シナリオ
※シナリオ作者のクサリさんに回していただけることになりました。
こんばんは
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一応ですがインセイン故に、展開がキツいとかちょっと待ってほしいとかあったら気軽にご相談くださいねー!
参加するのは蘇芳であって私じゃないんで。
その辺の切り離しがしっかりしていると強い!
ではでは、お時間となりましたので準備よろしければ始めてまいりましょうか
こんばんはー!
見学席こちらですね
正気度高いなー
出会いは必然で、好意は当然で、今はまだただの幼馴染でも、きっといつかは運命の赤い糸に導かれて惹かれあうんだって、無邪気に信じていたんだ。
———あの日。君が目の前で死ぬまでは。
inSANe「赤い糸」
5年
葦乃が知ってていい感じかな?
むしろ、彼女が語る星の話から興味を持ったとかで。
PC/NPC
ある日、目覚めたあなたの目の前には死んだはずの幼馴染が立っていた。
あの日、あの時の姿のままで笑いかけるその顔は間違いなく幼馴染のものだ。
幼馴染とは友人であったが、いずれはそういう仲になるのだろう、と漠然とした予感をお互いに抱いていた。
その幼馴染を目の前で失った過去はあなたの後悔として残り続けている。
あなたの使命は【今度こそ幼馴染と平穏に暮らす】ことだ。
蘇芳 累
17歳/男/学生
誰彼なく明るく接するが、とくに女性には優しくを心がけている。
自分が冷静でいられなくなることに恐怖する。
トラウマから行事系を毛嫌いしている。
趣味は天体観測と、それをカメラに収めること。
【特 技】〈恋〉〈我慢〉〈手触り〉〈カメラ〉〈生物学〉〈天文学〉
【好奇心】〈知覚〉
【恐怖心】〈殴打〉
【アビリティ】
《大胆》正気度+1
《錯覚》「自分の本当の気持ちに気付く」狂気を獲得した時、手持ちの狂気を破棄して同数の狂気を取り直す。
【アイテム】お守り×2
死亡当時、PCは中学一年生、お姉さんは高校二年生。
あれから5年が経過し、年齢は並んでいる。
隣に住んでいた年上のお姉さん。
優しくて良いにおいがして、強くて美しい、完璧な女神に見えた。
小さい頃はよく遊んでくれたけど、高校に入ってからは忙しくなったらしく、あまりかまってくれなくなった。
そんなある日にバレンタインデーに真意の分からない微妙なチョコをもらったので、
ホワイトデーにガチのお返しと告白をしようとしていたらその前日に亡くなった。
プレゼントを用意して持って帰る途中に偶然遭遇、買い物の内容について問われたのを隠そうとしてきつい言い方になった。それでのぞき込まれそうになったので突き飛ばしたことだけを覚えている。
自分が彼女を殺したのだ。
明るく人付き合いとノリの良い性格。何も考えてないようなノリに合わせることもできれば、一線を超えた悪ふざけには冷静にツッコミを入れることもできるコミュニケーション強者。大体騒がしく過ごしているものの静かな時間も嫌いではない。
優しく面倒見の良い側面もあり、歳の離れた累さんをよく気にかけている。基本的に物怖じしないが、にやにや笑った本人曰くは「臆病な人見知り」らしい。
傷つくことがあれば「傷ついた!」と叫んでおおげさに笑い、悲しいことがあればオーバーに悲しそうな笑みを浮かべ、つらい時には「つれぇ~!」と眉を下げて笑いと感情表現をストレートにすることでなんだかんだ立ち上がる柔軟さの持ち主。感情を吐き出した後にはすっかり前向きな現状認識を見出せるつよいひと。
累さんへの態度は面倒見の良くノリの軽いお姉さんと言った印象。なんでも本気になって(あるいはそう見せながら)良く遊び、矢継ぎ早に話しかけながら累さんの日常を聞き出して優しく微笑んでいる姿が多かったという。
食は細い方らしく痩せ型で、突き飛ばしたその感触は軽かった。
RP等はいつでも大丈夫です!
シーン目的は提示される現状の確認&質問タイムって感じかな!
やりたいこと終えたら〆に向かうので教えてくださいね!
