こちらには
『欠落コディペンデント』
ネタバレがあります。

本編見る!
KP
現在値は2F。非常階段から出た場所だ。
上からエレベーターが降りてくる気配はない。
無理もないだろう。
囚われ人が外に出るには、いずれにせよエレベーターを使う必要がある。
無理に追って来る必要がないのだ。
牧志 浩太
「今度こそ、手ぐすね引いて待ち構えてそうだな」
佐倉 光
「そうだな……やるしかない」
牧志 浩太
「ああ。丁度いいとも言えるかな。俺達の方も、やるしかないんだし」
KP
佐倉は先ほど手に入れた悪魔カードを一枚、抜き出す。
牧志 浩太
指先に凝っている力がまだそこにあるかどうか確認する。手元の短剣の感触を確かめる。
「そうだ、短剣はどうしよう。一応俺の方が動けるし、俺が持っておくのでいいかな」
トートの短刀
KP
一応、【DEX】または【短剣】で扱うことになります。
だからまあ、佐倉の方が向いていると言えば向いている。
※実は内臓を失っていることに寄る【DEX】補正入らない。
牧志 浩太
おっと、それならさっきのは無しにしてもかまいませんか?
KP
そうだなー、今はあの事件の直後だし
あなたが持つ、というなら佐倉は別に反対はしませんよ。
牧志 浩太
なら、このままこちらで持っておきます。
佐倉さん魔法のコストで不定に入る可能性があるんですよね。
佐倉さん不定値いくつでしたっけ?
63か。
KP
1枚ならいけるね。
2枚目はわからん。
牧志 浩太
了解。
では、短剣は牧志が持っておきます。
【DEX】が心配ではあるけどッ!

佐倉 光
「エレベーターが3Fについたらこれを使う」
言って出すのは【セト】のカード。
「乱戦になったら集中できるか分かんねぇしな」
牧志 浩太
「ああ、頼む。
どうせ、あと行けそうな場所なんて一か所しかないしな」
佐倉 光
「左のでかい部屋だな」
牧志 浩太
「ああ」
佐倉 光
エレベーターのボタンを押す。
「あいつらは俺たちを殺さないはずだ……少なくとも、一人は。
希望的観測だけどな」
牧志 浩太
「殺してまた次、ってされないことを祈ろう」
佐倉 光
「大丈夫だろ? 二人とも死ねば、白波も死ぬしかねぇんだ」
牧志 浩太
「そうだな。その点じゃ、俺達の方が遠慮なくやれる。有利だ」
佐倉 光
「付け入る隙になるかも知れない」
牧志 浩太
「ああ。その時は遠慮なく隙を狙う」
KP
エレベーターの扉が開く。
中には誰も、いない。
牧志 浩太
佐倉さんと同時にエレベーターの中へ入る。
KP
エレベーターは血なまぐさい空気を閉じ込めて扉を閉め、ゆっくりと上昇し始める。
牧志 浩太
エレベーターに足を踏み入れる直前、一度、息を吸う。
足の運び方も、弓の引き方も感覚が狂ってしまって、全然うまくやれなかった。

それでも、息を吸って吐いて整えれば、思考が落ち着く。そのやり方だけは変わらなかった。
佐倉 光
悪魔カードを手に、集中し、力を引き出す。
牧志 浩太
その姿を横目に見る。不思議な感覚だった。異界で肩を並べて戦っているような気がした。
KP
手に宿る力は、もうほとんど残っていない。
だがそれは、あなたの手に余るものでなくなったことも示している。
使い慣れた弓を想像すると、容易にその形が、手触りが浮かぶ。
あなた自身のものとして。
あなたは誰だっただろうか。
ふと、忘れかけた。
牧志 浩太
血なまぐさい空気の中で、閉じられた空間で。
使い慣れた弓を手に、傍らに悪魔の気配を感じる。

