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こちらには
『満を持して今日も俺は眠れない』
ネタバレがあります。

本編見る!
●チェイスルール●
佐倉 光
ゴチーンで済むのか!
ていうかいきなりのアクロバット要求!
KP
偶然にもクラウドウォーカーらしいアクションで笑っちゃった。頑張れ!
佐倉 光
ぐんぐんとスピードを上げるクラウドウォーカーに、少し、いや大分後悔しながらバランスを維持する。
あおられそうになる体の前傾姿勢を保つだけで精一杯だ。
佐倉 光
こんなのに乗ってるのか。
こんなの正気の沙汰じゃない!

それでもなんとかなりそうだ、と思った矢先、地面が消えた!
あわててジャンプする。
てすりだ、この勢いなら乗れるかもしれない!
判断は瞬時にできた。
本当にできるかどうかはまた別の話だ! 
まずは1d2なんだろうか?
KP
1d2 Sasa BOT 1d2→1
突如現れる階段!
まずは1d2をどうぞ。1が出れば74%、2が出れば54%で判定です。
佐倉 光
1d2 Sasa BOT 1d2→2
1d100 54 飛ぶ Sasa BOT 1d100→97→致命的失敗ファンブル
KP
ワーオ。
佐倉 光
んー。ちょっとガタガタ。
KP
ファンブったので1の代わりに1d3ダメージどうぞ。
佐倉 光
ファンブルによって酷い遅延が出るようならお助けロール使おうかな?
ダメージか。じゃあまず喰らっとこう。
1d3 Sasa BOT 1d3→3
いってぇ
HP 10→7
これ派手に転がり落ちたかな。
KP
視界が、一瞬にして反転する。
夜空に輝く太陽が視界いっぱいに広がった。

手すりの継ぎ目にスケートの先端を引っ掛け、派手に転んだのだ、と気づいたのは、頭を伝う液体の赤に気づいてからだった。
佐倉 光
「……」
痛みのあまり声が出ず、視界が一瞬白飛びした。
KP
反射的に速度を落とすことができたのか、あなたはうっかりミンチにはなっていなかった。
頭は痛いが、幸い不味そうな頭痛はない。あなたは体勢を立て直して走り出すことができる。
佐倉 光
やっぱり迂闊だった。こんなの正気の沙汰じゃない。
一瞬、やはり普通に走るべきではないのかと思った。
しかし回り続ける車輪が体を引っ張る。
距離も大して詰められていない。
これはもう続けるしかない!
軽く地面を叩いて体勢を整え、走る。
KP
辛うじて建物の向こうに見え隠れする化け物に追いつくのは、あなたの走る速度では困難だ。

やるしか──ない!
佐倉 光
クラウドウォーカーで階段で防具なしでずっこけたら死ぬなぁ。
なんつーもんに乗ってるんだペルソナの連中は。
KP
全くだ。召喚中じゃなくても普通に乗るし。
佐倉 光
そうだよあいつらペルソナつけて乗ってるから平気なんだよ!
ちょっとノリでとんでもない事言っちゃったなぁ。
KP
大丈夫ペルソナ出してなくても学校間移動で乗るし。
KP
再び走り出し、最高速に至ったそのとき、化け物が突如進路を変えた。

②化け物がいきなり進路を変える。
急カーブに耐えなければならない。
1d2 Sasa BOT 1d2→1
まずは1d2をどうぞ。1が出れば74%、2が出れば54%で判定です。
佐倉 光
1d2 Sasa BOT 1d2→1
1d100 74 Sasa BOT 1d100→65→成功
佐倉 光
頭痛をこらえてとにかく体の動きとバランスに集中。
体重移動。これなら「曲がろう」とするのではなく、軽い体重移動で勝手に曲がるはずだ。
とにかく方向を安定させて……

飛び抜ける景色の中、必死で姿勢を制御する。
KP
思った以上の速度と風が生身の体に吹きつける。
一瞬でも気を抜けば壁に激突する未来が見える中、眠気も気だるさも吹き飛んでいた。

突如進路を変えた化け物を、あなたは同じ軌道で的確に追いかける。目の前のそれ以外はもう目に入らない。

長い坂道の下。
坂から平地へ移り変わる瞬間、不意に目の前に車が飛び出した。

いや、違う。あなたが車道に飛び出したのだ。

③あなたは勢いよく車道に飛び出す。
不幸にもあなたの正面に自動車が突っ込んでくる。
あなたは車のボンネットに乗り移らなければならない。
1d2 Sasa BOT 1d2→1
まずは1d2をどうぞ。1が出れば74%、2が出れば54%で判定です。
佐倉 光
1d2 Sasa BOT 1d2→2
1d100 54 Sasa BOT 1d100→50→成功
佐倉 光
「ヤバっ!」
正面衝突じゃ下手すりゃミンチだ!

必死でボンネットに飛び乗った。
火事場の馬鹿力とはこのことか。
KP
狂った街の中で走る車は、ブレーキをかける素振りすらなかった。

それが逆によかったのか、あなたはすんでの所で車のボンネットに飛び乗ることができた。
身体を捻って着地した衝撃を、クラウドウォーカーは見事に吸収して前進する力へと変える。
佐倉 光
「もう無理! 無理無理無理!」
喚きながら車の上を滑って飛び出す。
意思とは関係なく力強く体を前に押しだす力が、再び道路を滑り出す。
佐倉 光
こんなの娯楽で乗ってる奴ら頭がおかしいぞ!
KP
化け物の背中がぐんぐんと近づいてくる。
後ろから迫る車輪の音に気づいたのか、視界の中で化け物が煩わしそうに振り返るのが見えた。

あなた目掛けて投げつけられた槍の切っ先が、あなたに迫る!

④化け物が槍を投げてくる。この時判定に失敗すると、1の代わりに1d4のダメージを受ける。
1d2 Sasa BOT 1d2→2
まずは1d2をどうぞ。1が出れば54%、2が出れば74%で判定です。
またこんな状況ですが、疾走しながらでもアイテムは使えます。
佐倉 光
1d2 Sasa BOT 1d2→1
失敗したらアシスト使おうかな。
1d100 54 Sasa BOT 1d100→7→成功
佐倉 光
槍!
慌ててこの短時間で得たコツと感覚を総動員して体を傾けて身をかわす。
KP
あらゆる感覚を総動員し、あなたは飛んでくる切っ先を華麗に躱す!