とある夏の朝のこと。
胸を掻きむしるような後悔と寂しさと共にあなたは目を覚ます。
夢を見ていたのか。しかし、それがどんな夢であったのかあなたには思い出すことができない。
―――『 』
不意に、自分を呼ぶ声が聞こえて。思わずあなたが振り返ると。
あなたの目の前に、もう見ることができなくなったはずの姿がそこに立っていた。
「……姉……」
思わず呟いて、止まる。
すみません、質問。
彼女と出会ったのは、「目覚めてから」ですか?
こめかみをもんで、ため息をつく。
「まったく……疲れてるのか?」
自分のせいで、いなくなってしまったはずの人の声を聞き、まず来たのは驚きからの、放心。
そして否定。
そんなはずは、ない。
アシ姉は俺のせいで死んだ。
おれがころした。
再度、目を開く。
目の前の許しがたい『幻』をじっと見つめ、消えるのを待った。
夢ではないかと思ったが、目覚めた先が夢、はないだろう?
軽い感じに笑って、額を人差し指で突く。
違う。俺が、大きくなったんだ。彼女がいない間の5年分。
と、思ったところで指につつかれる。
「いてっ」
懐かしい響きが脳を揺さぶる。声が、やわらかい指先が。
……ちょっと、待て。
目の前の少女の肩に触れる。
彼女との最後の記憶がよぎり、指が触れる一瞬前に躊躇う。
そして指先で少しだけ。
こーさんこーさん! と慌てたように両手をあげる。
……触れた指先からは、確かに体温が伝わってくる。
あの頃よりも小さく見える彼女は、あの頃よりも華奢に見える。
実際は、その体格に変化はない、のだろうけれど。
「わけがわからない」
「アシ姉? アシ姉なの?」
「……おばけ?」
言いながら指先でその肩に再度触れる。
ほら、と片足を軽く叩く
「……というか累くんで合ってるよね? 呼び方的に間違ってないと思うけどすっかり大きくなってない?」
「生きて……んの?」
「なんで? なんで俺のとこに……」
よりによって、殺してしまった俺の所に。
「生きてる……」
肩を掴んだ。
そのまま、手を握る。
「……なんでだよ、なんで、今なんだよ」
「もっと早く帰って来いよ! 皆心配してたし!」
理不尽な怒りをぶつける。言葉と裏腹に、涙が溢れてくる。
お姉ちゃん
その言葉には思わず声をあげる。
「えっ待って私死んだことになってるの!?」
葬式で彼女の遺体とか見たのかな?
行方不明のような状態ながら、生存は絶望的とされているのでその関係でお葬式もしたのでしょうね
オカルト好き
choice オカルト好き そうでもない (choice オカルト好き そうでもない) > オカルト好き
choice オカルト好き そうでもない (choice オカルト好き そうでもない) > オカルト好き
二人とも結構好きだったんですね……星の話から神話とかに流れていったのかもしれない
「累くん見かけて声かけた……はずなんだけど。なーんかそこから今に至るまでの記憶はもー、さっぱり」
「どっか遠くに行ってた気はするけど……気づいたらここに立っててさー。なんなんだろうね?」
「……良かった」
そのまま彼女の体を抱きしめて、良かった、と繰り返す。
「ずっと、ずっと、謝らないと、って」
「けど、棺には、誰も居なかった、から」
もう言葉にならない。潰れた声で呻くように泣き続けた。
忙しなく泳いでいた目が、その声を聞いてぴたりと止まる。
「……あーもー。ほらほら、すぐに泣いちゃ色々台無しだぞー?」
せっかく男前になったのに、なんて優しい声色で言って、背中をぽんぽんと優しく叩く。
「ごめんね、心配かけちゃったよね。でもほら、ちゃんとここに居るから」
ふたりっきりだ!