僕は誰だっただろうか。

大丈夫だ、と頭の中で繰り返した。
いつもの戦いだ。そう感じている。その感覚が、あまりに状況が揃い過ぎて、久しぶりに記憶が混乱しているせいだと分かる。

ただ、今ばかりはそれで都合がいいと感じた。
恐怖は引き際を教えてくれる。引き際でないのならば、余計な恐怖はいらない。

(それなら僕は──)

悪魔使い波照間紅、でいい。今だけは。
佐倉さんには心配をかけるかもしれないが、後で説明しよう。
KP
佐倉は集中しているためか、あなたの様子には気付いていない。
描写と演出
KP
演出的には、自分が誰か分からないあやふや状態で打つとうまく当たりません。
牧志としてでもいいし波照間としてでも良いけど、何か確たるものがあれば当たります。
という意味の判定と補正になります。
牧志 浩太
なるほどなるほど。
描写はこんな感じにしましたが解釈差支えないでしょうか
KP
描写はもう好きにやっちゃってください!
めっちゃいいと思います。
牧志 浩太
わーい 好きにやるぜ

佐倉 光
1d2 (1D2) > 2
2かぁ~!
[ 佐倉 光 ] SAN : 66 → 64
牧志 浩太
不定ギリギリィ!
KP
セトのカードを使用します。
エレベーターの扉が開く。
同時、佐倉の指先でカードが砕けた。
黒田 真斗
「クソ。大人しく寝てりゃいいものを」
KP
黒田は壁に手をついて立っていた。
右足と左足で違う靴を履き、右足の膝から下はズボンが吸いきれないほどの血液で汚れている。
牧志 浩太
「そういう訳にはいかない。佐倉さんの内臓を返してもらう」
白波 繰世
「随分とのんびりしていたね。
お陰で登ってこられたよ。大変だったけどね」
KP
奥の扉から白波が現れる。
白波は二人を一瞥してから黒田の傍に立ち、優美に笑っている。
牧志 浩太
「急いでも意味なんかないだろう。互いにな」
白波 繰世
「黒田。いっそ殺してしまう?」
黒田 真斗
「そっちの黒い小僧はダメだ、アンタの臓器と繋がってる。茶髪は…… まあ、いいか。殺してもすぐ新しいのを狩ればいい」
白波 繰世
「わかった。じゃあきみに従う」
黒田 真斗
「ふ…… そうか。行くぞ相棒」

KP
戦闘開始します。
《セトのカード》の効果により、攻撃判定・回避判定に20の補正がつきます。
牧志と黒田が同値なので、1d100で順番を決めます。
牧志 浩太
両方1D100を振って出目の大小で決める?
KP
そうですね、小さい方が先攻となります。
牧志 浩太
1d100 (1D100) > 68
微妙!
KP
1d100 (1D100) > 90
牧志の先攻です。
牧志 浩太
OK。【DEX】9・佐倉さんからかな?
1ターン目。
KP
佐倉は演出上、エレベーターで使用しましたが、初手《セトのカード》使用となります。
牧志 浩太
なるほど。OKです。
部位狙い的なことはできますか? 黒田がナイフを持っている手を狙うなど。
KP
そうですねー、可能かな?
戦闘処理としてどうだっけ。
演出上クリティカルならってことにしようかな!(投げた)
牧志 浩太
すみませんこちらも探したけどすぐでてこなかった! 了解です

