするか考えなきゃな。

悪魔で戦ってどうにかするには人数が多すぎるし、佐倉さんを当てにするのは異変のこと考えると厳しい。
後ろから襲うなんてのも、それを考えるとキツい。

匿名で通報でもして警察に動いてもらうのが確実だろうけど、今から動いてもらえるかは微妙だし、内容工夫しないと信じてもらえそうにない……」
KP
▼二人とも【CON】判定。
牧志 浩太
×5?
佐倉 光
1d100 30【CON】 Sasa 1d100→ 90→失敗
KP
5ですが佐倉に勝てるかな!?
牧志 浩太
1d100 60【CON】 Sasa 1d100→ 50→成功
佐倉 光
「そうだな、そもそも俺が持ってた荷物にマグネタイト入れてたから、今悪魔喚べねぇんだよ。
何とかそのへん確保できねえかな」
KP
ぐぅーーーー
凄まじい腹の虫が鳴いた。
佐倉 光
「食事も確保したい」
牧志 浩太
「態勢立て直す所からか。

あいつらあれ見て見た目を叫んでたってことは、まだ家までは確保されてないかもしれない……、か?
佐倉さん、家に予備置いてたりする?

それか、Barか? 俺が入れないのが問題だけど、食事もマグネタイトも確保できそうだ」
牧志 浩太
それらと現在地との距離を確認する。
KP
自宅やBarまで戻ろうとすると無理そうだ。
食べる物ならあなたのポーチに残っているだろうし、
佐倉の小銭を使えばコンビニで買い物もできるだろう。
牧志 浩太
「マグネタイトか……。確かに、せめて悪魔呼ぶ手段くらいは確保しときたいな。
Barや家は遠すぎる。とすれば、何が考えられる? 確保する手段」

自分でも昔の記憶をたぐってみる。
マグネタイトを確保する手段について、何か思い浮かばないだろうか。
佐倉 光
「悪魔殴り倒して奪うか、あとは悪魔に頼み込んで恵んで貰う、とかかな……遭遇できりゃ交渉ぐらいはしてみるけど」
牧志 浩太
「なかなか望み薄だな……」
牧志 浩太
「買い物は…… 人目に触れるのは微妙だな」

動けなくなった時のことを考えると、エネルギーバーは残しておきたい。
スープでも売っている自販機は近くにないだろうか?
KP
幸いすぐ近くの自販機にスープと菓子が売っているものがある。
飲み物だけよりはマシだろう。
牧志 浩太
ひとまず佐倉さんには物陰に隠れていてもらい、一人で二人分のスープと菓子を買う。
お金は自分の財布から出す。
KP
スープと菓子は問題なく買えた。
コーンスープとチョコレート菓子だ。腹の足しにはなるだろう。

あなたがお金を入れようと目線の高さまで手を上げると、手首で心配そうに見つめる目と目が合った。
牧志 浩太
「大変なことになっちゃったよな。巻き込んでごめん」

マグネタイトか……最悪、彼女から返してもらうって手もあるんだろうか?
いや、そうしたら彼女がどうなるか分からないし、あの時生き延びたのは彼女のおかげだ。
牧志 浩太
「とりあえず食べ物は確保した。手早く食べてしまおう」
一緒に小さな水のペットボトルを買い、パーカーのポケットにでも入れておく。
佐倉 光
「ああ、悪い、ありかとう」
佐倉 光
「いっつも俺こういう時腹の虫が鳴いてるな。
空腹に弱すぎる」
牧志 浩太
「耐久戦、ってガラでもないしな佐倉さん。耐久戦強いられることが多すぎるんだ」
KP
あなた方二人は暫くぶりの食事を摂る。
昨日から何も食べていないのだ、あなたも食べ始めれば耐えがたいほどの空腹を自覚するだろう。
牧志 浩太
コーンスープを舌に乗せると、急に空腹を自覚する。そうなると止まらず、夢中になって食べ物を貪ってしまう。

