こちらには
『欠落コディペンデント』
ネタバレがあります。

本編見る!
こんばんは
牧志 浩太
こんばんはー!
KP
こんばんは!
牧志 浩太
せや、不定の値の扱いどうしましょう? >雑談で出た話
KP
フロア一こ終わってエレベーターに乗ったとこでリセットしときますかね。
牧志 浩太
はーい
どきどき、よろしくお願いします

KP
エレベーターで2Fについたと同時、突然の停電。
あなたは2Fに足を踏み入れていたが、佐倉はゴンドラ内に取り残され、闇の中を落ちていった。
さて……重大な確認だ。
懐中電灯はどちらが持っていたのだろう。
牧志 浩太
持っておく、と宣言したのが牧志なので、牧志が持っていますね……。
KP
ok、では貴方のポケットにある懐中電灯は使用できる。
周囲は真っ暗で何も見えないが、佐倉の声は微かに聞こえる。
あなたは今エレベーターの目の前だ。
牧志 浩太
自分の心音がいやにうるさく感じる。ポケットの中にある懐中電灯の手触りを確認して、一度息を吸い、落ち着けようとする。
「佐倉さん、俺は非常階段の扉を開けられないか確認してみる」
■佐倉視点
KP
牧志の声は微かに聞こえる。
あなたがいるゴンドラ内は真っ暗だ。
佐倉 光
非常灯は付くかな。
KP
さっき牧志が押してみたときと同様、点かない。
佐倉 光
どうしようもないな。
シナリオでは点くことになっているけど、諸事情で点きません。
佐倉 光
嫌な予感がする。さっき感じた息苦しさはそのままだろうな。
最悪の可能性を考えておくべきだろう。
余分な酸素はきっと使わない方がいい。
エレベーターを一刻も早く動かしてもらわないと危険だ。
そのためには地下に行く必要があり……さっき塞がっていた階段を使う必要がある。
牧志に伝えようと思えば叫ばざるを得ない。
あちらで気付いてくれるといいんだが……

佐倉 光
「ああ、こっちは……下手に動かない方が良さそうだ」
KP
佐倉の声に警戒が滲んでいる。
牧志 浩太
緋月さんのスマートフォン、佐倉さんが持っていたりしませんか? どっちが最終的に持つという宣言はしてなかったような。
KP
そうだな、じゃあこちらが持っていたことにしていい。
全部牧志のポッケだと重いしね!
牧志 浩太
ありがとうございます!
牧志 浩太
「緋月さん……、のスマホ、そっちにあるよな。最悪、それで明かりが取れるかもしれない」
■佐倉視点
佐倉 光
何もしないで待つにしろ、いざとなったら明かりが点けられると思うだけで随分と気が楽だ。
ポケットのスマートフォンを握る。

KP
あ、牧志さん。
ここからターン経過が発生します。
というのも、覚えておいででしょうか
エレベーターは密閉空間です。
牧志 浩太
ああー、気密性!
KP
大体二人乗りの小さなエレベーター、しかもそれほど空気の流れが良くなかった所。
大体大人の男性が耐えられる時間は十数分ですが、
正常に意識を保っていられる時間はもっと短いです。
お察しの通り【CON】判定が必要になります。
会話・アクションを行うと酸素が消費され、判定値が下がります。
牧志 浩太
リアルタイムですか? ラウンド進行?
KP
ラウンドです。
戦闘ラウンドよりは長い時間をかけている処理になります。
牧志 浩太
OK。
間にRPというかモノローグは挟んでもかまいませんか?
KP
もちろん。
アクションごとに時間経過が起こりますが、内心はカウントしません。
KP
【アイデア】振ってもらった方が良かったなここ。
牧志君が気付かなかったら佐倉が説明して酸素を消費する処理を入れるべきだったね!
牧志 浩太
確かに。

KP
佐倉が気絶したり最悪の事態に陥る前に何とかできる手段を、あなたは知っているだろうか……?
佐倉も自分の立場が分かっているのだろう、互いの無事を確認してからは喋ろうとしない。
牧志 浩太
―――不意に、気づいた。妙に気密性の高いエレベーター。
電源が落ちたなら――― エレベーターの中は密閉空間なんじゃないか。

嫌な予感どころか、危急の問題に、不意に気づいた!
(くそ、何が不安だ……、それどころじゃなかった!)
黙った佐倉さんは、きっと先に気づいたんだろう。
修行が足りない、と頭の片隅で思った。そんな独り言を頭の中で蹴り飛ばす。
今はエレベーターの前にいるはずですが、ゴンドラの上まで飛び降りられそうな距離かどうか確認するのに時間は消費しますか?(これは確認)
KP
佐倉の声の遠さから言って、やめた方が良さそうだ。
どう考えても1フロア以上離れている。
それくらいは分かる。

1ターン目
牧志 浩太
では、引っかかっている物を外して非常階段の扉を開けられないか試みます。
KP
あ、佐倉に声かけたりします?
牧志 浩太
「非常階段の扉を開けられないか試してみる。異議があるとき以外は、返事しなくていい」とだけ声をかけて移動します。
佐倉 光
「…………」
■佐倉視点
佐倉 光
牧志の声を聞いて安心する。後はあいつを信じること。
ここで極力酸素も力も無駄遣いせずに、何が起きても大丈夫なようにしておくことだ。

KP
まずは階段の状態を把握するため、〈目星〉-25 または〈聞き耳〉で判定。
牧志 浩太
CCB<=84 〈聞き耳〉 (1D100<=84) > 5 > 決定的成功/スペシャル
やる気だ!
KP
では、あなたはエレベーターの隣に下のフロア同様非常階段の入り口があること、それは机や箱などが乱雑に積み上げられふさがれていることを知る。
これをどかすのはなかなかに骨が折れそうだ。
牧志 浩太
(くそっ、何だこれ……!)
KP
今回の【CON】ロールはナシ。

2ターン目
KP
あなたはバリケードをどけるアクションをする必要がある。
バリケードは【STR×5】で押しのけるか、【DEX×5】でひとつずつ崩すことができる。
牧志 浩太
【STR】の方が目がある。押しのけます!
KP
どうぞ
牧志 浩太
〈目星〉で押しのけやすい場所を見つけることはできませんか?
KP
では先ほどと同様-25の判定となります。
牧志 浩太
CCB<=84-25 〈目星〉 (1D100<=59) > 86 > 失敗
KP
無念……
牧志 浩太
だめか、普通に行きます。
CCB<=(11×5) 【STR】 (1D100<=55) > 35 > 成功
KP
ok。
バリケードを半分押しのけた。
シークレットダイス
佐倉 光
シークレットダイス sCCB<=(6×15) 【CON】 (1D100<=90) > 35 > 成功
佐倉の窒息ダメージはなし。

牧志 浩太
(……よし、)
あと半分だ。頭の中で意識的に呟く。あと半分退かせば大丈夫だ。大丈夫だ、と己に言い聞かせる。

3ターン目
KP
処理は先ほどと同様。
牧志 浩太
CCB<=(11×5) 【STR】 (1D100<=55) > 71 > 失敗
ぬおおぉ!
KP
どけきることはできなかった。
牧志 浩太
「ぐっ……!」重い!
シークレットダイス
佐倉 光
シークレットダイス sCCB<=(6×15) 【CON】 (1D100<=90) > 44 > 成功
佐倉の窒息ダメージはなし。

4ターン目
KP
同様の処理ですが、今回は+30入ります。
牧志 浩太
CCB<=(11×5)+30 【STR】 (1D100<=85) > 36 > 成功
KP
扉の前に積み上げられていた雑多な物は廊下側に避けられた。
扉を開くことができるだろう。
牧志 浩太
「……よしっ!」非常階段でB1Fの配電室を目指します。
佐倉 光
CCB<=(6×15) 【CON】 (1D100<=90) > 73 > 成功
佐倉の窒息ダメージはなし。……あれっ、見えちゃってるな。

5ターン目
佐倉 光
CCB<=(6×10) 【CON】 (1D100<=60) > 58 > 成功
KP
1Fに到着。
目的地は更に下だ。

6ターン目
牧志 浩太
焦りが脚を急がせる。だめだ、転んだりしたら動けなくなるかもしれない。着実に、着実に、大丈夫だ、そう念じながら急ぐ。
佐倉 光
CCB<=(6×10) 【CON】 (1D100<=60) > 95 > 失敗
シークレットダイス
佐倉 光
S1d2 (1D2) > 2 
佐倉のHP残り8

■佐倉視点
KP
頭痛がしてきた。
佐倉 光
だいぶまずい感じになってきた。
落下に備えて低い姿勢でいると、二酸化炭素が濃くなって危険か。立とう。

KP
見えちゃったな
牧志 浩太
見えちゃいましたね

7ターン目
KP
あなたは地下一階にたどり着く。
手探りで先ほど見た配電盤のあった部屋へ移動することになる。
それについては、懐中電灯を持っていれば特に問題ないだろう。
牧志 浩太
(緋月さん、……ありがとう)
シークレットダイス
佐倉 光
シークレットダイス sCCB<=(6×9) 【CON】 (1D100<=54) > 70 > 失敗
S1d2 (1D2) > 1
佐倉のHP残り7

