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こちらには『スプーキィ・ポルカ』
ネタバレがあります。


本編見る!
KP
佐倉はアパートの階段を登り始める。
老人の霊はあなたにゆっくりと頭を下げた。
牧志 浩太
一度、頭を下げて返す。
牧志 浩太
それから前を向いて、佐倉さんの腕に縋りながらついていく。

気をつけろ。
そう伝えたくて、掴んだ腕に少し力を込める。
佐倉 光
「さむ……
何だ、緊張してるのかな」
KP
佐倉はCOMPを展開し、目的の部屋へと近づいてゆく。

表札には名前はない。
新聞が2束突っ込まれている。
佐倉は呼び鈴をゆっくり押す。

部屋の中に呼び出し音が響いた……が、反応はない。
佐倉 光
「やっぱ留守か」
KP
驚きもせずにドアノブに手をかけた佐倉は一瞬、目を細めた。
佐倉 光
「鍵が開いてる」
牧志 浩太
「……」
息を呑む。ただの留守じゃない。
中で俺達を、手薬煉引いて待ち構えてるかもしれない。
佐倉 光
「気をつけろよ……牧志」
KP
佐倉は囁いてドアを音もなく引き開ける。
中に入った途端、ふわりと風が通った。
外からも聞こえたノクターンが、優しく、空々しく流れ続けている。

部屋は単身者向けのワンルームだ。
部屋は狭く簡素。目の前にはリビング、更に奥に扉が一つある。
玄関には一足の革靴が脱ぎ散らかされていた。
これは牧志のものではない。
牧志 浩太
音を鳴らすわけにはいかない。ただ無言で頷いて、腕に力を込めた。

「……」
室内を見回す。……俺のじゃない靴がある。
あいつは…… この中にいるんだ。
KP
佐倉も靴を見て警戒を強めたようだった。
少し迷って、靴を脱いで手袋をして中に入る。

KP
リビングに入ると、ローテーブルの上には、コップ、酒瓶、書類が置きっぱなしになっている。
〈目星〉をどうぞ。
1d100 85〈目星〉 Sasa BOT 1d100→49→成功
牧志 浩太
1d100 89〈目星〉 Sasa BOT 1d100→32→成功

さっきから、感じていることがある。

俺が気づいたことを伝えられなくても、佐倉さんも、ちゃんと同じことに気づいてくれてる。

こういうの、息が合うって言うのかもしれないな。
KP
雑然とした書類は半分くらいがチラシだったり何かの請求書だったり借用書だったりした。

だが中に『マキシコウタ乗っ取り計画書』と書かれた紙が混ざっていた。
牧志 浩太
(個人名出して乗っ取り計画書とか、複雑……!)

なんでわざわざ名前書いた。間違ってないけど。いや乗っ取らないでほしい。そんな複雑な気持ちが過る。

とん、とドライバーを叩いて、佐倉さんに気づいたものがあることを知らせる。

俺は佐倉さんに、分かったことを何も伝えられてない。

いきなり本物の俺みたいな顔して出てこられたら地味にピンチだったと思うから、こういうタイプでよかったのか? 相手。
牧志 浩太
牧志の脳内がうるさいたのしい。
KP
周囲の気配を警戒していた佐倉は、あなたの合図に気付いた。
佐倉 光
「ドライバーで指せる?」
KP
佐倉は囁いてドライバーをテーブルに置いた。
牧志 浩太
言われて、指してみようと試みる。
KP
置かれたドライバーを回して何となくその方向に向けることはできるだろう。
佐倉は動くドライバーの指す先に視線を配り、そして顔色を変えてその書類を抜き出した。
牧志 浩太
「……」
横から書類を覗き込む。自然、表情が厳しくなる。
KP
① マキシコウタが単独でいる所を襲う。(サクラサンには絶対に見つからないようにする)
② できるだけアパートの前で。大通りの工事の時期なら近道で通る可能性あり
③ 家に連れ込む。なるべくすぐに《魂の束縛》を使用し、マキシコウタの魂を容器に閉じ込める。
④ 自分の魂をマキシコウタの身体に移す。
⑤ 『永遠の白闇』に行けば出世間違いなし
※手順を間違えないこと。
佐倉 光
「……」
KP
佐倉は顔をしかめている。
その表情は
「なんだこれは」と困惑しており
「なんだこれは」と怒っていた。
理不尽な悪意に触れたあなたは、
SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1
牧志 浩太
1d100 66 《SANチェック》 Sasa BOT 1d100→42→成功

「魂の……、束縛」
じゃあ、開ければよかったのか。普通に、あれ。

最初に呟いたのはそんな内容だった。あれは単純に開ければ魂を解放できたはずだ。

瓶落としてったってことは、俺の魂自体は本当にどうでもよかったのか。複雑。

っていうか以前といい、俺ストーカーされすぎじゃないか? この書き方、聞いてたよなこれ絶対?

