
わすれんぼうのおうさま
のネタバレがあります。
十分ご注意ください。
KP

我が輩はKPである。
■■■■■ 20230103 ■■■■■
■■■■■ 20230103 ■■■■■
今回は、KP くーな PC1(五判画)にゃんみけ(12歳) PC2(鳩山)にしかぜ です。
五判画 進

オーケーだよ
おk
おk
鳩山 司

セット完了
字の色チェック
OK
字の色チェック
OK
KP

では本日の犠牲者達よ、自己紹介と特技をキリキリと発表するのである。
ゴハンガ少年からどうぞ
ゴハンガ少年からどうぞ

五判画 進

こぶし
KP

いきなりのパンチであるか。いい度胸なのである。
ネコパンチでハンゲキするのである(シュッシュッ)
ネコパンチでハンゲキするのである(シュッシュッ)
鳩山 司

「演歌歌手なんじゃん?」
KP

なるほど小節。
今回歌はあるといーね技能である
今回歌はあるといーね技能である
五判画 進

「ごはんが〇むのラベルのモデルをしている五判画進です!」
KP

ふむふむ。それはペルソナであるな。
鳩山 司

「もう人間じゃないんだよね」
KP

キミ自身のことを聞かせて貰いたいのであるが。
五判画 進

「立ち絵はイメージです!」
KP

ふむ。
五判画 進

「それだけ」
KP

まあおいおいであるな? 得意な教科とかないのであるか。
五判画 進

〈心理学〉
KP

渋いな。
五判画 進

と料理
KP

ふむふむ。家庭科であるか。
五判画 進

キムチ作れます
KP

なるほど、覚えておくであるよ。
鳩山さんどうぞ。
鳩山さんどうぞ。
五判画 進

どうぞ
鳩山 司

「鳩山 司(はとやま つかさ)。以上」
ぶっきらぼう
ぶっきらぼう

KP

おやおや。自己紹介できない系が二人であるよ。
学生さんと見えるのであるが、得意教科なんかはないのであるか。
学生さんと見えるのであるが、得意教科なんかはないのであるか。
鳩山 司

「ていうか、いきなり呼び出して何? まだお正月イベ、20周しかしてないんだけど」
KP

(ゲームジャンキーだ……)
五判画 進

「自分もキムチ作ってる途中なんだけど」
鳩山 司

「えー。部活は軽音やってるけど」
「あと、目端は効く方かな」
「あと、目端は効く方かな」
KP

ではおふたりにはツバをさけさせてもらったので、のちほど逢おうであるよ。
ぺろぺろ
ぺろぺろ
五判画 進

うわあ
鳩山 司

「うわ、めっちゃザラザラしてる」
「魚くさっ」
「魚くさっ」
KP

CoC「わすれんぼうのおうさま」
ぜろたまご様 作
始めます。であるよ。
現在時刻は昼頃。
貴方方はそれぞれ自分の目的地を目指し歩いていた。
買い物かも知れないし、遊びに行くのかも知れない。
周囲は静かな住宅街である。
ぜろたまご様 作
始めます。であるよ。
現在時刻は昼頃。
貴方方はそれぞれ自分の目的地を目指し歩いていた。
買い物かも知れないし、遊びに行くのかも知れない。
周囲は静かな住宅街である。
五判画 進

仕事に行く途中
鳩山 司

「あー、プリカのストック無くなってたの忘れてた……」
「外出たくなかったのになぁ」
「外出たくなかったのになぁ」
KP

キミの仕事はなんであるか。
鳩山 司

「え? ギルマス」
「って、今の誰」
「って、今の誰」
五判画 進

「ごはんが〇むのラベルのモデルはいいけど、遠いんだよなあ」
KP

けだるげに歩く少女と、やたらハイテンションに歌いながら歩く少年。
貴方方は、廃校となった中学校の前を通りがかった。
縁もゆかりもない二人が校門の前ですれ違った時。
目の前が急に白くなり、意識は失われた。
貴方方は、廃校となった中学校の前を通りがかった。
縁もゆかりもない二人が校門の前ですれ違った時。
目の前が急に白くなり、意識は失われた。
五判画 進

「うわああああ」
鳩山 司

白目
五判画 進

電池があああ
KP

「ねぇ、起きて?」
「大丈夫? いきてる?」
そんな声とともに、貴方方は揺り起こされる。
「大丈夫? いきてる?」
そんな声とともに、貴方方は揺り起こされる。
鳩山 司

「んぁ」
五判画 進

「あれ?」
鳩山 司

「何」
「誰」
「どこ?」
「誰」
「どこ?」
本編見る!

少女

「あっ、良かった。起きてくれた」
「心細くて泣くかと思ったよぉぉぉ」
「心細くて泣くかと思ったよぉぉぉ」
KP

ひとりの学生服の少女がいる。
鳩山 司

「なになに?」
「ハイエースされた?」
「ハイエースされた?」
KP

貴方方がいるのは、人気のない学校の教室の中。
どうやらそれぞれ机に突っ伏して寝ていたようだ。
貴方方も制服を着ている。
どうやらそれぞれ机に突っ伏して寝ていたようだ。
貴方方も制服を着ている。
鳩山 司

「うーわ、ガッコじゃん」
「冬休みなんだし、帰る」
「冬休みなんだし、帰る」
五判画 進

「こっちも仕事が」
鳩山 司

「……てか、ここどこのガッコ?」
少女

「うわぁぁん、一人にしないでよぉ」
KP

この状況に、多少なりとも貴方方は驚いた……ということで
《SANC 0/1》
《SANC 0/1》
五判画 進

CCB<=40 【SANチェック】 (1D100<=40) > 33 > 成功
鳩山 司

CCB<=90 SANチェック (1D100<=90) > 98 > 致命的失敗
おっと
[ 鳩山 司 ] SAN : 90 → 89
おっと
[ 鳩山 司 ] SAN : 90 → 89
KP

