TRPGリプレイ CoC『VOID』4 HO3導入

こちらにはVOID
ネタバレがあります。

一日目

PC3 田尾 麗

本編見る!
ハンドアウト説明
HO3 刑事/30代限定/〈サブマシンガン〉推奨
貴方は元公安第一課の刑事だ。貴方はその能力の高さを活かし今までいくつもの事件を解決してきた。これまでの功績もあり貴方は周りから信頼を得ている。任意の<交渉系技能>に+50。

貴方はとある事件の捜査で上に逆らい、異動を命じられた。今の警察の在り方に少なからず疑問を抱いている。
【過去】
公安第一課に所属していた頃、貴方は白瀬恭雅の相棒だった。貴方達は警察学校で出会い、それからは良きライバルとして、そして友人としてお互いを信じ合いいくつもの事件を共に解決してきたのだ。
彼には妹がおり貴方もよく家に行っていたので、貴方達は3人で遊びに行くほど仲が良かった。

10年前、この街で連続殺人・誘拐事件が起きた。被害者は家庭を持っている者がほとんどで、現場には親の惨殺死体だけが残されていた。そしてその家の子どもは行方をくらましており、遺体が全く出てこないことから、警察の方では犯人によって拉致されているのではないかと見解が出ている。

貴方達はこの事件の担当になった。捜査を進めていくにつれ、現場に残された部品や油の匂いから、アンドロイドが関わっているのではないかと貴方達は考えた。
しかしそんな最中、白瀬の妹が行方不明になったのだ。急に捜査の打ち切りを命じられたのもこの時である。

納得がいかなかった貴方達はそれでも捜査を続けた。しかしそれを上に知られ、白瀬は貴方を庇う形で辞職、貴方は異動となったのだ。
【現在】
それから10年の時が経ち、貴方はテレビで白瀬の姿を見かけることとなる。彼はアンドロイド破壊事件に関わる犯罪組織のリーダーとして報じられていた。情報規制がされている為か彼が元公安警察だということは公表されていない。

彼はなぜこのようなことをしているだろうか。何にせよ彼に再び会わなければ。
【HO4との出会い】
HO4とは1年前、廃品置き場で出会った。たまたまその近辺でパトロールをしていた貴方は廃品の中で倒れるHO4の姿を見かけ、記憶がないと言う彼/彼女に手を差し伸べたのだ。

その後どのような経緯かは分からないが、HO4は貴方のパートナーロボットとなった。この1年の間で貴方達はお互いを信頼し合える仲となったことだろう。
【目的】
1.事件の真相をつかみ、白瀬の妹を探し出すこと。
2.白瀬の居場所を突き止め、話をすること。
【NPC】
□白瀬恭雅(しらせきょうが) / PCと同い年
貴方の元相棒。勉学、体術共に優秀で警察学校時代から一目置かれる存在だった。不愛想で生真面目な性格。

□白瀬心(しらせこころ) / 当時16歳
恭雅の妹。明るく優しい性格。貴方によく懐いていた。

キャラクター作成
KP
以上。キャラメイクに特記事項があるため、ご注意ください。
また、このシナリオ独自の特徴表をお送り致します。こちらで1D6をお振り頂き、結果をこちらで知らせ下さい。
田尾 麗
ダイスの結果はこちらです。
そしてなんでしょう、某シナリオHO2の血が騒ぎますね。
KP
rA9
君は救いだ。
シナリオ中一度だけ致命的失敗決定的成功にできる(最終局面でも使用可)。あなたはもう一つの特徴表(任意選択の方)を取ることができない。
田尾 麗
なんだかすごい特徴表を頂いてしまったようで。
承知致しました。
KP
ちょっとすごいのが出ましたね。どう使われるのか楽しみです。
あ、そうだ。質問があったので。
秘匿はシナリオ上で明かされるまで、明かしてはいけません。
公開HOの範囲で分かる内容は明かしても構いません。
田尾 麗
ふむふむなるほどですね。
ということは、シナリオ開始前は基本伏せておけばOK、シナリオ開始後はタイミングみてカミングアウトって感じなんですかね?
KP
ですね、そうなります。>タイミングみて 外見立ち絵言動などぱっと見で分かることは開示して構いません。
田尾 麗
了解しました!

