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こちらには『忌胎』
『ヒナドリ・イングレイヴド』
ネタバレがあります。
また、かなり大きな改変がありますので、
プレイ参考にはしないでください。

本編見る!
KP
あなた達はビジネスホテルの部屋などを取り、そこへ逃げ込むことになるだろう。
佐倉 光
ビジネスホテルに入って、丸一日床に転がって汚れた服にブラシをかける。
下とか酷いことになってるのかなぁ。
近くの店で買えるなら急いで買ってこよう。

その間に牧志には風呂に入ってもらおう。
まず手早く飯食いながら情報交換だ。
牧志視点(ネタバレ)
KP
あなたは温かい湯で身体の汚れを流す。
湯が傷に染みこそしたが、吐瀉物の臭いや身に纏わりつく土埃などが落ちていくと、帰ってきたのだと感じられた。
牧志 浩太
身体を緩くほぐしていく熱が気持ちいい。
身体が少しずつ温まっていくのと共に、ようやく少しずつ気持ちが落ち着いてくる。

ああ、生きてる。生きてる……。
KP
熱を感じてか、体内の気配が活発に蠢きだし、あなたの腹の中にまた痛みと不快感を与えた。

改変
佐倉 光
こういうとき家に戻るって書いてたらどうしよっかなーと思ったりする。
KP
シナリオではそもそもそれぞれ別々の家に住んでることが前提なので、場所については既にシナリオから変更してるんですよね。
佐倉 光
それは確かに。
KP
別々の家に住んでて、KPCの家と自宅を行き来しながら進む感じなのです。

KP
あなた達は朝方の街の中、動く。

牧志の服は埃と唾液で汚れ、ぐっしょりと汗にまみれていた。
擦れた跡が、彼が丸一日あの場所でもがき続けていたことを物語っていた。

食事や水分も取れていなかったのか、辛うじて下着を汚しているようなことはなかったが、近くの店で必要なものを揃えることはできる。

用を足し、風呂で汚れを流し、水を飲んで、彼はようやく人心地のついたように息をついた。
佐倉 光
こちらも息をつく。
佐倉 光
今朝のリアルご飯はツナマヨお握りっ!
演出上問題なければ、コンビニでお握り買ってきたことにしようかな……
KP
店にも行けるし、演出上問題ありません。>お握り
佐倉 光
良かった、無事で。いやぜんっぜん無事じゃねぇけど。ひとまず。
KP
牧志は恐る恐るお握りのパッケージを開き、少しずつ口にする。
米と塩の味を舌に乗せて、少し涙ぐんだ。
牧志 浩太
「死ぬ、かと思った……、助かった、来てくれてよかった」
助けられたことをようやく実感するように、彼はぽろぽろと言葉をこぼした。
傷ついた手を数度握って、開いて、自分の指先の感触を確かめる。
佐倉 光
「俺は正直何ひとつ分かってないんだ」
牧志が運ばれてから奇妙な夢を見、『牧志』が戻ってきて一日何事もなく過ごしたこと、その夜にまた奇妙な夢を見たと思ったら口に虫が侵入していたこと、それを『牧志』が助けてくれたことなどを手短に話す。
牧志 浩太
「そう、だったのか。俺があそこにいる間、そんなことしてたんだな、あいつ……」

不安そうに腹を押さえ、痛みが続いているのか浅い息を吐きながら、牧志は記憶をたぐる。

身動きする度に体内の「何か」の存在を感じ取ってしまうのか、彼の動作はぎくしゃくとしていた。

それでもあなたの声と、ひとまず身を休めた現状が心を少し冷静にさせてくれるのか、あの時のように錯乱しだすことはなかった。
佐倉 光
「分かることっていったら、あいつがお前の記憶をそっくり持ってることと、俺に害を加える気がないってことくらいでさ……」
佐倉 光
あいつが何だとか、あの蟲どうやれば追い出せるとか、全然分からないんだよ」
佐倉 光
「そっちはどう、何か分かることあるか。あいつが何者だとか……
あと、今お前の体内には腹に突っ込まれたヤツと、口から入れられたヤツの二匹いる……のか?」
牧志視点(ネタバレ)
KP
あなたにとって、その時の記憶は曖昧だ。

あまりの苦痛が記憶を曇らせたのだろうか。
上から降ってくるもうひとりのあなたの声と、涙でぼやける視界、息を塞がれる苦痛と身を焼かれるような激痛しか、あなたの記憶には残っていない。

牧志 浩太
「俺も、全部は分かってない。二匹いる……、っていうのも、多分、としか。
……くそ、二回目のは、よく憶えてないんだ。苦しくて、息ができなくて、わけが分からなくて……、」
牧志 浩太
「病院にいたはずが、気づいたらあそこにいて、縛られてた。

