こちらはオリジナルシナリオです。


牧志 浩司
「佐倉さん。俺を連れてってくれ」

どこか決心した眼で、少年はあなたを見上げた。
佐倉 光
「……」
考える。
「そうだな、協力はしてもらいたいです」
協力は。
そこまでだ。
事情を説明する気も、本格的に巻き込むつもりもない。
牧志 浩司
彼はあなたの口調に篭った隔意を見透かすように、じっとあなたを見上げる。
佐倉 光
「ところで僕、魔法使えるんですけど」
真顔でさらっと言う。
反応みよう。〈心理学〉だ。
KP
シークレットダイス
牧志 浩司
はっきりとその顔に一瞬、当惑と否定が浮かんだ。
「は?」と言いかけて、それから、……そも今の状況が異常であることに気がついた。

故に、安全な場所にいるはずの兄を置いてあなたを頼ったのだということにも。
佐倉 光
(不思議事件や悪魔に縁はなさそうだな。
それでも協力は望めそうではある)
(まあ普通の人間だな)
「冗談です。じゃあ行きますか」
牧志 浩司
「……ありがと。それでいい」
彼はあなたの真意を問うように一度沈黙し、それから頷いた。
佐倉 光
隣でずっとレッドマンの動画が流れ続けていて集中できねぇ……w
KP
んん……w
あまりにも集中できなかったら休憩入れるのでお知らせくださいw

佐倉 光
「それじゃまず、ここに伝わる雪女伝説について調べたいな。
学生が入れるところっていうと、学校とかですか?
あまり時間がなさそうだし、急ぎたい。
何か思いつくことがあれば遠慮なく教えてください」
牧志 浩司
彼は小さく頷く。
「資料館があるんだ。外の人も入れるけど、どっちかというと内輪向け。教育とか歴史を伝えるとかいう意味で、普段開けてない資料室にも、ここの学生は入れるようになってる。
普段、子供の自由研究とかに使われてるんだ。地味なネタだから、あんまり流行ってないけど」
佐倉 光
「今はそういうのでも手がかりになるかも知れない。案内して貰えますか」
牧志 浩司
勿論、と彼はあなたを先導する。雪の除けられては降っていく道に、彼のぼそぼそという足音が響いた。
佐倉 光
その後に続く。
はやる心を何とか落ち着けながら。
こんな時に一緒にいるのが牧志や波照間さんだったら、話をするだけで随分落ち着くのに、と思った。

牧志の弟か。
確かに顔立ちは似ている。
しかし基本優しげな顔立ちの浩太と違って、意思の強そうな目をしている。
これは……
帰らせるのが面倒そうだ……
どう言って追い返そうか。
脅せば帰るだろうか。
いやー、難しいだろうな……
牧志 浩司
彼は早足で歩くすがら、あなたに何か話しかけたそうにして、しかし結局何を言うべきか思いつかずに口を閉じる。
「……佐倉さん。兄貴の友達って、大学か何かの知り合い?」
ぽつ、と雪を踏む音のあいまに、言葉が落ちる。
佐倉 光
「ああ、僕の職場の先輩の知り合いだったから、何となく会う機会があって。
色々、あってね。
パズル友達ってとこかな……」
牧志 浩司
「そうか。兄貴、好きだもんな。そういうの」
佐倉 光
「昔からそうなんですか」
協力してもらうなら少しは話をすべきだ。
牧志 浩司
「うん。一日夢中になってた。スイッチ入ると戻ってこない感じでさ、バス待ってる間に熱中して、終バス過ぎてもやってたりした」
佐倉 光
「バス、か。
分かる気がします。集中すると解けるまで動かなくなる」
牧志 浩司
「変わってないんだな、そういう所は」
佐倉 光
「変わった、ですか。
お兄さん、記憶をなくしているんですよね」
牧志 浩司
「聞いたんだな。兄貴から?」
佐倉 光
「はい。僕は、なくしてからの事しか知りませんけど」
声も似てるな、などと思う。
牧志の……浩太の方が声が太くて低いが柔らかい。
牧志 浩司
少年のとは言わずとも、もう少しだけ高い声。少しだけ幼い顔立ちと、鋭い眼。
やがて道は大通りを逸れ、内輪向けだというのは事実なのか、雪が除けられきっていない細道へ向かう。

雪を踏む足音。
佐倉 光
(うへぇー、雪んなか歩くのつら。スネの前んとこ痛ぇ。雪入ってんのかなこれ)
牧志 浩司
「そうか。兄貴、そっちで元気にやってる?」
佐倉 光
「ああ、元気にね、やってますよ。
僕は大学生じゃないから、普段何してるかまでは知らないけど、よく会うんで」
牧志 浩司
「そうか、……よかった。
 雪靴、俺か兄貴の貸そうか。後で。大きさ合うか分からないけど」
佐倉 光
「あ、そうしてもらえると助かります。
こんな雪道歩く想定じゃなかったから」
牧志 浩司
「そうだよな、格好見て思った。じゃあ、後で取ってくる」
ねこです
佐倉 光
猫はかぶってるけど、完全猫じゃない……
KP
かぶってるけど完全猫じゃないんだな……
佐倉 光
ふざけない猫。
KP
確かに。