ここでHO4各種の名前の由来について説明されていましたが、後での公開が良さそうなのでカット!!

田尾 麗
そのうち私が忘れそうなのでメモ
名前の由来
苗字:灰色を意味するタイ語のタオ
名前:元相棒の名前に字面を寄せて麗、呼び名を男性でも不自然じゃないものへ
KP
そのメモは重要


HO3 田尾 麗(たお あきら)

人間 男 35歳
身長 158cm

■能力値■
HP:12
MP:12
SAN:60

STR  CON  POW  DEX
10   14   12   11
APP  SIZ  INT  EDU
11  10  10  16

■技能■

〈回避〉 67 〈サブマシンガン〉 80
〈聞き耳〉 65 〈図書館〉 80 〈目星〉 85
〈機械修理〉 75
〈説得〉 75
〈心理学〉 65 〈法律〉 35

rA9
君は救いだ。 シナリオ中一度だけ致命的失敗を決定的成功にできる(最終局面でも使用可)。
あなたはもう一つの特徴表(任意選択の方)を取ることができない。

HO3 個別導入

本編見る!
KP
〈10年前/PM 7:00〉

賑やかな夜の繁華街を貴方は歩いている。
この時間は会社帰りのサラリーマンや、夜遊びを楽しむ学生などで賑わっており、街は喧騒に包まれていた。
貴方はというと、今日も今日とて仕事であちこちを走り回っており、今は警視庁から出てきたところだ。
普段はよくあるドラマの刑事とは違い事務処理の仕事がほとんどなのだが、最近は“あの”厄介な事件のおかげで貴方の仕事は倍近くに増えている。
今日はなんとか抜け出せたものの、ここ数日は残業続きだった。この職を選んだ以上仕方がないことといえばそうなのだが、やはり公安警察といえど休息は必要だ。
貴方は繁華街から少し外れた路地へと足を踏み入れる。繁華街よりは落ち着いているが、それでも居酒屋へと向かうサラリーマン達でそれなりに賑わっていた。
路地をさらに奥へと進めば目的地であるバーが見えてくる。
crowと書かれている看板が立つそのバーの入り口には『アンドロイド 入店禁止』のシールが貼られていた。
……アンドロイドに否定的な人間は少なくはなく、このような店があるのも珍しくはない。
田尾 麗
例の事件のせいもあるだろうが、難儀な時代になったものだ。
KP
扉を開けて中に入る。そこまで広くない店内には既に何人か先客がおり、貴方はテーブル席の方へと座った。普段はカウンター席に座ることが多いが、今日は彼の他にもう1人、彼の妹とも会うことになっている。
貴方が座って待っていれば、やがて見覚えのある男が店に入ってきた。貴方の同僚である白瀬恭雅だ。
田尾 麗
「白瀬、こっちだ。」
軽く手を上げて誘導する。
白瀬 恭雅
「ああ、遅くなって悪いな。なかなか仕事が片付かなかった」
そう言って彼は貴方に導かれて席へと座り、ウイスキーを注文する。
田尾 麗
「お疲れ様。まあ仕事が山積みなのはお互い様だろう。」
「だから気にしなくていい。」
そうねぎらいつつ、彼と同じものを頼む。
白瀬 恭雅
「悪いな、心はもう少ししたら来るそうだ」心、というのは彼の妹の名だ。
「今日は付き合ってもらって悪いな。あいつが会わせろってうるさいんだ。まあ、お前と久々にゆっくり酒を飲みたいとは思っていたし、ちょうどよかったが…」
KP
そんな話をしていると再び扉のベルが鳴る。見ればそこに見覚えのある少女が立っていた。キョロキョロと辺りを見渡している。
田尾 麗
これは既に初対面ではない認識ですかね?
KP
そうですね、二人ともと顔見知りです。
田尾 麗
了解です。
白瀬 心
「田尾さんこんばんは! 今日は急にすみません」
