こちらには
『欠落コディペンデント』
ネタバレがあります。

本編見る!
KP
あ、悪魔カード視覚化しました。
牧志 浩太
おおー、ほんとだ!
KP
拉致監禁、内臓強奪、死者の山。
謎の施設内を彷徨ううち、ふたりはそこが麻薬の密売を行う者達の施設であったことを知る。
そして、トートを信奉する者の影。
彼らの前にここを訪れた二組のバディの末路。
ようやっとすべきことが分かりかけた。
敵地に乗り込む時だ。

KP
二人はエレベーターに乗り、3Fを目指す。
3Fのボタンはやはり血に塗れている。
ボタンを押すと、エレベーターはゆっくりと動き始める。
独特のふわりとした動きでフロアを上昇する……
牧志 浩太
ゆっくりと、やるべきことを頭の中で繰り返す。
青銅のナイフを奪い取る。
神を呼ぶ。
短剣で神を殺し、儀式を無効化する。
道具は、力はある。行ける。
相手は警察官二人だ。力に気を取られすぎちゃいけない。いつまで使えるかもわからない。逃げる、交渉する、それ以外、何でも、あらゆる手段を検討しろ。

生き残れ。
KP
※呪いが進行します。
■佐倉視点
KP
また気配が強まった。あなたは常に見られている。その感覚が何をしていても付き纏う。
後ろには何もいないと分かっているのに。
壁を背にしているから絶対にあり得ないと知っているのに。
それでも思わず後ろを確認してしまう。そんな強い気配だ。

KP
佐倉がちらりと後ろを見て深呼吸をする。
牧志 浩太
「佐倉さん、今はどんな感じ?」
ちらりと後ろを見て呼吸をした様子に、一度確認を入れる。
佐倉 光
「耳に息がかかる勢いで近いぜ。
美女なら嬉しいんだけどな」
牧志 浩太
「トート神って、どっちだっけ。男?」
佐倉 光
「男じゃね? あと俺マゾっけはない」
牧志 浩太
「女神って明記されてなかったし、それもそうか。……拷問してくる女の子は、俺もいやだな」
佐倉 光
「割とそういうの間に合ってるし……」
KP
エレベーターが止まる。
牧志 浩太
言葉を止め、わずかに息を呑む。目前の様子に全力で注意を向ける。
KP
扉がゆっくりと開く。
佐倉も扉の裏に身を隠して様子をうかがう。
扉の向こうは……今までと似たような廊下だった。
ここは比較的血の臭いが薄く、下層より清潔に思える。
だが、やはりエレベーターから何か血のついた物を引きずったような痕跡はある。
廊下には……誰もいない。
牧志 浩太
隠れている佐倉に、小さく合図。
KP
佐倉も頷く。
牧志 浩太
周囲を確認しながら、外へ一歩踏み出す。
KP
血の痕跡は左右に分かれている。
左側は今までとは違いすぐに壁になっている。
そちらにより多くの血の跡がある。
また、右側には扉が二つ。
すぐ隣に血の跡がない部屋、一つ向こうの壁に、こちらは大分薄いが血の跡。
このフロアは部屋が少ないようだ。
佐倉 光
「待ち伏せがあるかと思ったけど。
いないな……」
KP
廊下に降りると背後で扉が閉じた。
エレベーターの駆動音がやむと、あたりは静寂に包まれた。
牧志 浩太
「何かしてるのかもな。どこから行く、一番怪しそうなのはあの大部屋だ。その前に不明点を消しておくか」小声で呼びかける。
佐倉 光
「オーケー、任せる」
牧志 浩太
頷く。
相手は二人だ。挟撃は避けたい。小さな部屋から当たっておこう。
Cの部屋の前まで移動して、向こうの様子を確認します。
KP
Cの部屋か。
扉の向こうから物音はしない。
佐倉はあなたが扉を調べている間、背後の廊下を見張っている。
牧志 浩太
ありがとう、と彼に頷いて、音がしないよう気をつけながら扉をわずかに開く。中の様子を確認。
KP
扉のノブは抵抗なく回った。
扉の向こうは何となく乱れた部屋だった。
汚れている。生活感がある。生きた人間の気配がある。
牧志 浩太
いる、と感じた。ここには、この階には人がいる。
KP
机や椅子、ベッドにクローゼットなどがあり、机には雑然とカップ麺の殻が積まれている。
クローゼットは開けっぱなしで、だらしなく服が引っかかっていた。
床やベッドには僅かに血が付着している。
どうやらここの住人は、流血しながら歩いているらしい。
牧志 浩太
気になるものがないか、ざっと室内を確認する。
KP
クローゼットの服は小柄な人間のものだ。
サイズはS。
娯楽の品などもない。
牧志 浩太
それは、手負いの獣が穴蔵にもぐるように、息を潜めて生活している人物の姿を思わせた。
KP
机には未開封のミネラルウォーターが数本。パッケージを開けていないカップ麺と電気ポット。
部屋の隅に申し訳程度の洗面台。
それらの物の間に、鍵が一つ無造作に置かれていた。
佐倉 光
「寝に帰るだけの部屋って感じだな。
PCもテレビも本もない。
どことなくクセェな。洗濯とかしてないんだろうな」
KP
半年血まみれ生活してて「どことなく」で済むかなぁ。
牧志 浩太
「ああ。獣が息を潜めてるような、そんな部屋だ」
鍵に気づく。黒田か白波、どちらかの物だろう。
普段なら勝手に取っていくものでもないが、【敵】の物なら。
何か重要な物を収めた場所の鍵かもしれないし、そうでなくても、これを奪うことで行動を制約できる。
鍵を手に取り、ポケットに隠す。
KP
この部屋の主が戻ってくる様子はない。
牧志 浩太
クローゼットの服を少し確認して、ポケットなどに何かなければ廊下へ出ます。
KP
この部屋の持ち主は、【何も持っていない】のだと感じるだろう。
牧志 浩太
あ、ライターなど火気な物は室内にありますか?
KP
ないようだ。
佐倉 光
「獣、か。ここは黒田って奴の部屋なのかな。ベッドが一つしかないし」
牧志 浩太
「かもしれないな」
では、他に何もなければ廊下へ戻ります。人が出てこないか周囲を確認する。
KP
相変わらず物音はしない。

牧志 浩太
Aの部屋に向かって、室内の様子を確認。
KP
扉には鍵がかかっている。
牧志 浩太
先程の鍵を取り出して、合わせてみる。
KP
鍵はすっと鍵穴に潜っていく。
そして、回った。
牧志 浩太
鍵を開け、少し扉を開けて室内の様子を確認する。
KP
そこには今まで見てきた部屋から考えると驚くほど清潔な部屋があった。
人の姿はない。
牧志 浩太
「佐倉さん、中へ。ここを閉じる」鍵を示して、小声で呼ぶ。
佐倉 光
「ああ」
牧志 浩太
佐倉さんが入ってきたら、内側から扉の鍵を閉じます。
KP
……なんとこの部屋、内鍵がない。
外からしか開閉できない仕組みのようだ。
佐倉 光
「嫌な作りだな」
牧志 浩太
「ああ、合鍵があったら不味いな……。やっぱり佐倉さん、外に出ててくれ」鍵を佐倉さんに渡します。
「最悪立てこもれるかと思ったけど、これじゃ閉じ込められるだけだ」
佐倉 光
「分かった……気をつけろ」
牧志 浩太
「ああ、何かあったらすぐ戻る」
KP
佐倉は部屋を出た。
清潔な個室には使用されている形跡はあるが綺麗に整えられたベッド、ロッカー、机にはノートのようなものが置かれている。
奥の方に扉が見える。
牧志 浩太
ノートを確認する。
KP
机に置かれたノートには、丁寧で読みやすいが全体的に右に傾いだ字体で日記が書かれていた。
牧志 浩太
これまでに見た事のない字体ですか?
KP
ない。
牧志 浩太
日記を持って廊下への扉のそばに行き、そこで日記を読んでみます。
KP
半年前ぐらいの日付で書き始められている。

KP
1日目
僕らはいつものように潜入調査を首尾よく行っていたはずだった。
埃島という男はどういう理屈か、僕らを動けなくすることができる。動けない状態で薬を嗅がされて、次に目覚めると僕は手術台のような椅子に縛り付けられていた。

僕の後ろで一人で勝手に喋っている埃島は、目の前の黒田を煽るだけ煽ったあとで僕の口を金属製の杖のようなもので無理やりこじ開けた。
そして小瓶の中身、「内臓を壊死させる猛毒」を流し込んだ。
牧志 浩太
あの映像を思い出す。これは…… 白波さんの日記だ。
白波 繰世
僕は確実に一度死んでいる。
死に際があんなだったから幻覚でも見たのか、あちらの世界で鳥の頭をした不気味な神に帰りの道を示されて戻ってきた。