俺も、よく分からないけど……、
あいつ、なかなか俺が死ななくてかな、苛々してたみたいだ。

俺の声で、佐倉さんの名前を呼んでた。

俺が殺したら、必ず佐倉さん、辿ってくる。気づく。
待たないと。
何かがを邪魔してる。

そうだ……、
この世界の雛って、こんなに孵化が遅いのか……、って、言ってた。

あいつ、どこかでこれを見つけた……、みたいなんだ」
佐倉 光
牧志の話を聞いて、改めて救出できて良かったと胸をなで下ろす。
佐倉 光
「この世界、ってことは、前の時に見た、別の世界のお前ってことか。
だとしても、随分近い世界だな。
一日話してて、全く違和感がなかった。ヒナドリ騒動のことも、ちょっと前に波照間さんと飲みに行ったときのことも知ってた、というか体験していたみたいだ……
こことは違う何かが起きたんだ、何かが」
佐倉 光
20歳になったから、ヒナドリから今までの間に飲み会やっただろうと思って捏造しました。
KP
いいと思います。ヒナドリ事件のせいで誕生日飲み会やりそこねてるから、諸々落ち着いたらすぐやってそう。
佐倉 光
感傷的になっている場合ではない。
は境界を越えてしまった。
がどんな道を辿っていたとしても、この世界の平穏に、牧志に害をもたらした
『敵』だ。
佐倉 光
「どこかで、か……
一個調べ損なってることがあってさ、図書館に行ってみたいんだよ。
具合はどうかな、一緒に動いた方がいいかもしれない……動けるか?」
その気になればあいつは堂々とこの部屋に入ってこられるかも知れないんだ。
牧志を一人にするわけには行かない。
KP
牧志は額に手を当てたり、指先を撫でたりし、自分の状態を推し量る。
牧志 浩太
「少し落ち着いてる……、ずっと痛いし、熱は出てるし違和感はすごいけど、なんとか動けそうだ。落ち着いてるってのも不気味だけどさ。

あいつが何のつもりか分からないけど、俺、命を狙われてるわけだしな」
牧志 浩太
「……あんなもいるんだな。自分に命を狙われるとは思わなかった」
自分の手を見て、呟く。
佐倉 光
「……」
あいつはこの牧志とも近いところまで同じだったはずなのに、何があったんだ。
必死になれば、この牧志も同じような行動をとれるのか?
ヒナドリ事件の時のことをふと考え、意味がないなと頭から追い出す。
そりゃ人間、必死になれば何でもする。
牧志だって人間、当たり前のことだ。
増してや、あんな状態では……
佐倉 光
あんな状態なのに、COMPが反応しなかったな。どうしてだ?
佐倉 光
あ。波照間さんに追加連絡するの忘れてた。
そもそも連絡付いたかな……
KP
波照間からはメッセージが一つ来ていた。
他の場所で大規模なGPゲートパワーの上昇があり、直接こちらに来られないことが、慌てた文体で悔しそうに書かれている。

ただその中でも何か調べてくれたのか、

『8年前に蟲に関わる事件が起きている。当時もGPゲートパワーの上昇はなかった』

と、走り書きのように書かれていた。
佐倉 光
波照間がくれていたメッセージに返事を送ろう。
『ありがとう、波照間さん。
牧志は救出できたからひとまず大丈夫です。
8年前のことをもう少し詳しく当たってみます。』
佐倉 光
図書館に向かおう。
牧志の様子見ながらだけど。
車の鍵取られちゃったからなぁ。久しぶりにシェアカー使うかな。
KP
牧志は時々、びくりと身体を震わせて気持ち悪そうに口を押さえる。何か吐きそうにも見えたが、何も出てはこないようだった。

あなた達はシェアカーを借りて、図書館へ向かう。助手席のシートに身をあずけて、彼は体内の感覚をやり過ごそうと浅い息を吐いていた。
KP
※これはただの描写の都合ですが、牧志の服装はジャケットなども含めて別の服に変えていますか?
下着とかだけ替える?
実は佐倉の中の人、ここで牧志の服を変えるかどうかもものすごく迷っています。
佐倉はまず間違いなく見分けが付くよう着替えさせるでしょうが、シナリオ的に『同じ格好の二人であること』をギミックやシーン演出になどに使えようだったら困るかなー、なんて。
佐倉 光
そうだなー、佐倉なら見分けをつけやすくするために変えちゃうかな?
でもジャケット全然違うのにするのもなんだし、パンツの色と素材だけ全く違うのに変えるか。
パンツ何色はいてるか、そういえば分からないなぁ。

車に、預けておいたスポーツバッグを回収します!
佐倉 光
裂ける、というのがいつ起きるのか。
どちらの蟲がどんな影響を与えるのか。全く分からないことが恐ろしい。

お前だって抱えてしまえば、とあの牧志は言っていた。
放っておけば、この牧志もあんな風になるのか。

去り際の『』の姿を思い出して身震いし、車を走らせた。
平行世界の牧志視点(ネタバレ)
平行世界の牧志
途方に暮れてひとり、空を見上げていた。
気持ちいい朝の風が首筋に当たって、そこから伸びた糸をざわめかせる。

