シナリオ紹介　CoC『AND/HAND』

PCKPC両者とも余程の低正気度でなければ大丈夫だと思われる。
ラストであまりにもダイス目が悪すぎたら、まあ、なくはない。
一応意図的にロストできる仕様ではあるが、シナリオ上想定はされていない。

PLとしては「次にここへ行けばいいんだな」というのが非常に分かりやすいですね。
割と次に何が起きるかの予想がつかなくてびっくりの連続だったように思います。
白い部屋か……からの銃撃戦、突然の宿泊、コメディ全振りのアンケートから急転直下の選択。
シナリオはコンパクトなのに緩急がはっきりしたイベントが詰まっていて、シリアス・ギャグともにドラマを起こしやすくなっていると思います。キャラクターによって起きる事が全然違いそうですから、周回向きの話ですね。
最終イベントについては「それしかルートないみたいだから多分何らかの救済はあるんじゃないかなぁ」と思っていたのでPLとしては迷いなくいけましたが、PCからは何も未来の保障がなくて、追い詰められRPできる楽しいポイントでした。この、PLはメタなどで安全だと分かっているけどPCはそれを知らない、あたり、演出盛れて楽しいところですねぇ。
導線がしっかりしていて迷う事がないので、不安なく突き進めます。その上で予想外な事ばかり起きるのが楽しいんだと思います、このシナリオ。

女神転生派生CoCシリーズのある意味始まり。本当にこのシナリオに誘っていただけて良かったなぁ。
ただの一般人と繋がれたことから、ちょっとリーダー的行動をとる佐倉。この頃はCOMP持ってても本当に何の役にも立たないのでガチで役立たずなのに、えらそうに尖ってる佐倉。
途中の消火器あんなに寿命の短いアイテムだとは思ってなかったな。なるほどこれから脱出だな!　探索しつつスネークしつつ脱出を試みるんだな!　と思っていたので、あっさり脱出のうえいきなりのあれに大笑いした覚えがあります。あの宿泊施設、ドタバタコメディもできるしゆっくり話し合う事もできるし、なかなかいいスポットですよね。

回すときもそんなに迷うところなかったです。
お金を取り上げられていますので、なかなか何か買いに行こうとか遠くに行こうって発想にはなりづらいと思いますし。
街を歩いているときに警察や医療機関に駆け込まれたらどうするのか、くらいでしょうか。
その時は、『そういう機関で事情説明を行ったりしても恐らく理解して貰えないし、本格的になんとかして貰える事になったとしても、タイマーが尽きる前に解決できる保証はない』とKPからの情報として伝えてしまうのがいいでしょうか。

今回困った事はモリモリありましたけど、ほぼPCがVOID（アンドロイド）だったことに起因してまして。

とにかく苦労したのは、VOIDの手首落としたって別に修理したらいいよね、ってなってしまったり、アイテム取り上げたくらいじゃできること減らない、すぐ警察に連絡取れてしまうってとこですね。
そこで苦肉の策として、ボディを「実験中の試作品に乗り換えていたらエラーが出てボディから出られなくなった。装備はいつもより少なく、感覚が強く反映される」ということにしました。
あと、PLさんに伝わっていたかどうかは不明ですが、エラーのせいで大きな怪我を負ったら精神的ショックもうけるし死の可能性もあるということにもしました。
で、通信系もお財布も全部「エラーで使えませんね」ということで。
それだけだとただ制限かけられた感酷いので、感覚が強く感じられるということにしました。KPCとPCがぼいちぼにのペアで婚約していたので、今後の事について考える上で結構大きなメリットだったと思います。
ラスト、手首についてはPLさんがめちゃくちゃいい演出してくれて、ほんと良かったなぁ。
トラックの運転手さんは完全に盛ってましたけど、VOIDっぽくで良かったんじゃないかなぁと思ってます、ハイ。