こちらには
『ようこそ! 迷冥市役所都市伝説課へ!』および
『よ⇔×そ! 迷▼≠役∀都市▱説課へ!』の
ネタバレがあります。
本編見る!
こんばんは
柘榴
きたー!
KP
こんばんはー!
柘榴
こんばんは!
枇榔
鉄砲撃ちに来ました
KP
イエーイ こんばんはテッポー
ではでは差し支えなければ始めてまいります よろしくお願いします
ではでは差し支えなければ始めてまいります よろしくお願いします
柘榴
よろしくお願いします!
枇榔
おなっしゃす
KP
──あなた達は互いにひとつ決意を固め、踏み出す。
全ての因縁の始まった、あの地へと。
所々が砕け、ぼろぼろになってはいるが、かろうじてそこはアパートの原型を残している。
どこからか聞こえる虫の声、静寂を強調する消えかけた街灯の色に照らされて、その建物は存在していた。
足を踏み入れれば、ぎしり、と床の鳴る嫌な音。
203、という外れかけたプレートのある扉は、あなたがたの記憶に残るものと同じ形をしていた。
全ての因縁の始まった、あの地へと。
所々が砕け、ぼろぼろになってはいるが、かろうじてそこはアパートの原型を残している。
どこからか聞こえる虫の声、静寂を強調する消えかけた街灯の色に照らされて、その建物は存在していた。
足を踏み入れれば、ぎしり、と床の鳴る嫌な音。
203、という外れかけたプレートのある扉は、あなたがたの記憶に残るものと同じ形をしていた。
柘榴
「こっちでは、何が起きたんだろう」
靴を履いたまま侵入するよ、悪いけど。
靴を履いたまま侵入するよ、悪いけど。
枇榔
「ここまで同じなのに、何が決定的に違ったんだろう」
KP
室内に足を踏み入れる。
家具こそあったが、それは人が辛うじて生活できるほどの質素なもので、到底子供がいそうな部屋には見えなかった。
〈目星〉で判定。
家具こそあったが、それは人が辛うじて生活できるほどの質素なもので、到底子供がいそうな部屋には見えなかった。
〈目星〉で判定。
柘榴
CCB<=51〈目星〉 (1D100<=51) > 85 > 失敗
枇榔
CCB<=75〈目星〉 (1D100<=75) > 79 > 失敗
柘榴
あぁっと
枇榔
前もここ入ったとこで失敗したよ
柘榴
トラウマかなぁ
KP
がらんとして、そこには何もないように見えた。
火災でもあったのだろうか。微かに炭の臭いがした。
火災でもあったのだろうか。微かに炭の臭いがした。
枇榔
前も焦げた後があったんでしたっけ
KP
そうそう。
柘榴
ボクが怒りにまかせて燃やしたからね
KP
そこは、あなた達が知っている場所と変わらないように見えた。では、何が違っていたというのだろうか。
枇榔
その痕跡……を見落とした
柘榴
「うーん、枇榔が枇榔じゃなかったんだから、そもそもここから助けられなかった、ということはー」
KP
【アイデア】。
柘榴
CCB<=60 【アイデア】 (1D100<=60) > 84 > 失敗
枇榔
CCB<=90 【アイデア】 (1D100<=90) > 14 > スペシャル
柘榴
「ボクが存在しなかったとか?」
枇榔
「そんな……」
KP
では枇榔、あなたはあなたの世界で、ここで何かを見つけたことを思い出す。
何を見つけたのだったか。それを探してみるなら、その名前を指定して再度探すことができる。
何を見つけたのだったか。それを探してみるなら、その名前を指定して再度探すことができる。
枇榔
親父ノート!
KP
では、再度〈目星〉。共有するなら柘榴も探してよい。
枇榔
「そうだ、ここで確か……あいつの日記みたいなノート見つけたんだ」
柘榴
「あ、そういえば」
枇榔
改めて、周囲に視線を巡らせる
CCB<=75〈目星〉 (1D100<=75) > 23 > 成功
CCB<=75〈目星〉 (1D100<=75) > 23 > 成功
柘榴
CCB<=51〈目星〉 (1D100<=51) > 59 > 失敗
柘榴
役に立たんな。
枇榔
是が非でも見つけぬ
KP
枇榔。あなたはそれを探して周囲に視線を走らせる。そして、辛うじて見つけた。
見つかりにくいわけだ。それは室内で生じた風に吹き飛ばされたのか、半分燃えて棚の間に挟まっていたのだ。
見つかりにくいわけだ。それは室内で生じた風に吹き飛ばされたのか、半分燃えて棚の間に挟まっていたのだ。
枇榔
近寄り、端を掴むと注意深く引き出す
柘榴
「あった?」
KP
それを注意深く引き出す。
見たことのあるノートは、喜びを隠しきれない筆致の、こんな一文で始まっていた。
見たことのあるノートは、喜びを隠しきれない筆致の、こんな一文で始まっていた。
かの神が降りてきてくださった!
枇榔
「多分……」
ページを捲る
ページを捲る
柘榴
「降りてきた?」
【父】の言葉が記されている。神は子供の中に召喚されたのだ。
枇榔
「そういえば、この神って何のことなんだろう……何をしようとしてたんだろう」
柘榴
「そういえば何を喚ぼうとしていたかは良く分からないよね」
枇榔
「この世界では、あいつの目的が果たされてしまった……?」
柘榴
「そういうことなんだろうな……」
KP
喜びの言葉の後に、ページはまだ続く。
枇榔の調子が悪いらしいことが書かれている。
柘榴は何もできぬままに訪れるのみのようだ。
柘榴は何もできぬままに訪れるのみのようだ。
柘榴
「うるさいや」
ぼそっと呟いた。
ぼそっと呟いた。
枇榔
「何も知らずに、好き勝手なことを」
KP
インクをたっぷりと溜め、その文章は傲慢に憐れむように綴られていた。その合間に少しばかり不安なのか、字が揺れる。
その後のページをめくろうとして、灰が巻き上がる。何ページかが焼けていた。
その後のページをめくろうとして、灰が巻き上がる。何ページかが焼けていた。
枇榔
そのページだけが?