■佐倉視点
KP
随分と長い時間が経ったような気がする。軽い吐き気がしてくる。
佐倉 光
牧志は大丈夫だろうか。一人で敵と遭遇していたりしなければいいんだが。
KP
暗く、血の臭いに満ち、あなたの生命を着実に削ってゆくこの個室は、あなたにとっては棺桶のように思われるかも知れない。
佐倉 光
こんなところで終わりなんてゴメンだぞ。うまくやってくれよ……牧志。

8ターン目
KP
配電盤のある部屋に到着した。
〈電気修理〉〈機械修理〉【INT】×3】のいずれかが使用できる。
また、あなたはここでマニュアルを読んだことがあるので30%の補正が付く。
牧志 浩太
電気修理より【INT】×3の方が目があるの悔しい!!
KP
うーん。勿体ない。
牧志 浩太
マニュアルをもとにエレベーターを再起動します。
CCB<=(18×3)+30 【INT】 (1D100<=84) > 11 > スペシャル
KP
おおっ
シークレットダイス
佐倉 光
シークレットダイス sCCB<=(6×8) 【CON】 (1D100<=48) > 36 > 成功

牧志 浩太
(くそっ、俺がちゃんと覚えてれば、もっと……!)
無我夢中で配電盤に手を伸ばし、エレベーターの再起動の手順をなぞる。

今ばかりは、記憶を失ってしまったことが、悔しくて悔しくてたまらなかった。
牧志 浩太
「記憶を失って技能値も削れたんじゃない?」が伏線になった
KP
本当にね!
KP
あなたの操作が、沈黙した機械を蘇らせる。
電気が通り、周囲の明かりが息を吹き返す。
牧志 浩太
復帰が終わったら、非常階段とエレベーターの前に戻ります。
すぐ横なので見えると思いますが、B1Fのエレベーターにカードリーダーはありますか?
KP
ありません。
電源が復旧すると同時、怪音が鳴り響いた。
牧志 浩太
(何だ……!?)
KP
すぐ横、エレベーターからだ。
■佐倉視点
KP
突如明かりが点いた。
佐倉 光
牧志がやってくれたな!
KP
そして同時にゴンドラは落下を再開する。
佐倉 光
何だよそれ!
KP
ボタンは点灯しているので押せそうだ。
佐倉 光
ダメ元で地下押そう。
KP
ボタンを押すと、ゴンドラの周囲から怪音が響いて、ゴンドラは速度を落とす。
そしてがくん、と停止した。

KP
キイィィィィィィ ィィィィ
無理に金属をこすり合わせるような音が、やんだ。
そして扉が開く。
牧志 浩太
「佐倉さん!!」たまらず、叫んだ。室内を確認する。
KP
中には、B1Fのボタンを連打している佐倉がいた。
佐倉 光
「牧志!
よ、良かった、落ちるかと思った……」
牧志 浩太
「よ、よかった、生きてた……」
佐倉 光
「明かりが付いたら……げほ、ちょっと深呼吸させて」
牧志 浩太
「もちろん……、」佐倉さんの背中をさすってやる。
佐倉 光
「ふー。
ちょっと死ぬかと思った」
KP
言う彼の顔は、それほど青ざめても焦ってもいなかった。
牧志 浩太
「俺も、心臓が破裂して死ぬかと思った」
対するこちらは大粒の汗を顔に浮かべ、佐倉よりもよほど荒い息をついている。
佐倉 光
「電源復旧した途端いきなりゴンドラが落ち始めてさー」
牧志 浩太
「え、そんなことになってたのか」
佐倉 光
「このゴンドラ非常灯もつかねーし、メンテ不足もいいとこだよ」
牧志 浩太
「案外半端なとこで止まってたんだな……」

KP
大分ぬるくしたけど、やっぱり減ったなぁ。
牧志 浩太
ですねぇ。佐倉さんの【CON】
KP
これ元の設定だったら確実に気絶まで入ってたし、そしたら瀕死にはなってたな。
牧志 浩太
ひえぇ。調整ありがとうございます。

牧志 浩太
「とにかく、佐倉さんが無事でよかった。このエレベーターどうするかな……。また使う気はあんまり起きないけど、階段を使ったら時間がかかりそうだ」
佐倉 光
「そうだな……どうするか」
ポケットをちらと見る。
■佐倉視点
佐倉 光
あまり時間をかけたくないのは事実だ。

牧志 浩太
〈応急手当〉はできますか? >佐倉さんのHP
KP
できますよ。
牧志 浩太
では〈応急手当〉します。
CCB<=42 〈応急手当〉 (1D100<=42) > 68 > 失敗
あかんかった!
KP
じゃあ自分で《ディア》するね。
佐倉 光
CCB<=40 《ディア》(応急手当) (1D100<=40) > 55 > 失敗
ダメだった。

牧志 浩太
「俺が下で待ってて、佐倉さんが先に……、いや、でも俺が上がろうとした時に停電したら同じことになるな」
佐倉 光
「牧志、2階から上って階段なかったよな。
どっちにしろエレベーターは使う必要があるんだ。
2Fまでは、歩くか……」

牧志 浩太
あれ、そうでしたっけ>2Fより上
KP
あ、そうなんです。
描写不足だったか。
階段で行けるのは2Fまで。
しかしエレベーターには3Fがある。
牧志 浩太
なるほどなるほど

牧志 浩太
「あー、そうか……。それなら一度使おうが二度使おうが同じ、とも言えるな」
佐倉 光
「まあ、そうとも言う。
どっちもリスクがある。どっちもどの程度のリスクかわかんねぇ。
ならどっちも同じかもな」
忘れないうちに拷問判定。
CCB<=80 《SANチェック》 (1D100<=80) > 34 > 成功
■佐倉視点
KP
砂漠がぼんやりと見えた。
だがそれは今までのような感覚に直接訴えかけてくるような鮮烈なものではなく、どこか遠い夢を見ているような感覚だった。
座り込んだあなたの腕に短刀で傷が刻まれる。血が砂にしたたり落ちる。
佐倉 光
護符の力か。
それにしてもいつ襲われるか分からないというのは嫌な感じだ。
精神をすり減らされる心地がする。

佐倉 光
佐倉の顔が一瞬、青ざめた。
牧志 浩太
「よし、使おう。佐倉さんのこと以外にも、ここにはあの男や、埃島がいるかもしれないんだ。状況は動かさないに越したことはない」

KP
エレベーターは地下からは乗れません。ただ、エレベーターで地下に行って降りることはできる。
牧志 浩太
あ、そうか。
扉が開いたから乗れるかと思ったけど、B1Fから乗るのはやっぱり無理なのね
KP
今は地下に止まっているエレベーターで合流して、佐倉が開けるボタン惜しっ放してますね。
だから今なら乗ることが可能。
KP
呪いの進行について記載しました。
牧志 浩太
お、ありがとうございます。助かる。
KP
佐倉のキャラコマに、現在素の状態で呪いを受けた場合のダメージと、護符を持っている場合のダメージが記入してあります。

牧志 浩太
佐倉さんが開けてくれているエレベーターに乗り込み、2Fを目指します。
KP
ok。
牧志 浩太
(……ちょっと言い訳がましいな。でも実際、どっちでもリスクはあるんだ。間違ってはないはずだ)
「佐倉さん、さっきはごめん。ギリギリで気づいた。スマートフォンがどうとか言ってる場合じゃなかったな」
佐倉 光
「いや、こっちで説明しなくて済んで助かった。
ここ、血なまぐさいし暗いし、棺の中みたいに息苦しかったからさ」
牧志 浩太
「棺か……。この密閉ぶりを見てると、あんまり否定できないな」
KP
エレベーターが2Fに到着する。
牧志 浩太
分断を警戒して、佐倉さんの手を取って外へ出ます。
佐倉 光
CCB<=80 《SANチェック》 (1D100<=80) > 51 > 成功
■佐倉視点
KP
またも視界が砂に覆われる。短刀による傷が腕に幾筋も刻まれる。
しかしその感覚よりも確かに、あなたの手を取った牧志の体温が感じられていた。
佐倉 光
こんなのはただの幻。
俺にとっての現実は掌の暖かさの方だ……
実はエレベーターを降りるときって判定要らなかったんですよね! ノーダメだったので結果オーライ。