時間が遅くなったような気がした。スローモーションのように流れていく一瞬、あなたの髪をひと房切り飛ばして槍は後方へ吹き飛んでいった。
佐倉 光
死ぬかと思った。
今日何回か死んだ。確実に。
絶対ここで分岐起きてる。
俺スゲェ。
KP
化け物があるビルの中へ駆け込んでいく。薄汚れたビルは何とも分からない植物の蔓に半分侵され、鳥の巣にまみれた尖塔のような姿をさらしていた。

その屋上に槍を持った影が見えた。あれは、あの化け物たちだ。
ビルへ入った化け物も、屋上を目指しているのではないか。

ビルの前まで辿り着けば、エレベーターは生きているようだ。
佐倉 光
エレベーターに乗る。
この乗り物は壁を上ったりできるらしいが、もう無理。死ぬ。普通に文明の利器を使おう。
俺の相棒ならそのくらいの時間生き延びてくれるさ!
日和ってなんかないからな!
佐倉 光
エレベーターが使われていなければつかう。使われているなら階段で。
KP
あなたはすっかり挫けた気持ちでエレベーターに乗り込み、最上階のボタンを押す。
幸い先客はいなかった。

日和ったことを考えつつ息を落ち着けていると、あなたの足元で咀嚼音が聞こえてくる。

思わずそちらに視線を移すと、肥満体の成人男性があぐらをかいてチーズ牛丼を頬張っていた。

なんでこんなところに? とあなたが二度見したところでエレベーターの扉が音を立てて開かれる。
KP
※なんら深い意味のないエレベーターの妖精さんだそうです。
佐倉 光
「おい……」
言いかけて、《アナライズ》
妖精か。そうか。
佐倉 光
「やっぱいいや」
目をそらした。
KP
なんだったかよく分からない。眠い頭が見せた幻覚かもしれない。

ともかく、扉が開く。

KP
一方、そのころ。

やけに冷たい風が頬に触れ、牧志は目を覚ました。
牧志 浩太
「(うーん、なんだっけ、俺、寝て……)」

身を起こそうとすると、ずきりと頭に痛みが走る。そうだ、突然強い力で掴まれて、頭をぶつけて……。
牧志 浩太
「(俺、気を失ってたのか。ここ、どこだ)」
KP
彼は一度目を閉じ、頭痛が危ういものでないことを確認してから身を起こそうとするが、動こうとした身体に鋭い痛みが走った。
牧志 浩太
「!?」

何だ、さっきの痛みは。
KP
恐る恐る彼は自分の身体を見下ろす。
痛みの理由は明白で荒っぽかった。
有刺鉄線で身体をぎちぎちに縛られているのだ。
牧志 浩太
「(うわ)」
そりゃ痛い。随分荒っぽくて効果的な手だ。
少し動こうとするだけでも棘が食い込んで、思わず怯んでしまう。
牧志 浩太
……あの俺がいたビルに有刺鉄線がなくてよかった。
KP
牧志は地面に転がされたまま、辺りを見回す。そこは何か建物の屋上のようだった。
謎めいた植物の蔓が辺りを取り囲み、ほとんど原形が分からない。
辛うじてエレベーターのような扉が見えたことで、ビルか何かだったのかと思える。
周囲にはあのヒキガエルのような化け物たちが数匹いて、辺りに骨を配したり篝火を並べたり、何か忙しなく準備をしている。

その中央に木で作られた台と、何かを刺し貫いて吊り下げる形で渡された槍。そこには丁度、人を一人吊れそうな隙間がある。

……嫌な予感に牧志は背筋を震わせた。
牧志 浩太
子供の泣き叫ぶ声を思い出す。あいつら絶対に趣味が悪い。

辺りには何かの体液で魔法陣のような図形が描かれていた。
1d100 98〈目星〉 Sasa BOT 1d100→34→成功
KP
魔法陣には月の絵と、その月を追う狼のような絵がいくつも刻まれている。
牧志はそれを見て、自分を取り囲んでぎゃあぎゃあと喚く魚人たちの姿を思い出した。
牧志 浩太
「(……これ、絶対に何か呼ぼうとしてるよな? しかも俺を生贄にだよな?)」

牧志はちらりと化け物たちの様子を確認する。化け物たちは慌てた様子で叫びながら何かの準備をしており、彼のことはそっちのけにしている。
有刺鉄線は力任せに引き絞られているものの、巻きつけられているだけで、結ばれたりはしていなかった。
牧志 浩太
(……)
棘を目に入れないように、牧志は一度目を閉じる。
牧志 浩太
(痛っ……!)
内側から力をかければ、当然全身に棘が突き刺さる。力をかければかけるほど痛み血を吹き出す身体に、思わず躊躇いかける。

半端に棘が刺さっていれば当然痛い。ぎちぎちに縛られていた身体は鉄線が緩んだ分だけ弛緩し、棘が突き刺さった状態で輪の中を埋める。身を引くこともできない。苦痛を和らげる術はもはやなくなった。
棘に食い込んだ肌が苦痛の中にはまり込んでいる。

一気にやらなければ苦痛を増すだけだ。牧志は思い切って手足に力を込めた。
牧志 浩太
HP 11 → 9
偶然のいつもの
佐倉 光
まーた、生け贄にされかけてる。
不思議と佐倉って生け贄にされかけたことないんだよなそういえば……
KP
これ「鏡を持ってない方が捕まる」で、必ずしも牧志がこっちになるわけじゃないんですが、まあ牧志KPCだしこうなるよなって。

そういえば。生贄適性が高すぎる人が傍にいるから??
佐倉 光
あー。そんな偶然……
だから鏡は佐倉所持か確認されたんだ。すごい偶然。
KP
なのです。牧志に鏡を渡していたら佐倉さんがこうなってた。
佐倉 光
有刺鉄線力業で解くのは無理だよ!?
KP
佐倉さんだったらここでお助け【幸運】ロールしてもらうしかなかったかもしれない。

