TRPGリプレイ CoC『ペルソナ 勝利の塔』2-17


こんばんは
高槻 玲音
オープンってことはみんなの秘密が天の目的に垣間見えるやつかな
ヘチナ
じわじわと明らかになる秘密
アイ
こんばんはー
二宮 信
こんばんはー
狭山 史緒里(教授)
こんばんはー
ヘチナ
教授!
狭山 史緒里(教授)
回見えちゃうな
高槻 玲音
山から帰ってこい
狭山 史緒里(教授)
◎ゴロゴロ
二宮 信
山から帰ってこいに笑っちゃった
KP
毎度ー
神津 樹
こんばんはー

KP
ではでは
誰から行こうかな
アイ
流れ的にへっちー?
ヘチナ
ミナノーからの通知!
アイ
そうミナノーからの通知なんやねん
KP
ふむ
では
それは、LIMEの着信であった
皆野 智恵
『ヘチナちゃん? 起きてる?』
『もう寝ちゃったかな……』
ヘチナ
「うぇ……ミナノー!?」下着(上下バラバラのハイウエストクソダサスタイル)のまま座り込んで表示
どこでもいっしょ 二宮
アイ
ふふっ 下着の描写が詳細
高槻 玲音
ダサさのクオリティ上げんでええわい
皆野 智恵
部屋着の立ち絵が熱望されています
ヘチナ
ニノパイセンが覗いてるかもしれんし
アイ
それはアウトよニノパイセン
高槻 玲音
変態だー!!!!
KP
カーテンを開けると、ベランダに
神津 樹
それも多分善意。
高槻 玲音
ホラーだよ
KP
善意のニノ
二宮 信
えっ
俺?
神津 樹
ある程度否定していかないとそういうことになっちまうぞパイセン!(グノーシア感)
二宮 信
部屋着の立ち絵描けばいいの?
神津 樹
そっちか。それはそれで見たい。
高槻 玲音
なにこれアンジャッシュしてんのか
二宮 信
スウェットだと思うよ。
アイ
二宮くんの部屋着はそれはそれで気になるけど
高槻 玲音
え、部屋着でへっちーの部屋着覗いてるってこと?
ヘチナ
えっ、お泊り前提!?
二宮 信
お泊り!?

ヘチナ
『起きてる! ミナノー、身体大丈夫!?!?』
皆野 智恵
『あ』
『よかった、ごめんね、遅くに』
『うん、もう大丈夫』
ヘチナ
『全然いいっすよ、徹夜で語り明かしたあの日のことを忘れたっすか』
皆野 智恵
『あー……私、あの時は次の日休んじゃったもんね』
『歳のせいで無理はもうできないんじゃよ……』
『ゲホゲホ』
アイ
みなのーwww
やりとりがかわいいのう
ヘチナ
『ヤメロー! まだまだ若いもんには負けんのじゃ』
皆野 智恵
『www』
『ごめんね、心配かけちゃって』
『明日から、また学校行くから』
『ヘチナちゃんに、伝えておこうと思って』
ヘチナ
『明日から? よかった……心配ポイント貯めた甲斐があったっす』
神津 樹
溜まると良いことあるのかな……
皆野 智恵
『健康ガチャは、Rくらいかなー』
ヘチナ
『朝迎えいく?』
皆野 智恵
『ううん。大丈夫』
ヘチナ
『道端で行き倒れないっすか?』
皆野 智恵
『私が明日学校に姿を現さなかったら、その時は墓前にSSR埴輪を備えておくれ……』
アイ
へっちーの心配が具現化してミナノーを迎えに……
神津 樹
心の一部であることを考えればペルソナと言えなくも……
ヘチナ
白竜と女神でお出迎え
高槻 玲音
古墳時代の王かよ
アイ
一周回って古墳時代になったぞ
ヘチナ
『ログボリセットしちゃったから……いや全然いいっすけど』
皆野 智恵
『マジで? じゃぁ仮病でもっかい倒れようかな』
『ごめん、冗談冗談』
神津 樹
やめなさい。
皆野 智恵
『そういえば、最近高槻先輩たちと何か部活やってるんだって?』
ヘチナ
『ミナノー……さすがオカ研のヘッドっす』
『えっと、サークルっていうか』
『ミナノーも来るっすか?』
皆野 智恵
『えっ?』
『いいの?』
ヘチナ
『夜遅い練習とかはダメっすけど』
皆野 智恵
『夜練まであるんだ……。どうしよう、運動部とかだったら、迷惑だよね……』

