TRPGリプレイ インセイン『赤い糸』鳩山＆白浜 3（終）

鳩山 司

もう時は残されてはいない
そう急かすように苛む頭痛に、頭を抱えて疼くまる
頭蓋の内に響く、二つの声
どちらも覚えのあるその声に辛うじて薄く目を開ければ、その声を向けてくる一つの姿
この1週間ほど、夏の日差しのように明るく楽しい空気に覆い隠されて、見えなかった、いや目を逸らしていた疑問と不安が、膨れ上がる
薄く開けた目で相手を見上げながら
不意に、その言葉が口をついて出てしまった
縋るように、『彼女』の腕を掴みながら
「……空姉……。空姉は、空姉……だよね？」

鳩山 司

【秘密2】を掴むその〈手触り〉で調査します！

GM

〈手触り〉ですがるように真贋判定、いいな……。
大丈夫でしたら判定までどうぞ！

鳩山 司

よし、行きます！
2D6＞＝5 （判定：〈手触り〉） （2D6＞＝5） ＞ 11[5,6] ＞ 11 ＞ 成功

GM

出目が良い

鳩山 司

惜しいCRTまであと一歩

GM

お見事。

鳩山 司

【赤い糸】は、まだ調査対象ではないですもんね

GM

ですね。まだ！

白浜 空

「―――安穏と泥濘に微睡んでいればいいのに」
「ばかね、これじゃあ全部やり直しじゃない」

鳩山 司

「空、姉……？」
「え……」
疼く脳髄に、呻くように疑問の声を漏らす

白浜 空

空は、深く、深く、息を吐き。
……語り始める。その真相を。

白浜 空

ふう、と、もう一度、息を吐けば。空のその表情から、見る見る内に表情が抜け落ちていく。
その無機質さすら感じる―――好意や悪意を感じない瞳を見れば、君は確信をもって理解するだろう。

オニ

目の前のこれは、白浜空ではない、と。

オニ

「この段階まで来て染み込んでいる疑念はもはやどれだけ言葉を重ねても取り切れまい」
「騙したのはすまないと思うが、こうなったからには君には選択をしてもらわなければならない」
「……だが、いきなりこんなことを話されても混乱しているだろう。気になること、聞きたいこと、何でも聞いてくれ。答えられる限りは答えよう」

鳩山 司

「……」
頭痛は、気がつけば引いていた
静かに、しかし怒涛のように告げられた話には、まるで理解が追いつかない
「どういう、こと……本当の空姉は、どこ？」
ぼんやりと、空の姿をした何者かに尋ねる

オニ

「一部は、ここに」
ぽんと自身の胸を叩く。
「具体的には魂の一部と記憶、そこから再生される人格、だがな」
「本体は……裏山だよ」

鳩山 司

「空姉は、生きてるの」

オニ

「いいや、1年前に死んでいる」
「先に言っておくが、どうして死んだのか、については私も分からん。……あまり、良い死に方ではなかったのは確かなようだが」

鳩山 司

「……」
俯く
「やっぱり……」
「なんで……」
「なんで、こんなことを」

オニ

「君を守るためだ」

鳩山 司

「空姉から……？」
「なんで、空姉が……」

オニ

「……赤い糸、見えているのだろう？」

鳩山 司

その言葉に、自らの指から伸びる、不可思議な赤い糸を見やる
「これ……？」

オニ

「やはり、見えているのだな。残念ながら私には見えないが……それが繋がってしまったことが、私が来た理由そのものだ」
はあ、と息を吐いて、手を掲げる。
……二つに分かれ、片割れが結び付いていた糸が、鬼の小指から切れて崩れ消える。
「それは、言わば積み重なりすぎた双方向の感情……“呪い”の域にまで達してしまった縁だ」

鳩山 司

「双方向……」
「じゃ、空姉がそんなことになっちゃったのは……あたしのせい……」
ずっと、心の中にわだかまっている、一年前のあの時のことが、頭の奥にずしりと黒く

オニ

「そう思い詰めるな。厳密には……もう少し厄介な事情がある」
「あの裏山が縁結びの神の土地であったのは知ってるか？」

鳩山 司

「うん、なんか聞いたことがある」

オニ

「なら話は早い。要は、土地柄、という面もあるのだ」
「縁が結ばれやすい。互いに向ける感情が深まりやすい。そういう土地からの補正も受けて、悪霊は狂的なまでの感情を現世に遺した人へと向ける」
「……そうして繋いだ赤い糸が、悪霊が現世を認識する唯一の手段となるからな。つまり、きみがそれを認識できている以上、もう時間はあまり残されていない」

鳩山 司

司が人喰いの鬼の話を受け入れてしまっているのは、ちょっとしたショック状態だからです！

オニ

そりゃいきなりこんな話聞かされたらそうもなる！！！

鳩山 司

指先から儚く揺れて伸びる赤い糸を、見つめる
「……悪霊って……どんな感じなの」
「苦しいの？」

オニ

「……なったことがないから何とも言えないが……」
ふむ、と口元に手を当てて少し思考する。
「死してなお、現世の誰かを求めるというのは途方もない執着と言えるだろうな」

鳩山 司

赤い糸が結ばれたその手を、ぐ、と握る
「……空姉を助けるには、どうしたらいいの」

オニ

「君がどのような状態を助ける、と言うかにもよる。……だが、そうだな。君がこれから何ができるのか、というは、知っておいた方が良いだろう」
「君にはこれから、私が思いつく限りでは……5つの選択肢がある」

鳩山 司

5つも！

GM

ということで、ばーーっとルート提示していきますね！

鳩山 司

お願いします！

鳩山 司

「教えて」

オニ

「いいだろう。何を、どれを選びたいのか。後悔のないように、選ぶといい」
「1つ目」
「不都合な記憶を消して私に『空』との絆を…その赤い糸を乗っ取らせる」
「私の自我は消え、『空』として生きることになるが、悪霊は君を永遠に見失う。最も安全で確実な手段だ」

「2つ目」
「これは、今の君の協力がなければできないことだ」
「【赤い糸】を辿って、君が空の遺体を見つけ、それを私が喰う」
「本来予防としての方法ではあるが、今からでも悪霊の力は弱められるだろう」
「空を現世に留める最後の縁は君だ。必然的に、とどめを刺す……縁を切るのも、君に頼むことになる」
「あとは私が空の魂を喰って輪廻に戻すが、相応に危険がある」
「正直、失敗の可能性もかなり高い。これを選ぶなら覚悟はしてくれ」

「3つ目」
「……これは悪霊を止めることだけ考えた最悪の手段だ」
「君を悪霊に喰わせる」
「そうすれば悪霊は未練を失う。君と悪霊は永遠に終わらない幻の世界で暮らす」
「終わりも果てもなく、ただ単調で幸せなだけの世界で君達は永遠に眠ることになる」

「4つ目」
「私が空の遺体を喰らい、魂を喰らった後」
「私の肉体を空に明け渡す。そうすれば、空を疑似的に蘇生できる」
「だが、その糸がある以上、……糸が双方向の感情である以上、お前が死んだ時、確実にお前は悪霊化する」
「そうなった時、お前の遺体を喰わねばならないのは私の体を引き継いだ空だ」
「親しいものに自分を喰わせる覚悟があるなら選べ」

「5つ目」
「空を輪廻に戻した後、私がお前を喰う」
「元々生死を超えるほどの縁だ。確実とは言えないが、来世でも巡り合うことになる可能性は高い」
「今の命を捨てて生まれ変わりに賭ける道だ。真っ当とは言えないが、まあ私はそれでもかまわん」

「本来の私の立場としてはどれでもいい」
「今挙げたものでも、それ以外の選択肢でも。後悔しないように好きなものを選ぶといい」

GM

という感じになります！

鳩山 司

ハッピーらしいハッピーが無い！

GM

シナリオ的にどれが正解、不正解はないので！
PCとPLで納得いく形を目指してねと言う形
完全蘇生ハッピーは残念ながら……！
前回、踏み込むか踏み込まないか考えてねってとこで区切ったのも、ここでの選択も司さんがどう思ってるのかをちょっと固められれば選びやすいかなーと思ってたのもあったり……

鳩山 司

うーむ
まさか鬼が出てくるとは
しかもこんな形で

オニ

実は味方サイド

鳩山 司

「……」
「……もう、空姉は帰ってこれないの」

オニ

「空自身での肉体ではな」
「一応補足しておくが、私の肉体を明け渡す場合は自我としては私は完全に消滅する形になる。混ぜ物や再現というわけではない、とは断っておくぞ」

鳩山 司

「本当の空姉になる、ってこと？」

オニ

「わかりやすく言えば入れ物が変わるだけだ」
「この肉体も、可能な限り空と同じものを再現してある。鬼の機能は最低限……そうだな、お前よりも先に死なない、とか、お前が死んだときに遺体を喰えるようになる、とか、そういったものは残るが……」
「物理構造上は空のものと完全に同一だと思ってくれていい。なんならヒトの子も残せるぞ」

