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こちらには
『Midnight pool』のネタバレがあります。

本編見る!
KP
それは嘲笑い、ざわめき、迫ってくる。
真っ暗闇の深い水の底へ、あなたを引きずり込もうと。

KP
真夜中の悪夢との戦闘。
相手の【DEX】は9。
戦闘ルール解説
佐倉 光
逃げると乗っ取られそうな気もするけどー。
かといって戦って勝てるものなのかどうか。
佐倉 光
例えば、どうやらここは精神の世界っぽいので、
クリオネナイフを〈オカルト〉技能使って悪魔使いとしての経験と精神力でぶん殴ります
というのはアリ?
KP
とてもアリです。
佐倉 光
くそー、COMP持っていれば〈コンピューター〉とかこじつけられたかもしれんが。〈回避〉はそこそこあるのだ、がんばろー。

KP
【DEX】9、佐倉さん。
佐倉 光
「黙れ黙れ黙れ! 僕の声で喋るな!」
この戦いに負けたら、自分は自分ではなくなる。
ヒナドリですらなくなる!

ナイフで殴ります!
1d100 75 Sasa BOT 1d100→98→致命的失敗ファンブル
また?
佐倉 光
エッッ……
KP
このファンブル率なに????
佐倉 光
割とギリギリっぽいこの戦いでファンブルするのやめてくんないかな。
えっ、佐倉は佐倉らしく逃げろってこと???
KP
なるほど??
いやでもこのファンブル数は一体。
佐倉 光
いやー、これ相手に逃げるのいやなんだけどなぁ。
ダメージによっては撤退もやむなし。

KP
力が籠りすぎていたのだろう。
いや、それとも単純に、あなたはこんなものに真っ向から立ち向かうほど強くはなかった、ということなのだろうか。
あなたの震える手から、ナイフがすっぽ抜ける。

カラン、と音を立ててナイフは客席へ転がっていく。
拾うには1行動を必要とする。
佐倉 光
「っあ!」
ナイフを追って走る。
何か間違っているのか?
僕は間違っている?
牧志はなんて言っていた?
僕は、何者だと言っていた?

ぐるぐると思考が巡る。巡るばかりで前に進まない!
KP
【DEX】9、同時。真夜中の悪夢
それは、あなたがナイフを取り落としたちょうどその瞬間に、あなたに向かって殺到する。

〈侵食〉失敗
KP
それの黒い触手があなたに触れようとするすんでの所で、あなたはそれから逃れた。
佐倉 光
敵の攻撃が命中する確率は16%、いけるいける……
KP
あ、すみません、一か所ミスがありました。
これ、PCの行動処理が先だと、〈回避〉できなくなってしまいますね。
このラウンドから、敵の行動処理を先とします。
佐倉 光
あ、そうだそうだ。〈回避〉は攻撃しちゃうとできないのだ。
後は相手のダメージ値よな……
二つ目の水槽、調べられなかったのが残念だなぁ。

KP
2ラウンド目。【DEX】9、真夜中の悪夢
KP
あなたの身体を黒い触手が掠める。
不吉な熱が僅かに肌を走り、嫌な予感をもたらした。
それの声が、あなたの声が無限に波打ち、あなたを取り囲む。
身体が痛んだ。いや、痛んでいるのは頭? 精神?
自らの存在を引き裂かれるような不快感が、あなたを襲う。
KP
〈精神破壊〉
佐倉さんは【アイデア】で判定。【INT】の低下に伴って判定値が下がっているので注意してください。
佐倉 光
1d100 75 【アイデア】 Sasa BOT 1d100→8→成功
KP
あなたはその暴虐を振り払う。
あなたはまだ、あなたがあなたであることを分かっている。

ダメージなし。
佐倉 光
めりめり、と頭蓋がきしむ。
ぎしぎし、と境界が歪む。
佐倉 光
ふざけるな!
煌めくナイフを拾い上げた。
KP
【DEX】9、同時。佐倉さん。
佐倉 光
拾ったので行動終了かな?
KP
今回はナイフを拾うなら行動終了ですね。

KP
3ラウンド目。【DEX】9、真夜中の悪夢
KP
ぎしぎしと、境界が軋む。
めりめりと、頭蓋が歪む。
それはあなたの声で鳴きながら、笑いながら、あなたを取り込もうとする。

〈侵食〉失敗
佐倉 光
おしい。
KP
もがくようにしてそれはあなたに手を伸ばそうとするが、無秩序に指の生えた手のひらは、あなたに届くことはない。
KP
【DEX】9、同時。佐倉さん!
佐倉 光
力で振るってはダメだ。僕にそんな技術はない。
イメージすること。これが力の塊で、僕に扱えるものであること。
僕が使えるもの、なんだった?
僕は悪魔を使うと、牧志は言っていた。
1d100 75 思い出そう Sasa BOT 1d100→51→成功
佐倉 光
これは、僕が使える力だ。
それならきっとこれは悪魔だ。
佐倉 光
クリオネって流氷の天使あるいは『氷の妖精』って呼ばれてるんですよね。
カモンジャックフロスト!!
……はokですか?
KP
OK!
氷の妖精……女神転生で氷の妖精といえば、プリクラ君ことジャックフロストである。そして妖精族は佐倉が悪魔使いとして目覚める前からの友である。
佐倉 光
小さなナイフが手の中にぼやけ、何か白い影が目の前に現われる。
それはぼんやりとした姿で楽しげに笑って、吹雪を吐き出した。
2d6
Sasa BOT 2d6→5,2→合計7
佐倉 光
ブフーラ中威力氷結魔法かな。
KP
『ヒーホー!』
佐倉 光
ヒーホー という声が聞こえた。
佐倉 光
それは頭の中で無限に重なり響く。
周囲に雪だるまだのカボチャ頭だのが密集した、悪夢のような
佐倉 光
「あぁぁぁぁうるせぇぇ!」
叫ぶと白い影は消え去った。
ヒーホー迷宮
佐倉 光
紅さんがうまれた日、佐倉はそれはもう鬱陶しいヒーホー迷宮(悪意がない類いの異界)を彷徨っておりましてね……
KP
ありましたねぇ……
佐倉 光
嫌なものばっかり思い出してるw
KP
嫌な記憶ばかりじゃないはずなのにおかしいな。
紅さん……牧志と縁深いある人物のこと。波照間が主人公だったあるシナリオで出てくる。
その時に佐倉は助けに行けない理由付けとして変な異界に迷い込んだことにされていた。