KP
ここではいらなかったか。まあよし。
エレベーターから降りるとまず目に入るのは、さっきあなたがどけたバリケードになってた家具類だ。
そして床を彩る血の色。
ただこちらはだいぶ乾いている。
右の部屋と左の部屋、それぞれに血の跡がある。
ただ、左がわの部屋へ続く血は「引きずった」という感じではない。
佐倉 光
「ったく、血が付いてないとこはないのかよ。
病気んなるわこんなの」
牧志 浩太
「本当にな」
部屋の扉に部屋名などが書いてある部屋はありますか?
KP
Eには「監視室」とある。
牧志 浩太
また、周囲に耳をすませてみますが、先程の停電で騒ぎなどが起こっている様子はありますか?
KP
いや、静かだ。
佐倉 光
「……
なあ、牧志。ヘンだよな?」
牧志 浩太
「誰かいるはずなのに、あれだけの停電で何の声も聞こえない」
佐倉 光
「ここ、ミスルカンパニーってとこの施設で、社員も結構な数いる雰囲気のとこだったのに」
牧志 浩太
「ああ、そうだ。“先輩達”は分からないけど、少なくとも何も知らない“新入り”だって、いるはずだ。
それなのに、さっきから異界みたいに、死体ばっかりだ。誰の姿も、声もしない」
佐倉 光
「放棄されてる……って感じじゃない。電気は通ってるし、水も出た。
何なんだろうな、ここは……」
牧志 浩太
「可能性は二つ。何かの理由で人がいなくなった、それか、最初から停電が起きることを“知ってる”人間しかいない。それか、その両方」
佐倉 光
「……」
牧志 浩太
「みんな何かの理由で息を潜めて、俺達を手ぐすね引いて待ってる、可能性は今の所棚に上げよう。大量の社員相手なんて考えたくもない。人がいなくなったんだとすれば、嫌な可能性が思い浮かぶ……、けど、それもそうだと決まったわけじゃない」
佐倉 光
「結局今のままじゃ何も分かんねぇな。
また探偵の真似ごとでもするか」
牧志 浩太
「探偵の真似事なら、そろそろ解決篇に進みたいところだな」
佐倉 光
「だな」
牧志 浩太
「ああ。……それじゃ、気になってることを一つ」
佐倉 光
「ああ」
牧志 浩太
「……この血の跡、左の部屋に向かってるのだけ、これまでと違う。理由が何にしろ、違うってのは当たってみる価値があると思う」
佐倉 光
「まあ確かに。今までのは死体を運搬した跡っぽかったからな」
■佐倉視点
佐倉 光
淡々と言う。
牧志にとっては酷な物がありすぎる。
せめて俺は冷静でいよう。
いつ何が起きても対応できるように。
いつ……あれが襲ってきても動揺せずに済むように。

牧志 浩太
「うまくすれば、壺だけ運んだからとか、そういうのかもしれない」
(佐倉さんの声が、少し平坦になってきている。……あまりの苦痛にさらされたとき、人間は苦痛と一緒に感情を殺すっていう。……佐倉さん……)

KP
扉の前には血が散っている。
牧志 浩太
左の部屋(Dの部屋)に向かい、物音がしないか確認します。しないなら中の様子を窺います。
KP
物音はしない。
扉を開ける……
部屋の中は外異常に血が飛び散って凄惨な有様だ。
その部屋は下でも見たような、簡素なベッドや棚などがある部屋だ。
しかし異彩を放つのは、ベッド脇に落ちている棒状の物。
それがこの部屋を凄惨な赤で彩った原因であろう事は分かった。
それは、革靴を履いたままの、人間の足。
スラックスをはいた足が転がっていた。
切断面から溢れた血がシーツを染め上げている。
SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1D3》 0/1d3
牧志 浩太
CCB<=64 《SANチェック》 (1D100<=64) > 48 > 成功
佐倉 光
CCB<=80 《SANチェック》 (1D100<=80) > 11 > スペシャル
CCB<=80 《SANチェック》拷問 (1D100<=80) > 7 > スペシャル
■佐倉視点
KP
ぼんやりとした感覚の向こう側、腕はもう傷だらけだ。
実際の傷ならば叫び出したくなるであろうほどの痛々しい見た目と裏腹に、感じるのはぴりぴりとした軽い痛みだけだ。
佐倉 光
この落差がどうにも気持ち悪いが、有り難い。
ただ、もうこの男は抵抗を諦めてしまったようだな……されるがままだ。
もうちょっと根性出せよ。
KP
傷口から血は流れ続ける。その赤だけがやたらと鮮明に見えた。

KP
佐倉は腕を押さえた。
牧志 浩太
「佐倉さん……」目の前の惨状よりも、気になったのは佐倉の様子だった。
同じ人間の死体でも、そこに顔が、“個人”を思わせるものがあるかないかで、随分感じる痛みが違うんだな、と思う。
そこに“誰か”がいるかいないかで、血の赤さが違って見える。
佐倉 光
「あ、ああ、俺は……まあ、平気だよ……
護符が効いているんだと思う。
俺自身が傷つけられるような感覚が、だいぶ薄い。夢の光景のように感じる。
とはいえ……弄ばれるってのは気持ちのいいものじゃ、ないけどな」
KP
佐倉は左手首のあたりを右手で握っている。
牧志 浩太
「間違いないな。どうしようもないってのは嫌すぎる……」
とうてい平気には見えなかった。見えなかったが、平気だと言ってくれている彼を前に、それ以上何も言えなかった。ただ一言、一つだけ念を押す。

「佐倉さん。……もし、もう無理だって思ったら、その時は本当に言ってほしい。手分けしてかかろう。何かあったら不味い代わりに、時間短縮できる」
佐倉 光
「分かってるよ。俺だってプロのサマナーだからな。
仲魔の状態把握が大事って事くらい分かってるさ……
ここに今まで通り人間がいないなら、それもまあ、手だ……
避けたいところではあるけどな」
牧志 浩太
「ああ、さっきみたいに何かあったらそれこそ、身動きが取れなくなる」
佐倉 光
「何しろ今俺フーセン状態だしさ」
牧志 浩太
「せめて、代わりに何か詰めといてくれたらよかったのにな」
佐倉 光
「石詰められたら井戸に落ちて死ぬんだぜ?」
牧志 浩太
「狼か? お婆さんを食べたわけでもないのに、それは困るな」
佐倉 光
「慣れては来たけど、きっと追いかけられたりしたら俺は逃げ切れないと思う。
元々足が早い方じゃないし」
「なんかあったら逃げるの優先しろよ?」
牧志 浩太
「分かった。今の佐倉さんならきっと担いで逃げられるな」
佐倉 光
「米袋じゃねぇんだぞ」
KP
佐倉は軽口を叩きながら手早く棚などを調べていた。
牧志 浩太
その間に室内をぐるりと見てみます。ベッド、右脚、棚以外に気になる物はありますか?
KP
とくに何もないようです。
というかベッドも棚も何もありません。
というわけで二人でそんな軽口を叩きつつ家具や足を調べたが、特に何も気になるものはなかった。
牧志 浩太
右脚には?
KP
そうだなー、この足について。気付いている情報かも知れないけど、【アイデア】
牧志 浩太
CCB<=90 【アイデア】 (1D100<=90) > 6 > スペシャル
佐倉 光
CCB<=85 【アイデア】 (1D100<=85) > 46 > 成功
KP
地下のシャワールームにあった、切れたスラックスの形状とここに落ちている足がはいているスラックスが一致する。
また、蒼井の切られた足も同じ位置だったということに気付いて良い。
その切り口は、あまりにも綺麗だ。
どんなに切れ味の良い刃物で切ったとしても、こんなに断面がまっすぐに切れる物だろうか。
牧志 浩太
「……だよな。
なんで、脚だけここに持ってこられてるんだ……。とにかく、壺じゃなかったみたいだな」
佐倉 光
「残念」
牧志 浩太
「反対側の部屋を当たってみるか。監視室は最後にしよう、それこそ監視カメラのモニタの前に人が、なんて感じだったら困る」
「ああ、でも逆に誰もいなかったら、情報が手に入る可能性もあるのか……?」
佐倉 光
「そうだな、監視室……か。
先に部屋の様子を見ることができる可能性もある。
モニタの前に人がいるんだとしたら、もう俺たちが何しようと筒抜けなんじゃないのか?」
牧志 浩太
「……よし、行ってみるか。誰か居たとして、ここまでして動かないなら理由はあるんだろう。
賛成」
佐倉 光
「……」
CCB<=85 【アイデア】 (1D100<=85) > 22 > 成功
「やっぱ、足はあった気がするんだよなぁ……」
牧志 浩太
「佐倉さん?」
佐倉 光
「なあ、地下の死体の山さ。あれ足とか取られてたかな?」
KP
【アイデア】 で思い出せます。
牧志 浩太
CCB<=90 【アイデア】 (1D100<=90) > 46 > 成功
KP
無惨に腐れ果てた遺体であっても、失われていたのは臓器だけだ。
牧志 浩太
「いや、そんな様子はなかったと思う。蒼井さんの死体だけ、なんだかちぐはぐなんだ。一人だけあそこに閉じ込められて、一人だけ死体が腐り果てていなくて、一人だけ、脚を切り取られている」
佐倉 光
「だよなぁ……なんでだ?
まあ、ちょっと気になっただけなんだ。悪いな。先を急ごうぜ」
牧志 浩太
「脚を切り取ること、に関わる神話なんてなかったよな……。いや、後で相手の意図が重要になった時に、何かの手掛かりになるかもしれないし。
とにかく、現状じゃ分からないな」
佐倉 光
そして呪いの進行進めすぎていたのに気付いたので戻す。
牧志 浩太
危ない危ない。
大盛りになっちゃうところだった