KP
……痛い。
傷ついた身体が絶え間なく痛みと血臭を漂わせている。

牧志が束縛から抜け出したことなど気づきもしない様子で、化け物は魔法陣の上で慌てて笛を吹き、何かを讃える歌を歌う。

牧志が動き出そうとしたとき、頭上から強烈な威圧感が押し寄せる。夜空に浮かぶ太陽が徐々に端の方から闇に消えていくのを目撃する。

日食だ。
ありえない速度で、太陽が喰われていく。

そして太陽の闇から、狼の遠吠えのようなものが響き渡り始めた。

牧志のみ《SANチェック成功時減少 1失敗時減少 1D3
牧志 浩太
1d100 63 Sasa BOT 1d100→72→失敗
1d3 Sasa BOT 1d3→3
SAN 63 → 60
あれを止めなくてはならない。
強烈な危機感に突き動かされ、牧志は咄嗟に持ち物を探る。

ジャケットのポケットから何かが出てくる。
つぶれた紙製の箱と…… 爆竹。

そうだ。
牧志はエレベーターの扉の陰に隠れ、それを着火する。

その時、エレベーターの扉が開いた。
KP
※合流です。
あなたが乗るエレベーターの扉が開くと同時に、激しい炸裂音が響いた。
KP
エレベーターの扉が開く。
あなたの目に入るのは、驚いて辺りを見回す化け物が三匹と、地面に描かれた魔法陣。
そして、生贄を吊るせそうな空の台。

日食が夜空に浮かぶ太陽を半ばまで喰らっている。辺りにはやけに冷たい風が吹く。
空の上には奇妙な威圧感が満ちているが、儀式は中断している。
佐倉 光
は?  なんだこの状況!?
頭から滴る血を擦りあげて視線を彷徨わせた。
牧志 浩太
「佐倉さん!」
KP
エレベーターの扉の陰から、あなたを呼ぶ牧志の声がした。
佐倉 光
「牧志!」
叫んで出る。これ要はこの場で捕まえればいいんだろ!
牧志 浩太
「鏡持ってきてるよな!?
あの儀式止めなきゃ不味そうだ、頼む!」
KP
牧志は早口で言って陰から飛び出し、あなたの横に並ぶ。
あなたの目に赤い色が飛び込んだ。彼は、血まみれになっていた。
……あなたも大概だが。

KP
1d2 Sasa BOT 1d2→1
KP
戦闘開始!
相手はムーンビースト×3。

相手は全員【DEX】10。ただし、最初のターンは爆竹の音に驚いているため、行動しない。
というわけで、【DEX】9・佐倉さんから!
佐倉 光
鏡を使用する!

鏡をかざして三体の化け物に向ける。
どれが吸い込まれてもいいし、まとめて吸ってくれるならラッキーだからな!
佐倉 光
先に振っとこう。
1d100 Sasa BOT 1d100→84
KP
おっと、ありがとうございます。>先に
1d10 Sasa BOT 1d10→2
22~82! おおっと、捕獲失敗

KP
化け物は手足をジタバタともがかせ、鏡の引力に抵抗する。
佐倉 光
「……」
力が足りない? 吸えないこともあるのか?
佐倉 光
慌てて一歩さがる。角度が悪いのか?
KP
【DEX】8、牧志!
牧志 浩太
牧志は化け物の一体に殴りかかり、化け物が周囲の物にしがみついている手を払い落そうとする。
こぶし
牧志 浩太
〈こぶし〉で化け物Aに攻撃!
1d100 52 Sasa BOT 1d100→15→成功
KP
ムーンビーストは驚いているため回避もしない。
牧志 浩太
1d3 ダメージ Sasa BOT 1d3→2
KP
以後、ムーンビーストAに対する捕獲は±10だけ成功出目の範囲が広がります。

牧志 浩太
牧志の拳が、化け物のぶよぶよとした手を強く打ち据える!
佐倉 光
「よしナイス!」
これ、某モンスターと同じで、殴れば捕まえやすくなるのか?
KP
2ラウンド目。ここから【DEX】10でムーンビースト3体が動きます。

【DEX】10。ムーンビーストは3体とも槍で攻撃。目標は全員佐倉さん。
(明らかにやばいもの持ってるから)
ムーンビーストの攻撃
KP
1d100 15 攻撃A Sasa BOT 1d100→43→失敗
1d100 15 攻撃B Sasa BOT 1d100→70→失敗
1d100 15 攻撃C Sasa BOT 1d100→69→失敗

KP
全員失敗
人間を拷問し、甚振るのを好む彼らの中でも、彼ら三体は特に真っ向勝負が苦手な個体らしい。
KP
【DEX】9・佐倉さん!
佐倉 光
こええ! 逃げながら鏡を向けるぞ。
KP
捕獲ですね。
1d10 Sasa BOT 1d10→4
佐倉 光
Aに向ける。
1d100 鏡だ!
KP
24~84だから、14~94なら成功
佐倉 光
Sasa BOT 1d100→13

KP
なんと、ぎりぎり吸えない!
化け物は生贄台にしがみついて抵抗する。
お助け幸運ロール
佐倉 光
あまりにもあまりだから、アシスト使おうかな……
KP
お助け【幸運】ロール使いますか?
佐倉 光
ダメージ用にとっとこうかとおもったんだけど、敵へらしたほうがいいよなきっと。
使います。
KP
【幸運】で判定、どうぞ!
佐倉 光
1d100 75 【幸運】 Sasa BOT 1d100→10→成功