KP
その次に目に入った文章は、酷く慌てているように見えた。
神が暴走し始めたと言うようなことが書かれている。
暴走と言うよりむしろ、癇癪を起こした子供のような……
暴走と言うよりむしろ、癇癪を起こした子供のような……
柘榴
〈目星〉失敗のペナルティかなぁ?
KP
いえ、〈目星〉失敗関係なく普通に燃えています。
なんらかの出来事によりページが燃えてしまい、その後に無事なページに慌てて最後の内容を書いたものの、それ以降もやっぱり燃えてしまった感じですね。
なんらかの出来事によりページが燃えてしまい、その後に無事なページに慌てて最後の内容を書いたものの、それ以降もやっぱり燃えてしまった感じですね。
柘榴
なるほどー
枇榔
「それは、本当に神様だったのか、それとも……」
柘榴
「この世界の枇榔は、『神様』にとられちゃったみたいだけど……」
KP
あなた達がそう呟いた、そのとき。
秘匿 柘榴
KP
脳裏に閃光が走る。
自分ではない自分の記憶が、流れ込んでくるのを感じる。
ここにいた自分は子供を助けたかった。
その一心で動いていたはずなのに、何もかもがどんどんと悪い方向へと向かって行った。
どんなに足掻こうとも、子供を救うことはできなかった。子供はその身に神を降ろされ、ずっと苦しんでいた。
だから終わらせてあげようと思ったのだ。
自分ではない自分の記憶が、流れ込んでくるのを感じる。
ここにいた自分は子供を助けたかった。
その一心で動いていたはずなのに、何もかもがどんどんと悪い方向へと向かって行った。
どんなに足掻こうとも、子供を救うことはできなかった。子供はその身に神を降ろされ、ずっと苦しんでいた。
だから終わらせてあげようと思ったのだ。
柘榴
この世界のボクは、助けられなくて、見ているしかできなかったんだ。
KP
この辛く苦しい世界など、必要ないと。
人の身でありながら人を恨み呪う子供と共に、世界を壊してしまおうと。
人の身でありながら人を恨み呪う子供と共に、世界を壊してしまおうと。
柘榴
だって生まれたばかりで何も分からなかったボクは、世界より枇榔のほうがずっとずっと大事だったから。
今だってそうだけど、世界もそんなに苦しいだけじゃないって知ってる。優しい人もいるって知ってる。
きさらぎさんが教えてくれた。
今だってそうだけど、世界もそんなに苦しいだけじゃないって知ってる。優しい人もいるって知ってる。
きさらぎさんが教えてくれた。
KP
その時、「きさらぎ」が止めに来た。
彼は必死な顔で、あなたの腕を掴み引き止めた。
「君がするべきは子供に同調することではなく、止めることだろう!」と珍しく声を荒げた彼に……。
彼は必死な顔で、あなたの腕を掴み引き止めた。
「君がするべきは子供に同調することではなく、止めることだろう!」と珍しく声を荒げた彼に……。
柘榴
きっとボクは、手を下した。
KP
あなたは、手を下した。
大きく見開いた目が自分を映し、崩れ落ちる「きさらぎ」を見下ろした。
大きく見開いた目が自分を映し、崩れ落ちる「きさらぎ」を見下ろした。
柘榴
きさらぎさんの言葉が、この世界のボクには届かなかったんだ。
KP
神に反抗した彼を、ここの自分は「存在」ごと消し去ってしまった。
《SANチェック:成功時減少 1 / 失敗時減少 1D3》。
《SANチェック:成功時減少 1 / 失敗時減少 1D3》。
柘榴
世界と枇榔のどっちを選ぶ? って訊かれたときに、迷う理由がなかったんだな……
CCB<=34 《SANチェック》 (1D100<=34) > 84 > 失敗
1d3 (1D3) > 1
[ 柘榴(ざくろ) ] SAN : 34 → 33
今のボクは、もし枇榔がそう望んだら、どうするだろう。
枇榔と一緒に世界を壊す?
うーん、それは、ないかな。
ボクはそんなことができるくらい単純じゃなくなっちゃったから……
あと、枇榔はそんなことしない。
CCB<=34 《SANチェック》 (1D100<=34) > 84 > 失敗
1d3 (1D3) > 1
[ 柘榴(ざくろ) ] SAN : 34 → 33
今のボクは、もし枇榔がそう望んだら、どうするだろう。
枇榔と一緒に世界を壊す?