目を開けると無機質な天井が見えて、天国って案外殺風景だなと思ったところで黒田に気が付いてそれどころじゃなくなった。
黒田の両手は血まみれだった。

何をしたのか問いただすと、黒田は穏やかな顔で笑いながら僕の足元を指さした。
腹を裂かれた男が転がっている。
刑事が殺人を犯したのかと、暑苦しいくらいの正義感はどこに消えたんだと、僕は思わず黒田を怒鳴りつけた。

けれど男の腹の傷は見る見るうちに塞がり、男は起き上がって震えながら黒田から距離を取った。
黒田 真斗
「胃が、ダメになってるからほら、替えたんだ。
大丈夫だから。俺が責任もってちゃんとメンテナンスする。
おかえり白波」
白波 繰世
なんだよそれ。
説明させたかったけれど、僕は気絶するように寝入ってしまった。
死んだように眠って、気づいたら日付が変わっていた。

白波 繰世
2日目
どう考えてもやっぱり僕は死んだはずだ。死んだときのことを思い出すと吐き気がして辛い。
黒田はそんな僕の体調を気遣い、どこに行くにも離れようとしない。気持ち悪いやつだなと軽口を叩いたら本気で傷ついたようで、錯乱しだしたから慌てて宥めた。

何とか聞き取った内容をまとめるとこうだ。

・目の前で僕を毒殺した後、埃島は黒田に『延命』の提案をした
・特殊なナイフで切り取った臓器は『交換出来る』(交換って何?)
・3日かけて僕の身体にその臓器が馴染むと、代わりに僕の壊死した臓器が入った人間は当然死ぬ
・僕はこれからずっと、壊れる度に臓器を交換し続けなければ生きていけない

やってられるか。早く使えない上に報告をして応援を要請するぞ。

携帯を探したけど見つからない。埃島に処分されたようだと黒田は言うが、黒田が隠しているんじゃないだろうか。
今夜は夢を見た。僕を延命させたと思しき神がこちらを見て何か言っている。

牧志 浩太
「……」僅かに、手に力が入った。
KP
扉の向こうから声はしない。
あ、あと……一個忘れてたので今ヤル。
佐倉 光
CCB<=79 《SANチェック》C部屋拷問 (1D100<=79) > 92 > 失敗
1d2 (1D2) > 2
[ 佐倉 光 ] SAN : 79 → 77
牧志 浩太
おおっと、ここにきて失敗
■佐倉視点
KP
熱い風が全身を灼いた。あなたは痛みによって幻覚に引き込まれたことを知る。と同時に、身動きのできないあなたの体を、拳が打ち据える。
痛い、などという生やさしいものではない。それははっきりとした激痛。それはぼんやりとした感覚の中で、夢を飛び越えて鮮烈に際立ちあなたの呼吸を止めさせる。
視界が元に戻ろうともしばらく強烈な痛みは残り続けた。

佐倉 光
「ぐっ……」
KP
小さなうめき声が聞こえた。
牧志 浩太
僅かな呻き声が耳に入って、日記の記述と相まって手が震えた。ノートのページを折ってしまいそうになって一つ、深呼吸。
KP
日記の文字は同じ調子で進む。
牧志 浩太
扉を軽く叩いて、外に呼びかける。応答があれば、そのまま日記を読み進める。
呪いのせいだと思っていたら、本当に何か起きていたんだったら困る。
佐倉 光
「大丈夫。少し、痛かっただけだ。
傷の上から殴るのはナシだぜ……」
KP
ぼやく声は今のところ平静に聞こえた。
牧志 浩太
「……分かった」
日記の続きを読む。
白波 繰世
3日目
連絡が取れないのならせめて、あとから報告する時に困らないようにしよう。そう思い立って日記をつけることにした。
昨日と一昨日の日記もまとめて今日書いている。

にわかに信じ難いことだけれど、僕は生きている。

今夜も鳥の頭の神の夢を見る。

神が僕に話しかけてくる。最初は聞き取れなかったけれど、こう言っている。

『汝は生者か』
『それとも屍者か』

白波 繰世
4日目
僕と胃を交換した男が死んだようだ。

曖昧な表現になったのは、僕が倒れたからだ。胃は大丈夫だけれど、今度は僕の体の中にわずかに残った毒にやられて腸がダメになったと。
だからそれも『交換』したんだと笑顔の黒田に聞かされた。

やっぱり足元には腹を裂かれた男がいて、化け物でも見るような目で僕らを見たあと、もつれた足で立ち上がって逃げていった。


冗談じゃない。

やめろ黒田。

やめてくれ。

夢の神は詰問調になり僕に判断を迫る。

眠れない。
どこにも安寧はない。

牧志 浩太
確認ですが、導入で牧志たちを襲ったのは白波の方であってましたっけ?
KP
合ってます。
牧志 浩太
正義感、報告、冗談じゃない、……やめてくれ。
記述を追っていく。息が漏れた。
自分が死に瀕している時に、白波さんは、この人は。自分が生き延びるための方法を、やめてくれだなんて。

凄い人だ。
そんな感想が、素直に漏れた。
でも、それなら、どうして。
あの時に俺達を襲ったんだ。
もしも俺が、同じ立場だったら……。
そんなことを考えて首を振る。
だめだ。今は俺達が生き延びることが優先だ。
佐倉 光
「……」
KP
続きの文字は、少し乱れていた。
傾きが激しくなり、列全体がかしいでいる。
白波 繰世
5日目
埃島はどこだと問い詰めても黒田は吐こうとしない。
どこにも出口は見当たらず、
この施設からは出られない。

うとうとすると鳥の頭の神が脳裏にちらつく。
『どちら』なのか答えたら、いなくなるんだろうか。

だけど僕は、『どっち』だ?

わからない。
答えて取り返しのつかない事になっても困る。

KP
そこから日記は、困惑に満ちた様子で悪夢を見続けていることを記録している。
6日目、7日目、8日目……
そのうち「悪夢を見た」の一言しか記載されないページが数ページ続いた。
次に纏まった文章が現れた日に記されていたのは、【13日目】。
白波 繰世
13日目。
らしい。やっぱり日記をつけるべきだ。

もう何日もひのひかりをみていない

僅かな毒はどんどん臓器を蝕んでいる
だから脾臓が、肝臓が、僕のものじゃなくなった

片時も僕のそばをはなれなかったはずの黒田が
黒田、なんで
黒田が、狩りを、してる 人間を 狩っている

そうか

たりないのか

ここの人間じゃもう
黒田 真斗
「消えたって誰も気づかないやつなら腐るほどいるんだそうだろう白波。
白波が生きてればなんだっていいんだ。
なんだっていいからとにかく生きていて」
白波 繰世
ああ

やっぱり黒田は僕がいないとだめだな黒田は僕がいないと僕が息をするのをあきらめたらこいつは
僕がいないとだめなこいつは、だから
僕は生き続けないといけないなんだっていいから生きていなければじゃないと黒田がダメになってしまう傍にいるならいつもの黒田がいい

黒田

きみがいきていればもうなんだっていい

佐倉 光
「おかしくなってる」
牧志 浩太
「佐倉さん。見てたのか。
ああ、そうだ、おかしくなってる……」
KP
音読してたわけじゃないのか。そうか。
それなら発言なしにするけど。
牧志 浩太
あ、音読はしてません。目立つし。単に、何かあったら外へ出られるように近くへ寄ってノートを読んでいただけです。
失礼しました、ややこしかった。
KP
じゃあ扉半開きで覗いてたことにしようか。
牧志 浩太
ではそれで。
その記述に感じられたのは狂気だった。
大事なものがそのとき、『欠落して』しまったような、そんな狂気。
KP
14日目以降は日付がなく、乱雑な字で断片的に記載されている。
もはや理性や知性が抜け落ちてしまったかのような、記号にも思える言葉。

読み解くには〈母国語(日本語)〉で判定。
牧志 浩太
CCB<=75 〈母国語(日本語)〉 (1D100<=75) > 31 > 成功
佐倉 光
CCB<=95 〈母国語(日本語)〉 (1D100<=95) > 13 > スペシャル
牧志 浩太
佐倉さん〈母国語〉たっかい
佐倉 光
佐倉なんでこんなに〈母国語〉持ってんだw
知識を得るためかな。
牧志 浩太
それはありそう。
KP
文章にもなっていない単語の羅列で、埃島が黒田に「良い働きだ」と賛辞を贈ったことが読み取れる。
白波は黒田が褒められたことを素直に喜んでいるようだ。
日記にはそれ以外、埃島らしき存在は書かれていない。
どうやら日記を書いた者も、黒田も、埃島には興味がないようだ。
牧志 浩太
「!」突然出てきた表記に背が強張る。埃島。そうだ、エジプト展には埃島が関わっている筈だ。まだ、いるのか。ここに?
KP
えもの つかまえるのてつだう