牧志 浩太
監視室の前に行って、物音などがしないか確認します。しないようなら、すこーしだけ扉を開けて中の様子を窺います。
KP
人の姿は……ない。
真っ暗な部屋に、モニタが多数灯っている。
佐倉 光
「お、ラッキーじゃん」
牧志 浩太
「誰も……、いないみたいだな。佐倉さんの読みで合ってたみたいだ」
佐倉 光
「マジでここの奴らどうしたんだ?」
牧志 浩太
「本当にな。廃墟とか異界とかダンジョンじゃないんだ、ここまで来ると不気味だな。
だいたい異界でも悪魔がいるし、それより不気味な気がする」
KP
モニタのいくつかは【NO SIGNAL】となっているが、半分以上の部屋の様子は見えそうだ。
佐倉 光
「人がいそうな場所にいないってのは不気味だぜ……
本当に誰もいないならいいんだけどさ」
牧志 浩太
「本当にな。三階のこの大部屋か? 不気味でしょうがない」
KP
さて……
マップをご覧ください。
暗転している部分はカメラに信号が来ていないらしく見ることはできない。
牧志 浩太
B1F・1Fの様子をざっと見て状況に変化が無いか確認。その上で、2F・3Fの見える部屋の様子を確認します。
KP
3Fの部屋は全てが見られない、ということですね。
現状、あなた方が見てきたままの光景がうつっており、動きはない。
だが、過去の録画されたデータを見ることはできる。
ここの情報量は多いぞ……!
つまり過去にここで何が起きたか、ある程度は遡って見ることができるというわけだ。
牧志 浩太
「……佐倉さん。もしかすると、一体何があったんだ? って話、少しは何か分かるかもしれない。
録画データが残ってるみたいだ」
佐倉 光
「そうだな……俺たちにこんなことをした犯人の顔くらいは分かりそうだ。
片っ端から見ていこうぜ」
牧志 浩太
「できれば、内臓の場所も分かるといいんだけどな」
佐倉 光
「それは確かに。
すると気になるのは……」
KP
佐倉は地下を指した。
牧志 浩太
「まず、佐倉さんと俺が寝かされてた棺の部屋」
同時再生可能ならそれこそ手分けして、片っ端から確認していきます。無理なら一緒に見る。
KP
同時再生して、気になるものがあったら互いを呼んだ、というていでいきましょうか。
牧志 浩太
ですね。それでお願いします。
見つつも、ちょくちょく現在の映像に視線を移します。何か変化がないか、何か接近していないか。
KP
確実に情報が出る今日については棺の部屋は一緒に観たと言うことで。
牧志 浩太
ですね。それでお願いします。

KP
今日のあなた方が部屋を出て行くところからだ。
映像を戻してゆくと、閉じられた棺のそばに男がやって来るのが見える……
牧志 浩太
思わず、息を呑む。全て行われてしまったことと分かっていながら。
KP
逆回しだと描写が誤解を招くので、ここからは動画戻して時系列一日目の最初から見た、という流れで。
牧志 浩太
ありがとうございます。意図せぬ謎解きが発生しなくてすむ。
牧志 浩太
最近はテープじゃないからガーーーッと最初まで戻して順再生しても時間かかりませんしね。

KP
あなた方二人は唐突にこの部屋に現れている。
とくにワープしたというわけではなく、映像が途切れ途切れであるためのようだ。
棺に男が近寄ってくる。
黒い髪の小柄な男で、よろよろしている。
男は開かれたままの棺に横たわる佐倉に、刃物を振り下ろす。
牧志 浩太
「……!」思わず、声が出そうになった。
佐倉 光
「牧志、見なくていいぞ。
俺が見ておくから……」
牧志 浩太
「いや、いい。一番の手掛かりなんだ。目は多い方がいい」
佐倉 光
「……けど」
牧志 浩太
「大丈夫。全部行われてしまったことなんだ」
KP
男は佐倉の服を開くと、刃物で胸から腹にすっと線を引く。
すると冗談のようにあっさりと綺麗に腹が開いた。
佐倉 光
「ここまでされで起きねぇってなんなんだよ……」
牧志 浩太
「この刃物、何だ? 普通、こんな切り方できないだろ。もっと抵抗があるはずだ」意識的に状況に着目しようとしているのか、呟くようにそんな言葉。
KP
男は佐倉の腹に手を差し入れると、内臓を無造作につかみ出す。
佐倉 光
「わっ、おいやめろ雑すぎだろ」
牧志 浩太
男が持っている刃物を拡大してみますが、見覚えのあるものだったり、特徴的な形をしていたりしますか?
あと、男の顔に見覚えはありますか?
KP
そうだな、トキの形をしてはいない。
だが、一般的なナイフには見えなかった。
男の顔は……あの血まみれの警察手帳で見た男に似ている。
牧志 浩太
男はどんな表情をしていますか?
KP
上からなのでよく見えないが、急いでいるように見える。
男は佐倉の腹の中からごっそりと臓器を取り出すと、服を適当に戻し、蓋を閉じて足早に部屋を出て行った。
佐倉 光
「おい縫合とかしねーのかよ」
牧志 浩太
「この人……あの、黒田って刑事か?」
佐倉 光
「あ? ああ、そういや。
刑事が? 俺のワタ持ってったのか?」
CCB<=80 《SANチェック》 (1D100<=80) > 10 > スペシャル
牧志 浩太
「白波と黒田、二人ぐるみでやってるっていうんなら、変な整合性はあるな……。でも、なんでだ」
佐倉 光
「つーことは敵は少なくとも警官二人? 勘弁しろよ……」
牧志 浩太
「制圧にも慣れてるだろうし、下手すると銃とか持ってるかもしれないのか……。嫌すぎるな」
ふと、別の事件で知り合った、ふたりの元刑事の顔が浮かんだ。知り合ったのは、俺ではないけど。
元刑事二人……真・女神転生TRPGで波照間と佐倉が出逢った人たち。実はCoC出身。
KP
それからしばらくは何もなく、6日前。
蒼井と見られる男が棺の蓋を開けるシーンが再生された。
中から出てきたのはおそらく緋月で、蒼井が緋月を助け起こし、緋月は歩きづらそうにしながらも自立して二人は部屋を出ていく。

6日前、深夜。
緋月が棺の底面を開けて何かを隠す様子が見えた。

7日前
黒田が緋月の腹を割いて臓器を取り出しているシーンが映っていた。

まだ映像はあるが……ここから前はどちらが見ていたことにしよう。
佐倉にしとこうかな? 腹さばくの何回も見せたくないし。
佐倉 光
嫌なこと思い出させそうだからさ……
牧志 浩太
じゃあ、それより前は佐倉さんに任せ、血の跡が続いていった部屋の映像に移っていたということで。
数度繰り返されたところで、牧志の手が拳を握り、僅かに震えていたのに、きっと佐倉さんが気づいてくれたんでしょう。
KP
1週間前、10日前、15日前……
十数回にわたり、棺の中に人が寝かされ、黒田にはらわたを取られるシーンが繰り返された。
佐倉 光
「……おえ」
KP
SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1D3
佐倉 光
CCB<=80 《SANチェック》 (1D100<=80) > 29 > 成功
牧志 浩太
両方? 佐倉さんだけ? >《SANチェック
佐倉 光
見てたのは俺だけだからね
共有はもっとあっさりした内容でやるから大丈夫。
牧志 浩太
OK。
牧志 浩太
これは警官バディが相方を蘇生とかするために内臓を求めているのか? と思ったけどにしては回数が多いんだよなあ
KP
ログはしばらくその調子で続いていく。
遡り切れる範囲で一番古いものは半年前になる。
半年前
棺の前にイスが置かれている。そこに白波が手足を縛り付けられ、もがいている。
佐倉 光
「……あ。
牧志! ちょっと来てくれ」
牧志 浩太
「何か、あったのか?」
見ていた映像を一時停止し、その映像を見る。
佐倉 光
「こいつの顔!」
牧志 浩太
「! あいつだ」
KP
その正面には男たちに取り押さえられた黒田がいる。
必死に暴れているのが、音声がなくてもわかる。
牧志 浩太
「取り押さえられてる……。もしかして、潜入捜査の時のか。消息を絶ったの、半年前だって書いてあったよな」
佐倉 光
「ああ、そういえば。
あいつらも被害者……?」
牧志 浩太
「だと思う、ここまでは被害者だったんだ」
KP
棺の後ろの方から、初老の男がフレームインしてくる。
埃島だ。
埃島は大仰な動作で何かを喋り、それを聞いた黒田がより一層激しく暴れ出す。
牧志 浩太
握る拳に、少し力が籠った。
KP
埃島は笑いながら、手に持っていた金属製の杖で白波の口を無理やりこじ開けると、何か小瓶に入った液体を飲ませた。
白波の身体が跳ねる。
すぐに激しい嘔吐が始まった。
埃島は優雅な動作で白波の後ろに回りながら、杖で白波の顔を無理やり上向けて黒田に見せつけるようにしている。
牧志 浩太
「……こいつの性格が悪いか、やり口が悪いか、どっちかが悪いってことは分かるな……」
佐倉 光
「クソだなこのジジィ」
牧志 浩太
「ああ……
液体ってことは、あの粉とは別物か?」
佐倉 光
「そういうことに……
……毒?」
KP
白波は痙攣しながら嘔吐を繰り返し、やがて鮮血を吐き出した。
音がなくても叫び散らしているのが分かるほどに暴れる黒田を、男たちがより強く押さえつけている。
牧志 浩太
「毒漬けの…… 内臓」
KP
白波がぐったりと動かなくなったのを見計らい、埃島が床に押さえつけられた黒田の顔を杖で上向けて何事か話しかける。
そうして、彼は懐から青銅製と思われるナイフを取り出して黒田の前に放り投げる。