牧志 浩太
《ヤブサメショット》で黒田を攻撃します。
KP
まずは発動判定。【pow】でどうぞ。
牧志 浩太
×5?
KP
あ、です。
牧志 浩太
CCB<=(12×5) 【POW】 (1D100<=60) > 15 > 成功
[ 牧志 浩太 ] MP : 12 → 10
1d2 (1D2) > 1
[ 牧志 浩太 ] SAN : 62 → 61
KP
では波照間の持つスキルをそのまま使用できます。
更に+20の補正を乗せて判定どうぞ!
牧志 浩太
「バックアップは頼む。佐倉さん」
一歩、踏み出す。その足取りはいつになく安定していた。
佐倉 光
「……(波照間さん?)」
牧志 浩太
CCB<=(55+20) 〈弓術〉 (1D100<=75) > 69 > 成功
矢筒から矢を取る。弓を引く。矢を番える。その全てが一瞬で、流れるような動作だった。
「────射ッ!」
KP
黒田は今ナイフを持っていません。
よって受け流しはナシ。回避もしません。
牧志 浩太
1d6+1 (1D6+1) > 3[3]+1 > 4
KP
光の矢があなたの手から放たれ、黒田の肩に突き刺さる。
黒田は驚いたように目を見開いて、よろめいた。
白波 繰世
「何だ、こいつら?
どこから武器を」
佐倉 光
「ケンカ売る相手を間違えたな!
降参するなら今のうちだぜ!」
KP
黒田の手番。
黒田は牧志を殴る。
黒田 真斗
CCB<=55 (1D100<=55) > 11 > スペシャル
1D3 (1D3) > 2
ふるわない!
KP
黒田の小柄な体があなたの前で沈み込む。
一瞬姿が消える。
次の瞬間、衝撃が襲った。
牧志 浩太
回避不可?
KP
攻撃してるからね。
受け流しも不可なので。
牧志 浩太
OK。
「ぐっ、」衝撃をもろに食らい、微かに呻く。
[ 牧志 浩太 ] HP : 11 → 9
KP
足の長さが揃わないためだろうか。
それは警察官というにはお粗末な攻撃だった。
佐倉 光
「牧志、さがれ! あいつらお前を狙ってる」
牧志 浩太
「分かった! 彼らがいてくれたらよかったんだけどな!」
白波 繰世
「そうだよ? キミはせいぜい元気でいてくれなきゃ。あと二日はね。
もっと深く眠らせておかないとね。薬が強すぎて失敗しても困るんだ、難しいな」
KP
白波の攻撃。
CCB<=55 (1D100<=55) > 71 > 失敗
白波は牧志に攻撃を仕掛けようとしたが、あなたの動きにはついて行けなかった。

2ターン目。
KP
どうするかなー。殴ろうかな。
佐倉の攻撃。
佐倉 光
CCB<=50+20 〈こぶし(パンチ)〉 (1D100<=70) > 95 > 失敗
牧志 浩太
危ない!
佐倉 光
黒田に振りかぶったが、バランスが悪いせいかよろめいた。
「くそ、悪魔の力借りても役立たずかよ!」
KP
牧志の手番。
牧志 浩太
「仕方ない。援護だけでも随分助かってる」
KP
佐倉はかばいにはいってもいいかもなー
相手の攻撃を牽制できるかも。
牧志 浩太
本当に下がる場合はターン消費? 演出で一歩下がったってことにしてOK?
KP
演出でokです。
前回の攻撃避けたときにさがったことにして良い。
でもあくまで演出だから拳は当たる!
牧志 浩太
声に応えて一歩下がり、再度矢を番える。
再度《ヤブサメショット》で黒田を攻撃します。
CCB<=(12×5) 【POW】 (1D100<=60) > 66 > 失敗
おおっと!
この場合-10でしたっけ。
KP
-10、+20で。
総合で+10ですね。
system
[ 牧志 浩太 ] MP : 10 → 8
1d2 (1D2) > 2
[ 牧志 浩太 ] SAN : 61 → 59
牧志 浩太
不意に、身体の芯がずれるような違和感があった。一度悪態をつき、強引に立て直す。
CCB<=(55+10) 弓術 (1D100<=65) > 87 > 失敗
「すまない、外した」
佐倉 光
「まだ行ける!」
牧志 浩太
「ああ、そうだな、行ける」
牧志 浩太
もしかして直前に「牧志」って呼ばれたせいで一瞬混乱してバランス崩したのかなぁ、さっきの失敗
KP
黒田のターン。
黒田 真斗
「そろそろ棺に帰ってもらおう」
牧志に攻撃。
CCB<=55 (1D100<=55) > 66 > 失敗
KP
足が上手く動かないようだ。黒田の行く手に牽制するように佐倉が手を伸ばす。
白波のターン。
白波 繰世
CCB<=55 (1D100<=55) > 61 > 失敗
白波は手を出せない。
KP
みんな調子悪いねー