そんなことばが読み取れた。
やがてそれを楽しむような様子も。

いや、それは恐らく、黒田と一緒に何かをするのが。
黒田が何かをするのを見るのが。
黒田が。黒田が。黒田が。

全てはその付随に過ぎない。

黒田が自分のために何かをする。
黒田が自分のために。
黒田が。

徐々に文字は読み取れなくなっていき、やがて文字と認識できないほどの崩れ方をしていく。
新しいページに最後に書かれていたのは、ページいっぱいの殴り書きだった。
白波 繰世

くろだ あしが

くろだの

かえせ かえせ



KP
【日記】は終わった。
牧志 浩太
「白波さん……」
微かに呟いた声が佐倉の耳に届くだろう。
佐倉 光
「くそ。
やり切れねぇ」
牧志 浩太
「最初は、もしかしたら交渉できるかもしれないと思ったんだ」
佐倉 光
「牧志……」
牧志 浩太
「凄い人だって思った。自分が死ぬかもしれない、自分が生きるための時に、やめてくれなんて言えるって、本当に凄い人だって思ったんだ。
でも、……」白くなるほどに、拳を握っていた。
佐倉 光
「悪魔になったんだよ、この男は。
生きるために人を食う悪魔になっちまったんだ。
……だからさ……仕方ねぇんだよ」
牧志 浩太
「……そうだな。知ってるよ、きっと、もう交渉は通じない。彼らは俺達の内臓を狙ってる。彼らは、敵だ」
佐倉 光
「ああ、手加減してやる余裕はない」
牧志 浩太
「勿論だ」
KP
佐倉は言葉を止め、廊下の方を見つめた。
佐倉 光
CCB<=77 《SANチェック》A部屋拷問 (1D100<=77) > 25 > 成功
■佐倉視点
KP
あなたはどこか遠い意識の向こうで、【あなた】が殴打され続けるのを見ていた。
無数に刻まれた全身の傷は最早「どこが痛い」などというレベルではないだろう、と冷静に思えた。
触れるだけでも、身じろぎをするだけでも、大の大人が泣き叫ぶほどの激痛が襲うだろうと容易に想像が付く。
佐倉 光
だからこそ、現実味がなさ過ぎて助かる。
見ているだけの俺は冷静でいられる。
もうドラマか映画のワンシーンにしか見えない。
こんな、苛烈な光景は。
KP
現実に戻っても、しばらく自分がどこにいるのか分からなくなりつつある。
佐倉 光
俺は俺だ。

牧志 浩太
その間に、奥の扉の中の様子を確認します。
KP
扉は堅い。鍵はかかっていないようだが、立て付けが悪くなっているのだろうか。
牧志 浩太
開けられそうですか?
開けられない、または大きな音がしそうなら開けずに廊下に戻ります。
KP
一人で開くのは無理そう。二人がかりでならなんとか?
牧志 浩太
佐倉さんの所に戻って状況説明して、Dの部屋から誰か出てくる様子がなければ、二人で開けることを提案。
佐倉 光
「ああ、こっちの動きはなしだ。
どうにも嫌な感じだけど、やるしかないだろうな」
牧志 浩太
「ちょっと建付けの悪い扉がある、そこだけ頼む」
佐倉 光
「分かった」
KP
佐倉は扉に適当な物を挟み、扉を開けたまま固定する。
挟んだのは近くにあった椅子かな。
二人がかりで押すと扉はきしんだ。
そして内側へと勢いよく開く。
佐倉が蹈鞴を踏んだ。
部屋は散らかっている。
倉庫のような部屋に見える。
牧志 浩太
「うわっ、」咄嗟に佐倉さんを支えようとする。
KP
佐倉はあなたより数歩先によろけて踏み出した。

KP
「やあ、いらっしゃい」
男の声が背後から投げかけられた。
牧志 浩太
「!」咄嗟に振り返る。
KP
開いた扉のところに道を塞ぐように男が現れていた。
白波 繰世
「散らかっていてごめんね」
KP
男はにっこりと笑った。
牧志 浩太
「白波……!」
白波 繰世
「あれ? なんで知ってるの?」
KP
男は首をかしげた。
牧志 浩太
「日記を読ませてもらったんだ。佐倉さんの内臓取ってったの、あんたと黒田だよな」
白波 繰世
「あー……名前なんか書いたっけ? まあいいか。
そうだよ? 必要なんだ」
佐倉 光
「俺の内臓返せよ!」
KP
佐倉が体勢を立て直して詰め寄る。
白波 繰世
「どうして? 僕がいないと黒田がダメなんだ。だから仕方ないんだ」
牧志 浩太
その表情から感情を読み取ろうとする。最初の方にあったような、怒りや苦痛、あるいは困惑はあるだろうか。
〈心理学〉希望。
KP
どうぞ
というかそうだな
〈心理学〉はいくつですか
牧志 浩太
値は76です。
牧志 浩太
だいたいわかってるけどフレーバー〈心理学〉! ファンブルしたらかっちょわるい
シークレットダイス
KP
シークレットダイス sCCB<=76 〈心理学〉牧志 (1D100<=76) > 98 > 致命的失敗

KP
んんん
成長に記録しといてください。
牧志 浩太
えぇ~
ファンブルしたらかっちょわるい言うたら本当にファンブルしちゃったか
シークレットダイス
KP
シークレットダイス sCCB<=55 〈心理学〉佐倉 (1D100<=55) > 44 > 成功

KP
あなたは彼の瞳が純粋な疑問にきらめいているのを見た。
あなたは彼を支配する狂気を垣間見た。
人を狩る悪魔。
人を喰らう悪魔。
そこにいたのは紛れもなく人間としての心を失った何かだった。
そしてそれは同時に、愛する存在への強い想いに溢れていた。
それは人にしか持ち得ない感情に似ていながら、やはり異質だった。
SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1
牧志 浩太
CCB<=63 《SANチェック》 (1D100<=63) > 74 > 失敗
[ 牧志 浩太 ] SAN : 63 → 62
垣間見た眼の中の異様なきらめきは、どうしようもなく人間的で、欠落していて。
どうしようもないことが、どうしようもなく分かってしまった。
KP
その異質さは、どこかあなた自身が抱いたことのある感情と繋がっているように思えた。
一歩間違えたなら。
そんな怖気が走ったかも知れない。
佐倉 光
「ぶっ壊れてやがる。
狂気系だ」
白波 繰世
「きみがこれをくれたんだっけ。ありがとう、だんだん馴染んできているよ」
KP
男は佐倉に微笑みかけた。感謝を込めて。
白波 繰世
「あのコみたいに死んだりしないでね。僕のものになるまで我慢して」
佐倉 光
「冗談じゃねぇぞ!」
牧志 浩太
「ああ、冗談じゃない。返してもらう」
一緒だ。
俺だって、僕だって、生きててほしい。
佐倉さんにだって、紅にだって、東浪見にだって、ミントにだって、生きててほしい。
生きててほしいに決まってる。

だから、ただ相容れない。
白波 繰世
「嫌だよ。黒田のために生きてなきゃ。
黒田は僕がいないと生きていけないから。
黒田が生きてるならなんでもいい。
別にきみの内臓じゃなくてもいいんだよ。
隣のその人のでもいい。だれのでもいい。偏食は失礼だろ?」
佐倉 光
「黒田はどこにいる」
KP
白波は肩をすくめた。
白波 繰世
「ここにはいないね?
でも呼べばすぐ来てくれるさ」
牧志 浩太
「何度もそうしてるんだよな。ダメになった内臓はどうした?」
白波 繰世
「黒田が持って行ってるよ」
牧志 浩太
「どこへ?」
白波 繰世
「知らないな。君たちゴミの行く先をいちいち気にするの?」
KP
白波は奇妙なことを聞くなぁ、と言いたそうに首をかしげた。
ダメだ、はなしにならない!
牧志 浩太
特殊廃棄物とかはちゃんとトレースしとかないと怒られるけどな! >ゴミの行く先
KP
聞きたいことがある程度落ち着いたらお話進めます。
牧志 浩太
OKです。