KP
資料館、は格式ばった建物というより、大きな個人の屋敷という風合いだった。

雪を払って室内に入ると、屋敷の中に床が敷かれ、受付があり、なんとなく〈図書館〉のような様子に作り替えられている。
佐倉 光
(なかなか面白い資料が色々ありそうだな……
こういう所にこそ個人出版のレアものがあったりするんだ)
KP
浩司が受付に近寄って、レトロな呼び鈴を鳴らす。チンチン、という涼やかなベルの音。
「あれ、牧志ちゃん」受付でストーブに当たりながら船を漕いでいた老女が振り返り、こちらへやってくる。
佐倉 光
「お邪魔します」
軽く頭を下げる。
牧志 浩司
「こんにちは、この人兄貴の友達。俺の調べもの手伝ってくれてるんだ。一緒に入っていい?」
KP
いいよいいよ、と老女はにこにこと笑うと、受付に吊るされたキーボックスから鍵を取り出し、資料室の扉を開ける。
薄暗い照明に、閲覧用の机だけが照明で明るく照らされている。かび臭い本と紙の匂いが、あなた達の鼻に届いた。
佐倉 光
「いいねぇ、ワクワクする匂いだ。
何か分かるといいんだけどな、ここで」
牧志 浩司
「だな。何か、分かるといいんだけど」知らずか、彼は拳を握っていた。
「伝承とか、そういうのは大体こっち」彼は新旧さまざまな資料が収められた本棚の合間を抜けて、あなたを案内する。
KP
そこには古そうな和綴じの本から、新しくまとめられたらしい立派な本、紙束まで、あまり整理されていない様子で色々と収められていた。
佐倉 光
「okそれじゃ、浩司君は雪とか冷たいとか……そういうテーマの本探して持ってきてください。片っ端からチェックしてみる。
きっと余所者の僕よりは知っているでしょうから」
牧志 浩司
「分かった」
佐倉 光
浩司が何か持ってきてくれるまでの間は自分も題名でそれと分かるものを抜き出してチェックする。
きっとタイトルに氷雪が出てこないが関連書籍、ということもあるだろう。特にこの土地の殿様の話などは、俺には見分けがつかない恐れがある。
牧志 浩司
彼は頷き、慣れた様子で混沌とした資料の海に向かう。偶にこの近辺のものらしい地名を呟きながら探している所を見ると、あなたの考えは当たっていたようだ。
KP
あなた達は手分けして資料を当たることになる。
代表して佐倉さん、〈図書館〉+10%で判定をどうぞ。
佐倉 光
CCB<=85+10〈図書館〉1D100<=95) > 59 > 成功
小型PCに情報を纏めながら大事そうな部分を速読しつつ抜き出してゆく。
牧志と同じような症状は出てこないか?
何もいない外にぼんやりと意識を取られた人間の話などはないか?
雪女とはどういったものだ?
KP
雪女のお話。山の上に雪女が棲んでいて、人恋しさに人を連れていってしまう。だから夜に外に出てはいけないよ。子供をいさめるために変形したらしいそんな話をかき分けて、あなたはさらに起源を追う。
佐倉 光
「あいつ夜に外出なんかしてないはずだよなぁ。窓も開いてなかったし」
ということは、外に出る、はきっと大事なワードではないんだ。
KP
追う。追いかける。それは雪に纏わる恐れの集大成だ。野生動物や遭難の事例と結びつけられて語られる中、あなたは集落の病院の古い診療録が、場違いにその中に収められているのを見つけた。
そこに書かれていた数件の事例── 手足が雪のように冷えて、数日のうちに命を落としてしまった── は、あなたにとって目を留めるに十分だっただろう。

彼らのうちの一人の譫言を聞き取ったという内容が、そこには書かれていた。
佐倉 光
「これか……?」
ざっと読んで写真を撮る。
KP
 いけない そちらには とるな
  とらないでくれ おれの
  かなしい つめたい
   