高槻 玲音
あぶねえぞ
ヘチナ
探索には誘わないよ!
たぶんCWサークルのふり
二宮 信
よかった よくない
高槻 玲音
ガチかと思った

ヘチナ
『運動部っていえばそうかもしれないっすけど、マネージャーとかどうっすか』
皆野 智恵
『私で務まるかな』
アイ
おっマネージャーミナノー いいぞ
ヘチナ
『いいことがあるっす』
皆野 智恵
『いいこと?』
ヘチナ
『あんまりクラスの人と関わらなくて済むっす』
皆野 智恵
『ああ、なるほどw』
神津 樹
それが利点か。
高槻 玲音
いいこと 確かにw
アイ
確かに。
皆野 智恵
『そうだね、じゃぁ見学だけでも』
ヘチナ
『明日元気そうだったら一緒に行くんじゃ』
『先輩に任せんしゃい』
皆野 智恵
『ッス! オナシャス!』
ヘチナ
『ウィ』
神津 樹
テンション高めだわ。
アイ
しかしこの会話はフラグにしか思えないのである
皆野 智恵
『あ、でも放課後、ちょっと風紀委員のところに行かなきゃいけなくって』
『その後でもいいかな?』
ヘチナ
『風紀って、眼鏡の子っすか?』
皆野 智恵
『あ、うん。よくわかったね』
アイ
をや? なんやなんや
二宮 信
あらま
高槻 玲音
これでこの直後に「これがへっちーとミナノーの交わした最後の会話だった……」とかモノローグ入ったらどうしよう
神津 樹
回復したときの描写に不穏なかったっけ?
皆野 智恵
『環ちゃん』
『入院中に、いろいろお世話になったから』
ヘチナ
『それこそ一緒に行くっすか?』
皆野 智恵
『えっ』
ヘチナ
『えっ?』
『あの人病院にまで来たっすか!?!?』
皆野 智恵
『ああ、うん』
『別に、また怒りに来たわけじゃないよw』
『私が倒れたとき、立ち会ってくれてたんでしょ?』
ヘチナ
『それは、そっすけど』
皆野 智恵
『その流れで、容体の確認とか、学園で発行されてるプリントとか、復学の時の手続きとか』
『色々、助けてくれたんだよ』
ヘチナ
『そうだったっすか、よかった』
皆野 智恵
『うん。なんのかんので、お友達みたいになっちゃったw』
ヘチナ
『うぇ!? すっご』
『自分も挨拶しとかなきゃ』
皆野 智恵
『そうだね。改めて紹介するよ』
『色々お話してたら、結構話も合っちゃって』
ヘチナ
『どんな話!?』
皆野 智恵
『うん、ハニプリの話とかね』
ヘチナ
『意外っス』
ぺらぺら
皆野 智恵
『だよねーw』
レア
神津 樹
これ女の子達がセットでやって来るとかいうほのぼの展開に……
ならんか。
アイ
よかったね風紀ちゃんにもお友達ができたんだ(不穏)
高槻 玲音
ハニプリしてるんだ……
ヘチナ
推しハニ被ったらどうしよ
高槻 玲音
同担拒否なの?
アイ
逆じゃなければ一緒に推せばいいのでは
神津 樹
二人で「いいよねー」って感想を共有するのも楽しいぞきっと……
高槻 玲音
片方がさっくりガチャで引けたのに片方は沼って大乱闘になるとこまでは見える
神津 樹
ああ……ガチャゲーってこれだから。
高槻 玲音
うちのリオセスリ・アストローギスト・モナ・メギストスです💢💢💢💢
アイ
リアリティのある怒りが見えるぞ