鳩山 司

「……」
「もう一度、空姉と会ってお話しすることは、できるの？」

オニ

「私にその糸を乗っ取らせるのでなければどの道、悪霊の空とは接触することになるな」

鳩山 司

「じゃぁ、そうする」
顔を上げて、鬼の顔を正面から見据え、キッパリと告げる
「糸を辿って行けば、空姉に会えるんだよね」
「あたし、ちゃんとお話しなきゃ」

オニ

「……そうか。では、一つだけ」
「君が、君の意思でどの選択肢を取るのか。君自身の言葉ではっきりと聞かせてくれ」
「君に悔いが残らない様に。そこに戸惑いが起こらない様に」

鳩山 司

「2つ目」
誤らないよう、指を2本立てて、告げる
「1つ目は、今の空姉を、ひとりぼっちにするってことでしょ。絶対イヤ」
「3つ目、5つ目もイヤだ。負けたくない。こんな……こんなことなんかに」
「4つ目は……」
黙る
「4つ目は……考えない」
「今は」

オニ

「……いいのか？」

鳩山 司

「うん」
頷く
「今はただ―――空姉と会って、お話がしたい」
謝りたい
ありがとう、と伝えたい

GM

こんなことに負けたくない、なの強いなあ………

鳩山 司

こんな理不尽に負けてたまるか！
という司の反骨心

オニ

「そうか。君がそうしたいと言うのならば、従おう」
「それに、遺体を喰ってから少しならば時間を取れる。……そこまで進めばもう悪霊に取り込まれる道は選べないが、それ以外の道は空と話してから決めてもいいだろう」

鳩山 司

「……うん。ありがとう」

オニ

「では、準備が出来たら向かおうか。先も言ったが、あまり時間はない」
「どうか、君たちにとって悔いのない道行を」

鳩山 司

「……わかった」
「ちょっとだけ、待って」
言って、勉強机に向かい、座る
机の引き出しを開け、取り出すのは、カラフルな幾種類もの細い紐

GM

今は考えられない、という選択肢もありながら確実に受け入れられない選択肢だけは言葉にできるの、つよいぞ

鳩山 司

それらを机の上に広げ、最後に、横に掛けたカバンから可愛らしい手帳を取り出す
ぺらぺらとページをめくると、あるページでピタリと止まった
そこには、もう幾度も閉じ、開いたせいでボロボロになった、大ぶりの付箋が貼ってある
タイトルは『ミサンガの編み方』

GM

ミサンガ……！

鳩山 司

もう何年も前
空が身につけていた自作のミサンガ
それが何かと問うた自分に、
「【お守り】みたいなものよ」
と彼女が言った
それが欲しくて欲しくて
面倒くさがる彼女に、ねだってねだって作り方を教えてもらった、そのメモ
今では見なくとも編めるほどに慣れたけれど、このメモは今でも大切な自分の宝物
そのメモを、そっと指で撫で
一つ頷くと、それを見ながら、編み始めた
「あんたでも編めるように、書いといてあげるわよ」
呆れながら、それでも、カラフルなペンを使い分けながら、彼女が丁寧に書いてくれたメモ
手順を一つ、一つ、その時に彼女がしてくれた身振り手振りを思い出しながら、
丁寧に、丁寧に編み上げる
『願い』を込めて

鳩山 司

「……できた」
手の中には、一本のミサンガが編み上がっていた
それに、もう一度祈りを捧げるように額に押し当ててから、しっかりと手首に結びつけた
5本目の【お守り】。
「ごめん、お待たせ」
椅子から立ち上がって、鬼を振り返った
姉の姿をした、鬼を

オニ

「構わない。君にとって必要なことだったのだろう？」

鳩山 司

大きく頷きを返す

オニ

その言葉に、表情に、相変わらず色はないが……少なくとも、険を感じ取ることはない。
「ならば、君のしたいようにやるのが一番だ。間に合う程度であれば私も付き合おう」

鳩山 司

「……ありがと」
「もう、大丈夫。行こう」
「空姉が待ってる」

オニ

「……ああ。では、行こうか」

GM

そうして、君たちは足を動かし始める。
赤い糸を辿り、その先にいる相手を見つけ出すために。
糸の導く先。『悪霊』の棲むその場所は———
―――裏山。

鳩山 司

まさにサイレントヒル

鳩山 司

5つ？

オニ

「良いか、探し出すべきは四肢と胴体だ」
「覚悟しておいてくれ、バラバラになってしまっていて本当に手に負えん。君の糸だけが頼りなんだ」

鳩山 司

えーーーー
空姉に何があったんだ……

オニ

とにかくバラバラになって死んだらしい……あるいは死んでバラバラになっちゃったのか
鬼が遺体を見つけ切らなかった原因ですからね、バラバラ

鳩山 司

「バラ……」
息を呑む
「なんで、そんなことに……」
悲痛そうに眉を顰める

オニ

「……すまない、わからない。だが、そのせいで私も見つけ切れなかったんだ」

鳩山 司

「ひどいよ……」
「空姉……必ず見つけてあげるから……」
口をへの字に結び、前を見据える

オニ

「……その意思を、固く持っていて。私は物理的な脅威からは守ってやれるが……心はそうはいかない。気をしっかり保ってくれ」

鳩山 司

両手を握り拳に固めて。

GM

さて。そうして、鬼とあなたが話していると。

鳩山 司

「……！」
「空姉……？」

ウツホ

鳩山 司

「う……」

ウツホ

鳩山 司

「う、空姉……」
その異形に、足がすくむ

オニ

「―――私が引き受ける。君は行け」

鳩山 司

「……うん。わかった」
まだ足は震えていたが
その声を聞いたからこそ、司は動く
『行かないで』
そんな言葉、空姉から聞いたことなんてなかった
（空姉……苦しいんだ）
（寂しいんだ）
「大丈夫。あたしが必ず見つけてあげるから！」
左手の糸を確かめ、その伸びゆく先へと駆け出してゆく

鳩山 司

気張るで

GM

……という感じでクライマックスフェイズは始まるのですが、いろいろと特殊な進行になるためいくつか説明があります！

鳩山 司

むむ

GM

まず、このクライマックスフェイズでは戦闘は発生しません
その代わりに、メインフェイズと同じように【赤い糸】の秘密を調査判定で調べる事によって儀式の段階が進んでいきます

GM

クライマックス、基本的に進行を忘れないために描写とかは淡々と流しますがRPなどはいつでも大丈夫ですからねー！

鳩山 司

入っ
はい
なぜ入

GM

もはや恒例

鳩山 司

では、順番に手から……

GM

はーい！　ではではー

GM

1R目
あなたの背後からは鬼が悪霊を引き止める鈍い音が連続して聞こえてくる。
何をしましょう！

鳩山 司

触れられぬはずの糸に、もう片方の手を重ねて
その向こうにある、彼女を思い出す
いつもデコピンされたりチョップされたりしていたけれど、たまに撫でてくれる
そんな暖かな彼女の柔らかい手が好きだった
〈手触り〉で調査！

GM

背後から響く激しい戦闘の音、耳元に張り付くようなノイズの混じった悪霊の呼び声。
そのどちらもがあなたの心を囃し立て、平常心を奪い去っていく。

GM

2R目に行きましょうか

鳩山 司

では、2Rもおててに

GM

おてて！
ではでは、好きな特技で判定をどうぞ！

鳩山 司

苛む狂気に、自らの二の腕を噛んで耐える
「負けるもんか……っ」
[ 鳩山 司 ] HP : 4 → 3

GM

あなたは糸を辿り、両腕が地に埋もれるようにして転がっているのを見つける。
その手は既に朽ち、それでもなお何かを求めるようにゆるく開かれている。
―――その腕には、汚れ果て、ぼろぼろに朽ちてなお切れ落ちない組紐がぐるりと巻かれていた。

鳩山 司

〈哀しみ〉遠いな……

GM

ほんとだ、結構遠い

鳩山 司

空の哀しみが、心に染み込んでゆく
「あたしもだよ……なんでこんなことに……」
「なんで、分からなかったんだろう……」
あの、どうでもいいと思っていた日々が、脳裏に甦る
通学の電車の中、吊り革に悠ゆうと捕まる姉が羨ましくて、背伸びをしていたら、不意の揺れで倒れそうになって
それをそっと支えて助けてくれたのは、彼女のあの手だった
というわけで、〈乗り物〉で抗ってみる

GM

良いですね……理由が良い……。どうぞ！

GM

乗り物の理由、個人的にとても好き

鳩山 司

ありがとうございますｗ
なんとかこじつけようと思ったら、ちょっとイイ話が湧いてきた

GM

続いて、3R目。
何をしましょう？

鳩山 司

では、あんよに

GM

あんよ！

鳩山 司

もちろん〈手触り〉

GM

はーい！　では判定どうぞ～！

鳩山 司

両手をワキワキしながら死体を探しながら野山を駆ける司

GM

なお脇には両腕が既に抱えられている

鳩山 司

ちょっとした津山事件なんよ

GM

実態は必死に遺体をかき集めてるという……死活問題

鳩山 司

2D6＞＝5 （判定：〈手触り〉） （2D6＞＝5） ＞ 10[5,5] ＞ 10 ＞ 成功

GM

良い出目だ……！　ではでは

GM

あなたは糸を辿り、流木に引っかかっている足を見つけた。
水底に晒され続けた足は今にも崩れ落ちそうに朽ち果て、冷え切っている。

鳩山 司

〈憂い〉ならなんとか……

鳩山 司

「……っ」
そんなどうでもいい日々が、なんで今になって鮮明に思い出されるんだろう
湧き起こるのは、後悔ばかり
彼女の足を拾い上げる
柔らかい粘土に指が沈み込むようなその感触
運動バカの自分なんかとは違って、スラリとして白かった、彼女の足が……
悪心などよりも、それが失われた哀しみが、何よりこの残酷な事実が、心を締め付ける
〈手触り〉で判定します