白瀬 恭雅
「やたら遅いと思ったら何やってんだ。だから迎えに行くと言ったのに」
白瀬 心
「仕方ないでしょ! それに元はと言えばお兄ちゃんがこんなお店にするから!」
白瀬 恭雅
「こんな店とはなんだ。大体ほんとはこいつといつも通り2人で飲むところをお前が無理やり…」
KP
こんな光景も数年一緒にいる貴方から見れば珍しいものではない。
恭雅はそんな彼女に呆れている様子だ。
田尾 麗
そんなやりとりを微笑ましく眺めながら、今日も仲がいいななどと思う。
「まあまあ、とりあえず座りなよ。何か飲む?」
ソフトドリンクってなにかあったかなと思いながら
KP
3人で席につき、心はオレンジジュースとその他大量の料理を注文していく。 オレンジジュース? そんなのあったっけ? と思うがこの時代、ノンアルコールカクテルがあるらしい。こ洒落たドリンクを彼女は嬉しそうに手に取る。
白瀬 恭雅
「……おい、そんなに頼んで誰が払うんだ」
白瀬 心
「お兄ちゃんに決まってるでしょ? 田尾さんは何が食べたいですか?」
田尾 麗
「そうだなぁ、恭雅のおごりっていうんならたまにはちょっといいものでも食べさせてもらおうかな。」
田尾 麗
メモ(私が忘れそうだから)
仕事では苗字呼び
心ちゃんがいるときは名前呼び
白瀬 恭雅
「お前の分まで俺の奢りか。まあ……、仕方ない。今日くらいは奢ってやるよ、だからといって調子に乗るなよ」
KP
島らっきょうの酢漬けをあしらったピリ辛ピッツァが日替わりメニューだ。おいしそう。
田尾 麗
「はいはい。じゃあこの日替わりメニューとナッツの盛り合わせにしようか。」
「恭雅は何か食べたいものは? まあ、既にすごい品数になりそうだけど。」
白瀬 恭雅
「それでいい。心の注文を見てたら胸やけがしてきた」
KP
料理を注文すれば少しして飲み物と料理が運ばれてくる。彼女は貴方に料理を取り分けつつ自分も美味しそうに料理を口に運んでいる。
ふと座席の後ろに目がいく。そこにはギターケースが置かれていた。
そういえば彼女は出会った当初から音楽が好きだと話していたことを思い出す。
田尾 麗
「心ちゃんは今日何してたの? ギターの練習?」
白瀬 心
「ああ、これですか?
 実は私、最近軽音部にはいったんです。元々歌うのが好きだから、将来はその……歌手になれたらなって……」
彼女は少し照れくさそうに、もじもじと言う。
田尾 麗
「そっか、それはいいね。応援してるよ。」
俺らなんかよりずっと安全な職業だろうし、夢や希望に溢れている。
そんな彼女が眩しく見えて、少しだけ羨ましいような気もする。
白瀬 心
「ありがとうございます、……あっ、そうだ」ふと、彼女は何かを思い出す。
「今度はじめてライブやるんですけど、よかったら田尾さんも来ていただけませんか?
チケットなら、プレゼントするので!」
「再来週の日曜日にやるんです! 田尾さんがきてくれるなら、もっと頑張れそうな気がして……」
彼女は目をきらきらと輝かせ、あなたを見つめる。
田尾 麗
うっ……これは……
田尾 麗
「え、そうなの? すごいじゃないか。」
「そうだね、仕事柄確約はできないけどできる限りいけるようにするよ。」
「なんせ未来のスーパーミュージシャンの初舞台だからね。」
「恭雅も見に行くだろ?」
白瀬 恭雅
「行ければな。保証はしない」
白瀬 心
「もう、お兄ちゃんつれないな。田尾さん、ありがとうございます! へへ……、楽しみにしてますね」嬉しそうに、彼女はあなたにチケットを渡した。
田尾 麗
「こちらこそ楽しみにしてるよ。頑張ってね。」
微笑みながらチケットを受け取る。