己の不運に色々思うところがあるが、とにかくこいつの魂をなんとかしなけりゃ、俺が出られても行く所がない。
牧志 浩太
そろそろ特徴表「撒き餌」が生えそう>ストーカーされすぎ
KP
高いシャーマン適正を持ちます。
高い生贄適正を持ちます
高い依り代適正を持ちます。
カルト教団は彼の存在を知れば喉から手が出るほど欲しがるでしょう。

〈目星〉〈聞き耳〉〈心理学〉に補正がつきます。
KP
これ完全にメガテンのヒロインなんですわ。
メガテンのヒロインさんは生贄特性ゆえの魔力の高さで魔術師になるんだわ。
牧志 浩太
メガテンのヒロインだったか牧志。既に神話技能21%ですしね。魔力の代わりに知覚力の高さで、着々とそういう道を歩んでいる。
しかも今回とうとう幽霊になる体験までしてしまった。
佐倉 光
「……」
佐倉視点
佐倉 光
使われているのが《魂の束縛》なら、この瓶を破壊すればいい筈だし、
牧志の魂が瓶に縛られっぱなしということは、肉体は確実に生きているんだ。

しかし肉体がどんな状況か分からない。
できれば確認してから解放したいな。

KP
佐倉は手の瓶を見つめてしばらく迷っているような表情をする。
そして瓶を左手に持ったままで奥の扉に手を掛けた。
扉の向こうからは穏やかな音楽が流れ続けている。
佐倉はCOMPを展開したまま、扉を素早く開けた。

KP
先程の路地に面した窓が開いているようで、そこから差し込む淡い光のおかげで薄暗い室内でも状況を確認することはできた。
窓際に置かれた実験机のようなテーブル。倒れた椅子。シャーレに入れられた何に使うのか分からない液体や粉末。
そしてテーブル上や床にゴロゴロと散乱した、見覚えのある小瓶。

見るからに異様な雰囲気を醸し出しているが、より目を引くのは床に倒れている2人の人物だった。
片方の顔に見覚えがある。今朝のニュースで行方不明と報じられていた男。イヴェン・フォーレだ。
そしてもう片方は、まぎれもなくあなただ。あなたが床に仰向けに倒れている。
佐倉 光
「牧志!」
KP
佐倉が駆け寄って状態確認を始めた。
牧志 浩太
「!」
その顔を随分、久しぶりに見たような気がした。
倒れてる、ってことは、そいつは中にいないのか?

色々な思いが一瞬で駆け巡る。
佐倉さんと一緒に、倒れている俺に駆け寄り、その状態を見る。
KP
あなたの頭からは少し血が流れている。
佐倉は声をかけて頬を叩いて中に何者かがいないか見ているようだ。

あなたの耳に、微かな声が届く。

「クソクソクソ! アイツノセイダ!!! オノレマキシコウタ!!」
周囲には瓶が大量に転がっている。
声はその中の一つから聞こえてくるようだ。
床にひっくり返って、ちょうど口の部分が床について『蓋をされた』状態で。
佐倉 光
1d100 40 〈応急〉《ディア》 Sasa BOT 1d100→81→失敗

役に立たないなぁ、いつもながら……
KP
動揺のためか魔法がうまく発動しなかったようだ。
牧志 浩太
「うわっ」
突然投げつけられた罵声に、思わず一歩身を退く。
ひっくり返った瓶を恐々と見ながら、ふと思い当たることがある。

その声は若い男の声だろうか。
KP
若い男の声はわめき続ける。
「オレガコンナメニアッテイルノハアイツノセイダ アイツガワルインダ!」
興奮状態だ。
あなたはこういう状態に覚えがある。
『だめだ、話にならない!』というやつだ。
牧志 浩太
だめだ はなしにならない!
そんなテロップが見えた気がした。
佐倉 光
「牧志、とりあえず大丈夫そうだから、瓶開けるぞ」
彼はいいながら瓶の蓋に手を掛けている。
牧志 浩太
頷くように、ドライバーを一度叩く。
頼む。
多分、それがあの時のと同じものなら、きっとそれでいい。
KP
佐倉が瓶を捻った、と見えたと同時、あなたは感覚の波に襲われた。
頭がいたい。
背が冷たい。
そして、お腹がすいた。喉が渇いた。トイレに行きたい。
あなたは床に倒れていた。
牧志 浩太
「はっ、佐倉さん」
思わず腹筋の力で身体を起こす。
あらゆる感覚が一気に襲ってきて眩暈がしそうだ。