俺を殺すのには失敗した。
佐倉さんには完全に気づかれてしまった。
今からあの俺を殺しても、俺は代わりにはなれない。

首筋から伸びた糸が、空の上に向かって揺らめいている。
宇宙の遥か上を彷徨う同胞の気配を感じて。

もう諦める時間なのかもしれない。
けど、諦められなかった。
途方に暮れた身体の中で、頭がまだずっとできることを探していた。
平行世界の牧志
途方に暮れてひとり、空を見上げていた。
泣きたいくらいに気持ちいい、平穏な振りをした朝だった。

KP
都内有数の蔵書数を誇る図書館は、あなた達に起きている出来事のことなど知る風もなく、今日も人で賑わっていた。

あなたは着替えた牧志を連れて、館内へ入る。
古新聞や記事のストック、館内でのみ閲覧可能なデジタル資料など、ここには他にない様々な資料がある。

何について調べてみようか?
佐倉 光
まずは8年前の事件のことだ。
腹が裂けた死体が多発したときの新聞記事、その周辺で奇妙な蟲、あとは怪しい実験を行っていた組織の情報などがないか。

奇妙な腹痛に悩まされる人々の報道がないか。

あとは、近日落ちた隕石廻りについて、報道がないか調べてみようか。
辛いかも知れないけど、最近多いという腹が裂ける人間と死体を食む人間の事件について牧志に簡潔に説明して、検索を手伝ってもらおう。
KP
では、〈図書館〉または〈目星〉で判定。
佐倉 光
1d100 85 〈図書館〉 ☆ささぼっと☆ 1d100→41→成功
KP
では、まず隕石について。
それ以上の情報はないが、あなたは奇妙な符合に気づく。
死体を食む事件の始まりがその翌日であること。その関係者が、この街に集中していること。
KP
死体を食む人間の事件について。
新聞などがいくつか見つかる。しかし、最近の事件だからか、書かれている内容はインターネットで見たものと大差がない。

【アイデア】
KP
8年前の事件について。
館内の蔵書検索機でキーワードを絞りながら探し続けてみると、「閉架図書に収蔵中」と書かれている、当時の新聞とおぼしき資料を見つけた。
▼図書館員に声をかければ、閲覧することができるだろう。
佐倉 光
1d100 85 【アイデア】 ☆ささぼっと☆ 1d100→69→成功
佐倉 光
やっぱり隕石と関係あるのか?
隕石について何かが降ってきたのか、隕石の衝撃波で何かが解放されたか、ってとこかなぁ。
牧志視点(ネタバレ)
KP
あなたは佐倉と共に資料を漁り、8年前に起きた出来事の正体を、そこから現状の打破に繋がるものがないかを探す。
と、あなたの視線がある雑誌の紙面に止まった。
牧志 浩太
何だ? その紙面をよく見てみる。
KP
それは死体を食む人間の事件についての、低俗な雑誌だった。
もちろん食い荒らされた犠牲者の写真など載っているわけもないのだが、
モザイクのかかった色の塊などを上手く配置し、それを連想させるような紙面構成になっていた。

あなたの喉がごくりと鳴った。
牧志 浩太
喉が鳴った?
KP
あなたの視線が滑るように動き、紙面の上に固定される。
色の塊から視線が外れない。こぽ、と口の中に涎が湧く。痛みと不快感に満たされている腹が、不意にぐうと鳴った。
牧志 浩太
どうして? なんで俺は、これを見て。
腹が減ったような気がしてるんだ。

KP視点(ネタバレ)
KP
この時点ではまだ、直接空腹を覚えているわけではありません。
脊髄にとりついた『旅するもの』が発する電気信号によって空腹時のような反応を起こされ、空腹を覚えたと勘違いさせられています。

KP
そこまで考えをまとめ、あなたは横から資料をめくる音が聞こえないのに気づく。

牧志が資料を探す手が止まっていた。
彼は浅い息をつきながら、死体を食む人間の事件についての資料を、じっと見ている。
佐倉 光
「どうした? 牧志」
声をかける。
ある程度情報出てくるの落ち着いたら閉架図書見せてもらいに行く。
牧志 浩太
「あ……、ああ、何だって?」
彼は食い入るように紙面を見ていた。
声をかけられて紙面から目を離し、振り返る。
佐倉 光
「いや、何か……鬼気迫る顔してたから」
何を見ていたんだ、とのぞき込む。
KP
それはあなたが見つけたのと同じような資料だった。もちろん喰われた死体の写真が映っているわけもないのだが、それをイメージさせるような紙面構成になっていた。
牧志 浩太
「あ、ああ……、何でも、ない、んだ。
ただ、腹が減った、ような気がして」
佐倉 光
「……そうか」
佐倉 光
「それは読むのやめとけ」
食性が変わるのはガキじゃなくて蟲の仕業か。なんとなく想像が当たったな。
佐倉 光
「肉なら別に人間のじゃなくても食えるはずだから。
あとでなんか肉系食おう。唐揚げとか」
あいつがそうだった。自称ヘビチップ食ってたからな。
KP
彼は弱々しく頷いて、紙面から目を引き剥がすように資料を閉じた。
牧志視点(ネタバレ)
牧志 浩太
これも、俺の中にいるあれのせいなのか……。
くそ、気持ち悪い……。自分が人を喰うように変えられていくなんて、怖気がする。