  ひめさま
佐倉 光
「何かをもっていかれた?」
いつものクセでつぶやきながらメモを取る。
「牧志の体が病院にあったという事は、検査はしたんだろうな。そうすると物理的になくなったものはなかったんだろうな……あったならもっと騒ぎになっているはず。身体の異常か」
KP
同時に雪女の伝承について追いかけると、その話が時代を追うごとに変形しているのが分かる。
大元の話は、
 「雪女を見てしまうと、連れていかれる」
  というものだったのだ。
佐倉 光
「波照間さんじゃねぇんだから……」
つまり、牧志はあの夜に見たのかも知れない。
吹雪の中に雪女を。
「見るとまずい系かぁ……面倒だな。
二重遭難防ぐのが難しい。
予徴でも分かればいいんだけど」
KP
資料には集落における死亡率の減少と話の変遷の同期、そういったものが同時に語られていたが、それはあなたの関心を引くものではないだろう。
佐倉 光
そうすると調べたいのは、雪女の棲みか、雪女が現われる予徴、そういった症状に冒されて生き延びた者はいるか……といった話題かな。
牧志 浩司
浩司があなたの読み終わった本を戻しては、また別の本や資料を持ってくる。
佐倉 光
浩司君にもざっと探している話題を伝えて、絞れるなら絞ってもらおう。
調べるならなるべく古い時代のものがいいだろうな……
古文も割と得意だッ
KP
雪女の伝承は決まって吹雪とともに語られる。前も見えぬ程の激しい吹雪の日だ。生き延びた者については記録がなかった。
佐倉 光
生き延びた者についての記録がないことに僅かな焦燥を感じた。
こうなったら雪女を見つけ出してぶちのめしに行くしかない。
大体こういう時は悪魔召喚できない事が多いのが気になるところだ……
牧志 浩司
「そういえば」彼が本を置きながら、ぽつりと思い出したように言う。
佐倉 光
「うん? なんですか?」
牧志 浩司
「雪で思い出した。雪が明けてくると、人形祭りをやるんだ。女の子の祭りだから、俺、あんまり気にした事なかったけど。
何か、関係あるかな」
佐倉 光
「人形祭り? どんな?
ひな祭りとは違うんですか」
牧志 浩司
「似たようなものだと思う。家の雛人形集めて飾ったりするんだ、公民館とかに。その前で子供が歌うたったりする。たまに見に来る人がいる」
佐倉 光
「ふーん?」
ひな人形……といえば、立派な家財道具に従者達などを飾ったりするな。
KP
雛人形を集めて飾るような、そういうイベントは日本各地でわりと見る。規模の大きなものは観光資源になっていたりもする。
佐倉 光
「その祭りのモデルって、ここの殿様の話だったりするかな……」
牧志 浩司
「殿様?」
佐倉 光
「ああ、吹雪を味方に付けて戦に勝った事があるっていう。
雪女を使役……仲良かったりしたのかと」
牧志 浩司
「それってあの山んとこの? そんな話、あるんだ」
佐倉 光
「ああ、どこで聞いたんだっけな……
昨日牧志とゲームやってるときだっけ?」
KP
確か、工芸館を見に行った時に、併設の小さな資料館があったのだ。
資料の量はこちらの方が多く、ここでその話について調べることもできるだろう。
佐倉 光
「ああー、資料館だっけ……
そういえばそんな資料があったと思う。
あまりちゃんと読んでないな、細かくは」
浩司くんにその話をざっと伝えて、心当たりを当たってもらおう。
自分も記憶を元に歴史の棚探してみるけど。
KP
再度、〈図書館〉+10%をどうぞ。
佐倉 光
CCB<=85+10〈図書館〉1D100<=95) > 8 > スペシャル
KP
詳しく調べると、それは単なる伝承ではなく、どうやら事実起きた事ではあるらしいと分かる。当時の気象の記録などが一致するのだ。