牧志 浩太
佐倉さんに一度、視線を投げる。こいつはあまり知らないみたいだ。
佐倉 光
佐倉も頷く。
話しても、無駄だ。
白波 繰世
「仲よさそうだね、君たち。
羨ましいよ。羨ましくて羨ましくて。
壊したくなるなぁ」
KP
白波は言うなり距離を詰めた。
佐倉の方へと。
牧志 浩太
「!」咄嗟に佐倉を庇おうと前に出る。
KP
間に合わない。
その手に何か、リモコンか何かに見えるサイズのものが握られていた、と見えたかも知れない。
佐倉 光
「がっ!」
[ 佐倉 光 ] HP : 10 → 9
牧志 浩太
「佐倉さん!」
KP
佐倉が短い声を上げて倒れた。
白波 繰世
「少し寝てなよ。
居心地の悪い部屋だけどさ」
KP
二人がかりで開けた扉があっさりと閉じる。
白波 繰世
「コツが、いるんだよね。黒田に教えてもらったんだ。
さてと、おとなしくしてなよ。君たちに死なれると困るしさ。
黒田、呼んでくるからさ……」
KP
声が遠ざかる。
そして、扉が閉じる音がした。
〈聞き耳〉どうぞ。
牧志 浩太
CCB<=84 〈聞き耳〉 (1D100<=84) > 48 > 成功
KP
鍵がかけられる音が無情にもはっきりと聞こえた。
佐倉は気絶している。
どうやらあの男が持っていたのはスタンガンだった、と気付くだろう。
部屋には工具が散らばっている。
ここから経過ターンのカウントが入ります。



1ターン目


KP
質問があればどうぞ。
佐倉はぐったりしている。
息はしているようだ。
牧志 浩太
「くそ、やられた。こうなるだろうと分かってたのに……」蒼井さんの様子とこの部屋の作りからして、こうなるだろうと分かっていた。そもそも確実なものなんてなかったんだ、少しでも情報を得ようなんて考えないで、あっちへ向かっておけばよかった。

そんな後悔が一瞬頭の中を吹き荒れて、違う、と自分で自分の頬を叩く。
今は、ここからどうするかだ。
この部屋には1Fから貫通する謎のスペースがあったはずですが、そこはどうなっていますか?
KP
調査になりますね。
調査を先に行いますか? それで1ターン経過します。
牧志 浩太
佐倉さんの様子を確認するのもターン経過?
KP
様子の確認、というか彼に何かするならターン経過。
お持ちじゃないけど一応言っておくなら〈医学〉でも良い。
牧志 浩太
では調査。
KP
一応言っておこうか。
佐倉に〈応急手当〉をすることで目覚めさせることができますよ。
部屋の調査を行うのであれば〈目星〉
牧志 浩太
なるほど様子の確認だけでターン経過するかと では先に〈応急手当〉します。
KP
佐倉に手当。判定どうぞ。
牧志 浩太
CCB<=42 〈応急手当〉 (1D100<=42) > 59 > 失敗
KP
1d3 (1D3) > 1
佐倉はうめき声を上げた。意識は戻りそうだが、朦朧としている。


2ターン目


佐倉 光
CCB<=77 《SANチェック》 (1D100<=77) > 98 > 致命的失敗
おやおや
1d4 (1D4) > 3
[ 佐倉 光 ] SAN : 77 → 74
牧志 浩太
おおっと
■佐倉視点
KP
あなたは砂漠にいた。
全身に傷を受け、熱い砂の上に横たわり、体を動かす気力もなく、打たれる度にうめき声を上げるだけだった。
佐倉 光
違う、こんなのは現実じゃない。幻だ。
KP
現実と夢の別に意味はあるだろうか。
あなたの体はこうして傷つき、痛み、苦しみを吐き出し続けている。
佐倉 光
夢は目覚めれば消える。
KP
ナイフがあなたの膝に突き刺され、骨が砕ける音がする。
とうに力など失われているはずなのに、叫び声は喉を裂いて飛び出した。

KP
佐倉は突如目を見開いて叫び声を上げた。
佐倉 光
「やめろッ!」
KP
かなりの苦痛を感じているのか、青ざめて震え、目は見開いている。
腕をこすり、起き上がると同時に身を守るようにうずくまる。
KP
前回あんな事言ったから……
牧志 浩太
言ったから。

KP
……目覚めは最悪ですが、佐倉が覚醒しました。
このターンから一緒に行動できます。
牧志 浩太
「やられた。閉じ込められた」佐倉さんに何か言いたかったが、今はそれどころじゃない。状況だけ言葉少なく言って、すぐ調査にかかる。
■佐倉視点
佐倉 光
気絶させられる前の状況を考えれば、足手まといになったのは容易に想像が付いたし、閉じ込められて危険な状態にあることもすぐに飲み込めた。
夢が、などと言っている場合ではない。
夢ではなく現実で死ぬ。

佐倉 光
「くそ、わ、わかった」
KP
佐倉は幾度か深呼吸をした。
では〈目星〉をどうぞ。
牧志 浩太
CCB<=84 〈目星〉 (1D100<=84) > 47 > 成功
KP
散らかった部屋には工具が散乱している。
そして、あなたが調べたがった部屋の隅にははたして壁の出っ張りがある。
叩くと伽藍堂の音がする。
佐倉 光
CCB<=85 〈目星〉 (1D100<=85) > 88 > 失敗
KP
動揺が隠せない……
牧志 浩太
佐倉さんがめっちゃダメージ受けてる
KP
ではあなたは他に、部屋の隅にロープが纏めて置いてあるのを見つけた。
かなりの長さがある。
【アイデア】をどうぞ。
牧志 浩太
CCB<=90 【アイデア】 (1D100<=90) > 29 > 成功
KP
あなたはこの真下、1Fの部屋に蒼井が閉じ込められていたことを思い出した。
あの部屋の壁には、破壊しようとした形跡があった。
彼はこの、向こうに空間がある壁を破壊しようと試みていたのではないだろうか。
佐倉 光
CCB<=85 【アイデア】 (1D100<=85) > 57 > 成功
牧志 浩太
ロープに、全体を貫くスペース。シュートのようなものがあるんじゃないか、そう結論付ける。
そうでなくても、配管か何か入ってるスペースでもいい。
KP
佐倉も同時にその可能性に思い至ったか、壁を軽く叩く。


3ターン目


牧志 浩太
「佐倉さん、扉の方頼む。白波はコツがあるって言ってた」
この壁は外せるんじゃないかという前提に立って、外せそうな場所を探します。
同時に、佐倉さんに声で手分けを依頼します。
KP
扉、開けます?
廊下に出る方は鍵かけられてますけど。
牧志 浩太
あ、そうかそもそも鍵かけられてるか。じゃあいまのはなし。
KP
佐倉はそれ知らないから扉開ける方って言われたら……ハイ
牧志 浩太
失礼しました。
この壁は外せるんじゃないかという前提に立って、外せそうな場所を探します。
KP
ふむふむ。
調査でよろしいですか。
牧志 浩太
調査でOK。
KP
では、壁をまんべんなく調べた。
残念ながら外せそうな場所は見つからなかった……
佐倉 光
「悠長にやってる場合じゃない、ぶっ壊すしかねぇよ」
佐倉の攻撃!
1d3 (1D3) > 2
KP
壁がめきりと音を立てた。
[ KP ] 壁ダメージ : 0 → 2
牧志 浩太
「ごめん、そうだな」


4ターン目


牧志 浩太
壁を殴ります。
KP
命中判定はなし、〈こぶし〉〈キック〉でいけます。
佐倉 光
〈キック〉すりゃよかった。
牧志 浩太
では、〈キック〉で。蹴るぜ!
KP
〈こぶし〉なら1d3、〈キック〉なら1d6です。
〈キック〉で致命出したら……だけど。
牧志 浩太
判定はなしでいいんでしたっけ
KP
ダメージだけ出してください。
牧志 浩太
1d6 (1D6) > 5
KP
かなり良い当たりだ。
[ KP ] 壁ダメージ : 2 → 7
牧志 浩太
力を込めて思いきり蹴りつける。
KP
壁が大きく凹んだ。継ぎ目が僅かに開く。もう一息で破壊できそうだ。
牧志 浩太
「もう少しだ」
佐倉 光
「そうか、蹴りゃいいんだ」
1d6 (1D6) > 2
KP
佐倉は慣れない動作で足を振り上げて壁に叩きつける。
壁が崩れ、向こう側が見えた。なんとか通れそうだ。
と思ったけどもう一息だった。
体が通るにはまだ少し穴が小さい!
[ KP ] 壁ダメージ : 7 → 9


