死にたがり電車
のネタバレがあります。
十分ご注意ください。

本編見る!
KP
あなたは、突然謎の電車に いた。
電車に乗っているのは死者ばかり、それも自殺者と推定された。
それらが全て、無惨な殺され方をしている。
この電車の車掌は、「乗り間違えたならそう乗務員に伝えるように」という。
そしてあなたはこの死に満ちた電車の中でひとりの幼い少女に出逢った。
彼女はあなたを「おにいちゃん」と呼び慕う。
彼女は目を奪われており、周囲の状況が理解できていないようだ……
といった感じです。
割と観察と推理重要なシナリオですが、始めて大丈夫ですか?
羽生 慧
OKです

KP
のぞみはあなたに背負われて安心しているようだ。
羽生 慧
残すは先頭車両
少女を背負い直し、深呼吸ひとつ
「……よし」
扉の窓から向こうを伺う
KP
貴方は先頭車両へと歩を進める。
扉はべったりと乾燥した血に汚れ、向こう側が見えない。
その時貴方は、電車が線路の継ぎ目を越える音の中に、かすかな声を聞いた気がした。
〈聞き耳〉を。
羽生 慧
CCB<=85 〈聞き耳〉 (1D100<=85) > 90 > 失敗
KP
それは、まだ幼い少年の悲鳴。
喉を裂くような悲痛な叫び声。
声は聞き取れたと思った瞬間に途切れた。
羽生 慧
「……!」
KP
「おにい、ちゃん……?」
のぞみが呟いた。
羽生 慧
「……大丈夫。ここにいるからね」
KP
「でも、声……」
のぞみは、あなたの首にぎゅっとしがみついた。
羽生 慧
「大丈夫」
目をギュッと瞑り、歯を噛み締めた
息を長く、静かに吐き、扉の把手に手をかける
KP
不気味なほどの沈黙が訪れる。自分の呼吸の音心臓の音が、やけに耳障りだ。
羽生 慧
そっと扉を開けてみる
KP
そっと、というのは、
『何かが向こう側に居ることを想定した行動』と解釈して良いですか?
羽生 慧
そうですね
KP
【幸運】〈隠れる〉〈忍び歩き〉 のいずれかで判定を。
羽生 慧
【幸運】かな
CCB<=90 【幸運】 (1D100<=90) > 52 > 成功
KP
あなたは扉の隙間から中をうかがうことができる。
羽生 慧
中は暗い?
KP
今までと同じで視界は効く。
車内はやはり血塗られており、遺体が散乱している。
が、今までと違うのは、いずれも血がまだ乾いていない物ばかりだ、ということだ。
最初に目覚めた車両と同様、足の踏み場もないほどの死者の群れが折り重なる。
奥には乗務員室らしき扉が見える。
ひとつの窓は窓枠が無惨にひしゃげており、その前には巨大な何かが座って、なにか棒状の物を弄んでいた。
人の身長を優に超える、ヒキガエルのような何か。
それが持っているのは、人間の腕ではないだろうか。
それを認識した瞬間、あなたの心に未知への恐怖が押し寄せる。
【SANチェック】成功時減少 0失敗時減少 1D8
KP
ずいぶんと減る値に差があるな。
羽生 慧
CCB<=86 《【SANチェック】(1D100<=86) > 18 > 成功
KP
謎の化け物はまだあなたに気付いていない。
化け物は、子犬が玩具を弄ぶように、遺体を放り投げ、引っ張り、爪先で転がしている。
羽生 慧
心臓が跳ね、駆け巡るアドレナリンが、動悸を早める
気道が細まり、横隔膜が引き攣る
パニックに陥りかける自身の肉体と、頭を切り離すように意識する
KP
あなたの緊張を感じてか、のぞみは一言も漏らすことなく震えている。
この車両の血のにおいはむせかえるほどだ。
冷や汗がしたたり、頬から顎を伝ってぽつりと落ちた。
羽生 慧
自分は冷静だ、と言い聞かせるように胸の内で繰り返し呟き
細めた口で、大袈裟なくらい、ふ、ふ、ふ、と小刻みに呼吸を繰り返す
酸素を取り込む
二酸化炭素を吐き出す
冷静だ
冷静だ
冷静だ
自分は冷静だ
大丈夫、問題はない
やがて、辛うじて呼吸と動悸が収まってきたのを自覚してから、最後に長めに息を吐く
KP
『どうしたの』
そう訊きたそうに少女の息が震えている。
羽生 慧
「……のぞみ」
小さく背後に囁く
KP
「うん……」
つられてか、微かな小声での返事。
羽生 慧
ムーンビーストは出てゆく気配はなし?
KP
ムーンビースト言うな。
羽生 慧
あ、そうかw
ヒキガエルの化け物は出てゆく気配はなし?
KP
ムーンビースト的なヒキガエルの化け物は、そのまま見つめているなら、やがてその腕を放り出し、破壊された窓枠を越えて屋根へと戻って行く。
羽生 慧
では、それを見送って
頭の中のホワイトボードに書き加える
※最終関門? 処刑場? 待ち伏せの可能性
羽生 慧
「これから、かくれんぼしながら進むからね」