佐倉さんと二人、話しながら食べ物と水分を口にする。そうしていると、どうしようもない状況だっていうのに、少し心が落ち着いた。
KP
佐倉は恐る恐る食べ物を口に運んだ。
おそらく吸血鬼化したときのことを思い出していたのだろう。
しかし一口二口啜ると、あとはもう止まらなかった。
佐倉 光
「うめぇなぁ……こういう時の食事って命に直結している感がある」
牧志 浩太
「分かるな……。人心地がつくっていうかさ。こうやって話しながら食べてると、生き返るような気がするんだ。原点に戻れる」
佐倉 光
「本格的に腹が減ってきたな、それもくれよ……」
KP
佐倉が菓子に手を延ばそうとしたその時。
ちょろ、とあなたの視界の端を黒っぽいものがよぎった。
佐倉の後ろから飛び出したのは、ネズミだ。

それをあなたは、佐倉の手に掴まれていることで確認する。
佐倉 光
佐倉の手が、鼠の首を捕まえ、くびり殺そうというように締め上げている、ように見えた。
牧志 浩太
「佐倉さん」
不意に嫌な予感に襲われた。
声をかけながら佐倉さんの腕を叩き、その行動を止めようとする。
KP
あなたが叩こうとしたその時、佐倉の手がどろりと溶けて形を失った。
人間の肉ではない。青いゲルだ。
青いゲル状の物体と化した佐倉の手の中に、ネズミは断末魔を上げながら飲み込まれてゆく。
佐倉 光
「なんだ、これっ!」
KP
佐倉が悲鳴を上げた。
彼の意思とは何も関係なく、青いゲルと化した腕はネズミをこねるように飲み込み、どぼどぼと波打つ。
牧志 浩太
「……!」
手が。手が変形し、呑み込み、取り込んでいる。
さっきの言葉通りに。
それか。それが佐倉さんの意思を、身体を、侵しているのか。
牧志 浩太
「まさか、取りつかれてるのか。物理的に」
目を凝らす。青いゲル状の物体の中に、手は存在しているのか。それとも、完全に溶けて異形と化しているのか。
KP
手は完全に形を失っている。手そのものが変質しているのだ。
そして、手からボトボトと青い粘液のようなものが落ちた。
それらは地面で震え、びくびくと蠢き、見る間に身じろぎをして四つ足を生やす。尾が伸びる。
それはたった今青の中に溺れていったネズミの姿となり、一声上げて駆け出す。
佐倉の腕で腕輪がピカピカと光った。
牧志 浩太
「なんだ、あれ……、取り込んで、まさか、擬態した?」
佐倉さんの表情を見ながら、一歩下がる。
KP
佐倉の表情は、ただただ混乱していた。
目を見開き、青ざめて震え、乾いた笑いを漏らしている。
1d100 54 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 79→失敗→3
SAN値 54 → 51
KP
あ、これ二人ともか。
SAN値チェック
牧志 浩太
1d100 58 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 99→致命的失敗ファンブル
牧志 浩太
わお。
KP
前回減ったときから1時間以上は経過しているとしてください。
牧志 浩太
SAN値 58 → 54

KP
ひたすら佐倉のCOMPが着信を報せ続けている。
佐倉 光
「どうなってるんだよ、俺の体!」
牧志 浩太
「くそ……、」
一瞬、思ってしまったのだ。
入り込まれている。取りつかれている。いや。

擬態されているんじゃないかと。
もう、そこにいるのは佐倉さんじゃ、ないんじゃないかと。
牧志 浩太
「くそ、くそ、くそ」
首を振る。呻く。そんなことはない。そんな筈がない。大丈夫だ。根拠もなくそう念じ続ける。
そうしているとCOMPの光が視界に入った。
牧志 浩太
「分からない、分からないけど。佐倉さん、COMPが着信してる」
佐倉さん、と意識的に呼ぶ。
佐倉 光
「あ、ああ、古島」
KP
彼女は叫び続けていたようだった。
あなたも佐倉も予感していたかも知れないことを。
佐倉が今行ったことも、見た目も、彼女らの本来の姿に酷似していたのだと。