KP
生贄台にしがみつこうとした化け物が、不意に身体を震わせた。
あなたはその一瞬、「何か」があなたの隣に立っていたような気配を感じた。

化け物と目が合った。
化け物は嫌がるように声を上げると、しがみついていた手を自ら離して、鏡の内側へと消えていった。

いや、何かの気配も、化け物の行動も、すべては気のせいだったのかもしれない。

ともかく、吸い込み損ねたと思った化け物を、鏡はきちんと吸い込んでいた。
佐倉 光
なんだ? 何かがいた?
一瞬背筋がぞくりとしたような気がした。
KP
残り2体。
【DEX】8・牧志
牧志 浩太
ムーンビーストBに〈こぶし〉で殴りかかる。
牧志の攻撃
牧志 浩太
1d100 52 Sasa BOT 1d100→52→成功
KP
ムーンビーストBは攻撃したので回避なし。
1d3 Sasa BOT 1d3→1
KP
ぎりぎり成功してますね。
1ダメージを与えたため、ムーンビーストBに対する捕獲判定は±5%されます。

牧志の攻撃は命中。
KP
3ラウンド目。
ムーンビースト2体はどちらも槍で攻撃。

Bの標的は佐倉さん。
牧志が立て続けに攻撃を成功させたため、ムーンビーストCが牧志を攻撃する。
ムーンビーストの攻撃
KP
1d100 15 攻撃B Sasa BOT 1d100→30→失敗
1d100 15 攻撃C Sasa BOT 1d100→14→成功
佐倉 光

ダメージいくつだぁ
KP
おっと、Cが成功した。
牧志は…… 相手が槍を持っているし、ここは回避に挑戦。
1d100 11 回避 Sasa BOT 1d100→50→失敗
1d5+1 ダメージ Sasa BOT 1d5+1→4+1→合計5
佐倉 光
いてぇ
牧志 浩太
HP 9 → 4 ショックロール。
1d100 55 ショックロール Sasa BOT 1d100→16→成功
佐倉 光
こわい!
しかしもう一撃食らったら死ぬ可能性が出てきたぞ。

牧志 浩太
「がっ……!」
KP
目の前で起きた出来事の凄惨さに比して、小さな苦鳴。
それが、身を貫く太い槍のせいでうまく声が出せなかったのだ、と分かる。

化け物が両手で握りしめた槍が、牧志の腹を貫いていたのだ。
原始的な槍が膂力で無理やりねじ込まれ、みるみるうちに赤い液体をそこから滴らせていく。
佐倉 光
「牧志!」
駄目だ、早く片付けないと危険だ!
くそ、この鏡ちゃんと働けよ!
歯がみして鏡を傷がついてる奴に向ける。
佐倉 光
【幸運】成功したら振り直しじゃなくて強制成功なら、成功率低い奴に使った方がいいな、お助けロール。
KP
1d10 Sasa BOT 1d10→7
27~87だから、22~92を出せば捕獲成功
佐倉 光
1d100 捕獲!  Sasa BOT 1d100→3→決定的成功クリティカル)!
佐倉 光
えぇ……
KP
えええー!
もったいないなぁ。残念ながら捕獲失敗だ。
佐倉 光
捕獲難易度そんなに高くないはずなのに失敗しすぎでは。
KP
本当にそれ。>失敗しすぎ
ここぞという時のクソ運なら任せろー!

佐倉 光
「くそ、働けよ鏡!」
応急手当
牧志 浩太
牧志は〈応急手当〉を自身に試みる。
1d100 54 Sasa BOT 1d100→34→成功
1d3 Sasa BOT 1d3→1
HP 4→5

牧志 浩太
牧志は脂汗を流しながら、破れかけたシャツを引き裂いた。
惨たらしく開かれた傷に布を巻きつけ、ひっきりなしに血を吐き出す孔を外界から遮断しようとする。
KP
4ラウンド目。ムーンビーストB・Cは…… ここは弱っている牧志を狙うかな。
どちらも牧志に攻撃。
ムーンビーストの攻撃
KP
1d100 15 攻撃B Sasa BOT 1d100→85→失敗
KP
1d100 15 攻撃C Sasa BOT 1d100→60→失敗

KP
どちらも失敗
【DEX】9・佐倉さん!
佐倉 光
もはや祈るような気持ちで鏡を向けゆっくりめに呪文を唱える。
たぶん呪文しくじったんだ。
KP
1d10 Sasa BOT 1d10→8
佐倉 光
1d100 Sasa BOT 1d100→83
KP
28~88だから、23~93!
今度こそ捕獲成功
残り1体。

KP
今度こそ、鏡から激しい風が巻き起こる。
追い詰められつつあるあなた達を見てにたにたと笑っていた化け物は、不意に訪れた危機に反応しそこねた。

呆気なく化け物が浮かび上がり、手にした槍ごと鏡の中に吸いこまれていく。
残り1体。
佐倉 光
「よし……!」
多分慌てすぎて呪文が雑になってたんだな!
落ち着こう。落ち着け。
さっき頭ぶつけたせいかもしれない。
深呼吸しよう。
牧志の応急手当
牧志 浩太
【DEX】8・牧志は有刺鉄線の傷に〈応急手当〉を試みる。
1d100 54 Sasa BOT 1d100→10→成功
1d3 Sasa BOT 1d3→1
HP 5 → 6

牧志 浩太
腹の傷以外にも彼は傷を負っていた。
惨たらしく裂けて血を流す傷を押さえつけ、なんとか血液が失われるのを防ごうとする。
KP
あなた達の足元は、彼の血で真っ赤に染まっていた。
5ラウンド目。
残り1体になったムーンビーストCは攻撃しない。

化け物は酷く不快を露わにして奇妙な叫びをあげると、牧志の血でてらてらと光る槍を杖のように構え、捻じれた声で何かの詠唱を始める。
【DEX】9・佐倉さん。
佐倉 光
この状態が既に生贄の条件満たしてるってことか?
近づいて鏡押しつけようかな!
駆け寄って鏡で横っ面ひっぱたく勢いで。
KP
1d10 Sasa BOT 1d10→8
佐倉 光
1d100 Sasa BOT 1d100→77
FANBOX開設したで
KP
28~88で捕獲成功
捕獲成功