そして、その出来事を元に人形祭りが始まったとも。
牧志 浩司
「……? なんか変だな」
佐倉 光
「変だって?」
牧志 浩司
「だって、雛人形集めて飾ったりする、女の子の祭りだし、あれ。なんでそれが戦の話から始まるんだ」
佐倉 光
「ああ、まあ、確かに。
そこで大量に女が死んでるとか。
その供養から始まった、ってんならありそうな話だけど……」
KP
ここで佐倉さん、【アイデア】
佐倉 光
CCB<=85 【アイデア】 (1D100<=85) > 42 > 成功
KP
悪魔使いでありオカルトにも造詣の深いあなたは、そこに意図的にぼかされたものの匂いを感じた。何か、その間を繋ぐ出来事が記録されていないのだ。
佐倉 光
「雪女も『女』だしなぁ。
雪女へのお礼、とか。
だとしたって今回の役には立ちそうにねぇけど」
牧志 浩司
「その戦で女が大量に死んだりして、化けて出たとか…… 怪談みたいになってきたな」
佐倉 光
間をつなげそうな資料は見つからないかな。
大量に死んだ、だけならいいけど……
生贄にされた、その供養や形代、だったら……
色々面倒そうでイヤだな。恨み強そう。
KP
シークレットダイス
KP
何となくだが、見つからない、というよりは、欠落していると感じる。意図的に欠落させたような空隙に……、あなたは何となく、後ろめたさのようなものを嗅ぎ取る。
何かそこに、少なくともこの資料を集めて資料館を作った時点の誰かにとって、後ろめたいと感じさせる何かがあったのだ。
佐倉 光
「なーんか、胡散臭いな」
牧志 浩司
「胡散臭い?」
佐倉 光
「ぷつっと情報が途切れているんです。『ここから先はナシ!』って感じに。
古いから失われたというより、残したくなかった、んじゃないかな」
牧志 浩司
「それって、隠した、ってことか」
佐倉 光
「隠したいと思う理由って大体碌でもないでしょ?
で、今回の事件に関係があるとしたら。
だいぶキナ臭い」
わかんないけどね。
まだ雪女と人形祭りを繋げる情報はないわけだから。
牧志 浩司
「……」目の前の本を、少し怒りを込めてじっと見つめた。
佐倉 光
「雪女が姫様と呼ばれていて、人形祭りがそのひめさま絡みだとしたら。
……そこ当たれるような所知りませんか?」
ネットでも調べてみるけど、そういう事情ならなかなか出ても来ないだろうしね。
牧志 浩司
「……」彼は、本を見つめながらじっと考える。何か、何か。そのこめかみに少し焦りが浮かんで、それを自覚したのか一度息を吸う。
牧志 浩司
シークレットダイス
牧志 浩司
「……たまに、昔話とかしてくれる婆さんがいるんだ。半分どころか四分の三くらい何言ってるか、分かんないから。菓子目当てで行ったことしかないけど。
すごい年寄りだから、あの人なら、何か知ってるかもしれない」
佐倉 光
「いきなり行って話聞けそうかな。
できれば繋いで欲しいんだけど」
言いながらさっさと後片付けを始める。
牧志 浩司
「たぶん、行けると思う。他所の人は嫌いだけど、子供に話するのは好きらしいから」
言いながら、彼は後片付けを手伝う。
佐倉 光
「俺、子供って言うにはちょっと微妙な気が」
割と若く見える言動は得意……のはず。
「まあいいや、お願いします」
綺麗に並べた本をきちんと棚に戻す。
牧志 浩司
「大丈夫、あっちからしたら区別つかない。誤差だよ」
佐倉 光
「まあ、確かに。
浩司君が大丈夫なら僕も大丈夫ですね、きっと。
年齢あまり違わないだろうし」
牧志 浩司
「うん」
佐倉 光
しかし、この流れだとまだ帰ってもらうわけにも行かないか……
昔の人間が隠したがっているだけ、ならまだ大丈夫なんだろうが。
もしその意志が現在にも生き残っているものなら、そろそろ危ないかも知れない。
何より彼は現地人、俺みたいに遠くへ行けるわけじゃないからな……
引き際は見極めないと。

KP
あなた達が資料室を出ると、もうすっかり日が暮れ、辺りは暗くなっていた。
牧志 浩司
「うわ、もうこんな時間か……婆さん、起きてるかな」
佐倉 光
「暗くなるの早いなぁ。
そういえば、雪、いつもより多いんですか?」
牧志 浩司
「冬だしな。ああ、雪。確かに多いし、降り出すのが早いと思う。何十年ぶりの大雪とか言ってた。どこもそんな物かと思ってたけど、違うのか」
佐倉 光
「うーん。
お兄さんにあった事とか考えると、あまりいい要素じゃないな……
少なくとも東京近辺、そんな話はないです」
牧志 浩司
「そうなのか……」
佐倉 光
「そのお婆さんの家、ここから遠いんですか?」
牧志の様子を考えると時間をかけたくない。
明日には冷たくなっているかも知れないのだ。
吹雪の夜、外に出てはならない。
今まさに吹雪が起きれば、俺達も『それ』を見てしまう恐れがある。
急ぎたい。だが危険でもある。
牧志 浩司
「そんなに遠くじゃないけど、すぐって程じゃない。あ」彼は近くを行く車に手を振ると、運転席の男性となにごとか話す。
牧志 浩司
「乗せてもらえそう。急ごう」
佐倉 光
「はい」
すぐさま追う。
できるなら予め電話でどんな話がしたいか伝えておきたいところだけど。
「浩司くん、その方の家のひとに連絡取れますか」
牧志 浩司
「ごめん、番号知らないんだ。たまに行って話聞くだけだから」
彼は少し悔しそうに、そう言う。
佐倉 光
「そうか……」
せめて質問事項を纏めておこうかな。
KP
雪の降りしきる中、あなた達は目的の家へ急ぐ。
車の中で質問事項を纏めておくくらいの時間はありそうだ。
止まるんだよね……
KP
描写打ってる最中に目の前に突然なんらかのアプデ出てくるの困る……
佐倉 光
あるある……
KP
このアプデ、入れるつもりのないいらんアプリを延々と「入れろや」ってメッセージ出してくるから困る
佐倉 光
それは更にイラッとするやつ。
KP
そういうの、困るゥ。