KP
「はい。ご用件は何でしょうか」
あなた達は司書のいるカウンターへ向かう。
切れ長の黒い瞳をあなた達に向け、司書が応答する。
名札に「小田山」と書かれているのが目に入った。
佐倉 光
「この日付の●●新聞と▲▲新聞を閲覧したいんですが、申し込みはこちらですか?」
司書さんに欲しい資料のメモを渡そう。
KP
「わかりました。少々お待ちください」
そう告げると、司書は席を外した。しばらくしてから、あなた達にいくつかの新聞紙、書籍をまとめて渡してくる。

「余計なお世話かとも思ったのですが、近くに
あった関連書籍も数点、持ってきました。

読み終わりましたら、こちらまでご返却ください」

司書の手にあるのは目的の新聞と、それから週刊誌が1冊。
佐倉 光
「ありがとうございます」
何を持って関連すると見立ててくれたのかは分からないが、情報が増えるなら良いことだ。
資料を抱えて閲覧用の机に移動しよう。
週刊誌か……
資料を読む。
KP
牧志は少しふらつきながら、あなたと共に閲覧用の机に向かう。椅子に身をあずけて横から新聞を覗き込んだ。
佐倉 光
見やすいように少し角度変えて二人で見よう。
8年前に、腹を内側から食い破られた者が大勢いるが、被害者は淵淵教団というものに所属していたらしい事が分かる。
KP
牧志はその内容を読み、思わず腹を押さえていた。
佐倉 光
牧志の様子に気付いて、「あまり辛いようなら休んでいてくれ」と伝える。
酷すぎるかも知れない。
牧志 浩太
「いや、……大丈夫。
実際にやられたのは、俺だし。
何か気づくこととか、あるかもしれないしな」
佐倉 光
淵淵教団か……
その名前でインターネット検索、関連書籍の検索、当時の淵淵教団とやらに関する報道など探してみよう。
あとはその重体の二名のその後や名前について分かるようであれば。
どうやら、淵淵教団と蕃象株式会社、ふたつの勢力があったらしい。
蕃象株式会社は淵淵教団の子供を大勢誘拐したそうだ。

また、最近、元教団本部であった建物に不審人物が入ってゆくのが目撃されたらしい。
佐倉 光
「ここがあの蟲の出所かな……行ってみるか。
そこで研究なんかがされていたなら、殺虫の手がかりがあるかもな」

一応必要そうな資料のコピーを取っておく。

蕃象株式会社についても調べられるようなら調べておく。
何もなければそろそろ出掛けた方がいいかな。
あ、建物にはいっていくのを見た人の日付いつかな?
KP
記事の日付は今から二週間ほど前を指している。隕石のニュースの少し前だ……。
▼蕃象株式会社について

蕃象株式会社について調べると、その会社は今も登記上存在していることが分かる。しかし公式サイトの類はまったく見当たらず、不自然なものさえ感じる。

会社の住所は、オフィス街の貸しビルの一フロアになっている。ここからはあまり遠くない、というか、件の教団本部の近くだ。
佐倉 光
それならまずはまだ入りやすそうな教団本部かな。
佐倉 光
「いまいち話が繋がってこねぇな……そろそろ情報拾いに行くか」

司書さんにお礼を言って資料返しに行こう。
まるで俺が何を調べているのか分かってて渡してくれたみたいだな。
佐倉 光
「とっても役に立ちました、ありがとう。
どうしてこれが必要だって分かったんです?」
って訊いてみよう。
KP
「あの事件を調べる人には、これが必要だろうと…… そう、思いましたから」

彼女は資料を受け取ると、黒い瞳を軽く伏せてそっと微笑んだ。
そして、資料を戻しに書架の奥へ入っていってしまった。
佐倉 光
「あっ、ちょっと……」
声を上げたが、姿を消されてしまった。
少し待っても戻ってこないかな?
一応他の図書館員の方にも呼べないか訊いてみるけど。
KP
彼女は戻ってこない。
なんとなくだが、それ以上のことを語る気はないのだろうな、という気がした。
佐倉 光
だろうな。それじゃここで待っても時間の無駄だ。
まずは教団本部跡に行ってみよう。
佐倉 光
「牧志、動けるか?」
牧志 浩太
「ああ、大丈夫……、っ、」
彼は痛みと違和感に顔をしかめながら、あなたの肩に縋って立ち上がる。
彼に肩を貸せば、その背が小刻みに震えているのが感じられた。
平行世界の牧志視点(ネタバレ)
平行世界の牧志
誘われるように、以前に同胞たちを呼んだ、あの廃ビルに戻ってきた。
あの時の衝撃波でガラスは割れ、廃墟をより荒廃して見せていた。