KP
吹雪が吹きつける。
黒い不定形は瞬く間に凍りつき、金属を引っ掻くような鳴き声を上げて黒い染みとなる。

プールが激しく波立つ。
氷が、割れた。
一つ、更にもう一つと、あの不定形の化け物が黒くぬめる水の中から姿を現す。
佐倉(?)
「行くなよ」
佐倉(?)
「一つになろうぜ」
佐倉(?)
「何も考えなくていいんだ」
佐倉(?)
「辛かっただろ?」
佐倉(?)
「苦しかったんだろ?」
佐倉(?)
「そんなに苦しかったから、」
佐倉(?)
「忘れてしまったんだろ?」
KP
壊れた機械で録音したような、歪んだ自分の笑い声が、プールの水の中から何重にも響く。
佐倉 光
「人間一つや二つや三つや四つ、忘れたいことくらいあるよ!
だけど、お前らなんかに一つだってやらないぞ!
忘れようが何しようが、僕のだ!」
KP
それは無数に増え、あなたを取り囲む。
にじり寄ってくる。あなたの叫び声を掻き消すように、いくつも、いくつも、視界が真っ暗闇に埋まっていく。
佐倉 光
『行くな』ってことは逃げてもいいのか? まあ一応頑張ろ……
KP
【INT】×2で判定。
佐倉 光
1d100 30【INT】 Sasa BOT 1d100→63→失敗
KP
激しい頭痛が襲う。
あまりの痛みに息が詰まり、胸が震える。

息が、できない。

視界を蠢く黒が覆い尽くそうとしているというのに、息ができない。動けない。
息を吸おうとしてもしても喉が震え、空気が入ってこない。
佐倉 光
まただ! こいつらのせいだったのか!
呼吸が、できない……!
ナイフを取り落とさないように全身全霊で意識を集中する。
こわい
佐倉 光
これ逃げるべきか。
KP
大丈夫、イベント発生条件を満たしたため、戦闘自体は終了します。
佐倉 光
敗北かなぁ

KP
あなたは必死に自らにしがみつく。
手の中の力を失わないように。自分を失わないように。

そのとき、

とん、とん……、とん。
と、あのリズムが、遥か上から聞こえてきた。
牧志 浩太
「佐倉さん」
牧志 浩太
「佐倉さん……、」
牧志 浩太
「佐倉さん……!」
KP
一緒に降ってくるのは、叫ぶように祈るように、あなたを呼ぶ泣きそうな声だった。
佐倉 光
あれー、これ牧志もまた似たような体験で辛いヤツだったのでは?
佐倉 光
(牧志!? どこだ!)
きっと『外』にいる。呼んで、繋いでくれている。
集中してこのリズムに合わせれば、動けるはずだ!
KP
あなたは遥か彼方から響くリズムに合わせて、呼吸の仕方を、身体の動かし方を思い出していく。

ふと、手に温かさを感じた。
牧志が、あなたの手を掴んでいた。
牧志 浩太
「行こう、佐倉さん。出口だ!」
牧志はあなたの手を引く。
背後から真っ暗闇が追いかけてくる。
無数に蠢く影が追いかけてくる。

非常口のランプが、あなた達の前に灯っている。
佐倉 光
「牧志!」
どこから、とか、どうして、とか考える余裕はない。
彼はここにいる。それでいい。
佐倉 光
ナイフで闇を牽制しながら牧志について走り、非常口に飛び込んで扉を閉める。
KP
あなたは追いすがる闇をナイフで振り払う。
微かにひやりと、ナイフから冷たい感触がした。それは、あなたの力だ。
KP
二人でランプの向こうに飛び込む。
その向こうには、眩い光が溢れていた。

あなたは、強い光に思わず目を細める。
視界がかすみ、耳鳴りが聴覚を埋める。

KP
ふと気づくと、あなたは目を閉じて横たわっていた。
佐倉 光
「……うぅ……」
目を開けられる? 体は動く?
KP
あなたは目を開ける。辺りは明るく白い光に照らされていた。
水族館の天井が見える。
牧志 浩太
「佐倉さん……、よかった、起きた……」
少し涙ぐんだ、牧志の声が聞こえる。
佐倉 光
ここは床? それともベッド?
KP
ベッドというには固く、床というには冷たくない感触は、どうやらパイプ椅子を並べてベッド代わりにしているようだ。

ここは職員用の部屋らしく、辺りに接客スローガンのポスターなどが貼られている。
佐倉 光
「牧志……? ここ、どこ……」
「どうして、泣いてる……」
牧志 浩太
「佐倉さん、二階に上がろうとした時に、急に倒れたんだよ……。それからずっと、目を覚まさなかったんだ」
KP
あなた達の横には、水族館の職員らしいジャンパー姿の男性がいた。
あなたが目を覚ましたことに気づくと、「よかった、目を覚まされたんですね」と、ほっとした表情を浮かべた。
佐倉 光
「どうなってる……?」
何も思考が追いついてこない。頭がぼんやりする。
手にあのクリオネのナイフは、ポケットにあのお守りはあるだろうか?
KP
あなたの手には何もない。
あのナイフも、あのお守りも。
ベルトポーチは、あなたではなく牧志の腰についている。
牧志 浩太
「ごめん、引っ張り回しすぎたかな。
シローも先に帰ったし、俺達も今日は帰ろうか」
佐倉 光
牧志の言葉に頷いて、しかし釈然としないという風に首を振る。
佐倉 光
「夢……だった? あれから、全部……?」
KP
何もかも、夢だったのだろうか。
見たものも、立ち向かったことも、思い出したことも、牧志が語ったことも。
あの暗い真夜中の水族館の中、二人で歩いたことも。
KP
暗い水底の遥か上から響いてくる、あの祈るようなリズムも。
佐倉 光
「牧志、僕が寝ている間、何か変わったことは何も無かった?」
真剣な目で問いかける。

嫌な汗をかいている。あの恐怖はただの夢で片付けていいものじゃない。
大体、僕にとって夢ってものは、いつだって何かの予徴や現実の延長だった。
そうだ。朝の幻だって忘れていいものじゃなかったんだ。
牧志 浩太
「あの後、停電があったんだ。でも、今は復旧してる。
変わったことっていうと、それくらいかな」