「シーーッ、だよ」
KP
「うん……わかった」
のぞみは心細そうに呟いた。
羽生 慧
「しっかり掴まっていて」
KP
答えるように、細い腕に力がこもる。
羽生 慧
安心させるように、その手を優しく叩き
ひとつ頷くと、先頭車両に入り込む
その際、ドアを最後まで押し込み、戻ってこないようにロックさせておく
KP
ブツ、とかすかなノイズの音がする。
「『ムクロ』を通過いたしました」
どこかうつろな放送が入る。
第三の駅『ムクロ』を通過
羽生 慧
最後の駅
焦るな、焦るな
散らばった骸や、血溜まりに決して滑ったりしないよう、一歩ごとに足を捻りこむ様にして、足の裏のグリップを確認しつつ進む
吊り革に掴まり、手すりを使いながら
確実に進む
KP
足下に僅かな熱を感じる。生命の熱。失われたばかりの命の残滓。
さて……どこか見たい場所はあるだろうか。
羽生 慧
周囲を見回し、警戒しながらも、目指すのは乗務員室のみ
KP
では、〈目星〉を。
羽生 慧
CCB<=85 〈目星〉 (1D100<=85) > 23 > 成功
KP
さきほど化け物に放り捨てられた小さな腕が目に入る。
長さの割りに細く、血がこびりついた白い腕。
その腕は何かを握りしめていた。
指の隙間から、それが紙きれであることが見て取れる。
羽生 慧
吊り革を伝いながら進み、近づいたところでその何かに手を伸ばす
そうだ、背負う時に、体の前面にショルダーバッグ持ってきておいていいですか
ナイフがすぐに抜けるように
KP
okですよ。当然そうするだろうし。
緊張がはしる。
あなたはどうしても、天井の上で耳を澄ませている何かのことを考えてしまうだろう。
羽生 慧
その白い腕に、色々な感情や考えが込み上げるが、目を固く瞑り、頭を振って
紙切れを抜き取り、吊り革に掴まったまま、片手で開く
KP
紙切れは握りつぶされてくしゃくしゃになっていたが、何とか読み取れる程度の血文字が書いてあった。
『いきて』
震える字が一体誰に向けての物だったか、もはや知る由もない。
羽生 慧
「……」
開いた時と同じように、それを片手で折りたたみ
後ろに手を回してのぞみのポケットにそっと差し入れておく
KP
「……ん? 大丈夫だよ……」
励まされたと思ったらしいのぞみが、微かな声で応える。
羽生 慧
「うん……。そうだね」
KP
それから慌てて、口をつぐんだ気配がした。
『かくれんぼ』のことを思い出したらしい。
羽生 慧
その仕草に、少しの涙と笑みが溢れる
背負い直し、先を急ぐ
KP
乗務員室のドアには暗幕が下がっていた。
扉には、この空間には相応しくない、綺麗な白い紙に、事務的な文章が綴られている。
『申し訳ございませんが、運転中につきお話を伺うことはできかねます。
ただ、どうしてもというご用事の場合はその限りではございません』
KP
扉の中から物音は聞こえない。
羽生 慧
それを斜めに読み
把手に手をかける
「……のぞみ」
KP
「ん……」
微かな吐息で返事をする。
羽生 慧
「お母さんに会いたい?」
KP
「うん!」
元気な声で答えかけて、それから「あえるの?」と不安そうに囁いた。
羽生 慧
「うん。必ず」
「だから、ね」
KP
「うん」
羽生 慧
「ちょっとしたおまじないをしよう」
KP
「おまじない?」
羽生 慧
仕草で頷き
「これから、お部屋に入るから、そうしたら私……僕と同じように唱えて」
KP
「……うん、じゅもん?」
羽生 慧
「そう。難しくないからね」
「ゆっくりでいいから、同じことを言うんだよ」
KP
背中でこくこくと頷く気配がした。
羽生 慧
それに頷き一つを返し、把手を押し下げ扉を開ける
KP
扉は、音もなく開いた。
羽生 慧
中を覗き込む
KP
最後尾の運転室と同じく、黒いもやが制服を纏ったような姿をした乗務員がいる。
だがその頭には、耳だけがついているのが見えた。
乗務員は貴方を無視しているのか、それとも気付いていないのか……
入ってきたことをとがめる様子もなく、ただ行く手の暗闇を見つめている。
羽生 慧
その姿を改めて、確信する
緊張に引き攣る喉で、んぐ、と空気を飲み込み
「いくよ、のぞみ」
声を掛け
KP
「うん」
緊張に満ちた幼い声が信頼を込めて答える。
羽生 慧
その返答に頷き
「私たちは」
KP
「わたし、たちは」
羽生 慧
「生きて、お母さんに会わなきゃいけないので」
KP
「いきて、お母さんに会わなきゃいけないので」
羽生 慧
「電車から下ろしてください」
KP
「電車からおろしてください!」
羽生 慧
決して早口にならないよう、あえてゆっくりと話す
KP
「……おまじない?」
羽生 慧
「……うん」