うーん、それは、ないかな。
ボクはそんなことができるくらい単純じゃなくなっちゃったから……
あと、枇榔はそんなことしない。
秘匿 枇榔
KP
脳裏に閃光が走る。
自分ではない自分の記憶が、流れ込んでくるのを感じる。
自分ではない自分の記憶が、流れ込んでくるのを感じる。
枇榔
眉間を押さえて呻く
KP
ここにいた自分は救われなかったのだ。
その体に神を降ろされ、父親の操り人形になれ果てようとした。
この世界が憎くて、人が恨めしくて。どうしようもない怒りでいっぱいだった。
どうして、自分だけがこのような理不尽な目に遭い続けなければならないのか。
どうして、と。
その体に神を降ろされ、父親の操り人形になれ果てようとした。
この世界が憎くて、人が恨めしくて。どうしようもない怒りでいっぱいだった。
どうして、自分だけがこのような理不尽な目に遭い続けなければならないのか。
どうして、と。
枇榔
そうなんだろうな、と奇妙な共感を覚えた
自分は、本当に偶然、運が良かっただけかも知れなくて
自分は、本当に偶然、運が良かっただけかも知れなくて
KP
だから自分は決めたのだ。
ここの全てを壊してしまおうと。望まない世界を全て壊して、何も残さなければいい。
ここの人たちも、ここの存在も全て消してしまおうと望んだ。
枇榔
ふと思う
この自分は、手を伸ばしたのだろうか
この自分は、手を伸ばしたのだろうか
KP
しょくいんさんは、そんな自分の手を取ってくれた。
枇榔
その手が届いていたとしても、足りなかったのか
KP
ずっと、自分だけの味方。
たった、ひとりだけの、自分の味方。
それだけが救いだった。
一緒なら、怖くない。
たった、ひとりだけの、自分の味方。
それだけが救いだった。
一緒なら、怖くない。
枇榔
その気持ち、その暖かさだけが、自分と重なっている
KP
そうして自分は「神」へと成り果てた。この世界を終わらせるための「神」へ。
《SANチェック:成功時減少 1 / 失敗時減少 1D3》。
《SANチェック:成功時減少 1 / 失敗時減少 1D3》。
枇榔
それでも、自らの悲劇を他者の全てに負わせようというのは、間違っている
CCB<=94 《SANチェック》 (1D100<=94) > 18 > スペシャル
[ 枇榔(ヒロ) ] SAN : 94 → 93
CCB<=94 《SANチェック》 (1D100<=94) > 18 > スペシャル
[ 枇榔(ヒロ) ] SAN : 94 → 93
枇榔
それを望むのは、ここにいたもう一つの自分なのか、それともその『神』なのか
例え、その根に共感を覚えたとしても、それを認めるわけにはいかない
例え、その根に共感を覚えたとしても、それを認めるわけにはいかない
柘榴
目を見開いて「あ、」と声を漏らす。
KP
ここで全てが始まって、そうして、全てが終わろうとしている。
全てが終わってしまった後の世界が、きっとここだったのだ。
全てが終わってしまった後の世界が、きっとここだったのだ。
柘榴
「きさらぎさん……」
枇榔
立ちくらみを覚えたように、眉間を押さえていた手を下ろす
「ここにいたのは、私と同じ『恕子』だった」
「ここにいたのは、私と同じ『恕子』だった」
柘榴
「そうみたいだね。
それから無力だった柘榴」
それから無力だった柘榴」
枇榔
「いえ。
あなたは救いに来てくれた。
それでも、自分の運命を許すことができずに堕ちてしまった。
私たちと、彼女たちが違うのは、それだけ」
あなたは救いに来てくれた。
それでも、自分の運命を許すことができずに堕ちてしまった。
私たちと、彼女たちが違うのは、それだけ」
柘榴
「この世界のボクはね。力が足りなくて、最悪の決断をして……
止めに来てくれた人を消したんだ。
『それだけ』のことでね……
分かるよ。分かるんだ。だけど、同情はしたくないな」
止めに来てくれた人を消したんだ。
『それだけ』のことでね……
分かるよ。分かるんだ。だけど、同情はしたくないな」
枇榔
「この世界でも課せられた運命に翻弄されそうになった人たちがいる」
貴子や神島、悟を思う
「それでも、彼らはそれに抗って、今を生きている。
運命に負けてしまった私たちが、それを奪おうとしているのなら、教えなければ。
諦めずに抗うことを」
貴子や神島、悟を思う
「それでも、彼らはそれに抗って、今を生きている。
運命に負けてしまった私たちが、それを奪おうとしているのなら、教えなければ。
諦めずに抗うことを」
柘榴
「一個だけ確実なのは、この世界に来た『神様』には帰ってもらわなきゃならないって事だね。
それがこの世界の人々と、この世界の枇榔を苦しめているんだ」
それがこの世界の人々と、この世界の枇榔を苦しめているんだ」
枇榔
「二度も私たちの運命を奪おうとそれが呼ばれたのなら、何度でもお帰りいただきましょう」
柘榴
「うん」
KP
あなた達の手に、鍵が一つ。
“御先稲荷” に託された鍵。
時の支配者の力を宿す鍵。
“御先稲荷” に託された鍵。
時の支配者の力を宿す鍵。
怖いよね
柘榴
うーん、これ戻って何とかするとして……
戻るときって選べるのかな?
戻るときって選べるのかな?
KP
使ってみると分かるでしょう。
枇榔
問題は、どうなるかだなー
柘榴
一番良いのは降ろされる前に戻って、柘榴に「今助けないと死ぬほど後悔するぞ」って言うことだろうけど。
枇榔
前回のシナリオ、終わった後見てみたんだけど、時間を越える時にとんでもない条件の判定が課せられてたんだけど
柘榴
そうなのよね
枇榔
今回はどうなるかw
だがしかしやらなければならないw
だがしかしやらなければならないw
柘榴
なんとかなるなる
まあボクの不定は約束されたようなもんだけど。
まあボクの不定は約束されたようなもんだけど。
柘榴
「鍵、あるんだったよね」
枇榔
「はい、ここに」
柘榴
「今の『神様』は凄い力持ってるみたいだから……
そもそもそんな物騒な神様が生まれなきゃいいんだよね。
やろうよ、枇榔。
関わったら、もう見なかったことにはできないよ」
そもそもそんな物騒な神様が生まれなきゃいいんだよね。
やろうよ、枇榔。
関わったら、もう見なかったことにはできないよ」
枇榔
「何よりも、私たちがやらなければ。
この世界の私たちを、救いに行きましょう」
この世界の私たちを、救いに行きましょう」
柘榴
「うん。
ここだって迷冥市には違いないもんね」
ここだって迷冥市には違いないもんね」
枇榔
「何よりも。
私たちという可能性を、教えてあげたい……」
私たちという可能性を、教えてあげたい……」
柘榴
「その鍵って、どこに戻るとか、自分で選べるのかな……
降ろされる前に戻れれば、いちばんいいんだけど」
降ろされる前に戻れれば、いちばんいいんだけど」
柘榴
なんなら生まれた直後に誘拐するとかでも……!