GM

糸を辿り、糸を手繰り。あなたは四肢を集めた。
あとは胴体部―――あと、2つ
手順2，完了。

GM

さて、それでは4R目！
何をしましょうか

鳩山 司

ウェストを

GM

はーい！　ではお好きな特技で判定までどうぞ！

鳩山 司

では手触りで
〈手触り〉で、腰を！
2D6＞＝5 （判定：〈手触り〉） （2D6＞＝5） ＞ 10[5,5] ＞ 10 ＞ 成功
CRTして回復してもいいんよ

GM

お見事！　反動とばかりに出目が良いな……
あなたは藪に半ば取り込まれるようにして埋まった胴体の半分……下腹部を見つけた
もはや原型をほぼ留めていないそれを抱え上げると、まるで縋りつくようにあなたの腰に赤い糸が絡みつきはじめる。

鳩山 司

「空、姉……」
彼女の激情が、脳髄を焼く
「あたしも……」
「あたしもだよ、空姉！」
そういえば、いっつも素直に言えたことなかった
電車で助けてくれた時も、ありがとうも言えなくて
ただ悔しくて、空姉に当たってたっけ
「だから、今度こそちゃんと言わなきゃいけないんだ……」
再び〈乗り物〉で判定します

GM

はーい！　判定をどうぞ……！

鳩山 司

2D6＞＝7 （判定：〈乗物〉） （2D6＞＝7） ＞ 10[5,5] ＞ 10 ＞ 成功
よかった

GM

さっきからすっごい5.5を見てる気がする……！？
お見事！

system

[ 鳩山 司 ] 正気度 : 2 → 1

鳩山 司

錯乱坊

GM

わーたし錯乱坊

GM

―――あと、ひとつ。
赤い糸は次々にあなたへと絡みつき、鮮やかな軌跡を残してきみを導いている。
手順3，終了。

GM

5R目。

鳩山 司

残酷な彼女の残骸と、遺された想いに、涙が溢れそうになるのを、歯を噛み締めながら耐え、駆ける
最後も〈手触り〉で駆け抜けます

GM

駆け抜けろー！　判定どうぞ！

GM

その場所に、ぽつんと投げ出された胸部をあなたは拾い上げた。
如何なる道理に基づいてか、未だに小さく胸を上下させる冷たい体から、あなたの心臓へと赤い糸が突き刺さる。

鳩山 司

〈恋〉！！
そうだったのか、空姉

GM

〈恋〉（頷き）

鳩山 司

まぁまぁ遠い

鳩山 司

あ、それはリアル恋ということでOKですか？

GM

あ、ガチ恋です

鳩山 司

OK！

GM

トレーラー的にもね、基本的に両片思いくらいの感情の重さ前提なので……！

鳩山 司

心臓を穿たれた瞬間、その感情に、衝撃にも似た何かを感じた
「空、姉……」
「そう、だったんだ……」
いつも、彼女が自分の頬や髪を撫でる時の、その温かさ
心地の良い、その温かさが、何によって与えられていたのか、それが今わかった
今にもなって……
〈手触り〉で判定します

鳩山 司

そう、思ったら
「空姉……」
堪えていたものが、両の瞳から溢れ出していた

GM

差分がかわいい……

鳩山 司

辛かっただろうな
いつも真面目で、凛として格好良くて、でもだからこそ、そのことが言えなくて
「ごめんね……気付いてあげられなくて……」
その遺された無惨な身体を、抱きしめた
何故か、今も動悸を止めぬその胸に額を押し当て、ほんの少しだけ、涙をこぼした

GM

手順4，完了となります。そして……

鳩山 司

もう限界……（ステータス）

GM

―――痛いほどの想いの追体験。それはあなたの想いをも呼び起こし、あなた達の絆をさらに深めたものとして体中に巻き付いている。
唯一無事な箇所は頭部のみ。……もう、自分から伸びる糸は悪霊に繋がるそれしかない。

鳩山 司

「空姉……」
伸びゆく糸の先を、見やる

GM

そこへ。

オニ

「―――良くやった！」
木々をなぎ倒しながら、血まみれの鬼を巻き込むように勢いよく悪霊が突っ込んでくる。
「そろそろこっちも限界でな。それを、早く……こっちへ！」

鳩山 司

「……うん！」
涙を拭い、立ち上がる
「……お願い。空姉を助けて！」
叫び、抱えたそれらを鬼へと放った

オニ

「―――任された！」
オニは悪霊の猛攻をかいくぐりながら、あなたが遺体を差し出したのを見ると
目にもとまらぬ速さで異形の大口を開き、一息に遺体を全て呑み込んでしまう
見知った輪郭がぐずぐずに溶け、自分に向かってくるその様子にあなたが目をつぶった……次の瞬間。

鳩山 司

「う、わ……っ」

ウツホ

「ウァ、ア、アアアァァァァァァァァァ………」
ぼとぼとと悪霊の巨体から糸の塊が剥がれ落ち
中から、見慣れた姿の彼女の体が、力なくこぼれ落ちてきた。

鳩山 司

「……空姉！」
駆け寄り、受け止めようとする

GM

あなたを縛り付ける糸にもう力はない。小指から力なく垂れさがる一本以外、あなたと彼女を繋ぐものは何もない。
……ただ一言。お別れを告げるだけで、その糸は呆気なく切れてしまうことを、あなたは直感した。

ウツホ

ふわりと受け止めたその体に、重量は感じない。
―――冷たくも、熱くすらもない。
何もかもが、そこにいるのかすらもが不明瞭な……『死人』が、腕の中に落ちてきた。

ウツホ

「なん、でよ………」
色のない瞳で、呆然とあなたを見上げて。むっつりと黙り込んでいた空がぽつりとこぼす。

鳩山 司

「空、姉……」
堪えていた涙が、再び溢れ出す
野山を駆け回り、まとめていたヘアゴムはボサボサの髪に負けて乱れてしまっていたけれど
「空姉！　空姉……！　やっと会えた……」
彼女の言葉に、応えることなく、彼女に縋り付いて嗚咽をあげる

ウツホ

「…………」
少しの沈黙の後、震える手で、乱れたその髪を梳る。
「そんなに泣くなら……一緒に来てくれてもいいじゃない。ねえ、司」
「……夢にはね、死ぬことも、お別れもないのよ。ねえ。……なんで、……なんで邪魔したの……ッ！」

鳩山 司

「空……姉……？」
その言葉に、微かに狼狽える
鬼へ、どういうことか、問うように視線を向けながら

オニ

空気を読んで少し離れた場所でもたれるように休んでいたが、その視線に応えて口を開く。
「悪霊であったとはいえ、元々きみにもう一度会いたいと願った感情は彼女自身のものだ」
「永遠に別れることのない再会を邪魔されたのだから少し冷静でなくなりはするよ。……でも、きみの言葉なら届くはずだ」

鳩山 司

「そっか……」
「……ね、空姉」
静かな視線を彼女へと向ける

ウツホ

言葉に反応して、射殺すような険しい視線を鬼に送っていた空があなたの方へと向き直る。
「……なによ」

鳩山 司

「ありがとう。あたしのことを、そんなに好きでいてくれて」
涙は止まらないけれど、素直な気持ちが微笑みとなって溢れた
「あたしも、空姉のこと、大好きだったんだよ」

ウツホ

「なら……、…………なら、今からでも遅くないわ。ねえ、一緒に来てよ司」
「好きだって気持ちに準備なんかできてるはずがなかった。死ぬなんてことに準備なんてできているはずがなかった！　これで永遠にお別れなんて、準備できているはずがなかったのよ！！」
がしりと司さんの腕を掴んで、感情のままに叫ぶ。
「でもあんたにはその時間がある、それをする猶予をあげることができる……！」
「そうすれば、…………そうすれば。もう」
「……もう、私とあんたは、お別れなんてしないで済むんだから」

ウツホ

分かってさえいれば準備を怠らないから強いけれど、訪れることが分かっていないことにはとことん弱い。

鳩山 司

自らの腕を掴む、その手にそっと触れる
その指を、柔らかく解きほぐすようにして開き、自らの指を絡める
「あたしもだよ。こんなことになるなら、もっと空姉に、素直にしていればよかった」
「ちゃんと、ありがとう、って言って」
「ちゃんと、ごめんね、って言っていればよかった」

ウツホ

「…………そう、よね。本当に、そう。死んでから気づいたって遅いのに、私も……気づけなかった」
「あんたにいつもばかばか言ってたけど、本当にばかなのは私の方」
自嘲するように笑って、唇を噛み締める。