運転手の動向を緊張の面持ちで見守る
のぞみの足を抱える手に力がこもる
KP
少女が首をかしげた、途端。
急ブレーキの音とともに、あなた方の体は前へと放り出されそうになる。
羽生 慧
「うわ… …っ!」
KP
背後に手すりがある。
羽生 慧
慌てて、手すりに片手で掴まり、のぞみの尻に手を添えて吹っ飛ばないように支える
KP
電車のスピードがみるみるうちに落ちてゆく。
少女はあなたに強くつかまって震えていた。
羽生 慧
「大丈夫……大丈夫……」
その言葉は、己に言い聞かせるようでもあり。
KP
後方の車両から何かが転がったり落ちたりするような音が聞こえてくる。
貴方方の体は、慣性の法則に逆らい、踏みとどまり続ける。
ギイイイィィィィィ! という耳障りなむせび泣きにも似た音が止み、体にかかるGがなくなると同時に、アナウンスが聞こえた。どこか遠い、事務的な声で。
「大変申し訳ありませんでした。
こちらの不手際により、本来ご乗車になられるはずのないお客様がいらっしゃったようです。
お客様の下車のため緊急停車させて頂きました」
「乗務員の案内に従って頂きどうぞお降りください。 どうか、生きようとするお客様の前途に、幸あらんことを」
運転士は振り向き、深々とお辞儀をすると、外へ出るように促すようなしぐさをする。
羽生 慧
「……」
なんとなく、そちらへと視線を向けたまま、客車の方を覗き込む
あの怪物は、いないだろうか
KP
客車の中に動く物は何もない……
羽生 慧
では、のぞみを背負ったまま運転室を出る
KP
「よい人生を」
羽生 慧
不意の声に、背中が飛び上がる
KP
そんなアナウンスが聞こえる。
振り向く?
羽生 慧
振り向こう
KP
運転士は客車のドアを指し示した。そのドアが開いていた。
ドアの外からは冷たくすがすがしい風が吹き込んでくる。
羽生 慧
ドアへと近づき、外を確かめる
KP
外は真っ暗闇で、地面すら見えない。
羽生 慧
「……」
KP
「おまじない、きいた?」
羽生 慧
「うん……多分」
運転士に
「あの……これ、降りて大丈夫なんですか?」
KP
運転士は変わらず、降りるようにというアクションをするばかりだ。
『間もなく発車いたします。お降りの方はお気をつけくださいませ』
アナウンスが急かしてくる。
羽生 慧
ポケットの中からハンカチを取り出し、自分たちが飛び降りるであろう辺りに放ってみる
KP
ハンカチは、おそらく地面があるだろうと推察できる場所に落ちた。
羽生 慧
では、一度のぞみを床に下ろし
「ちょっと待ってね」
先に自分が降りてみる
KP
しっかりとした地面があるのが感じられた。
羽生 慧
それを幾度か踏み確かめてから
「OK。のぞみ、おいで」
声をかけて、足に軽く触れる
「ゆっくり、しゃがんでね」
KP
少女はかすかに頷いて声のする方に手を伸ばす。
言われるままにしゃがんで、電車の床に腰掛けるような状態になった。
羽生 慧
では、その手を自らの首へと掛けさせて
「じゃ、行くよ」
「1、2の……」
「3!」
KP
少女の体が宙に浮く。
その背後で、扉が閉じた。
羽生 慧
それを背中で受け止め、足を腕で確保する
「……あ」
「あの! これ、どっちに行けば……」
KP
電車は動き出していた。
その屋根の上から、なにものかがこちらをじっと見ているのが、かすかに見えた気がした。
羽生 慧
「……」
その気配に、顔が引き攣る
襲ってきたりはしないか、身構えておく
KP
電車の上のものは、しばらく貴方をじっと見つめていたが、突然興味を失ったように背を向けた。
そして電車は、徐々に速度を上げ、何処とも知れぬ闇の果てへと走り去っていった。
羽生 慧
「……」
それを見送ってから
「……やっぱ、戻る方向だよね……」
KP
二人は、真っ暗闇の中取り残された。
羽生 慧
走り去る電車とは逆の方へと目を凝らしてみる
KP
今までは見えなかったが、電車の光がなくなったからだろうか、果てなく遠くにかすかな光が見えた。
羽生 慧
「出口……かな」
「のぞみ、大丈夫?」
KP
「……うん、少し、ねむいけど」
「大丈夫だよ。おにいちゃんはへいき?」
羽生 慧
「……疲れたよね」
「うん。大丈夫だよ」
「さ。あともうちょっと」
「おんぶしていってあげるから、眠かったら寝ちゃってもいいよ」
言い、足を踏み出す
KP
踏み出す足の一歩一歩が生への道。
あなたは、力強く踏みしめて光へと向う。
それがはたして、ほんの一瞬だったのか、果てしなく遠かったのか……
羽生 慧
辛い、現実からの逃亡
この小さな子を取り巻いてきた、苛烈な環境
横暴な父の存在
頼れるはずの母の不在