牧志はあなたを安心させるように、穏やかに微笑んだ。
佐倉 光
「停電……」
確かに、夢の中の牧志もそう言っていた。

無意識に上を見上げる。いつだってあの声は天井から聞こえていた。
牧志や水族館の職員が、彼ら自身の言葉通りのものを信じているか、〈心理学〉で分からないかな。
KP
なるほど。クローズドで振ります。
佐倉 光
57です!
KP
Sasa BOT 🎲 Secret Dice 🎲
牧志 浩太
牧志の穏やかな姿と、辺りの平穏な風景は、あれは夢だったのだと語っていた。
KP
あなたの記憶は、ぐっしょりと濡れた背中は、あれがただの夢だったのだなどとは思わせてくれなかった。
KP
どちらが真実なのか……、彼の微笑からは分からなかった。ただ、彼から害意や敵意は感じなかった。
佐倉 光
すっきりしないが、とりあえずは終わったんだろうな。
いい加減疲れてもいる。
終わったなら終わったで、いいじゃないか。

KP
「やーーーだーーー! 買って買ってー! ミナモン買ってー!」
部屋の外から、楽しそうな人の声が聞こえた。
お土産をねだる子供の声からすると、ここは売店のそばなのだろうか。
佐倉 光
「どうも、ご迷惑をおかけしました」
職員に礼を言う。
KP
「いいえ、よかった」
職員は安心したように笑って、あなた達を送り出してくれる。
佐倉 光
「ごめん、牧志。帰ろう。
ちょっと売店寄っていっていい?」
売店覗いて、シローのお土産でも探していこうか。
KP
外へ出ると、そこは売店だった。
いろいろな海の生き物たちを象った、ふかふかの縫いぐるみが目を惹く。
可愛らしいものからリアル調まで、所狭しと店内に詰められている。
他にもマスコットキャラクターを描いたプリントクッキーや、南国の海をイメージした砂のアートなど、盛りだくさんだ。
牧志 浩太
「もちろん、お土産買っていこう。
東浪見にも世話になったし、東浪見の分も買おうかな」
佐倉 光
色々見たけど……何か気になるお土産品はないだろうか。
どこかで見たお守り的なヤツとか。
そういえばミナモンってここのキャラクターなのかな。
KP
ミナモンはみなも水族館のマスコットキャラクターらしい。ずんぐりむっくりしてかわいい。
土産物を見ても、あのお守りはない。
牧志 浩太
「何だこれ、半魚人みたいな縫いぐるみがある」
佐倉 光
あとは、喉が渇いたので何か買って飲んでみる……ってのはできるのかなぁ。
KP
なるほど。
売店にその場で飲める飲み物が置いてあるかどうか、【幸運】で判定。
佐倉 光
1d100 75 【幸運】 Sasa BOT 1d100→2→決定的成功クリティカル)!
KP
おお。
あなたは激レアアイテム、山わさび塩サイダーを見つけた!
噂によると超辛い。普通のみなもサイダーもあるので、好きな方を選ぶといいだろう。
佐倉 光
「おっ、これはなかなか……迷うな。
ネタに走るか、普通に美味しそうなヤツにするか……」
美味しそう。
そう思ってさっき食べたソフトクリームは口の中で『溶けてなくなった』が。
佐倉 光
「……」
しばし考えて決心する。山わさび塩サイダーを手に取る。
牧志 浩太
「おっ、噂によると超辛いやつだ」
気になったのか、牧志も同じものを買う。
佐倉 光
シローには海洋生物グラスを買ってあげよう。深度ごとに住んでる魚のシルエットが描かれているやつだ。
半魚人……アズミのじーちゃんの親戚かな!
佐倉 光
深度ごとのグラスに「るるいえ」とか描かれてない?
KP
あるかも。
牧志 浩太
「お、いいなそのグラス」
半魚人が丸い建物を抱えている、不思議なデザインの縫いぐるみが牧志の手の中にある。
佐倉 光
おい牧志ー!
佐倉 光
「ジジィに似てんなぁ、その縫いぐるみ」
水族館にアズミ系? 変なの。
牧志 浩太
「ああー、似てるかも。
あれ、思い出したのか、佐倉さん」
佐倉 光
「……あれ? 誰に似てるって? うーん。思い出しかけたと思ったんだけど……」
目をしばたく。今確かに「懐かしい誰かに似ている」と思ったのだ。
しかしさすがに、この半魚人を見て思い出すのはその人に失礼ではないだろうか。
首をひねる。
牧志 浩太
「そっか。……きっと、思い出せるよ」
佐倉さん、見つけたみたいだから。
彼はそう言って、ふっと微笑んだ。
ジジィ……佐倉が前に使役していた仲魔、妖魔アズミのこと。アズミは東方の深きものの一種とされている説もあるので、別に失礼にはあたらないと思う。
佐倉 光
そういえば売店に人魚の香水があるとか何とか。
ここに売ってるのかな?
KP
香水はここにはないようだ。
佐倉 光
「あれ、香水の販売ってここじゃないのか」
興味があるって訳じゃないし、いいんだけどさ。

佐倉 光
会計して、帰り際に山わさび塩サイダー飲もっと。
外の様子どんな感じだろう。
KP
入る前は薄暗かった空は、すっかり晴れていた。
あなたはサイダーの瓶を傾けながら、牧志と共に外へ踏み出す。
KP
ふと、気づいた。
KP
味がしない。期待していた辛味も、つんとくる香りもない。
それどころか、液体を喉へと流し込む感触すらない。

ふと振り返ると、傍らには誰もいない。
牧志が水族館の出口で足を止めていた。
佐倉 光
ん? これ牧志君置いてきたとかじゃないよな。
佐倉 光
「……牧志」
振り向いて声をかける。
佐倉 光
「ここは現実じゃない。
ここは、何なんだ」
牧志 浩太
「そういう所、すごいなって思うよ。
記憶がなくても、やっぱり佐倉さんだ」
彼は水族館の出口に立ったまま、穏やかに微笑んでいる。
牧志 浩太
「夢だよ。ここは、佐倉さんの夢。
ただの夢じゃない。あの駅で変な薬を吸わされて、佐倉さんは壊れて溶けかけてた。