最大値だ!
1だね
1だね
五判画 進

へった
五判画 進

「何でここに居るのか説明してほしいんだけど」
少女

「ボクも知らないよぅ」
鳩山 司

「ていうか、帰ろ」
ドアガラガラー
ドアガラガラー
少女

「やだぁ、置いてかないでぇ」
鳩山 司

「一緒に帰ればいいじゃん」
五判画 進

「ぼくも」
少女

「どうしてここにいるか分かんなくてコワイ」
少女はトコトコとあなたたちについてくる。
少女はトコトコとあなたたちについてくる。
五判画 進

「というかどういう経緯でこうなったの?」
少女

「そんなのボクが知りたいよ。一緒に探してよ」
鳩山 司

「え~?」
窓から外を見てみる
景色などに見覚えはありますか
窓から外を見てみる
景色などに見覚えはありますか
KP

しかし四角いその教室は窓が無く、閉塞的だ。
鳩山 司

窓ないのか
KP

よく見る教室とは違い、扉が3つある。また、部屋から直接伸びる上下への階段が1つずつ。
鳩山 司

「うわ、窓なしとか塾みたい。頭痛くなってきたよ」
五判画 進

「すごい学校だな」
「なにこの空間」
「なにこの空間」
KP

教室の黒板に、文字が書いてある。
白のチョークで「きみたちは生き物係」とある。
白のチョークで「きみたちは生き物係」とある。
五判画 進

「生き物係?」
鳩山 司

「生き物係だってさ」
少女

「生き物って?」
五判画 進

「 ̄(=∵=) ̄かな?」
鳩山 司

「歌とか歌えばいいのかな」
少女

「うさぎとか、カメとか?」
「あっ、そうだ、名前、教えてよ」
「あっ、そうだ、名前、教えてよ」
五判画 進

「五判画進です!」
少女

「ゴハンガススムくん」
「ボクはねー、ボクはねー、えーと」
「えーと」
「えーーーと」
「なんだっけ」
「ボクはねー、ボクはねー、えーと」
「えーと」
「えーーーと」
「なんだっけ」
鳩山 司

「普通、自分の名前忘れたりする?」
「怪しいなぁ」
「怪しいなぁ」
五判画 進

「名前知らないの?」
「少しでも思い出せることない?」
「少しでも思い出せることない?」
少女

「だって本当に思い出せないんだもぉぉん」
鳩山 司

嘘ついてないか〈心理学〉しようかな
五判画 進

〈心理学〉降る
KP

心理いいよ。
能力値の数値教えてね。
能力値の数値教えてね。
五判画 進

〈心理学〉25
鳩山 司

〈心理学〉は75
五判画 進

すごいな
KP

SCCB<=25 ゴハンガ心理 (1D100<=25) > 26 > 失敗
KP

この子本当のこと言ってるのか全然分かんない。うそつきかもしんないけどそうじゃないかもしんない。
KP

SCCB<=75 ツカサ心理 (1D100<=75) > 26 > 成功
KP

この子は多分本当のことを言っている……ンじゃないかなぁ、自信ないけど。
多分そう。
多分そう。
五判画 進

「わかんないのか~」
鳩山 司

「パスケースとかスマホとか学生証とかあるっしょ」
「それ見たらいいんじゃん?」
「それ見たらいいんじゃん?」
少女

「そっかぁ!」
五判画 進

「たしかに……?」
少女

モチモノゴソゴソ……
「飴ちゃんでてきたよ! いる?」
「飴ちゃんでてきたよ! いる?」
五判画 進

「いる~!」
KP

謎のイカが描かれた飴ちゃんをもらった。
鳩山 司

「大丈夫? 変なクスリとか入ってない?」
五判画 進

一応〈薬学〉
CCB<=1 〈薬学〉 (1D100<=1) > 32 > 失敗
わかんない
CCB<=1 〈薬学〉 (1D100<=1) > 32 > 失敗
わかんない
KP

ス○ラトゥーンかな? たぶんそう。
鳩山 司

とりあえずポッケに入れとく
五判画 進

「このゲームしってる!」
KP

ペロッとしてみるなら塩味。
五判画 進

「しょっぱい!」
少女

「あとは……ないなぁ」
KP

他には何も持っていないみたいだね。
KP

さて。どうする?
教室には机が沢山。
あとは階段が二つ。
扉は三つある。
左の扉が「図書室」、下が「音楽室」、右が「校長室」とあるね。
教室には机が沢山。
あとは階段が二つ。
扉は三つある。
左の扉が「図書室」、下が「音楽室」、右が「校長室」とあるね。
鳩山 司

廊下にも窓はない?
KP

廊下ってもんがないんだ。
鳩山 司

あ、直接つながってるのか
KP

この教室? に直で、扉三つと階段がある。
鳩山 司

「何これ。こんな作りってあり?」
五判画 進

とりあえずどれかひとつの扉を〈目星〉したい
校長室の扉を少し開けて〈目星〉したい
校長室の扉を少し開けて〈目星〉したい
KP

扉を調べる? では〈聞き耳〉をどうぞ。
五判画 進

CCB<=25 〈聞き耳〉 (1D100<=25) > 15 > 成功
成功~♪
成功~♪
鳩山 司

CCB<=85 〈聞き耳〉 (1D100<=85) > 83 > 成功
KP

扉からは何の音も聞こえない。
そして、階段の方からほんのり磯の香りが漂ってくる。
そんなことが分かる。
そして、階段の方からほんのり磯の香りが漂ってくる。
そんなことが分かる。
鳩山 司