佐倉 光
今し方読んできた資料の内容を口に出しつつ、纏めていく。
雪女に連れて行かれる人々、
吹雪を操り戦に勝利した殿様、
そのいくさから始まる人形祭り。
吹雪を操ったかどうかは定かじゃないが、ひとまずそういう前提でいいだろう、もう。
ただの自然現象でした、だったら追っても意味がないんだ。
牧志 浩司
彼は鞄からノートを取り出すと、あなたの横で一緒に内容を纏めているようだった。
荒唐無稽に思える内容と目の前の異常事態。ノートの内容を見下ろす彼の眼は、その二つをじっと見つめていた。
佐倉 光
その真剣な横顔があまりにも似ていた。
「お兄さん、同じことしてるよ、いつも」
牧志 浩司
「え?」
突然声をかけられて、驚いたように振り返る。
佐倉 光
「考え事する時にノートをとるんだ。
どんなに大変なときでもね……」
牧志 浩司
「ああ、そういえば、兄貴もいつも持ってたな、ノートとペン……」
佐倉 光
「ただ、さ。
これは僕からの忠告。
お兄さんのためにも深入りはして欲しくないんだ。
助かってるよ、とても。
僕一人ではここまで調べられなかった。
きっとお兄さんをあんな風にした原因は、今日調べてもらった色々な与太話の中にある。
だけど、与太話に見える物って時々とても危険なんだ。
分かるだろ」
言いくるめない
佐倉 光
こいつ持ってるの〈言いくるめ〉なのにいつも〈説得〉してんな。
〈説得〉とか〈信用〉とるべきなんじゃないのか。
KP
確かに。真剣に物事に当たらざるをえない状況になりすぎなのかもしれない。