一歩一歩、背中に軽すぎるほどの重さを感じながら、歩く

生きのびたとして
母に会うことができたとして
ただ一人頼りにしていた兄も、きっともう既に居ないであろう
彼女の未来には、どれほどの光があるというのだろう

一歩、一歩、歩く

背中の軽いはずの体が、生命がひどく重い
この子は文字通り、光までも失って
あるいは、そのまま兄と本来の通りの末路を迎えていた方が、幸せだったのではないだろうか

そんなことを、考えてしまう
羽生 慧
「のぞみ、まだ起きてる?」
背中に呼びかける
KP
「うん……」
少女の声はかなり眠そうだった。
羽生 慧
「私……僕から、ひとつだけ」
KP
「なぁに……」
少し笑ったような、くすぐったそうな息の音。
羽生 慧
「お守りをあげるよ」
ポケットから、革張りの名刺入れを取り出し、片手で開き、一枚抜き出す
暗闇の中、確かめるようになぞると、微かな凹凸があるのがわかる
(師匠の気が利くところだよ)
無愛想に振る舞う、クラシックな探偵ぶった師匠の姿を思い出して、小さく微笑み
点字も併せて施された名刺を、のぞみのポケット―――先刻、兄からのメッセージを忍ばせた方に、そっと差し込む
それを、ポケットの上から、軽くポンポンと叩いて
KP
「ん……なにか、いれたの?」
羽生 慧
「うん」
「目が覚めたら、そのポッケを探してみて」
KP
「うん、わかった!」
少女は素直に答えた。
羽生 慧
「そして、何かどうしても困ったことがあったら、そこに書いてあるところに、電話して」
「きっと、助けてくれるから」
KP
「電話、したらいいんだね、困ったら」
「ヒーローが助けてくれたらいいなぁ」
羽生 慧
「ヒーロー……よりは、ちょっと頼りないかもしれないけど」
苦笑
KP
「ううん、助けてくれるんだよね。わかった」
羽生 慧
「うん。僕の友達のお姉さんもいるからね。きっと、大丈夫」
KP
『助ける』その言葉が、どれだけ彼女にとって重いものだったか。
貴方にはその声に混じる喜色から、容易に想像がついただろう。
羽生 慧
「いいね、のぞみ。困ったら、必ず、だよ」
その言葉を受け止めるように、言葉に力を込めて
KP
「うん、うん……」
「ぜったい……」
少女は微睡みに落ちていったか、語尾はもう半分言葉になっていなかった。
羽生 慧
力が抜けていくその体を、決して落としたりしないように、しっかりと背負い直して
「必ず、助けてあげるからね」
「だから、きっと、生きて……」
KP
冷たい風と、明るい光が貴方がたを待ち受けていた。
光はやがて、あなたの視界を埋め尽くし、貴方は次第にはっきりと周囲を認識できなくなってゆくのを感じる。
それでもあなたの背には、あなたが救った少女の体温と、緩やかな寝息が、穏やかに感じられていた。
羽生 慧
「頑張ってね、のぞみ」
最後に、それだけは言葉を残して。

KP
貴方の意識は、不意に現実へと戻った。
目の前には、慌てふためく駅員の姿。
羽生 慧
「……は」
KP
「ああ、良かった! 大丈夫ですか、お怪我はありませんか?」
駅員。人間の駅員だ。
羽生 慧
「え……っと。ここは……?」
KP
あなたは線路に横たわっていた。
ホームの上でも騒ぎが起きている。
羽生 慧
慌てて身を起こす
KP
「動けますか? ではこちらにつかまって、ホームに上がってください」
羽生 慧
「あ、はい……」
案内に従って、上へと上がる
KP
駅員はホームに据え付けられている短いはしごを指した。
羽生 慧
ホームを見渡し、駅名と時計を改める
KP
あなたが電車に乗ろうとしていた駅だ。
ホームには何人かの駅の職員がおり、誰かが担架で運ばれて行くところだった。
駅の利用客たちがあなたを、興味に満ちた視線でジロジロと見つめていた。
羽生 慧
時間も、あの直後かな?
KP
ミスッたので描写変更します。
貴方が目を覚ましたのは、「ホームと電車の隙間」
割と大騒ぎの末に、救出されました。
乗るはずだった電車は止まっています。
羽生 慧
「あ、えっと、すみません……」
駅員に、頭を掻きながら
「私はそのう……どうしたんでしょう」
KP
「突然……線路に『落ちた』と」
言う駅員は、言葉を選んでいる気配がした。
あなたは、自発的に落ちたのだ。彼にとっては。
羽生 慧
「あ~~~、そうだったんですね……すみません。ちょっと貧血気味だったみたいで……」
誤魔化しながら、なるほど、そういうことになるのか、と頭の奥で納得する
「大変なご迷惑を……」
KP
「はい、大丈夫ですか……」
心配そうに問いかけられた。
羽生 慧
「ええ、ええ。もう全然なんともなく……。皆さんにもご迷惑をお掛けしました」
と野次馬の方にも頭を下げる
KP
あなたは、駅で駅員や警察から事情を訊かれることになるだろう。
羽生 慧
そりゃそうかぁ
KP
そして、もう一人。
羽生 慧

そうそう、のぞみちゃんはどうなった?
KP
『貴方と一緒に倒れていた少女のことを知らないか』と。
彼女は、何日か前に彼女の兄とともに、ここから数駅前の駅で、忽然と姿を消していた。
それが突然現れたのだ。あなたとともに。
羽生 慧
え、そうなのか
お兄さんはご遺体が上がったとかでなくて
あくまで行方不明なのね
KP
そう、少年は依然行方不明だ。
最初、あなたによる誘拐を疑われていたのだろうが、
駅に設置されている監視カメラによって、あなたの無実は証明されるだろう。
同時に、あなたが不可解な『飛び込み方』をしたことも分かるわけだが。
羽生 慧
押されたんですよねー
KP
あなたの背後には、『誰も居なかった』のだ。
羽生 慧
そういう話をされるなら、あくまで自分の貧血ってことにしておこう
KP
そうそう。少女は『精神的なショックで』視覚を失っている、とのことだ。
羽生 慧
お、ということは視力は戻る可能性があるのか
KP
彼女は混乱しており、大人達は事情を訊くのに苦労しているらしい、ということが、あなたへの聞き込みなどからうかがい知れるだろう。
あなたは警察の事情聴取や検査入院等で慌ただしく過ごしたのち、事故としてそう経たず解放されるだろう。
羽生 慧
自分が起きた時には、既に搬送された後だったのかな
KP
そうだね、救出はやはり小さな子供が優先された。
羽生 慧
なるほど
KP
何かしたいことは、ありますか?
羽生 慧
とりあえずは、帰宅して
翌日から彼女の情報を調べてみようかな
あの『都市伝説』の中で見聞きしたことと、合致するのか