ここは、佐倉さんが壊れたくないって、ずっともがいてた夢」
佐倉 光
「薬? 夢?」
その単語で繋がる。あの瞬間に見た、不可解な自分の姿。天から降ってくる牧志の声。
佐倉 光
「僕は、病院か何かにいる……?」
牧志 浩太
「俺には見えないけど、きっとそうだと思う。ここを出れば、佐倉さんは目を覚ませる」
佐倉 光
「見えない? 牧志はどこにいる?
ずっと一緒にいて、励ましてくれていたのは牧志じゃないのか?
僕の……俺の呼吸が止まった時に、引き上げてくれていたのは牧志だろう?」
牧志 浩太
「きっとそれは、現実の俺だと思う。
俺のことだから、佐倉さんの横にいて、ずっと声をかけてるんだ。

ここにいる俺は、佐倉さんの夢の中の俺だから。
佐倉さんの一部……
一度溶けてぐちゃぐちゃになった佐倉さんが、忘れてしまいたかった記憶を受け入れようとする力、っていうのかな。
そんなのが、俺の形を取っただけのもの」
牧志 浩太
「ちょっと急ぎ過ぎて、佐倉さんを困らせちゃったけどな」
半魚人の縫いぐるみを抱えたまま、牧志は苦笑する。
紅さんといっしょ
佐倉 光
ああー? 溶けたって物理で溶けた?
KP
まず精神が溶かされかけていて、その結果物理で溶けかけてます。危うく原ショゴスになるところでした。
佐倉 光
ひえぇぇぇ怖。
よりによって原ショゴス!
途中で見たのリアル自分でしたか……
KP
なのです、真夜中の悪夢は原ショゴスになりかけている自分の一部、っていう。
よりによって原ショゴスなの因縁だよなぁと思ってました。
佐倉 光
牧志君……また佐倉が溶けるところ(今度はリアルで)見ちゃったのか。
KP
だ、大丈夫、まだ溶けてない。まだ原ショゴスになってないから大丈夫大丈夫。
原ショゴスは牧志にとって大変縁深い神話生物である。

佐倉 光
「……何だよ……やっぱり、牧志だ。
こんな底抜け野郎牧志以外にいないだろ。
……そうか。俺」
言葉に詰まった。
佐倉 光
「どんだけ牧志頼りなんだよ。
自力で足りなかったから牧志に助け求めて、で、牧志は牧志として俺を助けてくれて」
佐倉 光
「忘れてなかったんだ。
何もかも忘れた筈なのに、お前はちゃんといてくれたんだな。まるっきり、牧志のままで」
佐倉 光
「どれだけ意志強いんだよお前さぁ」
牧志 浩太
「強いのは、佐倉さんだよ。
忘れたかったことも、思い出したくないことも、辛かったことも、俺のことも。
全部覚えててくれて、ここにこうしていさせてくれたんだから」
佐倉 光
自分を助けるために一番頼りになる親友を象った俺が強いんだか、それだけ強固なイメージを持たせられた牧志が強いんだか。
佐倉 光
両方だな両方。
牧志 浩太
牧志は縫いぐるみを傍らに置いて、水族館の出口に座り込む。
座ったまま、その場所からひらひらと手を振った。
牧志 浩太
「行ってらっしゃい、佐倉さん」
佐倉 光
「サンキュ、牧志!」
こちらも手を振る。
ふえる牧志
佐倉 光
なにかかにかシナリオをやる度に何故か牧志が増える現象。
(今回のは何となく消えるのかも知れないしペルソナにでもなるのかも知れないけど)
佐倉は増えても消える模様。
KP
今回の牧志は夢の中の牧志なので、夢が覚めるとともに消えます。
佐倉 光
なるほど。知ってても涙の別れにする気はなかったけどね。

KP
水族館の周囲が、ぼんやりと形を失い遠ざかっていく。
ああ、夢から覚めるのだ、と、あなたは何となく思うだろう。

真夜中の水族館の中で、あなたの手を引いた彼が。
あなたの夢の中の彼が、役目を終えて世界とともに消えていく。
KP
〈聞き耳〉で判定。
佐倉 光
1d100 79〈聞き耳〉 Sasa BOT 1d100→57→成功
KP
遠く、遠く。
白く揺らめく水の遥か上から、牧志の声が聞こえてくる。

佐倉さん、と。
あなたの名を呼ぶ声。

水族館の出口に座り込んで手を振る彼が、遠ざかってゆく。

ふわりと、浮遊感を覚えた。
遥か水の上へ、あなたは泳いでゆく。

あなたがいた世界へと。
佐倉 光
心と精神の海へ戻って行く彼に手を振って、在るべき世界へと昇って行く。
ずっと呼んでくれていた彼のいる場所まで。
もうちょっとだけ続く
佐倉 光
今回の隻眼牧志君どうなってたんだw
ほんと災難だな。
KP
今回の隻眼牧志どうなってたんでしょうね。
クリオネの顔が欠けたのは、佐倉さんの中の牧志に隻眼牧志のイメージが乗ったためです。
イメージが乗っかっただけで、本物ではなかったと思うけど。
目覚める所ですっごい時間なので今日は寝ようと思います
佐倉 光
あ、そういう。
そうですね!
ありがとうございました! すっきり目覚めるところまでありがとうございました……!
怖かった!
KP
こちらこそ遅くまでありがとうございました……!
PL視点含め割と終盤まで何が起きてるか分からないもんなこれ! 怖いよな!
佐倉 光
多分自分は病院だなと思ったし、牧志は一緒にいるけど判定の内容などから言ってアシストキャラっぽいなとは思ってたけど、やはり途中ではぐれた時に捜さずに行ったせいで置き去りにしたことになっていないか本当に怖かった!
KP
ですよね! いきなりいなくなっちゃうもんな!
佐倉 光
あと戦闘は倒せるのかわかんないし、たおさなくてもいいのかわかんないしこわかった!
KP
そうそう、あそこの戦闘実は逃走でも話は進むし3ラウンド経過すると話は進むし、相手のHPはPCと同じだけしかないし、でかなりロストの可能性は少ない戦闘なんですが、PL視点その辺全部伏せられてるからいい感じに怖いっていう。
でもファンブったのはびっくり。
佐倉 光
ああー、それなら倒したかったなー!
KP
ちゃんとナイフがあったから、ファンブってなければ倒せてたと思うんですが、ファンブル
佐倉 光
トラウマ克服は難しかったか。
KP
克服しきるにはあまりに重すぎたのかも。
佐倉 光
やっつけてたらあそこで「俺」に戻ろうと思ってた。
しゃーない。こわいもんはこわい。
KP
ああー、それはかっこいい!
あ、あそこ倒しきっても追加は沸いて出てきます。牧志に手を引かれて出口へ向かう展開になるのは一緒。
ただ、倒しきったら最初の一体は潰せてた。
佐倉 光
なるほど。
KP
あれは崩壊しつつあった自分自身なので、やっぱり夢を(水族館を)出て目覚めないといけないのです。
佐倉 光
シャドウ的なものやっつけたってことで専用ペルソナ貰えないかなw
KP
佐倉さんが悪魔使いに続いてペルソナ使いに!