牧志 浩司
「……分かるよ。兄貴はあんなになった。今だって、病院から電話とか来てないってことは、あのまま目を覚ましてないんだ。
……佐倉さん。あなたも、随分と兄貴に似てるよ。友達って似るのかな」
彼は溜息をつくように、詰めていた息を寂しそうに吐いた。
佐倉 光
「僕が? 冗談でしょ?」
牧志 浩司
「一番大事なことはいつも抱え込む所とか、そっくりだ。
その癖、こっちのこと考えてくれてるからって、そういうあたりも」
佐倉 光
「……別に」
面倒なところ兄貴に似てんな……
そういうの察してくんじゃねぇよ。
「僕はただ、邪魔されたくないだけだから」
ふいと顔を背ける。
半分は本当だ。
牧志はともかく、そういう経験がない浩司が巻き込まれたら、なんてことは考えたくもない。
第一、浩司巻き込んだり、それで何かあったりしたら、牧志のヤツが起きたときなんて言うやら。
考えたくもない。
牧志みたいに変な印付けられでもしたら。
牧志 浩司
彼はそれ以上、あなたの言葉を追及してくることはなかった。一度沈黙が落ち、そして車がある家の前で停まる。
KP
「で、宿題だっけ? あとで婆さんちの雪かき手伝ってやれよ」
牧志 浩司
「分かった。俺いま宿題で忙しいから、今度手伝う」運転席の男性と彼はそんな会話を交わし、そして車は走り去っていった。
佐倉 光
「宿題、ってことになってんのか」
牧志 浩司
「そう言った方が話、早いし」
佐倉 光
「確かに」
KP
家にはインターホンがついていたが、それを無視して彼は家の扉を叩く。
佐倉 光
ちょっとぎょっとする。
そういうものか、田舎。
俺なら絶対に開けないけどな。
牧志 浩司
「ああ、婆さんちインターホン壊れてんだ。別に全部の家がそうじゃない。鍵の扱いは緩いけど」
佐倉 光
「ああ……そうなんだ」
また考えが口から漏れてたかなぁ。
兄貴に似て察しが良すぎるのかも知んねぇけど。
牧志 浩司
何となくぎょっとしたのを察されたような気がする。
佐倉 光
時間今何時頃なんだろう。
KP
何やらかんやらしていたら18時頃である。結構遅い。
佐倉 光
宿題だからって夕食時間に話聞きに行くのはなかなか非常識だ。
KP
家の扉が開いて、中年の男性が顔を出した。
夕食の準備でもしていたのか、エプロン姿だ。
佐倉 光
「夜分遅くにすみません」
牧志 浩司
「婆さんとこの息子さん」小さく説明したあと、「こんばんは、こんな遅い時にごめん」と男性に話しかける。
佐倉 光
「いや、僕の方こそごめん。僕の取材のために無理を言っちゃって」
さらっとそういうことにしようとする。
KP
「あれ、牧志くん。取材?」
佐倉 光
「はい、僕、牧志さんの知り合いで……」
自分がオカルト創作系である、という前提にして、明日帰らねばならないので浩司に無理を言って面を通してもらった、という説明をする。
牧志 浩司
兄の友達で、自分の宿題を兼ねて手伝っている、とそう説明する。
佐倉 光
責任の所在をこっちに移そうとしたけど、まあ半分かな?
KP
「なるほど、それでこんな時間に。初めまして、僕はウメさんの孫で夏樹といいます。
あと牧志くん、“婆さんとこの息子”じゃ、よその人には分かりにくいよ」
牧志 浩司
「ごめん。それで婆さん起きてる?」
佐倉 光
「僕は佐倉……光といいます。宜しくお願いします」
佐倉 光
クセで一瞬偽名言おうとしちゃった。
KP
「まだ何とかね。よろしく、佐倉さん。オカルトかあ、ヒットして観光客が来たりするかな」
佐倉 光
「いやー、僕まだぜんぜん駆けだしなんで」
(面白い話があったら洞川さん経由で聖さんに流そう……
そしたらウソじゃなくなるよな)
KP
ふふふなるほど アヤカシに載るかもしれない
佐倉 光
そうそう。公開して問題なさそうならね!
そのまま山伏電報で紹介してもらうって手もあるし。
KP
「うーん、そうか。でも婆さん、牧志くん来たって聞いたら喜ぶと思うよ。最近全然話聞きにきてくれないから」
牧志 浩司
「だって婆さんの話、割と何言ってるか分かんないしな……って、そんな場合じゃない」気合を入れるように一度、彼は拳を握る。
佐倉 光
「うん、急がなきゃ。
折角話を訊ける機会をいただいたんだからね」
KP
あなた達は奥の和室に通される。
そこには皺の塊のような老女がひとり、ストーブの前に座っていた。
佐倉 光
(随分お年だなぁ)
牧志 浩司
「婆さん、今晩は。こんな遅い時間にごめん。話が聞きたいんだ」
KP
老女は緩慢な動作でゆっくりと振り返り、白く濁った眼に鋭い警戒を宿して佐倉さん、あなたを見た。
佐倉 光
「初めまして、お邪魔してます。
僕、どうしても雪女や人形祭りのお話が聞きたくて来たんです」
KP
雪女。その言葉を聞いた時、老女が微かに顔を上げた。
佐倉 光
「何かご存知ですか」
KP
口の中でもごもごと発音するような言葉で、老女がなにごとか言う。
〈心理学〉または、〈日本語〉/2で判定。オープンでよい。
佐倉 光
〈心理学〉の方が若干高いか……
佐倉 光
CCB<=55〈心理学〉1D100<=55) > 6 > スペシャル
できる限り近寄って話を聞こうと試みる。
言葉は口からのみ発されるものではない。
口にするときの表情、テンポ、体の緊張。そういったものからもどういった意味であるのかは読み取れるものだ。
KP
なぜ聞きたい。なぜ、聞こうとする。
彼女はあなたに、鋭い警戒を宿した眼でそう問い質していた。
あなたの目的が通り一遍のお話などではないことに、気づいているように見えた。
佐倉 光
余所者へのただの警戒かも知れないが、
そんな軽い理由で訊いてはならないものであると言っているようにも聞こえた。
つまり、何かを知っている可能性が高い。
「僕の友人の、彼の兄の命がかかっています。
少しでも情報が欲しいんです。
時間がない、一刻でも早く手立てを見つけないと、牧志は、浩太は『持って行かれて』しまう。
何かご存知でしたら、どうか教えてください」
佐倉 光
また〈説得〉してるわ。
スキル〈言いくるめ〉から〈説得〉に書き換えるべきじゃないかなぁ。
KP
老女の眼がひらりと光ったように見えたのは、部屋の明かりを反射した錯覚だろうか。
老女はあなたと、横でじっと拳を握る牧志浩司の顔を数度、首を動かして交互に見た。
牧志 浩司
「……婆さん。頼む」
佐倉 光
必要なら今回の事件について簡潔に説明するよ。
KP
僅か、その場に沈黙が流れる。
老女は重たげに口を開き、語り始めた。