埃島の指示で男たちが黒田を解放すると、黒田は崩れ落ちた白波に駆け寄り、その身体をあお向けてシャツのボタンをもどかしそうに一個ずつ開けた。
そして、迷いなくその腹にナイフを突き立てる。
取り出されたのは胃袋と思われる臓器だ。

男たちが騒然としている中、黒田は目にもとまらぬ速さで手近なところにいた若い男に飛び掛かる。
そして、服ごと腹を割いて胃を引きずり出した。
暴れる間もなく男は倒れ、黒田は白波から抜き出した臓器を雑に男の腹腔にねじ込んだ。
埃島はその様子を笑いながら眺めている。
佐倉 光
「…………」
牧志 浩太
「うわ……、」
佐倉 光
「趣味悪……」
牧志 浩太
「寝てるのを裂いてるより、ずっと絵面がえぐいな、これ……。めちゃくちゃだ、何をやってるんだ?」
KP
白波の腹には丁寧に臓器を入れて、黒田は白波の手を握りしめて俯いている。
しばらくして、白波が起き上がった。

埃島が大袈裟に拍手しながら、男たちと共に部屋を出ていく。
白波はすぐにぐったりと意識を失ったが、黒田は安堵したようにその身体を抱えて部屋を出て行った。


吐き気を催すような醜悪な映像に《SANチェック成功時減少 1失敗時減少 1D4
牧志 浩太
「くそ、音声入ってないのか、何をやってるのか分からない」
CCB<=64 《SANチェック》 (1D100<=64) > 78 > 失敗
1d4 (1D4) > 1
[ 牧志 浩太 ] SAN : 64 → 63
佐倉 光
CCB<=80 《SANチェック》 (1D100<=80) > 65 > 成功
牧志 浩太
SANチェック》がリアクションを読んだが耐えた
佐倉 光
「とにあくあのジジィが最低だってことは分かった」
牧志 浩太
「……同感だ」少し青ざめた顔でそれだけ呟く。
「……意図が分からない、めちゃくちゃなことしているように見えるって、結構堪えるな……」
佐倉 光
「ほんと、正気を疑うね」
牧志 浩太
「何があって、どういう意図でやったのか知りたい、今強烈に」
佐倉 光
「そうだな……」
牧志 浩太
「理解できないって、脳に来る……」
佐倉 光
「理解を拒む、ってやつだな」
KP
地下Aの部屋はこれで終わり。
牧志が見ていたのはどこだろうか。
牧志 浩太
血の跡を辿るということで、2FのCですね。
KP
2FCか。まだ観ていない部屋だな。
3日前
蒼井が部屋に駆け込み、何か携帯電話に向かって喋っている様子が見える。
駆けこんだ拍子に蒼井のズボンのポケットから、何か紙のようなものが落ちた。
牧志 浩太
「えっ……、蒼井さん?」
KP
しばらく喋っていた蒼井は耳を澄ませる仕草をして携帯をその場に落とし、急にドアを開けて入ってきた黒田をかわして出ていった。
それより前の映像では、蒼井たちが立ち入って調べているような様子がうつっている。
牧志 浩太
入ってきた黒田は内臓を持ってましたか?
KP
いいえ。
ただ、黒田が歩いた後に赤い筋が付いていた。
流血していたのだろうか。
牧志 浩太
「ここじゃないのか……。佐倉さんの内臓、どこへ持っていったんだ」
KP
そんなこと言っているときにさっきの映像に呼ばれた感じかな。
牧志 浩太
ですね。2FCの映像には他に気になるところはない?
KP
とくにはない。

KP
あっ。監視室の起動に〈コンピューター〉の判定するの忘れたね?
牧志 浩太
ああっと。
判定忘れあるある
佐倉 光
CCB<=85 〈コンピューター〉 (1D100<=85) > 63 > 成功
佐倉 光
ハイハイ問題なかった。
牧志 浩太
よかった。

牧志 浩太
地下の廊下の映像を確認します。内臓持ってる黒田が映ってないかな。
KP
廊下にはカメラがないか、壊れているようだ。
牧志 浩太
他のフロアの廊下は?
KP
廊下のカメラは全部見られない。
ああー、いや、見えてもいいかな……ただ、時系列がごっちゃになりそう。
牧志 浩太
あ、ないならないで大丈夫ですぜ
内臓持ってる黒田が映ってれば、どこへ行ったか廊下のカメラ伝いに追いかけて行き先を確認したかっただけなので。
ややこしくなるようなら無いで大丈夫です。
KP
はーい。ちょっと確認に時間もらうことになっちゃいそうだし、間違ったら何だからナシとさせてください。
牧志 浩太
はーい。そういうとこの辻褄合わせメッチャ大変ですしね 俺ならミスる
佐倉 光
僕もミスるよ!
牧志 浩太
では、何があったか知りたい枠で、1F・Bの映像を確認します。
KP
では佐倉は2Fの映像から見てるね。
1FBから順で良いですか?
全部見る?
蒼井さんの遺体があった部屋ですね。
牧志 浩太
全部見られそうなら全部見ます。優先順位は血の跡がある部屋→まだ見てない部屋。

KP
3日前:部屋に勢いよく駆け込んでくる男の姿がある。蒼井だ。
蒼井を追いかけて入ってきたのは、白波のようにみえる。
牧志 浩太
「追い込まれたのか……?」
KP
白波はよろめきながら蒼井に組み付き、渾身の力で右の頬を殴った。
蒼井は崩れ落ち、白波は腹をおさえながら部屋を出た。
佐倉 光
「なんだ?
あっ、あの部屋……」
牧志 浩太
「蒼井さんがいた部屋を見てたんだ」
KP
少しして黒田が白波を連れて戻ってくる。
黒田は右足が全く機能していないように見える。
牧志 浩太
「……右足……」
KP
彼はほとんど這うような動きで、蒼井に近づいていく。
そして蒼井の口元に雑に白い布を当てると、服ごと腹を切り裂いて内蔵を取り出す。
それを隣で横になった白波の腹に丁寧に詰め替えていく。
2人は臓器の交換を終えると部屋を出た。