「それと、最近物騒だからあんまり遅くまで練習する時とかは気を付けるんだよ。」
白瀬 心
「はい、ありがとうございます!」
KP
それからもあなたたちは、酒と料理を共に何かと話をした。
近況のこと、心の音楽のこと、なんでもない日常のひとこま。
楽しい時間はあっという間で、時刻は22時に差し掛かろうとしていた。恭雅はそろそろ出るかと立ち上がり、心は少し不満そうではあるものの同じく立ち上がり兄の後についていく。
貴方達が外に出れば空には満月が出ていた。
3人で少し歩いたところで心が、あ! と声をあげる。
田尾 麗
「どうかした?」
少し警戒気味に尋ねる。
白瀬 心
「お店に忘れ物してきちゃった…! ごめん、ちょっと取りに行ってくる!」そう言って駆け出していく。
白瀬 恭雅
「騒がしい奴だな」
恭雅はそう言いながらも、少し心配そうにその背中を見送る。
「今日は助かった。あいつもお前に会えて嬉しそうだったし。俺も気が和らいだ、最近はやることが多くて少し滅入ってたからな」
田尾 麗
「いいって。俺も同じだし、今日は奢ってもらっちゃったからな。これくらいなんてことないさ。」
白瀬 恭雅
「そうか、ならよかった。あの事件……、最初はただの殺人事件かと思われていたのが、そうでもないらしい。元々は1課の担当だったのが、俺たちまでかり出されたくらいだからな」
「上にその理由を聞いても答えられないところを見るに、自分達で調べろってことなんだろ」
田尾 麗
「また厄介なものを押し付けられたものだね。」
白瀬 恭雅
「全くだ。……仕事の話はここらにするか。油断すると、すぐに仕事のことを考えてしまう」
そう言うと恭雅は、ポケットから何か取り出し貴方に投げて渡してくる。見ればそれは小さな紙袋のようだ。
中を見ればそこには小さな鈴のようなものが入っていた。シルバーで細かい彫刻が施された、シンプルながらも上品なデザインだ。
KP
【知識】〈博物学〉で判定。
田尾 麗
では【知識】
CCB<=80 【知識】 (1D100<=80) > 95 > 失敗
KP
わからん! きれい! オッシャレー!
田尾 麗
wwwwwwwwwww
白瀬 恭雅
「偶然見つけてな…たまにはこういうのも悪くないと思っただけだ」
「深い意味はない、ただまあ、お前には少なからず世話になってるから……いらなかったら、売るなり捨てるなりすればいい」
彼は照れくさそうに、頭を掻く。
普段ひとにものを贈ることは滅多にない男からのそれに、貴方は驚くかもしれない。
田尾 麗
「驚いたな、君から贈り物をされるとは思わなかった。」
白瀬 恭雅
「別にいいだろう、気が向いただけだ」
田尾 麗
「その、ありがとう。大事に使わせてもらうよ。」
白瀬 恭雅
彼は照れくさそうに、ふいとあちらを向いた。
KP
やがて心が走って戻ってくる。再び三人で歩き出すことだろう。
ふと貴方はライブのチケットに視線をうつす。ここから近くのライブ会場で開催されるらしく、学生バンドが中心のライブのようだ。
彼女はどんな歌を歌うのだろうか。時間があれば足を運んでみてもいいかもしれない。それまでに今抱えている事件が解決すればいいのだが。
しかし、
そんな貴方の願いは叶うことはなかった。
それから1週間後のことだった。

 心が行方不明になったと、報告が入ったのは。
……あの日の満月の色が、心の声が、ライブのチケットの柄が。

あなたの記憶に、今も残る。

KP
導入終了。
次回はHO3&4のペア導入になります。

一旦、本編部屋にお戻りください。
田尾 麗
承知いたしました。

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