皆野 智恵
そして、それからいくらか他愛もない話をし
『そういえば』
ヘチナ
『うん』
皆野 智恵
『いつか話した勝利の塔』
ヘチナ
『うん、何か思い出した?』
皆野 智恵
『うーん……よく覚えてない』
『だから、今度また探しに行ってみようと思ってるんだけど』
『その時は、付き合ってくれる?』
ヘチナ
『ダメ』
皆野 智恵
『って、ダメなんかい』
『なんでー』
ヘチナ
『っていうか、もう場所見つけたっすよ』
皆野 智恵
『え』
『ウソ、どこどこ』
ヘチナ
『願いはともかく、イイトコロ』
『案内するっす、お小遣いもっとくといいっす』
皆野 智恵
『お金かかるの!?』
『願いが叶うって、タダじゃないんだ……』
ヘチナ
『ワンコインくらいはあったほうがいっすね』
皆野 智恵
『やっす』
『ヘチナちゃんは、何をお願いしたの?』
ヘチナ
『えっ』
『そっすねー』
皆野 智恵
『だって、何でも願いが叶うんでしょ』
ヘチナ
『ミルクティー』
皆野 智恵
『は?』
ヘチナ
『くくく……この謎を解き明かしたければついてくるんだな』
皆野 智恵
『純喫茶『勝利の塔』とか、実は店名でした、みたいなオチじゃないよね?』
少しの沈黙の後
『ヘチナちゃん』
ヘチナ
『何』
皆野 智恵
『もしも、本当に勝利の塔があったら』
『あなたは、絶対に諦めないでね』
『私じゃ、きっと無理だろうから』
ヘチナ
『ミナノー』

神津 樹
嫌なこと言うなよ……
高槻 玲音
フラグが立ってる
アイ
ミナノーーーー!

皆野 智恵
直前に送られたメッセージは、すぐに送信取消となって消えた
『ごめん。何でもない』
ヘチナ
『何言ってるっすか』
『自分も無理に決まってるっす』
皆野 智恵
『そんなことないよ』
『あなたの願いは』
それから、数分『入力中』と表示されて
『ごめん。ちょっと疲れたから、もう休むね』
二宮 信
こわいよぉ
ヘチナ
『病み上がりに話こんじゃってゴメン』
皆野 智恵
『大丈夫だよ』
『明日、久しぶりに会えるの、楽しみにしてるね』
ヘチナ
『自分もっす、おやすみ』
KP
それきり、会話は途絶えた
ヘチナ
なおもしばらく仮想ディスプレイを眺めていて、何もないのを確認してコンタクトを外す
KP
寝ようと、部屋の照明を落とすと
ヘチナ
ピッ
KP
半開きになっていたカーテンの隙間から、いくらか灯りの落ちた夜の街

KP
ニノ先輩、ベランダに立っておく?
ヘチナ
ヒッ
二宮 信
立たないよ?
KP
おや
二宮 信
怖いじゃん

KP
その向こうには、あの幻の塔が見下ろしていた
ヘチナ
「……自分だけとか、無理っすよ」
KP
自分だけでは無理かもしれない
あるいは、今の仲間たちとなら……?
そして、頂に立った時、自分は何を願うのだろうか
期間限定
ヘチナ
SSRグンマ・アガツマ・ゴーハラ・ハートガタドグーが出ますよーに
神津 樹
それがイケ土偶かぁ
KP
土偶って女性型がほとんどなんですが
アイ
それがイケてんのか……
神津 樹
戦国武将が女子になるんだし、土偶が男子になっても何もおかしくないよ。
ヘチナ
それな
アイ
それはそう
しかしハート形はちょっとすごい

KP
不意に、クラスやカフェテラスで、一人
隅で座っている自分の姿が思い浮かんだ
ヘチナ
「……」
「うぇぇ……うぅ……びぇ」
高槻 玲音
わぁ……泣いちゃった……
KP
灯りの落ちたワンルームで、少女の嗚咽が静かに聞こえ
やがて、それも静かになった
ヘチナ
すぴ

アイ
へっちー……
二宮 信
ちょっと男子~!
高槻 玲音
二宮がベランダにいたせいで……
二宮 信
ごめんて
高槻 玲音
謝ると事実になるぞ二宮!!
いいのか!?
ヘチナ
窓の外にAddi〇as着た不審者がぁ
二宮 信
事実にはしたくないので事実無根です!!!

KP
お次は
高槻
高槻 玲音
俺かー……
アイ
おっ高槻くんの個人パートか 超気になるぞ
二宮 信
気になるなぁ!!!
KP
マンションの共有駐輪場にバイクを駐め、エレベーターで自室へと上がる
今日は、色々なことがあった
高槻 玲音
あったなー
神津 樹
目茶苦茶密度の濃い一日だった。
KP
想像を絶する体験だった
ひょんなことから、あの塔でのレースに参加することになった
その時は、ちょっとしたスポーツ感覚ではあったかもしれない
ヘチナ
あれをスポーツ感覚で!?
このパイセン鋼メンタルすぎる
KP
しかし、ペルソナという異能を扱うという現実から遭遇したのは、およそそのような感覚を吹き飛ばすような代物であったに違いない
高槻 玲音
びっくりだなー
KP
あれが、発行されたクエストであったとするなら
これから塔でまみえる他のチームは、皆そうしたことを日常的にこなしている者たちなのかもしれない
高槻 玲音
強敵だなあ
KP
頂に立った者は、あらゆる願いを叶えることができるという
高槻は、
それほどの事態を日常のものとしてまで、頂を目指す者たちの存在に対して、その心は微かでも怯えるだろうか