KP
あなたは化け物に駆け寄り、直接鏡を突きつける。

化け物は鏡に吸い込まれていく。
しかし、最後の足掻きのように、鏡から腕を突き出し、青白い炎を纏う槍を魔法陣の真ん中に勢いよく突き立てた。

次の瞬間。
あなたたちの足元が、大きく揺れた。
同時にビルの下の方から、爆発音のようなものが聞こえてくる。
佐倉 光
「うわっ!」
牧志 浩太
「ぐっ……!」
佐倉 光
鏡を抱きかかえて脱出用の設備がないか屋上に目を走らせる。
KP
あなた達の足元が、大きく揺さぶられた。
あなたは気づくだろう、蔓に侵されたビルが下の方から崩壊を始めているのだ。

大きく揺れ、反対にまた揺れながら、ビルはあなた達を振り落そうとする。
脱出用の設備を辛うじて目にするが、駆け寄ることすらできない。

あなたの使役悪魔に、あなた達を抱えて空を飛べるようなものはいない。
この状況で助かりたいならば、奇跡を願うほかないだろう。

何かする?
あるいは、【アイデア】してもいい。
佐倉 光
鏡を自分に……はないか。
とりあえず【アイデア】してみるか!
1d100 80 【アイデア】 Sasa BOT 1d100→60→成功
KP
あなたは不意に思い出す。
今日は色々ありすぎて、すっかり頭から抜けていたのだ。

「非常用で何かあった時だけそれを開けてください」

門番の声が脳裏に蘇る。
そうだ。あの自称エナジードリンクとは別に、何か受け取っていたはずだ。
佐倉 光
あ、あれ「お助け【幸運】ロール」とは関係ないのか。
KP
なんです。別件。
 ・お助け【幸運】ロールはダイナーで食事すると一日1回使える
 ・紫色の小瓶はそれとは別件
わかりにくくて失礼しました。
佐倉 光
「これか!」
瓶を取り出して蓋を開ける!
しかし「非常時」ってざっくりしすぎだけど効果あんのか!?
KP
瓶を開けると、そこから狼煙のように紫色の煙が噴き出した。

翼をはためかせる音が夜空から聞こえてくる。頭上を見上げれば、翼の生えたトナカイのような動物が夜空を蹴って、あなた達の方へと走ってやってくるのが見えた。

しかし今もなおビルは崩壊を続ける。
爆発が身を揺るがした。
牧志 浩太
「うわぁっ!?」

あなた達はあえなく、屋上の縁から吹き飛ばされてしまう。
佐倉 光
「うわ!」
できるだけ両手両足広げて何かに引っかかるように吹っ飛んだ。
KP
残念ながら、あなた達を支えてくれるものは何もなかった。
抗えるわけもなく重力に従って落下していく。

落ちながらも、奇妙なこの街を一望することができた。
おかしな人々が歩き回り、夜空にきらめくネオンと、猫と、植物が蔓延る奇妙な街。

そのおかしな幻想を、少しだけ美しいと思ってしまったのは、きっと死に直面しているからだろう。
佐倉 光
地上が魔界に呑まれるのを阻止したのに、まさかいつの間にか夢に呑まれてるなんてな。
正気の沙汰じゃない乗り物操ってチェイスして……緋寒や深山にも会って……もしかして俺は夢を見ているんだろうか?

一瞬、諦めにも似たような感情で街を見下ろしていた。
KP
一瞬、視界が暗転した。
あなたの身体を、ふかふかとした心地よい感触が受け止める。

ああ、本当に夢でも見ていたのだろうか。
あなたは一瞬、そう思うかもしれない。

あのトナカイのような動物が、あなた達を空中で背に乗せていた。
動物はあなた達を乗せながら奇妙な街の上を駆けるように飛び、あのダイナーへと向かっている。
佐倉 光
ああ、助かった。
佐倉 光
「牧志!?」
がばと起き上がって牧志の姿を探した。
KP
牧志は深い傷を負った腹を押さえながら、あなたの横で気を失っていた。
あなたの呼びかけに、うっすらと目を開く。
牧志 浩太
「さ……くら、さん……、俺達、生きて、るのか、」
佐倉 光
「あ、ああ、生きてる!」
危なかった。
牧志は殺されそうだったし、俺も普通に交通事故で死ぬかも知れなかったよな!?
佐倉 光
「生きてんだよ!」
牧志 浩太
「よか、った……、」
あなたの生きている姿を確認して、牧志はふっと、安堵の微笑みを浮かべた。
佐倉 光
「そ、そうだ、緋寒と深山に会ったぜ! きっと子供も無事だと思うけど」
牧志 浩太
安らぎはあなたの次の言葉で吹き飛ぶ。
牧志 浩太
「えっ、緋寒? 深山!? っ、痛っ……、」
思わず動物の背で身を跳ね起こし、痛みに呻く。
佐倉 光
上からあの公園を探す。
KP
あの公園に二人の姿はなかった。
子供達も逃げたのか、ベロベロに破壊された牡牛と化け物の死体だけがそこであったことを物語っている。
佐倉 光
「いない……上手くやってくれたと思うけど」
雄牛が炎上すると同時に牧志が連れ去られてしまい、困ったところに緋寒と深山が現われて助けてくれたことを話す。
佐倉 光
「それにしても、生きてたなら一報くれたらいいのに。
まともに礼も言えなかったし」
残念そうに言いながら、なんとか姿が見えないかと上空から探す。

見下ろしていたらくらっとしてうなり声を上げた。
そういえば大怪我してたんだ俺。
後だれのか分からないクラウドウォーカー、悪いことしたな。
KP
あなたから訳を聞き、牧志が何か言いかけた時だった。
あのダイナーへ向かって、動物が高度を落としていく。
牧志 浩太
「……あ、」

牧志が目を見開いた。
牧志 浩太
「緋寒! 深山!」

あなたも気づくだろう。
ダイナーの前に、あなた達を待つようにして緋寒と深山が立っていた。
佐倉 光
「いた!」

話は聞いていたけど、あの雄牛を持ち上げた光景、化け物どもを笑顔だけで退かせた光景を見れば、あの二人がとんでもない力の持ち主なのは分かる。
もしこれからも手伝って貰えたらとても捗るんだけどな!