羽生 慧
ちなみに、自分の中で師匠の見た目やスタイルは、ソウルハッカーズのウラベさんです
KP
彼女については、すぐに調べがつく。
大塚望。
彼女はまもなく視力を取り戻した。
あのことがあってから、いまだ検査入院をしている、とのことだ。
羽生 慧
では
「師匠! 私、今日はちょっと早退けします!」
午前の業務が落ち着いた頃を見計らって、裏ぶれた事務所の中で片手を上げる
師匠には目論見バレてそうだけど
KP
『事情』は、話してあるのかな?
羽生 慧
そうだなぁ
師匠には
翌日、まだ自分の中でも整理がついていない内に
過去の行方不明事件や、自殺or他殺? みたいな事件の調査報告書を整理してる時に、ふと
「……師匠。なんで自分で命を絶つなんて、しちゃうんですかね?」
とポロっと尋ねたり
KP
「さあ、人にはそれぞれ事情ってもんがあるからなぁ……」
師匠は遠い目をする。
「ただ、捨てちまったら、それで終わりだからな」
羽生 慧
「そういう人も結局『生きたいから』、そういうことをしちゃうんじゃないですかね」
「実は終わりじゃないのかも……」
師匠の言葉に、小さく独り言のように呟いた
KP
「人間ってのは、『死』を目の前にして、『生』について一番考えるのかもしれんな」
「終わりじゃない、か……」
「お前、本気で飛んだんじゃないだろうな?」
疑わしげな声で問われた。
羽生 慧
「え!?」
「そんなワケないじゃないですか! 私まだまだ未練アリアリですよ!」
KP
ウラベさんも自分の死を目の前にして生について考えてたな。
羽生 慧
「でも……」
「なんか……そのハザマ、みたいのを見たような……」
KP
「……」
(choice しんじる ながす ばかなこといってんじゃないよ) > ばかなこといってんじゃないよ
師匠は軽いため息をついた。
「30年早い。馬鹿なことを言っていないで出かけろ。仕事だぞ」
素っ気ない言葉が背を押す。
羽生 慧
「たはは……すみません。自分でもまだよくわからなくって……」
後ろ頭を掻いて、ショルダーバッグを取り立ち上がる
そして、ドアへと向かいながら
「でも、師匠」
「本当の『死』に向かう前に、『生』を考え直す……そんな機会があげられたらいいですよね」
KP
「そう、だな……」
師匠は一瞬、どこか遠くを見るような目をした。
そして、出てゆこうとするあなたに
「おかえり」
と声をかけたのだった。
羽生 慧
「……!」
その言葉に、一瞬面食らったようにしてから
「……はい! ただいまです!」
言って、頭を下げた
「それじゃ、ちょっと行ってきます!」
ドアを開けて、外に駆け出し、かけて
ヒョ、っと顔だけ覗かせて
「今日、直帰してもいいですよね!?」
KP
師匠は、手をひらひらと振った。
好きにしろ、の合図だ。
羽生 慧
その言葉に、にっと笑って
「行ってきまーす!」
飛び出して行った
羽生のデスクの上には、あの時同時に見つかったと言われる少女の情報をまとめたメモ書き
師匠はそれを発見しても、発見するまでもなくなんとなく察してくれていてもいい
なんなら、その親子の境遇についても