「うわ、魚くさっ」
少女

「学校、って、こういうもん? パンガススムくん」
五判画 進

「誰かが学校のなかで魚食べるほど変じゃないと思うけど」
鳩山 司

「モチガススムじゃなかったっけ?」
少女

「モドルくんだっけ」
五判画 進

「ちがうよ!」
「もどらないよ!」
「すすむよ!」
「もどらないよ!」
「すすむよ!」
鳩山 司

とりあえず
適当に校長室のドアガラガラー
適当に校長室のドアガラガラー
五判画 進

がらがら
KP

校長室、と描かれた扉を開けると……
一般的に「校長室だなー」って感じの風景だ。
立派な木の机に、大きな背もたれ付きの椅子。
飾られたトロフィー、学校の歴史が仕舞われた棚などが並んでいる。
一般的に「校長室だなー」って感じの風景だ。
立派な木の机に、大きな背もたれ付きの椅子。
飾られたトロフィー、学校の歴史が仕舞われた棚などが並んでいる。
鳩山 司

「うわ、本当に校長室だ」
少女

「おっきい椅子、座っちゃおっかなー」
五判画 進

「なんかないかなー」〈目星〉ふるたい
鳩山 司

校長室にも窓は?
KP

ないね。
KP

〈目星〉いいよ。
〈図書館〉もいいよ。
〈図書館〉もいいよ。
五判画 進

CCB<=45 〈目星〉 (1D100<=45) > 38 > 成功
鳩山 司

CCB<=81 〈図書館〉 (1D100<=81) > 20 > 成功
「ていうかこれさ、窓無いし、教室から繋がってるとこ全部部屋だし」
「……詰んでね?」
「いや、他に窓とかある部屋があるかもしんないけどさ」
「ていうかこれさ、窓無いし、教室から繋がってるとこ全部部屋だし」
「……詰んでね?」
「いや、他に窓とかある部屋があるかもしんないけどさ」
少女

「つんでるの?」
鳩山 司

「かもね」
少女

「まだ部屋一個目だよ」
KP

二人が調べ物をする間、少女は大きな椅子をツンツンして「座りたいなぁ」と呟いていた。
鳩山 司

「てか、座りたかったら座ったら? なかなかそんな機会ないっしょ」
少女

「すわる!!」
五判画 進

「ぼくも!」
「もう(立ち絵が)体育ずわりしてるけども!」
「もう(立ち絵が)体育ずわりしてるけども!」
KP

大きな椅子に座ってご満悦の少女と、そっち行ってしまった少年。
では鳩山が発見するかな。
棚に黒いノートがある。
メモ書きのようにとある生物について綴られているようだが、肝心の名称が掠れて読めなくなっている。
では鳩山が発見するかな。
棚に黒いノートがある。
メモ書きのようにとある生物について綴られているようだが、肝心の名称が掠れて読めなくなっている。
鳩山 司

内容は?
とある神についての記載と、記憶を保存する呪文が記されている。
鳩山 司

アザやんか
ニャル様にアザやんのお世話頼まれた系
ニャル様にアザやんのお世話頼まれた系
KP

その奇妙な記述に、あなたは背筋の凍るような感覚を得るかも知れない。
黒いノートを読んだ人は《SANC 0/1》
黒いノートを読んだ人は《SANC 0/1》
五判画 進

さんかー
鳩山 司

CCB<=89 SANチェック (1D100<=89) > 31 > 成功
五判画 進

「これがいきものかな?」
少女

「いきものって書いてあった?」
五判画 進

「なんだろうこれ」
「じゃあその生き物のところにいこう!」
「世話しないと行けないみたいだし」
「僕も読む!」
ぺらっ
「じゃあその生き物のところにいこう!」
「世話しないと行けないみたいだし」
「僕も読む!」
ぺらっ
鳩山 司

いいのかなぁ
五判画 進

CCB<=40 【SANチェック】 (1D100<=40) > 7 > スペシャル
今のところ減ってない
今のところ減ってない
KP

黒いノートを読んだ人は、「記憶の抽出」の呪文の使い方を知りました。
五判画 進

すごいw
鳩山 司

「何これ、オカルト?」
少女

「オカルト?」
五判画 進

「なんかわかんない」
〈オカルト〉で判定?
する?
〈オカルト〉で判定?
する?
KP

してもいいよ、〈オカルト〉
五判画 進

CCB<=5 〈オカルト〉 (1D100<=5) > 29 > 失敗
だめだった
だめだった
KP

ちょっと聞いたことないね。
鳩山 司

1d100<=5 〈オカルト〉 (1D100<=5) > 43 > 失敗
KP

わっかんね
五判画 進

「えむぴーってなんだろう」
「ゲームかな?」
「ゲームかな?」
鳩山 司

黒いノートを持ったまま、『自称記憶喪失』の少女を見やる
「あんた、記憶ないって言ったっけ」
「あんた、記憶ないって言ったっけ」
少女

「うん」
KP

少女は楽しそうに校長の椅子をギコギコしている。
鳩山 司

こちらは記憶あるんですよな?
KP

貴方方の記憶はある。ここにきた経緯だけが分からない。
あ、持ち物も持っててイイヨ。
あ、持ち物も持っててイイヨ。
鳩山 司

「ふーん……」
とりあえず黒いノートはバッグに収めて
この部屋に、他に調べられそうなところはありますか?
とりあえず黒いノートはバッグに収めて
この部屋に、他に調べられそうなところはありますか?
KP