3ターン目。
KP
佐倉のターン。
牧志 浩太
どうするかな、MPコスト的にあと3回しか撃てないんだよな~ 
とはいえ、せめて黒田は行動不能に追い込んでおきたい
マハスクカジャ2枚あるあたり2回目戦闘ありそうだし 悩む
KP
佐倉、余計なこと言おうかなぁ。
いや、まだいいか。
牧志 浩太
お、なんだろう余計な事。
KP
いやー、攻撃魔法使うべきか?
使うか!
これ不定に突っ込むんだけどね!
佐倉 光
佐倉は《セベクのカード》を使用。
CCB<=(15×5) 【POW】 (1D100<=75) > 4 > 決定的成功/スペシャル
1d2 (1D2) > 2
[ 佐倉 光 ] SAN : 64 → 62

佐倉 光
「力を貸せ!」
KP
佐倉の指先でカードが砕ける。
同時、彼の横に巨大なワニの幻影が現れた。
牧志 浩太
目前に、強力な悪魔の気配が見えた。大河そのものたる大鰐の幻影。
KP
1d4+2 (1D4+2) > 2[2]+2 > 4
黒田に襲いかかるワニの姿が見える。
その顎がばつん、と閉じられるのを、その場の全員が目にした。
だがそれはやはり現実のものではない。
佐倉の目がまた焦点を失って、泳ぐ。
黒田はその場にドサリと倒れた。
白波は悲鳴を上げて黒田に駆け寄って行く。
戦闘、終了。

KP
佐倉が【不定の狂気】になりました。
1d10 (1D10) > 4
【奇妙な性的嗜好】だ。
うぅんw
牧志 浩太
このタイミングでなんかすごいの出ましたね???
ふ、振り直しても……?
KP
振り直してみようか……
もっかい出たら諦めよう。
1d10 (1D10) > 8
【短時間の心因反応】ってなんぞ。
牧志 浩太
支離滅裂、妄想、常軌を逸した振舞、幻覚などですね
KP
幻覚かなぁ。