呆然とする佐倉の手が、前触れもなく変色して縮み始め、肌色の人間の手の形を取った。
元に戻ったのか。
擬態をしたのか。
もはや同じ事なのかも知れなかった。
佐倉 光
1d100 51 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 39→成功
SAN値 51 → 50
KP
目の前にいるのは佐倉なのか? それとも佐倉を真似た何かなのか?
あなたは青に溺れたネズミと、自分の首を抑えつけて押し倒してきた佐倉を否応なしに思い出してしまうだろう。

SAN値チェック
牧志 浩太
1d100 54 Sasa 1d100→ 28→成功
SAN値54 → 53
KP
佐倉はCOMPを展開し、現状を把握しようとした、そのように見えた。
だが次の瞬間、彼の頭がぐらりと揺れる。
牧志 浩太
「佐倉さん!」咄嗟に身構え、状況を把握しようとする。
襲い掛かってくるなら避ける。倒れるなら支える。
KP
意識を失って倒れかかっている。
【DEX】×5+20で判定。
牧志 浩太
1d100 60 Sasa 1d100→ 3→決定的成功クリティカル)!
KP
あなたは倒れかけた佐倉を受け止めることができる。
牧志 浩太
間に合った安堵に、ほう、と息をつく。
牧志 浩太
佐倉さんをその場に寝かせ、その姿を眺める。
KP
佐倉は昏倒してしまっている。
息はしているが、目を覚ます様子がない。
その閉じた瞼の下に、もしかしたらあの青が蠢いているのかも知れなかった。
牧志 浩太
「……」倒れ伏した姿を眺めながら、拳を握り、自分の胸に当てる。
軽く押し込み、息を吸い、吐く。
牧志 浩太
「現状、俺から見て佐倉さんに見える。嘘をついてるようには見えなかった」深く息を吸う。細く吐き出すようにして、低く小さい声で呟く。
牧志 浩太
「もし嘘をついていたら? その可能性があったとして、俺が佐倉さんを見捨てるって選択はない。同一」
牧志 浩太
「もしもう喰われていたら? 記憶が佐倉さんなのなら、古島さんや浩子さんと同じ。見捨てるって選択はない。同一」
牧志 浩太
「……以上、どっちでも結論は同じ。なら、注意するのは、うっかり喰われないようにってことだけ」
そうして、自分の中で結論を出し終えた。
牧志 浩太
「まあ、それ以前に大ピンチなんだけどさ……」
目を覚ます様子の無い姿を眺めながら、そうしてようやく苦笑した。
KP
といったところで今日はここまでにしとくっ!
牧志 浩太
ですね! えらいお時間!
ありがとうございました、なるほどこれはシナジーがすごすぎる
KP
ね。
これはやらねばなるまいと思いました。
牧志 浩太
これはそう。あの直後にこれはやらねばなるまい分かる。

KP
佐倉が目を覚ますことのないまま時は過ぎる。
あなたは嫌なことに思い当たるだろう。
約束の時間になっても佐倉が目覚めなかったら?

適当な理由をつけて今回の約束を見送り、佐倉が目覚めるのを待って再度連絡をする?
待てば波照間が来てくれるかもしれない?
だが今回、情報を得る機会をみすみす見逃してしまったら?
佐倉は今この瞬間も人から遠ざかっていっているかもしれないのに?
牧志 浩太
見送ることはできるだろう。逃げられたとでも言えばいい。

けど。

拳を握る。
何もいい案は浮かばないままだ。
このまま行けば、あの時と同じように佐倉さんをみすみす渡してしまうことになるだけだ。

佐倉さんをどこかに隠し、俺一人で行くか?

いや。奴らは、俺を殺すだろう。
その方が手っ取り早いし持ち歩きやすいからだ。
最良でも佐倉さんを誘き出す人質にされるだけだ。
牧志 浩太
けど。
あの青い粘体を思い出す。
いまこの瞬間にだって、佐倉さんは細胞の間隙に侵入した何かに侵されているかもしれない。
牧志 浩太
くそ。
どうすればいい。
佐倉さんと二人だって、いい案は浮かばなかったままだ。

どうする?
何かできるのか?