それからしばらくののち、蒼井は目を覚ます。
錯乱している様子は音声が聞こえなくてもよく分かるだろう。
佐倉 光
「牧志……続き、見るのか?
ここから先どうなったか、俺たちは知っている……」
牧志 浩太
「ああ……。やめとくよ。一応、念のためだ、異変がないか、早回しでチェックだけする」映像を飛ばして、知っている帰結以外に異変がないことだけ確認を取ります。
KP
早回しでチェックする。
蒼井が何か叫び、ドアを蹴り、部屋の壁を殴りつけて回り、最後にはドアをひっかきながら崩れ落ち、弱弱しくドアにもたれかかって息絶える様子は、イベントログの時間を見る限り二日にわたって生々しく記録されていた。
牧志 浩太
「…………」
KP
SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1D4
牧志 浩太
CCB<=63 《SANチェック》 (1D100<=63) > 42 > 成功
KP
どうしよう。まあこんな状態なら佐倉も見るか?
佐倉 光
CCB<=80 《SANチェック》 (1D100<=80) > 53 > 成功
KP
まだ続きはある。
なぜなら、この蒼井には足が付いているからだ。
何らかの変化は起きたはずだ。
続きを観る?
牧志 浩太
牧志一人で見ます。
KP
了解。佐倉はあなたの様子を気にしながら2Fの映像チェックに戻った。
牧志 浩太
「移植、ならまだ分かる。交換しただけ? 交換…… 毒漬けになった白波さんの内臓を、そうじゃない内臓と入れ替えたかったのか? でも、それにしては回数が多い。多すぎる」
思考を漏らすような独り言は、漏れているというより、やはり意識的に発しているらしかった。
KP
昨日:蒼井が倒れたあとしばらくして、黒田が入ってきた。
手に何か白い布を持っており、足は引きずっている。
倒れた蒼井の顔に白い布を押し当てた黒田は、後ろからついてきている白波に何か話しかける。
頷いた白波は蒼井の右足を掴んでベッドに載せ、そのまま押さえつけている。
黒田は青銅製のナイフを取り出すと、蒼井の膝に躊躇いなく当てる……。
このあたりから映像が乱れ、真っ黒い画面に切り替わってしまった。
しかしこのあと何が起きるか予想がつくだろうあなたは、その狂気的な場面をつい思い描いてしまうかもしれない。
SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1
牧志 浩太
CCB<=63 《SANチェック》 (1D100<=63) > 9 > スペシャル
「そういえばあの脚は、地下にあったスラックスと一致した。蒼井さんの足じゃないんだ。……人の身体の一部を、交換できるって、そういうことなのか……」
だいぶ時間が遅い……
KP
お時間大分ですがどうしましょう?
牧志 浩太
監視室だけでもボリューム凄そうだしここらへんにしときますか? と言う理性の自分とまだやりたい自分が戦闘中ですが、KPはお時間どんな感じでしょう? まだOK? 切った方がよさげですか?
KP
こちらは問題ないけど。
牧志 浩太
お、じゃあやります!
<だって22・23NGだから次一週間後なんだよお
と叫ぶ自分が勝利しました
KP
そうなのよねー
それもあるから情報出し切っといた方がいいか……
牧志 浩太
ですねー、出し切るまでいけると切りがよさそう
KP
じゃあちょいとお手洗い
牧志 浩太
お、じゃあこちらも水分補給。
ただいまー! 水分とフルーツアイスバーを得てきました
KP
アイスバーええのぉ

KP
では並行して観ていた佐倉。
2FBから。
清潔そうな部屋だ。
たまに探偵の二人が出入りしている様子は見えた。
交代で休憩を取る姿も見えた。
それくらいだった。

KP
牧志のパート。
血のついた部屋はもうないけど、どこから見よう。
牧志 浩太
では、2F・A。
KP
本がびっしりと壁を埋め尽くしている部屋だ。
6日前から4日前にかけて、緋月と蒼井が何度か出入りした様子がある。
しばらくののち、緋月が熱心に読書を始める様子がある。
そこで見られる光景はそのくらいのようだ。
牧志 浩太
「本か。もしかしてあの護符とかって、ここから得たんだったりするのか?」
佐倉 光
「あ、まだ行ってないとこだな」
牧志 浩太
「本が大量に置かれている部屋みたいだ。緋月さんが本を読んでいた」
佐倉 光
「ふーん……何か見つかるか……?」

牧志 浩太
ちなみに、他の映像は半年前までさかのぼれたりしますか?
半年前まで遡っても社員らしい姿などは映っていない?
KP
そうだな、さっき佐倉が見てた部屋なんかだと社員の姿がちらほらと見える。
半年前はそれなりに人がいたのだろう。
牧志 浩太
社員の姿が見えなくなるまでに、何か起きていたりはしませんか? 突然いなくなってる?
KP
そうだなぁ、部屋ごとの映像ではわかりにくいけど、とくに地震が起きたとかモンスターが出たとか
そういったことは起きていないな。
牧志 浩太
なるほど。OKです。

KP
それじゃ佐倉は1FCを見る。
3日前の映像だ。
ドアを開けて緋月が入ってくる。
踊るようにふらついた足取りの緋月は、何のためらいもなく自らの胸へとナイフを突き立てる。
倒れた緋月の身体からじわじわと血があふれていく。
一連の流れは、わずか三分以内の出来事だった。
SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1
佐倉 光
CCB<=80 《SANチェック》 (1D100<=80) > 39 > 成功
「……」
KP
それから少しして、蒼井らしき人物が部屋に入ってくるのがうつっているが、映像は乱れていて何が起きているのか良くわからない……
この部屋は以上だ。
佐倉 光
CCB<=80 《SANチェック》拷問チェック (1D100<=80) > 34 > 成功
「……」
■佐倉視点
佐倉 光
こんなふうになってたまるか。
KP
あなたの想いをあざ笑うように、またも腕は切り刻まれる。一部皮膚がむけて剥き出しになった肉に砂が貼り付いていた。
視界はぼんやりとゆがみ、音は聞こえず、痛みは薄い。
それでも【あなた】への拷問が僅かずつ過酷なものになっており、【あなた】が痛みにのたうち回るのは感じられる。
佐倉 光
こんな幻に負けてたまるか。

KP
佐倉が腕を握り、ぎり、と唇を噛んだ。
牧志 浩太
「……」
映像に目を落としたままでも、その気配は伝わってきた。

牧志 浩太
1F・Aの映像を見ます。
KP
鞄があった部屋。
今日はあなた方が調べている姿が見える。
3~4日前まで遡ると、頻繁に探偵達二人が出入りしている姿が見える。
どうやらここを拠点にしていたらしい。
蒼井が適当に鞄を放り投げ、緋月がなにごとか言いながらきちんと机の下に鞄を片付けている様子が映っている。
牧志 浩太
「ああ、そういうことか、荷物だけ移動されたわけじゃなくて、あの部屋を拠点にしてたのか……」仲良さそうに話している二人の姿は、凄惨な映像よりも却って心に来る気がした。
KP
その前は随分と遡ると、たまに社員らしき人間がうつっている。
ほかは特に気になることはなさそうだ。

KP
では佐倉……どこにしようかな。
じゃあ2FD。
佐倉 光
「……!
おい、これ」
牧志 浩太
「何かあったのか、佐倉さん」そちらの映像に目を移す。
KP
足を引きずった黒田が入ってくる。
その後ろを、人間の足のようなものをもってついてくる白波もいる。
黒田はベッドに寝転び、自らの足に青銅製のナイフを突き立てる。
佐倉 光
「……あっ。見てから呼べば良かった。
何となく想像は付いたし二人で見なくていいと思う」
牧志 浩太
「足を交換する所だよな、たぶん」
KP
牧志君続き見る?
牧志 浩太
佐倉さんに任せます。
KP
ok
すんなりとズボンごと切り取られた足はベッドの外に投げ捨てられ、白波が黒田の足の切り口に自分が持っていた人間の足を宛がった。
しばらくして何事もなかったかのように起き上がった黒田は、左右の足の長さの違いのせいか少しバランスを崩しながらも歩いていく。
黒田と白波が去った部屋で、置き去りにされた足から流れ出る血がじわじわと床を染めていた。
SANチェック成功時減少 1失敗時減少 1D2
佐倉 光
CCB<=80 《SANチェック》 (1D100<=80) > 68 > 成功
「やっぱあのナイフか……」
牧志 浩太
「あのナイフの切り口だったんだな」映像は見ていないが想像がつき、そう返す。
佐倉 光
「あれで切ると付け替えができる、ってことか?」
牧志 浩太
「そういうことだろ。生きたまま取り出したり付け替えたりできるんだ」
佐倉 光
「魔法の品か。普通に役に立ちそうな気もするんだけどな」
牧志 浩太
「うまく使えば夢の医療ができそうなのにな」
佐倉 光
「そうだよなぁ。いくらでも使い途あるだろう。
まあ……
これ(トキのナイフ)と同じくロクでもねぇオマケつきかもしれないけどさ」
牧志 浩太
「……ありそうだな」
KP
ここで映像見るだけで数時間経ってそう。
牧志 浩太
物量がえらいんですよね……。
KP
あと一部屋だ。
牧志 浩太
エレベーター・非常階段は映像無し?
KP
ないですね。

牧志 浩太
では、1F・Dの映像を見ます。
KP
誰かの私室のような部屋だ。
机やベッドなどがあり、小さな本棚もあった部屋。
4日ほど前、緋月が一人で入ってきて、随分長いことここで本を読んでいた様子が見える。
それから、近くの紙を一枚取り、何かを書き付けている様子が見える。
二枚作ったメモのような物を、一枚は折りたたんで本に挟み、一枚は自分で持って部屋を出て行った後は戻っていない。