屋上からひとつ下の階が、俺の部屋。
ロッカーの中には来た時に見つけた死体、棚には本が少し、机の上には日記帳。
割れたガラスの向こうに、泣きたくなるほど懐かしい街の眺め。

食べるものと、考える所。
俺の小さな、最低限の日常。

そこで、空腹に耐えながら考えをまとめることにした。

KP
図書館からほど近い所にある小さなビルは、細い裏通りに面していた。近隣住民も近寄りたがらないのか、辺りに人の姿はなかった。

奥まった階段の向こうに、入り口らしい扉がある。
佐倉 光
正面切って戦うのは無理、情報だけとって逃げよう。
扉にそっと近づいて〈聞き耳〉を立てる。
また、床に最近人が来た痕跡がないか調べるか。
KP
扉にそっと近づいても、向こうから物音の類は聞こえない。

床を確認するなら、〈目星〉または〈追跡〉で判定。
佐倉 光
1d100 85〈目星〉 ☆ささぼっと☆ 1d100→43→成功
佐倉 光
床に顔を近づけ見る。
足跡があれば、それは牧志の足跡か?
KP
埃の中に微かに靴跡がついていた。その埃に混じり、髪の毛が落ちている。
傍らにいる彼と同じ形の靴で、同じ色の髪だった。
佐倉 光
「やっぱりあいつ、ここに来たんだな」
それ、入る方が多かったりしないよね?
KP
足跡を確認すれば、一人の人間が出入りしたような跡だと分かる。入る方が多かったりはしない。
佐倉 光
牧志を下がらせてから扉をゆっくり開ける。
KP
足跡を確認すれば、一人の人間が出入りしたような跡だと分かる。入る方が多かったりはしない。
……錆びついたドアノブをひねり、中へと入れば、外の騒音がかき消されてしまったかのような静寂が漂っていた。

神経が過敏になり、牧志の荒い息とあなたの心臓の音がやたらうるさく聞こえるような、そんな静寂だった。

埃をかなりかぶっているが、受付のようなものがあり、その奥に扉がある。
受付の後ろには小さな棚があるようだ。
佐倉 光
受付のカウンターに何かありそう?
なければ棚を見る。
足音を忍ばせ、そっと近づく。
ここに誰もいないという保証はないのだ。
KP
埃をかぶった受付に置かれていたものは警察が押収したのか、ほとんど何も残っていなかった。
付近に事務室や休憩室と思しき場所もあるが、同様に空っぽである。
佐倉 光
何も残っていないな。
それはそうか。
牧志のためにも手早く調べたいのだし、物が多いよりは良いのかも知れないが……
KP
カウンターの上にパンフレットらしいものが一枚だけ残っていた。
佐倉 光
手に取って見る。
KP
それは触り心地のいい紙で刷られた、淵淵教団のパンフレットだった。資金は潤沢だったのかもしれない。

『世界に蔓延る悪を摘出するために』と見出しがつけられている。

『この世には、あまりにも残虐で悲しい事件があふれかえっています。それはひとえに、皆、大いなる存在を忘却しているからなのです』

『我々が聖なる神の子どもを宿し、自らの胎の内に抱える悪を浄化し、大地に御礼としてお返しすることで、真に争いも悪もない世の中へと変わっていくことが約束されています』
佐倉 光
「我々が聖なる神の子どもを宿し……?」
想像してしまうのはあの蟲だ。
実際ここには死体があったのだ。
牧志 浩太
「……無茶苦茶だな」
内容を見た牧志がひとこと漏らした。
佐倉 光
「随分と気持ち悪い神の子もあったもんだ。
宗教って何でもアリだな」
牧志の言葉にため息交じりに返す。
KP
棚を見るなら〈目星〉
佐倉 光
棚を見よう。
1d100 85〈目星〉 ☆ささぼっと☆ 1d100→43→成功
KP
棚と棚の間に挟まった、黄ばんだ紙を見つける。
それは少女が使うような便箋で、取り出してみると以下のような内容が書かれていた。

『みんな、雛がどうとか言ってたけど、正直キモすぎる。体の中に蜘蛛の子を入れるって、正気じゃない。どうにかやり過ごしたけど、次は無理矢理、それこそ腹を裂いてでも入れられるかも。

絶対いや。無理。逃げよう』
佐倉 光
雛ねー。見たことあるヤツなのかなぁ。違うヤツかな。
あれは佐倉も見たの一瞬だからな。
KP
一瞬でしたからねあれ。その後それどころじゃないことになったし。
佐倉 光
「間違いないみたいだ」
牧志 浩太
「ああ……、間違いないみたいだ。