それとも

それだけの道のりを乗り越えてでも目指す者が多いという事実に、いやでも現実味を帯びたその噂に、心が沸るだろうか
高槻 玲音
面白い「題材」ではあるな、と思いながら鍵開けて家に入ってく

アイ
個人パートだというのに裏を見せないぞこのパイセン
二宮 信
題材ってなんか創作する人なのかしら……友達のことわからない……。

KP
彼の心は、静かなままであった
メットを玄関の下駄箱の上に置き、その横の皿にキーを放る
高槻 玲音
かちゃーん
KP
すぐ横の照明のスイッチを押すと、廊下に灯りが灯る
暗いままの部屋へと向かおうとしたところで
着信音が鳴り、一拍置いて目の前に仮想ウィンドウがポップアップした
電話の着信
高槻 玲音
誰だろう
発信元を確認
KP
ウィンドウには『斎木 花音』と表示されている
暗いままの部屋に、着信音が鳴っている

ヘチナ
二宮パイセンの電話じゃないんか
神津 樹
だれだー
ヘチナ
誰よその女!!
アイ
おっ誰や

高槻 玲音
「……マジかよ」舌打ちして赤い着信拒否のマークを押す
KP
通話が切られた

アイ
お、高槻くんがこういう反応する人珍しいな 近しいお間柄かしら
二宮 信
担当さん?(適当な予想)

KP
が、その数秒後、すぐにまた着信
高槻 玲音
「………………」視界が煩い メガネの電源をオフに

二宮 信
オフにされた。
ヘチナ
大丈夫それこそ窓の外に立ってない?
アイ
ヌゥーッ

KP
視界がクリアになる
すると、部屋の中、PCが置かれたデスクの上で、チカチカと白い光が点滅し、今度はそこから着信音

メガネやコンタクトレンズの充電切れなどのケースをサポートするための、従来のスマホのような予備端末だ
表示は、やはり『斎木 花音』
高槻 玲音
「………………はぁーーー」クソデカため息をついて出る

二宮 信
強い意志を感じる
神津 樹
元カノ? 継母?
二宮 信
彼女か? おいおい!
俺にも教えてくれよ

高槻 玲音
「……何か用?」
KP
『やっと出た。もう、お母さんの電話くらいすぐに出てよ』
高槻 玲音
「もう母親じゃないだろ、とっくに。
いちいち電話してきて……何?」

二宮 信
あぁ~……
ヘチナ
おっと複雑なご家庭だ
二宮 信
なるほどね
神津 樹
ああ、そっちか。
二宮 信
担当ではなかった()
ヘチナ
ねぇ何で連絡くれないのお店にもいないし
アイ
名字が違うってことはそういうことなんかな

KP
『……』
少しの沈黙
『ごめんなさい』
高槻 玲音
「それ、何に対して謝ってんの」
KP
『もちろん、あなたよ』
高槻 玲音
「……それだけなら切るけど」
KP
『……(ため息』
『待ちなさい』
高槻 玲音
「じゃあ何の用」
KP
『もうすぐ、おじいちゃんの命日でしょ。法事があるから』
そういえば、母の父親の命日がもうすぐだ
『三回忌なんだから、あなたにも顔を出して欲しくて』
ヘチナ
おじいちゃん結構早逝
高槻 玲音
「……行っても意味ないだろ。あんた、再婚してるし、子供いるし。そっちの子供連れてきなよ」
KP
『……私は、あなたの母親よ。そして、あなたのおじいちゃんの法要なんだから』
『お線香くらい、あげに来てよ』

アイ
割と重いというか、ウェットな感じのお母様(元)だなあ
二宮 信
湿度高め……
神津くんのご家庭もなかなか何かありそうだなと思ってる
神津 樹
なんもないぞ。
二宮 信
マジですか
設定が。