自分の手を視界の前に翳す。
手を握って、開く。その感触はあるだろうか。
自分の手は、何かに触れることができるだろうか。動かすことができるだろうか。
KP
体は少し怠いものの問題なく動かすことができる。
手の感覚もある。
あなたの手が近くに転がっていた瓶にぶつかって倒した。
佐倉 光
「牧志だよな?
大丈夫か、何かされてないか?」
KP
佐倉が手をさしのべてくる。
牧志 浩太
「大丈夫」
頷いて、その手を取る。
「ああ、身体があるっていいな。
話せる、ちゃんと世界の中にいられるって、いいな。

……ようやく、帰って来られた気がする」
その手を取れるか、少し指先が怖れた。
怖れを振り切って、ぐっと強く彼の手を握る。
KP
暖かい細い手があなたを引き起こす。
一日ぶりの肉体の感覚は重く確かだ。
牧志 浩太
「ああ……、よかった。
喋れる、聞こえる、話せる。見てもらえる。
あの時も佐倉さんに分かってもらえて嬉しかったけど、情報量が段違いだ」

目元が潤んだ。泣きだしたい気分だった。
けど、まだ全部終わってない。
佐倉 光
「で……
元凶はこの野郎か。
牧志の精神抜いて代わりに入るはずだったんだろ、どうして気絶してるんだ?」
KP
佐倉は首を捻った。

〈図書館〉または〈目星〉をどうぞ。
牧志 浩太
「あの、逆さになった瓶から声が聞こえたんだ。
俺のせいだ、って。若い男の声だ。

あれが、こいつなんじゃないかな。どうしてこいつまで瓶に入っちゃったのか、分からないけどさ」

1d100 89〈目星〉 Sasa BOT 1d100→78
FANBOX開設したで
佐倉 光
1d100 85 Sasa BOT 1d100→59→成功
KP
テーブルに、読み込まれた本と日記らしきものを見つけた。
佐倉 光
「瓶詰めになってんの? こいつ」
KP
佐倉が倒れた男を軽くつついた。
佐倉 光
「さっきのお前と同じだ、ほとんど死んでいるように見えるよ。
瓶詰めになってるなら大丈夫だな。
しかし、どうしてこんなことになってんだ?」
KP
困惑した佐倉の目もテーブルの方へ向く。
牧志 浩太
「だと思う。で、如何にもなのがあるな……」
日記らしいものを開いてみる。
KP
日記、といっても日付が入っていることはまれなものだ。
楽団で後から入ってきた者に実力で抜かれそうだ、あいつ怪我をしないかな。
うまく演奏できない。空気が乾燥しているせいだ。楽器が歪んでる。安物はこれだから嫌なんだ。
彼女にふられた。あいつ絶対浮気してる。家族と食事してたなんて嘘だ。メールに30分返信しないなんて非常識だ。なにもかも俺のせいじゃないのにうまく行かない。
雨で楽器が歪むなんて不条理だ。俺の思ったような音が出せない楽器なんて不良品だ。
KP
……愚痴だらけだ。
牧志 浩太
「うわ卑屈……」
愚痴だらけの文章に思わず声が漏れた。

その攻撃的なんだか卑屈なんだか分からない様子に、思わず引いてしまう。
『永遠の白闇』は素晴らしい。ありのままの俺を認めて受け入れてくれる。
俺は重要な役割らしい。

信じられない。
マキシコウタという男の方が適任だという。俺じゃなく? どこの誰だかしらないが許せない。ケニエのポストは俺のものだ。

俺がそいつの体に乗り移って持っていけばすぐにでも幹部にして貰えるらしい。
少し実験は必要だな。
頑張るぞ!
牧志 浩太
「いやいやいやいや」
思わずその場にいない? いるけどいない男に頭の中でツッコミを入れてしまう。

人が求めるものってそれぞれだな……、と、遠い目になってしまう。そのポストは全くいらないが、身体を持ってかれちゃ困る。

とにかく、転がっている男を拘束できるものがないか探し、縛れそうなら縛っておく。

それから、どうしてこういうことになったのか、あれば日記の続きと本を読んでみる。
佐倉 光
「こいつ……自分の立場理解してんのか? こんな理由で牧志を」
KP
佐倉はぼそりと呟いた。声に強い怒りが滲んでいる。

日記は脳天気で無邪気な言葉で締められていた。
《魂の束縛》を使えば魂を捕まえられる。
そうしたら、人間の魂を容器に閉じ込めて抜け殻になった肉体を好きにできるらしい。これだ。素晴らしい未来に乾杯。
佐倉 光
「『これだ』じゃねーんだよクソが。ぶち殺すぞ。死んでるみたいだけど」
牧志 浩太
「本当にな。あんまりにあんまりな理由でもう気が抜けた。
俺もだけど、試したのか何なのか、あのお爺さんも巻き込まれて気の毒だな」