あ、シナリオ進行そのものは細かい所の判定結果いじってる以外は割とシナリオの流れのままなんですが、描写・演出面は盛大に盛ってます。
佐倉さんの記憶絡みは全部盛りです。

あと、本来夢の中の牧志はゆっくり佐倉さんを外へと導くだけなのですが、「牧志が違和感を無視するわけがない」と佐倉さんは思うだろう、ということで、ああいう感じになっています。
佐倉 光
なるほどー、今回の牧志ナビゲートキャラクターみたいだなと思ってたら本当の意味でナビゲートキャラクターだったとは。
記憶周りとか有り難うございました、楽しい!

KP
ふと意識したのは、掌に感じる温度だった。
人の手の温もり。

広い空洞に響くように、あなたの名を呼ぶ声が反響して。
意識がはっきりしてくるとともに、次第に焦点を結んでくる。

背中を支えるベッドの固さ。
手足に触れる、清潔なシーツの感触。

瞼の赤を透かして、白い光が見える。

あなたは、目を閉じていた。
佐倉 光
「……」
呼吸をする。耳の奥で血が流れる音がする。誰かが呼んでいる。
ずっと感じていたに違いない掌の暖かさを手がかりにするようにして意識を浮上させる。

目を開く。
ハロー現実。お久しぶり。
KP
どくり、どくり、と血の流れる音がする。

指先へと流れていく鼓動のリアリティが、あなたが今までいたのは確かに現実ではなかったのだ、と知らしめる。

あらゆる感覚が鮮明で、乾いた口の中に僅かな唾液の味をすら感じた。
牧志 浩太
「佐倉さん!」

目を開くと、規則的な模様の白い天井が見えた。
直後、身体に重みが襲いかかる。

感極まった牧志に抱きつかれているのだ、と気づくのには少し遅れただろう。
佐倉 光
「げふ」
突然の衝撃と重量に驚いて呼気を漏らす。
体にのしかかる暖かさを感じ、声を聞き、やっと自分の状態が飲み込めてきた。
あの牧志に聞いた通りなら、正体を失って生きているのかどうかもよく分からない自分に、ずっと呼び掛けてくれていたことになる。
牧志 浩太
「佐倉さん、よかった目が覚めて、もう起きないかと思った、佐倉さん、佐倉、さん、」

ぐずぐずと泣く声が肩のすぐ横で聞こえる。
そのうち不明瞭になる声は、あなたの名ばかりを呼ぶ。
佐倉 光
「牧志」
自分は大丈夫だと伝えたくて声を出した。
佐倉 光
「俺は大丈夫。お前たちのお陰だ」
小動物になって途方にくれた時も。
牧志の命に依存する化け物になりかけたときも。
事故死しそうになった時も。
いつも手を差しのべてくれていた。
どうしてこんな大事なことを忘れていたのか。
佐倉 光
「溺れかけるたびに声が聞こえて、呼吸の仕方を思い出させてくれたんだ」
牧志 浩太
「佐倉さん……、思い出したんだな」
確かめるようにあなたの手を取ったまま、牧志はゆっくりと身を起こす。
牧志 浩太
「ずっと、声をかけてたんだ。
佐倉さんが溶けてしまわないように。

そっか、聞こえてたんだな」
佐倉 光
「思い出したのか、って言われりゃ、いまいち自信はないけどさ。
あいつのお陰で今朝よりはマシになったと思うぜ……」
これも全部、二人の牧志のお陰だ。
現実の牧志は命を繋いでくれて、あの牧志は精神を繋いでくれた。
変人扱いして……悪いことしたな。
牧志 浩太
「あいつ?」
牧志は不思議そうにする。
佐倉 光
「お前っていうか俺っていうか、やっぱりあいつとしか言いようがないんだけど」
もういないあいつ。考えると心がざわついた。
佐倉 光
「夢の中で助けてくれた奴がいるんだ。お前の姿でお前の声でさ。俺の一部らしいけど、隻眼じゃなかった。
俺にも正直よく分からないけど、後で詳しく話す」
KP
あなたの腕には、いくつもの電極とコードが繋がっていた。
それが点滴の袋や、心電図のモニターや、脳波のモニターに続いている。
佐倉 光
自分に繋がれた無数のモニタを確認して、反射的に軽く吐き気を覚える。
KP
それは怖気のする光景であったが、牧志の眼の穏やかさが、そこに悪意がないことを感じさせた。

それらは、あなたを守るために存在しているのだ。
佐倉 光
あのときとは違うのだと分かっていても、忌避感はやはりどうしようもない。
人間苦手なもんの一つや二つや三つや四つあるもんなのだ。
まとまって襲ってきたらそりゃ、逃げるしかないだろう。
佐倉 光
「ところで俺、いったいどこでどうなってたんだ?
分かってるようで分かってないんだ。
やたらリアルな夢を見ていたから、どこまでが現実だったのか曖昧でさ」
牧志 浩太
「水族館に行こうとした時にさ。
あの駅で、俺達と佐倉さんがはぐれただろ。

あの時に、薬剤を使ったテロがあったらしい。
佐倉さんはそれに巻き込まれて……、俺達が来たときには、もう倒れていた」
牧志 浩太
「佐倉さんは病院に運ばれて、ここでずっと眠ってた。