KP
曰く。
 「あの城主は、魑魅魍魎と通じていた」
口にすることさえ憚られるようなものどもと通じ、夜な夜な、何か恐ろしいことに耽っているのだと伝えられていた。
佐倉 光
「魑魅魍魎……」
サマナーかも、なんてジョークが本物になりそうだ。
佐倉 光
燃えさかる火の側で昔語りをする老婆と、それを真剣に聞く若者達ってなんか雰囲気が良いですね……
KP
ですね……。構図がいい。
KP
城下のひとびとはそれが何かを知ることもなく、ただ確信をもって怖れていた。
そして、ある夜のことであった。
激しい戦の夜だった。このままでは城が落つと覚悟した城主は、城下の民を、家臣らをそれに捧げて、それ・・を呼ぼうとした。
それ・・を。
それ・・が何かは詳しく伝えられてはいない。ただ生ける吹雪であった。
佐倉 光
(生贄……!
悪魔召喚だな……)
KP
それは成らなかった。
城主の実の娘である姫君が自らの身を捧げて、民たちを守ったのだ、と伝えられてはきたが、それすら真実かどうかは誰も知らない。
ただ吹雪は降り、村は守られ、そして姫君はいなくなった。
佐倉 光
(阿久津さんみたいな体質だったりしたのか……? 姫様)
※阿久津さん……真・女神転生TRPGの登場人物。高濃度マグネタイトの持ち主であり、生贄体質。
KP
その夜のことをどう扱っていいかも分からず、ただ民たちは彼女の代まで、伝え続けてきた。
そしてそれは資料に残されることはなく、それより後に語り継がれることもなかった。
城主が通じたものが果たしてなにであったのかは、言い伝えにすら残らない。
ただ生ける吹雪であった。
佐倉 光
(それが『雪女』ってわけか?)
KP
ここで再度、〈心理学〉または〈日本語〉/2で判定。
佐倉 光
CCB<=55〈心理学〉1D100<=55) > 24 > 成功
KP
老女はあなたの手に、小さな藁細工を握らせた。二つの人形を象った藁細工だった。曰く、お守り、だそうだ。
人形祭りは、吹雪の果てに去った姫君をなぐさめるための祭りだった。
姫君の眼を惑わすための祭りだった。

今はみな忘れている。
老女はそう言葉を切り……、そして、最後に。
佐倉さん、あなたの方をじっと見て。
佐倉 光
「?」
KP
姫様に代わりをやるといい。作り方は教えてやろう。
そう言って、何かの作り方を教えてくれた。
佐倉 光
なにか?
KP
〈お守り〉
根付のような小さな藁細工の人形。藁を裂いて細かく編み込んである。2つある。
「お守り」らしい。

〈何か〉
何かを象った藁細工。複雑な作り方を教えてもらったが、結局何の形になるのかはよく分からない。

製作には6時間の製作時間【POW】1ポイント、MP10ポイントを消費する。
二人で手分けする場合は4時間に短縮できるほか、MP消費を二人で分担できる。
佐倉 光
ふむふむ。
KP
そこまで話し切ると、老女はひどく疲れたように目を閉じる。夕食だよ婆さん、と、先程の男性が彼女を呼びに来た。ここまでのようだ。
佐倉 光
「殿様は何かと契約して、国を守らせた。
その代償に姫君が犠牲になるか、その一部になった。
『雪女』は人を連れて行くから、身代わりを差し出せ……そんなところか。
人形祭りの人形は、形代だっのかもしれねぇな」
牧志 浩司
「ああ……。形代、って?」
佐倉 光
「ああ、厄を……良くないものを人形に背負わせて川に流したりする、ようは身代わり。
流し雛って聞いた事ないかな」
牧志 浩司
「それは聞いた事がある。川に、流すんだったか。
雛人形とかも、元々はそうだったって」
佐倉 光
「そうそう。根っこは同じなんだな。
だから、お兄さんについてる良くないヤツを身代わりに引き受けてくれるなんかを作って、代わりに連れて行って貰える……ってことみたいだ」
牧志 浩司
「代わりに……。それが、代わりになるんだな」
まだ少し実感が追いついていない様子で、彼は呟く。
佐倉 光
「二人で作った方が早い……か……くそ。
波照間さんがいてくれたらな……」
牧志 浩司
「波照間さんって、その先輩?」
佐倉 光
「ああ、そうだよ。お兄さんの大学の先輩。
オカルト詳しいんだ」
牧志 浩司
「そうなのか。……そういえば、たまに先輩って人の話もしてたな。その人のことだったのか」
KP
彼は今、東京にいるだろう。今から新幹線に飛び乗らせたとして、そこから電車がない。その時間ではレンタカー屋も閉まっている。
佐倉 光
作る、って材料は簡単に集まりそう?
「藁人形の作成か……やったことねぇぞ俺」
牧志 浩司
「俺もだ。小学校の時学校でたまにあったけど、ちゃんと作ったことはない」
KP
材料は藁だけだ。先程の男性に頼むなりすれば手に入るだろう。
佐倉 光
では少し多めにいただけるよう頼み込もう。
もちろん代価必要なら払うからね。円で。
KP
最近余り気味だとかで、彼は快く藁を渡してくれる。
昔に比べるとだいぶん用途が減っているらしい。
佐倉 光
「まいったなぁ……」
素人が頑張って6時間ってとこか。
手分けしたならもう少し早いだろう。
その差は僅かかも知れないが、その僅かな差が牧志の命を救うのかも知れない。
「ああくそっ。
結局こうなるのかよ」
頭をガリガリと掻く。
KP
今の時間をスマートフォンなどで確認する?
佐倉 光
確認!
KP
スマートフォンの画面を見ると19時だ。
ついでに、この周辺の天気予報の通知が来ている。
佐倉 光
二人なら23時か24時、今日中には終る。
一人でやろうとすると夜半回る。
KP
天気は雪。深夜0時以降に局地的な吹雪の予報が出ています。外出は避け窓を補強し、水道には凍結防止を……。
佐倉 光
「あーもー選択肢ねぇ!」
牧志 浩司
「二人で作れば、間に合うかな。俺も手伝うよ」
佐倉 光
「それしかないな! 工作できそうな場所あるか。病院、個室かな」
大人に付き添いって基本不可だった気がするが、身代わりだってんなら近くにないとまずいだろう。
牧志 浩司
「病院、夜だし受付終わってる。俺ん家の方が近い」
佐倉 光
「わかった、家で場所を借りよう」
完成したら持ってく、そうしよう。
牧志 浩司
「うん。……急ごう」
佐倉 光
「結局巻き込んじまった。
牧志に何て言やぁいいんだよ……」
牧志 浩司
「……」
あなたの呟きに彼は何も応えなかった。聞こえてはいただろうが、返すべき言葉を見つけられないようだった。
佐倉 光
持てるだけの藁を抱える。
あっ、出際にお婆ちゃんにはちゃんとお礼言っとく!
KP
あなた達は今度はタクシーを呼び、彼の家へと向かうことになるだろう。周囲は驚くべき速度で雪に包まれつつある。
遠くから微かに、風の音がした。