ないみたい。
五判画 進

「他の部屋もいってみる?」
鳩山 司

「そうだね、他も行ってみるか」
校長室を後にします
校長室を後にします
五判画 進

「うん!」
KP

もとの「教室」に戻ってきた。
鳩山 司

変化はなし?
KP

時計も窓もないここに変化はなく、経過した時間もわかりにくい。
五判画 進

ほかは音楽室だっけ?
鳩山 司

音楽室と図書室
では、図書室のドアガラガラー
では、図書室のドアガラガラー
KP

学生の頃よく見た図書室と大差ない風景が広がっている。
窓だけがない。
児童書、辞書、ときには漫画本など、様々な本が揃っているのがわかる。
貸出し日と返却日を示す掲示があるが、日付は記入されていないようだ。
窓だけがない。
児童書、辞書、ときには漫画本など、様々な本が揃っているのがわかる。
貸出し日と返却日を示す掲示があるが、日付は記入されていないようだ。
鳩山 司

現時点で特に目を引くものはない?
五判画 進

めぼし?
KP

調べ物をするなら〈目星〉か〈図書館〉をどうぞ。
五判画 進

〈目星〉
鳩山 司

CCB<=81 〈図書館〉 (1D100<=81) > 49 > 成功
五判画 進

CCB<=45 〈目星〉 (1D100<=45) > 59 > 失敗
ええ、、
ええ、、
鳩山 司

45じゃバクチだな
KP

五判画くんは、読み損ねていた人気漫画の続きの巻を発見してしまった!
読まずにはいられない!
読まずにはいられない!
五判画 進

「わあああああ!! 読めなかった刊!」
ぺらぺら
ぺらぺら
少女

「おっ、なになに? わぁ、面白そう」
KP

鳩山さんは、「人気の本」のコーナーで、ぽつりと置かれた一冊の児童書を発見する。
鳩山 司

「うっさいなー……。これだからお子ちゃまは」
言いながら、その本を手に取る
言いながら、その本を手に取る
五判画 進

「子供じゃないもん!」
KP

〈図書館〉で調べた貴方はきっと読書家なのだろう。
鳩山 司

本の虫です
KP

しかしその本の題名は聞いたことがない。
『わすれんぼうのおうさま』
『わすれんぼうのおうさま』
鳩山 司

ペラペラとめくる
あるところに、偉大な偉大な王様がおりました。
しかしその王様は大層な忘れん坊でした
しかしその王様は大層な忘れん坊でした
鳩山 司

アザやんじゃん
王様はあまりに忘れん坊ですので、民には馬鹿にされておりました。
民は王様を「阿呆の動物だ」と笑い、家来を「それを世話する生き物係のようだ」と笑いました。
しかし王様も家来も気にしませんでした。
嫌なことがあっても、王様と家来には踊りがありました。
王様は踊りが大好き。いつも太鼓と笛の音に合わせ、家来と踊ります。
その大好きな曲が聞こえてくれば、踊りを忘れてしまっていても、自然と踊りだしてしまいます。
民は王様を「阿呆の動物だ」と笑い、家来を「それを世話する生き物係のようだ」と笑いました。
しかし王様も家来も気にしませんでした。
嫌なことがあっても、王様と家来には踊りがありました。
王様は踊りが大好き。いつも太鼓と笛の音に合わせ、家来と踊ります。
その大好きな曲が聞こえてくれば、踊りを忘れてしまっていても、自然と踊りだしてしまいます。
鳩山 司

著:ニャルやん
とか書いてない?
とか書いてない?
五判画 進

「なになに?」
ある日、王様は仕事をすっかり忘れてしまっていました。
しかし家来はしっかりもの。
「王様、王様、あなたはいつも仕事をお忘れになる!
二度と忘れぬよう、まじないをかけておあげましょう」
そう言うと、家来は二枚の貝殻を取り出し開きます。
「箱よ、箱よ、物語を閉じ込めよ」
そうしてパタンと貝殻を閉じれば、まじないの完成です。
「王様、これをもっていればあなたは仕事のことを忘れないでしょう。
でも開けるとすっかり忘れてしまいますからね。気を付けて
自然に開くまで、きちんと持っておくのですよ」
王様は家来にお礼を言うと、城の扉を開け………
しかし家来はしっかりもの。
「王様、王様、あなたはいつも仕事をお忘れになる!
二度と忘れぬよう、まじないをかけておあげましょう」
そう言うと、家来は二枚の貝殻を取り出し開きます。
「箱よ、箱よ、物語を閉じ込めよ」
そうしてパタンと貝殻を閉じれば、まじないの完成です。
「王様、これをもっていればあなたは仕事のことを忘れないでしょう。
でも開けるとすっかり忘れてしまいますからね。気を付けて
自然に開くまで、きちんと持っておくのですよ」
王様は家来にお礼を言うと、城の扉を開け………
KP

こっから先破れてる!!
五判画 進

「変に扱った人誰!?」
鳩山 司

ん? 開けると忘れちゃうのか?
KP

著者、弐屋流 布袋
鳩山 司

さっきの情報とちょっと食い違うが、それは王様の健忘症ゆえか
「誰だよ、もー」
破れてしまった本は、修理待ち、と書かれた箱に入れておく
「誰だよ、もー」
破れてしまった本は、修理待ち、と書かれた箱に入れておく
五判画 進