5ターン目


KP
〈聞き耳〉をどうぞ。
牧志 浩太
CCB<=84 〈聞き耳〉 (1D100<=84) > 14 > スペシャル
佐倉 光
CCB<=60 〈聞き耳〉 (1D100<=60) > 29 > 成功
KP
あなたはかすかに、足音を聴き取る。
同時、佐倉が焦って振り向いた。
アクションをどうぞ。
牧志 浩太
振り向く。
KP
まだ足音は遠い。だが確実に近づいている。
先にアクションしようか?
牧志 浩太
再度扉を蹴ります。
間違えた。
扉じゃないや、壁。
KP
ああ、びっくりした。
ダメージどうぞ。
牧志 浩太
1d6 (1D6) > 1
KP
ではあなたが蹴りに行くと同時、佐倉がロープを取りに走った。
壁がめきゃりと音を立て、大きく砕けた。
[ KP ] 壁ダメージ : 9 → 10
牧志 浩太
「よし!」声を上げて、ロープを取りに行った彼に破壊を知らせる。
KP
その向こうに張られていたらしい薄いアルミ製の壁面は破壊され、骨組みの鉄骨がむき出しになる。一人ずつなら通れそうだ。
佐倉は骨組みの鉄骨にロープを結びつける。


6ターン目


KP
扉が開く。
アクションどうぞ。
佐倉 光
「行け!」
牧志 浩太
「ああ、佐倉さんもすぐに!」ロープで下へ降ります。
KP
〈登攀〉で判定!
牧志 浩太
CCB<=40 〈登攀〉 (1D100<=40) > 39 > 成功
KP
あなたはロープでスムーズに隙間を降りることができる。
降りながら上を見ると、すぐさま佐倉が穴に身を躍らせるのが見えた。
佐倉 光
CCB<=40 〈登攀〉 (1D100<=40) > 70 > 失敗
佐倉 光
うーん
牧志 浩太
佐倉さんが上から落ちてきそう
KP
それは大丈夫だけど
KP
佐倉が悲鳴を上げる
佐倉の体が急激に落下してくる。
そして、慌てて掴んだロープが揺れた。
上で悲鳴が聞こえる。
■佐倉視点
KP
手を滑らせ、慌ててロープを掴み直したことで大きく振り回された。
体は壁に激突する。
どうやら当たり所が悪かったらしく、腕と脇腹に酷い痛みがあった。
腕には流血の感覚がある。
あの夢のことを思い出してしまうだろう。
佐倉 光
夢と比べりゃ大したことない。
それよりここで落ちたら牧志まで巻き添えだ。壁に体を叩きつけるようにして揺れを止め、必死に耐える。
KP
何とか揺れをおさめることができた。

佐倉 光
1d3 (1D3) > 3
[ 佐倉 光 ] HP : 9 → 6
牧志 浩太
「うわっ」
佐倉 光
「だ、大丈夫っ!
死んでない、進め!」
KP
声は痛そうに歪んでいた。
牧志 浩太
「わ、分かった!」
佐倉 光
「奴らが来る、急げ!」
KP
あなたの足は床に付く。
あの地下の棺の部屋の中にたどり着いたのだろう。
だが当然出入り口などない。
どうする?
牧志 浩太
上と同様に、壁を破壊しようと試みます。
KP
ok、今回は判定あり。
どの技能を使用しても良い。
牧志 浩太
CCB<=50 〈こぶし(パンチ)〉 (1D100<=50) > 20 > 成功
KP
壁は内側からの力に弱かったらしい。歪んで蓋のようなものが吹き飛んだ。
血まみれの棺の部屋が目の前に広がっている。
牧志 浩太
「よし、開いた!」
KP
あなたが壁を破壊して外に出ると同時、上から佐倉が降ってきた。
佐倉 光
「いてぇ……!」
KP
呻きながら穴から這い出す。
【アイデア】!!
牧志 浩太
CCB<=90 【アイデア】 (1D100<=90) > 62 > 成功
KP
上からは人間が降りてくる音が聞こえる。
あの男たちが追ってきているのか。
あなたはふと思いつく。
すぐ目の前にある棺。これをあの穴に押しつけてしまえば……
牧志 浩太
「佐倉さん、そっち塞ぐ! 手伝って!」棺で穴を塞ごうと試みます。
佐倉 光
「あ、ああ、ok!
くそ、いってぇ……こんなの俺の仕事じゃ」
牧志 浩太
「あーもう、ロープ切って飛び降りられたら華麗だったんだけどな、無理!」
佐倉 光
「ないんだよぉぉぉ!」
牧志 浩太
「本当にな!」
KP
二人がかりで棺を押す。
ず、ずず、と木製の棺が滑る。
数多の血を吸い込んできた棺は、壁に向かってじりじりと動き出し……
牧志 浩太
「てぇいっ!」
KP
穴に人が飛び降りると同時、ごん、と音を立てて壁にぶつかった。
壁の向こうから悪態が聞こえる。
佐倉 光
「よしっ!」
KP
佐倉は部屋を飛び出し廊下に出る。
牧志 浩太
すぐに続いて廊下へ。
佐倉 光
「どうする、3Fには行かないと」
KP
3Fにはエレベーターでしか行くことはできない。
牧志 浩太
「ああ、どうせ出口もあっちだ、非常階段とエレベーターで行く!」
佐倉 光
「なるほどok!」
牧志 浩太
「何回も使うの嫌だけど、しょうがない!」
KP
フロアをまたいだので呪いが進行します。
牧志 浩太
ですよね。こっからフロアまたぎまくりだ。
KP
ノーダメージ期間は終わりです!
あっそうだ処理をひとつ……
処理
KPはとあるものを画面から削除しています。

KP
ok
では、上へ向かいますね。
非常階段を使って上へ。
牧志 浩太
はい。
KP
地下から1Fへ。呪いが進行。【1d3/1d6】
1Fから2Fへ。呪いが進行。【1d4/1d8】
牧志 浩太
うーん、見るからにやばい値。
佐倉 光
大丈夫、護符があれば防げる。
ちなみに本来のシナリオでは、護符を持っていると呪いの値が固定されます。護符を手放した場合はまたその次の段階である【0/1d3】から開始するので、『本来呪いがどんな威力になっているか』の情報は不要なのです。
では何故こんな情報を記録しているのでしょう?
佐倉 光
「くそ、一挙手一投足見られている感じどころか。
中身まで見られているみたいな気分になってきた」
牧志 浩太
「気持ち悪いな。大体なんでそんなに臓物にこだわるんだ、その神は」
佐倉 光
「動物って内臓好きだよな。栄養があるからだろ?」
声はなるべく抑えて、返答。
牧志 浩太
「確かにな。鳥は……まあ食うか」それだけ小声で返して、口を閉じる。
KP
2F。
これ以上呪いは進行しません。
行き着くところまで行きました。
牧志 浩太
行く所まで行っちゃった。
KP
ではエレベーターを使用ですね?
その前に何かしますか?
ただし、何かするなら呪いダメージが入ります。
うーん、回復魔法使うかなぁ……
牧志 浩太
〈応急手当〉できますか?
KP
してもいい。
牧志 浩太
CCB<=42 〈応急手当〉 (1D100<=42) > 1 > 決定的成功/スペシャル
わお。
KP
うおぉ
どうやら佐倉はあの狭い場所を降りる際、出っ張ったところにしたたかに体をぶつけていたようだ。
腕が大きく傷ついて血を流している。
あと……【アイデア】/2
牧志 浩太
CCB<=(90/2) 【アイデア】 (1D100<=45) > 5 > 決定的成功/スペシャル
!?
KP
うおぉぉぉぉ!?
すげ
牧志 浩太
やる気だ
KP
まず、回復からいこう。クリティカルの場合+1だっけ?
牧志 浩太
だったかな? たぶん
佐倉 光
佐倉も《ディア》しとこ。
牧志 浩太
1d3+1 (1D3+1) > 1[1]+1 > 2
[ 佐倉 光 ] HP : 6 → 8
佐倉 光
CCB<=40 〈応急手当〉 (1D100<=40) > 19 > 成功
牧志 浩太
おおー!
佐倉 光
根性!
1d3 (1D3) > 1
[ 佐倉 光 ] HP : 8 → 9
KP
では、あなたは彼の傷の手当てをしながら思うだろう。
あんな所で振り回されたのだ。
【何かなくなった物はないだろうか?】
佐倉 光
CCB<=74 《SANチェック》拷問(1D100<=74) > 97 > 致命的失敗
おいおい、ここでかい?
呪いの扱いについて。
本来のシナリオでは護符を手にしたら進行がほぼ最小値に戻り、手放してもそこから再開するシステムです。
でもこれじゃあ余裕がありすぎるじゃない? 折角やっばい呪いなのに「ちょっとやだなぁ」で済ますのは勿体ないじゃない?