これ……、もしかして、もしかして、だけど。
逃げ出した子が、いたのか」
その便箋の柄の、決心したような文章の向こうに少女の姿を思ったのか、彼はじっとその文章を見ていた。
佐倉 光
「そうだといいな」
何となく思い出したのは、あの司書だった。

だが今は……

奥の部屋も見てみよう。
あの虫がここから持ち出されたのはほぼ間違いないんだ。

保管され続けていたものがあった?
警察の目を逃れた部屋があるのかも知れない。
KP
あなたは重厚な扉を引き開ける。

そこには、何があったわけでもない。
過去の凄惨な現場は、人々の手によってとうの昔にぬぐい取られている。

そこはもう、何もないフロアに過ぎなかった。
垂れ幕があったらしい場所はカーテンレールだけを残して撤去されており、磨かれた板張りの床と、奥にある一段高い祭壇がかろうじて、集会場のような様相を残しているだけだった。

それでも、悍ましかった。

あなたには分かってしまう。
血の匂いを潜ったことがあり、薄暗いヴェールの向こうの知に触れたことのあるあなたには、分かってしまう。

ここで何か、不浄な、想像もしたくないような儀式が行われていたことをあなたは確信する。

実際にあなたの目で、耳で、鼻で、何か見たわけではない。
踊り狂いながら笑い声をあげる信徒たちの腹が裂ける様子は見えない。
泣き叫ぶ絶命の声は聞こえない。
もがく少女の声は聞こえない。

生臭く暖かい、人間の血の匂いは漂ってこない。
それでも、この場所はあまりにも、生き物の気配がなさすぎるのだ。

二人とも《SANチェック成功時減少 1失敗時減少 1D3》。

……奥の祭壇に、何かの像が祭られているのが見える。
埃の中に残る足跡はそちらへ続いていた。
牧志 浩太
1d100 71 ☆ささぼっと☆ 1d100→7→成功
SAN 71 → 70
佐倉 光
1d100 56 SAN ☆ささぼっと☆ 1d100→27→成功
SAN 56→55
佐倉 光
息を吐く。
何が行われていたか、その結果何が起きたか。
信者ですら逃げ出したくなるような破滅的な儀式……。
推測だったものが一気に現実感を伴いのしかかってくる。

人間としての本能に働きかけてくる嫌悪感をぐっと飲み下す。
佐倉 光
「……やり方が下品だ。
なんの雛だか知らないが、勝手に苗床になってるだけじゃないのか。
蟲どもに、良いように使われているだけじゃないのか」

牧志をそんなふざけたものの一部にはさせないと決意を新たにする。

足跡を追って像の前へ。
佐倉 光
歩を進めるうち、図書館で見た、いまいち繋がりが分からなかった情報を思い出す。

ここで信者に蟲を植え付ける『儀式』が行われていたのはもう間違いないだろうが、子供をさらった、というのは何だろうか?

人間の体内で孵化するなにかを育てて増やす組織と、それを邪魔する組織が存在したとして。
邪魔する組織が信者の子供……推測ではあるが苗床を盗む理由。

それを別の用途に使うため、横取りするため、が良くある理由だ。

しかし、俺の感覚が正しいとしたら、こんな可能性も考えられる。
この雛とやらを育てて『大地に返される』と不都合な奴らが、この蟲を何とかする手段を探すため、または実行するために、苗床を連れ去ったのなら。

苗床を殺して済むならそうしただろうし、そうではない対抗策がある可能性もゼロではない……
佐倉 光
気が付けば、沈黙を破って呟いていた。

ゼロではない。
今までもそれで何とかなったことも多い。
考える価値はあるんじゃないのか。
牧志 浩太
「ああ……。可能性はゼロじゃない。
それに、今の所、他に頼れるものがないんだ。
何かある、って思いたいな」

漏れていた声に、牧志が応えて呟く。
無意識にかまた腹を撫でていた。
佐倉 光
ただの根拠もあまりない希望。
だがそれをあえて否定する必要はない。
佐倉 光
「あるさ」
佐倉 光
あの牧志がここに来て雛を持ち去ったのが二週間ほど前。
牧志に雛が無理矢理埋め込まれたのが十日ほど前。

それから隕石落下をきっかけに、なにかが周辺に散らばり、近くの人間に入り込んで屍肉喰いに変貌させる……
これは雛と同じものなんだろうか?
佐倉 光
教団本部と企業のビルは近所でしたよね。
隕石落ちた廃ビルってここから近いんでしょうか?
KP
教団本部と企業のビルは近い所にある。
隕石が落ちた廃ビルは、もう少し離れている。
KP
足跡を追い、あなた達は像の前へ向かう。