KP
カードを使用した途端佐倉がまた悲鳴を上げてその場に座り込んだ。
その目は揺らめいて、歯の根が合っていない。
ともあれ互いに戦意は喪失。
戦場に立っているのはあなただけとなった。
佐倉は小声で、「痛くない、これは幻覚」と早口で呟いている。
見たものは仕方ない、振ろう。
佐倉 光
CCB<=62 《SANチェック》 (1D100<=62) > 60 > 成功
KP
護符の効果でノーダメージ。
白波 繰世
「黒田、黒田、大丈夫?
駄目だ、キミがいなくなったら」
KP
白波は必死で黒田にすがりつく。
牧志 浩太
黒田は気絶しているようですか?
KP
黒田は気絶している。
奥の扉が、開いた。
地図で言えばDの扉だ。
牧志 浩太
「!」黒田の身柄を確保しようと動きかけた瞬間、そちらに気を取られる。
埃島 及
高価な靴をカツンカツンと鳴らしながら歩いてきたのは、初老の男。埃島だ。
KP
古代エジプトの装飾品と思われる金のアクセサリーをつけ、エジプトらしい意匠の肩掛けでその細い体を飾っている。
彼が入ってきた途端に、急に空気がぐっと重くなったように感じられた。
指一本動かせない。
牧志 浩太
「ぐっ……、」呻く。弓に手を伸ばそうとしても、それを形にすることすらできなかった。
KP
あなたの手元の弓は、揺らいで形を失った。
彼は茫然と立ちすくんだあなたがたに目もくれずに、倒れた黒田へとまっすぐに歩み寄る。
そして手に持っていた青銅製のナイフで、ためらうことなく服ごと黒田の胸を引き裂いた。
目を閉じたままの黒田は、何の反応もせずに横たわったままだ。不思議なことに、血も出ない。
けれど臓器は重みで押し出され、どろりと床にあふれてくる。
佐倉 光
「……!」
牧志 浩太
「ナイフ、あいつが持っていたのか……」苦しげな声で呻くことしかできない。ここまで来て、あいつはあっさりと全てを反故にしてみせた。
KP
埃島はあふれてきた臓物のなかから心臓をつかみ取ると、繋がっている血管を手際よくナイフで切った。
そこでやっと、身体のほうに残された血管から鮮血があふれ出した。
埃島が手に握った心臓は、切り取られてもなお僅かに脈動している。
臓物が散らばって辺りが血に染まっても、心臓だけは血を一滴も零さないまま弱々しく動き続けている。
SANチェック成功時減少 1失敗時減少 1D4+1
牧志 浩太
CCB<=59 《SANチェック》 (1D100<=59) > 32 > 成功
[ 牧志 浩太 ] SAN : 59 → 58
KP
佐倉は不定によりリセットしてから減らします。
あと期間振ってなかったから今振る。
1d6 (1D6) > 3
3ヶ月か、きついね。
佐倉 光
CCB<=62 【《SANチェック》 (1D100<=62) > 43 > 成功
[ 佐倉 光 ] SAN : 62 → 61
KP
埃島は片手で心臓を揉み、無理やり動かしながらほくそ笑む。
埃島 及
「ああ、よかった。ギリギリ動いてますねぇ。
狂犬を処分する手間が省けました。お礼を言いますが、ちょっとやりすぎですよ」
牧志 浩太
腹立たしかった。激しい怒りが腹の中を渦巻いた。それは牧志浩太の怒りだった。白波、黒田、緋月さん、蒼井さん、殺された人達、それから全部全部、あいつは無かったことにした。
KP
足元に転がった黒田を跨いで歩きながら、男は部屋を出て行った。
牧志 浩太
何も無かったかのように、あいつは。
KP
全てが凍てついたまま、沈黙の時が流れた。
牧志 浩太
指を、脚を動かそうと、藻掻く。
KP
動けはしないあなた方の前で、黒田の体から溢れた体液が、臓物がゆっくりと床に広がり、汚して行く。
どれだけの時間が流れたのだろう。
不意に、あなた方は解放された。
牧志 浩太
「がっ……、」反動で地面に転がり、咳き込む。
白波 繰世
「……ろ、だ、。
くろだ、くろだ……!
いやだ、……いやだよ、おいていかないでくろだ、だめだよ、いかないで、やだ、まって」
KP
到底助かる見込みのない、心臓の抜かれた体を揺すって白波は叫び続ける。
血と、臓物のにおいが、鉄臭いにおいがあたりに立ちこめる中、白波は叫び続けていた。
佐倉 光
「……」
僅かに青ざめた顔で、佐倉が首を振る。
牧志 浩太
「佐倉さん。あいつは召喚をやるつもりだ、きっと」
鉄の臭いに数度咳き込みながら、佐倉さんに駆け寄る。
佐倉 光
「ああ、ああ、そうだな、術者の心臓、やっぱりこうなったか」
KP
佐倉の目には何が見えているのか、視線がぎょろぎょろと彷徨っていた。
牧志 浩太
「考えていたんだな。この可能性を」
佐倉 光
「だってそうだろ、術者の心臓が必要になるのは、最後だ。
また交換したらやり直しじゃねぇか」
牧志 浩太
「……そうだな。言われてみれば、そうだ。
初めから、こうするつもりだったんだな」歯が、ぎりりと鳴った。
佐倉 光
「あいつら、いいように使われて、地下の奴らみたいに捨てられたんだ」
牧志 浩太
「ああ。最初から思惑通りだったんだ……。半年前からずっと、いいように使われていたんだ。
くそ。
やりきれない
佐倉さん、前は見えそうか。こうなったら、召喚された時に神を殺すしかない」佐倉に肩を貸そうとする。