「あ、ああっ、ごめん!!」
彼女を放して、ドタバタと服を着よう。
「向こう向いてて!」
で、何とか座れる場所と、茶卓を確保。
「ごめん、お待たせ、アシ……常盤さん」
部屋をきょろきょろと見回す。
だが一枚だけ、ぶれた人物写真。
初めてカメラを持った時に撮った、彼女の写真だ。
「って、常盤さん、『その』時から、『ここ』にワープしたって事?」
「変んないな……当たり前か、あの時から、ここに来たっていうなら」
眉を下げて笑う。葦乃がなにか困ったときの、お決まりの表情だ。
「どこか遠ーくに行ってた感覚だけはあるから、むしろ浦島太郎みたいな?」
「それにしたって、なんで俺のとこなんだろ」
「……あのさ、5年前」
「俺の買い物のこと訊かれた時のこと」
「本当にごめん。怒ったんじゃなかったんだ……」
不思議そうに首を傾げる。
「(こっちは五年も、夢に見て、精神病むかってくらい悩んでたのに)」
覚えていなくて、ほっとしたような、釈然としないような。
「あー、じゃあ、この話はやめやめ」
ぺしぺしと肩を叩いてくるが全然痛くない。
じゃれあい
イチャイチャしやがって……
うん
二人きりである。
という事実が重くのしかかってくる。
嬉しい。この状況は嬉しい。けど……
「あのさ、家族に連絡とか、しq」
動揺のあまり噛んだ。
「した?」
「してない……というかする暇なかったかな! 累くんが起きた時にここに居たって感じだしー」
そういいながらポケットを漁って。
「……あ、ケータイもないや」
いめーじです
モックかな?
って入れなきゃいけない
どっかの警察官制服で「私服ね!!」って言い張ってる。
「じゃあ俺の携帯……あ、充電忘れてら」
「累くん、今高校生って言ってたよね。……ぶっちゃけ何年経ってる?」
あちゃーと頭に手を当てる
「というかマジで意味わからないんですけど! 絶対みんなすっごい心配しちゃってるじゃん!?」
「心配通り越してんだよ」
さすがにそんな勇気はないよ私! と頭を抱える
「覚えてること全部教えて欲しい」
ちょっとした分岐
データ的な違いはないので好きな方で大丈夫!
家族の嘆きを見ていたし、それが自分のせいだということが居たたまれなかったから。
では導入後にその辺をちょっと入れますか
「びっくりするくらい情報がないね! 参った!」あっははー
真剣な顔で言う。
「なんでここに来ちゃったのかは分からないけど、帰るとこは、家だろ?
本当に皆、心配して、たから」
記憶が、胸を突く。痛みは5年たった今でも強い。
「電車で一本だからさ。送ってくよ」
少し、逡巡したように目を伏せた後。ついと視線を合わせる。
それは身長差から自然と上目遣いのようになった。
帰りづらい
中1~高2の5年は大きい……
さすがに一駅は近すぎるから修正しよw
乗り換えなしで行ける、になりました。(最初「一駅だから」と書いていた)
一駅、下手したら歩いて行ける距離
(アシ姉、こんなに……こんな感じだっただろうか)
いいにおいがする。やわらかい。
無数の言葉が頭の中を駆け巡る。
「駅前のマックで飯でも食ってさ」
「それからでいいから、行こう」
ごそごそとポケットの中身を漁るものの、その中身は外から見てわかるほどに平たい。
「……ごめん、お金貸して?」
帰ったら返すから! と両手を合わせる
「帰還祝い、って、ことでさ」
オットナー! なんて囃しを入れながら笑う。
イチャイチャしやがっ(ry
そうして、和やかに外出の準備を進めていると
思わず頭を抑える君を心配して覗き込む葦乃に応えることもできず、ただその痛みに耐えていると。
じわり、と。
まるで染み出すように、君の右手の小指に赤い糸が結びついた。
―――それは夢か現実か。
あなたの小指に結ばれた赤い糸は、葦乃の手には結ばれていなかった。
はみでる糸
あれは白いヤツか。
視神経は耳にはねえよ! ってツッコミもらう奴だ!
本編見る!