あ、でもそれだと代わりが作られるだけだね。
早い時期に親父を排除するのがいいのかなー
あ、でもそれだと代わりが作られるだけだね。
早い時期に親父を排除するのがいいのかなー
枇榔
それが確実かな
枇榔
「やってみないとわかりませんね……
使うのは初めてですから」
使うのは初めてですから」
柘榴
「そもそもちゃんと効果があるかどうか、も分かんないか」
枇榔
「効果は、大丈夫ですよ、きっと。
御先さんが残してくれたものですから」
御先さんが残してくれたものですから」
柘榴
「そうか、そうだね」
鍵
枇榔
使い方は、なんとなくわかってる感じということでいいのかな
KP
御先稲荷から聞いたのは、「鍵を空に掲げて」ということだけですね。
枇榔
なるほど
とりあえず行く時間は選べると仮定して、狙うのはどこがいいかな
結構悩む
ひろこが虐待されるより前だと、色々いいような気がするけど、柘榴先輩が現れないことになるし
とりあえず行く時間は選べると仮定して、狙うのはどこがいいかな
結構悩む
ひろこが虐待されるより前だと、色々いいような気がするけど、柘榴先輩が現れないことになるし
柘榴
それはある。
KP
たぶん、まずやってみるといいと思います。>表
枇榔
フルオートでよくしてもらえる安心設計だったw
柘榴
多分そこまで自由はないと思う。
枇榔
それはそうか
柘榴
たぶん決定的シーンに送られるんだろうなと。
枇榔
では、ポシェットの小さなポケットから、鍵を取り出す
「私たちは、二人で一つの職員さん」
「私たちは、二人で一つの職員さん」
柘榴
枇榔の手に手を添えよう。
枇榔
添えられた手を辿り、柘榴の顔を見つめて
「どんな時も、一緒、ですから」
「どんな時も、一緒、ですから」
柘榴
「うん、一緒に行こう」
枇榔
小さく頷きを返し、微笑みを浮かべたままの顔で、鍵を頭上に掲げよう
KP
あなた達はアパートのベランダに出て、「御先稲荷」からもらった鍵を空に掲げる。
美しい星空に反射するように、銀色の鍵はキラキラと輝く。空を見上げれば同じくいくつもの星が瞬いていた。
崩壊した街で、星の光を遮るものはない。
美しい星空に反射するように、銀色の鍵はキラキラと輝く。空を見上げれば同じくいくつもの星が瞬いていた。
崩壊した街で、星の光を遮るものはない。
柘榴
この世界の因果を曲げたことで、死ななくて済んださとるくんたちに被害が及ぶことになりませんよーに!
KP
あなた達は互いの手を取り、願いを鍵に託す。
異なる時間へ、この場所へ。
全てが終わってしまうこの世界で、全てを始めないために。
そのとき。
不意に、強烈な重圧を感じた。
異なる時間へ、この場所へ。
全てが終わってしまうこの世界で、全てを始めないために。
そのとき。
不意に、強烈な重圧を感じた。
柘榴
「なに!?」
手は離さないけど、周囲を警戒。
手は離さないけど、周囲を警戒。
枇榔
重圧
KP
あなた達は、不意に思い出すだろう。
この鍵は何の力を持ったものだった? 何の力を借りて時間を跳躍するものだった?
何に祈って、あの男はこの鍵を手にした?
そう。
これは、時間の支配者の鍵である。
この鍵は何の力を持ったものだった? 何の力を借りて時間を跳躍するものだった?
何に祈って、あの男はこの鍵を手にした?
そう。
これは、時間の支配者の鍵である。
枇榔
まぁ、その神そのものなんだよなぁ
KP
時間の支配者、かの『神』 のものの。
空に、『神』がいた。
鍵を手にしたものの声に引かれて、『神』はそこにいた。
空に、『神』がいた。
鍵を手にしたものの声に引かれて、『神』はそこにいた。
柘榴
「あなたを発生させないために力貸してください、はちょっと無理なお願いだったかぁ」
KP
そのときあなた達は気づくだろう。
“御先稲荷” が願ったのは。
“御先稲荷” が願ったのは。
全てを始めないことではなく。
ここで終わらせてくれということだったのだ。
柘榴
「それしかないの? センパイ……」
暴挙
柘榴
なるほどねー
専用グラフィックが表示! されたが、キャラクターコマがもろに被っていた。
柘榴
専用グラが見えない!!
KP
事前に予告していなかったから! PCコマの位置をずらすわけにもいかず!
枇榔
神に被るという暴挙
KP
カットインで入れればよかったのかこれ
柘榴
神に勝ったわ。
KP
PCコマの位置ずらしていい?
柘榴
ずらそう……
KP
空を焔が満たし、それが降りてくる。
それは、自分自身と何も変わらない姿。
人に害をなす都市伝説。
この世界を終焉に導く神。
その姿は自分たちそのもの。ただの子供と、大人。星の瞬きの中から現れたそれは、あまりにもなじみ深い姿かたちであった。
しかし決定的に違うものがある。自分たちは神に対抗するもので、向こうは神そのものなのだ。
互いがこちらを向いた。
ゆらゆらと揺れる瞳はこちらを射抜く。
その瞬間、そこにあるのが『神』であることを。
あらゆる時間を支配する存在、アフォーゴモンそのものであることを、あなた達は理解する。
いや、理解できようはずがなかった。
ただ、叩きつけられた。
《SANチェック:成功時減少 1D10 / 失敗時減少 1D100》。
それは、自分自身と何も変わらない姿。
人に害をなす都市伝説。
この世界を終焉に導く神。
その姿は自分たちそのもの。ただの子供と、大人。星の瞬きの中から現れたそれは、あまりにもなじみ深い姿かたちであった。
しかし決定的に違うものがある。自分たちは神に対抗するもので、向こうは神そのものなのだ。
互いがこちらを向いた。
ゆらゆらと揺れる瞳はこちらを射抜く。
その瞬間、そこにあるのが『神』であることを。
あらゆる時間を支配する存在、アフォーゴモンそのものであることを、あなた達は理解する。
いや、理解できようはずがなかった。
ただ、叩きつけられた。
《SANチェック:成功時減少 1D10 / 失敗時減少 1D100》。
柘榴
きました!
枇榔
ほらきた
枇榔
CCB<=93 《SANチェック》 (1D100<=93) > 93 > 成功
あぶね
1d10 (1D10) > 9
[ 枇榔 ] SAN:93 → 84
あぶね
1d10 (1D10) > 9
[ 枇榔 ] SAN:93 → 84
柘榴
CCB<=33 《SANチェック》 (1D100<=33) > 25 > 成功
1d10 (1D10) > 1
[ 柘榴 ] SAN:33 → 32
1d10 (1D10) > 1
[ 柘榴 ] SAN:33 → 32
柘榴
www
枇榔
〈精神分析〉が残ったこれはうま味
柘榴
でも不定。
KP
先輩!!! めちゃくちゃ頑張った!!!