鳩山 司

そっと、首を振る
ボサボサの髪が、ゆったりと揺れる
「そんなこと、ない」
「ね。空姉」
「あたしと、一つになれたら、嬉しい？」

ウツホ

「…………あんたね、私の想いを知っといて……それを言うの、ズルいわよ」
「嬉しいわよ。ずっとずっと……ずっとずっと、……好きだったんだから」

鳩山 司

「……うん。あたしも、ずっとずっと、大好きだったよ」
「あたし、バカだからさ。空姉みたいに、大人みたいなちゃんとした気持ちじゃないけど」
「きっと、そうだったんだと思う」
「じゃぁ、ね。空姉」
改めて、真正面から彼女の顔を見つめ
「もう一度、続きからやり直そう？」
彼女の両手に、指を絡める
「あたし、ちゃんと精一杯空姉と生きて、生きて」
「立派に生き抜いて」
「そうして、いつか終わりが来たら」
「……あたしを、食べてくれる？」
「本当に、一つになってくれる？」

ウツホ

「…………っ！」
絶句。
いつから……いつから、この子はこんな、強い意志を秘めた目をするようになったのだろう。
いつから、こんなに……甘く、残酷な提案を出来るほどに、強くなったのだろう。

鳩山 司

それを与えてくれたのは、きっと彼女の姿と、その想いだ

ウツホ

明晰な頭脳はその意味するところを余さず汲み取り、理解をしていた。
先ほどまでの自身の状態。それを、遺体を“食べる”ことで解いた得体のしれない相手。
……もう一度を示唆する司と、語れるその末路。
それらの点を一つにつなげるのは、容易いことだった。
容易いこと、だけに。
……信じられないような目つきで、呆然と彼女を見上げる。

鳩山 司

その想いを受け止め、自らの想いを真正面からぶつける
それが、強い覚悟として彼女に今、向き合わせていた
それを彼女が望み
願うなら
全てを受け入れ受け止める
その覚悟が確かにあった
そうして、心を通じ、自らの人生の終わりに一つになれると言うのなら、どれほど上出来な人生だろう

理不尽に押し付けられた、悲劇の運命に抗い、せめてもの自分たちの幸福を得ようというその覚悟を、誰が否定することなどできるだろう
少なくとも、司にその迷いは、無い

ウツホ

―――こんな入れ知恵をできる相手は、そう、一人しかいない。
どういうわけか自分と同じ姿をしていて、自分の体を喰って、自分の邪魔をした、あの怪物だ。
むくむくと鎌首をもたげる不信。……こんな奴を、信じていいのか……？
しかし。
同時に、空も理解している。もはやそれに望みを託すしか、互いに希望を抱けるような道はないということを。それに……
「……そんなまっすぐな目をされちゃあ、疑うこっちがばかみたいじゃない」
くしゃりと歪みそうになる顔を意地の力で食い止めて、そっぽを向く。
それだけ強く、まっすぐに想ってくれることが、嬉しかった。
死人に涙は流せない。そのことに、まさか感謝する時が来るとは。

鳩山 司

赤く腫れた瞳で、しかし浮かべた穏やかな微笑みで、司は彼女の答えを待つ

ウツホ

飽くまで目を逸らさないその姿に、根負けしたようにため息をついて
「……わかった、わかったわよ。あんたの賭けに乗ってあげる」
「最期にはあんたを、食べてあげる」
「……こんなとんでもないこと言わせるんだから、あんた。ちゃんと責任取ってくれるのよね？」

鳩山 司

待ち侘びていた答えに、ぶわ、と音がせんばかりに雫が溢れた
「空姉ちゃぁぁぁぁん」
その身に縋り付いて、嗚咽を漏らし、泣く
「取るよー絶対取るよー」
「あたし、空姉をお嫁さんにするもん……」

ウツホ

「もう。さっきまであんなにカッコついてたのに、幼稚園時代に戻っちゃってるじゃないの」
くすりと笑みを漏らして、優しく頭をなでる。

鳩山 司

「うううううう」
「あたしがお嫁さんでもいいよ……」
「ずっと、ずっと、空姉ちゃんと一緒に生きたい」
甘えるように、猫のようにその手に頭を、頬を擦り付け、涙と鼻水まみれにしてしまうかもしれないが

ウツホ

「あーもう、きたないなあ」
愚痴をこぼすように言う声音は、それでも柔らかくて。
ハンカチをもってないことに気づいてからは、困ったようにされるがままになっている。
「……そうね。私も、司と一緒に生きてみたい。大人になるまでにLGBT向けに法律が変わってるといいわね」

鳩山 司

「うわぁぁぁん、空姉がまた難しいこと言ってるーーーー」

オニ

「そろそろ、話は終わったか？」
と鬼が話しかけてきます

鳩山 司

「うーーー……終わってないけど、終わったよーーー」

オニ

「すまないな。遺体は喰ったとはいえ、あまり魂を野ざらしにしておくのも良いと言えないんだ」
「……これから、空を蘇らせる。心の準備は良いな？」

鳩山 司

「うん……」
言い、確かめるように空の手を握り、彼女の顔を見つめる

ウツホ

「わかったわかった。今更言葉を翻したりしないから、そんなにじっと見てこないの」
手を握り返して、仕方ないなあ、と笑う

鳩山 司

「へへへ」
照れるように笑みを返し、彼女の肩に頭を預ける

ウツホ

「それで、私は何すればいいの？　トンデモなこと言われて頭追いつかないんだけど」
もう、と困ったように言いながら、払いのけることはしない。

オニ

「そうだな……とりあえずそこに立っていてくれれば良い。ただし、空は目を瞑っておいた方が良いぞ」

ウツホ

じ、と少し疑いの目で見た後……ため息を吐いて、目を閉じた。

鳩山 司

「だ、大丈夫？　痛くしないでね」

オニ

「任せろ、ある意味では専門家だ。……それよりきみはちょっと離れた方が良いぞ。手くらいはつないでいても良いが」

ウツホ

「ねえちょっと、見えてないんだから不安になるようなこと言わないでくれる？」

鳩山 司

「あわわ、ごめん」
「じゃ、じゃぁあたしが手を繋いでててあげるから」
手を繋いだまま、脇に控える

ウツホ

ふう、と大きく息をはいて。
……少し震える手を誤魔化すように、その手を握った。

オニ

「……さて、これが君たちの決断であるならば、私はそれを祝福しよう」
鬼が再び、異形の大口を開く。

鳩山 司

「うわ」
思わず声が漏れてしまった

オニ

―――冷たく、昏い死が、ぎゅうっと手を握る空を飲み込んで
ぶつりと音を立てて、赤い糸が切れ落ちた。
「私の役目はこれで終わりだ。では―――」
「―――『これから』をがんばれ、2人とも」
……そして、切れた糸が生き物のように首をもたげ。
異形の口を閉じた、鬼の手へと絡みついて行く―――。

鳩山 司

「あ……」

オニ

そしてあなたは直観する。ゆっくりと目を開け、どこかつんと突き放すような目とは裏腹に柔らかな笑みを浮かべるその姿は、確かに。

白浜 空

「司。……ただいま」

鳩山 司

「空……姉ちゃん……？」
恐る恐るそう呼び掛け、返る言葉に
「うわぁぁぁぁん」
また、込み上げてきてしまったものをこぼしながら、彼女に縋り付くのだった

白浜 空

「あーもう、本当に泣き虫なんだから、あんたは……」
ぽん、ぽん、と優しく背中を叩くその手は、柔らかな熱を放っている。

鳩山 司

「おかえり……おかえり……空姉……」
いつしか傾いていたかもしれない朱の日差しの中で、しばらくそうしていた

GM

後に残されたのは、鬼の体を得た死人と、大切な人を取り戻した生者の二人。
こうして、赤い糸に纏わる事件は一度終息し
此度の『神隠し』も、再び人が現世へと還って来る運びとなった。

オニ

ちなみに望むならだが、私が空としてふるまってた時の記憶を空に移譲しても良いぞ
あの時も空の魂の一部が実際に人格を再生していたからな。私の視点が混ざることはない。

鳩山 司

あ、それ助かるかもｗ
＞記憶

オニ

OK、では引継ぎをオマケしておくとしよう

鳩山 司

ありがとうございます！
よーし画竜点睛欠かないように頑張るぞー
あ、あと念のためですが
空姉は司の見た目が大好きだったとか、ありませんよね……？

白浜 空

存在が好きなので問題ないですね

鳩山 司

よかった！

白浜 空

さんさんと降り注ぐ陽光が容赦なく降り注ぐ、夏の日のこと。
まだ真昼に比べればマシとはいえ、白い肌にとってその苛烈さは天敵と言えた。
少女は小走りで隣の家の玄関へと駆け込み、勝手知ったる様子で中へと入っていく。
いつもの挨拶をおばさんと交わし、軽い足音を響かせて、見慣れた部屋の中へと入っていく。

鳩山 司

ベッドの上には、こんもりと盛り上がった小山
スヌーズをとっくに鳴り終えた目覚ましは、既に沈黙している

白浜 空

「……まったく。一人で起きれるようになってたと感心してみれば」
はあ、と息を吐いて、一応、声をかける。
「司、朝よ。起きなさい」

鳩山 司

「……」
少しモゾリ、としたけれど、起きては来ない
布団の隙間から、微かにいつもの癖っ毛が覗く

白浜 空

こうなれば声を大きくしたり少しゆする程度では起きないことは日々の積み重ねで分かっている。
よろしい、実力行使だ。
「つーかーさー。いつまで寝てるの、あんた」
布団をがばっと取り上げます