「それはさておき……」
少女

「なんかあったー?」
鳩山 司

「なんか、絵本あった」
少女

「やぶけちゃってるの?」
鳩山 司

「読む? お子ちゃまーズ」
少女

「よむーーー!」
鳩山 司

箱からもう一度取り出し、2人に渡す
KP

少女はニコニコしながら本を読んでいるが、たまに首をひねってページを戻っている。
五判画 進

「童話を読むなんてそれこそ子供じゃん!」
「きみこそおこちゃまじゃん!」
「きみこそおこちゃまじゃん!」
鳩山 司

「は? ウチはJKだし」
五判画 進

「それでもおとなじゃないじゃん!」
鳩山 司

「バッカだなー。知らねーの? 義務教育は終わってるから、充分オトナなんだよーだ」
少女

「ねーねースルメくん、これなんて書いてるの?」
鳩山 司

「……」
五判画 進

「するめじゃないよっ」
鳩山 司

「なぁ、オマエ」
少女を呼ぶ
少女を呼ぶ
少女

「うん」
「なーに?」
「なーに?」
鳩山 司

「オマエ、歌とか踊りとか好き?」
少女

「すきーーー!」
鳩山 司

こういう発言、【アイデア】なしでしてしまっていいものか
KP

いいんじゃない?
鳩山 司

「あっそ」
興味を失ったかのように、視線を逸らして
興味を失ったかのように、視線を逸らして
KP

この部屋にはほかに気になるものは……さっきの漫画の新刊くらいかな。
五判画 進

「おもしろかった……」
鳩山 司

一応、そっちの漫画新刊も見てみようかな
KP

※シナリオ的には意味がない>新刊
鳩山 司

「なんかあった?」
少女

「おもしろいよー。えーとね」
「どんな話だっけ。面白いの」
「どんな話だっけ。面白いの」
五判画 進

「わーーこどもーー」
鳩山 司

「バッカ、これはチョーサだよ、チョーサ」
五判画 進

「きたなーい」
鳩山 司

言いながら、気になる本をしばらく読んでから
〈図書館〉を後にしよう
〈図書館〉を後にしよう
KP

先ほどの部屋に戻ってきた。
五判画 進

あとは音楽室か
KP

行ってみるかい?
五判画 進

いく
鳩山 司

行く
KP

入れば、学生の頃よく見た音楽室と大差ない風景が広がっている。
防音用に無数の穴が開いた壁にはやはり窓はない。
偉大な音楽家の写真や、大きなピアノ、さまざまな楽器が置かれているだろう。
防音用に無数の穴が開いた壁にはやはり窓はない。
偉大な音楽家の写真や、大きなピアノ、さまざまな楽器が置かれているだろう。
鳩山 司

現役JKです
五判画 進

〈目星〉振る
KP

どうぞ
五判画 進

CCB<=45 〈目星〉 (1D100<=45) > 9 > スペシャル
鳩山 司

CCB<=85 〈目星〉 (1D100<=85) > 9 > スペシャル
おそろっち
おそろっち
KP

なかよし
五判画 進

おそろ
KP

二人は、ピアノに楽譜が置いてあるのに気づく。
それはどうやらフルートと太鼓からなる曲の楽譜のようだ。
それはどうやらフルートと太鼓からなる曲の楽譜のようだ。
鳩山 司

ほらー
五判画 進

明らかにヤバイやつじゃん
鳩山 司

では、その楽譜を改めます
タイトルとか、曲とかに覚えはあるかな
タイトルとか、曲とかに覚えはあるかな
KP

題名は、なんでだろ、読めない。
五判画 進

よめない!?
KP

文字は書いてあるけど、なんか頭に入ってこないなぁ……
五判画 進

「なんか曲名わかんない」
少女

「わぁ、なになに? 楽譜?」
五判画 進

「これがうたじゃない?」
題名以外は読める?
題名以外は読める?
鳩山 司

なんとなく、その譜面通りに鼻歌でメロディラインをなぞってみる
タイトルのところを見て、目を擦りながら
タイトルのところを見て、目を擦りながら
KP

どこか奇妙なメロディが音楽室に軽やかに響いた。
鼻歌が聞こえると、少女はウキウキと体を動かし始めた。
楽譜自体は問題なく読めるよ。
楽器もその辺にあるから、演奏することもできるね。
鼻歌が聞こえると、少女はウキウキと体を動かし始めた。
楽譜自体は問題なく読めるよ。
楽器もその辺にあるから、演奏することもできるね。
五判画 進

「ちょっと演奏してみる?」
鳩山 司

「うーむ」
五判画 進

「なにこの曲」
少女

「それ聴きたい!!」
「なんか好き!!」
「なんか好き!!」
鳩山 司

PL的には絶対演奏したくない
KP

ですよな。
五判画 進

したくないけどみてみたい
「へんなきょくだよ?」
「へんなきょくだよ?」
鳩山 司

「ちょっとやってみるか」
フルートを手に取る
フルートを手に取る
五判画 進

「やってみよう」
たいこを
「おどる?」
たいこを
「おどる?」
KP

ではお待ちかねの……
演奏判定だーい
演奏判定だーい
鳩山 司

「オマエ、太鼓の打ち方わかんの?」
五判画 進

「わかんない」
鳩山 司

「しょうがないなー。教えてやるよ」
「ほれ、これが楽譜」
「ほれ、これが楽譜」
少女

「うんうん!!」
五判画 進

ふんふん
鳩山 司

「ここで、~~~~♪って曲が流れるから、この印に合わせて、叩けばいいから」
鼻歌と共に楽譜をなぞりながら、打ち方を教えてやる
鼻歌と共に楽譜をなぞりながら、打ち方を教えてやる
KP

では、技能お持ちでない方は5%。
五判画 進

1D100 (1D100) > 100
KP

お持ちの方がお持ちでない方に教える場合は+10>
ということで、今の100ファンはナイナイして、15%で振ってね。
ということで、今の100ファンはナイナイして、15%で振ってね。
鳩山 司