言いながら、そういえば話していなかったことに気づく。
他にも捕まった人、っていうか幽霊、がいるらしいことをかくかくしかじかと話す。
その人が、ここに俺が運び込まれたことを教えてくれたことも。
KP
読み込まれた本の方には、あなたが以前佐倉の夢に入り込んだ事件の時に使った《魂の束縛》の方法が書かれている。
前回は関係なかった、この呪文の副作用も。

この呪文により抜け殻になった肉体は1日経過するごとに徐々に完全な死体へと近づく。肉体が完全に死んだ場合も魂は解放されるが、蘇生は当然不可能となる。
佐倉 光
「そうか。他にも被害者いるかも知れないし、ここにある瓶全部壊しとこうぜ」
牧志 浩太
「賛成。……俺さ、ずっと腹が減った、喉が渇いたって感じてたんだ。幽霊のくせに腹が減るし喉が渇くなんて理不尽だってさ。

でも逆に、そのおかげで、俺は生きてるってずっと信じていられた。

本当に俺、死にかけてたんだな」実感を持つように、ひとつ、呟く。
佐倉 光
「生きてて良かったよ。
ここにお前が倒れてるの見たとき、死んでないと分かってても心臓に悪かったしさ。

部屋のポルターガイストがお前だって事に気付かないで放置していたら、
俺がお前を殺したみたいなものじゃないか」
KP
佐倉はため息をついた。
佐倉 光
「そう考えるとこいつマジで許せないんだけど」
KP
倒れている男を見つめる佐倉の目には冥い殺気が宿っていた。
牧志 浩太
「本当にさ、佐倉さんが気づいてくれてよかった。触っても弾き飛ばされるし、瓶から離れられないし、呼びかけても聞こえないし、何か書くこともできなかったし、自分で自分の手が見えないし、佐倉さん、全然気づいてくれないしさ。

置いてかれるかと思ったんだ。世界に。
ずっとあのままだったら、狂ってしまうかと思った。
置いてかれたまま一人で飢え死になんて、考えたくなかった」

佐倉の言葉に、ひととき忘れていた感情が口をつく。
一度口から出てしまうと、止まらなかった。
佐倉 光
「悪かったよ。俺も冷静じゃなかった。
今は見えてる、大丈夫。大丈夫だから」
軽く牧志の背を叩こう。
牧志 浩太
「佐倉さんは悪くないよ、分かってる。俺のために焦っててくれてたのも分かるしさ」
背を叩かれた感触を受け止め、少し弱ったように笑った。
佐倉 光
「こいつと永遠のナントカはこっちで何とかしておくから、大丈夫。
入念に、お前がやばいのに狙われてるって教えてくれた礼をしないとな。
この馬鹿がいたお陰である意味助かったわけだ。運が良かったよ」
牧志 浩太
「本当にな。ちょっと何かしら狙われ過ぎだし、俺、何かもうちょっと安全な所に住んだ方がいいのか?
……何とか、か」

死んだように横たわる男の顔を見下ろして、一度、日記をめくり直す。
KP
日記には身勝手な言葉が書き散らされている……
KP
※牧志君としては「巻き込まれたおじいちゃんは解放する」でいいとして、
この男の処遇はどうしたいですか?「放置する」「解放する」
放置=殺すことになるのは容易に想像はついていいです。
牧志 浩太
「……」
一度、死んだように横たわる男と、転がった瓶を見比べる。
男の手を取り、生きていることを確認する。
佐倉視点
佐倉 光
俺としては禍根を断っておきたいところだけど、牧志は殺すとは言わないだろうなぁ。
瓶そのままにしとけばいずれ死ぬだろうし、放っておけばいいか。
それなら後腐れも無いし足がつくこともない。

牧志 浩太
「これ、先に肉体がなくなってから解放したら、どうなるんだろうな? 普通に幽霊?」

ふと、そんなことを言いだした。
佐倉の横に寄っていって、本を覗き込む。
佐倉 光
「さあ……帰る場所がなくなったら普通に死ぬんじゃないの?」
KP
佐倉は少し意外そうな顔をした。
佐倉 光
「肉体が死んだら解放される、って書いてあるな」
牧志 浩太
「じゃあさ。俺が殺人犯にならないためには、色々大変だとは思うけど。
この身体の処理、頼んでもいいかな」

少し躊躇った口調でそう言って。
男の首に、手を這わせた。
佐倉視点
佐倉 光
直接殺るのは色々面倒なことになりそうだ。
殺したいほど憎い、という風には見えねぇけど。
何を考えてるんだ?