俺一人で?

KP
困るよなーここなー

シナリオ想定だと単身情報拾いに行く事になります。
がさすがにそれは辛そうなので、何らかのアクションをとっていただければ、それに合わせて進行しようかなと思います。
牧志 浩太
ああー、そうなのか。それは想定しなかったなぁ。
(したはしたけど無理だよなってなった)
ガチ戦闘系でも潜入、奇襲が得意なタイプじゃないとなかなかそうはならなそう。相手の人数多いし。
想定開示ありがとうございます。

牧志 浩太
現地までの道中にホームセンターはあるだろうか?
せめて色々準備して行きたい。
KP
なるほど、そこまで大規模ではないものならある。
今はあまり人気のない場所にいる。あまり移動しなくとも店には行けることにしよう。
牧志 浩太
佐倉さんをなるべく見つかりにくい場所へ隠す。
それから、書き置きを残す。
牧志 浩太
『時間が惜しいから先に行ってくる。

奴らが俺を人質にしてくるようなら、その時俺は確実に殺されてるだろう。その方が手っ取り早い。

その時は、俺のことは気にせず逃げてほしい』
KP
佐倉は昏々と眠り続けている。
牧志 浩太
それから、道中にホームセンターで煙が出そうな花火を何本か買い、投げられる物に巻きつけて固定しておく。
合わせてライターを買っていく。
KP
ホームセンターで必要な道具を買いそろえることはできる。
ボールや空のボトル、フリスビーなど、安定して投げられそうな物は色々あるだろう。
牧志 浩太
即席タイプの白髪染めを買い、髪を黒く染める。
地毛が明るいから行けるはずだ。
服装は佐倉さんのパーカー姿。
KP
近寄れば不自然かも知れないが、
遠目には佐倉に見えなくもない格好になったように思える。
牧志 浩太
だめもとで呼びかけてみる。
「古島さん。そこで姿を変えて、佐倉さんに擬態できないか?
髪の色や眼の色を変えるだけでもいい」
KP
古島は眉間? に皺を寄せ? 長いこと頑張っていたようだが、
ため息をつくように目を閉じた。
無理だったらしい。
変形能力が完全に封じられてしまっているようだ。
牧志 浩太
「……」
大きく溜め息をつく。
見間違えてくれるようには思えない。勝機もない。
完全に追い詰められてる。

あの人数だ。みすみす殺されに行くようなものだ。
佐倉さんがもし俺を追いかけてきたら、一緒にやられるだけだ。
牧志 浩太
……ここで俺だけ逃げたとして。
佐倉さんを交換場所に置いて逃げ出したとして。
俺に追わせるような連中とは思えない。

最悪でも俺が生き延びられるくらいしか利点がない。
牧志 浩太
自分のスマホを佐倉さんに渡し、メッセージのやり取りをしていた佐倉さんのサブスマホを代わりに使う。
牧志 浩太
覚悟を決めて現地へ向かう。
行く途中で周囲の構造や、身を隠せそうな場所、退路を調べておく。
KP
周囲の構造を頭に入れていけば、
現地にあの集団が現れたときに離れた場所から観察し、追跡できそうな場所が何カ所か見つかる。
万一最悪の時に逃げ込めそうなコンビニや交番へのルートも確認できた。
相手がすっぽかされたと感じたときに戻る場所が分かれば、
波照間と合流したり佐倉が目覚めたときに、協力して何とかできるかも知れない。
もし佐倉と誤認されれば、いきなり殺されることは……ないかもしれない。
牧志 浩太
「古島さん、ごめんな。巻き込んで」
そんな弱気な言葉が、つい唇から漏れてしまった。
KP
手首に生えた目玉が元気づけるように笑った、ように思えた。
KP
あなたはひとり、約束の場所へと近づいてゆく。
分離パート
KP
これから少し分離パートになりましてー、一人の行動がちょっと長くなるのですよ。
ひたすら私が小説垂れ流す感じになって微妙なのですが、「その間何があったか」を知っておくのもこのシナリオだと必要? っぽいので、少しの間だけ勘弁していただこうかな……
牧志君の行動内容をいただいた後で佐倉の単独パートに入ろうと思います。
牧志 浩太
ほうほうほう。
その頃佐倉さんが何をしていたか、もめっちゃ楽しいので楽しく受け取ります。
置き卓なら時間気にせずたっぷり楽しめますしね。
KP
こっから少しだけ佐倉パート。
牧志 浩太
はーい!
わくわくどきどき どうなっちゃうんだ佐倉さん+真っ先に目にするのは覚悟決めた書き置きだよなぁ