CCB<=75 芸術:音楽 (1D100<=75) > 81 > 失敗
失敗したわ
失敗したわ
KP

フルートの音はヘロヘロになった。
まあ、聴けなくはないかなー
まあ、聴けなくはないかなー
五判画 進

CCB15 (1D100) > 85
ごーん
ごーん
KP

リズムは明らかにとれてない。
五判画 進

「手いったああああ」
鳩山 司

「ウチは軽音だっての」
「ギターとか無いのかよ」
「ギターとか無いのかよ」
KP

あるよ
鳩山 司

「あんじゃん」
五判画 進

「もういっかい!」
鳩山 司

ピアノの椅子に腰掛けて、ギターを膝に乗せる
少し調律してから
少し調律してから
五判画 進

どーん
鳩山 司

「……うん。やってみっか」
少女

「がんばれー」
鳩山 司

CCB<=75 芸術:音楽 (1D100<=75) > 31 > 成功
五判画 進

CCB15 (1D100) > 18
KP

おしいっ!
五判画 進

ぼがーん
鳩山 司

ギターアレンジ
KP

華麗な旋律に、ちょっとずれたドラム。
それでも少女は嬉しそうにくねくねと体を動かして奇妙なダンスを踊り始めた。
それでも少女は嬉しそうにくねくねと体を動かして奇妙なダンスを踊り始めた。
少女

CCB<=99 芸術:奇妙な踊り (1D100<=99) > 10 > スペシャル
鳩山 司

アザトースの夢のギターアレンジ……
五判画 進

ひとりだけあってない
KP

踊りは素晴らしく芸術的だった。
多少ずれた太鼓はご愛嬌だ。
多少ずれた太鼓はご愛嬌だ。
鳩山 司

「うは、なんだそれ、タコ踊りかよ」
少女

「たのしいよー」
五判画 進

「おもしろいおどりだね」
少女

「ギターうまいね! えっと?」
「名前、忘れちゃった」
「名前、忘れちゃった」
鳩山 司

「名乗ってねーよ」
少女

「そうだっけ。まいっか」
鳩山 司

「司、ってんだ」
五判画 進

「サッカーででてきそう」
少女

「ツカサー!」
「ボクはね、ボクはー」
「えーと、忘れた」
「ボクはね、ボクはー」
「えーと、忘れた」
鳩山 司

「だよな」
少女

「ナナシでこめん」
鳩山 司

「いいよ、なんとなくわかった」
五判画 進

「まあ気を取り直して他のところいこう」
なんとなくわかった
なんとなくわかった
鳩山 司

「オマエはわすれんぼうのおうさまな」
少女

「おうさま?」
五判画 進

「おうさまー」
鳩山 司

「そうだろ? わすれんぼうだし」
五判画 進

「たぶん」
少女

「そっかー。そうだね」
「どうやってここに来たかも忘れちゃったし」
「どうやってここに来たかも忘れちゃったし」
鳩山 司

「それはウチらも一緒だけどな」
五判画 進

「ほんとうにたいへんだよ!」
少女

「じゃあみんなおうさまだ」
鳩山 司

「ウチは自分のこと忘れてねーし!」
言いながら、ギターをスタンドに戻して音楽室を後にしよう
言いながら、ギターをスタンドに戻して音楽室を後にしよう
少女

「そっかー」
五判画 進

「ぼくも!」
KP

では教室に戻ってきた。
残るは上り階段と下り階段だ。
残るは上り階段と下り階段だ。
五判画 進

とりあえずうえにいきたい
鳩山 司

魚くさいのはどっちだっけ?
上下
上下
KP

下かな。
鳩山 司

「……上だな」
「下は魚くせーし」
「下は魚くせーし」
五判画 進

「いやだし」
KP

階段を上って行けば、どこからか強い風が吹いてくる。
そのまま上りきれば、屋上が広がっていた。
そのまま上りきれば、屋上が広がっていた。
鳩山 司

「お、外だ」
「どれどれ、ここはどこだ……?」
フェンスの外を見てみよう
「どれどれ、ここはどこだ……?」
フェンスの外を見てみよう
KP

上空に広がるのは夕闇色であり、どこからかカラスの鳴き声が耳に届くだろう。
鳩山 司

宇宙とか見たことのない色の惑星とか見える?
KP

いや、そんなことはない。
マンガとかでよく見るような「ありがちな」風景だ。
マンガとかでよく見るような「ありがちな」風景だ。
鳩山 司

街並みとかから、場所を特定したいですね
五判画 進

できるのかな?
KP

【アイデア】で振ってみて
鳩山 司

CCB<=75 【アイデア】 (1D100<=75) > 30 > 成功
五判画 進

CCB<=70 【アイデア】 (1D100<=70) > 45 > 成功
KP

そこから見える景色が自分たちがこの世界へ来る前に歩いていた住宅街、紺屯(こんとん)中学校のある町だと気づくことができる。
鳩山 司

「おっ、割と近いじゃん」
五判画 進

「混沌中学校っていう名前なのかー」
KP

屋上に、紙が一枚落ちている。
鳩山 司

「よく飛ばされなかったな……」
見てみよう
見てみよう
五判画 進

みます
KP

見る間に風に吹かれて飛び上がり、フェンスに張り付いた。
鳩山 司

「ほら飛ばされた」
五判画 進

ひろいます
KP

見覚えのある感じの絵が描いてある。
さっき読んだ本の最後のページみたいだ。
さっき読んだ本の最後のページみたいだ。
五判画 進

お?
鳩山 司

「お、これさっきの絵本のやつじゃん?」
王様は外へと飛び出します。城の外に広がるのは大きな宇宙。
城に庭はありません。なぜなら、王様にとって宇宙が庭みたいなものだからです。
そして、目指すは遥か先にある地球です。
王様の仕事は、他の生物に呼ばれ、その者からお願いをきくことです。
おまじないのおかげで仕事のことをきちんと覚えていた王様は、無事地球人からお願いをききます。
「王様、王様、どうか地球を滅ぼしておくれ」
お安い御用! 王様は巨大な力を持って、その星を滅ぼしました。
仕事を全うした王様はすっかり気持ちいい気分で城に帰り、忘れなかったことを家来に褒められましたとさ。
めでたし、めでたし。
城に庭はありません。なぜなら、王様にとって宇宙が庭みたいなものだからです。
そして、目指すは遥か先にある地球です。
王様の仕事は、他の生物に呼ばれ、その者からお願いをきくことです。
おまじないのおかげで仕事のことをきちんと覚えていた王様は、無事地球人からお願いをききます。
「王様、王様、どうか地球を滅ぼしておくれ」
お安い御用! 王様は巨大な力を持って、その星を滅ぼしました。
仕事を全うした王様はすっかり気持ちいい気分で城に帰り、忘れなかったことを家来に褒められましたとさ。
めでたし、めでたし。
鳩山 司