高槻 玲音
「その母親をあんたが先にやめたんだろ。顔も知らない人に線香上げても何にもなんないだろ」
KP
『……』
端末の向こうの声は、幾度か何かを言おうとしてはやめ
しばしの沈黙の後
高槻 玲音
「用事、そんだけ? 切るけど」
KP
『……本当に、あの人にそっくり。まるで、血が通ってないみたいだわ』
高槻 玲音
「………………は?
なんなんだよ、あんた。
本当にさあ……いっつもいっつもこうやって一方的に電話してきて!」
KP
『玲音……』
高槻 玲音
「血が通ってないってなんだよ! 先に俺を捨てたのはあんただろ! 俺に血が通ってないなら、あんたにも血が通ってねえよ!!」
KP
『玲音、ごめんなさい、ごめんね。でもね』
母の声は、つい発してしまった己の発言を改めるように、必死なものに変わる
高槻 玲音
「『それでも愛してる』とか? 聞き飽きたよそんなの!」

ヘチナ
大丈夫? ママになる?
アイ
ママー!
神津 樹
何を求めているんだろうな。
アイ
何を求めているんだろうな、高槻くん

高槻 玲音
「もういい……こんな話なら掛けてくるなよ」
KP
『……うぅ』
戸惑いの声と、微かな嗚咽が聞こえるその後で、微かな声で
『花音、大丈夫かい』
気遣うような男の声が聞こえた
高槻 玲音
「……家で掛けてるのかよ。やっぱあんた、モラルも何もあったもんじゃないな」
KP
『違う、違うのよ、私は―――』
『ママ? どうしたの?』
幼い声
神津 樹
つれぇ
アイ
つれぇな
高槻 玲音
「…………もう切るからな」
KP
『―――ちょっと、あっちでパパと―――待って、玲音』
すがるように女の声は続いたが。
高槻 玲音
一方的に電話を切る
KP
通話は切れた
高槻 玲音
「…………クソ、最悪の気分だ」
ヘチナ
それはそう
アイ
そりゃ最悪の気分にもなる
KP
通話が切れ、ホーム画面が表示された画面に、今度はメールの着信
送り主は『高槻 公一』
高槻 玲音
「…………厄日かなんかかよ」開く
二宮 信
嫌だな……。
神津 樹
追い打ちか
KP
『件名:法事について』
『こちらに案内のメールが来ていたので、転送しておく。好きにしろ』
極めて短い文面
それは、今し方連絡のあった『祖父』の法事の案内のものだった
高槻 玲音
「マジで何考えてんだ……あの女…………」
返信せずにそのままメール画面を閉じて
アイ
高槻くんが超越的というか、見放した所があるのはこの辺も関係してるのかな
二宮 信
パパぐらいの距離感がちょうどよくない?
高槻 玲音
「はあ…………
……願い、なあ。
金で買えるようなもんなら、すぐに買うのにな」
KP
暗い部屋の中には、窓から差し込む街の弱い灯り
その向こうには、幻の塔が見下ろしていた
高槻 玲音
ベッドにぼすん! って倒れ込む
KP
頂に立つことで―――
この数日で幾度も耳にした言葉と、CWの特訓をした日々、そして今日の出来事が、思い出される
高槻 玲音
全ての電子機器を電源切るないしはオフラインにして自発的デジタルデトックスします
KP
全ての煩わしさから逃れるようにして、高槻はベッドで目を閉じた―――
二宮 信
高槻くんの願いがここまで読んだのに読めないな……。
アイ
何を願っているんだろうな 縁を切ることなのか結ぶことなのか、それ以外のことなのか
高槻 玲音
「ペルソナ」で「なにがなんでも叶えたい願いがある」って言われたから全作やってるなかのひとが全力で積んだのがこれだよ
アイ
ホホー
KP
すごくペルソナっぽい

KP
お次は、神津
波照間の帰り道を送り、二宮と少し歩いて、神津は帰宅した
神津 樹
家のドアを開けて無言で入る。
そのまままっすぐ自分の部屋に戻ろうとする。

神津 樹
設定中の人が忘れてるw
アイ
KP
密談で確認中
高槻 玲音
神津 樹
そもそもあっさりとしか考えてなかったからなぁ。
二宮 信
高槻 玲音
ネタにしやすいものを用意しておけばどれかしらKPが拾うだろう そんなPLの心根の犠牲になったのが高槻だよ
アイ
ふふふ 分かる
KP
おっ、こいつ面白いネタ仕込んでんな
オラァ!(レバー打ちサンドバッグ
高槻 玲音
はっはっは
なんならまだ仕込んでるしな
はっはっは
KP
こぼしてくれればアサシンクリードの物乞いばりに拾って回るぞ?
二宮 信
くそ、もっと私も仕込んどくんだった
KP
今からでもいいんじゃよ?
神津 樹
なんなら今仕込んだヤツがここにいるぞ。