佐倉 光
「……それは、構わないけど。
こいつはほっとけば死ぬ。あえてお前が手を下す必要はあるのか?
やっちまったら戻れないぜ」
KP
佐倉は真剣な目で言う。
佐倉 光
「俺はコレに関しては、お前にはこっちに来て欲しくないと思ってんだけどな」
KP
牧志君どうするんだ……
牧志 浩太
「それなら、ラミアさん呼んでやってもらってもいいよ。別に、俺が手を下したいわけじゃない。

ただ、少し考えてさ」
言葉を選ぶようにしながら、慎重に言葉を繋いでいく。

「こいつ、ほっとけば死ぬだろうけど。
俺、あの瓶の中に捕まってて。
世界から置いていかれて、誰にも、佐倉さんにも気づかれずに、少しずつ腹が減って、喉が渇いて死んでいくって考えたら、本当に、本当に辛かったんだ。

本当に。

だから、確かに全部こいつのせいだし、解放したら絶対にまたやるだろうから、許してやる気はないんだけど」

男の首に這わせたままの手を離し、その顔を見下ろした。

「そんな目に遭わせたいって気はなくてさ」
牧志 浩太
「だから、そういうこと」
きっと完全に整理はついていないのだろう理由を、訴えるように吐き出して、佐倉の顔を静かに見返した。
佐倉視点
佐倉 光
そうか。
牧志にもあるんだな、こんな強かさ、こんなエゴ。

それなら見えるところで確実にやっておいた方がいいだろう。

分かれ道
牧志 浩太
なるほどドシリアスになっちゃうのここか! なっちゃいましたねドシリアス
KP
なっちゃうのよ。
犯人の動機がだいぶヤバイ感じになっちゃったせいで。
牧志 浩太
「許す気はない」けど、「同じ目に遭わせたくはない」という理由で、「肉体を先に殺す」って選択になった牧志です。
同じ辛さを与えたくはないんだ。
KP
やることはやるんですな?
牧志 浩太
やることはやるんです。それが最終的に誰かを優先するということだから。
KP
佐倉が止める必要はないか。
牧志 浩太
殺したいからそうしているわけではないから、自分で手を下す必要はなくて、それこそラミアさんに殺してもらうでもなんでもいい。
KP
自衛のために明らかに危険な物を、相手に苦痛をなるべく与えずに排除したい、ってことだね。
牧志 浩太
そういうこと。
犯人の動機がこんなだったせいで、かつ、危機感の強い牧志だったので「こいつ絶対またやる」って実感と確信が強くなりすぎて解放することはできなかったからなぁ。
KP
おっかしいなぁ、半ギャグシナリオだったのに。
牧志 浩太
神話的事象に慣れていないどころか慣れ過ぎている二人だったせいと、牧志の弱点にクリティカルヒットしてしまったせいでこんなことに。
ちなみに3回、一度目は波照間が神取に弓を向けたこと、二度目は紅さんが生みの親を殺したこと、三度目は半田より佐倉さんと自分を優先したことですね。

表でも少し言及していますが、静寂舞手で盛大に泣きじゃくった後なので、余計になんだか意志と覚悟が固まってしまっています。

佐倉 光
「分かったよ。外に出てろ」
牧志 浩太
「ごめん。任せる」
ひとつ頷いて、男の顔を焼きつけるように一度見下ろして、閉じられているかもしれない眼に、ゆっくりと視線を合わせてから。

そう言って外へ出た。
佐倉 光
ムドなら見た目が穏当だな。
「聞いてたろ、マカミ……もう拒否するなよ」
KP
そんな声が聞こえた。
マカミ……佐倉の使い魔その2。魔法が得意で、相手を一撃で殺す呪いの魔法、雷撃による攻撃魔法、補助魔法などが得意。あとはなんと死者蘇生の魔法も使えたりするが……。
とにかく魔法が便利すぎるためCoCではほぼ出番がない。
KP
両者、殺人により《SANチェック成功時減少 1失敗時減少 1d3
佐倉は今更ではあるが、クトゥルフではやったことなかったしー
牧志 浩太
一番重たい所を佐倉さんに任せてしまうのは悪いとも思ったけど、佐倉さんは俺ほど背負わないでいてくれるような気もしていた。

三回同じような決断をした時のことを思い出していて、三回目だけは俺だった。
1d100 66 《SANチェック》 Sasa BOT 1d100→8→成功

SAN 66 → 65
乗り越える気の出目だなぁ。
佐倉 光
1d100 69 Sasa BOT 1d100→77→失敗
あっ
1d3 Sasa BOT 1d3→3
牧志 浩太
あっ佐倉さんの方がダメージ受けてる。
KP
お前ここでw
牧志 浩太
やっぱり自分で手を下すのは重かったのか、牧志の意志が強すぎるのか
KP
攻撃されて反撃で殺す、のはやってたけど、無抵抗の相手に手を下すのはちょっと抵抗があったのかも知れない。
牧志 浩太
ですねぇ。