更に前……二人でこの部屋に入っている。
緋月が本棚に興味を示す一方、蒼井が机の引き出しをこじ開けようと針金を突っ込み……
何か声を上げたのか、緋月が驚いた様子で振り向き、そしてしばらく蒼井が怒られる映像が録画されていた。
ファンブルしたらしい……
牧志 浩太
あーあ。
まあファンブルなら3回ほどやらかした人もいるし。
KP
そうですね、誰にでもあるって。
もっと前まで遡ると、社員や埃島が出入りする様子がある。
もしかするとどちらかの私室だったのだろうか。
情報は、この程度だ……
牧志 浩太
これもしかして埃島以下社員一同は既にここから撤退していて、亡霊のように白波・黒田コンビがうろちょろしているだけなのかなぁ とすると悲しいものがあるな
KP
これボイスセッションだとものすごく大変そう。
牧志 浩太
ボイセでこの情報量は大変そう ボイセでもここだけテキストで提示する運用とかになりそう
KP
PL側で絶対ちゃんと情報整理しきれる自信ないよ。

牧志 浩太
ここで一つ確認したいことが。
KP
はい
牧志 浩太
緋月さんのスマートフォン、
 ・ここで通話できていたようですが、ネットワークの使用や外部への通話はできますか?
 ・辞書アプリとか入ってませんか?
KP
今通信はできない。
辞書アプリか……アラビア語ですか?
牧志 浩太
YES。
KP
そうだなぁ、なさそうだ。
きっと彼の頭に全部入っていたのだろう。
牧志 浩太
残念。
牧志 浩太
三日前の時点で通話できていた=基地局と接続があったなら、今でも圏外になったりしてないよな? と思ったけど、残念。スマホ側が何かめげたかな。
KP
現時点ではそのようなのです。
あと何か思いついたことがあれば言ってみてくださいね。
【アイデア】で何とかなるかも知れない。

佐倉 光
「ふーーーー、情報酔いしそう」
牧志 浩太
「本当にな……。ちょっとこれ、整理しないときつい。何か紙とかないのか、紙」
KP
部屋にメモ帳とペンくらいはあるだろう。
牧志 浩太
じゃあそれを取って、書いて整理しつつ佐倉さんと情報共有します。
佐倉 光
「PCねーかな……Linuxとか我が儘言わねーから」
KP
使えそうなPCはない。
牧志 浩太
「そこの(映像再生用のモニタ)はモニタだけか? 再生できたってことは、何かしら入力はできるってことだよな。スクリーンキーボードとか出せないかな」
佐倉 光
「さっき起動させるのも大分無理矢理だったんだけどさ。
ぶっ壊れてんだよ、ここのやつ」
牧志 浩太
「さっきから停電といい、まるで廃墟みたいだ。もしかして、本当に廃墟じゃないだろうな。
半年前を最後に、社員の姿も埃島の姿もないんだ。加害者は、白波さんと黒田さんだけ」
佐倉 光
「だな、人はいるようなのにまるで廃墟。さっき見た映像でも、人の姿はどんどんなくなっていく。
最初にいた奴らどうしたんだ?」
牧志 浩太
「半年前にここを捨てて出ていった……にしては、全体的に壊れすぎてる。半年くらいでこんなになるか?」
佐倉 光
「……
なあ。棺の部屋で腹さばかれてた奴ら、俺以外にもいただろ?」
牧志 浩太
「ああ、いた」
佐倉 光
「あれは誰だ」
以前に考えるな、と言ったことを改めて話題に出す。
牧志 浩太
「あの、山積みされてた死体の人達かと思っていたけど……。そうだ、あれは誰だ。俺達や緋月さんと違って、ばらばらに内臓を奪われていた」
KP
そういえば、棺の部屋の描写に欠けている物があったかな……
牧志 浩太
「俺達はエジプト展の帰りに、本を取りに戻ろうとして襲われた。あの展示にはミスル・カンパニーが関わってる。だとすれば、ミスル・カンパニーはまだ動いていて、何かの理由で俺達を、白波さんの手にかけさせたのか?」
佐倉 光
「俺の内臓、毒づけにされてないだろうな……?」
牧志 浩太
「……そういえば結局、棺の部屋のあの空間、何だったんだ?」
KP
それに関しては監視カメラでは動きがないから分からない。
ただ、地図を見ていただけると分かるが
牧志 浩太
「三階まで、ずっと貫通してる、あの空間」
KP
そう。でっぱりはつながっているようだ。
牧志 浩太
「……あの死体がみんな男だったのは、白波さんの内臓と交換するためか? でも、だとすれば、なんで、何度も繰り返しているんだ?」
KP
棺の部屋で行われていたことの描写を再度行うと……
牧志 浩太
あ、ちょっと見直します。
KP
いや
これちゃんと書いてなかったと思うのね。
牧志 浩太
おおっと。
KP
黒田や白波によって人が棺に入れられる。
黒田が腹を割いて内臓を取り出し持って行く。
数日後……大体3日ほど後、黒田が棺を開けに来る。
中は血の海。ぐったりした被害者の腹は開いている。
それを引きずって出て行く。
ほどなく次の犠牲者が入れられる。
そんな流れだ。
それくらいは何度も見ていれば分かるだろう。
牧志 浩太
「そういえば佐倉さんの腹…… 開いてないな」
佐倉 光
「ああ、そうだな?
開いてたら死ぬけど。
そういや緋月さんの腹も開いてなかったろ?」
牧志 浩太
「さっきの映像だと、他の被害者の腹は開いたままだったんだ。それを三日くらい経った後に、黒田さんが引きずって出ていった」
佐倉 光
「ああ、実際に見た方じゃないぜ、蒼井さんが助けたときのだ」
牧志 浩太
「そうなると……、緋月さんと佐倉さんだけ、開いてない。他の……、たぶん、あの犠牲者たちの腹は、開けられたままだったのに」
KP
あ、それに関しては
内臓出された後には服を閉じて蓋閉めちゃうので開いたままかどうかは分かりません。
少なくとも棺からぽいされるときは開いてた。
牧志 浩太
なるほど。
「棺に入れて、三日経って、そうしたら犠牲者を取り出しに来て、また次……」
佐倉 光
「……」
KP
佐倉が自分の腹に手をやった。
牧志 浩太
「その間、わざわざ棺に入れたままにしてるんだ。……この三日間、何なんだ? 内臓を交換するだけじゃないのか?」
佐倉 光
「三日……
経つと、腹が割れるのか?
いや、だからどうってワケじゃないが」
牧志 浩太
「分かったと思ったけど、また分からなくなってきたな……」
導入で襲われた時に白波が持っていた瓶と、半年前に白波が何か飲まされていた瓶は一致しますか?
KP
さすがにそこまでは分からないけど、大きさからして違うかな?
KP
めちゃくちゃ色々な物見たのに二人ともSAN値が動かなかったねぇ……

佐倉 光
「俺、書庫に行ってみたい」
牧志 浩太
「賛成。読める本があるかは分からないけど、情報が欲しい。まだ分かるようで分からない。あの時、緋月さんは…… 内臓を戻す方法が分かった、って、言ってたんだ。あのナイフのことかもしれないけど、他に何かあるかもしれない。
それに……、」呪いを解く手掛かりがあるかもしれない、そう言いかけて、緋月があの書庫を調べていたことを思い出し、呑み込む。
その後に何か続けようとして、うまく続かなかった。
佐倉 光
CCB<=55 〈心理学〉 (1D100<=55) > 39 > 成功
「優秀な探偵には……
悪魔使いの視点が足りなかったのかも知れないぜ?」
牧志 浩太
「……そうだな。俺達なら、見つけられるかもしれない」
佐倉 光
「そして、あの人たちには何より、時間が足りなかったのかも知れない」
牧志 浩太
「そうだな。今なら、まあ不気味だけど、調べる時間がある。
行ける。書庫を調べてみよう。
いい加減そろそろ、解決篇が欲しいからな」
佐倉 光
「そうだな、犯人に全部ゲロらせて大団円」
牧志 浩太
「ああ。法律で決まってるんだ、犯人は真相を全部喋らないといけないって」
佐倉 光
「そうそう!」
牧志 浩太
「そうだ。それから、最後は大団円、ってこともな」
佐倉 光
「ラストは崖の上だ」
牧志 浩太
「揃って滝にダイブするやつ思い出した。生還できるから大丈夫だな」
佐倉 光
「いけるいける」
KP
言いながら佐倉は、胸元に手を上げかけて、握った。
牧志 浩太
「ああ、行ける。間違いない」
メモ帳とペンはさりげなく入手していきます。書く物、大事!
「よし、行こう!」
佐倉 光
「ああ!」
牧志 浩太
もし、そうだとすれば。本当に、視点が、時間が足りなかったのだとすれば。
それもまた、あまりに緋月にとって無念だっただろうと気づいてしまいながら。