KP
いつものように、自然と足音を消すようにしながら、居間からの明かりが漏れる廊下を歩く
神津 樹
見つかると面倒だ。
KP
「樹、帰ったのか」
磨りガラスのはまったドアの前を過ぎたところで、不意に中から声
祖父だ
神津 樹
誤魔化せるだろうか。聞こえなかったふりをして。一瞬考えた。
アイ
おや、おじいちゃん
神津 樹
「……ただいま」
ぼそ、と低い声で呟いて、そのまま行こうとする。
KP
「帰ったなら、仏壇にくらい手を合わせて行かんか」
神津 樹
「……」
舌打ち。
行くつもりだったよ。てめぇがそこにいるから夜中に行こうと思ったんだ。
KP
寄ってく? 寄ってかない?
神津 樹
よってく。
なるべく声の主を見ないようにまっすぐ仏壇へ向かって。
KP
居間のドアを開けると、ニュースが流れるTVの前で、ちゃぶ台の前に腰をかける祖父の背中
「……ちゃんと被り物はとれ。……正座」
孫の方を見るでもなく、老眼鏡をかけて新聞を捲りながら
神津 樹
被り物はとらない。正座はする。
で、数秒手を合わせて、心の中で謝ってからさっさといなくなろうとする。
ヘチナ
ちゃんとおまいりえらい
KP
立ち去ろうと祖父の背後を通り過ぎたところで
「……樹」
振り向きはしないまま、声が掛かる
神津 樹
「何」
KP
「まだ、碌でもない連中と絡んどるのか」
神津 樹
「関係ねぇだろうが」
KP
吐き捨てるようなその言葉にも、祖父は憤るでもなく
「……何度も言うが、お前のせいではない。悪戯に自分を鞭打ってみても、何も報われんぞ」
神津 樹
「うるせぇよ。
オレがどうなろうが関係ねぇだろ。
話、終わり?」
アイ
何があったんだろうな……
想像はぼんやりするけど全然違うことかもしれない
二宮 信
わかる(わかる)
KP
「……ああ。風呂、沸いとる」
振り向かぬまま。
神津 樹
そんな言葉に背を向けて自室に戻る。
KP
「……お前がしんどいだけだぞ」
孫が去った居間で、祖父はちらと仏壇に顔を向けて、つぶやいた
それは聞こえなかっただろう
二宮 信
じーちゃん悪い人ではなさそうでほっこりしたよ……(謎の感想)
高槻 玲音
まるで俺の両親が悪い人のような(良い親ではない)
二宮 信
そうだね、本当に両方とも悪い人ではなさそうだけど良い人でもなさそう>高槻親 でも現実に居そうなタイプだとは思う。
高槻 玲音
はっはっは