その正気度でここで成功して1出すのめっちゃかっこよくない?
その正気度でここで成功して1出すのめっちゃかっこよくない?
柘榴
笑っちゃった。
KP
でも不定だけど……。
柘榴
1d10 (1D10) > 5
KP
枇榔さん、一時的狂気になるかどうか、アイデアロールを。
柘榴さん、不定の狂気。種別は、既に振ってくださってますね。
柘榴さん、不定の狂気。種別は、既に振ってくださってますね。
枇榔
CCB<=90 【アイデア】 (1D100<=90) > 51 > 成功
まかせろーバリバリ
1d10 (1D10) > 6
1d10 (1D10) > 10
なっが
まかせろーバリバリ
1d10 (1D10) > 6
1d10 (1D10) > 10
なっが
KP
不定は長期の一時的狂気表、一時的狂気は短期表でいきましょう。
柘榴
短期表? 長期表?
長期ね。
ヒロは昏迷、ボクはフェティッシュ
長期ね。
ヒロは昏迷、ボクはフェティッシュ
KP
柘榴さん、フェティッシュ。特定のもの・人や特定の種類のものに異常なまでに執着してしまう。
柘榴
かみのけおいしいです……
枇榔
いや、そこは我に集中してよw
そしたら積極的に〈精神分析〉してくれそうだしw
そしたら積極的に〈精神分析〉してくれそうだしw
柘榴
異常執着だけどいいの?w
枇榔
今でも割と似たようなもんでしょw
柘榴
ボクの期間は
1d6 (1D6) > 4
1d6 (1D6) > 4
KP
柘榴さんは4か月。
KP
ん、枇榔さんどっちがどっちか不明ですね。
枇榔
あれ、短期も時間決めるんじゃなかったっけ
KP
あ、1d10が2回で、どっちが種別でどっちが時間? ってことですね。
枇榔
最初のを種別、2回目を時間のつもりだった
柘榴
あれ、1d10二回振ってたか
枇榔
うん
なので、殺人癖か自殺癖だぜ!
なので、殺人癖か自殺癖だぜ!
KP
なるほど。そしたら6:殺人癖または自殺癖。対象及びどちらにするかは自由に決めてもらってかまいません。
期間は14ラウンド。
期間は14ラウンド。
柘榴
それはフェチぢからで全力で止めねば
枇榔
ちょうどいい、目の前の『自分と同じ姿』を殺そう
柘榴
止めなくても良かった?
KP
いいでしょう。あなたの攻撃対象は、自分と同じ姿に固定されます。
枇榔
やったぜ(?)
お互いに自分に固執する結果となって何より
お互いに自分に固執する結果となって何より
時間とばなかった
KP
色々考えて下さってたのに時間跳ぶ展開でなくてゴメン。
柘榴
そんな気もしてた!
ぜんぶなかったことにする か、手を下させられるのどっちかだよなと。
ぜんぶなかったことにする か、手を下させられるのどっちかだよなと。
枇榔
正直、KPからのその『考えても無駄だよ』を待ってたフシはある
柘榴
割と前から「使ってみ」って言われてたからー
柘榴さんは柘榴さんで最低ダメージだったから、あまり迷うことなく殴れるが。
柘榴さんは柘榴さんで最低ダメージだったから、あまり迷うことなく殴れるが。
KP
如何せん力の源になっている神様自体が現在コレなので……。
PCの思考・行動をシナリオ展開で止めさせるのは好きじゃないのでちょっと迷ったんですが、今回ばかりは「ゴメン!」の気持ち!
PCの思考・行動をシナリオ展開で止めさせるのは好きじゃないのでちょっと迷ったんですが、今回ばかりは「ゴメン!」の気持ち!
枇榔
だらだらしちゃうよりはイイ!
柘榴
とりあえずあとで御先さんに「ちゃんとゆってよ!!」って文句言いに行こう。時間なさそうだけど。
KP
ありがとうございます!!
柘榴
「こらー! 柘榴! 何してんだー。
そんなものに惑わされてどうするんだー!
枇榔、枇榔、大丈夫?」
そんなものに惑わされてどうするんだー!
枇榔、枇榔、大丈夫?」
枇榔
「あれをどうしよう、それをどうしよう、と悩むよりは。
手っ取り早くて良かったかも知れませんね」
言って、2丁のSCARを同時にコッキングする
手っ取り早くて良かったかも知れませんね」
言って、2丁のSCARを同時にコッキングする
柘榴
「えっ」
柘榴
狂気解除しない方が話が早いかなこれw
枇榔
それぞれのマウントから放たれる紅のレーザーは、燃える煙に映って、禍々しい赤光の線が走る
それと同じ、熱に浮かされたような瞳で、相手を見やる
かつての自分と同じ顔を
それと同じ、熱に浮かされたような瞳で、相手を見やる
かつての自分と同じ顔を
柘榴
枇榔の迷いのなさ過ぎる目に、少し驚いた。
枇榔
「神になってしまったのなら……神としてあるしかないというなら。
もう一度、引き摺り下ろしましょう。話を言って聞かせるのはそれから」
もう一度、引き摺り下ろしましょう。話を言って聞かせるのはそれから」
柘榴
「そう、だね!」
KP
「あなた」は、その幼い手を差し出す。そこに燃える光が凝る。その光が「あなた」と同じ銃のかたちをとる。
「あなた」は、その手で幼い子供を大事そうに抱きしめていた。互いを巻く炎が形を取る。その煙が「あなた」と同じ銃のかたちを取る。
「あなた」は、その手で幼い子供を大事そうに抱きしめていた。互いを巻く炎が形を取る。その煙が「あなた」と同じ銃のかたちを取る。
柘榴
「このままでいいわけないし!
間違ってることしてるなら止めるのも、愛情ってやつだよ、柘榴!」
間違ってることしてるなら止めるのも、愛情ってやつだよ、柘榴!」
KP
──戦闘開始!
柘榴
PCかぶってるの有耶無耶になっちゃったけど、専用グラありがとうございます!