祭壇には、塗装の禿げた何かの像が祭られていた。
青白い巨体に、楕円形の脚を何本も生やした異形の化け物。
像は何らか硬質な素材でできているにも関わらず、膨らんでぶよぶよとした質感を見事に表していた。

それの身体に開いた複数の瞳があなたたちを見下していた。
それはどこか、夢の中で見たあの蟲によく似ていた。

二人とも《SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1D3》。
また、〈クトゥルフ神話〉で判定できる。
佐倉 光
気味の悪い異形の『神』の像を見上げた。
白子か何かのようにつやめいた表面は、触れればねばつき、
柔らかい表面に指先が埋まって、ぬるりとした感覚があるのではないかと思えた。
ただの像の筈なのに『見つめられている』という錯覚がある……
足跡はどこを目指しているのだろう。
佐倉 光
1d100 55 SAN ☆ささぼっと☆ 1d100→69→失敗
FANBOX開設したで
1d3 ☆ささぼっと☆ 1d3→3
SAN 55→52
開始時70あったんだけどだいぶやられたな。
1d100 16〈クトゥルフ神話〉知識
☆ささぼっと☆ 1d100→80→失敗
牧志 浩太
1d100 70 SAN ☆ささぼっと☆ 1d100→58→成功
1d100 23 ☆ささぼっと☆ 1d100→39→失敗
KP
その気味の悪い、思わず目を逸らしたくなるような造形を、
あなた達はどこかの真っ暗闇の中で、以前に見たことがあるような気がしただけだった。
牧志視点(ネタバレ)
KP
不意に、あなたの中にあるものがざわめいた。
目の前の存在に応えようとするかのように、身体の内側を絶え間なく引っ掻く。腹が少し膨らんだようにも感じられた。
牧志 浩太
怖くなる。出てこようとしているのか、まさか?
KP
まだ、腹が裂ける様子はない。
体内の動きは無秩序で、はっきりした一方向への力ではない。
ただ、ひどく落ち着かなくなっているようにだけ感じられる。

牧志 浩太
「……っ、」
牧志の喉から小さな呻きが漏れた。がくりと体重のバランスが崩れ、膝をつく。
佐倉 光
「どうした、何かあったのか?」
肩を貸す。動けないようなら座らせるけど。
牧志 浩太
「大丈夫……、大丈夫。動ける。
俺の中にいる奴が、ここに関係してるのは……、間違いないみたいだ。
こいつの目を見た途端、反応するみたいに、落ち着かなくなった……」

あなたの肩にかかる手から、震えている……というのとは少し違う動きを感じた。
まるで、内側で彼の意図によらない何かが動いているかのような。

……足跡は像の前で足を止め、周辺をうろついて裏側へ向かっている。
〈目星〉
効率を求めて
佐倉 光
牧志は大体一週間は無事。
○○○○○○では二日三日程度で孵化する予定だったから、確かにはるかに効率良かったんだなー。
まあぶっちゃけシナリオで大分差はありそうだけど。
親から正気を奪うか眠らせるかしとけば……
KP
シナリオでだいぶん差があるっぽいんですよねぇ。
佐倉 光
ルールブックにはD100ヶ月って書いてあるからだいぶ気長だ。
KP
○○○○○○のときは孵化してからじっくり苗床にしようみたいなことが確か書いてあったので、
手の中で孵化してからが本番なのかもしれませんね。
佐倉 光
なるほど、孵化のち苗床だったのか。そうか。

佐倉 光
「目閉じて、手を掴んでていいぜ」
声をかけて床を調べる。
1d100 85〈目星〉 ☆ささぼっと☆ 1d100→92→失敗
佐倉 光
あれあれ。格好いいこと言った直後にこれだよ。
牧志 浩太
「いや……、いいよ。大丈夫、手掛かりが欲しい」
こちらも床を調べます。
1d100 98〈目星〉 ☆ささぼっと☆ 1d100→27→成功
牧志視点(ネタバレ)
KP
複雑な模様が刻まれた像の表面、腹の辺りに少し深い刻みがある。
そこに…… 何だろうか、ごく細い、白い糸のようなものが挟まっている。

これはただの刻みではなく、向こう側に貫通しているのではないか。
よくよく見れば、刻みは箱状になっているようにも見えた。

牧志 浩太
「……これ、引き出しになってるのか」
KP
牧志がかりかりと像の裏側、ちょうど腹部のあたりを引っ掻く。
彼が爪をかけて引き出してみると、像の模様にうまく混ぜて、引き出しのような形の継ぎ目が隠してあった。
佐倉 光
「さっすが」
言われなきゃ分からなかったな、と感心した声を上げる。
牧志 浩太
「何か、白い糸みたいなものが挟まってたんだ。それで気づいた」
KP
継ぎ目に埃はなく、そこは一度開けられたことがあるようだった。
中には、何かの乾いた膿のようなものが微かに残されていた。