KP
頬に熱い風が当たる。
膝に砂粒が食い込む。
あまりにも不意に。あなたは砂に覆われた広場に座っていた。
牧志 浩太
「……」これが、佐倉さんが、緋月さんが見せられた幻か。
KP
あなたの目の前には、鳥の頭の男がいる。見上げるほどの大きさで、逆光になっていてその表情はよく見えない。
手も足も意のままに動かず、渇いた喉に砂粒が貼り付く。
その巨大な拳が振り上げられ、そして
牧志 浩太
全身を削るような痛みと無力感だった。何処からか何処からか吹きつけてくる熱い砂は、どこまで行っても荒涼としている。
KP
衝撃。痛み。熱。
SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1
牧志 浩太
CCB<=58 《SANチェック》 (1D100<=58) > 9 > スペシャル
「大丈夫だ」呟く。

「僕は胸を撃ち抜かれたことがある」これくらいの傷、何度だって受けた。
KP
同時にあなたの感覚は現実に戻る。
佐倉 光
CCB<=61 《SANチェック》 (1D100<=61) > 76 > 失敗
1d2 (1D2) > 2
[ 佐倉 光 ] SAN : 61 → 59
■佐倉視点
KP
全身を灼け付くような痛みが襲う。あなたは切り刻まれ、砂漠に倒れている。
それは、あなた自身ではない。
今のあなたにはそれが幻覚に過ぎないと確信できる。
佐倉 光
緋月さん、あんたの護符、たいした力だよ。
KP
それでも現実と区別が付かない痛みは、あなたを苛む。

佐倉 光
「今更、泣き言言ってる場合じゃねぇ」
KP
呟いた佐倉の拳が震えていた。
佐倉 光
「そんな暇あるか!」
KP
青ざめた顔で、震える体で、それでも叫ぶ。
牧志 浩太
「ああ、ここが踏ん張り所だ! これさえ乗り切ればいい。あいつの思うようにはさせない。
最後の最後くらい、思惑通りには、させない!」
KP
自由への扉は目の前だ。
牧志 浩太
諦めるわけにはいかないのだ。佐倉さんと自分の命がかかっている。
そのためになら、何だって使う。