KP
では、場面変わって病院。
見舞いについては、関係者というには微妙な接点ではあるが、なんとか許可された。
『大塚』の名前が掲示された病室。
その前に立った途端、貴方のスマートフォンが震えだした。
羽生 慧
「お」
KP
いや、鳴っちゃったことにしよ。
羽生 慧
誰からだろ
KP
知らない相手だ。
新たな依頼かもしれない。
羽生 慧
首を傾げつつ
「はい、羽生です」
KP
「あの……あの……誰ですか?」
羽生 慧
「えっ? あの、羽生ですけど」
KP
一生懸命喋る少女の声が、あなたの耳元と、扉の向こうの両方で聞こえる。
羽生 慧
なるほど
「……ひょっとして、のぞみちゃん?」
あえて扉はまだ開けずに
KP
「はにゅう、さん? うん、わたし、のぞみ」
「よかった、おかあさんのでんわ、つかえて」
KP
留守中勝手にかけた!
ママンはお買い物に行ってます。
羽生 慧
「おおー、のぞみちゃん。……あ、っと、初めまして」
KP
「……うん、えっと、ごめんなさい、はじめまして。あのね」
羽生 慧
「うん、どうしたの?」
KP
「たすけてほしいときは電話してって言われたの。おにいちゃんじゃないおにいちゃんに」
羽生 慧
電話が掛かってきたということは、あの『お守り』は無事に彼女の手に残ったらしい
「あ、ああ、なるほどね」
ちょっと慌てるのを隠しながら
KP
「おねがいがあるの。ふたつ」
「おにいちゃんと、おにいちゃんを探してください」
「ひとりは、おにいちゃん、だったかどうかも、よくわからないの……」
「こんなお願い、無理、だよね?」
羽生 慧
「……」
しばし、黙り
「……うん。わかったよ」
答える
KP
「ほんとう? ありがとう!」
羽生 慧
「今、お電話は名刺……カードを見ながら掛けてくれているのかな?」
KP
「うん、うん、そうなの。ポケットにね、入ってたの」
「『お守り』なんだよ」
羽生 慧
「……そっか」
「そこに書いてある字、読める?」
KP
まともに養育されていなかった5歳児だからなぁー
羽生 慧
困ってる様子なら
「それはね『うらべ たんてい じむしょ』って書いてあるんだよ」
KP
「うらべ、たんてい、じむしょ」
KP
ホントにウラベさんになっちゃった。
羽生 慧
「そう!」
「たんていはね、色んなことを調べたり、探したりするのが得意なお仕事なんだ」
KP
「そうなんだ!」
羽生 慧
「だから、きっと見つけてあげるよ」
KP
「……うん! おねがいします!」
弾む声が聞こえた。
羽生 慧
「もう、一つは見つけちゃったからね」
KP
「えぇっ、すごい!」
電車の中では聞くことのなかった、明るい声。
羽生 慧
では、そこで扉を引き開けよう
ガラガラー
KP
一生懸命スマートフォンを手に話していた少女は、慌てた様子でスマホを背後に隠した。
羽生 慧
スマホを片耳に当てたまま
KP
「……あれっ、だぁれ?」
羽生 慧
「もしもし? のぞみちゃんですか?」
スマホに語りかけるように。
KP
ぽかん、と口を開けていた少女は、ぱあっと顔を輝かせる。
「おにいちゃん!?」
「……じゃない。おんなのひとだ」
羽生 慧
「あはは……」
少し困ったように頬を掻きながら
KP
「でもおにいちゃんだ!」
羽生 慧
スマホの通話を切り
「うん。実は、お姉ちゃんでした」
よく『お兄さん』に間違われるけど、と胸の内でつぶやいて
KP
ゴメンネ
「たんていさん、すごい!」
目をまん丸にして、スマホと名刺と貴方を見比べる。
彼女にとってそれは、奇跡に他ならなかっただろう。
羽生 慧
「でしょ?」
病室に入り、背中の後ろに隠していた花を携えて、ベッドに近づく
KP
そして、あなたは一つ気付くことがある。
少女の澄んだ目はまっすぐに貴方を見つめている。
羽生 慧
「……のぞみちゃん、目、見えるようになったんだね」
KP
「うん、びっくりしちゃって、ちょっと見えなくなっちゃってたんだって」
どうしてびっくりしたかは、よく覚えていない。
そう、彼女は言う。
羽生 慧
「ちょっとした冒険だったもんね」
あえて、軽い言葉でそれを流す
KP
「うん、とっても怖かった」
「でもね、おにいちゃん……おねえさんがいたから、平気だったの」
羽生 慧
「ううん。のぞみちゃんも頑張ってくれたから、私も助かったよ。ありがとうね」
心ばかりの花束を、生けられた花瓶の横に置き
KP
お花に、綺麗だねぇ、と微笑みかける。
彼女は相変わらず痩せてはいたが、あの時のようなおどおどした様子はない。
羽生 慧
「どう? お母さんは、優しい?」
KP
「うん、お母さんね、いっぱいギュってしてくれるの。今ちょっとお買い物に行ってるけど」
羽生 慧
そういえば、親父との話はどういう感じに決着してるんだろう
離婚調停中とかなのかな
KP
そうだな、貴方が調べたところに寄ると、二人の行方不明事件をきっかけに、離婚調停が始まっているようだ。
母親は二人の行方を必死で探していたようだ。
羽生 慧
親父、虐待死とか死体遺棄とかの疑いもかけられてそうだな……
KP
だろうね。
のぞみちゃんの体が証拠の塊だからね……
羽生 慧
「……そっか」
「よかったね」
そっと、柔らかな髪を撫でる
KP
少女は目を細めて幸せそうに微笑んだ。
「おにいちゃんも探してくれるの? えっと……」
「おねえさん……お名前は?」
羽生 慧
「羽生 慧。ケイでいいよ」
KP
「ケイさん!」
羽生 慧
ん、と頷き
「のぞみちゃん」
KP
「うん」
羽生 慧
「おにいさんを探すのは、少し大変で、もしかしたら、時間がかかっちゃうかもしれない」
KP
「そっか……」
羽生 慧
「でも、私も頑張って探すからね」
KP
「うん、お願い」
「お兄ちゃんは、お姉さんが来るまで、ずっとずっと、一緒にいてくれたの」
「お兄ちゃんも、線路に寝ちゃってるかもしれないもんね……」
羽生 慧
「うん、そうかも」
「優しいおにいさんだったんだもんね」
膝の上で拳を握り
「見つけてくるまで、のぞみちゃん」
「いい子で、お母さんを助けてあげてね」
KP
「うん!」
少女はにっこりと笑って答えた。
羽生 慧
それに笑みを返し、また撫でてやり
「それじゃ、私はそろそろ行くね」
「あ、それと―――」
「電車のことと、私のことは、お母さんにはナイショにしてね」
KP
「……うん」
少女は複雑な顔をして、素直に頷いた。
彼女の話は、誰も信じてくれなかったのだろう。
「そうだね……」
羽生 慧
そうだろうな、とは思う
でも、一人にはすまい
小指を立てて、差し出す
「大丈夫。私と、のぞみちゃんの秘密だから」
KP
のぞみはしばらく戸惑って、短い小指を同じように差し出し、真似をした。
「秘密だね」
羽生 慧
「うん」
それを絡め
「大丈夫。私はいつでものぞみちゃんの味方だからね」
「困ったら、いつでも呼んで」
KP
「うーん……うん!!」
彼女は、母親のスマホを見下ろした。
いっそのこと
KP
5才児の秘密は、秘密ではないが。
羽生 慧
そうなんだろうけどねー
でも探偵が来て、おにいさんを探しますよなんて話がお母さんの耳に入ったら、拗れる
KP
まあ、名刺は今のところ内緒にできてるし
羽生 慧
弱みに漬け込んで金むしりに来てるとか思われそう
離婚調停に関する証拠集めとかだったら頑張る
そういう機会にでも、公に会う機会ができればな
KP
いやー、あなたが、一緒に落ちていたよしみで、彼女のことを心配して来たって言えば
まあ、それなりの理由にはなると思うよ?
羽生 慧
ああ、それなら
もうお母さんに帰ってきてもらってもいいかな?w
KP
どっちにしても彼女、母親の携帯経由でしか連絡できない身分だしね。
羽生 慧
じゃぁお母さんにもお会いしようか
KP
rp入れる?
羽生 慧
OKなら。