「なんじゃこりゃ」
少女

「絵本のページだね」
五判画 進

「・・・?」
鳩山 司

「オチが唐突すぎん?」
五判画 進

「地球だよね?」
KP

絵本のページの裏側には、挿絵が描かれていた。
そこには不定形の黒い影のような生き物が、街を滅茶苦茶に破壊し、混沌をもたらしている様が描かれていた。
その生き物は分裂し、渦巻き、生命と物質の源であるかのようにも思える。
イラストとはいえ、あなたはその恐ろしい様相に顔を青ざめさせるだろう。
《SANC 1d2/1d4》
そこには不定形の黒い影のような生き物が、街を滅茶苦茶に破壊し、混沌をもたらしている様が描かれていた。
その生き物は分裂し、渦巻き、生命と物質の源であるかのようにも思える。
イラストとはいえ、あなたはその恐ろしい様相に顔を青ざめさせるだろう。
《SANC 1d2/1d4》
鳩山 司

CCB<=89 SANチェック (1D100<=89) > 68 > 成功
1d2 (1D2) > 1
[ 鳩山 司 ] SAN : 89 → 88
1d2 (1D2) > 1
[ 鳩山 司 ] SAN : 89 → 88
五判画 進

CCB<=40 【SANチェック】 (1D100<=40) > 59 > 失敗
1d4 (1D4) > 2
[ 五判画 進 ] SAN : 40 → 38
1d4 (1D4) > 2
[ 五判画 進 ] SAN : 40 → 38
少女

「……」
「あーっ」
「あーっ」
五判画 進

「なに?」
鳩山 司

「うわ、いきなりでっかい声出すなよ!」
少女

「思い出したぁ!」
五判画 進

「なにを?」
少女

「そうだ、ボクは地球を破壊するために喚びだされたんだったー!」
五判画 進

「ええええええええええええ!!!??」
鳩山 司

「……なんかそんな予感はしてた」
少女

「喚ばれた時に頭ぶつけちゃって」
「コロッと忘れてたぁ」
「コロッと忘れてたぁ」
五判画 進

「まあしってたけど」
しってないのにしったかぶりをしている
しってないのにしったかぶりをしている
少女

「ありがとうね、二人とも!」
「お礼に願いをなんでもきくよ!」
「お礼に願いをなんでもきくよ!」
五判画 進

「いえにかえろう」
少女に
少女に
鳩山 司

「んじゃ、地球滅ぼすのやめて、ウチら元に戻してくれるか?」
五判画 進

「いいね!」
少女

「そっかー、うん、わかった」
「……」
「……」
五判画 進

「わー」
少女

「うーん」
「でもボク、お願いすぐ忘れちゃいそう」
「覚えておければいいんだけどな」
「でもボク、お願いすぐ忘れちゃいそう」
「覚えておければいいんだけどな」
鳩山 司

「……んじゃ、おまじないするか」
少女

「おまじない?」
五判画 進

Mp4つかうんだっけ?
鳩山 司

バッグをひっくり返して
安い無線イヤフォンのケースを取り出す
中身からイヤフォンを放り出して
「これでやってみようぜ、あのおまじない」
安い無線イヤフォンのケースを取り出す
中身からイヤフォンを放り出して
「これでやってみようぜ、あのおまじない」
少女

「おまじない? うん」
「覚えておけるといいんだけどなぁ」
「覚えておけるといいんだけどなぁ」
鳩山 司

「んじゃ、覚えてるうちに……」
少女の前でケースを開いて
「ウチらのお願い、覚えてるか?」
少女の前でケースを開いて
「ウチらのお願い、覚えてるか?」
少女

「なんだっけ、えーと、うちにかえる?」
五判画 進

「ちがうちがう」
鳩山 司

「足りねーよ、地球滅ぼすのやめれって」
少女

「そうだ、地球を壊さないでみんなお家に帰る!」
鳩山 司

「上出来」
少女

「ありがとう、スルメにサカナ。面白かったよー」
鳩山 司

「そっちはわすれんのかよ」
五判画 進

「するめじゃないよっ!」
「すすむだよ!」
「すすむだよ!」
鳩山 司

「司だっての」
少女

「ススムにツカサ」
「うんうん。おぼえる」
「ボクも、君たちが忘れないようにおまじないするね」
「うんうん。おぼえる」
「ボクも、君たちが忘れないようにおまじないするね」
鳩山 司

「んじゃ、始めんぞ」
「えーと……」
「おい、オマエも覚えてんだろ。一緒に唱えるぞ」
ススムに
「えーと……」
「おい、オマエも覚えてんだろ。一緒に唱えるぞ」
ススムに
五判画 進

「わかったよ」
鳩山 司

「箱よ、箱よ……」
「―――物語を閉じ込めよ!」
「―――物語を閉じ込めよ!」
五判画 進

「ものがたりをとじこめよー」
鳩山 司

言って、イヤフォンケースの蓋をぱたんと閉じた
バッグから取り出した、応急修繕用のダクトテープで、ケースをぐるぐる巻きにする
バッグから取り出した、応急修繕用のダクトテープで、ケースをぐるぐる巻きにする
五判画 進