鳩山 司

がばぁ、と羽毛布団が捲られると
「へへへへへ」
悪戯っぽく笑った司の姿
「起きてたもんね」

白浜 空

「あんた……起きれてるのはえらいけど素直に返事しなさいよ」
呆れるべきか、感心するべきか。

鳩山 司

「だーってさー」
「今日から空姉、やさしーく、チューで起こしてくれると思ったから」
何かを想起させるように口を尖らせながら、笑う
捲られた枕元には、そういった甘々な妄想が描かれているのかもしれない、少女漫画が数冊
※チョップでツッコンでもいいし、望み通りにしてやってもいい

白浜 空

「―――へえ？　あんた、良いのね？」
にいっと頬を釣り上げて、意味深にベッドに片足を乗せる

鳩山 司

「あぇ……」
自分で言っておいて、少しだけ怯えるように引きつり笑いで縮こまる

白浜 空

「良いわ、王子様なんて柄じゃないと思ってたけど、お姫様の方からご所望なんじゃ……しょうがないわよね？」

鳩山 司

「あ、はははへへ……お手柔らかに……」
「えっと、空姉……本気？」

白浜 空

ではここでチョップを一発。

鳩山 司

「ふぎゃん！？」

白浜 空

「おばか。こんなムードも何もないような状況で、それもひきつった笑みのあんたに売るほど私の唇は安くないわよ」

鳩山 司

ううー、と打たれた頭をさすりながら、口を尖らせる
「ちぇー。空姉のけち」

白浜 空

「……あんた、わかってないようだから言っておくけどね」
途端に目が据わる。

鳩山 司

「う……ハイ……」

白浜 空

「こちとら長年熟成させてきた上にさらに一年追加であんたのことしか考えてなかったのよ」
「私が理性的であることを感謝しなさいよ…………」
意味深に司さんの唇に指先で触れる

鳩山 司

ぞわわわ、と背筋に何かが走るのを感じた
それは、寒気のような、でもすごく甘ったるい何かのような……
とにかく、その濃厚な『告白』を受けて、空の前で司の頬は見る間に染め上がった
「ご、ごごごごごごめんなさいっ」
気恥ずかしさを振り払うようにして、ベッドから飛び降り
「顔洗ってくるね！」
逃げるように部屋を飛び出して行った

白浜 空

「……良い目覚ましにはなったみたいね」
やれやれ、と呟いて……遅れて赤く染まった頬を仰いで冷ます。

鳩山 司

空姉の照れ顔かーーーーわいいーーーー

白浜 空

照れてるところあんまり見せたくないので口元がむぎゅっとなります

鳩山 司

あ～～～～～好き

鳩山 司

そして、空は気付くかもしれない
どこか、司の様子がいつもと違っていたような……

白浜 空

「そういえばあの子、……何か変わった？」
妙なからかい方をしてくるものだから、思わず仕返しに意識を持っていかれていたけれど。

鳩山 司

やがて、リビングで司母と談笑をしつつ待っていたところへ
「お待たせ、空姉！」
飛び込んできた

白浜 空

「遅かったわね。いつもより時間をかけて………あら」
目を真ん丸にさせて、その姿をまじまじと見つめる

鳩山 司

まじまじと見つめられ
「あ……変、かな……やっぱし」
困るように、照れるように、前髪をつまむ

白浜 空

「いいえ、似合ってるわよ」
頬を綻ばせて、手櫛を通すように軽く撫でる
「かわいいわ、ちゃんとね」

鳩山 司

「あは……」
顔が綻び、上気する

白浜 空

おばさんの目の前で見せつけていくスタイル
髪がすきっとした司さんもか～～～わい～～～～～

鳩山 司

やったぜ～～～～

鳩山 司

「あたし、もっとちゃんとしたくって……。昨日、おかーさんに切ってもらったんだ」
おかーさんは
「もう、昨日突然言い出してねぇ」

鳩山 母

「ちゃんとしたい！　って。具体的にどうしたいの、って聞いたら、空ちゃんみたいな髪がいい、って……。ごめんなさいねぇ、こんな猿真似みたいなことさせちゃって」
って苦笑

鳩山 司

「あわわ、おかーさん、それは言わなくっていいから！」
慌てる

白浜 空

「良いんですよ、追いかけられるのはいつものことですし」
にっこりと笑みを浮かべながら、しれっとそんなことを言いつつ。
「それに、今までがもったいなかったのよ。司、素材は良いんだから」
「きちんとブラシも通して纏めたのね。綺麗にできてるじゃない」
妙に機嫌の良い声色で誉める。

鳩山 司

「うん……一生懸命やってみたの……」
「まだ、ピンピン跳ねちゃってるけど」
恨めしそうに、跳ね上がった髪を撫で付ける

白浜 空

「ふふ、何度もやってればもっとうまくできるようになるわ。ちゃんと教えてあげるから」

鳩山 司

「うん……空姉」
「これからも、色なこと、たっくさん教えてね」
「あたし、空姉と一緒にいきたいから」
おかーさんは、
「あら、どうしたのアンタ。いきなりしおらしくなっちゃて」
なんて言ったりしてるかもしれないから
「な、なんでもないよっ」
と誤魔化しながら、
「行こ、空姉」
玄関に向かう

白浜 空

「……はいはい、心配しなくても私が教えられることはぜーんぶ教えてあげる」
「私も、司と一緒にいきたいって決めたからね」
穏やかに微笑んで、その背中を追う。

鳩山 司

そして、玄関を出たところで
「ね、空姉」
何故か、声を顰めるように

白浜 空

「なあに、そんな小声で」

鳩山 司

「ちょっと、恥ずかしいから……ううん、なんでもない」
小さく首を振り
「えっと、手……繋いでっても、いい？」
いつか幼い頃、寂しい夕暮れの中、そう甘えたように
そっと、そう請うた

白浜 空

「なによ、いまさらそんなこと」
くすり、とからかうように笑う態度とは裏腹に、どきりと心臓が高鳴った。
……昔と同じように聞こえて、今は、少し関係が変わっているから。それだけで、こんなにも緊張するものなのか。
「……ほら。甘えんぼになったわね、あんた」
軽口を叩きながら手を差し伸べる。

鳩山 司

その差し出された手に、ぱっと顔を綻ばせ
「……うん！　ありがと！」
手を、握る

白浜 空

いいタイミングのED曲……！

鳩山 司

少年じゃないけど！

白浜 空

大きな括りで言えば少年なのでセーフ！

鳩山 司

もう、離さないというように、しっかりと
この結末を、悲劇と憐れむ者もいるかもしれない
先延ばしにしか、すぎないと
しかし、2人にとってはきっと
これ以上の終わりは無く、これ以上の幸福は無かっただろう
そして、それはこれからも―――
「……空姉。大好きだよ」
握った手を手繰り寄せ、赤い頬、笑顔でそっと囁いた。

白浜 空

「……私も、大好きよ。司」
囁きは交わされる。手繰り寄せられた手を優しく握って、その温もりはきっと、いつまでも、いつまでも………。

鳩山 司

最後に司からほっぺにチューしちゃえ

GM

ふふふ。

鳩山 司

ちゅっ

白浜 空

「――――――ッ！？」

鳩山 司

「へへへへへ」
「ほら、遅刻しちゃうよ、空姉ーーー」
手を引いて、駆け出してゆく

白浜 空

「こらっ、あんた、いい度胸してるわね……！？」
あとで覚えていなさいよ、と宣告を下しながら、唇の触れた頬を空いたほうの手で押さえて駆けていく。

白浜 空

　昨日は夏休み。今日も夏休み。明日は……あれ、どうだっけ？
終わりを告げたはずのお話は再び始まりを迎えた。
一夏の夢。後悔を滲ませる蜃気楼。
所詮それは夢物語のはずだったのに、何を間違ったかそれに手をかけることが出来てしまったらしい。
―――こうして、めでたしめでたしは先のことになってしまったけれど。
私達の『カイセイ』の話はひとまずの区切りを迎えたのだ。

GM

TRPGリプレイ インセイン『赤い糸』、シナリオとしてはこれにて終了となります。お疲れ様でしたー！！！

鳩山 司

お疲れ様でした！
これはきっとハッピー
きっと2人にとっては、これ以上ないハッピーに違いない

白浜 空

ふふふ。人によってはメリバなのでね、ハッピーエンドと事前に言えなかったのです

鳩山 司

なるほどなーーー

白浜 空

司さんかわいかった！！！！！！

鳩山 司

空姉もだぜ！

白浜 空

じっくり心理描写もしてくれて嬉しかったですね……
へへへ、ありがとうございます！
ちょっとつっけんどんな所あるけど面倒見は良い、そんな子です

鳩山 司

幼いながらも、司は大好きな空姉のことなので、いっぱい考えたんです

白浜 空

それがとても嬉しかった！　空もね、そうやってまっすぐに考え続けてくれてたから最後に心揺れたんだと思います

GM

ひとまず自由解散を宣言しつつ、シナリオで気になる所とかあれば答えていきます～
良い幼馴染だった……掛け値なしに……

鳩山 司

2も考えてたんですけどね～～～
でも心臓のところで空姉の気持ちを受けたところで、司もなんとなく心にあったものを掘り起こされて、悪霊になりながらもそうあってくれていた彼女に応えなければ、と考え直した次第
すごく幼馴染でした！
空姉、きっと気持ちを持て余して、ずっと辛かったんだろうなぁ……