KP
というところで、本日は以上です!
すみません、めっちゃはみ出てるのに気づいてませんでした
佐倉 光
いえいえー。楽しい。
佳境だー!
KP
ありがとうございます そう佳境!
佐倉 光
巻き込まざるを! えない!!
KP
選択肢なくて ごめんな 佐倉くん!
選択肢ねぇな! の叫びに <ゴメン! って心の中で返すKPでした。
佐倉 光
まあ、牧志を助けるためだしさ……
佐倉もきっと、結局こうなる気がしてたから……
だからこそ途中で帰らせたいなと思っていたわけだけど。
KP
ふふ……。
今回、浩司と佐倉くんとで牧志の話を色々できたのも楽しかったですね。
佐倉 光
あとは俺が目の前で魔法を使えば、浩司くんをこっちに引きずり込めるわけだな?
KP
なるほど引きずり込めるわけですね。
佐倉 光
やんないって
KP
それはそう。
でもCOMP見てるんだよな。
佐倉 光
正直COMP見せて呪具作る手伝いさせたとこで手遅れな気がしなくもないが。
COMP? あんなのちょっと凝ったアニメのグッズだって!
PLは色々話したい、PCは関わりたくない、の綱引きで、佐倉がふらふらしてたな。
KP
ぽつぽつと話す感じとか、佐倉さんの猫は被っているんだけどふざけてはいない真剣な姿とか、割といつもと違う喋り方が見られて面白かった。
佐倉 光
猫と言うよりただのよそ行き喋りだったね。
ではそろそろ退室しまーす。
ありがとうございましたー!
KP
はーい! ログ取ります!
ありがとうございましたー!
KP
ちなみにお察しの通り、兄ほどじゃないけど、浩司もINTが高めで察しがいいです。
佐倉 光
やっぱそうなんだなぁ。
KP
です。そのINTで色々察さなくていいことを察してしまっている。
佐倉 光
お陰で助かるけど、後が大変そうだな。
KP
だからこそ、兄の「頼りになる友達」に頼ろう、という選択を取ったし、当惑こそしたけど今回の話の超常性を受け入れつつある。後が大変。
佐倉 光
ありがとう、今回の事は悪い夢だから忘れてね! って言っても忘れてくれなさそう。
KP
素直に忘れてくれなさそう。
あと浩司くん、久しぶりに帰ってきた牧志の首筋に変な痣ができてるのも見ちゃってるんだよなぁ、っていう。
佐倉 光
隠せるようなものじゃないだろうしなぁ、あの痣。
KP
無理ですねぇ。首筋から胸にかけてで結構大きさあるし、外からも見えてるし、実家でずーっと服を脱がないということもまずないし。
佐倉 光
参加キャラに牧志って書いておいたのにこーたくん半ばで退場しちゃったけど、佐倉と牧志(兄&弟)になってるから何も問題ないな! と思いました。
KP
確かに!

コメント By.佐倉 光
牧志を救うため、雪の中調査に乗り出した佐倉。
牧志の弟、浩司の協力を得てこの地に残る言い伝えを追う。
しかし佐倉は浩司を奇妙な因縁に巻き込みたくはないのだった。


PLは浩司と話したい。PCは浩司を帰らせたい。
そんな微妙な綱引きの回。

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「……大丈夫だよ。手を握ってても大丈夫。だから、いつもみたいに話そうよ」
「ああ……努力する……」

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早く終わってくれ、早く、朝を。
もっと味わいたい、もっと、夜を。

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「じゃあな……おやすみ」
「じゃあな、おやすみ」

【クトゥルフ神話TRPG】
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