ただ眠ってたんじゃなくて、脳が溶けかけていて、心も記憶も……、生きてるのに必要なことも、忘れかけてたんだ」
佐倉 光
「脳溶けるってやべーじゃん。依存性とかないだろうな?」
あいつも言ってたな。俺の一部たるあいつがそれを知っていたのは寝ながら聞こえていた情報なのかな。息が止まりかけていたときに現実の牧志の声が聞こえたように。
牧志 浩太
「一応、あともう少し検査だって。
夢に拘ってしまう…… 現実よりも夢を選ぼうとすることがなければ、大丈夫だろうって」
牧志 浩太
「呼吸が、何度も止まったんだ。
溺れかけてたっていうのは、きっとその時だと思う。

俺は佐倉さんが溶けてしまわないように、佐倉さんがどんな夢を見てるのか推測しながら、それに合わせて声をかけてた」
佐倉 光
「ずいぶんな悪夢見て、お陰で色々思い出した、思い出させられたのは確かだ」
蜘蛛に襲われた絶望と、誰かの口に入ってゆく恐ろしい光景は悪魔への恐怖と怒りと反抗心を。
朱鷺の冷たい目は二人で恐怖しながらも必死で走ったことを。
クソヘビに拷問された記憶は、牧志の強さを、連れてきてくれた。
佐倉 光
「ほんと、ろくでもないことばっかだけどさ」
牧志 浩太
「そうだな、聞きたい。夢の中で、何があったのか。
その『あいつ』が何してたのか、佐倉さんがどうしてたのかとか、さ」
佐倉 光
「ありがとう」
管だらけじゃ、いまいちかっこはつかないけどな。
牧志 浩太
「いいよ。ずっと、お互い様だし。
……戻ってきてくれて、よかった。

目覚める少し前に、佐倉さんの呼吸がひどく弱まった時があってさ……、あのまま、息が止まって死んでしまうかと思ったんだ」
佐倉 光
「正直、マジで死ぬかと思った」
声の尻尾が震えた。
牧志 浩太
「起きてきてくれて、本当に、よかった」

牧志はあなたの手を取ったまま、ぼろりと大粒の涙をこぼした。
佐倉 光
「頼りになる相棒が二人もいたからさ」
胡散臭い胸と喉の震えを冗談にまぎらわせて笑う。
佐倉 光
「どっから話そうか。駅で倒れたとこからだな。
呼吸ができなくなった俺に、大丈夫だと呼び掛けてくれる声と、心臓の動かし方を思い出させてくれる衝撃があって、俺は佐倉光で、生きてるってことを思い出した。
それからお前とシローに起こされて、一緒に水族館に向かったんだ……」
ゆっくり噛み締めるように、自分の体験を、もういない彼のことを語る。
牧志 浩太
目の前の相棒は『彼』と同じ姿と声で、静かに頷きながら、あなたの話をじっと聞いていた。
佐倉 光
記憶は多分完全に戻ったわけではないし、これからも忘れて牧志を困らせるかもしれない。
しかし一番大事なことはもう忘れないんじゃないか、そう思えた。
牧志 浩太
また忘れても、『大丈夫』と。
そう、彼の眼が言っている気がした。

KP
その後数日検査入院が続くが、それからは日常へと帰ることができる。

真夜中の水族館での出来事は、それが最初で最後となる。

二度と同じ日は来ない。
それでも二度と来ない日々を重ねながら、あなた達はまた、生きていく。


「Midnight pool」
 エンディング1「そして迷子は手を引かれた」
──END.



KP
ありがとうございましたーーー!
佐倉 光
ありがとうございましたーーー!
二人いたのか。そんな気はしてたけど、自分の意識は電脳世界かなんかにいて、アクセスしてきているアバターの牧志とリアルの牧志がいるのか、それにしては中の牧志くんやたらリアルというか、別存在としている・・なぁと思ってた。
駅の箱ってやっぱコラボ商品の香水ですか。
シナリオ背景
KP
では、シナリオ背景!
佐倉 光
まってましたー!
背景情報
KP
……という話でした。
佐倉さんは水族館を巡ったけど、牧志とシローは行きそびれたので、また現実で水族館に行き直そう。
佐倉 光
そんなんばっかりだw
KP
佐倉さんまた独りで歩き回る羽目になったなぁ、と思いました。
また独り……このシリーズ、実際に行ったことはないけど記憶だけ持ってるって人がやたら出てくる。
佐倉 光
なるほどー、なかなかまずい状態になってた。
独りじゃないよ!
牧志がついててくれたし、牧志が導いてくれたよ!
あとめぐってたのは夢の中だから、「俺の考える最強の水族館」だった可能性。
KP
なんですよね。実際の水族館を巡り直した時に「あれ、結構違うな?」ってなったかも。

あ、味覚がないのは「味覚がおかしい?」と見せかけて、単純に夢の中だからです。
佐倉 光
ですよね。
夢の牧志めすっとぼけおって。

あまりない気もするけど、夢の牧志に拘泥して「帰らない!」とか言い出したら、自分の理想の相棒とずーっと水族館で過ごしながらいずれ溶けることになるのかな。

エンディング分岐
KP
あ、そうそうエンディング分岐。
エンディングは4つあります。
佐倉 光
そんなにあるのか。
今回ファンブルだらけで怖かった!
KP
まず、ロストルートは「自ら帰ることを放棄した」時だけです。(略)今回は割とそのままの牧志でしたが、例えば片想い関係の二人なんかの場合、夢特有の都合のよさが出てきて、現実ではしてくれない甘い態度を取ってくれたりするわけですね。
佐倉 光
なるほどぉ
相手との関係性によってはそれもありうる?
でもそれでロストされたらキーパー切ないな。
KP
ありうるけど切ないなぁ、と思いますね…… 二人で手を取るんじゃなくて、独りのまま溶けていってしまうし。
佐倉 光
相棒の姿をしていても自分だし、ずっと命を繋いでくれたはずの相棒の方は見てくれないまま終わるわけですしね。
KP
そうそう。

KP
次に、途中で「夢だ!」と気づいて、出口まで行かずに無理やり目を覚まそうとした場合。(略)これがあるから、夢の中の牧志が現状について佐倉さんに考えさせたり、考えたりしていたのはちょっと危うかったんですね。