一応病院にも通されたものの結果は健康。……やはり、17歳当時のパーソナルデータと誤差レベルしか変動のない数値が出てまた騒ぎにはなったのですが……
彼女がまた幻のように消えてしまうのではないかと怯えながら。
いえ、周囲の人間はそりゃあ騒がしいままでしたが
警察や役所といった公的機関からの連絡はぱったりと途絶えてしまいました。
当然退学したことになっている高校をどうするかとかでまた忙しくはなりそうですが……
という感じで、しばらくお父さんの送迎を受けて遊びに来る日がしょっちゅうあります
そうすると気になるのは、彼女がいなくなり、また帰ってきた経緯である。
そういった怪しげなサイトや動画を調べまくる日々になるだろう。
あと、彼女の写真を撮りまくるね。
この展開がたまらん
自分のかな。
HOをマップ上にも配置しまして。
【赤い糸】の秘密に関してはメインフェイズ中は気にしなくても大丈夫です。
なので現状調べられるのは後者二つ!
葦乃はしょっちゅう入り浸ることになるので拒否されなければデフォルトでシーンに出てきます。
ここからは調査するもしないも自由!
シーン表も好きなのを振ってみるも振らないでおくのもありです!
そうか【失踪】に関しては「秘密はない」からですね。
シーン表、合ったやつではないのでとりあえずとして設置してる
説明はこのくらいかしら。大丈夫でしたらメインフェイズ入っていきましょ~
シーン表
雨漏りという現実的な恐怖……
1サイクル目
〈カメラ〉を使って。
彼女が帰ってきたうれしさのあまり、とりまくってます。
って言いながら立ち膝になったり寝転がって低いアングルから狙ったりしてそう
2D6>=5 (判定:〈カメラ〉) (2D6>=5) > 6[1,5] > 6 > 成功
こうかな?
ではでは、【常盤 葦乃】の秘密を開示します。
突然PCの前に現れた、死んだはずの幼馴染。
失踪中の記憶こそないものの心身ともに健康な状態であり、昔の日常そのままを繰り返すかのようにPCへと接する。
あなたの使命は【PCと平穏に暮らすこと】だ。
ショック:なし
肌は暖かく脈打ち、瞳は生気を湛えてきらきらと輝いている。
間違いなくあなたの知る葦乃だ。失踪前と何も変わった様子が見られず、どう見ても生きている。
―――確かに、あなたの目の前で死んだはずなのに。
疑念に記憶は混濁し、焼き付いたあの日の影が揺らいで霞む。
錯綜するあの日の記憶の中、ちりりとあなたの脳裏にぼんやりとシルエットが浮かび上がる。
それは昔、あなたと葦乃がよく遊んでいた裏山のように思えた。
※HO【裏山】と【神隠し】を公開する。
俺がどうして死んだなんて思い込んだか分からないけど、間違いなく生きてる。
それなのに、どうしてこんなに不安なのだろう。
彼女は生きているのに。
どうして『彼女の死』を俺は拭い去れないのだろう。
彼女の影響で、ねだりまくって買って貰った中古のカメラ。
星ばかり映っていたデータに、ある日を境に彼女の姿ばかりが焼き付けられる。
今までの分を取り返そうとでも言うように。
「あの日……山に行ったっけ……?」
質問が口を突く。
なんて、快活に笑いながらポーズを取りつつ。
いちゃつこう。
なんたって夏休み!
彼女の、糸が繋がっていない指先を見つめる。
俺が、あの時突き飛ばしたから。
その後になにかあったっぽい、というのは察しているのか、ちょっと意味深に視線を送ってくる。
軽く突いただけのつもりだったのに、その体がとても軽くて驚いたのをはっきり覚えている。
なるほど、【神隠し】か。それはまず食いつくな……
最高の一枚を選び出し、それを常盤のスマホに転送……持っていれば。
まだないなら、印刷して渡すかな?
連絡用にと新しいものを親から渡されているようです。5年での技術躍進に目を輝かせていた一幕があったとか
「お、きれいに撮ってくれてるじゃーん! やるねえ」
あからさまな照れ隠しをしつつ、選ばれなかった写真のデータを「保存」フォルダに移動。
ほとんど聞こえないくらいの呟き。
「いーんだよ、別にそれで!!」
「『甘い家』の新作がやっててさー、観たいんだよね」
「興味ある?」
遊んであげて、と言われているより多く、遊びに行こうとしている。
彼女の父親は許してくれるだろーか。
スイートな家
「あの頃の友だちみーんな社会人とかダイガクセーになっちゃっててさー、連絡取れた子たちも皆忙しそうなんだよねー」
「俺で良ければ、付き合うから」
義理に決まっているのだ。
どう考えてもあの頃の自分は子供で、彼女は『姉』だったのだから。
「いや……しょうがないよ。今正に俺がそんな状態だし」
「ま、友達いないからそういう意味では暇だけどさ」
「だから、いつでも声をかけてくれれば、うん」
肘でつんつんと突っついてきながら、ありがとね、と笑う
「星は綺麗だし……(いきなりなくなったりしないし……)」
ぶっちゃけ黙ってればバレないだろうけど、なんてことも言う。
みえる
調べたら5年前、ちょうど「来る。」がやってたのか……
あ、でもホワイトデー前日に死んでるから見てないな
てか女子とのデート一発目のチョイスがホラー映画ってどうなん?