あなたはその色に見覚えがあった。
『雛』はここから持ち出されたのだ。

……引き出しの隅に隠すようにして、何か紙片のようなものがある。
佐倉 光
「ここにあれが隠されてた、ってことか。
8年もこんな引き出しの中で生きてたのか、ただの生き物じゃないんだな」

紙きれを見せてもらって読む。
KP
紙切れは、見慣れた日記帳のページを破ったもののように見えた。
紙は新しいもので、見たことのあるインクの色で字が書かれている。
それは誰かが考えをまとめるのに使い、その考えごとここに破って捨てていったもののように見えた。

それはひどく震え、乱れていたが、
見慣れた牧志の字で、牧志の日記帳のページだった。
『会えただけでいいと思ったけど、無理みたいだ。
 このまま消えたくない』

『ここは平穏だった』

『雛を見つけた。
 直接手を下したら、必ずいつか気づかれる。
 外からの異変で死ぬなら、もしかしたら』

『腹が減った。
 他にも殺して食べ物にする』

『雛が、孵らない。
 孵るのが遅すぎる、どうして。

 腹が減った。
 何か別の方法を、同胞を呼んで、その間に』
牧志 浩太
「……これ、あいつの字か。
 他にも、って、もしかして……、
 腹を食い破られた人達も、あいつが」
自分自身の筆跡を前に、牧志の声が震えた。
牧志視点(ネタバレ)
牧志 浩太
食べ物。……あいつ、食べ物にするためだけに、人を殺したのか。
腹の奥で激しい怒りが渦巻いた。
同時に、それをやったのが「俺」だってことが、何よりも信じがたかった。

KP視点(ネタバレ)
KP
実はここ、平行世界の牧志がやったものではありません。
この世界で雛が孵るには最低1ヶ月かかるため、
この時点で腹を食い破られた被害者は全て、8年前の事件の被害者です。
KP
彼が食料にするために悍ましい方法で人を殺そうとした、という点は変わらないのですが。

佐倉 光
「……そうか……
そう、か……」
首を振る。感情は何一つ言葉として形を持たなかった。
佐倉 光
人間の物でなくとも、肉なら食べられると思っていた。
しかしわざわざ人間を殺したということは、
『人間を殺してでもその肉を食べることを好む。または……
人間以外の肉では何ともならない』ということだ。

カフェで食べたすぐ後、トイレに行って何をしていたのだろう?


人間を喰うようになったお前と、
悪魔を殺すのが仕事の俺と
何事もなかったように一緒に生きて行けると思ったのか?

お前に俺を害する気がなくたって、
お前の中にいる奴は俺を乗っ取る気満々だったよな。
大体、お前はいつまでお前でいられると思っているんだ。

そんなことも分からなくなってしまったのか?


あの目は狂気を宿していた。俺の見間違いではない。
牧志が退院したときの違和感も、勘違いではなかった。
は人間の敵だ。
佐倉 光
「知ってたよ、くそ……っ!」
もう涙すら出ない。


8年前にここに残された雛が
何かに絶望した別の世界から来た牧志に寄生し、
成り代わろうとしてこの世界の牧志にも雛を植えた。
食うに困って他の人間も殺し、
また今何かを企んで『同胞を呼んだ』。

危険な悪魔を排除し、牧志を救う。
それしかない。
なんだか吐き気がした。
佐倉 光
「お前のことがなくても、放置はできない」
牧志 浩太
「ああ、……そうだな。
止めなきゃいけない。

止めなきゃいけないよ、これは」

かさり、と牧志の手の中で、紙片が音を立てた。
KP
ここまでに起きたことの痕跡だけを残し、
この場所には、他に何も残されていないようだった。
牧志 浩太
「もう片方、行ってみよう……」
佐倉 光
「正直もう片方は得体が知れねぇんだよな」
佐倉 光
前回の製薬会社みたいに、生きてるけど実態分からん会社って理解で合ってます?
KP
その認識で合ってます。
佐倉 光
ネットで調べてもワカランのですよね。
佐倉 光
「くそ、ダメ元で突っ込んでみるしかないか。
運が良ければ、蟲のことを話せば対処教えて貰える可能性がなくもない」
佐倉 光
「不確実ってとこじゃ前回とどっこいだな」
牧志 浩太
「敵の敵は味方、ってなればいいんだけどな。
前みたいに……」

情報はない。
その会社について何らかの動きがあったのも、6年前の僅かな期間だけだ。
佐倉 光
長いため息をつく。
佐倉 光
「迷ってられる時間ねぇな。行こう」

移動しながら、
佐倉 光
「まずは『知人が憑かれてる、対処法を知っていたら教えてくれ』ってスタンスで行くから、
ヤバそうなら逃げろよ」
牧志 浩太
「……分かった」

コメント By.佐倉 光
劇中行うであろうキャラクターの現実的な判断を優先するか、
その後にあるかも知れない展開を考えて、美しさを優先するか……
割と悩みどころです。

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