神津 樹
夜中にシャワーでも浴びて、仏壇に参っとこう。
KP
では、夜
神津 樹
絵を描いてなかったからこのままだけど、ヘッドギア外してるよ。
KP
祖父は襖の奥で、寝ているのだろう
静かな居間に、掛けられた時計のカチコチという音だけが響いている
神津 樹
台所で冷蔵庫あさって適当な物食べて……
ハムの切れっ端しかねぇな、今日は。
KP
LED式の灯明のスイッチを入れると、ぼんやりとした明かりの中に、焼け歪んだ皮膚が顕になる
神津 樹
鏡の中にうつる自分の顔から目を背ける。
KP
メガネやコンタクトレンズは愚か、時代の流れの中で溢れるハイテクを、いっさい生活の中で取り入れようとしない祖父が、ただ一つだけ身の回りに置いた機械の明かりの中
小さくお鈴を鳴らし、手を合わせるだろうか
神津 樹
「役に立てよ。少しは」
鏡に向かい吐き捨てて、身を清めてからお参りをする。
KP
ほのかな明かりの中、祖母と両親の写真が微笑んでいる
神津 樹
随分と長いこと手を合わせていた。
高槻 玲音
火事かなぁ
アイ
かなぁ?
ヘチナ
かなしいね
二宮 信
あー……。
アイ
生き残ってしまったのかな
高槻 玲音
しかも神津が「自分のせい」って思いこむような出火原因かもしれない
KP
ふと
着信音
目を開けると、そこには着信を知らせる仮想ウィンドウ
二宮 信
みんな電話が好きだなぁ。
神津 樹
くそ、なんだよこんな時間に。
ジジィが起きるだろうが。
KP
発信者は『田山先輩』とある
神津 樹
仏壇から離れて名前を見て、一瞬固まる。
出たくねぇ。
何故か今は出たくねぇ。
出ないわけには行かない。
深呼吸して出る。
高槻 玲音
殴り代行をお願いしてくるパイセンか~?
アイ
殴り代行をお願いして来る悪いパイセンかなぁ?
高槻 玲音
悪そう
KP
『オゥ、イッキ! テメェ、すぐ出ろや!』
繋ぐや、すぐに悪戯にドスを効かせた声が溢れる
神津 樹
「はい、すんません」
KP
『ったく、他に取り柄無ぇんだからよ、テメェはよ!』
神津 樹
「はい」
最近長く聞いていなかった気がする先輩の言葉が、とても耳障りに聞こえる。
ヘッドギア、二階に置いてきちまったな……
二宮 信
こわ
もっと(二宮が)鍛えて田山先輩を殴りに行かなきゃ……。
高槻 玲音
ボクシング部のパイセンかもよ
ゴリラみたいな
KP
ただのヤンキーだよぉ
KP
『お前、明日の1時、空いてんよな!?』
神津 樹
一時って午前? 午後? いつもの感じで分かるかな。
KP
パッとはわからないかも聞いてみる?
高槻 玲音
午前一時は中学生は寝なさい!
二宮 信
寝なさい!!!
暴力で人を支配しようとしないの!!!
神津 樹
「夜ですか」
KP
『馬鹿かテメェ、俺が1時つったら、昼に決まってんだろが! 舐めてんのか!?』
無茶苦茶である
が、いつものことだ
ちなみに、13時といえば当然授業中だ
神津 樹
前回夜中一時だっただろ……
KP
前回もそんな感じだったことを思い出す
アイ
授業中でも遠慮なく呼び出してくるあたりヤンキーだなあ
高槻 玲音
夜中一時のこともあるんか……
二宮 信
ちゃんと昼なら13時って言いなさいよ先輩!
アイ
規則性がない、気分次第でどう対応しても罵倒・暴力が降ってくる、っていうのは人を恐怖で支配するのに効率的なんだよね
神津 樹
「はい、昼ですね」
KP
『オゥ、だよ。風高の馬鹿が舐めやがって、ガラさらって焼き入れっから、テメェも来い』
アイ
おや風高
神津 樹
ついでにあの女いたらシメていいですか。
秩父 碧
しどい
高槻 玲音
〆ていいぞ
二宮 信
いいよ
ヘチナ
風高の馬鹿扱いは笑う
神津 樹
「……はい」
即答できなかった。
アイ
樹くんが変化しつつある。
高槻 玲音
いいなぁ
KP
『チャキチャキ答えろや! お前、日和ってんじゃねぇだろな?』
神津 樹
「いえ、明日一時、わかりました」
明日一時にあの集まりはないだろうし。
一瞬考えた。
夕方までに終らせれば、練習に間に合うだろうか。
高槻 玲音
一時はさすがにみんな授業中だよ、落ち着いて
ああでも翌日の高槻は「体調崩した、代返よろ」って二宮に連絡してサボるかもしれない
ヘチナ
5限目空きコマじゃないかな。。
二宮 信
明日の二宮は出席するか私も判らない(個別終わってないから)
高槻 玲音
確かにそうか まあ二宮がだめなら別の人にたーのも
アイ
あっさり感
KP
『オゥ! お前みてぇなゲンコだけのバケモン、飼ってやんのは俺だけなんだからな! 忘れんじゃねぇぞ、馬鹿野郎』
神津 樹
「はい」
用件終っただろ、早く切れよ……
KP
『―――OK、来るってよ、あのバ』
間際、そんな声が遠く聞こえ、電話は切れた
アイ
DVの民みたいな物言いする先輩だなあ
神津 樹
「……」
舌打ち。
何故だろうか。気分が悪い。
いつもなら嬉しいことなんだが……
KP
今日の出来事が思い出される
ひょんなことから始まった、奇妙な日々
同じくしてそこから始まった、唐突な付き合いの面々の顔が、何故だか眩しく思い出された、かもしれない
なかま
アイ
ここ全員のスチル入りそう
高槻 玲音
きらきらのみなさん
秩父 碧
キラっ
アイ
青空と太陽を背景に六角形のフレアがかかった
〆る? >ブルー
神津 樹
青いのはカエレ
高槻 玲音
俺たちの青担当はへっちーだけだからな
秩父 碧
なんでそんなに嫌うんスかぁ
高槻 玲音
わからないなら改善の余地はないから〆よう
秩父 碧
いい子になります!
高槻 玲音
絶対ならんなこれ
ヘチナ
舌の根乾かないうちになんかやらかしそう