常盤さんが余程のホラー好きならともかく。
「モデル代に奢るよ」
「映画館近くのサテン、まだやってればいいけど」
スマホで調べてみよう。
「あるみたいだ。5年前と同じ店かはわかんないけど」
それは予想を裏切ることも多いが、嬉しい驚きがほとんどだった。
「行ってみたいな!」
あの店は、ある、ということしか知らなかった。
彼女との再会がなければ、立ち寄ることなどなかったに違いない。
甘い物はお好き?
おぉっと。
彼女がもたらす、変化の全てを。
愛しいと、思った。
この幸せがいつまでも続けば良い。そう思った時、その考えに冷や水をかけるように、視界が歪む。
耳鳴りがする。
「ごめん、今日は、少し疲れたから、帰るよ……また明日」
今このときが、自分の夢なのではないかという不安が拭えない。
『彼女は死んだのだ』という思いが消えてくれない。
どうしても彼女の体に触れて確かめたくて、ふざけた感じで軽く肩を叩く。
軽く叩いた感触に簡単に揺れてしまうけれど、それでもしっかりと温もりを返す。
彼女はここにいる。
生きている。
頭の中でとなえる。繰り返し繰り返し、自分を納得させるように。
彼女の肩に触れた感触が、あの日の記憶と結びつかないように。
じゃ、家まで送ってこ。
シーン終了
不穏な気配が見えたらシーン表振るよてーい
実はこのシーンのあとね、マスターシーンがあります
1サイクル目/マスターシーン
そうして、明日の楽しみを話し合いながら帰路に着いていると。あなたの耳に、突然
———ばつん
そんな異音が飛び込んでくる。
つづいて、ぱさりと胸元から何かが落ちる軽い音。
追った視線の先に落ちたその物体にあなたは見覚えがある。葦乃の失踪後、過保護といっても過言ではないほど心配性になったあなたの親が押し付けてきたものだ。
……黒塗りの「厄除け」のお守りが、真っ二つに弾け飛んでいる
お守り以外に異常が起きた様子はない。ただ。
どこか、だれかに。呼ばれたような気がした。
こんな感じで進めていくことになります
お守りを拾い上げる。
さすがに外れ方がおかしい。
周囲を見回してみるが……声をかけてくるような人は見当たらない。
「なんだろ……俺、呪われてる?」
冗談交じりに呟いてみた。
もしかするとここ最近の耳鳴りはそのせいかもしれないな……
首をひねってお守りをポケットに入れる。
そのうち機会を見て、神社に返しに行かないとな……
切り裂かれたような感じではない。……まるで、内側から自ずとはじけ飛んだような……
中には何も入っていないんですね?
お守り本体のかわりに変なのはいってたりはしないかな。
「(いやそれだと家族がなんか仕掛けたことになるからそれはそれで謎怖い)」
変なことの筆頭である常盤については、考えないことにした。
彼女は『喜ばしい異常』なのだ。
恨みかった覚え、について考えながら帰宅しよう。
不穏になってきましたねー
2サイクル目
異常は起きたし、呪われているかも知れない。
帰りに使おう。
そう、それもあるのだ!
「あれ、累くん早いじゃーん! 待った?」
しかしホラー映画である。
「あのー、こっちにしようか?」
隣に掲示してあるアクション映画を指す。
「随分続編出る出る詐欺してて、結局やるまで5年かかったんだよ、これ」
ちなみに当時、半泣きで見てました。
「しっかり覚えててくれたんだ。……じゃあさ、せっかくなら予定通りこっち見ようよ」快活に笑って腕を引く。
「5年でどれだけ男ぶりが上がったかも見たげる!」
ホラーはお好き?
choice 全然平気 普通に楽しい 無理!! (choice 全然平気 普通に楽しい 無理!!) > 無理!!