謎動物が着陸したら降りよう。
いい加減怪我の手当てをしないとまずいな。
KP
動物はあなた達を下ろすと、ひと鳴きしてまた空の彼方へ帰っていく。

緋寒
「よっ」
動物から降りるあなた達を、緋寒がひらりと手を上げて迎える。
深山
「お帰り、ちゃんと取り戻したんだね……って、すごい怪我だよ。どうしたのそれ」
KP
あなた達の怪我に目を見張った深山が、中で編み物をするエマに見惚れていた門番を呼ぶ。

門番があなた達の傷に手をかざすと、傷がみるみるうちに塞がっていく。

あなた達は門番に傷を治してもらってから、改めてダイナーの前で緋寒たちと話をすることになるだろう。

二人とも1d3+3のHPを回復。
佐倉 光
1d3 Sasa BOT 1d3→1
全快しました。
HP 7→10
牧志 浩太
1d3 Sasa BOT 1d3→1
HP 6 →10
傷が深すぎたのか全快はせず。
佐倉 光
「ああ、お陰でギリ間に合った」
怪我の手当をされながら二人に手を振る。
佐倉 光
「いやほんと、何回か死ぬかと思ったぜ……牧志は牧志でほぼ生贄になりかけててさ……」
佐倉 光
「で、なんだよ、生きてたならそう言ってくれれば良かったのに。
溶けちゃったかと思っただろ」
牧志 浩太
「緋寒、深山……、生きてた、んだな」
牧志は見間違いではないかと確かめるかのように、数度、ゆっくりと目を瞬く。
緋寒
「あー、生きてたっていうか?」
深山
「少し違うんだよね。
牧志くん、っていうんだね。そっちの彼」
佐倉 光
冷や水をぶっかけられたような気がした。
「記憶がない?」

彼らの言葉に感じた、少しの違和感を思い出した。
「牧志を助けに行って」ではなく「もうひとりの彼を助けに行って」と言ったのだ。
牧志とはとくに仲が良さそうだった深山がだ。

彼らは記憶をなくしてしまったのか?
いや、それにしては少し反応が変だ。
佐倉 光
「俺が知っているあいつらじゃないのか……?」
KP
深山はすまなそうに目を伏せ、苦笑する。
深山
「そういうこと。
ボクたち、あの時溶けちゃった二人の夢なんだよ」

緋寒が困ったように頭を掻く。
緋寒
「あん時強く思ったっぽいことは少し覚えてんだけどな。全部は無理だった」
佐倉 光
「そうか……」
あいつらはもういないのか。
彼らは『ユキさん』みたいなものなんだろうか。

嬉しいけど、キツいなぁ。
佐倉 光
「……何にせよ、俺はお前らに会えて嬉しいよ。
助けてくれて、有り難うな」
牧志 浩太
「そうか……。
二人はやっぱり、溶けちゃったんだな。
でも、俺も会えて嬉しいよ。
また会えるとは思わなかった」
緋寒
「おう、オレも会えて嬉しい。オレ達に名前くれたの、お前達だろ? たぶん。

少しだけ覚えてるんだ。一緒に遊んでくれた誰かがいたことと、誰かが名前をくれたってこと」
深山
「キミとは直接会わない方がいいような気もしたんだけどね。緋寒が先に飛び出しちゃって」
佐倉 光
「……あれ、『夢』ってことは、お前らあっちの住人って事か?」
KP
慣れた様子で言い合う言葉が、あなたの一言で中断された。
深山
「……そういうこと。
ここで待ってた理由は、話したかったのもあるけど、それもあるんだ。

門番から聞いたよ。鏡、持ってるんだよね」
牧志 浩太
「あ……、」
あなたと深山の言葉から、牧志は彼らの意図に気づいたらしかった。
佐倉 光
「……なるほど」
立場的には、俺達が今まで追い返してきた化け物どもと同じって事だ。
この世界における異物。
異世界からの訪問者。
魔界にいる悪魔と同じ。
正式に悪魔として生まれた、とも言えるのかも知れないな。
佐倉 光
「……一応訊いておきたいんだけど。
悪魔カードとか持ってない?」
緋寒
「持ってみたかったなー。面白そう」
KP
緋寒が混ぜ返す横で、深山は静かに首を振った。
佐倉 光
「そうか。残念だな」
色々な意味で、本当に残念でならなかった。
牧志 浩太
「帰っちゃう……、んだな。
でもさ、……、でも。今度は、じゃないか、二人は、本当に帰るだけなんだろ?」

もう二度と会えないとしても。
牧志はその言葉を飲み込んだ。
緋寒
「おう!」
佐倉 光
「なら、いい。
二人はもう帰るのか?」
空を見上げる。
KP
夜空に輝く太陽は随分と傾き、空の端から少しずつ光が差し始めていた。
深山
「うん。早く帰った方がいいからね」
緋寒
「もしこっちに来ることがあったら、また会えるといいな」
深山
「うーん、危ないからおすすめしないな……」
佐倉 光
「また行くこともあるかもしれないし、そんときゃ宜しくな」
緋寒
「ああ、そん時はよろしくな!」
深山
「まあ、来ちゃったら仕方ないかな。その時は歓迎するよ」
佐倉 光
「帰った先が、俺が前に送り返した化け物どもがいるところだったり、牧志が見ていた地獄みたいなところじゃないといいんだけど」
そのへん門番に聞いてから鏡を使おうか。
KP
門番曰く、「彼らが元いた所に戻ると思うっすよ」とのことらしい。
牧志 浩太
「……なあ、」
緋寒
「ん?」
牧志 浩太
「またな」
緋寒
「おう! またな!」
佐倉 光
「またな」
呪文を唱えて友を送ろう。
KP
二人は抵抗しないし、失敗することがあっても何度か試せば成功するだろう。
捕獲判定は不要だ。
深山
「またね」
KP
緋寒は元気に、深山は柔らかく手を振って。
自分から一歩踏み出して、彼らは鏡に吸い込まれていった。

風の音が止む。
彼らを吸い込んだ後の鏡面を覗いたとしても、そこにはあなたの顔が映るばかりだった。
牧志 浩太
「……行っちゃったな」
牧志がぽつりと呟く。
佐倉 光
「会えなくても、遠くで元気にやってるって思えば、それでいいかなと思える。
ドリームランドなら、また行けるかも知れないしな」
本人じゃなかったとしても。
もしかしたら、死んだ奴らも会えないだけで、別の所で元気にやってるかも知れない……