例え俺が俺でなくなっても。
おしまい
KP
本日はここまで!
牧志 浩太
お疲れ様でしたー!
KP
お疲れ様でした!
前半お待たせしてごめんなさい。
牧志 浩太
いえいえ、当初予定してなかった日ですし
演出を押し込んだせいでちょっとRPが揺れ気味になっちゃいましたが、楽しかったです。佐倉さん不定入ったかぁー。
KP
いっそここで不定入った方が安全だろうなぁと思って
牧志 浩太
それはそうなんですよね。ここより後のタイミングで不定に入ったらまずそう。
KP
ラストバトル考えると、カード使ったら不定入っちゃうし、不意にまずいの引くよりはマシかなって……
牧志 浩太
不意にまずいの引いて行動不能とかはちょっと嫌すぎる。
KP
割と命取りになりかねないですからねー。
殴るか回復するかを考えると、殴った方が被害が少ないかなと思っちゃった。
牧志 浩太
それはあったと思います。回復してる間にダメージ食らうことを考えるとあそこで殴ってくれたのはナイスでした。
何より幻影とはいえ、佐倉さんが悪魔召喚するシーンが見られた!
KP
CoCでこんなことやっていいのか!
やりたかったんだもん!
ちなみに使うと消えちゃうので、使いながら「勿体ないッッッ!」て思ってます!
牧志 浩太
その後ちゃんと手も足も出ない状態になったし! >CoCで
KP
確かに!
戦闘入ってから思ったけど、本当に運悪く酷いの捕まえちゃったね、白黒コンビ……
牧志 浩太
本当にね…… よりによって探索者どころかよりによって片方デビルバスターだし。
埃島に目をつけられた時点で最高に運が悪かったけどそこからさらに運が悪い
KP
何故か武器持って襲ってくるし。
牧志 浩太
なぜかワニ召喚するし。
KP
省略されたけど、あれで彼らの残り少ない正気度がゴリっと減りましたよ。
牧志 浩太
なんてこった 《SANチェック》させてる
まさかPCが相手に《SANチェック》させるとは
KP
そう考えるとほんとひどい。
牧志 浩太
残ってたんですね正気度……
KP
一応ね……
ひと桁でやっと動いているんだそうです。
牧志 浩太
でも確かに弓召喚するしワニ召喚したの見たら正気度減るよなぁ。
貴重な正気度を減らしちゃった
しかも牧志達の全く意図していないところで。
KP
ちなみにあまりに長引くようだったら、二人に【アイデア】して貰って、心臓の話しようかなと思っていた。
牧志 浩太
なるほど。強化がなくて延々とこぶしだったら出目次第では泥試合になってた可能性ありますね。出目次第ではこっちのHPが危うかったけど。
KP
ぶっちゃけると相手は二人に見えて一人ですからね。
牧志に決めてほしかったけど、外したものは仕方ない!
牧志 浩太
3回目撃ってたらラストバトルでガス欠になっちゃいますしね。外しちゃったんだよなぁ!
KP
しかし不定、性癖とはなぁ。
ログでは消し飛ばしておくかどうしようか迷うな。
牧志 浩太
性癖、ギャグ調の時は最高にはまるんですけど、シリアスなタイミングで出ると解釈に困りがち
KP
は虫類の鱗や死体にハアハアする佐倉はいなかったんだ……
牧志 浩太
マゾっけが出てしまう佐倉さんはいなかったんだ
KP
マゾッけが出れば呪いあまり怖くなくなるのでは?
牧志 浩太
なるほどな???
NGシーン集みたいになってきた>不定で性癖でマゾっけ
KP
うまくやれば面白いかもしれないけど、シリアスにやりきる自信がありません!
牧志 浩太
そこまでシリアスじゃないタイミング(通常探索中)で、奇妙な性癖で本当に性癖が生えてしまってむしろそれがメインのキャラ性になってしまった男はいます
あ、違う、あれは不定じゃなくてファンブったんだった
KP
ドラマが生まれるならそれはそれで……
ファンブルかぁー
牧志 浩太
何かの判定で盛大にファンブった結果でしたね

コメント By.KP
揺るぐアイデンティティ、失われる正気、とうとう同じ立場になってしまう二人。
けれど断じてあれらと【同じ】ではない。
全てを賭けて悪魔の力もて立ち向かえ。

戦闘力の引き上げと、PCたちへのデバフの強化により、全体的に派手な感じの演出になっています。

TRPGリプレイ【置】CoC『満を持して今日も俺は眠れない』 佐倉&牧志 5

反対側の席に、虚ろな目をしてぶつぶつと判別しがたい言葉を吐き続ける牧志がいた……。
「おーい牧志? まきしー? それやめろってこえーから」

TRPGリプレイ【置】CoC『眼窩に祝福』 佐倉&牧志 3

「不定に陥ったら、しばらくプレイから外れることになるだろう、みたいな記載もある。」
「おかしいな? 不定に陥っているのに容赦なく巻き込まれてるんだけど。」

【クトゥルフ神話TRPG】
本作は、「 株式会社アークライト  」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc.
PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION 「クトゥルフ神話TRPG」


TRPGリプレイ CoC『侵色』月影(終)

ナニカはナニカ囁いてくるかい?

TRPGリプレイ【置】CoC『識に響奏』 波照間&東雲 1

「そうですか、それはいい時に来られました。二人きり……」
「静かで……いいですね」

TRPGリプレイ CoC『Switch!』子供佐倉&牧志 1

またかよ。またかよ。準備してもこうなるのかよ。
意味ねーじゃん!?