駄目だったわー。
choice 全然平気 普通に楽しい 無理!! (choice 全然平気 普通に楽しい 無理!!) > 普通に楽しい
さすがホラー映画に突っ込んでいくだけある
五年では、人は変われなかった……
上映が終わり、出てくるときにはにこにこと楽しそうに笑っている。
映画館を出て、心底ほっとした顔をしている。
まあ、常盤が楽しそうだったから、目的は達成した。
しみじみと頷いて。
「……それに。一度も悲鳴上げなかったじゃん。やるぅ」
カッチカチに強張ってることには触れずに肘でつついてくる
元ネタ
和洋折衷な感じのホラーでした
割とグロもあるので、ホラー苦手だと厳しいかもしれないです
ジャンプスケアが本当に苦手
文章でなら割と平気なんですけどねぇー
誤魔化すように早口で答える。
脳の奥に焼き付いている恐怖シーンは忘れよう。
夢に見そう……
「……あ、そうだ」
ふと立ち止まる。
そしてポケットに入れっぱなしにしていた、裂けてしまったお守りを出す。
「見てこれ」
不安を人と分け合って、少しだけほっとする。
ちょっとしたネタには良かったかも知れない。
「バッドエンドは嫌だなー」
そうこうしているうちに喫茶店に到着かな。
おすすめのパンケーキはたまごをたっぷり使っておりふわふわやわらか。
生地にやさしい味がついているのでお好みでメープルシロップをかけて甘さを調節するスタイルのようです。
今日のデート、苦手な物二連続になっちゃったw
「メープルシロップで甘さ調整するんだよ。私は甘いの好きだからたっぷりかけるけど!」
こちらはメープルシロップを少しずつかけて食べる。
「合わせて飲むと累くんも食べやすいんじゃない?」
食べたい
ちなみに中の人は甘い物大好きなので、甘い物と苦い珈琲あわせるの大好物です。
牛乳を混ぜるとマイルドさが一層上がってとても合う
それは哀しい
店員さんを呼び止めて慣れた様子で注文を通す。
さすがに一緒に喫茶店に入ったことはないかも。
基本甘い物は苦手だが、ここはやはりお勧めを味わってみたい。
気合いを入れて覚悟をする。
(なんでこんなにクリームが盛ってあるんだ……雪かき後みたい)
ふわふわのホットケーキに大胆にナイフを入れ、少しクリームをつけて、口に含む。
「あれ、美味い」
もう少しクリームを盛って、シロップを追加してみる。
「ああー、美味いなー、これ」
珈琲との相性がまた最高だ。
「俺、甘いの苦手だったんだよ、実は」
言いながらもう一口。
「店、残ってて良かったね」
「ふふふ……これからは累くんもこのお店を継続させる常連の一人になるんだよ。他のお店じゃ満足できなくなったでしょ?」
「……あ、そうだ、この後まだ時間ある?」
「んむ、あるけど、なになに? どこかいい場所へのお誘い?」
「学生らしく、図書館に行こうかと思ってさー」
だから、それに関した話を探したいと思っていて……
彼女にも居て貰った方が、何か思い出して貰えるのではないかと思ったのだ。
単純な興味だ。ただ、知りたいだけ。
この耳鳴りや、お守りのこととは関係ない……
そう思いたかった。
調査技能
うーん、〈天文学〉でキャトルミューティレーションについて調べるか(オカルトだった)
大量の資料や、新聞記事など、大変だけど〈我慢〉してやろう!