KP
「……どちら様ですか?」
背後から緊張した女性の声がした。
羽生 慧
「……!」
慌てて振り返る
KP
窶れた女性の姿があった。その顔には警戒の色が見える。
「うちの娘に、何か?」
羽生 慧
「あ……お母さん、ですか?」
慌てて席を立ち上がり
「すみません、勝手に……」
「私、羽生 慧と言います」
頭を下げる
KP
「……あ」
女性は声を漏らす。
「娘と一緒に……いらした方ですね」
羽生 慧
「……ご存知でしたか」
KP
「はい、写真を拝見しました……」
羽生 慧
「すみません、色々とご心配をお掛けしまして」
頭を下げる
KP
彼女は質問を投げかけてくるだろう。
のぞみとの関係や、いまだ行方不明の息子のこと、あの時何があったのか、などを。
羽生 慧
「当時のことは私も、全然記憶になくて……貧血で倒れてしまったようで」
「あ、そうだ」
思いついたように
慌てて、ショルダーバッグから名刺入れを取り出し、一枚抜き取って差し出す
KP
のぞみがはっと息を漏らす。
羽生 慧
「私、卜部探偵事務所に勤めております」
KP
「探偵さん、ですか」
羽生 慧
「……ええ。色々とはっきりしないところもありましたもので、職業柄、勝手ながらお嬢さんのことも調べてさせていただいて……」
「せめて、お見舞いだけでも、と思いまして」
KP
彼女は何事か考えているようだった。
やがて、口を開く。
「あの、私、そういったことに詳しくはないのですけれど……」
「人捜しなどは、お願いできますか……」
羽生 慧
「……!」
「のぞみちゃんの、おにいさんのこと、ですか」
KP
大塚友哉、という名の、10歳の男の子だ。
「はい。もし、お願いできるのでしたら」
女性は縋るような目をしていた。
羽生 慧
ちら、とのぞみの顔を見遣って
微笑んで、頷く
「実は、たった今こちらの可愛らしいクライアントからも、同じご依頼を頂戴したところでして」
言って、手でのぞみを示す
KP
のぞみが上気した顔でうんうん、と頷いているのを見て、女性は息をのんだ。彼女の顔が歪み、両の目から大粒の涙があふれ出す。
KP
こうなると、あの時の〈聞き耳〉失敗は、かえって良かったかな……
羽生 慧
なんだ
KP
終了後に話そう。
羽生 慧
「どれほど、お役に立てるかは分かりません」
その言い回しは、師匠のいつものフレーズだ
「ですが、粉骨砕身、務めさせていただきます」
「もし、お考えが変わりませんようでしたら、ぜひ一度、事務所までおいでください。当方、失せ物、探しびとのプロフェッショナルが在籍しておりますので」
(まずは、師匠に起きたこと説明しないとなぁ……。わかってくれるといいけど)
そのひとことがきっかけで……
貴方が再び奇妙な事件に関わることになろうなどとは……
依頼した親子はおろか、あなた自身も予想だにしていなかった。