というわけで以下のようにルールを変更してありました。
拷問チェックで致命的失敗をした場合は、護符を貫通して本来受けるはずだったダメージを受ける
一度護符を手放すと、本来受けるはずだったダメージがそのまま襲ってくる

本来の物よりすこーし(?)、鬼畜仕様になっております。

あと呪いの描写は盛りに盛りまくっているので本来のものよりかなり鬼畜な感じになっています。
牧志 浩太
「佐倉さん。あの短剣、持ってる?」確認を取る。
佐倉 光
「ああ、短剣は……」
KP
言って短剣を取り出した佐倉の目が一瞬泳いだ。
KP
ちなみになくなったものは、視覚的にもなくなってます。
よく見れば……わかるよ。
牧志 浩太
今分かった。ここでファンブルするとはなぁ。
所持アイテムは画面にアイコンで表示してありました。なくなった物は画面から消えています。
佐倉が持っていたはずの【緋月の護符】が。
そしてハウスルールにより、SANチェックでファンブルした場合は、最大値のダメージを受けることになります。つまり……
■佐倉視点
KP
激痛が襲った。
目の前に光が飛び散った。
あまりの痛みに感覚がおかしくなっているのだ、と気付いただろうか。
あなたの体から弾けた何かが飛んで行く。熱い。熱い熱い熱い熱い!
目の前の男が振り抜いたのは革の鞭だ。
今まで散々に傷つけられた表皮はあなたの体を守ってはくれない。
血が、肉が、弾ける。飛び散る。
体に突き刺さったままだった短刀が鞭に当たって体内を抉る。
二発。三発。
止まらない。腱が千切れ筋肉が抉れ、骨が見えるほどになろうと止まらない。

逃げることはできない。もう足は破壊されていて動かない。
まだ動く左腕も守ることはできない。
熱い砂を這いずればやはり激痛が走るのだ。何をしても痛みが襲う。もう逃げ場はない。果てなき責め苦が間断なく襲ってくる。呼吸ですら痛みを引き起こす。
佐倉 光
幻はいつ終わる? どうしたら終わる? どうしたら逃れられる?
KP
これは幻ではない。今のあなたにとっては紛れもない現実だ。現実を終わらせる手段などない。
また鞭が振り上げられる。次はどこに打ってくるのか、見当も付かない。

KP
佐倉は短剣を取り落として叫び声を上げる。
佐倉 光
「うわ、あぁぁぁぁあぁぁぁぁ!」
[ 佐倉 光 ] SAN : 74 → 66
牧志 浩太
「佐倉さん!」
明らかに様子が違う。もしかして、なくしたのは。

佐倉 光
発狂!
CCB<=85 【アイデア】 (1D100<=85) > 38 > 成功
はい!
1d10 (1D10) > 6
6ってなんだっけー
牧志 浩太
短期の6?
佐倉 光
そうそう
牧志 浩太
殺人癖あるいは自殺癖ですね。
佐倉 光
あー、ぴったりなのでちゃった。
■佐倉視点
KP
抉られる。折れる。吹き飛ぶ。この体が一片の肉片になるまで、少しずつ削られて行く。
痛みで意識が失われそうになる度に、次の痛みが意識を引き戻す。
永遠に続く地獄。
あなたは唐突にひとつの救いに気付く。
さっきあなたが落とした短刀だ。
あれで喉を軽くかっ切ってしまえば全てを終わらせることができるのだ。

佐倉 光
「痛い、痛い痛い痛い痛い!!
やめろ、あぁぁぁ!」
KP
叫んで短剣を拾う。
その切っ先を自分に向け、そして
牧志 浩太
「佐倉さん、だめだ!」咄嗟に短剣を奪うことはできますか?
KP
おっ。やりますか。触っちゃいますか。
牧志 浩太
佐倉さんを突き飛ばすとかでもいいけど、一番事故しにくいのは「短剣を奪う」ですよね?
KP
佐倉は忘我なので抵抗しません。
牧志 浩太
じゃあ奪う。
■佐倉視点
KP
あなたの手から救いの刃が奪い去られた。
佐倉 光
どうしてそんな酷いことをするんだ。俺はただ、楽になりたいだけなんだ。

佐倉 光
「か、返せ!」
牧志 浩太
「だめだ、佐倉さん死のうとしただろ」
短剣を抱え込んで守る。
■佐倉視点
佐倉 光
死のうとした? 俺がそんな馬鹿なことをするはずがないだろう。ただ俺は、終わりたいだけだ。この痛みから逃げたいだけだ。簡単なことだ。あれで喉を裂く。あの男のように胸に突き立てる。一瞬で終わる。楽になる。早くしないとまた打たれる。痛みが来る。

佐倉 光
「痛いんだよ、痛い、血が。
今すぐに止め、止めないと」
牧志 浩太
「分かってる。知ってる。でも、だめだ。もうすぐ全部元に戻せる。もう少しの辛抱だ」
■佐倉視点
KP
あなたの親友だったはずの男は、わけの分からないことを言う。
辛抱していてこの痛みが去ってくれるとでも言うのか。
佐倉 光
この痛みをカケラも知らないくせにどうして我慢しろなんて言えるんだ。知らないから言えるんだよ。ああ所詮他人だからな分かるはずもないでも親友なら、こんなに必死に願っているんだ聞いてくれたっていいじゃないか。

佐倉 光
「お前がそいつでやってくれてもいい、今すぐ」
牧志 浩太
「だめだ」
■佐倉視点
KP
あなたの友人だったはずの男は、あなたの心からの叫びを無視することを選んだ。あなたは裏切られた。見捨てられた。それは体の痛みよりも更に痛みをもたらすものであったと感じるだろう。
佐倉 光
掴みかかろうと、殴ろうと、かたくなに俺を無視し続ける男に怒りが涌く。痛いのはもう嫌なんだ。耐えられないんだ。死んだ方がましなんだ。今すぐに死ななければまた打たれる。今まで俺を助けてくれただろう、あれは嘘だったのか。俺は非力だ。自分の運命を変える手段を奪うこともできない。やはり生きているだけ無駄だった。この程度もできない奴に生きる価値はあるのか?
KP
とうに幻影は消えているというのに、あなたは自分自身の錯乱が生み出す痛みに鞭打たれ続けていた。そんなものに逃げる手段などありはしない。
佐倉 光
頼むよ牧志、それを渡せ。それが駄目だというなら軽く振ってくれるだけで良いんだ。それで俺は楽になる。最後の願いを聞いてくれ。何故聞いてくれない。何故だ。何故だ。呪ってやる、その短刀の呪いも生ぬるいほどの呪いをかけてやる。
悲痛な叫び声を無視しつづける牧志の顔があまりに辛そうで、それがさらに怒りをかき立てた。
KP
あなたの爪がもう幻覚の傷も見えない自らの腕に新たな傷を刻んだ。しかしそれはあまりにも弱々しく、幻覚の残像を打ち消すには至らない。

KP
うーん、狙ってなかったのにひどいことになった。
KP
短期の継続時間ってd6で良かったっけ……
牧志 浩太
1d10+4戦闘ラウンドですね
佐倉 光
1D10+4 (1D10+4) > 9[9]+4 > 13
なげーよ。
牧志 浩太
なげーぞ。
佐倉 光
たっぷり5分近くあるわい。

KP
では佐倉はあなたから短剣を奪おうと、懇願したり脅したりしながら腕をこすり続けた。
牧志 浩太
短剣を離さないように抱え込み、彼の叫びをじっと受け止めながら、彼からその苦痛が去るまで、待つ。……ただ、受け止める。
KP
死ななければならない。痛みから逃れなければならない。
今すぐに終わらせなければならない。
牧志 浩太
どれだけ自分が酷なことを言っているのか、じっと、受け止める。
KP
見開いた目に絶望が満ちていた。
希望も闘志もひとかけらもない、普段の彼からは想像も付かない闇が広がっていた。
牧志 浩太
その見開いた眼のなかの暗黒を、じっと、見つめ返した。

KP
そういや〈精神分析〉ってお持ちでないか。
牧志 浩太
ないんですよ。振ってみてもいいですか?
KP
いいよ。
牧志 浩太
CCB<=1 〈精神分析〉 (1D100<=1) > 45 > 失敗
無理ぃ。
じっと待つしかありませんな。