都合のいい宗教みたいだな。
まあ、いいか。
牧志 浩太
「そうだな。
あの時遊んだあいつらじゃ、ないけどさ。
今日会って、俺達を助けてくれたあいつらは、向こうで元気にやってるんだ」
牧志は眩しそうに目を細め、遠くから明るく染まってくる空を眺めていた。
佐倉 光
二人は何となく自分のコピー元のことは覚えてたのかな。
全く知らない人に対する対応ってワケじゃないように見えたし。

深山くんが牧志のこと知らないのは寂しいけど、友達になった深山くんは違うんだもんなぁ……彼は牧志への友情は独り占めして持って行っちゃったんだな。
KP
彼らは佐倉さんの記憶はほとんど持っていないけど、何となく自分のコピー元が佐倉さんであることと、自分達がコピーであることは覚えていました。

あとは、顔や名前はきちんと覚えていないながら、自分達と遊んでくれた人のことと、自分達に名前をつけてくれた人がいたこと。

それから、「おやすみ」と交わした時の風景と、その時に抱いていた感情を覚えています。

佐倉 光
「……で。
今日一日で3匹しか捕まえてねぇし、女を化け物にした奴は見つからなかったな」
KP
「あー、その件なんっすけど」

彼らとの別れが一段落したところで、門番が話に入ってきた。

「こっちの方はちょっと成果があったっすよ。中で話しましょう」
佐倉 光
「一般人でも大丈夫な簡単なお仕事ってやっぱ嘘じゃねぇかよ。
今日あいつらが来てくれなかったら世界終わってたぞ」
ぶーたれながら中に入る。
KP
「まあまあ」

中に入ると、エマが編み物をしていた。
あなた達に気づいて顔を上げると、『おかえりなさい』と書かれたノートを見せる。

『大怪我をしたと聞いて驚きました。万一のことがなくてよかった』
彼女はほっと息を吐いて微笑む。
佐倉 光
「大丈夫大丈夫、割と良くあることだから」
ジョークじゃないのが困ったもんだな。
結構簡単に世界は滅びかかってるんだ。

椅子に座って力を抜く。
緊張が緩んで、友人を送ったら一気に気が抜けた。
このまま寝たい……。
エマちゃん何編んでるんだろうな。
KP
エマはマフラーを編んでいたらしい。
このまま席にもたれて眠り込んでしまいたいところだが、門番は構わずに話しだす。

おっと、怪我で体力を奪われたのもあるのか、牧志がうとうとと眠りかけている……。

「こちらの成果としては、とある蜘蛛の神様が関係してそうなことがわかったという感じっすね」
佐倉 光
「蜘蛛の神……? なんか今日見た奴も、なんとなく蜘蛛っぽかったかなぁ……」
大あくびをしながら言う。
佐倉 光
「そのとある蜘蛛の神ってどんな奴?」
KP
「そいつは覚醒世界と夢の世界を隔てる谷に住んでいて、普段馬鹿でかい巣を作り続けてるんすよ。
その巣が完成すると世界が終わる、っていう。

巣は二つの世界を繋げてしまうので、あんまり良くないんですが……
前に行った我々の観測上、まだこれだけ影響が出るほど強い結びつきは無いはずなんすよねぇ」

フードの中の空に雲が湧き出て、うろうろと動く。

「ドリームランドとこの街だけがこんなにも融合してしまう理由はまだ調査中っすけど、明日の夜には成果を出すつもりっす。

今日見た奴? 何か見つけたっすか?」
牧志 浩太
牧志は席に座ったまま、すやすやと寝息を立て始めた。
佐倉 光
録音しとこ。聞き逃したらまずそうだし……
佐倉 光
「このへんに蜘蛛呼んでる奴でもいるのかね。
人間の女が何か注射されるかなんか……注射なんてかわいいもんじゃないように見えたけど、とにかく何か入れられて化け物になったのは見たぜ……」
カクシカしよう。
佐倉 光
「あとは、変な槍持った奴らが牧志を生贄にしようとしてたな……
何かを喚ぼうとしたのかも知れない」
あとついでにファラリスの雄牛の話もするか。
あれも生贄っぽかったし。
KP
「ふむふむ、牡牛に生贄……
そいつらはドリームランドの月に棲んでる連中っすね。人間とか人型のやつを拷問するのが好きっすよ。
驚くほど人間の体の構造に詳しくて偶にヒくっす。

何か呼ぼうとしてた? 
うーん、連中が崇める神でも喚ぼうとしてたっすかね。
あいつがこの状況見たら相当ややこしいことになってたっすから、阻止してくれてよかったっす」
門番はそう言いながら、寝入っている牧志の首筋をちらりと見た。
佐倉 光
「そっちは蜘蛛とは無関係なんだな?
この混乱を利用して動いてる奴らもいるって事か」
まったく、緋寒と深山が来てくれなかったらどうなっていたことやら。
KP
これは全くの偶然なんですが、なんとムーンビーストたちが崇めているのはニャルラトホテプ。
佐倉 光
契約の印付きのやつなんてそりゃ生贄に持って来いですよね……
KP
そりゃあもう……。
なんならすごい生贄見つけたんだけど!! ってちょっと興奮気味だったかもしれない。鏡持ちまでついてきちゃったけど。
佐倉 光
「明日の夜には、か。
今日はこれ以上は無理だから、明日までは続くんだな?」
KP
「そうなるっすね」
あっけらかんと門番は言った。

「それから、女性が蜘蛛みたいな化け物になったって話、気になるっすね」
相変わらずあなた達の睡眠や休息のことなど構わず、門番は話を続ける。

「さっき言った蜘蛛の神様、アトラック=ナチャというんですが……。
奴は人間の女性に毒を注入して、生き残った者を蜘蛛の姿に変えて手下にするって聞いたことがあるっすよ」