『死にたがり電車』
トゥルーエンド


羽生 慧
トゥルーだった
報酬

シナリオ真相と行方不明の少年
KP
さて、このシナリオの犠牲者であるトモヤ少年ですが……
本当は扉をくぐる時に〈聞き耳〉成功していたら
羽生 慧
助けられた?
KP
少年の「死にたくない」
って言葉が聞こえちゃうわけです。
それでビーストに襲われて死亡が確定する。
ムーンビーストは、『死』を含む言葉を口にすると襲ってきます。
それが例え「死にたくない」「死体」「死ぬほど痛い」など、後ろ向き・直接的な言葉ではなかったとしても。
KPのアイコンはテーマでありヒントでもあったのでした。
羽生 慧
確定かーー
嵐山先生くらいのスペックがあったら、ムーンビーストくらい素手で倒せそうなんだけどな
KP
〈聞き耳〉失敗していても起きた事実が変わることは、シナリオ上はないんですけど……
シナリオに「少年助けてもいい」って書いてあるんだなこれが。
羽生 慧
あ、助けられたのか!
うーんんn
嵐山先生がいてくれれば……
KP
彼は、「死」を口にしなかった。
ただ、誰かを襲っていたムーンビーストに立ち向かってついでに襲われてしまい……
窓から放り出されてしまった
ってことならね、死亡しなくていいんじゃないかなって
羽生 慧
え、ヒーローじゃん
放り出されたのか
てことは、あの暗闇でまだ生きているかもしれない
KP
そう、そういうことですね。
シナリオのエンディングにも、このエンドの場合「彼の遺体が見つかる」とは書いていないんだ。
のぞみちゃんを救出できなかった(ノーマルエンド)場合、兄妹の遺体が見つかることになります。
羽生 慧
それか、あれだけ聡くて行動力のある少年だったら、自分でその後脱出して、記憶喪失みたいになって生還してるかもしれないな
しかもあの空間で受けたダメージは、現世にフィードバックしないみたいだし(のぞみの目)
KP
さすがに電車から放り出されて無傷は無理だし、腕も失っているから、すぐには帰れないで迷子になっているのかも知れない。
それでいいんじゃないかなって、KP思いますよ。
羽生 慧
嵐山先生の人脈、もしかして卜部師匠にも繋がってないかな
あのひと、今怪異についてめっちゃ調べてるから、網に掛かりそう
KP
嵐山先生引っ張りだこだ。
羽生 慧
嵐山先生、件の事件のことで自分の人脈全体に網掛けてたからね
嵐山先生なら、奉仕種族くらい素手で殺せる
嵐山先生、〈回避〉もあるし、打ち払いができるから、1対1なら本当に強いんだよ
魔術使われなければかなり強い
KP
戦闘民族なんよ。
というわけで、少年の運命はケイさんに託された!
がんばれヒーロー!
ちなみにこのシナリオの真相は……
自殺者を運ぶ電車内にて。

もともとは死後の世界との境界にある都市伝説的な精神世界、といった感じの場所だったのだが、ニャルラトホテプが「自殺」という愚かな行為を行う人間をおかしく思い、そんなに軽い命なら、せっかくだし楽しく有効活用しよう、とムーンビーストを放った。

探索者は、ニャルラトホテプのきまぐれで自殺者と間違われ、この電車へと乗ってしまう。
KP
ちなみに乗客に凄惨な刑を与えていたのもそいつね。
羽生 慧
ムーンビーストだよね
まぁ、ヒキガエルで槍投げる時点で、明白なんよ
ああ、元々そういう伝説ではなかったのか
自殺者に、最後の最後に不利な条件ではあるけどワンモアチャンスを与える場所なのかと
KP
ワンモアチャンスについては間違っていないよ。
ビーストさえ居なければ、三駅の間に思い直して「生きたいです」と言いに行けば生還させて貰えるから。
もともとそんな感じの送迎用電車だった。
羽生 慧
そこにビースト放ったのがニャルか
KP
そういうことですね。
羽生 慧
嵐山先生に潰してもらおう
あいつなら笑って許してくれるやろ>ニャル
今確認したら、嵐山〈キック〉だけで期待値9点出るわ
KP
つえぇな
羽生 慧
最大16点だし、ワンチャンムーンビーストにショックロールさせられるな
KP
倒すこともできるねー。
羽生 慧
あの人何で出来てるんだ
KP
サイヤ人だろ嵐山先生。
羽生 慧
〈拳銃〉より強い〈キック〉出せる身長142cm 42kg
嵐山カエデ
「拳骨が通じる相手なら殺せるぜ」
KP
何食べたらそんなんなるんだろうね?
嵐山カエデ
なんでもよく噛んでよく食べること
KP
まっとうだった。
嵐山カエデ
躰道の使い手だからな
KP
でも確か彼女が行ったシナリオで、精神操作されて割と洒落にならない事態になっていた記憶が……
嵐山カエデ
まぁCoCの魔術だけはバカにならん
KP
そんな嵐山先生と羽生さんが少年を助ける続編があるかどうかは……謎!
といった感じで、死にたがり電車、おしまいです。
ありがとうございました!
羽生 慧
お疲れ様でした!
KP
おつかれさまー

追記
死者を運ぶ列車、きっと元の存在は、
ただ静かに走行音だけが響く車内に人々が乗っていて、
たまに乗客同士でそれぞれの人生をぽつぽつと話して、
気が変わった人が緊急停止かけておりる、
そんな感じの物だったんだろうね。
もしかすると途中駅ももともとはちゃんと止まっていたのかも知れない。

なんか、死んだ親しい人と一度だけ会える遮断機と、
そこに現れる天使達のSCPを思い出すな。


あの電車は『生きたい』と伝えると途中下車できるんだけど、
どんな内容でも『死』を口にすると嬉々として襲ってくるビーストがついている
のでした。
最初の光景を見て「死体だ」とか口走っただけで襲われるのひどい。

だからソロ推奨です。複数だと会話の中でそういう言葉が口を突く機会が増えるから。


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