KP
いえいえ! PLした時のKP様が描いてくれてめちゃくちゃ嬉しかったので、ぜひやりたかったんです。>専用グラ
柘榴
あれ、HP同じなんだ。
枇榔
多分能力コピーされてるから
柘榴
あっちのヒロもフルオート撃ってくるのかなーやだなぁ。
枇榔
枇榔に撃たれたら死ぬよ
気をつけて
気をつけて
柘榴
何を気をつけろって言うんだぁ!
枇榔
第7版だったら幸運消費できるんだけどねぇ
KP
銃撃ラウンド。
DEX12、柘榴さん。及び、“柘榴”。
同時発生ですが、便宜的に柘榴さんから行動宣言をどうぞ。
DEX12、柘榴さん。及び、“柘榴”。
同時発生ですが、便宜的に柘榴さんから行動宣言をどうぞ。
柘榴
これやっぱヒロコから撃たないと危険だよなー
柘榴
「……ごめん」
言って銃を構える。
怨子に銃撃。
あ、距離どれくらいかな。
言って銃を構える。
怨子に銃撃。
あ、距離どれくらいかな。
KP
『神』はすぐ近くまで迫ってきている。互いに銃弾が届く程度の距離だ。
《ゼロ距離射撃》できるほどの距離ではないね。
相手は空から迫ってきているから…… 20メートルとしてください。
《ゼロ距離射撃》できるほどの距離ではないね。
相手は空から迫ってきているから…… 20メートルとしてください。
柘榴
あたっても一撃じゃ落ちないな。
CCB<=70〈ショットガン〉 (1D100<=70) > 39 > 成功
CCB<=70〈ショットガン〉 (1D100<=70) > 39 > 成功
KP
幼い子供は、“唯一の味方” に銃を向けられ──あなたの眼を、ぽかん、と見た。
特殊ルール。〈回避〉・〈受け流し〉不可。
そのままダメージをどうぞ。
特殊ルール。〈回避〉・〈受け流し〉不可。
そのままダメージをどうぞ。
KP
これ、近接系だと「〈受け流し〉不可」が結構効いてくるんですね。
柘榴
2d6 (2D6) > 12[6,6] > 12
なぬ
なぬ
枇榔
やったぜ(?)
KP
えっ、すごいな
柘榴
せっかくの枇榔の狂気が。
柘榴
銃を少女に向け、引き金を引く。
こちらのボクにできなかったのなら、やるしかないんだ。ボクが。
こっちの枇榔を守るために、怨子を殺す。
世界のため、なんて言い訳はしない。
ボクはただ、枇榔を守るために存在しているんだ。
狂気が精神の揺れを抑え、迷いなく殺害へと背を押した。
こちらのボクにできなかったのなら、やるしかないんだ。ボクが。
こっちの枇榔を守るために、怨子を殺す。
世界のため、なんて言い訳はしない。
ボクはただ、枇榔を守るために存在しているんだ。
狂気が精神の揺れを抑え、迷いなく殺害へと背を押した。
KP
──止める、と決めた。
彼女を守るために、彼女を殺すと。
その銃弾のひとつが、ぽかりと開いた幼い子供の眼を。
眉間を。
まっすぐに貫いた。
[ “恕子” ] HP:11 → -1
『神』は驚愕に眼を見開いて堕ちてゆく。
それを追いかけるように、片割れが手を伸ばし、共に堕ちてゆく。
あなたはその瞬間、誰にともなく気づくだろう。
それは『神』であると共に、ただの幼い子供だった。それを知り、それを受け止め、それを貫けたのは。
この世界ではあなた達だけだった。
──戦闘終了。
彼女を守るために、彼女を殺すと。
その銃弾のひとつが、ぽかりと開いた幼い子供の眼を。
眉間を。
まっすぐに貫いた。
[ “恕子” ] HP:11 → -1
『神』は驚愕に眼を見開いて堕ちてゆく。
それを追いかけるように、片割れが手を伸ばし、共に堕ちてゆく。
あなたはその瞬間、誰にともなく気づくだろう。
それは『神』であると共に、ただの幼い子供だった。それを知り、それを受け止め、それを貫けたのは。
この世界ではあなた達だけだった。
──戦闘終了。
柘榴
うーん……気絶してくれたら良かったのになぁ……
枇榔
ミネウチ
KP
銃器ではノックアウトできないからね……。
枇榔
ひろこが急所だった
それはそうか
それはそうか
柘榴
そうかー。ふたりでひとりな気はしてたけど、降ろされたのはヒロコだもんな。
KP
彼女が生み出し彼女のために存在するだけのひとだからね。
それ以上のものにはなりえなかったんだ。
それ以上のものにはなりえなかったんだ。
柘榴
なんかごめん
SAN減少1におさえて、一撃で神を殺した柘榴目茶苦茶頑張ったと思うんだけど、中の人は「空気読もう?」ってちょっと思った。
SAN減少1におさえて、一撃で神を殺した柘榴目茶苦茶頑張ったと思うんだけど、中の人は「空気読もう?」ってちょっと思った。
KP
──うるさい蝉の声が聞こえる。
枇榔
「……」
柘榴
「ごめんね、ボクは枇榔を守らなきゃいけないから。
迷ってる場合じゃないんだ」
迷ってる場合じゃないんだ」
KP
神は堕ちた。
柘榴が足元を見下ろせば、そこには幼い恕子が。
枇榔が足元を見下ろせば、そこには虚ろな眼の柘榴が。
互いに縋るように、手を絡めあっていた。
……浅く、死にかけた呼吸の音が聞こえる。
辛うじてふたりは生きていた。
殺すと決めたあなた達の前で、まだ。
柘榴が足元を見下ろせば、そこには幼い恕子が。
枇榔が足元を見下ろせば、そこには虚ろな眼の柘榴が。
互いに縋るように、手を絡めあっていた。
……浅く、死にかけた呼吸の音が聞こえる。
辛うじてふたりは生きていた。
殺すと決めたあなた達の前で、まだ。
柘榴
じゃあ、迷わず柘榴の額にも銃口を当てる。
枇榔
「恕子。もう一人の私」
KP
微かに、呼びかけられた子供が顎を上げた。
微かに、銃口の感触に反応して、大人が顔を上げた。
微かに、銃口の感触に反応して、大人が顔を上げた。
枇榔
「もしかしたら、私も、そうなっていたのかも知れない」
少女の血に濡れた顔、その前髪をそっと掻き上げる
少女の血に濡れた顔、その前髪をそっと掻き上げる
KP
そこには、むごたらしい傷跡が残されていた。
枇榔
「私たちは、お互いに『たまたまそう』だったのかも知れないね……
私も、もう人ではないけれど。
だからこそ、あなたが、望むなら。せめて、貴方も私の中で生きていくといい。
普通ではないけれど、普通な生活を望むなら」
私も、もう人ではないけれど。
だからこそ、あなたが、望むなら。せめて、貴方も私の中で生きていくといい。
普通ではないけれど、普通な生活を望むなら」
枇榔
あ、好き勝手言ってるだけです
ただ演出だけしたいな、って
ただ演出だけしたいな、って
柘榴
多分直前の描写的に、死に逝く相棒に向き合って欲しいってシナリオだと思うんだけど、私が流れで自分に銃口向けちゃったからー
KP
いいんですよ。可能か可能でないかはさておき、望むようにしてください。
枇榔
彼女はこのまま消える感じですかね?