KP
部屋の中からがちゃんがちゃんと物が砕ける音がする。
牧志 浩太
佐倉さんの声と、その音を外でじっと聞いていた。
KP
あの男の肉体は死に、解放された魂は幽霊となったのかもしれなかった。
路地で出会った老人は、自由になってどこかへ行ったのかもしれなかった。
自分の体に戻った今のあなたには、知る由もなかった。
牧志 浩太
あの人が、どこへでも行けるといいなと思った。この男のことは、幽霊になっても執念で戻ってきそうな気がして、それはちょっとやめてほしいなと思った。

それ以上のことを考えるのはやめておこう。
ああ、元に戻れてよかった。

今はたぶん、それだけでいい。
KP
ここで更にゴーストと化したあの男を撃破する佐倉。
牧志 浩太
やってそう。牧志が知らない所でひっそりと。
佐倉さんと牧志が共犯者になったなぁ……
多分そこまできっちりやったからダメージ大きかったんでしょうね。
佐倉視点
佐倉 光
牧志が出て行った後で、マカミを召喚して倒れた相手に何発か《ムド(呪殺)》を打ち込む。
触れずに殺せれば面倒がない。
心臓発作か何かってことになるだろう。
KP
男は完全なる無抵抗だ。反応もしない。
佐倉 光
男の体を《アナライズ》して確実に死んだことを確認したら、今度は牧志が言っていた瓶のあたりに《アナライズ》
KP
床に転がった瓶の所に、呆然と浮かんでいるゴーストがいた。
まだ自分が死んだということも良く分かっていない状態だ。今なら不意が打てる。
佐倉 光
こんなタチが悪いバカ、欠片でも残しておくと面倒だ。
バカは脅しつけようが説得しようが同じ事を繰り返す。
ほんの少しでも生かしておけない。
マカミに《ジオ(雷撃)》を命じてとどめを刺す。
KP
哀れなゴーストは、雷撃に打たれてか細い悲鳴を上げると、あっさりと消え去った。
佐倉 光
仕留め損ねていないか確認しながら、ここまで徹底的に相手を殺そうと考えたのは初めてだと思う。
今までは『その場の障害を排除』するために戦っていたのであって、相手の存在を根こそぎ消滅させようと意識したのは初めてだった。

良心の呵責を覚えるような相手でもないのに、と思いながら、マカミに暴れさせて部屋中に散らばっている瓶を片っ端から破壊する。
牧志同様に捕まっていた奴がいるかもしれない。
とっくに死んでいるかも知れないけどな……。
佐倉 光
ほぼ全てマカミにやらせたし、捜査する警察官にいつかの二人組みたいな悪魔関連詳しい奴がいなければ、まあ大丈夫だろう。

KP
しばらくして、部屋から佐倉が手袋を脱ぎながら出てきた。
佐倉 光
「終わったよ。帰ろうぜ」
牧志 浩太
「ありがと、佐倉さん」
頷いて、大きく伸びをする。

「元に戻れてよかった。俺さ、盛大に腹が減ってるんだけど、何か食べに行かないか」
彼の顔に少しだけ落ちる影をさとって、気分をあえて変えようというように、そう言う。
KP
佐倉は笑って応じた。
佐倉 光
「そうだな。俺も凄まじく腹が減ってるんだ」
牧志 浩太
「奇遇。よし、それじゃ腹ごしらえと行くか。

佐倉さん何食べたい? 俺はラーメンがいいな。目の前でカップ麺食われたのが正直一番キツくてさ」
佐倉 光
「あー、そうか、見てたんだもんな……
じゃあラーメンで!
明日から忙しくなりそうだし、ガッツリいっとかないとな」
KP
佐倉は先に立って路地を歩き出す。
アパートからはもはや誰も聞く者のない音楽が流れ続けていた。
牧志 浩太
「ああ!」
その横に並んで、一緒に歩き出す。
もう腕に縋ってはいなかった。

「あっ、俺のドライバーちゃんと回収したよな!?」

台無し。
牧志 浩太
そういえば最後テーブルに置いてたので。>台無し
KP
回収してないわけないだろ!!
牧志 浩太
ありがとう!!
KP
佐倉の手にある古いドライバー。
それは、何もかもが失われたときにあなたとひとを繋いでくれた、絆の輝きだった。
牧志 浩太
その手にあるものを見て胸を撫で下ろす。
そういえば、どうしてあれにだけは触ることができたんだろう、そんなことを思いながら、改めて歩き出すだろう。

路地の向こうの明るい大通りへ向かって。


〈クトゥルフ神話〉TRPG
『スプーキィ・ポルカ』
END 全部見てたんだからな



KP
おわり!!
いやーーーー。こんなことになるとは。
牧志 浩太
ありがとうございました!! 
いや本当に、楽しく茶番と思ってたらなかなかのドシリアス(たまにドタバタ)に。
こんなことになるとは。
クリア報酬で高値を出す牧志。
KP
つええ
牧志 浩太
牧志が覚悟を固めた顔してる……