GM

ふふふふ　お別れをするエンドはね、それが正解と言うわけではないですけど王道ですからね

鳩山 司

そうなんですよね
解放してあげる、を考えてたんだけど
これはもう2人で生きてくしかないなと

白浜 空

下手したら2ケタ年ものよ（想い）

鳩山 司

それは熟成されておいでだ……

GM

今回のシナリオね、推奨が学生だったと思うんですけど

鳩山 司

ふむふむ

GM

あれ、「さよならを繰り返して人は大人になっていく」概念を軸にして、学生が「モラトリアム」期だから推奨なんですよね

鳩山 司

なるほど、確かに！

GM

これから大人になっていく君たちが、何かにさよならを告げる物語。
それは幼馴染に対してかもしれないし、倫理に対してかもしれないし、この世に対してかもしれないという感じ

鳩山 司

ですな
関係そのものにさよなら、では泣く
これまでの2人の関係にさよならしましたね

GM

ふふふ、ですね。これからは新しい関係なのだ

白浜 空

なお恋愛面では高火力紙防御な空

鳩山 司

これまで、無邪気無邪気でハラハラドキドキさせてたかもしれない空姉ですが、これからは「好き好き大好きウェルカム！」になった司に対して、これまでと違う意味でドキドキしそう

白浜 空

あんた意味分かって言ってんのね……？　とときたま肉食獣の眼光を見せる空
でも雰囲気を大事にしたい気持ちもある乙女なのでムード重視です

鳩山 司

また空姉が自縄自縛になりかける未来が見える……

白浜 空

葛藤の中で生きています

鳩山 司

司は空姉が本気で来てくれるなら、喜んで受け入れるから、踏み込んできて！　空姉！

白浜 空

熟成されにされた欲望とそれをきっちり律してきた理性が両方あるからなあ……
それに自分をそんなに安売りしないわよ、私
なおムードが整ったうえでノリ気になったら肉食です

鳩山 司

いつかのクリスマスとか、修学旅行という非日常でロックが外れた空姉が……
今度は修学旅行も一緒に行ける！

白浜 空

そう、一緒に行ける！
修学旅行の旅館で夜時間にお庭に連れ出すイベントがあるかもしれない

鳩山 司

それはもうイベント一枚絵CG付きですね！

白浜 空

関係が一歩一歩進んでいく……！

鳩山 司

もうすぐ訪れる（リアル時間）バレンタインでは司が手作りチョコをあげちゃう
すっごい不恰好なやつだけど

白浜 空

当然のように手作りを用意している空もいます（今まではたぶん友チョコのあまりに偽装していた）
不格好でもその気持ちが嬉しい。目の前でおいしくいただきます。

鳩山 司

食べさせっこという、見ている者が共感性羞恥で悶絶死するようなイベントをお見舞いして差し上げたい

白浜 空

放課後の教室、皆がバレンタインイベントで思い思いの場所にハケた後に夕焼けに包まれながらあーんしあっている二人……

鳩山 司

甘～～い

オニ

そういえば鬼さんですが、彼女（？）は悪霊出現に反応して現れるカウンターシステムみたいなものなので　使命が終わった後はきっちり自我消滅しています

鳩山 司

それはそれで物悲しい存在ではある

オニ

感情とかないタイプの人外だけど根幹システムが人間の味方なので優しい
さよならを告げるルートとかだと、消える前になんでもいうこと聞いてくれるんですよ

鳩山 司

おお？　なるほど
2を選んだら、空姉のご両親がまた悲しむなぁ……って悩みもあったんですが、最悪成仏してもらった後に、空姉になって帰ってきてもらう、というのも可能だったわけですか

オニ

あー、帰ってくる、というのは鬼が消滅しちゃうんでできないんですが
『空が帰ってきた』という記憶や記録を消すくらいならできます

鳩山 司

うーわー
それで司だけが、忘れることはできない、と自身の記憶消去を拒んだりしたら
めっちゃ美し悲しい話になりますね

オニ

実際そうすることも可能という
出来るだけ司さんの要望に寄り添おうとしてくれますからね

鳩山 司

鬼さん優しい……

鳩山 司

あれ
すみません、今、シナリオ検索して中身を拝見してたんですが

オニ

お、ありがとうございます

鳩山 司

これ、クサリさんの自作？

GM

ですよー。オリジナルです

鳩山 司

おおおおおおおお
すげーーーーーーーーー

GM

へへへ……幼馴染をね、布教したかった……！

鳩山 司

こんな美しいシナリオを組めるとは……

GM

性癖をコトコト煮込んでたらいい感じになりました。テストプレイヤーさん達のおかげで色々増えたりとかもしてますしね

鳩山 司

なるほどな……

GM

結構核心のとこ以外は設定組んでないので
たまにとんでもないエンディングに持ってく方もいたりします

鳩山 司

もっとすごいメガハッピーエンドに向かう方もいるのか……

GM

一回お別れした後に自力で蘇生技術組んでネクロニカに世界観接続した方とかね……（あれを超える方はたぶんいない）

鳩山 司

なんだそりゃ、すげぇｗ

GM

あれは爆笑しながら許可しました　発想がヤバい！！！
よくわからんものに頼って君を生き返らせるなんて認められない。いつか自分で迎えに行くから、でほんとにネクロニカしちゃった人

鳩山 司

なるほど……

GM

あとはちょっと色々、NPCの気性や本人の希望が合わさった特殊例なんですけど
二重人格状態で鬼の人格を固定して蘇生した人とか居ましたね

鳩山 司

鬼さんも好きになっちゃったのか

GM

鬼が犠牲になるのはちょっと……でも幼馴染生き返らせたいし……って感じでしたね

鳩山 司

あー、確かにそれはある

GM

幼馴染ちゃんが細かいこと気にしない子だったのでうまく共生してました
とはいえ、これは思いっきりNPC側の気性に左右されるので特例扱い。
条件が揃えばまた発生するかもですけどね

鳩山 司

なるほど

白浜 空

恩人とはいえ普通はいやよ、知らない相手が同じ体にいるの

鳩山 司

それはそうｗ
司は空姉大好きなので、そこまで及びもつかなかった

GM

実際まだ一回しか起きてないですからね～
今のところ、鬼バレしてから赤い糸を鬼に乗っ取らせる、の選択肢以外は全部通過者居るので
皆さんの個性が見れてほっくほく

鳩山 司

やはり、流石に悪霊状態を放置する人はいないか

GM

鬼バレの秘密を抜かずに平穏なルート行った人も何人かいますしね……

鳩山 司

おお
敢えて疑問に目を瞑るか

GM

それに踏み込むことで今いる幼馴染が消えてしまいそうで怖い、という感じだったかな

鳩山 司

でしょうなぁ

GM

でも鬼の乗っ取りギミックとしてはその幼馴染が幼馴染だと「信じる」選択がとても大事なんですよな

鳩山 司

司は、目の前のこの空姉が偽物だろう、とは思っていて、迷いはあったんですが
もしそれを選んでしまったら、本当の空姉はどうなるんだ？
という疑問＝不安がずっとあって、最後まで開けることにしましたね

GM

ふふふ　実はね、空の二つ目の秘密、最後まで開けられてなかった場合は
5サイクル目の最後にマスターシーンが入って直接聞いてくるんですよね

鳩山 司

ああ、自分からつついてくるんだ

白浜 空

「私が白浜空だって言ったらあんた、信じてくれる？」
大分赤い糸が成立しかけてて焦った鬼が仕掛けてくるんですよね

鳩山 司

なるほど

白浜 空

自分で「信じる」選択をするのは、糸の乗っ取りにおいて大きいので
ようはメインフェイズの空を空であると、鬼本人と司さんが本心から信じ込むことで糸を乗っ取るわけなので
選択でいちかばちかに持ってくるという
ダメならダメで糸を辿って遺体を探す案にも移れますしね

鳩山 司

司は
あの裏山からコンビニへ向かうシーンのところで、そこをチラつかされて、それを否定することで信じる方向に行こうとしてるフシはあったんですよね
でも、もう疑い始めてしまってるし、4サイクルの最後のとこで、もう決定的に違う（鬼の声と悪霊の声の二重音声）を経験して、もう誤魔化せない、と自分で覚悟を決めた感じですね

GM

ふふふふ、疑わしいマスターシーンもりもりにしてる甲斐があるぜ
司さん、結構メインフェイズで揺れてたのでね、調べない選択も悪霊に自ら喰われる選択も可能性としてはあるなーと思ってたんですが
とても強い意志で負けてたまるか！　って奮起しててかっこよかった