それでも、希望を求めて己を鼓舞する。いまここにいる俺達のために。
おしまい
KP
本日はここまで!
牧志 浩太
お疲れ様でしたー!
KP
お疲れ様でした!
佐倉 光
中入って初めて笑顔使ったな。
牧志 浩太
こちらも初笑顔かも。ギリギリまで浮かない顔をしていたのはこれですね。
>実は書庫に手掛かりがあったのだとすると、それはそれで緋月さんむちゃくちゃ無念
KP
今までのシナリオにも何度もあったけど、握ろうとしているときは心の中に不安があるときが多いんだよな!
牧志 浩太
ですよね。特徴的なアクション。
KP
良かった、死ななくてw
牧志 浩太
いやーーーー超ドキドキで面白かったけどめちゃくちゃ怖かった
もう楽しみで怖くて怖くて楽しみでPLの心臓が破裂するかと思いましたよ
KP
うふふふふふ
楽しんでいただけたなら幸い。
牧志 浩太
ほんと死ななくてよかった 佐倉さんの【CON】~~~~~~~~~!!! ってなった
KP
まだちょっと余裕あるから、折角なら〈機械修理〉でも判定してイイですよ……なんて言ったら台無しだからお口チャックしてた。
牧志 浩太
【INT】×3の方が上なの、その後イイRPにつなげられたから丁度よかった。あれが伏線になるとは。
KP
よかった。
【CON】判定本格的に始まるまで5ターンの超激ヌル猶予があったのと……
失敗時に受けるダメージが本来1D3なのが1D2になっていたのと
それでやっといきのこったかんじですね。
ああ、あとは調査放棄したか。
牧志 浩太
調査放棄どこですっけ
KP
エレベーター内も調査できるんですよ。
めっちゃくちゃ力があるか、めっちゃくちゃ背の高い人ならなんとかなる可能性があった。
牧志 浩太
ああー。すっかり失念していましたね。しかし力も【SIZ】もそこそこ!!
KP
いや、エレベーター内調査は佐倉パートです。
牧志 浩太
あ、なるほど。
ちなみに何をする流れだったんです? >なんとかなる可能性
ゴンドラ大脱出?
KP
調査を行うと酸素がゴリゴリ減ります。
脱出は無理ですが、
力任せに扉に隙間を作るか、天井のダクトを押し上げる、で酸素供給ができました。
牧志 浩太
ああー、なるほど。
KP
佐倉は自分にできることはないと早々に諦めて生存全振りしました。
牧志 浩太
そこの思い切りの良さも佐倉さんの強さだな、と思います。
行動が的確なんですよね。
KP
賢さが表現できていると嬉しいぞ!
牧志 浩太
そういう所、本当に「場慣れしていて、賢くて、行動が的確」だなと思います、佐倉さん。AND/HANDの時のあれもそうですけど、生存のための最善を感情や本能に邪魔されずにとれるの、本当に賢いし強い。
酸素が足りない、って時に藻掻かずに動きを止めていられるだけでもすごく強いんですよ。
KP
わぁい!
ちなみに体力が3きると気絶しちゃいます。
その状態で電源が復旧すると……落ちます。
牧志 浩太
落ちるぅうううう!
KP
で、1D3のダメージをくらいます。
牧志 浩太
危ない危ない。へたするとそれでHP0になる。
KP
運が悪いと死んじゃいますね。
3きったとき、ってのが1だったりするともう
牧志 浩太
死ぬぅ。
実は気絶状態になると床の隙間からわずかに酸素が供給されていてHPが僅かずつ回復するので、早めに気絶してしまった方が安全だったりします。
最悪なのは、電源供給直前に気絶した場合ですね。HPが1~3の状態で落下ダメージをくらうと死んでしまう可能性があります。
今回、判定を激ヌルにするかさっさと気絶させるかで結構迷いました。
実際に閉じ込められた場合を計算すると、数分~数十分の猶予はあるようなので、閉じ込められてすぐダメージくらうほど薄くはないだろう、という解釈で激ヌル判定から開始しました。
KP
シナリオに「そうそう運が悪くないと死なないはず」って書いてたから、ぬるくしていいと解釈してフワッフワにしました!
牧志 浩太
難易度調整OKですしね 【CON】【DEX】も足りないので、助かる!
KP
ただね、牧志が声をかけて「自分は行動している」って教えてくれなかったらそれが冷静にできるか分からないから
声かけるかって確認させていただいたのですね。
牧志 浩太
ああー、声をかけますかって、そこだったんだ。
KP
「どういう行動を取るか」まで教えてくれてたら落ち着いて待てるという判断でした。
牧志 浩太
その前に「非常階段の扉を開ける」って佐倉さんに言ってはいたからダブっちゃうな…… と思ってたけど、改めて言ってよかった。
KP
言ってたかそうか。
牧志 浩太
会話の中だったから流れちゃってたかも。
KP
非常階段開けるって事はあそこに行くんだなと理解できますからねー
牧志 浩太
でもそれ、「牧志がちゃんと行動して」「的確な行動を取る」って所まで分かって(信じて)いるからこそだよなぁ、と思うと感慨
いままでの積み重ねがありますからね!
KP
ちなみにあのシーンで流れていた歌、
「何者も越えられない 全てが飲み込まれる」
みたいなことを歌っていました。
越えた! ありがとう牧志。
牧志 浩太
やったぜ! ありがとう佐倉さん!
KP
牧志の方には手心はほぼ入れてない。
牧志 浩太
【DEX】はともかく判定値そこそこありましたもんね。駆け降りる所【DEX】判定じゃなくて固定ターンでよかった。
KP
そのぶん時間がかかっている扱いでしたからね。
牧志 浩太
なるほど。
ああいうところで【STR】成功するの、紅さんの面影があってちょっと好きです(一度失敗したけど)
KP
テストプレイで失敗しまくって不安になったのは内緒。
ありがとう紅さん……
牧志 浩太
判定値が微妙~~~に失敗しまくる展開もありうる値ですからね。いやほんとに成功してよかった。二度目はゲタもらいましたが。
KP
いやあれは、物どけてるんだからいずれはなくなるだろうって判断でした。
牧志 浩太
それはそうなんですよね。退かし続ければいつかは…… なくなる!
でも成功してよかった。
KP
よかった!
牧志 浩太
本当に生きててよかった! まだ油断はできないけど! 戦闘コワイ!
KP
がんばろう。
そうそう、牧志君戦うとしたら、拳と弓と魔法、どれがいいですか。
牧志 浩太
ああ~~~~ 迷う
いや、でも、ここはやっぱり弓で戦いたいですね!
KP
せつなさみだれうちでもあげればいいのか……
なんかかんか来週までに考えますねー
牧志 浩太
せつなさみだれうち笑っちゃった お手数おかけします、ありがとうございます
KP
佐倉は問題ないんだけど、牧志どうこじつけるかなぁ。
牧志 浩太
マジでなんにも浮かばねぇ!! ってことだったらこちらでも考えるのでブン投げてください。
KP
至高の魔弾とか……
牧志 浩太
浮かぶようだったら楽しみにしてます。
KP
はーい。
あと3~4回くらいだろうか……
では、本日は閉めます。おやすみなさいましー
ありがとうございました、おやすみなさい!

KP
牧志君に弓術一時的に使わせる言い訳をどうしたものか。
マジックアイテムカナやっぱ。
牧志 浩太
・魔法の弓系のマジックアイテム
・記憶を引き出す系のマジックアイテム(代償として一時的にアイデンティティがちょっと混ざるとか)
・どうしてもうまい言い訳つかなかったら拳でも大丈夫です

こちらも何かいい言い訳ないか考えてみます。
個人的には記憶を引き出す系のアイテムだと演出が楽しい&代償が面白い気はしますね。魔法の弓でも使い手を選ぶタイプとか。
KP
使いたいヤツを言っていただければ。
ただし、あまりポンポン自由に撃てる感じにはなりませんのでご了承ください。

コメント By.KP
情報の塊にぶん殴られる回。
あまりにも雑に扱われた佐倉に追加SANチェックが発生しました……

いやもう何言ってもネタバレだから碌な事言えないんだって。

TRPGリプレイ CoC『欠落コディペンデント』牧志&佐倉 2

※※※ さわってしまった! ※※※

TRPGリプレイ CoC『地獄はやさしい』 波照間 3(終)

「頼りになるよ、君は。……なんだか、兄ができたような気分だ」

TRPGリプレイ CoC『100万回目のハッピーバースデー』佐倉&牧志 1

俺は、牧志? 紅? 波照間さん……?

【クトゥルフ神話TRPG】
本作は、「 株式会社アークライト  」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc.
PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION 「クトゥルフ神話TRPG」


TRPGリプレイ BEAST BIND トリニティ 第三話『仮面の家』1

やーい、おまえんち、組本部ー!

TRPGリプレイ ゆうやけこやけ 第三話『ふしぎなともだち』の一

まずはみんなで自己紹介

TRPGリプレイ CoC『キルキルイキル』海野と渡川【after TRPG】『マリトッツォを食べよう!』

キルキルイキル
海野&渡川 あとついでの藤江と徳間
「なんかの罰ゲーム? いや、美味いもんなら罰じゃねぇのか?」