KP
えー、牧志君が肉体に戻るときに一個描写を入れ忘れてましてね。
でもまあこの雰囲気なら後付けで伝える必要もないかと思ってスルーしたのですよ。
牧志 浩太
ほほう
なんだろ。
KP
実は肉体に戻るときに、その時何があったのか何となく分かります。
牧志の肉体から魂抜いたあの男、牧志の体に入ろうとして失敗して、自分が器に入っちゃったのです。
で、その拍子に倒れて、牧志入りの瓶を吹っ飛ばし、おじいちゃんの瓶を割っちゃった。
そのへんの経緯がなんとなく分かるようなシーンが見えました。
まあ見えなくても問題ないな!
牧志 浩太
アホだ!!
日記の文章でもう気が抜けているので、見えたら見えたで余計に気が抜けていたかもしれない。
KP
で、この男について。
シナリオでは「探索者に嫉妬した男が成り代わって、探索者の振りをして仕事で失敗しまくってやろうとして画策した」という話でした。
だいぶしょーもない。
けど、牧志の場合仕事??? だし、嫉妬されるようなことあるかなぁと考えるとなかなか難しく。
かといって佐倉絡みのとばっちりというのもなんだかなぁ、本人に原因が欲しいよなぁと思ったらあんな感じになってしまいました。
ごめん。
アホなのは元からです。
牧志 浩太
しょーもない!!
そんな話だったら呆れて解放していたかもしれない。

でもこの二人らしく改変して下さったおかげでドシリアスに。
佐倉さんの部屋、伝えられそうで伝えられないもどかしさ、孤独に弱い牧志へのクリティカルヒット、鍵になるのが大事な工具という熱さ、悪魔やアナライズフル活用しての演出、そして最後のあれ、めちゃくちゃ楽しかったです。ありがとうございます!
KP
もともと牧志が探索者となる原因になった事件に近しい『成り代わられる』って要素が、牧志にPCやって欲しかった理由。
でもって操られるのなんて言語道断な佐倉にKPCやって欲しかった。
そういう意味ではもっと操ってくれて良かったんだけどねw
牧志 浩太
なるほどなぁー!!  ってなりましたね 成り代わられる要素、猫事件の逆という因縁、操られることへの抵抗感と危機感が強い佐倉さん、佐倉さんに敵意を向けられるというシチュエーション、牧志がいなくなって熱く焦ってくれる佐倉さんを見られたこと、牧志PC佐倉さんKPCで確かにめちゃくちゃはまるなと思いましたね、この話。
POWがたらないがばかりに。>もっと
あと、操らなくても存在に気づいてからは牧志の意思をかなり分かってくれてましたからね、佐倉さんが。
KP
序盤のギャグだったはずの《悪魔召喚》が最後の伏線になるとは……
牧志 浩太
まさかの《悪魔召喚》が最後の伏線になるとは。
あと(別の牧志だけど)《魂の束縛》を牧志浩太という存在が二度受けたのはもう因縁だと思います。
KP
ですねぇ。
なんか予定とは大分違ったけど楽しんでいただけたなら幸い!
牧志 浩太
めっっちゃめちゃ楽しかったです! ありがとうございました
KP
んじゃ次は二周目吸血鬼の夢かなぁ。
牧志 浩太
連続でKPお願いしてしまいますが、ですね。ifではあるけどここから牧志が吸血鬼になるのやばいなぁ。楽しみ。
KP
あ、そうだ。スプーキーポルカって一応「透明人間だと思ったら魂になってた!」ってのがキモの話なんですよね。
んで、「実は透明人間じゃないんだ」ってのは今回二人の経験やらアナライズやらであっさり分かっちゃいましたけど、シナリオでは、テレビで観た科学番組でそれが分かるってシーンがあります。
多分シナリオ的には大切なシーンだったかなと思うので、カットしたよ! ってお知らせをば。
「透明人間にはものが見えない」ってのを聞いて、「では今の自分は透明人間ではないのだ」と知るシーンがあるのです。
牧志 浩太
はーい! お知らせありがとうございます。(元シナリオ見ました)