佐倉 光
1d100 50 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 39→成功
KP
佐倉は目覚めた。
周囲に牧志の姿はなく、周囲は真っ暗になっていた。
酷い夢の残滓に流れる冷や汗を拭うと、ポケットに何か覚えのない感覚がある。
相棒の上着のポケットに入っていたのは、
あなたのものではないスマートフォンと、紙きれだ。
紙きれにはあなた宛のメッセージが書かれている。
佐倉 光
「ああ、くそっ、なんて無茶……」
呻いて立ち上がりかけ、体の痛みに姿勢を崩す。
佐倉 光
牧志のスマートフォンがここにあるということは、
あいつは俺のを持っていったのだろうか?
俺のサブスマホに、着信音が出ない方法でメッセージを送る。
『アリスはどこにいる』
牧志 浩太
こういう所でこちらの直前のアクションちゃんと反映して下さるの楽しい
KP
時間を見れば20時。随分と正体なく寝こけていたらしい。
牧志が自分一人で行かなければならないという決意を固めてしまうほどに。
暫く待っても返事は来ない。
返事を送れるような状況ではないだけだという可能性も無論、あるのだが……
佐倉 光
胸元のヒランヤと勾玉を握り、呼吸を整える。
1d100 53 痛みチェックに対する《ディア》〈応急手当〉) Sasa 1d100→ 35→成功
HP 9 → 10
佐倉 光
随分時間を過ぎてしまった。
牧志は無事か?
一人で向かったのなら最悪の可能性だってある。
佐倉 光
波照間さんに再度連絡。
KP
電話もメッセージも反応がない……
佐倉 光
まだ異界にいるのかも知れない。
自分たちの現状と、これから向かう予定の場所についての情報を手早く送る。
それから……唯一の手がかりである倉庫周りの監視カメラにハッキングを試みる。
1d100 85 〈ハッキング〉Sasa 1d100→ 21→成功
佐倉視点(ネタバレ)
KP
現時点では現場には誰もいないことが確認できる。
何があったとしても既にそれは終わっているのだ。

佐倉 光
……ok、現地に向かう。
KP
佐倉パートを終了します。
牧志 浩太
はーい。

コメント By.KP
様子がおかしくなる佐倉。
牧志は今までの経験から危機を感じる。

TRPGリプレイ【置】CoC『ヒナドリ ・ イングレイヴド 』 牧志&佐倉 2

「佐倉さん、俺は牧志浩太。牧志、って呼んでよ。」

TRPGリプレイ【置】CoC『レミングス・ドリーム』牧志&波照間&佐倉 5

動けたのに。動くことができたのに、何もできなかった。
何度切り抜けてきた危機だって、一歩間違えればああなっていた、運が良かっただけだった、そんな恐怖が背筋を震わせた。

TRPGリプレイ【置】CoC『レミングス・ドリーム』牧志&波照間&佐倉 1

「オマエ、あのバカがどこにいるか知ってるか」

【クトゥルフ神話TRPG】
本作は、「 株式会社アークライト  」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc.
PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION 「クトゥルフ神話TRPG」


真・女神転生 TRPG 魔都東京20XX 第二部 『東京侵食』 第二話 1

イケニエ

TRPGリプレイ【置】CoC『スプーキィ・ポルカ』牧志&佐倉 1

「佐倉さん……! 俺、ここだよ!」

TRPGリプレイ CoC『欠落コディペンデント』牧志&佐倉 1

「今回俺の一部どころか大半ない……」