それでも彼がそうしたのは、彼はそうするだろう、という佐倉さんのイメージの方が強かったからです。
佐倉 光
なるほどー
なんとなくこれは現実ではないのかもと思いながらも、やっぱりいつも通りじゃないから流されてた。
KP
そこではっきり自覚して「夢じゃないのか」と口に出したり、牧志と敵対して逃げ出そうとしていた場合、彼はそれを口に出さないように止めようとしていました。

〈心理学〉成功していれば彼に敵意がないことが分かりましたが、失敗すれば彼がらしくなくあなたを無理やり黙らせようとしているように見え、疑心暗鬼が深まったかもしれません。
佐倉 光
記憶がないのにその状態になったら危なかったかも!
KP
そうそう、記憶がないから場合によってはその流れになる可能性もあるなーと思っていました。
あ、女の子やら知らない声やらは、佐倉さんの無意識の自問自答です。

目を背けて逃げ出すと【INT】が減っていくのは、思考を投げ出すことにより原ショゴスに近づくからです。

あ、そうだ。牧志の死体は実は【アイデア】失敗時の演出なのですが、あまりにも重なりすぎて楽しいので成功したけど入れちゃいました。
佐倉 光
現実であることは疑っていたのに、何故か「夢だ」という発想はなかったのでセーフ!
他の溶けてる人かと思った。
KP
よかったセーフだ!
ある意味佐倉さんが記憶がなかったからセーフになってたとこもいくつかありましたね。

実は最初から佐倉さんしかいなかったのです。
佐倉 光
今回はとにかく「逃げよう」と思ってました。
危険なのは分かってたけど、本格的にまずいとこで逃げようとしたら警告くらいはくれるだろうという、KPへの甘えです!
KP
そこは警告くらいは出しますSAFE 状況的に分かりにくいかもしれないけど!
佐倉 光
最初に「嫌いな動物」を聞かれたので、そういうの出てくる話なら、まずは逃げようと。
そしたら牧志の死体とか注射跡とか、嫌いなものてんこ盛りで、にこにこしながら遠慮なく逃亡しました。
KP
戦闘で「真っ向から向かわず逃走することもできる」のは一般人PCらしいオプションなんで、そういう選択肢があることは示したかったですしね。
佐倉 光
そういう手段あるの本当に助かる!
誰も彼もが立ち向かえる訳じゃないし、立ち向かえない人が全部否定されるのもつらい。
牧志の死体が出てきた辺りで、「これ荒療治の話にしよう」と思って自らトラウマ盛ってますね。
KP
そうそう、今回は「弱くて逃げようとする」「強さを振り絞って現状を受け入れようとする」のバランスがほんとに面白くて楽しかった。
「怪異に慣れていない一般人である佐倉さん」が見られる稀有な機会!!

そうそう、「夢の中の牧志が佐倉さんが記憶を受け入れようとする力」というのはぼんやり考えてて、そこにトラウマ盛って下さったから綺麗にまとまった!
佐倉 光
牧志を「いつでも助けてくれる強いスーパーマンだよ」と思い込んでいることにしたら、中の牧志は割とその通りだったのはちょっと面白かった。
KP
ほんとにナビゲートキャラクターだった夢の中の牧志でした。
あと、佐倉さんがああだから、気負っちゃってたんですね。守らなきゃって。

佐倉 光
口挟んじゃったけど、四つ目ってまだでしたっけ?
KP
あ、次にラストの〈聞き耳〉ロールで失敗した場合。(略)

・夢の内容を覚えて生還
・夢の内容を忘れて生還
・一部の記憶を欠損して生還
・自らロストを選ぶ
の4分岐ですね。
佐倉 光
なるほど!
そこは失敗しなくて良かった。

KP
戦闘調整入れるって話してましたけど、結局戦闘はそのままで行けました。
昨日言った通り、怖いけど実はかなり戦闘難易度は低めになってます。
佐倉 光
まさかのファンブルでも何とかなった!
KP
そうあそこ成功してくれてよかった。
ファンブル多過ぎてびっくりした。
佐倉 光
お守りもありましたし、佐倉素の〈回避〉けっこうあるから大丈夫じゃないかなとは思ってたけど
タイムオーバーとはっ!
KP
そうファンブルしてなかったら倒せたはずなのに!
佐倉 光
まあでも、そこで倒せずに逃げちゃうのも佐倉っぽいかもしれぬ。
3ターン目になったから牧志が「引き際だよ」って教えてくれたんだ。
KP
前を向くために逃げる佐倉さんですしね。
佐倉さんの一部だけある。>牧志
KP
あ、そうだ、ラストバトルで佐倉さんが死ぬと、乗っ取られはしませんが強制覚醒してしまい、記憶を一部欠損するエンディングになります。
佐倉 光
なるほど!
見た目ほどの危険はないやさしいシナリオ!
KP
yes!  こわいけどやさしい!

報酬
正気度報酬。佐倉の正気度は期待値を大きく下回った。
KP
少ないな!?
佐倉 光
元々バラバラになってるのに更に溶かされたからしゃーない
KP
荒療治が過ぎた。
溶けかけてましたしね。
佐倉 光
【INT】 15→17
【CON】 は、キャラクリエイトのときの特性か職業でなにかと引き換えに減った奴ですね。
だからここで回復はしないかな。
KP
ああー、なるほど。なら回復はしませんね。
佐倉 光
お土産悩むなぁー
KP
命を救ってくれそうなのはお守りだけど、象徴的なのはクリオネ。
佐倉 光
忘れない のは、今の状況ではけっこう大きい。思い出す取っ掛かりになる。
KP
そうそう。また忘れてしまうことがないのは大きいなって。
佐倉 光
狂気で忘れるときは対象外!  って言われたらまあそれはそれで仕方ないんだけども。
KP
とも書いてないし、「今回のことは狂気で忘れちゃっても忘れない」裁定でこちらは大丈夫です。
佐倉 光
やったー。
クリオネにしよ。
かわいいお守りが増える増える。
KP
今回のことで受け入れた記憶は佐倉さんにとって楔になってくれるんだとすると、本当に綺麗。