神津 樹
さっさと自室に戻って寝よう。
もう考えたくない。
KP
暗い自室
照明も点けぬままベッドへと向かうと、カーテンも掛けられていない窓の向こう、街並みに霞むように、あの幻の塔が見下ろしていた
神津 樹
「本当に、叶うのか?」
願いも定まらないままに呟いて塔を見つめた。
KP
問いに答えるように、ジャケットのポケットの中
あの召喚器の重さがあった―――

KP
といったところで、お時間10分オーバー!
本日はこれまで!
神津 樹
はーい、ありがとうございました!
高槻 玲音
おつかれー
ヘチナ
お疲れ様でした!
アイ
お疲れ様でしたー! 外からのイベントも入って色々見えるいい個人パートだ
KP
みんなのアレそれがチラ見えしちゃう
二宮 信
お疲れ様でした~
アイ
みんなのアレソレを見せてくれようとKPがつんつんしている
神津 樹
お疲れ様KP
KP
たのちい!
下衆ロールたのちい!
二宮 信
下衆ロール
ヘチナ
ミナノーはゲスじゃないもん!
KP
ミナノーは下衆じゃないよ!
アイ
そのおかげでみんなのアレソレが見える!
神津 樹
絶対あの先輩オレより弱いよ。
KP
お友達と一緒じゃないと強くなれない
そんなか弱い先輩
高槻 玲音
いつもあのパイセン後ろから指示だけしてるんでしょ
アイ
態々殴り代行に使ってるくらいだから、一発殴れば簡単にへこませられそう>先輩
神津 樹
でも反抗する気にはなれなかったんだよねー。
何故か。
二宮 信
こわ
二宮 信
来週はどっちが先かな~
KP
どっちかなー
アイ
どっちが先かな~ アイのパートも楽しみだし二宮くんのパートも楽しみ
神津 樹
二人の背景も気になるなー!
高槻 玲音
来週までに二人が盛ってくるのかどうかだな
KP
盛って盛って
KP
「そこだ! やれ! いけ! 神津! たいあたり!」
神津 樹
オレはポケモンか。
間違ってねぇな。
二宮 信
ポケモンじゃん。
高槻 玲音
もうそのボール破壊しなよ
神津 樹
破壊したらペルソナ育ちそう。
高槻 玲音
覚醒イベントでしょ
KP
専用ペルソナ覚醒アイテム『先輩ボール』
鼈甲ぶちの眼鏡的な
神津 樹
いらねぇw
高槻 玲音
バッキバキに割れてるやつ
神津 樹
ああ、割れてる、から価値があるならアリだな。
アイ
その先輩が後ろでペルソナとしてつくのぉ?
高槻 玲音
よわそう
ヘチナ
そのぺっそないりゅ?
KP
モヒカン棘付き革ジャンの先輩が
神津 樹
先輩はいらん。
神津 樹
なにしろオレの背景、ほぼ「自分のせいで家族がひどいめにあったと神津は思っている」しか決まってなかったぞ。
すまないGM。
KP
いいのよ

コメント By.神津 樹
ヘチナ、高槻、神津。
それぞれ家に戻り、それぞれの日常に帰る。
それは彼らにとって安寧であるのか、それとも……

TRPGリプレイ CoC『ペルソナ 勝利の塔』2-15

「もしブルーが、他のチームのメンバーで、このクエスト受けてたら……どうすると思う?」

TRPGリプレイ CoC『ペルソナ 勝利の塔』3-11

「な、なんで皆さんが!?」
「なんで君が!?」
「ぴゃっ!?」

TRPGリプレイ CoC『ペルソナ 勝利の塔』2-14

『ウォォン! 俺はまるで人間縫製工場だ!』