KP
放っておけば、死ぬのかもしれない。
しかし、相手は「神」である。
それならば、神が地に堕ちているこの状況は、「神」を殺す最後のチャンスなのかもしれない。
あなた達には分からなかった。
確実なことは、いま望むようにできる状況だというだけだ。
しかし、相手は「神」である。
それならば、神が地に堕ちているこの状況は、「神」を殺す最後のチャンスなのかもしれない。
あなた達には分からなかった。
確実なことは、いま望むようにできる状況だというだけだ。
柘榴
「……」
枇榔の声を聞いて、二人の顔を見下ろす。
枇榔の声を聞いて、二人の顔を見下ろす。
柘榴
枇榔が何も言わないならボクは殺す気でいる。
枇榔
あ、神の力を取り込むとかは考えていないので
KP
どっちでもいいんですよ。そこはそれこそ望むように。
枇榔
彼女が『普通』を望む意思を見せるなら、処理的にはここで殺してしまうことになるかと思いますが
神の力だけは残しておくわけにはいかないでしょうから
神の力だけは残しておくわけにはいかないでしょうから
柘榴
魂だけでも救えないかな、という感じね。
枇榔
そうそう
彼女が今からでも得られなかった『普通』を望むなら。
彼女が今からでも得られなかった『普通』を望むなら。
KP
なるほど。あなたがそう呼びかけるなら、幼い子供は…… 不思議そうに、ぼんやりと、あなたを見上げるだろう。
ああ、彼女はそれを『知らない』のだ。
望めるものかどうかすらも。
ただ痛みと苦しみのほかに何も知らないのだ。
ああ、彼女はそれを『知らない』のだ。
望めるものかどうかすらも。
ただ痛みと苦しみのほかに何も知らないのだ。
柘榴
当然、この“ボク”だって学べていないんだ。
だってきさらぎさんを平気で殺してしまえたんだから。
二人とも、何も知らないこどもだった。
だってきさらぎさんを平気で殺してしまえたんだから。
二人とも、何も知らないこどもだった。
枇榔
「春にはお花見をして、夏には海や山でみんなと遊んで、秋には色づいていく樹々に少しの寂しさを覚えて、冬には痺れる指先に息を吐きかけながら暖かな家を想う。
その時間を、『かけがえのない人』と共に過ごす。
そんな、貴女が知らない『普通』を望むなら。
貴女も私と同じものだったはず。それらに想いを馳せて、考えて手を伸ばすのなら」
柘榴を生み出すくらいの力あったわけだし、その力は持ってるんでしょう、と
最後の瞬間に、ほんの小さな奇跡くらいはきっと起こるさ、ってな感じで
自分と合体させちゃえー、って考えてます
神の部分はポイーで
その時間を、『かけがえのない人』と共に過ごす。
そんな、貴女が知らない『普通』を望むなら。
貴女も私と同じものだったはず。それらに想いを馳せて、考えて手を伸ばすのなら」
柘榴を生み出すくらいの力あったわけだし、その力は持ってるんでしょう、と
最後の瞬間に、ほんの小さな奇跡くらいはきっと起こるさ、ってな感じで
自分と合体させちゃえー、って考えてます
神の部分はポイーで
KP
そうだなぁ……。 ここはちょっとKPの解釈を入れますね。
柘榴
では、彼女の言葉が終わったら、もうひとりの自分に
「もっかい考えてみなよ。せっかく生まれたんだ……」
言いながら引き金を絞る。
「もっかい考えてみなよ。せっかく生まれたんだ……」
言いながら引き金を絞る。
枇榔
少女に手を差し出す
柘榴
「このままだと、二人ともここで死ぬよ。
それでいいのか、柘榴。
キミはまた守れずに終わるの?」
それでいいのか、柘榴。
キミはまた守れずに終わるの?」
柘榴
勝手なこと言ったパート2
KP
「……」
手は伸ばされなかった。
ふたりは互いに、互いの手だけを取っていた。
引き絞られた引き金を、虚ろな眼で見ていた。
あなた達には、分かってしまうだろう。
あなた達を見上げるその眼は、最初からおしまいを望んでいた。
手は伸ばされなかった。
ふたりは互いに、互いの手だけを取っていた。
引き絞られた引き金を、虚ろな眼で見ていた。
あなた達には、分かってしまうだろう。
あなた達を見上げるその眼は、最初からおしまいを望んでいた。
KP
これはシナリオの導線ではなく、KPの解釈であることを表明しておきます。
終焉以外を望むということが分かるほどのキャパシティがないと思うんだ、この二人。
同時に、「二人でしかいられなかった」二人だとも思っています。
終焉以外を望むということが分かるほどのキャパシティがないと思うんだ、この二人。
同時に、「二人でしかいられなかった」二人だとも思っています。
柘榴
「……そう。
……ごめんね、枇榔」
……ごめんね、枇榔」
枇榔
「……いいですよ。
二人が選んだんですから。彼女たちの望むものは、『それ』だった。
それだけですから」
二人が選んだんですから。彼女たちの望むものは、『それ』だった。
それだけですから」
柘榴
「そうだね」
引き金を引く。
引き金を引く。
秘匿 柘榴
KP
銃声が響く直前、「あなた」は泣きそうな声で笑った。
傍らの子供に、小さくささやいた。
「またね」 と。
傍らの子供に、小さくささやいた。
「またね」 と。
KP
銃声が響いた。
「柘榴」の身体が崩れ、消えていく。
「恕子」の身体が崩れ、消えていく。
「柘榴」の身体が崩れ、消えていく。
「恕子」の身体が崩れ、消えていく。
秘匿 枇榔
KP
崩れていく間際。