お守り多すぎるからそろそろ紐を一つにまとめるとかしないと絡まりそう。

気になるところ
佐倉 光
もう一回クリオネで戦える機会があったら、アタマがバカァッって開くイメージの悪魔出そうと思ってました。
KP
バッカルコーン!
佐倉 光
なんだろな。アタマ開く奴。ぱっと思い付かないけど。アバドンくらいしか。
KP
うーん、確かに。ぱっと浮かばない。
佐倉 光
ていうかシナリオギミックでアタマバカってやって襲ってくるかと身構えてたら出てきたからびっくりした。
KP
実は一番穏やかなとこでした。>クリオネ

佐倉 光
二つ目、逃げなければなにかもらえたんでしょうか?
KP
あれは真夜中の色の手帳とペンがもらえました。
シナリオ中でHPが0になったとき、投げかけられる質問のうち2つ以上に正答すれば、復活することができました。
佐倉 光
手帳とペン!
KP
ただ、こんなイベントが発生します。
イベントについて
佐倉 光
椅子に縛られって、泣いちゃう。
しかも直前にあんなトラウマ山盛り食らってるから恐慌におちいるぞー
KP
そうなんですよ。
ここはかなりいい感じのイベントで、逃げちゃったのもったいないなーと思ってたら、逃げたは逃げたで非常にらしくておいしい感じにしてくれたのでニコニコしました。

成長
佐倉 光
よーし、ファンブルの嵐を精算するぞー!
KP
すごい量のファンブルだけど成長もある!
【能力値】【幸運】はシナリオ中で使ったor関係のある技能です。
佐倉 光
これだけじゃなくて、《SANチェック》もファンブルしてんだもん、多すぎだよ。
KP
今回のファンブル量ほんとに「なにこれ!?」ってなった。
あ、間違えた、【アイデア】じゃなくて【INT】ロールだからシナリオに関係のある技能だ。
修正しました。
佐倉 光
そういえば、〈目星〉ずっと85でやってたけど、88になってた……
KP
おおっと。
成長時の修正漏れあるあるですね
佐倉 光
シナリオに関係ある、かー。
自分が自分ではなくなるときにファンブル
〈精神分析〉〈隠れる〉 あたりが適当かな?
KP
ああー、いいですね。
佐倉 光
使えるのは〈精神分析〉だけど、〈隠れる〉にしとこうかな。
KP
〈隠れる〉は今回らしくていいですね
佐倉 光
1d100 15 〈隠れる〉
Sasa BOT 1d100→97→致命的失敗ファンブル
佐倉 光
うは
KP
!?
佐倉 光
1d10 Sasa BOT 1d10→10
佐倉 光
www
KP
!?
すごい
佐倉 光
1d100 25 隠れたい Sasa BOT 1d100→91→失敗
1d10 Sasa BOT 1d10→1
佐倉 光
まあまあ。
そんなに嫌だったのか……
KP
無理もないんですよ。
佐倉 光
あとは〈オカルト〉【幸運】ですね。
KP
ですね。
佐倉 光
1d100 75 〈オカルト〉!  Sasa BOT 1d100→32→成功
【幸運】〈精神分析〉に振ろうかな。
〈夢の知識〉って選択肢もあるな(死にスキル)
KP
ああー、〈夢の知識〉って成長対象にできるのかな?
今回はドリームランド関係ではないので、無しとさせてください。
佐倉 光
はーい
〈精神分析〉はokですか?
KP
そちらはOKです。
佐倉 光
1d100 30〈精神分析〉 Sasa BOT 1d100→57→失敗
1d10 Sasa BOT 1d10→3
佐倉 光
〈隠れる〉 26
〈精神分析〉 33
終わり。

佐倉 光
そういえば不定治療分いつ振ればいいんだこれ。
KP
そういえば。忘れないうちに振っておきます?
佐倉 光
今回の話で忘れたやつやったし、次で時計忘れるなら不定でてるから、今回の開始時は不定発生なしにしとこ。
シナリオ中飛ばした方が楽しそうだったら飛ばそうそうしよう。
KP
ああー、確かに。そんな感じでぜひぜひ。
この時、もう次の次の話について冒頭で佐倉の記憶を飛ばすことが決まっていました。
佐倉 光
狂気治療、桜のとこで上限行ってて二ヶ月分ほど無駄にしてんだよな。
佐倉 光
1d100 治療 Sasa BOT 1d100→21
1d3 Sasa BOT 1d3→2
2治りました。
不定期間残り2~3ヶ月ほど。
SAN値70で終了。
KP
はーい。
不定は長いけどSAN値そのものは結構高い。
佐倉 光
あと二回病院で治療受けられるチャンスがある!
と考えると悪くはない。
KP
確かに!
長い分だけ。
佐倉 光
その分、ケンカの原因作ったり、精神ボコボコにされたりはしますし、大事なところでファンブル出した途端記憶がスポーンと飛ぶ危険はありますが。
KP
なるほどファンブル出した瞬間に飛んじゃうのも面白い。

コメント By.佐倉 光
自分が悪魔使いであることも忘れ、ボロボロの記憶で意味不明の恐ろしい事態に立ち向かわなければならない佐倉。
そんな状況だっていうのに……ファンブル多過ぎなんだよぉ!!

TRPGリプレイ【置】CoC『blood red decadence』佐倉&牧志 6(終)

「明日はさ、外、出られるといいな」

TRPGリプレイ CoC『インモラル・イミテーション』佐倉(子)&牧志 11

「むしろそれまでは大丈夫ってあたり逆にすげぇな」
「人体の適応力ってたまに凄いしな」

TRPGリプレイ【置】CoC『Midnight pool』 佐倉&牧志 1

「僕の仕事、何だったんですか?」
「悪魔退治屋。報酬の多寡は分捕った金次第」
「え? 悪魔って言った? 退治? ぶんどるってそれ強盗では?」

【クトゥルフ神話TRPG】
本作は、「 株式会社アークライト  」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
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PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION 「クトゥルフ神話TRPG」


TRPGリプレイ CoC『VOID』継続『迷い家は桜の先に』 春&田尾 1

「ふはははは! 俺はやられたらやり返す人間だということを忘れていたな!」

TRPGリプレイ ダブルクロス3rd 番外編

ダブルクロス
番外編 1
■前回ラストで子供たちがみんなでホラー映画鑑賞会していた裏で、大人たちは何をしていたのか……
女二人でひたすら呑んでました。
みたいな。

TRPGリプレイ ゆうやけこやけ 第十話『旅するゆうこや』はじまりの一