KP
あまりに長い五分間が過ぎ去った後。
牧志 浩太
「…………」
KP
喚いて、嘆いて、憎悪をまき散らしていた佐倉が言葉を止める。
汗まみれで涙を流し、自らの皮膚に爪を立て、完全に正気を失っていた彼が、薄く目を開ける。
牧志 浩太
短剣をじっと握りしめたまま、彼と目を合わせる。
「ごめん、佐倉さん。盛大にやらかしたな。見るからにああなるのは見えてたんだから、あの部屋に入るべきじゃなかった」
■佐倉視点
KP
痛みが去って行く。
唐突に、牧志の顔が見えた。
いや、今まで見えていたのに、見てはいなかったのだ。
佐倉 光
呆然と、たった今自分が吐いていた理性のカケラもない酷い言葉を自らの内で反芻する。
俺が牧志にこんなことを言っていた? 何故?
今までの出来事が全く繋がらない。自分が何を思い、何をしていたのか分からない。
いや、どうやら死にたがっていたのは分かる。痛みに敗北したのだ。
そのあと、牧志に何を言った? 全て思い出せるのに、理屈で繋げることができない。おかしい。狂っている。俺は狂っていた。
自覚すると同時、背に冷たいものが走る。

佐倉 光
「……俺は、何をして、いた?」
KP
声が震えている。
牧志 浩太
「ちょっと痛くて暴れてたみたいだ。あの護符、さっきなくしたんだよな? もう一つあってよかった」
安堵したように微笑んで、自分が持っている護符を彼に渡す。
■佐倉視点
佐倉 光
護符。そうか、あれがなかった。だから背後からの視線が強くなった。呪いが、痛みがマトモに襲ってきた。
それよりも、牧志が今持っている物は何だ。何のために持っている。
俺はなんのためにあれを求めていた?
なんてこった。

KP
その目が、あなたが手にしている短剣に向く。
佐倉 光
「ああ、突然、痛みが。
死んだ方がましだと思うほどの痛みが、襲ってきて」
KP
ぼんやりと言いながら護符を受け取る。
ギャップ
牧志 浩太
これまで痛くなかった分のギャップまで倍増しで出目にのっかっちゃった
KP
逆に今までダメージうけてなくて良かった。
美味しすぎるぞ。
牧志 浩太
本当に。(たぶん最後だろうからってシーン優先で短剣を奪いました)
KP
いい判断と展開にKPニッコニコです。
一時的狂気じゃリセットはいらないんだっけ。
牧志 浩太
入らないはず。
KP
あぶないなぁもぉー
魔法のコストで不定入りそう。
牧志 浩太
ボコっと削れましたねぇ 牧志とおんなじくらいの値になってる

KP
牧志君にも呪いをプレゼントします。
牧志 浩太
「今は大丈夫そう?」
佐倉 光
「ああ……何とか」
KP
護符を握りしめ、佐倉はぽつりと呟いた。
牧志 浩太
「よかった」
佐倉 光
「悪い、牧志。お前、俺を守ってそいつに触れたな」
牧志 浩太
「ああ、そういえば」今更思い出したように、手の中の短剣を見る。
佐倉 光
「……何が何でも脱出しなくちゃいけなくなった。
俺も、もう一度あれが来たらまずい。
正気でいられる自信がない」
牧志 浩太
「ああ。何がなんでも、神を殺して内臓を取り戻して脱出する。
幸い、これで短剣はどっちが持ってても大丈夫、ってことになったしさ。行動の自由度は上がった」
佐倉 光
「そう考えるしか、ねぇな。
くそ、俺としたことが」
牧志 浩太
「そう考えとこうよ。よし、仕切り直しだ」
佐倉 光
「おう」
KP
佐倉は胸元に手をやり、そのまま服の胸のあたりを掴んだ。
一つ残った心臓を握るように。

KP
あなたの背後に何者かが立って見つめている。
牧志 浩太
言いながら、背後にふと……、何かの気配を感じた。
きっとこれが、佐倉さんをずっと苦しめているものなのだろう。

背後のそれに、
(くたばれ)

心の中で、殺すという意思を表した。
KP
あなたの後ろで、それがにやりと笑った気がした。
おしまい
KP
本日は、ここまで!
KP
早めに終わるかと思ったらダイスの悪戯でとんでもねーことになった。
牧志 浩太
本当に。いや本当にめちゃくちゃ美味しい展開になりましたね!!?? ってなってる
KP
二人には悪いが美味しすぎる!
牧志 浩太
本当に! いやここまで美味しい展開になるとは 仕込んでないが? って感じ
KP
護符奪うときもちゃんと目の前で宣言してアイテム消したからねー
『ひとつ処理をする』と宣言したときにアイテムを消去しているのです。
牧志 浩太
なるほどなーそっちか! っていう この演出は面白い
そこにまさかのファンブルがぶち当たるとは
KP
これもシナリオになかった悪乗り演出です!
ごめんな佐倉!
牧志 浩太
最高!
しかも発狂で6が出るし
KP
女神はいい仕事をするね……
誰かシナリオ書いてるよこれ絶対。
牧志 浩太
本当に 女神がシナリオ書いてる ここでこれで、護符が一つだけになって牧志が素で食らう羽目になってるあたりとか、よりによってファンブル×自殺癖がぶちあたるとことか
クライマックス前の大盛り上がりすぎる
KP
あとはかっこよくフィニッシュを決められれば最高なんだけどなぁ!
牧志 浩太
なんだけどなぁ!
ちなみに今回の「くたばれ」はどっちかというと「絶対殺しますよ」という意思表明なので、割と穏やかに言ってます。
KP
なるほど、ただの憎しみではなく。
最高。
牧志 浩太
怒ってる相手はどっちかというと埃島と、不甲斐ない自分自身で、神に対しては直接憎しみを向けてはいません。現象みたいな見方をしている。
白波に対しては怒りを含む色んな感情が向いてる。
KP
これで二人仲良く0/d2判定で3F行けるね!
牧志 浩太
ですね!
KP
ああもう本当に良い展開にいいRPいただいた。
佐倉泣かせたし満足です。
牧志 浩太
「生き延びる」ことに誰より貪欲な佐倉さんが死を願う姿を目の当たりにできて満足です。
KP
最初からファンブルするかダクトで失敗したら護符落とすって決めてたのねー。
それもいい感じに働いて最高に嬉しい。
牧志 浩太
なるほどなー! 本当にいい感じに決まった
護符については、『ファンブルを出す・ダクトなど大きな動きを伴う場面で失敗する』などで落としてしまうことにしていました。
落とすだけなので、後で気付いて拾いに戻ることも可能という仕掛けでしたが……まさかこんなことになるとは。
これも元シナリオにはない鬼畜仕様です。
KP
では本日はこれにて失礼いたします。
牧志 浩太
はーい、ありがとうございました!
KP
ありがとうございました!
次回で終わる? かも?

バトル系は悪魔カードなどを出してだいぶ甘くした分、呪い周りが元のシナリオよりきつめになっています。
あまりにも佐倉が余裕過ぎたので絶対泣かすもう少し緊迫感を出したかったという理由もあります。
やっぱりねぇ、酷い目に遭って足掻いてこそのCoCではありませんか。

だからこのシナリオに挑戦しようという方々、呪いは本来ここまで怖い物ではないので、みんな、このシナリオやろうぜ!!

牧志 浩太
バランス補正ありがとうございます 呪い周りの調整がすごく面白い調整で本当に面白い
よりによって毎回ジャストミートなとこでファンブルしてるのもすごい
これは本当にいい調整
KP
この方が楽しかろうと思って仕込んでたけど、こんなに良いイベントが起こるとは思ってませんでした……
せいぜい『なんか痛いぞ。あっ護符落としてたあぶね、気を付けなきゃ』くらいかと……

今回はファンブルが良い仕事し過ぎ!
牧志 浩太
本当に! こんな素晴らしいイベントになるとは 呪い関係とファンブルが本当によい仕事をしてる
牧志が一緒に呪いをかぶるタイミングが「負い目」が解消されてからというのも大きいし これが早かったら前回のあの会話はなかった
KP
なにげに探索が粗方終わった後というのもポイント高いですね。
牧志 浩太
そうそう。探索がまだ多く残ってたら「短剣を奪う」には行きませんでしたしね。
KP
これは確かに前回の会話も含めて良い流れ。
佐倉も自分の状態がまずいのに気付いたから、牧志も呪われたの知ってるけど『護符』を返したりしないのだ!
牧志 浩太
そうそう。あの会話で負い目がある程度解消されたからこそ、「負い目のせいで短剣を奪おうとしたんじゃない」「負い目のせいで自己犠牲に走ってるんじゃない」と分かり、素直に護符を渡して受け取ってができている。
よりによって「6出たらまずいんじゃない」みたいな話してたら本当に6出るし
KP
ごめんあの時正直テンション上がりまくりました。
早く切り上げなきゃならなかったから発狂描写がはしょりぎみだったし、佐倉視点書こっとw
牧志 浩太
うおおお ぜひ!! >佐倉さん視点
見たい見たい
ちょうど死なないで済むけど一番ひどいことになるタイミングであの出目をきれいに合わせてくる女神すごくない? って思います
牧志に向かってまき散らされる「懇願や憎悪」もぜひ見てみたいんですよ>佐倉さん視点
というわけで佐倉視点書きました。