幼い子供はぐっと、涙を堪えるようにして笑った。
そして、傍らの大人にささやいた。
「わたしは、あなたで……、あなたは、わたし」
そのあとに何を続けようとしたのか。
はくりと開いた口が声を続けることはなく。
幼い子供はぐっと、涙を堪えるようにして笑った。
そして、傍らの大人にささやいた。
「わたしは、あなたで……、あなたは、わたし」
そのあとに何を続けようとしたのか。
はくりと開いた口が声を続けることはなく。
枇榔
「……」
KP
それで全てが終わった。
枇榔
枇榔は、こちらの方がいい、幸福なはずだ、とは言わなかった
柘榴
それでもボクは、望みを叶えたかった。
枇榔
それも含めて、彼女たちの選択であり、それこそが彼女たちの幸福だったのだろう。
この期に及んでは。
自分たちだって、『選んで』ここにいるのだ
かつての人間であった頃に戻ることができるかも知れない、その可能性を捨てて
もちろん、それは納得の上で
自分たちの話を誰かが聞いたとして、それが何と言おうとも、それこそが望むものであったから
「それなら、それが二人にとって、きっといいことだから」
この期に及んでは。
自分たちだって、『選んで』ここにいるのだ
かつての人間であった頃に戻ることができるかも知れない、その可能性を捨てて
もちろん、それは納得の上で
自分たちの話を誰かが聞いたとして、それが何と言おうとも、それこそが望むものであったから
「それなら、それが二人にとって、きっといいことだから」
柘榴
「うん。納得はしたくないけど、ね」
枇榔
「それも、もう終わり。一人の男が振り回した私たちは、もう生まれることはない」
KP
後にはただ、泣きたくなるほどに美しい星空だけが、ぽつんと残った。
柘榴
枇榔をじっと見つめて、抱きしめる。
枇榔
「……」
柘榴
「枇榔が枇榔でいてくれて良かった」
枇榔
「当たり前じゃないですか。私は枇榔であって、吉見 恕子じゃぁないんですから」
柘榴
ごめんね執着強くなっちゃってるから
枇榔
「私はあなたで、あなたは私。二人で一つの職員さん」
柘榴
「うん!
帰りたいな、ボクたちの世界に。
ボクたちが選んだ日常が待ってる世界に」
帰りたいな、ボクたちの世界に。
ボクたちが選んだ日常が待ってる世界に」
枇榔
星空を見上げる
上を向いた額から、前髪が滑り落ちる
そこには、傷は無い
上を向いた額から、前髪が滑り落ちる
そこには、傷は無い
柘榴
枇榔は枇榔だからね。
枇榔
そういうこと
KP
空の端が燃えていた。
いや、夜が明けつつあるのだ。
この街に、ようやく朝が来るのだ。
長い長い「神」の支配する19 年間が、明けない夜が、終わりを告げる。
明ける夜を眺めていると、周りの景色が歪み始めた。
おそらく、この世界にとっての異物である自分たちが、本来の理に戻ってゆく世界から排除されるのだろう。
いや、夜が明けつつあるのだ。
この街に、ようやく朝が来るのだ。
長い長い「神」の支配する19 年間が、明けない夜が、終わりを告げる。
明ける夜を眺めていると、周りの景色が歪み始めた。
おそらく、この世界にとっての異物である自分たちが、本来の理に戻ってゆく世界から排除されるのだろう。
柘榴
「もぅ……勝手だなぁ」
枇榔
「それでも、良かったですよ。
貴子さんや、悟くん、神島先生が幸せな姿を見られたんですから」
貴子さんや、悟くん、神島先生が幸せな姿を見られたんですから」
柘榴
「そうだね、確かに。
それだけでも来て良かった、って言えるかな……」
それだけでも来て良かった、って言えるかな……」
KP
心地よい眠気があなた達の意識を、頭の底の方から包み込んでゆく。
枇榔
「そして、私たちは、より私たちになれた……んですか……ら……」
消えてしまった彼女たちのように、抱き合い、手を繋いだまま
消えてしまった彼女たちのように、抱き合い、手を繋いだまま
柘榴
枇榔を抱いたまま倒れるか。
KP
意識が、落ちていった。
KP
ここで本日は以上! となります。
柘榴
はーい!
枇榔
終わりまで行けなかった!
KP
次回1/6にエンディングで終わるかな、という感じですね。
柘榴
はーい、ありがとうございました!
枇榔
ありがとうございました!
おやすみなさい
柘榴
柘榴凄いぞ! 空気を読め!!
KP
柘榴さん凄い!! フルオートぶちこむ前に終わったのはびっくり
柘榴
ぶちこまれたらしぬから!!
枇榔
枇榔は〈回避〉79%あるけどね!
柘榴
〈回避〉したら撃てないじゃん!!
枇榔
銃撃ラウンドならば関係ない!
KP
あ、同時発生なのに相手(“柘榴”)の攻撃処理してなかったですね。うっかり。
巻き戻さないスタイルなのでこのまま行きます。今から処理しても座りが悪いし。
巻き戻さないスタイルなのでこのまま行きます。今から処理しても座りが悪いし。
柘榴
ああ、むこうも12出して惨事という可能性が。
KP
ありえたんですね。さすがにダブル12出たらびっくりだけど。
コメント By.柘榴
ダイスってやつは、たまに思いも寄らぬことをするものだ。
ダイスってやつは、たまに思いも寄らぬことをするものだ。
本作は、「 株式会社アークライト 」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。
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