鳩山 司

ありがとうございます！
あそこは司らしさ、が出た感じですね
こういう子なので、負けん気はすごく強いんですよ
あと、頑固なところも。

白浜 空

だからよくケンカになってたのよねえ

鳩山 司

間違いなく

白浜 空

私も正しいと思ったら曲げる気あんまりないし。気が強くなければこんなくせっけでこんな髪伸ばしてないわ

鳩山 司

それはぶつかるんよｗ
でも、だからこそお互いに好きだったんだろうなぁと

白浜 空

どんだけぶつかっても曲がらないって信頼があったんでしょうしね

鳩山 司

司は空姉の全部が好きだったので、遺体集めるところは、その朽ちた姿に本当に悲しかったと思います

白浜 空

何があったのかしらねー私に
（※シナリオでも決まってない）

鳩山 司

あんなにいつも綺麗にして頑張っていた空姉が、ただ朽ちてゆく姿が、本当に悔しくて悲しかったと思います

白浜 空

猟奇殺人犯に会ったか、獣害か、事故か、事件か………

鳩山 司

本当に何があったんだ
喧嘩して、昔の思い出に浸って頭を冷やそうと裏山に入ったところを、獣に襲われちゃったのかな……

白浜 空

死んだらもうきれいに繕う努力もできませんからね……
かもしれない。熊とかどうしようもないし
元々運動は不得意だから……逃げれない……

鳩山 司

すごい絶望の中で死んでしまってそう
それは悪霊になるんよ

白浜 空

これね、確かシナリオには載せてない未確定設定なんですけど
悪霊は糸以外には外の世界を認知する手段がないので
糸が繋がるまでの一年間、真っ暗で無音の空間で過ごしてました

鳩山 司

それは心が壊れる……

白浜 空

司さんへの想いがその中で縁結び土地ブーストも受けて育つし、それで狂ってしまって
糸が繋がり次第、猛烈にアプローチかけようとしてお守りが破裂したり怪奇現象が起こったりしてました

鳩山 司

それを鬼から聞いていたら、司は本気で悲しんで「絶対に助ける！」になりますね

オニ

鬼も外界と繋がれるのは糸、くらいの知識でその辺の詳しい感覚はわからないんですよねえ

鳩山 司

空姉と一緒になれたことも嬉しいけど、そんな闇から救い出せたことを何より喜んでいると思います
それなら、このエンドなんて何も怖いことも無い

オニ

糸を失って山の中を永劫にさ迷う存在となった悪霊はずーーーっと闇の中ですからね
いずれ帰還するかもしれない神さまや、もっと力の強い怪異に叩き潰されない限りは基本不滅なので……

鳩山 司

このエンド、本当にハッピーエンドでは

GM

司さんがハッピーと思えばハッピーなのだ！

鳩山 司

実は、終わった後のお話ではご都合で、いずれ司が死んだ時の出来事（呪いめいたもの）を解除できる、なんてお話を妄想したりもしましたが
もはや2人とっては、一つになることも含めてのハッピーなので、そんなご都合不要になりましたね

GM

ふふふふ
いずれ食べて一つになるのも一種ハッピーなんですよ

鳩山 司

全人類が望んでいても、手に入らない結末ですからね、ある意味。

GM

カニバリズムになる、というのを人外になることで強引に解決する

鳩山 司

碇ゲンドウなんか、悔し泣きしながら地団駄踏みそう

GM

人類保管計画！

鳩山 司

奥さんと一つになることだけが目的でしたからな

GM

ちなみにこれは裏技なんですが
疑似蘇生ルートのあと、幼馴染側が合意して悪霊化を見逃して自分から取り込まれにいくルートだと
天寿を全うした中で蓄積した世界の解像度で永久にハッピー夢ライフを送れるって裏技があります

鳩山 司

もう、我々どう転んでもハッピーしかないじゃん

GM

ただ来世はないので生まれ変わって会う、というロマンはない

鳩山 司

来世は来世
自分達こそが一つになって永遠に生きられることが素晴らしいのだ

GM

ふふふ　悪霊に食われて一つになるか？　自分が喰って一つになるか？
その選択は空次第……

鳩山 司

いずれにせよ
「また、会えたね」
ができるのは幸せ……
しかも双方覚悟の上

GM

合意と覚悟あってのことですからね

鳩山 司

今回、途中で命運尽きていたら、志半ばで合意なく訪れる一体化ですものなぁ

GM

ですね。クライマックスフェイズでの濁流は悪霊に食われてました
ちなみにメインフェイズで濁流すると鬼を本人だと信じ込んでしまって平穏ルートに入ります

鳩山 司

それは悲しい……
薄暗い闇の上の平穏……

GM

濁流は飽くまで『バッドエンド』ですからね……
でも合意の上で悪霊に食われる人もたまーにいるんですな

鳩山 司

なるほど、その時点ですでにそれを選ぶ

GM

人気なのはやっぱり転生・蘇生・離別の遺体探しルートですが
私が回した中で自分から喰われたのは一人だけだった気がするな……？（ちょっとうろ覚え）
フォロワーさんが回してくださった中にもう一人いると聞いた覚え

鳩山 司

割とそういうヘキの方もいらっしゃいますからな

GM

あとメインフェイズ時点でもう精神がボロッボロになっちゃってたPCさんとかね……

鳩山 司

それは悲しい……
というか、よほどダイス振るわなかったのか

GM

何も変化が起こらない幻影の世界、そんなの幼馴染がいない世界だって同じだ
って自分で選んでた
あ、ダイスとかじゃなく自分で選択してました。鬼バレの後の選択肢で

鳩山 司

なるほど……
それも一つの決断
アリですな

GM

そうなのです。アリなのです
それはそれで幸せな幻影を責任もって幼馴染は見せてくれますからね

鳩山 司

今回は完全に司の負けん気のなせる業であった

GM

そう、負けてられないの決断かっこよかった

鳩山 司

司は、おバカだけど、それゆえに芯のある真っ直ぐな子になってくれたので……

GM

覚悟決まってからが本当にまっすぐでしたもんね……
やさぐれた姉貴分にもひるまず話してくれたのえらい

鳩山 司

だって、空姉のことが大好きで、信じていましたからね

白浜 空

結局ほだされちゃったわよ

鳩山 司

抱えていた想いや、訪れた悲劇でそんな風になってしまうのは仕方ない
でも空姉だったら、きっと負けるもんか
あたしは覚悟を決めたから、あとは空姉次第

って腹は座ってましたね

白浜 空

いつのまにかあんなカッコいい顔できるようになっちゃって

鳩山 司

あのシーンの空姉の言葉は嬉しかったですね
ある意味、空姉に並び立つ資格ができた

白浜 空

ふふふ。空はですねー、メインフェイズでアパレル系の進路の話したじゃないですか

鳩山 司

うんうん

白浜 空

「厳しい世界だろうけど、分かってれば準備できる」ってやつ

鳩山 司

そうそう格好良かった
だから空姉やっぱり司の憧れの人なんですよね

白浜 空

じゃあ、唐突にやってきた死と永遠のお別れは？
準備できてた？　というアンサーが悪霊です

鳩山 司

なるほど……
打たれ弱さ（？）を自覚しているからこその、優等生だったんですかな（常に備える）

白浜 空

実際、未知とか想定しない方向には弱い子です
頭が良くてたいていのことは備えておけるのが仇に……

鳩山 司

それを「まぁいいか、負けるもんか」で立ち向かう司と、そんな空姉って、互いの穴を埋め合うベストカップルでは

白浜 空

ふふふ。かなり相性いい感じですよね

鳩山 司

だからこそ、惹かれ合う……

白浜 空

惹かれあっていた……

鳩山 司

司は空姉の格好良さに惚れていたし、空姉も司のそんなところに惹かれていてくれたら、嬉しいな

白浜 空

司さんのマイペースさというか、我を通すところは心配したりうっとうしがってる素振りはありながらも好んでいたと思いますね
あんたヘコたれないわよね、って

鳩山 司

「へへへ、褒められちった」
って言ったら
「半分だけね。褒めてないわよ」
って言われてそう

白浜 空

ふふふ、言う言う。
でも半分は褒めてるところは否定しない

鳩山 司

これまでの通りだったら、1年前のような亀裂もあるかもしれないけれど、素直に気持ちを伝えることが大切とわかった2人なら、きっとうまくやっていけそう

白浜 空

空も分かりにくいけどちょっと素直ですからね
素直になりすぎて肉食がたまに顔を出しますけど……

鳩山 司

司はこの先、素直に「大好き大好き」って口にしながらスキンシップしてくるから、その度に理性と戦う空姉の姿がありそう……

白浜 空

「はいはい私も大好きよ」って軽くあしらうふりをしながらラインを越えてきたらおどかす準備は出来ている！

鳩山 司

いつかどこか、ムードのあるイベントで
「うん、いいよ、空姉」
って言われたら……

白浜 空

遠慮とか理性のタガは吹っ飛びますね
10年ものの感情を見せてやります

鳩山 司

司も喜んで受け入れるから、空姉も幸せになって……

白浜 空

（なお知識欲旺盛なので結構むっつりです）

鳩山 司

うわぁ……（楽しみ）

白浜 空

バードキスとかの段階いくつかすっとばして（理性とばされたのもあって）大人のキスから始めそうなとこはあるんだよな……

鳩山 司

それは司は目を白黒させてそうｗ
（でも嬉しい）

白浜 空

後悔するんじゃないわよ……って獰猛な笑い方してる

鳩山 司

ちょっと怖いけど、空姉が気持ちぶつけてくれるのは嬉しいから大丈夫……
空姉、日中の司からの大好き大好きに当てられて、クールを装ってどうにか帰宅したあと、自室で1人になった時にベッドの上でゴロゴロバタバタ悶えてそうｗ