KP
ひたすら痛そう描写が増えましたよ。
牧志 浩太
わーい、その時佐倉さんが抱えていたものが何だったのかが見える
護符入手前とはいえそれなりに痛そう描写で、
 ・牧志は気にしすぎなんだけど
 ・佐倉さんはこの状況でこのリアクション、やっぱり強い
 ・やっぱりあのシーンは誤魔化そうとしてたんだ
とか色々分かってこれは味わい深い
KP
白状すると拷問めっちゃ遊んでます! シナリオにこんな描写ナイヨ……
ああでも途中で「遊ばれている」「理由も果てもない」と悟る流れはプレイ中から考えながらやってました。
牧志 浩太
そう、「遊ばれている」の詳細こんなことになってたんだなぁって ここから暫くノー痛み→あの絶望シーンに繋がるわけですね
あと白状するとPL序盤からエグいの想像しすぎてましたね
(緋月さんと蒼井さんに見せられたのが「行く所まで行ってしまった末路」だったせいもたぶんある)
KP
「だからー、大丈夫って言っただろー」
ただね、痛みがある状態で延々となぶられ続けたら、いかに佐倉でも遅かれ早かれぶっ壊れますけどね。
まだ書かれていませんが、この呪いで何より辛いのは苦痛が「いつ来るか分からない」事ですから。
牧志 浩太
そう、「いつ来るか、いつ終わるか分からない、何もできない」のが一番辛いところなんですよね。
あと「大丈夫って言っただろ」を共有したあとにあのシーン来るのは最高に美味しいと思います。
KP
(人を効率良く壊すにはそうするのがイイって聞いた。)
そうそう、楽勝ムード、あとは敵を殴るだけ! と思ったらあれというのがまた。
牧志 浩太
(そのうちいつ痛みが、苦痛が来るのか、って四六時中怖くなるんですよね)
そうそう。アイテムも手に入って、呪いは護符で楽勝で、楽勝ムードじゃんってなってたらあれは本当にいい緩急
KP
苦痛がいつ来るか分からないとビクビクし始めるのやろうかなと思ってたら中盤めっちゃ楽勝でそんな雰囲気じゃなくて、『折角の呪いがぁー』とか思ってたらあれだもの。
牧志 浩太
折角の呪いが佐倉さんの強さで楽勝になっちゃって、どうも痛みも殆どないようで、もうちょっと欲しいなーって言ったらあれですもん
女神様分かってらっしゃる
KP
女神空気読んだ!!
牧志 浩太
女神最初からやるつもりでKPとPLの発言見ながらニヤニヤしてたでしょ?? ってレベル
KP
絶対そうだと思う。
というかこんなの人のリプレイでみたら、ヤラセだなって思うレベル。
※でも公式のリプレイなんかでもダイス目に手を加えることはまずないと聞くし、きっとダイスの女神は存在するのです。
牧志 浩太
KPC+PLのタイマンだと思ったらいつの間にか2PL+女神KPでプレイしていた感
KP
護符なくなったの気付くかな? 気付かなかったら面白いなぁ、ってニヤニヤしつつもヒントは出してみたり!
あそこ本当にやってて面白かった!
牧志 浩太
あれはヒントありがとうございました! あれは「あれ? 画面に違和感あるな」と思いつつ護符だとは気づいてなかった!
ちょこちょことヒントくれたりPLの認識違いをなおしてくれたりしててありがたい
KP
ゲームはフェアじゃないとね!
牧志 浩太
ありがとうございます!
だいたいアイデアさせてくれるから牧志のINTに助けられてる
KP
頭良いキャラは頭良い活躍したいじゃない!
なんかしらんが頭良いキャラばかり出番多くて悩んでる人の意見。
牧志 浩太
PLのINTが牧志のINTに追いつかないからとても助かる!
牧志の人間最大値のINT、PLのINTがおっつかなくてもやっぱり生かしたいですからね 助かる
KP
佐倉の糞適当なハッキング描写とか良い感じに演出したりアシストしていただけて助かってます………
あのへんハッカー漫画知識しかないから。
(王様たちのヴァイキングって漫画が、結構佐倉に影響与えてますねー)
牧志 浩太
中の人の仕事的につい凝っちゃいますねあのへん>ハッキング描写
(ただし古いコードばっか触ってる人なので実際にはあんまり詳しくなくて、雰囲気で書いてます)
KP
メガテンで佐倉の適当描写を波照間さんが良い感じにそれっぽくしてくれてるのが本当に嬉しかったんだ……
人のアシストができるロールプレイできるようになりたいなとね、常日頃思っております……
牧志 浩太
わーそれは嬉しい 組んでハッキングをする、という描写はほんとにロマンで、こちらもやらせてもらえて嬉しかった
KP
>しかし酷いこと言いまくってるな。そろそろ佐倉にぶん殴られそう。

KP
NPCに触れずにこのシナリオの感想言おうと思うと何も言えないな!?
牧志 浩太
それは確かに。イントロから全てがネタバレですもんねぇこのシナリオ。最初から「ええー!?」ってなってすごく面白いけど!
KP
ネタバレ御法度なポイントほど面白さに直結していたりするから、「どこがどう面白い」って説明できなくてア゙ア゙ア゙ってなるやつですね。
牧志 浩太
「なんもいえないけど絶対面白いから!!!!””””」ってなっちゃうやつ
KP
今回のシナリオなら「長く一緒にいる人がいるなら是非」くらいしか……
牧志 浩太
なんですよね……。
何も…… 言えない!
KP
注意書きの「NPC生存させないで」の理由が分かりました。
これは生きてたことにしたくなっちゃう人も出るだろうな。
牧志 浩太
ですねぇ……。これは分かる。でも終わってしまっているからこその重さなんですよね。
KP
彼らの死と破滅は必要なのだ……
牧志 浩太
それ……。
それでこその末路のネタバレ。

KP
なにげに佐倉が発狂したのって珍しいような。発狂したことあったっけ?

なんにせよ牧志君ごめん。
牧志 浩太
そういえば、佐倉さんが発狂したことってシナリオ指定以外でないような?
ああ~ もはや「死のうとしてる」って正しく認識すらできていない 痛みのあまりにめちゃくちゃな憎悪を向けていて、それが佐倉さん自身のものになってしまっているのがよく分かりますね
あの五分間、牧志はこれを聞き続けていたんだなぁ。これを「自分がどんなに酷な事を言っているか」なんて真っ直ぐ受け止めてたことの重さが明確になった
KP
ちょっとナイフかえせよーって言ってるだけなのに無視するなんてひどいやつだな!
佐倉は理性や正気を失うのを何より恐れているけど、考えてみれば女神転生で状態異常による変な言動とか割と起きてたなって思いました。割とギャグ調ではあったけど。
佐倉は割と牧志に酷いことしてるね!
そして今回も命を救われてるね!
牧志 浩太
確かに。>状態異常 メガテンの時は「状態異常」として名前のつく、治し方も明確な異常だったから大丈夫だったとか?

牧志、痛みで錯乱している佐倉さんの言動を本当に真っ向から受け止めてるんですよね、その時のモノローグ見てると。3~4ではめちゃくちゃすれ違ってたけど、今回は逆に牧志のモノローグと佐倉さん視点が合いすぎてる。

コメント By.KP
元シナリオにはない鬼畜仕様と、よりによって最悪のタイミングで出たファンブルとが綺麗に絡み合って最悪の事態を招き、KPとPLはあまりの惨状にニコニコするのでした。
いやぁ……素晴らしい。女神は突き落とすべき所を分かっていらっしゃる。

……生きて返してね?

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COMPのことを覚えていたのは、このためだったのか……!

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「もう食いたくて食いたくてさぁ。おかしくなりそうなんだ。
早いとこ死んでくれよ……頼むよ……」

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お前ら割と似てるよ。

【クトゥルフ神話TRPG】
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こうやって声をかけるとき、毎回背筋が冷えるような心地になる。