「あなた達が見た女性は死んでしまったようですが……
もし蜘蛛の毒を街の人々に注入して回ってる犯人がいたなら、そいつが原因解明の鍵を握ってるはずっすね!」

フードの中に太陽が光った。
そいつがどこにいるのかも分からないというのに、門番は文字通り晴れやかな表情(?)でガッツポーズする。
佐倉 光
「つまり今日見たのは、なりそこないってことか……
運が悪ければ、あそこで襲われていたって事だな」
佐倉 光
「この鏡たまにうまく働かないことがあるぞ。
不良品じゃないのか?」
KP
「おや? うーん、鏡に変な所はないっすけどね」鏡をあっちへ向けたりこっちへ向けたりして、門番は首をひねる。

「おっと、そうこうしてるうちにもう朝っすね。
今夜もお疲れさまでした、それではまた明日!」

門番はあなたと、すっかり寝入った牧志の肩を両手でまとめて強く押す。

ぐわりと身体が捻じ曲がるような不快感。

KP
気がつけば、目の前で床に倒れ込んで寝ている牧志と、自宅のリビングで呆然と立ち尽くしているあなたがいた。

例によって仕事の時間まであと1時間。
今度は、30分くらいは眠れるだろうか……。
佐倉 光
牧志は……動かして起こすのも何だし、布団持って来てかけてやろう。

シローには申し訳ないけど、『ちょっと面倒事に巻き込まれているから、しばらくまともに会えないけど、東雲お姉さんのいうことをちゃんと聞くこと』
って手紙書いておいとこう。

あとは目覚ましかけてソファで寝る。
KP
あなたが机の上に手紙を置こうとすると、そこに紙が置かれているのに気づいた。
画用紙の上に、チラシか何かから文字を切り抜いて貼ったものらしかった。

『おつかれさま』

たまに文字が逆さになっていたが、そんな一言だった。
佐倉 光
こんなの徹夜明けでヘロヘロの時に見たら泣いちゃう。
KP
しかもこの日色々あったあとですしね……
佐倉 光
一瞬でも早く寝たい、という気分を、ほんの少しの間忘れた。
頭痛も吹っ飛んだ。たぶんMPも回復した。

声が漏れたが、自分でも笑っているのか泣いているのか良く分からなかった。

間違っても死ねないし、早いところ事件解決して日常を取り戻さなきゃいけないし、ほんと、大変だな。
くすくす笑いながら、さっき自分が書いたメッセージに、雪だるまの落書きをして、菓子でも探して置いておこう。ささやかな礼だ。

なんでシローはあんな奴に育てられてこんないい子に育っているんだ、と心底不思議に思いつつ、僅かな睡眠を取るためにソファに寝転がった。



第 2 夜「Bark at the sun」終了。


クリア報酬について
佐倉 光
ウォーカー貰えるんだw
KP
これ、本来は〈芸術:スケートボード〉なんですけど、クラウドウォーカーでチェイスしたので。
あ、誰かのCWそのものは持ち帰れません。
佐倉 光
無念。
KP
自宅に戻ったらなくなってる。
KP
あ、そうだ。
牧志の減ったHPはここで回復するものとします。持ち越すと煩雑になるので。
時間経過しているから、どこかで〈応急手当〉したってことで。
牧志 浩太
HP 11
佐倉 光
うちに帰ったらガチの手当可能だしね。
〈医学〉あるしでっかい救急箱あるし《ディア》もある。
KP
そうそう。自宅のでかい救急箱と佐倉さんの《ディア》がある。
佐倉 光
少しは伸びやすい〈聞き耳〉にしとこうか。
1d100 79〈聞き耳〉 Sasa BOT 1d100→36→成功
まずは〈目星〉
1d100 85 めぼし Sasa BOT 1d100→64→成功
うーん、身のこなしってことで〈回避〉振ってもいいですか?
KP
おっ。OKです。
わりと〈回避〉伸びそうな内容でしたしね。
急所ぶつけた描写にしようか一瞬考えたのは秘密です。
さすがに即復帰は難しそうだと思ってやめましたが。
佐倉 光
1d100 28 Sasa BOT 1d100→34→失敗
1d10 Sasa BOT 1d10→5
〈回避〉 28→33
佐倉 光
割とガチバトルするけど自分は殴っても大して……ってことそこそこあるし、〈回避〉力上げとくのは悪くない。
KP
ですねぇ。〈回避〉があると何かと命を拾える機会がありそう。
KP
流石に〈聞き耳〉は上がらない。
牧志は通常成長ロールないので、SAN68・〈神話〉知識31%で終了です。

佐倉さんもなかなかの値になってきたし、牧志はなんかすごい値になってきた。>〈神話〉知識
佐倉 光
牧志の知識が……
KP
そうなんですよ、最大正気度68って……
まだ初期SAN(60)よりは高いものの、1/3近い正気を〈神話〉に喰われてしまっている。
31%って、割と本格的に世界観を神話に喰われつつあるような気がします。
佐倉 光
そろそろ呪文を所持しててもおかしくないもんなぁ。
KP
大丈夫? 日常とちゃんと会話できてる? ってレベル
佐倉 光
世界的カルト教団の教祖でも〈知識〉50はないらしいですよ?
KP
なるほど????
大丈夫? 牧志ちゃんと日常と会話できてる?
KP
緋寒&深山再登場OKしてもらえてよかった 楽しかった
佐倉 光
彼らの片鱗とでも再会できて嬉しかったよ~!
KP
やったー!

コメント By.佐倉 光
ひょんなことからクラウドウォーカーに乗る羽目になる佐倉。
ペルソナの連中にできるんだ、俺にだってできらぁっ!

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彼女は。
彼女は、また来るだろうか。

TRPGリプレイ【置】CoC【タイマン限2】収録シナリオ『デート or デッド』 佐倉&牧志 4(終)

「さーて。鶴は機織りに行ってくるかな。決して覗いてはいけませんよ。フリじゃないからね、これ」

TRPGリプレイ【置】CoC『刻の牢獄』波照間 6(終)

一緒に、行きたかったのにな。

【クトゥルフ神話TRPG】
本作は、「 株式会社アークライト  」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

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PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION 「クトゥルフ神話TRPG」


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