「これでおぼえられるのかー」
ってmpは?
ってmpは?
KP

ああ、それぞれ2ずつ減らしてね。
system
[ 鳩山 司 ] MP : 18 → 16
[ 五判画 進 ] MP : 8 → 6
[ 五判画 進 ] MP : 8 → 6
少女

「じゃあね、これは君が持っておいてね」
鳩山 司

「ああ。どっか見つからないとこにでも埋めとく」
少女

「じゃあねー!」
KP

白痴の王は手を振った。まるでただの人間のように。
五判画 進

「じゃあねー!」
「するめじゃなくてすすむだよー!」
「するめじゃなくてすすむだよー!」
鳩山 司

「ああ。遊びに来るくらいなら、たまに来ていいぞ」
「……今のカッコでな」
「……今のカッコでな」
少女

「忘れないようにする……」
鳩山 司

「まだまだ地球にゃおもしれーとこあるからさ」
「ゼッタイ忘れて滅ぼそうとすんなよな」
「ゼッタイ忘れて滅ぼそうとすんなよな」
少女

「うん!」
「また遊ぼうねー」
「また遊ぼうねー」
鳩山 司

「ああ」
五判画 進

「じゃあねー!!」
KP

貴方方が別れを告げると、周囲の風景が白くかすれて消えた。
五判画 進

「わあああ」
KP

気付けば貴方方は、再び校門の前に立っていた。
鳩山 司

「んあ」
五判画 進

「あれ?」
KP

服は普段着に戻っているし、空は真昼の高い空である。
鳩山 司

「……おい、オマエ」
ススムに
ススムに
五判画 進

「なに?」
鳩山 司

「覚えてるよな?」
五判画 進

「うん」
鳩山 司

「そっか」
「今日のことは、ウチらだけの秘密な」
「今日のことは、ウチらだけの秘密な」
五判画 進

「うんって、しごとちこくするー!」
「あの電車の利損ねたらヤバイ!!」
「あの電車の利損ねたらヤバイ!!」
鳩山 司

「なんだよ、お子ちゃまの癖に社畜かよ」
五判画 進

「しゃちくじゃないもん!」
鳩山 司

「……せわしねーやつ」
五判画 進

「じゃーねー!」
はしっていく
はしっていく
KP

あたふたと走り去る少年。
ひとり取り残された司、あなたの手には、ダクトテープでぐるぐる巻きにされたケースが残されていた。
ひとり取り残された司、あなたの手には、ダクトテープでぐるぐる巻きにされたケースが残されていた。
鳩山 司

「コケんなよー」
五判画 進

「うわっ」こけた
鳩山 司

「さて、と……」
ケースを、手の中で少し転がし
「割と最後まで半信半疑だったんだけどなー……」
しかし、自分の経験を考えれば事実なのかもしれない
ケースを、手の中で少し転がし
「割と最後まで半信半疑だったんだけどなー……」
しかし、自分の経験を考えれば事実なのかもしれない
KP

もしかしたらあなたは、世界を救ったのかもしれない。
鳩山 司

「……耐熱金庫、買いに行くか……」
「……念のために」
仕方がない
プリペイドカードは、来月のバイト代までお預けだ
ポッケにケースを入れて、地面に落ちていたバッグを拾い歩き出した
「……念のために」
仕方がない
プリペイドカードは、来月のバイト代までお預けだ
ポッケにケースを入れて、地面に落ちていたバッグを拾い歩き出した
KP

あれからしばらく経つが、街や地球が破壊されるような兆しはない。
もちろん、絵本の挿絵のような怪物を目にすることもないだろう。
日々の記憶は、何もせずとも薄れていくものだろう。
しかし、次に会うことがあれば必ず思い出すことができる。
きっと、わすれんぼうのおうさまも。
もちろん、絵本の挿絵のような怪物を目にすることもないだろう。
日々の記憶は、何もせずとも薄れていくものだろう。
しかし、次に会うことがあれば必ず思い出すことができる。
きっと、わすれんぼうのおうさまも。
「わすれんぼうのおうさま」
シナリオクリア
シナリオクリア
KP

アザトースの記憶を思い出させた:1d6
世界を救った:1d6
世界を救った:1d6
鳩山 司

2d6 (2D6) > 9[6,3] > 9
[ 鳩山 司 ] SAN : 88 → 97
[ 鳩山 司 ] SAN : 88 → 97
五判画 進

1d6 (1D6) > 5
1d6 (1D6) > 3
:SAN+8
[ 五判画 進 ] SAN : 38 → 46
1d6 (1D6) > 3
:SAN+8
[ 五判画 進 ] SAN : 38 → 46
KP

グルグル巻きのケース:
あなたは不思議な友人のことを忘れない。
次にアザトースにどこかで会った時、アザトースは君に危害を加えないだろう。
しかしその時、ケースは粉々に砕け散ってしまう。
このアーティファクトが貰えます。
あなたは不思議な友人のことを忘れない。
次にアザトースにどこかで会った時、アザトースは君に危害を加えないだろう。
しかしその時、ケースは粉々に砕け散ってしまう。
このアーティファクトが貰えます。
鳩山 司

アザやんがレジャーで遊びに来た場合は大丈夫?
>ケース
じゃぁ
>ケース
じゃぁ
鳩山 司

数日後
「―――いや、来るの早ぇよ!」
街のどこかで、そんな声が聞こえたかもしれない
「―――いや、来るの早ぇよ!」
街のどこかで、そんな声が聞こえたかもしれない
KP

お し ま い
ありがとうございました!
ありがとうございました!
Picrew
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TRPGリプレイ CoC『VOID』14 8日目(秘匿オープン版)
CoC
VOID 8日目 open
■首とか不安定になるヴィキ、
変なコミュニケーション学習してしまう春、
そして発生するVOIDハワイ編!
残念そちらはバッドエンドだ。
本作は、「 株式会社アークライト 」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。
Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
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