白浜 空

意地でも司さんの前ではクールに振舞ってます（動揺してるのを見せるのがなんか悔しい）

鳩山 司

司「あたしの幼馴染がかっこいい」
空姉「私の幼馴染が可愛すぎてつらい」
になってたら微笑ましい
幼馴染というか、もはや恋人でいいのでは！

白浜 空

「最近司、私のこと大好き過ぎじゃない……！？」と戦慄する

鳩山 司

この先自分をどこまで抑えられるか怯える空姉、かわいいｗ

白浜 空

大事にしたい気持ちはちゃんとあるんですよ
自分を安売りしないプライドもきちんとある
その一枚下にずーーーっと熟成してきた感情があるだけで

鳩山 司

本当に空姉素敵だなぁ
紳士だ

白浜 空

妹分ですからね、傷つけることはしたくないのだ

鳩山 司

でも大事にしすぎないで、たまには気持ちをダイレクトにぶつけていいのよ……

白浜 空

大丈夫、イベントにかこつけて攻勢かけるちゃっかりさはあるから

鳩山 司

なんかもう、この2人末長く幸せに爆発して

白浜 空

ふふふ
そういえばたぶん司さんくらいしか気づかないであろう空の特典（？）がありましてね

鳩山 司

ほほう

白浜 空

クセっ毛が跳ねてて見えづらいけど、空……
実は泣き黒子

鳩山 司

本当だ！
これはセクシーーーー！

白浜 空

間近で顔を見る機会もあるだろう司さんくらいしか気づかない特典

鳩山 司

そのセクシーさ（大人っぽさ）に憧れて、たまにマジックで自分の顔に泣きぼくろ書いている司がいたとかいないとか

白浜 空

悪い気はしないけどマジックは普通にみっともないからやめなさいって言う空はいるな……

鳩山 司

「だって、空姉みたいにカッコよくしたかったんだもん……」
口を尖らせてしょんぼりな司

白浜 空

「憧れてくれるのは嬉しいけどね、あんたはあんたの持ち味を生かした方がもっと良くなるのよ」ってファッションの講義が始まりそう

鳩山 司

持ってる服改められて、ブティック巡りに連れ出されそうｗ

白浜 空

ふふふ。大学生とかになってもっと扱える金額大きくなったら互いに着せ替え人形にしたりとかしてるかもですね

鳩山 司

もう、幸せな未来しか見えない……

白浜 空

お互いに相手の決めたコーデでキメてくるデート

鳩山 司

大丈夫？　空姉すごい格好にされちゃわない？

白浜 空

あんたの好みに対して偏見が生まれるだけよ
へえ……そういうのが好きなんだ……（悪ふざけされた場合）

鳩山 司

ｗｗｗ

白浜 空

素ですごい格好にされた場合はあんたのセンスってこんな感じなのね……ってなんとか理解を示そうとはしてくれる

鳩山 司

多分、すごいキリッとしたキャリアウーマンみたいな『司の中での格好いい女性像』を目指した格好を提案しますねｗ

白浜 空

あんたの中で私はカッコいいイメージなのね、ふうん。いいじゃない。とか言ってそう
空側はたぶん司さんには活発なイメージの動きやすい、でもちょっとかわいらしい要素盛り込んだ感じの服で揃えてきそうだな……

鳩山 司

空姉、やっぱカッコいいからさ！
って屈託のないえがお

めっちゃ司に似合いそう！
その格好で「どう？　どう？」ってくるくるしてそう

白浜 空

これはカッコイイイメージ崩せないわね……ってまた自縄自縛していく空。まあ割と素でこんな感じなので問題はなさそう
「良く似合ってるわよ。さすが私のコーデね」とか言うし
その後にさらっと「……うん。かわいいわよあんた」とかしみじみ言う

鳩山 司

そう言われたら、めっちゃ照れて
「へへへへへへへへへ」
って笑ってそう
そして、格好いい姿の空姉と腕を組んで鏡に写って、
「ほら、カッコいい王子様といっしょ！」
と無邪気に空姉の理性に揺さぶりを掛ける司

白浜 空

「はいはい、それじゃあ今日はお姫様をエスコートしなくちゃね」
って笑う鋼の理性。
この子ここでいきなり唇奪ったらどんな顔するんだろうなーとか思ってる

鳩山 司

ふふふふふふ
空姉が戦っていらっしゃるｗ

白浜 空

心を読める誰かさんがいたら余りに鉄面皮とかけ離れた欲望の思考に二度見くらいされそう

鳩山 司

ギャグ漫画とかである『ムラムラゲージ』が見える人みたいなｗ

白浜 空

んふふふふｗｗｗｗ　わっつ！？　なんでマックスムラムラ！？

鳩山 司

そうそれｗ
あかん、この2人妄想が止まらない

白浜 空

この後幸せになるだろうという確信しかないから余計に止まらない

鳩山 司

そうなんですよなーーーーー

白浜 空

ふふふ。二人とも年齢が揃ったので
お酒の解禁もほぼ同時にできるということ……！

鳩山 司

ますます空姉の理性が……！

白浜 空

どちらがどの程度の強さかによってまた変わってくる奴！

鳩山 司

司は弱いけど、めっちゃ笑い上戸でスキンシップ全開になるタイプ

白浜 空

でも二十歳になったらさすがにそろそろ我慢緩めてもいいわよねって思ってくる空は居ると思うの

鳩山 司

司はいつでもウェルカムですよ……
めっちゃ頑張って同じ大学行くから、よろしくね……！

白浜 空

choice[笑い,絡み,泣き]　酒癖 （choice[笑い,絡み,泣き]） ＞ 絡み

鳩山 司

うわぁ（期待）

白浜 空

ファッションとゲームクリエイターが揃った大学あるかな……！？

鳩山 司

学部はちがえど、敷地大きければキャンパスはいっしょに……

白浜 空

あんた……髪跳ねてるわよ……（酔っぱらって上機嫌な司さんの世話を焼いて甘やかしに行く酔っ払い）
ふふふ　休日は一緒に遊びに行くのだ

鳩山 司

「えー？　ほんとー？　へへへへへへ直して直して」
ってめっちゃ甘える

白浜 空

「ほらこっちきなさい。……ここ」って正座しておひざぽんぽんしてる

鳩山 司

よろこんでごろーんとなりますね
まな板の上の鯉

白浜 空

あんたもねえ、もうおとななんだからひとりでこういうのをねえ、って話しながら率先して甘やかしてる矛盾おねえさん

鳩山 司

「はーいへへへへへへへ」
お小言に甘えながら、笑っている笑い上戸な妹分

白浜 空

膝枕しながらやってるから同期にすごい目で見られてそうｗｗ

鳩山 司

「あたしは空姉にしてもらうからいいんだもーんへへへははへ」
あの2人……なんだろう、めっちゃハラハラする……って思われてそうｗ

白浜 空

「それじゃあ教えた意味がないでしょおー」手は淀みなく整えつつ頭を撫でている
たぶんフィジカル的に空が先にダウンして司さんに連れて帰ってもらってそうだな……

鳩山 司

おんぶして連れてってあげる
実家通いだったら隣だし、もしかしたら自立してもルームシェアしてるかもしれない

白浜 空

ルームシェアめちゃくちゃしてそう……
実家が田舎の方なので大きな大学に入るために上京してそうですよね、二人
あっちの物件高いから割り勘ね、って

鳩山 司

ですな、空姉のお眼鏡に適ったオシャレなマンションで
「おっけー。……げ、こんなにすんの？　……いいバイト見つけなきゃ……」

白浜 空

「……バイト受ける前にまず求人を私に見せなさいよ。あんた、一人で送り出すにはちょっと不安だわ」

鳩山 司

バーニラバニラ高収入♪
っていうトラックが走っててさ～
とか言い出しそうで怖いｗ

白浜 空

そう、それを警戒している（）

鳩山 司

結局同じとこで空姉に紹介されて働きそうｗ

白浜 空

「私のバイト先の方がご厚意であんたも雇ってくれるって話だからね。真面目にやりなさいよ」とか言ってる
お花屋さんかもしれない

鳩山 司

「やった！　ありがとう、空姉！　へへへ、またいっしょだね～」
って、めっちゃ重い鉢植えの納品とか軽々やってそう
お花屋さん、空姉かわいい！

白浜 空

「そうね。でもいつもシフト一緒とは限らないんだからちゃんと他の人とも仲良くね」
花束の作成とか任されてそう
花言葉の知識もそれなりにあるし肉体労働は向いてないので趣味と兼ねてお花屋さんにしたんだろうな…

鳩山 司

めっちゃセンス良さそう……
司もぶきっちょなりに頑張るから、他の人仲良くしたげて

白浜 空

仲良くしましょ

鳩山 司

仲良しになるのは得意そうな司ではあるが。

GM

うおう、気づいたらすっごい時間

鳩山 司

4時！
すみません私の脳髄が妄想で！

GM

いえいえ！！　私も妄想が止まらない……

鳩山 司

楽しかったですからな～

GM

でもさすがに今日は寝ましょうか！！！　続きはディスコでもできますしね
ねー、楽しかった

鳩山 司

はーい！
あ、ログいただけますか？

GM

そして楽しんでもらえてめっちゃうれしい
はーい！　全ログあとで贈りますねー

鳩山 司

くーなも通過したら、上げてもらいたいと思いますので！
楽しかったです！
ありがとうございました！

GM

はーい！　こちらこそありがとうございました！