おしおし
資料や新聞記事のバックナンバーをいくつもいくつも探っているうちに、とある資料に行き当たる。
古めかしいそれは仰々しい字体で、一面に「行方不明者の帰還。神隠しか?」の見出しが躍っていた。
地元に伝わる伝承。
この地を治める神様に魅入られた者が姿を隠し、時を経て現れる…という概要くらいは地域の誰しもが知っている。
ショック:なし
この地域では昔から度々失踪した人間がある時唐突に発見される事件が発生する。
発見されるまでの時間は人によってさまざまだが、彼らは失踪当時と変わらない様子で現れ、再び人の営みの中に戻っていくのだという。
どの事例でも失踪期間中の記憶がないこと、彼らが「死んだ」と言う目撃者が居ること、失踪者は失踪期間中の成長や老いが見られないことから、超常の何かの仕業と囁かれ、「神隠し」として扱われていたようだ。
また、事例の中には失踪者と特に仲の良かった者と共に再び失踪したものもあり、「神の国に連れていかれた」とも「人食いの鬼が化けて出た」とも言われている。
地元が神隠しの記録残してあったので前例見ながらの対応に切り替わった
それなら安心だな、と思った。
「でも、またいなくなるなんてこともあるのか……」
常盤に言う、というほどでもなく、呟く。
「もう、いなくならないでくれよ」
みんな、死んだことになっているのに帰ってきた。
そして、また居なくなることもあるが、そうでなければ普通に生きて行ける。
もし、また居なくなるのなら……
俺も、連れて行ってくれたら。
そんな思いがふとよぎった。
こうした話にはきりがないものだ。
「ごめん、ひたすら読んでたら遅くなっちゃって」
「居なくなってた時のこと、全然覚えてないんだよね?」
「地元にこんなオモシロネタが転がってたなんて、知らなかったな……」
「世界は広いなぁ」
うんうん、とうなずく。
悔しそうに拳を握る
どこに、とは言わない。
「あったり前じゃん! 二人分の旅費稼ぐぞーってバリバリバイト入れてたんだから!」
あまりの行動力への驚きと、予想外の回答に対するうれしさがごちゃごちゃになって、何を言っていいか分からなくなってしまう。
「えっすご」
語彙が死んだ。
「今なら俺もバイトくらいしてるし。旅費、稼ぐよ」
「そうかぁ……二人分……」
「そうかぁー」
「まー、お姉さんの甲斐性的なものを見せようと二人分稼ごうとしてたわけですが……こうして同い年になっちゃったしなー」
バイトしたい
がんばってねーさん……
あまりにストレートな返答に、こちらが怯んでしまう。
そうだ、あの頃とは違う。
子供だった俺じゃない。
もし彼女に何かあれば、今の俺なら守れる。
同い年の女子になでなでされるのは屈辱だろー、なんておどけてみせながら背伸びをして頭に手を置く。
言うが払いのけはしない。
そういった行動にはまだ怖さがある。
数秒だけ撫でて、勝気に笑いながら背中を一発叩く。
そして、やっぱりかなわない気がする。
次回、明日というか今日である。
チョコもそこに関わってくる……
我々の時とは違いますな
胸を締め付けるように……
綺麗ではあったが、何故か不安になった。
どうして、「まるで血のようだ」などと思ってしまったのだろう。
その中に、常盤が溶けて消えてしまいそうに思えた……
おしまい
なので次回はマスターシーンからだ!
このへんで終わっておきましょうか。
お疲れさまでしたー! 次回は明日の21時からです!
それぞれの赤い糸
ねーさんに引っ張られた。
でもちょくちょく湿度を見せてくる
あいつの魅力は俺だけが分かってるって顔した男子
モテそうだもん。
そういう男の子が彼女の死で泣いたり、その後別の彼女作ったりしているのを見てるんだよこっちは。
「やっぱりあれは気のせいだったのかぁー」
って感じからのスタートだった
でしたねw
>出だし
心の引っかかりがなくなれば……
IFかもしれないし正史かもしれない
そもそもインセインはロストがめっちゃ軽いので別世界線の出来事かもしれない
もっと堂々と頼れる男になりたいね!
(映画館での結果から目を逸らしつつ)
でも天体観測に出かける前にホラー見せたらどうなるかな? って悪戯心はいつか芽生えそう
暗い夜道を闇の先を見通そうと二人目を凝らして歩いていく
【マルチジャンル・ホラーRPG インセイン】
本作は「河嶋陶一朗」「冒険企画局」「新紀元社」が権利を有する『マルチジャンル・ホラーRPG インセイン』の二次創作物です。