でも今回魂と分かっても生きてる確証がなかなか持てなくて、生きてるはず、でも死んだのかもしれない、ってうろうろ葛藤するのは楽しかったです。
KP
今回シナリオと実プレイの落差が! ひどいね! これもまたTRPGの面白さよ……
あ、あと部屋に閉じ込めたのはそうしないと工具に触ってくれなさそうだったからと、牧志君慌てさせたかったからです。
ごめん。
牧志 浩太
工具のことわかんないと難易度爆増しますしね!
慌てて途方に暮れて楽しかった。
言葉とか筆談とか情報が伝わるような明確なことはできないけど、微妙に触れることだけできる=自分であることを伝えられないという匙加減がいい感じで楽しい
KP
猫の時より不自由でしたからねー
牧志 浩太
ですねぇ。なんせ文章が伝えられない。もしはぐれてしまえば、はぐれたことさえ気づかれずにthe end かもしれないっていう。
牧志の悪戦苦闘ぶりと佐倉さんの殺意が楽しかった。
KP
今日渋谷行ってきたんですけど、あれ牧志連れて歩いたら一発ではぐれますわ。
駅前の大通り歩く機会なくて良かったね!!
牧志 浩太
人多いし道がごみごみしてますもんね。大通り歩く機会がなくてよかったよかった。
KP
吸血鬼は明日以降の開始にしまーす
牧志 浩太
はーい! ありがとうございました
あっ、そうだ成長処理!
KP
あっ
牧志 浩太
アイデアのファンブルどうしましょう、自分が〈オカルト〉チックな存在(幽霊)になるというまさかの経験をしたということで、〈オカルト〉に入れたいと思うのですがいかがでしょうか
KP
いいと思いますよ
牧志 浩太
ありがとうございます。
1d100 89 めぼしせいちょうろーる Sasa BOT 1d100→85→成功
牧志 浩太
惜しい。
1d100 34 おかるとせいちょうろーる Sasa BOT 1d100→58→失敗
牧志 浩太
1d10 Sasa BOT 1d10→10
KP
のびたー
オバケになる体験はでかかったなぁ。
牧志 浩太
「自分が幽霊になって佐倉さんを操る」は相当希有な経験だったようで。
怪奇現象を実感をもって知ることができちゃった。34→44になりました。
KP
おめでとうございます。
牧志 浩太
ありがとうございます。
神話知識も〈オカルト〉も上がっていく牧志の運命や如何に。
KP
どこへ行っちゃうんだろうなぁ、彼は。
牧志 浩太
どこへ行っちゃうんだろうなぁ。ある意味「悪魔使い」として理解可能な形に落ち着いている佐倉さんより外れていこうとしている。

牧志 浩太
そういえばログを読み直してて気づいたんですが、
 ・キャラクターものの目覚ましなんだったんだろう
 ・牧志が焦っちゃって調べ損ねたけど、他に調べられる背景アイテムは何かあったんでしょうか
KP
目覚まし
 もうアラーム機能壊れてますが置いてあります。病院でもずっと使ってた。
唯一プラスの感情がある、家族との想い出の品。子供の頃に誕生日プレゼントに貰った物です。

背景
 見た場所によってなんかかんか今までのシナリオ関係のが生えました。(具体的にこれ出そうと考えていた訳じゃないですが、カップ麺のストックに混じって出汁パック置いてあったり、誕生日にもらったモニタが置いてあったり、牛柄のハンカチが置いてあったり、デヴァユガの調査資料が置いてあったり。悪魔使いになってから、特に牧志と会ってから、そういう『想い出の品』が急激に増えているため)

 ちなみに寝室に置いてあったカメラは、想い出を残すことを考えて最近買ってみたものの、持ち歩く道具を増やすのはやはり性に合わなくて放置されてるものです。結局スマホで撮ってる。

あとは、その他に関しては物が少ないしシンプルだし最低限しかない。着替えは似たような服が少ししかないなど。本棚の本だけ、ジャンルも秩序もなく『欲』を見える形で置いてあります。部屋は片付いてるのに、本だけ溢れてる。(溢れすぎたら捨ててる)

全体的に、人にも物にも興味がなく刹那的に生きていた佐倉が、最近急に過去にたいしてポジティブな思いを持ち始めている、ということが分かる感じです。

牧志は遊びに行ってるときに見てるだろうから、この辺のことは察してると思います。(目覚ましは知らなかったかもしれない)
どっちかっていうとプレイヤー向け情報ですね!
牧志 浩太
ああー、目覚ましそうだったんだ。まだ誕生日プレゼントを嬉しく思えた頃のものだったんですね。

目覚ましについては、本編中の描写を見るに気づいてなかったっぽいですね。
目が行くような物が増えた分、ベッドサイドをそんなに詳しく見ることがなかったのかも。

あっそれはプレイヤー的に見たかった! そうか、思い出を形として残しつつあるんですね。
牧志はもちろん違和感を持たないけど、ぱっと見ると、シンプルな部屋にそういう所だけ少しアンバランスにも見えるんだろうな。

コーヒー渋のこびりついたカップとか、今回佐倉さんの部屋の描写が細かくて楽しかったです。

コメント By.KP
ちょっとした息抜きシナリオだったはずなのに、
終わってみれば牧志君にとっての大きな転機となりました。
これだからTRPGは面白いな!

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